JP2020199932A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回が速い場合であっても前方を確認し易いようにする。【解決手段】作業車両は、車体と、前輪及び後輪を含む走行装置と、車体の操舵を行う操舵装置と、車体に設けられた複数の照明灯と、操舵装置の操舵角が閾値以上である場合に前輪の回転速度を後輪の回転速度よりも速くする倍速装置と、倍速装置の動作に基づいて照明灯の点灯状態を設定する制御装置と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、作業車両に関する。
従来、前照灯を備えたトラクタとして特許文献1が知られている。特許文献1のトラクタは、車体と、車体の前部に開閉可能に設けられたボンネットと、車体幅方向の一方側に配置された一方前照灯と車体幅方向の他方側に配置された他方前照灯とを含む前照灯とボンネットの内面に固定されてボンネットの開閉に追従し且つ前照灯を支持する支持フレームとを備えている。
特開2018−131157号公報
特許文献1のトラクタでは、支持フレームに対して前照灯が固定であったため、例えば、トラクタを圃場などで急旋回させた場合には、トラクタの前方が確認しにくいということがあった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、旋回が速い場合であっても前方を確認し易い作業車両を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
作業車両は、車体と、前輪及び後輪を含む走行装置と、前記車体の操舵を行う操舵装置と、前記車体に設けられた複数の照明灯と、前記操舵装置の操舵角が閾値以上である場合に前記前輪の回転速度を前記後輪の回転速度よりも速くする倍速装置と、前記倍速装置の動作に基づいて前記照明灯の点灯状態を設定する制御装置と、を備えている。
前記照明灯の照射方向は、前記車体に対して変更可能であり、
前記制御装置は、前記操舵装置の操舵角に基づいて前記照明灯の照射方向を設定する。
前記照明灯の照射方向は、前記車体に対して固定であり、前記制御装置は、前記倍速装置の作動前に消灯している照明灯がある場合、前記操舵装置の操舵方向に対応する側に設けられた照明灯を点灯させる。
作業車両は、前記倍速装置の作動を有効又は無効に切り換える作動スイッチを備え、前記制御装置は、前記倍速装置の作動が有効である場合の前記照明灯の点灯状態と、前記倍速装置の作動が無効である場合の前記照明灯の点灯状態とを異ならせる。
前記制御装置は、前記倍速装置の作動が無効である場合、前記操舵装置の操舵角が前記閾値以上であるときに前記照明灯の照射方向を変更し、前記倍速装置の作動が有効である場合、前記操舵装置の操舵角に応じて前記照明灯の照射方向を変更する。
前記照明灯は、前記車体の前部に取り付けられた複数の前照灯を含んでいる。
作業車両は、前記車体に搭載されたキャビンを備え、前記照明灯は、前記キャビンの上部に取り付けられた複数の作業灯を含んでいる。
本発明によれば、旋回が速い場合であっても前方を確認し易い。即ち、倍速装置が作動して旋回を素早く行う場合でも前方の視界を確保することができる。
トラクタの構成及び制御ブロック図を示す図である。 トラクタの平面図を示す図である。 制御装置における照明制御及び倍速制御の動作フローの一例を示す図である。 倍速装置が有効である場合の前照灯の点灯状態を示す図である。 倍速装置が無効である場合の前照灯の点灯状態を示す図である。 操舵装置の操舵角θ1と前照灯の照射角度θ2との関係を示した図である。 制御装置における照明制御及び倍速制御の動作フローの変形例を示す図である。 トラクタの全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図7は作業車両1の一実施形態を示す側面図であり、図7は作業車両1の一実施形態を示す平面図である。本実施形態の場合、作業車両1はトラクタである。但し、作業車両1は、トラクタに限定されず、コンバインや移植機等の農業機械(農業車両)であってもよい。
以下、トラクタ(作業車両)1の運転席10に着座した運転者の前側を前方、運転者の後側を後方、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方として説明する。また、作業車両1の前後方向に直交する方向である水平方向を車体幅方向として説明する。
図7に示すように、トラクタ1は、車体3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。車体3は走行装置7を有していて走行可能である。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。
原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。車体3には運転席10が設けられている。
また、車体3の後部には、昇降装置8を含む連結部が設けられている。連結部には、作業装置を着脱可能である。作業装置を連結部に連結することによって、車体3によって作業装置を牽引することができる。作業装置は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。
