JP2020199807A - 運転支援制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーンキープアシスト制御の実行中にドライバーが覚える違和感を抑制する運転支援制御装置を提供する。【解決手段】運転支援制御装置13は、車両通行帯における自車両の走行状況を示す走行情報を取得する前方認識センサー11および各種センサー12と、走行情報に基づき特徴量を抽出するとともにその特徴量に基づき操舵角を演算するリカレントニューラルネットワーク31と、を備える。運転支援制御装置13は、リカレントニューラルネットワーク31が演算した操舵角を操舵指示値としてステアリングアクチュエーターに出力する。リカレントニューラルネットワーク31は、長短期記憶層で構成された隠れ層34−1,…,34−nを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ドライバーの運転を支援する運転支援制御装置に関する。
例えば特許文献1のように、ドライバーの運転を支援する運転支援制御としてレーンキープアシスト制御が知られている。レーンキープアシスト制御は、車両通行帯(レーン)における自車両の位置を把握し、自車両が車両通行帯の中央を維持しながら走行するようにドライバーのステアリング操作をアシストする。
特開2002−120744号公報
従来のレーンキープアシスト制御は、例えば車両通行帯における自車両の位置に基づくフィードバック制御によりステアリング操作をアシストしていた。しかしながら、従来のレーンキープアシスト制御においては、ステアリング操作のアシストを受けたドライバーが違和感を覚えることがあった。
本発明は、レーンキープアシスト制御の実行中にドライバーが覚える違和感を抑制する運転支援制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する運転支援制御装置は、車両通行帯における自車両の走行状況を示す走行情報を取得する走行情報取得部と、前記走行情報に基づき特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記特徴量に基づき操舵角を演算する操舵角演算部と、を備え、前記操舵角演算部の演算した操舵角を操舵指示値としてステアリングアクチュエーターを制御することによりレーンキープアシスト制御を実行する運転支援制御装置であって、前記特徴量抽出部および前記操舵角演算部は、長短期記憶層で構成された隠れ層を有するリカレントニューラルネットワークで構成されている。
リカレントニューラルネットワークを構成する長短期記憶層は、演算結果の一部が一時的に記憶されて次サイクルの演算に利用される。上記構成によれば、直前における自車両の走行状況の変化を加味したうえで特徴量が演算され、その演算された特徴量に基づいて操舵指示値が演算される。これにより、レーンキープに対する操舵指示値の精度が高められることから、レーンキープアシスト制御の実行中にドライバーが覚える違和感を抑制することができる。
上記運転支援制御装置において、前記リカレントニューラルネットワークは、最新の前記走行情報を取得した時刻から設定時間だけ経過した時刻における操舵角を教師データとして学習を行うことが好ましい。
上記構成によれば、リカレントニューラルネットワークは、現時刻から設定時間だけ近未来の操舵角、例えばステアリング操作についての応答遅れ等が考慮された操舵角を演算することとなる。これにより、レーンキープに対する操舵指示値の精度がより高められることから、レーンキープアシスト制御の実行中にドライバーが覚える違和感をより抑制することができる。
上記運転支援制御装置は、前記設定時間における前記自車両の走行距離を示す走行目標距離を演算する走行目標距離演算部をさらに備え、前記操舵角演算部は、前記特徴量と前記走行目標距離とに基づいて操舵角を演算することが好ましい。上記構成のように、走行目標距離を加味して操舵指示値を演算することにより、レーンキープに対する操舵指示値の精度をさらに高めることができる。
上記運転支援制御装置は、前記自車両の前方における前記車両通行帯の曲率を推定する曲率推定部をさらに備え、前記リカレントニューラルネットワークには、前記曲率推定部が推定した曲率が入力されることが好ましい。上記構成のように、自車両の前方における車両通行帯の曲率を加味して操舵角が演算されることでレーンキープに対する操舵指示値の精度をさらに高めることができる。
