本出願は、通信分野に関連しており、より具体的には、データパケット伝送方法および端末に関連している。
現在の通信システムにおいては、通信システムにアクセスする大量の端末がある場合には、通信システムは混雑(輻輳)することがあり、結果として、通信システムの全体的なパフォーマンスが劣化する。通信システムのパフォーマンスを確保するために、輻輳制御メカニズムが導入されている。輻輳制御メカニズムがアクティブ化されている場合には、端末は、セミパーシステント伝送(Semi−Persistent Transmission、SPT:半永続的な伝送)様式でデータパケットが伝送される複数の伝送期間において、毎回、SPTサービスのデータパケットを伝送する前に、現在のリソース利用度(たとえば、チャネルビジー率(Channel Busy Ratio、CBR))を測定することを必要とする。加えて、端末はさらに、同じ伝送リソースを引き続き使用してSPTサービスのデータパケットを伝送することが伝送リソース利用度しきい値(たとえば、チャネルリソース利用度(Channel Resource Utilization、CR)限界)を超えるかどうかを決定するために、SPTサービスのデータパケットが伝送された伝送期間における伝送リソース利用度を決定することを必要とする。同じ伝送リソースを引き続き使用してSPTサービスのデータパケットを伝送することのための伝送リソース利用度と、SPTサービスのデータパケットを伝送したことのための伝送リソース利用度との合計が、伝送リソース利用度しきい値を超える場合には、端末は、現在のSPTサービスのデータパケットを破棄し、またはリソース再選択を実行し、それによって、伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように伝送リソース利用度を低減する。
しかしながら、輻輳制御メカニズムにおいては、端末は、それぞれのSPTサービスの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、それぞれの測定されたリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定すること、そしてさらに伝送リソース利用度しきい値に基づいて、データパケットを伝送するためのターゲット伝送リソースを決定することを必要とする。言い換えれば、輻輳制御メカニズムにおいては、端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順が比較的複雑である。
本出願は、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する、データパケット伝送方法および端末を提供する。
第1の態様によれば、本出願は、端末によって、伝送リソース利用度しきい値を決定するステップであって、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される、ステップと、端末によって、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するステップであって、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい、ステップと、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップとを含むデータパケット伝送方法を提供する。
本出願のこの実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、第1の時間期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、第1の時間期間のリソース利用度に基づいて第1の時間期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送してしまい、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性が低下する。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じである。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じであり、第1の時間の時間の長さは、予約期間の時間の長さである。第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、予約期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、予約期間のリソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送してしまい、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性が低下する。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、端末によって、伝送リソース利用度しきい値を決定するステップは、端末によって、第1の時間期間の始まりの瞬間において伝送リソース利用度しきい値を決定するステップを含む。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得、伝送リソース利用度しきい値はCR限界であり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、定期的に伝送されるデータパケット、たとえば、SPTサービスのデータパケットであり得る。
第1の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
第1の時間期間においては、少なくとも1つのSPTサービスのデータパケットどうしが、1つの伝送リソース利用度しきい値を共有し、それによって、それぞれのデータパケット伝送において伝送リソース利用度しきい値が決定されることが必要であるという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
第1の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するステップを含む。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第1の態様の可能な実施態様においては、この方法は、端末によって、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するステップと、端末によって、要求情報を基地局へ送信するステップであって、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される、ステップとをさらに含む。
要求情報を基地局へ送信すること、および複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第1の態様の可能な実施態様においては、この方法は、端末によってリソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するステップをさらに含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップを含む。
第1の態様の可能な実施態様においては、端末によって、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップは、端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップを含む。
端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、選択されるターゲット伝送リソースをより適切にする。
第1の態様の可能な実施態様においては、第1の時間期間において、伝送リソース利用度しきい値は減少するが、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択しない。
第1の態様の可能な実施態様においては、端末がリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を入手することは、端末によって、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定することを含む。
端末は、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定して、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を低減し、端末が伝送リソース利用度しきい値を決定する際のシグナリングオーバーヘッドを低減する。
第1の態様の可能な実施態様においては、端末がリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を入手することは、端末によって、リソース利用度を基地局へ送信することと、端末によって、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信することとを含む。
伝送リソース利用度しきい値は、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を通じて決定される。これは、伝送リソース利用度しきい値が決定される際の端末の能力に対する要件を低減する。
第2の態様によれば、本出願は、端末を提供する。この端末は、伝送リソース利用度しきい値を決定するように構成されている決定ユニットであって、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される、決定ユニットと、決定ユニットによって決定された伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するように構成されている選択ユニットであって、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい、選択ユニットと、選択ユニットによって選択されたターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている送信ユニットとを含む。
本出願のこの実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、第1の時間期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、第1の時間期間のリソース利用度に基づいて第1の時間期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じである。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じであり、第1の時間の時間の長さは、予約期間の時間の長さである。第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、予約期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、予約期間のリソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得、伝送リソース利用度しきい値はCR限界であり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、定期的に伝送されるデータパケット、たとえば、SPTサービスのデータパケットであり得る。
第2の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
第1の時間期間においては、少なくとも1つのSPTサービスのデータパケットどうしが、1つの伝送リソース利用度しきい値を共有し、それによって、それぞれのデータパケット伝送において伝送リソース利用度しきい値が決定されることが必要であるという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
第2の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、送信ユニットは、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するように特に構成されている。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第2の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、決定ユニットは、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するようにさらに構成されており、送信ユニットは、要求情報を基地局へ送信するようにさらに構成されており、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される。
要求情報を基地局へ送信すること、および複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第2の態様の可能な実施態様においては、端末は、リソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するように構成されている入手ユニットをさらに含み、送信ユニットは、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように特に構成されている。
第2の態様の可能な実施態様においては、選択ユニットは、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを選択するように特に構成されている。
端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、選択されるターゲット伝送リソースをより適切にする。
第2の態様の可能な実施態様においては、入手モジュールは、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
端末は、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定して、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を低減し、端末が伝送リソース利用度しきい値を決定する際のシグナリングオーバーヘッドを低減する。
第2の態様の可能な実施態様においては、入手モジュールは、リソース利用度を基地局へ送信し、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信するように特に構成されている。
伝送リソース利用度しきい値は、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を通じて決定される。これは、伝送リソース利用度しきい値が決定される際の端末の能力に対する要件を低減する。
第3の態様によれば、本出願は、データパケット伝送端末を提供し、この端末は、メモリ、プロセッサ、入力/出力インターフェース、および通信インターフェースを含む。プロセッサは、伝送リソース利用度しきい値を決定するように構成されており、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定され、プロセッサは、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するようにさらに構成されており、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい。通信インターフェースは、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている。
