JP2020508187A - 物体を車の床に取り外し可能に固定するための固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】【解決手段】本開示は、車椅子などの物体を固定するための固定装置(1)に関する。固定装置は、車の床に取り付けられる。固定装置(1)は、自動ロック式リトラクタ(ALR)と、手動力が加えられていない場合、付勢部材(12)によって中立中間位置に付勢される手動操作可能なレバー(11)と、を備える。レバー(11)は、中間位置から第1の方向(A)に締め付け位置まで手動で回転可能であり、中間位置から第1の方向と反対の第2の方向(B)に解放位置まで手動で回転可能である。【選択図】図2c
Description
本開示は、車椅子などの物体を取り外し可能に固定するための固定装置に関する。固定装置は、車の床などの車の内面に取り付けられるものである。
自動車で車椅子を輸送するとき、車椅子は、加速またはブレーキなどの車の動作中における車椅子の動きを防ぐために、車内に拘束されなければならない。通常、いくつかの固定装置の拘束システムが使用される。各固定装置は、通常、回転時にスプールに巻き取られるように配置されたウェブストラップ(ウェビング)などの張力ストラップを備える。各張力ストラップには、車椅子への固定を可能にするように構成された取り付け手段が設けられている。
さらに、各固定装置は、通常、車椅子の簡単な収容を可能にするために車の床に取り付けられる。このような車椅子固定システムは、車椅子縛り付けシステムとも呼ばれる。
米国特許第6406230B1は、開始位置で持ち上げられ、終了位置で押し下げられるペダルを含み得るアクチュエータを備える張力装置に関する。
車椅子固定システムのさらなる例は、米国特許公報2009/0016836A1、国際特許公報2016/048154A1および国際特許公報2015/144099A1に記載されている。
車椅子固定システムは、使いやすく、車椅子を車に安全かつ確実に取り付ける必要がある。したがって、車椅子の輸送中は、固定装置は車椅子にしっかりと固定されなければならない。
この種の固定システムで使用される固定装置は、通常、自動ロック式リトラクタ(ALR)を備え、張力ストラップが自動ロック式リトラクタから引き出された後リトラクタが自動的にロックされ、その後、希望の長さまで収縮可能となる。自動ロック式リトラクタは、解放機構の手動操作によりロック解除し得る。
車椅子の安全な固定を確保するために、自動ロック式リトラクタがロックされた後、弛みを吸収するために、張力ストラップをさらに締め付け可能とすることが望まれる。通常、この締め付けは、自動ロック式リトラクタの片側または両側に配置されたハンドルを手動で回すことにより行われ、それによりリトラクタのスプールが回転し、張力ストラップがさらに巻き取られる。
しかし、ハンドルは車の床の近くにあるため、この締め付け作業は面倒で多くの時間と労力を要する場合があり、車椅子を収容して固定する人が届きにくいことがある。車椅子を固定する人(ここではユーザと呼ぶ)が張力ストラップを十分に締められない場合、車での車椅子の輸送は交通事故につながる虞がある。また、車から車椅子を取り外す人が、自動ロック式リトラクタのロックを解除するために、車の床近くにある解放機構に到達するのが難しい場合がある。
したがって、これらの操作を改善する余地があり、車椅子などの固定されていない物体の車内での安全な取り付けを容易かつ確実にするために、よりユーザフレンドリーで便利なシステムが望まれている。
本開示は、車椅子などの物体を取り外し可能に固定するための固定装置に関し、固定装置は、車の床などの車の内面に取り付けるための取り付け可能なベース部を有し、装置は、自動ロック式リトラクタ(ALR)を含む。
自動ロック式リトラクタは、横軸を中心に回転可能なスピンドルを備える。スピンドルは、横軸に沿って延びるシャフトの周りに回転可能に配置されてもよい。スピンドルは、張力ストラップを支持し、張力ストラップは、その係留端でスピンドルに接続されている。張力ストラップは、その自由端に、車椅子などの物体に固定可能に構成された取り付け手段を備えていてもよい。張力ストラップは、スピンドルが巻き取り方向に回転するとスピンドルに巻き付けられるように配置され、張力ストラップは、スピンドルが巻き取り方向と反対の巻き戻し方向に回転するとスピンドルからほどかれるように配置される。スピンドルは、バネの弾力性などにより、巻き取り方向に張力が掛けられる。
自動ロック式リトラクタは、スピンドルを選択的にロックするための自動ロック機構をさらに備える。自動ロック式リトラクタは、自動ロック式リトラクタのスピンドルが巻き取り方向と巻き戻し方向の両方に自由に回転できるロック解除モードと、自動ロック機構によりスピンドルが巻き取り方向に自由に回転する一方、巻き戻し方向に回転することを防止するロックモードとを有する。
