5Gの将来的展開に向けて、以下の課題/問題が考慮される必要がある。第1の問題に関しては、高周波領域における5Gの予想される展開を踏まえると、LTEのページングカバレッジと同等のページングカバレッジを達成することが課題になる。ビームベースのセルアーキテクチャページングおよび単一周波数ネットワーク(Single Frequency Network:SFN)ページングが5Gに向けて検討される場合、問題が起こる可能性がある。したがって、この文脈において取り組むべき問題の1つは、LTEページングスキームと同じくらい効率的で、同レベルのページングカバレッジに対する無線リソース使用量を基準にしたページングスキームの設計である。例えば、LTEの場合と同じように同レベルのページングカバレッジを同等のレベルの無線リソース(周波数/時間)使用量でそのセル内でどのように達成するか、ビームベースのセルアーキテクチャが考慮される。
第2の問題に関しては、INACTIVEのUEがRAN開始の通知およびCN開始のページングを介して通信可能であることをRAN2が認識していたことである。ページングプロシージャおよびページングオケージョンは、UE消費電力への不利な影響を回避または最小限に抑えるのと同時に、RANおよびコアネットワークの両方によって非アクティブ状態UEのページングを可能にするように設計される必要がある。例えば、UEが、RANレベルページング用のページングオケージョンのセットとCNレベルページング用の完全に異なるページングオケージョンのセットとを監視する必要がある場合は、UE消費電力に不利な影響を及ぼすことになる。したがって、RANとCNページングオケージョンとが部分的に共通し、同一のページング/通知メカニズムが使用されるように解決策を打ち立てる必要がある。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、およびサービス能力(コーデック、セキュリティ、およびサービスの品質に作用するものを含む)を含む、セルラー電気通信ネットワーク技術のための技術的規格を開発している。最近の無線アクセス技術(RAT)規格は、WCDMA(一般に、3Gと称される)、LTE(一般に、4Gと称される)、およびLTE−アドバンスト規格を含む。3GPPは、「5G」とも称される、新無線(NR)と呼ばれる、次世代セルラー技術の標準化への取り組みを開始している。3GPP NR規格開発は、次世代無線アクセス技術(新しいRAT)の定義を含むことが予期され、これは、6GHzを下回る新規のフレキシブルな無線アクセスの提供と、6GHzを上回る新規のウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供とを含むことが予期されている。フレキシブルな無線アクセスは、6GHzを下回る新しいスペクトルにおける新しい非後方互換性無線アクセスからなることが予期され、同一スペクトル内で共に多重化され、多様な要件を伴う3GPP NRユースケースの広範なセットに対処し得る、異なる動作モードを含むことが予期される。ウルトラモバイルブロードバンドは、ウルトラモバイルブロードバンドアクセス、例えば、屋内用途およびホットスポット向けの機会を提供する、センチ波およびミリ波スペクトルを含むことが予期されている。特に、ウルトラモバイルブロードバンドは、センチ波およびミリ波特有設計最適化を伴って、共通設計フレームワークを6GHzを下回るフレキシブル無線アクセスと共有することが予期されている。
3GPPは、データレート、遅延、およびモビリティのための様々なユーザー体験要件をもたらす、NRでサポートすることが予期される種々のユースケースを特定している。ユースケースは、以下の一般的カテゴリ、すなわち、高度化モバイルブロードバンド(例えば、高密度エリアにおけるブロードバンドアクセス、屋内超高ブロードバンドアクセス、群集の中のブロードバンドアクセス、あらゆる場所における50+Mbps、超低コストブロードバンドアクセス、車両内のモバイルブロードバンド)、重要通信、大規模マシンタイプ通信、ネットワークオペレーション(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、移行およびインターワーキング、エネルギー節約)、および拡張ビークルツーエブリシング(eV2X)間の通信を含む。これらのカテゴリにおける具体的サービスおよびアプリケーションは、例えば、いくつか例を挙げると、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向遠隔制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベースのオフィス、緊急対応者コネクティビティ、自動車eコール、災害警告、リアルタイムゲーム、多人数ビデオコール、自律運転、拡張現実、触知インターネット、および仮想現実を含む。これらのユースケースの全ておよび他のものが、本明細書で検討される。
図1Aは、本明細書で説明および請求される方法および装置がその中で具現化され得る例示的通信システム100の一実施形態を示す。示すように、例示的通信システム100は、無線伝送/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(概して、または集合的に、WTRU102と称され得る)と、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/105bと、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を検討することを理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102d、102eはそれぞれ、無線環境で動作および/または通信するように構成される任意のタイプの装置またはデバイスであり得る。各WTRU102a、102b、102c、102d、102eは、ハンドヘルド無線通信装置として図1A〜1Eに描写されるが、5G無線通信のために検討される様々なユースケースに伴って、各WTRUは一例にすぎないが、ユーザー端末(UE)、移動局、固定またはモバイルサブスクライバユニット、ポケットベル、セルラー電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類等のウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドローン、例えば、車、トラック、電車、または飛行機の乗り物等を含む、無線信号を伝送および/または受信するように構成される任意のタイプの装置またはデバイスを備えている、またはそれらで具現化され得ることを理解されよう。
通信システム100はまた、基地局114aと、基地局114bとを含み得る。基地局114aは、WTRU102a、102b、102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112等の1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。基地局114bは、RRH(遠隔無線ヘッド)118a、118bおよび/またはTRP(送受信ポイント)119a、119bのうちの少なくとも1つと有線および/または無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112等の1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。RRH118a、118bは、WTRU102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112等の1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。TRP119a、119bは、WTRU102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112等の1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。一例として、基地局114a、114bは、送受信機基地局(Base Transceiver Station:BTS)、Node−B、eNode B、ホームNode B、ホームeNode B、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、無線ルータ等であり得る。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として描写されるが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続される基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることを理解されよう。
基地局114aは、RAN103/104/105の一部であり得、それらRANは、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノード等の他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得る。基地局114bは、RAN103b/104b/105bの一部であり得、それらRANは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード等の他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得る。基地局114aは、特定の地理的領域内で無線信号を伝送および/または受信するように構成され得、その地理的領域はセル(図示せず)と称され得る。基地局114bは、特定の地理的領域内で有線および/または無線信号を伝送および/または受信するように構成され得、その地理的領域はセル(図示せず)と称され得る。セルはさらに、セルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、例えば、セルのセクタごとに1つの、3つの送受信機を含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(Multiple-Input Multiple Output:MIMO)技術を採用し得、したがって、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用し得る。
基地局114aは、エアインターフェース115/116/117を介して、WTRU102a、102b、102cのうちの1つまたは複数と通信し得、そのエアインターフェースは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(Radio Frequency:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可視光、センチ波、ミリ波等)であり得る。エアインターフェース115/116/117は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
基地局114bは、有線インターフェースまたはエアインターフェース115b/116b/117bを介してRRH118a、118bおよび/またはTRP119a、119bのうちの1つまたは複数と通信し得、その有線インターフェースまたはエアインターフェースは、任意の好適な有線(例えば、ケーブル、光ファイバ等)または無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波等)であり得る。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
RRH118a、118bおよび/またはTRP119a、119bは、エアインターフェース115c/116c/117cを介してWTRU102c、102dのうちの1つまたは複数と通信し得、そのエアインターフェースは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波等)であり得る。エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
通信システム100は、複数のアクセスシステムであり得、かつCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA等の1つまたは複数のチャネルアクセススキームを採用し得る。例えば、RAN103/104/105内の基地局114aとWTRU102a、102b、102cとは、または、RAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTRP119a、119bとWTRU102c、102dとは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)、地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access:UTRA)等の無線技術を実装してよく、それにより、広帯域CDMA(Wideband CDMA:WCDMA)を使用して、それぞれ、エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cを確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)および/または発展型HSPA(Evolved HSPA:HSPA+)等の通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速下りリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access:HSDPA)および/または高速上りリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access:HSUPA)を含み得る。
一実施形態では、基地局114aとWTRU102a、102b、102cとは、またはRAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTRP119a、119bとWTRU102c、102dとは、発展型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)等の無線技術を実装し得、それにより、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE−アドバンスト(LTE-Advanced:LTE−A)を使用して、それぞれ、エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cを確立し得る。将来、エアインターフェース115/116/117は、3GPP NR技術を実装し得る。
一実施形態では、RAN103/104/105内の基地局114aとWTRU102a、102b、102cとは、またはRAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTRP119a、119bとWTRU102c、102dとは、IEEE802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定規格2000(Interim Standard 2000:IS−2000)、暫定規格95(IS−95)、暫定規格856(IS−856)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data Rates for GSM Evolution:EDGE)、GSM EDGE(GERAN)等の無線技術を実装し得る。
図1Aにおける基地局114cは、無線ルータ、ホームNode B、ホームeNode B、またはアクセスポイントであり得、例えば、会社、自宅、車両、キャンパス等の場所の局所エリア内の無線コネクティビティを促進するための任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114cとWTRU102eとは、IEEE802.11等の無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114cとWTRU102dとは、IEEE802.15等の無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(Wireless Personal Area Network:WPAN)を確立し得る。さらに別の実施形態では、基地局114cとWTRU102eとは、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−A等)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは、コアネットワーク106/107/109と通信し得、そのコアネットワークは、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice Over Internet Protocol:VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成される任意のタイプのネットワークであり得る。例えば、コアネットワーク106/107/109は、コール制御、請求サービス、モバイル位置ベースのサービス、プリペイドコール、インターネットコネクティビティ、ビデオ配信等を提供し、および/またはユーザー認証等の高レベルセキュリティ機能を実施し得る。
図1Aでは図示されないが、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同一RATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接または間接通信し得ることを理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用し得る、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bに接続されることに加え、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信し得る。
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、102c、102d、102eがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、基本電話サービス(Plain Old Telephone Service:POTS)を提供する、回線交換電話ネットワークを含み得る。インターネット110は、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol:TCP)、ユーザーデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるインターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)等の共通通信プロトコルを使用する、相互接続されるコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される、有線または無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同一RATまたは異なるRATを採用し得る、1つまたは複数のRANに接続される別のコアネットワークを含み得る。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード能力を含み得る。例えば、WTRU102a、102b、102c、102d、および102eは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含み得る。例えば、図1Aに示されるWTRU102eは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114aと、およびIEEE802無線技術を採用し得る基地局114cと通信するように構成され得る。
図1Bは、例えば、WTRU102等の本明細書に図示される実施形態に従って無線通信のために構成される例示的装置またはデバイスのブロック図である。図1Bに示すように、例示的WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、伝送/受信要素122と、スピーカ/マイクロホン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケーター128と、非取り外し可能メモリ130と、取り外し可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含み得る。WTRU102は、実施形態と一致したままで、上述の要素の任意の副次的組み合わせを含み得ることを理解されたい。また、実施形態は、限定ではないが、とりわけ、送受信機基地局(BTS)、Node−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームNode−B、発展型ホームNode−B(evolved Home Node-B:eNodeB)、ホーム発展型Node−B(Home evolved Node-B:HeNB)、ホーム発展型Node−Bゲートウェイ、およびプロキシノード等の基地局114aおよび114b、および/または基地局114aおよび114bが表し得るノードは、図1Bに描写され、本明細書に説明される要素の一部または全部を含み得ることを想定する。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を果たし得る。プロセッサ118は、伝送/受信要素122に結合され得る、送受信機120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120とを別個のコンポーネントとして描写するが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合され得ることを理解されよう。
伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して、基地局(例えば、基地局114a)へ信号を伝送する、またはそこから信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、伝送/受信要素122は、RF信号を伝送および/または受信するように構成されるアンテナであり得る。図1Aでは図示されないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同一RATまたは異なるRATを採用する、他のRANと直接または間接通信し得ることを理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用し得る、RAN103/104/105に接続されることに加え、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信し得る。
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する、回線交換電話ネットワークを含み得る。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるインターネットプロトコル(IP)等の共通通信プロトコルを使用する、相互接続されるコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される、有線または無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同一RATまたは異なるRATを採用し得る、1つまたは複数のRANに接続される別のコアネットワークを含み得る。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード能力を含み得る。例えば、WTRU102a、102b、102c、および102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含み得る。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114aと、およびIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
図1Bは、例えば、WTRU102等の本明細書に図示される実施形態に従って無線通信のために構成される例示的装置またはデバイスのブロック図である。図1Bに示すように、例示的WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、伝送/受信要素122と、スピーカ/マイクロホン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケーター128と、非取り外し可能メモリ130と、取り外し可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含み得る。WTRU102は、実施形態と一致したままで、上述の要素の任意の副次的組み合わせを含み得ることを理解されたい。また、実施形態は、限定ではないが、とりわけ、送受信機基地局(BTS)、Node−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームNode−B、発展型ホームNode−B(eNodeB)、ホーム発展型Node−B(HeNB)、ホーム発展型Node−Bゲートウェイ、およびプロキシノード等の基地局114aおよび114b、および/または基地局114aおよび114bが表し得るノードは、図1Bに描写され、本明細書に説明される要素の一部または全部を含み得ることを想定する。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を果たし得る。プロセッサ118は、伝送/受信要素122に結合され得る、送受信機120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120とを別個のコンポーネントとして描写するが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合され得ることを理解されよう。
伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して、基地局(例えば、基地局114a)へ信号を伝送する、またはそこから信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、伝送/受信要素122は、RF信号を伝送および/または受信するように構成されるアンテナであり得る。一実施形態では、伝送/受信要素122は、例えば、IR、UV、もしくは可視光信号を伝送および/または受信するように構成されるエミッタ/検出器であり得る。さらなる一実施形態では、伝送/受信要素122は、RFおよび光信号の両方を伝送ならびに受信するように構成され得る。伝送/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを伝送および/または受信するように構成され得ることを理解されよう。
加えて、伝送/受信要素122は、単一の要素として図1Bで描写されているが、WTRU102は、任意の数の伝送/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を伝送および受信するための2つ以上の伝送/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