本出願のこの実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、第1の時間期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、第1の時間期間のリソース利用度に基づいて第1の時間期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じである。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じであり、第1の時間の時間の長さは、予約期間の時間の長さである。第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、予約期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、予約期間のリソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得、伝送リソース利用度しきい値はCR限界であり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、定期的に伝送されるデータパケット、たとえば、SPTサービスのデータパケットであり得る。
第3の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
第1の時間期間においては、少なくとも1つのSPTサービスのデータパケットどうしが、1つの伝送リソース利用度しきい値を共有し、それによって、それぞれのデータパケット伝送において伝送リソース利用度しきい値が決定されることが必要であるという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
第3の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、通信インターフェースは、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するように特に構成されている。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第3の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、プロセッサは、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するようにさらに構成されており、通信インターフェースは、要求情報を基地局へ送信するようにさらに構成されており、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される。
要求情報を基地局へ送信すること、および複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第3の態様の可能な実施態様においては、端末は、リソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するように構成されている入手ユニットをさらに含み、通信インターフェースは、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように特に構成されている。
第3の態様の可能な実施態様においては、プロセッサは、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを選択するように特に構成されている。
端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、選択されるターゲット伝送リソースをより適切にする。
第3の態様の可能な実施態様においては、プロセッサは、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
端末は、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定して、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を低減し、端末が伝送リソース利用度しきい値を決定する際のシグナリングオーバーヘッドを低減する。
第3の態様の可能な実施態様においては、通信インターフェースは、リソース利用度を基地局へ送信し、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信するようにさらに構成されている。
伝送リソース利用度しきい値は、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を通じて決定される。これは、伝送リソース利用度しきい値が決定される際の端末の能力に対する要件を低減する。
第4の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読ストレージメディアを提供し、そのコンピュータ可読ストレージメディアは、データパケット伝送方法のプログラムコードを格納するように構成されており、そのプログラムコードは、第1の態様における方法の命令を実行するために使用される。
デバイスツーデバイスD2D通信システムに基づいて伝送リソースを決定するための方法の概略図である。
本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法の概略フローチャートである。
本出願の実施形態による、第1の時間期間と第2の時間期間との間における時間関係の概略図である。
本出願の実施形態による端末の概略構造図である。
本出願の別の実施形態による端末の概略構造図である。
本出願における技術的なソリューションは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンド符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access Wireless、WCDMA)システム、ジェネラルパケットラジオサービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンスト(Advanced long term evolution、LTE−A)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ニューラジオNR(New Radio Access Technology)、5G、デバイスツーデバイス(D2D)通信システム、またはインターネットオブビークルズ(V2V: Vehicle to Vehicle)通信システムなどのさまざまな通信システムに適用され得るということを理解されたい。
本出願の実施形態においては、端末(端末デバイスとも呼ばれる)は、移動局(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal)、モバイル電話(Mobile Telephone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ハンドセット(handset)、車載デバイス、ポータブル機器(portable equipment)などを含み得るが、それらには限定されないということをさらに理解されたい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を使用することによって、1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。たとえば、端末デバイスは、モバイル電話(もしくは「セルラー」電話と呼ばれる)、またはワイヤレス通信機能を有するコンピュータであり得、端末デバイスはさらに、ポータブルな、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、コンピュータ内蔵の、または車載のモバイル端末であり得る。
本出願の実施形態においては、基地局は、GSMもしくはCDMAにおけるベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)であり得、WCDMAにおけるNodeB(NodeB)であり得、LTEにおけるエボルブドNodeB(evolved NodeB、eNB、もしくはe−NodeB)であり得、またはNRもしくは5GのgNB(gNB)であり得る。これは、本出願の実施形態においては特に限定されない。
理解しやすくするために、デバイスツーデバイスD2D通信システムに基づいて伝送リソースを決定するための方法が、図1を参照しながら簡単に記述されている。
デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)通信テクノロジーにおいては、端末は、別の端末と通信するためにリソースプールから伝送リソースを独立して選択し得る。伝送リソースを選択するプロセスにおいて、端末は、別の端末によって送信されたスケジューリングアサインメント(Scheduling Assignment、SA)情報をセンシングウィンドウ(Sensing Window)において感知し得る。SA情報は、SPTサービスのデータパケットを伝送するための時間周波数リソース情報、SPTサービスのデータパケットの伝送期間情報などを示し得る。端末は、別の端末によって送信されたSA情報を感知した感知結果に基づいて、データパケットを伝送するために使用されることが可能である伝送リソース、すなわち、ターゲット伝送リソースを、選択ウィンドウ(Selection window)から選択し得る。ターゲット伝送リソースを決定した後に、端末は、SPT様式でデータパケットを伝送する。具体的には、端末は、ターゲット伝送リソースを予約し、SPTの複数の伝送期間においてそのターゲット伝送リソースを使用することによってSPTサービスのデータパケットを送信する。
端末が伝送リソースを独立して選択する前述の様式に基づくと、大量の端末が、リソースプール内の伝送リソースを使用することによってデータを送信する場合には、通信システムが輻輳することがあり、複数の端末が、SPTサービスのデータパケットを伝送するためにリソースプールから同じ伝送リソースを選択することがあり、結果として、通信システムの全体的なパフォーマンスが劣化する。通信システムのパフォーマンスを確保するために、輻輳制御メカニズムが導入されている。
輻輳制御メカニズム1が、基地局によって制御される輻輳制御スキームである。
SPTサービスのデータパケットを伝送するプロセスにおいて、端末は、それぞれのSPTサービスのデータパケットの伝送期間のうちで現在の伝送期間におけるCBRを測定すること、および現在の伝送期間におけるCBRの測定結果を基地局へ送信することを必要とする。基地局は、端末によって送信された測定結果に基づいて端末に関して、伝送パラメータセットと、それぞれの伝送パラメータに対応する値の範囲とを構成する。伝送パラメータセットは、伝送電力、変調およびコーディングスキーム(Modulation and Coding Scheme、MCS)、端末にとって利用可能な物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)の量、再伝送時間の量、端末のSPTサービスの伝送期間、およびCR限界のうちの少なくとも1つを含む。端末は、基地局によって送信された伝送パラメータセットを受信し、現在測定されているCBRと、現在の伝送期間におけるサービス優先度とに基づいて伝送リソースを選択し、選択された伝送リソースは、伝送パラメータセット上の制約を満たす。
輻輳制御メカニズム2が、端末独立モードでの輻輳制御スキームである。
SPTサービスのデータパケットを伝送するプロセスにおいて、端末は、それぞれのSPTサービスのデータパケットの伝送期間のうちで現在の伝送期間におけるCBRを測定することを必要とし、端末は、現在の伝送期間において測定されたCBRに基づいて伝送パラメータを直接決定する。伝送パラメータは、伝送電力、MCS、端末にとって利用可能なPRBの量、再伝送時間の量、端末のSPTサービスの伝送期間、およびCR限界のうちの少なくとも1つを含み得る。端末は、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上でSPTサービスのデータパケットを送信する。
前述の2つの輻輳制御メカニズムにおいて、端末は、それぞれのSPTサービスの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそれぞれの測定されたリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を入手することを必要とする。使用される伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値を超える場合には、端末は、データパケットを破棄するか、またはリソース再選択を実行する。端末がデータパケットを破棄した場合には、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースが、アイドルモードになる。結果として、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でその別の端末のデータパケットを定期的に伝送し得る。最終的に、端末および別の端末がそれぞれのデータパケットを同じ伝送リソース上で伝送した場合には、伝送コンフリクトが引き起こされる。端末がリソース再選択を実行する場合には、端末は、データパケットを伝送するプロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
端末がデータパケットを同じ時間に同じ伝送リソース上で伝送した場合に伝送コンフリクトが引き起こされる可能性をある程度低減するために、またはデータパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量をある程度低減するために、図2を参照しながら、以降では、本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法を詳細に記述する。
図2は、本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法の概略フローチャートである。図2は、このデータパケット伝送方法の詳細なステップまたはオペレーションを示しているが、これらのステップまたはオペレーションは例にすぎないということを理解されたい。本出願のこの実施形態においては、図2におけるオペレーションのその他のオペレーションまたは異形がさらに実行され得る。加えて、図2におけるステップは、図2において示されているのとは異なる順序で実行され得、図2におけるすべてのオペレーションが実行されることが必要とは限らないことがある。以降では、図2において示されている方法のステップを詳細に記述している。
210. 端末が、伝送リソース利用度しきい値を決定し、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される。
特に、リソースプールは、複数の伝送リソースを含み得、1つの伝送リソースセットとして理解され得る。
伝送対象データパケットは、複数のデータパケットを含み得、それらの複数のデータパケットは、同じ伝送リソース上でプリセット期間において端末によって伝送されるデータパケットであり得る。たとえば、伝送対象データパケットは、SPTサービスのデータパケットであり得る。
任意選択で、リソースプールは、システムにおける端末にとってのD2D通信のためのリソースプール、たとえば、D2D通信のために使用される、およびデータパケットを伝送するために端末によって使用されるリソースプールであり得る。
任意選択で、伝送リソース利用度しきい値は、CR限界であり得る。
