JP2020506769A - エアフィルター及びこれを含む空気浄化モジュール - Google Patents

エアフィルター及びこれを含む空気浄化モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2020506769A
JP2020506769A JP2019541791A JP2019541791A JP2020506769A JP 2020506769 A JP2020506769 A JP 2020506769A JP 2019541791 A JP2019541791 A JP 2019541791A JP 2019541791 A JP2019541791 A JP 2019541791A JP 2020506769 A JP2020506769 A JP 2020506769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
visible light
air
air filter
coating layer
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019541791A
Other languages
English (en)
Inventor
キム,ハナ
チェ,ジョンシク
イ,ドンイル
キム,ヒョジュン
イ,ヨップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LX Hausys Ltd
Original Assignee
LG Hausys Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LG Hausys Ltd filed Critical LG Hausys Ltd
Priority claimed from PCT/KR2018/001424 external-priority patent/WO2018143712A1/ko
Publication of JP2020506769A publication Critical patent/JP2020506769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • B60H3/0658Filter elements specially adapted for their arrangement in vehicles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/16Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using physical phenomena
    • A61L9/18Radiation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/0027Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours with additional separating or treating functions
    • B01D46/0028Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours with additional separating or treating functions provided with antibacterial or antifungal means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/0027Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours with additional separating or treating functions
    • B01D46/0038Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours with additional separating or treating functions with means for influencing the odor, e.g. deodorizing substances
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F8/00Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying
    • F24F8/10Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by separation, e.g. by filtering
    • F24F8/15Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by separation, e.g. by filtering by chemical means
    • F24F8/167Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by separation, e.g. by filtering by chemical means using catalytic reactions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • B60H2003/0675Photocatalytic filters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/06Filtering
    • B60H2003/0691Adsorption filters, e.g. activated carbon
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/20Casings or covers
    • F24F2013/205Mounting a ventilator fan therein

Abstract

メタルフォーム(metal foam)基材、炭素素材コーティング層及び可視光活性光触媒コーティング層を含むエアフィルターを提供する。

Description

空気浄化機能を有するエアフィルター及びこれを含む空気浄化モジュールに関する。
