本出願の実施形態が、データ送信方法、端末デバイス、及びアクセスネットワークデバイスを提供して、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
第1の態様によれば、データ送信方法が提供される。本方法は、端末デバイスが第1のデータの送信期間を取得する段階と、端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得する段階であって、第1のリソースは第1のデータの送信に用いることができない、段階と、端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する段階と、端末デバイスが、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する段階とを含む。
実行可能な設計例において、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。
実行可能な設計例において、第1のリソースは同期サブフレームを含み、第1のリソースの設定情報は、同期サブフレームの期間と、オフセットoffsetとを含む。端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する段階は、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定する段階を含む。
実行可能な設計例において、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定する段階は、端末デバイスが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定する段階と、端末デバイスがオフセット及び最大公約数Xに基づいて第2のリソースを決定する段階とを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。
実行可能な設計例において、端末デバイスが、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する段階は、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択する段階を含む。
実行可能な設計例において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
実行可能な設計例において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得する段階は、端末デバイスが第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信する段階、又は予め設定された情報に基づいて端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得する段階を含む。
実行可能な設計例において、処理ユニットはプロセッサ(processor)であってよく、送信ユニットは送信機(transmitter)でも又は送受信機(transceiver)でもよく、受信ユニットは受信機(receiver)でも又は送受信機でもよい。
第2の態様によれば、端末デバイスが提供され、端末デバイスは処理ユニットを含む。処理ユニットは、第1のデータの送信期間を取得するように構成され、処理ユニットはさらに、第1のリソースの設定情報を取得するように構成され、第1のリソースは第1のデータの送信に用いることができない。処理ユニットはさらに、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定するように構成され、処理ユニットはさらに、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択するように構成される。
実行可能な設計例において、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。
実行可能な設計例において、第1のリソースは同期サブフレームを含み、第1のリソースの設定情報は、同期サブフレームの期間と、オフセットoffsetとを含む。処理ユニットがさらに第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定するように構成されることは、処理ユニットが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することを含む。
実行可能な設計例において、処理ユニットが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、処理ユニットが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、処理ユニットがオフセット及び最大公約数Xに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。
実行可能な設計例において、処理ユニットがさらに、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択するように構成されることは、処理ユニットが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
実行可能な設計例において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
実行可能な設計例において、処理ユニットが第1のリソースの設定情報を取得するように構成されることは、予め設定された情報に基づいて、処理ユニットが第1のリソースの設定情報を取得することを含むか、又は、端末デバイスはさらに受信ユニットを含み、受信ユニットは第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信する。
実行可能な設計例において、処理ユニットはプロセッサ(processor)であってよく、受信ユニットは受信機(receiver)でも又は送受信機でもよい。
第3の態様によれば、データ送信方法が提供され、本方法は、アクセスネットワークデバイスが第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信する段階を含み、第1のリソースは第1のデータの送信に用いることができず、第1のリソースの設定情報は、端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定するのに用いられ、第2のリソースは、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択するのに用いられる。
実行可能な設計例において、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。
実行可能な設計例において、第1のリソースは同期サブフレームを含み、第1のリソースの設定情報は、同期サブフレームの期間と、オフセットoffsetとを含む。端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する段階は、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定する段階を含む。
実行可能な設計例において、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定する段階は、端末デバイスが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定する段階と、端末デバイスがオフセット及び最大公約数Xに基づいて第2のリソースを決定する段階とを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。
実行可能な設計例において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する段階は、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択する段階を含む。
