JP2020507712A - 風力タービンブレードの前縁部保護 - Google Patents

風力タービンブレードの前縁部保護 Download PDF

Info

Publication number
JP2020507712A
JP2020507712A JP2019544740A JP2019544740A JP2020507712A JP 2020507712 A JP2020507712 A JP 2020507712A JP 2019544740 A JP2019544740 A JP 2019544740A JP 2019544740 A JP2019544740 A JP 2019544740A JP 2020507712 A JP2020507712 A JP 2020507712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind turbine
turbine blade
edge
protective cover
leading edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019544740A
Other languages
English (en)
Inventor
ルイジター,ボウト
メルドガード,クリスチャン
ベックデール ダムガード,ブライアン
ベックデール ダムガード,ブライアン
Original Assignee
エムエイチアイ ヴェスタス オフショア ウィンド エー/エス
エムエイチアイ ヴェスタス オフショア ウィンド エー/エス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エムエイチアイ ヴェスタス オフショア ウィンド エー/エス, エムエイチアイ ヴェスタス オフショア ウィンド エー/エス filed Critical エムエイチアイ ヴェスタス オフショア ウィンド エー/エス
Publication of JP2020507712A publication Critical patent/JP2020507712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D80/00Details, components or accessories not provided for in groups F03D1/00 - F03D17/00
    • F03D80/50Maintenance or repair
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D1/00Wind motors with rotation axis substantially parallel to the air flow entering the rotor 
    • F03D1/06Rotors
    • F03D1/065Rotors characterised by their construction elements
    • F03D1/0675Rotors characterised by their construction elements of the blades
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2230/00Manufacture
    • F05B2230/30Manufacture with deposition of material
    • F05B2230/31Layer deposition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2240/00Components
    • F05B2240/20Rotors
    • F05B2240/30Characteristics of rotor blades, i.e. of any element transforming dynamic fluid energy to or from rotational energy and being attached to a rotor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2240/00Components
    • F05B2240/20Rotors
    • F05B2240/30Characteristics of rotor blades, i.e. of any element transforming dynamic fluid energy to or from rotational energy and being attached to a rotor
    • F05B2240/306Surface measures
    • F05B2240/3062Vortex generators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2280/00Materials; Properties thereof
    • F05B2280/60Properties or characteristics given to material by treatment or manufacturing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2280/00Materials; Properties thereof
    • F05B2280/60Properties or characteristics given to material by treatment or manufacturing
    • F05B2280/6011Coating
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

本発明は、風力タービンブレードの前縁部保護カバーに関する。保護カバーは、長手方向に伸張する第1の縁部及び第2の縁部と、第1の縁部及び第2の縁部の間に延びる弧状の外表面及び内表面とを有する。弧状の内表面は、例えば、ブレードの前縁部の少なくとも一部を覆うように、風力タービンブレードの外表面部に取り付けられるような形状になっており、長手方向に伸張する第1の縁部は、風力タービンブレードの負圧側に取り付けられる。保護カバーは、長手方向に伸張する第1の縁部の少なくとも一部に沿って保護カバーの弧状の外表面に配置される複数の渦発生部材を更に備える。提案される保護カバーにより、衝突する粒子に対する風力タービンブレードの保護が向上するとともに、風力タービンブレードの表面上の流体特性が向上する。本発明は、さらに、前縁部保護カバーを備える風力タービンブレードを準備する方法であって、複数の渦発生部材を備える前縁部保護カバーを成形加工するステップと、前縁部保護カバーを風力タービンブレードの外表面部に取り付けるステップとを含む、方法に関する。【選択図】図2