車両用空調装置(HVAC System)は、車両の室内外循環機能を運転者が調節できるように作られた装置である。車両の換気が足りない場合、内部の有害物質の濃度が増え、人体に良くない影響を与えるし、運転者及び同乗者の疲労感を増加させる原因となったりする。従って、最近は、車両の内部空気の質を向上させるために、空気清浄オプション機能を有するイオナイザー(ionizer)等が多く使用されている。イオナイザー(ionizer)は、電源が供給されると、電流を高電圧に変換し、イオン放電極で水素イオン(H+)等の正電荷を帯びるイオン又は酸素イオン(O2-)等の負電荷を帯びるイオンを放射する。このように放射されたイオンは、空気中で水分と会ってクラスター化され、有害物質と結合され、OH-を発生させて有害物質を除去する原理を利用したものである。しかし、実際、イオナイザーの有害物質除去性能は、低い水準であり、却って空気中にオゾンを生成して人体に悪影響を与えるおそれがある。従って、イオナイザーと取り替えながら、人体に無害であり、広範囲な有害物質除去性能を具現するエアフィルターを適用した空気清浄装置について開発が必要な実情である。
本発明の一具現例は、エアフィルターであって、多様な種類の有害物質に対する除去性能に優れており、耐久性が高く、脱臭及び抗菌機能を効果的に発揮することができる。
本発明の一具現例は、前記エアフィルターを適用して車両の内部空気の質を向上させる空気浄化モジュールを提供する。
本発明の一具現例において、メタルフォーム(metal foam)基材、炭素素材コーティング層及び可視光活性光触媒コーティング層を含むエアフィルターを提供する。
本発明の一具現例において、空気流入口と空気排出口とを含む本体;前記本体の内部に配置された可視光発光素子;及び前記本体の内部に配置され、前記エアフィルター(air filter)を含む空気浄化モジュールを提供する。
前記エアフィルターは、アルデヒド、アンモニア、アセト酸等、多様な種類の有害ガスに対する除去性能に優れており、耐久性が高く、脱臭及び抗菌機能を効果的に発揮して、車両用空気浄化モジュールに適用する際に車両の内部空気の質を大きく向上させる。
本発明の一具現例による前記エアフィルターの拡大図をSEMイメージを用いて概略的に示した図面。 本発明の一具現例による活性炭粒子の断面を概略的に示した図面。 本発明の一具現例による空気浄化モジュールを概略的に示した図面。
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、後述する実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下に開示する実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態に具現されるものであり、ただし、本実施例は、本発明の開示を完全にして、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。
図面における複数の層及び領域を明確に表現するために厚みを拡大して示した。また図面において、説明の便宜のため一部の層及び領域の厚みを誇張して示した。全明細書における同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
また、本明細書における層、膜、領域、板等の部分が他の部分の「上に」又は「上部に」あると言うとき、これは他の部分の「真上に」ある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「真上に」あると言うときには、中間に他の部分がないことを意味する。また、層、膜、領域、板等の部分が他の部分の「下に」又は「下部に」あると言うとき、これは他の部分の「真下に」ある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「真下に」あると言うときには、中間に他の部分がないことを意味する。
本発明の一具現例において、メタルフォーム(metal foam)基材、炭素素材コーティング層及び可視光活性光触媒コーティング層を含むエアフィルターを提供する。
図1は、本発明の一具現例による前記エアフィルター30とその拡大イメージを概略的に示したものである。図1を参照すると、前記エアフィルター30は、メタルフォーム(metal foam)基材31、炭素素材コーティング層32及び可視光活性光触媒コーティング層33を含む。具体的には、前記エアフィルター30は、前記メタルフォーム基材31と前記メタルフォーム基材31の表面にコーティングされた炭素素材コーティング層32及び前記炭素素材コーティング層上にコーティングされた可視光活性光触媒コーティング層33を含む。
前記メタルフォーム基材31は、ニッケル、鉄、クロム、アルミニウム、銅、タングステン、SUS、チタン、銀、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された一つを含んでいてもよい。
一具現例において、前記メタルフォーム基材31は、ニッケル、鉄、クロム、アルミニウム又は銅であってもよい。
一具現例において、前記メタルフォーム基材31は、ニッケルを含んでいてもよく、例えば、ニッケルのみからなってもよい。前記メタルフォーム基材31がニッケルを含む場合、これを含まない場合に比べて、メタルフォーム状に加工する成形性を考慮した側面で有利である。
また、前記メタルフォーム基材31の厚みは、約1.6mm〜約15mmであってもよく、例えば、約2mm〜約10mmであってもよく、例えば、約3mm〜約5mmであってもよい。前記メタルフォーム基材31の厚みが厚いほど表面積が大きくなるため、前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33が形成され得る基材の面積が大きくなる利点がある。ただし、前記メタルフォーム基材31の厚みが厚すぎる場合、その内部に光が照射されない部分が生じ、光触媒コーティング量に比べて性能が良くないという問題が生じるおそれがある。また、前記メタルフォーム基材31の厚みが厚すぎる場合、前記空気浄化モジュールを車両用空調装置に適用するための大きさで好適に製造できないおそれがある。従って、前記メタルフォーム基材31の厚みを前記範囲に調節することにより、前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33のコーティング量に比べて、優れた空気浄化性能を具現することができ、前記空気浄化モジュールを所望の大きさに製造することが容易である。
図1を参照すると、前記メタルフォーム基材31は、気孔を含む3次元網状構造を有する。前記メタルフォーム基材31の3次元網状構造において、それぞれの気孔を取り囲みながら基本骨格を成す部分が前記メタルフォーム基材31の表面となる。前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33は、前記メタルフォーム基材31の表面上に順次形成されてもよい。
前記メタルフォーム基材31の気孔は、大きさが約100μm〜約1500μmであってもよく、例えば、約500μm〜約1500μmであってもよい。前記気孔の大きさは、気孔の最大直径を意味し、SEM又はTEMを用いて確認することができる。前記メタルフォーム基材31の気孔がこのような大きさを有することにより、空気の流れ速度を好適に確保することができ、前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33が内部まで形成され、優れた空気浄化機能を具現することができる。
