JP2020505453A - 昆虫粉末の治療的使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、特に白エビに影響を及ぼすビブリオ症の治療における使用のための鞘翅目の粉末に関する。

Description

本発明は、昆虫粉末及び特に水産養殖におけるその使用に関する。
水産養殖は、現在、食品業界で最も精力的な分野の1つである。水産養殖は、特に、魚(養魚(pisciculture))、貝類養殖(shellfish farming)又は甲殻類(ザリガニ養殖及びエビ養殖)にも関する。
魚に対する高い需要は、魚、貝類及び甲殻類の飼育を目的とした飼料価格の大幅な上昇をもたらした。
水産養殖で最も使用されている製品の1つは、魚粉である。それは動物性タンパク質が、非常に豊富(リジン型及びメチオニン型アミノ酸が豊富である)であり、容易に消化できるミール(meal)である。供給の制限に伴う需要の増加は、その価格の大幅な上昇をもたらし、水産養殖の持続可能な成長に対する危険性を生み出している。従って、水産養殖用飼料のための高品質、そして可能な限り再生可能なタンパク質代替供給源に対する高い需要がある。
昆虫粉末又は昆虫ミールは、最小限のエコロジカルフットプリント(ecological footprint)で大量生産の可能性と同様に、天然の代替タンパク質源を提供する。特に、Tenebrio molitor等の特定の甲虫は、大量生産に適しているという利点がある。
さらに、飼育槽(rearing basin)で多数の固体をまとめることにより、養殖魚、貝類又は甲殻類は、例えば、特定地域の養殖エビの70%以上の集団を死滅させたビブリオ・パラヘモリティカス(Vibrio parahaemolyticus)等の細菌由来の伝染病の影響を非常に受けやすい。
ビブリオ・パラヘモリティカスは、主に貝類(特に、カキ及びムール貝)、甲殻類(特に、エビ)及び魚に感染する細菌である。この細菌は、特に感染した貝、甲殻類又は魚が食べられた際、ヒトに感染する可能性があり、腸炎及び胃腸炎を引き起こす。
故に、感染の危険性及び/又は細菌性伝染病を効果的に対処するための有効な手段に関しての必要性がある。
この目的のために、本発明者らは、昆虫粉末の投与が、最近感染を予防及び治療することを可能にすることを実証した。
従って、本発明はまた、薬剤として使用するための昆虫粉末に関する。
「昆虫粉末」とは、昆虫及び任意で水のみから調製された、粒子の形態の組成物を意味する。
昆虫粉末中の残留水分レベルは、2〜15%の間、好ましくは5〜10%の間、より好ましくは4〜8%の間が含まれる。この水分レベルは、例えば、27-01-2009のECレギュレーション152/2009(103℃/4h)に基づく方法に従って決定され得る。
本願の内容において、及び特段の定めが無い限り、示される値の範囲は境界を含むものとして理解されるべきであることに留意されたい。
出願全体を通して、規則、規格又は指令に日付が指定されていない場合、出願日に施行されている規則、規格又は指令となる。
図1は、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、異なる栄養摂取レジームに従って給餌された白エビの最終重量を示す図である。 図2は、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、異なる栄養摂取レジームに従って給餌された白エビの重量増加を示す図である。 図3は、ビブリオ・パラヘモリティカスに感染し、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、異なる栄養摂取レジームに従って給餌された白エビにおける、病原体の細菌減少の関数としてのフェノールオキシダーゼの活性を示す図である。 図4は、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、用いられた栄養摂取レジームの関数としてのビブリオ・パラヘモリティカスに感染したエビの生存率を示す図である。
昆虫粉末が、ヒト又は動物の栄養摂取に許容される粒子サイズに粉砕される際、後者は、「昆虫ミール」と称され得る。「ヒト又は動物の栄養摂取に許容される粒子サイズ」とは、100μm〜1.5mmの間、優先的には、300μm〜1mmの間、より優先的には500〜800μmの間に含まれる粒子サイズを意味する。
「昆虫」とは、特に、鞘翅目(Coleoptera)、双翅目(Diptera)、鱗翅類(Lepidoptera)、直翅目(Orthoptera)、膜翅目(Hymenoptera)、防翅目(Dictyoptera)を意味し、特に等翅目(Isoptera)、を含むゴキブリ亜目(Blattoptera)、蟷螂目(Mantoptera)、ナナフシ目(Phasmoptera)、半翅目(Hemiptera)、半翅目(Hemiptera)、半翅目(Hemiptera)、シリアゲムシ目(Mecoptera)、好ましくは、鞘翅目、又はそれらの混合を一緒にしたグループ分けを意味する。
優先的には、本発明に好ましい甲虫は、コミムシダマシ科(Tenebrionidae)、コフキコガネ亜科(Melolonthidae)、カツオブシムシ科(Dermestidae)、テントウムシ科(Coccinellidae)、カミキリムシ科(Cerambycidae)、オサムシ科(Carabidae)、タマムシ科(Buprestidae)、コガネムシ科(Cetoniidae)、オサゾウムシ科(Dryophthoridae)、に属するか、又はそれらの混合である。