送受信機120は、伝送/受信要素122によって伝送されることになる信号を変調するように、および伝送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11等の複数のRATを介して通信することを可能にするための複数の送受信機を含み得る。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケーター128(例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイユニット)に結合され、そこからユーザー入力データを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザーデータをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケーター128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非取り外し可能メモリ130および/または取り外し可能メモリ132等の任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、そこにデータを記憶し得る。非取り外し可能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。取り外し可能メモリ132は、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)メモリカード等を含み得る。一実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたは家庭用コンピュータ(図示せず)上等のWTRU102上に物理的に位置しないメモリから情報にアクセスし、そこにデータを記憶し得る。
プロセッサ118は、電源134から電力を受電し得、WTRU102内のその他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池等を含み得る。
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得る、GPSチップセット136に結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加え、またはその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を介して、基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信し、および/または2つ以上の近傍基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を決定し得る。WTRU102は、実施形態と一致したままで任意の好適な位置決定方法を介して位置情報を取得し得ることを理解されるであろう。
プロセッサ118はさらに、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線コネクティビティを提供する、1つまたは複数のソフトウェアならびに/もしくはハードウェアモジュールを含み得る、他の周辺機器138に結合され得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、バイオメトリック(例えば、指紋)センサ等の種々のセンサ、e−コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ等を含み得る。
WTRU102は、センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類等のウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドローン、車、トラック、電車、または飛行機等の乗り物等の他の装置もしくはデバイスで具現化され得る。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを備え得る相互接続インターフェース等の1つまたは複数の相互接続インターフェースを介して、そのような装置もしくはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続し得る。
図1Cは、一実施形態による、RAN103およびコアネットワーク106の系統図である。RAN103は、UTRA無線技術を採用し、エアインターフェース115を介して、WTRU102a、102b、および102cと通信し得る。RAN103はまた、コアネットワーク106と通信し得る。図1Cに示すように、RAN103は、エアインターフェース115を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機をそれぞれ含み得る、Node−B140a、140b、140cを含み得る。Node−B140a、140b、140cはそれぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられ得る。RAN103はまた、RNC142a、142bを含み得る。RAN103は、実施形態と一致したままで、任意の数のNode−BおよびRNCを含み得ることを理解されよう。
図1Cに示すように、Node−B140a、140bは、RNC142aと通信し得る。加えて、Node−B140cは、RNC142bと通信し得る。Node−B140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信し得る。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して、相互に通信し得る。RNC142a、142bのそれぞれは、接続されるそれぞれのNode−B140a、140b、140cを制御するように構成され得る。加えて、RNC142a、142bのそれぞれは、アウターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシチ、セキュリティ機能、データ暗号化等の他の機能性を果たすまたはサポートするように構成され得る。
図1Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:MGW)144、移動通信交換局(Mobile Switching Center:MSC)146、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node:GGSN)150を含み得る。上述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一部として描写されるが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営され得ることを理解されよう。
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続され得る。MSC146は、MGW144に接続され得る。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108等の回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148に接続され得る。SGSN148は、GGSN150に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得る。
コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含み得る、ネットワーク112に接続され得る。
図1Dは、一実施形態による、RAN104およびコアネットワーク107の系統図である。RAN104は、E−UTRA無線技術を採用し、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、および102cと通信し得る。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信し得る。
RAN104は、eNode−B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、実施形態と一致したままで、任意の数のeNode−Bを含み得ることを理解されるであろう。eNode−B160a、160b、160cはそれぞれ、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含み得る。一実施形態では、eNode−B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode−B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を伝送し、WTRU102aから無線信号を受信し得る。
eNode−B160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、上りリンクおよび/または下りリンクにおけるユーザーのスケジューリング等をハンドリングするように構成され得る。図1Dに示すように、eNode−B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して、相互に通信し得る。
図1Dに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility Management Gateway:MME)162と、サービングゲートウェイ164と、パケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166とを含み得る。上述の要素のそれぞれは、コアネットワーク107の一部として描写されるが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営され得ることを理解されよう。
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode−B160a、160b、および160cのそれぞれに接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザーの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチの間の特定のサービングゲートウェイの選択等に責任があり得る。MME162はまた、RAN104とGSMまたはWCDMA等の他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間の切り替えのための制御プレーン機能を提供し得る。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode−B160a、160b、および160cのそれぞれに接続され得る。サービングゲートウェイ164は、概して、ユーザーデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/WTRU102a、102b、102cからルーティングおよび転送をし得る。サービングゲートウェイ164はまた、eNodeB間ハンドオーバの間のユーザープレーンのアンカ、下りリンクデータがWTRU102a、102b、102cのために利用可能であるときのページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶等の他の機能を実施し得る。
サービングゲートウェイ164はまた、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得る、PDNゲートウェイ166に接続され得る。
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を促進し得る。例えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108等の回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機能する、IPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem:IMS)サーバ)を含み得る、またはそれと通信し得る。加えて、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含み得る、ネットワーク112へのアクセスを提供し得る。
図1Eは、一実施形態による、RAN105およびコアネットワーク109の系統図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を採用し、エアインターフェース117を介して、WTRU102a、102b、および102cと通信する、アクセスサービスネットワーク(Access Service Network:ASN)であり得る。WTRU102a、102b、102c、RAN105の異なる機能エンティティとコアネットワーク109との間の通信リンクは、参照点として定義され得る。
図1Eに示すように、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、ASNゲートウェイ182とを含み得るが、RAN105は、実施形態と一致したままで、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることを理解されるであろう。基地局180a、180b、180cはそれぞれ、RAN105内の特定のセルに関連付けられ得、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含み得る。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を伝送し、WTRU102aから無線信号を受信し得る。基地局180a、180b、180cはまた、ハンドオフトリガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービスの品質(QoS)ポリシ強制等のモビリティ管理機能を提供し得る。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約点としての役割を果たし得、ページング、加入者プロファイルのキャッシュ、コアネットワーク109へのルーティング等に責任があり得る。
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース117は、IEEE802.16仕様を実装する、R1参照点として定義され得る。加えて、WTRU102a、102b、および102cのそれぞれは、論理インターフェース(図示せず)をコアネットワーク109と確立し得る。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、認可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理のために使用され得る、R2参照点として定義され得る。
基地局180a、180b、および180cのそれぞれ間の通信リンクは、基地局間のWTRUハンドオーバおよびデータの転送を促進するためのプロトコルを含む、R8参照点として定義され得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6参照点として定義され得る。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づいてモビリティ管理を促進するためのプロトコルを含み得る。
図1Eに示すように、RAN105は、コアネットワーク109に接続され得る。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、例えば、データ転送およびモビリティ管理能力を促進するためのプロトコルを含む、R3参照点として定義され得る。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(Mobile IP Home Agent:MIP−HA)184と、認証、認可、課金(Authentication, Authorization, Accounting:AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含み得る。上述の要素のそれぞれは、コアネットワーク109の一部として描写されるが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営され得ることを理解されよう。
MIP−HAは、IPアドレス管理に責任があり得、WTRU102a、102b、および102cが、異なるASNおよび/または異なるコアネットワーク間でローミングすることを可能にし得る。MIP−HA184は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得る。AAAサーバ186は、ユーザー認証およびユーザーサービスをサポートすることに責任があり得る。ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを促進し得る。例えば、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108等の回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。加えて、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含み得る、ネットワーク112へのアクセスを提供し得る。
図1Eでは図示されないが、RAN105は、他のASNに接続され得、コアネットワーク109は、他のコアネットワークに接続され得ることを理解されよう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105とその他のASNとの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを協調するためのプロトコルを含み得る、R4参照点として定義され得る。コアネットワーク109とその他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと在圏コアネットワークとの間のインターワーキングを促進するためのプロトコルを含み得る、R5参照点として定義され得る。
本明細書に記載され、図1A、1C、1D、および1Eに図示される、コアネットワークエンティティは、ある既存の3GPP仕様におけるそれらのエンティティに与えられる名称によって識別されるが、将来において、それらのエンティティおよび機能性は、他の名称によって識別され得、あるエンティティまたは機能は、将来的3GPP NR仕様を含む、3GPPによって公開される将来的な仕様において組み合わせられ得ることを理解されたい。したがって、図1A、1B、1C、1D、および1Eに説明および図示される特定のネットワークエンティティおよび機能性は、一例としてのみ提供され、本明細書で開示および請求される主題は、現在規定されているか、または将来的に規定されるかどうかにかかわらず、任意の類似通信システムにおいて具現化または実装され得ることを理解されたい。
図1Fは、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、または他のネットワーク112内のあるノードまたは機能エンティティ等、図1A、1C、1D、および1Eに図示される通信ネットワークの1つまたは複数の装置がその中で具現化され得る、例示的コンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを備えてもよく、ソフトウェアの形態であり得る(そのようなソフトウェアが記憶されるまたはアクセスされる場所もしくは手段がいかなるものであっても)コンピュータ可読命令によって主に制御され得る。そのようなコンピュータ可読命令は、コンピューティングシステム90を稼働させるように、プロセッサ91内で実行され得る。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ91は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはコンピューティングシステム90が通信ネットワーク内で動作することを可能にする、任意の他の機能性を果たし得る。コプロセッサ81は、追加の機能を果たす、またはプロセッサ91を支援し得る、主要プロセッサ91とは異なる、任意選択のプロセッサである。プロセッサ91および/またはコプロセッサ81は、本明細書に開示される方法および装置に関連するデータを受信、生成、ならびに処理し得る。
動作時、プロセッサ91は、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティングシステムの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリソースへ転送する、かつ他のリソースから転送する。そのようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内のコンポーネント同士を接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータラインと、アドレスを送信するためのアドレスラインと、インタラプトを送信するため、およびシステムバスを動作させるための制御ラインとを含む。そのようなシステムバス80の一例は、PCI(周辺コンポーネント相互接続)バスである。
システムバス80に結合されるメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82と、読み取り専用メモリ(ROM)93とを含む。そのようなメモリは、情報が記憶されて読み出されることを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正され得ない、記憶されたデータを含む。RAM82内に記憶されたデータは、プロセッサ91または他のハードウェアデバイスによって読み取られる、もしくは変更され得る。RAM82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御され得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理的アドレスに変換する、アドレス変換機能を提供し得る。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを隔離し、ユーザープロセスからシステムプロセスを隔離する、メモリ保護機能を提供し得る。したがって、第1のモードで起動するプログラムは、それ自体のプロセス仮想アドレス空間によってマップされるメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることができない。
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からプリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85等の周辺機器に命令を通信する責任がある、周辺機器コントローラ83を含み得る。
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。そのような視覚出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含み得る。視覚出力は、グラフィカルユーザーインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の形態で提供され得る。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルを用いて実装され得る。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために要求される、電子コンポーネントを含む。
さらに、コンピューティングシステム90は、コンピューティングシステム90をRAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、または図1A、1B、1C、1D、および1Eの他のネットワーク112等の外部通信ネットワークに接続するために使用され得る、例えば、ネットワークアダプタ97等の通信回路を含み、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信することを可能にし得る。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に説明されるある種の装置、ノード、または機能エンティティの伝送および受信ステップを実施するために使用され得る。
本明細書に説明される装置、システム、方法、およびプロセスのうちのいずれかまたは全ては、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形態で具現化され得、その命令は、プロセッサ118または91等のプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書にて説明されるシステム、方法、およびプロセスを実施および/または実装させることを理解されたい。具体的には、本明細書に説明されるステップ、動作、または機能のうちのいずれも、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装され、無線および/または有線ネットワーク通信のために構成される装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行し得る。コンピュータ可読記憶媒体は、情報を記憶するための任意の非一時的(すなわち、有形または物理的)方法もしくは技術に実装される揮発性および不揮発性媒体、取り外し可能および非取り外し可能媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は信号を含まない。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disks:DVD)または他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、もしくは所望の情報を記憶するために使用され得、かつコンピューティングシステムによってアクセスされ得る任意の他の有形もしくは物理的媒体を含むが、それらに限定されない。
LTEでは、端末は、図2に示すように、RRC_CONNECTEDおよびRRC_IDLEの2つの異なる状態であり得る。3GPP TS 36.331, Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 13), V13.0.0を参照されたい。
RRC_CONNECTED状態では、無線リソース制御(RRC)コンテキストが存在する。ユーザー端末(UE)が属するセルは認識されており、UEとネットワークとの間のシグナリング目的のために使用されるUEの識別情報であるセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)が、構成されている。RRC_CONNECTEDは、UEへ/UEからのデータ転送向けのものである。
RRC_IDLE状態では、無線アクセスネットワーク(RAN)内にRRCコンテキストが存在せず、UEは特定のセルに属さない。データ転送は、RRC_IDLEでは生じ得ない。RRC_IDLEのUEは、着信コールとシステム情報に対する変化を検出するためにページングチャネルを監視する。間欠受信(DRX)が、UE電力を節約するために使用される。RRC_CONNECTEDに遷移すると、RRCコンテキストは、RANおよびUEの両方で確立される必要がある。
システム情報(SI)は、ネットワーク内でアクセスおよび動作が可能になるUEによって入手される必要がある、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)によってブロードキャストされる情報である。SIは、マスタ情報ブロック(MIB)と複数のシステム情報ブロック(SIB)に分割される。MIBおよびSIBの概要の説明は、3GPP TS 36.300 Overall description; Stage 2 (Release 13), V13.3.0にて提供される。詳細な説明は、3GPP TS 36.331にて入手可能である。
システム内のページング構成は、SIB2のRadioResourceConfigCommon IEのPCCH−Configフィールドで規定される。
ページングおよびページングフレームワーク
LTEにおいて、ページングのためのUEプロシージャは、以下の4つの大まかなステップに分けることができる。ステップ1、UEがページングフレームを選択する。ステップ2、UEがページングフレーム内のサブフレームまたはページングオケージョンを選択する。ステップ3、UEがページングオケージョン内でページングメッセージの受信を試みる。ステップ4、UEは、ページングオケージョン以外は、DRXサイクルの間、スリープする。
