JP2020500120A - 作動可能な航空機構成要素 - Google Patents

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Abstract

本発明は、1つ又は複数の飛行フェーズにおける性能の向上を実現するように、作動航空機構成要素の形状構成を適合化させるための、作動航空機構成要素に関する。概略的に述べると、本発明は、起動入力信号に応答して作動材料が被る実際の変形の変化が、この実際の変形に応答して作動材料によって発生させられる出力信号の分析によって測定される、作動材料を備える航空機構成要素を作動させるための方法及びシステムを提供する。本発明の第1の態様が、航空機構成要素を作動させる方法を提供し、この航空機構成要素の少なくとも一部分は、それに対する電気信号の印加に応答して変形を被る作動材料を備え、及び、この作動材料は、この作動材料の変形に応答して電子信号を発生させ、及び、この方法は、航空機構成要素の作動材料に対して起動入力信号を印加する段階であって、起動入力信号は作動材料の所望の変形に対応し、及び、航空機構成要素の作動材料は起動入力信号に応答して実際の変形を被る段階と、作動材料の実際の変形を表している出力信号を発生させる段階とを含む。【選択図】図5A

Description

本発明は、航空機構成要素の作動に関し、及び、特に、作動させられた航空機構成要素が被る実際の変形を測定することに関する。
多くの航空機構成要素が、1つ又は複数の飛行フェーズ(flight phase)においては利益を提供するが、他の飛行フェーズにおいては不利益を生じさせる(例えば、抗力という不利益)を生じさせる、本質的に妥協的な設計(compromised design)を有する。航空機設計においては、利益が不利益を上回ることを確実なものにするように、妥協の度合いをバランスさせることが必要である。実際には、これは、すべての飛行フェーズにおいて設計が妥協させられるということを意味する。
本発明は、1つ又は複数の飛行フェーズにおける性能向上を実現するために航空機構成要素の形状構成を適合化するように、こうした航空機構成要素を作動させることに関する。
概して、本発明は、航空機構成要素が受ける実際の変形に応答して作動材料が出力信号を発生させる作動材料(actuating material)を備え、及び、この出力信号が実際の変形を表している、航空機構成要素を作動させるための方法及びシステムを提供する。
本発明の第1の態様が、航空機構成要素を作動させる方法を提供し、この航空機構成要素の少なくとも一部分が、それに対する電気信号の印加に応答して変形を被り、且つ、この作動材料の変形に応答して電気信号を発生させる、作動材料を備え、及び、この方法は、航空機構成要素の作動材料に対して起動入力信号(activation input signal)を印加し、この起動入力信号は作動材料の所望の変形に対応し、及び、航空機構成要素の作動材料は起動入力信号に応答して実際の変形を被る段階と、作動材料の実際の変形を表している出力信号を発生させる段階とを含む。
本発明の第2の態様は、航空機構成要素を作動させるための航空機構成要素作動システムを提供し、このシステムは、その作動材料に対する電気信号の印加に応答して変形するように構成されており、且つ、作動材料の変形に応答して電気信号を発生させるように構成されている作動材料を備える、航空機構成要素と、作動材料の所望の変形に対応する航空機構成要素の作動材料に対して起動入力信号を伝送するように構成されており、且つ、さらには、作動材料の実際の変形を表している発生された出力信号を作動材料から受け取るように構成されている制御装置とを備える。
第1及び第2の態様の構成が、航空機構成要素の構成(即ち、形状、又は、剛性のような内部機械的特性)が起動入力信号の単純な印加によって変更されることを可能にする。さらに、変形に応答して作動材料によって発生させられる出力信号が、生じさせられた実際の変形の性質の表示を提供する。このようにして、作動材料は、作動機能と検出機能の両方を実現する。航空機構成要素の性能(例えば、各フライト全体を通じての、その構成要素の寿命、又は、その航空機のテストフェーズ)が、別個の検出装置を必要とせずに、作動材料を使用して測定されることが可能である。このことが、性能分析のための能力の増大に加えて、大きな重量節減という利点を実現する。
この作動材料を備える航空機構成要素部分は、基材(substrate)に対して接合されるか、相互接合(co−bond)されるか、又は、他の形で固定されてもよい。あるいは、代替策として、航空機構成要素は、繊維強化複合材料を含んでもよく、及び、作動材料は、複合材料のマトリックス全体にわたって分散させられた粒子を含んでもよく、及び/又は、このマトリック全体にわたって延びる複数のフィラメントを含んでもよい。
この作動材料は、電気活性ポリマー、又は、電気信号に応答して変形を被り且つ変形に応答して電気信号を発生させるように圧電性特性を有する任意の材料であってもよい。
この作動材料は、膨張することによって、収縮することによって、又は、任意の他の仕方で変形しうる。特定の実施態様では、起動入力信号の印加は、作動材料の剛性の変化を結果的に生じさせてもよい。
起動入力信号が、好ましくは、例えば閉ループ制御によって、発生させられた出力信号に基づいて能動的に制御される。したがって、発生させられた出力信号が、実際の変形が所望の変形の許容可能な範囲内にないということを示す場合には、それに応じて起動入力信号が変更されることが可能である。例えば動的空気力のような、航空機構成要素に対して印加される外力が、作動材料が所望の変形を実現することが不可能であるように、航空機構成要素に影響を与えることがある。出力信号を介して実際の変形を監視することによって、入力起動信号の特徴が、外力を打ち消して所望の変形と実際の変形との間のより近接した一致を実現するように、制御されることが可能である。
特定の実施態様では、起動入力信号は、航空機の飛行制御コンピューターからの命令に基づいて制御される。飛行制御コンピューターからの命令は、それ自体として、コックピット(パイロット制御装置)からの制御入力、又は、フライバイワイヤー(オートパイロット)制御入力からの制御入力、又は、可動制御表面からの監視入力(monitoring input)に基づいていてもよい。