より優先的には、それらは以下の甲虫である:チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、ガイマイゴミムシダマシ(Alphitobius diaperinus)、ツヤケシオオゴミムシダマシ(Zophobas morio)、コメノゴミムシダマシ(Tenebrio obscurus)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)及びヤシオオオサゾウムシ(Rhynchophorus ferrugineus)、又はそれらの混合である。
有利には、昆虫粉末は、上記の昆虫種の幼虫期から得られる。
本発明による昆虫粉末は、予防的又は治療的処置を目的として、ヒト又は動物に投与され得る。
この昆虫粉末は、特に、ビブリオ属の細菌によって引き起こされる細菌感染症、特にビブリオ・パラヘモリティカスによって引き起こされる細菌感染症に効果的に対処することを可能にする。
実際に、ビブリオ・パラヘモリティカスに感染した白エビに魚粉ではなく昆虫粉末を与えた場合、白エビの死亡率は、それによって減少する。これはおそらく、白エビの免疫系の刺激及び/又はその肝細胞の良好な発達による、白エビの免疫防御の強化に起因する(以下の実施例4を参照)。
より具体的には、本発明は、ビブリオ症の治療に使用するための昆虫粉末に関する。
「ビブリオ症」とは、水中に生育する細菌である、ビブリオ科に属するビブリオ属の細菌によって引き起こされる全ての細菌感染症を意味する。上記のように、これらの細菌は、ヒト(重度の感染症を引き起こす可能性がある)及び/又は動物、特に水生動物に対して病原性があり、従って、それらの栄養摂取を介してヒトに感染することが出来る。
好ましくは、これらの細菌は、カキの病気の原因であるビブリオ・エスチュアリアナス(Vibrio aestuarianus)、腸炎及び胃腸炎の原因であるビブリオ・パラヘモリティカス(Vibrio parahaemolyticus)又はカップカキ(cupped oyster)の感染症の原因であるビブリオ・スプレンディダス(Vibrio splendidus)である。好ましくは、昆虫粉末は、ビブリオ・パラヘモリティカスによって引き起こされるビブリオ症の治療における使用が意図される。
より具体的には、昆虫粉末は、軟体動物及び甲殻類のビブリオ症の治療に用いられ得る。
「軟体動物」とは、頭、足及び内臓塊からなる、柔らかい体を有する無脊椎動物を意味する。の軟体動物の7つの網の中で、3つの主要な枝:腹足類、二枚貝類及び頭足類が、言及され得る。
腹足類は、特に、カタツムリ、ナメクジ又はリンペットも一緒に分類する。二枚貝類は、特にムール貝、カキ、又はアサリを一緒に分類する。頭足類は、特にタコ、イカ又はコウイカ(cuttlefish)を一緒に分類する。
本発明が関連する軟体動物は、陸生動物又は水生動物、好ましくは水生動物であり得る。「水生」とは、淡水動物又は海洋動物、好ましくは海洋動物を意味する。
好ましくは、本発明が関連する軟体動物は、特に、クルミガイ亜網(Palaeotaxodonta)、キヌタレガイ目(Cryptodonta)、ウグイスガイ亜網(Pteriomorphia)、サンカクガイ亜網(Palaeoheterodonta)、ハマグリ亜網(Heterodonta)及び異靱帯類(Anomalodesmata)を含む、二枚貝類の群に属する。
優先的に、軟体動物は、Mytilida(ムール貝)及びOstreida(カキ)から選択される。Ostreida群は、一緒に特にOstrea、Crassostrea(カップカキ)、Ostreola(フラットカキ(flat oyster))又はSaccostreaを分類する。
特に、関係する軟体動物種は、以下の通りである:Mytilus edulis、Mytilus galloprovincialis、Tapes rhomboides (縞模様のカーペットシェル)、Venerupis decussata (クロスカットカーペットシェル)、Venerupis philippinarum (日本カーペットシェル)、Venerupis aurea (ゴールデンカーペットシェル)、Corbicula fluminea (アジアアサリ)、Ostrea edulis (ヨーロピアンフラットカキ)、Crassostrea angulata (ポルトガルカキ)、Crassostrea gigas (日本カキ)、Ostreola conchaphila (オリンピアカキ)、Crassostrea virginica (アメリカカキ又はバージニアカキ)。
「甲殻類」とは、体がキチン及び多くの場合炭酸カルシウムで含侵されている外皮と称されるタンパク質の外骨格で覆われている動物を意味する。この群は、Branchiopoda、Cephalocarida、Malacostraca、Maxillopoda、Ostracoda、Remipedia等の下位の網に属する様々なサイズの動物を含む。
さらにより優先的には、本発明が関連する甲殻類は、十脚目(Decapoda)に属する。
「十脚目」とは、5対の足を持つ甲殻類を意味する。十脚目は、クルマエビ亜目(Dendrobranchiata)及びエビ亜目(Pleocyemata)の2つのサブクラスに一緒に分類される。
クルマエビ亜目の中で、その一般名によりクルマエビ上科に属するエビが挙げられ得る。
エビ亜目の中で、それら一般名により、Anomura下目に属するスクワットロブスター、Heterotremata亜節、又はBrachyura若しくはPaguroideaに属するカニ、Caridea下目に属するエビ、Astacidea下目に属するザリガニ及びロブスター、又はChelata下目に属するイセエビも言及され得る。
好ましくは、本発明が関連する甲殻類はエビである。エビは、海洋種又は淡水種であり得る。有利には、それらは、エビ養殖又は淡水養殖に適したエビの種である。
有利には、本発明が関連するエビの種は、クルマエビ科(Penaeidae)、特にPenaeus属に属する。