実行可能な設計例において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
実行可能な設計例において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得する段階は、端末デバイスが第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信する段階、又は予め設定された情報に基づいて端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得する段階を含む。
第4の態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供され、アクセスネットワークデバイスは送信ユニットを含む。送信ユニットは、第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信するように構成され、第1のリソースは第1のデータの送信に用いることができず、第1のリソースの設定情報は、端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定するのに用いられ、第2のリソースは、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択するのに用いられる。
実行可能な設計例において、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。
実行可能な設計例において、第1のリソースは同期サブフレームを含み、第1のリソースの設定情報は、同期サブフレームの期間と、オフセットoffsetとを含む。端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することを含む。
実行可能な設計例において、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、端末デバイスがオフセット及び最大公約数Xに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。
実行可能な設計例において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
実行可能な設計例において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
実行可能な設計例において、処理ユニットはプロセッサ(processor)であってよく、送信ユニットは送信機(transmitter)でも又は送受信機(transceiver)でもよい。
第5の態様によれば、データ送信システムが提供され、本システムは、端末デバイス及びアクセスネットワークデバイスを含む。端末デバイスは、第1のデータの送信期間を取得し、アクセスネットワークデバイスは、第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信し、第1のリソースは第1のデータの送信に用いることができない。端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定し、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。
実行可能な設計例において、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。
実行可能な設計例において、第1のリソースは同期サブフレームを含み、第1のリソースの設定情報は、同期サブフレームの期間と、オフセットoffsetとを含む。端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することを含む。
実行可能な設計例において、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、端末デバイスがオフセット及び最大公約数Xに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。
実行可能な設計例において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
実行可能な設計例において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
実行可能な設計例において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得することは、端末デバイスが第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信すること、又は、端末デバイスが、予め設定された情報に基づいて、第1のリソースの設定情報を取得することを含む。
第6の態様によれば、本出願の一実施形態が、前述の基地局により用いられるコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成されたコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータソフトウェア命令は、前述の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
第7の態様によれば、本出願の一実施形態が、前述の端末デバイスにより用いられるコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成されたコンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータソフトウェア命令は、前述の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
前述の解決手段によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する。また、第2のリソースも、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第2のリソースを除外して、第2のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
図1に示すように、モード4では、端末デバイス1が、データを端末デバイス2に送信するリソースを選択し、当該リソースをある期間予約して、zの期間にデータを端末デバイス2に送信する。
リソースを予約する時間の長さが、アクセスネットワークデバイスから受信されてもよく、予め設定されてもよく、又は端末デバイス1により自主的に選択されてもよい。端末デバイス1は、n、n+z、n+2Z、…、n+rzの時点に、選択したリソースでデータを端末デバイス2に送信する。ここで、nは、端末デバイス1がデータを端末デバイス2に初めて送信する時点であり、rは、0、1、2、又は3などである。
本出願のアクセスネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークに展開されて、無線通信機能を端末デバイスに提供する装置である。アクセスネットワークデバイスは、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継ノード、及びアクセスポイントなどの様々な形態の基地局(Base Station、BS)を含んでよい。異なる無線アクセス技術を用いるシステムでは、アクセスネットワークデバイスの機能を有するデバイスは、異なる名称を有し得る。例えば、LTEネットワークでは、当該デバイスは進化型NodeB(evolved NodeB、略してeNB又はeNodeB)と呼ばれ、第3世代3Gネットワークでは、当該デバイスはNodeB(NodeB)などと呼ばれ、又はV2V通信においてロードサイドユニット(Road side Unit、RSU)と呼ばれる。説明しやすくするために、本出願では、無線通信機能を端末デバイスに提供する前述の装置は、全体としてアクセスネットワークデバイスと呼ばれる。
