JP2020510309A - 超伝導量子デバイスを提供する方法、超伝導量子デバイス、単一キュービット、および量子デバイスのエネルギー・システムを提供する方法 - Google Patents

超伝導量子デバイスを提供する方法、超伝導量子デバイス、単一キュービット、および量子デバイスのエネルギー・システムを提供する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超伝導量子デバイスを提供する。【解決手段】固定周波数トランスモン・キュービットが用意される。調整可能周波数トランスモン・キュービットが用意される。固定周波数トランスモン・キュービットが調整可能周波数トランスモン・キュービットに結合されて単一キュービットを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、超伝導電子デバイスに関する。
本発明は、一般に、超伝導電子デバイス、より詳細には、2つの結合した異種トランスモンに基づく弱く調整可能なキュービットに関する。
量子コンピュータの基本的な要素は、「キュービット」として知られている量子ビットである。0と1を表す古典的なビットとは対照的に、キュービットは、2つの状態の量子重ね合せを表すこともできる。状態は、2つの状態にある確率として、量子物理学の法則の範囲内で定式化され得る。したがって、状態は、量子物理学の法則の範囲内で操作し観察することができる。
超伝導量子デバイスを提供する方法、超伝導量子デバイス、単一キュービット、および量子デバイスのエネルギー・システムを提供する方法を提供する。
本発明によると、固定周波数トランスモン・キュービットを用意することと、調整可能周波数トランスモン・キュービットを用意することとを含む超伝導量子デバイスを提供する方法が提供される。本方法は、固定周波数トランスモン・キュービットを調整可能周波数トランスモン・キュービットに結合して単一のキュービットを形成することを含む。
本発明を第2の態様から見ると、固定周波数トランスモン・キュービットを含む超伝導量子デバイスと、調整可能周波数トランスモン・キュービットとが用意される。固定周波数トランスモン・キュービットは、調整可能周波数トランスモン・キュービットに結合されて、単一のキュービットを形成する。
本発明を第3の態様から見ると、第1のコンデンサによってシャントされた単一のジョセフソン接合(JJ)を用意することと、第2のコンデンサによってシャントされた非対称の直流超伝導量子干渉デバイス(dc−SQUID)を用意することとを含む単一のキュービットを構成する方法が提供される。本方法は、1つの共有ノードを介して単一のJJをdc−SQUIDに接続することを含む。
本発明を第4の態様からを見ると、第1のコンデンサによってシャントされた単一のジョセフソン接合(JJ)トランスモン・キュービットと、非対称直流超伝導量子干渉デバイス(dc−SQUID)を含む単一キュービットとが用意される。非対称dc−SQUIDは、第2のコンデンサによってシャントされる。
本発明を第5の態様から見ると、調整可能周波数トランスモン・キュービットに結合された固定周波数トランスモン・キュービットとして構成された単一キュービットを提供することを含む単一キュービットのエネルギー・システムを提供する方法が提供される。本方法は、単一キュービットの読出しが、単一キュービットの4番目のエネルギー準位または7番目のエネルギー準位に結合することによって実行されるように構成されるように、単一キュービットのエネルギー・システムをVエネルギー・システムとして生成することを含む。
固定周波数トランスモン・キュービットは、調整可能周波数トランスモン・キュービットとノードを共有することができ、固定周波数トランスモン・キュービットおよび調整可能周波数トランスモン・キュービットの両方がカップリング・コンデンサを介して容量結合されている。
ここで、本発明の好ましい実施形態が添付の図面を参照して単なる例示として記載される。
本発明を具現化する弱く調整可能なキュービットの回路である。 本発明を具現化するキュービット回路の例示的な実施態様である。 本発明を具現化するキュービット回路の設計例を示す表である。 1つまたは複数の実施形態によるキュービットのVエネルギー・スペクトル(Vシステム)である。 本発明を具現化するキュービットのVエネルギー・スペクトル(Vシステム)である。 本発明を具現化する超伝導電子デバイスを提供する方法のフローチャートである。 本発明を具現化する単一キュービットを構成する方法のフローチャートである。 本発明を具現化する単一キュービットのエネルギー・システムを提供する方法のフローチャートである。