優先的には、本発明が関連するエビの種類は以下の通りである:バナメイエビ(Pacific white shrimp (Litopenaeus vannamei))、ウシエビ(Asian tiger shrimp (Penaeus monodon))、ブルーシュリンプ(blue shrimp (Penaeus stylirostris))、タイショウエビ(fleshy prawn (Penaeus chinensis))、クルマエビ(imperial prawn又はkuruma prawn (Penaeus japonicus))、インディアンエビ(Indian prawn (Penaeus indicus))、テンジククルマエビ(banana prawn (Penaeus merguiensis))、アキアミ(akiami paste shrimp (Metapenaeus spp))及びオニテナガエビ(giant river prawn (Macrobrachium rosenbergii))、また優先的には、バナメイエビ。
エビにはいくつかの発達段階がある:3つの幼生期、すなわち、ノープリウス、ゾエア、ミシスの段階の後に後期幼生へと変態する。昆虫粉末は、後期幼生期及び/又は成体期に特に適している。
従って、本発明は、特に、二枚貝類及び十脚目のビブリオ症の治療に使用するための昆虫粉末に関する。
本発明はまた、エビの腸炎の治療に使用するための昆虫粉末にも関する。
特に、昆虫粉末は、エビにおけるエビ早期死亡症候群/急性肝膵壊死症候群の治療における使用のために利用され得る。
エビにおけるエビ早期死亡症候群/急性肝膵壊死症候群(「EMS/AHPNS」として知られる)は、ビブリオ・パラヘモリティカスに感染したエビの70%を超える死亡原因となっている。
感染すると、エビは、弱まり、混乱したように見える。それは、いくつかの場合、クチクラに黒い病変を有する。特定の非常に毒性が強い細菌株は、ウシエビ(Asian tiger shrimp)及びバナメイエビ(Pacific white shrimp)等の養殖エビの最大80%を死滅させ得る。
有利には、本発明によって使用される昆虫粉末は、少なくとも67重量%のタンパク質及び少なくとも0.1重量%のキチンを含み、ここで、%は、昆虫粉末の総重量に対するものである。
「タンパク質」とは、粗タンパク質の量を意味する。粗タンパク質の定量化は、当業者に周知である。例として、デュマ法(Dumas method)又はケルダール法(Kjeldahl method)が挙げられる。好ましくは、標準NF EN ISO16634-1(2008)に相当するデュマ法が使用される。
そのような粉末の例は、以下の実施例1〜3に記載される。
優先的には、昆虫粉末は、68重量%の粗タンパク質、より優先的には、70重量%の粗タンパク質、さらに優先的には、71重量%の粗タンパク質を含み、ここで、重量%は昆虫粉末の総重量に対するものである。
本発明によれば、「キチン」とは、何れかのタイプのキチン誘導体、すなわち、N-アセチル-グルコサミンユニット及びD-グルコサミンユニット、特に、キチン-ポリペプチドコポリマー(「キチン/ポリペプチド複合体」と称される場合がある)を含む何れかの型の多糖誘導体を意味する。これらのコポリマーはまた、多くの場合、メラニン型の顔料と組み合わせられ得る。
キチンは、セルロースに次いで、世界で2番目に合成されているポリマーであると考えられる。実際に、キチンは生物界の多くの種によって合成される。それは、部分的に甲殻類及び昆虫の外骨格、及び真菌を囲んで保護する側壁を構成する。より具体的には、昆虫において、キチンはそれゆえに、それらの外骨格の3〜60%を構成する。
キチン含有量は、その抽出により決定される。そのような方法は、AOAC991.43方法であり得る。
第1の実施形態によれば、本発明によって使用される昆虫粉末は、少なくとも67重量%のタンパク質及び少なくとも5重量%のキチンを含み、ここで、%は、昆虫粉末の総重量に対するものである。
優先的には、この昆虫粉末は、5〜16重量%のキチン、より優先的には、8〜14%のキチンを含み、ここで、重量%は、昆虫粉末の総重量に対するものである。
有利には、この昆虫粉末は、昆虫粉末の総重量に対して4重量%以下、さらにより有利には、3.5%以下の灰分含有量を有する。
灰分は、本発明による組成物の燃焼から生じる残差を構成する。
灰分含有量を決定するための方法は、当業者に周知である。好ましくは、灰分は、27-01-2009のECレギュレーション152/2009に規定された方法に従って決定された。
この昆虫粉末の脂肪含有量は、昆虫粉末の総重量に対して、好ましくは、5〜20重量%、より好ましくは9〜17重量%である。
脂肪含有量を決定するための方法は、当業者に周知である。例としての及び好ましい方法では、この含有量は、ECレギュレーション152/2009の方法に従って決定されるだろう。
有利には、この昆虫粉末のタンパク質は、粗タンパク質の総重量に対して85重量%以上の消化率を有する。
消化率は、指令72/199/ECに記載される方法によって測定されるペプシン消化率である。
好ましくは、消化率は、86%以上、より優先的には88%以上である。
有利には、本発明によって使用される昆虫粉末は、タンパク質の総重量に対して35〜65重量%の間の可溶性タンパク質を含み、及び可溶性タンパク質の少なくとも50%は、12,400g/mol以下のサイズを有する。
「タンパク質の総重量」とは、本発明による昆虫粉末中に存在する粗タンパク質の重量を意味する。
「可溶性タンパク質」とは、粗タンパク質中の、pHが6〜8、有利には、7.2〜7.6に含まれる水性溶液可溶であるものを意味する。
好ましくは、水性溶液は、緩衝液であり、そのpHは、6〜8の間、有利には、7.2〜7.6の間が含まれる。優先的には、緩衝液は、リン酸ナトリウム緩衝液であり、そのpHは、7.4±0.2に等しい。