本出願の端末デバイスは、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、例えば、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、移動局(Mobile station、MS)、端末(terminal)、及びユーザ機器(User Equipment、UE)を含んでよい。説明しやすくするために、本出願では、前述のデバイスは全体として端末デバイスと呼ばれる。
以下では、具体的な例を参照して、本出願の実施形態をより詳細に説明する。
図2は、本出願の一実施形態によるデータ送信方法及びシステムを示す。具体的な段階は次の通りである。
段階21:端末デバイスは、第1のデータの送信期間を取得する。
任意選択の一実施形態において、第1のデータは、端末デバイスの少なくとも1つの情報、すなわち、速度情報、位置情報、及び状態情報を含む。端末デバイスは、第1のデータの送信期間に基づいて、第1のデータを周期的に送信する。送信期間はPミリ秒又はP個のサブフレームであってよく、Pは正の整数である。任意選択的に、端末デバイスが高速になると、第1のデータの送信期間が短くなる。任意選択的に、第1のデータは、V2X通信データ又はD2D通信データを含む。
段階22:端末デバイスは、第1のリソースの設定情報を取得する。第1のリソースは、第1のデータの送信に用いることができない。
任意選択の一実施形態において、第1のリソースは同期サブフレーム又は予約サブフレームである。第1のリソースの設定情報は、同期サブフレーム又は予約サブフレームの期間、及びオフセットoffsetを含む。同期サブフレームは、同期信号の送信又は受信に用いられるサブフレームであり、予約サブフレームは、V2X通信に用いることができないサブフレームである。オフセットは、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号(Direct Frame Number, DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットである。任意選択的に、図2に示す実施形態では、第1のリソースは同期サブフレームであってもよく、又は予約サブフレームであってもよい。しかしながら、図2の実施形態では、第1のリソースが同期サブフレームであることが、一例として詳細な説明に用いられる。図2の実施形態では、全ての同期サブフレームが予約サブフレームと置き換えられてよい。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得することは、端末デバイスが第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信し、アクセスネットワークデバイスが第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信すること、又は、端末デバイスが予め設定された情報に基づいて第1のリソースの設定情報を取得することを含む。
任意選択的ではあるが、段階21及び段階22を実行する順序は、限定されるものではない。
段階23:端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて、第2のリソースを決定する。
任意選択の一実施形態において、第2のリソースは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて決定され、また第1のデータの送信に用いることができないリソースであり、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。任意選択的に、第1のリソース及び第3のリソースは異なるリソースであり、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の後の第1のリソースと一致する。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することを含む。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、端末デバイスがオフセットと最大公約数Xとに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットoffsetは、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットoffsetは、ダイレクトフレーム番号(Direct Frame Number、DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値、すなわち、|k−offset|を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。1つのシステムフレームは10個のサブフレームを含み、1つのシステムフレーム番号サイクル(SFN cycle)は1024個のシステムフレームを含む。1024個のシステムフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。1つのダイレクトフレームは10個のサブフレームを含み、1つのダイレクトフレーム番号サイクル(DFN cycle)は1024個のダイレクトフレームを含む。1024個のダイレクトフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。
任意選択の一実施形態において、同期サブフレームは周期的に現れ、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレーム(サブフレーム0)に対してシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームだけオフセットしたサブフレームの個数であるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレーム(サブフレーム0)に対してダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームだけオフセットしたサブフレームの個数である。例えば、システムフレーム番号サイクルの同期サブフレームが5番目のサブフレームに最初に現れた場合、オフセットは5つのサブフレームであり、次に、システムフレーム番号サイクルの同期サブフレームが、同期サブフレームの期間に基づいて継続して現れる。
段階24:端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
任意選択の一実施形態において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
本出願のこの実施形態によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する。また、第2のリソースも、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第2のリソースを除外して、第2のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
図3は、図2の実施形態における方法を実行するように構成された端末デバイスの実行可能な概略構造図である。端末デバイスは、処理ユニット301を含む。
処理ユニット301は、第1のデータの送信期間を取得するように構成される。
任意選択の一実施形態において、第1のデータは、端末デバイスの少なくとも1つの情報、すなわち、速度情報、位置情報、及び状態情報を含む。端末デバイスは、第1のデータの送信期間に基づいて、第1のデータを周期的に送信する。送信期間はPミリ秒又はP個のサブフレームであってよく、Pは正の整数である。任意選択的に、端末デバイスが高速になると、第1のデータの送信期間が短くなる。任意選択的に、第1のデータは、V2X通信データ又はD2D通信データを含む。
処理ユニット301はさらに、第1のリソースの設定情報を取得するように構成され、第1のリソースは、第1のデータの送信に用いることができない。