図1に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、前変速部5fと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケース(ミッションケース)に回転自在に支持され、当該推進軸5aには、原動機4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後進切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置20Rに接続されている。後輪デフ装置20Rは、後輪7Rが取り付けられた後車軸21Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
前変速部5fは、第1クラッチ17と、第2クラッチ18とを有している。第1クラッチ17及び第2クラッチは、推進軸5aからの動力が伝達可能であって、例えば、シャトル軸12の動力が、ギア及び伝動軸を介して伝達される。第1クラッチ17及び第2クラッチ18からの動力は、前伝動軸22を介して前車軸21Fに伝達可能である。具体的には、前伝動軸22は、前輪デフ装置20Fに接続され、前輪デフ装置20Fは、前輪7Fが取り付けられた前車軸21Fを回転自在に支持している。
第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、油圧クラッチ等で構成されている。第1クラッチ17には油路が接続され、当該油路には油圧ポンプから吐出した作動油が供給される第1作動弁25に接続されている。第1クラッチ17は、第1作動弁25の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第2クラッチ18には油路が接続され、当該油路には第2作動弁26に接続されている。第2クラッチ18は、第2作動弁26の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第1作動弁25及び第2作動弁26は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。
第1クラッチ17が切断状態で且つ第2クラッチ18が接続状態である場合、第2クラッチ18を通じてシャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達される。これにより、前輪及び後輪が動力によって駆動する四輪駆動(4WD)で且つ前輪と後輪との回転速度が略同じとなる(4WD等速状態)。一方、第1クラッチ17が接続状態で且つ第2クラッチ18が切断状態である場合、四輪駆動になり且つ前輪の回転速度が後輪の回転速度に比べて速くなる(4WD増速状態)。また、第1クラッチ17及び第2クラッチ18が切断状態である場合、シャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達されないため、後輪が動力によって駆動する二輪駆動(2WD)となる。
図1に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、運転者の操作によって車体3の操舵を行う手動操舵を行うことが可能である。
操舵装置11は、ステアリングハンドル(ステアリングホイール)30と、ステアリングハンドル30を回転可能に支持するステアリングシャフト(回転軸)31とを有している。また、操舵装置11は、補助機構(パワーステアリング装置)32を有している。補助機構32は、油圧等によってステアリングシャフト31(ステアリングハンドル30)の回転を補助する。補助機構32は、油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される制御弁34と、制御弁34により作動するステアリングシリンダ35とを含んでいる。制御弁34は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁であり、ステアリングシャフト31の操舵方向(回転方向)に対応して切り換わる。ステアリングシリンダ35は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)に接続されている。
したがって、運転者がステアリングハンドル30を把持して一方向又は他方向に操作すれば、当該ステアリングハンドル30の回転方向に対応して制御弁34の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁34の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ35が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。つまり、車体3は、ステアリングハンドル30の手動操舵によって、進行方向を左又は右に変更することができる。
図2に示すように、トラクタ1は複数の照明灯36を備えている。複数の照明灯36は、車体3に設けられている。複数の照明灯36は、夫々異なる方向を照らす。複数の照明灯36は、前照灯37と作業灯38とを含む。
