JP2020504095A - 抗PD−L1抗体との組み合わせのための抗Tim−3抗体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ヒトT細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン含有タンパク質−3(Tim−3)に結合する抗体に関し、抗ヒトPD−L1抗体、化学療法、および電離放射線と組み合わせて固形腫瘍および血液腫瘍の治療に有用であり得る。

Description

本発明は、医薬の分野に属する。特に、本発明は、PD−L1に対する抗体と組み合わせることができるヒトT細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン含有タンパク質−3(Tim−3)に対する抗体、そのような抗ヒトTim−3抗体または抗ヒトPD−L1抗体を含む組成物、ならびに固形腫瘍および血液腫瘍の治療のために、単独でまたは化学療法、電離放射線、および他の癌療法とのさらなる組み合わせで、そのような抗ヒトTim−3抗体を抗ヒトPD−L1抗体と組み合わせて使用する方法に関する。
腫瘍細胞は、そのいくつかが免疫チェックポイント経路の操作を含む、複数の作用機序によって免疫系による検出および排除を回避する。免疫チェックポイント経路は自己寛容の維持およびT細胞活性化の調節において使用されるが、癌細胞はこれらの経路を操作して腫瘍の生存を延長し得る。PD−1/ヒトプログラム細胞死1リガンド1(PD−L1)経路はそのような免疫チェックポイントの1つである。ヒトPD−1はT細胞上で発現され、PD−1へのPD−L1またはPD−L2の結合はT細胞増殖およびサイトカイン産生を阻害することが示されている。さらに、一部の腫瘍はPD−L1およびPD−L2を発現することが既知であり、そのような発現は腫瘍内免疫応答を阻害するのに寄与し得る。
PD−1/PD−L1経路に加えて、腫瘍抗原を認識するT細胞はまた、Tim−3などの他のチェックポイント受容体を発現することができる。特に、Tim−3を発現するT細胞は、細胞傷害性機能、エフェクターサイトカイン産生、および増殖の機能障害を特徴とする疲弊表現型を示し得る。これに関して、抗Tim−3抗体は、いくつかのマウス癌モデルにおいて抗腫瘍免疫を回復し得ることが示されている。さらに、抗PD−1処置に対する適応耐性を示す一部の患者はまた、それらのT細胞においてTim−3のアップレギュレーションを示すことが示されている。
ヒトTim−3に対する抗体は既知である。ヒトTim−3に対するヒト化抗体は、WO15117002に記載されている。抗ヒトTim−3抗体であるMBG453は、現在、ヒト臨床試験において、単剤としておよび抗ヒトPD−1抗体と組み合わせて試験されている。しかしながら、Tim−3を標的とする抗体はヒトでの治療的使用について認可されておらず、抗ヒトTim−3抗体が抗ヒトPD−L1抗体と組み合わせた場合にヒト腫瘍に対する有効性の増強を示すことも示されていない。したがって、抗ヒトPD−L1抗体と組み合わせることができる抗ヒトTim−3抗体、ならびにヒトの癌を処置するための他の治療法が依然として必要とされている。
Tim−3(配列番号1)は、ガレクチン−9(配列番号15)、ホスファチジルセリン(C1324NO10P)、高移動度群ボックス1(HMGB1)、および癌胎児性抗原関連細胞接着分子1(CEACAM1)(配列番号14)と相互作用することが示されている。上述のTim−3リガンドの全てがTim−3の占有的な(exclusive)リガンドではないので、これらのリガンドがTim−3とは無関係に免疫系を調節することができることから、上記リガンドの活性を区別して阻止する治療用抗Tim−3抗体を提供することが望ましい。そのような戦略は、Tim−3活性をより特異的に調節するための代替的な方法を提供することができ、必要に応じた免疫腫瘍学に基づく患者のための治療法を可能にする。さらに、そのような抗Tim−3抗体は、抗ヒトPD−L1抗体との併用療法の選択肢を提供することができる。したがって、ヒトTim−3と結合し、Tim−3といくつかのTim−3のリガンドとの相互作用を阻害するが他のものとの相互作用は阻害せず、抗ヒトPD−L1抗体と組み合わせることができる抗体を提供する必要性もまた依然として存在している。
本明細書に記載の抗ヒトTim−3抗体は、ヒトTim−3(配列番号1)がヒトガレクチン−9(配列番号15)およびホスファチジルセリンに結合することを阻止することができるが、同時に、ヒトTim−3およびヒトCEACAM1(配列番号14)の結合を阻止せず、癌の治療のために抗ヒトPD−L1抗体と組み合わせることができる。
癌免疫療法のためにPD−L1(配列番号16)を標的とする抗体は一部の癌に対して有効であることが証明されているが、一部の癌は経時的にPD−L1療法に対する感受性が低くなるか、または全く反応しない。いくつかの実施形態において、本発明は、抗ヒトPD−L1抗体療法の下で、進行したまたは進行中の患者に投与することができる抗ヒトTim−3抗体を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、抗ヒトPD−L1抗体療法を以前に受けたことがない患者に抗ヒトPD−L1抗体と組み合わせて投与することができる抗ヒトTim−3抗体を提供する。
本発明は、抗ヒトPD−L1抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせるための、それぞれ配列番号2、3、4、5、6、および7のアミノ酸配列からなるHCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2、およびLCDR3、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに/または配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む。
既知の抗ヒトPD−L1抗体の非限定的な例には、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ、およびBMS−936559が含まれる。本明細書で使用されるアテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ、およびBMS−936559は、様々な細胞株を使用し、様々な製造方法を使用して作製することができ、結果としていくつかの違いを示し得ることを認識されたい。アテゾリズマブは、配列番号29のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号30のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体である。デュルバルマブは、配列番号31のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号32のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体である。アベルマブは、配列番号33のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号34のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体である。BMS−936559は、配列番号35のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(LCVR)および配列番号36のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(HCVR)を含む抗体、好ましくは完全ヒトIgG4抗体である。
他の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体の非限定的な例には、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む、抗ヒトPD−L1抗体が含まれる。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌はメラノーマである。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は肺癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌はメラノーマである。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、肺癌は非小細胞肺癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は頭頸部癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は大腸癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は膵臓癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は胃癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は腎臓癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は膀胱癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は前立腺癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は乳癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は卵巣癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は食道癌である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は軟部組織肉腫である。癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は肝臓癌である。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトTim−3抗体および抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つは、電離放射線および/または1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される。
癌の治療を必要としている患者に、有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌を処置する方法であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの少なくとも1つを含み、抗ヒトTim−3抗体および抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つは、電離放射線および/または1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌はメラノーマである。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は肺癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌はメラノーマである。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、肺癌は非小細胞肺癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は頭頸部癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は大腸癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は膵臓癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は胃癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は腎臓癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は膀胱癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は前立腺癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は乳癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は卵巣癌である。有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための有効量の本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は食道癌である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は軟部組織肉腫である。抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は肝臓癌である。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトTim−3抗体および抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つは、電離放射線および/または1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される。
抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含み、抗ヒトTim−3抗体および抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つは、電離放射線および/または1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、なららびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌はメラノーマである。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は肺癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌はメラノーマである。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、肺癌は非小細胞肺癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は頭頸部癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、該医薬は、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は大腸癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は膵臓癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は胃癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は腎臓癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は膀胱癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は前立腺癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は乳癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は卵巣癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は食道癌である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は軟部組織肉腫である。癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、癌は肝臓癌である。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトTim−3抗体および抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つは、電離放射線および/または1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される。
癌処置のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体であって、任意選択により、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含み、抗ヒトTim−3抗体および抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つは、電離放射線および/または1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される。
本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体を含む第2の医薬組成物を含む、癌処置用キット。本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体を含む第2の医薬組成物を含む、癌処置用キットであって、癌は、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である。
本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体を含む第2の医薬組成物を含む、癌処置用キットであって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体を含む第2の医薬組成物を含む、癌処置用キットであって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体を含む第2の医薬組成物を含む、癌処置用キットであって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体を含む第2の医薬組成物を含む、癌処置用キットであって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
本発明の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物および抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体を含む第2の医薬組成物を含む、癌処置用キットであって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止する(block)が、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止しない。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止するが、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止せず、抗ヒトTim−3抗体はまた、ヒトガレクチン−9(配列番号15)へのヒトTim−3の結合を阻止する。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止するが、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止せず、癌は、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止するが、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止せず、抗ヒトTim−3抗体はまた、ヒトガレクチン−9(配列番号15)へのヒトTim−3の結合を阻止し、癌は、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止するが、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止せず、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止するが、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止せず、抗ヒトTim−3抗体はまた、ヒトガレクチン−9(配列番号15)へのヒトTim−3の結合を阻止し、抗ヒトPD−L1抗体は、BMS−936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止するが、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止せず、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトホスファチジルセリンへのヒトTim−3の結合を阻止するが、ヒトCEACAM1(配列番号14)へのヒトTim−3の結合は阻止せず、抗ヒトTim−3抗体はまた、ヒトガレクチン−9(配列番号15)へのヒトTim−3の結合を阻止し、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトTim−3(配列番号1)の以下の50、55、62〜65(両端を含む)、72、111、および113〜118(両端を含む)のうちの少なくとも1個のアミノ酸残基と接触する。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトTim−3(配列番号1)の以下の50、55、62〜65(両端を含む)、72、111、および113〜118(両端を含む)のうちの少なくとも1個のアミノ酸残基と接触し、抗ヒトTim−3抗体は、上記残基のうちの少なくとも2個、好ましくは上記残基のうちの少なくとも3個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも4個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも5個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも6個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも7個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも8個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも9個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも10個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも11個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも12個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも13個、またはより好ましくは上記残基の全てと接触する。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトTim−3(配列番号1)の以下の50、55、62〜65(両端を含む)、72、111、および113〜118(両端を含む)のうちの少なくとも1個のアミノ酸残基と接触し、抗ヒトTim−3抗体は、上記残基のうちの少なくとも2個、好ましくは上記残基のうちの少なくとも3個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも4個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも5個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも6個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも7個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも8個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも9個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも10個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも11個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも12個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも13個、またはより好ましくは上記残基の全てと接触し、抗ヒトTim−3抗体は、以下の56〜61(両端を含む)、107、119〜120(両端を含む)、および122のうちの少なくとも1つの残基とさらに接触する。