固定装置は、自動ロック式リトラクタに接続され、横軸の周りに旋回可能に配置された手動操作可能なレバーをさらに含む。手動操作可能なレバーは、手動力が加えられていない場合、付勢部材によって中立中間位置に付勢される。手動操作可能なレバーは、ねじりコイルばねなどのばねによって中立中間位置に付勢されてもよい。
レバーは、第1の方向に、中間位置から締め付け位置まで手動で回転でき、それによりロックモードのときにスピンドルを巻き取り方向にさらに回転させ、張力ストラップの締め付けを可能とする。この締め付け手順は、張力ストラップの弛みを吸収する。さらに、レバーは、第1の方向と反対の第2の方向に、中間位置から解放位置まで手動で回転でき、それにより自動ロック式リトラクタのロックを解除する。
したがって、張力ストラップの締め付けと解放の両方が、多機能の手動操作可能なレバーにより好適になされ得る。
手動操作可能なレバーは、有利には、レバーが装置の取り付け可能なベース部から離れる方向に回転すると、レバーが解放位置まで第2の方向に回転するように配置されてもよい。したがって、固定装置が車の床に取り付けられると、レバーは車の床から離れる方向に持ち上げられる。この構成は、例えば、バッグを固定装置に置く、または固定装置を意図せずに踏むことによる自動ロック式リトラクタの偶発的なロック解除のリスクを低減する。
さらに、手動操作可能なレバーは、有利には、ハンドル部が装置の取り付け可能なベース部に向かって回転すると、レバーが締め付け位置まで第1の方向に回転するように配置されてもよい。したがって、固定装置が車の床に取り付けられると、レバーは車の床に向かう方向に押し下げられる。この構成により、自動ロック式リトラクタがロックされた後、張力ストラップのさらなる締め付けが必要な場合、ユーザの足(または必要に応じて手)による簡単な操作を可能とする。張力ストラップを足で締めると、より大きな力を簡単にかけることができ、自動式ロックリトラクタの側面に配置されたハンドルを手動で回すよりも簡便である。
したがって、本明細書に開示される固定装置は、車椅子などの固定されていない物体の車への安全かつ確実な取り付けを容易にする。
スピンドルに巻かれた張力ストラップは、外周と、取り付け可能なベース部に面する外周の下部と、および取り付け可能なベース部に背を向ける外周の上部と、を有するコイルを形成し得、スピンドルが回転すると、張力ストラップはコイルの外周の上部からコイルに出入りする。
自動ロック式リトラクタは、スピンドルに完全に巻き付けられたときに張力ストラップが引っ張られていることに応じて自動ロック機構を停止する第1の位置と、所定量の張力ストラップがスピンドルに巻き取られていることに応じて自動ロック機構を作動する第2の位置を有するスイッチをさらに備えてもよい。
スピンドルは、横軸に沿って延びるシャフトの周りに回転可能に配置されてもよく、シャフトは、リトラクタフレーム内にスピンドルを保持する。
スピンドルは、スピンドルの端部に配置された少なくとも1つの歯車を備えてよい。特に、スピンドルは、スピンドルのそれぞれの端部に配置された第1の歯車および第2の歯車を備えてよい。各歯車は、等間隔の歯で構成される。
自動ロック式リトラクタは、歯止め機構が歯車と係合し自動ロック式リトラクタのロックを提供する係合位置と、歯止め機構が歯車から外れ自動ロック式リトラクタのロック解除を提供する離脱位置と、の間で変位可能な歯止め機構をさらに備えてもよい。自動ロック式リトラクタのロックモードでは、スピンドルは、巻き取り方向に自由に回転可能である一方、係合位置にある歯止め機構により、巻き戻し方向に回転することが防止される。
スピンドルが第1および第2の歯車を含む場合、歯止め機構は、スピンドルの回転をロックおよびロックを解除するために、第1の歯車および第2の歯車とともに係合位置と離脱位置との間で変位可能であり得る。
手動操作可能なレバーは、ハンドル部とベース部を備えてもよく、ベース部は、スピンドルが回転可能に配置され得るシャフトに接続されてもよい。特に、ベース部は、第1のベース部と第2のベース部とを含む。
レバーのベース部分は、手動でレバーのハンドル部を第2の方向に解放位置まで移動させると、スピンドルの歯車から外すために歯止め機構を押すように構成された少なくとも1つの突起を備えてよく、これにより自動ロック式リトラクタのロックを解除し、張力ストラップを引き出すことが可能となる。
レバーのベース部は、手動でレバーのハンドル部を第1の方向に締め付け位置まで移動させると、歯車と係合するように配置された爪機構に接続可能であり、これにより、自動ロック式リトラクタがロックモードのときに、スピンドルを強制的に巻き取り方向にさらに回転させ、緊張ストラップを締め付けることが可能となる。
自動ロック式リトラクタのリトラクタフレームは、その間にシャフトが延びる2つの離間した側部を備えていてもよい。各側部は、凹部を備えた前面特徴を有していてもよい。
