JP2020204685A - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2020204685A
JP2020204685A JP2019111784A JP2019111784A JP2020204685A JP 2020204685 A JP2020204685 A JP 2020204685A JP 2019111784 A JP2019111784 A JP 2019111784A JP 2019111784 A JP2019111784 A JP 2019111784A JP 2020204685 A JP2020204685 A JP 2020204685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
interposition
fiber unit
fiber cable
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019111784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7269108B2 (ja
Inventor
貴博 三浦
Takahiro Miura
貴博 三浦
安冨 徹也
Tetsuya Yasutomi
徹也 安冨
勇樹 新山
Yuuki Niiyama
勇樹 新山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2019111784A priority Critical patent/JP7269108B2/ja
Publication of JP2020204685A publication Critical patent/JP2020204685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7269108B2 publication Critical patent/JP7269108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】内部の光ファイバ心線の引き抜き抵抗が高く、分岐作業性に優れる光ファイバケーブルを提供する。【解決手段】光ファイバユニット17の側方であって、防護壁の間には、介在5が設けられる。介在5は、光ファイバユニット17に接触するように配置される。介在5は、光ファイバケーブルの長手方向にSZ配置される。外被3のノッチ11を長手方向に切断することで、破断部21によって、防護壁の上下の外被3が分割され、テンションメンバ9を含む外被3が分割される。ここで、テンションメンバ9が含まれる切断後の外被3を第1分離片とし、防護壁で分離される外被3を第2分離片とする。光ファイバケーブル1の任意の位置の長さ40cmの範囲において、介在5が一対の第1分離片にまたがらないように介在5のSZ配置のピッチPが設定される。【選択図】図5

Description

本発明は、引き抜き抵抗が高く、分岐作業性に優れる光ファイバケーブルに関するものである。
従来、光ファイバケーブルは、光ファイバ心線が外被で被覆されたものが用いられている。使用時には、このような光ファイバ心線が分岐され、複数の住居等に配線される。
このような、光ファイバケーブルとしては、例えば、光ファイバ心線の両側に引張り及び圧縮に対する耐力を有するテンションメンバを平行に配して、ケーブル外被で一括被覆し、テンションメンバが配されていない側である光ファイバ心線の上下に、光ファイバ心線の配列幅より幅広で、光ファイバ心線に接触するように合成樹脂製の防護壁を配した光ファイバケーブルがある(特許文献1)。
特開2008−70601号公報
このような光ファイバケーブルを分岐させる際には、外被を複数に分割して、内部の光ファイバ心線を取り出す必要がある。この際、光ファイバ心線と外被の融着を避けて、両者を容易に分離するため、光ファイバ心線に沿って直線状に介在を配置する場合がある。
しかし、通常、介在はポリプロピレンやポリエステルなどの樹脂製であるが、このような樹脂材料は、高温になると結晶再配列および分子配向緩和によって熱収縮を生じるものが多い。例えば、このような樹脂材料の熱収縮率は数%に及ぶ。このため、樹脂材料を光ファイバ心線に直線状に沿わせて配置した構造では、光ファイバケーブル製造時の熱や、日射等の熱で収縮し、光ファイバケーブルの蛇行の要因となる。
また、光ファイバケーブルが曲げられた状態で樹脂材料が収縮すると、この樹脂材料がショートカットを起こして曲げの内側に寄り、その下側に挟み込まれた光ファイバ心線が圧迫されて損失増加が発生する恐れがある。
一方、介在と光ファイバ心線とを接触させることによって、光ファイバ心線のすべりが抑制される。このため、介在と接触している光ファイバ心線の引き抜き抵抗を高めることができる。しかし、介在と接触していない部位の光ファイバ心線の引き抜き抵抗を高めることはできない。
これに対し、光ファイバ心線の周りに介在を螺旋状に巻き付けて配置する方法がある。しかし、介在が熱収縮すると光ファイバ心線が介在により締め付けられ、損失増加が発生する恐れがある。また、前述したように、光ファイバケーブルを分岐させる際には、外被を分割して内部の光ファイバケーブルの内部から光ファイバ心線を取り出すが、介在が邪魔となって、外被をうまく分割できない恐れがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、内部の光ファイバ心線の引き抜き抵抗が高く、分岐作業性に優れる光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
前述した目的を達するために本発明は、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバユニットと、断面において、前記光ファイバユニットと接触するように配置される介在と、前記光ファイバユニットの両側に設けられるテンションメンバと、前記光ファイバユニット、前記介在および前記テンションメンバを覆うように設けられる外被と、を具備し、前記外被の対向する外周部にそれぞれ一対のノッチが形成され、前記ノッチから前記外被を破断させることで、前記テンションメンバが含まれる一対の第1分離片と、一対の第2分離片とに分離することが可能であり、任意の位置の長さ40cmの範囲において、前記介在は、一対の前記第1分離片にまたがらないように、長手方向にSZ配置されることを特徴とする光ファイバケーブルである。
