JP2020517575A - ガラスシートの差別的加熱を介した曲面ガラス形成処理およびシステム - Google Patents

ガラスシートの差別的加熱を介した曲面ガラス形成処理およびシステム Download PDF

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Abstract

曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成する処理およびシステムを提供する。処理およびシステムは、ガラスシートを形成枠上に支持する工程と、次に、ガラス材料シートを、形成枠によって支持された状態で、ガラス材料シートの中心領域が変形して、曲げ枠の開口した中心空洞部の中に入るように、加熱する工程とを含む。処理および/またはシステムは、ガラス材料シートの外側領域が経験する加熱の態様は、ガラス材料シートの中心領域が経験する加熱の態様より低いように構成される。加熱の態様は、形成動作中の何らかの欠陥を削減しうると本発明者が考える平均温度、最高温度、および/または、加熱速度でありうる。

Description

関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条の下、2017年4月27日出願の米国仮特許出願第62/490,875号の優先権の利益を主張し、その内容は依拠され、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、概して、曲面ガラス物品の形成に関し、特に、曲面ガラス物品を、差別的加熱を利用する形成枠を介して形成する処理に関する。
曲面ガラスシートまたは物品は、多くの利用例、特に、乗物または自動車の窓用に使われている。典型的には、そのような利用例の曲面ガラスシートは、比較的厚いガラス材料シートから形成されてきた。
本発明者は、従来の形成処理は、曲面ガラスシートに、様々な望ましくない特徴箇所(例えば、縁部の皺、縁部でのガラスの垂下過剰など)を生じ、その程度は、ガラスシートの厚さが薄いほど高まって見えることを見い出した。
本開示の一実施形態は、曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成する処理に関する。その処理は、ガラス材料シートの外側領域を、形成枠の支持面と接触させて配置する工程であって、形成枠は、少なくとも部分的には支持面によって囲まれて開口した中心空洞部を画定するものである工程とを含む。処理は、ガラス材料シートを、ガラス材料シートと支持面との接触を介して、ガラス材料シートの中心領域が形成枠の開口した中心空洞部の上方に吊るされるように、形成枠で支持する工程と、を含む。処理は、ガラス材料シートを形成枠によって支持した状態で、ガラス材料シートの中心領域が形成枠の支持面から離れる方向に変形して開口した中心空洞部に入るように、加熱する工程を含む。ガラス材料シートの外側領域が経験する加熱の態様は、ガラス材料シートの中心領域が経験する加熱の態様より低い。処理は、ガラス材料シートを、加熱後に冷却して、ガラス材料シートから曲面ガラス物品を形成する工程を含む。
本開示の更なる実施形態は、曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成するシステムに関する。そのシステムは、支持リングを含む。支持リングは、開口した中心空洞部を画定する半径方向内側に向いた内面、半径方向外側に向いた面、開口した中心空洞部を支持リングの上端部で囲む上面、および、上面の反対側の底面を含む。ガラス材料シートの中心領域を支持リングの開口した中心空洞部の上方に吊るした状態で、ガラス材料シートを、支持リングの上面から支持する。システムは、加熱室を有する加熱ステーションを含む。支持リングは、加熱室の中に位置し、加熱ステーションは、支持リングおよびガラス材料シートを、ガラス材料シートの中心領域が重力下で下向きに垂れ下がって開口した中心空洞部に入るように、加熱するように構成される。支持リングは、熱を、ガラス材料シートから、上面でのガラス材料シートとの接触を通して、支持リングの上面と接触するガラス材料シートの部分が経験する加熱の態様が、ガラス材料シートの中心領域が経験する加熱の態様より低いように伝導するように構成されたものである。
更なる特徴および利点を、次の詳細な記載に示し、それは、部分的には、当業者には、その記載から明らかであるか、または、次の詳細な記載、請求項、および、添付の図面に示す実施形態を実施することによって分かるだろう。
ここまでの概略的記載および次の詳細な記載の両方が、例示的なものにすぎず、請求項の本質および特徴を理解するための概観または枠組みを提供することを意図すると、理解すべきである。
添付の図面は、更なる理解のために提供されたものであり、本明細書に組み込まれ、その一部を形成する。図面は、1つ以上の実施形態を示し、明細書の記載と共に、様々な実施形態の原理および動作を説明する役割を果たす。
例示的な実施形態による高い熱質量の曲げリングによって支持されたガラスシートの断面図である。 例示的な実施形態による加熱ステーション内で高い熱質量の曲げリングによって支持されたガラスシートの断面図である。 例示的な実施形態によるガラスシートと高い熱質量の曲げリングとの接触位置を、詳細に示す図である。 例示的な実施形態による高い熱質量の曲げリングの斜視図である。 例示的な実施形態による高い熱質量の曲げリングの斜視図である。
図面を概略的に参照して、ガラス材料の形成、曲げ、または、垂下システムおよび方法の様々な実施形態を示し、記載する。概して、本明細書に記載のシステムおよび方法は、ガラスシートの中心と、ガラスシートの支持された外側部分とで差別的加熱を行うために提供される。本明細書で詳細に記載するように、本発明者は、この差別的加熱が、形成された、または、曲げられた曲面ガラス物品の品質を改良すると考える。
いくつかのガラス形成方法において、1つ以上のガラスシートが曲げリング上に支持され、ガラスシートは、その軟化点近くまで加熱される。ガラスシートの湾曲した形状は、重力が、軟化しているガラスの中心部を曲げリングに入るまで下向きに引く時に、形成される。本発明者は、例えば、縁部の皺およびガラスシート縁部近くでの急峻な垂下(典型的には、業界では「浴槽型欠陥」とも称される)などの欠陥は、薄いガラスの大きいシートが重力により垂れ下がる際に問題となりうることを見い出した(例えば、Corning Incorporatedから入手可能なGorilla Glassなどの薄い化学的に強化されたガラスが、乗物または自動車の窓などの様々な利用例で用いられる)。本発明者は、縁部の皺および浴槽型欠陥などの欠陥は、ガラスシートの外側部分が経験する加熱の態様(例えば、温度、加熱速度など)を、ガラスシートの中心部分と比べて低下させることによって、削減しうることを見い出した。