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、抗ヒトTim−3抗体は、ヒトTim−3(配列番号1)の以下の50、55、62〜65(両端を含む)、72、111、および113〜118(両端を含む)のうちの少なくとも1個のアミノ酸残基と接触し、抗ヒトTim−3抗体は、上記残基のうちの少なくとも2個、好ましくは上記残基のうちの少なくとも3個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも4個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも5個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも6個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも7個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも8個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも9個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも10個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも11個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも12個、より好ましくは上記残基のうちの少なくとも13個、またはより好ましくは上記残基の全てと接触し、抗ヒトTim−3抗体は、以下のうちの少なくとも1つの残基:56〜61(両端を含む)、107、119〜120(両端を含む)、および122とさらに接触し、接触している残基は、X線結晶学によって決定した際に、抗ヒトTim−3抗体の6オングストローム以下以内である。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)を含む第2の医薬組成物と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)を含む第2の医薬組成物と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ、またはBMS−936559である。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)を含む第2の医薬組成物と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)を含む第2の医薬組成物と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、以下の(a)配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3、(b)配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、ならびに(c)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖のうちの1つ以上を含む。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)を含む第2の医薬組成物と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)を含む第2の医薬組成物と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む。
癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)を含む第2の医薬組成物と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための、抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を含む第1の医薬組成物であって、抗ヒトTim−3抗体は、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、抗ヒトPD−L1抗体は、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含むか、またはアテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ、またはBMS−936559である。
本発明の抗体は、技術操作された天然に存在しないポリペプチド複合体である。本発明のDNA分子は、本発明の抗体中のポリペプチドのうちの1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を含む、天然に存在しないDNA分子である。
本発明の抗体はIgG型抗体であり、鎖内および鎖間ジスルフィド結合を介して架橋されている2つの「重」鎖および2つの「軽」鎖を有する。各重鎖は、N末端HCVRおよび重鎖定常領域(「HCCR」)からなり、同じアミノ酸配列を有する。各軽鎖は、LCVRおよび軽鎖定常領域(「LCCR」)からなり、同じアミノ酸配列を有する。ある特定の生物系で発現されるとき、天然のヒトFc配列を有する抗体はFc領域においてグリコシル化される。典型的には、グリコシル化は、高度に保存されたN−グリコシル化部位の抗体のFc領域に生じる。N−グリカンは、典型的にはアスパラギンに結合する。抗体はまた、他の位置でグリコシル化されていてもよい。
任意選択により、本明細書に記載のある特定の抗Tim−3抗体は、ヒトIgGに由来するFc部分を含む。IgG1は、Fcガンマ受容体ファミリー(FcγR)のタンパク質、およびC1qに結合することが周知である。これらの受容体との相互作用は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導し得る。したがって、任意選択により、本明細書に記載のある特定の抗Tim−3抗体は、Fcエフェクター機能を欠失する完全ヒトモノクローナル抗体(IgG1、Fc−ヌル(Fc−null))である。Fc−ヌルIgG1抗体を達成するために、残基の選択的突然変異誘発がそのIgG1 Fc領域のCH2領域内で必要である。アミノ酸置換L234A、L235E、およびG237AをIgG1 Fcに導入してFcγRI、FcγRIIa、およびFcγRIIIへの結合を減少させ、置換A330SおよびP331Sを導入してC1q媒介性補体固定を減少させる。ヒトに投与したときの免疫応答の潜在的な誘導を減少するために、ある特定のアミノ酸は、抗体生殖細胞系配列と適合させるために復帰突然変異を必要とし得る。
任意選択により、本明細書に記載のある特定の抗ヒトPD−L1抗体は、ヒトIgGに由来するFc部分を含み得る。IgG1は、Fcガンマ受容体ファミリー(FcγR)のタンパク質、およびC1qに結合することが周知である。これらの受容体との相互作用は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および補体依存性細胞傷害(CDC)を誘導し得る。したがって、任意選択により、本明細書に記載のある特定の抗ヒトPD−L1抗体は、Fcエフェクター機能を欠失する完全ヒトモノクローナル抗体(IgG1、λ、Fc−ヌル(Fc−null))である。Fc−ヌルIgG1抗体を達成するために、残基の選択的突然変異誘発がそのIgG1 Fc領域のCH2領域内で必要である。アミノ酸置換L234A、L235E、およびG237AをIgG1 Fcに導入してFcγRI、FcγRIIa、およびFcγRIIIへの結合を減少させ、置換A330SおよびP331Sを導入してC1q媒介性補体固定を減少させる。ヒトに投与したときの免疫応答の潜在的な誘導を減少するために、ある特定のアミノ酸は、抗体生殖細胞系配列と適合させるために復帰突然変異を必要とし得る。したがって、本明細書に記載のある特定の抗ヒトPD−L1抗体は、可変重鎖中にE1QおよびS94R変異を含み、可変軽鎖中にT76SおよびA80S変異を含む。
HCVR領域およびLCVR領域は、フレームワーク領域(「FR」)と呼ばれるより保存されている領域とともに点在する、相補性決定領域(「CDR」)と呼ばれる超可変領域にさらに細分することができる。各LCVRおよびHCVRは、以下のFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順でアミノ末端からカルボキシ末端へと配置している3つのCDRおよび4つのFRからなる。本明細書では、重鎖の3つのCDRを「HCDR1、HCDR2、およびHCDR3」と称し、軽鎖の3つのCDRを「LCDR1、LCDR2、およびLCDR3」と称する。CDRは、抗原と特異的相互作用を形成する残基の大部分を含有する。現在、配列表示に使用される抗体のための3つのCDR帰属(assignment)システムがある。NorthのCDRの定義(North et al.,“A New Clustering of Antibody CDR Loop Conformations”,Journal of Molecular Biology,406,228−256(2011))は、多数の結晶構造を有する親和性伝搬クラスタ化(affinity propagation clustering)に基づいている。本発明の目的のために、NorthのCDR定義を使用する。
HCVR領域をコードする単離DNAは、HCVRをコードするDNAを、重鎖定常領域をコードする別のDNA分子に作動可能に連結することによって、完全長重鎖遺伝子に変換され得る。ヒトおよび他の哺乳動物の重鎖定常領域遺伝子の配列は、当該技術分野において既知である。これらの領域を包含するDNAフラグメントは、例えば、標準的なPCR増幅によって取得され得る。
LCVR領域をコードする単離DNAは、LCVRをコードするDNAを軽鎖定常領域をコードする別のDNA分子に作動可能に連結することによって、完全長軽鎖遺伝子に変換され得る。ヒトおよび他の哺乳動物の軽鎖定常領域遺伝子の配列は、当該技術分野において既知である。これらの領域を包含するDNAフラグメントは、標準的なPCR増幅によって取得され得る。軽鎖定常領域は、ヒトカッパまたはラムダ定常領域であり得る。本発明の抗ヒトTim−3抗体については、軽鎖定常領域はヒトカッパ定常領域であることが好ましい。
本発明のポリヌクレオチドは、配列が発現制御配列に作動可能に連結された後に宿主細胞において発現される。発現ベクターは、典型的には、エピソーム、または宿主染色体DNAの一体化した部分のいずれかとして、宿主生物中で複製可能である。一般に、発現ベクターは、所望のDNA配列で形質転換されたそれらの細胞の検出を可能にするために、選択マーカー、例えば、テトラサイクリン、ネオマイシン、およびジヒドロ葉酸レダクターゼを含有する。
本明細書に記載される抗体は、哺乳動物細胞で容易に産生され得、該哺乳動物細胞の非限定的な例には、CHO、NS0、HEK293、またはCOS細胞が含まれる。宿主細胞は、当該技術分野において周知の技術を使用して培養される。
目的のポリヌクレオチド配列(例えば、抗体のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドおよび発現制御配列)を含有するベクターは、細胞宿主の種類に応じて異なる周知の方法によって宿主細胞に導入され得る。
タンパク質精製の様々な方法が用いられ得、そのような方法は、当該技術分野において既知であり、例えば、Deutscher,Methods in Enzymology 182:83−89(1990)、およびScopes,Protein Purification:Principles and Practice,3rd Edition,Springer,NY(1994)に記載される。
本発明の別の実施形態において、抗体または抗体をコードする核酸は単離形態で提供される。本明細書で使用する場合、「単離」という用語は、細胞環境に見出される任意の他の高分子種を含まないか、または実質的に含まない、タンパク質、ペプチド、または核酸を指す。「実質的に含まない」とは、本明細書中で使用する場合、目的のタンパク質、ペプチド、または核酸が(モル基準で)80%超、好ましくは90%超、より好ましくは95%超の本発明の高分子種を含む。
本発明の抗体または本発明の抗体を含む医薬組成物は、非経口経路(例えば、皮下および静脈内)によって投与することができる。本発明の抗体は、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と一緒に単回用量または複数回用量で患者に投与することができる。本発明の医薬組成物は、当該技術分野で周知の方法によって調製することができ(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,22nd ed.(2012),A.Loyd et al.,Pharmaceutical Press)、本明細書に開示される抗体、および1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む。
