JP2020200378A - 樹脂組成物、有機薄膜積層構造および有機薄膜トランジスタ - Google Patents
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Abstract
Description
近年、溶解性が高い有機半導体が開発されており、塗布によって有機半導体層を形成する技術が向上している。しかし、有機半導体層に絶縁層を積層する際に、絶縁層の材料を含む溶液を塗布することにより有機半導体層に膨潤や溶解が生じ、有機薄膜トランジスタの性能が低下する場合がある。
この問題を解決するために、有機半導体層を溶解しないパーフルオロ系ポリマーをパーフルオロ溶媒に溶解した溶液により絶縁層を形成することが報告されている(非特許文献1)。しかし、パーフルオロ系ポリマーの絶縁層には、有機半導体層から剥離しやすく、有機半導体層と絶縁層との積層構造の耐久性が低いという問題があった。
また、絶縁層として、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)またはポリビニルフェノール(PVP)を用いることも報告されている(非特許文献2)。しかし、同文献の絶縁層は、絶縁層の材料の溶媒として酢酸ブチルを用いていることから、低分子の有機半導体で形成された有機半導体層に絶縁層を積層する際、膨潤または溶解が生じ有機半導体層の性能低下を招くという問題がある。
(A)絶縁性ポリマー、(B)前記絶縁性ポリマーを溶解する第1の溶媒、(C)前記有機半導体層を構成する有機半導体を溶解しない第2の溶媒、(D)前記第1の溶媒および前記第2の溶媒のそれぞれと相溶性を示す第3の溶媒。
[5]前記絶縁性ポリマーは、繰り返し単位中に含まれる水素原子数およびハロゲン原子数の合計においてフッ素原子数が占める割合が50%以下である[1]〜[4]のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
[6]前記絶縁性ポリマーが(メタ)アクリル樹脂である[1]〜[5]のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
[7]さらに、(E)カップリング剤を含有する[1]〜[6]のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
[9]前記有機半導体の分子量が2000以下である[8]に記載の有機薄膜積層構造。
[11]前記ソース電極および前記ドレイン電極が前記基板に形成されており、前記有機半導体層が、前記基板、前記ソース電極および前記ドレイン電極を覆って積層されており、前記ゲート電極が前記絶縁層に形成されている[10]に記載の有機薄膜トランジスタ。
[12]前記ソース電極および前記ドレイン電極が前記有機半導体層に形成されており、前記絶縁層が、前記有機半導体層、前記ソース電極および前記ドレイン電極を覆って積層されており、前記ゲート電極が前記絶縁層に形成されている[10]に記載の有機薄膜トランジスタ。
[14]前記ゲート電極が前記基板に形成されており、第2の絶縁層が、前記ゲート電極を覆うように前記基板に形成されており、前記有機半導体層が前記第2の絶縁層に積層されており、前記ソース電極および前記ドレイン電極が前記有機半導体層に形成されており、第1の絶縁層が、前記有機半導体層、前記ソース電極および前記ドレイン電極に積層されている[10]に記載の有機薄膜トランジスタ。
本発明の樹脂組成物は、有機半導体層に絶縁層を形成するためのものであり、(A)絶縁性ポリマー、(B)前記絶縁性ポリマーを溶解する第1の溶媒、(C)前記有機半導体層を溶解しない第2の溶媒、および(D)前記第1の溶媒および前記第2の溶媒のそれぞれと相溶する第3の溶媒を含有している。
絶縁性ポリマーは、絶縁層の材料となるものであり、有機半導体層との混ざり合いや相互作用を生じ難い絶縁材料が好ましい。このような絶縁材料として、主骨格が主に飽和炭化水素で構成される樹脂(ポリオレフィン系樹脂)、主骨格が主に飽和炭化水素と芳香族炭化水素とで構成される樹脂、フッ素化ポリマー(フッ素化高分子)を含む樹脂、ポリシロキサン等が挙げられる。これらの樹脂は、一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。