爪機構は、シャフトの横軸に平行に延び、フレームの側部の各前面特徴上に載る細長いプレート部材を備えていてもよい。細長いプレート部材は、手動でレバーのハンドル部を第1の方向に締め付け位置まで移動させると、側部の各前面特徴上を滑りその凹部に到達し、これにより細長いプレート部材を歯車に係合させ得るように配置されていてもよい。
レバーのベース部は、手動でレバーを第1の方向に締め付け位置まで移動させると、付勢部材をさらに引っ張るように配置された第1の突起と、手動でレバーを第2の方向に解放位置まで移動させると、歯止め機構を押してスピンドルの歯車から外すように配置された第2の突起を備えてもよい。第1および第2の突起は、ベース部の内側からスピンドルの歯車に向かってシャフトの横軸に平行な方向に延びていてもよい。
レバーのベース部は、その内側に凹部を備えてもよく、凹部は第1および第2の縁を提供し、第1の縁は第1の突起に近接して配置され、第2の縁は第1の突起からさらに離れて配置される。第1の縁部は、手動でレバーを第2の方向に解放位置まで移動させると、付勢部材をさらに引っ張るように配置されてもよい。凹部は、スピンドルの歯車から離れたベース部の内側からシャフトの横軸に平行な方向に延びていてもよい。
手動操作可能なレバーを中立中間位置に付勢する付勢部材は、第1の脚部と第2の脚部を有するねじりコイルばねであり得、第1の突部は、手動でレバーを第1の方向に締め付け位置まで移動させると、ねじりコイルばねの第1の脚部を押すように配置されてもよく、第1の縁部は、手動でレバーを第2の方向に解放位置まで移動させると、ねじりコイルばねの第2の脚部を押すように配置されてもよい。
本明細書で使用される「手動操作可能な」という用語は、足または手などのユーザによる操作を意味する。
図1は、車椅子などの物体(不図示)を固定するための固定装置1の実施形態の構成要素を示す。固定装置は、車の床などの車の内面に取り付けるための取り付け可能なベース部18を有し、固定装置は、以下により詳細に説明する自動ロック式リトラクタ(ALR)を含む。
固定装置は、車の内面に直接取り付けられてもよく、または装置は内面に取り付けられたレールに取り付けられてもよい。固定装置がレールに固定される場合、装置は、内面上の位置を調整するためにレールに沿って移動可能であってもよい。
自動ロック式リトラクタは、横軸Tに沿って延びるシャフト3の周りに回転可能に配置されたスピンドル2を含む。シャフト3は、スピンドル2をリトラクタフレーム4に保持する。図1に示す実施形態では、自動ロック式リトラクタのリトラクタレーム4は、底板4aと、底板4aから上向きに突出する一対の離間した平行な側部4b、4cを備える。シャフト3は、リトラクタフレーム4の2つの離間した側部4b、4cの間に延び、それにより、リトラクタフレーム4の2つの離間した側部4b、4cの間にスピンドル2を保持する。各側部4b、4cは開口部5a、5bを含み、これらをシャフト3が通過し、それによりシャフト3は所定の位置に保持される。図1に示されるように、各側部4b、4cは、凹部を備えた正面特徴4b'、4c'を有する。
取り付け可能なベース部18の第1の部分は、取り付けられる表面に平行な第1の平面に延びるように配置されてもよい。さらに、図1に示すように、取り付け可能なベース部18の第2の部分は、第1の部分に対して角度をつけられてもよい。これは、固定装置1が表面に取り付けられたとき、リトラクタフレーム4の底板4aは、装置が取り付けられた表面に対して角度が付けられた平坦な延長部を有することを意味する。あるいは、取り付け可能なベース部18全体が、それが取り付けられる表面に平行な平面内に延びるように配置されてもよい。
スピンドル2は、スピンドル2のそれぞれの端部に配置された第1の歯車6aおよび第2の歯車6bを含む。図示の実施形態の歯車6a、6bは、スピンドル2と一体であるが、歯車は別個の要素としてスピンドルに取り付けられても良い。張力ストラップ7の係留端は、スピンドル2に接続される。張力ストラップ7の自由端には、取り付け手段(図示せず)を設けることができる。取り付け手段は、車椅子などの物体を車に固定するために、物体に固定できるように構成されていてもよい。本明細書に開示される1以上、例えば4つの固定装置は、車の床に配置されてもよい。
張力ストラップ7は、スピンドル2が巻き取り方向RDに回転すると、スピンドル2に巻き付けられる。図3b参照。また、張力ストラップは、スピンドルが巻き取り方向(RD)と反対の巻き戻し方向UDに回転すると、スピンドルからほどかれる。図2d参照。
図1に示すように、張力ストラップ7は、スピンドル2に巻かれたときにコイルを形成する。コイルは外周を有し、外周の下部は取り付け可能なベース部18に面し、外周の上部は取り付け可能なベース部に背を向け、張力ストラップ7は、スピンドル2が回転すると、取り付け可能なベース部18から遠い、コイルの外周の上部からコイルに出入りする。このようにコイルを配置することにより、以下でさらに説明するように、レバー11を取り付け可能なベース部18に向かって押し下げることにより、張力ストラップ7を締め付けることができる。