Description

本発明は、風力タービンブレードの前縁部保護カバーに関する。本発明は、さらに、このような前縁部保護カバーを製造する方法に関する。
現代の風力タービンは、電力生産量を増大させるために大型化を続けており、ますます長い風力タービンブレードを備えるようになっている。ブレードが長くなるほど、ブレード表面に衝突する粒子の速度が相応に増大する。雨、雹、塩水飛沫及び他のデブリ粒子は、ブレード表面に400km/h以上にものぼる速度で衝突し、重大な腐食損傷を引き起こす可能性がある。特に、風力タービンの前縁部、とりわけ、風力タービンブレードの先端に最も近い最外部が、腐食を受ける。風力タービンブレードが十分に保護されていない場合、又は、保護物が摩耗している場合、ブレードは、時間とともに孔食、えぐれ及び層間剥離が発生することが観察されるが、これは空力効率及び構造的完全性に影響を与える可能性がある。ブレードの性能不良により、年間エネルギー生産量が低減する可能性があるが、修理のダウンタイムにはコストがかかる。
腐食保護を向上させるために、前縁部領域にコーティング又はテープを施すことによって前縁部保護を得ることができる。しかしながら、このようなコーティング又はテープは、取付け済みの風力タービンブレードの保護の向上又は修理のために現場で施すことが困難であり、また好ましい天候条件下でのみ施すことができる。さらに、腐食テープが破れて、いくらか剥がれたテープの部分が風に自由になびくことが観察されている。このことは、ブレードの空力性能を低下させるとともに、著しい騒音源となる可能性がある。
例えば特許文献1に記載されているように、事前に作製された保護カバー又はシールドを、完成した風力タービンブレードの外表面に取り付けることも知られている。しかしながら、事前に作製されるカバーは、例えば、ブレードに強固に結合するために必要な前縁部の長さに沿って3次元ブレード形状に密接にフィットするように製造することが困難であり得る。さらに、カバーからブレードシェルへ滑らかなに移行させるのは困難であり、また、多くの場合に時間のかかるフィッティング作業及び液体充填剤製品の使用を伴うが、これらは適した天候条件下でのみ実行することができる。一方で、カバーからブレードシェルへの小さな段部を伴う滑らかでない移行部は、それに関連して抗力が増大することによってブレードの早期の失速を引き起こし、揚力の損失及びしたがってエネルギー生産量の損失をもたらす可能性がある。
国際公開第2016/075619号
本発明の実施形態の一目的は、空力特性が向上し、特に揚力が高められた風力タービンブレードの前縁部保護カバーを提供することによって、上述した欠点のうちのいくつか又は全てを克服又は少なくとも低減することである。
本発明の実施形態の一目的は、風力タービンブレードの製造プロセス中及び修理又は保守時のどちらでも風力タービンブレードに取り付けられるように十分適した、特に現場作業に適した前縁部保護カバーを提供することである。
本発明の実施形態の更なる目的は、頑健であるが、シンプルな方策で製造することができ風力タービンブレードに取り付けることができる前縁部保護カバーを提供することである。
したがって、第1の態様において、本発明は、風力タービンブレードの前縁部保護カバーであって、風力タービンブレードは、ブレードの根元端部と先端部との間で長手方向に伸張するとともに、後縁部と前縁部との間で横断方向に延びる、前縁部保護カバーに関する。保護カバーは、長手方向に伸張する第1の縁部及び第2の縁部と、第1の縁部及び第2の縁部の間に延びる弧状の外表面及び内表面を有し、弧状の内表面は、前縁部の少なくとも一部を含む風力タービンブレードの外表面部に取り付けられるような形状であり、長手方向に伸張する第1の縁部は、風力タービンブレードの負圧側に取り付けられる。保護カバーは、風力タービンブレードに静的に固定されるように構成される。保護カバーは、長手方向に伸張する第1の縁部の少なくとも一部に沿って保護カバーの弧状の外表面に配置される複数の渦発生部材を更に備え、渦発生部材は、保護カバーと一体的に形成される。
これにより、一般的に雨、雹又は塵等の衝突する粒子又は投射物による最も大きな負荷に曝されるブレードの部分である風力タービンブレードの前縁部の腐食及び摩耗に対する向上した保護を提供する保護カバーが得られる。加えて、長手方向に伸張する第1の縁部の少なくとも一部に沿って配置される渦発生部材は、風力タービンブレードの負圧側において長手方向に伸張する第1の縁部の上流で、渦及び空気流のミキシングを発生させる。これにより、境界層は、第1の縁部にわたって保護カバーから風力タービンブレード表面への移行部を跨いで安定化される。渦発生部材の配置は、このようにして、保護カバーから風力タービンブレード表面への任意の段部の揚力減少作用及び/又は抗力増大作用を効果的に排除する。