UEは、例えば、アイドルモードおよび/または接続モードで、例えば、P−RNTI(ページング RNTI)を用いてPDCCH上にマスクされているDL制御情報(DCI)またはDL割り当てについてPDCCHを定期的に監視し得る。UEがP−RNTIを使用してDCIまたはDL割り当てを検出または受信すると、UEは、関連付けられたまたは指示されたPDSCH RBを復調し得、および/または関連付けられたまたは指示されたPDSCH上で搬送され得るページングチャネル(Paging Channel:PCH)を復号し得る。PCHを搬送し得るPDSCHは、PCH PDSCHと呼ばれることもある。ページング、ページングメッセージおよびPCHは、同じ意味で用いられ得る。
例えば、ページングフレーム(PF)およびそのPF内のサブフレーム、例えばアイドルモードで、UEがページングチャネルについて監視し得るページングオケージョン(PO)は、ネットワークによって規定され得るUE ID(例えば、UE_ID)およびパラメータに基づいて決定され得る。パラメータは、DRXサイクルと同一であり得るページングサイクル(PC)長(例えば、フレーム単位)、および例えばセル内に存在し得るPCごとのPFの数およびPFごとのPOの数を共に決定可能にし得るnB等の他のパラメータを含み得る。UE IDは、UE IMSI mod 1024であり得る。
ネットワークの観点から、ページングサイクルごとに複数のPFおよびPF内に複数のPOが存在し得、例えば、ページングサイクルごとに2つ以上のサブフレームがP−RNTIを用いてマスクされるPDCCHを搬送し得る。さらに、UEの観点から、UEはページングサイクルごとに1つのPOを監視し得、そのようなPOは、本明細書で規定されたパラメータに基づいて決定され得、そのパラメータはシステム情報、専用のシグナリング情報等を介してUEに提供され得る。POは1つもしくは複数の特定のUE向けのページを含み得、またはPOは各UEに向けられ得るシステム情報変更ページを含み得る。アイドルモードでは、UEは、着信コールまたはシステム情報更新変更等の理由用のページを受信し得る。
アイドルモード(例えば、RRCアイドルモードおよび/またはECMアイドルモード)では、UEは、着信コール、システム情報変更、ETWS(地震津波警告システム)対応UEに向けたETWS通知、CMAS(商用モバイル警告システム)通知、拡張アクセス制限パラメータ修正、および、E−UTRAN周波数間再分配プロシージャ実行のうち1つまたは複数について認識するようにページングメッセージを監視または受信し得る。
UEは、例えば、UE向けのページがない場合には、バッテリ消費量を低減するために、P−RNTIについてPDCCHを不連続的に監視し得る。間欠受信(DRX)は、不連続的にPDCCHを監視するプロセスであり得る、またはそれを含み得る。アイドルモードでは、DRXは、例えば、RRCアイドル状態中にページングメッセージを監視する、または受信するようにP−RNTIについて不連続的にPDCCHを監視するプロセスであり得る、またはそれを含み得る。
アイドルモード、アイドル状態、RRCアイドルモード、RRCアイドル状態、およびRRC_IDLEモードまたはRRC_IDLE状態は、同じ意味で用いられ得る。RRCアイドルおよびECMアイドルは、同じ意味で用いられ得る。DRXは、接続モードでも有効および/または使用され得る。接続モードのときで、DRXが構成されている場合、MACエンティティは、例えば、DRXオペレーションを用いて不連続的にPDCCHを監視し得る。接続モード、接続状態、およびRRC_CONNECTEDモードまたはRRC_CONNECTED状態は、同じ意味で用いられ得る。
アイドルモードDRX
UEは、例えば、SIB2等のシステム情報ブロック(SIB)でブロードキャストされ得る1つまたは複数のDRXパラメータを使用して、PFおよび/またはPOを決定し、ページングを監視し得る。あるいは、UEは、例えばNASシグナリングを通してMMEによってUEに通知され得る1つまたは複数のUE固有DRXサイクルパラメータを使用し得る。
表3は、範囲の例およびパラメータソース例(例えば、eNBまたはMME)を含むDRXパラメータの例を提供する。
UEのDRXサイクルTは、ページングサイクル内の無線フレームの数を示し得る。より大きな値のTは、UEバッテリ消費電力の減少をもたらし得る。より小さな値のTは、UEバッテリ消費電力を増加し得る。DRXサイクルは、セル固有またはUE固有であってよい。
eNBにより提供されるDRXサイクルは、セル固有であり得、セル内の少なくともいくつか(例えば全て)のUEに提供され得る。eNBによって提供され得るDRXサイクルは、デフォルトのページングサイクルであり得る。MMEによって提供されるDRXサイクルは、UE固有であり得る。UEは、自身のDRXサイクルまたはページングサイクルとしてデフォルトページングサイクルおよびUE固有DRXサイクルのうち小さい方を使用し得る。MMEは、UE固有DRXサイクルを、例えば「UE固有DRXサイクル」として、UEにNASシグナリングで提供し得る。MMEは、UE固有DRXサイクルを、例えばUEを対象とし得るMME開始型ページングメッセージ用の「ページングDRX」としてeNBにPAGING S1APメッセージで提供し得る。
UEおよび/またはeNBは、デフォルトのDRXサイクルおよび固有のDRXサイクルのうち最小のものを使用し得る。例えば、無線フレーム単位で、T=Min(TUE,TCELL)である。N(例えば、128)無線フレームのDRXサイクルを用いるUEでは、Nxフレーム時間(例えば、10msのフレーム時間の場合は1.28秒)ごとに起動し、ページングメッセージを探す必要があり得る。
パラメータnBは、セル固有DRXサイクル内のページングオケージョンの数を指示し得る。パラメータは、セル固有であり得る。nB値の構成は、セル内で所望され得るまたは使用され得るページング容量に依存し得る。より大きな値のnBは、例えば、ページング容量を増加するために使用され得る。より小さな値のnBは、例えば、より小さなページング容量に対して使用され得る。
eNBおよび/またはUEは、下記比較式に従ってUEのPFを計算し得る。
PF=SFNmodT=(TdivN)
*(UE_IDmodN)
式中、N=min(T,nB)である。PF内のUE固有POは、ページングサブフレームのセットから決定され得る。このセットは、ページングのために予め定められ許容されるサブフレームに応じて変化するものであり得、および/または少なくともnBおよび/またはTに応じて変化し得るPFごとのPOの数であり得る。SFN(システムフレーム番号)は、0〜1023等の値の幅を有し得る。LTEにおいて、表4および表5で規定されるサブフレームパターンによるPOを指し示すインデックスi_sは、下記計算で導出される。
i_s=floor(UE_ID/N)modNs
式中、Ns=max(1,nB/T)である。
LTEでは、ネットワークは、UEのページングオケージョンでページングメッセージを伝送することによって、ページングプロシージャを開始する。ネットワークは、各UEに対して1つのページングレコードを含むことによってページングメッセージ内で複数のUEをアドレス付けし得る。各ページングレコードは、UE識別情報、および、コアネットワーク(Core Network:CN)ドメイン、例えば、パケット交換(Packet Switch:PS)ドメインまたは回線交換(Circuit Switch:CS)ドメインのタイプを含む。
E−UTRANは、3GPP TS 36.304にて規定されているUEのページングオケージョンでページングメッセージを伝送することによって、ページングプロシージャを開始する。E−UTRANは、各UEに対して1つのページングレコードを含むことによってページングメッセージ内で複数のUEをアドレス付けし得る。ページングプロシージャの一例を、図3に示す。
NRビームフォーミングアクセス
現在、3GPP標準化の取り組みは、ビームフォーミングアクセス用のフレームワークを設計するように進行中である。より高周波数における無線チャネルの特徴は、LTEでは現在展開されている6GHz以下のチャネルとは明らかに異なるものである。より高い周波数のための新しい無線アクセス技術(RAT)設計の主要な課題は、より高い周波数帯でのより大きなパス損失を克服することである。このより大きなパス損失に加えてより高い周波数では、不良回析によって生じる妨害に起因して、好ましくない散乱環境を被る。したがって、MIMO/ビームフォーミングは、受信機側での十分な信号レベルを保証することが必要である。
デジタルBFによって使用されるMIMOデジタルプリコーディングのみに依存して、より高い周波数での追加のパス損失を補うことは、6GHzを下回るものと同等のカバレッジを提供するには十分でない場合がある。したがって、追加の利得を達成するためのアナログビームフォーミングの使用が、デジタルビームフォーミングと併用して代替となり得る。十分な狭ビームは多量のアンテナ素子を用いて形成される必要があり、その結果、LTE評価で想定されたものとは、著しく異なるものになる可能性がある。大ビームフォーミング利得の場合、ビーム幅はそれに応じて低減される傾向があり、したがって、大きな指向性アンテナ利得を伴うビームは、特に、3−セクタ構成の水平セクタエリア全体をカバーできない。同時に動作する高利得ビームの数を制限する要因には、送受信機アーキテクチャのコストおよび複雑性が含まれる。
したがって、異なるサービングエリアをカバーするように操向される狭カバレッジビームを用いた時間領域における複数の伝送が必要である。本質的に、サブアレイのアナログビームは、OFDMシンボルの時間分解能で、またはセル内の異なるサービングエリアにわたるビーム操向の目的のために規定された任意の適切な時間間隔単位で、単一方向に向かって操向され得、したがって、サブアレイの数が、ビーム方向の数、および各OFDMシンボルまたはビーム操向の目的のために規定された時間間隔単位に対応するカバレッジを決定する。いくつかの文献において、この目的のための複数の狭カバレッジビームのプロビジョンは、「ビームスイーピング」と称されている。アナログおよびハイブリッドビームフォーミングに関しては、ビームスイーピングは、NRにおいて基本カバレッジを提供するために必要になる可能性がある。セクタビームおよび複数の高利得狭ビームを用いてセクタレベルセルのカバレッジが達成されるこの構想を、図4に図示する。また、大規模MIMOを用いるアナログおよびハイブリッドビームフォーミングでは、異なるサービングエリアをカバーするように操向される狭カバレッジビームを用いる時間領域における複数の伝送が、NRにおけるサービングセル内のカバレッジエリア全体をカバーするために必要である。
ビームスイーピングに密接に関係した一構想は、UEとそのサービングセルとの間の最良のビームペアを選択するように使用されるビームペアリング構想であり、このビームペアリングは、制御シグナリングまたはデータ転送用に使用され得る。下りリンク伝送用には、ビームペアはUE RXビームとNR−Node TXビームとで構成され、その一方で、上りリンク伝送用には、ビームペアはUE TXビームとNR−Node RXビームとで構成される。
別の関連する構想は、ビーム洗練(beam refinement)のために使用されるビームトレーニング構想である。例えば、図4に示すように、ビームスイーピングおよびセクタビームペアリングプロシージャの間に、より粗いセクタビームフォーミングが施され得る。次に、例えば、アンテナ重みベクトルが洗練されるビームトレーニングが続き、続いてUEとNR−Nodeとの間の高利得狭ビームのペアリングが行われてよい。
フレーム構造
ページングバーストシリーズ。低電力状態(例えば、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE)のUEは、電力を節約するために間欠受信(DRX)を使用し得る。DRXサイクルは、1つまたは複数のページングオケージョン(PO)を含み得、ここで、POは、ネットワークによってページングメッセージがその間にわたって伝送され得る時間間隔と定義される。POは、本明細書でページングブロックと定義される複数の時間スロットから構成されてよい。ページングブロックは、1つまたは複数のミニスロット、スロット、サブフレーム等に相当し得る1つまたは複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで構成されてよい。ページングバーストは、連続であっても、または連続でなくともよい1つまたは複数のページングブロックのセットとして定義され得、かつページングバーストシリーズは1つまたは複数のページングバーストのセットとして定義され得、この場合、ページングバーストは1つまたは複数のOFDMシンボル、ミニスロット、スロット、サブフレーム等によって分割され得る。L個のページングバーストと、ページングバーストごとにM個のページングブロックとを用いる例示的ページングバーストシリーズを図5に示す。
各ページングバーストシリーズの間にスイープされるビームの総数を、NBと示す。単一のビームが各ページングブロックに伝送される場合は、NB=L*Mである。複数のビームが各ページングブロックに伝送される場合は、NB=NB,Group *L*Mである。
ページングバーストのページングブロック群は、連続であっても連続でなくともよい。図6は、ページングブロックが2つの連続するスロット群のシンボル3〜10を占める場合のページングバーストの一例である。このような構成では、スロットの先頭シンボルおよび終端の3シンボルが、他の目的用、例えば、TDDスロットにおいて、シンボル0〜2はPDCCH用、シンボル11は下りリンク(DL)と上りリンク(UL)との間のギャップ用、およびシンボル12と13はUL用に確保されるシナリオのために使用され得る。
図7は、ページングブロックが2つの連続する全DLスロット群の全シンボルを占める場合のページングバーストの一例である。
セル内の確実なページングカバレッジを提供するために、異なる下りリンク(DL)伝送の代替が、展開に応じてページングのために使用され得る。DLビームの異なるセットが、各ページングブロックの間に伝送され得、この場合、ビームのフルセットは、ページングバーストシリーズの長さにわたって、1回または複数回、スイープされ得る。
例えば、高周波数NR(HF−NR)展開では、ページングメッセージの伝送のために多数の高利得狭ビームのビームスイーピングを使用し得る。図8は、9つのビームを用いるシステム用の例示的なページングバーストシリーズ構成であり、この場合、1つのビームが各ページングブロックの間に伝送され、ビームのフルセットがページングバーストシリーズの長さにわたって1回スイープされる。
あるいは、ネットワークは、図9に示すように、単一のページングバースト内でビームのフルセットをスイープし、次に、シリーズ内の後続のページングバースト内でフルスイープを繰り返し得る。
あるいは、システムは、送受信ポイント(TRP)の能力に応じて各ページングブロックの間に、複数のビームを伝送するように構成され得る。
用語「NB,Group」は、各ページングブロックの間に伝送されるビームの数を意味すると規定され得る。この場合、NBは、NB=NB,Group *L*Mと計算される。
図10は、9つのビームを用いるシステム用の例示的なページングバーストシリーズ構成であり、この場合、3つのビームが各ページングブロックの間に伝送され、ビームのフルセットがページングバーストシリーズの長さにわたって1回スイープされる。この構成では、1つのページングバーストのみが、ビームのフルセットをスイープするために必要である。
別の代替では、システムは、図11に示すように、シリーズ内の後続のページングバースト内でフルスイープを繰り返してよい。
ページングの信頼性を向上させるために、ネットワークは複数のページングブロック内でページング伝送を繰り返してよく、それによって、UEが復号を実行する前に受信したシンボル群を組み合わせることを可能にする。図12および図13は、単一のビームおよび複数のビーム伝送をそれぞれ使用して、9つのビームを用いるシステムの場合の例示的な構成であり、この場合、ページング伝送は3つのページングブロックに対して繰り返され、ビームのフルセットがページングバーストシリーズの長さにわたって1回スイープされる。同一のページングメッセージが複数のビームで伝送されるシナリオの場合、UEは、復号の前に複数のビームから受信されるシンボル群も組み合わせ得る。
複数の同期したTRPからの単一周波数ネットワーク(SFN)伝送が、NRネットワークにおけるページング伝送のために使用されてよい。次いで、無指向性またはワイドビーム(例えばセクタビーム)が、各ページングブロックの間のページングメッセージの伝送のために使用され得る。ビームスイーピングシナリオと比較したこの手法の利点は、ページング伝送を実行するのに必要なページングブロック数の低減である。これにより、ページング伝送のために必要とされる無線リソースが少ないことによるオーバーヘッドの低減と、また、ページングについてUEによって監視される必要のあるページングブロックが少ないことによるDRXの作動/起動時間の低減とをもたらす。TRPは、繰り返しを伴って、または繰り返しを伴わずに、各ページングブロックの間に単一のビームまたは複数のビームを伝送するように構成され得る。
図14は、SFN伝送技法がセクタビームを使用してページングメッセージを伝送するために使用され得る、例示的展開を示す。各TRPはページングブロックごとに1つのビームを伝送し、伝送はカバレッジを重複するビームが同時に伝送されるように調整される。この例では、ページングバーストシリーズは、図15に示すように、3つのページングブロックからなる単一のページングバーストで構成され得る。UEは、全てのページングブロックの間でページングについて監視するが、UEのエリア内でカバレッジを提供するビームが伝送されるページングブロックの間でのみページング伝送を受信する。この例では、UE1は、ページングブロック1の間に、TRP1、TRP2、およびTRP4からページング伝送を受信し、UE2は、ページングブロック0の間に、TRP4、TRP5、およびTRP7からページング伝送を受信する。TRPが、全てのセクタビームで同時に伝送することができる展開では、ページングバーストシリーズは、単一のページングブロックからなる単一のページングバーストで構成され得る。繰り返しは、ページングの信頼性を向上させるこのシナリオで使用され得る。
ネットワークの観点から、ページングバーストシリーズの時間インスタンスは、ネットワークがページングを伝送するための時間領域における機会に対応する。これらの時間インスタンスが、どの程度発生するかは、ページングバーストシリーズの周期として「TPaging_Burst_Series」と表される。DRXサイクルは、特定のUE向けの監視するページングオケージョン間の個別の時間間隔である。
ページングブロックは、本明細書に記載されるチャネル設計を使用して、またはSSブロックとページングのために使用される信号および/またはチャネルとの多重化をサポートする任意の他のメカニズムを使用して、SSブロックと多重化され得る。例えば、ページングバーストシリーズの密度はSSバースト密度より少なく、または等しくてよく、ここで、ページングバーストシリーズの周期は、SSバーストシリーズの周期の整数倍数と等しい。TPaging_Burst_Series=TSS_Burst_seriesおよびTPaging_Burst_Series=2*TSS_Burst_seriesを用いた例示的実施形態を、図16Aおよび図16Bのそれぞれに示す。あるいは、システムは、SSバーストシリーズ密度よりも多いページングバーストシリーズ密度を用いて構成され得る。ページングブロックとSSブロックとは、同時にバーストが発生するときに多重化され得る。TPaging_Burst_Series=1/2*TSS_Burst_seriesを用いた例示的実施形態を、図16Cに示す。
あるいは、SSバーストシリーズおよびページングバーストシリーズは、SSブロックおよびページングブロックが、異なる時間に発生するように構成され得る。このように構成されるシステムは、同期のためのビームスイーピングの1「ラウンド(round)」と、ページングのためのビームスイーピングの別「ラウンド」を使用し得る。ページングバーストの「ラウンド」がSSバーストの「ラウンド」に即時に続く場合の例示的実施形態を図17Aに示し、ページングバーストの「ラウンド」がSSバーストの「ラウンド」からオフセットされる場合の例示的実施形態を図17Bに示す。SSバーストシリーズとページングバーストシリーズとの間のオフセットは、TOffsetと規定され得、システム情報または専用のRRCシグナリングを介してUEに通知される。
接続モードでは、もしある場合、接続モードSSバーストセットはUE向けに構成されてきた。ページングバーストは、UE向けに、この接続モードSSバーストと多重化され得る。
ページングチャネルインジケーションが、それ自体のページングバーストセット定義を有する場合、ページングバースト構成は、RRC構成を介して通知され得る。ページングバーストセット定義では、通常のデータと同一のサブキャリア間隔を使用しない可能性があり、その周期は、gNBによって構成され得る。例えば、ページングチャネルバーストは、ミニスロットまたは短いTTIをサポートするように構成され得る。
ページングチャネルバーストは、共通PDCCHまたは共通ブロードキャストチャネルと多重化され得る。例えば、共通ブロードキャストチャネルは、PBCHでは搬送しない初期アクセスをサポートするための残りのシステム情報を搬送するために使用され得る。共通PDCCHは、システム情報だけではなく、RAR(RACH応答)も搬送する。
UEが、複数のセルから設定を調整されたマルチビームによって、複数のページングインジケーションを受信する場合、これらのページングインジケーションは、同じセルからは届かない可能性がある。この場合、UEは他の調整されたセルページングインジケーションを無視することができる。UEが、複数のページングインジケーションを異なるTRPから受信するが、それらTRPが同じセルに属する場合、UEは、ページングインジケーションに関してそれらのうち1つを想定することができる。
フレーム構造−ページングオケージョンの間のページングインジケーター伝送
NRでは、ページングインジケーターがPOの間に伝送され、続いて、POの間にUEによって受信されたPIを通知した物理チャネルを伝送するのに使用されたページングブロックまたはDL TXビームに関連付けられるDLリソースを使用して、ページングメッセージの伝送が行われ得る。図18は、PIがPOの間に通知されて、ページングメッセージが、POのページングブロックに関連付けられたDLリソースを使用して伝送されるときの、時間領域構造を示す。
ページングフレームおよびページングオケージョン計算
NRページングオケージョン(NR Paging Occasion:NR−PO)は、ページングバーストシリーズの間に発生する1つまたは複数のページングブロックのセットとして定義され得、NRページングフレーム(NR Paging Frame:NR−PF)は、ページングバーストシリーズがその間で開始し得るフレームとして定義され得る。DRXが使用されるときに、UEは、DRXサイクルごとに1つのNR−POの監視を必要とするだけである。
POとページングバーストシリーズとの間で以下のマッピングの選択肢が、本発明に記載される主題のために使用され得る。第1の選択肢では、POは、例えば、ページングフレーム内のスイーピングエリアをカバーするために、ページングバーストシリーズにマップし得る。第2の選択肢では、POは、ページングバーストシリーズ内の1つまたは複数のページングバースト、例えば、ページングフレーム内の複数のサブフレームにマップし得る。第3の選択肢では、POは、例えば、物理チャネルでページングインジケーションを搬送する、ページングバースト内の1つまたは複数のページングブロックにマップし得る。それぞれの選択肢の例示的マッピングを図19〜21に示す。図19は、ページングフレーム(PF)内のページングバーストシリーズにマップされる例示的POを示す。図20は、ページングバーストシリーズ内のページングバーストのサブセットにマップされる例示的ページングオケージョンを示す。図21は、ページングバースト内のページングブロックのサブセットにマップされる例示的ページングオケージョンを示す。
以下のパラメータは、NR−POおよびNR−PFの計算のために使用される。
Tは、UEのDRXサイクルである。Tは、上位層によって割り当てられる場合は、UE固有DRX値とシステム情報でブロードキャストするデフォルトDRX値とのうちの最短のものによって決定される。UE固有DRXが上位層によって構成されない場合は、デフォルト値が適用される。
nBはDRXサイクル内のNR−POの数を指示するために用いられる。nB値の構成は、セル内で所望され得るまたは使用され得るページング容量に依存し得る。より大きな値のnBは、例えば、ページング容量を増加するために使用され得る。より小さな値のnBは、例えば、より小さなページング容量に対して使用され得る。
Nは、min(T,nB)である。パラメータNは、DRXサイクル内で発生するページングバーストシリーズの数である。
Nsは、max(1,nB/T)である。パラメータNsは、ページングバーストシリーズ内で発生するNR−POの数である。
UE_IDは、IMSImod1024である。UE_IDパラメータは、NR−POに対してUEの分配をランダム化するために使用される。
マルチビームシナリオ例
例えば、NR−POは、ページングバーストシリーズの間で発生する全ページングブロックに対応し得る。そのような構成は、カバレッジを提供するために必要なビームの数が少ない場合のシナリオに当てはまり得る。1つは、ネットワークがビームレベルでUEの位置の情報を有していないために、スイープビームの全てを使用してUEをページングする必要がある場合のマルチビームシナリオで使用されるような構成が想像できる。
この例では、無線フレームにおけるパラメータTの値は、予め定められた値のセット、例えば、{32,64,128,256}から選択され得る。nBは、正の整数値でTを除算した商と等しい予め定められた値のセット、例えば、{T,T/2,T/4,T/8,T/16,T/32}から選択され得、パラメータNおよびNsは、それぞれ、min(T,nB)=nBおよびmax(1,nB/T)=1と定義される。マルチビームシナリオの場合のDRXパラメータの概要を、表6にて提供する。
NR−PFは、システム情報で提供されるDRXパラメータを使用して下記式によって決定され得る。
SFNmodT=(TdivN)*(UE_IDmodN)
また、NR−POは、NR−PF計算に適合する無線フレーム内で開始するページングバーストシリーズの間に発生する全てのページングブロックであると想定される。
DRXサイクル値のセットは、T
SS_Burst_Seriesの整数倍数であるように規定され得、それによって、チャネル設計に関して本明細書で記載されるメカニズム、またはページングのために使用される信号および/またはチャネルとSSブロックとの多重化をサポートする任意の他のメカニズムを使用して、ページングブロックがSSブロックと多重化されることを可能にする。例えば、DRXサイクル値は、予め定められた値のセット、例えば{1,2,4,〜256}から乗数N
DRX_Multiplerを選択し、次に、N
DRX_MultiplerとT
SS_Burst_Seriesの積を算出することによって決定され得る。SSバーストシリーズが開始するフレーム内でのみNR−PFが発生するように制約するために、nBは、セット内の最大値が≦N
DRX_Multiplerの予め定められた整数値のセットから選択され得る。(ページングバーストシリーズ密度が、SSバースト密度より多いことが所望されるシナリオの場合は、この制約は適用されず、セット内の許容される最大値は≦Tである。)SSバーストシリーズが開始するフレーム内でのみNR−PFが存在するように制約されるマルチビームシナリオの場合のDRXパラメータの概要を、表7にて提供する。
あるいは、NR−POは、ページングバーストシリーズの間で発生するページングブロックのセブセットに対応し得る。例えば、ネットワークがビームレベルでUEの位置の情報を有している場合、NR−POは、おそらく最もUEによって受信されることになるビームを伝送するために使用されるページングブロック、例えば、「ベスト(best)」DL TXビーム、「ベスト」DL TXビームと1つまたは複数の隣接ビーム、「ベスト」DL TXビームを含むページングバースト中に伝送される全てのビーム等、に対応し得る。「ベスト」DL TXビームは、様々な方法、例えば、最大RSRP、最良の品質、最大RSRQを有するビームとして、またはそのようなパラメータまたは他のものとの組み合わせの複合測定によって選択され得る。
ネットワークは、「ベスト」DL TXビームを暗に決定し得る。例えば、ネットワークは、ランダムアクセスプロシージャの前回の実行中に、ランダムアクセスプリアンブルがその上で受信されたリソースから「ベスト」DL TXビームを決定し得る。あるいは、UEは、「ベスト」DL TXビームをネットワークに通知してよい。