図1に示される実施形態では、ガイドロッド26は、リトラクタフレーム4の2つの離間した側部4b、4cの間に配置され、それらに接続される。張力ストラップ7が、コイルに出入りする方向は、固定装置が取り付けられる表面と角度を形成する。角度付きの取り付け可能なベース部18と一緒のガイドロッド26の位置決めは、角度に影響を与える。車椅子を固定するとき、この構成は有利となる。車椅子以外の物体が固定装置によって固定される場合、取り付け可能なベース部18全体が、それが取り付けられる表面に平行な平面に延びるように配置されてもよい。
自動ロック式リトラクタは、歯止め機構8をさらに備え、本明細書では、ロッキングプレートとも呼ばれる。歯止め機構8は、スピンドル2の回転をロックするために、歯止め機構8が第1の歯車6aおよび第2の歯車6bと係合し、リトラクタの自動ロック機構を提供する係合位置と、歯止め機構8が歯車6a、6bから外れる離脱位置との間で変位可能である。歯止め機構8は、ばね16によって、係合位置に向かって、すなわち、歯車6a、6bとの係合に向かって付勢される。ばね16は、本明細書では第2のばねとも呼ばれる。図1に示される自動ロック式リトラクタを組み立てるとき、歯止め機構8は、側部4bのスロット30aおよび側部4cの開口部30bに挿入される。スロット30aは、歯止め機構8の挿入を可能にする細長い孔として構成される。所定の位置にあるとき、図1および図2bに示すように、歯止め機構8はスロット30aの上部開口に保持される。
自動ロック式リトラクタは、自動ロック式リトラクタのスピンドル2が巻き取り方向RDおよび巻き戻し方向UDの両方に自由に回転可能なロック解除モードと、スピンドル2が、歯止め機構8により、巻き取り方向RDに自由に回転可能である一方、巻き戻し方向UDに回転することが防止されるロックモードを有する。スピンドル2は巻き取り方向RDに張力がかけられる。図示の実施形態では、スピンドル2は、渦巻きばね9の弾性により巻き取り方向RDに張力がかけられる。本明細書では、渦巻きばね9は第3のばねとも呼ばれる。
ALRはさらにスイッチ10を含む。スイッチ10は、スピンドル2の歯車6bに対して円錐圧縮ばね17などのばねによって付勢されており、これは、これらの2つの構成要素間の摩擦によりスイッチ10がスピンドル2と共に回転することを意味する。ばね17は、本明細書では第4のばねとも呼ばれる。スイッチ10上の突起(図1の視界では隠れている)は、側部4cのスイッチスロット27内に延びている。したがって、スイッチ10の回転はスロット27によって制限される。スイッチ10の突起がスロット27の端部に達すると、スイッチ10のさらなる回転が防止される。
張力ストラップ7がスピンドル2に完全に巻き取られた(つまり、完全に格納される)ときに、張力ストラップ7を引っ張り、スピンドル2から張力ストラップ7をほどくことは、スピンドル2を巻き戻し方向UDに回転させ、スイッチ10を作動状態に変位させる、すなわちスイッチ10は第1の位置にある。スイッチ10は、このようにして起動され、張力ストラップ7が引っ張られ、それによりALRから伸びるとき、歯止め機構8が歯車6a、6bと係合することを阻止する。張力ストラップ7がスピンドル2に完全に巻き付けられると、歯止め機構8は、スイッチ10がその作動状態に移動し、歯止め機構8が歯車6a、6bと係合するのを阻止できる位置にある。したがって、張力ストラップ7がスピンドル2に完全に巻き付けられ、張力ストラップが引っ張られたときに、スイッチは、歯止め機構8をブロックする位置にのみ到達し得る。
張力ストラップ7の所望の長さが達成され、張力ストラップ7に対する引っ張り力が除去されると、ばね9はスピンドル2を巻き取り方向RDに付勢し、したがってスイッチ10は停止状態に戻される、すなわち、スイッチ10は第2の位置にあり、それにより、ばね16の付勢の結果として、歯止め機構8が歯車6a、6bと係合することを可能にする。これにより、自動ロック式リトラクタがロックされ、ALRから張力ストラップ7をそれ以上引き出すことができなくなるALRがロックモードにあるとき、スピンドル2の巻き取り方向RDへの回転による張力ストラップ7のさらなる引き込みは依然として可能である。
したがって、スイッチ10は、張力ストラップ7が完全に巻かれたスピンドル2から引っ張られたときに自動ロック機構5を停止する、すなわち歯止め機構8が歯車6a、6bと係合するのを阻止する第1の位置と、所定量の張力ストラップ7がスピンドル2に巻き取られたことに応じて自動ロック機構を作動させる第2の位置を有する。
自動ロック式リトラクタの構成要素は、適切な耐摩耗性材料から形成されてもよい。例えば、この材料は、ガラス繊維強化ポリプロピレンなどのプラスチック材料、またはステンレス鋼などの金属材料でもよい。
