JP2020519868A - 薄膜配向結晶成長のx線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法 - Google Patents
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Abstract
Description
薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法であって、
まず、対称反射走査方法を用いて薄膜の面外回折ピーク位置を測定し、薄膜の面外配向特性を確認し、対称反射走査方法は、即ち2θ/θ走査方法であるステップ(1)と、
次に、初期オリジナルセルパラメータに基づき、予測方位の近くで、非対称反射走査方法を用いて結晶面が基板と傾斜角を形成する1セットの結晶面群の回折ピーク位置を取得し、非対称反射走査方法は、即ち2θ走査であるステップ(2)と、
初期オリジナルセルパラメータに基づき、測定して得られた回折ピーク位置と予測値との間の差δを計算し、格子パラメータの修正と循環反復計算によって十分に小さいまで連続的にδを減少させることにより、より正確な格子パラメータ情報を得るステップ(3)と、を含むことを特徴とする。
(1)ゴニオメーターの座標系(XYZ)で、Z方向は薄膜表面の法線方向で、共平面制約で入射波ベクトルとGhklのXY平面での射影はいずれもY軸の正方向と一致していること、
(2)方位角の定義について、サンプルはゴニオメーターの座標系に対して、Z軸を回って時計回りに回転し、初期方位は予期配向成長方向(y)とY軸との角度が0であるものであること、及び
(3)極座標図によって格子の格子ベースベクトル又は結晶面の予期配向成長方向(y)に対する方位角を確定することで定義されることを特徴とする。
(1)ゴニオメーターの座標系(XYZ)で、Z方向は薄膜表面の法線方向で、等角制約でGhklのXY平面での射影はY軸の正方向と一致し、入射波ベクトルのX軸方向での成分はX軸の負の方向に沿っていること、
(2)方位角の定義について、サンプルはゴニオメーターの座標系に対して、Z軸を回って時計回りに回転し、初期方位は予期配向成長方向(y)とY軸の角度が0であるものであること、及び
(3)極座標図によって格子の格子ベースベクトル又は結晶面が予期配向成長方向(y)に対する方位角を確定することで定義されることを特徴とする。
(1)X線(ビーム)の基板に対する入射角θiと検出角θdはいずれも0より大きくし、即ち入射ビームと出射ビームは薄膜の上方側にあり、入射角θiはω軸に対応し、検出角θdは2θ−ωに対応する条件、及び
(2)条件(1)を満たす結晶面では、ミラー指数が小さい結晶面を選択し、且つ入射角θiと検出角θdはビームが薄膜表面での外部全反射角よりも大きい条件を満たすことを特徴とする。
(1)入射角θiに従って回転ビーム入射アームの位置、即ちω軸の位置を設定し、精度を0.1゜まで切り捨てとすること、
(2)ω軸の位置を固定し、検出アーム位置を2θ走査し、偏向角2θの範囲は(θi、θi+θd+5゜)を含み、ミラー指数が近い1セットの結晶面に対して、ミラー指数(hkl)では、h2+k2=1とし、ω軸の位置は平均値に従って確定されることができ、検出アームの走査範囲2θは各結晶面の対応する走査範囲の和集合であること、を含むことを特徴とする。
1、反射式走査方法は、インサイチューキャラクタリゼーションを実現でき、基板材料に特殊な要求がない効果、
2、測定時に採用される入射角が大きくて、検出深度が深いため、厚さが100nmを超える薄膜の分析により適合する効果、
3、共平面又は等角制約条件の下で、格子パラメータはコンピュータ支援計算により数秒で十分高い精度で取得できるため、薄膜成長プロセスに対する動的なキャラクタリゼーションと分析を実現できる効果、及び
4、従来のX線回折計を採用して測定できる効果といった有益な効果を有する。
1)ゴニオメーターの座標系(XYZ)で、共平面制約で入射方向はGhklが赤道面での投影と同じ方向であること、
2)方位角の定義について、サンプルはゴニオメーターの座標系に対して、Z軸を回って時計回りに回転し、初期方位は予期配向成長方向(y)とY軸との角度が0であるものであること、
3)極座標図によって格子の格子ベースベクトル又は結晶面の予期配向成長方向(y)に対する方位角を確定することで定義される。
(1)ゴニオメーターの座標系(XYZ)で、Z方向は薄膜表面の法線方向で、等角制約でGhklのXY平面での射影はY軸の正方向と一致し、入射波ベクトルのX軸方向の成分はX軸の負の方向に沿っていること、