前記介在は、前記光ファイバユニットを挟むように2カ所に配置されてもよい。
長手方向に対する前記介在のSZの変位角度は、30度以上300度以下であることが望ましい。
長手方向の少なくとも一部において、前記光ファイバユニットと前記介在とが、異なる撚り方向で撚られていることが望ましい。
第2の発明は、複数の光ファイバ心線からなる光ファイバユニットと、前記光ファイバユニットの外周に巻き付けられ押さえ巻きと、断面において、前記押さえ巻きと接触するように、前記押さえ巻きの内部と外部のそれぞれに配置される介在と、前記光ファイバユニットの両側に設けられるテンションメンバと、前記光ファイバユニット、前記介在および前記テンションメンバを覆うように設けられる外被と、を具備し、前記外被の対向する外周部にそれぞれ一対のノッチが形成され、前記ノッチから前記外被を破断させることで、前記テンションメンバが含まれる一対の第1分離片と、一対の第2分離片とに分離することが可能であり、任意の位置の長さ40cmの範囲において、前記押さえ巻きの外部に配置され介在は、一対の前記第1分離片にまたがらないように、長手方向にSZ配置され、
長手方向の少なくとも一部において、前記押さえ巻きの内外に配置される前記介在が、互いに異なる撚り方向で撚られていることを特徴とする光ファイバケーブルである。
第1及び第2の発明において、前記介在は、ヤーンであることが望ましい。
第1、第2の発明によれば、介在がSZ配置されているため、介在が熱収縮した場合でも、SZ状の蛇行がわずかに解消されるだけであり、光ファイバケーブルや光ファイバ心線への影響を抑制することができる。また、介在をSZ配置することで、より多くの光ファイバ心線と接触させて、光ファイバ心線の引き抜き抵抗を高めることができる。
また、通常、光ファイバケーブルからの光ファイバ心線の取り出し作業は、作業手順として光ファイバケーブルの外被を約40cmにわたって切断して作業を行うことが一般的である。一方、一対のテンションメンバを有する光ファイバケーブルの外被を分割すると、テンションメンバを含む一対の第1分離片が生じる。本発明では、分離作業において分割する長手方向の40cmの範囲において、一対のテンションメンバを含む第1分離片に介在がまたがることがない。このため、各分離片を効率良く分割して、内部の光ファイバ心線を容易に取り出すことができる。
また、光ファイバユニットを挟むように2カ所に介在を設ければ、介在による光ファイバ心線の引き抜き抵抗をより効率良く高めることができる。
特に、介在の変位角度が適切であれば、引き抜き抵抗増大の効果と、分岐作業性向上の効果をより確実に得ることができる。
また、長手方向の少なくとも一部において、光ファイバユニットと介在とが、異なる方向で撚られていることで、介在が熱収縮した場合でも、介在が光ファイバユニットの内部に入り込みにくく、また、引き抜き抵抗をより高めることができる。
特に、第2の発明によれば、光ファイバユニットの外周に押さえ巻きを巻き付け、介在を押さえ巻きの内部と外部にそれぞれ配置することで、上記の効果を得るための構成について、2つの内外の介在に対してそれぞれ独立して設計することができるため、制御が容易である。
なお、外被と融着せず、表面が平滑な押さえ巻きを使用した場合、押さえ巻きと、光ファイバ心線及び外被との摩擦力が小さくなりやすい。一方、光ファイバ心線には剛性があるため、例えば光ファイバユニットをSZ状に撚った場合、撚りが元に戻ろうとする。この際、押さえ巻きは光ファイバ心線に対して滑りやすいため、押さえ巻きを使用した場合には、光ファイバ心線のSZ撚りが解消して直線状になってしまい、ケーブルを曲げた際曲げの内側の心線が蛇行し損失増加する要因となる。
これに対し、通常、介在は、外被や光ファイバユニットに対して十分な摩擦力を有するため、光ファイバユニットの撚りの戻りを介在によって抑制することができる。この際、押さえ巻きの内外の介在が完全に同一方向に撚られていると、光ファイバユニットとともに、内外の介在の撚りも元に戻る恐れがあるが、少なくとも一部に撚りの方向の異なる部位があれば、当該部位において、介在の撚りの戻りが抑制される。このため、介在と接触する光ファイバユニットの撚りを保持することができる。
特に、介在がヤーンであれば、周囲の部材との摩擦力が十分に高く、効率良く光ファイバ心線の引き抜き抵抗を高めることができる。
本発明によれば、内部の光ファイバ心線の引き抜き抵抗が高く、分岐作業性に優れる光ファイバケーブルを提供することができる。
光ファイバケーブル1の断面図。 光ファイバケーブル1の介在5の配置を示す概念図。 (a)、(b)は、光ファイバケーブル1における介在5の配置の変化を示す断面図。 (a)、(b)は光ファイバケーブル1の分割方法を示す図。 (a)は、介在5の位置変化範囲を示す断面図、(b)は、(a)の介在5の位置変化を示す概念図。 (a)は、介在5の他の位置変化範囲を示す断面図、(b)は、(a)の介在5の位置変化を示す概念図。 光ファイバケーブル1aの断面図。 (a)、(b)は、光ファイバケーブル1aにおける介在5の配置の変化を示す断面図。 (a)は、光ファイバケーブル1bの断面図、(b)は、光ファイバケーブル1cの断面図。 光ファイバケーブル1dの断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、光ファイバケーブル1の断面図である。光ファイバケーブル1は、外被3、介在5、光ファイバユニット17、テンションメンバ9、防護壁13、支持線15等により構成される。
光ファイバケーブル1の断面略中央位置には、光ファイバユニット17が配置される。光ファイバユニット17は、複数の光ファイバ心線7からなる。光ファイバ心線7は、例えば複数の光ファイバ素線が長手方向に間欠的に接着された光ファイバテープ心線である。図示した例では、複数の光ファイバ心線7が複数段に重ねられて配置される。なお、光ファイバユニット17は、例えば一方向に螺旋状に撚られていてもよく、またはSZ状に撚られていてもよい。
