JP2020518332A - ポケットをアイロン掛けするとともに布に縫い付けるためのシステム及びプロセス - Google Patents
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Abstract
ポケットをアイロン掛けするとともに布に縫い付けるためのシステム(100)が、縫い付けられるポケットを支持するのに適したプレート(1)と、プレート(1)によって支持されたポケットにアイロン掛けするためのアイロン掛けステーション(5)と、ポケットを縫製ステーション(3)に取り込むのに適したローダ(33)と、プレート(1)をアイロン掛けステーション(5)に移動させ、アイロン掛けステーション(5)から、ポケットがプレート(1)からローダ(33)に移送される移送ステーション(32)に移動させるために、プレート(1)に接続された移動装置(4)と、を備える。【選択図】図1
Description
産業発明に関する本特許出願は、ポケットをアイロン掛けするとともに布に縫い付けるためのシステムに関する。参照分野は、ポケットを有する衣服の製造である。
ポケットを布に縫い付けるためのシステムが公知である。
そのようなシステムは、布にポケットを縫い付けるための縫製ユニットが設けられた縫製ステーションを備える。
特に、そのようなシステムは、縫い付けられるポケットを縫製ステーションに取り込むのに適したローダを備える。
このために、移動手段が、ローダを縫製ステーションに移動させるためにローダに接続される。
先行技術のポケット縫製システムは、ポケットを布に縫い付けるために使用されるが、布に付けられたポケットに膨らみが形成される場合があり、衣服の見栄えに関する負の結果を伴うという事実によって支障がある。そのような膨らみは、シャツの場合のように、ポケットが薄い布地で作られるときに、特に形成される。
形成されるポケットの外縁に対応する外縁を有するプレートを備えるアイロン掛け装置が公知である。プレートは、ポケットを支持するのに適しており、ポケットよりもわずかに小さい。
アイロン掛け装置は、ポケットを折るとともにアイロン掛けするためにプレートと協働するのに適した折り体を備える。上記折り体は、形成されるポケットの輪郭に対応する輪郭を有する硬い整形くぼみを備える上面を有する。あるいは、折り体は、プレートが柔らかい変形可能な面に貫入するような、上記柔らかい変形可能な面を有する。
アイロン掛け装置は、ポケットを折り体に押し付けるように折り体に向けてプレートを押すための移動手段を備える。特に、移動手段は、折り体の整形くぼみに挿入されるためにプレートが上から下向きに移動されるように、かつ、折り体の整形くぼみから抜き出されるために下から上向きに移動されるように、プレートを移動させる。
さらに、マシンは、ポケットの横縁をプレートの上に折るための折りブレードを備える。
公知の型式の上記アイロン掛け装置は、ポケットを布に付ける前にポケットを折るとともにアイロン掛けするために使用されるが、いくつかの欠点によって支障がある。
第1の欠点は、アイロン掛け装置が先行技術のポケット縫製システムとは別体である、という事実からなる。それゆえ、アイロン掛けされたポケットは、アイロン掛け装置からポケット縫製システムのロードステーションに移動される必要がある。移送されている間に、ポケットは、アイロン掛け装置によって付与された形を失ってしまう場合がある。そのような場合、ポケットをプレートに載せることを担当するオペレータが、ポケットがアイロン掛けによって得られた形を付与されるまで、ポケットを手で整形しなければならない。
第2の欠点は、上記アイロン掛け装置が完全に手動式である、という事実からなる。このために、アイロン掛けをするためのオペレータが1人必要であり、アイロン掛けされ折られたポケットをプレートに載せるためのオペレータが1人必要である。さらに、アイロン掛けされたポケットをアイロン掛け装置からポケット縫製システムに運ぶために、別のオペレータが必要である。
ポケットのアイロン掛け、縫付け及び移送に従事する3人のオペレータが必要となることで、ポケットを有する衣服の生産コストが高くなる。
欧州特許第1331298号は、1つ以上の布を支持するのに適した支持面を備える、ポケットを布に縫い付けるためのマシンを開示している。2つの縫製プレートが、支持面に沿って配置される。特に、各縫製プレートは、ポケットを布上に保持するために、布及び布上に配置されたポケットの上に配置される。さらに、上記マシンは、各ポケットを対応する布に縫い付けるために支持面に沿ってスライドするように取り付けられる縫製ヘッドを備える。特に、移動手段は、各ポケットを対応する布に縫い付けるように縫製ヘッドを2つの縫製プレートの各々に向けて移動させるために縫製ヘッドに接続される。上記マシンは、布に縫い付けられる前にポケットにアイロン掛けするために使用されるアイロン掛けステーションを備えていない。それゆえ、上記マシンは、ポケットを布に縫い付けるために使用される先行技術によるシステムの上述の欠点のすべてによって支障がある。実際に、ポケットは、マシンとは別体のアイロン掛け装置においてアイロン掛けされる必要がある。このように、アイロン掛けの後、アイロン掛けされたポケットは、アイロン掛け装置からポケット縫製マシンに移動されなければならない。移送されている間に、ポケットは、アイロン掛け装置によって付与された形を失ってしまう場合がある。
