JP2020504614A - 動物用靴、特に歩行障害のある偶蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴及び、そのような動物用靴用の靴の基部並びにキット - Google Patents

動物用靴、特に歩行障害のある偶蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴及び、そのような動物用靴用の靴の基部並びにキット Download PDF

Info

Publication number
JP2020504614A
JP2020504614A JP2019534819A JP2019534819A JP2020504614A JP 2020504614 A JP2020504614 A JP 2020504614A JP 2019534819 A JP2019534819 A JP 2019534819A JP 2019534819 A JP2019534819 A JP 2019534819A JP 2020504614 A JP2020504614 A JP 2020504614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
animal
shoe
base
outsole
shoes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019534819A
Other languages
English (en)
Inventor
シュテイルス,ヤン−ミヒャエル
Original Assignee
シュテイルス,ヤン−ミヒャエル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シュテイルス,ヤン−ミヒャエル filed Critical シュテイルス,ヤン−ミヒャエル
Publication of JP2020504614A publication Critical patent/JP2020504614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01LSHOEING OF ANIMALS
    • A01L9/00Shoes for other animals, e.g. oxen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01LSHOEING OF ANIMALS
    • A01L3/00Horseshoes fastened by means other than nails, with or without additional fastening by nailing

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

本発明は、動物用靴(1)、特に歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物(3)の緩和のための動物の足(2)用整形外科靴、並びに靴の基部(11)とそのような動物用靴(1)のためのキットに関する。安価かつ安全に、経験のないスタッフによってさえも迅速かつ容易に、偶蹄目の有蹄動物等の歩行障害のある動物の傷ついた領域を緩和するために、本発明に係る動物用靴(1)は、アウトソール(13)とアウトソール(13)の反対側に配置されるインソール(14)とを有する靴の基部(11)と、動物の足(2)に正確にカスタマイズすることができ、動物の足(2)に取り付けるための固定シャフト(12)とを備える。本発明に係る靴の基部(11)は、独立気泡発泡体(18)から形成されるアウトソール(13)と、アウトソール(13)の反対側に配置されるインソール(14)とを備える。本発明に係るキットは、本発明に係る靴の基部(11)と、動物の足(2)に正確にカスタマイズすることができ、動物の足(2)に取り付けるための固定部(15)と靴の基部(11)に接続するための取り付け領域(16)とを有する固定シャフト(12)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、動物用靴、特に畜牛等の歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴に関する。
本発明は、さらに、動物の足用、特に歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴用の靴の基部と、そのような靴の基部を備える動物用靴用のキットに関する。
動物の屋内住居、家庭内や農場の動物の栄養及び育種計画(育種目的)は、偶蹄目の有蹄動物の場合、それらの(骨格系)四肢や足、例えば、それらの爪に動物の発達障害を引き起こすことが多い。その結果、動物の歩行パターンを損なうことを意味すると理解されている跛行になる場合が多い。
跛行は、動物の健康を悪化させるだけでなく、動物の経済的実行可能性を低下させる。例えば、跛行のある乳牛は、乳の産出量が低い。跛行の結果、食肉処理の早期化にさえなる可能性があり、そのため利用できる平均寿命が短くなる恐れがある。このことは、動物が、その結果、事業から、従って乳の生産から外れるため不経済である。さらに、動物の足が不自由であると、その世話のための作業時間の増大だけでなく、治療費と獣医の費用の増大も引き起こす。さらに、爪疾患は非常に痛みを伴い、動物の健康を悪化させる。
跛行の原因は、動物の遠位四肢の疾患にあることが判明している。偶蹄目の有蹄動物と奇蹄目有蹄動物に関して、これらの疾患は爪疾患と呼ばれている。
爪疾患の結果としての跛行は、全世界で平均15%乃至35%の罹患率を有する。跛行の臨床症状の原因は、感染性及び非感染性の爪疾患である。非感染性の爪疾患は、例えば、過荷重と不適切な給餌から生じる。さらに、畜産によって(通例の酪農厩舎において、動物は硬い表面の床又はスラット床の上に立ち、走るため)これらの疾患が引き起こされる。感染性の爪疾患は、通例、不適切な厩舎の衛生によって引き起こされる。感染性及び非感染性の爪疾患は、通例では、同時に発生する。
畜牛が横になって過ごす、1日当たり数時間という時間は、爪の健康に対して最も重要であり、また動物は、自由に動くことができなければならず、給餌台又は搾乳室の前で長時間立たせることは避けなければならない。これらの勧告の背景は、遠位四肢への血液の供給であり、それは荷重状況によって大きく異なる。横になる、従って荷重をかけない姿勢の場合、血液は畜牛の遠位四肢の毛細血管を自由に循環することができる。動脈血と静脈血の交換によって、細胞代謝の最終産物を除去することができる。この除去が停滞する場合、細胞マトリックスを損傷し、その程度よっては重大な結果が生じる。走行時の移動過程中では、爪の球体又は球は、脂肪組織による減衰機能を担うだけでなく、血液を分配する機能も担う。爪に荷重がかかる場合、毛細血管の血液は、趾クッションに生じる圧力によってずっと圧迫され、荷重がなくなると、動脈血は流れる。荷重印加と荷重除去によって血液が輸送される。趾クッションは、従って、抹消四肢の健康に対して非常に重要である。立っている場合、定荷重のため血液輸送の悪化が生じる、従って、硬い床に長時間立つことは爪の健康に対して有害である。
爪疾患が生じると、その後、通例では、四肢の爪の一つのみが影響を受ける。軽い感染性の足疾患又は爪疾患は、抗生物質のスプレーによって治療される。中程度及び重度の疾患は、通例、抗生物質によって体系的に治療される。この目的のために、蹄タール又は蹄テープを用いて、汚染と水に対して保護する保護包帯を適用することができる。特に、偶蹄目の有蹄動物に対して、健康な爪には爪ブロックが設けられるので、疾患のある爪は動きのシーケンスから除外される。治癒プロセスを早めるために及び疾患のある爪から荷重を取り除くために、いわゆる爪ブロックが健康な爪に接着剤で付けられる。その結果、疾患のある爪は持ち上げられて動き又は荷重から除外される。