任意選択の一実施形態において、第1のリソースは同期サブフレーム又は予約サブフレームである。第1のリソースの設定情報は、同期サブフレーム又は予約サブフレームの期間、及びオフセットoffsetを含む。同期サブフレームは、同期信号の送信又は受信に用いられるサブフレームであり、予約サブフレームは、V2X通信に用いることができないサブフレームである。オフセットは、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号(Direct Frame Number, DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットである。任意選択的に、図3に示す実施形態では、第1のリソースは同期サブフレームであってもよく、又は予約サブフレームであってもよい。しかしながら、図3の実施形態では、第1のリソースが同期サブフレームであることが、一例として詳細な説明に用いられる。図3の実施形態では、全ての同期サブフレームが予約サブフレームと置き換えられてよい。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット301が第1のリソースの設定情報を取得することは、端末デバイスが、予め設定された情報に基づいて、第1のリソースの設定情報を取得することを含む。任意選択的に、端末デバイスはさらに受信ユニット302を含む。処理ユニット301が第1のリソースの設定情報を取得することは、受信ユニット302が第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信することと置き換えられてよい。言い換えれば、受信ユニット302は第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信し、アクセスネットワークデバイスは第1のリソースの設定情報を受信ユニット302に送信する。
処理ユニット301はさらに、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて、第2のリソースを決定するように構成される。
任意選択の一実施形態において、第2のリソースは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて決定され、また第1のデータの送信に用いることができないリソースであり、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。任意選択的に、第1のリソース及び第3のリソースは異なるリソースであり、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の後の第1のリソースと一致する。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット301が第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定することは、処理ユニット301が同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することを含む。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット301が同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、処理ユニット301が同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、処理ユニット301がオフセットと最大公約数Xとに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットoffsetは、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットoffsetは、ダイレクトフレーム番号(Direct Frame Number、DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値、すなわち、|k−offset|を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。1つのシステムフレームは10個のサブフレームを含み、1つのシステムフレーム番号サイクル(SFN cycle)は1024個のシステムフレームを含む。1024個のシステムフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。1つのダイレクトフレームは10個のサブフレームを含み、1つのダイレクトフレーム番号サイクル(DFN cycle)は1024個のダイレクトフレームを含む。1024個のダイレクトフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。
任意選択の一実施形態において、同期サブフレームは周期的に現れ、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレーム(サブフレーム0)に対してシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームだけオフセットしたサブフレームの個数であるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレーム(サブフレーム0)に対してダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームだけオフセットしたサブフレームの個数である。例えば、システムフレーム番号サイクルの同期サブフレームが5番目のサブフレームに最初に現れた場合、オフセットは5つのサブフレームであり、次に、システムフレーム番号サイクルの同期サブフレームが、同期サブフレームの期間に基づいて継続して現れる。
処理ユニット301はさらに、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択するように構成される。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット301が第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、処理ユニット301が、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
任意選択の一実施形態において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット301はプロセッサ401であってよく、受信ユニット302は受信機402であってよく、受信機402は送受信機と置き換えられてよい。その上、端末デバイスはさらにメモリ403を含み、メモリ403は、端末デバイスのプログラムコード及びデータを格納するように構成されてよい。具体的には、図4に示すように、端末デバイスはプロセッサ401を含み、端末デバイスはさらに受信機402を含んでよい。
本出願のこの実施形態によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する。また、第2のリソースも、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第2のリソースを除外して、第2のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
図5は、図2の実施形態における方法を実行するように構成されたアクセスネットワークデバイスの実行可能な概略構造図である。アクセスネットワークデバイスは送信ユニット501を含む。任意選択的に、アクセスネットワークデバイスはさらに処理ユニット502を含む。
送信ユニット501は、第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信するように構成され、第1のリソースは第1のデータの送信に用いることができず、第1のリソースの設定情報は、端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定するのに用いられ、第2のリソースは、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択するのに用いられる。