これにより、風力タービンブレードの長手方向に延びる表面に沿ってカバーとブレード表面との間の移行部又は段部を滑らかにする又は充填するための充填剤を用いて風力タービンブレードに取り付ける必要のない保護カバーが得られる。これにより、前縁部保護カバーを風力タービンブレードに取り付けるのに必要な作業及び時間が大幅に低減され、また、ブレードを地上まで下降させる又は特別な作業環境を確立することを必要とすることなく現場で取り付けることが可能になる。さらに、上記システムを適用することができる天候の範囲も拡大される。さらに、他の方法では、テープ及び充填剤がしばしば損傷及び/又は剥離することが観察されており、腐食保護システム自体よりも頻繁に定期的な修理を必要とするので、ブレード上の保護カバーの寿命は延長される。むしろ、本発明に係る保護カバーは、少数の単純な作業で、基本的な工具のみを必要として、風力タービンブレードに装着して取り付けることができる点で有利である。これにより、保護カバーを、例えば、プラットフォームから又はロープアクセスを利用して、取り付けられている既存の風力タービンブレードに必要に応じて取り付けることが可能になる。加えて、上記方法は、例えば特別な真空発生装置、位置決め治具、加熱システム等を必要とすることなく、野外で実行することができる。さらに、風力タービンの前縁部保護は、保護カバーの単純な取付けによって比較的迅速に確立することができる。このことは、現場での修理又は保守作業時に施される場合、特に作業条件が短期間だけ容認され得る洋上タービン上のブレードに関して、特に有利である。
前縁部保護カバーは、風力タービンブレードに静的に固定されるように、風力タービンブレードに取り付けられるように構成される。換言すれば、前縁部保護カバーは、風力タービンブレードに対して形状を動的に変化させることができる可動カバーではない。前縁部保護カバーは、弧状の内表面が風力タービンブレードの外表面部に対して相補的な形状を有するように、すなわち、弧状の内表面が風力タービンブレードの外表面部に一致するように構成される。前縁部保護カバーは、風力タービンブレードに静的に固定されるが、これは、一時的な取付けとすることができ、カバーは、必要であれば除去及び交換することができる。
渦発生部材は、保護カバーがブレードに取り付けられたとき、渦発生部材が風力タービンブレードの外表面部から突出するように、保護カバーの弧状の外表面に配置される。
渦発生部材は、長手方向に伸張する第1の縁部の少なくとも一部に沿って保護カバーの弧状の外表面に配置される。渦発生部材は、このようにして、長手方向に伸張する第1の縁部に又は該第1の縁部の近くに、長手方向に伸張する第1の縁部に隣接して又は該第1の縁部と距離を置いて、配置される。渦発生部材は、長手方向に伸張する第1の縁部に対して同じ距離又は1つ以上の異なる距離を置いて、例えば長手方向に伸張する第1の縁部に沿って1列又は2列にして、配置することができる。
渦発生部材は、隣り合う渦発生部材の間で同じ距離又は異なる距離を置いて配置することができる。このようにして、これらの部材は、例えば、風力タービンブレードの根元端部に向かって互いにより近づくように配置することができる。
渦発生部材は、長手方向に伸張する第1の縁部の少なくとも一部に沿って、例えば好ましくは長手方向に伸張する第1の縁部の全長に沿って配置される。代替的には、渦発生部材は、長手方向に伸張する第1の縁部の少なくとも中央部に沿って、例えば長手方向に伸張する第1の縁部の全長の50%〜90%に沿って配置することができる。
保護カバーの長手方向に伸張する第1の縁部及び第2の縁部は、好ましくは実質的に直線状の縁部であるが、必要に応じて湾曲しているか、区分的に直線状であるか、又はこれらの組み合わせとしてもよいし、保護カバーから風力タービンブレード表面への移行部を形成するのに最良とみなされる任意の形状にしてもよい。外表面及び内表面は、弧状又は略U字状である。弧状の内表面及び外表面は、長手方向に伸張する縁部に向かって保護カバーの厚さが減少するような形状としてもよい。これにより、保護カバーから風力タービンブレード表面への縁部又は段部の高さが減少する。さらに、保護カバーは、これにより、風力タービンブレードの摩耗及び損傷が最大となる場所である前縁部の近くで、増大した厚さを有する。
保護カバーは、風力タービンブレードの負圧側表面及び正圧側表面の双方の一部を覆う役割を果たすように、その外表面部は、典型的には、前縁部を横切って伸張している。保護カバーは、前縁部の両側に同様の距離だけ伸張してもよいし、負圧側よりも正圧側に長い距離伸張するか又は正圧側よりも負圧側に長い距離伸張するようにしてもよい。保護カバーは、カバーの長さに沿って等しい又は同様の断面幅を有してもよいし、例えば、ブレードの先端部に近づくにつれて風力タービンブレード外形部のより広い部分を覆うように変化する幅を有してもよい。これにより、前縁部の保護は、衝突する粒子及び投射物の速度がより高い場所である先端部に向かって、ブレード外形部のより広い部分を覆うようにされる。
風力タービンブレードのブレード先端部及び最外部は、より高速の粒子に曝され、したがって腐食損傷のリスクがより高いので、前縁部の保護は、ブレード先端部に隣接する又はブレード先端部を含むブレード前縁部の最外部、例えば前縁部の長さの最も外側の5%〜40%、例えば最も外側の10%〜20%を保護するような形状であることが好ましい。
渦発生部材は、保護カバーと一体的に形成される。これにより、渦発生部材が風力タービンの動作時に剥がれ落ちるリスクが低減した、より頑健且つ耐摩耗性の保護カバーが得られる。加えて、渦発生部材は、これにより、風力タービンブレードの間断なく変化する複雑な変形パターンに追従可能であるようにいくらかの可撓性を有して成形加工される必要がある保護カバーと同じ可撓性を有して形成することができる。この態様は、保護カバーが長いほど重要性が増す。さらに、保護カバーは、事前に製造及び準備して、少数の比較的単純な作業で風力タービンブレードに取り付けられるように用意することができる。