光ファイバケーブル1の断面において、光ファイバユニット17の全体を上下方向から挟み込むように、一対の防護壁13が設けられる。防護壁13は、例えばナイロンテープ等であり、外被3との剥離性が良いものが使用される。防護壁13は、光ファイバユニット17よりも幅広に形成される。なお、防護壁13は、最上段および最下段の光ファイバ心線7と接触する。防護壁13は、敷設後にセミの産卵から内部の光ファイバ心線7を保護するものである。また、防護壁13によって、後述する光ファイバ心線7の分岐時に、内部の光ファイバ心線7の取り出し性を高めるものである。
防護壁13の対向方向に対して略直交する方向であって、光ファイバユニット17の両側方には、一対のテンションメンバ9が設けられる。テンションメンバ9は、光ファイバケーブル1の張力を負担する。テンションメンバ9は、例えば鋼線、モノフィラメント、アラミド繊維等による繊維補強プラスチック等が使用でき、望ましくは亜鉛メッキ鋼線を使用することができる。
光ファイバ心線7が設けられるケーブル部には、支持線部が連結される。支持線部には、支持線15が設けられる。支持線15は、光ファイバケーブル1を敷設する際に、光ファイバケーブル1を支持するためのものである。支持線15は、例えば亜鉛アルミニウムメッキ鋼線を使用することができる。
光ファイバユニット17の側方であって、防護壁13の間には、介在5が設けられる。介在5は、光ファイバユニット17に接触するように配置される。介在5は、ヤーン(マルチフィラメント(繊維や繊維状に加工したものの集合体)を含む)やテープ、あるいは棒状のコルデルによって形成されるが、ヤーンであることが望ましい。
ヤーンの材質としては、ガラス繊維、アラミド繊維、PP(ポリプロピレン)繊維、PE(ポリエチレン)繊維、PET(ポリエステル)繊維、ナイロン繊維、カーボン繊維や、これらを複数層で構成したものを用いることができる。また、それぞれの繊維を単独ではなく複合して集合したものを用いることもできる。また、上記のモノフィラメント繊維を織物や不織布として紐状としたものや、またはポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステルやナイロンなどをスプリットヤーン加工したもの(延伸加工したフィルムを、延伸方向と直角に所定の幅と長さで複数のスリットを入れて網目状に加工したもの)を、更に細い紐状としたものなどを用いることもできる。
また、介在5は、ヤーンが所定量撚られて形成されてもよい。ヤーンに撚りを加えることで、光ファイバケーブルを押出成形する際に、ヤーンの変形や繊維のばらけを抑制することができる。このため、光ファイバ心線7の配列乱れや、これに伴う伝送損失の増加を防止することができる。また、介在5として吸水ヤーンを使用すれば、光ファイバケーブル内の走水を防ぐことができる。
また、介在としてテープを使用する場合、テープの材質としては、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエステル)、ナイロンを用いることができる。
また、介在5として棒状のコルデルを使用する場合、コルデルの材料としては、ポリオレフィン系樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、UV樹脂、繊維FRPなどのプラスチック製材料を用いることができる。なお、介在5の配置については、詳細を後述する。
介在5、光ファイバユニット17、防護壁13、テンションメンバ9、支持線15は、外被3によって一体化される。すなわち、光ファイバユニット17、防護壁13、介在5およびテンションメンバ9が、外被3で覆われる。外被3は、例えばポリオレフィン系樹脂製であり、望ましくはLLDPE(直鎖状短鎖分岐ポリエチレン)等を使用することができる。
外被3の外周には、ノッチ11が形成される。より詳細には、外被3の対向する外周部(図中上下面)であって、上下のそれぞれの防護壁13に対応する位置に、それぞれ一対のノッチ11が形成される。すなわち、ノッチ11は、計4か所に配置される。ノッチ11は、例えばケーブル分割工具などによって、光ファイバケーブル1を分割する起点部となる。
次に、介在5の配置について詳細を説明する。図2は、光ファイバケーブル1の側面図であって、介在5の配置を示す概念図である。図2に示すように、介在5は、光ファイバケーブル1の長手方向にSZ状に配置される(正逆方向に交互に撚られる)。
図2のA−A線断面図は、SZ配置の撚り中央位置であって図1に対応する。また、図3(a)は、図2のB−B線断面図であり、介在5が、図1の状態から図中時計方向に撚られた状態を示す図、図3(b)は、図2のC−C線断面図であり、介在5が、図1の状態から図中反時計方向に撚られた状態を示す図である。このように、介在5は、光ファイバユニット17の外周側において、光ファイバユニット17と接触しながら、長手方向に対してその位置が変化する。
なお、介在5は、長手方向に対して光ファイバユニット17の周方向の位置が変化するが、介在5が光ファイバユニット17の内部に入り込むことはない。すなわち、長手方向のいずれの位置においても、介在5は、光ファイバユニット17の外周に位置する。
また、前述したように、光ファイバユニット17は撚られていることが望ましいが、光ファイバユニット17と介在5とは別々に撚られていることが望ましい。例えば、光ファイバユニット17が一方向の螺旋撚りに対して、介在5をSZ配置とするか、光ファイバユニット17がSZ撚りの場合には、両者のSZ配置のピッチ又は位相が互いに異なるようにすることが望ましい。このようにすることで、長手方向の少なくとも一部において、光ファイバユニット17と介在5とが、異なる撚り方向で撚られている部位を形成することができる。このため、介在5が光ファイバユニット17の内部に入り込むことを抑制するとともに、後述する光ファイバ心線7の引き抜き抵抗を高めることができる。