前記メタルフォーム基材31は、図1に示したように、平板状であってもよく、前記平板状の平面上の1平方インチ(inch2)単位面積に相当する単位体積当たりの気孔数が約20個〜約110個であってもよく、例えば、約30個〜約100個であってもよく、例えば、約40個〜約70個であってもよく、例えば、約50個〜約70個であってもよい。前記メタルフォーム基材31の平面上の1平方インチ単位面積に相当する単位体積は、前記単位面積を区分する境界線を前記メタルフォーム基材31の平面に垂直に伸びて形成される前記メタルフォーム基材31の領域を意味する。図1を参考すれば、単位面積(S)と単位体積(V)の関係を理解することができる。
例えば、前記メタルフォーム基材31の平面上の1inch2単位面積(S)に相当する単位体積(V)当たりの気孔数が少ないほど、一つの気孔の大きさは相対的に大きくなり、前記メタルフォーム基材31の平面上の1inch2単位面積(S)に相当する単位体積(V)当たりの気孔数が多いほど、一つの気孔の大きさは相対的に小さくなる。すなわち、前記メタルフォーム基材31の平面上の1inch2単位面積(S)に相当する単位体積(V)当たりの気孔数が少ないほど、空気の流れ性は高くなるが、前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33が形成される表面積が小さくなる問題がある。逆に、前記メタルフォーム基材31の平面上の1inch2単位面積(S)に相当する単位体積(V)当たりの気孔数が多いほど、前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33が形成され得る表面積は大きくなるが、空気の流れ性が低下する問題がある。従って、本発明の一具現例による前記エアフィルター30は、平面上の1inch2単位面積(S)に相当する単位体積(V)当たりの前述した範囲の気孔数を有するメタルフォーム基材31を含むことにより、目的とする空気浄化性能及び空気浄化効率をいずれも確保することができる。
前述したように、前記エアフィルター30は、前記メタルフォーム基材31の表面に形成された炭素素材コーティング層32及び可視光活性光触媒コーティング層33を含み、より具体的には、前記メタルフォーム基材31の表面上に前記炭素素材コーティング層32を含み、前記炭素素材コーティング層32上に前記可視光活性光触媒コーティング層33を含んでいてもよい。前記炭素素材コーティング層32と前記可視光活性光触媒コーティング層33が前記メタルフォーム基材31に対してこの順に配置されることにより、可視光活性光触媒による優れた空気浄化性能を具現することができ、前記炭素素材コーティング層32と前記可視光活性光触媒コーティング層33との間の界面付着力を高く具現することができる。
前記エアフィルター30が前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33を共に含むことにより、2つのうちいずれかのみを含む場合に比べて、さらに多様な種類の有害物質を除去することができ、さらに早い時間内に除去することができる。
また、前記エアフィルター30は、前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33をいずれも含む単一フィルター構成であって、炭素素材のフィルターと光触媒フィルターを別途備える場合に比べて、体積を減少させ、前記炭素素材の再生及びリサイクルが可能であるという利点を得ることができる。
前記炭素素材コーティング層32は、活性炭(active carbon)粒子及び有機バインダーを含んでいてもよい。前記有機バインダーは、前記活性炭粒子を前記メタルフォーム基材31の表面に密着させる役割を果たすものであって、無機バインダーを用いる場合に比べて、向上した付着性能を具現することができる。
例えば、前記有機バインダーは、ウレタン樹脂バインダー、アクリル樹脂バインダー、フェノール樹脂バインダー、エポキシ樹脂バインダー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された一つを含んでいてもよい。一具現例において、前記有機バインダーは、ウレタン樹脂バインダーを含んでいてもよく、この場合、室温硬化及び乾燥が可能であり、コーティング膜の硬度が高く、耐磨耗性及び耐衝撃性に優れるという利点を得ることができる。
前記炭素素材コーティング層32は、前記有機バインダー100重量部に対して、前記活性炭粒子を約80〜約200重量部、具体的には、約80〜約120重量部含んでいてもよく、さらに具体的には、約90〜約110重量部含んでいてもよく、例えば、約100重量部含んでいてもよい。前記活性炭粒子が前記有機バインダーに比べて、かかる含量比で用いられることにより、前記炭素素材コーティング層32の好適な比表面積を確保しながらも、前記メタルフォーム基材31に対する付着性及び前記可視光活性光触媒コーティング層33が優れた界面付着性を確保することができる。また、前記炭素素材コーティング層32が前記メタルフォーム基材の表面に対して、向上したコーティング性及び付着性を具現するとともに、前記エアフィルター30の優れた光触媒活性を維持することができる。
前記有機バインダーに比べて、前記活性炭粒子の含量が少なすぎる場合には、前記有機バインダーが前記活性炭粒子の多孔性表面を塞ぎ、前記可視光活性光触媒コーティング層33を形成する可視光活性光触媒層粒子が前記活性炭粒子のポア構造によって吸着する性能を低下させるおそれがある。すなわち、活性炭表面積が有機バインダーによって低下し、前記活性炭粒子に吸着した可視光活性光触媒粒子量が少なくなる。また、前記有機バインダーに比べて、前記活性炭粒子の含量が多すぎる場合には、前記メタルフォーム基材の表面に対する前記炭素素材コーティング層32の付着力が弱くて、前記活性炭粒子が離脱する問題が起こり得るし、このとき、前記活性炭粒子に付着した前記可視光活性光触媒粒子が共に離脱する問題を伴う。
図2は、前記活性炭粒子の断面を概略的に示したものである。図2を参照すると、前記活性炭粒子は、多孔性粒子であってもよく、例えば、大きさが0Å超、20Å未満のマイクロポア(A)、大きさが20Å〜1000Åメソポア(B)、又はこれらをいずれも含んでいてもよい。前記活性炭粒子がこのような大きさのポアを含むことにより、前記炭素素材コーティング層32上に前記可視光活性光触媒コーティング層33を製造する際に優れた界面付着性能を発揮し得る。
より具体的には、図2を参照すると、前記活性炭粒子は、これの表面から内部のポアまで連結される毛細管状の通路を含むことになる。このとき、前記ポアの大きさによって前記毛細管状の幅が定まり、前述した大きさのマイクロポア及びメソポアによって前記毛細管状の通路による可視光光触媒コーティング組成物の吸着性能が向上し、その結果、前記炭素素材コーティング層32と前記可視光活性光触媒コーティング層33の界面付着力が大きく増大し得る。