第1の溶媒は、絶縁性ポリマーを溶解するものであり、絶縁性ポリマーの溶媒、または分散媒として機能する。本発明において「絶縁性ポリマーを溶解する」とは、絶縁層を形成する絶縁性ポリマーの室温(25℃)における溶解度が0.1重量%以上であることをいう。絶縁層を形成するための塗布に要する回数を少なくする観点から、第1の溶媒は、絶縁性ポリマーの溶解度が1重量%以上であることが好ましく、10重量%以上であることがさらに好ましい。
第2の溶媒は、有機半導体を溶解しないものであり、絶縁性ポリマーを含む溶液により有機半導体層に絶縁層を覆うために積層する際、有機半導体層に膨潤または溶解が生じることを防止する。本発明において「有機半導体を溶解しない」とは、有機半導体層の形成に用いられる有機半導体の常温(25℃)における溶解度が0.0003重量%未満であることをいう。
第3の溶媒は、第1の溶媒および第2の溶媒のそれぞれと相溶性を示すものである。本発明において「相溶性を示す」とは、室温において、溶媒を1:1の重量比で混合し、10分間超音波を加えた後一時間静置した時点で、分離が生じないことをいう。
第3の溶媒は、第1および第2の溶媒のそれぞれとの相溶性を良好にする観点から、フッ素系溶媒の分子中においてフッ素原子が占める重量の割合が、20〜80%が好ましく、40〜75%がより好ましく、55〜70%がさらに好ましい。
フッ素系溶媒は、分子中にフッ素原子を有する溶媒であり、第2の溶媒および第3の溶媒として、用いられる。絶縁性ポリマーの溶媒として、二種以上のフッ素系溶媒を混合して用いることにより、有機半導体層を膨潤、溶解しない性質(以下、適宜「直交性」ともいう)、および、絶縁性ポリマーを容易に塗布できる性質(以下、適宜「塗布性」ともいう)を備えた樹脂組成物となる。
樹脂組成物は、上述した成分に加えて、カップリング剤を含有することが好ましい。カップリング剤を含有することで、有機半導体層と絶縁層との密着性を高くすることができる。カップリング剤としては、フルオロアルキルトリエトキシシラン等のシラン系カップリング剤が好ましい。有機半導体層との密着性が良好な絶縁層とする観点から、下記の(a)〜(e)が好ましく、(a)(b)がより好ましい。
カップリング剤の配合量は、例えば、樹脂組成物100重量部中に、1重量部程度とすればよい。
本発明の樹脂組成物を用いて、有機薄膜積層構造を製造することができる。上述した樹脂組成物を用いて絶縁層を形成すれば、溶解や膨潤によって有機薄膜積層の性能が低下することを抑制できる。また、絶縁層と有機薄膜積層との密着性が良い有機薄膜積層構造を提供することができる。
チアノアセンとしては、例えば、ジナフトチオフェン、ジアントラチオフェン、ジナフトチエノチオフェン、ベンゾチエノベンゾチオフェン、ジナフトベンゾジチオフェンが挙げられる。
本発明は、上述した有機薄膜積層構造と、ソース電極と、ドレイン電極と、ゲート電極とを備えた有機薄膜トランジスタとして実施することができる。有機薄膜トランジスタは、例えばフレキシブルディスプレイのスイッチング素子等として用いられる。
図2(a)および図2(b)は、基板11に有機半導体層12と絶縁層13とが積層された有機薄膜積層構造1(図1参照)に加えて、ソース電極14およびドレイン電極15がゲート電極16よりも基板11に近い側に設けられた、トップゲート構造の有機薄膜トランジスタ2、3の構造を模式的に示す断面図である。
基板11は、有機薄膜トランジスタ2を構成する各層(各部)を支持するものである。基板11上には、下地層が設けられていてもよい。下地層により、例えば、基板11表面からのイオンの拡散を防止する効果、あるいは、ソース電極14およびドレイン電極15と基板11との密着性を向上させる効果が得られる。下地層は、例えば、酸化珪素(SiO2)、窒化珪素(SiN)、ポリイミド、ポリアミド、架橋により不溶化したポリマー等により構成することができる。
図2(c)は、本実施形態のボトムコンタクト・ボトムゲート構造の有機薄膜トランジスタ4の構造を模式的に示す断面図である。同図に示すように、有機薄膜トランジスタ4は、ゲート電極16が基板11に形成されており、絶縁層17が、ゲート電極16を覆うように基板11に形成されている。ソース電極14およびドレイン電極15が絶縁層17の表面に形成されており、有機半導体層12がソース電極14およびドレイン電極15を覆うように絶縁層17に積層されており、絶縁層13が有機半導体層12および絶縁層13を覆うように積層されている。