具体的には、本発明者は、浴槽型欠陥の原因について研究を行い、曲げる間の膜応力は、ガラスシートの中心部で最も高く、縁部でゼロまで低下するということを示した。これらの膜応力は、シートを中間部で堅くし、中心部を縁部と比べて垂下不足にさせる。一方、ガラスシートの縁部は、重力負荷下において、低い膜応力により、垂下過剰となる。概して、本発明者は、中心領域の温度が高く、縁部領域の温度が低く、全体として中心から縁部への熱勾配を生じるようなガラスシートの差別的加熱を行うことによって、浴槽型欠陥に対処しうることを見い出した。
縁部の皺(業界では、バックリングとも称される)は、急激な構造変化が示した機械的不安定性箇所であり、構造安定性が失われることに関連する分岐により生成される。皺は、圧縮応力が、主にガラス縁部の堅さに応じた臨界閾値を超えることによって引き起こされものであり、縁部の堅さは、ガラス板の厚さ、並びに、その温度でのガラスの弾性率および粘度に応じたものである。本発明者は、数値モデル手法を用いて、ガラス縁部領域を局所的にガラスシートの中心部と比べて低温にした状態で、ガラス縁部の近くで局所的熱勾配を確立して縁部の堅さを高めることによって、皺を軽減しうることを示した。このガラス縁部での局所的勾配は、縁部でのガラスの粘性およびガラスの弾性率を効果的に高め、それによって、圧縮応力下で縁部の曲げ堅さを高める。これにより、次に、縁部で皺が形成される可能性を下げる。
ガラスシートの縁部と中心部で異なる温度を生成するために様々なアプローチおよび処理を用いうるが、本明細書に記載の特定の実施形態において、ガラスシートを、高い熱質量の曲げリング上に支持することによって、温度勾配を生じる。概して、低い熱質量を有するように意図的に設計された従来の曲げリング(例えば、小さく、軽量で、低熱伝導性材料から製作され、様々な貫通孔を有するなど)と異なり、本明細書に記載の曲げリングは、比較的高い熱質量を有するように設計される。高い熱質量の曲げリングは、ガラスシートの縁部と接触することで、ガラスシートの縁部近くの領域から熱を伝導し、結果的に、縁部で、中心部と比べて低いガラス温度を生じる。このように、この温度勾配が、縁部の皺および浴槽型欠陥の両方を削減すると考えられる。
図1および図2を参照すると、例示的な実施形態による曲面ガラス物品の形成システムおよび処理を示している。概して、システム10は、1対のガラスシート12、14として示した1つ以上のガラス材料シートを含み、それは、曲げリング16として示した形成枠によって支持されている。一実施形態において、図1に示したように、共に垂れ下がる配列のガラスシート12、14を形成するのに、曲げリング16を用い、更に、そのような実施形態において、分離材料18をガラスシート12、14の間に用いて、互いに結合されるのを防ぎうる。他の実施形態において、ガラスシート12などの単一のガラスシートを、曲げリング16によって支持し、本明細書に記載したような湾曲形状に形成しうる。更に、曲げリング16は、支持すべきガラスシートの形状に基づいて選択された広い範囲の様々な形状を有しうるものであり、リングという用語を用いているが、必ずしも、円形であることを表していないと理解すべきである。
図1に示したように、曲げリング16は、側壁部20として示した支持壁部、および、底壁部22を含む。側壁部20は、底壁部22から離れる向きに上向きに延伸する。側壁部20の半径方向内側に向いた面24は、開口した中心領域または空洞部26を画定し、底壁部22の上向きの面は、空洞部26の下端部を画定する。半径方向外側に向いた面25は、内側に向いた面24の反対側の面である。
形成処理を始めるには、ガラスシート12の周縁部30に隣接したガラスシートの外側領域28を、曲げリング16の上向きの面32として示した支持面と接触するように配置する。この配置において、ガラスシート12は、ガラスシート12の中心領域34が中心空洞部26の上方に支持されるように、上向きの面32とガラスシート12との接触によって支持される。
次に、曲げリング16、並びに、支持されたガラスシート12および/または14を、炉または直列インデキシング徐冷窯などの加熱ステーション40内に移動する。加熱ステーション40内で、ガラスシート12、14を曲げリング16上で支持した状態で、ガラスシート12および/または14、並びに、曲げリング16を加熱する(例えば、ガラスシート12、14のガラス材料の軟化点または、その近くの温度)。ガラスシート12、14が加熱されると、下向きの力42などの形成する力が、ガラスシート12、14の中心領域34を変形させるか、または、下向きに垂れ下げて、曲げリング16の中心空洞部26に入るようにさせる。具体的な実施形態において、下向きの力は、重力によって与えられる。いくつかの実施形態において、下向きの力を、空気圧を介して与えうる(例えば、ガラスシート12、14の凸側で真空を生じさせるか、ガラスシート14の凹側に空気を吹き付けるか、押圧または他の接触型成形機を介するかなど)。何によって変形力を生じたかに関わらず、この手順は、図2に示したような湾曲形状を有するガラスシートを生成する。
ガラスシート12、14を望ましい湾曲形状にさせる所定の時間経過後に、曲げリング16を、支持されたガラスシート12および/または14と共に、室温まで冷却する。したがって、形成されるか、変形されるか、または、湾曲した曲面ガラスシート12、14は、冷却されて、ガラスシート12、14は、加熱ステーション40内で生成された湾曲形状で固定される。曲面ガラスシート12、14は冷却されると、曲げリング16から取り外されて、他のガラスシートの組が、曲げリング16上に配置されて、形成処理が繰り返される。
従来の処理では、形成処理の加熱段階中に、ガラスシート、および、支持する曲げリングは、概して、同じ速度および同じ温度で加熱された。本発明者は、ガラスシート12、14の外側領域28と中心領域34を上記のように差別的に加熱することによって、浴槽型欠陥および縁部の皺などの様々な欠陥を削減するか、排除しうると判断した。したがって、概して、本明細書に記載のシステム10は、ガラスシート12および/または14の外側領域28が経験する加熱の少なくとも1つの態様は、ガラスシート12および/または14の中心領域34が経験する加熱の少なくとも1つの態様より低いように構成される。
具体的な実施形態において、システム10は、ガラスシート12および/または14の外側領域28が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する平均温度は、ガラスシート12および/または14の中心領域34が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する平均温度より低いように構成される。より具体的な実施形態において、システム10は、ガラスシート12および/または14の外側領域28が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する平均温度は、ガラスシート12および/または14の中心領域34が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する平均温度より、少なくとも30℃低いように構成される。より具体的な実施形態において、システム10は、ガラスシート12および/または14の外側領域28が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する平均温度は、ガラスシート12および/または14の中心領域34が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する平均温度より、30から40℃低いように構成される。