一実施形態によれば、複数の渦発生部材を備える保護カバーは、ポリウレタン又はエポキシ等の可撓性プラスチック材料から成形加工される。これにより、渦発生部材を備える保護カバーは、風力タービンブレードとともに変形して撓むことができるように十分な可撓性を有するように作製することができる。それにより、保護カバーと風力タービンブレード表面との間の結合部又は取付け部は、より小さな負荷を受け、保護カバーが緩む又は部分的に剥がれ落ちるリスクが大幅に減少する。
更なる一実施形態において、渦発生部材は、保護カバーの弧状の外表面から突出する四面体様形状の本体を備える。四面体様形状とは、本体が、保護カバーの外表面から突出する3つの表面を有すること、及び、本体のこれらの表面が、平坦及び/又は湾曲していることができることを意味する。これにより、渦発生部材は、従来のフィン様の渦発生器と同じ又は同様の渦発生特性をもたらすと同時に、部材を保護カバーの他の部分と一体的に、好ましくは同じ材料から、鋳造又は成形加工することを可能にする形状を得る。四面体様形状の本体により、渦発生部材は、部材の望ましい剛性を実現するような体積を得る。
一実施形態において、上記による四面体様形状の本体は、正圧面と、負圧面と、後面とを更に有し、保護カバーがブレードに取り付けられたとき、後面は、長手方向に伸張する第1の縁部に向き、正圧面は、ブレードの先端部又は根元端部に向く。これにより、渦発生部材は、例えば、保護カバーの縁部の下流で望ましいミキシングを効果的に引き起こすような形状になっており、上記ミキシングにより、境界層が安定化されるとともに風力タービンブレードの揚力が高められる。一実施形態において、渦発生部材は、正圧面がブレードの先端部又は根元端部に交互に向く状態で、対をなして配置される。これにより、各組の渦発生部材は、反対に回転する渦を発生させる役割を果たす。
正圧面は、一実施形態において、内側に湾曲し(すなわち、凹形状)、したがって好ましい流れ特性を効果的に得るような形状になっている。
実施形態において、後面及び/又は正圧面は、弧状の外表面から実質的に垂直に延在する。これにより、正圧面は、境界層のミキシングを促進し、境界層をより安定化し、剥離を遅らせるために望ましいようにブレード表面上の流れを変化させる目的で、従来のフィン様の渦発生器と非常に類似する形状とすることができる。さらに、これにより、後面は、流れ特性に影響を与えることなく、渦発生部材の本体の必要な剛性を提供することに役立つ。
更なる一実施形態によれば、渦発生部材は、弧状の外表面から、前縁部から離れて長手方向に伸張する第1の縁部に向かう方向に増大する高さを有する本体を備える。渦発生部材は、弧状の外表面から、風力タービンブレードの翼弦長の0.2%〜0.7%の範囲及び/又は2mm〜10mmの範囲の最大高さだけ突出することができる。これにより、風力タービンブレードの周りの流れに悪影響を与えることなく、境界層を安定化する空気流の効果的なミキシングが達成される。
一実施形態において、渦発生部材は、渦発生部材と長手方向に伸張する第1の縁部との間で距離を置いて配置され、この距離は、2mm〜30mmの範囲、例えば、7mm〜15mmの範囲である。渦発生部材は、これにより、境界層に影響を与え、例えば、実際に保護カバーと風力タービンブレード表面との間の形状不連続部又は段付き表面を隠し、それにより向上した揚力特性をもたらす役割を果たすことがわかっている。
更なる態様によれば、本発明は、ブレードの根元端部と先端部との間の長さに伸張するとともに、後縁部と前縁部との間の幅に伸張する風力タービンブレードであって、風力タービンブレードは、前縁部の少なくとも一部を含む外表面部を有するとともに、風力タービンブレードの外表面部に取り付けられる上記のうちのいずれかに係る前縁部保護カバーを更に備え、このとき、長手方向に伸張する第1の縁部は、風力タービンブレードの負圧側に取り付けられる、風力タービンブレードに関する。この風力タービンブレードの利点は、上記で前縁部保護カバーに関して記載したとおりである。
実施形態において、保護カバーは、接着剤によって、及び/又は、渦発生部材と長手方向に伸張する第1の縁部との間に配置されるねじ、ボルト及び/又はリベット等の取付け手段によって、ブレードの外表面部に取り付けられる。これにより、必要に応じて野外にあるブレードに、現場にあるブレードに、又は更には風力タービンに取り付けられたブレードに実行することができる、保護カバーの効果的な取付けが達成される。というのも、このタイプの取付けは、例えば、特別な環境(天候条件から隔離され、使用される接着剤の機能窓に合致する)又は特別な製造設備若しくは機械類等に対するいかなる要求も伴わずに、単純な手作業及び単純なツールによって実行することができるからである。さらに、渦発生手段と長手方向に伸張する第1の縁部との間に配置される取付け手段の使用は、渦発生部材が、取付け手段によって生じた表面不連続部又は凹凸部を隠す役割を更に果たす点で有利である。このようにして、渦発生部材は、保護カバーとブレード表面との間の縁部だけではなく、取付け手段によって生じた表面凹凸部にもかかわらず、境界層を安定化する機能を果たす。
1つの実施形態において、前縁部保護カバーは、ねじ、ボルト及び/又はリベット等の取付け手段による締結を更に容易にするように、比較的剛性である。この実施形態において、前縁部保護カバーの剛性は、少なくとも500MPa×mmであり、ここで、剛性は、前縁部保護カバーの弾性率に前縁部保護カバーの厚さを掛けたものとして計算される。前縁部保護カバーが厚さの変化を有する場合、少なくとも前縁部保護カバーの最も大きな厚さを有する部分は、少なくとも500MPa×mmの剛性を有することが好ましく、前縁部保護カバーの全ての部分が、少なくとも500MPa×mmの剛性を有することがより好ましい。前縁部保護カバーの剛性は、最大250GPa×mmである。前縁部保護カバーの剛性は、1GPa×mm〜100GPa×mmの範囲であることがより好ましい。