ネットワークおよびUEが、POの間のページングブロックの同じサブセットを使用することを保証するために、ネットワークはUEに対して、POを作り上げているページングブロックのサブセットを通知し得る。例えば、ネットワークは、POのページングブロックのセットのインデックスを通知し得る。あるいは、ネットワークは、POの最初と最後のページングブロックのインデックスを通知し得る。あるいは、ネットワークは、「ベスト」DL TXビームをUEに通知し、次に、予め定められた規則が、POに属する残りのページングブロック、例えば、1つまたは複数の隣接ビーム、DL TXビームを含むページングバースト中に伝送される全てのビーム等を決定するために使用される。
POに属するページングブロックの数は、UE固有であり得る。例えば、静止または低モビリティUEは、中または高モビリティのUEと比較して、それらのPO内でより少数のページングブロックを有し得る。POのサイズは、サービス固有でもあり得、例えば、UR/LLサービスを用いるUEは、ページを見逃す確率を低減するためにそれらのPO内でより多数のページングブロックを用いて構成され得る。
特定のUEのためのPOの構成は、定期的に、またはネットワーク内で発生するイベント、例えば、UEのモビリティ状態が変化したとき、POの間に伝送される1つまたは複数のビームをUEがもはや受信できないとき、ページングに失敗した後、サービス開始後/停止後に基づいて更新され得る。
単一ビームシナリオの場合の例示的定義
この例では、ページングバーストシリーズを構成するために使用されるパラメータL(ページングバーストの数)およびパラメータM(ページングブロックの数)の値が、1と等しいと見なすことができる。次いで、ページングバーストシリーズは、単一のページングブロックで構成される単一のページングバーストと見なされ得る。ページングブロックは、1つまたは複数の連続するサブフレームのセットと定義され得、例えば、単一サブフレームがUEがその間にページングされ得る時間の単位として定義される場合は、10である。
この例では、無線フレームにおけるパラメータTの値は、予め定められた値のセット、例えば、{32,64,128,256,512,〜}から選択され得る。nBは、パラメータTの整数倍数と等しい値のサブセットと、パラメータTを整数値で除算した商と等しい値の別のサブセットとで構成される予め定められた値のセットから選択され得る。パラメータNおよびNsは、それぞれ、min(T,nB)およびmax(1,nB/T)と定義され得る。単一ビームシナリオの場合の例示的DRXパラメータの概要を、表8にて提供する。
NR−PFおよびNR−POは、システム情報で提供されるDRXパラメータを使用して下記式によって決定され得る。
NR−PFは、下記等式によって与えられる。
SFNmodT=(TdivN)*(UE_IDmodN)
表9および表10に規定されるサブフレームパターンからNR−POを指し示すインデックスi_sは、下記計算から導出され得る。
i_s=floor(UE_ID/N)modNs
NR PCCH−Config
システムにおけるページング構成は、SIの一部として通知され得る。コード例2は、NR PCCH−Config IEの使用を示す。
スロットベースのNR−PO計算
NRでは、下りリンクおよび上りリンク伝送は、それぞれ1ms長の10個のサブフレームからなる10ms長の無線フレームに編成される。サブフレームごとにNR−ページングオケージョン(NR−PO)の1つのみがサポートされる場合は、NRページングフレーム(NR−PF)ごとのNR−POの最大値は10になるはずである。これにより、シナリオによっては、十分なページング容量が提供されない可能性がある。さらに、より大きなSCSのものが使用される展開では、ネットワークは、ビームを非常に早くスイープできるものであり得、サブフレームの長さよりも著しく短いページングバーストセット長をもたらすことになる。そのような展開のために各サブフレームに1つのNR−POのみをサポートするようにネットワークを制限することは、不必要な制約である。そのため、NR−POの開始位置がスロットレベルで規定されることを可能にするNR−PO計算の一例が本明細書にて開示され、それによって、複数のNR−POがサブフレームごとに規定されることを可能にする。
以下のパラメータは、NR−POおよびNR−PFの計算のために使用され得る。
Tは、UEのDRXサイクルである。Tは、上位層によって割り当てられる場合は、UE固有DRX値とシステム情報でブロードキャストするデフォルトDRX値とのうちの最短のものによって決定される。UE固有DRXが上位層によって構成されない場合は、デフォルト値が適用される。
nBはDRXサイクル内のNR−POの数を指示するために用いられる。nB値の構成は、セル内で所望されるまたは使用されるページング容量に依存し得る。より大きな値のnBは、例えば、ページング容量を増加するために使用され得る。より小さな値のnBは、例えば、より小さなページング容量に対して使用され得る。
MAX_PSFはパラメータであり、MAX_PSFは、NR−PF内のNRページングサブフレーム(NR Paging Subframes Frames:NR−PSF)の最大値であり、ここで、NR−PSFは、ページングバーストセット伝送がその中で開始し得るサブフレームと定義される。このパラメータは、ニューメロロジー(numerology)、ビームスイーピング構成、ページングバーストセット長等に依存され得る。このパラメータは、上位層のシグナリング、例えば、RRCを介して通知され得る。あるいは、値のセットは、規格に従って(例えば、ニューメロロジー、ビームスイーピング構成、ページングバーストセット長等に従って)、予め定められ得る。
Nは、min(T,nB)である。パラメータNは、DRXサイクル内のNR−PFの数である。
Nsは、max(1,nB/T)である。パラメータNsは、NR−PF内のNR−POの数である。
Ns_psfは、min(MAX_PSF,Ns)である。パラメータNs_psfは、NR−PF内のNRページングサブフレーム(NR−PSF)の数であり、ここで、NR−PSFスロットは、ページングバーストセット伝送がその中で開始し得るサブフレームと定義される。
Ns_psは、1+floor((Ns−1)/MAX_PSF)である。パラメータNs_psは、NR−PSF内のNRページングスロット(NR Paging Slots:NR−PS)の数であり、ここで、(NR−PS)は、ページングバーストセット伝送がその中で開始し得るスロットと定義される。
UE_IDまたはGroup_IDは、UEベースのPO向けには、UE_IDmod1024、グループベースのPO向けには、Group_IDmod2^M(式中、Mは、グループの細分性およびPOの分配に基づいて選択される。)である。UE_ID(例えば、IMSI)またはGroup_IDパラメータは、NR−POに対してUEの分配をランダム化するために使用される。
NR−PFは、下記等式によって与えられる。
SFNmodT=(TdivN)*(UE_IDmodN)
予め定められたサブフレームパターンからNR−POの始まりを含むサブフレームを指し示すインデックスi_sfは、下記等式によって与えられる。
i_sf=floor(UE_ID/N)modNs_psf
予め定められたスロットパターンからNR−POの始まりを含むスロットを指し示すインデックスi_slotは、下記等式によって与えられる。
i_slot=floor(UE_ID/Ns_psf)modNs_ps
サブフレームパターンおよびスロットパターンの例示的セットを、表21および表22のそれぞれに示す。
種々のページング容量をサポートするいくつかのDRX構成が考えられる。実施例1〜4において、ニューメロロジーはμ=3と想定するが、このニューメロロジーではサブフレームごとに8スロットを有すると規定され、例証のために使用されるが、NR−PO計算は任意のニューメロロジーに対して適用される。
実施例1
表13にて、NR−PFごとに1つのNR−POのページング容量をサポートするために使用され得るDRXパラメータのセットを提供する。DRXパラメータのこのセットを用いて、NR−POはサブフレーム1のスロット0で開始する。表14は、異なるUE_IDに対するPO計算の結果である。これらの計算の結果は、図22にも示す。
実施例2
表15にて、NR−PFごとに2つのNR−POのページング容量をサポートするために使用され得るDRXパラメータのセットを提供する。DRXパラメータのこのセットを用いて、NR−POはサブフレーム1または6のスロット0で開始し得る。表16は、異なるUE IDに対するPO計算の結果である。これらの計算の結果は、図23にも示す。
実施例3
表17にて、NR−PFごとに4つのNR−POのページング容量をサポートするために使用され得るDRXパラメータのセットを提供する。DRXパラメータのこのセットを用いて、NR−POはサブフレーム1、3、6、または8のスロット0で開始し得る。表18は、異なるUE IDに対するPO計算の結果である。これらの計算の結果は、図24にも示す。
実施例4
表19にて、NR−PFごとに8つのNR−POのページング容量をサポートするために使用され得るDRXパラメータのセットを提供する。DRXパラメータのこのセットを用いて、NR−POはサブフレーム1、3、6、または8のスロット0または4で開始し得る。表20は、異なるUE IDに対するPO計算の結果である。これらの計算の結果は、図25にも示す。
サブフレームおよびスロットパターン
例示的サブフレームパターンおよびスロットパターンを表21および表22に示す。サブフレームパターンおよびスロットパターンのための構成が予め定められ、SIで構成され、または上位層シグナリング(例えば、RRC)を介して通知され得る。無線フレーム内のサブフレームの数は、ニューメロロジーには依存しないので、特定のニューメロロジーを用いて使用され得るサブフレームパターンには制限がない。サブフレームごとのスロットの数はニューメロロジーに依存するので、特定のニューメロロジーを用いて使用され得るスロットパターンには制限がある。例えば、表22の所定の行にあるスロットパターンは、サブフレーム内のスロットの数が表のその行で≧Ns_psの場合、所定のニューメロロジーを用いてのみ使用され得る。例えば、サブフレームごとに8スロットを有すると規定されるニューメロロジーμ=3を使用するシステムでは、表22にて規定されるいずれのスロットパターンも使用可能になるが、サブフレームごとに1スロットを有すると規定されるニューメロロジーμ=0を使用するシステムでは、表22の行1にて規定されるスロットパターンを使用可能になる。その結果、ニューメロロジーμ=0を使用するシステムは、NR−PFごとに1、2、または4のNR−POのページング容量を用いて構成され得、ニューメロロジーμ=3を使用するシステムは、NR−PFごとに1、2、4、8または16のNR−POのページング容量を用いて構成され得る。
チャネル設計−同期信号(SS)バーストシリーズ
システムは、同期信号(SS)バーストシリーズを単一ビームで、もしくはSSブロック内の別個のビームセットまたは別個のビームグループで伝送し得る。SSブロックおよびSSバーストは、ページング伝送の空間分割多重化を実行するために使用される。SSブロックおよびSSバーストはさらに、空間分割多重化に加えて、ページング伝送の時間分割多重化を実行するためにも使用され得る。
例示的同期信号(SS)バーストシリーズを図26に示す。この例では、システムは各SSブロックの間に1つのビームで伝送する。各SSバーストにM個のSSブロックおよびSSバーストシリーズにL個のSSバーストがある。SSバーストシリーズ内のSSブロックの総数は、L*Mの積である。各SSバーストシリーズの間にスイープされるビームの総数が、NBとして示され、NB=L*Mと計算される。
あるいは、ネットワークは、図27に示すように、単一のSSバースト内でビームのフルセットをスイープし、次に、シリーズ内の後続のSSバースト内でフルスイープを繰り返してよい。
システムはさらに、各SSブロックの間にビームのグループを伝送してよい。例えば、システムは、図28に示すように、各SSブロックの間に、NB,Group=2のビームを伝送してよい。この場合、NBは、NB=NB,Group *L*Mと計算される。
システムは、図29に示すように、各SSブロックの間にビームのグループを伝送し、単一のSSバースト内でビームのフルセットをスイープし、次に、シリーズ内の後続のSSバースト内でフルスイープを繰り返してよい。
NR−PSS、NR−SSSおよびNR−PBCHは、SSブロックの間に伝送される。追加の物理チャネルが、SSブロックの間に伝送されてよい。例えば、物理データチャネルが、SSブロックの間に伝送され得る。そのようなチャネルは、NR物理スイーピング下りリンク共有データチャネル(NR Physical Sweeping Downlink Shared Data Channel:NR−PSDSCH)、例えば、ビームスイーピングベースの共有データチャネルと呼ばれ得る。
NR−PSDSCHは、ブロードキャスト、ユニキャスト、および/またはマルチキャスト伝送用に使用されてよい。NR−PSDSCHは、スケジュールされてもスケジュールされなくてもよい。
NR−PSDSCHの動的スケジューリングは、下りリンク制御情報(DCI)を介するものであってよく、この下りリンク制御情報(DCI)は、別個の物理制御チャネル、例えば、SSブロックの間に伝送されるビームスイーピングベースの制御チャネルであるNR物理スイーピング下りリンク制御チャネル(NR Physical Sweeping Downlink Control Channel:NR−PSDCCH)で伝送され得る。
DCIは、ページングメッセージ、ページングインジケーター(Paging Indicators:PI)、および/またはSI修正/PWSインジケーターのための下りリンクアサインメントを含み得る。NR−PSDCCHおよびNR−PSDSCHは、SSブロックの間に伝送されるその他の物理チャネルと、時間多重化または周波数多重化され得る。NR−PSDCCHおよび/またはNR−PSDSCHに割り当てられるPRBは、周波数において連続的または不連続的であり得る。図30は、NR−PSDCCHおよびNR−PSDSCHが、SSブロックの間に伝送されるその他の物理チャネルと、どのように多重化され得るかのいくつかの例を示す。図30には明示していないが、追加の多重化の組み合わせが、ソリューションによってサポートされる。
チャネル設計−ページングインジケーター
NRページングインジケーター、例えば、P−RNTI、またはP−RNTI無線識別子等は、本明細書でNR−PRNTIと示される。NR−PRNTIは、また、DCIの一部として、またはNR−PBCHを介して通知されてよい。NRページングインジケーターは、1つまたは複数のUEがそこからページングされたグループを指示するために使用され得る。NRページンググループはUE IDに基づいてよい。例えば、グループは、UE IDのN個のMSBとして定義され、「ベスト」DL Txビームに基づき得る。例えば、グループは、「ベスト」DL Txビームに対応するページングブロック番号に対応するか、または、gNBによって動的に決定され、UEに明確に通知され得る。
ページングオケージョン監視インジケーターが規定され得る。ページング監視インジケーターは、ページングオケージョンの監視を開始することをUEに指示するためにネットワークによって使用され得る。ページング監視インジケーターはさらに、ページングオケージョンの監視を停止することをUEに指示するためにネットワークによって使用され得る。ページングオケージョン監視インジケーターは、UE固有、またはUEのグループに対して固有のものであってもよい。ページング監視インジケーターは、例えば、NR−PBCHチャネルのための、スケジュールされていないチャネルで伝送され得る。UEは、POの監視を開始するようにUEに指示するページング監視インジケーターを正常に復号した後、UEは、監視しているページングオケージョンに続く、その次のPOの監視を開始する。
5つのページング設計の選択肢がRAN1で考えられている。
第1の選択肢では、ページングメッセージは、NR−PDCCHによって搬送されるDCIによってスケジュールされ、NR−PDSCHによって搬送されるPCHを介して伝送される。
第2の選択肢では、ページングメッセージはスケジュールされていない物理チャネルにて伝送され、その際、ページングインジケーションはNR−PBCHまたは他のいくつかのチャネルによって搬送され得る。
第3の選択肢では、ページングメッセージは、DCIを伴わないNR−PDSCHによって搬送されるPCHを介して伝送される。リソースは準静的に構成される。
第4の選択肢では、(例えば、SI変更インジケーションのためのみの)ページングメッセージが、NR−PDSCHを用いずにNR−PDCCHを介して伝送される。
第5の選択肢では、ページングメッセージはPDSCHによって伝送され、ページングインジケーションはスケジュールされていない物理チャネルで伝送される。
ページングインジケーションは、P−RNTIまたは類似のページング無線識別子の存在として認識され、ページング識別子が伝送されるページングオケージョンが自身のページングオケージョンと合致するUE向けのページングメッセージの存在をUEまたはグループUEに知らせ得る。
第2の場合では、ページングインジケーションがNR−PBCHによって搬送される場合、そのようなインジケーションが、全てのUEまたはおそらく非常に大きなUEグループをアドレス付けし得る。しかし、限られた数のページングレコードのみが、ページングオケージョン内に実際的に含まれ得る。かかる場合、多くのUEが、ページングオケージョン内のページングレコードの読み取りを不必要に試みることになる。この欠点を回避するために、ネットワークはページング監視インジケーターを(NR−PBCH、NR−MCH、例えば、NRマルチキャストチャネルまたは他のチャネルで)伝送し、個々のUEまたはUEグループにページングオケージョンを監視するように警告する。一旦、ページングオケージョン監視インジケーターがUEにより検出されると、UEは自身のページングオケージョンの監視を開始することになる。
同様に、ネットワークはページング監視インジケーターを(NR−PBCH、NR−MCH、例えば、NRマルチキャストチャネルまたは他のチャネルで)伝送し、個々のUEまたはUEグループにページングオケージョンの監視を停止するように警告し得る。一旦、ページングオケージョン監視停止インジケーターがUEにより検出されると、UEは自身のページングオケージョンの監視を停止することになる。
監視するページングオケージョンのタイマまたはページングオケージョンの数も、規定され得る。一旦、ページングオケージョン監視インジケーターがUEにより検出されると、UEは、タイマの満了まで、または、UEが予め定められた数のページングオケージョンを監視し終わるまで、自身のページングオケージョンの監視を開始することになる。監視するページングオケージョンのタイマまたはページングオケージョンの数は、RRC構成またはMACコントロールエレメント(CE)を通してUEに通知されてよい。
第3の場合では、ページングメッセージの存在を指示するP−RNTIまたはページング無線識別子が使用され得る。ページング無線識別子は、準静的に構成されるリソースで通知され得る。準静的に構成されるリソースは、UE固有またはUEグループの固有のものであってもよい。UEは、例えば、UEからネットワークへのUEを対象としたページングメッセージ伝送の要求に対応するために、オンデマンドのページングに応じてこれらの準静的に構成されるリソースを読み出し得る。
第5選択肢の場合では、ページングインジケーションは、PDCCH上にあるのとは対照的に、スケジュールされていないチャネル上にあることになる。スケジュールされていないチャネルは、物理ブロードキャストチャネルまたは物理マルチキャストチャネルであり得る。ページングインジケーションは、オンデマンドのページングに対応し得る。
チャネル設計−ページンググループ
NRでは、POにおいて複数のUEをM個のグループに分割し、各グループに対して独自のX−RNTIを割り当てし得る。UE支援型ページングプロシージャでページングインジケーションを用いる場合は、「X」は「PI」(ページングインジケーター)であり、そのため、PI−RNTIが使用される。UE非支援型ページングプロシージャの場合では、「X」は「P」で置き換えられ、そのため、X−RNTIは、P−RNTIである。M個のX−RNTI(X−RNTI1、X−RNTI2〜X−RNTIM)は、1)仕様で構成、2)RMSI(残りの最小システム情報)等のシステム情報を通して構成、の方法のうち1つによって規定され得る。
UEは、1)S−TMSIまたはIMSI等のUE ID、2)URLLCまたはeMBB等のユースケース、3)サポートできる最大サブキャリア間隔等のUE能力、4)キャリア周波数/広帯域キャリアの帯域幅/サポートされるBWPの数、のうち1つまたは複数に基づいて、グループのうち1つに明瞭にマップしてよい。
UEのX−RNTIへのマッピング規則は、様々な方法で規定され得る。例えば、UEのX−RNTIへのマッピング規則は、仕様で構成され得、RMSI(残りの最小システム情報)等のシステム情報を通して構成され得、または、RRCシグナリングを通して構築されるUE固有構成であり得る。
例えば、UEは、下記の方法でX−RNTIにマップされ得る。60KHz以上のSCSをサポートすることができるUEは、X−RNTI1からP−RNTINまでのX−RNTIを使用し得る。さらに、UE自身のIDのN個のMSBが、固有のX−RNTInにマップし得る。
UEをグルーピングすることの利点は、(PO内で全てのUEが共通のP−RNTIを検出し、ページングメッセージを監視し得るLTEとは異なり)全てのUEがページングメッセージに応じる必要がないことである。特に、ページングプロシージャがUE支援型応答によって行われる場合、ULオーバーヘッドは有意であり得る。P−RNTIベースのグルーピングは、このオーバーヘッドを低減する。
LTEと同様に、例えば、CRCをスクランブルすることによって、またはX−RNTIPを使用して初期化された配列で符号化およびレートマッチングされたDCI全体をスクランブルすることによって、X−RNTIPがページングDCIに組み込まれる。UEがグループPにマップされる場合、UEはP−RNTIPを伴うPDCCHを探す。複数のX−RNTIが、同一のPO内で通知され得る。
ページングメッセージは、各ページングインジケーションまたはX−RNTIpを伴うページングメッセージDCIが、PDSCHを通して通知される個別のページングメッセージに対応するようにして伝送され得る。この場合、ページングメッセージは、X−RNTIpを用いて初期化された配列に基づいてスクランブルされ得る。図31では、UE非支援型ページングの場合が考えられており、ページングDCIおよびページングメッセージは、PO内の同じスロットに存在する。ページングメッセージがページングDCIのものとは異なるスロットに発生するUE支援型ページングの場合について、別の例を図32に示す。この場合では、UE支援型PRACH応答が、DCIとページングプロシージャのタイプに依存するメッセージとの間に行われる。
あるいは、1つのPO内に発生するX−RNTIpが、PDSCH内の共通ページングメッセージにマップし得る。メッセージは、PO内でページングされる全てのX−RNTIに対応する全てのUE_IDを含み得る。したがって、全てのDCIは、ページングメッセージ用の同一のPDSCHリソースを指示する。
PDSCH上のこのページングメッセージは、ページングDCI用と規定されるM個のP−RNTIとは異なるP−RNTImsgを用いて初期化された配列でスクランブルされ得る。これを、UE非支援型の場合のページングメッセージDCIおよびページングメッセージが同一スロット内で発生する場合について図33にて示す。P−RNTImsgは、仕様で規定され得るか、またはRMSIを通して構成され得る。PO内のページングインジケーターがそれぞれのページングメッセージDCIを通して共通PDSCHを指示するUE支援型の場合についての別の例を図34にて示す。
チャネル設計−ページングインジケーターを備えた非スケジューリング物理チャネル
POの間に伝送される、スケジュールされていない物理チャネル、例えば、主要システム情報を搬送する新無線物理ブロードキャストチャネル(New Radio-Physical Broadcast Channel:NR−PBCH)、または残りのシステム情報を搬送するNRセカンダリ物理ブロードキャストチャネル(NR-Secondary Physical Broadcast Channel:NR−SPBCH)は、いつUEまたはUEグループがページングされるかを指示するため、例えば、いつNR−PSDSCH/NR−PDSCHがページングメッセージを搬送するかを指示するために使用されるページングインジケーター(PI)を通知するために使用され得る。スケジュールされていない物理チャネルは、全てのUEによってPOの間に監視され得る、例えば、SI変更またはブロードキャストウォーミングメッセージのための単一のPIを通知し得る。あるいは、スケジュールされていない物理チャネルは、複数のPIを通知し得、ここで、各PIは、POの間にUEのサブセットによって監視され得、それによって、UEが属するグループが(例えば、デバイスタイプ、サービスに基づいて)予め設定され得るか、またはネットワークによって動的に構成され得るPO(例えば、ページンググループ)の間に、UEのサブセットがページングされることを可能にする。PIは、BCHにマップされ、NR−PBCHによって伝送されるNR−MIBに含まれ得る。あるいは、PIは、DL−SCHにマップされ、NR−SBCHによって伝送されるNR−SIBに含まれ得る。
あるいは、NRページングインジケーターチャネル(NR Paging Indicator Channel:NR−PICH)がPIを通知するように規定され得る。マルチビームシステムにおけるページングの場合、NR−PICHはSSブロックの間に伝送され得るか、またはスイーピングの別の「ラウンド」がNR−PICHの伝送のために使用され得る。SSブロックの間にNR−PICHが伝送されるシナリオでは、NR−PICHは、SSブロックの間に伝送されるその他の物理チャネルと時間多重化または周波数多重化され得る。
SSブロックの間に実行される上位層シグナリングは、SSブロックの間に伝送される物理チャネルにマップされる。図35は、BCCHがNR−PBCHおよび/またはNR−PSDSCHにマップされ、CCCHがNR−PSDSCHにマップされ、かつPCCHがNR−PSDSCHにマップされる場合の一例を示す。ここで、例えば、最小限のSIがBCHトランスポートチャネルにマップされ得、次に、このBCHトランスポートチャネルがNR−PBCHにマップされ、それ以外のSIがDL−SCHにマップされ得、次いで、このDL−SCHがNR−PSDSCHにマップされる。CCCHおよびPCCHを介して搬送されるシグナリング、例えば、ランダムアクセス応答(RAR)メッセージ、ページングメッセージは、DL−SCHにマップされ、次に、このDL−SCHはNR−PSDSCHにマップされる。
図36は、DL−SCHおよびPCHトランスポートチャネルにマップされるいくつかのまたは全ての上位層シグナリングを搬送するのに使用され得るセカンダリPBCHを含むマッピングの一例を示す。
図37は、DL−SCHトランスポートチャネルにマップされるいくつかのまたは全ての上位層シグナリングを搬送するのに使用され得るセカンダリPBCH、およびPCHトランスポートチャネルにマップされる上位層シグナリングを搬送するのに使用され得るNR−PDSCHを含むマッピングの一例を示し、図38は、PCHトランスポートチャネルにマップされる上位層シグナリングを搬送するのに使用され得るNR−PICHを含むマッピングの一例を示す。
NR−PSDSCH/NR−PDSCHのスケジューリングのための他の代替としては、上位層(例えばRRC)を介した準静的スケジューリングまたは仕様に従う静的構成が挙げられるが、これらに限定されない。