固定装置1は、シャフト3の横軸Tの周囲に旋回可能に配置され、自動ロック式リトラクタに動作可能に接続された手動操作可能なレバー11をさらに備える。手動操作可能なレバー11は、ハンドル部11aと、第1のベース部11b、13と、第2のベース部11c、14と、を備える。図示の実施形態では、第1のベース部11b、13と第2のベース部11c、14のそれぞれは、レバーのハンドル部11aと、部品11b、11cの各側に取り付けられ、それによりそれぞれのベース部11b、13および11c、14を形成する別個のレバーボス13、14と、一体の部分11b、11cとを有する。あるいは、各レバーボス13、 14は、レバー11のそれぞれの部分11b、11cと一体であってもよい。
図示の実施形態では、第1のベース部11b、13および第2のベース部11c、14はシャフト3に接続されている。特に、シャフト3のそれぞれの端部は、図1に示すように、それぞれのレバーボス13、14の開口部に挿入される。
手動操作可能なレバー11は、手動の力が加えられていないとき、ばね12などの付勢部材によって中立中間位置に保持される。特に、ばね12は、第1の脚部12aと第2の脚部12bとを有するねじりコイルばねである。ばね12は、本明細書では第1のばねと呼ばれる。
側部4bは、ねじりコイルばね12の第1の脚部と第2の脚部との間に配置された突出部28を含む(図3bを参照)。側部4bの突出部28は、レバー11のハンドル部11aが第1の方向Aまたは第2の方向Bに動かされたときに、ばね12が回転するのを防止する。
開示された実施形態の固定装置が、車の床に取り付けられるとき、中立中間位置にあるハンドル部11aは、車の床に本質的に平行な平面内に延びる。
第1のベース部11b、13は、第1および第2の突起13a、13bを含む。これらの2つの突出部13a、13bは、第1のベース部11b、13の内側からスピンドル2の第1の歯車6aに向かって、シャフト3の横軸Tに平行な方向に延びる。図示の実施形態では、第1および第2の突起13a、13bのそれぞれは、レバーボス13の外周囲に隣接して配置されている。
第2の突起13bは、以下にさらに説明するように、レバー11のハンドル部11aが解放位置に移動したときに、歯止め機構8を押してスピンドル2の歯車6aから外すように配置される。
ハンドル部11aが第1の方向Aまたは第2の方向Bのいずれかに移動すると、各ベース部11b、13、11c、14も同様に回転する。
第1の突起13aは、レバー11のハンドル部11aが手動力により締め付け位置に移動されるときに、(図3bに示されるように)ばね12の第1の脚12aを押し、それによりばね12をさらに引っ張るように構成される。手動力がハンドル部分11aから除去されると、張力をかけられたばね12は、ハンドル部11aを中間位置に戻す。ばね12の第2の脚部12bは、ばね2の第1の脚部12aよりも、スピンドル2の第1歯車6aからより遠くに配置されていることに留意されたい。
さらに、第1のベース部11b、13は、レバーボス13の外周囲に隣接する凹部31を備える。凹部31は、レバーボス13の外周囲の一部に沿って、スピンドル2の第1の歯車6aから離れている第1のベース部11b、13の内側から、シャフト3の横軸Tに平行な方向に延びる。ばね12の第2の脚部12bは、この凹部に配置されている。凹部31は、第1および第2の縁部13c、13dを提供し、第1の縁部13cは第1の突起13aに近接して配置され、第2の縁部13dはレバーボス13の周囲に沿って第1の突起13aからさらに離れて配置される。第1の縁部13cは、レバー11のハンドル部11aが手動力によって解放位置に移動されるときに、ばね12の第2の脚部12bを押し、それによりばね12を引っ張るように構成される。手動力がハンドル部分11aから除去されると、張力をかけられたバネ12は、ハンドル部分11aを中間位置に戻す。
凹部の代わりに、第1のレバーボス13は、レバー11のハンドル部11aが手動力によって解放位置に移動されるときに、ばね12の第2の脚部12bを押し、それによりばね12を引っ張るように配置された第3の突起を備えてもよい。
図示の実施形態では、歯止め機構8は、シャフト3の横軸Tに平行に延びる、第1の細長いプレート部材とも呼ばれる、細長いプレート部材8を備える。細長いプレート部材8は、歯車6aから離れるように曲げられた突出端部8aを含む。第2の突起13bは、歯止め機構8のこの突出端部8aを押して、歯止め機構8を歯車6aから外すように配置されている(図4cを参照)。