前記活性炭粒子は、その粒径(particle diameter)が約5μm〜約100μmであってもよく、例えば、約10μm〜約50μmであってもよい。このような大きさの活性炭粒子を用いることにより、前記メタルフォーム基材31の表面に前記活性炭粒子が好適に分散されていてもよく、高い付着力でコーティングされていてもよい。
本明細書における粒径(particle diameter)は、粒子の平均直径を意味し、TEM/SEMイメージ分析によって得られた断面上の粒子に対する数平均粒径で測定することができる。
前記可視光活性光触媒コーティング層33は、可視光活性光触媒粒子を含み、より具体的には、前記可視光活性光触媒粒子のみからなってもよい。これは、前記可視光活性光触媒コーティング層が有機バインダー又は無機バインダー等のバインダー成分を別途含まないことを意味する。
具体的には、前記可視光活性光触媒コーティング層33は、前記可視光活性光触媒粒子の水系分散液に由来する。すなわち、前記可視光活性光触媒粒子が水又は蒸留水に分散された溶液から前記可視光活性光触媒コーティング層33を製造することができ、これによって、前記可視光活性光触媒コーティング層33が有機バインダー又は無機バインダーなしに、前記可視光活性光触媒粒子のみからなってもよく、その結果、光触媒効率を大きく高めることができる。
前記可視光活性光触媒コーティング層33に含まれた前記可視光活性光触媒粒子は、前記炭素素材コーティング層32のうち炭素素材、例えば、活性炭粒子に吸着した状態に形成される。従って、前記可視光活性光触媒コーティング層33は、前記炭素素材コーティング層32上に不連続な層に形成されるか、アイランド状を含む層に形成されてもよい。
前記可視光活性光触媒粒子は、波長が約400nm〜約800nmである可視光線領域の光を吸収して得たエネルギーから電子と正孔を生成し、生成された前記電子と正孔がパーオキサイドアニオン又はヒドロキシラジカルを生成する。次いで、前記パーオキサイドアニオン又はヒドロキシラジカルがアルデヒド、アンモニア、アセト酸等の有害物質を分解及び除去することができる。
前記可視光活性光触媒粒子は、三酸化タングステン(WO3)及び金属粒子を含んでいてもよい。具体的には、前記可視光活性光触媒粒子は、前記三酸化タングステンの表面に前記金属粒子が光−蒸着(photo−deposition)した構造を有する。
前記三酸化タングステンは、粒子状であり、安くて、可視光線下で光反応性に優れた利点を有する。
前記金属粒子は、前記三酸化タングステン粒子の表面に光−蒸着して、可視光活性光触媒粒子の可視光線に対する光反応性をさらに向上させる役割を果たし、例えば、転移金属又は貴金属を含んでいてもよい。
具体的には、前記金属粒子は、タングステン、クロム、バナジウム、モリブデン、銅、鉄、コバルト、マンガン、ニッケル、白金、金、銀、セリウム、カドミウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された一つを含んでいてもよい。例えば、前記金属粒子は、白金を含んでいてもよく、この場合、光触媒性能が極大化し得る。
前記三酸化タングステン及び金属粒子は、それぞれ球状の粒子であって、「球状の粒子」とは、数学的に完全な球状を有する粒子を意味するのではなく、投影像が円又は楕円と同一又は類似する形状を表す粒子を意味する。すなわち、前記可視光活性光触媒粒子は、球状の三酸化タングステン粒子の表面に球状の金属粒子が蒸着した形状を有する。
このとき、前記金属粒子の粒径(particle diameter)は、数ナノメーター(nm)であり、例えば、約2nm〜約5nmであってもよい。前記金属粒子の粒径は、前記三酸化タングステン粒子の粒径に比べて非常に小さく、前記金属粒子が前記範囲の粒径を有することにより、前記三酸化タングステン粒子の表面に好適な含量で光−蒸着して優れた光触媒活性を表す。
前記三酸化タングステン粒子の粒径(particle diameter)は、約20nm〜約100nmであってもよく、具体的には、約30nm〜約60nmであってもよい。前記三酸化タングステン粒子の粒径が前記範囲を満すことにより、前記可視光活性光触媒粒子のメタルフォーム基材骨格に対するコーティング性を向上させ、前記可視光活性光触媒粒子が好適な分散度を有するとともに、前記炭素素材コーティング層上にバインディング(binding)されていてもよい。
前記可視光活性光触媒粒子は、前記三酸化タングステン(WO3)100重量部に対して、前記金属粒子を約0.1〜約5重量部含んでいてもよく、例えば、約0.1〜約2重量部含んでいてもよく、例えば、約0.1〜約0.5重量部含んでいてもよい。前記可視光活性光触媒粒子が金属粒子を前記範囲の含量で含むことにより、三酸化タングステン(WO3)の表面に安定して光−蒸着させ、コストと対比して優れた性能を具現することができる。
本発明の一具現例において:
空気流入口と空気排出口とを含む本体;
前記本体の内部に配置された可視光発光素子;及び、
前記本体の内部に配置された、前記エアフィルター(air filter)を含む空気浄化モジュールを提供する。
図3は、前記空気浄化モジュールを概略的に示したものである。図3を参照すると、前記空気浄化モジュール100は、空気流入口11と空気排出口12とを含む本体10及び前記本体10の内部に配置された可視光発光素子20を含み、本体10の内部に配置されたエアフィルター30(air filter)を含む。
前記空気浄化モジュール100の本体10は、空気流入口11及び空気排出口12を含んでいてもよい。
前記エアフィルター30に関する詳細な説明は、前述したとおりである。
前記空気排出口12に前記エアフィルター30が配置されてもよい。前記エアフィルター30が前記空気排出口12に配置されることにより、前記エアフィルター30による脱臭、抗菌及び浄化作用を経た空気が他の汚染経路なしに、前記本体の外部へすぐに排出され、これによって、前記空気浄化モジュールを設置した車両の室内に高い純度に浄化した空気を供給することができる。
前記可視光発光素子20は、可視光線領域の光を放射する素子であって、前記エアフィルターに光を照射し、前記エアフィルターが脱臭、抗菌及び浄化作用を行うように活性化する役割を果たす。
前記空気排出口12に配置された前記エアフィルター30は、平板状であってもよく、前記可視光発光素子20は、面状に発光する発光面を備えてもよい。前記平板の平たい面と前記可視光発光素子20の発光面は、向かい合うように互いに垂直方向に離隔して平行に配置されてもよい。
前記可視光発光素子20は、面状に発光する発光面を備えてもよく、前記可視光発光素子20の発光面と前記エアフィルター30の平板状の面状が平行してもよい。