任意選択の一実施形態において、第1のデータは、端末デバイスの少なくとも1つの情報、すなわち、速度情報、位置情報、及び状態情報を含む。端末デバイスは、第1のデータの送信期間に基づいて、第1のデータを周期的に送信する。送信期間はPミリ秒又はP個のサブフレームであってよく、Pは正の整数である。任意選択的に、端末デバイスが高速になると、第1のデータの送信期間が短くなる。任意選択的に、第1のデータは、V2X通信データ又はD2D通信データを含む。
任意選択の一実施形態において、第2のリソースは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて決定され、また第1のデータの送信に用いることができないリソースであり、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。任意選択的に、第1のリソース及び第3のリソースは異なるリソースであり、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の後の第1のリソースと一致する。
任意選択の一実施形態において、第1のリソースは同期サブフレーム又は予約サブフレームである。第1のリソースの設定情報は、同期サブフレーム又は予約サブフレームの期間、及びオフセットoffsetを含む。同期サブフレームは、同期信号の送信又は受信に用いられるサブフレームであり、予約サブフレームは、V2X通信に用いることができないサブフレームである。オフセットは、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号(Direct Frame Number, DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットである。任意選択的に、図5に示す実施形態では、第1のリソースは同期サブフレームであってもよく、又は予約サブフレームであってもよい。しかしながら、図5の実施形態では、第1のリソースが同期サブフレームであることが、一例として詳細な説明に用いられる。図5の実施形態では、全ての同期サブフレームが予約サブフレームと置き換えられてよい。
任意選択の一実施形態において、第1のリソースは同期サブフレームを含み、第1のリソースの設定情報は、同期サブフレームの期間と、オフセットoffsetとを含む。端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することを含む。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、端末デバイスがオフセットと最大公約数Xとに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットoffsetは、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットoffsetは、ダイレクトフレーム番号(Direct Frame Number、DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値、すなわち、|k−offset|を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。1つのシステムフレームは10個のサブフレームを含み、1つのシステムフレーム番号サイクル(SFN cycle)は1024個のシステムフレームを含む。1024個のシステムフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。1つのダイレクトフレームは10個のサブフレームを含み、1つのダイレクトフレーム番号サイクル(DFN cycle)は1024個のダイレクトフレームを含む。1024個のダイレクトフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。
任意選択の一実施形態において、同期サブフレームは周期的に現れ、オフセットは、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレーム(サブフレーム0)に対してシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームだけオフセットしたサブフレームの個数であるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレーム(サブフレーム0)に対してダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームだけオフセットしたサブフレームの個数である。例えば、システムフレーム番号サイクルの同期サブフレームが5番目のサブフレームに最初に現れた場合、オフセットは5つのサブフレームであり、次に、システムフレーム番号サイクルの同期サブフレームが、同期サブフレームの期間に基づいて継続して現れる。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
任意選択の一実施形態において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
任意選択の一実施形態において、送信ユニット501は送信機601であってよく、送信機601は送受信機と置き換えられてよい。その上、基地局はさらに、プロセッサ602及びメモリ603を含んでよく、メモリ603は、端末デバイスのプログラムコード及びデータを格納するように構成される。具体的には、図6に示すように、端末デバイスは、送信機601、プロセッサ602、及びメモリ603を含む。
本出願のこの実施形態によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する。また、第2のリソースも、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第2のリソースを除外して、第2のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
以下では、図7を一例として用い、図2の実施形態における方法を具体的に説明する。
段階71:端末デバイスは、第1のデータの送信期間を取得する。
任意選択の一実施形態において、第1のデータは、端末デバイスの少なくとも1つの情報、すなわち、速度情報、位置情報、及び状態情報を含む。端末デバイスは、第1のデータの送信期間に基づいて、第1のデータを周期的に送信する。例えば、第1のデータの送信期間は100ミリ秒であり、1つのサブフレームが時間領域において1ミリ秒を占有するので、第1のデータの送信期間は100個のサブフレームに変換されてよい。任意選択的に、端末デバイスが高速になると、第1のデータの送信期間が短くなる。任意選択的に、第1のデータは、V2X通信データ又はD2D通信データを含む。
段階72:端末デバイスは、第1のリソースの設定情報を取得する。第1のリソースは、第1のデータの送信に用いることができない。