本明細書では締め付けプレートとも呼ばれる爪機構15は、以下でさらに説明するように、レバー11の各ベース部11b、13および11c、14の間に配置され、それらに接続される。したがって、レバー11のハンドル部11aが第1または第2の方向AまたはBに移動されると、ベース部11a、13および11b、14が回転し、それに接続された爪機構も同様に移動する。爪機構15は、以下でさらに説明されるように、レバー11のハンドル部分11aが手動で締め付け位置に移動すると、歯車6a、6bと係合するように配置される。爪機構15は、ばね20によって歯車6a、6bに向かって付勢されている。ばね20は、本明細書では第5のばねとも呼ばれる。図1に示す実施形態では、爪機構15は、レバーボス13の開口部29およびレバーボス14の対応する開口部(図示せず)に挿入される。開口部29の形状およびレバーボス13の対応する開口部は、ハンドル部11aが移動するとき、爪機構15の移動を可能にする。
図1に示す実施形態のさらなる構成要素は、第1のサークリップ19、第1のベアリング21、第2のベアリング22、第2のサークリップ23、距離板24、スプリングハウス25、第1および第2のカバー部26a、26bである。
図2a〜2eの固定装置1は、中立中間位置にある手動操作可能なレバー11を示している。
図2a〜2cに示される開始位置では、張力ストラップ7は完全に引き込まれ、ALRのスイッチ10は停止モードにある。歯止め機構8は開いた状態にあり、すなわち、歯車6a、6bから外されており、自動ロック式リトラクタはロック解除されている。また、爪機構15は開いた状態、すなわち、歯車6a、6bから外されている。
図2dに示すように、スピンドル2に完全に巻かれた張力ストラップ7が引っ張られ(図2dの矢印を参照)、それによりALRから伸びると、ALRのスイッチ10が作動する。作動したスイッチ10は、歯止め機構8が歯車6a、6bと係合するのを防止する。張力ストラップ7が引っ張られると、スピンドル2は巻き戻し方向UDに回転する。
張力ストラップ7に引っ張り力が加えられないとき、ばね9はスピンドル2を付勢して巻き取り方向RDに回転させ、こうして張力ストラップ7は引き込まれる。スピンドル2が巻き取り方向RDに回転すると、スイッチ10がスイッチスロット27の制限内で共に回転し、停止される。次に、図2eに示すように、歯止め機構8は歯車6a、6bと係合することができる。これにより、自動ロック式リトラクタがロックされ、張力ストラップ7を引き延ばすことはできなくなる。ALRがロックモードにあるとき、スピンドル2の巻き取り方向RDへの回転による張力ストラップ7の引込みは依然として可能である。
レバー11のハンドル部11aは、図3aに示すように、中間位置から締め付け位置まで、第1の方向に手動で回転可能である。図示の実施形態では、ハンドル部分11aは締め付け位置に向かって押し下げられる。図3bに示すように、爪機構15は、レバー11のハンドル部11aが締め付け位置に到達したときに、歯車6a、6bと係合する。これにより、レバー11の第1の方向Aへの回転は、スピンドル2を巻き取り方向RDへさらに回転させ、したがって、レバー11のハンドル部11aに手動力を加えることにより、張力ストラップの追加の張力および締め付けを可能にする。ハンドル部11aに手動力が加えられない場合、ハンドル部11aは、ばね12の弾性により中間中立位置に戻る。爪機構15は、以下でさらに説明するように、ハンドル部11aが締め付け位置から中間中立位置に移動するときに、歯車6a、6bから外れる。
レバー11のハンドル部11aは、図4aに示すように、中間位置から解放位置まで第1の方向Aとは反対の第2の方向Bに手動で回転可能である。図示の実施形態では、ハンドル部分11aは解放位置まで持ち上げられる。図4cに示すように、レバー11のハンドル部分11aが第2の方向Bへ手動で解放位置(右図に示す)に移動すると、レバー11のベース部11b、13の第2の突起13bは、歯止め機構8が歯車6aと係合する係合位置(左図に示す)から、歯止め機構8がスピンドル2の歯車6aから外れる離脱位置へ、歯止め機構8を押す。これにより、自動ロック式リトラクタのロックが解除され、張力ストラップ7(他の部品をより明確に示すために図4cには含まれない)を引き引き込んだり、引き出したりできる。
図1に示される実施形態では、爪機構15は、シャフト3の横軸Tに平行に延びる、第2の細長いプレート部材とも呼ばれる、細長いプレート部材15を備える。細長いプレート部材15は、フレーム4の側部4b、4cの前面特徴4b’、4c’上に載り、ばね20によって側部4b、4cの前面特徴4b’、4c’に押し付けられる。したがって、レバー11のベース部11b、13および11c、14に接続された細長いプレート部材15は、レバー11のハンドル部11aが動かされるとき、前面特徴4b’、4c’上をスライドするように配置される。不規則な前面特徴4b’、4c’のそれぞれは、凹部を含む。