ここで、介在5がヤーンである場合であって、ヤーンの繊度が大きくヤーンの外径が大きくなる場合には、ヤーンがSZ状に配置される事で、ヤーンが位置する側のケーブルの外径が膨らみ、長手方向で光ファイバケーブル1の形状が不均一になる。このため、光ファイバケーブル1の形状を均一にするためには、ヤーンの繊度を2000デニール以下にする事が望ましい。
次に、光ファイバケーブル1を用いた分岐作業について説明する。まず、図4(a)に示すように、支持線部とケーブル部とを分割する。また、ノッチ11には、分割工具の切断刃23が配置される。
この状態から、切断刃23を防護壁13まで挿入して、外被3のノッチ11を長手方向に切断する。このようにすることで、図4(b)に示すように、光ファイバユニット17に対して、破断部21によって、防護壁13の上下の外被3が分割され(図中矢印F方向)、かつ、テンションメンバ9を含む外被3が分割される(図中矢印E方向)。
ここで、テンションメンバ9が含まれる切断後の外被3を第1分離片19aとし、防護壁13で分離される外被3を第2分離片19bとする。すなわち、ノッチ11から破断部21で外被3を破断させることで、テンションメンバ9が含まれる一対の第1分離片19aと、防護壁13で分離される(テンションメンバ9を含まない)一対の第2分離片19bの4つの分離片に分離することが可能である。
なお、外被3と一部の光ファイバ心線7が接触するため、外被3と光ファイバ心線7が融着する可能性があるが、外被3の押し出し条件や金型設計等を適切にすることで、この影響を低減することができる。
図4(b)に示す状態では、介在5は、図中左側の第1分離片19aと一体化して分離される。しかし、前述したように、光ファイバケーブル1の長手方向に対して、介在5の配置は変動する。従って、全長にわたって図4(b)に示すように、介在5が一方の第1分離片19aと一体化するわけではない。
図5(a)は、介在5の変位範囲を示す断面図である。本実施形態では、SZ配置の中心位置を、図5(a)に示す位置(図中O線上)とする。なお、介在5の位置とは、介在5の周方向に対する中央の位置とする。すなわち、本実施形態では、SZ配置の中心において、介在5は、一対のテンションメンバ9の中心を通り、一方(図中左側)のテンションメンバ9と対向する位置に配置される。
介在5は、SZ配置の中心位置Oから時計回り(図中+方向)と反時計回り(図中−方向)とに交互に位置が変化する。ここで、図中HとIは、破断部21で外被3を破断した際に、テンションメンバ9を含む第1分離片19aとなる範囲である。すなわち、介在5は、その周方向の位置によって、第1分離片19aと一体となる範囲と、第1分離片19aとは一体にならない範囲とに位置する可能性がある。
図5(b)は、介在5の長手方向の位置を示す概念図であり、横軸は光ファイバケーブル1の長手方向に対応し、縦軸は、SZ配置の中心位置Oに対して正逆方向の変位角度を示したものである。すなわち、180°は、図5(a)において右側のテンションメンバ9と対向する位置となる。また、図中のQが、介在5の位置を示し、図中Pは、SZ配置のピッチを示す。
ここで、図5(b)のHとIは、図5(a)のHとIの角度範囲に対応する。すなわち、図5(b)において、介在5がH範囲内にある長手方向の範囲では、介在5は、図4(b)の左側の第1分離片19aと一体化されて分離され、介在5がI範囲内にある長手方向の範囲では、介在5は、図4(b)の右側の第1分離片19aと一体化されて分離される。また、介在がHとIの範囲にない部位(図中範囲J)では、介在5は、各分離片とは別に分離される。
前述したように、光ファイバケーブル1からの光ファイバ心線7の通常の取り出し作業は、作業手順として光ファイバケーブル1の外被3を約40cmにわたって切断して作業を行うことが一般的である。このため、光ファイバ同士の接続部を収容するクロージャも、約40cmの余長を収容できるものが多い。
本実施形態では、介在5が第1分離片19aに含まれない長さ範囲である長さJを、取り出し作業で切断する長さである40cm以上とする。このようにすることで、光ファイバケーブル1の任意の長手方向の位置で40cm破断させた際に、介在5が、2つの第1分離片19a(すなわち、図中HとI)にまたがって配置されることがない。
前述したように、第1分離片19aに対応する位置では、介在5と第1分離片19aは一体化する。このため、光ファイバケーブル1を分離させた際に、介在5が一対の第1分離片19aの両者にまたがって配置されてしまうと、介在5によって、一対の第1分離片19a同士がつながってしまう。このため、各分離片を完全に分離することができない。この結果、内部の光ファイバ心線7の取り出し作業の妨げとなる恐れがある。
一方、介在5が一方の第1分離片19aのみとしか一体化していないと、全ての分離片同士を容易に分離することができる。なお、図中HとIの間では、介在5は各分離片と一体化されずに分離されるため、内部の光ファイバ心線7の取り出し作業に影響はない。
このように、光ファイバケーブル1の任意の位置の長さ40cmの範囲において、介在5が一対の第1分離片19aにまたがらないように介在5のSZ配置のピッチ等を設定することで、内部の光ファイバ心線の取り出し作業性が良好となる。
なお、図5に示す例では、介在5のSZ配置の中心位置Oが、一方のテンションメンバ側と対向する位置としたが、これには限られない。例えば、図6(a)は、介在5のSZ配置の中心位置O’が、図5に対して垂直な位置であって、防護壁13と光ファイバユニット17との間にある場合を示す断面図であり、図6(b)は、この場合の介在5の長手方向の位置を示す概念図である。
図5(a)と同様に、介在5は、SZ配置の中心位置O’から時計回り(図6(a)の+方向)と反時計回り(図6(a)の−方向)とに交互に位置が変化する。この場合でも、図中HとIは、第1分離片19aと介在5とが一体化する範囲を示す。また、介在がHとIの範囲にない部位(図中範囲M)では、介在5は、各分離片とは別に分離される。