上記運転支援制御装置において、前記リカレントニューラルネットワークの教師データは、シミュレーションにより作成されたデータであり、前記走行情報を構成するパラメーターの1つとして前記自車両に対する横風を含んでいることが好ましい。
上記構成によれば、自車両に対する横風が外乱として入力されることによって、シミュレーションで作成された教師データを用いた学習を通じてレーンキープアシスト制御のロバスト性を向上させることができる。
上記運転支援制御装置において、前記リカレントニューラルネットワークの教師データは、シミュレーションにより作成されたデータであり、前記走行情報を構成するパラメーターの1つとして前記車両通行帯におけるカントを含んでいることが好ましい。
上記構成によれば、車両走行帯におけるカントが外乱として入力されることによって、シミュレーションで作成された教師データを用いた学習を通じてレーンキープアシスト制御のロバスト性を向上させることができる。また、横風とカントとが外乱として入力されることでレーンキープアシスト制御のロバスト性をさらに向上させることができる。
運転支援制御装置の一実施形態を搭載した車両の概略構成を示す図。 前方認識センサーが検出する物体の一例を示す斜視図。 運転支援制御装置の構成の一例を示すブロック図。 操舵指示値演算部の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図。 長短期記憶層の構成の一例を模式的に示す図。
図1〜図5を参照して、運転支援制御装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、自車両である車両10は、走行動力源として内燃機関およびモーターの少なくとも一方を有する貨物自動車などの大型自動車である。車両10は、前方認識センサー11、各種センサー12、運転支援制御装置13、および、ステアリングアクチュエーター14を有している。運転支援制御装置(以下、単に制御装置という。)13は、ドライバーのステアリング操作をアシストすることにより、レーンキープアシスト制御を行う。レーンキープアシスト制御において、制御装置13は、前方認識センサー11および各種センサー12の検出した情報に基づいて操舵指示値Acomを演算し、その演算した操舵指示値Acomに基づいてステアリングアクチュエーター14を制御する。こうした運転支援機能により、レーンキープ走行についてのドライバーへの負荷を軽減することができる。
図2に示すように、前方認識センサー11は、車両10の走行状況を示す走行情報を取得する走行情報取得部として機能する。前方認識センサー11は、車載カメラや赤外線カメラ等の周辺監視カメラ、ミリ波レーダーやLiDAR(Light Detection And Ranging)などの外部の物体を感知するレーダー装置などで構成されている。
前方認識センサー11は、周辺監視カメラやレーダー装置の出力データに基づいて車両10の前方に位置する物体を検出し、その物体までの距離やその物体の種別を識別する。例えば、前方認識センサー11は、周辺監視カメラが撮像した撮像データなどに基づいて、レーン(車両通行帯)16を形成する右側車線17および左側車線18を検出する。また、前方認識センサー11は、位置情報取得部として、周辺監視カメラが撮像した撮像データなどに基づいて、レーン16における車両10の位置である車両走行位置を検出する。車両走行位置は、レーン16における車両10の横方向中央の位置であり、例えばレーン16の仮想中央線16Cに対する車両10の中心のずれ量である。前方認識センサー11は、検出した物体の位置や種別、車両走行位置を含む周辺情報を図1に示す車載ネットワーク19を介して制御装置13に出力する。車両通行位置、ならびに、車両10に対する右側車線17および左側車線18の位置を含む周辺情報は、車両10の走行状況に関する情報である走行情報の1つである。なお、図2に示すレーン16の仮想中央線16Cに沿って車両通行位置が移動する走行を「理想走行」という。