ハンドル部11aが締め付け位置に到達すると、図3aおよび3bを参照すると、細長いプレート部材15は、前面特徴4b’、4c’の凹部に到達し、次いで、付勢された細長いプレート部材15は、歯車6a、6bと係合することが可能になる。張力をかけられたばね12によりハンドル部分11aが中間位置に戻されると、細長いプレート部材15は前面特徴4b’、4c’の凹部から離れ、細長いプレート部材15はもはや歯車6a、6bと噛み合うことができる位置にない。したがって、ハンドル部11aが中間位置に戻されると、細長いプレート部材15は歯車6a、6bから外れる。
本発明は、その特定の実施形態を参照して詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更および修正を行うことができることは当業者には明らかである。
Claims (13)
- 車椅子などの物体を着脱可能に固定する固定装置(1)であって、前記固定装置は、車の内面に取り付ける取り付け可能なベース部(18)を有し、
前記固定装置(1)は、
横軸(T)を中心に回転可能なスピンドル(2)を備えた自動ロック式リトラクタを有し、
前記スピンドルは、その係留端で前記スピンドル(2)に接続された張力ストラップ(7)を支持し、
前記張力ストラップ(7)は、前記スピンドル(2)が巻き取り方向(RD)に回転すると前記スピンドル(2)に巻き付けられるように構成され、
前記張力ストラップ(7)は前記スピンドル(2)が前記巻き取り方向(RD)とは反対の巻き戻し方向(UD)に回転すると前記スピンドル(2)からほどけれるように構成され、
前記スピンドル(2)は前記巻き取り方向(RD)に張力がかけられ、
前記自動ロック式リトラクタは、前記スピンドルを選択的にロックする自動ロック機構を備え、
前記自動ロック式リトラクタは、前記自動ロック式リトラクタの前記スピンドル(2)が巻き取り方向(RD)と巻き戻し方向(UD)の両方に自由に回転できるロック解除モードと、前記スピンドル(2)が前記巻き取り方向(RD)に自由に回転可能であるが、前記巻き戻し方向(UD)に回転することが防止されるロックモードと、を有し、
前記自動ロック式リトラクタに接続され、前記横軸(T)の周りに旋回可能に配置された手動操作可能なレバー(11)を有し、
前記手動操作可能なレバー(11)は、手動力が加えられていないとき、付勢部材(12)によって中立中間位置に付勢され、
前記手動操作可能なレバー(11)は、前記中間位置から第1の方向(A)に手動で締め付け位置まで回転され、これにより、前記ロックモードの前記スピンドル(2)を巻き取り方向(RD)にさらに回転させ、前記張力ストラップ(7)の締め付けを可能とし、
前記手動操作可能なレバー(11)は、前記中間位置から前記第1の方向(A)とは反対の第2の方向(B)に解放位置まで回転され、前記自動ロック式リトラクタのロックを解除することを特徴とする固定装置(1)。 - 前記レバー(11)は、前記第2の方向(B)に前記解放位置まで回転するとき、前記装置(1)の前記取付け可能なベース部(18)から離れるように回転するように構成される請求項1に記載の固定装置(1)。
- 前記レバー(11)は、前記第1の方向(A)に前記締め付け位置まで移動するとき、前記装置の前記取り付け可能なベース部分(18)に向かって回転するように構成される請求項1または2に記載の固定装置(1)。
- 前記スピンドル(2)に巻かれた前記張力ストラップ(7)は、外周と、前記取付け可能なベース部(18)に面する前記外周の下部と、前記取り付け可能なベース部(18)に背を向ける前記外周の上部と、を有するコイルを形成し、
前記張力ストラップ(7)は、前記スピンドル(2)が回転すると、前記コイルの前記外周の上部から前記コイルに出入りする請求項1〜3いずれか一項記載の固定装置(1)。 - 前記付勢部材(12)は、第1の脚部(12a)および第2の脚部(12b)を有するねじりコイルばねである請求項1〜4いずれか一項記載の固定装置。
- 前記自動ロック式リトラクタは、前記張力ストラップ(7)が前記スピンドル(2)に完全に巻き付けられたときに、前記張力ストラップ(7)が引っ張られていることに応じて前記自動ロック機構を停止する第1の位置と、所定量の前記張力ストラップ(7)が前記スピンドル(2)に巻き取られていることに応じて前記自動ロック機構を作動させる第2の位置と、を有するスイッチ(10)をさらに備える請求項1〜5いずれか一項記載の固定装置(1)。
- 前記スピンドル(2)は、前記横軸(T)に沿って延びるシャフト(3)の周りに回転可能に配置され、
前記シャフト(3)はリトラクタフレーム(4)に前記スピンドル(2)を保持し、前記スピンドルは前記スピンドル(2)の端部に配置された歯車(6a;6b)を備え、
前記自動ロック式リトラクタは、歯止め機構(8)が前記歯車(6a;6b)と係合する係合位置と、前記歯止め機構(8)が前記歯車(6a;6b)から外れる離脱位置との間で変位可能な歯止め機構(8)をさらに含み、