爪ブロックは、例えば独国特許第100 33 822 A1で知られるように、健康な爪を持ち上げてそれによって疾患のある爪を緩和する。その緩和によって、痛みが軽減されまた創傷治癒がより早められる。既知の爪ブロックシステムは、爪の下側に接着剤で付けられる木製又はプラスチック製のブロックで構成される。既存のシステムは、様々な理由のために不都合である。それは取り扱いが困難である。標準に準拠した爪のトリミングを最初に実行しなければならないので、不慣れなユーザは独力でそれを取り付けることができない。このため、獣医又は爪の世話人を必要とする。木製の爪ブロックは硬く、爪の動きの生理的シーケンスをサポートしない。既知の爪ブロックでは、非生理的な足置きが生じて、爪に対する荷重圧力に重大な変化を生じさせる。球体は取り付け中に接着剤から除外されなければならないので、爪ブロックは、趾クッションの機能を損ない、球体の本来の減衰特性も失わせる。最悪の場合、これは、健康な爪が過荷重となり損傷を受けることにつながる。接着されるブロックは、正確にフィットするように作らなければならない、さもなければ止血点を生じさせる又は圧力分布に悪影響を及ぼす。既知の爪ブロックシステムを使用することの一つの可能性のある影響としては、健康な爪が病気になることである。プラスチック製のブロックはそれほど硬くないが、それでも接着剤で付ける必要がある。使用される接着剤は健康に有害であり、その使用は人間及び動物にリスクをもたらす。微粒子が食物連鎖に侵入する恐れがあるというリスクがある、というのは、それらの物質は、食物を提供する動物に適用されるからである。接着剤の残留量は有害廃棄物として処分されなければならない。さらに、接着剤は最初に硬化しなければならない、そのため、既存の爪ブロックシステムは時間がかかり労働集約的である。最後に、接着剤で付けるブロックは、多大な労力をかけてのみようやく除去することができる。
これらの問題点を考慮すると、安価かつ無害で、また訓練を受けていないスタッフによってであっても、迅速かつ容易に実行することができる、歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物等の動物の緩和のためのより良い解決法が必要とされる。
本発明は、動物用靴、特に、アウトソールと前記アウトソールの反対側に配置されるインソールを有する靴の基部と、動物の足に対して正確にカスタマイズ可能で、前記動物の足に取り付けるための固定シャフトとを備える、歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物の緩和のための動物の足用整形外科靴を用いてこの目的を満たすことができる。
接着剤成分の調剤を省き、動物の足に正確にフィットすることができる固定シャフトを用いることによって、利便性を向上し動物用靴の取り付けと着用のために必要な時間を低減する。接着剤成分は必要とされない。さらに、本発明に係る動物用靴は、動物の足から、例えば、歩行障害を有する偶蹄目の有蹄動物の爪から迅速かつ容易に再び取り外すことができる。さらに、本発明に係る動物用靴に対しては動物の足の健康に関する専門知識は必要とされない。動物の足に前記動物用靴を取り付けるために、前記固定シャフトは、動物の足の少なくとも一部に被され、その後取り付けられる。カスタマイズされた正確なフィット固定とは、前記固定シャフトが当接する軟部組織に傷害を引き起こすことなく、前記固定シャフトが動物の足に適応し正確にフィットし、また動物の足の血液の循環に悪影響を及ぼさないというように理解されるべきである。正確にカスタマイズされた取り付けにおいては、動物の足、すなわち、爪の中心には、張力が全く作用しないか又は最大限でも無視できる張力しか作用しないので、紐がしっかり縛られた場合に爪の中心の方に衝撃力(すなわち、角質形成に影響する力)を及ぼす弾力のある圧迫包帯、締め具、バックル又はストラップ取り付けの場合にある爪の角質形成への悪影響はない。前記固定シャフトはカスタマイズ化され調整可能である、すなわち、その形状を変えることができるという事実によって、動物の足の幅、高さ、長さに関わりなく、形状に合った動物特有の方法で当接することができる。
本発明に係る動物用靴は、それ自体有利であり、また互いに無作為に組み合わせることができる様々な実施形態によってさらに改良することができる。これらの実施形態とそれに関連付けられる利点を下記で説明する。
前記動物用靴は緩和、すなわち、歩行障害のある動物の足のための緩和支援用の整形外科靴であってもよい。前記動物用靴は、具体的には、いくつかのつま先を有する有蹄動物、例えば、偶蹄目の有蹄動物の爪のための整形外科用緩和物資であってもよく、その靴の基部は、動物の足の単一のつま先に配置される。いくつかのつま先を有する有蹄動物、又は、偶蹄目の有蹄動物のその他のつま先は、それによって持ち上げることができ、前記靴の基部に接触しない。
一実施形態に従って、前記固定シャフトは、固定ストッキング、固定ソックス又は円周方向に完全に閉じた環として構成されてもよい。本実施形態によると、動物の足への取り付けが容易になる。前記動物用靴は、それを着用、取り付けるために、その後、靴下のように単に動物の足に被せるだけでよい。
前記固定シャフトは、動物の足に取り付けるために、動物の足又は動物の足の一部に被せることができる固定部を有してもよい。前記固定シャフトは、前記固定部の反対側に配置される、前記靴の基部に接続するための取り付け領域を有してもよい。
前記固定シャフトは、つま先の角質に取り付けるように構成されてもよい。前記靴の基部上の取り付け領域から反対側の前記固定部の端までの前記固定シャフトの長さは、つま先の大きさ、例えば、前記動物用靴が考案されている爪に対応させてもよい。その結果、前記動物の本来の動きのシーケンスはわずかに損なわれるだけである。偶蹄目の有蹄動物に対して考案される動物用靴の前記固定シャフトは、特に、個々の爪の水平面、具体的には偽蹄の下方で終わってもよい。従って、本実施形態では、動物の足の取り付けは偽蹄の上方では行われない。
さらなる一つの有利な実施形態に従って、前記固定シャフトは収縮可能な材料から成る。収縮可能な材料は、活性化されると空間的広がりが低減する材料を意味するものと理解される。活性化は、様々な方法で、例えば、温度変化、特定の波長の光による照射又は活性化剤の添加により引き起こすことができる。好適には摂氏80度未満の温度で、好適には従来のヘアドライヤ又は温風送風機の使用によって容易に達成できる摂氏50度乃至摂氏75度で、熱の作用によって活性化される収縮可能な材料が適しており、取り扱いが容易である。これらの温度は皮膚や髪に対して優しい。収縮可能な材料の利点は、動物の足に被せた後、迅速かつ容易にカスタマイズできる、すなわち、各動物の足に対して正確にフィットする、動物特有の方法で適合させることができることである。これにより、意に反した組織の疾患のリスク又は血液循環の狭窄なく、動物の足に対する前記固定シャフトの確実なフィットが可能になる。前記固定シャフトは、例えば、収縮チューブとして構成されてもよい。そのような熱収縮チューブは安価に製造される。熱収縮チューブは所望の寸法に容易に製造することができ、そして、第1に、動物の足に着用することを可能にし、第2に、前記動物用靴を足に取り付けるその後の活性化が行われる際に、動物の足に正確にフィットする十分な収縮率を有する。
前記固定シャフトは、プラスチック材料、好適には収縮可能なプラスチック材料でつくられてもよく、それにより成形を簡単にし、費用を低減する。食品産業のISO標準に準拠するプラスチック材料は無害である。例えば、ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン、又はポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニールあるいはエラストマーを使用してもよい。ゴム又はシリコンも収縮可能な固定シャフトのための材料として使用してもよい。一実施形態において、前記固定シャフトは、特に資源及び気候に配慮した再生プラスチック材料で作られてもよい。環境に優しい変形例では、前記固定シャフトは、セルロース系プラスチック材料、ポリ乳酸又はその他のバイオポリマー等の石油化学的及び/又は生物学的に分解可能なプラスチック材料で作られてもよい。