前縁部保護カバーの厚さは、典型的には約400μm〜約5mmである。より剛性の高い前縁部保護カバーに関しては、厚さは約1mm〜5mmであることが好ましく、1.5mm〜4mmであることがより好ましい。1つの実施形態において、最小厚さは、約1mm〜2mmであり、最大厚さは、約3mm〜5mmである。
更なる態様によれば、本発明は、前縁部保護カバーを備える風力タービンブレードを準備する方法であって、風力タービンブレードは、ブレードの根元端部と先端部との間の長さに伸張するとともに、後縁部と前縁部との間の幅に伸張し、風力タービンブレードは、前縁部の少なくとも一部を含む外表面部を備え、該方法は、
複数の渦発生部材を備える、上述した実施形態のうちのいずれかに係る前縁部保護カバーを成形加工することと、
例えば、前縁部の一部を覆うように、前縁部保護カバーを風力タービンブレードの外表面部に取り付け、渦発生部材が風力タービンブレードの負圧側に配置されるようにすることと、
を含む、方法に関する。この方法の利点は、上記で前縁部保護カバーに関して記載したとおりである。
一実施形態において、前縁部保護カバーは、渦発生部材を成形加工するための複数のリセスを有する金型において成形加工される。これにより、渦発生部材を備える保護カバーを、1部品として、また必要に応じて同じ材料の1部品として、一度に成形加工することができる。これにより、渦発生部材は、保護カバーの他の部分と一体的に形成され、渦発生部材のいずれかがカバーの表面から剥がれ落ちる又は離脱するリスクが最小限に抑えられる。
上記の方法ステップは、風力タービンブレードの製造過程の一部をなすこともできるし、代替的に又は加えて、風力タービンブレードの修理又は保守時の後処理として実行することもできる。すなわち、前縁部保護カバーは、最初の製造時に風力タービンブレードに取り付けることができるが、既存の風力タービンブレードに後の時点で施すことにも非常によく適している。上記の作製方法は、例えば、特別な環境(天候条件から隔離され、使用される塗料の機能窓に合致する)又は特別な製造設備若しくは機械類等に対するいかなる要求も伴わずに、単純な手作業及び単純なツールによって実行することができるので、本方法を野外にあるブレードに、現場にあるブレードに、又は更には風力タービンに取り付けられているブレードに実行することができることが特別な利点である。
以下、図面を参照しながら、本発明の様々な実施形態を記載する。
前縁部保護カバーを備える風力タービンブレードを示す図である。 図2Aは前縁部保護カバーを備える風力タービンブレードを部分斜視図で示す図である。図2Bは本発明の一実施形態に係る前縁部保護カバーを含む前縁部領域を拡大図で示す図である。 図3Aは保護カバーを有しない風力タービンブレード外形部の周りの風の流れを示す図である。図3Bは保護カバーを有する風力タービンブレード外形部の周りの風の流れを示す図である。図3Cは本発明の一実施形態に係る保護カバーを有する風力タービンブレード外形部の周りの風の流れを示す図である。 図4Aは様々な本発明の実施形態に係る保護カバーに配置される渦発生部材の様々な形状を示す図である。図4Bは様々な本発明の実施形態に係る保護カバーに配置される渦発生部材の様々な形状を示す図である。図4Cは様々な本発明の実施形態に係る保護カバーに配置される渦発生部材の様々な形状を示す図である。図4Dは様々な本発明の実施形態に係る保護カバーに配置される渦発生部材の様々な形状を示す図である。図4Eは様々な本発明の実施形態に係る保護カバーに配置される渦発生部材の様々な形状を示す図である。 斜視図及び断面図で見た場合の、保護カバー上の渦発生部材の配置を示す図である。 図6Aは上面図で見た場合の、渦発生部材の一部の様々な形状を示す図である。図6Bは上面図で見た場合の、渦発生部材の一部の様々な形状を示す図である。図6Cは上面図で見た場合の、渦発生部材の一部の様々な形状を示す図である。図6Dは上面図で見た場合の、渦発生部材の一部の様々な形状を示す図である。
図1は、ブレードの根元端部202と先端部203との間の長さ201で伸張するとともに、後縁部205と前縁部206との間の矢印204で示されている幅で延在する風力タービンブレード110を示している。風力タービンブレードの外表面部210は、前縁部206の一部を占め、本発明に係る前縁部保護カバー100が設けられている。
図2Aは、ブレード中間位置211において図1に示されている輪郭300に対応する断面で見た場合の風力タービンブレード101の一部と、先端部203に向かう斜視図でのブレードの外側部分とを示している。前縁部206の周りの最前領域が、図2Bに拡大図で示されている。ブレードの外表面部又は外側表面部210は、ブレードの前縁部206を覆うとともにブレードの前縁部206を横切って延びる。図2Aでは、矢印207は、定格電力未満での通常の風力タービン動作下での風力タービンブレードの周りの流れ経路を示している。風力タービンブレード110は、前縁部保護カバー100を備え、前縁部保護カバー100は、表面部210に取り付けられ、それによりブレードの前縁部の少なくとも一部を覆う。