前記スピンドル(2)は、前記自動ロック式リトラクタが前記ロックモードになっているとき、前記係合位置にある前記歯止め機構(8)により、前記巻き戻し方向(UD)に回転することが防止される一方、前記巻き取り方向(RD)に自由に回転でき、
前記手動操作可能なレバー(11)は、ハンドル部(11a)およびベース部(11b、13;11c、14)を含み、
前記ベース部(11b、13;11c、14)は前記シャフト3に接続され、前記レバー(11)のベース部(11b、13;11c、14)は少なくとも1つの突起(13b)を含み、
前記突起は、前記レバー(11)の前記ハンドル部(11)を前記第2の方向(B)に手動で解放位置まで動かし、それにより前記自動ロック式リトラクタのロックを解除すると、前記歯止め機構(8)を押して前記スピンドル(2)の前記歯車(6a;6b)から外すように構成され、
前記レバー(11)の前記ベース部(11b、13;11c、14)は、爪機構(15)に接続され、
前記爪機構(15)は、前記レバー(11)の前記ハンドル部(11)を前記第1の方向(A)に手動で前記締め付け位置まで動かし、それにより前記自動ロック式リトラクタがロックモードにある前記スピンドル(2)を前記巻き取り方向(RD)にさらに回転させ、前記張力ストラップ(7)を締めることを可能にすると、前記歯車(6a;6b)と係合するように構成される請求項1〜6いずれか一項記載の固定装置(1)。 - 前記自動ロック式リトラクタの前記リトラクタフレーム(4)は、離間した2つの側部(4b、4c)を備え、
前記シャフト(3)は、前記リトラクタフレーム(4)の前記離間した2つの側部(4b、4c)の間に延び、
各側部(4b;4c)は、凹部を備えた正面特徴(4b’;4c’)を有する請求項7記載の固定装置(1)。 - 前記爪機構(15)は、前記シャフト(3)の前記横軸(T)に平行に延び、
前記フレーム(4)の前記側部(4b、4c)の各前面特徴(4b’;4c’)上に載る細長いプレート部材を備え、
前記細長いプレート部材(15)は、手動で前記レバー(11)の前記ハンドル部(11a)を前記第1の方向(A)に前記締め付け位置まで移動させると、前記側部(4b、4c)の各前面特徴(4b’;4c’)上を滑り、前記全面特徴の前記凹部に到達し、前記細長いプレート部材(15)が歯車(6a、6b)と係合するように配置される請求項8に記載の固定装置(1)。 - 前記スピンドル(2)は、前記スピンドル(2)のそれぞれの端部に配置された第1の歯車(6a)および第2の歯車(6b)を備え、
前記歯止め機構(8)は、前記スピンドル(2)の回転をロックおよびロック解除するために、前記第1の歯車(6a)および前記第2の歯車(6b)との係合位置と離脱位置との間で変位可能である請求項7〜9いずれか一項記載の固定装置(1)。 - 前記レバー(11)の前記ベース部(11b、13;11c、14)は、
前記レバー(11)を前記第1の方向(A)に前記締め付け位置まで移動させると、前記付勢部材(12)をさらに引っ張るように配置された第1の突起(13a)と、
手動で前記レバー(11)を前記第2の方向(B)に前記離脱位置まで移動させると、前記歯止め機構(8)を押して前記スピンドル(2)の前記歯車(6a;6b)から外すように配置された第2の突起(13b)と、を備え、
前記第1および第2の突起(13a、13b)は、前記ベース部(11b、13)の内側から前記スピンドル(2)の前記歯車(6a)に向かって前記シャフト(3)の前記横軸(T)に平行な方向に延びる請求項7〜10のいずれか一項記載の固定装置。 - 前記レバー(11)の前記べース部(11b、13;11c、14)は、その内側に凹部(31)を備え、
前記凹部(31)は、第1および第2の縁(13c、13d)を提供し、前記第1の縁(13c)は前記第1の突起(13a)に近接して配置され、前記第2の縁(13d)は前記第1の突起(13a)からさらに離れて配置され、
前記第1の縁部(13c)は、手動で前記レバー(11)の前記ハンドル部(11a)を前記第2の方向(B)に前記解放位置まで移動させると、前記付勢部材(12)をさらに引っ張るように配置され、
前記凹部は、前記スピンドル(2)の前記歯車(6a)から離れた前記ベース部(11b、13)の内側から前記シャフト(3)の前記横軸(T)に平行な方向に延びる請求項11に記載の固定装置。 - 前記付勢部材(12)は、第1の脚部(12a)および第2の脚部(12b)を有するねじりコイルばねであり、
前記第1の突起(13a)は、手動でレバー(11)を前記第1の方向(A)に前記締め付け位置まで移動させると、前記ねじりコイルばね(12)の前記第1の脚(12a)を押ように配置され、
前記第1の端部(13c)は、手動で前記レバー(11)を前記第2の方向(B)に前記解放位置まで移動させると、前記ねじりコイルばね(12)の前記第2の脚(12b)を押すように配置される請求項12に記載の固定装置。
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