UEはページングされた後、スケジュールされる物理チャネル(例えば、NR−PDSCH)上のページングメッセージを監視するが、ここで、スケジュールされる物理チャネル、例えば、NR−PDSCHのスケジューリングについて監視するためのDL時間リソースは、図18に示すように、PIを搬送するスケジュールされていない物理チャネル(例えば、NR−PBCH、NR−SPBCH、またはNR−PICH)を伝送するために使用されるDL時間リソースとの関連付けに基づき得る。関連付けは、(例えば、仕様に基づいて)予め定められ得るか、システム情報(SI)を介して通知されるセルパラメータとして構成され得るか、または専用のシグナリングを介して通知されるUE固有パラメータとして構成され得る。ページングメッセージの伝送のために使用される周波数リソースが、UEによって監視されるDL時間リソースの間に伝送されるDL制御チャネル(例えば、NR−PDCCH)で通知される下りリンクリンク情報(DCI)を使用して、動的に構成され得る。DCIは、ページングのために予め指定される無線識別子(例えば、NR−PRNTI)を使用してUEに対してアドレス付けされ得る。あるいは、ページングのために予め指定される複数の無線識別子が規定され得、それによって、ページングメッセージが、POを共有する複数のUE(例えば、ページンググループ)のサブセットに対してアドレス付けされることを可能にし、ここで、UEが属するグループは(例えば、デバイスタイプ、サービス等に基づいて)予め設定され得るか、またはネットワークによって動的に構成され得る。
チャネル設計−POバーストセット設計
NRシステムでは、UEは、DRXサイクル後に起動し、ページングフレーム(PF)内の自身のページングオケージョン(PO)を確認するが、その際、ページングサイクルは、DRXサイクルと関連付けられ、例えば、PagingCycle=DRXCycleである。6GHzを上回る場合は、ビームスイーピングがページングカバレッジのために採用される。POバーストセットは、PF内のPOの間のスイーピングエリアをカバーするPOバーストのセットを含むものとして定義される。同様に、NR−SSバーストセットは、スイーピングエリアをカバーするNR−SSバーストのセットである。したがって、PF内のPOの数Nsは、POバーストセットの数Ns’と同じであり、例えば、Ns=Ns’である。POバーストセット設計は、SSバーストを伴って、または伴わずに本明細書にて開示される。
チャネル設計−SSバーストを伴うPOバーストセット
PO(例えばPF内に割り当てられたPO)内でPI情報を搬送するNR−PDCCHのリソースは、SSバースト内で(例えば、主要システム情報を搬送する)NR−PBCHまたは(例えば、残りのシステム情報を搬送する)NR−SPBCHによって、暗に、または明確に指示され得る。PO内でPI情報を搬送するNR−PDCCHが、SSバーストセット内のSSビームスイーピングブロックに関連付けられる場合、PO内でPIを搬送するNR−PDCCHの各リソースは、同一のビームを共有し得るか、またはNR−SSバーストをスイープするビームと関連付けられ得る。例えば、NR−SSバーストセット周期が、セット20msであり、各NR−SSバーストセットがNb個のブロックを使用する場合、Nb個のNR−PDCCHブロックは、NR−SSバーストセットと整列されるPOバーストセットを形成するためのPIを搬送し得る。PIまたはページングメッセージを搬送するNR−PDCCH用DMRS(復調参照信号)構成は、NID (1)またはNID (2)から導出されてよく、ここで、NID (1)は、NR−SSS IDであり、NID (2)は、NR−PSS ID(新無線プライマリ同期信号)である。この場合の一例として、NR−PBCH用DMRSは、PI搬送NR−PDCCHにも適用され得る。PF周期は、NR−SSバーストセット周期のn倍であり得、ここで、n=1,・・・,NおよびNは構成可能なものであり、DRXサイクル、例えば、T=min{CellDRXcycle,UEDRXcycle}に左右されるものであり得る。
640ms周期を有するPF(例えば、ページングサイクルに対する64無線フレーム)の例を、図39A〜39Cに図示する。この例では、UEは、PO内でPIを搬送するNR−PDCCH用のリソース割り当てについて、(例えば、主要システム情報を搬送する)NR−PBCHまたは(例えば、残りのシステム情報を搬送する)NR−SPBCHを監視し得る。NR−PDCCHを用いるPO割り当て計算のために使用されるパラメータも、図39A〜39Cに例示する。説明を簡単にする目的のためのこの例では、PI搬送NR−PDCCHのニューメロロジーは、NR−PBCHまたはNR−SPBCHと同一となるように設定され得る。
図39Aおよび39Bに示すように、同一のスイーピングエリアをカバーするために、POバーストセット長が、NR−SSバーストセットと同一である場合、POバーストセット構成は、PI搬送NR−PDCCHがどこに割り当てられるか、またはPOがどこに割り当てられるかを指示することのみが必要である。NR−SSバーストセット長が、システム構成によって変更された場合、POバーストセット長がNR−SSバーストセット長と同一の場合、UEは、PIを含むPOの間のバースト長としてNR−SSバーストセット長をそれに応じて使用してよい。各NR POバーストセット周期がスイーピングエリアをカバーするための複数のサブフレームにわたり得るので、POの間のページングバーストセット、例えば、POバーストセット内の開始サブフレームをp_sと示す。説明目的のために図に示すように、ページングバーストセットが、NR−SSバーストセットと整列される場合、以下の特徴を伴うPOバーストセットを設計し得る。
ページングフレーム内のページングサブフレームの数(NSとして示される)は、NS∈{1,2,・・・,K}と設定され得る。
ページングブロック、例えば、POバーストブロックは、NR−SSブロックによって使用されるOFDMシンボルと同じかまたは少ない範囲にわたるが、NR−SSブロックと同一のバーストブロック時間間隔を用いる。
ページングバーストセット周期、例えばPOバーストセット周期は、対応するバーストブロックを通してスイープする場合、NR−SSバーストセット周期と整列される。例えば、POバーストブロックとFDM(周波数分割多重化)されたSSブロックを用いる連続するサブフレームを図39Aに示し、POバーストブロックとTDM(時間分割多重化)されたSSブロックを用いる連続するサブフレームを図39Bに示す。
NR−SSバーストセットの異なるバーストを通してスイープする、例えば、図39Cに示すようなPOの間の不連続なサブフレームスイーピングの場合、ページングバーストセット周期、例えばPOバーストセット周期は、複数のNR−SSバーストセット周期でもあり得る。
DMRSは、PDCCHの中の全てのDCI用に設計され得、PIを搬送するDCIは、P−RNTI等のページングIDを用いてスクランブルされ得る。
図39A、39B、および39Cでは、説明を簡単にするための類例として、NR−SSバーストセット周期は20msおよび640msのPF周期と等しいと想定され得る。NR−SSバーストセット長は、類例のように、スイーピングエリアをカバーするために2msであると想定され得、POバーストセット長は、図39Aおよび図39Bに示すように、NR−SSバーストセット長と同一であり得る。また、類例のように、(例えば、UEが、PF内の1つのPOのみを監視する必要があるように)NSは1と規定され、POの開始インジケーションp_sは、0の値で例示される(例えば、UEによってPIを用いてPOを監視するUE用の開始サブフレームはサブフレーム0である。)。
表23の例では、サブフレームには、p_s=0が用いられ得る。各連続するスイーピングバーストセットは、全エリア、例えば、2サブフレームをカバーするために、2msであると想定される。フルカバレッジの場合は、POバーストセットの数=PF内のPOの数(例えば、NS’=NS=1)である。各バーストはサブフレームに整合されるものであると想定される。1つのスイーピングバーストセット内で合計6*m個のブロックを用いる2つのスイーピングバーストが存在する。DMRSポートは、全てのページングブロックにあるPIを搬送する全ての多重化DCI用のSSB内のPBCHと共有され、PIを搬送するDCIは、P−RNTIを用いてスクランブルされ得る。
図39Bに示すように、PI搬送NR−PDCCHは、NR−SSブロックとTMD(時間分割多重化)され得る。POの間のPI搬送NR−PDCCHが、NR−SSブロックとTMDされる場合、UEは、PI搬送NR−PDCCHが、同一のNR−SSブロック、例えば、同一のビームまたは関連付けられたビームと関連付けられ得ると想定し得る。これは、UEが別のPOバーストセット内でビームをさらに探索することなくNR−PDCCHを素早く特定する助力となり得、したがって、UEのPO探索時間を減らして、バッテリ電力を節約し得る。加えて、NR−PBCH用のDMRSポートは、PI搬送NR−PDCCHと共有され得る。以下は概要である。
POの間のPI搬送NR−PDCCHは、図39Aに示すように、NR−SSブロックとFDMされるか、または、図39Bに示すように、NR−SSブロックとTDMされ、SSBとPI搬送NR−PDCCHとの間の関連付けに基づくUE探索時間と電力を節約し得る。
POの間のPI搬送NR−PDCCHが、図39Aまたは図39Bに示すように、NR−SSブロックとFDMまたはTDMされる場合、NR−PBCH用のDMRSポートは、PI搬送NR−PDCCHと共有され得るが、これは、それらが、FDMされる場合は同一ビームを共有し得るか、TDMされる場合は同一または異なるビームと共有し得るためである。SSBのSSBビームおよびページングブロックのPIビームは、TDMされる場合はQCL(準同一位置)特性を用いて関連付けられ得る。PI搬送NR−PDCCHとNR−PBCHとが1つのスロット内でインターリーブされる場合、NR−PBCH用のDMRSポートは、PI搬送NR−PDCCHと共有され得る。
チャネル設計−SSバーストを伴わないPOバーストセット
PI搬送NR−PDCCH用のビームスイーピングバーストセットは、NR−SSバーストと独立し得、例えば、ページングバーストブロックは、時間においてSSブロックと1対1でマップされない。PI搬送NR−PDCCH用のビームスイーピングバーストセットおよびその割り当てられるリソースは、システム情報(SI)によって構成され得る。SIは、主要システム情報を搬送するNR−PBCH、または残りのシステム情報を搬送するNR−SPBCHによって搬送され得る。POバーストセットがNR−SSバーストと独立する、例えば、図39Aまたは図39Bに示すように、時間において1対1で整列されない場合は、POバーストセットは、例えば、OFDMシンボルの数、バーストセット構造、および周期等、それ自体固有の構成を有し得る。図40A〜40Cは、POバーストセットがNR−SSバーストセットと独立する場合の一例を示す。図40A〜40Cでは、POバーストセット内のPOブロックは、連続であっても不連続であってもよく、例えば、図40B〜40Cに示すように、各ページングブロックの間に少なくとも1つのOFDMシンボルが存在する。
POバーストセットは、一例として、1つまたは複数の以下の特徴を用いて設計され得る。
開始インジケーションp_sが、POバーストセットの間の開始サブフレームを規定する。隣接するPOバーストセットの開始サブフレームの間の最小距離は、POバーストセット長よりも大きい。例えば、POバーストセット長が、xmsに規定される場合は、|p_s(i)−p_s(j)|≧nx、∀i≠jであり、nは正整数であり、xはPOバーストセット長である。
POブロックごとのOFDMシンボルの数は、1つ、または2つ以上であり得、POブロックは連続であっても不連続であってもよい。
ページングフレーム内のページングサブフレームの数(N
Sと示す)は、1よりも大きく設定され得る。例えば、N
S∈{1,2,・・・,K}である。N
Sの値は構成可能であり、POバーストセット構造に依存し得る。例えば、POバーストセット長が、(例えば、図39A〜39C、図40A〜40Cにて、x=2msと例示される)スイーピングエリアをカバーするために、xmsと設定される場合、
であり、ここで、T
PFは、ページングフレーム長(例えば、図40A〜40Cにて例示するように、T
PF=10ms)である。
DL、ガード、およびULシンボルの数は、スロット内で構成可能である。
DMRSは、ポート番号等の構成パラメータを含み得る。
図40A〜40Cでは、説明を簡単にする目的のために、NR−SSバーストセット周期は20msおよび640msのPF周期と等しいと想定され得る。POバーストセット長は、46Aにて例示するように、連続するサブフレームスイーピングを有する2msに設定され得るか、または、図40Bに例示するように、不連続なサブフレームスイーピングを有する3msに設定され得る。NSは、図40Aにて例示するように、3に設定され得、例えば、PF内に3つのPOが存在する。POの開始インジケーションp_sは、0、4、または8で例示され、例えば、POのPIを探索するための開始サブフレームは、この例では、サブフレーム0、4、または8である。図40Bでは、NSは2に設定され、例えば、PF内に2つのPOが存在する。POの開始インジケーションp_sは、0、および5に設定され、例えば、自身のPOのPIをUEが探索するための開始サブフレームは、この例では、サブフレーム0、または5である。
前述したように、UEが、長いDRXサイクルの後に、POのPI搬送NR−PDCCHの探索を開始するために起動するときに、UEは、DRXサイクル前に確立されたビームペアリンクを損失する可能性がある。これにより、NR−SSバーストセットを介して、例えば、SSBを搬送する最良のビームを検出または選択するビームトレーニングを実行する必要があり得る。POバーストセットの間のこれらのPI搬送NR−PDCCHが、SSバーストセット内のNR−SSブロックによって指示され得る場合は、UEのNR−PDCCH探索時間の節約を助け、したがって、電力、例えば、SSブロックとページングブロックとの間の関連付けを節約し得る。
図40Cにて示すように、NR−SSブロックは、対応するPI搬送NR−PDCCHの場所を指示し得る。例えば、TSS(第3の同期信号、例えば、PSSおよびSSSに加えて第3の信号)が、NR−SSにおいて使用され、タイミング情報が搬送される場合、TSSはインジケーションの1つとして使用され、PI搬送NR−PDCCHの場所を指示し得る。これにより、UEがPOバーストセットの全てを探索することなくNR−PDCCHを素早く特定することを助力し得、したがって、UE探索時間およびバッテリ電力を節約し得る。関連付けられたPI搬送NR−PDCCHのインジケーションの別の実施形態は、NR−PBCH(例えば、主要システム情報を搬送する第1の物理ブロードキャストチャネル)またはNR−SPBCH(例えば、残りのシステム情報を搬送する第2の物理ブロードキャストチャネル)を用いて設計され得、ここで、NR−PBCHまたはNR−SPBCHは、PI搬送NR−PDCCHのために、関連付けられたビームおよび時間の割り当てを指示する。
UE支援を伴わないページング
ページングは、UE向けのPO内でビームスイーピングの形態で行われ得る。gNBは、ビームをわたってページングインジケーション(PI)を搬送するページングDCIをスイープし得、各DCIは、ページングされるUE IDを用いてページングメッセージをスケジュールし得る。
図41A〜41Eは、ページングDCI/メッセージとSSBとの間の多重化およびQCLの例、図41Aに、SSBを先導するページングCORESETを用いるTDM、図41Bに、SSBに追従するページングCORESETを用いるTDM、図41Cに、SSSに隣接するリソースを占めるページングCORESETを用いるFDM、図41Dに、異なるPRB内でページングCORESETを用いるFDM、および、図41Eに、ページングDCIスイープに続く別々のPDSCH割り当て、を示す。
例えば、ページングDCIは、少なくとも2つの方法で伝送され得る。第1に、PBCHを通るRMSI用のCORESETで構成される。UEは、SSBとページングCORESETとの間のQCLを想定し得る。図41Aおよび図41Bは、ページングCORESETがQCLされるSSBを先行するまたは追従する場合でSSBとのTDMで伝送されるビームによるスイープを示す。図41Cおよび図41Dは、ページングCORESETリソースがSSSの縁部の周りに分配され、FDMされたPRBが別々に切り離された状態である場合でSSBとのFDMで伝送されるビームによるスイープを示す。
第2に、ページングDCIの伝送のために、別のCORESET(RMSI用のCORESETとは異なる)がSIによって構成される。この場合、SIは、このページングCORESETとSSB等の他の信号とのQCL関係を提供し得る。図41Eに示すように、CORESETスイープが行われ、続いてページングメッセージを搬送するPDSCHを通してスイープが行われ得る。CORESET用のニューメロロジーは、SIを通して明確に構成され得るか、またはSIを構成するのと同じものであり得る。
空間的QCLのインジケーションは、ページングPDCCHを受信するために十分であり得る。
例えば、ページングメッセージは、少なくとも3つの方法でスケジュールされ得る。図41A〜41Eおよび図42は、ページングメッセージのスケジューリングの概念を示す。第1に、いずれのページングDCIも、ページングメッセージ用に、それ自体のリソースをスケジュールし得る。図41A〜26Eは、PDSCHがページングDCIとQCLである場合の例を示す。
第2に、スイープ内の複数のページングDCIは、ページングメッセージ用の共通リソースセットを指示し得る。ページングメッセージは、セルエッジのUEが受信できるように、十分に低い符号化速度(高レートマッチング)で、マルチキャストの方式で伝送され得る。図42は、PDSCHとSSBまたはページングCORESETとのQCL関係を、DCIが指示する場合の一例を示す。
ページングメッセージをスケジュールする第3の方法は、ページングメッセージが、PO内で、またはPO以外のリソースでスケジュールされる場合であり、例えば、ページングメッセージDCIは、UEがその中で自身のページングDCIを監視するスロット以外でページングメッセージのクロススロットスケジューリングを実行し得る。
LTEでは、DCIをスクランブルし、ページングインジケーション(PI)を搬送するDCIを特定するために使用されるP−RNTIは、固定値0xFFFEである。ページングスイープのオーバーヘッドを低減するために、複数のP−RNTI値が適合され得、その結果、ページングインジケーション(PI)CORESETが、異なるUEに対する異なるP−RNTI値を備える2つ以上のPI DCIを制約し得る。UEは、P−RNTIx(式中、x=US−IDmodn(n=2,3,4,etc.)を用いて異なるP−RNTIにマップされ得る。
例えば、n=2の場合、仕様によって予め指定されるか、もしくはSIまたはRRCシグナリングによって静的に構成されるような、例えば、P−RANTI0=0×FFFA、P−RANTI1=0×FFFB、P−RANTI2=0×FFFC、およびP−RANTI3=0×FFFDの4つの異なるP−RNTI値が存在する。自身のIDの最後が「00」のUEにはP−RANTI0を使用し、「01」のUEにはP−RNTI1を使用し、「10」のUEにはP−RNTI2を使用し、「11」のUEにはP_RNTI3を使用する。1つのPI CORESETが共通探索領域またはページング共通探索領域に割り当てられる場合は、個別のUEそれぞれに対して、P−RNTI0、P−RNTI1、P−RNTI2、およびP−RNTI3を用いてスクランブルされたPI DCIが存在する。複数のPI CORESETが共通探索領域またはページング共通探索領域に割り当てられる場合は、1つまたは2つ以上のP−RNTIは、UEのブラインド探索オーバーヘッドを低減するために、PI CORESETを形成し得る。例えば、1つのPI CORESETは、P−RNTIiおよびP−RNTIjによってスクランブルされたPI DCIを含み、その他のPI−CORESETは、P−RNTIkおよびP−RNTIlによってスクランブルされたPI DCIを含み、式中、i≠j≠k≠lである。4つのP−RNTIを用いると、各PI DCIシンボルが、4つの個別のP−RNTI値を用いてそれぞれスクランブルされた4倍のPI DCIを含み得るので、PIスイーピングは4倍低減され得る。
ページングCORESET構成
UEは、特に明確に指示がない限り、選択されたNR−SSブロックと、ページングDCI用のCORESETとの、例えば、CORESETのDMRSとの、およびページングメッセージ用のDMRSとの間の空間的QCL関係を想定し得る。UEは、選択されたNR−SSブロックを搬送するビームを受信するために使用されるRxアンテナビームを再利用して、ページングDCI CORESET(例えば、本明細書においてはページングCORESET)およびページングメッセージを受信し得る。UEは、ページングCORESETおよびページングメッセージが、選択されたNR−SSブロックとQCLされることに加えて、平均利得、平均遅延、遅延分散、ドップラーシフトおよびドップラースプレッド等の1つまたは複数の広域パラメータを推測し得る。
ページングDCI CORESETと選択されたNR−SSブロックとの関連付けは、仕様で予め定められ得るか、もしくはSIまたはRRCシグナリングを介してネットワークによって指示され得る。ページングDCI CORESETと選択されたNR−SSブロックとの関連付けは、図43A〜43Cに示すように、以下の選択肢のうち1つを用いて指示され得る。
第1の手法では、ページングDCI CORESETはNR−SSブロックのPBCHによって指示され得る。UEは、以下の代替を用いて、選択されたNR−SSブロックのPBCHを復号することによってページングDCI CORESETの構成を入手し得る。
一実施形態では、gNBが、PBCHで関連付けられたページングDCI CORESETを指示し得る。関連付けの一例を図43Aに示す。
別の実施形態では、gNBは、関連付けられたページングDCI CORESETとRMSI(残りの最小システム情報)DCI CORESETとを共に指示し得る。関連付けの一例を、以下の代替案と共に図43Bに示す。一態様によれば、gNBは、RMSI DCIおよびページングDCIに対するそれぞれの2つCORESETを連帯的に構成してよく、例えば、SSブロック#0との関連付けを、図43Bに例示する。さらに別の態様によれば、gNBは、RMSI DCIおよびページングDCIの両方に対して1つCORESETを連帯的に構成してよく、例えば、SSブロック#1との関連付けを、図43Bに例示する。
第2の手法では、ページングCORESETは、RMSIによって指示され得る。gNBは、PBCHを使用して、RMSIペイロードを搬送するPDSCHを指し示す関連付けられたRMSI DCI CORESETを指示する。UEは、RMSIを搬送するPDSCHを復号することによって、選択されたNR−SSブロックに関連付けられたページングDCI CORESETの構成を取得し得る。一例を図43Cに示す。
ページングDCI CORESETは、スロットの制御領域、例えば、最初の1〜3シンボル内にあり得ることを留意されたい。ページングDCI CORESETは、一例として、スロット内の最初の1〜3シンボル制御領域以外の、14シンボルスロットのうち4番目〜14番目のシンボルにも割り当てられ得る。ページングDCI CORESETは、制御領域以外にスケジュールされると、LTEにおけるePDCCHのようにNR−PDSCH上でDCIピギーバックされ得るか、またはページング用のPDCCHおよびPDSCHの両方を含むミニスロット内のDCI CORESETであり得る。ページングDCI CORESETは、同一または異なる周波数位置で、SSブロックとTDM(例えば、異なるシンボルにおいて時間分割多重化)されるか、SSブロックとSDM(例えば、異なるビーム上で空間分割多重化)され得るが、ページングDCI CORESETは、異なる周波数位置でのSDMとの組み合わせを用いて、また用いずに、FDM(例えば、周波数における異なる物理リソースブロックでの周波数分割多重化)もされ得る。
ページングDCI CORESETのインジケーションは、以下の特性のうち1つまたは複数を含み得る。(i)ページングDCI CORESETの周波数リソース割り当て。例えば、PRB(物理リソースブロック)の数またはRE(リソースエレメント)の数等。(ii)ページングDCI CORESETの周波数位置。例えば、関連付けられたNR−SSブロックに対応するページングDCI CORESETの周波数オフセット、または開始PRB(例えばシステム参照PRB0)に対応するページングDCI CORESETの周波数オフセット。(iii)ページングDCI CORESETのシンボル位置。例えば、CORESETに対応するスロット内の連続するまたは不連続のOFDMシンボルインデックスのセット、またはCORESETの開始シンボルのインデックス、およびシンボル数であるCORESETの時間長。(iv)UE用のPO内のページングDCI CORESETのスロット位置。例えば、選択されたSSブロックに対応するページングDCI CORESETの時間オフセット、またはスロットの総数のうちPOの開始スロットに対応するページングDCI CORESETの時間オフセット。
自身のPO位置内(例えば、ページングインジケーション監視ウインドウ)で、UEは、選択されたSSブロックにおけるページングDCI CORESET構成、例えば、SSBとの関連付けを介して、ページングDCI CORESETの正確な時間および周波数位置を決定し得る。ページングDCI CORESETは、以下の方法のうち1つを用いて構成され得る。
第1の選択肢では、ルックアップテーブルが、構成インデックスのリストと共に適用されてよい。各インデックスは、ページングDCI CORESET割り当て特性の予め定められた構成のセットを表す。
第2の選択肢では、gNBが、各ページングDCI CORESET割り当てを個別に構成し得る。例えば、各ページングDCI CORESET割り当て特性は、構成インデックスリストの個別のテーブルを有してよい。
第3の選択肢では、gNBが、いくつかのページングDCI CORESET割り当て特性を共に構成してよく、その一方で、その他のものは個別に構成される。例えば、gNBは、帯域幅および周波数特性を1つのルックアップテーブルを用いて一緒に構成してよく、その一方で、スロットおよびシンボル等のその他のものは、別々に構成される。
ページングDCI CORESETの割り当て特性は、明確にまたは暗に構成され得ることを留意されたい。例えば、いくつかの特性は、SSブロック内で、PBCHによって搬送されるページングDCI CORESETインジケーションによって明確に構成されてよく、その他のものは、仕様で予め定義されるか、または予め構成されるPBCHとの一定の関係によって指示された特性、例えば、DMRSポートによるQCL特性から導出されてよい。
1つのSSブロックによって指示されるページングDCI CORESETは、異なるDRX起動タイマおよび異なるPOバーストセット(例えば、各UEのPO割り当て)を用いて、同一のSSブロックを選択した全てのUEに対して適用することができる。一例を、図44A〜44Cに示し、ここで、UE1およびUE2の両方は、最良のビームとしてSSブロック#0を搬送するビームを選択する。UE1およびUE2は、例えば、SSブロック#0内のPBCHから、同一のページングCORESET構成を復号し、次いで、各UE向けのPOバーストセットの異なる開始位置に基づいて、UE1およびUE2は、異なるPOバーストセット内の異なる時間と周波数位置を用いて、関連付けられたページングDCI CORESETを決定してよい。
UEの観点から、SSバーストセット周期とPOバーストセット周期が異なる場合は、SSブロックとページングDCI CORESETとは、異なる関連付けマッピングを有し得る。SSブロックとページングDCI CORESETとの間の関連付けは、以下の選択肢のうち1つのものであってよい。
一実施形態は、1対1マッピングである。1つのページングDCI CORESETが、1つのUEに対して1つのSSブロックに関連付けられる。これは、SSバーストセットとPOバーストセットとが同一周期を有するときのシナリオに適用し得る。一例を図45Aに示し、この場合、SSバーストセットとPOバーストセットとが、TDMされるか、または時間においてインターリーブされる。SSバーストセットとPOバーストセットとは、さらにFDMされるか、周波数においてインターリーブされる。
別の実施形態は、1対複数マッピングである。複数のページングDCI CORESETが、1つのUEに対して1つのSSブロックに関連付けられる。これは、SSバーストセット周期がPOバーストセット周期よりも大きい場合のシナリオに適用され得る。このシナリオでは、SSブロックは、異なるPOスイーピング内の同一のビームで搬送される関連付けられたページングDCI CORESETの構成を指示し得る。一例を図45Bに示す。
別の実施形態は、複数対1マッピングである。1つのページングDCI CORESETが、1つのUEに対して複数のSSブロックに関連付けられる。これは、SSバーストセット周期がPOバーストセット周期よりも小さい場合のシナリオに適用され得る。このシナリオでは、異なるSSバーストセット内で、同一のビームによって搬送される同一SSブロックが、同一のページングDCI CORESET構成を指示し得る。一例を図45Cに示す。後方のSSブロックで指示される構成が、その前のものと異なる場合は、後方のものはページングDCI CORESETを復号するためにUEによって使用される。