(2)方位角の定義について、サンプルはゴニオメーターの座標系に対して、Z軸を回って時計回りに回転し、初期方位は予期配向成長方向(y)とY軸の角度が0であるものであること、
(3)極座標図によって格子の格子ベースベクトル又は結晶面が予期配向成長方向(y)に対する方位角を確定することで定義される。
1)X線(ビーム)の基板に対する入射角θiと検出角θdはいずれも0より大きくし、即ち入射ビームと出射ビームは薄膜の上方側にあり、入射角θiはω軸に対応し、検出角θdは2θ−ωに対応する条件、及び
2)条件1)に適合する結晶面では、ミラー指数が小さい結晶面を選択し、且つ入射角θiと検出角θdはビームが薄膜表面での外部全反射角よりも大きい条件を満たす。
1)入射角θiに従って回転ビーム入射アームの位置、即ちω軸の位置を設定し、精度を0.1゜まで切り捨てとすること、及び
2)ω軸の位置を固定し、検出アーム位置を2θ走査し、偏向角2θの範囲は(θi、θi+θd+5゜)を含み、ミラー指数が近い1セットの結晶面に対して、ミラー指数(hkl)では、h2+k2=1とし、ω軸の位置は平均値に従って確定されることができ、検出アームの走査範囲2θは各結晶面の対応する走査範囲の和集合であることを含む。
TIPSペンタセンは異なる溶媒によって引き上げで調製する配向薄膜の格子定数分析について、
ここでの初期に入力された格子パラメータは参照文献から由来し、δの値は1より大きくし、10より小さい数字を取ることができる。
初期に(abcαβγδ)=[7.75 7.96 17.02 104.3 87.4 99.6 1.85]を入力する。
共平面制約条件の下で、計算された一連の(hkl)の予測テスト方位データは図6に示され、ただし、h2+k2=1とし、l=7、8、9とし、非対称反射テスト条件に合致する結晶面指数(ミラー指数)及びその予測偏向角2θeは図7に示され、実測l=8の結晶面回折偏向角2θmは図6に示され、面外回折ピーク位置と図6での非対称回折測定に従い、循環反復計算によって連続的に最適化された格子パラメータ及びその予測ピーク位置と実測ピーク位置の偏差値は、出力結果が図7に示される。図8に示すように、上記のステップに従ってクロロホルム及びジクロロメタン溶媒に基づいて調製されたTIPSペンタセン薄膜の格子パラメータを解析できる。
溶液法によって調製されたC8−BTBT配向薄膜の格子定数分析について、
ここでの初期に入力された格子パラメータは参照文献から由来し、δの値は1より大きくし、10より小さい数字を取ることができる。
初期に(abcαβγδ)=[5.91 7.88 29.12 90 91 90 1.85]を入力する。
C8−BTBT薄膜の格子パラメータ解析プロセスと出力結果は図9に示され、偏差δは、数回の循環計算後でも1より大きくし、偏差は比較的大きくて、非対称反射走査の条件に基づいて極座標図を作って薄膜の面内組織構造をさらに精密に分析し、対応する結果に基づいて測定方位を修正することにより、測定精度を向上させることができる。
Claims (10)
- 薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法であって、
まず、対称反射走査方法を用いて薄膜の面外回折ピーク位置を測定し、薄膜の面外配向特性を確認し、対称反射走査方法は、即ち2θ/θ走査方法であるステップ(1)と、
次に、初期オリジナルセルパラメータに基づき、予測方位の近くで、非対称反射走査方法を用いて結晶面が基板と傾斜角を形成する1セットの結晶面群の回折ピーク位置を取得し、非対称反射走査方法は、即ち2θ走査であるステップ(2)と、
初期オリジナルセルパラメータに基づき、測定して得られた回折ピーク位置と予測値との間の差δを計算し、格子パラメータの修正と循環反復計算によって十分に小さいまで連続的にδを減少させることにより、より正確な格子パラメータ情報を得るステップ(3)と、を含むことを特徴とする薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。 - ステップ(1)での前記薄膜は有機薄膜または無機薄膜であり、その3つのオリジナルセルベースベクトルのうちの2つは基板表面と平行であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。
- ステップ(2)での前記予測方位は入射方向、回折方向を含み、3次元空間には無数セットの解があり、空間的制約条件には唯一の解があり、空間的制約条件は共平面制約条件、即ち入射ビームと薄膜表面の法線方向(Z方向)が測定予定の逆空間ベクトルGhklと同一平面内にあるように限定することを採用し、具体的な方位は、