さらなる一実施形態に従って、前記固定シャフトは、一体として取り扱うことができるように前記靴の基部に接続されてもよく、それにより、取り扱いが簡単になり、訓練されていないスタッフが本発明に係る動物用靴を着用させることを迅速かつ容易に習うことも可能になる。本発明に係る動物用靴の前記靴の基部は、前記固定シャフトの取付け領域において固定シャフトに接合することができる。接続は任意の接合方法によって確立することができる。例えば、縫製等のテキスタイル接合による接続、接着、溶着、加硫又は成形による接続が可能である。一実施形態において、前記固定シャフトと前記靴の基部は一緒に溶着されてもよい。前記固定シャフトと前記靴の基部は、好適にラミネート加工によって互いに接続されてもよい。ラミネート加工は、補助手段のない確実な物質適合熱接合プロセスと呼ばれる。
特に偶蹄目の有蹄動物に対する動物用靴に関する、さらなる一実施形態において、前記固定シャフトは、Y字型を有するように構成されてもよい。Y字型構成は、前記固定シャフトがトランクとトランクから分岐する2つのアームを有するというように理解されたい。前記Y字型の固定シャフトのトランクは、動物の脚に対して偶蹄目の有蹄動物の爪上方の固定を達成する固定部を形成してもよい。トランクから分岐する2つのアームのそれぞれは、2つの爪のうちの1つを収容する役割を果たす。その結果、Y字型の固定シャフトは、偶蹄目の有蹄動物に対する使用のために理想的に考案される。例えば、3つのひづめを有する奇蹄目の有蹄動物の場合、当然ながら、適切に変更された固定シャフトが使用されてもよく、固定シャフトのトランクから爪と同じ数のアームが分岐して爪を囲む。
分岐形態で構造化される固定シャフト、例えば、Y字型の固定シャフトのアームのうち少なくとも1つは、前記靴の基部への接続のための取付け領域を備えてもよい。一実施形態に従って、前記靴の基部は、従って、前記靴の基部が取り付けられる爪に割り当てられるアームのうちの1つに配置されてもよい。
しかしながら、適用分野によっては、分岐された固定シャフトの数個又は全てのアームに配置される数個の靴の基部が存在することも可能である。各アームに1つの靴の基部が配置されるY字型又は分岐した固定シャフトを有する動物用靴は、予防的に使用されてもよい。厩舎の床は非常に硬い場合がある。これにより、偶蹄目の有蹄動物の爪ソールに重度の角質摩耗が引き起こされる。重度の角質摩耗は、動物の歩行障害の原因となる。これは、靴の基部を全てのアームに取り付けることができる本実施形態によって防止することができる。目的は、爪の角質を保護することである。本実施形態は、特に、侵襲性を有する床や重荷重に対しても保護する。さらに、本実施形態において、靴の基部の減衰特性によって、動物はほとんど柔らかい地面、すなわち前記靴の基部の上に置かれる。餌を介したマイコトキシンの摂取又は血流中のエンドトキシンの拡散によって、動物、特に畜牛は、全身性の炎症症状を示す場合がある。これらの炎症は、畜牛の全ての四肢にも、及び、従って爪のサスペンション器官にも見られる。その結果、動物は痛みを伴い歩行が困難になる。そのような痛みは、全ての爪に対して靴の基部を有する本実施形態によって軽減することができる。一実施形態に従って、固定部を有するいくつかの個々の靴の基部は、爪の角質部に付いている四肢の個々の爪に予防的に取り付けることができる。
爪疾患を有する偶蹄目の有蹄動物の場合、通例、2つの爪のうち1つのみが罹患する。傷ついた爪は、健康な爪に前記靴の基部を取り付けて緩和することができる。同時に、傷ついた爪及び/又は巻かれた包帯を汚れや意に反した外部の影響から保護することに努力が払われる。これは、本発明に係る靴の基部をY字型の固定シャフトの1つのアームに配置するという、Y字型の固定シャフトによる簡単な方法で達成することができる。前記靴の基部が配置されていない前記固定シャフトのアームは、傷ついた爪と一体となって外部の影響に対して保護するためのジャケットの機能を提供することができる。さらなる一実施形態において、前記傷ついた爪と一体となったアームは、その遠位端で閉じることができ、それによって前記傷ついた爪を全面的に囲うように収容できるカプセルを提供する。より良い創傷治癒のために、活性物質又は液体リザーバー及び/又は液体吸着剤を傷ついた爪に関連付けられたアームに供給することもでき、治癒プロセスに影響を与えることができる。
畜牛等の動物の四肢は、柔らかく弾力性がある地面に適合している。柔らかい土壌によって、畜牛は荷重圧をできるだけ大きい爪の表面と体重を支える角質部分に分配することができる。通例の乳牛厩舎において、動物は硬い表面の床又はスラット床の上に立って歩き、そのようなグラウンドには適応できないので体重は小さな爪の表面に集中する。既知のブロックシステムを使用する場合、健康な爪が四肢の全体荷重を支える必要があることが考慮されていない。本発明の靴の基部は傷ついた動物の脚の緩和に役立つ。前記動物用靴の履き心地を向上するために、前記靴の基部は減衰効果を有する材料で作られてもよい。爪ブロックでは可能でない減衰によって、例えば、動物の足に作用する圧荷重は減少する。前記減衰効果のある靴の基部により、本来の動きのシーケンスと動物の四肢の支持部分への生理的な力の伝達が可能になる。前記減衰効果のある靴は、両方の爪の重量、すなわち、2倍の重量を支えるようにも考案されており、従って2倍の重量を減衰するように考案されている。前記靴の基部は、特に偶蹄目の有蹄動物のための実施形態において、本来の動きのシーケンス中に各動物の足にかかる重量の2倍の重量を吸収するように考案されてもよい。前記靴の基部は、具体的に、体独自の減衰パッドをサポートするように形成し、それによって生理的な動きのシーケンスと動物の足に対する重量の分配を維持することができる。健康な爪に対する増加荷重により引き起こされる過荷重は、前記靴の基部の減衰特性によって防ぐことができる。
一実施形態に従って、前記靴の基部のインソールの材料はアウトソールの材料よりも柔らかい。柔らかく形成されたインソールはこすれに対する減衰と保護の役割を果たし、動物特有の生体構造に適合することができる。具体的には、例えば、不規則な爪ソールによって生じる不均一性を相殺するように考案される。例えば、前記インソールをゲル層又は発泡体層から形成すること又は前記インソールにゲル層又は発泡体層を含めた物から形成することが、それぞれ、前記インソールを適切に構成することを可能にする。前記インソールの材料は、前記アウトソールの材料に対して可動又は変形可能であってもよい。本実施形態のアウトソールは、前記インソールに対して強固に接合されておらず、足置きプロセス中に、動物の足が爪又はつま先の自然な回転と広がりを反復することを可能にする。
特に好適には、前記インソールは、特に動物の足と接触するソール領域において、連続気泡材料又は連続有孔材料、例えば、連続気泡プラスチック材料又はその他の連続気泡発泡体から形成されてもよい。そのような連続気泡材料、例えば、連続気泡プラスチック発泡体は、凹凸を相殺する。爪ソールの凹凸は、こうして確実に相殺することができ、先行技術で既知の爪ブロックを用いる場合に必要とされる、以前必要とされた爪のトリミングはもはや必要とされない。
前記靴の基部の前記アウトソールは、好適に、減衰特性も有し、それによって、動物の足に脂肪組織として存在して蹄骨をサポートする役割を果たす趾クッションの本来の減衰特性をサポートする。
一実施形態に従って、前記アウトソールは、独立有孔材料又は独立気泡材料、例えば、独立気泡プラスチック材料又はその他の独立気泡発泡体から形成されてもよい。そのような独立気泡材料、例えば、独立気泡プラスチック発泡体は、所望の減衰特性を有すると同時に、汚れ又は水分が、前記アウトソールを介して前記靴の基部のソール表面まで侵入するのを防止するバリアを提供する。適切な減衰特性にもかかわらず、そのような独立気泡ポリマーは、通例、初期の足置き圧力を吸収するのに十分強く、余分な荷重を支える際に健康な爪をサポートする。
前記アウトソールのトレッド面に、滑りやすい表面上でも動物の安全な足置きを確保する滑り止め要素が設けられてもよい。この目的のために、前記トレッド面又は前記トレッド面の一部には、例えば、トレッドパターンが設けられてもよい。