特に、上述のCR限界は、チャネルリソース利用度の限界、具体的には、プリセット時間期間において、定期的に伝送されるデータパケット(たとえば、SPTサービスのデータパケット)を伝送するために端末によって使用されることが可能であるチャネルリソースの最大利用度であり得る。
任意選択で、ステップ210は、端末によって、第1の時間期間の始まりの瞬間において伝送リソース利用度しきい値を決定するステップを含む。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末が、伝送対象データパケットを有する瞬間であり得る。具体的には、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間、または伝送対象データパケットが端末のMACレイヤに到着する到着の瞬間であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
特に、カウンタの値は、端末によって伝送されることをさらに必要とする伝送対象データパケットの量、伝送されることを必要とする伝送対象データパケットを端末が有さない瞬間、およびプリセット時間期間においてカウンタの値がゼロである瞬間を示すために使用され得る。
カウンタの値がゼロである瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間でもあり得るということに留意されたい。
カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用され、具体的には、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの伝送期間の量を示すために使用され得るということをさらに理解されたい。
220. 端末は、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択し、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい。
特に、第2の時間期間が第1の時間期間を含むということは、第1の時間期間が第2の時間期間内の時間期間であるということを意味し得、または第2の時間期間が第1の時間期間と同じであるということを意味し得る。第2の時間期間が第1の時間期間と同じであるということは、第2の時間期間の始まりの瞬間が第1の時間期間の始まりの瞬間と同じであり、第2の時間期間の終わりの瞬間が第1の時間期間の終わりの瞬間と同じであるということを意味し得る。
任意選択で、第1の時間期間が第2の時間期間と同じである場合には、第1の時間期間の時間の長さは、予約期間の時間の長さであり得、予約期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含み得る。
特に、端末は、期間として予約期間を使用することによって伝送リソース利用度しきい値を定期的に決定し、予約期間において伝送対象データパケットを伝送し得る。
端末は、リソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
たとえば、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの5個の伝送期間に対応する時間の長さであり得、または第1の時間期間は、伝送対象データパケットの4.5個の伝送期間に対応する時間の長さであり得る。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
特に、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み得、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。具体的には、第1の時間期間の始まりの瞬間は、時間の点で第2の時間期間の始まりの瞬間よりも遅いことがあり(図3を参照されたい)、または第1の時間の始まりの瞬間は、第2の時間期間の始まりの瞬間と同じであり得る。
230. 端末は、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信する。
特に、第1の時間期間において、端末は、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信し得る。
任意選択で、実施形態においては、ステップ210の前に、この方法は、下記のステップをさらに含む。
240. 端末は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度を決定する。
リソース利用度は、第2の時間期間における端末の伝送リソース利用度しきい値を決定するために使用され得、リソース利用度は、第1の時間期間の始まりの瞬間の前の任意の瞬間において端末によって測定され得るということを理解されたい。リソース利用度はまた、第1の時間期間の始まりの瞬間において端末によって測定され得る。本出願のこの実施形態は、リソース利用度の測定時間について特定の制限を設定していない。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得る。
特に、端末は、PRB上の信号のエネルギー、またはサブチャネル(Sub−channel)上の信号のエネルギーを検知することによってCBRを決定し得る。1つのサブチャネルは、周波数ドメインにおいて連続している複数のPRBを含み得る。
任意選択で、ステップ210は、端末によって、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定することを含み得る。
特に、端末は、リソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定し得る。
任意選択で、リソース利用度は第1のCBRであり、伝送リソース利用度しきい値は第1のCR限界である。ステップ210は、端末によって、第1のCBR、およびCBRとCR限界との間におけるマッピング関係に基づいて第1のCR限界を決定することをさらに含み得る。
特に、第1のCBRは、第1の時間期間において常に使用される、および第2の時間期間においてCR限界を決定するために使用されるCBRであり得る。
第1のCBRは、リソース選択またはリソース再選択の瞬間において端末によって測定されるCBRであり得るということを理解されたい。第1のCBRはまた、リソース選択またはリソース再選択が開始する前の任意の瞬間において端末によって測定されるCBRであり得る。
CBRとCR限界との間におけるマッピング関係があるということを理解されたい。別々のCBRが別々のCR限界に対応していることがあり、別々のCBRのうちのいくつかのCBRが1つのCR限界に対応していることがある。本出願は、CBRとCR限界との間におけるマッピング関係について特定の制限を設定していない。
別々の端末は、CBRとCR限界との間における別々のマッピング関係に対応していることがあるということをさらに理解されたい。たとえば、第1の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界は0.2であり得、第2の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界は0.25であり得る。別々の端末は、CBRとCR限界との間における同じマッピング関係に対応していることもある。たとえば、第1の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界は0.2であり得、第2の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界はまた0.2であり得る。これは、本出願のこの実施形態においては特に限定されない。
任意選択で、ステップ210は、端末によって、リソース利用度を基地局へ送信することと、端末によって、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信することとをさらに含み得る。
特に、端末は、リソース利用度を基地局へ送信し得、基地局は、リソース利用度に基づいて端末に関する伝送リソース利用度しきい値を構成する。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり、伝送リソース利用度しきい値はCR限界である。ステップ210は、端末によって、CBRを基地局へ送信することと、端末によって、基地局によって送信されたCBRに対応するCR限界を受信することとをさらに含み得、CBRに対応するCR限界は、CBR、およびCBRとCR限界との間におけるマッピング関係に基づいて基地局によって決定される。
特に、CBRは、第2の時間期間においてCR限界を決定するために使用されるCBRであり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
特に、端末によって伝送されることになるSPTサービスが1つのSPTサービスを含む場合には、第1の時間期間の時間の長さは、そのSPTサービスのデータパケットを伝送するための伝送期間の時間の長さよりも大きい。端末によって伝送されることになるSPTサービスが複数のSPTサービスを含む場合には、第1の時間期間は、複数のSPTサービスのデータパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。たとえば、端末によって伝送されることになるSPTサービスは、第1のSPTサービスおよび第2のSPTサービスを含む。このケースにおいては、第1の時間期間は、第1のSPTサービスのデータパケットを伝送するためのすべての伝送期間と、第2のSPTサービスのデータパケットを伝送するための少なくともいくつかの伝送期間とを含み得る。あるいは、第1の時間期間は、第2のSPTサービスのデータパケットを伝送するためのすべての伝送期間と、第1のSPTサービスのデータパケットを伝送するための少なくともいくつかの伝送期間とを含み得る。具体的には、伝送対象SPTサービスが複数のSPTサービスを含む場合には、第1の時間期間において、複数のSPTサービスの複数のデータパケットを伝送するための伝送リソース利用度の合計は、伝送リソース利用度しきい値以下であり、複数のSPTサービスの複数のデータパケットを伝送することは、伝送リソース利用度しきい値を共有し得る。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するステップを含む。
特に、第1の時間期間において、端末は、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信する。
たとえば、複数のSPTサービスは、第1のSPTサービス、第2のSPTサービス、および第3のSPTサービスを含む。第1のSPTサービスの優先度は、第2のSPTサービスの優先度と同じであり得、第3のSPTサービスの優先度は、第1のSPTサービスの優先度および第2のSPTサービスの優先度よりも低いことがある。このケースにおいては、端末は、第1のSPTサービスおよび第2のSPTサービスからランダムに選択される1つのSPTサービスを最初に送信し得る。端末が第1のSPTサービスのデータパケットおよび第2のSPTサービスのデータパケットを送信した後に、端末は引き続き、第3のSPTサービスのデータパケットを送信し得る。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するステップは、複数のSPTサービスのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信すること、または複数のSPTサービスのうちのいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することであり得るということを理解されたい。具体的には、端末が複数のSPTサービスのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信する際に、端末が複数のSPTサービスのデータパケットを完全に送信するわけではない場合には、データパケットを伝送するための伝送リソースの利用度は、伝送リソース利用度しきい値を超え、端末は、複数のSPTサービスのうちのいくつかのデータパケットを送信し得る。
たとえば、端末は、CBRに基づいて、CR限界(CR_limit)がCR_limit 3であると決定し、端末によって伝送されることになるSPTサービスは、SPT1サービスおよびSPT2サービスを含む。SPT1サービスに対応する優先度P1は、SPT2サービスに対応する優先度P2よりも高い。優先度P1に対応するCR_limitは、CR_limit 1であり、優先度P2に対応するCR_limitは、CR_limit 2である。端末は、優先度P1に対応するSPT1サービスのデータパケットを最初に伝送し得る。優先度P1に対応するSPT1サービスのCR_limit 1がCR_limit 3に等しい場合には、端末は、優先度P2に対応するSPT2サービスのデータパケットを伝送しない。優先度P1に対応するSPT1サービスのCR_limit 1がCR_limit 3未満である場合には、端末は、残りの伝送リソース利用度(すなわち、CR_limit 3−CR_limit 1)を使用して、優先度P2に対応するSPT2サービスのデータパケットを伝送することを、SPT2サービスのデータパケットを伝送するために使用される伝送リソース利用度がCR_limit 3−CR_limit 1に等しくなるまで行い得る。
任意選択で、実施形態においては、この方法は、端末によって、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するステップと、端末によって、要求情報を基地局へ送信するステップであって、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される、ステップとをさらに含む。
特に、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスは、1つのSPTサービスであり得、または複数のSPTサービスであり得る。
任意選択で、実施形態においては、この方法は、端末によってリソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するステップをさらに含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップを含む。
特に、第1の時間期間において、端末は、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信し得る。
伝送パラメータは、伝送対象データパケットを伝送するために必要とされる伝送電力、伝送対象データパケットを伝送するためのMCS、伝送対象データパケットを伝送するために必要とされるPRBの量、伝送対象データパケットを伝送する再伝送時間の量、および伝送対象データパケットを伝送するための伝送期間のうちの少なくとも1つを含む。
伝送対象データパケットがSPTサービスのデータパケットである場合には、伝送パラメータのうちの伝送期間は、SPTサービスのデータパケットの伝送期間であり得るということを理解されたい。
任意選択で、実施形態においては、端末によって、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップは、端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップを含む。