図3に示すように、各種センサー12は、車両10の走行状況を示す走行情報を取得する走行情報取得部として機能する。各種センサー12は、車速センサー21、前後加速度センサー22、横加速度センサー23、ヨー角センサー24、ヨーレートセンサー25、および、操舵角センサー26等で構成される。
車速センサー21は、車両10の車速を検出し、その検出した車速を示す信号を車載ネットワーク19に出力する。車速は、例えば、単位時間あたりの車両10の走行距離を示す情報の1つである。前後加速度センサー22は、車両10の加速度情報を取得する加速度情報取得部として機能する。前後加速度センサー22は、車両10の前後方向における加速度である前後加速度を検出し、その検出した前後加速度を示す信号を車載ネットワーク19に出力する。前後加速度は、例えば、燃料噴射量や車速、図示されない変速機の変速比などとの関係に基づく車両10の重量に関する情報の1つである。横加速度センサー23は、車両10の加速度情報を取得する加速度情報取得部として機能する。横加速度センサー23は、車両10の横方向における加速度である横加速度を検出し、その検出した横加速度を示す信号を車載ネットワーク19に出力する。横加速度は、例えば、車両10が受ける横風に関する情報の1つである。ヨー角センサー24は、車両10のヨー角を検出し、その検出したヨー角を示す信号を車載ネットワーク19に出力する。ヨー角は、例えば、車両10の向きに関する情報の1つである。ヨーレートセンサー25は、車両10のヨー角の加速度であるヨーレートを検出し、その検出したヨーレートを車載ネットワーク19に出力する。ヨーレートは、例えば、車両10の向きの変化量に関する情報の1つである。
制御装置13は、前方認識センサー11および各種センサー12が検出した車両10の走行情報に基づいてステアリングアクチュエーター14を制御することによりドライバーのステアリング操作をアシストする。
図3を参照して制御装置13の概略構成について説明する。制御装置13は、車載ネットワーク19に出力された各種情報を取得し、その取得した各種情報、および、メモリーに記憶したプログラムや各種データに基づいて各種処理を実行する。制御装置13は、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、或いは、それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
制御装置13は、操舵指示値Acomを演算する操舵指示値演算部30を有している。操舵指示値演算部30は、リカレントニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)31を中心に構成されている。
RNN31は、走行情報が入力される入力層32、操舵指示値Acomを出力する出力層33、および、入力層32と出力層33との間に位置する複数の隠れ層34(例えば、15層〜30層)を有する。以下では、最下層に位置する隠れ層を隠れ層34−1、最上層に位置する隠れ層を隠れ層34−n(nは1以上の整数)で示す。入力層32は、走行情報に基づいた各種演算を行い、その演算結果を隠れ層34−1に出力する。隠れ層34の各々は、時刻t−1の演算結果を戻り値として時刻tの演算に用いる。出力層33は、隠れ層34−nの演算結果を用いて操舵指示値Acomを演算する。
図4を参照して操舵指示値演算部30の機能的な構成について詳しく説明する。
図4に示すように、操舵指示値演算部30は、操舵角第1微分器36、操舵角第2微分器37、走行位置第1微分器38、走行位置第2微分器39、曲率推定部40、および、正規化部42を有している。
操舵角第1微分器36は、操舵角センサー26の検出値である操舵角を離散微分することにより操舵角速度を演算し、その演算した操舵角速度を正規化部42に出力する。操舵角第2微分器37は、操舵角速度を離散微分することにより操舵角加速度を演算し、その演算した操舵角加速度を正規化部42に出力する。
走行位置第1微分器38は、車両走行位置を離散微分することにより、車両10の横方向の位置の変化速度である位置変化速度を演算し、その演算した位置変化速度を正規化部42に出力する。走行位置第2微分器39は、位置変化速度を離散微分することにより位置変化加速度を演算し、その演算した位置変化加速度を正規化部42に出力する。