欧州特許第2360311号は、折り目を布上に形成するとともにアイロン掛けするためのマシンを開示しているが、これは縫製ステーションが設けられたシステムの一部ではない。それゆえ、上記マシンの備えるアイロン掛け装置には、アイロン掛け中にアイロン掛けされる布を支持するための自動手段が設けられていない。
本発明の目的は、膨らみなしにポケットを布に縫い付けるためのシステムを開示することにより、先行技術の欠点を除去することにある。
別の目的は、ポケットをアイロン掛けするとともに布に付けることを、低いコストで、かつ順次に、アイロン掛けされたポケットを元に戻すリスクを避けて、素早く行うシステムを開示することにある。
本発明のシステムは、請求項1によって規定される。
本発明によるシステムの利点は、明らかであり、アイロン掛けステーションと、ポケットを支持するのに適するとともにアイロン掛けステーションから移送ステーションに移動装置によって移送されるプレートと、を設けることにより、布に縫い付けられる前にポケットをアイロン掛けすることが可能となり、したがってポケットを布に縫い付けるときに見栄えの悪い膨らみが形成されることを避けることができる。
明確性のために、本発明によるシステムの説明は、説明的、非限定的な値のみを有する添付図面を参照して続けられる。
図1〜図17を参照すると、全体として参照数字(100)で示される、本発明によるシステムが開示されている。
ポケットをアイロン掛けするとともに布に縫い付けるためのシステム(100)は、2つのプレート(1)を備え;各プレート(1)は、前もって裁断されたポケットを支持するのに適している。特に、システム(100)は、第1のプレート(1a)及び第2のプレート(1b)を備える。
有利には、各プレート(1)は、ポケットと同じ形を有するが、ポケットの横縁がプレート(1)からはみ出るようにポケットよりも小さい。
オプションとして、プレート(1)は、ポケットをプレート(1)に固定するための固定手段(図には示されていない)を備える。
システム(100)は、2つの独立した移動装置(4)を備え;各移動装置(4)は、2つのプレート(1)を独立して移動させるように2つのプレート(1)の一方に接続される。
各移動装置(4)は、プレート(1)に接続されてプレート(1)を支持する鉛直支持体(41)と、支持体(41)に接続されて3つの直交軸のうちの少なくとも1つに沿って支持体(41)をスライドさせる作動手段(添付図には示されていない)と、を備える。特に、作動手段は、3つの直交軸に沿う水平及び鉛直の動きでプレート(1)を移動させる。
添付図には示されていないが、システム(100)は、1つだけのプレート及び1つだけの移動装置、又は2つよりも多いプレートを備えてもよく、それらの各々は1つの移動装置に接続され、、その移動装置は他の移動装置から独立している。
システム(100)は、長手方向軸(X)を有する矩形支持面(6)を備える。移動装置(4)は、支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿う前後の動きでプレート(1)を移動させる。
あるいは、支持面(6)は円形を有し、移動装置(4)は、円軌道に沿ってプレートを移動させる。
システム(100)は、ポケットを折るとともにアイロン掛けするために、プレート(1)と協働するのに適したアイロン掛け装置(50)が設けられたアイロン掛けステーション(5)を備える。図1Aを参照すると、アイロン掛け装置(50)は有利には、ポケットと同じ輪郭を有する整形くぼみ(52)が設けられた下壁(51)を備える。アイロン掛け装置(50)の下壁(51)は、整形くぼみ(52)を画定する上壁(54)を備える。
アイロン掛け装置(50)は、アイロン掛け装置(50)の下面に接続されるとともに作動手段(58)によって作動する折りブレード(57)を備える。
特に、作動手段(58)は、2つの位置の間で、すなわち、プレート(1)を整形くぼみ(52)に挿入するために折りブレード(57)同士が間隔を置いて配置される、開いた位置と、プレート(1)が整形くぼみ(52)の内側にあるときにのみ可能となり、プレート(1)がアイロン掛け装置(50)の折りブレード(57)と下壁(51)との間に部分的に配置されるように折りブレード(57)が互いに近づく、狭まった位置との間で、折りブレード(57)を移動させるように構成される。
プレート(1)は、整形くぼみ(52)に挿入されるように構成される。特に、プレート(1)の移動装置(4)は、ポケットを上壁(54)に押し付けるようにプレート(1)を下から上向きに押す。