本発明の様々な実施形態は、関連する図面を参照して本明細書に記載される。本発明の他の実施形態は、本文書の範囲から逸脱することなく考案することができる。以下の説明および図面において、要素間の様々な接続および位置関係(例えば、上に、下に、隣接するなど)が述べられていることに留意されたい。これらの接続または位置関係あるいはその両方は、別段の規定がない限り、直接的または間接的であってもよく、この点に関して限定的であることは意図されていない。したがって、エンティティの結合は、直接的または間接的な結合のいずれかを指すことができ、エンティティ間の位置関係は、直接的または間接的な位置関係であってもよい。間接的な位置関係の例として、層「B」の上に層「A」を形成することへの言及は、層「A」および層「B」の関連する特徴および機能性が中間層によって実質的に変化しない限り、1つまたは複数の中間層(例えば層「C」)が層「A」と層「B」との間にある状況を含む。
いくつかの物理システムがキュービットの潜在的な実施態様として提案されてきた。しかしながら、固体回路、特に超伝導回路は、それらがより多数の相互作用するキュービットを有する回路を作る可能性であるスケーラビリティを提供するため、非常に興味深い。超伝導キュービットは、典型的には、ジョセフソン接合(JJ)に基づく。ジョセフソン接合は、例えば薄い絶縁バリアによって結合された2つの超伝導体である。ジョセフソン接合は、超伝導電極間にAlなどの絶縁性トンネルバリアを用いて製造することができる。そのような超伝導体−絶縁体−超伝導体(SIS)ジョセフソン接合については、最大許容超伝導電流は、臨界電流Iである。(例えば、ジョセフソン接合に基づく)調整可能な臨界電流を有する超伝導キュービットは、量子計算の分野において一般的に有用であり、外部磁場を用いてキュービット周波数を調整することを可能にする、いわゆる超伝導量子干渉デバイス(SQUID)を用いて実現されている。SQUIDは、2つの並列のJJであり、それによって、磁場を印加することができるループを形成する。この構成では、SQUIDは、dc−SQUIDと呼ばれる。しかしながら、いくつかの問題が、調整可能周波数キュービット、特に、外部磁束の印加によって周波数が調整される超伝導キュービットに関連している。例えば、外部磁場は、ジョセフソン・エネルギーと充電エネルギーとの比を低下させ、それによって、電荷ノイズに対する感度をもたらすことがある。別の例として、磁束の関数としてのキュービットの周波数調整可能性が大きいほど、磁束ノイズに対するキュービットの感度が大きくなり、そのようなノイズがキュービットのコヒーレンス時間を減少させることがある。
量子誤り訂正スキームは、量子ゲート動作を行なうために、互いに結合された、外部制御によって作用を受けるキュービットのアレイに依存する。量子計算、特に計算の量子回路モデルでは、量子ゲート(または量子論理ゲート)は、少数のキュービットで動作する基本的な量子回路である。これらは、古典的な論理ゲートが従来のデジタル回路向けであるように、量子回路の基本的構成要素である。最も一般的な量子ゲートは、ちょうど一般的な古典的論理ゲートが1つまたは2つのビットで動作するように、1つまたは2つのキュービットの空間で動作する。
固定周波数超伝導トランスモン・キュービットおよびマイクロ波交差共振ゲートは、そのようなシステムのための簡単で堅牢なアーキテクチャを提供するが、これらは、隣接するキュービットの相対周波数に非常に敏感である。これらの周波数は、キュービット内のジョセフソン接合の詳細なナノ構造に非常に敏感である。実際に、固定周波数5GHzのキュービットは、約プラスマイナス(±)4%よりも良好な周波数精度で用意するのが困難である。(対称または非対称ジョセフソン接合を有するdc−SQUIDに基づく)磁束調整可能なトランスモン・キュービット設計は、ゲート動作を最適化するために周波数を調整する能力を提供する。しかしながら、調整可能性の範囲は、非常に小さくされるべきであり(特に、1つまたは複数の実施形態によると約100MHz)、さもなければ調整可能性は、磁束ノイズの作用を通して量子状態離調に対する感度を増加させる。同時に、いかなる調整可能周波数キュービット設計においてもジョセフソン接合は、接合サイズに対する特定の限界を超えてはならない。接合サイズが大きすぎると、接合の製造が複雑になり、望ましくない接合容量が付加され、または2準位系ディシペータなどのランダムに発生する欠陥が組み込まれ、あるいはその組合せが生じる可能性がある。本発明の1つまたは複数の実施形態は、過度の接合サイズを必要とせずに、100MHz未満の調整範囲を達成するように構成された修正されたトランスモン・キュービット設計を提供する。
最先端技術の調整可能トランスモン・スキームにおける様々な限界について以下に論じる。上記したように、トランスモン・キュービットは、典型的には、臨界電流Ic1を有する単一のジョセフソン接合を使用する。臨界電流を調整可能にする場合、SQUIDループにおいて、Ic3>Ic2である、1対の臨界電流Ic2およびIc3のジョセフソン接合を使用するスキームが用いられる。外部磁場コイル(図示せず)は、ループ内の磁束を調整し、接合の混合される臨界電流を比2Ic2/(Ic2+Ic3)に等しい割合で調整することを可能にする。キュービット周波数は、臨界電流の平方根にほぼ比例し、したがって、調整可能性は、臨界電流の比Ic3/Ic2に依存し、これは、ジョセフソン接合面積の比に直接依存する。したがって、この最先端技術の調整可能なスキームは、いくつかの限界を有する。