たとえば、伝送パラメータが、伝送対象データパケットを伝送するためのPRBの量を含む場合には、端末は、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するために必要とされるPRBの量とに基づいてターゲット伝送リソースを選択し得る。別の例に関しては、伝送パラメータが、伝送対象データパケットを伝送するための伝送期間を含む場合には、端末は、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送期間とに基づいてターゲット伝送リソースを選択し得る。端末は、別の端末によって送信されたSA情報を検知することによって、その別の端末がデータパケットを伝送する伝送期間を決定し得る。端末は、別の端末がデータパケットを伝送する伝送期間と、端末がデータパケットを伝送する伝送期間とに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択し得る。
任意選択で、第1の時間期間において、リソース利用度は変わるが、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択しない。
特に、第1の時間期間において、いかにリソース利用度が変わるかにかかわらず、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択するようにトリガーされない。
前述の内容は、図1から図3を参照しながら本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法を詳細に記述している。以降では、図4および図5を参照しながら本出願の実施形態による端末を詳細に記述している。図4および図5において示されている端末は、図2におけるすべてのステップを実施することが可能であるということを理解されたい。繰り返しを避けるために、詳細が再びここで記述されることはない。
図4は、本出願の実施形態によるデータパケット伝送端末の概略ブロック図である。図4において示されている端末400は、決定ユニット410、選択ユニット420、および送信ユニット440を含む。
決定ユニット410は、伝送リソース利用度しきい値を決定するように構成されており、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される。
選択ユニット420は、決定ユニットによって決定された伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するように構成されており、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい。
送信ユニット430は、選択ユニットによって選択されたターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている。
任意選択で、実施形態においては、第2の時間期間の時間の長さは、第1の時間期間の時間の長さと同じである。
任意選択で、実施形態においては、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、実施形態においては、決定ユニットは、第1の時間期間の始まりの瞬間における伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)に相当する。
任意選択で、実施形態においては、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、送信ユニットは、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、決定ユニットは、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するようにさらに構成されており、送信ユニットは、要求情報を基地局へ送信するようにさらに構成されており、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される。
任意選択で、実施形態においては、端末は、リソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するように構成されている入手ユニットをさらに含み、送信ユニットは、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、選択ユニットは、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを選択するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、入手モジュールは、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、入手モジュールは、リソース利用度を基地局へ送信し、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、第1の時間期間において、リソース利用度は変わるが、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択しない。
任意選択の実施形態においては、決定ユニット410および選択ユニット420は、プロセッサ520であり得、送信ユニット430は、通信インターフェース530であり得、端末デバイスは、入力/出力インターフェース530およびメモリ510をさらに含み得る。詳細は、図5において示されている。
図5は、本出願の別の実施形態による端末の概略ブロック図である。図5において示されている端末500は、メモリ510、プロセッサ520、入力/出力インターフェース530、および通信インターフェース540を含み得る。メモリ510、プロセッサ520、入力/出力インターフェース530、および通信インターフェース540は、内部接続チャネルを使用することによって接続されている。メモリ510は、命令を格納するように構成されている。プロセッサ520は、メモリ520内に格納されている命令を実行して、入力されたデータおよび情報を受け取ってオペレーション結果などのデータを出力するように入力/出力インターフェース530を制御し、信号を送信するように通信インターフェース550を制御するように構成されている。
プロセッサ520は、伝送リソース利用度しきい値を決定することであって、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される、決定することと、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択することであって、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい、選択することとを行うように構成されている。
通信インターフェース540は、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている。
本出願のこの実施形態においては、プロセッサ520は、汎用中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、または1つもしくは複数の集積回路であり得、関連したプログラムを実行して、本出願の実施形態において提供されている技術的なソリューションを実施するように構成されているということを理解されたい。
通信インターフェース540は、限定ではなく例として、端末500と別のデバイスまたは通信ネットワークとの間における通信を実施するためにトランシーバなどのトランシーバ装置を使用するということをさらに理解されたい。
メモリ510は、読み取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサ520に提供し得る。プロセッサ520の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。たとえば、プロセッサ520は、デバイスタイプに関する情報をさらに格納し得る。
実施プロセスにおいては、前述の方法のステップは、プロセッサ520内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実施され得る。本出願の実施形態を参照しながら開示されているデータパケット伝送方法は、ハードウェアプロセッサによって直接実行され得、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、またはレジスタなど、当技術分野における成熟したストレージメディアに配置され得る。ストレージメディアは、メモリ510内に配置され、プロセッサ520は、メモリ510内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアとの組合せで前述の方法のステップを完遂する。繰り返しを避けるために、詳細が再びここで記述されることはない。
本出願の実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
本出願の実施形態においては、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられていて、BがAに基づいて決定され得るということを示しているということを理解されたい。しかしながら、Aに基づいてBを決定することは、BがAのみに基づいて決定されるということを意味するわけではなく、Bは、Aおよび/またはその他の情報に基づいても決定され得るということをさらに理解されたい。
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられているオブジェクトどうしを記述するための関連付け関係のみを記述しており、3つの関係が存在し得るということを表しているということを理解されたい。たとえば、「Aおよび/またはB」は、「Aのみが存在する」、「AおよびBの両方が存在する」、ならびに「Bのみが存在する」という3つのケースを表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は一般に、関連付けられているオブジェクトどうしの間における「または」という関係を示している。
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願のさまざまな実施形態における実行シーケンスを意味するわけではないということを理解されたい。プロセスどうしの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対する何らかの限定と解釈されるべきではない。
本出願において提供されているいくつかの実施形態においては、開示されているシステム、装置、および方法がその他の様式で実施され得るということを理解されたい。たとえば、記述されている装置実施形態は、例にすぎない。たとえば、ユニットの区分は、論理的な機能区分にすぎず、実際の実施においてはその他の区分であってもよい。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされてもしくは統合されて別のシステムになってもよく、またはいくつかの機能が無視されてもよく、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示されているまたは論じられている相互の結合または直接の結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実施され得る。装置どうしまたはユニットどうしの間における間接的な結合または通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、またはその他の形態で実施され得る。
別々の部分として記述されているユニットどうしは、物理的に別々であってもよく、または物理的に別々でなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもよく、または物理的なユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのうちのいくつかまたはすべては、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の必要性に基づいて選択され得る。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットどうしが統合されて1つの処理ユニットになってもよく、またはそれらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが統合されて1つのユニットになる。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売または使用される場合には、それらの機能は、コンピュータ可読ストレージメディア内に格納され得る。そのような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的なソリューション、または従来技術に貢献する部分、またはそれらの技術的なソリューションのいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。そのコンピュータソフトウェア製品は、ストレージメディア内に格納され、本出願の実施形態において記述されている方法のステップのうちのすべてまたはいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであり得る)に指示するためのいくつかの命令を含む。前述のストレージメディアは、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる任意のメディアを含む。
本出願は、通信分野に関連しており、より具体的には、データパケット伝送方法および端末に関連している。
現在の通信システムにおいては、通信システムにアクセスする大量の端末がある場合には、通信システムは混雑(輻輳)することがあり、結果として、通信システムの全体的なパフォーマンスが劣化する。通信システムのパフォーマンスを確保するために、輻輳制御メカニズムが導入されている。輻輳制御メカニズムがアクティブ化されている場合には、端末は、セミパーシステント伝送(Semi−Persistent Transmission、SPT:半永続的な伝送)様式でデータパケットが伝送される複数の伝送期間において、毎回、SPTサービスのデータパケットを伝送する前に、現在のリソース利用度(たとえば、チャネルビジー率(Channel Busy Ratio、CBR))を測定することを必要とする。加えて、端末はさらに、同じ伝送リソースを引き続き使用してSPTサービスのデータパケットを伝送することが伝送リソース利用度しきい値(たとえば、チャネルリソース利用度(Channel Resource Utilization、CR)限界)を超えるかどうかを決定するために、SPTサービスのデータパケットが伝送された伝送期間における伝送リソース利用度を決定することを必要とする。同じ伝送リソースを引き続き使用してSPTサービスのデータパケットを伝送することのための伝送リソース利用度と、SPTサービスのデータパケットを伝送したことのための伝送リソース利用度との合計が、伝送リソース利用度しきい値を超える場合には、端末は、現在のSPTサービスのデータパケットを破棄し、またはリソース再選択を実行し、それによって、伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように伝送リソース利用度を低減する。
しかしながら、輻輳制御メカニズムにおいては、端末は、それぞれのSPTサービスの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、それぞれの測定されたリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定すること、そしてさらに伝送リソース利用度しきい値に基づいて、データパケットを伝送するためのターゲット伝送リソースを決定することを必要とする。言い換えれば、輻輳制御メカニズムにおいては、端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順が比較的複雑である。