例えば、偶蹄目の有蹄動物に対して有利なさらなる一実施形態に従って、前記アウトソール及び/又は前記インソールは、サポートゾーン(又は補強ゾーン)で補強されてもよい。前記補強ゾーンは、爪の支持端部に対応する、前記アウトソール又はインソールの領域に、それぞれ形成されてもよい、すなわち、動物の爪の支持端部がある領域に設けられてもよい。補強ゾーンによって、爪の前記支持端部に付随する領域の前記ソールは特によく機能し、動物の生理的な本来の重量配分に適合する。補強ゾーンにおいて、前記アウトソール又はインソールは、それぞれ、より密度が高くてもよい、すなわちより硬くてもよい。その結果、重量を支える爪部分が、前記ソールのより硬いが、それでもなお好適に減衰する領域を圧迫することが達成される。穏やかな治療を必要とする爪の部分は、前記ソールのやわらかくて保護的な領域の下に置くことができる。前記アウトソールは、軟質成分で作られてもよい前記インソールよりも硬い硬質成分で作られてもよい。ソールの補強ゾーンを硬質成分で製造し、前記ソール(アウトソール及び/又はインソール)の残りを比較的柔らかい軟質成分で製造することも可能である。
代わりにあるいはさらに、前記アウトソールは、補強ゾーンとして、前記トレッド面から突出するサポート用トレッドパターンを、好適にはそのトレッドの端部領域に有してもよい。そのようなトレッドパターンの構成は、ひづめや爪をそれぞれ均一に下ろさない有蹄動物を対象にしている。あるいは、体重がますます四肢の特定の部分によってのみ支えられる動物、例として、畜牛を対象としており、爪のサポート部分はいわゆる壁エッジである。前記支持端部の領域で補強される、断面の厚みを有するトレッド面を有する前記アウトソールの構成によって、畜牛の重量は、爪の生理的部分に集中する。前記靴の基部は、自然な動きと、対応する動物の四肢の生理的な力の伝達をサポートし、不自然な動きのシーケンスに起因する、通例では過度に荷重がかからない部分、例えば、中央の爪表面に対する好ましくない過荷重を防ぐ。
前記靴の基部、特にそのアウトソールは、そのために、ソール支持端部を備えてもよい。前記ソール支持端部は、サポートゾーンによって補強される領域であり、例えば、前記ソールから突出する材料又は前記ソールの他の領域と比較してより大きな強度を有する材料によって達成できる。好適には、前記サポートゾーンのソールの硬度は、爪の角質部の硬度と一致し、疾患のある爪を追加的にサポートするという二重の荷重を考慮に入れる。
前記サポートゾーンは、動物の足の爪部分に関連付けられる前記靴の基部の領域に配置されてもよい。例えば、前記補強用のサポートゾーンは、前記靴ソールの端部領域に形成されてもよい。前記靴の基部又は前記ソールの比較的柔らかくより弾性のある中央領域は、その結果、荷重が軽減される。これにより、爪の中央部分を過荷重から保護する。より弾力性のある領域は爪のサポート段階中に前記靴の基部全体に均等に力を分配し安全な歩行のために均等なサポートを四肢に提供するのに対し、前記補強ゾーンの材料は、高荷重が発生する足置き段階中に荷重を吸収することができる。本実施形態において、前記靴の基部は、硬度と弾性において、爪の趾クッションの爪部分に対応することができる。その結果、動物の自然な動きのシーケンスは、本発明に係る前記動物用靴によってサポートされる。具体的には、前記趾クッションは、爪の上方の、荷重印加時と荷重除去時の2つの段階の血液循環を確保する循環クッションとしての機能を果たすことができる。このようにして、前記趾クッションのポンプ機能と生理的足置きが維持される。
さらなる一実施形態に従って、前記靴の基部は、2つの層で構成され、アウトソール部材とインソール部材を備えてもよい。前記アウトソール部材と前記インソール部材は、互いに対してスライド可能であってもよい。前記アウトソール部材と前記インソール部材は、また、互いに固定されて接続、例えば、互いに溶着されてもよい。溶着は、例えば、ラミネート加工によって行われてもよい。力の伝達のために平面が与えられるように、前記インソール部材と前記アウトソール部材との間の境界層は平面であることが好ましい。
前記靴の基部、具体的には、それのアウトソール部材及び/又はインソール部材を作ることができる材料の例としては、発泡性物質、例えば、とりわけ、ポリ乳酸、ポリエチレン又はポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料があり、あるいはゴム、ゲル及びシリコンもある。前記アウトソール部材及び前記インソール部材は、異なった材料又は同じ材料で作られてもよい。前記靴の基部の材料は、石油化学的及び/又は生物学的に分解可能であってもよい。
本発明に係る動物用靴は、硬質成分と軟質成分を使用する多成分材料で構成されてもよい。前記インソールは、軟質成分から形成され、前記アウトソールは硬質成分で形成されてもよい。前記アウトソール及び/又は前記インソール内に硬質成分により画定領域を、また軟質成分により他の画定領域を形成することも可能である。例えば、サポートゾーンは硬質成分により形成してもよい。
工業用熱可塑性樹脂(硬質成分)と熱可塑性エラストマー(軟質成分)の材料の組み合わせも可能である。これらの成分は、互いに機械的に固定(貫通孔、アンダーカット)及び/又は接着力(凝集、接着)によって接合されてもよい。接着接合では、前記境界層からの分子の拡散が起こり得るように硬質成分の上に軟質成分を注入することによって硬質成分の表面を軟化することができる。
一実施形態に従って、前記インソール部材及び/又は前記アウトソール部材は、押出しプラスチック材料、例えば、ポリエチレン又はポリエチレンテレフタレートから成る。前記2つのソール部材が同じ材料から成る場合、前記2つの部材の同時接合を伴う共押出しが特に簡単な方法で可能である。
プラスチック材料で作られる又は発泡体パッドとして作られる前記インソールを生産することによって、クッション発泡体の個別の領域を簡単な方法で選択的に取り除くことが可能になる。このようにして、傷害部が前記ソール材料の陥凹部に関連付けられるように傷ついた爪の傷害部に対してカスタマイズされるソール表面を設けることができる。
一実施形態に従って、前記靴の基部は、前記固定シャフトと同じ材料で作られてもよい。それにより、1つの鋳造プロセスでの生産が可能になる又は前記靴の基部と前記固定シャフトそれぞれの接合が簡素化される。本発明に係る動物用靴は、3D印刷技術を用いて生産することができる。
前方の爪を用いて、畜牛は、頭側のつま先、すなわち頭に面するつま先で最初に踏み下ろし、それとは反対に、後方の爪を用いて、尾側の球体又は球、すなわち尾に面する球体又は球で最初に踏み下ろすことは偶蹄目の有蹄動物、特に畜牛の特質である。この不均一な力と圧力の分配を考慮するために、さらなる実施形態に係る前記アウトソールの前記トレッド面は、それの前方の尾側端部又はそれの頭側端部それぞれで、前記インソールの方向に、上方に曲げられてもよい。この曲率は爪の表面を増加させ、その面は、足を置いたり走ったりする場合、力を伝達する面として機能する。その結果、最初の大きな反力を吸収する面が増大する。前記トレッド面は、動物が、特に効果的な方法で、前記トレッド面の上方に曲がった部分の上に足を置くことができるように構成される。特に有利な実施形態に従って、前記アウトソールのトレッド面は、前方の尾側端部及び頭側の後方端部の両方で上方に曲げられる。同じ動物用靴が、同じ側の前と後ろの四肢に対して使用されてもよい。本実施形態では、従って、動物の四肢の左脚用の1つの型と右脚用の1つの型の、2つの異なる種類の動物用靴を設けるのみでよい。一実施形態に従って、前記靴の基部の厚さは徐々に薄くなる。この目的のために、前記インソール部材及び/又はアウトソール部材は、この領域に所望の曲率を実現するために徐々に薄くされてもよい。代わりに、前記アウトソールが適合するように形作られてもよい。
さらなる一実施形態に従って、本発明に係る動物用靴は、球体保護部を備えてもよい。球体保護部は、軟部組織部分を保護するように覆って意に反した炎症を防止するクッションであると理解される。畜牛等の偶蹄目の有蹄動物に対して、荷重印加段階中に地面を歩行する場合、特に、前記蹄骨を保護する趾クッションを緩和しなければならない。自然な趾クッションの変形は自然な動きのシーケンスにおける荷重力を吸収、減衰させるために重要である。意に反した趾クッションの炎症が可能な限り防止できるように、爪の血液循環は前記趾クッションの荷重印加段階と荷重除去段階によって維持される。このことは、本発明に係る球体保護によって達成することができる。