任意選択の一実施形態において、第1のリソースは同期サブフレーム又は予約サブフレームである。図7の実施形態では、第1のリソースが同期サブフレームであることが、一例として詳細な説明に用いられる。第1のリソースの設定情報は、同期サブフレームの期間と、オフセットoffsetとを含む。同期サブフレームは、同期信号を送信又は受信するのに用いられるサブフレームであり、予約サブフレームは、V2X通信に用いることができないサブフレームであり、オフセットは、サブフレーム0に対する同期サブフレームのオフセットである。例えば、図7に示すように、オフセットが0であり、同期サブフレームの期間が160ミリ秒、すなわち160個のサブフレームである。具体的には、同期サブフレームはサブフレーム0から始まり、160個のサブフレームごとに現れる。図7の例において、同期サブフレームは少なくとも、n−320、n−160、n、n+160、及びn+320などを含む。これらの同期サブフレームは、V2X通信にもD2D通信にも用いることができない。任意選択的に、図7に示す実施形態では、第1のリソースは同期サブフレームであってもよく、又は予約サブフレームであってもよい。しかしながら、図7の実施形態では、第1のリソースが同期サブフレームであることが、一例として詳細な説明に用いられる。図7の実施形態では、全ての同期サブフレームが予約サブフレームと置き換えられてよい。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得する方式が少なくとも2つある。第1の方式では、端末デバイスは第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信し、アクセスネットワークデバイスは第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信する。第2の方式では、端末デバイスは、予め設定された情報に基づいて、第1のリソースの設定情報を取得する。
任意選択的ではあるが、段階71及び段階72を実行する順序は、限定されるものではない。
段階73:端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて、第2のリソースを決定する。
任意選択の一実施形態において、第2のリソースは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて決定され、また第1のデータの送信に用いることができないリソースであり、第2のリソースは第1のリソース及び第3のリソースを含み、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の分だけ第1のリソースから分離されている。任意選択的に、第1のリソース及び第3のリソースは異なるリソースであり、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の後の第1のリソースと一致する。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することを含む。
任意選択の一実施形態において、同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて端末デバイスが第2のリソースを決定することは、2つの段階を含む。
第1の段階:端末デバイスは、同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて、同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定する。図7に示すように、同期サブフレームの期間は160ミリ秒であり、第1のデータの送信期間は100ミリ秒であり、したがって、同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数は20ミリ秒、すなわち20個のサブフレームである。
第2の段階:端末デバイスは、オフセットと最大公約数Xとに基づいて第2のリソースを決定し、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットoffsetは、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットoffsetは、ダイレクトフレーム番号(Direct Frame Number、DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値、すなわち、|k−offset|を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。1つのシステムフレームは10個のサブフレームを含み、1つのシステムフレーム番号サイクル(SFN cycle)は1024個のシステムフレームを含む。1024個のシステムフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。1つのダイレクトフレームは10個のサブフレームを含み、1つのダイレクトフレーム番号サイクル(DFN cycle)は1024個のダイレクトフレームを含む。1024個のダイレクトフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。図7に示すように、mod(abs(k−0),20)=0の式に従って求められたkの値は、20の整数倍、例えば、n−320、n−160、n、n+20、n+120、n+160、n+220、及びn+320となるサブフレームを示してよい。サブフレーム番号kがmod(abs(k−0),20)=0の数式を満たすサブフレームが、第2のリソースである。図7は、全てが最大公約数20の整数倍となるn+40、n+60、n+80、及びn+100などの、mod(abs(k−0),20)=0の数式を満たすサブフレーム番号kを全て示しているわけではない。具体的には、これらのサブフレームの全てがこの式を満たし、したがって、これらのリソースはV2X通信にもD2D通信にも用いることができない。任意選択的に、第1の段階及び第2の段階は別々に完了してもよく、又は1つの段階で完了してもよい。
図7に示す第2のリソースは、第1のリソース及び第3のリソースを含む。第1のリソースは、n−320、n−160、n、n+160、及びn+320などを含み、第1のリソースは同期サブフレームであり、V2X通信にもD2D通信にも用いることができない。第3のリソースは、n+20、n+120、及びn+220などを含む。第3のリソースは同期サブフレームではないが、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の後に同期サブフレームになる。したがって、端末デバイスが第3のリソースを選択して第1のデータを送信する場合、第3のリソースは、第1のデータの少なくとも1つの送信期間の後に、同期サブフレームと競合し得る。第3のリソースn+20を選択して第1のデータを送信する場合、第1のデータの送信期間が100ミリ秒(100個のサブフレーム)であるため、端末デバイスは第1のデータをn+120、n+220、及びn+320で送信し、同期サブフレームもサブフレームn+320に現れるので、次に、第1のデータ及び同期サブフレームの両方がサブフレームn+320で伝送される。したがって、第3のリソースは、V2X通信又はD2D通信のいずれにも用いることができない。
段階74:端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。図7に示すように、端末デバイスは、n−320、n−160、n、n+20、n+120、n+160、n+220、及びn+320以外のリソースを選択して、第1のデータを送信する。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。図7に示すように、データ送信リソース選択ウィンドウがnからn+320までの範囲である場合、端末デバイスは、n、n+20、n+120、n+160、n+220、及びn+320を除外して、第1のデータを送信する別のリソースを選択する。
任意選択の一実施形態において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。例えば、第1のデータの送信期間が80ミリ秒である場合、80ミリ秒≦Y≦100ミリ秒となる。また、Yが85ミリ秒である場合、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは85ミリ秒より短い。
本出願のこの実施形態によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のリソースの設定情報と第1のデータの送信期間とに基づいて第2のリソースを決定する。また、第2のリソースも、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第2のリソースを除外して、第2のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