<(A)絶縁性ポリマー>
ポリメタクリル酸メチル(PMMA、重量平均分子量15,000)
<(B)第1の溶媒>
PGMEA:酢酸−2−メトキシ−1−メチルエチル
AcOEt:酢酸エチル
トルエン
クロロホルム
<(C)第2の溶媒>
HFIP:ヘキサフルオロ−2−プロパノール
<(D)第3の溶媒>
Novec7300:ハイドロフルオロエーテル
<(E)カップリング剤>
17FDTES:1H,1H,2H,2H,−ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシラン
Et(TES)2:1,2−ビス(トリエトキシシリル)エタン
F5B−TES:(ペンタフルオロフェニル)トリエトキシシラン
PhTES:トリエトキシフェニルシラン
MA−Pr−TES:メタクリル酸3−(トリエトキシシリル)プロピル
EtO−TES:オルトけい酸テトラエチル
PFBT:ペンタフルオロベンゼンチオール
<絶縁層形成用樹脂>
CYTOP(CTL−809A、9質量%溶液、アモルファスフッ素樹脂、AGC(株)製)
<有機半導体化合物>
C6−DNT−VW:3,9−ジヘキシル ジナフト[2,3−b:2′,3′−d]チオフェン
C9−DNBDT−NW:3,11−ジノニル ジナフト[2,3−d:2′,3′−d′]ベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン
<基板>
シリコン基板(表面の100nmを熱酸化処理にてSiO2化してあるもの)
C6−DNT−VWを濃度約0.5質量%になるようにトルエンとオルトジクロロベンゼンの混合溶媒(トルエン:オルトジクロロベンゼン-=2:1、容積(体積)比)に溶解させ、ポリスチレン(重量平均分子量3,000)が0.2質量%になるように添加し、有機半導体溶液を調製した。UV−O3処理を30分間行ったSiO2膜付きシリコン基板をスピンコーターに設置し、前記有機半導体溶液を10ml程度滴下し、1,000rpm、5秒間の条件で塗布し、120℃のホットプレートに基板を移動させて5分間乾燥させ、有機半導体層が形成された基板の試料を得た。
前記試料を、表1に示す有機溶媒とフッ素系溶媒とを表1に示す割合(有機溶媒:フッ素系溶媒=6:4〜1:9、容積(体積)比)で混合した混合溶媒に、閉塞容器内で1分間、基板の半分を浸漬した。浸漬後、容器から試料を取り出し、エアブローにて乾燥させた後に表面状態を観察した。結果を表1に示す。
C6−DNT−NWを有機半導体層のように、有機溶媒に対する溶解性が高い有機半導体化合物を用いた場合は、溶解を安定的に防止する観点から、混合溶媒におけるフッ素系溶媒の含有量は90体積%(容量%)以上が好ましい。
(実施例1)
次に示す樹脂組成物を調整した。
樹脂組成物:PMMAが5質量%となるように、PGMEAとHFIPとNovec7300(5)との混合溶媒(PGMEA:HFIP:Novec7300=1:4:5、体積比)に溶解させて樹脂組成物を調製した。
C9−DNBDT−NWを濃度約0.2質量%になるようにメシチレンとオルトジクロロベンゼンの混合溶媒(メシチレン:オルトジクロロベンゼン=1:1、体積比)に溶解させ、ポリスチレン(重量平均分子量3,000)が0.1質量%になるように添加し、有機半導体溶液を調製した。
UV−O3処理を30分間行ったSiO2膜付きシリコン基板をスピンコーター(ミカサ製:MS−A100)に設置し、前記有機半導体溶液を100μl滴下し、1,000rpm、5秒間の条件で塗布し、120℃のホットプレートに基板を移動させて5分間乾燥させ、有機半導体層を形成した。
前記有機半導体層が形成された基板をスピンコーターに設置し、前記樹脂組成物を200μl程度滴下し、2,000rpm、30秒間の条件で塗布し、60℃のホットプレートに基板を移動させて5分間乾燥させ、120℃のホットプレートに基板を移動させて10分間乾燥させ、絶縁層を形成した。触診段差計による膜厚測定の結果、約1μmの膜厚であった。