(1)ゴニオメーターの座標系(XYZ)で、Z方向は薄膜表面の法線方向で、共平面制約で入射波ベクトルとGhklのXY平面での射影はいずれもY軸の正方向と一致していること、
(2)方位角の定義について、サンプルはゴニオメーターの座標系に対して、Z軸を回って時計回りに回転し、初期方位は予期配向成長方向(y)とY軸との角度が0であるものであること、及び
(3)極座標図によって格子の格子ベースベクトル又は結晶面の予期配向成長方向(y)に対する方位角を確定することで定義されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。 - ステップ(2)での前記予測方位は入射方向、回折方向を含み、3次元空間には無数セットの解があり、空間的制約条件には唯一の解があり、空間的制約条件は等角制約条件、即ち測定予定の逆空間ベクトルGhklの始端を通してGhklに垂直である平面を作り、当該平面と赤道面(XY平面)との交差線はLであり、入射ビームと交差線LはGhklと同一平面内にあることを限定し、この時、入射角とブラッグ回折条件に合致する回折偏向角2θとの差が入射角ωと等しいことを採用し、具体的な方位は、
(1)ゴニオメーターの座標系(XYZ)で、Z方向は薄膜表面の法線方向で、等角制約でGhklのXY平面での射影はY軸の正方向と一致し、入射波ベクトルのX軸方向での成分はX軸の負の方向に沿っていること、
(2)方位角の定義について、サンプルはゴニオメーターの座標系に対して、Z軸を回って時計回りに回転し、初期方位は予期配向成長方向(y)とY軸の角度が0であるものであること、及び
(3)極座標図によって格子の格子ベースベクトル又は結晶面が予期配向成長方向(y)に対する方位角を確定することで定義されることを特徴とする請求項1に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。 - 前記予測方位は初期オリジナルセルパラメータに基づいて計算して得られた座標化方位情報であり、入射角θiと検出角θdとを含み、両者の代数的和が偏向角2θであり、且つ前記方位は、
(1)X線の基板に対する入射角θiと検出角θdはいずれも0より大きくし、即ち入射ビームと出射ビームは薄膜の上方側にあり、入射角θiはω軸に対応し、検出角θdは2θ−ωに対応する条件、及び
(2)条件(1)を満たす結晶面では、ミラー指数が小さい結晶面を選択し、且つ入射角θiと検出角θdはビームが薄膜表面での外部全反射角よりも大きい条件を満たすことを特徴とする請求項3又は4に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。 - 前記予測方位が実際の測定過程での具体的な方法は、
(1)入射角θiに従って回転ビーム入射アームの位置、即ちω軸の位置を設定し、精度を0.1゜まで切り捨てとすること、
(2)ω軸の位置を固定し、検出アーム位置を2θ走査し、偏向角2θの範囲は(θi、θi+θd+5゜)を含み、ミラー指数が近い1セットの結晶面に対して、ミラー指数(hkl)では、h2+k2=1とし、ω軸の位置は平均値に従って確定されることができ、検出アームの走査範囲2θは各結晶面の対応する走査範囲の和集合であること、を含むことを特徴とする請求項5に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。 - 前記初期オリジナルセルパラメータが近似値であり、対応する粉体材料のXRD回折実験に従って取得されることを特徴とする請求項5に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。
- 前記予測方位は格子パラメータとミラー指数の関数であり、コンピュータプログラムによって自動的に計算を完成し、回折ピークの測定値と予測値との偏差δを計算し、格子パラメータを修正することによってδを連続的に減少させると同時に、より正確な格子パラメータを取得することを特徴とする請求項5に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。
- 前記偏差δの計算式は以下の通りであり、
- 前記格子パラメータを初期値とすることができ、繰り返して測定し、検証するか、又はより正確な格子パラメータデータをさらに取得するために使用することを特徴とする請求項8に記載の薄膜配向結晶成長のX線回折インサイチューキャラクタリゼーション方法。
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