本実施形態では、介在5が第1分離片19aに含まれない長さ範囲である長さMを、取り出し作業で切断する長さである40cm以上とする。このようにすることで、光ファイバケーブル1の任意の長手方向の位置で40cm破断させた際に、介在5が、2つの第1分離片19a(すなわち、図中HとI)にまたがって配置されることがない。このように、介在5のSZ配置の中心位置に応じて、介在5が、一対の第1分離片19aのいずれにも含まれない長さ(J、M)が40cm以上となるように、SZ配置のピッチP等を設定することで、内部の光ファイバ心線7の取り出し作業が容易となる。
このように、介在5が、光ファイバケーブル1の40cmの長さ範囲において、両方の第1分離片19aにまたがらないようにするためには、介在5のSZ配置のピッチPを大きくしていけばよい。SZ配置のピッチPが大きくなれば、介在5が40cm範囲で両方の第1分離片19aと一体化することを抑制することができる。一方、介在5のSZ配置のピッチPを大きくしすぎると、介在5を直線状配置した場合に近づいていくため、SZ配置とした効果が小さくなる。このため、介在5のSZ配置のピッチPは、300cm以下であることが望ましい。
また、長手方向に対するSZ配置の変位角度(SZ配置の中心に対する正方向角度と逆方向角度の和であって、図5(b)におけるQの最小角度〜最大角度までの角度差)は、30度以上300度以下であることが望ましい。変位角度が小さすぎると、SZ配置とした効果が小さい。また、変位角度が大きすぎると、一対の第1分離片19aのいずれにも含まれない長さ(J、M)を40cm以上とするためには、ピッチPを大きくしなければならず、SZ配置とした効果が小さくなる。
なお、例えば、介在5が、図5(a)の配置である場合において、介在5が、SZ配置の中心Oから、範囲Iに入らない範囲でSZ配置を行う場合(すなわち、SZ配置の変位角度が所定以下の場合)には、ピッチPによらずに、介在5が、図中右側の第1分離片19aと一体化することがない。同様に図6(a)の配置である場合において、介在5が、SZ配置の中心O’から、範囲H及びIに入らない範囲でSZ配置を行う場合には、ピッチPによらずに、介在5が、第1分離片19aと一体化することがない。
なお、実際には、介在5は周方向に所定の長さを有する。このため、介在5の中心位置が範囲H、Iにない場合でも、介在5の一部が第1分離片19aと一体化するおそれがある。したがって、介在5のSZ配置のピッチ等の設定の際には、介在5のサイズ(すなわち、介在5の時計回りの先端位置と、反時計回りの先端位置)も考慮して設定される。
以上、本実施の形態によれば、介在5がSZ配置されているため、介在5が熱収縮した際に、介在5のSZ配置が多少伸びることができるため、光ファイバ心線7への影響を抑制することができる。このため、伝送損失の増大を抑制することができる。
また、介在5がSZ配置されているため、介在5と光ファイバユニット17とを効率良く接触させることができる。例えば、介在5を直線状に配置する場合と比較して、介在5と光ファイバユニット17との接触長を長くすることができる。このため、光ファイバ心線7の引き抜き抵抗を高めることができる。
この際、介在5は、光ファイバユニット17と一体で撚り合わせられないため、光ファイバ心線7を引き抜く際に、介在5と光ファイバユニット17の撚りが戻り、光ファイバ心線7が外被3から引き抜かれることがない。また、介在5が、光ファイバユニット17とともに撚り合わせられていないため、介在5が熱収縮した際に、介在5が光ファイバ心線7同士の間に入り込み、光ファイバ心線7を押圧することにより伝送損失が増大することを抑制することができる。特に、介在5が一方向の螺旋巻きではないため、熱収縮等によって、内部の光ファイバ心線7が締め付けられて、伝送損失が増大することを抑制することができる。
また、光ファイバ心線7は剛性が大きいため、光ファイバユニット17が撚られていると、光ファイバユニット17には、撚りが戻ろうとする力が生じる。この際、介在5と光ファイバユニット17との撚り方向が異なる部位があることで、光ファイバユニット17の撚りが戻ろうとすると、介在5の撚りがきつくなる方向となるため、介在5が、光ファイバユニット17の撚りの戻りの抵抗となる。このため、光ファイバユニット17の撚りを保持することができる。
また、光ファイバケーブル1の外被3を分割して、内部の光ファイバ心線7を取り出す際に、取り出し長さの範囲において、テンションメンバ9を含む一対の第1分離片19aに介在5がまたがって配置されることがない。このため、各分離片を容易に分離して、内部の光ファイバ心線7を取り出すことができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態にかかる光ファイバケーブル1aを示す断面図である。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成については、図1〜図6と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
光ファイバケーブル1aは、光ファイバケーブル1と略同様の構成であるが、介在5が、光ファイバユニット17を挟むように2カ所に配置される点で異なる。それぞれの介在5は、長手方向に対してそれぞれSZ配置される。
図8(a)、図8(b)は、それぞれの介在5の配置の変化を示す図であり、図3(a)、図3(b)に対応する図である。光ファイバユニット17の両側に配置されたそれぞれの介在5は、互いに同一の方向(時計回り又は反時計回り)に同一のピッチでSZ配置となる。すなわち、介在5同士が交差することはない。
なお、介在5のSZ配置の中心位置は、図7に示すように、テンションメンバ9と対向する位置でなくてもよく、例えば、図7の介在5の配置に対して垂直な方向(すなわち、防護壁13の対向方向)としてもよい。いずれにしても、介在5同士は、互いに光ファイバユニット17の周方向に対して180°反対側に配置される。
また、介在5が光ファイバユニット17を挟み込むように2つ配置される場合には、それぞれの介在5のSZ配置の変位角度を小さくしてもよい。例えば、図5(b)において、一方の介在5が、SZ配置中心0°に対して±90°以下の範囲とし、他方の介在5が、SZ配置中心180°に対して±90°以下の範囲としてもよい。このようにすることで、それぞれの介在5が、他方の第1分離片19aと一体化することがないため、SZ配置のピッチを小さくすることができる。