曲率推定部40は、前方認識センサー11の検出した周辺情報に基づいて、車両10の前方におけるレーン16の曲率の推定値である推定曲率を演算する。曲率推定部40は、その演算した推定曲率を正規化部42に出力する。
正規化部42は、車速、前後角速度、横加速度、ヨー角、ヨーレート、操舵角、操舵角速度、操舵角加速度、車両走行位置、位置変化速度、位置変化加速度、および、レーン16の推定曲率を正規化する。正規化部42は、正規化した各種パラメーターを特徴量抽出部43に出力する。
特徴量抽出部43は、正規化部42から入力された各種パラメーターに基づいて演算を行うことにより1以上の特徴量を抽出する。特徴量抽出部43は、RNN31の入力層32と隠れ層34とで構成されている。入力層32には、正規化部42によって正規化された各種要素が入力される。隠れ層34は、最終的な演算結果として1以上の特徴量を演算する。隠れ層34の各々は、長短期記憶層(LSTM:Long Short Term Memory)で構成されている。
図5を参照して、長短期記憶層(以下、単にLSTMという。)について説明する。
図5に示すように、LSTM45は、時刻tの入力x(t)に基づいて時刻tの出力h(t)を演算する。出力h(t)は、上層に対して入力x(t)として入力される。また、LSTM45は、出力h(t)を演算する過程においてセル状態C(t)を演算し、その演算したセル状態C(t)に加えて、出力h(t)を示す出力状態h(t)を次サイクルの演算における戻り値として取り扱う。すなわち、LSTM45は、1つ前の時刻(t−1)における演算結果であるセル状態C(t−1)および出力状態h(t−1)に加えて、時刻(t)における下層からの入力x(t)に基づいて、時刻(t)におけるセル状態C(t)および出力状態h(t)を演算する。
LSTM45は、時刻t−1のセル状態C(t−1)を制御する忘却ゲート層46、入力ゲート層47、tanh層48、および、出力ゲート層49を有している。
忘却ゲート層46は、式(1)に示す演算を行うことにより、セル状態C(t−1)から削除するパラメーターを判別する。本実施形態の忘却ゲート層46は、時刻t直前の算入期間βにおいて前方認識センサー11および各種センサー12が検出した各種情報に基づいてセル状態C(t)が演算されるように構成される。算入期間βは、予め行ったシミュレーションなどによって規定される時間である。算入期間βは、制御装置13への演算負荷を抑えつつ、その時々の走行状況に応じた特徴量が演算可能な時間に設定される。算入期間βは、例えば1sec〜2secである。
入力ゲート層47は、式(2)に示す演算を行うことにより、入力x(t)および出力状態h(t)からセル状態C(t−1)に対して新たに加えるべきパラメーターを判別する。tanh層48は、式(3)に示す演算を行うことにより、入力x(t)および出力状態h(t)からセル状態C(t−1)に追加すべきパラメーターの候補値を演算する。LSTM45は、入力ゲート層47およびtanh層48の演算結果を用いて式(4)に示す演算を行うことにより、セル状態C(t−1)をセル状態C(t)に更新する。
出力ゲート層49は、式(5)に示す演算を行うことにより、セル状態C(t)のうちで出力するパラメーターを判別する。そしてLSTM45は、式(6)に示す演算を行うことで出力h(t)を演算する。LSTM45は、セル状態C(t)と出力状態h(t)(=出力h(t))を戻り値として取り扱う。
なお、下記の式(1)〜(6)に示される重みベクトルWf,Wi,Wc,Wo、および、バイアスベクトルbf,bi,bc,boの各々は、学習により更新されるベクトルである。また、σ()はシグモイド関数、「*」はアダマール積である。
操舵角演算部51は、特徴量抽出部43が抽出した特徴量に基づいて時刻tから設定時間αだけ経過した近未来の操舵角を操舵指示値Acomとして演算する。設定時間αは、例えば、操舵指示値Acomに基づいてステアリングアクチュエーター14が駆動された場合に、実際の操舵角が操舵指示値Acomに変更されるまでに要する時間、すなわち操舵指示値Acomの応答遅れの時間を含むものである。操舵角演算部51は、RNN31の出力層33で構成されている。出力層33は、上述したLSTM45で構成されている。操舵角演算部51は、LSTM45として演算したセル状態C(t)および出力h(t)(この場合、出力h(t)は操舵指示値Acom)を記憶部52に記憶する。操舵角演算部51は、特徴量抽出部43が抽出した特徴量、記憶部52に記憶したセル状態C(t)および出力h(t)、ならびに、走行目標距離演算部53が演算した走行目標距離に基づいて操舵角を演算する。なお、操舵角演算部51には、特徴量抽出部43が抽出した特徴量と走行目標距離演算部53が演算した走行目標距離とが入力x(t)として入力される。