特定の実施態様では、航空機構成要素は繊維強化複合材料で形成されており、及び、作動材料はこの複合材料のマトリックスの中に埋め込まれている。作動材料は、そのマトリックス全体に分散した粒子、及び/又は、そのマトリックス内に埋め込まれているフィラメントを含んでもよい。こうしたフィラメントは、複合材料の補強繊維と共に編み合わせられてもよい。作動材料をこのようにマトリックス内に埋め込むことによって、製造段階の数が減少させられ、及び、層間剥離又は剥離の危険性が最小限にされる。代替策としては、作動材料は、複合材料を形成するために、基材と共に相互接合させられるか又は相互硬化させられてもよい。
航空機構成要素は、航空機の空気力学的表面上に配置されてもよい。例えば、航空機構成要素は、次の構成要素、即ち、雨樋、渦発生装置、NACAダクト、燃料システムアクセスコンポーネントのうちの1つを含んでもよい。こうした構成要素は、1つ又は複数の飛行フェーズにおける(又は地上での)利益と、1つ又は複数の他の飛行フェーズにおける不利益ともたらす。したがって、利益を最大化し且つ不利益を最小化するようにこうした構成要素の構成を調整することが、非常に有利である可能性がある。
好ましい実施態様では、所望の変形が、航空機構成要素と、格納形状構成(stowed configuration)と展開形状構成(deployed configuration)との間を移動可能であるように構成されている可動制御表面との間のエアギャップを変更する働きをする。こうしたギャップ制御は、異なる飛行フェーズの最中の流れ剥離を管理するために使用されることが可能である。特定の実施態様では、例えば、空気流の方向に狭まる収束ギャップ(convergent gap)が特に望ましいことがある。特に、可動制御表面は後縁フラップを備えてもよく、及び、所望の変形は、航空機構成要素とフラップの展開形状構成にあるフラップとの間の収束ギャップを実現するように、エアギャップを変更してもよい。この航空機構成要素は、スポイラー又は固定翼パネルの後縁エッジから延びる作動可能な後縁部分を備えてもよい。
別の実施態様では、航空機構成要素は、第1の表面と第2の表面との間に配置されているシール(seal)であり、及び、この第2の表面は、格納形状構成と展開形状構成との間を移動するように構成されている可動制御表面を備え、及び、そのシールの所望の変形が、第2の表面に向けて第1の方向にシールを押し動かす傾向がある。
したがって、このシールは、空気力学的に有益なプロファイルを提供し且つ有害なフラッターを回避するために、巡航中に可動制御表面に接触するように押し動かされることが可能である。あらゆるこうしたフラッター、又は、他の不都合な空気力学的プロファイルは、出力信号の分析によって診断されることが可能である。さらに、シールの長さに沿ったそのシールの形状、プロファイル、及び/又は、剛性が、空気力学的な要件、及び/又は、そのシールの性能にしたがって変化させられることが可能である。
こうした実施態様は、好ましくは、さらに別の段階、即ち、シールの作動材料に対して第2の起動入力信号を印加する段階であって、この第2の起動入力信号は、第1の方向とは反対の第2の方向にシールを押し動かす傾向があるシールの第2の所望の変形に対応し、及び、シールの作動材料は第2の起動入力信号に応答して第2の実際の変形を被る段階と、シールの作動材料の第2の実際の変位を表している第2の出力信号を発生させる段階とを含む。
したがって、シールは、可動制御表面によるシールの捕捉を回避するために、そのシールの展開中に、可動制御表面から遠ざかるように偏向させられてもよい。
好ましいシールの具体例では、第1及び第2の起動入力信号が、格納形状構成と展開形状構成との間の第2の表面の移動に応答して、シールの作動材料に印加される。
航空機構成要素は可動制御表面から突き出してもよく、及び、作動材料の所望の変形は、この可動制御表面に対する相対的な航空機構成要素の移動を生じさせてもよい。したがって、航空機構成要素は、可動制御表面の特徴に影響する揚力又は抗力に対する追加的な度合いの制御を提供するように作動可能としうる。例えば、航空機構成要素は、可動制御表面によってもたらされる上方空気力学的プロファイルの曲率を変化させるように作動可能であってよい。こうした構成が、連続的に適応可能な飛行制御表面を実現することが可能である。さらに、出力信号を分析することによって、翼面荷重の減少、及び/又は、乗客快適性のために、荷重の軽減とバフェッティング(buffet)の減少とをもたらすことが可能である。
好ましい実施態様では、可動制御表面は、格納形状構成と展開形状構成との間を移動するように構成されている後縁フラップを備え、及び、航空機構成要素は、このフラップの後縁から突き出す。この構成は、巡航中に多大な抗力という不利益を加えることなしに、高揚力飛行フェーズにおける可変キャンバーを有するフラップを提供することが可能なタブ付きフラップ(tabbed flap)を実現する。
特定の実施態様では、所望の変形と実際の変形とが、所望の形状変化と、実際の形状変化とをそれぞれに含む。即ち、変形は、作動材料の形状(幾何学的形状)の変化を結果的に生じさせる。
他の実施態様では、所望の変形と実際の変形とが、機械的応力の所望の発生と、機械的応力の実際の発生とをそれぞれに含む。したがって、変形は、内部的に発生させられた力が機械的応力を結果的に生じさせる作動材料の内部形状/形状構成に対する変化を結果的に生じさせる。この応力は、作動材料の(誘発された歪みの結果としての)形状変化、又は、剛性のような機械的特性の変化を結果的に生じさせる可能性がある。
本発明の第3の態様が、第2の態様のシステムを備える航空機を提供する。
最適な又は望ましいものとして本明細書で説明されている本発明の特徴のいずれもが、個別的に、又は、任意の組合せの形で、本発明のあらゆる態様に対して適用可能である。
以下では、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
