JP2020198520A - 映像出力装置、制御方法、映像処理システム、およびプログラム - Google Patents

映像出力装置、制御方法、映像処理システム、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】映像の輝度調整による高画質化と映像と重畳して表示されるグラフィック画像の輝度の安定化の両立に有利な映像出力装置を提供すること。【解決手段】映像出力装置は、映像データの最大輝度である映像最大輝度を取得し、表示装置の最大輝度である表示最大輝度を取得し、前記映像最大輝度と前記表示最大輝度とに基づいて基準OETFを補正して補正OETFを生成し、前記映像データに前記補正OETFを適用して補正映像データを生成し、前記補正映像データとグラフィック画像データとを合成して合成映像データを生成し、前記合成映像データを前記表示装置に出力する。【選択図】 図1

Description

本発明は、映像出力装置、制御方法、映像処理システム、およびプログラムに関する。
近年、さまざまな高画質化技術の実用化が進んでいる。高画質化技術のうちの一つがHDR(High Dynamic Range:ハイダイナミックレンジ)である。HDRにおける重要な技術要素として次のものが挙げられる。
(1)輝度と信号レベルの関係を決める光電変換特性であるOETF (Opto-Electro Transfer Function) 、および、
(2)信号レベルと輝度の関係を決める電光変換特性であるEOTF (Electro-Opto Transfer Function) 。
ダイナミックレンジの表現技術として、映像信号の最大輝度レベル等の画像特性を表示装置に関連付けて出力し、表示する画像ごとにEOTFを動的に変更する技術がある。この技術によれば、映像信号に対して表示装置のダイナミックレンジが狭い場合においても、疑似的にハイダイナミックレンジの表示が可能となる。
一方、映像コンテンツと重畳して表示されるメニュー画面等のグラフィック画像については、映像コンテンツにかかわらず輝度が一定で揺らぎのないことが望まれる。この点に関して、特許文献1には、グラフィックデータの表示輝度レベルが表示装置のEOTFによって変更されないようにグラフィックデータの補正を行う技術が開示されている。
特開2017−199974号公報
特許文献1では、EOTFの変化情報を表示装置から事前に取得し、変化に合わせてグラフィックデータに対して補正を行っている。しかし、表示装置に送信されるデータは多くても12bit程の情報量しか確保されていない。そのため、EOTFの変化を完全に吸収することができないという課題があった。
本発明は、例えば、映像の輝度調整による高画質化と映像と重畳して表示されるグラフィック画像の輝度の安定化の両立に有利な映像出力装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、外部の表示装置に映像データを出力する映像出力装置であって、前記映像データの最大輝度である映像最大輝度を取得する第1取得手段と、前記表示装置の最大輝度である表示最大輝度を取得する第2取得手段と、前記映像最大輝度と前記表示最大輝度とに基づいて基準OETF(Opto-Electro Transfer Function)を補正して補正OETFを得る補正手段と、前記映像データに前記補正OETFを適用して補正映像データを得る適用手段と、前記補正映像データとグラフィック画像データとを合成して合成映像データを得る合成手段と、前記合成映像データを前記表示装置に出力する出力手段と、を有することを特徴とする映像出力装置が提供される。
本発明によれば、例えば、映像の輝度調整による高画質化と映像と重畳して表示されるグラフィック画像の輝度の安定化の両立に有利な映像出力装置を提供することができる。
実施形態における映像処理システムの構成を示す図。 実施形態における撮像装置の背面図。 実施形態における撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図。 実施形態における表示装置のハードウェア構成を示すブロック図。 実施形態における撮像装置による映像出力に関する制御手順を示すフローチャート。 (a)は表示装置における表示特性送信処理を示すフローチャート、(b)は表示装置における表示処理を示すフローチャート。 特性の異なる複数のOETFおよびEOTFを例示する図。 (a)は、映像データごとのMaxCLLの例を示す図、(b)は最大輝度の範囲とEOTFとの対応関係の例を示す図、(c)は映像データごとに適用される補正OETFおよびEOTFの例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<システム構成>
図1は、実施形態における映像処理システム100の構成を示す図である。映像処理システム100は、映像出力装置の一形態である撮像装置200と、撮像装置200と通信可能に接続された表示装置300とを含む。撮像装置200と表示装置300との接続は、有線、無線を問わないが、ここでは一例として、HDMI(登録商標) (High-Definition Multimedia Interface) による有線接続を採用するものとする。
図2は、実施形態における撮像装置200を背面図である。実施形態において、撮像装置200は、被写体を撮像して映像データを生成する撮像装置であり、静止画撮影機能および動画撮影機能を有するデジタルカメラでありうる。表示部220は、画像および各種情報を表示する。シャッターボタン224は、静止画撮影指示を行うための操作部材である。動画撮影ボタン230は、動画撮影指示を行うための操作部材である。操作部226は、ユーザからの各種操作を受け付けるスイッチ、ボタン等の操作部材を含む。操作部226には、電源ON/OFFを切り替える電源スイッチ、動作モードを切り替えるモード切り替えスイッチ、メニュー設定を行うメニューボタン、メニューや設定を指示する十字キーボタンなどが含まれうる。