1)接合サイズに対する製造限界。電子ビーム・リソグラフィを使用する現在の製造システムでは、約60ナノメートル(nm)×60nm(または3600平方ナノメートル(nm))よりも小さなジョセフソン接合を確実に作るのは難易度が高い。より一般的には、接合は、約90nm×90nm(例えば、8100nm)の面積で作られる。(1つまたは複数の実施形態において提供されるような)100MHzの調整可能性を達成するためには、60nm×60nmまたは90nm×90nmの接合によって提供されるIc2と、Ic2の接合面積よりも50倍大きい接合面積、すなわち424nm×424nmまたは636nm×636nm(例えば、それぞれ180,000nmまたは405,000nm)によって提供されるIc3とが必要となる。実際、これらの異なる接合面積を同じデバイス内に同時に作るのは困難である。面積で15:1の比(これは約330MHzの調整可能性をもたらす)は、最先端技術においてより一般的に達成される。
2)接合容量。トランスモン設計は、デバイスの電荷分散を減らし、局所的な電荷ノイズの影響を受けないように大きな容量で接合をシャントすること(shunting)に依存する。この容量は、フォトリソグラフィで画定される特徴によって注意深く制御することができ、約65フェムトファラッド(fF)とすることができる。接合も、約4fFの量の容量に寄与する。接合をさらに大きくするために接合を再設計する場合、これらの接合は、キュービットに過剰な望ましくない容量をもたらす。
3)接合内に含まれる欠陥。2準位系(TLS)欠陥が接合バリア誘電体の非晶質構造内に生じる可能性がある。周波数がキュービットに近接している接合内のこれらの欠陥のいずれもが、キュービットに結合し、キュービットのコヒーレンスを劣化させる。サイズ100,000nmの典型的な接合は、3GHzごとに1のエネルギー密度でそのような欠陥を組み込むことが推定される。したがって、接合は、そのような欠陥の50MHz以内にある確率が約60分の1である。しかしながら、TLSの個体数は、面積に直接比例し、その結果、405,000nmの接合は、約15分の1の確率を有することになる。TLS結合を回避したい場合は、接合を小さくしておかなければならない。
本発明の実施形態は、最先端技術の設計スキームの限界に対処する。本発明の1つまたは複数の実施形態によると、弱く調整可能なキュービットを作成するための構造および方法が提供される。弱く調整可能なキュービットは、単一接合トランスモンを非対称dc−SQUIDトランスモンに容量結合することによって、キュービット周波数、適度な非調和性、および小さな電荷分散という主要なトランスモン特性を維持するように構成される。非対称dc−SQUIDトランスモン・ループを通り抜ける外部磁束Φextを調整することによって、非対称dc−SQUID発振器の共振周波数が変化し、容量結合またはインピーダンス負荷あるいはその両方のために、非対称dc−SQUID発振器の共振周波数の変化が、共振周波数が調整不能トランスモン・キュービットによって支配されているキュービットの共振周波数(すなわちキュービット周波数)のシフトを引き起こす。そのようなキュービットの周波数シフトは、単一JJトランスモン周波数のχシフトの観点から説明することができる。
ここで図を参照すると、図1は、本発明の1つまたは複数の実施形態による弱く調整可能なキュービット100の回路である。キュービット100は、キュービット回路100の共振周波数(すなわちキュービット周波数f)の調整可能な範囲が縮小または制限される(すなわち、弱く調整可能な)ため、弱く調整可能であり、それによって、他のキュービット回路または動作周波数あるいはその両方との周波数衝突を回避することができ、同時に、磁束ノイズに対するキュービットの感度を低下させる。当業者には理解されるように、キュービット回路100は、アレイまたはマトリックスで他のキュービット回路100に結合され、それによって、量子計算プロセッサを形成することを理解されたい。一部の実施形態では、共振周波数(すなわちキュービット周波数f)の調整可能範囲は、約100MHzである。他の実施形態では、キュービット100の共振周波数は、100MHz未満の調整範囲で調整可能である。本発明の他の実施形態では、キュービット100の共振周波数は、50MHz以下の調整範囲で調整可能である。本発明の実施形態の調整可能性は、上で論じた問題に悩まされることなく、最先端技術の調整可能トランスモン・キュービット(約300MHz)よりもはるかに小さいことを認識されたい。調整可能とは、キュービット100のキュービット周波数fをある特定の量(MHz)だけ増減させることが可能であることを意味し、この範囲が本発明の実施形態による新しい設計では制限/縮小されており、それによって調整可能キュービット100を弱く調整可能にする。例えば、キュービット100のキュービット周波数fが、例えば100MHzの調整可能性を有する4.5GHzである場合、キュービット100のキュービット周波数は、4.45GHzの低さから4.55GHzの高さまで調整することができる。