図8は、本出願の一実施形態によるデータ送信方法及びシステムを示す。具体的な段階は次の通りである。
段階81:端末デバイスは、第1のリソースの設定情報を取得する。第1のリソースは、第1のデータの送信に用いることができない。任意選択的に、第1のリソースはダウンリンクサブフレーム又は特別なサブフレームを含み、ダウンリンクサブフレーム又は特別なサブフレームは、時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システムのダウンリンクサブフレームであっても又は特別なサブフレームであってもよい。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のリソースの設定情報を取得することは、端末デバイスが第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信し、アクセスネットワークデバイスが第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信すること、又は、端末デバイスが予め設定された情報に基づいて第1のリソースの設定情報を取得することを含む。
段階82:端末デバイスは、第1のデータを送信するために第1のリソース以外のリソースを選択する。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、端末デバイスが、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
任意選択の一実施形態において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
本出願のこの実施形態によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第1のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第1のリソースを除外して、第1のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
図9は、図8の実施形態における方法を実行するように構成された端末デバイスの実行可能な概略構造図である。端末デバイスは、処理ユニット901を含む。
処理ユニット901は、第1のリソースの設定情報を取得するように構成され、第1のリソースは、第1のデータの送信に用いることができない。任意選択的に、第1のリソースはダウンリンクサブフレーム又は特別なサブフレームを含み、ダウンリンクサブフレーム又は特別なサブフレームは、時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システムのダウンリンクサブフレームであっても又は特別なサブフレームであってもよい。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット901が第1のリソースの設定情報を取得することは、端末デバイスが、予め設定された情報に基づいて、第1のリソースの設定情報を取得することを含む。任意選択的に、端末デバイスはさらに受信ユニット902を含む。処理ユニット901が第1のリソースの設定情報を取得することは、受信ユニット902が第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信することと置き換えられてよい。言い換えれば、受信ユニット902は第1のリソースの設定情報をアクセスネットワークデバイスから受信し、アクセスネットワークデバイスは第1のリソースの設定情報を受信ユニット902に送信する。
処理ユニット901はさらに、第1のデータを送信するために第1のリソース以外のリソースを選択するように構成される。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット901が第1のデータを送信するために第2のリソース以外のリソースを選択することは、処理ユニット901が、第2のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
任意選択の一実施形態において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
本出願のこの実施形態によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第1のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第1のリソースを除外して、第1のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
図10は、図8の実施形態における方法を実行するように構成されたアクセスネットワークデバイスの実行可能な概略構造図である。端末デバイスは送信ユニット1001を含む。任意選択的に、アクセスネットワークデバイスはさらに処理ユニット1002を含む。
送信ユニット1001は、第1のリソースの設定情報を端末デバイスに送信し、第1のリソースの設定情報は、端末デバイスが第1のデータを送信するために第1のリソース以外のリソースを選択するのに用いられ、第1のリソースは、第1のデータの送信に用いることができない。任意選択的に、第1のリソースはダウンリンクサブフレーム又は特別なサブフレームを含み、ダウンリンクサブフレーム又は特別なサブフレームは、時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システムのダウンリンクサブフレームであっても又は特別なサブフレームであってもよい。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが第1のデータを送信するために第1のリソース以外のリソースを選択することは、端末デバイスが、第1のリソースを除くデータ送信リソース選択ウィンドウ内のリソースから、第1のデータを送信するリソースを選択することを含む。
任意選択の一実施形態において、データ送信リソース選択ウィンドウの長さは、第1の値Yより短いかそれに等しく、第1の値Yは、[第1のデータの送信期間]≦Y≦100ミリ秒、という不等式を満たす。
本出願のこの実施形態によれば、第1のリソースは、V2X通信データの伝送にもD2D通信データの伝送にも用いることができないリソースであり、端末デバイスは、第1のデータを送信するために第1のリソース以外のリソースを選択する。したがって、V2X通信データ又はD2D通信データに用いるリソースを選択する場合、端末デバイスは、V2X通信データにもD2D通信データにも用いることができない第1のリソースを除外して、第1のリソースと、端末デバイスが第1のデータの送信に選択したリソースとの間の競合を回避し、D2D通信及びV2X通信の信頼性及びセキュリティを向上させる。
本出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、及び方法が他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、説明される装置の実施形態は、単に例であるにすぎない。例えば、ユニットの分割は単に論理的な機能分割にすぎず、実際に実装する際には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット若しくはコンポーネントが組み合わされても、又は別のシステムに統合されてもよい。あるいは、いくつかの特徴が無視されても又は実行されなくてもよい。さらに、表示又は説明された相互連結若しくは直接連結若しくは通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実現されてよい。装置間又はユニット間の間接連結又は通信接続は、電気的形態、機械的形態、又は他の形態で実現されてよい。
別個の部分として説明された複数のユニットは物理的に分離されていてもいなくてもよく、また複数のユニットとして表示された部分が、物理ユニットであってもなくてもよく、1か所に配置されてもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。これらのユニットの一部又は全ては、各実施形態の解決手段の目的を実現するために、実際の必要条件に応じて選択されてよい。