他の具体的な実施形態において、システム10は、ガラスシート12および/または14の外側領域28が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する加熱速度は、ガラスシート12および/または14の中心領域34が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する加熱速度より遅いように構成される。他の具体的な実施形態において、システム10は、ガラスシート12および/または14の外側領域28が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する最高温度は、ガラスシート12および/または14の中心領域34が、加熱中に加熱ステーション40内で経験する最高温度より低いように構成される。
これらの差別的加熱の態様を生じる様々な可能な方法があるが、本明細書に記載の特定の実施形態において、曲げリング16は、熱を外側領域28から曲げリング16へ上面32での接触を通して伝導することによって、ガラスシートの外側領域28と中心領域34での差別的加熱を生じるように構成される。概して、この熱伝導に基づく温度差は、曲げリング16を高い熱質量を有するように設計することによって提供されうる。この設計において、曲げリング16は、ヒートシンクとして作用し、上面32に近いガラスシート12および/または14の領域での加熱速度を、中心領域34が加熱ステーション40内で経験する加熱速度と比べて遅くする。一般に理解されるように、曲げリング16の熱質量および熱伝導特性は、ガラスシートの厚さ、形成されるガラス材料、望ましい形状特性、加熱ステーションの加熱プロファイルなど、利用例に特有の様々な要因を生じるように設計されうる。具体的な実施形態において、薄いガラスシート(平均厚さが1.0mm未満のガラスシートなど)を従来の曲げリングを用いて曲げるという設計は、形成処理中の欠陥形成からの影響を受け易いことから、不満足な結果を生じると考えられ、本発明者は、本明細書に記載の高い熱質量を有する曲げリング16の設計は、そのような欠陥に対処し、特に、湾曲した薄いガラスシートの形成に特に適していると考える。
具体的な実施形態において、高い熱質量の曲げリング16は、低い熱拡散率を有する材料から形成される。具体的な一実施形態において、曲げリングは、2×10−5/s未満の熱拡散率を有する材料から形成される。他の具体的な実施形態において、曲げリングは、4×10−6/s未満の熱拡散率を有する材料から形成される。具体的な実施形態において、曲げリング16は、次の表1に挙げた1つ以上の材料から形成される。
Figure 2020517575
低い熱拡散率の材料を使用する代わりに、または追加で、曲げリング16を、1つ以上の態様で形成または構成して、ガラスシート12および/または14の外側領域28からの熱伝導を高めうる。図3は、曲げリング16の上面32とガラスシート12との接触を詳細に示す図である。図3の実施形態において、曲げリング16の側壁部20は、従来の小さく軽量に設計される傾向のある曲げリングより、実質的に大きい形状である。このように曲げリング16のサイズが大きくなったことで、曲げリング16は、より高い熱質量を有するものとなり、それは次に、加熱中に、上記のような1つ以上の温度差を容易に生じさせる。
図3に示したように、曲げリング16は、曲げリングの上面32と下面44(側面20の下面、または、底壁部22の下面でありうる)との間で測定した高さH1を有する。概して、H1は、20mmより高く、具体的には、30mmより高い。したがって、曲げリング16の側壁部20の高さは、典型的には、10mmと20mmの間の高さを有する典型的な曲げリングの高さより高い。具体的な実施形態において、H1は、上面32の全周長さに亘って測定した曲げリング16の平均高さを表す。
図3に示したように、曲げリング16は、曲げリング16の内側に向いた面24と外側に向いた面25との間で、側壁部20の垂直方向中心点を通って測定した幅W1を有する。概して、W1は、3mmより広く、具体的には、4mmより広くありうる。したがって、曲げリング16の側壁部20の幅は、典型的には、2mmと3mmの間の幅を有する典型的な曲げリングの幅より広い。具体的な実施形態において、W1は、側壁部20の全周長さに亘って測定した側壁部20の平均幅を表す。
曲げリングを形成するのに用いる材料を増加させることに追加で、本発明者は、曲げリング16の形状および/または構造を、熱伝導を高めるように構成しうると考える。図4の実施形態を参照すると、曲げリング16を、金属材料の中実の連続片から形成しうる。リングの側壁部を通って形成された孔を含む、いくつかの従来の曲げリングと異なり、中実の熱伝導性材料を曲げリング16の材料として用いることで、曲げリング16の熱質量を高める。更に、側壁部20の構造が中実であることで、支持面32から底壁部22への伝導路を提供し、曲げリング16の全質量への熱伝達を容易にする。
更に、図4に示したように、曲げリング16を、先細の形状を有するように形成しうる。この配列において、上面32で測定した平均外幅W2は、底面44を横切って測定した平均外幅W3より狭い。図面から分かるように、この配列は、曲げリング16の底部に熱質量を追加しながら、曲げリング16が、W2で、セットした小さい寸法を有するガラスシートを支持するのを可能にする。
図5を参照すると、他の実施形態において、曲げリング16の側壁部20は、パネル46として示した、1つ以上の取り外し自在なパネルを含む。図示した実施形態において、複数の取り外し自在なパネル46が、側壁部20全体を形成する。概して、取り外し自在なパネル46は、望ましいガラス位置での優先冷却を可能にする。具体的には、図5に示した設計は、異なる熱勾配を、ガラスシートの最も皺を生じる傾向の高い位置で導入するのを可能にする。
様々な実施形態において、ガラスシート12および/または14を、曲面を形成した後に、様々な利用例で利用しうる。具体的な実施形態において、本明細書に記載のシステムおよび方法を介して製造された曲面ガラスは、乗物(例えば、自動車)の窓を形成するのに用いられる。いくつかのそのような実施形態において、曲面ガラスシート12、14は互いに結合されて、ガラス積層物品を形成する。いくつかのそのような実施形態において、本明細書に記載のシステムおよび方法を用いて、乗物(例えば、自動車)窓として使用しうる単一層の曲面ガラスシートを形成する。具体的な実施形態において、本明細書に記載のシステムおよび方法は、特に、薄い曲面ガラスシートを形成する時に、欠陥を削減するように構成される。そのような実施形態において、ガラスシート12および/または14の厚さは、1mm未満で、具体的には、0.05mmから1.0mm、より具体的には、0.3mmから0.8mmである。