一実施形態に従って、前記インソールは前記球体保護部を形成してもよい。この目的のために、前記インソールは、例えば、前記球体に当接する領域が厚くされてもよいし又は特に減衰させるように考案されてもよい。偶蹄目の有蹄動物では、前記趾クッションは、保護されない状態でかかとエリアに位置している。前記靴の基部が、足の先端から「かかと」又は球体まで測定した当該動物の足の長さより長く構成されている場合、前記靴の基部の形状は、前記球体保護部がわずかに曲がって前記球体に対してぴったり当接するように適合される。本実施形態に従って、前記アウトソールもまた、前記インソールによって分離されて、前記趾クッションに対して当接してもよい。前記インソールの尾側部が前記アウトソールの尾側端部を超えて突出することで、前記インソールが前記趾クッションを形成する一実施形態も可能である。前記突出部は、この実施形態において、前記球体保護を形成する。さらなる一実施形態に従って、前記球体保護部は前記固定シャフトのための土台を形成し、それによって固定シャフトが、傷つきやすい組織部に対して望ましくない方法で直接当接することが防止される。
本発明に係る動物用靴は、原則としてあらゆる動物種に対して使用されてもよい。偶蹄目の有蹄動物、とりわけ畜牛に対して特に適しているが、それでもなお、豚、山羊又は羊等のその他の偶蹄目の有蹄動物にも同様に使用可能である。豚に使用するのは有利である、というのは、それらの生体構造のために、市販の爪ブロックにフィットすることができないからである。奇蹄目の有蹄動物又は小動物に対してさえも、本発明に係る動物用靴は、整形外科的に有利に使用することができ、四肢又は傷ついた動物の足を緩和することができる。
本発明は、さらに、動物用靴、特に歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴向けの靴の基部に関しており、その靴の基部は、本発明に従って、アウトソールと前記アウトソールの反対側に配置されるインソールを備える。そして、前記アウトソールは独立気泡材料で形成され、前記インソールは連続気泡材料で形成される。前記アウトソールとインソールは、本発明に係る前記動物用靴に関して、上記で説明したように有利に構成することができる。
本発明は、動物用靴、特に歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物の緩和のための整形外科靴用の、本発明に係るキットをさらに備え、本発明に係る靴の基部と動物の足に正確にカスタマイズ、調整することができる固定シャフトを有する。そして、前記固定シャフトは、前記靴の基部を動物の足に取り付けるための固定部と前記靴の基部に接続するための取付け領域を有する。前記靴の基部と前記固定シャフトは、本発明に係る前記動物用靴に関して、上記で説明したように有利に構成することができる。
以後、図面を参照し、例として有利な実施形態を用いて本発明を詳細に説明する。例として本実施形態に示される特徴の組み合わせは、上記の説明の点から、特定の適用事例に関する他の特徴によってそれぞれ補完することができる。個々の特徴は、その特徴の効果が特定の適用事例にとって重要でない場合には、上記の説明に従って記述される実施形態おいて省略することもできる。同一の機能及び/又は同一の構造の要素に対して図面における同一の参照符号を常に用いる。
畜牛の爪の例を使用した動物の足の解剖学的側面図を示す。 畜牛の爪の解剖学的ビューを後部から示す。 第1実施形態に係る本発明に従って、着用されているが固定されていない状態の動物用靴の斜視図を示す。 図3の本発明に従って、取り付けられた配置の動物用靴の前記第1実施形態を示す。 別の実施形態に係る動物用靴の下方から見た上面図を示す。 図5の第2実施形態の取り付けられた配置の動物用靴の概略側面図を、斜視側面図にて示す。 第3実施形態に係る本発明に従って、着用されているが固定されていない状態の動物用靴の斜視図を示す。 図7の発明に従って、取り付けられた配置の動物用靴の実施形態を示す。
以降、偶蹄目の有蹄動物3、例えば、畜牛の動物の足2用の動物用靴1の例を用いて本発明の様々な実施態様例を示す。
本発明の個別の実施形態について添付図面を参照してより詳細に説明する前に、最初に、遠位四肢、すなわち畜牛の動物の足2の構造を図1と図2を参照して簡潔に説明する。
畜牛は、いわゆる偶蹄目の有蹄動物3である。爪4と呼ばれる2つのつま先がその四肢又は動物の足2のそれぞれに配置されている。それらは、内爪及び外爪と呼ばれる。爪は、ソールホーン5とウォールホーン6を備える角質カプセルから成り、ソールホーン5とウォールホーン6が出会う場所は白線7と呼ばれる。角質カプセルの中で浮遊している骨、いわゆる蹄骨8は、真皮の下に横たわる、脂肪組織のクッションを有する球体から成る本来の緩衝保護部としての趾クッション9を有する。
趾クッション9は、荷重印加段階での地面歩行時、蹄骨8を保護する。脂肪組織が占めるため、それは荷重の下で変形し、その変形は、図2において下を指す矢印によって表される体重の圧荷重を吸収、緩衝するために極めて重要である。
動きのシーケンス中、付随する骨の突出部10が数ミリメートルだけより長いので、外爪が最初に地面を踏む。その後、体重は、最終的に両方の爪4に均等に分配されるまで、最初に、内爪に大部分移される。
偶蹄目の有蹄動物の例として畜牛の四肢の生体構造についての簡単な説明の後、本発明に係る動物用靴1の第1実施形態を、図3及び図4を参照して以下に詳細に説明する。
本発明に係る第1実施形態の動物用靴1は、歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物3の緩和のための動物の足2用の整形外科靴を表す。
動物用靴は、靴の基部11と靴の基部11を動物の足2に取り付けるための固定シャフト(固定筒、fastening shaft)12とを備える。
靴の基部11は、アウトソール13とアウトソール13の反対側に配置されるインソール14を備える。アウトソール13は、動物の足2から外方を向き、地面と接触する靴の基部11の一部である。インソール14は、動物の足2と接触する靴の基部11の一部である。
図示の実施形態の固定シャフト12は、ホース状の、膝の靴下又はストッキングと同様に構成され、簡単に健康な爪4に被せて靴の基部11(図示の実施形態において、爪ブロックと呼んでもよい)を取り付けることによって健康な爪4を持ち上げ、傷ついた爪を緩和することができる。
固定シャフト12は、靴の基部11を動物の足2の爪4に取り付けるための固定部15を備える。例として図示される実施形態の固定部15は、靴の基部11の反対側に配置される固定シャフト12の領域に配置され、爪4を固定シャフト12の内部に挿入することができる入口開口部16を有する。
固定シャフト12は、固定部15の反対側の端部に、靴の基部11への接続のための取り付け領域16を備える。本発明に係る動物用靴1をその固定シャフト12及びその靴の基部11と一体で取り扱うことができるように、この取り付け領域16は、靴の基部11に、例えば溶着、好適にはラミネート加工によって接続されてもよい。
図示の実施形態において、固定シャフト12は、収縮可能な材料、例えば、熱収縮ホース等の収縮ホースから形成される。そのような材料は、加熱されると収縮する、すなわち、収縮して、それによって動物の足に正確にフィットするということに特徴がある。収縮前の固定シャフト12によって囲まれる動物用靴の内部の寸法は、収容される動物の足2の一部、図示の実施形態の爪4をその中に収納することができる(図3参照)ように作られるが、固定シャフト12は固定後(図4参照)爪4に正確にフィット、すなわち確実なフィット方式で当接し、それによって本発明に係る動物用靴1を動物の足2に取り付けることができる。
固定シャフト12を有する本発明に係る動物用靴1の実施形態は、有害成分を含むことが多くまた取り扱い上問題がある接着剤を使用する必要なく、安全かつ確実に動物用靴1を動物の足2にフィットさせることができる。
靴の基部11は、例えば、プラスチック発泡体等の、1以上の押出しプラスチック材料から作ることができ、趾クッション9の脂肪組織をサポートし、爪4に作用する圧荷重を低減するより良い減衰を提供する。
図示の実施形態において、インソール14の材料は、アウトソール13の材料より柔らかい。インソール14の柔らかい層は、動物の足2のソールのこすれを保護する役割を果たし、さらにインソール14を適応層に変える。この適応性によって、本発明に係る動物用靴1は、動物特有の生体構造に適応し、また、例えば、不規則な爪ソールにより引き起こされる凹凸を相殺することが可能になる。