有利には、この昆虫粉末は、粗タンパク質の総重量に対して、38〜60重量%の間、好ましくは、43〜55重量%の間の可溶性タンパク質を含む。
好ましくは、可溶性タンパク質の少なくとも60%、優先的には、少なくとも70%が、12,400g/mol以下のサイズを有する。
より具体的には、可溶性タンパク質は、6,500〜12,400g/molの間のサイズを含む。
有利には、10%未満、好ましくは8%未満、より優先的には6%未満の可溶性タンパク質は、29,000g/mol以上のサイズを有する。
この昆虫粉末は、以下:
i)昆虫を殺傷する工程、
ii)プレスケーキを得るために昆虫をプレスする工程、及び
iii)プレスケーキを粉砕する工程、
を含む方法によって調製され得る。
昆虫は、以下の実施例1においてより詳細に記載されるように、熱傷又は湯通し(blanching)することによって殺傷される。
同様に、プレス及び破砕工程は、この実施例においてより詳細に記載される。
最後に、本発明による調製方法は、プレスケーキを乾燥する工程も含み得る。
乾燥工程は、プレス工程の後かつ、粉砕工程の前に行われることが有利であり、及び以下の実施例1にさらに詳細に記載される。
第2の実施形態によれば、本発明によって使用される昆虫粉末は、少なくとも71重量%のタンパク質を含み、0.1〜2重量%の間のキチンを含む、ここで、%は、昆虫粉末の総重量に対してのものである。
好ましくは、この昆虫粉末は、粉末の総乾燥重量に対して、72重量%以上、より優先的には、74重量%以上、さらにより優先的には75重量%以上のタンパク質含有量を有する。
より具体的には、この粉末は、粉末の総乾燥重量に対して、0.5〜3重量%の間、より優先的には、0.8〜2重量%の間、さらにより優先的には、0.8〜1.7重量%の間のキチン含有量を有する。
好ましくは、この粉末は、粉末の総乾燥重量に対して、5〜20重量%の間、好ましくは7〜17重量%の間の脂質を含む。
より具体的には、この粉末は、粉末の総乾燥重量に対して、1〜10重量%の間、好ましくは2〜6重量%の間の灰分を含む。
有利には、この昆虫粉末のタンパク質は、粗タンパク質の総重量に対して、85重量%以上の消化率を有する。
好ましくは、消化率は、88%以上、より優先的には、92%以上である。
この昆虫粉末は、以下:
- 昆虫の殺傷工程、
- 昆虫の軟部からクチクラを分離する工程、
- 昆虫の軟部を固体画分、脂肪画分、及び水性画分に分離する工程、
- 乾燥固体画分を得るために固体画分を乾燥させる工程、及び
- 昆虫粉末を得るために乾燥固体画分を粉砕する工程、
を含む方法によって調製され得る。
昆虫は、以下の実施例1に記載されるように、熱傷又は湯通しすることによって殺傷され得る。
クチクラは、昆虫の表皮によって分泌される外層(又は外骨格)である。それは一般的に、表角皮、外角皮及び内角皮の3つの層で形成される。
「軟部」とは、昆虫の肉(特に筋肉及び内臓を含む)及び搾汁(特に、体液、水及び血リンパを含む)を意味する。特に、軟部は、昆虫の搾汁から構成されない。
昆虫の軟部由来のクチクラを分離することは、フィルタープレス、又はベルトセパレータを使用して実施され得る。
「ベルトセパレータ」とは、圧搾ベルト(ベルトプレスフィルタ)及び有孔ドラムを含む装置を意味する。
有利には、本出願において、昆虫粉末は、本発明の実施形態にかかわらず、鞘翅目に属する昆虫種、好ましくは、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)種から得られる。昆虫粉末は、甲虫粉末、より具体的には、チャイロコメノゴミムシダマシの粉末である。
従って、本発明は、以下:
- 薬剤として、
- 特に、二枚貝類及び十脚類におけるビブリオ症の治療において、
- エビの腸炎の治療において、及び/又は
- エビにおけるエビ早期死亡症候群/急性肝膵臓壊死症候群の治療において、
の使用のため、より詳細には甲虫粉末、特にチャイロコメノゴミムシダマシの粉末に関する。
本発明はまた、少なくとも5重量%の昆虫粉末を含む、軟体動物及び/又は甲殻類のための栄養摂取レジーム(regime)に関する。
「栄養摂取レジーム」とは、軟体動物及び/又は甲殻類によって摂取されることを意図した、与えられた割合の一連の栄養成分(又は構成成分)を意味する。
本発明によると、昆虫粉末は、軟体動物及び甲殻類の栄養摂取レジームで一般に投与される魚粉の代わりとして使用され得る。それは、部分的又は全体的に魚粉に置き換えられ得る。優先的に、昆虫粉末は、魚粉の50重量%以上、さらにより優先的には75重量%以上で魚粉に置き換えられる。
魚粉を昆虫粉末で代用することは、有利には、特に、昆虫粉末のタンパク質及び脂質の高い消化性のために、軟体動物及び/又は甲殻類の免疫系を高めることを可能にする。さらに、これは、特に白エビにおいて、肝細胞のサイズを増大させながら、腸絨毛の密度並びに長さを増大させる。従って、この昆虫粉末による魚粉の置換は、非常に高価でなく、タンパク質及び脂質に富む代替物を提示し、エビのビブリオ症等の特定の病気を予防及び/又は治療することを可能にする。
軟体動物又は甲殻類に投与される栄養摂取レジームは、有利には、少なくとも10重量%の昆虫粉末、優先的には、少なくとも15重量%の昆虫粉末、さらにより優先的には少なくとも25重量%の昆虫粉末を含む。
本発明の有利な実施形態によると、軟体動物又は甲殻類に投与される栄養摂取レジームは、20重量%の昆虫粉末を含む。
優先的には、昆虫粉末は、一般的に、軟体動物及び甲殻類に投与される魚粉を完全に置き換える。従って、軟体動物及び甲殻類に投与される栄養摂取レジームは、有利には、25重量%の昆虫粉末を含む。
このレジームは、2011年にNational Research Council(NRC)が発行したマニュアル「魚及びエビの栄養要求量」に定義されている、エビ、そのレジームの他の構成要素、及びそれらの比率に特に適している。