走行目標距離演算部53は、車速センサー21の検出した車速に基づいて走行目標距離を演算する。走行目標距離演算部53は、時刻tから設定時間αだけ経過するまでの車両10の走行距離を走行目標距離として演算する。すなわち、走行目標距離演算部53は、操舵指示値Acomに基づいてステアリングアクチュエーター14が駆動された場合に、実際の操舵角が操舵指示値Acomに変更されるまでの走行距離を走行目標距離として演算する。ちなみに、レーン16の推定曲率、時刻tにおける操舵角、および、走行目標距離等により、設定時間α経過後における車両通行位置を予測することが可能である。
最適化実行部55は、特徴量抽出部43および操舵角演算部51を構成するRNN31について、所定のアルゴリズムの学習則に則った学習により重みベクトルWf,Wi,Wc,Woおよびバイアスベクトルbf,bi,bc,boを最適化する。
最適化実行部55は、学習に用いられる時系列的な実測データと教師データとを保持している。教師データは、実測データにおける各時刻tに対応付けられた操舵角であって、各時刻tから設定時間αだけ経過したときの操舵角で構成されている。最適化実行部55は、例えば、RNN31が演算した操舵角と教師データにおける操舵角とを最小二乗誤差法を用いて評価・学習することで重みベクトルWf,Wi,Wc,Woおよびバイアスベクトルbf,bi,bc,boを最適化する。
実測データおよび教師データの一例は、理想ドライバーが車両10を実際に運転したときに前方認識センサー11および各種センサー12が検出した情報に基づいて作成される。教師データは、実測データにおける各時刻tについて、当該時刻tから設定時間αだけ経過したときに操舵角センサー26が測定した操舵角で構成されている。なお、理想ドライバーとは、車両10の理想走行を小さい振り幅のステアリング操作で実現可能なドライバーである。
実測データおよび教師データの他の例は、レーン16を車両10が理想走行するシミュレーションに基づいて作成される。このシミュレーションには、車両10のモデルおよび前方認識センサー11のモデルが用いられる。車両10のモデルには、走行に関する各種の条件に加えて、環境条件として強さおよび方向が各時刻tにおいてランダムに選択される横風が入力される。なお、実際の走行およびシミュレーションにおいては、車両10の積載量についての条件やレーン16についての条件(例えば、直線部の距離や曲線部のカント、レーン16の勾配、曲線部の曲率半径など)が一様分布となるように設定されるとよい。また、車両10の車型(ホイールベースや車軸数、タイヤのトレッド幅、サスペンション構造)ごとに、車両10の積載量についての条件やレーン16についての条件が一様分布となるように設定されるとよい。
上述した構成の制御装置13の作用について説明する。
上述した制御装置13は、理想走行時における操舵角を教師データとするとともに車両走行位置だけでなく車両10の加速情報なども含む走行情報を考慮した学習によってRNN31が構築される。こうした構成によれば、学習済みの制御装置13が演算する操舵角、すなわち操舵指示値Acomは、理想ドライバーのステアリング操作に近い値となる。
ドライバーは、通常、車両10が理想走行するようにステアリング操作を行う。しかしながら、運転技量はドライバーによって異なるため、理想走行を目標とする走行時のステアリング操作はドライバーによって異なる。例えば、理想ドライバーよりも運転技量の低いドライバーは、ステアリング操作の振れ幅が理想ドライバーよりも大きくなる。