ミニスロットベースのPOバースト
NRページング容量をさらに向上させるために、例えば、スロットベースのスイーピングが使用される場合と比べてより少ないOFDMシンボルを用いるビームスイーピングラウンドを達成すること、無線フレーム内により多くのページングオケージョン(PO)バーストセットを詰め込むこと等、およびページングメッセージサイズに従って利用可能なリソースエレメントを効率的に利用するために、ミニスロットベースのページングが使用され得る。NRでは、例えば、スロットが14シンボルから構成され、同時にミニスロットが、2、4、または7シンボルから構成され得る。ミニスロットベースのスイーピングにより、ビームは、より頻繁にスイープされ得、例えば、ビームスイーピングのためにより多くのシンボルが割り当てられ得る。本明細書にて開示した実施例のうちの1つでは、ビームは2シンボルごとにスイープされ得、これによって、スロットベースのスイーピングが使用される場合に比べてPOバーストセット長を低減する。
ミニスロットベースのページングの場合、UEは、以下の2つの選択肢に基づくグループ共通PDCCH、NR−PDCCH、またはミニスロットPDCCHにわたってページングインジケーション(PI)DCIを監視し得る。第1の選択肢は、ミニスロットリソースがその中でページングメッセージ(Paging Message:PM)のみを搬送する非自動指示ミニスロットの場合であり、これらのリソースは、スロットの中のグループ共通PDCCHまたはNR PDCCH内で搬送されるPI(例えば、ページングDCI)によって指示される。この選択肢では、チャネル推定およびデータ復号のために、ミニスロットPDSCH内にDMRSが構成され得る。また、DMRSは、検出されたSSBとQCLされてよく(UEは、空間的なQCLの場合、PMを受信するために選択されたSSBの同一のRxビームを使用し得る)、UEはさらにDMRS QCL特性、例えば、仕様または事前構成によるQCLされたDMRSポートに基づくPMを搬送するミニスロットを発見し得る。その一方で、第2の選択肢では、自動指示ミニスロットと呼ばれるミニスロットは、PI用のページングDCIに続いて、PDSCH内のスケジュールされたページングメッセージを含む。この選択肢では、単一のミニスロットが、複数のUE、例えば、グループベースPOをページングするのに使用される等、いくつかのシナリオにて使用されてよく、このグループベースPO内で、ページングDCIは、割り当てられた時間リソースまたは周波数リソースに対して別々のUEを指し示し、それらのメッセージを搬送する。また、単一のUE、例えば、UEベースのPOをページングし、そのページングメッセージがミニスロットPDSCHサイズに比べて小さい場合は、ページングDCIは、複雑なブラインド復号を回避するためにミニスロットのPDSCH内部のメッセージ位置を直接指示する。
スロット内のページングミニスロット構造、例えば、そのサイズ、位置、およびパターン、自動指示かまたは非自動指示か等が、1つまたは複数の下記の4つの選択肢によって構成され得る。第1の選択肢では、関連付けられたNR−SSブロックのNR−PBCHは、暗にQCLされたDMRSポートを介して、または明確にNR−PBCHペイロードで使用され得る。RMSIまたはOSI等のSIを使用することが、第2の選択肢である。さらに、第3の選択肢では、専用のRRCメッセージが使用され得る。あるいは、第4の選択肢として、グループ共通PDCCHまたはUEのPDCCHが適用され得る。
ミニスロットを用いる時間領域PDSCH割り当てリソース(例えば、ページングメッセージ)は、以下の選択肢のいずれかに従うそれ自体の開始および終端シンボルを決定することによって構成され得る。
開始シンボルは、スロット内のミニスロットの開始シンボルの参照によって決定され得、それがどのスロットに適用されるかが、UEに知らされる。あるいは、参照は、それが含まれるページングメッセージのためのグループ共通PDCCHまたはNR−PDCCHの先頭からのシンボル番号であってよい。
終端シンボルは、スロット内のミニスロットの終端シンボルの参照によって決定され得、それがどのスロットに適用されるかが、UEに知らされる。あるいは、終端シンボルは、その開始シンボルからの、またはミニスロットの開始シンボルからのシンボル群内のシンボルの数またはシンボル長によって規定され得る。
ミリ波周波数帯では、POバーストがスロットベースのPOバーストよりもある程度迅速にスイーピングエリアをカバーすることを可能にするように様々なミニスロット構成がサポートされ得る。図では、例えば、サブキャリア間隔が、120kHzと等しい、OFDMニューメロロジーμ=3用の構成が例示されている。しかし、以下の3つの選択肢も、例えば、240、480kHz等の他のサブキャリア間隔にも容易に適用され得る。
選択肢1では、POバーストは、NR−SSバーストとインターリーブされる。このようなインターリーブは、以下の3つの可能な代替のいずれかの形態を取り得る。
代替1では、ページングスイープを定着するために、複数のビームがその中で同一または異なる時間/周波数リソースにわたってページングされる空間分割多重化(SDM)POバーストが、適用され得る。図46A〜46Cに示すように、μ=3の場合、一例として、ページングミニスロット挿入のためにNR−SSブロック空きスロットを活用する。例えば、8つの異なるビームのPI/PMが、8つのミニスロットで搬送され得る。各ミニスロットの幅は最小2OFDMシンボルに設定され、それにより、任意の許可された上りリンク伝送に加えて、3OFDMシンボル幅を用いるグループ共通PDCCHまたはPDCCHのために空きリソースを残す。ここでは、グループ共通PDCCHおよび/またはPDCCHを3に等しいと設定することにより、POミニスロット用に利用可能なリソースに関して最も制限的なシナリオを提示する。グループ共通PDCCHおよび/またはPDCCHが、3OFDMシンボルよりも少なく占める場合は、より多くのPOミニスロットが詰め込まれ、より多くのビームがスイープされ得る。図46A〜46Cに図示するように、POバーストは、時間、周波数、空間において多重化され、ネットワーク構成および利用可能なBWに応じて、時間と空間のみ、または周波数と空間のみによって多重化され得る。一例として、代替1を用いて、一例としてのカバレッジエリアに対して、64個のビームにわたってスイープする全NR−SSおよびPOバーストセットは、半分の無線フレーム周期、例えば5ミリ秒で実現可能である。
代替2では、NR−SSブロックがその中で送信される同一のビームを介して、PI/PMが送信されることを指示する非SDM POバーストである。一例として図47A〜47Cにて示すように、PI/PMは、SSブロックと同様に単一ビームを介して送信される。したがって、各NR−SSブロック空きスロットは、3OFDMシンボルグループ共通PDCCHまたはPDCCH、および上りリンク伝送のために十分なリソースを残しながら、4つのビームのPOバーストをカバーする、4つ未満の2OFDMシンボルミニスロットを搬送し得る。POバーストセットを完了するため、かつ一例としてのカバレッジエリアに対して64個のビームを介してPOをスイープするために、以下の例のうち1つが適用され得る。例1は、図47A〜47Cに示すように、5ミリ秒よりも大きい周期のNR−SSバーストセットに関し、残りのPOビームが、NR−SSバースト4の後のサブフレームに収容され得る。さらに、例2は、5ミリ秒に等しい周期を用いるSSバーストセットを示し、その場合、2つの連続するSSバーストセットに対して、最大で1つのPOバーストセットが実現可能である。具体的には、POバーストは、連続するNR−SSバーストセット内のNR−SSブロック空きスロット全体にわたって分配されることになる。また、例3では、10ミリ秒より大きい、または等しい周期を用いるSSバーストセットを示し、2OFDMシンボルミニスロットベースのPOバーストセットが、{0,1}+8*n+2(n−1)で割り出されるスロットで発生可能であり、式中、全64ビームをカバーするために、n=1,2,3,4,5,6,7,8である。
代替3では、SSブロックとPOとがSDMされ、POバーストがNR−SSバーストと同一の時間/周波数リソースを介して発生することを可能にするが、異なるビームが異なるNR−SSおよびPOバーストに割り当てられる。
選択肢1とは正反対の、選択肢2では、非インターリーブPOおよびNR−SSバーストの可能性について示す。この選択肢では、専用エリアをカバーするように全てのビームにわたってスイープするNR−SSとPOを実現するために使用される占有された時間リソース間に重なり合いがないことを示す。120kHzサブキャリア間隔の例では、NR−SSブロックは64個の全てのビームを介して伝送され、次に、POバーストセットが続き、これは以下の代替のうち1つによって実現され得る。第1の代替は、各PI/PMのために伝送される単一ビームを描写する図48A〜48Cに示すように、SDMされないPOバーストの場合である。この場合では、64個のビームのページングを達成するために、2つの連続するサブフレームが構成される必要がある。具体的には、3OFDMシンボルのグループ共通PDCCHおよび上りリンク伝送のために十分なリソースを残すそれらのスロットキャリアの2OFDMシンボル幅を有する4つのミニスロットと各ミニスロットは、単一ビームに対して専用のものである。他方では、第2の代替では、POバーストはSDMされ、異なるビームを介してPI/PMが伝送され、より少ない数の実現でスイーピングエリアをカバーすることを可能にする。例えば、各スロットに4つのミニスロットを用いて、2つの異なるビームが同時に構成され得、代替1では2つのサブフレームであるが、その代わりに、単一のサブフレームで64個のビームのスイーピングが終了する。
上述の選択肢に加えて、選択肢3では、SSブロックは、POバーストブロックとFDMされる。例えば、図49A〜49Cに示すように、NR−SSおよびPOバーストセットの両方は、NR−SSバーストセット周期に基づいて決定された等しい周期を有してよい。具体的には、図49A〜49Cは、POおよびNR−SSバーストブロックの両方が同一のOFDMシンボルを占める場合を描写する。しかし、SSよりもより頻繁にPOをスイープすることは、本選択肢と選択肢1または2とを組み合わせることによって、実現され得る。また、ネットワーク構成によっては、POバーストブロックは、NR−SSブロックよりも少ない頻度であり得る。さらに、POミニスロットサイズは、4つのOFDMシンボルよりも少なく、または等しく構成され得る。
ページングプロセスは、さらに速度が上げられてよく、NR−SSバースト用に使用されるニューメロロジーよりも、ミニスロットベースのPOバースト用により高いものを使用することによって、全ての所望のエリアをカバーし得る。具体的には、より広いサブキャリア間隔は、例えば、より高いニューメロロジーに変更することであり、より低いニューメロロジーの場合よりも、より多くのスロットがサブフレーム内に詰め込まれ得、より多くのビームがスイープされ得る。したがって、そのようなNRの柔軟性を活用するために、SSブロックがPOバーストブロックとTDMされる選択肢1および2は、さらに拡張および高度化され得る。特に、POバーストブロックを含むスロットは、POバーストブロックを含まない残りのスロットよりも高いニューメロロジーで機能するように再構成され得る。例えば、図47Cでは、サブフレーム1のスロット0および1は、それらのサブキャリア間隔を120kHzから240kHzに変更することによって、4つのPOミニスロットを有する各4つのスロットに置き換えられ得る。換言すれば、SSブロックを含むスロットに対しては120kHzを採用し、それと同時に、POバーストブロックを含むそれらのスロットに対しては240kHzを採用することで、単一のニューメロロジーがSSブロックとPOバーストの両方に対して使用される場合に必要な時間の半分で、全てのビームスイーピングを達成することを可能にする。
例えば、図50〜56に示すような、本明細書で示すステップを実行するエンティティは、論理エンティティであり得ることを理解されたい。これらのステップは、図1Bにて示すような、デバイス、サーバ、またはコンピュータシステムの、メモリに記憶されてよく、それらのプロセッサで実行される。本明細書で開示される、例示的方法、システム、フレーム構造等の間の、ステップの省略、ステップの組み合わせ、またはステップの追加が検討される。例えば、物理レイヤに関連する主題(例えば、図39Aまたは図39B)は、図50〜56の方法に組み込まれ得ることを理解されたい。
NRページングプロシージャ
NRページングプロシージャのための例示的シグナリングを図57に示す。UEがページングされ得る前に、初期アクセスシグナリングが実行される。初期アクセスシグナリングの間に、UEはネットワークと共にセル選択および登録を実行し得る。この時点で、UEはビームペアリング、例えば、「ベスト」DL TXビームおよび/または「ベスト」DL RXビームの決定を実行し得る。ネットワークは、「ベスト」DL TXビームを、暗に、例えば、ランダムアクセスプロシージャを実行するのに使用されるリソースから、または、明確に、例えば、UEからの「ベスト」DL TXビームの通知から決定してよい。初期アクセスに続いて、UEはアイドル状態または非アクティブ状態、例えば、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVEに遷移し得る。
図57のステップ1では、UEはPOの間にページングメッセージについて監視する。ネットワークは、UEがページングされる必要があると判断すると、UEのPOの間にNRページングメッセージをUEに伝送する。UEがページに対して応答しない場合は、ネットワークは後続のPOでページを繰り返してよい。POが、PFの間に伝送されるページングブロックのサブセットに相当する場合、ネットワークは、追加のページングブロック、例えば、最初のPOのページングブロックに隣接する1つまたは複数のページングブロック、最初のPOに含まれるページングバースト内の全てのページングブロック、PF内の全てのページングブロック、を使用して後続のページを伝送してよい。POがPFの間に伝送されるページングブロックのサブセットに相当し、かつ、UEがそのPOの間に伝送された1つまたは複数のビームを後続のPOで受信ができない場合、UEは、追加のページングブロック、例えば、最初のPOのページングブロックに隣接する1つまたは複数のページングブロック、最初のPOに含まれるページングバースト内の全てのページングブロック、PF内の全てのページングブロック、の間にページングメッセージを監視してよい。UEは、POの間に伝送される1つまたは複数のビームを受信するためのその能力がないことを、ネットワークに任意選択で通知する。
ステップ2では、UEがそのPOの間にページングされる、例えば自身のIDを含むページングレコードを伴うNRページングメッセージを受信する場合、UEは接続確立プロシージャを実行する。非アクティブ状態、例えば、RRC_INACTIVEのUEの場合、小さなデータパケットのみが伝送に必要な場合は、接続確立は要求されなくてもよい。
ステップ3では、ネットワークとの接続が正常に確立された後、データ転送が開始し得る。
ステップ4では、データ転送の完了後、UEは接続解放プロシージャを実行して、アイドル状態または非アクティブ状態、例えば、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVEへと元へ遷移してよい。
オンデマンドページングを用いるNRページングプロシージャのための例示的シグナリングを図58に示す。
図58のステップ1では、UEはPOの間にページングメッセージについて監視する。ネットワークは、UEがページングされる必要があると判断すると、UEのPOの間にNRページングメッセージをUEに伝送する。
ステップ2では、UEは、そのPOの間に伝送されるビームを受信することができず、オンデマンドページング要求プロシージャで開始する。ランダムアクセス方法が、オンデマンドページング要求を通知するのに使用され得る。このプロシージャ中、UEはDLビームペアリング、例えば、「ベスト」DL TXビームおよび/または「ベスト」DL RXビームの決定を実行し得る。このプロシージャの一部として、ネットワークは、ページングされたことをUEに指示して応答する。
ステップ3では、UEは、接続確立プロシージャを実行する。
ステップ4では、ネットワークとの接続が正常に確立された後、データ転送が開始し得る。
ステップ5では、データ転送の完了後、UEは接続解放プロシージャを実行して、アイドル状態または非アクティブ状態、例えば、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVEへと元へ遷移してよい。
UEページング支援−UE支援型ページングブロック選択
ページングプロシージャの効率(例えば、UE消費電力、ページングメッセージを伝送するのに使用される物理リソースの数等)を向上させるために、PO内のページングブロックのサブセットが、ページングメッセージの伝送または受信のために使用され得る。例えば、消費電力を低減するために、UEはページングメッセージ受信用のページングブロックのサブセットを監視し得る。UEによって監視されるページングブロックのサブセットは、UEによって実行されるDL測定に基づいて決定され得、その際、測定構成は、ネットワークによって制御されてよい。UE速度も、監視されるページングブロックの数を決定するのに使用され得る。例えば、固定または低速移動のUEは、単一ページングブロック(例えば、「ベスト」DL TXビームに対応するページングブロック)のみを監視し得るが、高速のUEは、複数のページングブロック(例えば、「ベスト」DL TXビームに相当するページングブロックおよび隣接するページングブロック)を監視し得る。UEは、ページングについて監視することになる、または監視が望まれるページングブロックのサブセットを指示するために、フィードバック(例えば、ページング支援情報)をネットワークに提供し得る。ネットワークは、ページング支援情報がいつ報告されるか(例えば、周期的に、イベントに基づいて、初期アクセスプロシージャの一部として、トラッキング/RANエリア更新を実行するとき、等)を制御するための基準を用いてUEを構成してよい。あるいは、上位層シグナリングが、ページング支援情報のオンデマンド報告を容易にするために使用され得る。ネットワークは、ページング支援情報を使用して、ページングメッセージの伝送のために使用されるページングブロックのサブセットを構成し得る。あるいは、UEによって提供されたページング支援情報が、ページングのために使用されるページングブロックのサブセットのネットワークベース選択を可能にするために使用され得る。このシナリオでは、ページングブロックのサブセットの選択後、ネットワークは、後続のPOの間に選択されたページングブロックのサブセットを監視するようにUEを構成する。ネットワークによって実行されるUL測定も、ページングのために使用するページングブロックのサブセットを決定するために入力として使用され得る。
UEページング支援−開ループUEベースのページングブロック選択
開ループUEベースのページングブロック選択の場合、UEは、ページングブロック選択を実行し、ページングについてどのページングブロックを監視するかを決定し得るが、ネットワークにはフィードバックを提供しない場合がある。ネットワークは、UEが監視しているページングブロックのサブセットに気づかないので、ネットワークは、UEにページングするときに、PO内の全てのページングブロックを使用してページングメッセージを伝送する。開ループUEベースのページングブロック選択を用いるNRページングのための例示的シグナリングを図50に示す。図50のステップ1で、UEは、NR−SS/RSの測定に基づくページングブロック選択を実行し得る。図50のステップ2で、UEは、POの選択されたページングブロックの間にページングについて監視し得る。UEがページングされるときに、ネットワークは、POの全てのページングブロックの間にページングメッセージを伝送し得る。
UEページング支援−閉ループUEベースのページングブロック選択
閉ループUEベースのページングブロック選択の場合、UEはページングブロック選択を実行し得、監視するページングブロックのサブセットを指示するために、ネットワークにフィードバックを提供し得る。後続のPOの間にUEをページングするときに、ネットワークは選択されたページングブロックのみを使用してページングメッセージを伝送し得る。閉ループUEベースのページングブロック選択を用いるNRページングのための例示的シグナリングを図51に示す。図51のステップ1で、UEは、NR−SS/RSの測定に基づくページングブロック選択を実行し得る。図51のステップ2で、UEは、ページング支援をネットワークに伝送し、ページングについてどのページングブロックを監視するかを指示し得、その際、ページング支援は、本明細書にて記載されるメカニズム(例えば、上位層シグナリング等)を使用して、通知され得る。図51のステップ3で、UEは、POの選択されたページングブロックの間にページングについて監視し得る。UEがページングされるときに、ネットワークは、POの選択されたページングブロックの間にページングメッセージを伝送し得る。
UEページング支援−閉ループネットワークベースのページングブロック選択
閉ループネットワークベースのページングブロック選択の場合、ネットワークは、ページングメッセージの伝送および受信のために使用されるPO内のページングブロックのサブセットを決定し得る。ネットワークに提供されるUEフィードバックまたはネットワークによって実行されるUL測定が、図52に示すように、ネットワークベースのページングブロック選択アルゴリズムへの入力として使用され得る。ページングブロック選択実行後、ネットワークは、後続のPOの間に選択されたページングブロックのサブセットを監視するようにUEを構成してよく、かつUEにページングするときに、選択されたページングブロックのみを使用してページングメッセージを伝送してよい。閉ループネットワークベースのページングブロック選択を用いるNRページングのための例示的シグナリングを図53に示す。図53のステップ1では、UEはNR−SS/RSの測定を実行し、後続のPOの間にページングについてどのページングブロックの監視が望まれるかを決定し得る。図53のステップ2で、UEはページング支援をネットワークに伝送し、後続のPOの間にページングについてどのページングブロックの監視が望まれるかを指示し得、その際、ページング支援は、本明細書にて記載されるメカニズム(例えば、上位層シグナリング等)を使用して通知され得る。図53のステップ3で、ネットワークは、UEまたはUL測定によって提供されたフィードバックを使用してページングブロック選択を実行し得、かつページングブロック構成メッセージをUEに伝送し、後続のPOの間にページングについて監視するページングブロックを構成または再構成し得る。図53のステップ4で、UEは、POの選択されたページングブロックの間にページングについて監視し得る。UEがページングされるときに、ネットワークは、POの選択されたページングブロックの間にページングメッセージを伝送する。
UEページング支援−UE支援型応答方式ページング
ページングプロシージャの効率(例えば、UE消費電力、ページングメッセージを伝送するのに使用される物理リソースの数等)を向上させるために、UE支援型応答方式ページングプロシージャが、ページングメッセージの伝送または受信のために使用され得る。POの間に伝送されるページングインジケーターが、後続のDL時間リソース(例えば、スロット、サブフレーム、ブロック、バースト等)でページングメッセージについて監視する必要があることをUEに指示するように使用され得、その際、監視する後続のDL時間リソースは、予め定められ得るか、または(例えば、システム情報、下りリンク制御情報(DCI)、上位層シグナリング等を介して)UEに通知され得る。ネットワークに提供されるUEフィードバックは、ページングメッセージの伝送のために使用するベストDL TXビームを決定する際に、ネットワークを支援するために使用され得る。UE支援型応答方式ページングのための例示的シグナリングを図54に示す。使用されるネットワークは、gNBまたはTRPであってよい。
図54のステップ1で、UEはそのPOの間にPIについて監視し得る。電力を節約するために、UEは、UEのPOを作り上げているページングブロックのサブセットの間に、PIについて監視し得、その際、UEによって監視されるページングブロックのサブセットは、「ベスト」DL TXビームに対応し得る。UEがページングされるときに、ネットワークは、UEのPOの全てのページングブロックの間に、(例えば、全てのDL TXビームを使用して)PIをUEに伝送し得、その際、PIは、本明細書にて記載されるメカニズムを使用して通知され得る。図54のステップ2で、ページングされた場合、UEは、ページングメッセージの伝送を最適化するために(例えば、ページングメッセージの伝送のために使用するベストDL TXビームを決定するために)、ネットワークによって使用され得るページング支援情報を報告し得、その際、ページング支援情報は、本明細書に記載されるメカニズムを使用して通知され得る。ULシグナリングを低減するために、先に報告されたページング支援情報とは異なる(例えば、ベストDL TXビームが変更された)場合、UEはページング支援情報のみを伝送するように構成され得る。図54のステップ3では、図54のステップ2の間にページングされた場合、UEは、POの間にUEによって受信されたPIを通知した物理チャネルを伝送するのに使用されたページングブロックまたはDL TXビームに関連付けられたDLリソースを使用して、ページングメッセージについて監視してよい。ネットワークは、関連付けられたDLリソースおよび「ベスト」DL TXビームを使用してページングメッセージをUEに伝送し得る。
UEページング支援−RACHベースのUE支援型応答方式ページング
NRでは、UE支援型応答方式ページングプロシージャをサポートし得る。概念上、gNBは、UEをトリガしてプリアンブルを伝送させるページングインジケーションをPDCCHで送信し得、gNBは、プリアンブルを伝送したUEに対してのみ、PDSCH上のページングメッセージを構成するページングメッセージDCIで応答する。これにより、gNBが、複数のBWPおよびビームをわたって(UE IDのサイズに起因して、大きなペイロードを有する)ページングメッセージを送信する必要がないため、オーバーヘッドの量を少なく維持する。プロシージャを図59に示す。ページングインジケーター、ページングメッセージDCI、およびページングメッセージの構成。図60A〜60Eでは、ページングインジケーター、ページングメッセージDCI、およびページングメッセージの構成の一例を示す。図60Aでは、PRACHリソースが各SSBに関連付けられている。図60Bでは、PRACHリソースの共通セットが、SSBのセットに割り当てられている。図60Cは、例えば、異なるSSBに対する各PRACHリソースがTDMしている、広帯域PRACHリソースの拡大図である。図60Dは、例えば、異なるSSBに対する各PRACHリソースがFDMしている、広帯域PRACHリソースの拡大図である。図60Eは、例えば、SSBを指示する異なるプリアンブルを用いる共通PRACHリソースの、広帯域PRACHリソースの拡大図である。
図60A〜60Eの例では、gNBはページングインジケーションを送信する。ページングインジケーションは、そのPDCCHに適用された識別子を伴うDCIを通して送信され得る。例えば、P−RNTIは、仕様またはSI、およびSIを通して構成されたGC−RNTIを伴うグループ共通PDCCHを通して構成され得る。
例えば、ページングインジケーションRNTI(PI−RNTI)は、ページングインジケーション用の独自の識別子として使用され得る。PI−RNTIは、仕様で構成され得るか、またはSIを通して構成され得る。識別子(RNTI)は、ページングされているUE IDの圧縮形態であり得、その結果、UEがIMSIまたはS−TMSI等の自身のIDから導出される識別子を使用して自身のページングDCIを復号することになる。