プレート(1)を整形くぼみ(52)に挿入することで、プレート(1)の外側にはみ出るポケットの周縁が、下向きに折られる。折りブレード(57)は、開いた位置から狭まった位置に移行し、それによって、ポケットの横縁は、折られてプレート(1)の下に付着される。
アイロン掛け装置(50)は、折りブレード(57)によってプレート(1)の下に折られたポケットの横縁を加熱するとともにアイロン掛けするために、アイロン掛け装置(50)の下壁(51)及び折りブレード(57)の下方に配置された加熱手段(既知の種類のものであるため、添付図には示されていない)を備える。
オプションとして、プレートは、ポケットの横縁をプレート(1)の下面に接触させたままにするために、プレート(1)の下位置に得られた穴(添付図には示されていない)と、穴から空気を抜き出すのに適した抜き出し手段(添付図には示されていない)と、を備える。
添付図には示されていない代替的な実施形態によれば、アイロン掛け装置(50)の下面(51)は、弾性変形材料で作られる。上記に照らして、プレート(1)がポケットを下面(51)の方に押すと、上記下面(51)は、変形され、ポケットの横縁を折る。
オプションとして、代替的な実施形態によれば、アイロン掛け装置(50)は、プレート(1)に対して遠去けるか又は近づけるようにアイロン掛け装置(50)を鉛直軸に沿ってスライドさせる移動手段も備える。
図1〜図17に示すように、システム(100)は、ポケットが支持面(6)に配置された布上に移送される移送ステーション(32)を備える。
システム(100)は、ポケットを布に縫い付けるための縫製ステーション(3)を備える。
縫製ステーション(3)は、ポケットを布に縫い付けるための縫製ユニット(30)を備える。
縫製ユニット(30)は、ポケットを布に縫い付けるのに適した縫製マシン(35)を備える。縫製マシン(35)は、縫製糸が通される穴を有する針(35a)を備える。
さらに、縫製ユニット(30)は、支持面(6)の上方及び縫製マシン(35)の下に配置されたプレート(36)も備える。プレート(36)は、布及びポケットを保持するとともにポケットを布に縫い付けるために、布及びポケット上に配置されるのに適している。
縫製ユニット(30)のプレート(36)は、ポケットと同じ形であるが、ポケットよりも大きな寸法を有するハウジングが設けられた外側部分(36a)を備える。縫製ユニット(30)のプレート(36)は、周縁に沿って縫い付けられている間のポケットを保持するためにポケット上に配置されるのに適した、ポケットと同じ形であるが、ポケットよりも小さな寸法を有する内側部分(36b)を備える。プレート(36)の内側部分(36b)は、外側部分(36a)のハウジングの内側に配置される。
内側部分(36b)は、内側部分(36b)と外側部分(36a)との間に開口(36c)が形成されるように、外側部分(36a)のハウジングよりも小さな寸法を有し、開口には、縫製マシン(35)の針(35a)が、ポケットを布に縫い付けるために配置される。
オプションとして、縫製ユニット(30)のプレート(36)は、支持面(6)に対してプレート(36)を上げ下げするための移動手段を備える。
システム(100)は、移送ステーション(32)から縫製ユニット(30)の縫製マシン(35)の下に布を移送するためにスライドするように支持面(6)に取り付けられたローダ(33)を備える。特に、ローダ(33)は、支持面(6)の長手方向軸(X)に沿ってスライドするように支持面(6)に取り付けられる。
さらに、ローダ(33)は、移送ステーション(32)内の布上に配置され、布及びポケットを移送ステーション(32)から縫製ユニット(30)に移動させるように支持面(6)に対して上げ下げされるように構成される。
ローダ(33)は、プレート状の形を有し、折られたポケットの周縁に配置されるように、ポケットと同じ形であるが、ポケットよりもわずかに小さな寸法を有するハウジング(33a)を備える。
そのようにして、ローダ(33)が布及びポケットを移送ステーション(32)から縫製ユニット(30)に移動させるときに、ポケットは、布に対する位置を変えない。
あるいは、ローダ(33)のハウジング(33a)は、折られたポケットよりも大きな寸法を有してもよい。そのような場合、ポケットは、オペレータ又は適当な手段によって所定位置にて手で布上に保持され得る。
縫製ステーション(3)は、ローダ(33)に接続されて、移送ステーション(32)から縫製ユニット(30)の縫製マシン(35)の下に、及び縫製ユニット(30)から移送ステーション(32)に、前後の動きに沿ってローダ(33)を移動させる移動手段(34)を備える。有利には、上記移動手段(34)はアクチュエータを備える。さらに、有利には、上記移動手段(34)は、布上でローダ(33)を上げ下げするようにローダ(33)を上下の動きで移動させる。