前縁部保護カバー100は、長手方向に伸張する第1の縁部221及び第2の縁部222と、第1の縁部221及び第2の縁部222の間に延びる弧状の外表面223及び内表面224とを有する。カバーの厚さ208は、弧状の内表面224に直交する、弧状の外表面223と内表面224との間の距離である。厚さ208は、典型的には、保護カバー全体に関して実質的に一定である(すなわち、20%未満の厚さの変化を有する)。いくつかの実施形態において、保護カバーは、カバーの221と222との間の部分において、他の箇所で記載した保護カバーの最小厚さよりも20%超大きな最大厚さを有する。長手方向に伸張する第1の縁部221は、風力タービンブレードの負圧側に取り付けられる。保護カバー100は、長手方向に伸張する第1の縁部221の少なくとも一部に沿って保護カバーの弧状の外表面223に、したがって風力タービンブレードの負圧側に配置される、複数の渦発生部材250を更に備える。渦発生部材250は、保護カバーの長手方向に伸張する第1の縁部221の上流、したがって保護カバーとブレード表面との間の段部又は不連続部230の上流に配置される。渦発生部材250を、長手方向に伸張する第2の縁部222の少なくとも一部に沿って、図2Bに示されている風力タービンブレードの正圧側に更に配置することができる。
図3A〜図3Cは、前縁部保護カバー100が風力タービンブレード外形部300の周りの流れに影響を与える様子と、保護カバー上での渦発生部材の有利な機能とを示している。図3Aには、風力タービンブレード外形部300の周りの典型的な層流310が示されている。図3Bには、従来の保護カバー100の取付けによって負圧側及び正圧側の両方で段付き表面又は不連続部230が形成され、境界層の剥離311及び揚力の損失がもたらされる様子が示されている。図3Cには、カバーの縁部の上流に配置される渦発生部材250を備える、本発明に係る保護カバー100の効果が示されている。保護カバー上の渦発生部材250により、流れに乱流が生じて空気流中でミキシングが発生し、それにより、負圧面に沿って境界層が安定化される。このようにして、渦発生部材250は、保護カバー100とブレード表面との間の形状不連続部を効果的に隠し、揚力を高める。
図4A〜図4Eは、保護カバー100上に配置される渦発生部材250の様々な好ましい形状を示している。ここで、渦発生部材250は、保護カバー100の弧状の外表面223から突出する四面体様形状の本体400を備える。四面体様形状の本体400はここでは全て、正圧面401と、負圧面402と、後面403とを有する。これらの表面は、後面403が、長手方向に伸張する第1の縁部221に向くように配向される。したがって、図4における渦発生部材250は、後縁部から前縁部に向かって、図4Dの部材に関して矢印410で示されている風流入の全体的な方向に対向するように斜視図で見たものである。正圧面401は、ブレードの先端部203に向く。渦発生部材250の本体400は、弧状の外表面から測定した場合、前縁部206から長手方向に伸張する第1の縁部221に向かう方向、すなわち風の流れの全体的な方向410に増大する高さを有する。渦発生部材250のうちの1つの渦発生部材の最大高さ430は、図4Eに示されている。最大高さ430は、風力タービンブレードの翼弦長の0.2%〜0.7%の範囲及び/又は2mm〜10mmの範囲であることが好ましい。
風流入の全体的な方向410に対する正圧面401の角度420は、図5に示されており、いくつかの異なる正圧面形状に関して、上面図で見たものが図6A〜図6Dに示されている。
正圧面401の角度及び正圧面401の形状及び/又は渦発生部材250の本体の負圧面402の基準は概して、正圧面401が、好ましい流れ特性を得るような角度及び形状になっていることである。したがって、この表面の形状及び角度は、全体として従来のフィン様タイプの渦発生器と同じ設計規則に従う。さらに、負圧側面402は、本体体積と、渦発生部材の望ましい剛性を達成するのに十分な材料体積とを達成するような形状及び角度である。正圧面401と風の流れの全体的な方向410との間の角度420は、典型的にはおおよそ5度〜20度である。最も単純な形態において、正圧面は、図6Aに示されているように平坦な表面とすることができる。図6B及び図6Cに示されている実施形態において、正圧面401は、少なくとも部分的に内方に湾曲し、それに従って空気流を誘導する。代替的には、図6Dに示されているように、正圧面401は、到来空気に向かって外方に湾曲する又は出っ張る、すなわち凸形状をなすことができる。このようにして、渦発生部材の形状は、ブレードの表面に沿って流れの望ましい変化を達成するように調整することができ、これにより、保護カバー100とブレード表面との間の形状不連続部を「隠す」ことが可能になる。保護カバーは、風力タービンブレードの変形に耐えるとともに追従するように、軟質ポリウレタン等の比較的軟質且つ可撓性の材料に成形加工されることが好ましい。渦発生部材の提案される四面体様形状により、これらの渦発生部材は、保護カバーと一体的に、好ましくは同じ材料から形成されながら、依然として、渦の発生及び空気流のミキシングを引き起こすのに必要な剛性を有することができる。
本発明の好ましい実施形態を記載したが、本発明はそれに限定されず、本発明から逸脱することなく変更を加えることができることが理解されるべきである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定され、文言上又は均等論のいずれかにより特許請求の範囲の趣旨内にある全ての考案は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。