前記可視光発光素子20から放射する光量は、前記可視光発光素子20の発光面に垂直方向に放射する光量が最も多い。従って、前記空気排出口12に配置された平板状のエアフィルター30は、前記可視光発光素子20の発光面に垂直方向に離隔して向かい合うように対向させ、前記エアフィルター30の平たい面と前記可視光発光素子20の発光面とを平行に配置することにより、前記エアフィルター30内の可視光活性光触媒の光効率を向上させる。前記エアフィルター30内の可視光活性光触媒の光効率を向上させることで、前記空気浄化モジュール100の浄化作用が向上する。
また、前記本体10の空気流入口11から前記本体10の内部に流入する空気の流入方向(X)は、前記エアフィルター30と前記可視光発光素子20との間を横切る方向である。前記空気流入口11がこのような条件を満するように前記本体10に形成されることにより、前記空気浄化モジュール100を介する空気の流入が円滑である利点を得ることができ、前記空気浄化モジュール100を車両用空調装置等に適用しやすい構造を確保することができる。
前記本体10の空気流入口11には、これによる空気の流入をより円滑にするためにファン(fan)が配置されてもよい。
前記ファン(fan)は、空気の流入速度を好適に調節するためのものであって、風速が約0.1m/sec〜約3.0m/secであってもよい。前記ファンの風速が低すぎると、有害物質が前記エアフィルターと効果的に会うことができないし、風速が高すぎると、有害物質のエアフィルターの通過が速すぎることになり、分解反応のための時間を十分確保し難しい。従って、前記範囲の風速で空気を流入させるファンを用いて有害物質の除去効率をさらに向上させることができる。
前記空気浄化モジュール100は、前記エアフィルター30を含み、前記エアフィルター30は、有害成分を直接に除去する浄化機能を行う。
図3を参照すると、前記空気浄化モジュール100は、前記光触媒フィルター30とともに、本体10及び前記本体10の内部に配置された可視光発光素子20を含む。
前記本体10は、前記空気浄化モジュール100のハウジング(housing)の役割を果たすものであって、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、テフロン(登録商標)樹脂、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された一つのプラスチック材質からなるか、又はアルミニウム、ステンレススチール(SUS,Steel Use Stainless)等の金属材質からなってもよい。
一具現例において、前記本体10は、ポリエチレンテレフタラート(PET)を含むプラスチック材質で製造されてもよく、この場合、加工性及び成形性に優れており、軽量性が確保され、流通性の側面でより有利である。
前記空気浄化モジュール100は、前述したように、可視光線に対して光活性を有する光触媒を用いて空気を浄化するものであって、光触媒の光活性を誘導する光源として可視光発光素子20を用いる。
前記可視光発光素子20は、約400nm〜約800nmの可視光線に相当する光を放射する素子であって、例えば、ブルーLEDを用いてもよいが、これに制限されるものではない。例えば、約200nm以上、約400nm未満の紫外線を放射する紫外線発光素子の場合、高いエネルギーを有する光を放射するため、光活性を誘導する側面で有利であるが、紫外線は、人体に有害である問題があり、紫外線発光素子の場合、可視光発光素子に比べて寿命が短く、コストが非常に高い問題がある。従って、前記空気浄化モジュール100は、可視光発光素子20を光源として用いてこのような問題点を防ぐことができ、前記可視光発光素子20の放射対象として、前述したようなエアフィルター30を用いて空気浄化効率を極大化し得る。
本発明の一具現例において、(a)メタルフォーム(metal foam)基材の表面に炭素素材コーティング組成物をコーティングして炭素素材コーティング層を形成するステップ;(b)前記炭素素材コーティング層上に可視光活性光触媒コーティング組成物をコーティングして可視光活性光触媒コーティング層を形成するステップ;及び(c)前記炭素素材コーティング層及び前記可視光活性光触媒コーティング層が形成されたメタルフォーム基材を乾燥してエアフィルターを製造するステップ;とを含むエアフィルターの製造方法を提供する。
前記エアフィルターの製造方法によって、前述したようなエアフィルターを製造することができる。すなわち、前記エアフィルターの製造方法による場合、図1に示したように、メタルフォーム(metal foam)基材31、炭素素材コーティング層32及び可視光活性光触媒コーティング層33をこの順に含むエアフィルター30(air filter)を製造することができる。
図3を参照すると、前記空気浄化モジュール100の本体10は、空気流入口11及び空気排出口12を含んでいてもよく、前記空気排出口12に前記エアフィルター30が配置されてもよく、前記エアフィルター30は、平たい面を含む平板状であり、前記可視光発光素子20は、発光面を備える。前記エアフィルター30の平たい面と前記可視光発光素子20の発光面は、向かい合うように互いに垂直方向に離隔して平行に配置されてもよい。また、前記本体10の空気流入口11から前記本体10の内部に流入する空気の流入方向(X)は、前記エアフィルター30の平たい面と前記可視光発光素子20の発光面の間を横切る方向となるように前記空気流入口11を配置してもよい。
図3には示していないが、前記本体10の空気流入口11には、これによる空気の流入をより円滑にするためにファン(fan)が配置されてもよい。
前記本体10、可視光発光素子20、エアフィルター30及びファン(fan)に関する事項は、いずれも前述したとおりである。
前記エアフィルターの製造方法は、(a)ステップであって、メタルフォーム(metal foam)基材の表面に炭素素材コーティング組成物をコーティングして炭素素材コーティング層を形成するステップを含む。
前記炭素素材コーティング組成物は、有機バインダー及び活性炭粒子を含む。 前記有機バインダー及び前記活性炭粒子に関する事項も、いずれも前述したとおりである。このとき、前記炭素素材コーティング組成物は、前記有機バインダー 100重量部に対して、前記活性炭粒子を約80〜約120重量部含んでいてもよく、例えば、約90〜約110重量部含んでいてもよく、例えば、約100重量部含んでいてもよい。前記活性炭粒子が前記有機バインダーに比べて、このような含量比で用いられることにより、前記炭素素材コーティング組成物が前記メタルフォーム基材の表面に対して向上したコーティング性及び付着性を具現することができる。
例えば、前記有機バインダーに比べて、前記活性炭粒子の含量が少なすぎる場合には、前記有機バインダーが前記活性炭粒子の多孔性表面を塞ぎ、後続する前記(b)ステップにおいて、前記可視光活性光触媒コーティング組成物が前記活性炭粒子のポア構造によって吸着する性能を低下させるおそれがある。また、前記有機バインダーに比べて、前記活性炭粒子の含量が多すぎる場合には、前記メタルフォーム基材の表面に対する前記活性炭粒子の付着力が弱く、前記活性炭粒子が離脱する問題が生じ得る。