前照灯37は、車体3の前部に設けられている。前照灯37は、第1前照灯37Lと第2前照灯37Rとを含む。第1前照灯37Lは、ボンネット24の前部の左側に配置されており、車体3の前方左側を照らすことができる。第2前照灯37Rは、ボンネット24の前部の右側に配置されており、車体3の前方右側を照らすことができる。前照灯37(第1前照灯37L、第2前照灯37R)は、車体3(ボンネット24)に対して照射方向が変更可能である。図2に示すように、例えば、前照灯37(第1前照灯37L、第2前照灯37R)は、LEDランプ、HIDランプ等の発光する光源33aと、光源33aを覆うリフレクタ33bと、光源33a及びリフレクタ33bの向きを変更する変更機構33cとを含んでいる。変更機構33cによって、光源33a及びリフレクタ33bが機体幅方向(水平方向)に揺動させることができる。
作業灯38は、キャビン9の上部を構成するルーフ9aに固定されている。作業灯38は、第1作業灯38L、第2作業灯38Rを含む。第1作業灯38Lは、ルーフ9aの前部の左側に配置されており、ボンネット24の後部側から車体3の左斜め前方を照らすことができる。第2作業灯38Rは、ルーフ9aの前部の右側に配置されており、ボンネット24の後部側から車体3の右斜め前方を照らすことができる。作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)は、前照灯37(第1前照灯37L、第2前照灯37R)と異なり、車体3(ボンネット24)に対して照射方向は固定である。なお、作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)においても照射方向を変更する変更機構を設けてもよい。
図1に示すように、トラクタ1は、表示装置45と、制御装置60とを備えている。表示装置45は、トラクタ1に関する様々な情報を表示可能な装置であって、少なくともトラクタ1の運転情報を表示可能である。表示装置45は、運転席10の前方に設けられている。
制御装置60は、トラクタ1に関する様々な制御を行う。制御装置60は、例えば、手動昇降制御、倍速制御、照明制御等を行うことができる。手動昇降制御では、制御装置60に接続された昇降スイッチ61の操作に基づいて昇降装置8を昇降する制御である。具体的には、昇降スイッチ61は、運転席10の周囲に設けられていて、3位置作動スイッチである。昇降スイッチ61を中立位置から一方に切り換えると、昇降装置8を上昇させる上昇信号が制御装置60に入力される。また、昇降スイッチ61を中立位置から他方に切り換えると、昇降装置8を下降させる下降信号が制御装置60に入力される。制御装置60は、上昇信号を取得すると制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を上昇させ、下降信号を取得すると制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を下降させる。つまり、制御装置60は、昇降スイッチ61の手動操作に応じて昇降装置8を昇降させる手動昇降制御をすることができる。
また、倍速制御は、第1クラッチ17、第2クラッチ18、第1作動弁25及び第2作動弁26を含む倍速装置を制御する。制御装置60には、ON又はOFFに切換可能な作動スイッチ63が接続されている。作動スイッチ63をONにした場合、倍速装置の作動は有効になり、OFFにした場合、倍速装置の作動は無効になる。
制御装置60は、倍速装置の作動が有効である場合に倍速制御として、操舵装置11の操舵角が閾値以上、例えば、旋回に対応する操舵角である場合に、自動的に第1クラッチ17及び第2クラッチ18の接続を変更することで、前輪7Fの回転速度を後輪の回転速度よりも速くする。
具体的には、制御装置60には、操舵装置11の操舵角θ1を検出する操舵角検出装置62が接続されている。制御装置60は、操舵角検出装置62が検出した操舵角θ1が旋回に相当する操舵角θ1以上である場合、第1作動弁25及び第2作動弁26に制御信号を出力することで、第1クラッチ17を接続状態及び第2クラッチ18を切断状態にすることで、前輪7Fの回転速度を後輪の回転速度よりも速くする。
照明制御では、照明灯36を制御する。制御装置60には、ON又はOFFに切換可能な照明スイッチ65,66が接続されている。照明スイッチ65は、前照灯37の点灯/消灯をするスイッチであり、照明スイッチ66は、作業灯38の点灯/消灯をするスイッチである。なお、照明スイッチ65は、運転席10の周囲に設けられたハードウェアスイッチであっても、表示装置45に表示されたソフトウェアスイッチであってもよい。
照明制御では、照明スイッチ65をONにした場合、制御装置60は前照灯37(第1前照灯37L、第2前照灯37R)を点灯させ、OFFにした場合、前照灯37(第1前照灯37L、第2前照灯37R)を消灯させる。
また、照明制御では、照明スイッチ66をONにした場合、制御装置60は作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)を点灯させ、OFFにした場合、作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)を消灯させる。
また、照明制御では、倍速装置の作動状態に基づいて、照明灯36の点灯状態を設定する。照明制御では、点灯状態として照明灯36の照射方向を設定したり、照明灯36の点灯/消灯を設定する。例えば、制御装置60は、倍速装置の作動が有効である場合の照明灯36の点灯状態と、倍速装置の作動が無効である場合の照明灯36の点灯状態とを異ならせている。