図示の実施形態のアウトソール13は、趾クッション9の減衰特性をサポートする減衰特性も有する。アウトソール13のトレッド面17は、動物用靴1の地面に対する接触面である。インソール14と比べてより高い強度を有することは、アウトソール13がより摩耗に耐えるという点でより有利である。
一実施形態において、アウトソール13は独立気泡発泡体18で形成され、インソール14は連続気泡発泡体19で形成されてもよい。連続気泡発泡体19、例えば連続気泡プラスチック発泡体は、不要な流体が気泡の中に侵入する可能性があるので、同時に防湿部の役割を果たすことができる。同時に、独立気泡発泡体18は、不純物が靴の基部11を経由して動物用靴1の内部に意に反して到達することを防止する。
図3及び図4に示される動物用靴1の実施態様例において、靴の基部11は、2つの層を有して構造化され、第1の減衰要素を構成するアウトソール部材20と、第2の減衰要素を構成するインソール部材21とを有する。アウトソール部材20とインソール部材21は、靴の基部11の実施態様例において、互いに接合される。この目的のために、それらは、図示の実施形態において、ソール部材20、21が平面であるため平面上に構成される境界面22において、互いに溶着される。それらは、例えば、ラミネート加工によって、互いに接合されてもよい。
以下に、図5及び図6を参照して、本発明に係る動物用靴1の第2実施形態を詳細に説明する。本発明に係る第2実施形態の動物用靴1の相違点/特色のみを図3及び図4の第1実施形態の動物用靴と比較して詳細に説明するとともに、図3及び図4から容易に明らかでない本発明に係る動物用靴1のさらなる詳細について説明する。
固定シャフト12は靴の基部11を完全には包囲していないことが図6から明らかであり、むしろアウトソール13のトレッド面17の大部分が露出している。特に、図5及び図6で示される実施形態において、トレッドパターン23が設けられているトレッド面17の部分は固定シャフト12によって覆われていない。
一方、トレッド23は、より良いサポートの役割を果たし、さらに地面の不規則性を相殺する。トレッド面17のトレッド23は、アウトソール13がその支持端部又は壁エッジ24上に補強ゾーン36を有するようにも構成されてもよい。補強ゾーン36のアウトソールは、硬くされる、すなわちアウトソール13の残りの部分よりも硬いか、トレッド面17から突出するかのいずれかであってもよい。このようにして、アウトソール13の形状は、畜牛の爪の生体構造に適合される。本発明に係る動物用靴1は、従って、本来のサポート要素をシミュレーションし、畜牛の本来の動きのシーケンスを可能にする。補強ゾーン36は、体自身の減衰クッションをサポートし、生理的な動きのシーケンス及び動物の足に対する体重の分配を維持する役割を果たす。
本発明に係る第2実施形態の動物用靴1は、動きのシーケンスの別の特徴、特に畜牛の動きのシーケンスの別の特徴も説明するが、それは他の動物、特に偶蹄目の有蹄動物にも見ることができる。
前肢と後肢は、畜牛の足置き段階という点で異なる。その理由は、これらの四肢の位置が異なるからである。フロントの蹄は、頭側方向に面する爪又はつま先25aで最初に踏み下ろす。後肢の場合、それに反して、畜牛は、尾側端部の足の球体又は球25bで最初に踏み下ろす。
異なる足置き段階を考慮して、トレッド面17は、前方の尾側端部27で上方に曲がっている。図6で特によく分かるように、トレッド面17は、同様にして、頭側端部26で上方に曲がっている。1つの同一の動物用靴1を使用する場合、曲線28及び29とともに、頭側の曲線26及び尾側の曲線27は、動物が、より大きな力伝達面上で、すなわち、曲線28、29で前肢と後肢の両方で踏み下ろすことを可能にする。その結果、動物は、本来の動きのシーケンスに従って、トレッド面17の一方の端から他方の端に、圧力を最適化して歩くことができ、また爪全体に渡って荷重を均等に分配することができる。それは図6の曲がった矢印によって示される。荷重の分配は、柔らかい面を歩く時の生理的分配に一致する。
図6に示される実施形態において、曲線28、29は、靴の基部11の厚さが頭側端部26と尾側端部27の方に徐々に薄くなるように形成される。図示の実施形態において、具体的には、例えば、最も厚い中央部で10mm乃至45mmの範囲の厚さを有するアウトソール13の厚さは徐々に薄くなる。
図6は、平坦な境界面22が、図示の実施形態のアウトソール部材20とインソール部材21との間に形成され、それが2つの部材20、21間の力を良く伝達できることを示す。図示の実施形態において、例として3mm乃至15mmを有するインソール14は、アウトソール13の厚さより薄いことも分かる。一つの例外があり、それを今詳細に説明する。
第2実施形態の本発明に係る動物用靴1は、球又は球体保護部30を有する。球体保護部30は、動物の足2の尾側端部に位置する角質層に囲まれていない趾クッション9の傷つきやすい組織部を覆う。球体保護部30は、球の領域を保護し固定シャフト12のための土台31を形成し、それによって後者は直接的に趾クッション30に接触しない。このようにして、球体保護部30は、本発明に係る動物用靴1の内部に配置される動物の足2の傷つきやすい部分を保護する。
本発明に係る動物用靴1の実施態様例において、インソール14は、球体保護部30を形成する。この目的のために、インソール14は球体保護部30の領域において厚くされ、さらに、尾側端部27においてアウトソール13を超えて突出する。図5及び図6に示される実施態様例の動物用靴1において、頭側端部26から尾側端部27まで測定した場合の動物用靴1の長さは、動物の足の長さより長いことは明白である。これにより、尾側端部27に位置する動物用靴1の部分を、固定シャフト12と動物の足のかかととの間の球体保護部30として趾クッション9に適用することが可能になる。特定の状況下では、アウトソール13もまた、汚れ防止のために、インソール14によって形成される球体保護部30を囲む。
固定シャフトと直接接触する可能性がある、動物の足2のさらに傷つきやすい部分を保護するために、インソール14は、本発明に従って、柔らかい角質の場所、例えば、爪の間に延ばすことができる。
最後に、図7及び図8を参照して、本発明に係る動物用靴1の第3実施形態を説明する。
第3実施形態の動物用靴1の靴の基部11は、前の実施形態のうちの1つの靴の基部に対応する。
第3実施形態の動物用靴1は、Y字型を有するように構成された固定シャフト12を備える。Y字型のため、固定シャフト12は、実質的に上方の領域又は爪の上方に配置されるトランク33で構成され、そして、例えば、包帯材料32を、少なくとも部分的に覆って及び/又は固定してもよい。トランクは固定部15を有してもよい。Y字型構成の固定シャフト12は、トランク33から分岐する2つの固定アーム34、35をさらに備え、それのそれぞれにおいて、爪4を収容してもよい。
図7及び図8の実施形態の特別に構成された固定シャフト12によって、前の実施形態において説明したように、靴の基部11を健康な爪に取り付けることが可能である。同時に、傷ついた爪を固定アーム34のうちの1つに収容することができる。この収容によって、傷ついた爪を外部の影響に対して保護することが可能になる。例えば、傷ついた爪は包帯を巻いてもよく、その包帯は固定アーム34に収容されて後者によって固定される。この場合、傷ついた爪が収容される固定アーム34を爪の先端に面する端部で完全に閉じることができ、それによって、固定アーム34は傷ついた爪を完全に密閉して汚れ又はその他の意に反した外部の影響に対して保護する。
1 動物用靴
2 動物の足
3 偶蹄目の有蹄動物
4 爪
5 ソールホーン
6 ウォールホーン
7 白線
8 蹄骨
9 趾クッション
10 骨の突出部
11 靴の基部
12 固定シャフト
13 アウトソール
14 インソール
15 固定部
16 入口開口部
17 トレッド面
18 独立気泡発泡体
19 連続気泡発泡体
20 アウトソール部材
21 インソール部材
22 境界面
23 トレッドパターン
24 支持端部
25a 足の先端
25b 球体
26 頭側端部
27 尾側端部
28 曲率
29 曲率
30 球体保護部
31 土台
32 包帯
33 トランク
34 固定アーム
35 固定アーム
36 補強ゾーン