中立(非励起)構成における、電気活性ポリマー作動材料を備える航空機構成要素作動システムを示す。 第1の形状構成における、電気活性ポリマー作動材料を備える航空機構成要素作動システムを示す。 第2の形状構成における、電気活性ポリマー作動材料を備える航空機構成要素作動システムを示す。 本発明の一実施形態による航空機構成要素作動システムの略図である。 航空機の等角図である。 航空機の等角図である。 巡航フェーズ中の、本発明の一実施形態による作動可能シールの略側断面図である。 高揚力フェーズ中の、本発明の一実施形態による作動可能シールの略側断面図である。 メンテナンス状態中の、本発明の一実施形態による作動可能シールの略側断面図である。 巡航形状構成において示されている、作動可能な後縁装置を有する後縁アセンブリの略側断面図である。 高揚力形状構成において示されている、作動可能な後縁装置を有する後縁アセンブリの略側断面図である。 図5Aの実施形態の作動可能な後縁装置を示す略断面図である。 図5Bの実施形態の作動可能な後縁装置を示す略断面図である。 本発明の実施形態による作動可能な雨樋を示す略図である。 本発明の実施形態による作動可能な雨樋を示す略図である。 本発明の実施形態による作動可能な雨樋を示す略図である。 本発明の実施形態による作動可能な雨樋を示す略図である。 本発明の実施形態による作動可能な雨樋を示す略図である。 本発明の実施形態による作動可能な雨樋を示す略図である。 本発明の実施形態による作動可能な渦発生装置を示す。
電気活性ポリマーは、電場によって励起される時に、変形、即ち、形状及び/又は内部機械的応力/剛性における変化を被るポリマーである。したがって、電気活性ポリマーに対する電気信号の印加が、電気活性ポリマーが変形を被ることを引き起こす。電気信号は、電気活性ポリマーによって実現されるべき所望の変形を表している。このようにして、電気信号の特徴が、変形の所望の特徴を実現するために制御されることが可能である。
さらに、電気活性ポリマーは、逆応答を提供することも可能であり、即ち、電気活性ポリマーの実際の変形に応答して電気信号を発生させてもよい。発生させられた電気信号は、実際の変形を表しており、したがって、信号の特徴は変形の特徴を測定するために解釈されることが可能である。
図1A〜図1Cは、クランプ310によって根元端部120に固定されており且つ先端端部110において自由である航空機構成要素100を備えている、例示的な航空機構成要素作動システムを示す。航空機構成要素100は、信号発生装置(図示されていない)と電気通信している電気活性ポリマー作動材料から成る。他の実施形態では、航空機構成要素100は、作動材料を備える1つ又は複数の部分と、他の材料を備える1つ又は複数の部分を含んでもよい。信号発生装置は、電気信号を作動材料100に印加するように構成されている。信号記録装置(図示されていない)が、作動材料100によって発生させられた電気信号を受け取るように構成されている。
航空機構成要素に印加される電気信号がない場合には、航空機構成要素100の非励起作動材料は、図1Aに示されているように、中立位置に残留する。この中立位置では、航空機構成要素の先端110がその根元120に対して相対的に垂直な変位を受けていないので、航空機構成要素は典型的には概ね直線状である。
図1Bは、信号発生装置を介した第1の起動入力信号の入力による励起(stimulation)に応答した航空機構成要素の変形を示す。第1の起動入力信号の印加時に、航空機構成要素100の励起された作動材料は、先端110が根元120に対して相対的に第1の方向に(図1Bでは、下向きに)変位させられる第1の変形を被る。図1Bに見てとれるように、第1の変形(励起された)位置における航空機構成要素100の作動材料はもはや概ね直線状ではなく、及び、この代わりに、先端110が根元120に対して相対的に負の垂直変位を被り終わっている弓形のプロファイルを画定する。第1の起動入力信号の除去の後に、励起されていない航空機構成要素100の作動材料は、図1Aに示されているように、その中立位置に戻る。
図1Cは、信号発生装置を介した第2の起動入力信号の入力による励起に応答している航空機構成要素の変形を示す。第2の起動入力信号の印加時に、励起された航空機構成要素100の作動材料が、根元120に対して第1の方向とは反対の第2の方向に(図1Cでは、上向きに)先端110が変位させられる第2の変形を被る。図1Cに見てとれるように、第2の変形(励起)位置における航空機構成要素100の作動材料は、直線状ではなく、この代わりに、先端110が根元120に対して相対的な正の垂直変位を被っている弓形のプロファイルを画定する。第2の起動入力信号の除去時に、航空機構成要素100の励起されていない作動材料が、図1Aに示されているように、中立位置に戻る。
第2の変形位置(図1C)は、第1の変形位置(図1B)の鏡像ではないが、特定の実施形態ではそうであることも可能である。したがって、異なる起動入力信号を印加することによって、航空機構成要素100の作動材料の異なる形状の構成を実現することが可能である。例えば、第1及び第2の変形位置の中間の位置が望ましいことがある。
したがって、図1A−1Cの電気活性ポリマーシステムは、中立位置(図1A)から第1の変形位置(図1B)又は第2の変形位置(図1B)のどちらかに移動させられることが可能である航空機構成要素100を提供する。
別の実施形態では、航空機構成要素100は形状変化を被らないことがあり、この代わりに、機械的剛性の変化を生じさせる内部機械的応力の変化によって引き起こされる内部形状構成変化のような、別のタイプの変形を被る可能性もある。
図2は、図1A−1Cの航空機構成要素100の変形を制御するのに適している作動制御システムを例示する。
この制御システムは、制御装置204と電気通信している作動材料要素200を含む航空機構成要素を備える。この要素200は作動材料で形成されており、及び、この作動材料はこの実施形態では電気活性ポリマーである。この制御装置は、作動材料要素200に対して起動入力信号202を印加するように構成されている。起動入力信号202は、作動材料要素200が被ることが意図されている所望の変形に対応する。
図2の実施形態では、作動材料要素200に印加される起動入力信号202は、飛行制御コンピューター210によって制御装置204に印加される制御信号212に基づいて、制御装置204によって変化させられることが可能である。飛行制御コンピューター210によって出力されるこの制御信号212は、飛行制御コンピューター210に対する任意の他の入力に加えて、フライバイワイヤー制御信号221、飛行制御又は監視入力222からの入力、又は、この2つの組合せのような、飛行制御コンピューターに対する信号入力に基づいて変化されられてもよい。代替案の実施形態では、制御装置204は、飛行制御コンピューター210からの命令に応答して変化させられることがない非可変的な起動入力信号202によって、予めプログラムされてもよい。
