JP2020503037A5 - - Google Patents

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JP2020503037A5
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本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
糸状菌株を産生するための方法であって、
a.)糸状菌細胞の培養物から調製された、複数のプロトプラストを提供するステップと、
b.)前記複数のプロトプラストを第1のコンストラクトおよび第2のコンストラクトで形質転換するステップであって、前記第1のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の第1の遺伝子座に相同なヌクレオチドが両側に隣接した第1のポリヌクレオチドを含み、前記第2のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の第2の遺伝子座に相同なヌクレオチドが両側に隣接した第2のポリヌクレオチドを含み、形質転換が、相同組換えによる、前記第1の遺伝子座への前記第1のコンストラクトの組込み、および前記第2の遺伝子座への前記第2のコンストラクトの組込みをもたらし、少なくとも前記第2の遺伝子座が、前記プロトプラストゲノム内の第1の選択可能マーカー遺伝子であり、前記第1のポリヌクレオチドが、変異および/または遺伝子制御エレメントを含む、ステップと、
c.)選択および対抗選択を実施することにより、ホモカリオンの形質転換体を精製するステップと、
d.)前記糸状菌細胞の再生を促す培地において、精製された前記形質転換体を増殖させるステップと
を含む、方法。
(項目2)
糸状菌株を産生するための方法であって、
a.)糸状菌細胞の培養物から調製された、複数のプロトプラストを提供するステップと、
b.)前記複数のプロトプラストを第1のコンストラクトおよび第2のコンストラクトで形質転換するステップであって、前記第1のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の遺伝子座に相同なヌクレオチドが隣接した第1のポリヌクレオチドを含み、前記第2のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の前記遺伝子座に相同なヌクレオチドが隣接した第2のポリヌクレオチドを含み、前記第1のポリヌクレオチドおよび前記第2のポリヌクレオチドが、選択可能マーカーの相補的な部分を含み、前記第1のコンストラクトおよび/または前記第2のコンストラクトが、変異または遺伝子制御エレメントをさらに含み、形質転換が、相同組換えによる、前記遺伝子座への前記第1のポリヌクレオチドおよび前記第2のポリヌクレオチドならびに前記変異または前記遺伝子制御エレメントの組込みをもたらす、ステップと、
c.)選択および対抗選択を実施することにより、ホモカリオンの形質転換体を精製するステップと、
d.)前記糸状菌細胞の再生を促す培地において、精製された前記形質転換体を増殖させるステップと
を含む、方法。
(項目3)
前記複数のプロトプラストのうちの各プロトプラストが、複数の第1のコンストラクトのうちの単一の第1のコンストラクトおよび複数の第2のコンストラクトのうちの単一の第2のコンストラクトで形質転換され、前記複数の第1のコンストラクトのうちそれぞれの第1のコンストラクトにおける前記第1のポリヌクレオチドが、異なる変異および/または遺伝子制御エレメントを含み、前記複数の第2のコンストラクトのうちそれぞれの第2のコンストラクトにおける前記第2のポリヌクレオチドが同一である、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
ステップa〜dを繰り返して糸状菌細胞のライブラリーを生成するステップをさらに含み、前記ライブラリーにおける各糸状菌細胞が、異なる変異および/または遺伝子制御エレメントを有する第1のポリヌクレオチドを含む、項目1または2に記載の方法。
(項目5)
前記第1のポリヌクレオチドが、標的糸状菌遺伝子または異種遺伝子をコードする、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記変異が、一塩基多型である、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
遺伝子制御が、プロモーター配列および/またはターミネーター配列である、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記複数のプロトプラストが、マイクロタイタープレートのウェルに分配される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
ステップa〜dが、マイクロタイタープレートのウェルにおいて実施される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記マイクロタイタープレートが、96ウェル、384ウェル、または1536ウェルのマイクロタイタープレートである、項目8または9に記載の方法。
(項目11)