投薬計画は、最適な所望の反応(例えば、治療効果)を提供するように調整され得る。安全性および有効性を最適化するために処置投与量を滴定し得る。局所的もしくは全身性またはそれらの組み合わせで、静脈内(i.v.)または非静脈内投与するための、投与スケジュールは、典型的には、単一ボーラス投与もしくは連続注入から、1日当たり複数回の投与(例えば、4〜6時間おき)までの範囲であるか、または治療する医師および患者の状態によって示されるとおりである。
本明細書で使用する場合、「処置すること(treating)」(「処置する(treat)」または「処置(treatment)」)という用語は、既存の症状、障害、状態、または疾患の進行または重症度を遅延、妨害、抑制、緩和、停止、軽減、または反転させることを指す。
「有効量」とは、研究者、医師、または他の臨床医によって求められている組織、系、動物、哺乳動物、またはヒトの生物学的もしくは医学的応答またはそれらに対する所望の治療効果を惹起する、本発明の抗体または本発明の抗体を含む医薬組成物の量を意味する。有効量の抗体は、個人の病状、年齢、性別、および体重、ならびに個人における所望の応答を誘発する抗体の能力などの要因に応じて変動し得る。有効量はまた、抗体の任意の毒性効果または有害効果よりも治療的に有益な効果が上回る量である。
抗体の作製、発現、および精製
本発明の抗体は、ファージディスプレイ、トランスジェニック動物、および/またはヒト化を用いることを含むがこれらに限定されない、既知の方法によって作製し得る。抗ヒトTim−3抗体を作製するために、ヒトTim−3タンパク質を使用前にPNGaseF酵素で前処理することができる。さらに、上記のように誘導された抗体は、本明細書に記載のアッセイを用いてさらにスクリーニングすることができる。
重鎖および軽鎖の可変領域のポリペプチド、抗体AおよびBの完全な重鎖および軽鎖アミノ酸配列、ならびにそれらをコードするヌクレオチド配列は、「アミノ酸およびヌクレオチド配列」と題する項目に列挙されている。さらに、抗体AおよびBの軽鎖、重鎖、軽鎖可変領域、および重鎖可変領域の配列番号がまた、以下に示されている。抗体Aおよび抗体Bを含むがこれらに限定されない本発明の抗体は、本質的に以下のようにして作製および精製することができる。HEK293またはCHOなどの適切な宿主細胞は、最適な所定のHC:LCベクター比を用いて抗体を分泌するための発現系、またはHC(重鎖)およびLC(軽鎖)の両方をコードする単一のベクター系で、一過性でまたは安定的にトランスフェクトすることができる。抗体が分泌された清澄化培地は、多くの一般的に使用される技術のうちのいずれかを使用して精製され得る。例えば、培地は、リン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)などの適合した緩衝液で平衡化された、Fabフラグメント用のMabSelectカラム(GE Healthcare)またはKappaSelectカラム(GE Healthcare)に好都合に適用され得る。カラムは、非特異的結合成分を除去するために洗浄され得る。結合抗体は、例えば、pH勾配(20mMのTris緩衝液pH7〜10mMクエン酸ナトリウム緩衝液pH3.0、またはリン酸緩衝生理食塩水pH7.4〜100mMグリシン緩衝液pH3.0など)によって溶出され得る。抗体画分は、紫外線吸光度またはSDS−PAGE等によって検出され得、次いで、プールされてもよい。意図する使用に応じて、さらなる精製は任意選択的である。抗体は、一般的な技術を使用して濃縮および/または滅菌濾過され得る。可溶性凝集体および多量体は、サイズ排除、疎水性相互作用、イオン交換、マルチモーダル、またはヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーを含む一般的な技術によって効果的に除去され得る。これらのクロマトグラフィーステップ後の抗体の純度は、典型的には、95%を超える。生成物は、−70℃ですぐに冷凍されてもよく、または凍結乾燥されてもよい。
WINNアッセイ
本発明の抗体は、WINNアッセイを用いて、インビボ免疫調節活性について試験することができる。WINNアッセイでは、ヒトNSCLC腫瘍細胞NCI−H292およびヒト免疫細胞(同種異系)を混合し、免疫不全マウスに同時移植し(co−implanted)、次いで免疫調節剤を投与する。免疫調節剤が腫瘍形成を阻害もしくは遅延する能力または腫瘍内存続性を支持する能力は、以下のようにして評価することができる。
0日目に、Jackson LaboratoriesからのNSGマウス(7週齢、雌、8〜10匹のマウス群)の側腹部に、HBSS(総体積0.2ml)中の2×10個のH292細胞または2×10個のH292細胞および1×10個のヒトPBMCの混合物を皮下移植する。0日目に開始して、マウスを10mg/kgの対照ヒトIgGまたは1mg/kgもしくは10mg/kgの抗体Aの腹腔内注射で6週間、週に1回処置する。グルーミングおよび歩行を含む動物の健康および行動を週に少なくとも2回モニタリングする。
CD3およびCD8を染色し、Aperio ScanScope(商標)で分析することによってCD3陽性およびCD8陽性T細胞の存在を測定することより、このモデルから得た腫瘍切片を、CD3陽性およびCD8陽性T細胞の存続性について分析することができる。IHC Nuclear Image Analysis macroは、ユーザーによって選択された領域中の個々の細胞の標的色原体についての核染色を検出し、その強度を定量化する.3〜5のアノテーション(annotation)が生存腫瘍領域から作られ、アルゴリズム結果によって一致した細胞同定が得られるまで、パラメータの調整に用いられる。次いで、マクロを保存し、分析のためにスライド(slide)をログインする。全細胞数のパーセントとしての%CD3陽性およびCD8陽性細胞をAperioソフトウェアによって計算する。
本質的にこのWINNアッセイに記載されるように行った実験において、IHC分析により、NCI−H292腫瘍およびPBMCを同時移植して10mg/kgの抗体Aを投与したマウスは、NCI−H292腫瘍およびPBMCを同時移植して対照IgG(6.5%)で処置したマウスと比較して、ヒトCD3陽性CD8陽性腫瘍内T細胞の有意な増加(30%)をもたらす(P=0.03)。
初代ヒトT細胞でヒト化したNSGマウスにおける定着ヒト腫瘍の異種移植モデル
本発明の抗体の有効性は、NCI−HCC827ヒトNSCLC(非小細胞肺癌)異種移植片モデルで試験することができ、モデルにおける定着腫瘍を遅延または破壊する能力を評価する。0日目に、1×10個のNCI−HCC827細胞をNSGマウス(7週齢、雌、1群あたりマウス8匹)の側腹部に皮下移植する。腫瘍が約400mmの体積に達したら(約30〜32日目)、マウスに2.5×10個の事前に増殖させたヒトT細胞を注入する(i.v.)。この事前に増殖させたヒトT細胞は、全血からヒトT細胞を分離し、Dynabeads(登録商標)Human T−Activator CD3/CD28を用いて10日間増殖させることによって生成される。この事前に増殖させたヒトT細胞は、後で使用するために凍結保存してもよい。T細胞注入の1日後、マウスにヒトIgGまたは抗体Aを10mg/kgで毎週(合計4回投与)、腹腔内注射により投与する。グルーミングおよび歩行を含む動物の健康および行動を週に少なくとも2回モニタリングする。
体重および腫瘍体積を週に2回測定する。腫瘍体積を、上記のように電子キャリパーを用いて細胞移植後4日目から始めて週に2回測定した。腫瘍体積(mm)=π/6*長さ*幅。抗腫瘍有効性はT/C比としてパーセントで表され、以下に要約されるようにして計算される:幾何平均値のΔT>0の場合、%T/Cは式100ΔT/ΔCによって計算される。ΔT=研究最終日の薬物処置群の平均腫瘍体積−投与の初日の薬物処置群の平均腫瘍体積、ΔC=研究最終日の対照群の平均腫瘍体積−投与の初日の対照群の平均腫瘍体積である。さらに、ΔT<0の場合、%退縮は式=100×ΔT/T初日を用いて計算される。測定可能な腫瘍を有していない動物を完全奏効(CR)とみなし、50%超の退縮を有する腫瘍を部分奏効(PR)とみなす。
本質的に上記のように行った実験において、抗体A(抗ヒトTim−3)による処置は、ヒトIgGによる処置と比較して、ヒト化NSGマウスにおける腫瘍増殖を有意に阻害する(表2)。76日目に、抗体Aによる処置はT/C=2%をもたらす。110日目に、抗体A処置は3/8CRをもたらす。
混合リンパ球反応
本発明の抗体によってTim−3シグナルを阻止する機能は、T細胞活性化の際のサイトカインの放出を測定することによって評価することができる。T細胞活性化が本発明の抗体による処置によって促進されるとき、IFN−γなどのある特定のサイトカインのレベルは増加すると予想される。
ヒト単球単離キットII(Miltennyi Biotec)を用いて、健常なドナーから得た新鮮なヒトPBMC(AllCells)からのネガティブセレクションによって、CD14単球を単離する。CD14単球を62.5ng/mlのhGM−CSFおよび20ng/mlのヒトhIL−4の存在下での完全RPMI−1640培地中で7日間培養することによって、ヒト単球由来の樹状細胞を生成する。CD4T細胞単離キット(Miltenyi)を用いたネガティブセレクションによって、異なる健常なドナーの新鮮なヒトPBMC(AllCells)からCD4T細胞を精製する。次いで、2種類の細胞を、ウェルあたり1×10個のCD4T細胞および2×10個の未成熟DCを含有する100μlの完全AIM−V培地を含む96ウェルプレートの個々のウェル中で混合する。100nMのヒトIgG1または抗体Aを含有する100μlの完全AIM−V培地を6連(replicate)で添加する。37℃、5%COで3日間インキュベートした後、上清を回収し、ELISAキット(R&D Systems)を用いてヒトIFN−γについて測定する。対応のないt検定を用いて、群を比較する。
本質的に上記のように行った実験において、抗体Aの添加は、対照ヒトIgG1の添加と比較して、IFN−γの分泌を有意に増加させる(3,036±367対1,644±261pg/mLのhIFN−γ、p=0.0384)。
ELISA分析:抗体Aは組換えTim−3に結合する。
本発明の抗体がヒトTim−3に結合する能力は、ELISAアッセイにより測定することができる。Tim−3結合アッセイのために、96ウェルプレート(Nunc)をヒトTim−3−Fc(R&D Systems)で4℃で一晩コーティングする。ウェルをブロッキング緩衝液(3%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で2時間ブロッキングする。ウェルを0.1%Tween−20を含有するPBSで3回洗浄する。次いで、抗体Aまたは対照IgG(100μl)を添加し、室温で1時間インキュベートする。洗浄後、プレートを100μlのヤギ抗ヒトIgG F(ab’)2−HRPコンジュゲート(Jackson Immuno Research)とともに室温で1時間インキュベートする。プレートを洗浄し、次いで100μlの3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンとともにインキュベートする。450nmにおける吸光度をマイクロプレートリーダーで読み取る。半数効果濃度(EC50)をGraphPad Prism6ソフトウェアを用いて計算する。
本質的に上記のように行った実験において、抗体Aは、2.07×10−11MのEC50でヒトTim−3に結合する。
フローサイトメトリー分析:抗体Aは細胞表面Tim−3に結合する
本発明の抗体が細胞表面ヒトTim−3に結合する能力は、フローサイトメトリーアッセイを用いて測定することができる。ヒトTim−3発現DO11.10細胞系であるTim−3DO11.10細胞をこのアッセイに用いる。
Tim−3DO11.10細胞は以下のようにして得ることができる。全長Tim−3遺伝子はOrigene Technologies, Inc.から購入することができ、PCRを用いて、Clonetech Laboraties, Inc.からのpLVX−IRES−Neoレンチウイルスベクターにクローニングすることができる。Clonetech Laboraties,Inc.からのLenti−X(商標)システムを用いて、高力価の組換え複製不全ビリオンを作製する。このビリオンは、標的細胞を感染させるために直ちに使用されるか、または等分して使用まで−80℃で凍結される。マウスT細胞ハイブリドーマDO11.10細胞株は、National Jewish Health(登録商標)から入手することができる。DO11.10細胞をこの細胞株に付随したプロトコルに従って培養し、維持する。0日目に、DO11.10細胞を計数し、培地を遠沈して除去する。細胞ペレットをヒトTIM−3遺伝子またはベクター対照を含有するビリオンと混合し、37℃で24時間インキュベートする。細胞およびビリオンを混合するときに、最終濃度8μg/mlに達するまでポリブレンを添加する。24時間後、DO11.10細胞を再びペレット化し、新鮮な培地に再懸濁し、37℃で3日間インキュベートする。次に、DO11.10細胞を3日ごとにペレット化し、1mg/mlGeneticin(登録商標)を含有する選択培地に再懸濁して、安定して形質導入された細胞を選択する。Tim−3発現をR&D Systemsから入手した抗体を用いてフローサイトメトリーによってモニタリングする。選択培地中で2〜3週間後、得られたTim−3発現DO11.10細胞を選別して単一細胞クローンを樹立する。