図2の実施形態では、制御装置204は、この制御装置に電力を供給する電源205に接続されている。この電源は、制御装置204内の内部電源であってもよく、又は、航空機電源から得られてもよく、又は、任意の他の電源構成を備えてもよい。この電源が低電圧電源である場合には、制御装置204は、さらに、電気活性ポリマー要素200に対する印加に適している、この低電圧電源を高電圧電源に適応させるために変圧器(図示されていない)を必要とするだろう。図2に示されている実施形態では、電源205は航空機電源から得られている。
制御装置204は、さらに、作動材料が被る実際の変形に応答して要素200の作動材料によって発生させられる出力信号206を受け取るように構成されている。実際の変形は、作動力に加えて作動材料要素200に作用する外力に起因する、作動材料の所望の変形とは異なるだろう。すなわち、実際の変形の大きさ及び/又は方向が、意図された所望の変形とは異なっていることがあり、したがって、作動材料要素200の実際の変形が厳密には意図された通りではない。こうした外力は、例えば、航空機の異なる飛行フェーズ中の共振周波数と構成要素の粗動の効果によって、生じさせられうる。したがって、出力信号206は、要素200の作動材料が被る実際の変形を表している信号を提供する。
開ループ制御の実施形態では、出力信号は制御装置204に対してフィードバックされない。しかし、図2の閉ループ制御の実施形態では、出力信号は、制御装置204にフィードバックされる前に、信号調整装置208に送られる。別の実施形態では、信号調整装置208は省略されてもよい。
出力信号206を制御装置204にフィードバックすることによって、所望の変形に対応する起動入力信号202が、出力信号206に基づいて、即ち、閉ループ制御によって、能動的に制御されてもよい。即ち、出力信号206が、作動材料要素200の実際の変形が、意図された所望の変形の特定の公差限界の範囲内にないということを示す場合には、起動入力信号202が適宜に調整されてもよい。
この制御フィードバックループは、作動材料要素200の実際の変形が所望の変形の許容可能なマージン内にあることを確実なものにし、且つ、作動材料要素200に対して作用する外力が補償されることを可能にする。こうした能動的な制御は、航空機の飛行中にリアルタイムで行われてもよく、又は、航空機の定期的なメンテナンス中に、又は、飛行テストプログラム中に、不連続的な間隔で行われてもよい。
制御装置204からの信号及び/又はデータが、さらに、制御装置フィードバック信号207を介して飛行制御コンピューター210にフィードバックされてもよく、又は、飛行制御コンピューター210からの信号及び/又はデータが、さらに、コンピューターフィードバック信号217によってパイロット又はフライバイワイヤーシステムにフィードバックされてもよい。したがって、飛行制御コンピューター210は、出力信号206に基づいて起動入力信号202を調整するか否かを決定することができる。
図1と図2に関連して上述されている構成が、その変形(幾何学的特性及び内部機械的特性のすべてを含み、且つ、剛性に対する直接的な影響を有することがある)が、異なる飛行フェーズのために設定されることが可能である、航空機構成要素を提供する。このことが、全範囲の条件にわたる最良の妥協というよりはむしろ、各々の飛行制御構成と飛行フェーズとに関して最適のプロファイル/剛性を提供することが可能である、航空機構成要素の設計を可能にする。
この制御は、飛行テストデータが初期飛行中に入手可能になるのに応じて、又は、例えば可動制御表面に対する変更による、翼の空気力学的性能に対する変更が、航空機構成要素を交換することによってではなく、航空機構成要素を制御するソフトウェアに対する変更によって順応させられることが可能である、航空機寿命の後期段階においてさえ、調整可能である連続的に可変的なプロファイルの可能性を伴って、フライバイワイヤー航空機に直接的に一体化されることが可能である。
さらに、変形の変化に応答して電気信号を発生させる作動材料の能力を利用することによって、特定の飛行フェーズ中に航空機構成要素が被る共振周波数又は他の過渡的挙動のような、航空機構成要素の望ましくない挙動を識別して打ち消すために、ポジティブフィードバックを実現することが可能である。こうした望ましくない挙動は、発生させられた出力信号の分析によって識別されることが可能であり、及び、起動入力信号の変更によって打ち消されることが可能である。
図2に示されている構成は、本発明のすべての実施形態に適用可能であり、及び、特に、より詳細に後述する実施形態の各々に適用可能である。
図3Aと図3Bは、それぞれに、下方及び上方からの航空機300の傾斜等角図(oblique isometric view)を示す。航空機は、胴体302と1対の翼304とを備える。各々の翼304は、翼の後縁に位置するインボードフラップ(inboard flap)306とアウトボードフラップ(outboard flap)308と複数のスポイラー310(エアブレーキ)とを含む可動制御表面を備える。フラップ306、308は、離陸中と進入中と着陸中とに展開させられる高揚力装置を備え、及び、スポイラー310は、降下中と着陸中に展開させられる揚力低減装置を備える。本発明は、さらに詳細に後述するように、こうした可動制御表面に対する改良の形で具体化されることが可能である。
この航空機は、さらに、翼304上での流れ剥離を遅延させる働きをする渦発生装置312を備える。この図示されている渦発生装置312は、燃料タンクのエアベントの上流の、翼の下方表面上に示されている。代替策として、渦発生装置が、上方翼表面上を含む航空機上の任意の場所に配置されてもよい。航空機は、さらに、NACAダクト314を備えてもよく、このNACAダクト314は、空気流入口と、航空機胴体302上の雨の流れをドアを使用する乗客から逸らすために各々の航空機ドアの頂部上を延びる雨樋316とを提供する。こうした航空機構成要素は、共通して、特定の飛行フェーズ中に又は地上において有益な機能を果たすと同時に、他の飛行フェーズにおいては抗力という不利益(drag penalty)をもたらすという問題を有する。本発明は、さらに後述するように、この問題点に対処するために、こうした航空機構成要素に対する改善策の形で実現されることが可能である。