ガラスシート12および/または14を、様々な材料から形成しうる。具体的な実施形態において、ガラスシート12および/または14は、化学的に強化されたアルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物、または、アルカリアルミノホウケイ酸塩ガラス組成物から形成され、他の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、ソーダライムガラス(SLG)組成物から形成される。
具体的な実施形態において、ガラスシート12および/または14は、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス材料またはアルカリアルミノホウケイ酸塩ガラス組成物などの化学的に強化された材料から形成され、約30μmから約90μmの範囲の圧縮深さ(DOC)を有する化学的に強化された圧縮層を有し、シートの主表面の少なくとも1つの圧縮応力は、300MPaから1000MPaの間である。いくつかの実施形態において、化学的に強化されたガラスは、イオン交換により強化されたものである。
ガラス材料の例および物性
様々な実施形態において、ガラスシート12および/または14は、様々な強化されたガラス組成物の任意のものから形成されうる。本明細書に記載のガラスシート12および/または14に使用しうるガラスの例は、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物またはアルカリアルミノホウケイ酸塩ガラス組成物を含みうるものであり、他のガラス組成物も企図している。そのようなガラス組成物は、イオン交換可能なことを特徴としうる。本明細書において用いるように、「イオン交換可能」とは、組成物を含む層が、ガラス層の表面または表面近くに位置する陽イオンを、それよりサイズが大きいか、または、小さい、同じ原子価の陽イオンと交換可能なことを意味する。例示的な一実施形態において、ガラスシート12および/または14のガラス組成物は、SiO、B、および、NaOを含み、但し、(SiO+B)≧66モル%で、NaO≧9モル%である。ガラスシート12および/または14に適したガラス組成物は、いくつかの実施形態において、KO、MgO、および、CaOの少なくとも1つを更に含む。特定の実施形態において、ガラスシート12および/または14に用いられるガラス組成物は、61〜75モル%のSiO、7〜15モル%のAl、0〜12モル%のB、9〜21モル%のNaO、0〜4モル%のKO、0〜7モル%のMgO、および、0〜3モル%のCaOを含みうる。
ガラスシート12および/または14に適したガラス組成物の更なる例は、60〜70モル%のSiO、6〜14モル%のAl、0〜15モル%のB、0〜15モル%のLiO、0〜20モル%のNaO、0〜10モル%のKO、0〜8モル%のMgO、0〜10モル%のCaO、0〜5モル%のZrO、0〜1モル%のSnO、0−1モル%のCeO、50ppm未満のAs、および、50ppm未満のSbを含み、但し、12モル%≦(LiO+NaO+KO)≦20モル%で、0モル%≦(MgO+CaO)≦10モル%である。
ガラスシート12および/または14に適したガラス組成物の更なる例は、63.5〜66.5モル%のSiO、8〜12モル%のAl、0〜3モル%のB、0〜5モル%のLiO、8〜18モル%のNaO、0〜5モル%のKO、1〜7モル%のMgO、0〜2.5モル%のCaO、0〜3モル%のZrO、0.05〜0.25モル%のSnO、0.05〜0.5モル%のCeO、50ppm未満のAs、および、50ppm未満のSbを含み、但し、14モル%≦(LiO+NaO+KO)≦18モル%で、2モル%の≦(MgO+CaO)≦7モル%である。
特定の実施形態において、ガラスシート12および/または14に適したアルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物は、アルミナ、少なくとも1つのアルカリ金属、および、いくつかの実施形態において、50モル%より多くのSiO、他の実施形態において、少なくとも58モル%のSiO、更に他の実施形態において、少なくとも60モル%のSiOを含み、((Al+B)/Σ改質剤)の比>1で、但し、比の中の構成要素は、モル%で表され、改質剤は、アルカリ金属酸化物である。特定の実施形態において、このガラス組成物は、58〜72モル%のSiO、9−17モル%のAl、2〜12モル%のB、8〜16モル%のNaO、および、0〜4モル%のKOを含み、((Al+B)/Σ改質剤)の比>1である。
更に他の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物を含み、それは、64〜68モル%のSiO、12〜16モル%のNaO、8〜12モル%のAl、0〜3モル%のB、2〜5モル%のKO、4〜6モル%のMgO、および、0〜5モル%のCaOを含み、66モル%≦SiO+B+CaO≦69モル%、NaO+KO+B+MgO+CaO+SrO>10モル%、5モル%≦MgO+CaO+SrO≦8モル%、(NaO+B)−Al≦2モル%、2モル%≦NaO−Al≦6モル%、および、4モル%≦(NaO+KO)−Al≦10モル%でありうる。
代わりの実施形態において、ガラスシート12および/または14は、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物を含み、それは、2モル%以上のAlおよび/またはZrO、若しくは、4モル%以上のAlおよび/またはZrOを含みうる。1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、約67モル%から約80モル%の範囲のSiO、約5モル%から約11モル%の範囲のAl、および、約5モル%より多い量の(例えば、約5モル%から約27モル%の範囲の)アルカリ金属酸化物(RO)を含むガラス組成物を含む。1つ以上の実施形態において、その量のROは、約0.25モル%から約4モル%の範囲の量のLiO、および、3モル%以下の量のKOを含む。1つ以上の実施形態において、ガラス組成物は、ゼロではない量のMgO、および、ゼロではない量のZnOを含む。
他の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、約67モル%から約80モル%の範囲の量のSiO、約5モル%から約11モル%の範囲のAl、約5モル%より多い量の(例えば、約5モル%から約27モル%の範囲の)アルカリ金属酸化物(RO)、ゼロではない量のMgO、および、ゼロではない量のZnOを含む組成物から形成され、ガラス組成物は、LiOを実質的に含まない。