本出願は、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する、データパケット伝送方法および端末を提供する。
第1の態様によれば、本出願は、端末によって、伝送リソース利用度しきい値を決定するステップであって、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される、ステップと、端末によって、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するステップであって、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい、ステップと、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップとを含むデータパケット伝送方法を提供する。
本出願のこの実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、第1の時間期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、第1の時間期間のリソース利用度に基づいて第1の時間期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送してしまい、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性が低下する。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じである。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じであり、第1の時間の時間の長さは、予約期間の時間の長さである。第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、予約期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、予約期間のリソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送してしまい、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値の減少を引き起こし、端末が引き続き同じ伝送リソースを使用してデータパケットを送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合があり、この場合端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性が低下する。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、端末によって、伝送リソース利用度しきい値を決定するステップは、端末によって、第1の時間期間の始まりの瞬間において伝送リソース利用度しきい値を決定するステップを含む。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得、伝送リソース利用度しきい値はCR限界であり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、定期的に伝送されるデータパケット、たとえば、SPTサービスのデータパケットであり得る。
第1の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
第1の時間期間においては、少なくとも1つのSPTサービスのデータパケットどうしが、1つの伝送リソース利用度しきい値を共有し、それによって、それぞれのデータパケット伝送において伝送リソース利用度しきい値が決定されることが必要であるという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
第1の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するステップを含む。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第1の態様の可能な実施態様においては、この方法は、端末によって、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するステップと、端末によって、要求情報を基地局へ送信するステップであって、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される、ステップとをさらに含む。
要求情報を基地局へ送信すること、および複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第1の態様の可能な実施態様においては、この方法は、端末によってリソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するステップをさらに含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップを含む。
第1の態様の可能な実施態様においては、端末によって、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップは、端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップを含む。
端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、選択されるターゲット伝送リソースをより適切にする。
第1の態様の可能な実施態様においては、第1の時間期間において、伝送リソース利用度しきい値は減少するが、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択しない。
第1の態様の可能な実施態様においては、端末がリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を入手することは、端末によって、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定することを含む。
端末は、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定して、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を低減し、端末が伝送リソース利用度しきい値を決定する際のシグナリングオーバーヘッドを低減する。
第1の態様の可能な実施態様においては、端末がリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を入手することは、端末によって、リソース利用度を基地局へ送信することと、端末によって、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信することとを含む。
伝送リソース利用度しきい値は、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を通じて決定される。これは、伝送リソース利用度しきい値が決定される際の端末の能力に対する要件を低減する。
第2の態様によれば、本出願は、端末を提供する。この端末は、伝送リソース利用度しきい値を決定するように構成されている決定ユニットであって、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される、決定ユニットと、決定ユニットによって決定された伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するように構成されている選択ユニットであって、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい、選択ユニットと、選択ユニットによって選択されたターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている送信ユニットとを含む。
本出願のこの実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、第1の時間期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、第1の時間期間のリソース利用度に基づいて第1の時間期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じである。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じであり、第1の時間の時間の長さは、予約期間の時間の長さである。第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、予約期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、予約期間のリソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得、伝送リソース利用度しきい値はCR限界であり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、定期的に伝送されるデータパケット、たとえば、SPTサービスのデータパケットであり得る。
第2の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
第1の時間期間においては、少なくとも1つのSPTサービスのデータパケットどうしが、1つの伝送リソース利用度しきい値を共有し、それによって、それぞれのデータパケット伝送において伝送リソース利用度しきい値が決定されることが必要であるという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
第2の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、送信ユニットは、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するように特に構成されている。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第2の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、決定ユニットは、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するようにさらに構成されており、送信ユニットは、要求情報を基地局へ送信するようにさらに構成されており、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される。
要求情報を基地局へ送信すること、および複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第2の態様の可能な実施態様においては、端末は、リソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するように構成されている入手ユニットをさらに含み、送信ユニットは、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように特に構成されている。
第2の態様の可能な実施態様においては、選択ユニットは、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを選択するように特に構成されている。
端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、選択されるターゲット伝送リソースをより適切にする。
第2の態様の可能な実施態様においては、入手ユニットは、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
端末は、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定して、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を低減し、端末が伝送リソース利用度しきい値を決定する際のシグナリングオーバーヘッドを低減する。
第2の態様の可能な実施態様においては、入手ユニットは、リソース利用度を基地局へ送信し、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信するように特に構成されている。
伝送リソース利用度しきい値は、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を通じて決定される。これは、伝送リソース利用度しきい値が決定される際の端末の能力に対する要件を低減する。
第3の態様によれば、本出願は、データパケット伝送端末を提供し、この端末は、メモリ、プロセッサ、入力/出力インターフェース、および通信インターフェースを含む。プロセッサは、伝送リソース利用度しきい値を決定するように構成されており、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定され、プロセッサは、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するようにさらに構成されており、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい。通信インターフェースは、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている。
本出願のこの実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、第1の時間期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、第1の時間期間のリソース利用度に基づいて第1の時間期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの第1の時間期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その第1の時間期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じである。
任意選択で、第2の時間期間は、第1の時間期間と同じであり、第1の時間の時間の長さは、予約期間の時間の長さである。第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
本出願のこの実施形態においては、予約期間は、伝送対象データパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。端末は、予約期間のリソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得、伝送リソース利用度しきい値はCR限界であり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、定期的に伝送されるデータパケット、たとえば、SPTサービスのデータパケットであり得る。
第3の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
第1の時間期間においては、少なくとも1つのSPTサービスのデータパケットどうしが、1つの伝送リソース利用度しきい値を共有し、それによって、それぞれのデータパケット伝送において伝送リソース利用度しきい値が決定されることが必要であるという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