上述した操舵指示値Acomは、理想ドライバーにとっては自身のステアリング操作に近い値となる。また、操舵指示値Acomは、理想ドライバーよりも運転技量の低いドライバーにとっては自身が目標としている走行に近づく値となり、その振れ幅も小さくなる。これらのことから、上述した制御装置13によれば、レーンキープアシスト制御の実行中にドライバーが覚える違和感を抑制することができる。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)RNN31は、時刻t直前の算入期間βにおいて前方認識センサー11および各種センサー12が検出した情報と時刻tから設定時間αだけ経過したときの操舵角とに基づくデータを教師データとした学習により構築される。そのため、RNN31は、車速および各種加速度、レーン16の曲率やレーン16に対する車両10の向きなど、算入期間βにおける各種パラメーターの変化に応じた学習を行うことができる。こうした構成によれば、制御装置13は、理想走行を具現化する操舵指示値Acomとして、算入期間βにおける各種パラメーターの変化に応じた値を演算することができる。これにより、操舵指示値Acomは、少ないステイリング操作量のもとで理想走行を具現化することのできる値となる。そのため、操舵指示値Acomは、理想ドライバーにとっては自身のステアリング操作に近い値となり、運転技量の低いドライバーにとっては少ない操作量で理想走行に近づけることができる値となる。その結果、レーンキープアシスト制御の実行中にドライバーが覚える違和感をより抑制することができる。
(2)制御装置13は、設定時間αを考慮した近未来の値を操舵指示値Acomとして演算する。これにより、操舵指示値Acomでの車両10の走行をより理想走行に近づけることができる。その結果、レーンキープアシスト制御の実行中にドライバーが覚える違和感をより抑制することができる。
(3)制御装置13は、レーン16の推定曲率を演算する曲率推定部40と、推定曲率を入力の1つとして操舵指示値Acomを演算するRNN31とを有している。こうした構成によれば、車両10の予定走行経路におけるレーン16の曲率を考慮したうえで操舵指示値Acomが演算される。その結果、操舵指示値Acomで車両10を走行させた場合に、その走行をさらに理想走行に近づけることができる。
(4)制御装置13は、時刻tから設定時間αだけ経過するまでの車両10の走行距離を走行目標距離として演算する走行目標距離演算部53と、走行目標距離を考慮して操舵指示値Acomを演算する操舵角演算部51とを有している。
こうした構成によれば、制御装置13は、設定時間α後におけるレーン16での車両10の位置を考慮した操舵指示値Acomを演算することができる。そのため、理想走行に最適な操舵角に対する操舵指示値Acomの誤差を小さくすることができる。これにより、理想走行を具現化するうえで操舵角の振れ幅が小さくなることから、走行時における車両10の安定性を向上させつつ理想走行に近づけることができる。
(5)教師データを作成するシミュレーションにおいては、強さおよび方向がランダムに選択される横風が入力される。こうした構成によれば、より実際の走行状況に近い状況を再現した教師データをシミュレーションで作成することができる。その結果、操舵指示値Acomをより正確に演算することができる。また、シミュレーションで教師データを作成することにより、実際に車両10を走行させる必要もないことから、RNN31を構築するうえでのコストを削減することもできる。
(6)シミュレーションにおいては、車両10の積載量についての条件やレーン16についての条件(例えば、直線部の距離や曲線部のカント、レーン16の勾配、曲線部の曲率半径など)が一様分布となるように作成される。また、車両10の車型(ホイールベースや車軸数、タイヤのトレッド幅、サスペンション構造)ごとに、車両10の積載量についての条件やレーン16についての条件が一様分布となるように作成される。こうした構成によれば、様々な条件を考慮してRNN31が構築されることから、RNN31のロバスト性を向上させることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・制御装置13は、曲率推定部40を備えていなくともよい。換言すれば、特徴量抽出部43は、入力x(t)に推定曲率を含んでいなくともよい。こうした構成によれば、制御装置13に対する演算負荷を軽減することができる。