記録媒体229は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体である。蓋101は、記録媒体229を収納するための蓋である。映像信号出力部241は、例えばHDMI端子を含み、HDMIケーブルを介して外部の表示装置300に映像信号を出力する。
図3は、実施形態における撮像装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。プロテクター201は、撮影レンズ202を含む撮像部を覆い、撮像部の汚れや破損を防止する。シャッター203は絞り機能を備える。撮像素子204は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される。A/D変換器205は、撮像素子204のアナログ信号出力をディジタル信号に変換する。タイミング発生器209は、撮像素子204、A/D変換器205、D/A変換器210にクロック信号や制御信号を供給する。タイミング発生器209は、メモリ制御部213及びシステム制御部214により制御される。
画像処理回路212は、A/D変換器205からのデータまたはメモリ制御部213からのデータに対して各種画像処理、顔検出、物体検出等を行う。また、画像処理回路212は、撮像により得られた画像データを用いて所定の演算を行う。その演算の結果に基づいてシステム制御部214は、露光制御部215、測距制御部216を制御して、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、顔検出処理、個人認証処理を行う。また、画像処理回路212は、メモリ217に格納された画像を読み込んでJPEG方式やMPEG-4 AVC/H.264方式での圧縮処理あるいは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ217に書き込む。メモリ制御部213は、A/D変換器205、タイミング発生器209、画像処理回路212、D/A変換器210、メモリ217を制御する。A/D変換器205のデータは、画像処理回路212、メモリ制御部213を介して、あるいは、直接メモリ制御部213を介して、メモリ217に書き込まれる。
表示部220は、TFT LCD等により構成される。表示部220には、レイヤ合成部219を介して合成されたレイヤが表示される。また、撮像により得られた画像を表示部220にリアルタイム表示することにより、ライブ映像を表示する電子ファインダ機能が実現されうる。映像信号出力部241は、上記したように、映像データを外部の表示装置300に送出する。
メモリ217は、撮像により得られた静止画データや映像データを格納するメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ217は、システム制御部214のワークエリアとしても使用されうる。
露光制御部215は、絞り機能を備えるシャッター203を制御する。測距制御部216は、撮影レンズ202によるフォーカシングを制御する。ズーム制御部221は、撮影レンズ202によるズーミングを制御する。バリア制御部222は、プロテクタ−201の動作を制御する。システム制御部214は、撮像装置全体を制御する。不揮発性メモリ223は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ223には、制御プログラムの他、OETF(Opto-Electro Transfer Function)の情報、文字情報等も記録されうる。
操作部226は、システム制御部214に与える各種の動作指示を入力するための操作部材を含む。具体的には、操作部226は、電源スイッチ、モード切り替えスイッチ、メニューボタン、十字キー、さらに、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識を開始するためのボタン等のうちの少なくとも1つを含みうる。
シャッターボタン224が押下されると、その押下途中でスイッチSW1がオンとなり、設定に応じて、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の開始が指示される。シャッターボタン224が更に押下されるとスイッチSW2がオンとなり、以下の一連の処理の開始が指示される。(a)撮像素子204から読み出された信号を、A/D変換器205およびメモリ制御部213を介してメモリ217に画像データを書き込む露光処理。(b)画像処理回路212またはメモリ制御部213での演算を用いた現像処理。画像処理回路212では、OETFを用いた入力特性変換も施される。(c)メモリ217から画像データを読み出し、画像処理回路212により圧縮を行い、メモリ217に格納した後に、カードコントローラ227を介して、外部記録媒体229に画像データを書き込む記録処理。
電源80は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池や、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池等からなる電源である。電源80は、電源制御部228によって制御される。カードコントローラ227は、外部記録媒体229に対するデータの送受信を行う。外部記録媒体229は、メモリカード等の記録媒体でありうる。また、撮像装置200は、動画撮影ボタン230、スライドボタン231を備える。