キュービット100は、固定周波数トランスモン・キュービット110Aおよび調整可能周波数トランスモン・キュービット110Bを含み、これらは、1つの電極を共有し、カップリング・コンデンサCc120を介して互いに結合されている。トランスモン・キュービット110Aは、Ic1で示される臨界電流を有する単一のJJ102を含む。トランスモン・キュービット110Aは、固定周波数キュービットであり、調整可能ではない。トランスモン・キュービット110A内の単一のJJ102は、コンデンサC122によってシャントされている(shunted)。
トランスモン・キュービット110Bは、コンデンサC124によってシャントされた非対称dc−SQUID104を含む。弱く調整可能なキュービット100では、コンデンサC122は、コンデンサC124よりも大きな値を有する。非対称dc−SQUID104は、ループ状に互いに接続されたJJ105AとJJ105Bとによって形成されている。非対称dc−SQUID104は、非対称dc−SQUIDトランスモン・ループを通り抜ける外部磁束Φextによって調整可能である。JJ105Aは、より大きなJJ105Bよりも小さい面積を有するより小さなジョセフソン接合(すなわち、超伝導体−絶縁体−超伝導体)である。JJ105Aは、臨界電流Ic2を有し、JJ105Bは、臨界電流Ic3を有する。JJ105BがJJ105Aよりも大きいため、超伝導臨界電流Ic3は、臨界電流Ic2よりも大きい。一実施態様では、臨界電流Ic1およびIc2は、ほぼ等しくてもよい。
見て分かるように、新しいキュービット100は、2つのトランスモン・キュービット110Aと110Bとを互いに結合することによって形成されているが、キュービット100は、規定された遷移周波数(すなわちキュービット周波数f)を有する単一のキュービットとして振る舞う/機能する。調整可能周波数トランスモン110B内の非対称dc−SQUID104と固定周波数トランスモン110A内の単一JJ102とを組み合わせることで、キュービット100は、縮小または制限された調整可能範囲を有することになる。例えば、固定の単一JJ102(トランスモン・キュービット110A)およびdc−SQUID104(トランスモン・キュービット110B)の両方の共振周波数は、キュービット100の共振周波数fに寄与するが、調整可能でない固定の単一JJ102の共振周波数は、共振周波数fに対してより支配的な効果を有する。dc−SQUID104内に異なるJJ105Aおよび105Bを有することによって、制限された調整可能性がキュービット100に導入される。dc−SQUIDを含む典型的な調整可能トランスモンと比較して、dc−SQUID104が全体の臨界電流に対して部分的にしか寄与せず、固定の単一JJ102が共振周波数に支配的な寄与をするため、キュービット100の調整可能範囲が制限される。
キュービット回路100の回路要素は、超伝導材料で作られている。超伝導材料(約10〜100ミリケルビン(mK)、または約4Kなどの低温での)の例には、ニオブ、アルミニウム、タンタルなどが含まれる。例えば、JJ102、105A、および105Bは、超伝導材料で作られ、これらのトンネル接合は、酸化物などの薄いトンネルバリアで作ることができる。コンデンサC、C、およびCは、誘電体材料によって分離された超伝導材料で作られている。様々な要素を接続するワイヤは、超伝導材料で作られている。
図2は、1つまたは複数の実施形態によるキュービット回路100の例示的な実施態様である。図2では、キュービット回路100は、2つの大きな超伝導パッド202Aおよび202Bを含む。単一JJ102は、2つの大きなパッド202Aおよび202Bに接続されている。コンデンサC122は、2つの大きなパッド202Aと202Bとの間に形成されている。
dc−SQUID104は、1つの大きなパッド、例えば大きな超伝導パッド202Aに接続され、かつ小さな超伝導パッド204に接続されている。小さなパッド204は、大きなパッド202Aよりも小さい。コンデンサC124は、大きなパッド202Aと小さなパッド204との間に形成されている。カップリング・コンデンサC120は、大きなパッド202Aと小さなパッド204との間に形成されている。簡単にするため図示されていないが、キュービット回路100は、ウエハなどの基板上に形成することができる。ウエハは、微細加工において使用されるシリコンウエハ、サファイア・ウエハ、または他の基板材料とすることができる。