DO11.10およびTim−3Do11.10細胞を、染色緩衝液(3%BSAを含有するDPBS)中、1ウェルあたり1×10個の細胞(100μl/ウェル)で96ウェルV底プレートに添加する。細胞を、氷上にて、30μg/mLのヒトIgGを含む染色緩衝液中で1時間Fcブロッキングする。抗体Aまたは対照ヒトIgGをA488(Molecular Probes(登録商標))で標識し、両方の抗体の12点滴定(titration)(1:3段階希釈)を66.7nMの開始濃度で染色緩衝液中で調製する。標識抗体を細胞に添加し、暗所にて4℃で1時間インキュベートする。1200RPMで5分間回転させて上清をデカントすることにより、細胞をPBSで2回洗浄する。生細胞/死細胞色素7−AAD(PBS中1:1000)を3μl/ウェルで各ウェルに添加し、細胞を氷上で15分間インキュベートする。細胞をPBSで2回洗浄し、0.5%BSAを含有する100μlのDPBSに再懸濁し、Intellictye iQueで分析する。全ての染色は3つ組で行われる。データをFlowJoソフトウェアで分析して生細胞集団を同定し、AF488(FL1)検出チャンネルを用いて各サンプルの中央蛍光強度(median fluorescence intensity)を決定する。個々のMFI(すなわち中央蛍光強度)値をGraphPad Prismソフトウェアに入れて濃度応答曲線を作成し、該曲線からEC50値を外挿する。
本質的に上記のように行った実験において、抗体Aは、0.09nMのEC50値で、Tim−3DO11.10細胞上の細胞結合ヒトTim−3に用量依存的に結合する。
フローサイトメトリー分析:抗体Aは、ホスファチジルセリンとヒトTim−3との相互作用を阻止する。
本発明のある特定の抗体がTim−3へのホスファチジルセリンの結合を阻止する能力は、FACS分析によって測定することができる。この受容体−リガンド阻止アッセイのために、1×10個/mlのDO11.10細胞を12μMカンプトテシン(Sigma(登録商標))で37℃で3時間処理して、アポトーシスを誘導する。FITC−アネキシンV(Becton Dickinson(登録商標))をホスファチジルセリンの存在を検出するための陽性対照として用いる。ビオチン化hTIM−3−Fcは、カンプトテシン処理細胞に強く結合するが、非処理細胞には結合しない。カンプトテシン処理細胞を冷PBSで洗浄し、1×10個細胞/mlで結合緩衝液(Becton Dicknson(登録商標))に再懸濁する。50μg/mlのマウスIgGおよびラットIgGを細胞に添加し、室温で30分間インキュベートすることによって、Fc受容体をブロッキングする。抗体Aの6点滴定(1:3段階希釈)を開始濃度を90nMとして結合緩衝液中で調製し、1mlの細胞に添加し、次いで細胞を室温で60分間インキュベートする。次いで、hTIM−3−Fcビオチンを、0.05μg/ウェルで、200μlの体積中の適切な試料に添加し、室温で30分間インキュベートする。次いで、1200RPMで5分間の遠心分離により、細胞を結合緩衝液で2回洗浄する。2.4μl/ウェルのストレプトアビジン−FITC(Biolegend(登録商標))を含有する溶液(DPBS中1:10希釈)および5μl/ウェルのヨウ化プロピジウムを各ウェルに添加し、暗所にて室温で30分間インキュベートする。細胞を結合緩衝液で2回洗浄し、100μlのPBSに再懸濁する。試料をIntelliCyt iQueフローサイトメーターで読み取り、データをFlowJoソフトウェアで分析した。個々のMFI(すなわち平均蛍光強度)値をGraphPad Prismソフトウェアに入れて濃度応答曲線を作成し、該曲線からIC50値を外挿する。
本質的に上記のように行った実験において、抗体Aは、0.32nMのIC50値で、および表3にさらに示すように、ヒトTim−3とホスファチジルセリンとの相互作用を用量依存的に阻止する。
ガレクチン−9阻止アッセイ:抗体Aは、ヒトのガレクチン−9とヒトTim−3との相互作用を阻止する。
本発明の抗体がヒトガレクチン−9のヒトTim−3への結合を阻止する能力は、以下のようにして測定することができる。この受容体−リガンド阻止アッセイのために、96ウェルのストレプトアビジンでコーティングしたMSDプレート(Meso Scale Diagnostics)を150μlのブロッキング緩衝液(5%ウシ血清アルブミンを含有するPBST)で2時間ブロッキングする。ウェルを、0.2%Tween−20を含有する200μlのPBSで3回洗浄する。組換えヒトガレクチン−9(R&D Systems)をEZ−Link(商標)ビオチン(Thermo Scientific(商標))を用いてビオチン化し、次いで25μlの0.21μg/mlのヒト組換えガレクチン−9−ビオチンを次いで添加し、室温で2時間インキュベートする。プレートを、0.2%Tween−20を含有するPBSで3回洗浄する。ヒトTim−3−Fcタンパク質(R&D Systems)をスルホ−タグ(sulfo−tag)NHS−エステル試薬(Meso Scale Discovery(登録商標))を用いてルチニル化し(ruthinylated)、使用するまで少量のアリコーティングを−80℃で保存する。抗体を段階希釈し(13.5μg/mlから開始)、50μlの各抗体を50μlの0.05μg/mlの希釈hTim−3−Fc−ruthと混合し、室温で1時間インキュベートする。次いで、50μlの各組み合わせをプレートに添加し、室温で1.5時間インキュベートする。プレートを、0.2%Tween−20を含有するPBSで3回洗浄する。次いで、150μlの1×read緩衝液(Meso Scale Diagnostics)をプレートの各ウェルに添加し、プレートをSector Imager 2400(Meso Scale Diagnostics)で読み取る。
本質的に上記のように行った実験において、7.8nMのIC50値を有する対照ポリクローナル抗ヒトTim−3抗体(R&D Systems)と比較して、抗体Aは、5.6nMのIC50値で、ヒトTim−3とヒトガレクチン−9との相互作用を阻止する。しかしながら、ポリクローナル抗ヒトTim−3抗体は、ヒトガレクチン−9とのヒトTim−3の相互作用を最大100%阻止することができるが、抗体Aは、このアッセイにおいて部分的な阻止しか達成しない。
CEACAM−1阻止アッセイ:抗体Aは、ヒトCEACAM1とヒトTim−3との相互作用を阻止しない。
本発明の抗体がヒトTim−3へのヒトCEACAM1の結合を阻止する能力は、以下のようにして測定することができる。この受容体−リガンド阻止アッセイのために、96ウェルImmulon 4HBXプレート(Thermo Scientific)を100μl/ウェルの1μg/mlのヒトTim−3−Fcで4℃でコーティングする。プレートを0.2%Tween−20を含有するPBSで3回洗浄し、室温で1時間、3%BSAを含む200μl/ウェルのPBSでブロッキングする。次いでブロッキング緩衝液を除去し、50μlの滴定したAb(ポリクローナル抗ヒトTim−3、R&D Systems、抗体A、および対照ヒトIgGを含む)を600nMで開始してプレートに添加し、室温で1時間インキュベートする。次いで50μlの20μg/mlのCEACAM1(BIOTANG)を直接ウェルに添加し、室温で1時間インキュベートする(抗体の最終濃度は300nMであり、CEACAM1の最終濃度は10μg/mlである)。プレートを0.2%Tween−20を含有するPBSで3回洗浄し、100μlの0.2μg/mlのビオチン化ヒトCEACAM1抗体(R&D Systems)を添加し、次いで室温で1時間インキュベートする。プレートを0.2%Tween−20を含有するPBSで3回洗浄し、次いで100μlのストレプトアビジンペルオキシダーゼ(Jackson ImmunoResearch Laboratories)を添加し、次いで室温で1時間インキュベートする。プレートを0.2%Tween−20を含有するPBSで6回洗浄し、100μl/ウェルの1:1TMB基質溶液AおよびB(KPL)を用いて室温で10分間発色させる。次いで、反応を100μl/ウェルの0.1N HSOを用いて停止し、SpectraMax(登録商標)プレートリーダーで450nmで読み取る。
本質的に上記のように行った実験において、以下の表4に示されるように、抗体Aは、ヒトTim−3へのCEACAM1の結合を有意に阻止しない。
エピトープ
抗体AのFabは、抗体Aを固定化(アガロース樹脂)パパイン(ThermoFisher Scientific)で酵素的に切断し(clipping)、続いて遊離の可溶なFcおよび切断されていないIgGを抜き取るための標準ProAカラム(GE Healthcare Life Sciences)精製によって生成される。Fabを含有するフロースルーを収集して、濃縮し、緩衝液の交換をする。hTim−3−IgV−FLAGを、標準抗FLAG樹脂(Sigma−Aldrich)プロトコルを用いて293HEK上清から精製する。hTim−3−IgVドメインは、ヒトTim−3(配列番号1)のアミノ酸残基S22〜K130を表す。フロースルーを樹脂カラム中に複数回戻す。各実験後、SDS−PAGE(NuPAGE Novex 4〜12%ビス−Trisゲル;Invitrogen)およびHPLC(TSKgel G3000 SW XL(寸法:7.8mm、ID30CM、5μM;TOSHO BioScience)を用いて、hTim−3−FLAGタンパク質の品質を決定する。最良のラウンドのタンパク質を一緒に合わせて、最終バッチを作製する。
pH7.2のTBS緩衝液中2.17mg/mLのhTim−3−IgV−FLAGと6.79mg/mLの抗体A−Fabとを1:1のモル比で混合し、複合体をサイズ排除クロマトグラフィーにより、pH7.4の20mMヘペス(hepes)および150mM塩化ナトリウム中の6.9mg/mLの最終濃度で単離する。Tim−3−抗Tim−3複合体を、シッティングドロップ蒸気拡散法を用いて、5つのQiagen grid screenにて、8℃および21℃の両方でスクリーニングする。0.3μLのタンパク質の上部に0.3μLの結晶化溶液を分注するArt Robbins Phoenix液体操作ロボットを用いて、滴下を設定する。100〜200μmの連晶(intergrown)プリズムが、20%PEG3350および0.2M塩化リチウム中で21℃で得られる。結晶を採取し、液体窒素中で瞬間凍結する前に、20%エチレングリコールを補充した結晶化条件からなる溶液中で凍結防止する。データセットをArgonne National Laboratoryで収集し、セルパラメータa=74.62Å、b=57.85Å、およびc=74.71Åを有する空間群P21で2.2Åに回折する。
ヒトTim−3との複合体中の抗体A−Fabの構造を、プログラムPhaserを用いて分子置換(Molecular Replacement)によって決定する。高解像度の一般的に入手可能なFab構造およびマウスTim−3の公表されている構造を分子置換(Molecular Replacement)モデルとして用いることができる。プログラムRefmacを用いて構造を精密化し、プログラムCOOTを用いてモデルを再構築する。最終精密化Rファクターは、Rwork=20.2%、Rfree=23.4%である。ラマチャンドラン違反のものはなく、残基の96.4%はラマチャンドランプロットの好まれる(favored)領域にある。Tim−3(配列番号1)のAsn99においてグリコシル化を示す密度がある。
Biacore T200を利用して、捕捉された抗体A−Fabに対するhTim−3−IgV−FLAGの結合キネティクスを決定する。ランニング緩衝液としてのHBS−EP中において、25℃でのこの複合体の1:1結合は3.62E+05 1/Msのkon、2.86E−03 1/sのkoff、および7.92E−09MのKを有する。
本質的にこのアッセイに記載されるように行った実験において、抗体A−Fab/hTim−3複合体の解像を行い、エピトープ/パラトープが以下の表5に示される。以下の表5は、hTim−3(配列番号1)の列挙された残基の6Å以内にある抗体A−Fabの残基を列挙する。抗体A−Fabの重鎖はhTim−3と62個の接触(カットオフ6Å)を有する一方、軽鎖は34個の接触(カットオフ6Å)を有する。
抗体Aのキネティクス/親和性研究