前記糸状菌細胞が、Achlya、Acremonium、Aspergillus、Aureobasidium、Bjerkandera、Ceriporiopsis、Cephalosporium、Chrysosporium、Cochliobolus、Corynascus、Cryphonectria、Cryptococcus、Coprinus、Coriolus、Diplodia、Endothis、Fusarium、Gibberella、Gliocladium、Humicola、Hypocrea、Myceliophthora(例えば、Myceliophthora thermophila)、Mucor、Neurospora、Penicillium、Podospora、Phlebia、Piromyces、Pyricularia、Rhizomucor、Rhizopus、Schizophyllum、Scytalidium、Sporotrichum、Talaromyces、Thermoascus、Thielavia、Tramates、Tolypocladium、Trichoderma、Verticillium、Volvariella種、またはこれらの完全世代もしくは不完全世代および同義語もしくは分類学的等価物から選択される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記糸状菌細胞が、Aspergillus nigerである、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記糸状菌細胞が、菌糸体を形成しない表現型を有する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記真菌細胞が、非機能性の非相同末端接合(NHEJ)経路を有する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記NHEJ経路が、前記NHEJ経路のコンポーネントに対する抗体、化学阻害剤、タンパク質阻害剤、物理的阻害剤、ペプチド阻害剤、またはアンチセンスもしくはRNAi分子に前記細胞を曝露することによって非機能性にされている、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記第1の遺伝子座が、前記標的糸状菌遺伝子のためのものである、項目5から15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
前記第1の遺伝子座が、前記プロトプラストゲノムにおける第2の選択可能マーカー遺伝子のためのものである、項目1および3から15のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記第2の選択可能マーカー遺伝子が、栄養要求性マーカー遺伝子、発色マーカー遺伝子、または方向性マーカー遺伝子から選択される、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記第1の選択可能マーカー遺伝子が、栄養要求性マーカー遺伝子、発色マーカー遺伝子、または方向性マーカー遺伝子から選択される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
前記第2のポリヌクレオチドが、栄養要求性マーカー遺伝子、方向性マーカー遺伝子、または抗生物質耐性遺伝子から選択される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
前記発色マーカー遺伝子が、aygA遺伝子である、項目18または19に記載の方法。
(項目22)
前記栄養要求性マーカー遺伝子が、argB遺伝子、trpC遺伝子、pyrG遺伝子、またはmet3遺伝子から選択される、項目18から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記方向性マーカー遺伝子が、アセトアミダーゼ(amdS)遺伝子、硝酸レダクターゼ遺伝子(niaD)、または硫酸パーミアーゼ(Sut B)遺伝子から選択される、項目18から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前記抗生物質耐性遺伝子が、ble遺伝子であり、前記ble遺伝子が、フレオマイシン(pheomycin)への耐性を付与する、項目20に記載の方法。
(項目25)
前記第1の選択可能マーカー遺伝子が、aygA遺伝子であり、前記第2のポリヌクレオチドが、pyrG遺伝子である、項目16に記載の方法。
(項目26)
前記第1の選択可能マーカー遺伝子が、met3遺伝子であり、前記第2の選択可能マーカー遺伝子が、aygA遺伝子であり、前記第2のポリヌクレオチドが、pyrG遺伝子である、項目17から24のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
前記複数のプロトプラストが、糸状菌細胞の前記培養物中の前記糸状菌細胞から細胞壁を除去するステップと、前記複数のプロトプラストを単離するステップと、ジメチルスルホキシド(DMSO)を含む混合物中に、単離された前記複数のプロトプラストを再懸濁させるステップであって、DMSOの最終濃度が7%v/vまたはそれ未満である、ステップとによって調製される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
前記混合物が、ステップa〜dを実施する前に少なくとも−20℃または−80℃で保存される、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記培養物が、少なくとも1リットルの体積である、項目27から29のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