有利には、本発明による栄養摂取レジームは、少なくとも71重量%のタンパク質を含み、及び0・1〜2重量%の間のキチンを含む昆虫粉末を含み、ここで、%は、昆虫粉末の総乾燥重量に対してのものである。
好ましくは、昆虫粉末は、甲虫粉末、より優先的には、Tenebrio molitorの粉末である。
本発明はまた、少なくとも67重量%のタンパク質を含み、及び少なくとも0.1重量%のキチン(ここで、%は、昆虫粉末の総重量に対するものである)を含む昆虫粉末のヒト又は動物における栄養補助食品としての使用に関する。
ヒト又は動物の栄養摂取において栄養補助食品として使用される昆虫粉末は、少なくとも67重量%のタンパク質及び少なくとも5重量%のキチンを含むことができ、ここで、%は、昆虫粉末の総重量に対するものである。そしてこれは、上記の第1の実施形態の昆虫粉末であり、全ての有利な、特定の、及び好ましい特徴、並びにそれを得るための方法を含む。
あるいは、ヒト又は動物の栄養摂取において栄養補助食品として使用される昆虫粉末は、少なくとも71重量%のタンパク質を含み、0.1重量%〜2重量%の間のキチンを含むことができ、ここで、%は、昆虫粉末の総重量に対するものである。そしてこれは、上記の第2の実施形態の昆虫粉末であり、全ての有利な、特定の、及び好ましい特徴、並びにそれを得るための方法を含む。
有利には、昆虫粉末は、甲虫粉末、より好ましくは、Tenebrio molitorの粉末である。
有利には、本発明は、軟体動物及び/又は甲殻類の栄養摂取における栄養補助食品としての昆虫粉末、特に上記のものの使用に関する。
最終的に、本発明は、上記のような昆虫粉末を含む栄養補助食品に関する。
有利には、昆虫粉末は、エビ、特に養殖エビの栄養摂取における栄養補助食品として使用される。
本発明の特徴及び利点は、例示として挙げられている以下の実施例と共に以下の図面を参照することで明らかになるだろう。
図1は、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、異なる栄養摂取レジームに従って給餌された白エビの最終重量を示す図である。
図2は、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、異なる栄養摂取レジームに従って給餌された白エビの重量増加を示す図である。
図3は、ビブリオ・パラヘモリティカスに感染し、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、異なる栄養摂取レジームに従って給餌された白エビにおける、病原体の細菌減少の関数としてのフェノールオキシダーゼの活性を示す図である。
図4は、魚粉の代わりに昆虫粉末を含むか含まないかのいずれかで、用いられた栄養摂取レジームの関数としてのビブリオ・パラヘモリティカスに感染したエビの生存率を示す図である。
実施例1:昆虫粉末の調製方法
本発明による組成物は、Tenebrio molitorの幼虫から調製される。幼虫を受領した後、幼虫は殺傷される前に大きな変化なしに、それらは飼育タンク中で0〜15日間4℃で貯蔵され得る。使用される幼虫の齢に対する体重は様々であり、その結果、それらの組成は、以下の表1に示されるように変化し得る。
工程1:昆虫の湯通し(Blanhing)工程
生きている幼虫(+4℃〜+25℃)は、有孔コンベアベルト(1mm)上で2〜10cmの間の厚さの層にして湯通しチャンバへと運ばれる。従って、昆虫は、98℃の水蒸気(水蒸気ノズル又はベッド)又は100℃の水(水+水蒸気)で湯通しされる。湯通しチャンバ内の滞留時間は、1〜15分の間、理想的には5分である。
湯通しチャンバの後、幼虫の温度は、75℃〜98℃の間である。
工程2:プレス工程
湯通しされると、幼虫は、連続的な一軸プレス供給ホッパーに運ばれる。プレスに入る間、幼虫は、脱油収率を上げるために70℃を超える温度で維持される。脱油の仕組みは、中心軸上に配置されたねじとリングの配置によって円筒型保持器の内側の原料を加圧することである。保持器の内側には、セクションごとに配置されたバーが並んでおり、作業領域に応じて厚さの異なるスペースで隔たれている。このように配置された隙間は、油性画分の流れを可能にし、いわゆる「乾」物、すなわち「プレスケーキ」と呼ばれるタンパク質画分の通過を制限するため、加圧に関与する。
得られたプレス収率は、48〜55%の間である。
Yケーキ=(質量ケーキ/質量搾汁+質量ケーキ
得られたプレスケーキは、35〜40%の乾物、67〜75%のタンパク質及び13〜17%の脂肪を含み、ここで、%は、プレスケーキの総乾燥重量に対してのものである。
工程3:乾燥工程
次いで、プレスケーキをトレイ上に薄い層(約2cm)で配置し、92%を超える乾物含量を有するプレスケーキを得るために、換気/攪拌空気中で90℃5時間乾燥させる。
この工程により、殺傷後に発生したコンタミネーションを防ぐことが出来る。
乾燥後のWa(水分活性)は、0.35である。微生物学的結果は、サルモネラ属菌(方法:IRISサルモネラBKR23/07−10/11)及び10CFU/g未満の腸内細菌値(方法:NF ISO2128−2、2004年12月、30℃及び37℃)の欠如を示す。
工程4:粉砕工程
主にタンパク質を含む乾燥プレスケーキは、最後に連続ハンマーミル(6つの可逆可動部-厚さ8mm)を用いて粉砕される。粉砕機は、流量制御フラップを備えたホッパーによって供給を受ける(180kg/h)。出力粒度分布を制御するために使用される穿孔グリルは、0.8mmである。モーターの回転速度は、3000rpm(電気動力、吸収電力4kW(5.5V))である。
実施例2:実施例1で得られた昆虫粉末の特徴付け
実施例1で調製された昆虫粉末が特徴付けられた。
1. 分析