システム(100)によってポケットをアイロン掛けするとともに布に縫い付けるために、図2に示すように、ポケットは、第1のプレート(1a)に載せられなければならない。
図3を参照すると、第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿ってアイロン掛けステーション(5)までスライドできるように作動する。
別のポケットを第2のプレート(1b)に載せることができる。
図4を参照すると、第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)がアイロン掛け装置(50)に対応して上げられるように作動する。特に、第1のプレート(1a)は、第1のプレート(1a)をアイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)に挿入するように下から上向きに移動される。上記に照らして、ポケットは、アイロン掛け装置(50)の上壁(54)に押し付けられる。ポケットの横縁は、下向きに折られる。折りブレード(57)は、ポケットの横縁を第1のプレート(1a)の下に折るように作動する。
アイロン掛け装置(50)の加熱手段は、折りブレード(57)によって第1のプレート(1a)の下に折られたポケットの横縁を加熱するとともにアイロン掛けする。
第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が下げられ、アイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)から出るように作動する。
図5を参照すると、第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿って移送ステーション(32)までスライドできるように作動する。
図6を参照すると、第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が布上に下げられ、ポケットが移送装置(32)に対応して布上に位置するように作動する。
システムのローダ(33)は、移送ステーション(32)に配置された布上に下げられ、ハウジングは、ローダ(33)がポケットを保持できるように、ポケットに対応して配置される。
第2のプレート(1b)の移動装置(4)は、第2のプレート(1b)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿ってアイロン掛けステーション(5)までスライドできるように作動する。
図7を参照すると、第2のプレート(1b)の移動装置(4)は、第2のプレート(1b)がアイロン掛け装置(50)に対応して上げられ、アイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)に挿入されるように作動する。
特に、第2のプレート(1b)は、第2のプレート(1b)をアイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)に挿入するために下から上向きに移動される。上記に照らして、ポケットは、アイロン掛け装置(50)の上壁(54)に押し付けられる。ポケットの横縁は、下向きに折られる。折りブレード(57)は、ポケットの横縁を第2のプレート(1b)の下に折るように作動する。アイロン掛け装置(50)の加熱手段は、折りブレード(57)によって第2のプレート(1b)の下に折られたポケットの横縁を加熱するとともにアイロン掛けする。
第2のプレート(1b)の移動装置(4)は、第2のプレート(1b)が下げられ、アイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)から出るように作動する。
図8を参照すると、第2のプレート(1b)の移動装置(4)は、第2のプレート(1b)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿って移送ステーション(32)までスライドできるように作動する。
第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、ポケットから後方への第1のプレート(1a)の抜き出しを許容するように作動する。
図9を参照すると、ローダ(33)は、布及びポケットがプレート(36)の下に配置されるように、移送ステーション(32)から縫製ユニット(30)の縫製マシン(35)の下に支持面(6)に沿ってスライドする。
図10を参照すると、第1のプレート(1a)は、移送ステーション(32)から出る。ローダ(33)は、支持面(6)の長手方向軸(X)に沿ってスライドし、縫製ユニット(30)から離れる。
プレート(36)は、内側部分(36b)がポケット上に配置され、外側部分(36a)がポケットに対して外側位置に配置されるように、布上に下げられる。縫製マシン(35)は、ポケットを布に縫い付ける。
更なる布が、移送ステーション(32)に対応して支持面(6)に配置される。