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、介在5が2つ配置されるため、介在5と光ファイバユニット17との接触面積を大きくすることができ、より効率良く光ファイバ心線7の引き抜き抵抗を高めることができる。
次に、第3の実施形態について説明する。図9(a)は、第3の実施形態にかかる光ファイバケーブル1bを示す断面図である。光ファイバケーブル1bは、光ファイバケーブル1と略同様の構成であるが、押さえ巻き25が設けられる点で異なる。光ファイバケーブル1bの光ファイバユニット17は、複数の光ファイバ心線7が押さえ巻き25によって巻き付けられて形成される。
押さえ巻き25としては、PET等のプラスチック製のテープ部材や不織布などを用いることができる。なお、押さえ巻き25を配置する場合、セミの産卵を防ぐ必要のないケーブルや、セミの産卵管を通さないような高強度の外被3を使用する場合は、防護壁13を配置しなくてもよい。この場合、光ファイバケーブル1bの端末でノッチ11に沿って切り込みを入れ、長手方向に外被3を切り裂くことで押さえ巻き25が取り出され、押さえ巻き25を取り除くことで光ファイバ心線7を取り出すことができる。
なお、この場合には、介在5は、押さえ巻き25の外周に接するように配置される。すなわち、介在5は、押さえ巻き25を含む光ファイバユニット17の外周部に接触する。このように、介在5によって光ファイバユニット17が抑えられるため、内部の光ファイバ心線7の引き抜き抵抗を高めることができる。
なお、より効率良く光ファイバ心線7の引き抜き抵抗を高めるためには、図9(b)に示す光ファイバケーブル1cのように、介在5が押さえ巻き25の内部に配置されてもよい。この場合には、押さえ巻き25の内部であって、光ファイバ心線7の周囲に介在5がSZ配置される。
ここで、内部の光ファイバ心線7の取り出し性を考慮すると、押さえ巻き25は、外被3とは融着しないことが望ましい。また、特に押さえ巻き25が、表面が平滑であり滑りやすい材質を用いると、内部の光ファイバ心線7との摩擦力が小さくなるため、押さえ巻き25のみでは、光ファイバ心線7の引き抜き抵抗を高めることができない。
一方、前述したように、光ファイバユニット17もSZ撚りされる場合がある。この場合には、光ファイバ心線7の剛性によって、光ファイバユニット17の撚りが戻ろうとする力が生じる。しかし、前述したように、押さえ巻き25は、光ファイバ心線7や外被3をグリップする効果が弱く、滑りやすいため、押さえ巻き25を使用した場合には、光ファイバユニット17のSZ撚りが元に戻り、直線状になってしまい、光ファイバケーブルを曲げた際に、曲げの内側の光ファイバ心線が蛇行し損失増加する恐れがある。
これに対し、図10に示す光ファイバケーブル1dのように、押さえ巻き25の内部と外部のそれぞれに介在5、5aを配置してもよい。介在5、5aは、押さえ巻き25の内面と外面にそれぞれ接触する。なお、介在5、5aは、押さえ巻き25と比較して、周囲の外被3及び光ファイバ心線7との摩擦抵抗が大きい。
この場合には、内部の介在5は、光ファイバユニット17と同一のピッチ及び位相でSZ撚りを行うことで、製造が容易である。一方、外部の介在5aは、介在5とは異なるピッチ又は位相でSZ撚りされる。すなわち、長手方向の少なくとも一部において、押さえ巻き25の内部と外部のそれぞれの介在5、5aが、互いに異なる撚り方向で撚られる。例えば、外側の介在5aは、内部の介在5に対して、同一ピッチで、1/2周期だけ位相をずらして配置される。
このようにすることで、例えば光ファイバユニット17がS方向の撚り部位では、外側の介在5aがZ方向の撚りとなる。このため、光ファイバユニット17及び介在5の撚りが戻ろうとすると、外側の介在5aの撚りがきつくなる方向になるため、光ファイバユニット17及び介在5の撚りの戻りの抵抗となり、この撚りの戻りを抑制することができる。
以上、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、押さえ巻き25を用いることで、光ファイバ心線7と外被3とが融着することを抑制することができる。
複数種類の光ファイバケーブルを作成し、温度サイクル時の伝送損失の増加、取り出し性、ケーブルの蛇行及び光ファイバ心線の引き抜き力を評価した。
Φ0.25mmの光ファイバ心線を用いた4心間欠テープ心線を、6枚螺旋状に撚り合わせ、24心の光ファイバユニットとした。また、介在として1500d(デニール)のポリプロピレンスプリットヤーン(紐状)を用いた。なお、光ファイバケーブルを製造する前に、この介在を130℃中で30分加熱して熱収縮率を測定したところ、3%であった。
防護壁として、0.2mm厚×3.2mm幅のナイロンテープを用いた。テンションメンバは、Φ0.5mmの亜鉛メッキ鋼線用いた。支持線は、Φ2.6mm亜鉛アルミメッキ鋼線を用いた。外被は、LLDPEを用いた。
押さえ巻きとしては、厚さ40μmのPETフィルムを用いた。介在は、押さえ巻きの内部に1本配置した。結果を表1に示す。
Figure 2020204685
表中「第1分離片のまたがり」は、任意の40cmの長さにおいて、テンションメンバを含む一対の第1分離片に介在がまたがって配置されたものを「あり」とし、いずれの部位でも、40cm長さにおいて、介在5が一方の第1分離片のみと一体化するか、いずれの第1分離片とも一体化していなかったものを「なし」とした。
また、表中「SZピッチ」とは、介在が正方向へ回転後、反転して逆方向に回転し、元の位置に戻るまでの光ファイバケーブルの長さ(図5(b)のP)である。
また、表中の「変位角度」とは、正方向と逆方向の回転角度の合計を示すもので、例えば、図5(b)において、最小角度〜最大角度までの総角度差である。