図2は、単に一例示的な実施態様であり、キュービット回路100の他の実施態様があることが理解される。回路要素の様々なパラメータは、1つまたは複数の実施形態に従って所望の結果を達成するために修正することができる。パッド202A、202B、204の位置、パッド202A、202B、204のサイズ、またはパッド202A、202B、204間の距離、あるいはその組合せには修正形態があり得る。パッド202A、202B、204間の距離は、コンデンサC、C、Cの値に影響を与える。
限定ではなく説明のために、図3は、1つまたは複数の実施形態によるキュービット回路100のある特定の設計例の計算されたキュービット特性を示す表1である。本設計例では、IC1=IC2=27ナノアンペア(nA)およびIC3=81nAである。また、コンデンサについては、C=55fF、C=20fF、およびC=25fFである。本設計例において、調整可能範囲は、48MHzであり、これは、キュービット100のキュービット周波数fをキュービットの平均的な周波数の上下に24MHz調整できることを意味する。
本設計例について、表1は、キュービット100のキュービット特性を表す。キュービット特性は、非対称dc−SQUIDトランスモン・ループを通り抜ける外部磁束Φextの2つのケースについて示されている。第1のケースでは、外部磁束Φextは、0であり、これは、磁束がループを通り抜けないことを意味する。第2のケースでは、外部磁束Φextは、2分の1磁束量子として知られているΦ/2に等しく、ここで、Φは1磁束量子である。(超伝導)磁束量子は、プランク定数hと電子電荷eの基本的な物理定数の組合せであるΦ=h/(2e)であり、2.0678×10−15Wbに等しい。
本設計例では、キュービット周波数fは、調整された場合でさえ、一般に4〜5GHzである所望の動作範囲内に留まる。この周波数範囲は、キュービットが希釈冷凍機内で動作するときキュービット状態の熱的占有を回避するのに十分高く、一方でまた、ほとんどのスプリアスマイクロ波共振を回避し、容易に利用可能なマイクロ波エレクトロニクスによる動作を促進するのに十分低いため、超伝導キュービットにおいて一般的に使用されている。本設計例は、典型的に利用される4〜5GHzのマイクロ波範囲にあることが意図されているが、キュービット周波数は、他の周波数でもよいことを認識されたい。表1に列挙された他の特性のうち、非調和性は、キュービット・エネルギー・スペクトルにおける連続的なエネルギー準位の明確さの尺度である。200MHzを超える非調和性が、キュービットの第1および第2のエネルギー遷移を明確に区別するために望ましい(しかし必須ではない)。キュービットの電荷分散は、外部電荷によって調整されるキュービットの能力を示す。そのような挙動は、キュービットシステム内の電荷ノイズがランダムな調整を引き起こし、デコヒーレンスにつながる可能性があるため望ましくない。いかなる機能的なキュービット状態でも、小さな電荷分散(100kHzをはるかに下回る)が好ましい(しかし必須ではない)。表1の最後の行は、図4および図5で述べた挙動に関する。
図4は、1つまたは複数の実施形態によるキュービット100のVエネルギー・スペクトル(Vシステム)である。Vシステムは、動作点Φext=0に対して描かれている。図4では、Vシステムは、キュービット100の読出しのための経路であるエネルギー準位を示す。キュービット100の量子状態は、0エネルギー、1番目のエネルギー準位、または4番目のエネルギー準位にあってもよい。キュービット100の量子状態は、これらの準位間に存在する結合項に起因して0エネルギー準位(すなわち、基底状態)と1番目のエネルギー準位との間を交互に遷移することができる。同様に、キュービット100の量子状態は、0エネルギー準位(すなわち、基底状態)と4番目のエネルギー準位との間を交互に遷移することもできる。
読出し共振器(図示せず)は、当業者には理解されるように、キュービット100の状態を推測する(すなわち、読み出す)ためにキュービット100に結合することができる。Vシステムは、読出し共振器が、キュービット100の4番目のエネルギー準位に対応することができる読出し共振周波数fを有することができることを表す。本例では、キュービット100の4番目のエネルギー準位は、約14.6GHzである。したがって、読出し共振器は、キュービット100の量子状態を読み出すために、約f=14.6GHzの読出し共振器周波数を有することができる。読出しは、共振器に共振器周波数で共振している電磁場を照射し、共振器を出る信号の強度を観察することによって行なうことができる。強度が弱い場合、測定結果は「0」であるが、強度が強い(明るい)場合、結果は「1」である。
図5は、1つまたは複数の実施形態によるキュービット100のVエネルギー・スペクトル(Vシステム)である。Vシステムは、動作点Φext=Φ/2に対して描かれている。上記したように、図5のVシステムは、キュービット100の読出しのための経路であるエネルギー準位を表す。しかしながら、図5は、7番目のエネルギー準位を示す。したがって、キュービット100の量子状態は、0エネルギー、1番目のエネルギー準位、または7番目のエネルギー準位にあってもよい。キュービット100の量子状態は、これらの準位間に存在する結合項に起因して0エネルギー準位(すなわち基底状態)と1番目のエネルギー準位との間を交互に遷移することができる。同様に、キュービット100の量子状態は、0エネルギー準位(すなわち基底状態)と7番目のエネルギー準位との間を交互に遷移することもできる。