図4A〜図4Cは、第1の表面401と第2の表面402との間のブレードシール(blade seal)400を備える航空機構成要素を概略的に示す。このブレードシール400は、電気活性ポリマーのような作動材料で作られている一体構造シールである。図4の実施形態では、第1の表面401は、固定下方翼パネルである。しかし、この第1の表面401は、代替案として、可動制御表面又は任意の他の適切な固定表面であってもよい。第2の表面は、典型的には、フラップのような可動制御表面であってもよい。
航空機が巡航状態にある時には(図4A)、第1の起動入力信号が、ブレードシール400の作動材料に提供され、このことが、ブレードシール400が第2の表面402に接触するように押し動かされるように、このブレードシール400の自由端部が第2の表面402に向かって第1の方向に移動させられる第1の形状構成(形状)をとる形に、ブレードシール400が変形することを引き起こす。したがって、図4Aに示されているように、シール400は、第2の表面402に対して前負荷力(preload force)406を印加する。この前負荷力406は、低い抗力のために最適化された空気力学的プロファイルを実現する、第2の表面401、402に対する密着した封止構成を生じさせる効果を有する。第2の表面がウイングフラップである場合には、前負荷406は、さらには、上方翼表面と下方翼表面との間での圧力損失を防止する効果も有する。
図4Bを参照すると、高揚力を必要とする飛行フェーズ中に、第2の表面402は、展開した形状構成(deployed configuration)に移動することが必要とされる。第2の表面402の展開(deployment)とその後の格納(retraction)との最中に、ブレードシール400の形状構成(形状)は、ブレードシール400の捕捉の危険性がない第2の形状構成(形状)をとるように変形する形に変化させられる。これを実現するために、ブレードシール400の作動材料は、(第1の起動入力信号とは異なる)第2の入力起動信号を提供され、及び、このことが、第1の方向とは反対の第2の方向にプレードシール400の自由端部が移動することを生じさせる。典型的には、この第2の方向は、移動させられている第2の方向から遠ざかる方向である。第2の入力起動信号は、さらに、展開フェーズ中と格納フェーズ中のそのシールの剛性を増大させるようにも作用しうる。
第2の表面402が動作中である時に、ブレードシール400を第2の表面402から離れるように作動させることによって、シール400が第1の表面と第2の表面との間に捕捉される可能性が最小化される。捕捉されたシールが構成要素の空気力学的プロファイルに悪影響を与えると共に、この問題を修正するためにメンテナンスストップ(maintenance stop)がスケジュールに組み込まれることが必要とされるので、このことは有益である。第2の表面402がその高揚力形状構成の形に完全に作動させ終わった後に、そのシールは、高揚力形状構成(図示されていない)の形の空気力学的に好ましいプロファイルを得るように、さらに作動させられてもよい。このことは、リップ(lip)、収束ギャップ(convergent gap)、発散ギャップ(divergent gap)、又は、流れ分離(flow separation)と層流(laminate flow)に影響を与えることが可能である任意の他の形状構成を形成することによって、実現されてもよい。
図4Cは、第2の表面402がその通常の動作エンベロープの外側に移動することが必要とされる、地上メンテナンス形状構成を示す。この形状構成では、シール400は、このシールが第2の表面402の移動によって捕捉されるか又は他の形で損傷を受けることがないメンテナンス形状構成をとるように作動させられうる。このメンテナンス形状構成は、シール400の中立的な形状構成に相当し、即ち、起動入力信号がこのシールに印加されない時のシール形状に相当しうる。代替策としては、別の起動入力信号が、メンテナンス形状構成を実現するためにシールに印加されてもよい。
図4のブレードシール400は、図2に関して上述した制御システムによって制御される。したがって、出力信号(図2では206)が、シールの実際の変形に応答してシール400の作動材料によって発生させられ、及び、この出力信号はこの実際の変形を表している。この場合に、起動入力信号(図2では202)は、出力信号に基づいて能動的に制御されることが可能である。
図4の実施形態では、ブレードシール400は、電気活性ポリマー(又は、他の作動材料)で全体的に形成されている一体構造のシールである。しかし、代替案の実施形態では、この構成要素は、非電気活性の基材の本体上の電気活性ポリマーのストリップ又はパネルを備えることがある。さらに別の実施形態では、この構成要素は、繊維がマトリックス内に分散させられている繊維強化複合材の構成要素を含むことがあり、及び、電気活性ポリマーがこの複合材構成要素のマトリックス全体にわたって分散させられていてもよい。したがって、ブレードシール400は、複合材料の1つ又は複数の部分だけが電気活性ポリマーの作動材料で形成されている複合材料を含みうる。例えば、作動材料は、シリコーンゴムのようなエラストマー材料で主として作られているシールの構成要素部分を備えうる。こうしたシールは、さらに、硬化のためのポリエステル繊維層のような1つ又は複数の繊維層と、耐摩耗性の表面仕上げ、及び/又は、構造的強度のためのガラス/炭素繊維織物を含むことがある。
図5Aと図5Bは、後縁フラップ500が格納されている巡航形状構成(図5A)と、フラップ500が展開されている高揚力形状構成(図5B)とにおける、翼後縁アセンブリを概略的に示す。スポイラー502(エアブレーキ)が、このスポイラーがその前方端部の周りにヒンジ式に取り付けられている低揚力形状構成(図示されていない)と、この図に示されている格納形状構成(stowed configuration)との間を移動可能である。作動可能な後縁装置504が、その一方の端部においてスポイラーの機尾に固定されており、且つ、フラップ上を後方に延びる。