1.1 水分含有量の測定
水分含有量は、27−01−2009のECレギュレーション152/2009から得られる方法に従って決定される。
1.2 粗タンパク質の質量の測定
粗タンパク質は、デュマ法と呼ばれる方法に従って決定され、標準NF EN ISO16634−1(2008)に相当する。
1.3 キチン量の測定
昆虫粉末からの食物繊維は、本質的にキチンから構成されるため、後に、ADAC991.43の方法に従って測定された。このようにして得られた値は、結果としてわずかに過大に評価される。
1.4 脂肪量の測定
脂肪は、ECレギュレーション152/2009の方法に従って測定された。
1.5 灰分量の測定
粗灰分は、27−01−2009のECレギュレーション152/2009の方法に従って測定された。
1.6 リン量の測定
リンは、内部較正を伴うICP(誘導結合プラズマ)によって測定される。
1.7 エネルギーの測定
エネルギー値は、EUレギュレーション1169/201の係数で得られる。
1.8 アミノ酸及び脂肪酸の量の測定
この測定は、それぞれのアミノ酸及び脂肪酸の加水分解及び誘導体化の後にガスクロマトグラフィーによって行われた。
1.9 ペプシン消化率
ペプシン消化率は、指令72/199/ECに記載されている方法によって測定される。
2. 結果
昆虫粉末は、以下の表2に詳述される。
実施例3:昆虫粉末を調製するための代替方法
200gのT.molitor幼虫をビーカーに入れ、予め沸騰した200mLの水を含む、100℃の水浴に設置した。5分後、ビーカーを水浴から取り出し、幼虫は、排液され、次いで200mLの容量の水と混合される。このようにして得られた液体は、二軸スクリュープレスに通される。このようにして得られたプレスケーキは、オーブン中70℃で24時間乾燥され、次いで250μmに粉砕される。こうして昆虫粉末が得られる。
実施例4:実施例1で得られた昆虫粉末の白エビに対する、特に、病原性細菌ビブリオ・パラヘモリティカスに対するそれらの体性に対する効果
3つの実験は、エビにおける食欲を評価するため(実験1)、エビにおける昆虫粉末のタンパク質の消化性、脂質及びエネルギーを評価するため(実験2)及び白エビの成長及び免疫に対する昆虫粉末の有効性を評価するため(実験3)に行われた。
1. 実施した実験の材料及び方法
これらすべての実験に使用された魚粉は、56%(前記魚粉の総重量に対してを表す)の粗タンパク質含有量を含む、タイ産の魚粉である。
同様に、使用された昆虫粉末は、これら全ての実験に対して同一であり、実施例1で得られた昆虫粉末に相当する。
統計
これらの実験は、完全にランダムな方法(CMCA)で設計された。全てのデータは、ANOVA(分散分析)によって分析された。Duncanの複数範囲検定を使用して、異なる栄養摂取レジームの平均値の違いを調べた。アルファベット表記を使用して、差異をアルファ0.05の有意水準でマークした。実験2及び3に関する全ての研究は、タイのバンコクのカセサート大学水産学部水産養殖部の水生動物性食品及び栄養研究室で行われた。
実験1: 15%の魚粉で構成された栄養摂取レジームに対する白エビの昆虫粉末の食欲の試験
a.実験の種々の栄養摂取レジーム
白エビに対する昆虫粉末の誘引力が、それぞれ4反復で以下の5つのレジームを使用して完全にランダムな方法で評価された。
- レジーム1(R1):コントロール30%魚粉(以下、FMと称する);
- レジーム2(R2):ネガティブコントロール15%FM; 0%昆虫粉末(以下、INSMと称する);
- レジーム3(R3):ネガティブコントロール10%FM; 5%INSM;
- レジーム4(R4):ネガティブコントロール5%FM; 10%INSM;
- レジーム5(R5):ネガティブコントロール0%FM; 15%INSM;
食欲を評価するために、それぞれのレジームで4回の反復実験が行われた。
b.栄養摂取レジームの処方及び産生
当該レジームは、特に2011年に発行された国立研究評議会(NCR)のリファレンスマニュアルに記載されている、白エビの既知の必須栄養に応じて有用である成分で処方された。
実験的栄養摂取レジームで用いた昆虫粉末は、実施例1で得られたものである。
白エビに対する昆虫粉末の誘引力は、以下に詳述する5つの栄養摂取レジームで評価され、その組成は以下の表3に示される。
水分、タンパク質、脂質、繊維、灰分等の試験された飼料のおおよその組成は、国際標準法であるAOAC(2000)の記述に従って分析された。
c. 白エビの栄養摂取プロトコル
白エビに、飼料をトレイに置き、1日当たり3回給餌することにより、1日当たりエビの平均体重の約5%(すなわち、飼料当たり、体重の1.5〜2%)量で36%の粗タンパク質及び7%の粗脂質を含有するペレットを供給した。
10日間、13.00時間の飼料に限っては、エビが最初に飼料を摂取するのに必要な時間、トレイ上に飼料を入れたのち15分以内に飼料に達するエビの数、及び飼料当たりの飼料の摂取量を記録した。
誘引力を評価するために、それぞれのレジームで4回の反復実験が行われた。
摂取されていない飼料を、その堆積の1時間後にトレイから集め、そして−40℃で凍結乾燥し、次いで総栄養摂取消費量を測定するために秤量した。
10日間の研究にわたって、飼料を摂取するために必要な時間、摂取される飼料の量、及び飼料を摂取するエビの数に焦点を当てて、食欲を測定するために、各レジームにおける各トレイの飼料摂取量が計算された。
実験2:白エビにおける昆虫粉末のタンパク質、脂質及びエネルギーの消化率の研究
白エビの昆虫粉末のタンパク質、脂質及びエネルギーのインビボ消化率は、間接法により測定された。平均体重5〜8gの300匹のエビが、20個の水槽の各々にランダムに分布された。10匹のエビで10回繰り返し、それぞれに、25%魚粉及び5%イカミール、63.7%の小麦粉、グルテン及びソーヤ抽出物及びソーヤレシチン、マグロ油とソーヤ油の3%混合物、3.3%ビタミン類プレミックス及び消化率のマーカーとして1%酸化クロムで構成された基準栄養摂取レジームで給餌した。