第3の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、通信インターフェースは、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するように特に構成されている。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第3の態様の可能な実施態様においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、プロセッサは、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するようにさらに構成されており、通信インターフェースは、要求情報を基地局へ送信するようにさらに構成されており、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される。
要求情報を基地局へ送信すること、および複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、高い優先度を有するSPTサービスのデータパケットが最初に送信されることを確実にして、高い優先度を有するデータパケットの伝送要件を満たす。
第3の態様の可能な実施態様においては、端末は、リソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するように構成されている入手ユニットをさらに含み、通信インターフェースは、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように特に構成されている。
第3の態様の可能な実施態様においては、プロセッサは、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを選択するように特に構成されている。
端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択することは、伝送リソース利用度しきい値を満たし、選択されるターゲット伝送リソースをより適切にする。
第3の態様の可能な実施態様においては、プロセッサは、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
端末は、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定して、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を低減し、端末が伝送リソース利用度しきい値を決定する際のシグナリングオーバーヘッドを低減する。
第3の態様の可能な実施態様においては、通信インターフェースは、リソース利用度を基地局へ送信し、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信するようにさらに構成されている。
伝送リソース利用度しきい値は、端末と基地局との間におけるシグナリング対話を通じて決定される。これは、伝送リソース利用度しきい値が決定される際の端末の能力に対する要件を低減する。
第4の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読ストレージメディアを提供し、そのコンピュータ可読ストレージメディアは、データパケット伝送方法のプログラムコードを格納するように構成されており、そのプログラムコードは、第1の態様における方法の命令を実行するために使用される。
デバイスツーデバイスD2D通信システムに基づいて伝送リソースを決定するための方法の概略図である。
本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法の概略フローチャートである。
本出願の実施形態による、第1の時間期間と第2の時間期間との間における時間関係の概略図である。
本出願の実施形態による端末の概略構造図である。
本出願の別の実施形態による端末の概略構造図である。
本出願における技術的なソリューションは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンド符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access Wireless、WCDMA)システム、ジェネラルパケットラジオサービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンスト(Advanced long term evolution、LTE−A)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ニューラジオNR(New Radio Access Technology)、5G、デバイスツーデバイス(D2D)通信システム、またはインターネットオブビークルズ(V2V: Vehicle to Vehicle)通信システムなどのさまざまな通信システムに適用され得るということを理解されたい。
本出願の実施形態においては、端末(端末デバイスとも呼ばれる)は、移動局(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal)、モバイル電話(Mobile Telephone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ハンドセット(handset)、車載デバイス、ポータブル機器(portable equipment)などを含み得るが、それらには限定されないということをさらに理解されたい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を使用することによって、1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。たとえば、端末デバイスは、モバイル電話(もしくは「セルラー」電話と呼ばれる)、またはワイヤレス通信機能を有するコンピュータであり得、端末デバイスはさらに、ポータブルな、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、コンピュータ内蔵の、または車載のモバイル端末であり得る。
本出願の実施形態においては、基地局は、GSMもしくはCDMAにおけるベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)であり得、WCDMAにおけるNodeB(NodeB)であり得、LTEにおけるエボルブドNodeB(evolved NodeB、eNB、もしくはe−NodeB)であり得、またはNRもしくは5GのgNB(gNB)であり得る。これは、本出願の実施形態においては特に限定されない。
理解しやすくするために、デバイスツーデバイスD2D通信システムに基づいて伝送リソースを決定するための方法が、図1を参照しながら簡単に記述されている。
デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)通信テクノロジーにおいては、端末は、別の端末と通信するためにリソースプールから伝送リソースを独立して選択し得る。伝送リソースを選択するプロセスにおいて、端末は、別の端末によって送信されたスケジューリングアサインメント(Scheduling Assignment、SA)情報をセンシングウィンドウ(Sensing Window)において感知し得る。SA情報は、SPTサービスのデータパケットを伝送するための時間周波数リソース情報、SPTサービスのデータパケットの伝送期間情報などを示し得る。端末は、別の端末によって送信されたSA情報を感知した感知結果に基づいて、データパケットを伝送するために使用されることが可能である伝送リソース、すなわち、ターゲット伝送リソースを、選択ウィンドウ(Selection window)から選択し得る。ターゲット伝送リソースを決定した後に、端末は、SPT様式でデータパケットを伝送する。具体的には、端末は、ターゲット伝送リソースを予約し、SPTの複数の伝送期間においてそのターゲット伝送リソースを使用することによってSPTサービスのデータパケットを送信する。
端末が伝送リソースを独立して選択する前述の様式に基づくと、大量の端末が、リソースプール内の伝送リソースを使用することによってデータを送信する場合には、通信システムが輻輳することがあり、複数の端末が、SPTサービスのデータパケットを伝送するためにリソースプールから同じ伝送リソースを選択することがあり、結果として、通信システムの全体的なパフォーマンスが劣化する。通信システムのパフォーマンスを確保するために、輻輳制御メカニズムが導入されている。
輻輳制御メカニズム1が、基地局によって制御される輻輳制御スキームである。
SPTサービスのデータパケットを伝送するプロセスにおいて、端末は、それぞれのSPTサービスのデータパケットの伝送期間のうちで現在の伝送期間におけるCBRを測定すること、および現在の伝送期間におけるCBRの測定結果を基地局へ送信することを必要とする。基地局は、端末によって送信された測定結果に基づいて端末に関して、伝送パラメータセットと、それぞれの伝送パラメータに対応する値の範囲とを構成する。伝送パラメータセットは、伝送電力、変調およびコーディングスキーム(Modulation and Coding Scheme、MCS)、端末にとって利用可能な物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)の量、再伝送時間の量、端末のSPTサービスの伝送期間、およびCR限界のうちの少なくとも1つを含む。端末は、基地局によって送信された伝送パラメータセットを受信し、現在測定されているCBRと、現在の伝送期間におけるサービス優先度とに基づいて伝送リソースを選択し、選択された伝送リソースは、伝送パラメータセット上の制約を満たす。
輻輳制御メカニズム2が、端末独立モードでの輻輳制御スキームである。
SPTサービスのデータパケットを伝送するプロセスにおいて、端末は、それぞれのSPTサービスのデータパケットの伝送期間のうちで現在の伝送期間におけるCBRを測定することを必要とし、端末は、現在の伝送期間において測定されたCBRに基づいて伝送パラメータを直接決定する。伝送パラメータは、伝送電力、MCS、端末にとって利用可能なPRBの量、再伝送時間の量、端末のSPTサービスの伝送期間、およびCR限界のうちの少なくとも1つを含み得る。端末は、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上でSPTサービスのデータパケットを送信する。
前述の2つの輻輳制御メカニズムにおいて、端末は、それぞれのSPTサービスの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそれぞれの測定されたリソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を入手することを必要とする。使用される伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値を超える場合には、端末は、データパケットを破棄するか、またはリソース再選択を実行する。端末がデータパケットを破棄した場合には、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースが、アイドルモードになる。結果として、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でその別の端末のデータパケットを定期的に伝送し得る。最終的に、端末および別の端末がそれぞれのデータパケットを同じ伝送リソース上で伝送した場合には、伝送コンフリクトが引き起こされる。端末がリソース再選択を実行する場合には、端末は、データパケットを伝送するプロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
端末がデータパケットを同じ時間に同じ伝送リソース上で伝送した場合に伝送コンフリクトが引き起こされる可能性をある程度低減するために、またはデータパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量をある程度低減するために、図2を参照しながら、以降では、本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法を詳細に記述する。
図2は、本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法の概略フローチャートである。図2は、このデータパケット伝送方法の詳細なステップまたはオペレーションを示しているが、これらのステップまたはオペレーションは例にすぎないということを理解されたい。本出願のこの実施形態においては、図2におけるオペレーションのその他のオペレーションまたは異形がさらに実行され得る。加えて、図2におけるステップは、図2において示されているのとは異なる順序で実行され得、図2におけるすべてのオペレーションが実行されることが必要とは限らないことがある。以降では、図2において示されている方法のステップを詳細に記述している。
210. 端末が、伝送リソース利用度しきい値を決定し、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される。
特に、リソースプールは、複数の伝送リソースを含み得、1つの伝送リソースセットとして理解され得る。
伝送対象データパケットは、複数のデータパケットを含み得、それらの複数のデータパケットは、同じ伝送リソース上でプリセット期間において端末によって伝送されるデータパケットであり得る。たとえば、伝送対象データパケットは、SPTサービスのデータパケットであり得る。
任意選択で、リソースプールは、システムにおける端末にとってのD2D通信のためのリソースプール、たとえば、D2D通信のために使用される、およびデータパケットを伝送するために端末によって使用されるリソースプールであり得る。
任意選択で、伝送リソース利用度しきい値は、CR限界であり得る。
特に、上述のCR限界は、チャネルリソース利用度の限界、具体的には、プリセット時間期間において、定期的に伝送されるデータパケット(たとえば、SPTサービスのデータパケット)を伝送するために端末によって使用されることが可能であるチャネルリソースの最大利用度であり得る。
任意選択で、ステップ210は、端末によって、第1の時間期間の始まりの瞬間において伝送リソース利用度しきい値を決定するステップを含む。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末が、伝送対象データパケットを有する瞬間であり得る。具体的には、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間、または伝送対象データパケットが端末のMACレイヤに到着する到着の瞬間であり得る。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)であり得る。
特に、カウンタの値は、端末によって伝送されることをさらに必要とする伝送対象データパケットの量、伝送されることを必要とする伝送対象データパケットを端末が有さない瞬間、およびプリセット時間期間においてカウンタの値がゼロである瞬間を示すために使用され得る。
カウンタの値がゼロである瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間でもあり得るということに留意されたい。
カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用され、具体的には、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの伝送期間の量を示すために使用され得るということをさらに理解されたい。
220. 端末は、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択し、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい。
特に、第2の時間期間が第1の時間期間を含むということは、第1の時間期間が第2の時間期間内の時間期間であるということを意味し得、または第2の時間期間が第1の時間期間と同じであるということを意味し得る。第2の時間期間が第1の時間期間と同じであるということは、第2の時間期間の始まりの瞬間が第1の時間期間の始まりの瞬間と同じであり、第2の時間期間の終わりの瞬間が第1の時間期間の終わりの瞬間と同じであるということを意味し得る。
任意選択で、第1の時間期間が第2の時間期間と同じである場合には、第1の時間期間の時間の長さは、予約期間の時間の長さであり得、予約期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含み得る。
特に、端末は、期間として予約期間を使用することによって伝送リソース利用度しきい値を定期的に決定し、予約期間において伝送対象データパケットを伝送し得る。
端末は、リソース利用度に基づいて予約期間全体の伝送リソース利用度しきい値を決定し得、それによって、端末がそれぞれのデータパケットの伝送期間におけるリソース利用度を測定すること、およびそのリソース利用度に基づいて伝送期間の伝送リソース利用度しきい値を決定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がデータパケットを伝送するオペレーション手順を簡略化する。
さらに、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、そのデータパケットを破棄する。結果として、破棄されたデータパケットをもともと伝送するための伝送リソースがアイドルになり、別の端末が、誤ってその伝送リソースを利用可能な伝送リソースとみなし、次いでその伝送リソース上でデータパケットを定期的に伝送し、最終的には伝送コンフリクトを引き起こす。
加えて、1つの予約期間において、1つの伝送リソース利用度しきい値が使用される。その予約期間においては、その伝送リソース利用度しきい値は、リソース利用に伴って変わらない。したがって、データパケット伝送プロセスにおいて端末によって実行されるリソース再選択の時間の量が、ある程度低減され、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を改善する。これは、次のケースを回避する。従来技術においては、リソース利用度における変化が、端末の伝送リソース利用度しきい値における減少を引き起こし、端末によって同じ伝送リソースを使用することによってデータパケットを引き続き送信すると、伝送リソース利用度が、変化した伝送リソース利用度しきい値よりも高くなる場合、端末は、リソース再選択を実行するようにトリガーされる。結果として、端末は、データパケット伝送プロセスにおいてリソース再選択を頻繁に実行し、それによってシステム全体における伝送リソース利用度の安定性を低減する。
任意選択で、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの複数の伝送期間を含む。
たとえば、第1の時間期間は、伝送対象データパケットの5個の伝送期間に対応する時間の長さであり得、または第1の時間期間は、伝送対象データパケットの4.5個の伝送期間に対応する時間の長さであり得る。
任意選択で、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
特に、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み得、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。具体的には、第1の時間期間の始まりの瞬間は、時間の点で第2の時間期間の始まりの瞬間よりも遅いことがあり(図3を参照されたい)、または第1の時間期間の始まりの瞬間は、第2の時間期間の始まりの瞬間と同じであり得る。
230. 端末は、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信する。
特に、第1の時間期間において、端末は、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信し得る。
任意選択で、実施形態においては、ステップ210の前に、この方法は、下記のステップをさらに含む。
240. 端末は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度を決定する。
リソース利用度は、第2の時間期間における端末の伝送リソース利用度しきい値を決定するために使用され得、リソース利用度は、第1の時間期間の始まりの瞬間の前の任意の瞬間において端末によって測定され得るということを理解されたい。リソース利用度はまた、第1の時間期間の始まりの瞬間において端末によって測定され得る。本出願のこの実施形態は、リソース利用度の測定時間について特定の制限を設定していない。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり得る。
特に、端末は、PRB上の信号のエネルギー、またはサブチャネル(Sub−channel)上の信号のエネルギーを検知することによってCBRを決定し得る。1つのサブチャネルは、周波数ドメインにおいて連続している複数のPRBを含み得る。
任意選択で、ステップ210は、端末によって、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定することを含み得る。
特に、端末は、リソース利用度に基づいて伝送リソース利用度しきい値を独立して決定し得る。
任意選択で、リソース利用度は第1のCBRであり、伝送リソース利用度しきい値は第1のCR限界である。ステップ210は、端末によって、第1のCBR、およびCBRとCR限界との間におけるマッピング関係に基づいて第1のCR限界を決定することをさらに含み得る。
特に、第1のCBRは、第1の時間期間において常に使用される、および第2の時間期間においてCR限界を決定するために使用されるCBRであり得る。
第1のCBRは、リソース選択またはリソース再選択の瞬間において端末によって測定されるCBRであり得るということを理解されたい。第1のCBRはまた、リソース選択またはリソース再選択が開始する前の任意の瞬間において端末によって測定されるCBRであり得る。
CBRとCR限界との間におけるマッピング関係があるということを理解されたい。別々のCBRが別々のCR限界に対応していることがあり、別々のCBRのうちのいくつかのCBRが1つのCR限界に対応していることがある。本出願は、CBRとCR限界との間におけるマッピング関係について特定の制限を設定していない。
別々の端末は、CBRとCR限界との間における別々のマッピング関係に対応していることがあるということをさらに理解されたい。たとえば、第1の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界は0.2であり得、第2の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界は0.25であり得る。別々の端末は、CBRとCR限界との間における同じマッピング関係に対応していることもある。たとえば、第1の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界は0.2であり得、第2の端末に関して、CBRが0.7である場合に、CR限界はまた0.2であり得る。これは、本出願のこの実施形態においては特に限定されない。
任意選択で、ステップ210は、端末によって、リソース利用度を基地局へ送信することと、端末によって、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信することとをさらに含み得る。
特に、端末は、リソース利用度を基地局へ送信し得、基地局は、リソース利用度に基づいて端末に関する伝送リソース利用度しきい値を構成する。
任意選択で、リソース利用度はCBRであり、伝送リソース利用度しきい値はCR限界である。ステップ210は、端末によって、CBRを基地局へ送信することと、端末によって、基地局によって送信されたCBRに対応するCR限界を受信することとをさらに含み得、CBRに対応するCR限界は、CBR、およびCBRとCR限界との間におけるマッピング関係に基づいて基地局によって決定される。
特に、CBRは、第2の時間期間においてCR限界を決定するために使用されるCBRであり得る。
任意選択で、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
特に、端末によって伝送されることになるSPTサービスが1つのSPTサービスを含む場合には、第1の時間期間の時間の長さは、そのSPTサービスのデータパケットを伝送するための伝送期間の時間の長さよりも大きい。端末によって伝送されることになるSPTサービスが複数のSPTサービスを含む場合には、第1の時間期間は、複数のSPTサービスのデータパケットを伝送するための複数の伝送期間を含み得る。たとえば、端末によって伝送されることになるSPTサービスは、第1のSPTサービスおよび第2のSPTサービスを含む。このケースにおいては、第1の時間期間は、第1のSPTサービスのデータパケットを伝送するためのすべての伝送期間と、第2のSPTサービスのデータパケットを伝送するための少なくともいくつかの伝送期間とを含み得る。あるいは、第1の時間期間は、第2のSPTサービスのデータパケットを伝送するためのすべての伝送期間と、第1のSPTサービスのデータパケットを伝送するための少なくともいくつかの伝送期間とを含み得る。具体的には、伝送対象SPTサービスが複数のSPTサービスを含む場合には、第1の時間期間において、複数のSPTサービスの複数のデータパケットを伝送するための伝送リソース利用度の合計は、伝送リソース利用度しきい値以下であり、複数のSPTサービスの複数のデータパケットを伝送することは、伝送リソース利用度しきい値を共有し得る。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するステップを含む。
特に、第1の時間期間において、端末は、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信する。
たとえば、複数のSPTサービスは、第1のSPTサービス、第2のSPTサービス、および第3のSPTサービスを含む。第1のSPTサービスの優先度は、第2のSPTサービスの優先度と同じであり得、第3のSPTサービスの優先度は、第1のSPTサービスの優先度および第2のSPTサービスの優先度よりも低いことがある。このケースにおいては、端末は、第1のSPTサービスおよび第2のSPTサービスからランダムに選択される1つのSPTサービスを最初に送信し得る。端末が第1のSPTサービスのデータパケットおよび第2のSPTサービスのデータパケットを送信した後に、端末は引き続き、第3のSPTサービスのデータパケットを送信し得る。
複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するステップは、複数のSPTサービスのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信すること、または複数のSPTサービスのうちのいくつかのデータパケットを複数のSPTサービスの優先度の降順で送信することであり得るということを理解されたい。具体的には、端末が複数のSPTサービスのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信する際に、端末が複数のSPTサービスのデータパケットを完全に送信するわけではない場合には、データパケットを伝送するための伝送リソースの利用度は、伝送リソース利用度しきい値を超え、端末は、複数のSPTサービスのうちのいくつかのデータパケットを送信し得る。
たとえば、端末は、CBRに基づいて、CR限界(CR_limit)がCR_limit 3であると決定し、端末によって伝送されることになるSPTサービスは、SPT1サービスおよびSPT2サービスを含む。SPT1サービスに対応する優先度P1は、SPT2サービスに対応する優先度P2よりも高い。優先度P1に対応するCR_limitは、CR_limit 1であり、優先度P2に対応するCR_limitは、CR_limit 2である。端末は、優先度P1に対応するSPT1サービスのデータパケットを最初に伝送し得る。優先度P1に対応するSPT1サービスのCR_limit 1がCR_limit 3に等しい場合には、端末は、優先度P2に対応するSPT2サービスのデータパケットを伝送しない。優先度P1に対応するSPT1サービスのCR_limit 1がCR_limit 3未満である場合には、端末は、残りの伝送リソース利用度(すなわち、CR_limit 3−CR_limit 1)を使用して、優先度P2に対応するSPT2サービスのデータパケットを伝送することを、SPT2サービスのデータパケットを伝送するために使用される伝送リソース利用度がCR_limit 3−CR_limit 1に等しくなるまで行い得る。
任意選択で、実施形態においては、この方法は、端末によって、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するステップと、端末によって、要求情報を基地局へ送信するステップであって、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される、ステップとをさらに含む。
特に、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスは、1つのSPTサービスであり得、または複数のSPTサービスであり得る。
任意選択で、実施形態においては、この方法は、端末によってリソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するステップをさらに含み、端末によって、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップは、端末によって、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するステップを含む。
特に、第1の時間期間において、端末は、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信し得る。
伝送パラメータは、伝送対象データパケットを伝送するために必要とされる伝送電力、伝送対象データパケットを伝送するためのMCS、伝送対象データパケットを伝送するために必要とされるPRBの量、伝送対象データパケットを伝送する再伝送時間の量、および伝送対象データパケットを伝送するための伝送期間のうちの少なくとも1つを含む。
伝送対象データパケットがSPTサービスのデータパケットである場合には、伝送パラメータのうちの伝送期間は、SPTサービスのデータパケットの伝送期間であり得るということを理解されたい。
任意選択で、実施形態においては、端末によって、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップは、端末によって、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択するステップを含む。