図11を参照すると、布は、縫製ユニット(30)から出る。第2のプレート(1b)の移動装置(4)は、第2のプレート(1b)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿ってアイロン掛けステーション(32)までスライドするように作動する。
別のポケットを第1のプレート(1a)に載せることができる。
図12を参照すると、第2のプレート(1b)の移動装置(4)は、第2のプレート(1b)が更なる布上に配置され、ポケットが移送装置(32)に対応して更なる布上に位置するように作動する。
システムのローダ(33)は、移送ステーション(32)に配置された更なる布上に置かれるように下げられる。
第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿ってアイロン掛けステーション(5)までスライドするように作動する。
図13を参照すると、第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、ポケットを折るとともにアイロン掛けするために、第1のプレート(1a)が上げられ、アイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)に挿入されるように作動する。
第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が下げられ、アイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)から出るように作動する。
図14を参照すると、第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿って移送ステーション(32)までスライドできるように作動する。
第2のプレート(1b)の移動装置(4)は、ポケットから後方への第2のプレート(1b)の抜き出しを許容するように作動する。
図15を参照すると、ローダ(33)は、布及びポケットがプレート(36)の下に配置されるように、移送ステーション(32)から縫製ユニット(30)の縫製マシン(35)の下に支持面(6)に沿ってスライドする。
図16を参照すると、第2のプレート(1a)は、移送ステーション(32)から出る。ローダ(33)は、支持面(6)の長手方向軸(X)に沿ってスライドし、縫製ユニット(30)から離れる。
プレート(36)は、縫製マシン(35)がポケットを布に縫い付けるように、布上に下げられる。
更なる布が、移送ステーション(32)に対応して支持面(6)に置かれる。
図17を参照すると、布は、縫製ユニットから出る。ローダ(33)は、更なる布上に配置されるように移動される。
第1のプレート(1a)の移動装置(4)は、第1のプレート(1a)が支持面(6)の長手方向軸(X)と平行な軸に沿って移送ステーション(5)までスライドできるように作動する。
別のポケットを第2のプレート(1b)に載せることができる。
2つのプレート(1)に独立した移動手段(4)を設けることで、アイロン掛け装置(50)及び縫製マシン(35)は、常に動作状態にある。実際に、既にアイロン掛けされた第1のポケットが布に縫い付けられている間に、第2のポケットは、アイロン掛けされるためにアイロン掛け装置(50)内にある。これにより、ポケットをアイロン掛けするとともに布に縫い付ける縫付け動作を高速化することができる。
添付図には示されていないが、布は、縫製ステーション(3)に直接載せることができる。そのような場合、ローダ(33)は、移送ステーション(32)から縫製ステーション(3)にポケットだけを移動させるように構成される。さらに、有利には、そのような場合、ローダ(33)は、縫い付けられるポケットを移送ステーション(32)においてプレート(1)から受け取り、上記ポケットを移送ステーション(32)から縫製ステーションまで支持するように、クランプ又はプレートからなり、ローダ(33)は、ポケットを布上に置く。
Claims (9)
- ポケットをアイロン掛けするとともに布に縫い付けるためのシステム(100)であって、
−ポケットを布に縫い付けるための縫製ユニット(30)を備える縫製ステーション(3)と、
− 前記ポケットを前記縫製ステーション(3)に取り込むのに適したローダ(33)と、
−前記ローダ(33)に接続され、前記ローダ(33)を前記縫製ステーション(3)に移動させる移動手段(34)と
を備え、
前記システム(100)が、
−前記ポケットを支持するのに適したプレート(1)と、
−前記プレート(1)によって支持された前記ポケットをアイロン掛けするためのアイロン掛け装置(50)を備えるアイロン掛けステーション(5)と、
−前記ポケットが前記プレート(1)から前記ローダ(33)に移送される移送ステーション(32)と、