上記したように、読出し共振器(図示せず)は、当業者によって理解されるように、キュービット100の状態を推測する(すなわち、読み出す)ためにキュービット100に結合することができる。この場合、Vシステムは、読出し共振器が、キュービット100の7番目のエネルギー準位に対応することができる読出し共振周波数fを有することができることを表す。本例では、キュービット100の7番目のエネルギー準位は、約25.46GHzである。したがって、読出し共振器は、キュービット100の量子状態を読み出すために約f=25.46GHzの読出し共振器周波数を有することができる。読出しは、4番目のエネルギー準位の場合について上述したのと同じやり方で行なうことができる。
図6は、本発明の1つまたは複数の実施形態による超伝導量子(電子)デバイス(すなわち、キュービット回路100)を提供する方法のフローチャート600である。図1〜図5を参照することができる。
ブロック602では、固定周波数トランスモン・キュービット110Aが用意される。ブロック604では、調整可能周波数トランスモン・キュービット110Bが用意される。ブロック606では、固定周波数トランスモン・キュービット110Aを、共有ノードを介して調整可能周波数トランスモン・キュービット110Bに接続し、これらを容量結合することによって単一のキュービット100が形成される。
固定周波数トランスモン・キュービット110Aおよび調整可能周波数トランスモン110Bは、1つのノードを共有し、カップリング・コンデンサC120を介して容量結合されている。固定周波数トランスモン・キュービット110Aは、第1のコンデンサC122によってシャントされた単一のJJから構成されている。調整可能周波数トランスモン・キュービット110Bは、第2のコンデンサC124によってシャントされた非対称の直流超伝導量子干渉デバイス(dc−SQUID)104から構成され、その容量は、第1のコンデンサ122よりも小さい。dc−SQUID104は、2つのジョセフソン接合(JJ)を含み、2つのJJは、第1のJJ105Bおよび第2のJJ105Aである。第1のJJ105Bは、第2のJJ105Aよりも大きい。
単一キュービット100のキュービット周波数fは、(±)約150MHz、100MHz、75MHz、50MHz、または約25MHz、あるいはその組合せの範囲で(上または下に)調整されるように構成されている。単一キュービット100のキュービット周波数fのシフトは、調整可能周波数トランスモン・キュービット110Bに基づき、またはそれによって引き起こされ、あるいはその両方による。
図7は、本発明の1つまたは複数の実施形態による単一キュービット100を構成する方法のフローチャート700である。図1〜図6を参照することができる。ブロック702では、固定周波数トランスモン110Aを形成するために第1のコンデンサC122によってシャントされた単一のジョセフソン接合(JJ)102が用意される。ブロック704では、調整可能周波数トランスモン110Bを形成するために、非対称の直流超伝導量子干渉デバイス(dc−SQUID)104が第2のコンデンサC124によってシャントされる。ブロック706では、固定周波数トランスモン110Aが1つの共有ノードおよびカップリング・コンデンサ120を介して調整可能周波数トランスモン110Bに接続される。例えば、単一のJJ102は、1つの共有ノードを介してdc−SQUID104に接続される。さらに、2つのキュービットは、1つの電極(ノード)を共有し、カップリング・コンデンサC120を介して容量結合される。
図8は、本発明の1つまたは複数の実施形態による、読出しのための単一キュービット100のエネルギー・システムを提供する方法のフローチャート800である。ブロック802では、単一キュービット100は、調整可能周波数トランスモン・キュービット110Bに結合された固定周波数トランスモン・キュービット110Aとして構成される。ブロック804では、キュービット100は、(読出し共振器を介した)単一キュービット100の読出しが単一キュービット100の4番目のエネルギー準位または7番目のエネルギー準位に結合することによって行なわれるように構成されるように、単一キュービットのエネルギー・システムを(図4および図5のような)Vエネルギー・システムとして生成するように構成される。