他の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス物品であり、それは、約67モル%以上の量のSiOを含み、約600℃から約710℃の範囲の垂下温度を有するガラス組成物を含む。他の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、アルミノケイ酸塩ガラス物品から形成され、それは、約68モル%以上の量のSiOを含むガラス組成物を含み、約600℃から約710℃の範囲の(本明細書において定義したような)垂下温度を有するガラス組成物を含む。
いくつかの実施形態において、ガラスシート12および/または14は、互いに異なるガラス材料から形成され、組成、厚さ、強化レベル、および、形成方法(例えば、フュージョン形成法に対するフロート形成法)の任意の1つ以上が異なる。1つ以上の実施形態において、記載したガラスシート12および/または14は、約710℃以下、または、約700℃以下の垂下温度を有する。1つ以上の実施形態において、ガラスシート12、14の1つは、ソーダライムガラスシートであり、ガラスシート12、14の他方のガラスシートは、ソーダライムガラス材料ではない本明細書に記載の任意の1つのガラスシートである。1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、約68モル%から約80モル%の範囲の量のSiO、約7モル%から約15モル%の範囲の量のAl、約0.9モル%から約15モル%の範囲の量のB、ゼロではなく約7.5モル%以下の量のP、約0.5モル%から約12モル%の範囲の量のLiO、および、約6モル%から約15モル%の範囲の量のNaOを含むガラス組成物を含む。
いくつかの実施形態において、ガラスシート12および/または14のガラス組成物は、ガラス物品に色または色合いを与える酸化物を含みうる。いくつかの実施形態において、ガラスシート12および/または14のガラス組成物は、ガラス物品が紫外線に曝された時に、ガラス物品の変色を防ぐ酸化物を含む。そのような酸化物の例は、限定するものではないが、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、W、および、Moを含む。
ガラスシート12および/または14は、約1.45から約1.55の範囲の屈折率を有しうる。本明細書において用いるように、屈折率は、550nmの波長についての値である。ガラスシート12および/または14は、それが形成される態様を特徴としうる。例えば、ガラスシート12および/または14は、フロート形成可能(つまり、フロート処理で形成)、ダウンドロー可能、更に、特に、フュージョン形成可能またはスロートドロー可能(つまり、フュージョンドロー処理またはスロットドロー処理などのダウンドロー処理で形成)なことを特徴としうる。1つ以上の実施形態において、本明細書に記載のガラスシート12および/または14は、非晶質微細構造を示し、結晶も晶子も実質的に含まないものでありうる。換言すれば、そのような実施形態において、ガラス物品は、ガラスセラミック材料を除外する。
1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、ガラスシート12および/または14が0.7mmの厚さを有する場合、約300nmから約2500nmの波長範囲に亘って、約88%以下の平均全日射透過率を示す。例えば、ガラスシート12および/または14は、約60%から約88%、約62%から約88%、約64%から約88%、約65%から約88%、約66%から約88%、約68%から約88%、約70%から約88%、約72%から約88%、約60%から約86%、約60%から約85%、約60%から約84%、約60%から約82%、約60%から約80%、約60%から約78%、約60%から約76%、約60%から約75%、約60%から約74%、または、約60%から約72%の範囲の平均全日射透過率を示す。
1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、0.7mmまたは1mmの厚さで、約380nmから約780nmの波長範囲に亘って、約75%から約85%の範囲の平均透過率を示す。いくつかの実施形態において、この厚さで、この波長範囲に亘っての平均透過率は、約75%から約84%、約75%から約83%、約75%から約82%、約75%から約81%、約75%から約80%、約76%から約85%、約77%から約85%、約78%から約85%、約79%から約85%、または、約80%から約85%の範囲である。1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、0.7mmまたは1mmの厚さで、約300nmから約400nmの波長範囲に亘って、50%以下の(例えば、49%以下、48%以下、45%以下、40%以下、30%以下、25%以下、23%以下、20%以下、または、15%以下の)Tuv−380またはTuv−400を示す。
1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は強化されて、表面から圧縮深さ(DOC)に延伸する圧縮応力を有しうる。圧縮応力領域は、引張応力を示す中心部分によって相殺される。DOCにおいて、応力は、正の(圧縮)応力から負の(引張)応力に変わる。
1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、物品の部分同士の間での熱膨張率の不一致を用いて、圧縮応力領域と、引張応力を示す中心領域を生成することによって、機械的に強化されたものでありうる。いくつかの実施形態において、ガラス物品は、ガラスをガラス転移点より低い温度まで加熱し、次に、急速に冷却することによって、熱的に強化されうる。
1つ以上の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、イオン交換によって、化学的に強化されたものでありうる。イオン交換処理において、ガラスシート12および/または14の表面または表面近くのイオンは、それより大きく、同じ原子価または酸化状態を有するイオンと置換または交換される。それらのガラスシート12および/または14がアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを含む実施形態において、物品の表面層内のイオン、および、それより大きいイオンは、Li、Na、K、Rb、および、Csなどの1価のアルカリ金属陽イオンである。その代わりに、表面層内の1価の陽イオンは、Agなど、アルカリ金属陽イオン以外の1価の陽イオンと置換されうる。そのような実施形態において、ガラスシート12および/または14中に交換されて入る1価のイオン(または、陽イオン)は、応力を生じる。