−前記プレート(1)によって支持された前記ポケットを前記アイロン掛け装置(50)によってアイロン掛けするために、前記プレート(1)に接続され、前記プレート(1)を前記アイロン掛けステーション(5)に移動させる移動装置(4)であって、前記アイロン掛けステーション(5)から、前記ポケットが前記ローダ(33)に移送される移送ステーション(32)に前記プレート(1)を移動させる、移動装置(4)と
を備えることを特徴とする、システム(100)。 - 2つのプレート(1)及び2つの独立した移動装置(4)を備え、各移動装置(4)は、前記アイロン掛けステーション(5)から前記移送ステーション(32)に前後の動きで前記プレート(1)を移動させるために前記2つのプレート(1)の一方に接続される、請求項1に記載のシステム(100)。
- 前記アイロン掛け装置(50)は、変形可能な下壁(51)又は整形くぼみ(52)を備え、前記プレート(1)の前記移動装置(4)は、前記プレート(1)を下から上向きに移動させるように構成され、それによって、前記プレート(1)が、前記ポケットの横縁を下向きに折るように前記アイロン掛け装置(50)の前記下壁(51)に接触して配置されるようになっている、請求項1又は2に記載のシステム(100)。
- 前記アイロン掛け装置(50)は、
− 前記アイロン掛け装置(50)の前記下壁(51)に接続された折りブレード(57)と、
− 前記折りブレード(57)に接続された作動手段(58)であって、前記プレート(1)を前記整形くぼみ(52)に挿入するために前記折りブレード(57)同士が間隔を置いて配置される、開いた位置と、前記プレート(1)が前記折りブレード(57)と前記アイロン掛け装置(50)の前記下壁(51)との間に部分的に配置されるように、前記折りブレード(57)が互いに近づく、狭まった位置との間で前記折りブレード(57)を移動させるように構成される、作動手段(58)と、
− 前記折りブレード(57)によって前記プレート(1)の下に折られた前記ポケットの前記横縁を加熱するとともにアイロン掛けするために、前記アイロン掛け装置(50)の前記下壁(51)及び前記折りブレード(57)の下方に配置された加熱手段と
を備える、請求項3に記載のシステム(100)。 - 前記移動装置(4)は、
−前記プレート(1)を支持するために前記プレート(1)に接続された支持体(41)と、
−前記支持体(41)に接続されて、3つの直交軸のうちの少なくとも1つに沿って前記支持体(41)をスライドさせる作動手段と
を備える、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のシステム(100)。 - 前記縫製ユニット(30)は、
−針(35a)を備え、前記ポケットを前記布に縫い付けるのに適した縫製マシン(35)と、
−ハウジングを有する外側部分(36a)、前記外側部分(36a)の前記ハウジングの内側に配置された内側部分(36b)、及び、前記内側部分(36b)と前記外側部分(36a)との間の開口(36c)を備えるプレート(36)であって、前記内側部分(36b)が、前記ポケットよりも小さな寸法を有し、前記ポケット上に配置されるのに適しており、前記縫製マシン(35)の前記針(35a)が、前記ポケットを前記布に縫い付けるために前記開口(36c)の内側に配置されるのに適している、プレート(36)と
を備える、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のシステム(100)。 - ポケットをアイロン掛けするとともに布に取り付けるためのプロセスであって、
−ポケットをプレート(1)に載せる工程と、
−前記ポケットをアイロン掛けするために前記プレート(1)をアイロン掛けステーション(5)に移動させる工程と、
−前記アイロン掛けステーション(5)のアイロン掛け装置(50)内に前記ポケットを置く工程と、
−前記アイロン掛け装置(50)によって前記ポケットをアイロン掛けするとともに折る工程と、
−前記ポケットをローダ(33)に移送するために前記プレート(1)を前記アイロン掛けステーション(5)から移送ステーション(32)に移動させる工程と、
−前記ローダ(33)によって前記ポケットを前記移送ステーション(32)から、前記ポケットを前記布に縫い付けるための縫製ユニット(30)を備える縫製ステーション(3)に移動させる工程と、
−前記縫製ユニット(30)によって前記ポケットを前記布に縫い付ける工程と
を含む、プロセス。 - 2つのプレート(1)を使用し、2つの前記ポケットを同時に移動させることを含む、請求項7に記載のプロセス。
- 前記ポケットを前記アイロン掛けステーション(5)の前記アイロン掛け装置(50)内に置く工程は、前記プレート(1)を下から上向きに移動させ、前記プレート(1)を前記アイロン掛け装置(50)の整形くぼみ(52)に挿入するように、前記プレート(1)の移動手段(4)を作動させることを含む、請求項7又は8に記載のプロセス。
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