次いで、前記エアフィルターの製造方法は、前記炭素素材コーティング層上に可視光活性光触媒コーティング組成物をコーティングして可視光活性光触媒コーティング層を形成するステップ (b)を含む。
このとき、前記可視光活性光触媒コーティング組成物は、可視光活性光触媒粒子が分散された水系分散液であってもよい。すなわち、前記可視光活性光触媒コーティング組成物は、有機バインダー成分又は無機バインダー成分を含まず、水又は蒸留水等の水系溶媒を用いる。前記水又は蒸留水等の水系溶媒は、前記活性炭粒子の毛細管状を有するポア構造によってよく吸着し、これによって、前記可視光活性光触媒コーティング層の前記炭素素材コーティング層に対する付着性が大きく向上し得る。
また、最終的に製造された前記可視光活性光触媒コーティング層内に有機又は無機成分が残留せず、可視光活性光触媒粒子の光触媒効率が大きく向上し得る。
具体的には、前記可視光活性光触媒コーティング組成物は、水系溶媒100重量部に対して、前記可視光活性光触媒粒子を約5〜約10重量部含んでいてもよく、例えば、約5〜7重量部含んでいてもよい。この場合、前記活性炭粒子による前記可視光活性光触媒コーティング組成物の吸着力が優れており、前記可視光活性光触媒コーティング組成物が前記メタルフォーム基材の内部まで浸透しやすく、より広い面積のメタルフォーム基材の表面に前記可視光活性光触媒コーティング層が形成されてもよい。
前記(a)ステップ及び(b)ステップにおいて、前記炭素素材コーティング組成物及び前記可視光活性光触媒コーティング組成物をコーティングする方法は、それぞれディップ(dip)コーティング方法によってもよい。この場合、他のコーティング方法に比べて、前記炭素素材コーティング組成物及び前記可視光活性光触媒コーティング組成物が前記メタルフォーム基材の気孔構造の内部まで浸透しやすく、その結果、前記炭素素材コーティング層及び前記可視光活性光触媒コーティング層が前記メタルフォーム基材の表面により広範囲な面積を占めるように形成され、優れた有害物質除去性能を具現することができる。
前記エアフィルターの製造方法は、前記炭素素材コーティング層及び前記可視光活性光触媒コーティング層が形成されたメタルフォーム基材を乾燥してエアフィルターを製造するステップ (c)を含む。
前記ステップ (c)において、前記メタルフォーム基材の乾燥は、約80℃〜約100℃の温度で約30分〜約90分間行われてもよい。これによって、前記メタルフォーム基材及び前記活性炭粒子の物性を損なうことなく、前記可視光活性光触媒コーティング組成物の水系溶媒を実質的に蒸発しきることができる。
通常、光触媒コーティングは、優れた性能確保のために約300℃以上の高温熱処理を伴う。ただし、このような高温熱処理は、工程効率を低下させるおそれがあり、光触媒のほか、周辺成分を損なうおそれがある。本発明の一具現例による製造方法では、前記可視光活性光触媒コーティング組成物をコーティングした後、比較的低温(80℃〜100℃)でこれを乾燥するだけでコーティング層を製造することができ、約300℃以上の高温熱処理を伴わない。また、これにもかかわらず、優れた光触媒性能を表し、工程効率上の利点を確保することができる。
前記(a)〜(c)ステップによって製造されたエアフィルターは、図2に示したとおりである。すなわち、図2を参照すると、前記エアフィルター30は、メタルフォーム(metal foam)基材31、炭素素材コーティング層32及び可視光活性光触媒コーティング層33を含み、具体的には、前記メタルフォーム基材31と前記メタルフォーム基材31の表面にコーティングされた炭素素材コーティング層32及び前記炭素素材コーティング層上にコーティングされた可視光活性光触媒コーティング層33を含んでいてもよい。
前記メタルフォーム基材31、前記炭素素材コーティング層32及び前記可視光活性光触媒コーティング層33に関する事項は、いずれも前述したとおりである。
前記エアフィルターの製造方法によって製造されたエアフィルターを前述した空気浄化モジュールに適用することができる。具体的には、本体の内部に前記エアフィルターと可視光発光素子を配置して前記空気浄化モジュールを製造することができる。
図3を参照すると、前記空気浄化モジュール100の本体10は、空気流入口11及び空気排出口12を含んでいてもよく、前記空気排出口12に前記エアフィルター30を配置することができ、前記エアフィルター30は、平たい面を含む平板状であり、前記可視光発光素子20は、発光面を備える。前記エアフィルター30の平たい面と前記可視光発光素子20の発光面は、向かい合うように互いに垂直方向に離隔して平行に配置されてもよい。また、前記本体10の空気流入口11から前記本体10の内部に流入する空気の流入方向(X)は、前記エアフィルター30の平たい面と前記可視光発光素子20の発光面の間を横切る方向となるように前記空気流入口11を配置してもよい。
また、前記空気流入口11にファン(fan)をさらに配置してもよい。前記ファン(fan)は、空気の本体の内部への流入を円滑にするものであって、これに関する事項も、いずれも前述したとおりである。
以下では、本発明の具体的な実施例を提示する。ただし、下記に記載した実施例は、本発明を具体的に例示するか説明するためのものに過ぎず、これによって本発明が制限されてはならない。
<実施例及び比較例>
実施例1
厚みが4mmであるニッケル100%成分のメタルフォーム基材を設けた。前記メタルフォーム基材の平面上の1平方インチ(inch2)面積に相当する体積当たりの気孔数は60個であり、気孔の大きさは0.8mmであった。ウレタン樹脂バインダー100重量部に対して、平均粒径が30μmである活性炭粒子100重量部を含む炭素素材コーティング組成物に前記メタルフォーム基材を1分間浸してから取り出し、ディップ(dip)コーティングして、前記メタルフォーム基材の表面に炭素素材コーティング層を形成した。次いで、蒸留水100重量部にPt/WO3可視光活性光触媒粒子5重量部を含む可視光活性光触媒コーティング組成物に前記炭素素材コーティング層が形成されたメタルフォーム基材を2分間浸しから取り出し、ディップ(dip)コーティングして、前記炭素素材コーティング層上に可視光活性光触媒コーティング層を形成した。次いで、80℃のオーブン(oven)で1時間乾燥してエアフィルターを製造した。
小型ファン(fan)が設置された空気流入口と空気排出口とを含む本体を準備し、前記空気排出口に製造された前記光触媒フィルターを配置した。次いで、前記光触媒フィルターの垂直方向の本体の内部に450nm波長の光を放射するブルーLEDを配置するものの、前記小型ファン(fan)を介して空気流入口から流入する空気の流入方向が前記光触媒フィルターと前記ブルーLEDの間を横切るように配置しており、これによって、空気浄化モジュールを製造した。
実施例2