Claims (15)

  1. 動物用靴(1)、特に歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物(3)の緩和のための動物の足(2)用整形外科靴であって、
    アウトソール(13)と、前記アウトソール(13)の反対側に配置されるインソール(14)とを有する靴の基部(11)と、
    前記動物の足(2)に対して正確にカスタマイズ可能で、前記動物の足(2)に取り付け可能な固定シャフト(12)と、
    を備える動物用靴(1)。
  2. 請求項1に記載の動物用靴(1)であって、
    前記固定シャフト(12)は、収縮可能な材料で製造されていることを特徴とする動物用靴(1)。
  3. 請求項1又は2に記載の動物用靴(1)であって、
    前記固定シャフト(12)は、1体として取り扱うことができるように前記靴の基部(11)に接続されていることを特徴とする動物用靴(1)。
  4. 請求項3に記載の動物用靴(1)であって、
    前記固定シャフト(12)及び前記靴の基部(11)は、共に溶着され、
    それらはラミネート加工によって互いに好適に接続されていることを特徴とする動物用靴(1)。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動物用靴(1)であって、
    前記固定シャフト(12)は、Y字型を有するように構成されていることを特徴とする動物用靴(1)。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の動物用靴(1)であって、
    前記インソール(14)の材料は、前記アウトソール(13)の材料よりやわらかいことを特徴とする動物用靴(1)。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の動物用靴(1)であって、
    前記アウトソール(13)は、独立気泡材料(18)から形成され、及び/又は、
    前記インソール(14)は、連続気泡材料(19)から形成されていることを特徴とする動物用靴(1)。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の動物用靴(1)であって、
    前部の頭側端部(26)及び/又は後部の尾側端部(27)の前記靴の基部(11)のトレッド面(17)は、前記インソール(14)の方向に向かって上方に曲がっていることを特徴とする動物用靴(1)。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の動物用靴(1)であって、
    前記靴の基部(11)は、2つの層を有して構造化され、アウトソール部材(20)とインソール部材(21)とを有することを特徴とする動物用靴(1)。
  10. 請求項9に記載の動物用靴(1)であって、
    前記アウトソール部材(20)及び前記インソール部材(21)は、互いに溶着され、
    それらはラミネート加工によって互いに好適に接続されていることを特徴とする動物用靴(1)。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の動物用靴(1)であって、
    前記アウトソール(13)及び/又は前記インソール(14)は、補強ゾーン(36)を有していることを特徴とする動物用靴(1)。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の動物用靴(1)であって、
    球体保護部(30)を備えることを特徴とする動物用靴(1)。
  13. 請求項12に項に記載の動物用靴(1)であって、
    前記球体保護部(30)は、前記固定シャフト(12)に対して土台(31)を形成することを特徴とする動物用靴(1)。
  14. 動物用靴(1)、特に歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物(3)の緩和のための動物の足(2)用整形外科靴のための靴の基部(11)であって、
    独立気泡材料(18)から形成されるアウトソール(13)と、
    前記アウトソール(14)の反対側に配置され、連続気泡材料(19)から形成されているインソール(14)と、
    を備える靴の基部(11)。
  15. 動物用靴(1)、特に歩行障害のある偶蹄目の有蹄動物(3)の緩和のための動物の足(2)用整形外科靴のためのキットであって、
    請求項14に記載の靴の基部(11)と、
    前記動物の足(2)に正確にカスタマイズ可能で、前記動物の足(2)に取り付けるための固定部(15)と、前記靴の基部(11)に接続するための取り付け領域(16)とを有する固定シャフト(12)と、
    を備えるキット。
JP2019534819A 2016-12-20 2017-12-19 動物用靴、特に歩行障害のある偶蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴及び、そのような動物用靴用の靴の基部並びにキット Pending JP2020504614A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102016225657.2 2016-12-20
DE102016225657.2A DE102016225657A1 (de) 2016-12-20 2016-12-20 Tierschuh, insbesondere orthopädischer Schuh für Tierfüße zum Entlasten von lahmenden Paarhufern sowie Schuhboden und Kit für einen solchen Tierschuh
PCT/EP2017/083564 WO2018114961A1 (de) 2016-12-20 2017-12-19 TIERSCHUH, INSBESONDERE ORTHOPÄDISCHER SCHUH FÜR TIERFÜßE ZUM ENTLASTEN VON LAHMENDEN PAARHUFERN SOWIE SCHUHBODEN UND KIT FÜR EINEN SOLCHEN TIERSCHUH