1%の酸化クロムをマーカーとして含む30%昆虫粉末、63.7%小麦粉、グルテン及びソーヤ抽出物及びソーヤレシチン、3%のマグロ油とソーヤ油の混合物、3.3%ビタミン類プレミックス及び消化率のマーカーとして1%酸化クロムを含む、他の栄養摂取レジームが、他の200匹のエビ(10匹のエビの20回繰り返し)に与えられた。
順応期間は1週間であった。この期間の後、エビは、1日当たり3回の過剰(4%)に割り当てられた栄養摂取レジームで給餌された。給餌の2時間後に水槽は洗浄され、次いで次の給餌の30分前に糞便を1〜2週間回収した。
分析のための十分な資料を得るために、各栄養摂取レジームに由来する飼料が、実験の終わりに一緒に回収された。それらは、65℃の熱風オーブン中で乾燥された。飼料及び糞便のサンプルは、脂質及びタンパク質について分析された(AOAC、2000)。酸化クロムが測定された(Scott、1978)。見かけの消化率係数(ADC)は、Cho et al.(1985)によって記載されるように計算された。
・見かけの消化率(ADC%)=100−(%単位での栄養摂取レジームの指標)/%単位の糞便中の指標
・見かけの栄養素消化率係数(ADC Nu%)=100−(%単位での糞便中の%Xにおける栄養摂取レジームの指標)/%単位での栄養摂取レジームにおける%X栄養における糞便中の指標
実験3:白エビ(Litopenaeus vanammei)の成長能力及び免疫性に対する昆虫粉末の効果
a.試験の計画
実験は、4回の反復で5つのレジームを用いて完全にランダムな方法(CMCA)で計画された。
種々の栄養摂取レジームが、以下の表4に示される。
実験は、それぞれが100リットルの容量を有する20個のガラス水槽で、15ppt(1兆分の1)の70リットルの塩水で行われた。幼若エビ(約3〜4g)が、40匹のエビ/m2(水槽当たり10匹)の密度で生育された。昆虫粉末は、魚油を徐々に減らしながら栄養物に混ぜられた。このようにして調製された飼料は、エビの平均体重の3〜5%の間の量で、1日当たり3回、エビに8週間与えられた。2〜3日毎に、飼料廃棄物は吸い上げられ、水の15〜20%が新しくなった。
種々の栄養摂取レジームの成分が、150〜250ミクロンに粉砕され、一緒に混合され、次いでホバートチョッパー(Hobart chopper)を通過させる前に25%の水を加えた。
次いで、得られたペレットは、熱風乾燥機で乾燥された。
水分、タンパク質、脂質、繊維、灰分、エネルギー等の試験された栄養摂取レジームのおおよその組成は、AOAC(2000)の記述に従って分析された。
b.パラメーター
この実験に必要なデータは、試験条件下でのエビの成長能力に関するものである。以下を含む:
成長能力
・エビの実体重又は平均体重、体重の増加
・比増殖率(SGR:{(8週のLn重量)−(0週のLn重量)}×100)/(培養期間日数)
・飼料転換率(FCR:飼料摂取量/エビ生産量)
・生存率(通常の検査法による)/死亡率
免疫状態
免疫状態は、血球総数、フェノールオキシダーゼ活性、血リンパタンパク質を数えることによって研究の終了時点で測定される。
腸繊毛及び肝膵臓の形態
研究の終了時点で腸繊毛及び肝膵臓の組織病理学的解析を行った。
病原体ビブリオ・パラヘモリティカスに対する耐性試験
病原性細菌に抵抗するエビの能力を測定するために、ビブリオ・パラヘモリティカスに対するバナメイエビの耐性を調べた。
エビに実験的な栄養摂取レジームで8週間給餌した後、各レジーム上の30匹のエビをサンプリングし、そして病原体、すなわち、ビブリオ・パラヘモリティカス、4.3/105CFU(コロニー形成単位)/ml(4.6logCFU/ml)の筋肉内注射の対象とした。死亡率は、10日間記録された。細菌減少能力が測定された。
2. 実験1、2及び3の結果
実験1の結果
白エビ(Litopenaeus vannamei)の栄養摂取レジームにおける昆虫粉末への食欲が、エビによる飼料の摂取の開始時間、15分以内に飼料を摂取するエビの数、及び観察された飼料中に摂取された飼料の量に焦点を当てて、調べられた。昆虫粉末の誘引力の結果を、以下の表6に示した。観察された飼料中で摂取された飼料の量に関する誘引力、飼料の摂取の開始時間及び飼料を摂取するエビの数は、異なる栄養摂取レジームの間で有意に異ならない。30%の魚粉(R1)を与えたエビの飼料当たりの1日の栄養物摂取量は、安定しているように見えるが、Tenebrio molitor(R2−R5)の昆虫粉末の有無にかかわらず、15%の魚粉を与えた群は、飼料当たりの飼料の摂取量に広い変動を示した。エビが飼料の摂取を開始するために必要な時間及び飼料を摂取するエビの数は、研究開始5日後も完全に安定している。これらの要素は、Tenebrio molitorの昆虫粉末に基づく飼料が、白エビの栄養摂取レジームに大きな魅力を示さなかったことを意味し得る。加えて、これはまた、白エビの栄養摂取レジームにおける魚粉の減少が、エビの栄養摂取に大きな影響を及ぼさないことを示唆する。
実験2の結果
白エビにおけるTenebrio molitorの昆虫粉末のインビボ消化率は、Cho et al.(1985)に従った間接法によって測定された。見かけの栄養消化率が、以下の表7に示される。結果は、Tenebrio molitorの昆虫粉末が96〜07%の高いタンパク質及び脂質含有量及びエネルギー消化率を持つことを示した。
実験3の結果
白エビの能力に対する昆虫粉末の有効性