実施例1と同じ方法で空気浄化モジュールを製造するものの、ただし、エアフィルターの炭素素材コーティング層を製造するための炭素素材コーティング組成物のうち、ウレタン樹脂バインダーと活性炭粒子の含量を変更した。具体的には、ウレタン樹脂バインダー100重量部に対して、平均粒径が30μmである活性炭粒子50重量部を含む炭素素材コーティング組成物に前記メタルフォーム基材を1分間浸してから取り出し、ディップ(dip)コーティングして、前記メタルフォーム基材の表面に炭素素材コーティング層を形成した。
実施例3
実施例1と同じ方法で空気浄化モジュールを製造するものの、ただし、エアフィルターの炭素素材コーティング層を製造するための炭素素材コーティング組成物のうち、ウレタン樹脂バインダーと活性炭粒子の含量を変更した。具体的には、ウレタン樹脂バインダー100重量部に対して、平均粒径が30μmである活性炭粒子200重量部を含む炭素素材コーティング組成物に前記メタルフォーム基材を1分間浸してから取り出し、ディップ(dip)コーティングして、前記メタルフォーム基材の表面に炭素素材コーティング層を形成した。
実施例4
実施例1と同じ方法で空気浄化モジュールを製造するものの、ただし、エアフィルターのメタルフォーム基材を変更した。具体的には、前記メタルフォームは、厚みが4mmであるCu100%成分のメタルフォーム基材を設けた。
比較例1
実施例1において、前記炭素素材コーティング層なしに、前記メタルフォーム基材の表面に直接コーティングされた可視光活性光触媒コーティング層を製造しており、このとき、前記可視光活性光触媒コーティング組成物に代えて、Pt/WO3可視光活性光触媒粒子5重量%と、テトラエトキシシラン(TEPS、Si(OCH2CH34)の脱水重合体であるシリカバインダー1.25重量%及びイソプロピルアルコール(IPA)溶媒93.75重量%を混合した光触媒コーティング液を用いたことを除いては、前記実施例1と同じ方法で空気浄化モジュールを製造した。
比較例2
既に市販中であるイオナイザー(ionizer)(ハンラ空調社、クリオゼン)を空気浄化モジュールとした。
<評価>
実験例1:有害ガス除去性能の評価
3Lの気体袋(gas bag)に下記濃度それぞれの分解対象ガスを注入し、前記実施例1及び前記比較例1〜2それぞれの空気浄化モジュールを稼動して、1時間後のガス濃度を確認した。下記表1の注入ガス濃度に比べて、それぞれの空気浄化モジュールで除去されたガス濃度比を百分率で表した。
前記表1の結果を参照すると、前記実施例1の空気浄化モジュールは、前記比較例1〜2の空気浄化モジュールに比べて、多様な種類の有害ガスに対する優れた除去性能を同時に具現することが分かる。
具体的には、前記実施例1は、アルデヒド類有害ガス(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド)に対しては90%以上の除去性能を表し、アンモニア及びアセト酸に対しては100%の除去性能を表す。また、芳香族有害ガス(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、ザイレン、スチレン)に対しても97%以上の高い除去性能を表す。
具体的には、前記比較例1の空気浄化モジュールは、アセト酸に対しては、前記実施例1に類似する除去性能を見せるが、アルデヒド類有害ガス、アンモニア、芳香族有害ガスに対しては、前記実施例1に比べて、その除去性能が著しく劣ることを確認することができる。
前記比較例2の場合には、あらゆる有害ガスに対して、前記実施例1に比べて、その除去性能が著しく劣ることを確認することができる。
100 空気浄化モジュール
10 本体
11 空気流入口
12 空気排出口
20 可視光発光素子
30 エアフィルター
31 メタルフォーム基材
32 炭素素材コーティング層

Claims (10)

  1. メタルフォーム(metal foam)基材、炭素素材コーティング層及び可視光活性光触媒コーティング層を含むエアフィルター。
  2. 前記メタルフォーム基材は、ニッケル、鉄、クロム、アルミニウム、銅、タングステン、SUS、チタン、銀、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された一つを含む、
    請求項1に記載のエアフィルター。
  3. 前記炭素素材コーティング層は、有機バインダー100重量部及び活性炭粒子80〜200重量部を含む、
    請求項1に記載のエアフィルター。
  4. 前記活性炭粒子は、大きさが0Å超、20Å未満のマイクロポア;又は大きさが20Å〜1000Åメソポアを含む、
    請求項3に記載のエアフィルター。
  5. 前記可視光活性光触媒コーティング層は、可視光活性光触媒粒子のみからなる、
    請求項1に記載のエアフィルター。
  6. 前記可視光活性光触媒粒子は、三酸化タングステン(WO3)100重量部及び金属粒子0.1〜5重量部を含む、
    請求項5に記載のエアフィルター。
  7. 前記金属粒子は、タングステン、クロム、バナジウム、モリブデン、銅、鉄、コバルト、マンガン、ニッケル、白金、金、銀、セリウム、カドミウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された少なくとも一つを含む、
    請求項6に記載のエアフィルター。
  8. 空気流入口と空気排出口とを含む本体;
    前記本体の内部に配置された可視光発光素子;及び、
    前記本体の内部に配置された、第1項〜第8項のうちいずれか一項によるエアフィルター(air filter)を含む、
    空気浄化モジュール。
  9. 前記空気排出口に前記エアフィルターが配置され、
    前記エアフィルターは、平たい面を含む平板状であり、
    前記可視光発光素子は、発光面を備え、
    前記エアフィルターの平たい面と前記可視光発光素子の発光面は、向かい合うように互いに垂直方向に離隔して平行に配置され、
    前記空気流入口から前記本体の内部へ流入する空気の流入方向は、前記エアフィルター及び前記可視光発光素子の間を横切る方向である、
    請求項8に記載の空気浄化モジュール。
  10. 前記空気流入口に配置されたファン(fan)をさらに含む、
    請求項8に記載の空気浄化モジュール。
JP2019541791A 2017-02-02 2018-02-02 エアフィルター及びこれを含む空気浄化モジュール Pending JP2020506769A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR20170014921 2017-02-02
KR10-2017-0014921 2017-02-02
KR10-2018-0012784 2018-02-01
KR1020180012784A KR20180090203A (ko) 2017-02-02 2018-02-01 에어 필터 및 이를 포함하는 공기 정화 모듈
PCT/KR2018/001424 WO2018143712A1 (ko) 2017-02-02 2018-02-02 에어 필터 및 이를 포함하는 공기 정화 모듈