Biacore T100機器を用いて、捕捉抗体AへのヒトTim−3−IgV−Fc単一アーム抗原(SAG)の結合のキネティクスを測定することができる。ヒトFabバインダー(Human Fab Binder)(GE Healthcare)をBiacore CM5センサーチップ表面にアミンカップリングさせることにより、ヒトFabバインダー表面を調製する。ランニング緩衝液としてHBS−EP緩衝液(GE Healthcare)を用いて、試験抗体をチップにより捕捉する。Tim−3 SAGを3の希釈係数で30nMから開始してランニング緩衝液に希釈して、0.04、0.12、0.37、1.11、3.33、10および30nMの濃度を得る。希釈したTim−3 SAG分析物または緩衝液を30μl/分で180秒間注入し、複合体の解離を1200秒間モニタリングする。各分析物結合サイクルの間に、30μl/分の10mMグリシン−HCl pH2.1の注入を用いて、5つの低濃度については2回の注入を30秒、および2つの高濃度については2回の注入を60秒にて行うことで、結合表面が再生される。所与の抗原/Ab相互作用の実験データを、質量輸送モデルを用いた1:1ラングミュアーを用いてフィッティングする。
本質的に上記のように行った実験において、抗体Aは、表6に示されるキネティクスおよび親和性定数でヒトTim−3に結合する。
PBMCおよび抗体Bでヒト化したNSGマウスにおける定着(established)ヒト腫瘍の異種移植モデル
抗体Bの有効性は、NCI−H827ヒトNSCLC異種移植片モデルで試験することができ、モデルにおける定着腫瘍を遅延または破壊する能力を評価する。0日目に、1×10個のH827細胞をNSGマウスの側腹部に皮下移植する(7週齢、雌、1群あたりマウス10匹)。ヒト異種移植腫瘍が定着したら、34日目にマウスに5×10個のヒトPBMCを注入する(i.v.)。35日目に開始して、マウスにヒトIgGまたは抗体B(抗PD−L1抗体)のいずれかを10mg/kgで毎週(合計3回投与)、腹腔内投与する。グルーミングおよび歩行を含む動物の健康および行動を週に少なくとも2回モニタリングする。体重および腫瘍体積を週に2回測定する。
本質的にこのアッセイに記載されるように行った実験において、抗体Bによる処置は、ヒトIgGによる処置と比較して、ヒト化NSGマウスにおける腫瘍増殖を有意に阻害する(表7)。
結合キネティクスおよび親和性
表面プラズモン共鳴(Biacore)を用いて、ヒトPD−L1のキネティクスおよび平衡解離定数(K )を抗体Bについて決定する。
センサーチップ表面へのリガンドとしての抗体Bの固定化を25℃で行う。可溶性ヒトPD−L1−Fc融合タンパク質(およびいくつかの場合には、カニクイザルPD−L1−Fc融合タンパク質)を分析物として0.0123nM〜9nMの範囲の濃度で注射する。分析を37℃で行う。各試料の接触時間は30μl/分で180秒である。解離時間は240〜1500秒とした。固定化表面を0.95M NaCl/25mM NaOHを用いて30μl/分で18秒間再生し、次いで30秒間安定化させる。結合キネティクスをBiacore T200 Evaluationソフトウェア(バージョン3.0)を用いて分析する。データはブランクのフローセルを参照基準とし、データを1:1結合モデルにフィッティングする。
本質的にこのアッセイに記載されるように行った実験において、抗体Bは、82pMのKでヒトPD−L1に結合する。
ELISA分析:抗体Bは組換えPD−L1に結合する。
抗体BがヒトPD−L1に結合する能力は、ELISAによって測定することができる。PD−L1結合アッセイのために、96ウェルプレート(Nunc)をヒトPD−L1−Fc(R&D Systems)で4℃で一晩コーティングする。ウェルをブロッキング緩衝液(5%脱脂粉乳を含むPBS)で2時間ブロッキングする。ウェルを0.1%Tween−20を含有するPBSで3回洗浄する。次いで抗体Bまたは対照IgG(100μl)を添加し、室温で1時間インキュベートする。洗浄後、プレートを100μlのヤギ抗ヒトIgG F(ab’)2−HRPコンジュゲート(Jackson Immuno Research)とともに室温で1時間インキュベートする。プレートを洗浄し、次いで100μlの3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンとともにインキュベートする。450nmにおける吸光度をマイクロプレートリーダーで読み取る。半数効果濃度(EC50)をGraphPad Prism6ソフトウェアを用いて計算する。
本質的にこのアッセイに記載されるように行った実験において、抗体Bは、0.11nMのEC50でヒトPD−L1に結合する。抗体Bは、4℃、25℃、および40℃の3つ全ての温度条件下で4週間後にその結合活性を保持する。
フローサイトメトリー分析:抗体Bは細胞表面PD−L1に結合する。
抗体Bが細胞表面の発現ヒトPD−L1に結合する能力は、フローサイトメトリーによって測定することができる。MDA−MB231細胞(PD−L1陽性ヒト乳房腺癌細胞株)を、200μlの染色緩衝液中の1ウェル当たり1.5×10個の細胞で96ウェルU底プレートに添加し、30分間4℃でインキュベートする。プレートを1200rpmで5分間遠心分離し、上清を除去する。100μlの抗体B−ビオチン(10μg/mlから始めて1:4で段階希釈する)を添加する。合計6つの段階希釈物を評価する。30分間4℃でインキュベートした後、細胞をDPBSで2回洗浄する。5μlのストレプトアビジン−PEを含有する100μlの検出緩衝液を添加する。4℃でさらに30分間インキュベートした後、プレートを遠心分離し、DPBSで2回洗浄する。FACS分析のために、細胞を200μlのDPBSに再懸濁する。
本質的にこのアッセイに記載されるように行った実験において、抗体Bは、0.14nMのEC50で、MDA−MB231細胞上の細胞表面PD−L1に用量依存的に結合する。
ELISA分析:抗体BはPD−L1とPD−1との相互作用を阻止する。
本発明の抗体がPD−1へのPD−L1の結合を阻止する能力は、ELISAによって測定することができる。受容体−リガンド阻止アッセイのために、様々な量の抗体Bまたは対照IgGを一定量のビオチン化PD−L1−Fc融合タンパク質(100ng/ウェル)と混合し、室温で1時間インキュベートする。混合物をPD−1−Fc(1μg/ml)でプレコーティングした96ウェルプレートに移し、次いで室温でさらに1時間インキュベートする。洗浄後、ストレプトアビジンHRPコンジュゲートを添加し、450nmでの吸光度を読み取る。IC50は、PD−1へのPD−L1の結合の50%阻害に必要な抗体濃度を表す。
本質的にこのアッセイで記載されるように行った実験において、抗体Bは、0.95nMのIC50でPD−L1とPD−1との相互作用を阻止する。抗体Bは、4℃、25℃、および40℃の3つ全ての温度条件下で4週間後にその阻止活性を保持する。
ELISA分析:抗体BはPD−L1とB7−1との相互作用を阻止する。
ヒトPD−L1はB7−1にも結合する。抗体BがB7−1へのPD−L1の結合を阻止する能力は、ELISAによって測定することができる。PD−L1/B7−1阻止アッセイの手順は、プレートを1μg/mlのB7−1−Fc(R&D Systems)でコーティングすることを除いて、PD−L1/PD−1阻止アッセイと同様である。PD−1へのPD−L1の結合の50%阻害に必要な抗体濃度(IC50)を、GraphPad prism6ソフトウェアを用いて計算する。
本質的にこのアッセイに記載されるように行った実験において、抗体Bは、2.4nMのIC50でPD−L1とB7−1との相互作用を阻止する。
抗体Aは、抗ヒトPD−L1抗体の存在下で、インビトロで刺激されたヒトPBMCからのインターフェロン−ガンマ産生を増強する。
本発明の抗体によってTim−3シグナルを阻止する機能は、T細胞活性化の際のサイトカインの放出を測定することによって評価することができる。T細胞活性化が本発明の抗体による処置によって促進されるとき、IFN−γなどのある特定のサイトカインのレベルは増加すると予想される。
ヒト単球単離キットII(Miltennyi Biotec)を用いて、健常なドナーから得た新鮮なヒトPBMC(AllCells)からのネガティブセレクションによって、CD14単球を単離する。CD14単球を62.5ng/mlのhGM−CSFおよび20ng/mlのヒトIL−4の存在下での完全RPMI−1640培地中で3日間培養することによって、ヒト単球由来の樹状細胞を生成する。新鮮なヒトPBMCは異なる健常なドナーから単離された(AllCells)。次いで、1ウェル当たり7.5×10個のPBMC細胞および1.5×10個の未成熟DCを含有する100μlの完全AIM−V培地を含む96ウェルプレートの個々のウェル中で、2種類の細胞を混合する。100nMのヒトIgG1、100nMの抗体A、4nMまたは1.33nMのアテゾリズマブ、0.07nMまたは0.22nMのLilly PD−L1抗体、抗体B、または100nMの抗体Aをアテゾリズマブまたは抗体Bと組み合わせて含有する100μlの完全AIM−V培地を8連で添加する。37℃、5%COで6日間インキュベートした後、上清を回収し、ELISAキット(R&D Systems)を用いてヒトIFN−γについて測定する。対応のないt検定を用いて、群を比較する。
本質的に上記のように行った実験において、抗体Aまたはアテゾリズマブの添加は、ヒトIgG1の添加と比較して、IFN−γの分泌を増加させる。以下の表9に示されるように、抗体Aとアテゾリズマブとの組み合わせは、1.33nM用量(P=0.0014)の用量でのアテゾリズマブ単独の添加と比較して、IFN−γの分泌を有意に増加させる。このMLRアッセイにおいて、抗体Aは、抗体Bと組み合わせたときにIFN−γの分泌を増加させる(表10)。
初代ヒトT細胞でヒト化したNSGマウスにおける定着ヒト腫瘍の異種移植モデル
本発明の抗体の有効性は、NCI−HCC827ヒトNSCLC(非小細胞肺癌)異種移植片モデルで試験することができ、モデルにおける定着腫瘍を遅延または破壊する能力を評価する。0日目に、1×10個のNCI−HCC827細胞をNSGマウスの側腹部に皮下移植する(7週齢、雌、1群あたりマウス8匹)。腫瘍が約400mmの体積に達したら(約30〜32日目)、マウスに2.5×10個の事前に増殖させたヒトT細胞を注入する(i.v.)。この事前に増殖させたヒトT細胞は、全血からヒトT細胞を分離し、Dynabeads(登録商標)Human T−Activator CD3/CD28を用いて10日間増殖させることによって生成される。この事前に増殖させたヒトT細胞は、後で使用するために凍結保存してもよい。T細胞注入の同じ日に、マウスにヒトIgGまたは抗体Aを10mg/kgで毎週(合計4回投与)、腹腔内注射により投与する。グルーミングおよび歩行を含む動物の健康および行動を週に少なくとも2回モニタリングする。
体重および腫瘍体積を週に2回測定する。腫瘍体積を、上記のように電子キャリパーを用いて細胞移植後4日目から始めて週に2回測定した。腫瘍体積(mm)=π/6*長さ*幅。抗腫瘍有効性はT/C比としてパーセントで表され、以下に要約されるようにして計算される:幾何平均値のΔT>0の場合、%T/Cは式100ΔT/ΔCによって計算される。ΔT=研究最終日の薬物処置群の平均腫瘍体積−投与の初日の薬物処置群の平均腫瘍体積、ΔC=研究最終日の対照群の平均腫瘍体積−投与の初日の対照群の平均腫瘍体積である。さらに、%退縮は、ΔT<0の場合、式=100×ΔT/T初日を用いて計算される。測定可能な腫瘍を有していない動物を完全奏効(CR)とみなし、50%超の退縮を有する腫瘍を部分奏効(PR)とみなす。
本質的に上記のように行った実験において、3つの治療すべてが、4回の毎週の投与後、63日を経たときに腫瘍増殖阻害を示し、その後は処置停止後に腫瘍の再増殖を示した(表11)。10mg/kgでの抗体A処置は、63日を経たときに57%のT/C%で腫瘍増殖を遅延させる(p=0.065)。抗体Bは、63日を経たときに29%のT/C%でHCC827腫瘍の増殖を有意に阻害し、その後は腫瘍が再増殖した。抗体Aおよび抗体Bの組み合わせは、このモデルにおいて、抗体B処置単独に対して追加の抗腫瘍利益を与えなかった(p=0.84)。
アミノ酸およびヌクレオチド配列
配列番号1(ヒトTim−3)(ホモサピエンス)
MFSHLPFDCVLLLLLLLLTRSSEVEYRAEVGQNAYLPCFYTPAAPGNLVPVCWGKGACPVFECGNVVLRTDERDVNYWTSRYWLNGDFRKGDVSLTIENVTLADSGIYCCRIQIPGIMNDEKFNLKLVIK
配列番号2(抗体AのHCDR1)(人工配列)
AASGFTFSSYYMS
配列番号3(抗体AのHCDR2)(人工配列)
AISGSGGSTYYADSVKG
配列番号4(抗体AのHCDR3)(人工配列)
ARYARTAFDL
配列番号5(抗体AのLCDR1)(人工配列)
QASQDIYNYLN
配列番号6(抗体AのLCDR2)(人工配列)
YAASSLQS
配列番号7(抗体AのLCDR3)(人工配列)
QQANSFPPT
配列番号8(抗体AのHCVR)(人工配列)
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYYMSWVRQAPGKGLEWVSAISGSGGSTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCARYARTAFDLWGQGTLVTVSS
配列番号9(抗体AのLCVR)(人工配列)