図3は、制御装置60における照明制御及び倍速制御の動作フローの一例を示す図である。図4A、図4Bは、照明灯36の点灯状態を示す図である。図5は、操舵装置11の操舵角θ1と前照灯37の照射角度θ2との関係を示した図である。照射角度θ2は、トラクタ1を平面視した場合に車体3の幅方向(機体幅方向)に向く角度、即ち、水平方向の角度である。
図3〜図5を用いて、照明制御及び倍速制御について詳しく説明する。
図3に示すように、照明スイッチ65がONである場合(S1、Yes)、制御装置60は、前照灯37(第1前照灯37L、第2前照灯37R)を点灯させる(S2)。倍速装置の作動が有効である場合(S3、Yes)、制御装置60は、操舵装置11の操舵角θ1及び操舵方向に応じて前照灯37の照射方向を設定する(S4:第1照明処理)。第1照明処理では、制御装置60は、図4A及び図5に示すように、操舵角θ1が零である場合(前輪7Fが車体3の前後方向の中心軸と一致している場合)、前照灯37の照射方向、即ち、前照灯37の照射角度θ2は、予め設定された設定値(デフォルトの設定値)に設定する。照射角度θ2は、例えば、予め設定された基準軸(仮想基準線)W1と、光軸W2とのなす角度である。仮想基準線W1は、車体3の前後の中心線と同一方向を向いていて、この実施形態では、車体3の前後方向の中心軸と一致している。
第1照明処理では、制御装置60は、操舵角θ1が零でない場合は、操舵角θ1が大きくなるにつれて、前照灯37の照射角度θ2を大きくし、操舵角θ1が小さくなるにつれて、前照灯37の照射角度θ2を小さくする。また、第1照明処理では、制御装置60は、操舵装置11の操舵方向が左である場合は、前照灯37の光源33a(光軸)が左に向くように照射方向を設定し、操舵装置11の操舵方向が右である場合は、前照灯37の光源33a(光軸)が右に向くように照射方向を設定する。
制御装置60は、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上であるか否かを判断し(S5)、操舵角θ1が閾値以上である場合(S5、Yes)、倍速制御を実行する(S6)。
一方、倍速装置の作動が無効である場合(S3、No)、制御装置60は、第2照明処理を実行する。第2照明処理では、制御装置60は、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上であるか否かを判定し(S7)、操舵角θ1が閾値以上である場合(S7、Yes)、前照灯37の照射角度θ2を旋回に対応する角度θ3に設定する(S8)。第2照明処理では、制御装置60は、操舵角θ1が閾値未満である場合(S7、No)、照射角度θ2は、デフォルトの設定値に設定する(S9)。
以上のように、制御装置60は、倍速装置の作動に応じて点灯状態を設定しているため、倍速装置を作動させながら旋回する場合に、旋回する側の状況をより詳しく把握することができる。
なお、図5に示すように、操舵装置11の操舵角θ1と前照灯37の照射角度θ2との関係を表示装置45に表示して、表示装置45の操舵によって、設定線L1の角度を点線に示すように任意に設定できるようにしてもよい。
上述した実施形態では、倍速装置の作動に応じて前照灯37の点灯状態を設定しているが、作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)の点灯状態を設定してもよい。
図6は、作業灯38における照明制御及び倍速制御の一例を示している。図6において、S1及びS2は図3と同様である。
図6に示すように、倍速装置の作動が有効である場合(S3、Yes)、制御装置60は、第3照明処理を実行する。第3照明処理では、制御装置60は、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上であるか否かを判断する(S11)。操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上である場合(S11、Yes)、制御装置60は、作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)が消灯しているか否かを判断し(S12)、作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)が消灯している場合、操舵装置11の操舵方向に対応する側に設けられた作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)を点灯させる(S13)。例えば、操舵装置11の操舵方向が左である場合は、制御装置60は、第1作業灯38Lを点灯させ、操舵装置11の操舵方向が右である場合は、制御装置60は、第2作業灯38Rを点灯させる。また、制御装置60は、倍速制御を実行する(S14)。
一方、倍速装置の作動が無効である場合(S3、Yes)、制御装置60は、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上であるか否かを判断し(S15)、操舵角θ1が閾値以上である場合に、倍速制御を実行する(S16)。即ち、倍速装置の作動が無効である場合には、照明スイッチ66の操作に応じて点灯/消灯は行うものの、上述したS13のように自動的に作業灯38(第1作業灯38L、第2作業灯38R)は点灯させない。なお、図6では、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上である場合に操舵方向に対応する作業灯38を点灯していたが、図5の処理と組み合わせてもよい。つまり、制御装置60は、倍速装置の作動が有効である場合、操舵装置11の操舵角θ1及び操舵方向に応じて前照灯37の照射方向を設定しつつ、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上である場合に操舵方向に対応する作業灯38を点灯させる。