作動可能な後縁装置504は、電気活性ポリマーのような作動材料を備える。フラップ500の展開に応答して、作動可能な後縁装置504は、図5Bに示されている下向きの湾曲をもたらす第1の形状構成(形状)の形に第1の変形を生じさせるために、第1の起動入力信号の印加によって作動させられる。この作動可能な後縁装置504の第1の形状構成(形状)は、フラップ500と共に収束ギャップ(convergent gap)を形成するような形状構成であり、したがって、展開したフラップ500と作動可能な後縁装置504との間のギャップ又はスロットが、ギャップを通過する空気流506の方向において漸進的に狭まる。このような収束ギャップは、特定の高揚力条件下において、所望の空気流特性をもたらすことが知られている。
さらに、許容可能な公差の範囲内に収束ギャップが維持されることを確実なものにするために、作動可能な後縁装置504が第1の形状構成である時に、この作動可能な後縁装置504が高い剛性を有することが望ましい。したがって、第1の起動入力信号は、形状変化と協働して、作動材料の剛性の増大を生じさせる。
非高揚力飛行フェーズ中には、特に巡航中には、作動可能後縁装置504が、抗力の不利益が最小である空気力学的プロファイルを生じさせる形状をとることが望ましい。したがって、フラップ500の格納に応答して、作動可能な後縁装置504は、図5Aに示されているような空気力学的形状を実現する、第2の形状への第2の変形を生じさせるように作動させられる。この第2の形状は、作動材料の中立形状構成に相当しえ、したがって、第1の起動入力信号の印加を停止することによって生じさせられうる。代替策としては、この第2の形状は、第1の起動入力信号とは異なる第2の起動入力信号を作動材料に対して印加することによって生じさせられうる。
別の実施形態に関連して上述したように、典型的には、第1及び/又は第2の入力起動信号の印加によって生じさせられる実際の変形は、厳密には所望の変形に一致しないだろう。生じさせられる実際の変形は、上述の方法によって(及び、特に図2に示されているように)実際の変形に応答して作動材料によって発生させられる出力信号の分析によって測定される。さらに、実際の変形は、上述した(及び、特に図2に示されている)第1及び第2の起動入力信号の能動的な(閉ループ)制御によって制御されてもよい。
特定の実施形態では、作動可能な後縁装置は、作動材料から一体構造の形で形成されてもよいし、及び、他の実施形態では、作動材料の1つ又は複数の部分を備えうる。例えば、図6Aと図6Bとに示されているように、作動材料の層508は、金属又は複合材料のパネル510の下方表面に接着されてもよい。こうした実施形態では、起動入力信号の印加時に作動材料層508の長さの減少によってパネル510内に生じさせられる歪みが、所望の撓みを生じさせるようにパネル510における剪断(shear)を生じさせる。さらに別の実施形態では、作動可能な後縁装置は、マトリックス内に繊維が分散させられている繊維強化複合材構成要素を備えてもよく、及び、電気活性ポリマーが複合材構成要素のマトリックスの中に分布させられていてもよい。
図5の実施形態では、作動可能な後縁部分504は、展開可能なスポイラー502の機尾端縁から延びるが、別の実施形態では、作動可能な後縁装置504は、翼後縁アセンブリ又はシュラウドボックスアセンブリ(shroud box assembly)の固定パネルのような固定された翼部分の機尾端縁(aft edge)から延びうる。
さらに別の実施形態では、代替案として、作動可能な後縁部分504は、後縁フラップのような別の可動制御表面の機尾端縁から延びうる。こうした実施形態では、作動可能な後縁部分は、フラップの機尾端縁に沿って延び且つフラップに対して相対的に作動可能であるフラップタブを提供する。このタブは、このタブの作動材料の作動がこのタブの自由端部がこのタブの固定端部に対して相対的に移動することを生じさせるように、フラップに対して一方の端部において固定されることが可能である。このようにして、フラップの曲率を増大させ、したがって、フラップの展開された高揚力形状構成における揚力を増大させるために、このタブは、このタブの自由端部がフラップに対して相対的に下方に移動するように作動させられることが可能である。
図7E〜図7Fは、作動可能な雨樋316(図3A−Bにも示されている)を示す。図7Aと図7Bは、胴体702上に落ちる雨700が航空機ドア702を通過する乗客の上に雨が滴り落ちることを防止することにおける、雨樋316の役割を示す。本発明の実施形態では、雨樋316は、作動材料から全体的又は部分的に形成されてよく、及び、飛行中に寄生的な抗力を減少させるために格納され(図7C)、及び、航空機が地上にある時には展開させられる(図7D)ように、本明細書に説明されている本発明によって制御されてもよい。本発明の別の実施形態では、雨樋316は、胴体302と雨樋316との間を延びる駆動装置部分316Aを含むことがあり、及び、この駆動装置部分316は、雨樋316が胴体302から離れてその展開形状構成をとるように、雨樋316を押し動かすために、長さにおいて伸張可能である。好ましくは、こうした実施形態の両方では、作動材料の中立的な形状構成が雨樋の格納を実現し、したがって、雨樋の展開状態への雨樋の作動が必要とされる時にだけ、動力が印加されることが必要とされる。
図8は、本発明による作動可能であってよい渦発生装置312(図3Aにおいて識別される)の一例を示す。この渦発生装置312は、着陸進入中に圧力保護(FOPP)空洞800によって発生させられる騒音を減少させるために、FOPP空洞800上において燃料の上流の空気力学的表面上に備えられている。本発明の実施形態では、渦発生装置312は、渦発生装置の形状を変化させるために、本明細書で説明されている方法にしたがって制御される作動材料で全体的又は部分的に形成されてもよい。例えば、この形状は、渦発生装置の突出高さ(即ち、空気力学的表面から突出の距離)又はプロファイルを変化させるために変更されてもよい。この形状は、性能を最適化するために各々の飛行フェーズに関して変化させられてもよく、及び/又は、最適の空気力学的プロファイルを実現するために連続的に変化させられてもよい。