前記培養物を、前記プロトプラストの調製前に少なくとも12時間にわたって増殖させる、項目27から29のいずれか一項に記載の方法。
(項目31)
真菌培養物を、前記プロトプラストの少なくとも70%がより小さくなり、かつより少ない核を含有する条件下で増殖させる、項目27から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記細胞壁を除去するステップが、酵素消化によって実施される、項目27から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記酵素消化が、ベータ−グルカナーゼおよびポリガラクツロナーゼを含む酵素の混合物を用いて実施される、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記プロトプラストを保存する前に、DMSOを含む前記混合物に40%v/vのポリエチレングリコール(PEG)を添加するステップをさらに含む、項目27から33のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記PEGが、8%v/vまたはそれ未満の最終濃度まで添加される、項目34に記載の方法。
(項目36)
ステップa〜dが自動化されている、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目37)
保存のための糸状菌細胞を調製するための方法であって、
糸状菌細胞を含む真菌培養物からプロトプラストを調製するステップであって、前記真菌培養物中の前記糸状菌細胞から細胞壁を除去することを含む、ステップと、
前記プロトプラストを単離するステップと、
7%v/vまたはそれ未満の最終濃度でジメチルスルホキシド(DMSO)を含む混合物中に、単離された前記プロトプラストを再懸濁させるステップと
を含む、方法。
(項目38)
前記混合物が、少なくとも−20℃または−80℃で保存される、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記真菌培養物が、少なくとも1リットルの体積である、項目37から38のいずれか一項に記載の方法。
(項目40)
前記真菌培養物を、前記プロトプラストの調製前に少なくとも12時間にわたって増殖させる、項目37から39のいずれか一項に記載の方法。
(項目41)
前記真菌培養物を、前記プロトプラストの少なくとも70%がより小さくなり、かつより少ない核を有する条件下で増殖させる、項目37から40のいずれかに記載の方法。
(項目42)
前記細胞壁を除去するステップが、酵素消化によって実施される、項目37から41のいずれか一項に記載の方法。
(項目43)
前記酵素消化が、ベータ−グルカナーゼおよびポリガラクツロナーゼを含む酵素の混合物を用いて実施される、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記プロトプラストを保存する前に、DMSOを含む前記混合物に40%v/vのポリエチレングリコール(PEG)を添加するステップをさらに含む、項目37から43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
前記PEGが、8%v/vまたはそれ未満の最終濃度まで添加される、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記プロトプラストを保存する前に、前記プロトプラストをマイクロタイタープレートに分配するステップをさらに含む、項目37から45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
前記真菌培養物中の前記糸状菌細胞が、菌糸体を形成しない表現型を有する、項目37から46のいずれか一項に記載の方法。
(項目48)
前記真菌培養物中の前記糸状菌細胞が、Achlya、Acremonium、Aspergillus、Aureobasidium、Bjerkandera、Ceriporiopsis、Cephalosporium、Chrysosporium、Cochliobolus、Corynascus、Cryphonectria、Cryptococcus、Coprinus、Coriolus、Diplodia、Endothis、Fusarium、Gibberella、Gliocladium、Humicola、Hypocrea、Myceliophthora(例えば、Myceliophthora thermophila)、Mucor、Neurospora、Penicillium、Podospora、Phlebia、Piromyces、Pyricularia、Rhizomucor、Rhizopus、Schizophyllum、Scytalidium、Sporotrichum、Talaromyces、Thermoascus、Thielavia、Tramates、Tolypocladium、Trichoderma、Verticillium、Volvariella種、またはこれらの完全世代もしくは不完全世代および同義語もしくは分類学的等価物から選択される、項目37から47のいずれか一項に記載の方法。
(項目49)
前記真菌培養物中の前記糸状菌細胞が、Aspergillus nigerまたはその完全世代もしくは不完全世代である、項目47に記載の方法。
(項目50)
真菌産生株を生成するためのシステムであって、
1つまたは複数のプロセッサー、ならびに