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020506769A true JP2020506769A (ja) 2020-03-05

Family

ID=63229820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019541791A Pending JP2020506769A (ja) 2017-02-02 2018-02-02 エアフィルター及びこれを含む空気浄化モジュール

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2020506769A (ja)
KR (1) KR20180090203A (ja)
CN (1) CN110248828A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102278469B1 (ko) * 2018-09-28 2021-07-20 한국철도기술연구원 살균공기정화기
KR102454332B1 (ko) * 2018-11-21 2022-10-14 (주)엘엑스하우시스 공기 청정기
KR102109158B1 (ko) * 2020-03-17 2020-05-11 전홍규 반도체 및 디스플레이 패널 제조 설비용 에어 필터 및 상기 반도체 및 디스플레이 패널 제조 설비용 에어 필터의 제조를 위한 에어 필터 제조 장치
JP7320757B2 (ja) * 2020-10-08 2023-08-04 東洋興商株式会社 光触媒フィルタおよび脱臭装置
CN112546857B (zh) * 2020-11-26 2022-05-31 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 银/四氧化三钴/玻纤布复合材料于空气净化中的用途

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5104540A (en) * 1990-06-22 1992-04-14 Corning Incorporated Coated molten metal filters
CN1259126C (zh) * 2003-08-12 2006-06-14 上海交通大学 泡沫金属负载TiO2纳米光催化过滤网的制备方法
CN101081304B (zh) * 2007-06-29 2011-05-04 王光华 一种空气净化材料及其制备工艺
CN101298024B (zh) * 2008-01-11 2011-03-23 深圳市格瑞卫康环保科技有限公司 常温下净化空气中挥发性有机污染物和臭氧的催化剂及其制备方法与应用
CN101464029B (zh) * 2009-01-15 2011-09-28 上海交通大学 利用太阳能的窗式光催化空气净化器
CN101757902A (zh) * 2010-01-12 2010-06-30 海盐华强树脂有限公司 一种含活性炭涂层复合型光催化剂的制备方法
KR20140095845A (ko) * 2013-01-25 2014-08-04 서울바이오시스 주식회사 휴대용 살균 탈취 장치
DE102014012870A1 (de) * 2013-09-05 2015-03-05 Seoul Viosys Co., Ltd. Luftreiniger unter Verwendung von ultravioletten Strahlen
KR102101220B1 (ko) * 2015-02-26 2020-04-17 (주)엘지하우시스 가시광 활성 광촉매 코팅 조성물 및 공기정화용 필터

Also Published As

Publication number Publication date
CN110248828A (zh) 2019-09-17
KR20180090203A (ko) 2018-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020506769A (ja) エアフィルター及びこれを含む空気浄化モジュール
JP6577591B2 (ja) 可視光活性光触媒コーティング組成物及び空気浄化用フィルター
US7820100B2 (en) System and method for photocatalytic oxidation air filtration using a substrate with photocatalyst particles powder coated thereon
JP6457077B2 (ja) 可視光活性光触媒タイル
JP2016538110A (ja) 光触媒材を用いたled光触媒モジュール
CN105180277A (zh) 带净化空气功能的汽车空调
KR101914451B1 (ko) 공기 정화 모듈 및 이의 제조방법
JP4464796B2 (ja) 熱交換器及びその製造方法
CN114308050B (zh) 带光催化剂的基材及光催化装置
KR102331736B1 (ko) 이산화탄소 흡수 적층체 및 이를 포함하는 필터 복합체
JP2020040047A (ja) 光触媒分散液、光触媒複合材料および光触媒装置
KR102331737B1 (ko) 이산화탄소 흡수 복합체 및 이의 제조 방법
CN110893342B (zh) 光催化剂复合材料、光催化剂复合材料的制造方法及光催化剂装置
CN204478302U (zh) 一种空气净化装置
Limmongkon et al. Preparation of a TiO2-coated photocatalytic air filter for use with an electrostatic air filter pack for xylene removal
TW550730B (en) Semiconductor manufacturing method and apparatus
WO2018143712A1 (ko) 에어 필터 및 이를 포함하는 공기 정화 모듈
CN106288109A (zh) 一种分解细菌和tvoc的过滤机构及使用该机构的新风系统
CN110270343B (zh) 光催化剂分散液、光催化剂复合材料及光催化剂装置
JP7222761B2 (ja) 光触媒複合材料、光触媒複合材料の製造方法および光触媒装置
CN216159278U (zh) 一种室内生态环境调节器的进、出风系统
JP2006021098A (ja) 車載用触媒体
JP2020044488A (ja) 光触媒複合材料、光触媒複合材料の製造方法および光触媒装置
TW202204828A (zh) 具空氣清淨功能之空氣處理裝置
TWM250122U (en) Photo-catalyst central air-conditioning device