本発明を1つ又は複数の好ましい実施形態に関連して上述してきたが、様々な変化又は変更が、添付されている請求項に記載されている本発明の範囲から逸脱することなしに加えられてもよいということが理解されるだろう。
特に、上述した実施形態は、航空機構成要素の必要とされる変位を実現するために電気活性ポリマーを使用するが、他の実施形態では、圧電特性を有する材料のような他の適切な材料がその代わりに使用されてもよい。
本明細書で説明されている実施形態のすべてにおいて、航空機構成要素は、電気活性ポリマーのような作動材料で一体構造的に形成されていてもよく、又は、1つ又は複数の部分が作動材料を含む複合材構成要素を含んでもよい。
代替策としては、航空機構成要素は、強化繊維がマトリックス内に埋め込まれている繊維強化複合材料を含んでもよい。こうした実施形態では、作動材料は、マトリックス全体にわたって粒子として分散さられてもよく、このことが追加的な製造段階を減少させることと、層間剥離/剥離の危険性を低減させることという利点を提供する。複合材マトリックスの載荷能力を損なうことなしに、又は、許容可能な限界を超えてその質量/寸法を増大させることなしに、必要とされる機械的力を発揮するように、作動構成材料の含有量が十分に高いことを確実なものにするために、作動材料/マトリックス比率が適合化される必要があるだろう。このことは、変形を生じさせるために作動構成要素の伸張を利用する構造に関する、好ましい選択肢である可能性が最も高いと考えられる。
航空機構成要素が繊維強化複合材料を含む実施形態の別の代替案として、作動材料が、複合材料の繊維織りの中にフィラメントの形状で組み入れられてもよい。マトリックス内の位置を変化させることによって(例えば、中立軸線の上方又は下方に、又は、±45°織りに対して平行に)、適切な平面内の歪みを生じさせることによって、x、y、a軸線の両方において(即ち、平面内と平面外において)変形させられる能力を有する複合材構造を設計することが可能である。マトリックスの抵抗率(resistivity)が、作動材料から電荷を放出させる(“bleed”charge away)するような抵抗率である時に、複合材マトリックスの中への作動材料フィラメントの電荷散逸(charge dissipation)を制限するために、注意深い材料選択が必要である。これは、短絡を防止するために変圧器及びモーター巻線で使用される抵抗被覆に類似した、作動材料に対して付着させられる抵抗被覆によって実現されてもよい。さらに、所望の方向に作動材料繊維の塊を適合化させることが、その材料が所望の平面内においてより大きな力を加えること、又は、可変的な度合いの偏向能力を発揮することを可能にする。さらに、このことは、繊維/作動材料比率を所望の平面内で変化させることによって、複合材構造の剛性/強度の適合化を可能にする。

Claims (32)

  1. 航空機構成要素を作動させる方法であって、前記航空機構成要素の少なくとも一部分が、その作動材料に対する電気信号の印加に応答して変形を被る作動材料を備え、及び、前記変形は、前記作動材料の機械的応力の変化を結果的に生じさせる形状変化又は内部形状構成変化を含み、及び、前記変形は、前記作動材料の変形に応答して電気信号を発生させる、方法において、前記方法は、
    a.前記航空機構成要素の前記作動材料に対して起動入力信号を印加し、前記起動入力信号は前記作動材料の所望の変形に対応し、及び、前記航空機構成要素の前記作動材料は前記起動入力信号に応答して実際の変形を被る段階と、
    b.前記作動材料の前記実際の変形を表している出力信号を発生させる段階とを含む、方法。
  2. 発生させられた前記出力信号に基づいて前記起動入力信号を能動的に制御する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 航空機の飛行制御コンピューターからの命令に基づいて前記起動入力信号を変更する段階をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記作動材料は電気活性ポリマーを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記航空機構成要素は繊維強化複合材料で形成されており、及び、前記作動材料は前記繊維強化複合材料のマトリックスの中に埋め込まれている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記航空機構成要素は、航空機の空気力学的表面上に配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記所望の変形は、前記航空機構成要素と、格納形状構成と展開形状構成との間を移動可能であるように構成されている可動制御表面との間の、エアギャップを変更する働きをする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記可動制御表面は後縁フラップを備え、及び、前記所望の変形は、前記航空機構成要素と、前記後縁フラップの前記展開形状構成の形の前記後縁フラップとの間の、収束ギャップを生じさせるように前記エアギャップを変更する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記航空機構成要素は、第1の表面と第2の表面との間に配置されているシールであり、及び、前記第2の表面は、格納形状構成と展開形状構成との間を移動するように構成されている可動制御表面であり、及び、前記段階(a)では、前記シールの所望の変形は、前記第2の表面に向かって第1の方向に前記シールを押し動かす傾向がある、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  10. c.第2の起動入力信号を前記シールの前記作動材料に対して印加する段階であって、前記第2の起動入力信号は、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記シールを押し動かす傾向がある、前記シールの第2の所望の変形に対応し、及び、前記シールの前記作動材料は、前記第2の起動入力信号に応答して第2の実際の変形を被る段階と、