ガラスシート12および/または14を、様々な異なる利用例、装置、使用などで用いうる。様々な実施形態において、ガラスシート12および/または14は、乗物の側灯、フロントガラス、リアウインドウ、窓、バックミラー、および、サンルーフを形成しうる。本明細書で用いるように、乗物は、自動車、全車両、機関車、ボート、船、飛行機、ヘリコプタ、ドローン、宇宙船などを含む。他の実施形態において、ガラスシート12および/または14は、薄い曲面ガラスシートが利点を有する様々な他の利用例で用いうる。例えば、ガラスシート12および/または14を、建築用ガラス、建物用ガラスなどとして使用しうる。
別段の記載がない限りは、本明細書に記載のいずれの方法も、その工程が特定の順序で行われることを必要とする解釈されることを全く意図しない。したがって、方法の請求項が、工程が行われる順序を実際に記載しないか、または、そうではなく、請求項または明細書で、工程は特定の順序に限定されると具体的に記載しない場合は、いずれの特定の順序も推測されることを全く意図しない。更に、本明細書で用いるように、原文の英語の不定冠詞は、1つ以上の構成要素を含むことを意図し、1つだけを意味すると解釈されることを意図しない。
当業者には、開示した実施形態の精神または範囲を逸脱することなく、様々な変更および変形が可能なことが分かるだろう。当業者には、開示した実施形態の精神および実質を組み込んで、実施形態の変更、組合せ、部分組合せ、および、変形が可能なので、開示した実施形態は、添付の請求項、および、それらの等価物の全てを含むと解釈されるべきである。
本開示の態様(1)は、曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成する処理において、ガラス材料シートの外側領域を、形成枠の支持面と接触させて配置する工程であって、形成枠は、少なくとも部分的には支持面によって囲まれて開口した中心空洞部を画定するものである工程と、ガラス材料シートを、ガラス材料シートと支持面との接触を介して、ガラス材料シートの中心領域が形成枠の開口した中心空洞部の上方に吊るされるように、形成枠で支持する工程と、ガラス材料シートを形成枠によって支持した状態で、ガラス材料シートの中心領域が形成枠の支持面から離れる方向に変形して開口した中心空洞部に入るように、加熱する工程であって、ガラス材料シートの外側領域が経験する加熱の態様は、ガラス材料シートの中心領域が経験する加熱の態様より低いものである工程と、ガラス材料シートを、加熱後に冷却して、ガラス材料シートから曲面ガラス物品を形成する工程とを含む処理に関する。
本開示の態様(2)は、態様(1)の処理に関するものであり、加熱の態様は、加熱工程中の平均温度であり、ガラス材料シートの外側領域の加熱工程中の平均温度は、ガラス材料シートの中心領域の加熱工程中の平均温度より低いものである。
本開示の態様(3)は、態様(2)の処理に関するものであり、ガラス材料シートの外側領域の加熱工程中の平均温度は、ガラス材料シートの中心領域の加熱工程中の平均温度より、少なくとも30℃低いものである。
本開示の態様(4)は、態様(2)または(3)の処理に関するものであり、加熱工程中のガラス材料シートの外側領域と中心領域とで異なる平均温度は、熱を、ガラス材料シートの外側領域から形成枠に、ガラス材料シートの外側領域と支持面との接触を通して伝導することによって生じるものである。
本開示の態様(5)は、態様(1)の処理に関するものであり、加熱の態様は、加熱工程中の加熱速度であり、ガラス材料シートの外側領域の加熱工程中の加熱速度は、ガラス材料シートの中心領域の加熱工程中の加熱速度より遅いものである。
本開示の態様(6)は、態様(1)の処理に関するものであり、実施形態6
加熱の態様は、加熱工程中の最高温度であり、ガラス材料シートの外側領域の加熱工程中の最高温度は、ガラス材料シートの中心領域の加熱工程中の最高温度より低いものである。
本開示の態様(7)は、態様(1)から(6)のいずれか1つの処理に関するものであり、形成枠は、低い熱拡散率を有する材料から形成されたものである。
本開示の態様(8)は、態様(7)の処理に関するものであり、低い熱拡散率は、2×10−5/s未満である。
本開示の態様(9)は、態様(7)の処理に関するものであり、低い熱拡散率は、4×10−6/s未満である。
本開示の態様(10)は、態様(1)から(9)のいずれか1つの処理に関するものであり、形成枠は、開口した中心空洞部を囲む壁部から形成され、壁部は、支持面を画定する上面、開口した中心空洞部を画定する内面、内面の反対側の外面、および、支持面の反対側の底面を含むものであり、内面と外面の間で測定した壁部の平均幅は、3mmより広く、支持面と底面の間で測定した壁部の平均高さは、20mmより高いものである。
本開示の態様(11)は、態様(1)から(9)のいずれか1つの処理に関するものであり、形成枠は、支持面を画定する上面、開口した中心空洞部を画定する内面、内面の反対側の外面、および、支持面の反対側の底面を有する壁部から形成され、壁部は、支持面を横切って測定した平均外幅が底面を横切って測定した平均外幅より狭いような先細の形状を有するものである。
本開示の態様(12)は、態様(11)の処理に関するものであり、壁部は、金属材料の中実の連続部分から形成されたものである。
本開示の態様(13)は、態様(11)の処理に関するものであり、壁部は、取り外し自在に互いに連結されて壁部を形成する複数のパネルから形成されたものである。
本開示の態様(14)は、態様(1)から(13)のいずれか1つの処理に関するものであり、重力が、加熱中に、ガラス材料シートを変形させ、支持面は、上向きの面である。
本開示の態様(15)は、態様(1)から(14)のいずれか1つの処理に関するものであり、ガラス材料シートは、自動車の窓を形成するサイズである。
本開示の態様(16)は、曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成するシステムにおいて、支持リングであって、それは、開口した中心空洞部を画定する半径方向内側に向いた内面、半径方向外側に向いた面、開口した中心空洞部を支持リングの上端部で囲む上面、および、上面の反対側の底面を含み、ガラス材料シートの中心領域を支持リングの開口した中心空洞部の上方に吊るした状態で、ガラス材料シートを、支持リングの上面から支持するものである支持リングと、支持リングが中に位置する加熱室を有し、支持リングおよびガラス材料シートを、ガラス材料シートの中心領域が重力下で下向きに垂れ下がって開口した中心空洞部に入るように、加熱するように構成された加熱ステーションとを含み、支持リングは、熱を、ガラス材料シートから、上面でのガラス材料シートとの接触を通して、支持リングの上面と接触するガラス材料シートの部分が経験する加熱の態様が、ガラス材料シートの中心領域が経験する加熱の態様より低いように伝導するように構成されたものであるシステムに関する。
本開示の態様(17)は、態様(16)のシステムに関するものであり、支持リングは、低い熱拡散率を有する材料から形成されたものである。