樹脂組成物は、塗布性が良好であり、前記の手法で前記有機半導体層が形成された基板上に膜を形成することができた。
(比較例1)
樹脂組成物:PMMAが3質量%となるように、PGMEAおよびNovec7300と(PGMEA:Novec7300=1:9、体積比)混合した。PMMAとPGMEAとの溶液に、Novec7300を入れたところ、PMMAが析出し、樹脂組成物を調製することができなかった。
(比較例2)
樹脂組成物:PMMAが3 質量%となるように、PGMEAおよびHFIP(PGMEA:HFIP=1:9、体積比)と混合し、樹脂組成物を調製した。樹脂組成物は、塗布性が悪く、前記の手法で前記有機半導体層が形成された基板上に膜を形成することができなかった。
表2に、100個のゴバン目について、絶縁層の残存した領域の割合に応じた残存数を示す。例えば、実施例2の有機薄膜積層構造は、100個のゴバン目のうち、10%以上の領域が残ったものが57個、50%以上の領域が残ったものが6個、100%の領域が残ったものが0個であったことを示す。
(実施例2)
実施例1の樹脂組成物を用いて、実施例1と同じ条件で有機半導体層を成膜し、有機薄膜積層構造を作製した。
(実施例3)
実施例1の樹脂組成物に、(E)17FDTESを1質量%添加したこと以外は、実施例2と同様にして、有機薄膜積層構造を作製した。
(実施例4〜9)
17FDTESに代えて、Et(TES)2(実施例4)、PFBT(実施例5)、F5B−TES(実施例6)、Ph−TES(実施例7)、MA−Pr−TES(実施例8)またはEtO−TES(実施例9)を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、有機薄膜積層構造を作製した。
絶縁層を形成するために、CYTOPを含む樹脂組成物を用い、以下のようにして、有機薄膜積層構造を作製した。
CYTOP(CTL−809A,9質量%溶液)を、CT−Solv.180で希釈し、7質量%に調整したものを樹脂組成物として用いた。塗布条件は、実施例1と同じ有機半導体層が形成された基板をスピンコーターに設置し、前記樹脂組成物を200μl程度滴下し、1,000rpm、30秒の条件で塗布し、60℃のホットプレートに基板を移動させて5分間乾燥させ、120℃のホットプレートに基板を移動させて10分間乾燥させ、絶縁層を形成した。触診段差計による膜厚測定の結果、約1μmの膜厚であった。
(比較例4)
比較例3において用いた、有機半導体層が形成された基板に代えて、UV−O3処理を30分間行ったSiO2膜付きシリコン基板を用いて、基板上に直接絶縁層を形成した。
(実施例13)
実施例3の樹脂組成物を用いて、有機薄膜トランジスタを作製し、電気的特性を評価した。
エタノールと水を体積比で8:2になるように混合溶媒を作製し、MPTES((3−Mercaptopropyl)triethoxysilane)を0.1v/v%(体積%)となるように加え、MPTES溶液を調整した。UV−O3処理を30分間行ったSiO2膜付きシリコン基板を、前記MPTES溶液に10分間浸漬させ、エアブローを行った後に、120℃のホットプレートで乾燥させた。この基板を蒸着装置に設置し、コンタクト電極用メタルマスクを用いてパターニングされた膜厚20nmの金電極を形成し、30分間UV−O3処理を行い、電極付きの基板を作製した。
前記有機半導体層が形成された基板をスピンコーターに設置し、実施例3の樹脂組成物を実施例1と同じ条件で塗布し、絶縁層を形成した。エアブローを行った後に、蒸着装置に設置し、ゲート電極用メタルマスクを用いて、パターニングされた膜厚100nmの銀電極を形成した。
得られた有機半導体トランジスタの構造は、ボトムコンタクト・トップゲート型であり、金電極がコンタクト電極(ソース電極及びドレイン電極)で、銀電極がゲート電極である。コンタクト電極は対向電極で、チャネル長100μm、チャネル幅2000μmのパターンにし、ゲート電極はチャネル領域を覆うように配置した。
Id:ドレイン電流、W:チャネル幅、L:チャネル長、μ:ホール移動度、
C:絶縁膜の静電容量、Vg:ゲート電圧、Vth:閾値電圧、Vd:ドレイン電圧
Id:ドレイン電流、W:チャネル幅、L:チャネル長、μ:ホール移動度、
C:絶縁膜の静電容量、Vg:ゲート電圧、Vth:閾値電圧