DIVMTQSPSSLSASVGDGVTITCQASQDIYNYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQANSFPPTFGQGTKLEIK
配列番号10(抗体AのHC)(人工配列)
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYYMSWVRQAPGKGLEWVSAISGSGGSTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCARYARTAFDLWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAEGAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号11(抗体AのLC)(人工配列)
DIVMTQSPSSLSASVGDGVTITCQASQDIYNYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQANSFPPTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号12(抗体AのHCのDNA)(人工配列)
GAGGTGCAGCTGTTGGAGTCTGGCGGAGGGCTGGTGCAGCCGGGAGGCAGCCTCAGGCTGAGCTGCGCTGCGAGCGGGTTTACTTTCTCGTCGTACTATATGTCGTGGGTGAGACAAGCACCAGGTAAAGGACTTGAGTGGGTGTCCGCTATCTCAGGCAGCGGAGGATCCACCTACTACGCGGATTCAGTCAAGGGAAGATTCACTATCTCGCGCGACAATTCCAAGAACACCCTGTACCTCCAGATGAACTCGCTGCGGGCAGAAGATACGGCCGTGTACTACTGTGCCCGCTACGCCCGGACCGCCTTCGACTTGTGGGGTCAGGGAACCCTGGTCACTGTCTCCTCAGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCACTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAAGCCGAGGGGGCACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCATCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAAGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATTCCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号13(抗体AのLCのDNA)(人工配列)
GACATCGTGATGACTCAAAGCCCTTCAAGCCTCTCGGCGTCAGTCGGTGATGGCGTGACCATTACCTGTCAAGCATCCCAAGACATCTACAACTACTTGAATTGGTACCAGCAGAAGCCAGGGAAAGCCCCGAAGCTGCTGATCTACGCCGCCTCCTCACTTCAGAGCGGAGTGCCATCCCGCTTTTCCGGATCGGGGAGCGGAACGGATTTCACTCTGACCATCTCGTCGCTGCAACCGGAGGACTTCGCGACTTACTATTGCCAGCAGGCTAACTCGTTCCCGCCCACTTTCGGACAGGGCACCAAGCTCGAAATCAAACGAACTGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT
配列番号14(ヒトCEACAM1)(ホモサピエンス)
MGHLSAPLHRVRVPWQGLLLTASLLTFWNPPTTAQLTTESMPFNVAEGKEVLLLVHNLPQQLFGYSWYKGERVDGNRQIVGYAIGTQQATPGPANSGRETIYPNASLLIQNVTQNDTGFYTLQVIKSDLVNEEATGQFHVYPELPKPSISSNNSNPVEDKDAVAFTCEPETQDTTYLWWINNQSLPVSPRLQLSNGNRTLTLLSVTRNDTGPYECEIQNPVSANRSDPVTLNVTYGPDTPTISPSDTYYRPGANLSLSCYAASNPPAQYSWLINGTFQQSTQELFIPNITVNNSGSYTCHANNSVTGCNRTTVKTIIVTELSPVVAKPQIKASKTTVTGDKDSVNLTCSTNDTGISIRWFFKNQSLPSSERMKLSQGNTTLSINPVKREDAGTYWCEVFNPISKNQSDPIMLNVNYNALPQENGLSPGAIAGIVIGVVALVALIAVALACFLHFGKTGRASDQRDLTEHKPSVSNHTQDHSNDPPNKMNEVTYSTLNFEAQQPTQPTSASPSLTATEIIYSEVKKQ
配列番号15(ヒトガレクチン9)(ホモサピエンス)
MAFSGSQAPYLSPAVPFSGTIQGGLQDGLQITVNGTVLSSSGTRFAVNFQTGFSGNDIAFHFNPRFEDGGYVVCNTRQNGSWGPEERKTHMPFQKGMPFDLCFLVQSSDFKVMVNGILFVQYFHRVPFHRVDTISVNGSVQLSYISFQPPGVWPANPAPITQTVIHTVQSAPGQMFSTPAIPPMMYPHPAYPMPFITTILGGLYPSKSILLSGTVLPSAQRFHINLCSGNHIAFHLNPRFDENAVVRNTQIDNSWGSEERSLPRKMPFVRGQSFSVWILCEAHCLKVAVDGQHLFEYYHRLRNLPTINRLEVGGDIQLTHVQT
配列番号16(ヒトPD−L1)(ホモサピエンス)
MRIFAVFIFMTYWHLLNAFTVTVPKDLYVVEYGSNMTIECKFPVEKQLDLAALIVYWEMEDKNIIQFVHGEEDLKVQHSSYRQRARLLKDQLSLGNAALQITDVKLQDAGVYRCMISYGGADYKRITVKVNAPYNKINQRILVVDPVTSEHELTCQAEGYPKAEVIWTSSDHQVLSGKTTTTNSKREEKLFNVTSTLRINTTTNEIFYCTFRRLDPEENHTAELVIPELPLAHPPNERTHLVILGAILLCLGVALTFIFRLRKGRMMDVKKCGIQDTNSKKQSDTHLEET
配列番号17(抗体BのHCDR1)(人工配列)
KASGGTFSSYAIS
配列番号18(抗体BのHCDR2)(人工配列)
GIIPIFGTANYAQKFQG
配列番号19(抗体BのHCDR3)(人工配列)
ARSPDYSPYYYYGMDV
配列番号20(抗体BのLCDR1)(人工配列)
SGSSSNIGSNTVN
配列番号21(抗体BのLCDR2)(人工配列)
YGNSNRPS
配列番号22(抗体BのLCDR3)(人工配列)
QSYDSSLSGSV
配列番号23(抗体BのHCVR)(人工配列)
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGGTFSSYAISWVRQAPGQGLEWMGGIIPIFGTANYAQKFQGRVTITADKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARSPDYSPYYYYGMDVWGQGTTVTVSS
配列番号24(抗体BのLCVR)(人工配列)
QSVLTQPPSASGTPGQRVTISCSGSSSNIGSNTVNWYQQLPGTAPKLLIYGNSNRPSGVPDRFSGSKSGTSASLAISGLQSEDEADYYCQSYDSSLSGSVFGGGIKLTVLG
配列番号25(抗体BのHC)(人工配列)
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGGTFSSYAISWVRQAPGQGLEWMGGIIPIFGTANYAQKFQGRVTITADKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARSPDYSPYYYYGMDVWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAEGAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号26(抗体BのLC)(人工配列)
QSVLTQPPSASGTPGQRVTISCSGSSSNIGSNTVNWYQQLPGTAPKLLIYGNSNRPSGVPDRFSGSKSGTSASLAISGLQSEDEADYYCQSYDSSLSGSVFGGGIKLTVLGQPKAAPSVTLFPPSSEELQANKATLVCLISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAASSYLSLTPEQWKSHRSYSCQVTHEGSTVEKTVAPAECS
配列番号27(抗体BのHCのDNA)(人工配列)
CAGGTCCAGCTGGTCCAGTCAGGGGCCGAGGTCAAAAAGCCAGGGTCATCTGTCAAAGTGTCTTGTAAGGCATCCGGGGGCACATTTTCCAGCTACGCTATCTCCTGGGTGAGACAGGCACCAGGGCAGGGTCTGGAGTGGATGGGCGGAATCATTCCCATCTTCGGGACCGCCAACTACGCTCAGAAGTTTCAGGGAAGGGTCACTATTACCGCCGACAAAAGCACATCTACTGCTTATATGGAGCTGTCTAGTCTGAGGTCTGAAGATACCGCAGTGTACTATTGCGCCCGGAGTCCCGACTATAGCCCTTACTATTACTATGGCATGGATGTCTGGGGCCAGGGAACCACAGTGACAGTCTCATCCGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAGAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAAGCCGAGGGGGCACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTATGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAACAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAAGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCATCCTCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAAGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTATTCCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGCAAA
配列番号28(抗体BのLCのDNA)(人工配列)
CAGTCCGTCCTGACACAGCCACCCTCAGCCTCTGGCACCCCTGGGCAGCGAGTGACAATCTCTTGTTCTGGGAGTTCCTCAAATATTGGTAGTAACACCGTGAATTGGTACCAGCAGCTGCCCGGCACAGCACCTAAGCTGCTGATCTATGGAAACTCAAATAGGCCATCCGGAGTCCCCGACCGGTTCTCTGGTAGTAAATCAGGCACTTCCGCCAGCCTGGCTATTAGCGGGCTGCAGTCTGAGGACGAAGCCGATTACTATTGCCAGTCTTACGATTCCAGCCTGTCTGGAAGTGTGTTTGGCGGAGGGATCAAGCTGACCGTCCTGGGCCAGCCTAAGGCTGCCCCCTCGGTCACTCTGTTCCCGCCCTCCTCTGAGGAGCTTCAAGCCAACAAGGCCACACTGGTGTGTCTCATAAGTGACTTCTACCCGGGAGCCGTGACAGTGGCCTGGAAGGCAGATAGCAGCCCCGTCAAGGCGGGAGTGGAGACCACCACACCCTCCAAACAAAGCAACAACAAGTACGCGGCCAGCAGCTACCTGAGCCTGACGCCTGAGCAGTGGAAGTCCCACAGAAGCTACAGCTGCCAGGTCACGCATGAAGGGAGCACCGTGGAGAAGACAGTGGCCCCTGCAGAATGCTCT
配列番号29(アテゾリズマブLC)(人工配列)
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVSTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQYLYHPATFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号30(アテゾリズマブHC)(人工配列)