温度サイクルは、ケーブルを胴径500mmのドラムに巻き付け、IEC60794−1−22に準じた方法で温度サイクル試験を行い、その間の損失変動をOTDRで測定した。温度サイクルは−30°〜70°を1サイクルとして、10サイクル繰り返した。保持時間は各温度6時間とした。損失増加の最大値が0.08dB/km以下であれば合格、かつ良好な結果(○)、0.09dB/km以上0.1dB/km以下であれば合格(△)0.1dB/kmより大きければ不合格(×)とした。
「取り出し性」評価は、長さ1mのケーブル中間部400mmをケーブル解体工具で切り込みを入れ、外被を分割し、内部から光ファイバ心線を取り出した。この時、容易に光ファイバ心線を取り出せたものを合格(○)、介在を取り除きづらく光ファイバ心線が取り出しづらかったものを不合格(×)とした。
また、「ケーブルの蛇行」は、製造後、及び上記の温度サイクル試験後の光ファイバケーブルを水平な床の上で10m直線状に延線し、ケーブルの蛇行の有無を観察した。ケーブルの蛇行が見られなかったものを合格(○)、蛇行したものを不合格(×)とした。
また、「引き抜き力」は、11mのケーブルの内、両端末50cmの外被および他の部材を除去して、光ファイバ心線を取り出した。次に、片端の光ファイバユニットを引張り、逆端の光ファイバユニットが移動し始めた時の張力を光ファイバ心線の引抜力として測定した。引抜力が25N/10m以上であれば合格かつ良好な結果(○)、20N/10m以上25N/10m未満であれば合格(△)、20N/10m未満であれば不合格(×)とした。
結果より、第1分離片のまたがりのない実施例1〜11は、いずれも取り出し性が〇評価であった。また、介在がSZ配置であるため、損失増加、蛇行、引き抜き力は△以上であった。これに対し、第1分離片のまたがりのある比較例1〜3は、取り出し性が×であった。また、変位角度の小さい比較例4は、温度サイクル試験後ケーブルの蛇行が発生した。また、介在をS撚りで配置した比較例5は、温度サイクルにおいて損失増加が発生し、×となった。また、介在がSZ配置でない比較例6は、損失増加、蛇行、引き抜き力が×であった。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、各実施形態は、互いに組み合わせることができることは言うまでもない。また、介在5のSZ配置の中心位置が、長手方向に対して一定の位置でなくてもよい。例えば、介在5の時計回り方向の変位角度と、反時計回り方向の変位角度を異なるようにしてもよい。
1、1a、1b、1c………光ファイバケーブル
3………外被
5、5a………介在
7………光ファイバ心線
9………テンションメンバ
11………ノッチ
13………防護壁
15………支持線
17………光ファイバユニット
19a………第1分離片
19b………第2分離片
21………破断部
23………切断刃
25………押さえ巻き

Claims (6)

  1. 複数の光ファイバ心線からなる光ファイバユニットと、
    断面において、前記光ファイバユニットと接触するように配置される介在と、
    前記光ファイバユニットの両側に設けられるテンションメンバと、
    前記光ファイバユニット、前記介在および前記テンションメンバを覆うように設けられる外被と、
    を具備し、
    前記外被の対向する外周部にそれぞれ一対のノッチが形成され、
    前記ノッチから前記外被を破断させることで、前記テンションメンバが含まれる一対の第1分離片と、一対の第2分離片とに分離することが可能であり、
    任意の位置の長さ40cmの範囲において、前記介在は、一対の前記第1分離片にまたがらないように、長手方向にSZ配置されることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記介在は、前記光ファイバユニットを挟むように2カ所に配置されることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 長手方向に対する前記介在のSZ配置の変位角度は、30度以上300度以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 長手方向の少なくとも一部において、前記光ファイバユニットと前記介在とが、異なる撚り方向で撚られていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  5. 複数の光ファイバ心線からなる光ファイバユニットと、
    前記光ファイバユニットの外周に巻き付けられ押さえ巻きと、
    断面において、前記押さえ巻きと接触するように、前記押さえ巻きの内部と外部のそれぞれに配置される介在と、
    前記光ファイバユニットの両側に設けられるテンションメンバと、
    前記光ファイバユニット、前記介在および前記テンションメンバを覆うように設けられる外被と、
    を具備し、
    前記外被の対向する外周部にそれぞれ一対のノッチが形成され、
    前記ノッチから前記外被を破断させることで、前記テンションメンバが含まれる一対の第1分離片と、一対の第2分離片とに分離することが可能であり、
    任意の位置の長さ40cmの範囲において、前記押さえ巻きの外部に配置される介在は、一対の前記第1分離片にまたがらないように、長手方向にSZ配置され、
    長手方向の少なくとも一部において、前記押さえ巻きの内外に配置される前記介在が、互いに異なる撚り方向で撚られていることを特徴とする光ファイバケーブル。
  6. 前記介在は、ヤーンであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
JP2019111784A 2019-06-17 2019-06-17 光ファイバケーブル Active JP7269108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111784A JP7269108B2 (ja) 2019-06-17 2019-06-17 光ファイバケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111784A JP7269108B2 (ja) 2019-06-17 2019-06-17 光ファイバケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020204685A true JP2020204685A (ja) 2020-12-24