例えば、識別子はUE−IDmodXとして導出され得、式中、Xは、システム情報で構成され得るか、またはセル内のサポートされているビームの数に応じて変化するものであってよい。別の例として、識別子はPOmodXとして取得され得、式中、PO=(TdivN)*(UEIDmodN)である。ここで、NはUEのDRXサイクル内のページングフレームの数であり、TはDRXサイクルであり、UEID=IMSImod1024である。Xは、UEのBWP内のスイープをカバーするSSBの数、または、全方向をカバーするセル内のおよびBWPにわたるSSBの総数であり得る。あるいは、XはRMSIを通して構成され得る。
ページングインジケーションは、合致するRNTIを用いて構成されたUEに、種々の情報を提供し得る。例えば、ページングインジケーションは、ページングされている可能性を明確にまたは暗に指示し得る。共通P−RNTIがインジケーションおよびページングDCIの両方に対して使用される場合、明確なインジケーションは、DCIがページングインジケーション用か、またはページングメッセージ用かを指示することを要求され得る。他方では、異なるRNTI(ページングインジケーション用PI−RNTIおよびページングDCI用P−RNTI)が使用される場合、それはDCIを正常に復号することから暗に解釈され得る。
ページングインジケーションは、RACH機会(RACH Opportunity:RO)内のPRACH上のプリアンブル伝送をトリガし得る。
ページングインジケーションは、RACH伝送用のリソースを通知し得る。RACH伝送は、少なくとも2つの方法で行われ得る。第1に、例えば、RACH伝送は、ページングプロシージャ用の専用のPRACH時間および周波数リソースを介して行われ得る。これらのPRACHリソースは、ページングインジケーションによって動的に構成され得る。第2のRACH伝送は、システム情報を通して構成されるPRACHリソースを介して行われ得る。PRACHリソースは、UE支援型ページング専用であり得るか、または、例えば、初期アクセス、ビームリカバリー等の他の機能性と共有され得る。後者の場合、利用可能プリアンブルの総プールは、ページング、初期アクセス等の間で分画され得る。
ページングインジケーションは、PRACH伝送のために利用可能なRACH配列のプールを指示し得る。
ページングインジケーションは、UEがそれに従って特定のPRACHプリアンブルと関連付け得る規則を指示し得る。これは、マッピングのめの規則を含むテーブル内のインデックスとして指示され得る。
ページングインジケーションは、ページングメッセージDCIのためのタイミングリソース、例えば、ページングメッセージDCIがそれを介して伝送され得る一定のスロットのCORESETを構成し得る。
(適正なP−RNTIまたはGC−RNTIを使用して)伝送されるページングインジケーションを受信するように構成されたUEは、プリアンブル伝送で応答し得る。
gNBは、RACHプリアンブルがその上で受信されるビームとBWPを識別し得る。次に、gNBは、プリアンブルがその上で受信されたビームとBWPでのみページングメッセージDCIを伝送し得る。このDCIは、P−RNTI等のRNTIを搬送し得、ページングメッセージのためのリソースを指示し得る。ページングメッセージは、ページングメッセージDCIと同一のビーム/BWPで伝送され得る。あるいは、DCIは、UEのプリアンブル伝送に対する応答であるとして、RA−RNTIを用いて符号化され得る。
ページングメッセージは、情報のいくつかの断片を搬送し得る。例えば、ページングメッセージは、ページングされているUEのUE IDを搬送し得る。ページングメッセージは、gNBによってプリアンブルが検出されたUE向けのタイミングアドバンスを搬送し得る。これらのUEの多くが、RNTIでUEがどのようにグループ化されているかによって、誤った警告になり得ることを留意されたい。ページングメッセージは、gNBによってプリアンブルが検出されたUEに対する一時的なC−RNTIまたはC−RNTIを搬送し得る。一時的なC−RNTIを使用する場合、ページングメッセージは、ULグラントを搬送し、UEが、RACHプロシージャのMsg3に類似したメッセージを伝送することを可能にし得る。
ページングは、ページングされているUEのUE IDの圧縮形態を搬送し得る。圧縮は、ページングメッセージの大きなサイズに起因してオーバーヘッドを低減する。この場合、メッセージを受信する複数のUEは、RRC接続を試み得るが、gNBは、目的のUEのみがRRC接続を正常に確立することを可能にし得る。
図61は、UE IDのためのフィールドおよびMAC PDU内のタイミングアドバンスの一例を示す。ここで、UE IDは、タイミングアドバンス、C−RNTIと共に送信され得る。一代替は、C−RNTI、タイミングアドバンスおよびページングレコードUE IDをRRCメッセージとして送信することである。または、タイミングアドバンスおよびC−RNTIが、MAC PDUの一部であり得、一方でUE IDは、SDUの一部であり得る。
複数のUEが、RACH伝送を用いて応答し得るが、このプロシージャは、ページングメッセージがそれを介して送信されるBWPとビームの数を低減する。ページングメッセージDCIは、ページングメッセージのためのスケジュールされるリソースを指示する。UEは、ページングメッセージDCI、次いでページングメッセージを復号し、メッセージ内のそれらのUE IDを確認する。自身のUE IDがメッセージ内に存在する場合、UEはページングに応答し得る。自身のUE IDがメッセージ内に見つからない場合、UEはページングを無視し得る。
本明細書で論じるように、gNBは、ページングメッセージ内のタイミングアドバンスおよびC−RNTIまたは一時的なC−RNTI、ならびにULグラントを送信し得る。したがって、UEは、UL同期を取得し、RRC接続を確立するためのgNBへの要求を伝送するのに十分な情報を有する。図62に、この場合のRACHプロシージャを示す。
gNBがタイミングアドバンスを送信しない場合、UEは、RRC接続のための初期アクセスベースのRACHプロシージャを試み得る。
gNBは、ページングのシグナリング負荷をさらに低減するために、ページングメッセージ内で圧縮UE IDを使用し得る。圧縮UE IDは、それぞれのビーム/BWP上のページンインジケーションに応答した複数のUEに、C−RNTI/一時的なC−RNTI、タイミングアドバンスと共に送られる。これらのUEは、RACHプロシージャのMsg3に類似したメッセージを伝送し得、このメッセージはUE IDを含む。gNBは、受信したUE IDをそのページングレコードに照合して確認する。合致が見つからない場合、gNBはRRC接続を拒絶する。これらのステップを図63にて示す。Msg4は、そのメッセージ内でRA−RNTIまたはPI−RNTIを使用し得る。
PRACHプリアンブルは、UEが所定のPI−RNTIに対する所定のPO内のページングインジケーションに応答するように構成され得る。所定のPOおよびPI−RNTI向けに構成されたUEのプール内の全てのUEは、PRACHプリアンブルのうちの1つにマップされ得る。この概念を、P=1、およびP=3の場合を、それぞれ図64Aおよび64Bに示す。
図64AにおいてP=1であり、ここで、gNBはUE3をページングすることを意図する。全てのUEが単一のRACHプリアンブルを使用し得る。全てのビームで送信されたページングインジケーターに応答して、同一のページングプリアンブルが、UE2およびUE3によって別々のビームで送信される。UE1は、異なるPI−RNTIを有し、ページングプリアンブルを用いて応答はしない。次に、gNBはページングメッセージDCIおよびページングメッセージをUE2およびUE3に送信する。
図64BにおいてP=3である。gNBはUE3をページングすることを意図する。全てのビームで送信されたページングインジケーターに応答して、別々のビームで、UE2はプリアンブルPRACH2を送信し、UE3はプリアンブルPRACH3を送信する。UE1は、異なるPI−RNTIを有し、ページングプリアンブルを用いて応答をしなくてもよい。次に、gNBは、UE3のIDとPRACH3との関連付けを認識すると、ページングメッセージDCIおよびページングメッセージをUE3に送信する。
システム内のUEの数が、利用可能なプリアンブルの数をはるかに超えると、複数のUEが1つのRACHプリアンブルにマップされる。UEは、S−TMSIまたはIMSI等のUE−IDに基づいてプリアンブルにマップしてよい。例えば、UEのL個のLSBビットは、プリアンブルのリストの中のインデックスにマップする。ページングに対して2Lプリアンブルがある場合、UE−IDのそれらのL個の桁の同一のビット値を有する全てのUEは、L個のLSBビットの整数値と等しいインデックスを伴うプリアンブルを使用し得る。
L個のビットは、LSBビットに限定される必要がない場合がある。ページングプリアンブルインデックスの中へのL個のビットのマッピングは、時間と共に変化し得る。1つのPRACHリソースでは、UEのL個のLSBビット(b0、b1〜bL−1)が、プリアンブルを特定するのに使用されるが、別のPRACHリソースでは、ビット(bL、bL+1〜b2L−1)が使用され得る。この時間変動マッピングは、2つのUEのPRACH応答が、一定のPRACHリソース内で同一のビームまたはBWPで衝突する場合、別のPRACHリソース内で、異なるプリアンブルが割り当てられ得、衝突し得ないことを確実にする。
この概念を、4つのページングPRACHプリアンブルがシステム内で構成されることを想定して図65に示す。表は、UE IDに対するプリアンブルの異なるマッピング方法を示す。UE IDのビットbkは、0または1の値を取り得る。マッピングは、POまたはフレーム内のタイミングに応じて変化するものであり得る。
gNBは、異なるビーム、BWP、およびプリアンブルで、ページングインジケーションに対するプリアンブルを受信する。gNBは、ページングする目的のUEに対応するプリアンブルに対してのみ、ページングメッセージDCIおよびページングメッセージで応答する。この応答は、ページングプリアンブルが受信されたものに対応するビームおよびBWPで行われる。このスキームにより、gNBが、有効ページングプリアンブルに対するそのページングメッセージDCIを制限できるので、ページングメッセージに起因してさらにオーバーヘッドが低減される。
ビーム内の複数のUEが、PO内の同一のプリアンブルおよびPI−RNTIにマップする場合がある。ページングインジケーションが到着すると、複数のUEが同一のPRACHリソース内で同一のプリアンブルを伝送し、衝突する可能性がある。衝突によって、gNBはプリアンブルの検出に失敗する可能性があり、その場合には、ページングメッセージは受信されない。
ページングメッセージを1つも受信しない場合、UEは衝突を回避するためにLTEにおけるランダムアクセスに類似したランダムタイミングバックオフを用いて、別のPRACHリソースでプリアンブルを再伝送する。この場合、PRACHリソースは、適正なPI−RNTIおよびPOオケージョンを用いて識別され得る。そのため、プリアンブルもまた、POおよび/またはPI−RNTIに応じて構成されることが望ましい。
全ての衝突が、問題となるわけではない。gNBがビーム上で1つでも有効なプリアンブルを検出する限り、gNBはそのビームでページングメッセージを送信し得る。メッセージが、ページングされるUE IDを含む場合、ビーム上のそのPI−RNTIを追跡している全てのUEはそれを受信し、それが自身のIDと合致するかどうかを認識するために確認する。
UE−IDが合致する場合、合致したUEは、特にページングメッセージが、そのUE向けのタイミングアドバンス、およびULグラントを含まない場合、UEがその間に自身のタイミングアドバンスを取得し、RRC接続を確立する、デフォルトRAプロシージャを実行し得る。同様に、合致したUEは、タイミングアドバンス/一時的なC−RNTI、ULグラント情報がすでにページングメッセージDCIから入手可能な場合、RRC接続確立を継続し得る。
プリアンブルは少なくとも2つの方法で伝送され得る。例えば、第1に、プリアンブルは、監視されたSSBに関連付けられたPRACHリソース内で伝送され得る。この場合、SSBに対応する各DLビームは、プリアンブルを伝送するためのULリソースを提供する。これを、例えば図60Aに示す。この構成では、各ビームはP個のページングプリアンブルの同一セットを使用し得る。プリアンブルpが、ビーム上の特定のPRACHリソース内で受信されるときに、gNBは、そのUEによって監視された対応するSSBを識別し、そのビーム上でページングメッセージを用いて応答する。
第2に、プリアンブルは、広帯域または無指向性となるように構成されるPRACHリソース内で伝送され得る。この場合、PRACHリソースのプールは、UEが監視しているSSBのセットに対して割り当てられる。ページングインジケーターは、POの間にSSBのセットを通してスイープしてよく、UEはそのPO内で広帯域PRACHリソースで応答する。これを図60Bに示す。
PRACHリソースは、様々な方法で構成され得る。例えば、別々のPRACHリソースが、広帯域ビーム内で各SSBに対して構成される。PRACHリソースが各SSBに対して専用であるときは、P個のプリアンブルが各SSBに関連付けられ得る。図60Cは、TDM方式で構成されたSSBに対するPRACHリソースを示す。図60Dは、FDM方式で構成されたSSBに対するPRACHリソースを示す。SSB1を監視しているUEは、自身のPRACHリソース内でプリアンブルpを伝送し得、SSB2を監視しているUEも、自身のPRACHリソース内でプリアンブルpを伝送し得るが、それらのリソースが、別個のものであり、かつその両方がgNBによって識別されるので、それらは衝突しない。SIは、各SSBに対するPRACHリソースを指示し得る。あるいは、各SSBに割り当てられ得るPI−RNTIが、PRACHリソースを導出するのに使用され得る。
PRACHリソースは、異なるSSBを監視している複数のUE間で共有され得る。この場合、SSBのセットを監視している複数のUE間でP個のプリアンブルを分配することが望ましい。監視されたSSBは、SSBの関連付けを通して、gNBによりそれらの対応するプリアンブルによって識別される。したがって、プリアンブルpを受信する際に、gNBは監視されたSSBを認識する。図60Eは、複数のSSB間のプリアンブルの分配を示す。プリアンブルのSSBに対するマッピングは、SIで明確に提供され得るか、または別のパラメータから暗に導出され得る。例えば、PI−RNTIは、SSBおよび/またはSSBインデックスの時間および周波数位置に基づき得、SSBに関連付けられたプリアンブルは、このPI−RNTIから導出され得る。
ページングインジケーションおよびページングメッセージDCIは、少なくとも3つの方法で設計され得る。第1に、ページングインジケーションおよびページングメッセージDCIは、それらのそれぞれのPDCCH上で異なるRNTIを使用し得、その両方は、図66に示すように、同一のPO内で通知され得る。ここで、ページングインジケーションは、UE1向けであるのに対して、ページングメッセージDCIは(過去にページングインジケーションをすでに受信した)UE2向けである。
第2に、ページングインジケーションおよびページングDCIは、同一のRNTIを使用する。例えば、単一の共通DCIが、インジケーションおよびページングメッセージのために使用され得る。ここで、ページングインジケーション情報は、新たなUE向けのものであり得、その一方で、ページングメッセージ関連制御情報は、先のインジケーションに応答してRACH伝送を完了したUE向けであり得る。図67は一例を示す。
あるいは、異なるPDCCHが、ページングインジケーションおよびページングメッセージのために使用され得るが、それらは、同一のPO内で受信され得る。DCIは、それらの種類、例えば、ページングインジケーションDCIまたはページングメッセージDCIを暗にまたは明確に伝達し得る。図68は一例を示す。
第3に、ページングインジケーションは、PO内で通知され得、その一方で、ページングメッセージDCIおよびページングメッセージは、別の手段で通知される。例えば、UE向けのページングメッセージDCIは、ROに続くPO内で発生し得る。このPOは、図69Aに示すように、ROの直後のものであり得る。インジケーションとメッセージDCIとの間のタイミング関係が固定のとき、UEおよびgNBは、ページングメッセージDCIからページングインジケーションとの相関関係を明瞭に推測する。ページングインジケーション用のUEのPOは、ネットワークによってサポートされているPOより低周期で発生し得ることに留意されたい。UE1のPOでは、UE1のページングインジケーションを搬送し得、その一方で、UE2のページングインジケーション用に構成されたUE2のPOでは、UE1向けのページングメッセージDCIを搬送し得る。
あるいは、ページングメッセージDCIは、図69Bに示すように、ROまたはページングインジケーションの後に、F個のPOのうちの1つで発生し得る。ここで、UEは、ページングインジケーションに関連付けられたページングメッセージDCI用のF個のPOを監視する。何も受信しない場合、UEはページングメッセージDCIを探すことを中止するが、ページングインジケーション用のPOの監視を継続し得る。この場合、ページングメッセージDCIは、ページングメッセージをトリガしたページングインジケーションに対する明確な識別子を搬送し得る。
別の代替では、ページングメッセージDCIは、POに制限されなくてもよい。図69Cに示すように、ページングメッセージDCIは、ページングインジケーションに続く固定の時間間隔内の共通探索領域で伝送され得る。例えば、ページングメッセージDCIは、POに続くsthスロット内で通知されるか、またはページングメッセージDCIは、sthスロットとページングインジケーションに続く(s+l)thスロットとの間で発生する。ページングインジケーションとメッセージDCIとの間のタイミングは固定でないので、ページングメッセージDCIは、ページングメッセージをトリガしたページングインジケーションに対する明確な識別子を搬送し得る。
図56では、RACHベースのUE支援型応答方式ページングプロシージャの別の例が図示されている。この例では、ネットワークは、セル内のカバレッジを提供するように9つのビームを使用してビームスイーピングを実行するように構成される。3つのUE(UE1、UE2、およびUE3)が、セルの異なるカバレッジエリアにあるが、同一のPOを共有することを想定する。このプロシージャに関連付けられたシグナリングは、以下に記載されるようなものである。
図56のステップ1では、UEはそれらのPOの間にPIについて監視する。この例では、UE1、UE2、およびUE3は同一のPOを有する。電力節約のために、UEは、それらのPOを作り上げているページングブロックのサブセットの間にPIについて監視し得、その際、監視されるページングブロックのサブセットは、「ベスト」DL TXビームに対応し得る。この例では、UE1はビーム2を監視し、UE2はビーム3を監視し、UE3はビーム7を監視する。UEがページングされるときに、ネットワークは、UEのPOの全てのページングブロックの間に、例えば、全てのDL TXビームを使用して、PIをUEに伝送する。
ステップ2では、ページングされた場合、UEは、ページングメッセージの伝送を最適化するために、例えば、ページングメッセージの伝送のために使用するベストDL TXビームを決定するために、ネットワークによって使用され得るページング支援情報を報告する。この例では、ページング支援は、予め指定されるプリアンブル、例えば、UEによって受信されるDL TXビームに関連付けられたRACHリソースを使用して、ページングプリアンブルの伝送によって指示される。UE1は、DL TXビーム2に関連付けられたRACHリソースを使用して、ページングプリアンブルを伝送し、UE2は、DL TXビーム3に関連付けられたRACHリソースを使用して、ページングプリアンブルを伝送し、UE3は、DL TXビーム7に関連付けられたRACHリソースを使用して、ページングプリアンブルを伝送する。
ステップ3では、ステップ1でページングされた場合、UEは、POの間にUEによって受信されたPIを通知した物理チャネルを伝送するのに使用されたページングブロックおよび/またはDL TXビームに関連付けられたDLリソースを使用して、ページングメッセージについて監視する。この例では、図70Aおよび70Bに示すようにページングメッセージについて、UE1はビーム2を監視し、UE2はビーム3を監視し、UE3はビーム7を監視する。ページングメッセージを伝送するのに使用されるDLリソースは、1つまたは複数のOFDMシンボルで構成されてよく、このOFDMシンボルは、1つまたは複数のミニスロット、スロット、サブフレーム等に対応し得る。
ページング支援情報のシグナリングのためのメカニズム−上位層シグナリング
ページング支援情報は、RRCメッセージまたはMAC CE等の上位層シグナリングを使用してネットワークに通知され得る。上位層シグナリングは、グラントベースの物理チャネル(NR−PUSCH)を使用して伝送され得る。ページング支援情報が伝送される必要があるときに、UEがULグラントを有していない場合、ランダムアクセスプロシージャが、NR−PUSCHのためのグラントを取得するのに使用され得、それによって、ページング支援情報が、ランダムアクセスプロシージャのMSG3伝送の一部として通知されることを可能にする。あるいは、半永続的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling:SPS)が、NR−PUSCHのためのグラントを構成するのに使用され得、その際、SPSは、UEが「接続」状態であった間に発生した可能性のある専用のシグナリングを使用して構成され得る。別の例では、上位層シグナリングは、グラントレス物理チャネルを使用して伝送され得、その際、グラントレス伝送のために使用されるリソースは、システム情報、UEが「接続」状態であった間に発生した可能性のある専用のシグナリング、またはUEのPOの間に受信されたDCIを介してUEに通知され得る。例示的RRCページング支援メッセージは、コード例4で定義される。表24は、例えば、コード例4またはコード例5に対する、ページング支援に関連する説明である。
複数のDLビームがページングブロックの間に伝送される場合のシナリオでは、ネットワークは、ページング支援情報を受信するのに使用されたULビーム/リソースに基づいて、どのDLビームを使用してUEをページングするかを推測し得る。あるいは、UEがページングブロックの間に受信されるビームを特定できる場合、ビーム識別情報は、ページング支援情報の一部として通知され得る。一例では、ビームIDおよびページングブロックIDは、NRページング支援メッセージに含まれる。あるいは、ビームIDは、ページングブロックIDを伴わずに通知され得る。ページングブロックIDおよびビームIDを含む例示的RRCページング支援メッセージは、コード例5で定義される。
例示的ページング支援MAC CEを図71に示す。開示したMAC CEは、可変サイズであり、規定された最大数のページングブロックに対してページングブロックIDを含むことを可能にする。あるいは、MAC CEは、固定サイズで規定され得、含まれるページングブロックの数がサポートされている最大数よりも少ないときに、パディングが使用され得る。ページング支援MAC CEは、UEがその中でページングについて監視することになる、または監視が望まれるページングブロックIDフィールドを含み得る。UE識別情報用のフィールドを含む代替のページング支援MAC CEを図72に示す。UE識別情報は、IMSIまたはS−TMSI等のCN識別情報、もしくはC−RNTI、ResumeIdentityまたは乱数等のRAN識別情報であり得る。図72に示す例では、48ビットが、UE識別情報のために予め指定される。より少ないビット数が必要な場合は、ゼロパディングが使用され得るか、またはUE識別情報のために使用されるある程度のビット数を用いる代替フォーマットが規定され得る。ビームID、モビリティ状態等を含む追加のMAC CEフォーマットも、規定され得る。
ページング支援情報のシグナリングのためのメカニズム−物理レイヤシグナリング。ページング支援情報は、NR−PUCCHまたはNR−PUSCHで搬送されるL1/L2制御シグナリング等の物理レイヤシグナリングを使用してネットワークに通知され得る。
ページング支援情報のシグナリングのためのメカニズム−予め指定されるプリアンブルを用いるランダムアクセス。ページング支援情報は、予め指定されるプリアンブルを用いるランダムアクセスプロシージャを使用してネットワークに通知され得る。どのプリアンブルがページング支援情報のシグナリングのために予め指定されるかは、SIの一部としてUEに通知され得る。ランダムアクセスプリアンブルの伝送のために使用されるランダムアクセスリソースは、POの間にUEによって受信されたPIを通知した物理チャネルを伝送するのに使用されたページングブロックまたはDL Txビームに関連付けられ得、それによって、ネットワークが、ページングメッセージの伝送のために使用する「ベスト」DL Txビームを決定することを可能にする。同様に、ページングメッセージの伝送のために使用されるDLリソースは、ページングブロックに関連付けられ得る。一例では、POを作り上げているページングブロックおよび関連付けられたPRACHリソースは、図73に示すように、異なる時間リソース(例えば、スロット、サブフレーム、ブロック、またはバースト)に対応し得る。あるいは、POを作り上げているページングブロックおよび関連付けられたPRACHリソースは、図74に示すように、同一の時間リソースに対応し得る。
ページンググループ
UEの消費電力の観点から、UEが監視しなければならないページングメッセージの数を低減することは有利である。また、UE支援型ページングでは、ULリソースが、gNBへの(ビームに関する)位置に関するフィードバックに使用されるので、誤った応答の数を低減することは有利である。時間の経過と共にPOはUEを分配するが、別の方法が追加の利点を提供し得る。各種の技法を以下に説明する。
(LTEのような)UE非支援型ページングの場合、ページングDCIは、ページングインジケーターとして機能し、UE非支援型の場合、用語「ページングインジケーター」および「ページングDCI」は同一のDCIを意味し、かつ同じ意味で用いられ得る。UE支援型の場合、ページングインジケーターの後にRACH応答が続き、gNBはそれに応じて、ページングメッセージをスケジュールするためにページングDCIを送信する。
UE IDにマップされるビットマップ
ページングインジケーションは、単一のP−RNTIを伴って発生し得る。しかし、ページングDCIは、図75に示すように、どのUEがページングに対して応答する必要があるかを指示するP個のビットのビットマップを搬送し得る。ここで、ビットマップは、ページングメッセージの位置またはUE支援型ページングでのRACH応答のためのトリガ等のページングインジケーションに関する情報を搬送するページング制御情報の先頭に付加される。
Pビットのビットマップは、ハッシュ関数を通してUE IDに関係し得、そのため、単一のビットマップを複数のUE IDに対してマップする。簡単な例は、ビットマップが、UE IDのP個のLSBをマップする場合である。ページングインジケーションを受信すると、UEは、それが、それ自身のIDと合致しているかどうかを確かめるためにビットマップを確認する。合致している場合、UEはページングメッセージの復号を行う。UE支援型ページングシステムでは、UEはページングインジケーター内のビットマップとの合致を検出する場合、適当なプリアンブル伝送を用いて応答する。ビットマップが自身のIDと合致しない場合、UEはページングメッセージを無視する。
ビットマップのサイズPは、仕様で規定され得る。あるいは、RMSI等のSIで構成され得る。これにより、仕様のデフォルト値をオーバーライドし得る。これにより、UE支援型ページングにおける消費電力またはRACH応答等のUEの動作に影響を与えるようにより多くの自由度をネットワークに与える。
極端な場合には、PがUE IDの長さと等しい場合、単一のUEが所定の時間でページングされている場合に対応するページングDCI内で全UE IDが搬送され得る。この場合、ページングメッセージは送信されない。
ページングされるUEグループを指示するビットマップ
Pビットのビットマップは、図76に示すように、各ビットがUEのグループに対応するページングインジケーター内で伝送され得る。ビットが設定されるときには、対応するグループ内のUEは、(UE非支援型ページングの場合)DCI内のスケジューリング情報に基づいてページングメッセージの監視を継続するか、または、対応するグループ内のUEは、(UE支援型ページングの場合)PRACHプリアンブルを送信する。UEは、グループ、および、bit location=UEIDmodP等の予め定められた規則に基づくビットマップ内の対応するビット位置にマップされ得る。ビットマップ内の複数のビットが、対応するグループ内のUE向けのページングメッセージを指示するように設定され得る。