技術的効果および利点は、超伝導の弱く調整されたキュービットを含む。技術的な利点は、典型的な4〜5GHzの範囲において、10−5〜10−6GHzの範囲の小さな電荷分散である、ほぼ4.8GHzのキュービット周波数をさらに含む。技術的な利点は、状態0−1をキュービットとして使用することができるように、ほぼ260MHzの適度な非調和性を含む。弱く調整されたキュービットは、トランスモンと同じ製造プロセスを使用することができ、したがって、余分な製造工程を必要としない。弱く調整されたキュービットは、典型的なキュービットと同様の占有面積を有し、新しいキュービットは、より広い面積を占有しない。技術的な利点は、弱く調整されたキュービットが約50MHzの範囲で弱く調整可能であることを含み、したがって、他のキュービットからの周波数の混雑を回避することができる。弱く調整されたキュービットは、磁束ノイズに対する感度が低下している。また、本キュービットは、約1:3の小さなJJ非対称を有し、これは、より少ないTLSを意味し、同様の接合面積を有するため、確実に製造することができる。さらに、弱く調整されたキュービットは、SQUIDループを通り抜ける磁束バイアスΦext=nΦに対して、エネルギー状態準位0−1間およびエネルギー状態準位0−4間を単一光子が遷移するVシステムを有し、ここで、n=0、±1、±2、±3などである。別のVシステムは、SQUIDループを通り抜ける磁束バイアスΦext=(n+1/2)Φに対して、エネルギー状態準位0−1間およびエネルギー状態準位0−7間の単一光子が遷移することによって形成され、ここで、n=0、±1、±2、±3などである。4番目の状態は、4番目の状態を読出し共振器に共振結合することによって高速の状態読出しを行なうために使用することができる。
「約」という用語およびその変形形態は、本出願を申請する時点で利用可能な装置に基づく特定の量の測定に関連付けられた誤差の程度を含むことが意図されている。例えば、「約」は、所与の値の±8%もしくは5%、または2%の範囲を含むことができる。
本発明の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図またはブロック図あるいはその両方を参照して本明細書に記載されている。フローチャート図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、ならびにフローチャート図またはブロック図あるいはその両方のブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実施することができることを理解されよう。
図中のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態による、システム、方法およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能性、および動作を示す。この点に関して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実施するための1つまたは複数の実行命令を含むモジュール、セグメント、または命令の一部を表すことができる。一部の代替の実施態様では、ブロックに示された機能は、図に示された順序とは異なって発生することができる。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、またはブロックは、含まれている機能性に応じて、時には逆の順序で実行されてもよい。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、およびブロック図またはフローチャート図あるいはその両方のブロックの組合せは、指定された機能もしくは行為を実行するか、または特殊目的のハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せを実行する特殊目的のハードウェア・ベースのシステムによって実施することができることも留意されたい。
本発明の様々な実施形態の説明は、例示を目的として提示されたが、網羅的であること、または論じた実施形態に限定されることは意図されていない。多くの変更および変形は、記載された実施形態の範囲から逸脱することなく当業者には明らかであろう。本明細書に使用された術語は、実施形態の原理、市場で見出される技術に対する実用化または技術的改善を最もよく説明するために、または当業者が本明細書で論じた実施形態を理解することができるように選択された。

Claims (26)

  1. 超伝導量子デバイスを提供する方法であって、前記方法が、
    固定周波数トランスモン・キュービットを用意することと、
    調整可能周波数トランスモン・キュービットを用意することと、
    前記固定周波数トランスモン・キュービットを前記調整可能周波数トランスモン・キュービットに結合することと
    を含む、方法。
  2. 前記固定周波数トランスモン・キュービットが前記調整可能周波数トランスモン・キュービットとノードを共有し、前記固定周波数トランスモン・キュービットおよび前記調整可能周波数トランスモン・キュービットの両方がカップリング・コンデンサを介して容量結合されている、請求項1に記載の方法。