白エビ(L. vannamei)の能力に対する昆虫粉末の影響を8週間調べた。エビの成長能力に関する結果は、表8並びに図1及び2に示される。結果は、第8週から、最終体重、体重増加、1日の平均体重増加及び比成長率の観点からのエビの成長能力が、コントロールに対して有意に大きいことを示した(p<0.05)。昆虫粉末を給餌したエビは、コントロール(昆虫粉末を補給しないで、25%の魚粉を有する前記コントロール)よりも優れた成長速度を示した。しかしながら、8週間にわたる栄養摂取量は、有意差がなかった(p>0.05)。8週間にわたる生存率も有意差はなかった(p>0.05)。試料転換率は、コントロールレジームと比較してT2〜T5について8週目から有意に低かった(p<0.05)。タンパク質効率比は、有意差がなかった(p>0.05)。
結果として、昆虫粉末は、栄養摂取レジームにおけるエビの成長速度を促進し、魚粉を100%の置き換え量まで減ずることが出来る(コントロールレジームにおいて魚粉の含有率25%)。その理由は、昆虫粉末のタンパク質及び脂質の高い消化率である。
・エビの免疫
通常条件下でのエビの免疫を8週間の実験にわたり調べた。表9に示した結果は、血球の総数、血リンパのタンパク質含有量及びフェノールオキシダーゼ活性に関して有意差がないことを示した(p>0.05)。その結果、昆虫粉末は、エビの免疫性に望ましくない影響を与えることなく、最大100%(魚粉25%の栄養処方に含まれる割合)の魚粉に置き換えることが出来る。
ビブリオ・パラヘモリティカスの注射後の耐性状態を6時間にわたり試験する。表9のエビの免疫は、魚粉の50〜100%(10.3〜20.6%の栄養摂取レジームにおける魚粉の含有率)を置き換える昆虫粉末を給餌したエビの群において高い(p<0.05)フェノールオキシダーゼ活性を示す。より具体的には、図3において、細菌の存在とフェノールオキシダーゼの活性との間に負の相関が見られる。加えて、細菌の減少と栄養摂取レジームにおける昆虫粉末の包含量の増加との間に強い負の相関がある(p<0.05)。
・エビの死亡率
ビブリオ・パラヘモリティカス(4.3×105ufc/ml)に曝した後のエビの死亡率が、表10、並びに図4に示される。魚粉が減らされ(50〜100%)、Tenebrio molitorの昆虫粉末を補給した(魚粉を50〜100%置き換える)栄養摂取レジームで給餌したエビは、25%の魚粉を含むコントロール栄養摂取レジーム(T1)及び魚粉が減らされ昆虫粉末が補給された栄養摂取レジームで給餌したエビの群よりも有意に低い死亡率(P<0.05)を示した。これは、昆虫粉末の高い脂質及びタンパク質消化率、並びにソーヤ油に対する脂質のより良い品質の可能性に起因し得、エビがより多くの栄養素を得ることを可能にする。
・肝膵臓及びエビの腸繊毛の組織学
コントロール栄養摂取レジームで給餌したエビ及び昆虫粉末含むレジームで給餌したエビの肝膵臓組織学は、より大きなB細胞及びR細胞を示した。これらの細胞は、栄養素調節酵素を産生する。栄養状態T2〜T5において、B(分泌)細胞及びR(予備)細胞は、コントロールレジームT1よりも大きく拡大した。これは、より多くのの栄養素を蓄積した幹細胞が、昆虫粉末の高いタンパク質消化性又は脂質消化性の結果として、グリコーゲン及び/又は脂質の蓄積となり得ることを意味する。腸繊毛の密度と長さは、全ての栄養摂取レジームで高かった。
3.結論
特にTenebrio molitor由来の昆虫粉末は、魚粉及び/又は昆虫粉末を含む栄養摂取レジーム間で同等の栄養プロフィールを有する小型エビ(1〜5g)中の成長性能、エビの健康並びに肝膵臓組織学及び小腸の組織学に悪影響を及ぼすことなく、魚粉の100%までの交換が可能である。昆虫粉末が、エビの栄養管理において魚粉の25〜100%を、6週間を超える期間で入れ替えると、エビは、最良の成長率と高い消化率を示すことが出来る。魚粉の代用品としてTenebrio molitor由来の昆虫粉末を50又は100%で給餌したエビの群は、病原体ビブリオ・パラヘモリティカスに対してより良い耐性を示した。

Claims (12)

  1. ビブリオ症の治療に使用する甲虫粉末。
  2. 二枚貝類及び十脚目におけるビブリオ症の治療に使用するための、請求項1に記載の甲虫粉末。
  3. エビの腸炎の治療に使用するための、請求項2に記載の甲虫粉末。
  4. エビのエビ早期死亡症候群/急性肝膵臓壊死症候群の治療に使用するための、請求項3に記載の甲虫粉末。
  5. 少なくとも67重量%のタンパク質及び少なくとも0.1重量%のキチンを含み、ここで、%は、甲虫粉末の総重量に対するものである、請求項1〜4の何れか1項に記載の使用のための甲虫粉末。
  6. 少なくとも67重量%のタンパク質及び少なくとも5重量%のキチンを含み、ここで、%は、甲虫粉末の総重量に対するものである、請求項5に記載の使用のための甲虫粉末。
  7. 少なくとも71重量%のタンパク質を含み、0.1〜2重量%の間のキチンを含み、ここで、%は、甲虫粉末の総重量に対するものである、請求項5に記載の使用のための甲虫粉末。
  8. Tenebrio molitor種から得られる、請求項1〜7の何れか1項に記載の使用のための甲虫粉末。
  9. 少なくとも5重量%の甲虫粉末を含み、ここで、前記甲虫粉末が、少なくとも71重量%のタンパク質及び0.1〜2重量%の間のキチンを含み、%は、甲虫粉末の総重量に対するものである、軟体動物及び/又は甲殻類の栄養摂取レジーム。
  10. 20重量%の甲虫粉末を含む、請求項9に記載の栄養摂取レジーム。
  11. 少なくとも67重量%のタンパク質を含み、少なくとも0.1重量%のキチンを含み、ここで、%は、甲虫粉末の総重量に対するものである、ヒト又は動物の栄養摂取における栄養補助食品としての甲虫粉末の使用。
  12. 軟体動物及び/又は甲殻類の栄養摂取における栄養補助食品としての、請求項11に記載の甲虫粉末の使用。
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