    d.前記シールの前記作動材料の前記第2の実際の変形を表している第2の出力信号を発生させる段階とをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記格納形状構成と前記展開形状構成との間の前記第2の表面の移動に応答して、前記シールの前記作動材料に対して前記第1の起動入力信号又は前記第2の起動入力信号を印加するさらに別の段階を含む、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記航空機構成要素は可動制御表面から突き出し、及び、前記作動材料の前記所望の変形は、前記可動制御表面に対して相対的に前記航空機構成要素の移動を生じさせる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記可動制御表面は、格納形状構成と展開形状構成との間を移動するように構成されている後縁フラップを備え、及び、前記航空機構成要素は前記後縁フラップの後縁から突き出る、請求項12に記載の方法。
  14. 前記航空機構成要素は、雨樋、渦発生装置、NACAダクト、燃料システムアクセスコンポーネントのうちの1つを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記所望の変形と前記実際の変形は、所望の形状変化と実際の形状変化とをそれぞれに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記所望の変形と前記実際の変形は、機械的応力の所望の発生と機械的応力の実際の発生とをそれぞれに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  17. 航空機構成要素を作動させるための航空機構成要素作動システムにおいて、
    前記航空機構成要素作動システムは、その作動材料に対する電気信号の印加に応答して変形するように構成されている作動材料を備える航空機構成要素であって、前記変形は、前記作動材料の機械的応力の変化を生じさせる形状の変化又は内部構成の変化を含み、及び、前記作動材料は、前記作動材料の変形に応答して電気信号を発生させるように構成されている航空機構成要素と、
    前記作動材料の所望の変形に対応して、前記航空機構成要素の前記作動材料に対して起動入力信号を送るように構成されており、及び、さらに、前記作動材料の実際の変形を表している発生させられた出力信号を前記作動材料から受け取るように構成されている、制御装置とを備える、航空機構成要素作動システム。
  18. 前記制御装置は、さらに、前記発生させられた出力信号に基づいて前記起動入力信号を能動的に制御するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記制御装置に対して所望の制御入力信号を印加するように構成されている飛行制御コンピューターを備え、及び、前記制御装置は、さらに、前記所望の制御入力信号に基づいて前記起動入力信号を変更するように構成されている、請求項17又は18に記載のシステム。
  20. 前記作動材料は電気活性ポリマーを含む請求項17〜19のいずれか一項に記載のシステム。
  21. 前記航空機構成要素は繊維強化複合材料で形成されており、及び、前記作動材料は、前記繊維強化複合材料のマトリックスの中に埋め込まれている、請求項17〜19のいずれか一項に記載のシステム。
  22. 前記航空機構成要素は、航空機の空気力学的表面上に配置されるように構成されている、請求項17〜20のいずれか一項に記載のシステム。
  23. 前記所望の変形は、前記航空機構成要素と、格納形状構成と展開形状構成との間を移動可能であるように構成されている可動制御表面との間の、エアギャップを変更する働きをする、請求項17〜22のいずれか一項に記載のシステム。
  24. 前記可動制御表面は後縁フラップを備え、及び、前記所望の変形は、前記航空機構成要素と、前記後縁フラップの前記展開形状構成の前記後縁フラップとの間の、収束ギャップを生じさせるように、前記エアギャップを変更する請求項23に記載のシステム。
  25. 前記航空機構成要素は、第1の表面と第2の表面との間に配置されるように構成されているシールであり、及び、前記第2の表面は、格納形状構成と展開形状構成との間を移動するように構成されている可動制御表面であり、及び、前記シールの所望の変形は、前記第2の表面に向かう第1の方向に前記シールを押し動かす傾向がある、請求項17〜22のいずれか一項に記載のシステム。
  26. 前記制御装置は、第2の起動入力信号を前記シールの前記作動材料に対して印加するように構成されており、前記第2の起動入力信号は、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記シールを押し動かす傾向がある前記シールの第2の所望の変形に対応し、及び、前記システムは、さらに、前記第2の起動入力信号の印加に応答して前記シールの前記作動材料によって発生させられ且つ前記シールの前記作動材料の第2の実際の変形を表している第2の出力信号を受け取るように構成されている、請求項25に記載のシステム。
  27. 前記制御装置は、前記格納形状構成と前記展開形状構成との間の前記第2の表面の移動に応答して、前記シールの前記作動材料に対して第1又は第2の起動信号を印加するように構成されている、請求項25又は26に記載のシステム。
  28. 前記航空機構成要素は可動制御表面から突き出すように構成されており、及び、前記作動材料の前記所望の変形は、前記可動制御表面に対する相対的な前記航空機構成要素の移動を生じさせる、請求項17〜22のいずれか一項に記載のシステム。
  29. 前記航空機構成要素は、雨樋、渦発生装置、NACAダクト、燃料システムアクセスコンポーネントのうちの1つを備える、請求項17〜22のいずれか一項に記載のシステム。
  30. 前記所望の変形と前記実際の変形は、所望の形状変化と実際の形状変化とをそれぞれに含む、請求項17〜29のいずれか一項に記載のシステム。
  31. 前記所望の変形と前記実際の変形は、機械的応力の所望の発生と機械的応力の実際の発生とをそれぞれに含む、請求項17〜29のいずれか一項に記載のシステム。
  32. 請求項17〜31のいずれか一項に記載のシステムを備える、航空機。
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