・制御装置13は、走行目標距離演算部53を備えていなくともよい。換言すれば、操舵角演算部51は、走行目標距離を使うことなく操舵指示値Acomを演算してもよい。こうした構成によれば、制御装置13に対する演算負荷を軽減することができる。
・教師データがシミュレーションによって作成される場合、その教師データには、走行情報を構成するパラメーターとして車両10に対する横風が含まれていなくともよい。
・RNN31は、走行情報を取得した時刻における操舵角を教師データとして学習を行ってもよい。こうした構成であっても上記(1)に記載した効果に準拠する効果を得ることができる。
・走行情報は、車両10の走行状況を示すものであればよい。そのため、走行情報は、上述したもののほか、例えば、ロール角、ピッチ角、アクセル開度、駆動シャフト回転数、燃料噴射量、吸入空気量等のうちの少なくとも1つを含んでいればよい。また、走行情報取得部は、走行情報を構成するパラメーターの値を検出する検出部やパラメーターの値を推定する推定部であってもよい。
10…車両、11…前方認識センサー、12…各種センサー、13…運転支援制御装置、14…ステアリングアクチュエーター、16…レーン、16C…仮想中央線、17…右側車線、18…左側車線、19…車載ネットワーク、21…車速センサー、22…前後加速度センサー、23…横加速度センサー、24…ヨー角センサー、25…ヨーレートセンサー、26…操舵角センサー、30…操舵指示値演算部、31…リカレントニューラルネットワーク、32…入力層、33…出力層、34…隠れ層、36…操舵角第1微分器、37…操舵角第2微分器、38…走行位置第1微分器、39…走行位置第2微分器、40…曲率推定部、42…正規化部、43…特徴量抽出部、45…LSTM、46…忘却ゲート層、47…入力ゲート層、48…tanh層、49…出力ゲート層、51…操舵角演算部、52…記憶部、53…走行目標距離演算部、55…最適化実行部。

Claims (6)

  1. 車両通行帯における自車両の走行状況を示す走行情報を取得する走行情報取得部と、
    前記走行情報に基づき特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    前記特徴量に基づき操舵角を演算する操舵角演算部と、を備え、
    前記操舵角演算部の演算した操舵角を操舵指示値としてステアリングアクチュエーターを制御することによりレーンキープアシスト制御を実行する運転支援制御装置であって、
    前記特徴量抽出部および前記操舵角演算部は、長短期記憶層で構成された隠れ層を有するリカレントニューラルネットワークで構成されている
    運転支援制御装置。
  2. 前記リカレントニューラルネットワークは、最新の前記走行情報を取得した時刻から設定時間だけ経過した時刻における操舵角を教師データとして学習を行う
    請求項1に記載の運転支援制御装置。
  3. 前記設定時間における前記自車両の走行距離を示す走行目標距離を演算する走行目標距離演算部をさらに備え、
    前記操舵角演算部は、前記特徴量と前記走行目標距離とに基づいて操舵角を演算する
    請求項2に記載の運転支援制御装置。
  4. 前記自車両の前方における前記車両通行帯の曲率を推定する曲率推定部をさらに備え、
    前記リカレントニューラルネットワークには、前記曲率推定部が推定した曲率が入力される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の運転支援制御装置。
  5. 前記リカレントニューラルネットワークの教師データは、シミュレーションにより作成されたデータであり、前記走行情報を構成するパラメーターの1つとして前記自車両に対する横風を含んでいる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の運転支援制御装置。
  6. 前記リカレントニューラルネットワークの教師データは、シミュレーションにより作成されたデータであり、前記走行情報を構成するパラメーターの1つとして前記車両通行帯におけるカントを含んでいる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の運転支援制御装置。
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