前記1つまたは複数のプロセッサーのうちの少なくとも1つに作動可能にカップリングされた1つまたは複数のメモリーであって、前記1つまたは複数のプロセッサーのうちの少なくとも1つによって実行されるとき、前記システムに、
a.)糸状菌細胞の培養物に由来する複数のプロトプラストを第1のコンストラクトおよび第2のコンストラクトで形質転換するステップであって、前記第1のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の第1の遺伝子座に相同なヌクレオチドが両側に隣接した第1のポリヌクレオチドを含み、前記第2のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の第2の遺伝子座に相同なヌクレオチドが両側に隣接した第2のポリヌクレオチドを含み、形質転換が、相同組換えによる、前記第1の遺伝子座への前記第1のコンストラクトの組込み、および前記第2の遺伝子座への前記第2のコンストラクトの組込みをもたらし、少なくとも前記第2の遺伝子座が、前記プロトプラストゲノム内の第1の選択可能マーカー遺伝子であり、前記第1のポリヌクレオチドが、変異および/または遺伝子制御エレメントを含む、ステップと、
b.)選択および対抗選択を実施することにより、ホモカリオンの形質転換体を精製するステップと、
c.)前記糸状菌細胞の再生を促す培地において、精製された前記形質転換体を増殖させるステップと
をさせる、記憶された命令を有する1つまたは複数のメモリー
を含む、システム。
(項目51)
前記複数のプロトプラストのうちの各プロトプラストが、複数の第1のコンストラクトのうちの単一の第1のコンストラクトおよび複数の第2のコンストラクトのうちの単一の第2のコンストラクトで形質転換され、前記複数の第1のコンストラクトのうちそれぞれの第1のコンストラクトにおける前記第1のポリヌクレオチドが、異なる変異および/または遺伝子制御エレメントを含み、前記複数の第2のコンストラクトのうちそれぞれの第2のコンストラクトにおける前記第2のポリヌクレオチドが同一である、項目50に記載のシステム。
(項目52)
ステップa〜cを繰り返して糸状菌細胞のライブラリーを生成する命令をさらに含み、前記ライブラリーにおける各糸状菌細胞が、異なる変異および/または遺伝子制御エレメントを有する第1のポリヌクレオチドを含む、項目50に記載のシステム。
(項目53)
前記変異が、一塩基多型である、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目54)
遺伝子制御が、プロモーター配列および/またはターミネーター配列である、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目55)
ステップa〜cが、マイクロタイタープレートのウェルにおいて実施される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目56)
前記マイクロタイタープレートが、96ウェル、384ウェル、または1536ウェルのマイクロタイタープレートである、項目55に記載のシステム。
(項目57)
前記糸状菌細胞が、Achlya、Acremonium、Aspergillus、Aureobasidium、Bjerkandera、Ceriporiopsis、Cephalosporium、Chrysosporium、Cochliobolus、Corynascus、Cryphonectria、Cryptococcus、Coprinus、Coriolus、Diplodia、Endothis、Fusarium、Gibberella、Gliocladium、Humicola、Hypocrea、Myceliophthora(例えば、Myceliophthora thermophila)、Mucor、Neurospora、Penicillium、Podospora、Phlebia、Piromyces、Pyricularia、Rhizomucor、Rhizopus、Schizophyllum、Scytalidium、Sporotrichum、Talaromyces、Thermoascus、Thielavia、Tramates、Tolypocladium、Trichoderma、Verticillium、Volvariella種、またはこれらの完全世代もしくは不完全世代および同義語もしくは分類学的等価物から選択される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目58)
前記糸状菌細胞が、Aspergillus nigerである、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目59)
前記糸状菌細胞が、菌糸体を形成しない表現型を有する、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目60)
前記真菌細胞が、非機能性の非相同末端接合経路を有する、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目61)
前記NHEJ経路が、前記NHEJ経路のコンポーネントに対する抗体、化学阻害剤、タンパク質阻害剤、物理的阻害剤、ペプチド阻害剤、またはアンチセンスもしくはRNA
i分子に前記細胞を曝露することによって非機能性にされている、項目60に記載のシステム。
(項目62)
前記第1の遺伝子座が、前記標的糸状菌遺伝子のためのものである、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目63)