2、3、4、5:有機薄膜トランジスタ
11 :基板
12 :有機半導体層
13 :絶縁層(第1の絶縁層)
14 :ソース電極
15 :ドレイン電極
16 :ゲート電極
17 :絶縁層(第2の絶縁層)
Claims (14)
- 有機半導体層上に絶縁層を形成するために使用する、以下の(A)〜(D)を含有する樹脂組成物。
(A)絶縁性ポリマー
(B)前記絶縁性ポリマーを溶解する第1の溶媒
(C)前記有機半導体層を構成する有機半導体を溶解しない第2の溶媒
(D)前記第1の溶媒および前記第2の溶媒のそれぞれと相溶性を示す第3の溶媒 - 前記第1の溶媒が、前記絶縁性ポリマーおよび前記有機半導体のいずれも溶解するものであり、
前記第2の溶媒が、前記絶縁性ポリマーおよび前記有機半導体のいずれも溶解しないものであり、
前記第3の溶媒が、前記有機半導体を溶解しないものである
請求項1に記載の樹脂組成物。 - 前記第1の溶媒が、分子中にフッ素原子を含まない非フッ素系溶媒であり、
前記第2の溶媒および前記第3の溶媒が、それぞれ分子中にフッ素原子を含むフッ素系溶媒であり、前記第2の溶媒と前記第3の溶媒とは、分子中においてフッ素原子が占める重量の割合が異なる、
請求項1または2に記載の樹脂組成物。 - 前記第1〜第3の溶媒の合計100容積部における、前記第1の溶媒の含有量が50容積部以下である
請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - 前記絶縁性ポリマーは、繰り返し単位中に含まれる水素原子数およびハロゲン原子数の合計においてフッ素原子数が占める割合が50%以下である
請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - 前記絶縁性ポリマーが(メタ)アクリル樹脂である
請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - さらに、(E)カップリング剤を含有する
請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - 基板に形成された有機半導体層と、前記有機半導体層に接触した状態で積層された絶縁層とを備えた有機薄膜積層構造であって、
前記絶縁層が請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂組成物を用いて形成されたものである有機薄膜積層構造。 - 前記有機半導体層を形成する有機半導体化合物の分子量が2000以下である
請求項8に記載の有機薄膜積層構造。 - 請求項8に記載の有機薄膜積層構造と、ソース電極と、ドレイン電極と、ゲート電極とを備えている有機薄膜トランジスタ。
- 前記ソース電極および前記ドレイン電極が前記基板に形成されており、
前記有機半導体層が、前記基板、前記ソース電極および前記ドレイン電極を覆って積層されており、
前記ゲート電極が、前記絶縁層に形成されている
請求項10に記載の有機薄膜トランジスタ。 - 前記ソース電極および前記ドレイン電極が前記有機半導体層に形成されており、
前記絶縁層が、前記有機半導体層、前記ソース電極および前記ドレイン電極を覆って積層されており、
前記ゲート電極が前記絶縁層に形成されている
請求項10に記載の有機薄膜トランジスタ。 - 前記ゲート電極が前記基板に形成されており、
第2の絶縁層が、前記ゲート電極を覆うように前記基板に形成されており、
前記ソース電極および前記ドレイン電極が前記第2の絶縁層に形成されており、
前記有機半導体層が、前記第2の絶縁層、前記ソース電極および前記ドレイン電極を覆って積層されており、
第1の絶縁層が前記有機半導体層に積層されている
請求項10に記載の有機薄膜トランジスタ。 - 前記ゲート電極が前記基板に形成されており、
第2の絶縁層が、前記ゲート電極を覆うように前記基板に形成されており、
前記有機半導体層が前記第2の絶縁層に積層されており、
前記ソース電極および前記ドレイン電極が前記有機半導体層に形成されており、
第1の絶縁層が、前記有機半導体層、前記ソース電極および前記ドレイン電極に積層されている
請求項10に記載の有機薄膜トランジスタ。
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