たとえば、伝送パラメータが、伝送対象データパケットを伝送するためのPRBの量を含む場合には、端末は、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するために必要とされるPRBの量とに基づいてターゲット伝送リソースを選択し得る。別の例に関しては、伝送パラメータが、伝送対象データパケットを伝送するための伝送期間を含む場合には、端末は、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送期間とに基づいてターゲット伝送リソースを選択し得る。端末は、別の端末によって送信されたSA情報を検知することによって、その別の端末がデータパケットを伝送する伝送期間を決定し得る。端末は、別の端末がデータパケットを伝送する伝送期間と、端末がデータパケットを伝送する伝送期間とに基づいてリソースプールからターゲット伝送リソースを選択し得る。
任意選択で、第1の時間期間において、リソース利用度は変わるが、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択しない。
特に、第1の時間期間において、いかにリソース利用度が変わるかにかかわらず、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択するようにトリガーされない。
前述の内容は、図1から図3を参照しながら本出願の実施形態によるデータパケット伝送方法を詳細に記述している。以降では、図4および図5を参照しながら本出願の実施形態による端末を詳細に記述している。図4および図5において示されている端末は、図2におけるすべてのステップを実施することが可能であるということを理解されたい。繰り返しを避けるために、詳細が再びここで記述されることはない。
図4は、本出願の実施形態によるデータパケット伝送端末の概略ブロック図である。図4において示されている端末400は、決定ユニット410、選択ユニット420、および送信ユニット430を含む。
決定ユニット410は、伝送リソース利用度しきい値を決定するように構成されており、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される。
選択ユニット420は、決定ユニットによって決定された伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択するように構成されており、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい。
送信ユニット430は、選択ユニットによって選択されたターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている。
任意選択で、実施形態においては、第2の時間期間の時間の長さは、第1の時間期間の時間の長さと同じである。
任意選択で、実施形態においては、第2の時間期間の終わりの瞬間は、第1の時間期間の終わりの瞬間と同じである。
任意選択で、実施形態においては、決定ユニットは、第1の時間期間の始まりの瞬間における伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末がリソース選択またはリソース再選択を実行する瞬間である。
任意選択で、第1の時間期間の始まりの瞬間は、端末のカウンタの値がゼロである瞬間であり、カウンタの値は、プリセット時間期間における伝送対象データパケットの量を示すために使用される。
さらに、カウンタは、サイドリンクリソース再選択カウンタ(Sidelink resource reselection counter)に相当する。
任意選択で、実施形態においては、第1の時間期間の始まりの瞬間は、伝送対象データパケットが端末の論理チャネルにマップされる瞬間である。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットは、セミパーシステント伝送SPTサービスのデータパケットであり、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、少なくとも1つのSPTサービスを含む。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、送信ユニットは、複数のSPTサービスのうちの少なくともいくつかのデータパケットをターゲット伝送リソース上で複数のSPTサービスの優先度の降順で送信するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、伝送対象データパケットが属するSPTサービスは、複数のSPTサービスを含み、決定ユニットは、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスを伝送するために必要とされる伝送リソースの利用度が伝送リソース利用度しきい値よりも高いと決定するようにさらに構成されており、送信ユニットは、要求情報を基地局へ送信するようにさらに構成されており、要求情報は、複数のSPTサービスのうちで優先度しきい値よりも高い優先度を有するSPTサービスに伝送リソースを割り当てるように基地局に要求するために使用される。
任意選択で、実施形態においては、端末は、リソース利用度に基づいて、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータを入手するように構成されている入手ユニットをさらに含み、送信ユニットは、伝送パラメータを使用することによってターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、選択ユニットは、伝送リソース利用度しきい値と、伝送対象データパケットを伝送するための伝送パラメータとに基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを選択するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、入手ユニットは、リソース利用度、およびリソース利用度と伝送リソース利用度しきい値との間におけるマッピング関係に基づいて伝送リソース利用度しきい値を決定するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、入手ユニットは、リソース利用度を基地局へ送信し、基地局によって送信された伝送リソース利用度しきい値を受信するように特に構成されている。
任意選択で、実施形態においては、第1の時間期間において、リソース利用度は変わるが、端末は、リソースプールから伝送リソースを再選択しない。
任意選択の実施形態においては、決定ユニット410および選択ユニット420は、プロセッサ520であり得、送信ユニット430は、通信インターフェース540であり得、端末デバイスは、入力/出力インターフェース530およびメモリ510をさらに含み得る。詳細は、図5において示されている。
図5は、本出願の別の実施形態による端末の概略ブロック図である。図5において示されている端末500は、メモリ510、プロセッサ520、入力/出力インターフェース530、および通信インターフェース540を含み得る。メモリ510、プロセッサ520、入力/出力インターフェース530、および通信インターフェース540は、内部接続チャネルを使用することによって接続されている。メモリ510は、命令を格納するように構成されている。プロセッサ520は、メモリ510内に格納されている命令を実行して、入力されたデータおよび情報を受け取ってオペレーション結果などのデータを出力するように入力/出力インターフェース530を制御し、信号を送信するように通信インターフェース540を制御するように構成されている。
プロセッサ520は、伝送リソース利用度しきい値を決定することであって、伝送リソース利用度しきい値は、プリセット時間期間においてリソースプール内の伝送リソースを使用することによって伝送対象データパケットを伝送するための最大の伝送リソース利用度を示し、伝送リソース利用度しきい値は、リソースプール内の伝送リソースのリソース利用度によって決定される、決定することと、伝送リソース利用度しきい値に基づいてリソースプールから第1の時間期間におけるターゲット伝送リソースを、第2の時間期間において端末によって使用されるリソースプール内の伝送リソースの伝送リソース利用度が伝送リソース利用度しきい値以下になるように選択することであって、第2の時間期間は、第1の時間期間を含み、第1の時間期間の時間の長さは、伝送対象データパケットの伝送期間の時間の長さよりも大きい、選択することとを行うように構成されている。
通信インターフェース540は、ターゲット伝送リソース上で伝送対象データパケットを送信するように構成されている。
本出願のこの実施形態においては、プロセッサ520は、汎用中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、または1つもしくは複数の集積回路であり得、関連したプログラムを実行して、本出願の実施形態において提供されている技術的なソリューションを実施するように構成されているということを理解されたい。
通信インターフェース540は、限定ではなく例として、端末500と別のデバイスまたは通信ネットワークとの間における通信を実施するためにトランシーバなどのトランシーバ装置を使用するということをさらに理解されたい。
メモリ510は、読み取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサ520に提供し得る。プロセッサ520の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。たとえば、プロセッサ520は、デバイスタイプに関する情報をさらに格納し得る。
実施プロセスにおいては、前述の方法のステップは、プロセッサ520内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実施され得る。本出願の実施形態を参照しながら開示されているデータパケット伝送方法は、ハードウェアプロセッサによって直接実行され得、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、またはレジスタなど、当技術分野における成熟したストレージメディアに配置され得る。ストレージメディアは、メモリ510内に配置され、プロセッサ520は、メモリ510内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアとの組合せで前述の方法のステップを完遂する。繰り返しを避けるために、詳細が再びここで記述されることはない。
本出願の実施形態においては、端末は、第1の時間期間において伝送リソース利用度しきい値を使用することによってターゲット伝送リソースを選択し得る。具体的には、端末は、期間としてデータパケットの伝送期間を使用してリソース利用度を定期的に測定することを必要としなくてよく、それによって、端末がデータパケットのそれぞれの伝送期間におけるリソース利用度を測定することを必要とするという従来技術における問題を回避し、輻輳制御メカニズムにおいて端末がターゲット伝送リソースを決定するオペレーション手順を簡略化する。
本出願の実施形態においては、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられていて、BがAに基づいて決定され得るということを示しているということを理解されたい。しかしながら、Aに基づいてBを決定することは、BがAのみに基づいて決定されるということを意味するわけではなく、Bは、Aおよび/またはその他の情報に基づいても決定され得るということをさらに理解されたい。
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられているオブジェクトどうしを記述するための関連付け関係のみを記述しており、3つの関係が存在し得るということを表しているということを理解されたい。たとえば、「Aおよび/またはB」は、「Aのみが存在する」、「AおよびBの両方が存在する」、ならびに「Bのみが存在する」という3つのケースを表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は一般に、関連付けられているオブジェクトどうしの間における「または」という関係を示している。
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願のさまざまな実施形態における実行シーケンスを意味するわけではないということを理解されたい。プロセスどうしの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対する何らかの限定と解釈されるべきではない。
本出願において提供されているいくつかの実施形態においては、開示されているシステム、装置、および方法がその他の様式で実施され得るということを理解されたい。たとえば、記述されている装置実施形態は、例にすぎない。たとえば、ユニットの区分は、論理的な機能区分にすぎず、実際の実施においてはその他の区分であってもよい。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされてもしくは統合されて別のシステムになってもよく、またはいくつかの機能が無視されてもよく、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示されているまたは論じられている相互の結合または直接の結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実施され得る。装置どうしまたはユニットどうしの間における間接的な結合または通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、またはその他の形態で実施され得る。
別々の部分として記述されているユニットどうしは、物理的に別々であってもよく、または物理的に別々でなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもよく、または物理的なユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのうちのいくつかまたはすべては、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の必要性に基づいて選択され得る。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットどうしが統合されて1つの処理ユニットになってもよく、またはそれらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが統合されて1つのユニットになる。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売または使用される場合には、それらの機能は、コンピュータ可読ストレージメディア内に格納され得る。そのような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的なソリューション、または従来技術に貢献する部分、またはそれらの技術的なソリューションのいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。そのコンピュータソフトウェア製品は、ストレージメディア内に格納され、本出願の実施形態において記述されている方法のステップのうちのすべてまたはいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであり得る)に指示するためのいくつかの命令を含む。前述のストレージメディアは、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる任意のメディアを含む。