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020504614A true JP2020504614A (ja) 2020-02-13

Family

ID=60702805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019534819A Pending JP2020504614A (ja) 2016-12-20 2017-12-19 動物用靴、特に歩行障害のある偶蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴及び、そのような動物用靴用の靴の基部並びにキット

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20190327950A1 (ja)
EP (1) EP3557986A1 (ja)
JP (1) JP2020504614A (ja)
AU (1) AU2017381774A1 (ja)
BR (1) BR112019012778A2 (ja)
CA (1) CA3057410A1 (ja)
DE (1) DE102016225657A1 (ja)
WO (1) WO2018114961A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS622603U (ja) * 1985-06-20 1987-01-09
JPH04502550A (ja) * 1988-09-27 1992-05-14 イグロウ,セルゲイ 馬用のプラスチック製のひづめ靴
JP2004215627A (ja) * 2003-01-11 2004-08-05 Kuzuu Hiroko 爪カバー
US20070068125A1 (en) * 2005-09-27 2007-03-29 Brian Davis Hoof treatment device having a dual-density pad and method
US20080156503A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-03 Penn Equine Gear, Inc. Therapeutic equine hoof sock
US20080256828A1 (en) * 2007-04-20 2008-10-23 Mark Doran Footwear and systems and methods for merchandising footwear
JP2015149983A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 禎子 小野寺 犬等の肉球創傷被覆カバー

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB244546A (en) * 1924-10-08 1925-12-24 Samuel William Orr Means for protecting the hoofs of sheep, oxen, and like animals
US3236310A (en) * 1963-11-15 1966-02-22 Carl F Quick Self-fitting boot type horse shoe
DE3840223A1 (de) * 1988-11-29 1990-05-31 Rose Walter Gmbh & Co Kg Hufschuh fuer pferdehufe sowie verfahren zur bereitstellung eines hufschuhes fuer pferde
US5699861A (en) * 1995-09-22 1997-12-23 Trustees Of The University Of Pennsylvania Modular shoeing system
DE10033822A1 (de) 2000-07-12 2002-02-07 Siegfried Reiss Mittel sowie Verfahren zur Erhöhung einer Klaue eines Tieres
WO2008132730A2 (en) * 2007-04-27 2008-11-06 Itzhak Siani Appliances for treating hoofed animals
AT10503U1 (de) * 2008-04-04 2009-05-15 Buchrucker Karl Sen Mag Schutzvorrichtung für einen klauenfuss, insbesondere eines rindes
DE102010051172B4 (de) * 2010-11-15 2013-11-14 Jan Lurbiecki Vorrichtung zum Lagern eines Fußes eines Huftieres auf einem harten Untergrund

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS622603U (ja) * 1985-06-20 1987-01-09
JPH04502550A (ja) * 1988-09-27 1992-05-14 イグロウ,セルゲイ 馬用のプラスチック製のひづめ靴
JP2004215627A (ja) * 2003-01-11 2004-08-05 Kuzuu Hiroko 爪カバー
US20070068125A1 (en) * 2005-09-27 2007-03-29 Brian Davis Hoof treatment device having a dual-density pad and method
US20080156503A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-03 Penn Equine Gear, Inc. Therapeutic equine hoof sock
US20080256828A1 (en) * 2007-04-20 2008-10-23 Mark Doran Footwear and systems and methods for merchandising footwear
JP2015149983A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 禎子 小野寺 犬等の肉球創傷被覆カバー

Also Published As

Publication number Publication date
BR112019012778A2 (pt) 2019-12-10
AU2017381774A1 (en) 2019-08-01
WO2018114961A1 (de) 2018-06-28
US20190327950A1 (en) 2019-10-31
CA3057410A1 (en) 2018-06-28
DE102016225657A1 (de) 2018-06-21
EP3557986A1 (de) 2019-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8186447B2 (en) Horse orthotic
US8176880B2 (en) Therapeutic pet boot
US8161668B2 (en) Animal limb protective boot
US9498638B2 (en) Equine hoof pulsed electromagnetic field therapy system and apparatus
US20110041780A1 (en) Therapeutic gel pad
KR200427687Y1 (ko) 신발 안창부재
US10542729B2 (en) Non-slip therapeutic dog boots
US20070068125A1 (en) Hoof treatment device having a dual-density pad and method
US20100223893A1 (en) Method for Treating Equine Laminitis by Cryotherapy
US20130219838A1 (en) Hoof Sock Bandage
US20070271681A1 (en) Ventilated non-slip sleeve and methods for making and using same
EP2603181B1 (en) An orthopaedic walker
US9504593B2 (en) Toe protecting cushion device
JP2020504614A (ja) 動物用靴、特に歩行障害のある偶蹄動物の緩和のための動物の足用の整形外科靴及び、そのような動物用靴用の靴の基部並びにキット
US20200383763A1 (en) Insulated equine therapy boot
GB2519061A (en) Hoop overshoe
KR101458770B1 (ko) 기능성 발가락 양말
US20220061298A1 (en) Hoof shoe or hoof shoe insert for relieving the pressure on the toes of a hoofed animal
US20140196915A1 (en) Hoof cover
KR102364654B1 (ko) 반려동물 미끄럼 방지용 슈즈
KR101279093B1 (ko) 애완동물용 신발
US20150164059A1 (en) Horse hoof boot
AU8614598A (en) Easy bandage securing system
IE20120093U1 (en) Sheep shoe
IES20120093A2 (en) Sheep shoe

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190716

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20190716

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221220