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSDSWIHWVRQAPGKGLEWVAWISPYGGSTYYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCARRHWPGGFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYASTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号31(デュルバルマブLC)(人工配列)
EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASQSVSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYDASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQSSNWPRTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
配列番号32(デュルバルマブHC)(人工配列)
QVQLVESGGGVVQPGRSLRLDCKASGITFSNSGMHWVRQAPGKGLEWVAVIWYDGSKRYYADSVKGRFTISRDNSKNTLFLQMNSLRAEDTAVYYCATNDDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
配列番号33(アベルマブLC)(人工配列)
QSALTQPASVSGSPGQSITISCTGTSSDVGGYNYVSWYQQHPGKAPKLMIYDVSNRPSGVSNRFSGSKSGNTASLTISGLQAEDEADYYCSSYTSSSTRVFGTGTKVTVLGQPKANPTVTLFPPSSEELQANKATLVCLISDFYPGAVTVAWKADGSPVKAGVETTKPSKQSNNKYAASSYLSLTPEQWKSHRSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTECS
配列番号34(アベルマブHC)(人工配列)
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYIMMWVRQAPGKGLEWVSSIYPSGGITFYADTVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCARIKLGTVTTVDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
配列番号35(BMS−936559 LCVR)(人工配列)
EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASQSVSSYLAWYQQKPGQAPRLLIYDASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQRSNWPTFGQGTKVEIK
配列番号36(BMS−936559 HCVR)(人工配列)
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKTSGDTFSTYAISWVRQAPGQGLEWMGGIIPIFGKAHYAQKFQGRVTITADESTSTAYMELSSLRSEDTAVYFCARKFHFVSGSPFGMDVWGQGTTVTVSS

Claims (33)

  1. 癌の治療を必要としている患者に、有効量の抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体を、有効量の抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与することを含む、癌の治療方法であって、前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む、方法。
  2. 前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ配列を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記癌が、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記肺癌が非小細胞肺癌である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記抗ヒトTim−3抗体および抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つを、電離放射線と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記抗ヒトTim−3抗体および前記抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つが、1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 癌の治療において、抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて使用するための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体であって、前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む、抗ヒトTim−3抗体。
  13. 前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項12に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  14. 前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、請求項13に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  15. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである、請求項12〜14のいずれか一項に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  16. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む、請求項12〜14のいずれか一項に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  17. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項16に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  18. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、請求項17に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  19. 前記癌が、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である、請求項12〜18のいずれか一項に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  20. 前記肺癌が非小細胞肺癌である、請求項19に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  21. 前記抗ヒトTim−3抗体および前記抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つが、電離放射線と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される、請求項12〜20のいずれか一項に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  22. 前記抗ヒトTim−3抗体および前記抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つが、1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される、請求項12〜21のいずれか一項に記載の使用のための抗ヒトTim−3抗体。
  23. 癌の治療のための医薬の製造のための抗ヒトTim−3(配列番号1)抗体の使用であって、前記医薬が抗ヒトPD−L1(配列番号16)抗体と同時に、別々に、または逐次的に投与され、前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号2のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号3のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号4のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号5のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号7のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む、使用。
  24. 前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号8のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、および配列番号9のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項23に記載の使用。
  25. 前記抗ヒトTim−3抗体が、配列番号10のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号11のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、請求項24に記載の使用。
  26. 抗ヒトPD−L1抗体が、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、またはアベルマブである、請求項23〜25のいずれか一項に記載の使用。
  27. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号17のアミノ酸配列を有するHCDR1、配列番号18のアミノ酸配列を有するHCDR2、配列番号19のアミノ酸配列を有するHCDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するLCDR1、配列番号21のアミノ酸配列を有するLCDR2、および配列番号22のアミノ酸配列を有するLCDR3を含む、請求項23〜25のいずれか一項に記載の使用。
  28. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号23のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、および配列番号24のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項27に記載の使用。
  29. 前記抗ヒトPD−L1抗体が、配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖、および配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む、請求項28に記載の使用。
  30. 前記癌が、メラノーマ、肺癌、頭頸部癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、軟部組織肉腫、または肝臓癌である、請求項23〜29のいずれか一項に記載の使用。
  31. 前記肺癌が非小細胞肺癌である、請求項30に記載の使用。
  32. 前記抗ヒトTim−3抗体および前記抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つが、電離放射線と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される、請求項23〜31のいずれか一項に記載の使用。
  33. 前記抗ヒトTim−3抗体および前記抗ヒトPD−L1抗体のうちの少なくとも1つが、1つ以上の化学療法剤と同時に、別々に、または逐次的に組み合わせて投与される、請求項23〜32のいずれか一項に記載の使用。
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