前記第1の遺伝子座が、前記プロトプラストゲノムにおける第2の選択可能マーカー遺伝子のためのものである、項目50から61のいずれか一項に記載のシステム。
(項目64)
前記第2の選択可能マーカー遺伝子が、栄養要求性マーカー遺伝子、発色マーカー遺伝子、または方向性マーカー遺伝子から選択される、項目63に記載のシステム。
(項目65)
前記第1の選択可能マーカー遺伝子が、栄養要求性マーカー遺伝子、発色マーカー遺伝子、または方向性マーカー遺伝子から選択される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目66)
前記第2のポリヌクレオチドが、栄養要求性マーカー遺伝子、方向性マーカー遺伝子、または抗生物質耐性遺伝子から選択される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目67)
前記発色マーカー遺伝子が、aygA遺伝子である、項目64または65に記載のシステム。
(項目68)
前記栄養要求性マーカー遺伝子が、argB遺伝子、trpC遺伝子、pyrG遺伝子、またはmet3遺伝子から選択される、項目64から66のいずれか一項に記載のシステム。
(項目69)
前記方向性マーカー遺伝子が、アセトアミダーゼ(amdS)遺伝子、硝酸レダクターゼ遺伝子(nlaD)、または硫酸パーミアーゼ(Sut B)遺伝子から選択される、項目64から66のいずれか一項に記載のシステム。
(項目70)
前記抗生物質耐性遺伝子が、ble遺伝子であり、前記ble遺伝子が、フレオマイシン(pheomycin)への耐性を付与する、項目66に記載のシステム。
(項目71)
前記第1の選択可能マーカー遺伝子が、aygA遺伝子であり、前記第2のポリヌクレオチドが、pyrG遺伝子である、項目62に記載のシステム。
(項目72)
前記第1の選択可能マーカー遺伝子が、met3遺伝子であり、前記第2の選択可能マーカー遺伝子が、aygA遺伝子であり、前記第2のポリヌクレオチドが、pyrG遺伝子である、項目50から61のいずれか一項に記載のシステム。
(項目73)
前記複数のプロトプラストが、糸状菌細胞の前記培養物中の前記糸状菌細胞から細胞壁を除去するステップと、前記複数のプロトプラストを単離するステップと、7%v/vまたはそれ未満の最終濃度のジメチルスルホキシド(DMSO)を含む混合物中に、単離された前記複数のプロトプラストを再懸濁させるステップステップとによって調製される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目74)
前記混合物が、ステップa〜cを実施する前に少なくとも−20℃または−80℃で保存される、項目73に記載のシステム。
(項目75)
前記培養物が、少なくとも1リットルの体積である、項目73から74のいずれか一項に記載のシステム。
(項目76)
前記培養物を、前記プロトプラストの調製前に少なくとも12時間にわたって増殖させる、項目73から75のいずれか一項に記載のシステム。
(項目77)
真菌培養物を、前記プロトプラストの少なくとも70%がより小さくなり、かつより少ない核を有する条件下で増殖させる、項目73から76のいずれか一項に記載のシステム。
(項目78)
前記細胞壁を除去するステップが、酵素消化によって実施される、項目73から76のいずれか一項に記載のシステム。
(項目79)
前記酵素消化が、ベータ−グルカナーゼおよびポリガラクツロナーゼを含む酵素の混合物を用いて実施される、項目78に記載のシステム。
(項目80)
前記プロトプラストを保存する前に、DMSOを含む前記混合物に40%v/vのポリエチレングリコール(PEG)を添加するステップをさらに含む、項目50から79のいずれか一項に記載のシステム。
(項目81)
前記PEGが、8%v/vまたはそれ未満の最終濃度まで添加される、項目80に記載のシステム。
定義
以下の用語は、当業者であればよく理解していると考えられるが、以下の定義を、本開示の主題の説明を容易にするために示す。

Claims (20)

  1. 糸状菌株を産生するための方法であって、
    )糸状菌細胞の培養物から調製された複数のプロトプラストを第1のコンストラクトおよび第2のコンストラクトで形質転換するステップであって、前記第1のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の第1の遺伝子座に相同なヌクレオチドが両側に隣接した第1のポリヌクレオチドを含み、前記第2のコンストラクトが、前記プロトプラストのゲノム内の第2の遺伝子座に相同なヌクレオチドが両側に隣接した第2のポリヌクレオチドを含み、前記形質転換が、相同組換えによる、前記第1の遺伝子座への前記第1のコンストラクトの組込み、および前記第2の遺伝子座への前記第2のコンストラクトの組込みをもたらし、少なくとも前記第2の遺伝子座が、前記プロトプラストゲノム内の第1の選択可能マーカー遺伝子であり、前記第1のポリヌクレオチドが、変異および/または遺伝子制御エレメントを含み、そうすることでホモカリオンの形質転換体およびヘテロカリオンの形質転換体の混合物を生成する、ステップと、
    (b)選択および対抗選択を実施することにより、ホモカリオンの形質転換体を精製するステップと、
    (c)前記糸状菌細胞の再生を促す培地において、精製された前記形質転換体を増殖させるステップと
    を含み、ステップ(a)〜(c)が自動化される、方法。