Claims (18)

  1. 風力タービンブレードの前縁部保護カバーであって、前記風力タービンブレードは、該ブレードの根元端部と先端部との間で長手方向に伸張するとともに、後縁部と前縁部との間で横断方向に伸張しており、
    該保護カバーは、長手方向に伸張する第1の縁部及び第2の縁部と、該第1の縁部及び該第2の縁部の間で伸張する弧状の外表面及び内表面とを有し、前記弧状の内表面は、前記前縁部の少なくとも一部を含む前記風力タービンブレードの外表面部に取り付けられるような形状になっており、前記長手方向に伸張する第1の縁部は、前記風力タービンブレードの負圧側に取り付けられ、該保護カバーは、前記風力タービンブレードに静的に固定されるように構成され、
    該保護カバーは、前記長手方向に伸張する第1の縁部の少なくとも一部に沿って該保護カバーの前記弧状の外表面に配置される複数の渦発生部材を更に備え、該渦発生部材は、該保護カバーと一体的に形成される、前縁部保護カバー。
  2. 前記渦発生部材は、前記保護カバーの前記弧状の外表面から突出する四面体様形状の本体を備える、請求項1に記載の前縁部保護カバー。
  3. 前記四面体様形状の本体は、正圧面と、負圧面と、後面とを有し、前記保護カバーが前記ブレードに取り付けられたとき、前記後面は、前記長手方向に伸張する第1の縁部に向き、前記正圧面は、前記ブレードの前記先端部又は前記根元端部に向く、請求項2に記載の前縁部保護カバー。
  4. 前記正圧面は、内側に湾曲している、請求項3に記載の前縁部保護カバー。
  5. 前記後面は、前記弧状の外表面からほぼ垂直に延びる、請求項3又は4に記載の前縁部保護カバー。
  6. 前記正圧面は、前記弧状の外表面からほぼ垂直に延びる、請求項3〜5のいずれか1項に記載の前縁部保護カバー。
  7. 前記渦発生部材は、前記前縁部から前記長手方向に伸張する第1の縁部に向かう方向に、前記弧状の外表面からの高さが増大する本体を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の前縁部保護カバー。
  8. 前記渦発生部材は、前記弧状の外表面から、前記風力タービンブレードの翼弦長の0.2%〜0.7%の範囲及び/又は2mm〜10mmの範囲の最大高さだけ突出する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の前縁部保護カバー。
  9. 前記保護カバーは、ポリウレタン又はエポキシ等の可撓性プラスチック材料から成形加工された前記複数の渦発生部材を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の前縁部保護カバー。
  10. 前記渦発生部材は、該渦発生部材と前記長手方向に伸張する第1の縁部との間で距離を置いて配置され、該距離は、2mm〜30mmの範囲、例えば、7mm〜15mmの範囲である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の前縁部保護カバー。
  11. 風力タービンブレードであって、該風力タービンブレードは、該ブレードの根元端部と先端部との間の長さで伸張するとともに、後縁部と前縁部との間の幅で伸張し、該風力タービンブレードは、前記前縁部の少なくとも一部を含む外表面部を有し、
    前記風力タービンは、該風力タービンブレードの前記外表面部に取り付けられる請求項1〜10のいずれか1項に記載の前縁部保護カバーを更に備え、前記長手方向に伸張する第1の縁部は、該風力タービンブレードの負圧側に取り付けられる、風力タービンブレード。
  12. 前記保護カバーは、接着剤によって前記ブレードの前記外表面部に取り付けられる、請求項11に記載の風力タービンブレード。
  13. 前記保護カバーは、前記渦発生手段と前記長手方向に伸張する第1の縁部との間に配置されるねじ、ボルト及び/又はリベット等の取付け手段によって、前記ブレードの前記外表面部に取り付けられる、請求項11に記載の風力タービンブレード。
  14. 前記前縁部保護カバーは、500MPa×mm〜250GPa×mmの範囲の剛性を有し、好ましくは、前記前縁部保護カバーは、1GPa×mm〜100GPa×mmの範囲の剛性を有する、請求項13に記載の風力タービンブレード。
  15. 前縁部保護カバーを備える風力タービンブレードを準備する方法であって、前記風力タービンブレードは、該ブレードの根元端部と先端部との間の長さで伸張するとともに、後縁部と前縁部との間の幅で伸張しており、前記風力タービンブレードは、前記前縁部の少なくとも一部を含む外表面部を有し、該方法は、
    複数の渦発生部材を備える請求項1〜10のいずれか1項に記載の前縁部保護カバーを成形加工することと、
    前記前縁部の前記一部を覆うように、かつ前記渦発生部材が前記風力タービンブレードの負圧側に配置されるように前記前縁部保護カバーを前記風力タービンブレードの前記外表面部に取り付けることと、
    を含む、方法。
  16. 前記前縁部保護カバーは、前記渦発生部材を成形加工するための複数のリセスを有する金型において成形加工される、請求項15に記載の風力タービンブレードを準備する方法。
  17. 前記方法ステップは、前記風力タービンブレードの製造過程の一部をなす、請求項15又は16に記載の風力タービンブレードを準備する方法。
  18. 前記前縁部保護カバーを取り付ける方法ステップは、前記風力タービンブレードの修理又は保守時の後処理として実行される、請求項15又は16に記載の風力タービンブレードを準備する方法。
JP2019544740A 2017-02-17 2018-02-16 風力タービンブレードの前縁部保護 Pending JP2020507712A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DKPA201770106 2017-02-17
DKPA201770106 2017-02-17
PCT/EP2018/053893 WO2018149970A1 (en) 2017-02-17 2018-02-16 Leading edge protection of a wind turbine blade