JP7269108B2 JP7269108B2 (ja) 2023-05-08

Family

ID=73838000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019111784A Active JP7269108B2 (ja) 2019-06-17 2019-06-17 光ファイバケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7269108B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113156600A (zh) * 2021-04-29 2021-07-23 杭州富通通信技术股份有限公司 一种带缆
WO2022264523A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130094821A1 (en) * 2011-10-13 2013-04-18 Eric R. Logan Access features of armored flat fiber optic cable
JP2014219494A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
WO2018207733A1 (ja) * 2017-05-08 2018-11-15 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル
WO2018221142A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JP2018205481A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130094821A1 (en) * 2011-10-13 2013-04-18 Eric R. Logan Access features of armored flat fiber optic cable
JP2014219494A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
WO2018207733A1 (ja) * 2017-05-08 2018-11-15 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル
WO2018221142A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JP2018205481A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113156600A (zh) * 2021-04-29 2021-07-23 杭州富通通信技术股份有限公司 一种带缆
CN113156600B (zh) * 2021-04-29 2022-07-05 杭州富通通信技术股份有限公司 一种带缆
WO2022264523A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JP7269108B2 (ja) 2023-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102026037B1 (ko) 광 케이블
JP6674893B2 (ja) 外装材付き光ファイバケーブル
JP6676032B2 (ja) 光ファイバケーブル
AU2018277435B2 (en) Optical fiber cable and method of manufacturing optical fiber cable
WO2018025814A1 (ja) 光ファイバケーブル
AU2022202391B2 (en) Optical fiber cable
JP2020204685A (ja) 光ファイバケーブル
JP2014119635A (ja) 光ケーブル
JP2022100376A (ja) 光ファイバケーブル
US20220390701A1 (en) Optical fiber cable and method for manufacturing optical fiber cable
JP6196838B2 (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの中間後分岐方法
JP2013088641A (ja) 光ファイバケーブル
JP2019144585A (ja) 光ファイバケーブル
JP2020042175A (ja) 光ファイバケーブル
AU2021272494B2 (en) Optical fiber cable
JP7068131B2 (ja) 光ファイバケーブル
WO2019088255A1 (ja) 光ファイバユニットおよび光ファイバケーブル
JP2015045727A (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法
JP6345438B2 (ja) 光ケーブルの製造方法及び製造装置
JP2014228821A (ja) 光ファイバケーブル
JP2018185477A (ja) 光ファイバケーブルの製造方法
JP2005037641A (ja) 光ファイバケーブル
JP2003302560A (ja) 光ファイバケーブル
JP2004144960A (ja) 光ファイバケーブル
JP2013104473A (ja) 合成樹脂製ホースとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230421

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7269108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151