作業車両1は、車体3と、前輪7F及び後輪7Rを含む走行装置7と、車体3の操舵を行う操舵装置11と、車体3に設けられた複数の照明灯36と、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上である場合に前輪7Fの回転速度を後輪7Rの回転速度よりも速くする倍速装置と、倍速装置の動作に基づいて照明灯36の点灯状態を設定する制御装置60と、を備えている。これによれば、倍速装置によって素早く車体3の向きを変える場合、旋回が速い場合でも照明灯36の点灯状態が変化するため、車体3の前方の視界性を向上させることができる。
照明灯36の照射方向は、車体3に対して変更可能であり、制御装置60は、操舵装置11の操舵角θ1に基づいて照明灯36の照射方向を設定する。これによれば、照明灯36の照射方向を変更することができ、車体3の向き(操舵装置11の操舵角θ1)に追随して照明灯36の照射方向を変更することができ、より視界性を向上させることができる。
照明灯36の照射方向は、車体3に対して固定であり、制御装置60は、倍速装置の作動前に消灯している照明灯36がある場合、操舵装置11の操舵方向に対応する側に設けられた照明灯36を点灯させる。これによれば、例えば、照明灯36として作業灯38が消灯している場合は、作業灯38を点灯することにより、車体3の進行方向を照らすことができる。
作業車両1は、倍速装置の作動を有効又は無効に切り換える作動スイッチ63を備え、制御装置60は、倍速装置の作動が有効である場合の照明灯36の点灯状態と、倍速装置の作動が無効である場合の照明灯36の点灯状態とを異ならせる。制御装置60は、倍速装置の作動が無効である場合、操舵装置11の操舵角θ1が閾値以上であるときに照明灯36の照射方向を変更し、倍速装置の作動が有効である場合、操舵装置11の操舵角θ1に応じて照明灯36の照射方向を変更する。これによれば、倍速装置の作動が有効である場合には、倍速装置が作動する前に車体3の向き(操舵装置11の操舵角θ1)に合わせて、事前に車体3の前方を照明灯36によって照らして視界性を確保する一方で、倍速装置の作動が無効である場合には、照明灯36の点灯状態を維持することで作業性を向上させることができる。
照明灯36は、車体3の前部に取り付けられた複数の前照灯を含んでいる。これによれば、複数の前照灯によって車体3の前方の視界性を向上させることができる。
作業車両1は、車体3に搭載されたキャビン9を備え、照明灯36は、キャビン9の上部に取り付けられた複数の作業灯を含んでいる。これによれば、複数の作業灯を用いて、倍速装置が作動したときの視界性をより向上させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される
1 :作業車両(トラクタ)
3 :車体
9 :キャビン
11:操舵装置
36:照明灯
60:制御装置
65:作動スイッチ

Claims (7)

  1. 車体と、
    前輪及び後輪を含む走行装置と、
    前記車体の操舵を行う操舵装置と、
    前記車体に設けられた複数の照明灯と、
    前記操舵装置の操舵角が閾値以上である場合に前記前輪の回転速度を前記後輪の回転速度よりも速くする倍速装置と、
    前記倍速装置の動作に基づいて、前記照明灯の点灯状態を設定する制御装置と、
    を備えている作業車両。
  2. 前記照明灯の照射方向は、前記車体に対して変更可能であり、
    前記制御装置は、前記操舵装置の操舵角に基づいて前記照明灯の照射方向を設定する請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記照明灯の照射方向は、前記車体に対して固定であり、
    前記制御装置は、前記倍速装置の作動前に消灯している照明灯がある場合、前記操舵装置の操舵方向に対応する側に設けられた照明灯を点灯させる請求項1に記載の作業車両。
  4. 前記倍速装置の作動を有効又は無効に切り換える作動スイッチを備え、
    前記制御装置は、前記倍速装置の作動が有効である場合の前記照明灯の点灯状態と、前記倍速装置の作動が無効である場合の前記照明灯の点灯状態とを異ならせる請求項2に記載の作業車両。
  5. 前記制御装置は、前記倍速装置の作動が無効である場合、前記操舵装置の操舵角が前記閾値以上であるときに前記照明灯の照射方向を変更し、前記倍速装置の作動が有効である場合、前記操舵装置の操舵角に応じて前記照明灯の照射方向を変更する請求項4に記載の作業車両。
  6. 前記照明灯は、前記車体の前部に取り付けられた複数の前照灯を含む請求項1〜5のいずれかに記載の作業車両。
  7. 前記車体に搭載されたキャビンを備え、
    前記照明灯は、前記キャビンの上部に取り付けられた複数の作業灯を含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の作業車両。
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