さらに、本出願の実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は、これらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、又は、少なくとも2つユニットが1つのユニットに統合される。この統合ユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、又はソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、個別の製品として販売されるか又は用いられる場合、この統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本質的には本出願の技術的解決手段、又は先行技術に寄与する部分、又はこの技術的解決手段の全て若しくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実現されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納されており、本出願の実施形態において説明された方法の段階を全て又は一部実行するようコンピュータデバイス(これは、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってよい)に命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、プログラムコードを格納できるあらゆる媒体、例えば、USBフラッシュデバイス、着脱式ハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどが含まれる。
任意選択の一実施形態において、第1のリソースは同期サブフレーム又は予約サブフレームである。第1のリソースの設定情報は、同期サブフレーム又は予約サブフレームの期間、及びオフセットoffsetを含む。同期サブフレームは、同期信号の送信又は受信に用いられるサブフレームであり、予約サブフレームは、V2X通信に用いることができないサブフレームである。オフセットは、システムフレーム番号(SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号(DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットである。任意選択的に、図3に示す実施形態では、第1のリソースは同期サブフレームであってもよく、又は予約サブフレームであってもよい。しかしながら、図3の実施形態では、第1のリソースが同期サブフレームであることが、一例として詳細な説明に用いられる。図3の実施形態では、全ての同期サブフレームが予約サブフレームと置き換えられてよい。
任意選択の一実施形態において、処理ユニット301が同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、処理ユニット301が同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、処理ユニット301がオフセットと最大公約数Xとに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットoffsetは、システムフレーム番号(SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットoffsetは、ダイレクトフレーム番号(DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値、すなわち、|k−offset|を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。1つのシステムフレームは10個のサブフレームを含み、1つのシステムフレーム番号サイクル(SFN cycle)は1024個のシステムフレームを含む。1024個のシステムフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。1つのダイレクトフレームは10個のサブフレームを含み、1つのダイレクトフレーム番号サイクル(DFN cycle)は1024個のダイレクトフレームを含む。1024個のダイレクトフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。
任意選択の一実施形態において、第1のリソースは同期サブフレーム又は予約サブフレームである。第1のリソースの設定情報は、同期サブフレーム又は予約サブフレームの期間、及びオフセットoffsetを含む。同期サブフレームは、同期信号の送信又は受信に用いられるサブフレームであり、予約サブフレームは、V2X通信に用いることができないサブフレームである。オフセットは、システムフレーム番号(SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットは、ダイレクトフレーム番号(DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットである。任意選択的に、図5に示す実施形態では、第1のリソースは同期サブフレームであってもよく、又は予約サブフレームであってもよい。しかしながら、図5の実施形態では、第1のリソースが同期サブフレームであることが、一例として詳細な説明に用いられる。図5の実施形態では、全ての同期サブフレームが予約サブフレームと置き換えられてよい。
任意選択の一実施形態において、端末デバイスが同期サブフレームの期間、オフセット、及び第1のデータの送信期間に基づいて第2のリソースを決定することは、端末デバイスが同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間とに基づいて同期サブフレームの期間と第1のデータの送信期間との最大公約数Xを決定することと、端末デバイスがオフセットと最大公約数Xとに基づいて第2のリソースを決定することとを含む。ここで、第2のリソースのサブフレーム番号kが、mod(abs(k−offset),X)=0の式を満たし、kは0より大きいか0に等しい整数であり、オフセットoffsetは、システムフレーム番号(SFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するシステムフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであるか、又は、オフセットoffsetは、ダイレクトフレーム番号(DFN)サイクルの1番目のサブフレームに対するダイレクトフレーム番号サイクルの1番目の同期サブフレームのオフセットであり、Xは正の整数であり、abs(k−offset)は、k−offsetの絶対値、すなわち、|k−offset|を表し、mod(abs(k−offset),X)は、abs(k−offset)をXで割ることにより求められる剰余を表す。1つのシステムフレームは10個のサブフレームを含み、1つのシステムフレーム番号サイクル(SFN cycle)は1024個のシステムフレームを含む。1024個のシステムフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、システムフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。1つのダイレクトフレームは10個のサブフレームを含み、1つのダイレクトフレーム番号サイクル(DFN cycle)は1024個のダイレクトフレームを含む。1024個のダイレクトフレームの10240個のサブフレームは、0から10239まで連続して番号付けされ、1番目のサブフレームがサブフレーム0であり、10240番目のサブフレームがサブフレーム10239である。サブフレーム10239に続くサブフレームが次のサイクルのサブフレームであり、ダイレクトフレーム番号サイクルの1番目のサブフレームがサブフレーム0である。