ビットマップのサイズPは、仕様で規定され得る。あるいは、RMSI等のSIで構成され得、これにより、仕様のデフォルト値をオーバーライドし得る。
gNBは、ページングインジケーターフィールドを通してページングの種類、例えば、ページングインジケーションの後にページングメッセージが続く(直接ページングである)のか、あるいはUE支援型ページングのためのPRACH応答をトリガするのかを指示し得る。このインジケーションは、以下の方法のうち1つで発生し得る。
インジケーションはビットマップを通してページングされる全てのUEに対して共通である。そのため、1ビットのページング種類インジケータービット「t」は、ページングインジケーター内で伝送される。図77Aは、(設定されるビットb0、b1、およびbp−2を通して)ページング向けに構成されたUEが、ページング種類に関するページング種類インジケータービットを通して構成される場合の一例を示す。
ページング種類インジケーターのPビットフィールドは、Pビットビットマップ用に構成される。ページング種類インジケーターフィールド内の各ビットは、ビットマップ内の対応するUEグループを構成する。図77Bは、ページング種類インジケータービットtiが、ビットマップ内のbiに対応するUE向けのページング種類を構成する場合の一例を示す。tiの値は、対応するbi=0の場合、無視され得る。このソリューションにより、各UEグループが、ページングの個別の種類を用いて構成されることを可能にする。
UEグループ用のP−RNTI
類似のスキームが、単一のP−RNTIを用いて、または複数のP−RNTIを用いて使用され得る。複数のP−RNTIの場合は、各POでは、対応するP−RNTIでスクランブルされた複数のページングインジケーターを搬送する。所定のP−RNTIiを伴って使用されるビットマップは、UEグループを細分することを可能にし、より細かな粒度のグループを提供する。
ページングプリアンブル
UEフィードバック支援型ページングの場合、ページングプリアンブルと称される一定のRACHプリアンブルが、以下の方法の1つでUEに割り当てられ得る。
例えば、1つのページングプリアンブルがSSBに関連付けられた全てのUEに割り当てられる。ページングインジケーターを受信する際に、そのPOを監視し、(ビットマップ等を通して)ページングされる可能性を指示されているUEは、SSBに関連付けられたRACHリソース内のプリアンブルで応答するが、その際、関連付けは、SIまたは専用のシグナリングを通してスケジュールされ得る。プリアンブルは、SSBインデックスから導出され、各BWPに対して別個のものであり得る。プリアンブル配列ルートおよびサイクリックプレフィックスが、仕様で規定され得るか、またはBWPおよびSSBインデックスに応じてRMSI等のSIを通して構成され得る。これは、複数のSSBおよびBWPが1つのRACHリソースにマップし得る場合に、良好なソリューションである。図78Aは、複数のビームが単一のページングプリアンブルをそれぞれ使用する場合の構想を示す。gNBはページングプリアンブルを受信するときに、対応するビームで潜在的な被ページング候補を識別する。gNBは、その空間方向にページングメッセージを用いて応答し得る。同一のSSBに関連付けられた2つ以上のUEによって送信されるプリアンブル間で衝突が起こる場合、gNBは、プリアンブルの検出に失敗する可能性がある。この場合、gNBは、ページングプリアンブルの検出失敗に起因して、ページングDCIおよびメッセージを送信しない可能性がある。時間切れ後、gNBは、ページングインジケーターを再送信し得る。
別の例では、複数のページングプリアンブルがSSBに関連付けられたUEに割り当てられる。UEは、ページングインジケーターに応じて1つのページングプリアンブルをランダムに選択し得る。プリアンブル配列は、SSBインデックスおよびBWPに関連付けられ、仕様で予め定められ得るか、またはRMSI等のSIによって提供され得る。衝突に起因する検出エラーの可能性は、この方法で低減される。これは、複数のSSBおよびBWPが1つのRACHリソースにマップし得る場合に、良好なソリューションである。図78Bは、UEが各ビームに対してプリアンブルのプールから選択するときにプリアンブルがビーム内で衝突しない場合の一例を示す。
またさらに別の例では、複数のSSBが同一のページングプリアンブルプールを使用し得る。SSBに対するRACHリソースは個別であり、それによってgNBがRACH応答に対応するビームを識別することを可能にする。図78Cは、全てのビームがページングのためのプリアンブルの同一プールを有する場合の構想を示す。
RACHリソースは、ページング応答と、初期アクセスおよびビームリカバリー/マネージメント等の別のプロシージャとの間で共有され、プリアンブルは、ページングプリアンブルが、別のプロシージャ用のプリアンブルと衝突しないように、ページングのために予め指定され得る。
別々のRACHリソースがページング応答のために割り当てられる場合、ページングプリアンブルは、全ての利用可能なプリアンブル配列(ルートおよびサイクリックシフト)のプールから選択され得る。
PRACHプリアンブル用のニューメロロジーは、様々な方法で取得し得る。PRACHプリアンブル用のニューメロロジーは、例えば、RMSIによって構成されるもの、初期アクセスのために構成されたものと同一のもの、またはキャリア周波数と帯域幅によって決まる固定のデフォルトニューメロロジーであり得る。
UE IDの圧縮伝送
ページングメッセージのオーバーヘッドを小さく抑えるために、“Paging Design Considerations”, R1-1716382, Qualcomm, 3GPP NR RAN1 AH3 WG1 NR, September 2017, Nagoya, Japanにおいてページングインデックスと称される、UE IDの圧縮形態が通知される可能性がある。この場合、複数のUEは同一のページングインデックスにマップされる。そのため、UE支援型またはUE非支援型技術を通してページングされるときに、複数のUEが、RRC接続の確立を試みることによって所定のページングメッセージに応じ得る。実際には、ページングメッセージが特定のUEを対象としていたため、ほとんどの応答が誤ったページング警告である。
ページングメッセージに続くシグナリングは、以下のプロシージャを通して行われ得る。ページングインデックスにマップされたUEは、自身のプリアンブルを伝送する。gNBは、ページングされるUEのUE IDと共にUEに応答する。ページングされるUEは、自身のIDを識別し、RRC接続を確立するためのメッセージを伝送する。圧縮IDとの関連付けに起因する誤ったページング警告を経験するUEは、gNBからのページングされるUE IDとの合致の確認に失敗する可能性がある。したがって、UEは、RRC接続確立に進まない可能性があり、または伝送要求で応答する可能性もある。UE支援型ページングプロシージャは、ページングされるUEを決定するための多量のULおよびDLシグナリングを伴うので、ページングに起因してネットワーク内の著しいオーバーヘッドが存在する。本問題を緩和するための1つの方法は、例えば、UEが複数のページングメッセージを受信するといった、ページングのブロードキャスト/マルチキャスト性質を利用することである。複数のメッセージの受信は、以下の1つまたは複数によって、同時にまたは連続して行われ得る。
複数のビームペアリンクを監視するUEの能力
UEは複数のRxビームをサポートし得るので、複数のビームペアリンクで同時にページングメッセージを受信する。また、UEは、ページングメッセージのビームスイープの間に異なるDLビームから受信できる。
複数のBWPを監視するUE能力
UEが複数のBWを監視する場合、異なるBWから同時にページングメッセージを受信することができる。あるいは、UEは、ラウンドロビン方式で異なるBWP上のページングを監視し、それらのBWPからページングメッセージを逐次的に受信し得る。
ページングメッセージは、異なるビームおよびページングオケージョンで伝送され得、BWPは同一のペイロードを搬送するが、異なるバージョンの圧縮UE ID、例えば、複数のページングインデックスにマップする単一のUE IDを搬送する。NビットのUE IDを用いてページングされるUEの場合、ページングメッセージは、Mビットのページングインデックスを搬送し得るが、異なるページングメッセージも、異なるページングインデックス、例えば、ビット数が異なるページングインデックスを搬送し得る。UEが複数のページングメッセージを受信するとき、UEは自身のIDの一部または全てを再構築し得る。これにより、誤った警告の数、および対応するシグナリングオーバーヘッドが減少する。図79に、UEが3つのビームで自身のID用のページングインデックスを受信できる場合の構想を示す。ビームは、UE IDの異なるセグメントにマップするページングインデックスを搬送する(各セグメントは、図79に示す表に示すように、UE IDのM=N/3ビットに対応する。)。したがって、UEは、ページングインデックスから自身のUE IDを完全に構築し、RRC接続を確立するか、あるいは誤ったページング警告を宣言するかを決定することができる。
UEがページングメッセージを同一のUE IDの異なるページングインデックスであることを特定するために、ページングインデックス構成(UE IDをページングインデックスにマップするために使用されるマッピング規則)は、ページングメッセージ内で暗にまたは明確に通知される必要があり得る。また、これらのページングインデックスの同一のページングインジケーションまたはページングDCIへの関連付けは、暗に、または明確に通知され得る。
UE非支援型およびUE支援型ページングプロシージャの共存
NRでは、UE支援型ベースおよびUE非支援型ベースのページングプロシージャの両方をサポートする可能性がある。例えば、RMSI等のSIは、1ビットを使用して使用されるデフォルトページング技術を指示し得る。6GHz以下の場合、UE非支援型ページングは、十分なものであり得、単独でサポートされ得る。
あるいは、ページングの種類は、暗にまたは明確に動的に指示され得る。PI−RNTIがUE支援型ページングに使用され、P−RNTIがUE非支援型ページングに使用される場合、これにより暗にページング種類が識別される。しかし、UE支援型の場合のページングインジケーションまたはページングメッセージDCIのいずれかが、UE非支援型の場合と同様の同一のRNTIを使用し、かつ同一のPOで発生し得る場合、単一ビットを通した明確な指示が必要とされ得る。
複数のページングインジケーション/メッセージDCI受信時のUEの動作
UEは、複数のPOで、ならびに複数のビームおよびBWPからページングインジケーションまたはページングDCI/メッセージを受信し得る。例えば、UEに対するPOは、構成に応じて、異なるビームまたは帯域幅パートにおいて異なるものであり得る。複数のビームまたはBWPでページングされるときに、UEは、図80Aおよび80Bに示すように、複数のページング信号を同時にまたはウインドウ内で受信し得る。UEは、ページングインジケーション/メッセージがgNBからの同一のページングの試みに対応していることを見極める能力がある必要があり得る。さもなければ、UEは複数のメッセージを、異なるUEグループ向けの異なるページングインジケーション/メッセージと解釈する可能性があり、過度のシグナリングが生じ得る。したがって、1つのページングの試みにおける複数のページングインジケーションまたはページングメッセージDCIは、ページング識別子PIDを搬送し得る。
複数のページングインジケーションまたはメッセージDCIを受信するとすぐに、UEは、少なくとも3つの異なる方法で応答し得る。UE非支援型およびUE支援型方法の両方において、UEは、ページングされていると確信する場合、RACH伝送で応答する。
第1に、UEは、(SSS信号強度等の測定を通して取得され得る)最も高い信号強度を有するビーム/BWP上のRACHリソースを選択し得る。
第2に、UEは、最小遅延を有し、許容信号強度閾値を上回るビーム/BWP上のRACHリソースを選択し得る。
第3に、UEは、高信頼性のために、かつ全てのビームおよびBWPで受信できることを指示するために、異なるビーム/BWPに対応する異なるリソースで、複数のRACHプリアンブルを伝送し得る。UEは、PRACHの伝送のために、B個までのベストビーム/BWPを選択し得る。これを、各UL ROが、全てのDLビームに対して利用可能であり、UEが、ページングCORESETのために使用される同一のBPLに対応するRO内で伝送する場合を図81Aおよび81Bに示す。
UE支援型の場合では、gNBは、RACHプリアンブルが受信されたビームでページングメッセージDCIを用いて応答し得る。
UE非支援型の場合では、UEは、異なるBPLでの複数のプリアンブルの伝送を通して複数のBPLでランダムアクセスを開始し得る。gNBは、複数のプリアンブルが同一のUEによって送信されたことを認識しない可能性がある。そのため、gNBは、そのUEの複数のプリアンブルに応じて、ページングされるUE IDインジケーションを送信する。UEは、重複を識別し、1つのみのBPLでRRC接続を確立するためにMsg3のようなメッセージで応答し、他のリンクで試みられたRRC接続を中止する。これを図82Aおよび82Bに示す。
NRページングメッセージ
例示的NRページングメッセージをコード例6にて示す。
UEページング支援が報告されるとき、特定のPOの間に、ネットワークは、所定のDL TXビームで伝送されるNRページングメッセージに含まれるpagingRecordListフィールドが、そのビームを受信し得るUEの識別情報のみを含むように、個別のNRページングメッセージを構築し得る。本明細書で記載されるページング支援情報のシグナリングのためのメカニズムは、どのDL TXビームをUEが受信し得るかを決定するためにネットワークによって使用され得る。図55は、所定のDL TXビームで伝送されるNRページングメッセージに、どのUE識別情報が含まれる必要があるかを決定するために、ネットワークによって使用され得るアルゴリズムの図である。ページング支援情報を報告しないUEは、PO内で全てのページングブロックおよびビームを使用してページングされ得る。
BWPへのUEのマッピング
UEは、その能力に応じてページングインジケーションについて1つまたは複数のBWPを監視し得る。電源投入の際に、UEは特定のSSBを検出することによって、セルにキャンプオンし得る。このSSBに関連付けられたSIは、自身のページングを受信するようにUEを一定のBWPに誘導し得る。ここで、これらのBWPを「ページングBWP」(PBWP)、UEに割り当てられるPBWPのセットをその「PBWPセット」と呼ぶ。あるいは、UEは、その能力に応じてそのPBWPセット内の1つまたは複数のまたは全てのBWPを監視する。UE向けのPBWP内のBWPの少なくとも1つは、全てのUEの能力がネットワーク内でサポートされ得るように、NRにおいてUEが処理し得る最小帯域幅であり得る。
PBWPがSSBを含む場合、UEは、SSBとページング用の関連付けられたCORESETとの間のQCL関係を想定することができる。同様に、UEは、DLページングCORESETおよびUL PRACH伝送のための同一のBPLを想定することができる。しかし、PBWPがSSBを含まない場合、gNBは、UEが受信および伝送のためのそのビームをどのように向けるべきかを認識するように、別のBWP(これは、PBWPでもあり得る)内のSSBと対象のPBWPとの間のQCLを指示するようにSIを構成してよい。セル内に5つのBWPがある場合の一例を図83に示す。3つのBWP(BWP1、BWP2およびBWP4)は、PBWPとして示される。BWP2は、同期信号を搬送しない。そのため、SIは、BWP2内のページングCORESETとBWP4内のSSBとの間のQCL情報を構成する。
gNBは、少なくとも5つの方法でUEをページングし得る。第1に、gNBは全BWPでUEをページングし得る。例えば、これは、gNBがどのBWPでUEがキャンプしているのかを認識していないときに行われ得る。これにより、過度のシグナリングをもたらす可能性がある。
第2に、SIは一定のニューメロロジーの全てのUEを、全てのUEがページングされるデフォルトPBWPセットに向け得る。この手法は、選択されたPBWPを用いて著しいページングシグナリング負荷をもたらす可能性がある。図84は、BWP2およびBWP4が、デフォルトPBWPであり、全てのUEがそれらのBWP内のページングについて監視する場合の一例を示す。
第3に、SIは、UEがそれによってPBWPセットに割り当てられる規則を指示し得る。規則は、ニューメロロジー、遅延要件、電力制約等のUE能力に依存する。UEは、自身の能力に従って自身のPBWPセットを識別し、ページングについてそのセットを監視する。UE向けのPOは、これらの能力に応じて導出され得る。例えば、gNBは、60HzのSCSを処理することができる全てのUEを60KHzのPBWPに割り当て得、15KHzのSCSだけを処理することができる全てのUEを15KHzのPBWPに割り当て得る。あるいは、gNBは、図85に示すように、60HzのSCSを処理することができるUEを、60KHz以下のPBWPに割り当て得る。
第4に、ネットワークの観点から、異なるBWP間のUEの均等な分配が、ページングシグナリング負荷のバランスをとるのに望まれる場合がある。仕様またはSIが、UE IDを1つまたは複数のBWPにマップするための規則を提供し得る。例えば、UEのL個のLSBが、そのPBWPセットを決定するのに使用され得る。簡単な例は、UEをBWPb=UEIDmodnBWPにマップすることであり、ここで、nBWPはUEに適したBWPの数であり、UEIDはIMSIまたはS−TIMSI等のUEのIDであり、これにより、UEをそのPBWPセット内の単一のPBWPにマップする。しかし、UEがこのBWP内でブロッキングまたはフェージングを経験する場合、ページングの受信に失敗する可能性がある。より大きなPBWPセットを構成することが望ましい場合がある。例えば、UEは、{bi}のPBWPセットにマップされ得る。bi=UEIDmodnBWP+iであり、式中、i=0,1,・・・,S−1である。ここで、SはPBWPセットのサイズである。
第5に、UEは、シグナリングがそのPBWPセットにおいて低品質であることを発見することができ、より良好な信号品質の他のBWPを発見し得る。ここで、帯域幅パート追跡グループ(BWPTG)を、UEが許容可能な信号品質について監視するように構成されたBWPのセットとして定義する。gNBは、信号測定値に基づいてUE向けにBWPTGを構成する。UEが、許容可能な閾値以下のそのBWPTG内の1つまたは複数のBWPを発見した場合、UEは、受信のためにより適した新たなBWPのセットを指示することによってネットワークにBWPTG更新を報告する。UEは、RRC接続を確立することによってこれを行う。UEは、上位層シグナリングを通して、もしくはMsg2またはMsg4を通してメッセージを送信し得る。ネットワークは、UE向けのBWPTGを、それに応じて再構成し得る。UEのPBWPセットは、gNBによって、BWPTGの全体またはサブセットになるように構成される。この構想を、PBWPセットが、最初が{BWP1,BWP2}である場合を図86に示す。BWPTG更新の後、PBWPセットは{BWP3,BWP5}である。
UE支援型ページングの場合、BWPに対するPRACHプリアンブルは、そのBWP用のSIで構成され得る。そのため、各BWPは、それ固有の構成を有することができ、UEは、各BWPの規則に従って、異なるプリアンブルを割り当てられ得る。あるいは、1つのBWP内のSIは、全てのBWPに対するPRACHプリアンブルを構成し得る。UEは、全てのBWPに対して使用する同一のプリアンブルに割り当てられ得る。
DCIが、UE向けのBWPを切り替えるために動的に送信されるが、UEがDCIの復号に失敗するときに、UEは、gNBがDCIを再送信するまでデータ受信があるかどうかを識別できない可能性がある。したがって、データ受信がないか、またはDCIを復号するのに失敗した場合、UEはタイマで開始する。UEがページングインジケーションの監視に失敗した場合で、タイマが次のPO前に終了していない場合、gNBは次のPOサイクルでPIを再送信する。タイマが終了した場合、UEはデフォルトBWPに切り替え得、gNBはPIをUEのデフォルトBWPに送信し得る。
ページングスキームの拡張
以下に、ページングバーストシリーズおよびNRページングオケージョン(NR−PO)を規定するための代替スキームについて記載する。
Tは、NR DRXサイクル周期、例えば、ページングサイクルである。ページングバーストは、M個のページングブロックを含む。
ページングバーストシリーズは、L個のページングバーストを含む。ページングバーストシリーズ内にL*M個のページングブロックが存在する。ページングバーストシリーズ(Paging Burst Series:PBS)長は、TPBSと表される、1つのページングバーストシリーズの時間間隔長である。
パラメータPrepは、ページングフレーム内にページングの対象とされる各UEがその間に少なくとも1度ページングされるPBS間のPBS周期Tperiod_PBSを有する連続するPBSの整数である。NR−PFまたは、本明細書において代替的にページングスイーピングフレーム(PSF)とも称されるNRページングフレームは、PBS間のPBS周期Tperiod_PBSを有する連続するPBSの数Prepと定義され、ここで、Prepは1以上の整数である。パラメータTperiod_PBSは、ページングブロック、またはページングバースト、またはページングバーストシリーズの整数によって、もしくはページングブロック、またはページングバースト、またはページングバーストシリーズの時間間隔単位の整数で表され得る。あるいは、Tperiod_PBSは、無線フレームの整数によって表され得る。NR−PFの時間間隔長TNR−PFは、TNR−PF=Prep *Tperiod_PBSと定義される。UEは、パラメータPrepおよびTperiod_PBSを用いて、RRCシグナリングまたはMACコントロールエレメント(CE)シグナリングを通してネットワークによって構成され得る。ページングスイーピングフレーム構想を、図87、88および89に示す。図88および89は、NR SFNサイクル内の、DRXCycle=Tの間の第1および第2ページングバーストシリーズを示す。
ページング無線フレームユニット(Paging Radio Frame Unit:PFRU)と呼ばれる時間単位は、NR無線フレームで表されるNR−PFまたはPSFの長さを表すのに使用され得る。PRFUは、P個のシステム無線フレームであり得、ここで、Pは1以上の整数である。ここで、P−SFNは、PRFUにおいて表されるNRページングシステム無線フレーム番号であるとする。例えば、P−SFNの場合、P−SFNサイクルの長さは1024PFRUであり得る。
NR DRXサイクルであるT、例えば、ページングサイクルは、連続するPFRUの整数として表され得る。ここで、Jは、Tperiod_PBS内のページングブロックの数を意味するとする。各PRFUは、Prep *Jのページングブロック長である。NR DRXサイクル、例えばページングサイクルは、T*Prep *Jのページングブロックを含む。NR DRXサイクルの長さは、T*Prep *Tperiod_PBSである。
NRページングオケージョン(NR−PO)は、NR−PF内、言い換えるとPSF内のK個のページングブロックと定義され得、ここで、例えば、NR−PDCCHで伝送されるP−RNTIに対するページング伝送が行われ得る。Kは、1以上の整数である。NR−POの開始ページングブロックは、NR−PO内のK個のページングブロックの最初のページングブロックである。
ここで、Nを、ページングサイクル内のNR−PFの数、言い換えるとページングサイクル内のPSFの数、および、NsはNR−PFまたはPSF内のPOの数を意味するとする。
ここで、PSF内のNR−POを指し示すインデックスをi_sとする。NR−PFおよびNR−POは、本明細書に記載されるように計算され得る。
選択肢1、各NR−PFはPrep PBSを有し、各PBSは1つのNR−POを有する。
eNBおよび/またはUEは、下記比較式に従ってUEのPFを計算し得る。
NR−PF=P−SFNmodT=(TdivN)*(UE_IDmodN)
式中、N=min(T,nB)。
i_s=floor(UE_ID/N)modNs
PSF内のNR_POの数は、NR_PFまたはPSF内のPBSの繰り返しPrepの数と等しい。Prepの可能な値は、仕様によって予め定められ得る。説明のために、ここで、P
repの可能な値を、P
rep0=1<P
rep1<P
rep2に従い、P
rep0、P
rep1、P
rep2と想定する。表26は、可能なページングパラメータの一例である。
選択肢1aは、K=L*Mである。
ページングブロックを基準にしたNR−POの長さは、PBSの長さと同一である。
選択肢1bは、K<L*Mである。
NR−PO長は、PBSの長さより短い。例えば、NR−POは、重なり合わない可能性があり、ページングブロックを換算したPBSの長さは、NR−POの長さの倍数である。あるいは、NR−POは重なり合う可能性もある。
NR−POの開始ページングブロックの決定
開始ページングブロックの決定は、2つのステップに分割され得、その際、ステップ1はトレーニング段階である。UEは、ページングフレームを、NR−PF=P−SFNmodT=(TdivN)*(UE_IDmodN)と計算し、NR−POを、i_s=floor(UE_ID/N)modNsのインデックスを用いるPOとして計算する。デフォルトにより、UEは、インデックスi_sによって指し示されるK=L*Mページングブロックの最初のページングブロック、例えば、開始ページングブロックが、インデックスi_sによって指し示されるPBS内の最初のページングブロックである場合に、開始ページングブロックを想定する。このステップでは、UEが想定するPOの長さは、PBSの長さ、例えば、L*Mと同じである。
ステップ1では、UEは、ページング検出のために、例えば、NR−PDCCH上のページングインジケーションの検出のために、全てのPBSを監視する。UEは、識別情報、例えば、UEがページングされる場合のインデックスまたはページングブロックグループ(Kページングブロック)のインデックス等を記憶する。ページングされているUEが実際に検出する際のKページングブロックの最初のページングブロックは、UE NR−POの開始ページングブロックである。UEは、UEがページングされる際の、ビームのインデックス、eNB DL Txビーム、およびUE DL Rxビームを含むビーム構成情報も記憶する。
ステップ1では、UEは、UEが自身のページングを検出する際のK個のページングブロックとしてPOを設定する。
ステップ2は、NR−POの開始ページングブロックの洗練である。UEは、ページングフレームを、NR−PF=P−SFNmodT=(TdivN)*(UE_IDmodN)と計算する。例えば、UEはステップ1からのNR−POをPOとして使用する。あるいは、UEは新たなNR−POを、ステップ1からのNR−POページングブロックの前のk1ページングブロック、ステップ1からのNR−PO、および、ステップからのNR−POページングブロックに続くk2ページングブロック、k1およびk2ならびに整数およびネットワークによって構成可能なものの和集合として計算する。
あるいは、各PBSは、2つ以上のNR POを有し得る。
共通制御チャネルシグナリングのためのNRフレームワーク
NRでは、NRチャネル設計に関連して記載されたメカニズムが、共通制御シグナリングのためにも使用され得る。
図90に、本明細書で論じるように、モビリティシグナリング負荷低減の方法およびシステムに基づいて生成され得る例示的ディスプレイ(例えば、グラフィカルユーザーインターフェース)を示す。ディスプレイインターフェース901(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)は、RRC関連パラメータ、方法のフロー、および現在の状態に随伴するRRC等、モビリティシグナリング負荷低減に関連したテキストをブロック902内で提供し得る。本明細書で論じるステップのいずれの進行状況(例えば、送信されたメッセージまたはステップの成功)も、ブロック902内で表示され得る。加えて、グラフィカル出力902が、ディスプレイインターフェース901上で表示され得る。グラフィカル出力903は、モビリティシグナリング負荷低減の方法およびシステムを実装するデバイスのトポロジー、本明細書で論じる任意の方法またはシステムの進行状況のグラフィカル出力等であり得る。