  3. 前記固定周波数トランスモン・キュービットが第1のコンデンサによってシャントされている、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記調整可能周波数トランスモン・キュービットが第2のコンデンサによってシャントされている、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1のコンデンサが前記第2のコンデンサよりも大きな値を有する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記調整可能周波数トランスモン・キュービットが直流超伝導量子干渉デバイス(dc−SQUID)である、請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記dc−SQUIDが非対称である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記dc−SQUIDが2つのジョセフソン接合(JJ)を含み、前記2つのJJが第1のJJおよび第2のJJである、請求項5または7に記載の方法。
  9. 前記第1のJJが前記第2のJJよりも大きい、請求項8に記載の方法。
  10. 単一キュービットのキュービット周波数がシフトされるように構成されている、請求項1ないし9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記単一キュービットの前記キュービット周波数のシフトが前記調整可能周波数トランスモン・キュービットの周波数シフトによって引き起こされる、請求項10に記載の方法。
  12. 前記固定周波数トランスモン・キュービットが単一のジョセフソン接合を含む、請求項1ないし11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記固定周波数トランスモン・キュービットと前記調整可能周波数トランスモン・キュービットとの結合が単一キュービットを形成する、請求項1に記載の方法。
  14. 固定周波数トランスモン・キュービットと、
    調整可能周波数トランスモン・キュービットとを備え、前記固定周波数トランスモン・キュービットが前記調整可能周波数トランスモン・キュービットに結合されている、
    超伝導量子デバイス。
  15. 前記固定周波数トランスモン・キュービットおよび前記調整可能周波数トランスモン・キュービットが1つのノードを共有し、カップリング・コンデンサを介して容量結合されている、請求項14に記載の量子デバイス。
  16. 前記固定周波数トランスモン・キュービットが第1のコンデンサによってシャントされている、請求項14または15に記載の量子デバイス。
  17. 前記調整可能周波数トランスモン・キュービットが第2のコンデンサによってシャントされている、請求項16に記載の量子デバイス。
  18. 前記第1のコンデンサが前記第2のコンデンサよりも大きな値を有する、請求項17に記載の量子デバイス。
  19. 前記調整可能周波数トランスモン・キュービットが直流超伝導量子干渉デバイス(dc−SQUID)である、請求項14ないし18のいずれかに記載の量子デバイス。
  20. 前記dc−SQUIDが非対称である、請求項19に記載の量子デバイス。
  21. 前記dc−SQUIDが2つのジョセフソン接合(JJ)を含み、前記2つのJJが第1のJJおよび第2のJJである、請求項19または20に記載の量子デバイス。
  22. 前記第1のJJが前記第2のJJよりも大きい、請求項21に記載の量子デバイス。
  23. 前記固定周波数トランスモン・キュービットが単一のジョセフソン接合を備える、請求項14ないし22のいずれかに記載の量子デバイス。
  24. 前記固定周波数トランスモン・キュービットと前記調整可能周波数トランスモン・キュービットとの間の前記結合が単一キュービットを形成する、請求項14ないし23のいずれかに記載の量子デバイス。
  25. 請求項16、17および19に従属する場合の請求項24に記載の量子デバイスを含む単一キュービット。
  26. 請求項14に従属する場合の請求項24に記載の量子デバイスのエネルギー・システムを提供する方法であって、前記方法が、
    前記単一キュービットの読出しが前記単一キュービットの4番目のエネルギー準位または7番目のエネルギー準位に結合することによって実行されるように構成されるように、前記単一キュービットの前記エネルギー・システムをVエネルギー・システムとして生成すること
    を含む、方法。
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Jenkins et al. Nanometric constrictions in superconducting coplanar waveguide resonators

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