本開示の態様(18)は、態様(17)の処理に関するものであり、低い熱拡散率は、2×10−5/s未満である。
本開示の態様(19)は、態様(17)の処理に関するものであり、低い熱拡散率は、4×10−6/s未満である。
本開示の態様(20)は、態様(16)から(19)のいずれか1つのシステムに関するものであり、半径方向内側に向いた面と半径方向外側に向いた面の間で測定した支持リングの平均幅は、3mmより広く、上面と底面の間で測定した支持リングの平均高さは、20mmより高いものである。
本開示の態様(21)は、態様(16)から(20)のいずれか1つのシステムに関するものであり、支持リングは、上面を横切って測定した平均外幅が底面を横切って測定した平均外幅より狭いような先細の形状を有するものである。
本開示の態様(22)は、態様(16)から(21)のいずれか1つのシステムに関するものであり、支持リングは、金属材料の中実の連続部分から形成されたものである。
本開示の態様(23)は、態様(16)から(21)のいずれか1つのシステムに関するものであり、支持リングは、取り外し自在に互いに連結されて支持リングを画定する複数のパネルから形成されたものである。
本開示の態様(24)は、曲面ガラス物品において、態様(1)から(15)のいずれか1つに記載の方法によって製作されたものであるか、および/または、態様(16)から(23)のいずれか1つに記載のシステムによって製作された物品に関する。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成する処理において、
ガラス材料シートの外側領域を、形成枠の支持面と接触させて配置する工程であって、前記形成枠は、少なくとも部分的には前記支持面によって囲まれて開口した中心空洞部を画定するものである工程と、
前記ガラス材料シートを、該ガラス材料シートと前記支持面との前記接触を介して、該ガラス材料シートの中心領域が前記形成枠の前記開口した中心空洞部の上方に吊るされるように、該形成枠で支持する工程と、
前記ガラス材料シートを前記形成枠によって支持した状態で、該ガラス材料シートの前記中心領域が該形成枠の前記支持面から離れる方向に変形して前記開口した中心空洞部に入るように、加熱する工程であって、該ガラス材料シートの前記外側領域が経験する加熱の態様は、該ガラス材料シートの該中心領域が経験する加熱の態様より低いものである工程と、
前記ガラス材料シートを、加熱後に冷却して、該ガラス材料シートから曲面ガラス物品を形成する工程と
を含む処理。
実施形態2
前記加熱の態様は、前記加熱工程中の平均温度であり、前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の平均温度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の平均温度より低いものである、実施形態1に記載の処理。
実施形態3
前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の前記平均温度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の前記平均温度より、少なくとも30℃低いものである、実施形態2に記載の処理。
実施形態4
加熱工程中の前記ガラス材料シートの前記外側領域と前記中心領域とで異なる前記平均温度は、熱を、該ガラス材料シートの該外側領域から前記形成枠に、該ガラス材料シートの該外側領域と前記支持面との接触を通して伝導することによって生じるものである、実施形態2または3に記載の処理。
実施形態5
前記加熱の態様は、前記加熱工程中の加熱速度であり、前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の加熱速度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の加熱速度より遅いものである、実施形態1に記載の処理。
実施形態6
前記加熱の態様は、前記加熱工程中の最高温度であり、前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の最高温度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の最高温度より低いものである、実施形態1に記載の処理。
実施形態7
前記形成枠は、低い熱拡散率を有する材料から形成されたものである、実施形態1から6のいずれか1つに記載の処理。
実施形態8
前記低い熱拡散率は、2×10−5/s未満である、実施形態7に記載の処理。
実施形態9
前記低い熱拡散率は、4×10−6/s未満である、実施形態7に記載の処理。
実施形態10
前記形成枠は、前記開口した中心空洞部を囲む壁部から形成され、前記壁部は、前記支持面を画定する上面、該開口した中心空洞部を画定する内面、前記内面の反対側の外面、および、該支持面の反対側の底面を含むものであり、該内面と前記外面の間で測定した該壁部の平均幅は、3mmより広く、該支持面と前記底面の間で測定した該壁部の平均高さは、20mmより高いものである、実施形態1から9のいずれか1つに記載の処理。
実施形態11
前記形成枠は、前記支持面を画定する上面、前記開口した中心空洞部を画定する内面、前記内面の反対側の外面、および、該支持面の反対側の底面を有する壁部から形成され、前記壁部は、該支持面を横切って測定した平均外幅が前記底面を横切って測定した平均外幅より狭いような先細の形状を有するものである、実施形態1から9のいずれか1つに記載の処理。
実施形態12
前記壁部は、金属材料の中実の連続部分から形成されたものである、実施形態11に記載の処理。
実施形態13
前記壁部は、取り外し自在に互いに連結されて該壁部を形成する複数のパネルから形成されたものである、実施形態11に記載の処理。
実施形態14
重力が、加熱中に、前記ガラス材料シートを変形させ、前記支持面は、上向きの面である、実施形態1から13のいずれか1つに記載の処理。
実施形態15
前記ガラス材料シートは、自動車の窓を形成するサイズである、実施形態1から14のいずれか1つに記載の処理。
実施形態16
曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成するシステムにおいて、
支持リングであって、それは、開口した中心空洞部を画定する半径方向内側に向いた内面、半径方向外側に向いた面、該開口した中心空洞部を前記支持リングの上端部で囲む上面、および、前記上面の反対側の底面を含み、前記ガラス材料シートの中心領域を該支持リングの該開口した中心空洞部の上方に吊るした状態で、該ガラス材料シートを、該支持リングの該上面から支持するものである支持リングと、
前記支持リングが中に位置する加熱室を有し、該支持リングおよび前記ガラス材料シートを、該ガラス材料シートの中心領域が重力下で下向きに垂れ下がって前記開口した中心空洞部に入るように、加熱するように構成された加熱ステーションと