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020507712A true JP2020507712A (ja) 2020-03-12

Family

ID=61231278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019544740A Pending JP2020507712A (ja) 2017-02-17 2018-02-16 風力タービンブレードの前縁部保護

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20200063718A1 (ja)
EP (1) EP3583313A1 (ja)
JP (1) JP2020507712A (ja)
CN (1) CN110431303B (ja)
WO (1) WO2018149970A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022114106A1 (ja) * 2020-11-27 2022-06-02 三菱重工業株式会社 風車翼用のボルテックスジェネレータ、風車翼及び風力発電装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11274653B2 (en) * 2016-09-27 2022-03-15 Siemens Gamesa Renewable Energy A/S Protective cover system
US20210180562A1 (en) * 2017-12-12 2021-06-17 Lm Wind Power International Technology Ii Aps A leading edge device, methods of manufacturing and installing the leading edge device and a wind turbine blade
EP3536947B1 (en) * 2018-03-08 2023-07-12 Siemens Gamesa Renewable Energy A/S Protective cover for protecting a leading edge of a wind turbine blade
EP3578806A1 (en) * 2018-06-04 2019-12-11 Siemens Gamesa Renewable Energy A/S Method for repairing a leading edge of wind turbine blade
USD897290S1 (en) * 2019-01-16 2020-09-29 Vestas Wind Systems A/S Wind turbine blade tip
EP3865703A1 (en) 2020-02-12 2021-08-18 Siemens Gamesa Renewable Energy A/S Wind turbine rotor blade leading-edge protector
US11441545B2 (en) * 2020-02-25 2022-09-13 General Electric Company Tungsten-based erosion-resistant leading edge protection cap for rotor blades
EP3910193B1 (en) * 2020-05-11 2024-03-20 Siemens Gamesa Renewable Energy A/S Method of manufacturing a wind turbine rotor blade
GB2600148A (en) * 2020-10-23 2022-04-27 Blade Dynamics Ltd A wind turbine rotor blade assembly with an erosion shield
WO2022171862A1 (en) * 2021-02-12 2022-08-18 Lm Wind Power A/S Leading edge protection with reduced noise impact

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2379159T3 (es) * 2006-06-09 2012-04-23 Vestas Wind Systems A/S Una pala de turbina eólica y una turbina eólica controlada por paso
ATE490404T1 (de) * 2007-03-20 2010-12-15 Vestas Wind Sys As Windturbinenschaufel mit wirbelerzeugern
ES2333929B1 (es) * 2007-10-18 2011-01-31 Fundacion Cener-Ciemat Proteccion desmontable del borde de ataque en una pala de aerogenerador.
GB2464163A (en) * 2009-02-25 2010-04-14 Vestas Wind Sys As Variable leading edge wind turbine blade
US8870124B2 (en) * 2009-07-10 2014-10-28 Peter Ireland Application of elastomeric vortex generators
CN201786551U (zh) * 2009-12-30 2011-04-06 力仓风力设备(上海)有限公司 风力发电机叶片前缘保护套
US8047801B2 (en) * 2010-06-23 2011-11-01 General Electric Company Wind turbine blades with aerodynamic vortex elements
CN105307931A (zh) * 2013-01-25 2016-02-03 彼得·艾瑞兰德 改善涡轮机械的能效
US20150010407A1 (en) * 2013-07-08 2015-01-08 Alonso O. Zamora Rodriguez Reduced noise vortex generator for wind turbine blade
CN203420835U (zh) * 2013-07-25 2014-02-05 国电联合动力技术有限公司 一种涡流发生器及应用其的风力发电机组
EP2927482A1 (en) * 2014-04-01 2015-10-07 LM WP Patent Holding A/S A wind turbine blade provided with an erosion shield
EP3037655A1 (en) * 2014-12-22 2016-06-29 Siemens Aktiengesellschaft Rotor blade extension
DE102015008813A1 (de) * 2015-07-10 2017-01-12 Senvion Gmbh Vortexgenerator
EP3144525A1 (en) * 2015-09-16 2017-03-22 Siemens Aktiengesellschaft Wind turbine rotor blade and thick leading edge shell
CN106246460B (zh) * 2016-08-26 2018-10-30 上海麦加涂料有限公司 一种风力发电机叶片用前缘防护体系及风力发电机叶片

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022114106A1 (ja) * 2020-11-27 2022-06-02 三菱重工業株式会社 風車翼用のボルテックスジェネレータ、風車翼及び風力発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN110431303B (zh) 2021-08-17
EP3583313A1 (en) 2019-12-25
WO2018149970A1 (en) 2018-08-23
CN110431303A (zh) 2019-11-08
US20200063718A1 (en) 2020-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020507712A (ja) 風力タービンブレードの前縁部保護
CA2774582C (en) Spoiler for a wind turbine rotor blade
CN105275740B (zh) 用于风力涡轮机叶片的涡流发生器单元
US8932024B2 (en) Wind turbine blade and wind power generator using the same
US10087912B2 (en) Vortex generator for a rotor blade
DK178435B1 (en) Wind turbine blades with a hardened substrate construction
US20150247487A1 (en) Wind turbine blade
CN105715449B (zh) 具有涡流发生器的转子叶片和风力涡轮机
JP2010043650A5 (ja)
KR20140042740A (ko) 풍력 터빈 회전자 블레이드
JP2015529305A (ja) 風力タービンブレード
EP3504428A1 (en) Protective cover system for protecting a leading edge of a wind turbine rotor blade
US20150322916A1 (en) Soiling shield for wind turbine blade
WO2013076313A2 (en) Blade for a wind turbine having a guide vane
US20190285046A1 (en) Vortex generator for fastening to a wind turbine rotor blade
WO2021028573A1 (en) Wind turbine blade with a gurney flap
WO2018059763A1 (en) Protective cap for protecting a leading edge of a wind turbine rotor blade
US20210310459A1 (en) Wind turbine rotor blade leading-edge protector
EP3638898B1 (en) Leading edge protection for a wind turbine blade
CN215633503U (zh) 叶片以及风力发电机组
US20240068438A1 (en) Protective cap for a leading edge of a wind turbine blade
KR20230065250A (ko) 풍력 터빈 블레이드를 위한 리딩 에지 보호
CN112639284A (zh) 用于风能设备的转子叶片和风能设备

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20191009