  2. 前記複数のプロトプラストのうちの各プロトプラストが、複数の第1のコンストラクトのうちの単一の第1のコンストラクトおよび複数の第2のコンストラクトのうちの単一の第2のコンストラクトで形質転換され、前記複数の第1のコンストラクトのうちそれぞれの第1のコンストラクトにおける前記第1のポリヌクレオチドが、異なる変異および/または遺伝子制御エレメントを含み、前記複数の第2のコンストラクトのうちそれぞれの第2のコンストラクトにおける前記第2のポリヌクレオチドが同一である、請求項に記載の方法。
  3. ステップ(a)〜(c)を繰り返して糸状菌細胞のライブラリーを生成するステップをさらに含み、前記ライブラリーにおける各糸状菌細胞が、異なる変異および/または遺伝子制御エレメントを有する第1のポリヌクレオチドを含む、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記第1のポリヌクレオチドが、標的糸状菌遺伝子または異種遺伝子をコードする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記変異が、一塩基多型であり、前記遺伝子制御エレメントが、プロモーター配列および/またはターミネーター配列である、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  6. ステップ(a)〜(c)が、マイクロタイタープレートのウェルにおいて実施される、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記糸状菌細胞が、Aspergillus nigerである、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記糸状菌細胞が、液内培養条件下で成長させた場合に菌糸体を形成しない表現型を有する、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記真菌細胞が、非機能性の非相同末端接合(NHEJ)経路を有する、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第1の遺伝子座が、前記標的糸状菌遺伝子または前記プロトプラストゲノムにおける第2の選択可能マーカー遺伝子のためのものであり、前記第2の選択可能マーカー遺伝子が、栄養要求性マーカー遺伝子、発色マーカー遺伝子、または方向性マーカー遺伝子から選択される、請求項4から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1の選択可能マーカー遺伝子が、栄養要求性マーカー遺伝子、発色マーカー遺伝子、または方向性マーカー遺伝子から選択される、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記複数のプロトプラストが、糸状菌細胞の前記培養物中の前記糸状菌細胞から酵素消化によって細胞壁を除去するステップと、前記複数のプロトプラストを単離するステップと、ジメチルスルホキシド(DMSO)を含む混合物中に、単離された前記複数のプロトプラストを再懸濁させるステップであって、DMSOの最終濃度が7%v/vまたはそれ未満である、ステップと、40%v/vのポリエチレングリコール(PEG)を前記混合物に8%v/vまたはそれ未満の最終濃度まで添加するステップとによって調製される、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記混合物が、ステップ(a)〜(c)を実施する前に少なくとも−20℃または−80℃で保存される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記培養物が、少なくとも1リットルの体積である、請求項12または13に記載の方法。
  15. ステップ(a)〜(c)が、1日あたり少なくとも1000、少なくとも5000または少なくとも10,000の形質転換体を生成する、請求項1に記載の方法。
  16. ステップ(a)〜(c)が、自動化されたロボットシステムを使用して実施される、請求項1に記載の方法。
  17. 前記自動化されたロボットシステムが、ステップ(a)〜(c)を実施するためのハイスループットピペット操作を可能にするロボット液体および粒子ハンドラーを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記自動化されたロボットシステムが、システムにおける1つまたは複数のプロセッサーと通信しており、前記1つまたは複数のプロセッサーはそれぞれ1つまたは複数のメモリーと通信している、請求項16に記載の方法。
  19. 前記1つまたは複数のプロセッサーが、前記1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記システムにステップ(a)〜(c)を実施させる、記憶された命令を含む、請求項18に記載の方法。
  20. 真菌産生株を生成するためのシステムであって、
    1つまたは複数のプロセッサー、ならびに
    前記1つまたは複数のプロセッサーのうちの少なくとも1つに作動可能にカップリングされた1つまたは複数のメモリーであって、前記1つまたは複数のプロセッサーのうちの少なくとも1つによって実行されるとき、前記システムに請求項1に記載の方法のステップ(a)〜(c)実施させる、記憶された命令を有する1つまたは複数のメモリー
    を含む、システム。
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