を含み、
前記支持リングは、熱を、前記ガラス材料シートから、前記上面での該ガラス材料シートとの接触を通して、該支持リングの該上面と接触する該ガラス材料シートの部分が経験する加熱の態様が、該ガラス材料シートの前記中心領域が経験する加熱の態様より低いように伝導するように構成されたものであるシステム。
実施形態17
前記支持リングは、低い熱拡散率を有する材料から形成されたものである、実施形態16に記載のシステム。
実施形態18
前記低い熱拡散率は、2×10−5/s未満である、実施形態17に記載のシステム。
実施形態19
低い熱拡散率は、4×10−6/s未満である、実施形態17に記載のシステム。
実施形態20
前記半径方向内側に向いた面と前記半径方向外側に向いた面の間で測定した前記支持リングの平均幅は、3mmより広く、前記上面と前記底面の間で測定した該支持リングの平均高さは、20mmより高いものである、実施形態16から19のいずれか1つに記載のシステム。
実施形態21
前記支持リングは、前記上面を横切って測定した平均外幅が前記底面を横切って測定した平均外幅より狭いような先細の形状を有するものである、実施形態16から20のいずれか1つに記載のシステム。
実施形態22
前記支持リングは、金属材料の中実の連続部分から形成されたものである、実施形態16から21のいずれか1つに記載のシステム。
実施形態23
前記支持リングは、取り外し自在に互いに連結されて該支持リングを画定する複数のパネルから形成されたものである、実施形態16から21のいずれか1つに記載のシステム。
実施形態24
曲面ガラス物品において、
実施形態1から15のいずれか1つに記載の方法によって製作されたものであるか、および/または、
実施形態16から23のいずれか1つに記載のシステムによって製作された物品。
12、14 ガラスシート
16 曲げリング
20 側壁部
22 底壁部
24 半径方向内側に向いた面
25 半径方向外側に向いた面
26 中心空洞部
28 外側領域
30 外縁部
32 上面
34 中心領域
40 加熱ステーション
44 下面

Claims (10)

  1. 曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成する処理において、
    ガラス材料シートの外側領域を、形成枠の支持面と接触させて配置する工程であって、前記形成枠は、少なくとも部分的には前記支持面によって囲まれて開口した中心空洞部を画定するものである工程と、
    前記ガラス材料シートを、該ガラス材料シートと前記支持面との前記接触を介して、該ガラス材料シートの中心領域が前記形成枠の前記開口した中心空洞部の上方に吊るされるように、該形成枠で支持する工程と、
    前記ガラス材料シートを前記形成枠によって支持した状態で、該ガラス材料シートの前記中心領域が該形成枠の前記支持面から離れる方向に変形して前記開口した中心空洞部に入るように、加熱する工程であって、該ガラス材料シートの前記外側領域が経験する加熱の態様は、該ガラス材料シートの該中心領域が経験する加熱の態様より低いものである工程と、
    前記ガラス材料シートを、加熱後に冷却して、該ガラス材料シートから曲面ガラス物品を形成する工程と
    を含む処理。
  2. 前記加熱の態様は、前記加熱工程中の平均温度であり、前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の平均温度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の平均温度より低いものである、請求項1に記載の処理。
  3. 前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の前記平均温度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の前記平均温度より、少なくとも30℃低いものである、請求項2に記載の処理。
  4. 前記加熱の態様は、前記加熱工程中の加熱速度であり、前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の加熱速度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の加熱速度より遅いものである、請求項1に記載の処理。
  5. 前記加熱の態様は、前記加熱工程中の最高温度であり、前記ガラス材料シートの前記外側領域の加熱工程中の最高温度は、該ガラス材料シートの前記中心領域の加熱工程中の最高温度より低いものである、請求項1に記載の処理。
  6. 前記形成枠は、低い熱拡散率を有する材料から形成されたものである、請求項1から5のいずれか1項に記載の処理。
  7. 前記形成枠は、前記開口した中心空洞部を囲む壁部から形成され、前記壁部は、前記支持面を画定する上面、該開口した中心空洞部を画定する内面、前記内面の反対側の外面、および、該支持面の反対側の底面を含むものであり、該内面と前記外面の間で測定した該壁部の平均幅は、3mmより広く、該支持面と前記底面の間で測定した該壁部の平均高さは、20mmより高いものである、請求項1から6のいずれか1項に記載の処理。
  8. 前記形成枠は、前記支持面を画定する上面、前記開口した中心空洞部を画定する内面、前記内面の反対側の外面、および、該支持面の反対側の底面を有する壁部から形成され、前記壁部は、該支持面を横切って測定した平均外幅が前記底面を横切って測定した平均外幅より狭いような先細の形状を有するものである、請求項1から6のいずれか1項に記載の処理。
  9. 曲面ガラス物品をガラス材料シートから形成するシステムにおいて、
    支持リングであって、それは、開口した中心空洞部を画定する半径方向内側に向いた内面、半径方向外側に向いた面、該開口した中心空洞部を前記支持リングの上端部で囲む上面、および、前記上面の反対側の底面を含み、前記ガラス材料シートの中心領域を該支持リングの該開口した中心空洞部の上方に吊るした状態で、該ガラス材料シートを、該支持リングの該上面から支持するものである支持リングと、
    前記支持リングが中に位置する加熱室を有し、該支持リングおよび前記ガラス材料シートを、該ガラス材料シートの中心領域が重力下で下向きに垂れ下がって前記開口した中心空洞部に入るように、加熱するように構成された加熱ステーションと
    を含み、
    前記支持リングは、熱を、前記ガラス材料シートから、前記上面での該ガラス材料シートとの接触を通して、該支持リングの該上面と接触する該ガラス材料シートの部分が経験する加熱の態様が、該ガラス材料シートの前記中心領域が経験する加熱の態様より低いように伝導するように構成されたものであるシステム。
  10. 前記支持リングは、低い熱拡散率を有する材料から形成されたものである、請求項9に記載のシステム。
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