通信制御部240は、例えば表示装置300のEOTF(Electro-Opto Transfer Function)を取得するために用いられる。通信制御部240は、シリアルデータ線を介して表示装置300と接続されていてもよい。また、通信制御部240は、映像信号出力部241から出力される映像信号(映像データ)の特性情報を表示装置300への送信も行う。
図4は、表示装置300のハードウェア構成を示す図である。システム制御部301は、表示装置全体を制御する。映像信号入力部302は、映像信号出力部241から送信された映像信号を入力する。画像処理部303は、受信された映像信号に表示装置固有のEOTFを用いて表示特性変換や色域補正処理等を施す。表示部304は、例えば有機ELまたは液晶で構成される。メモリ305は、受信された映像信号を一時的に保持しておくメモリである。不揮発性メモリ306はEPROM等であり、表示装置300の最大輝度である表示最大輝度の情報、EOTFの情報等がここに保持される。通信制御部307は、シリアルデータ線を通して撮像装置200と通信を行う。
<再生動作>
以下では、撮像装置200が映像データ(映像コンテンツ)とグラフィック画像データとの合成映像データを出力し、これを表示装置300が表示する処理を詳しく説明する。ここでいうグラフィック画像データとは、例えばメニュー画面や字幕等の、オンスクリーンディスプレイ(OSD)の画像データであり、映像データと重畳して表示される画像データである。映像データは輝度が調整されながら再生される一方、グラフィック画像データは輝度が揺らぐことなく、すなわち一定の輝度で表示されることが望まれる。
図5は、撮像装置200による映像出力に関する制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートに対応する制御プログラムは例えば不揮発性メモリ223に格納されており、システム制御部214によって実行される。
S401で、システム制御部214は、操作部226を介して表示装置300に表示する映像データが選択されるのを待機する。映像データは例えば外部記録媒体229に記憶されている。また、ここで選択される映像データはHDRコンテンツの映像データであることが想定されている。操作部226を介して映像データが選択されると、処理はS402に進む。S402で、システム制御部214は、不揮発性メモリ223から基準OETFを取得する。取得された基準OETFはメモリ217に格納される。実施形態において、基準OETFとして、SMPTE ST 2084に準拠するPQカーブ (Perceptual Quantization Curve) に従うOETFが使用される。図7の特性a1は、このような基準OETFの特性の例を表している。
S403で、システム制御部214は、S401で選択された映像データを外部記録媒体229から読み出し、メモリ217へ展開する。S404で、システム制御部214は、S403でメモリ217に展開された映像データのヘッダファイルを解析する。システム制御部214は、この解析により、映像データの特性値として、映像データの最大輝度である映像最大輝度MaxCLL(Maximum Content Light Level)を取得する(第1取得処理)。なお、映像データのヘッダファイルの形式は、EixfやMP4などで用いられるISOベースメディアフォーマットでありうる。MaxCLLは、映像データの静的メタデータとして含まれている。図8(a)は、映像データごとのMaxCLLの例を示している。例えばS401で映像データAが選択された場合、MaxCLLは200cd/m2である。
S405で、システム制御部214は、通信制御部240を介して表示装置300と通信して、表示装置300の最大輝度である表示最大輝度DispMaxLuminanceを取得する(第2取得処理)。以下、この取得処理を、図6(a)の、表示装置300のシステム制御部301によって実行される表示特性の送信処理のフローチャートを参照して、詳しく説明する。表示装置300は、表示装置300の最大輝度である表示最大輝度の情報を不揮発性メモリ306に保持している。
S405で、システム制御部214はまず、表示最大輝度DispMaxLuminanceの送信要求を表示装置300に送信する。表示装置300のシステム制御部301は、この送信要求に応答して、S450で、要求された表示最大輝度DispMaxLuminanceを、不揮発性メモリ306から取得する。S451で、システム制御部301は、その表示最大輝度DispMaxLuminanceを撮像装置200に送信する。これにより、S405で、システム制御部214は、表示装置300から表示最大輝度DispMaxLuminanceを取得することができる。
次に、S406で、システム制御部214は、通信制御部240を介して、表示装置300から、以下のデータを取得する(第3取得処理)。
(a)S404で取得した映像最大輝度MaxCLLに対応するEOTFであるEOTF(MaxCLL)、および、
(b)S405で取得した表示最大輝度DispMaxLuminanceに対応するEOTFであるEOTF(DispMaxLuminance)。
取得したEOTF(MaxCLL)およびEOTF(DispMaxLuminance)のデータは、メモリ217に格納される。S406の処理を図6(a)のフローチャートを参照して詳しく説明すると次のとおりである。表示装置300は、図7のb1,b2,b3,b4でそれぞれ示されるような、特性の異なる複数のEOTFのセットを不揮発性メモリ306に保持している。複数のEOTFは、映像最大輝度MaxCLLを持つ映像データが表示部304における表示最大輝度に位置するように、それぞれことなる特性を有している。また、表示装置300は、図8(b)に示されるような、最大輝度の範囲とEOTFとの対応関係を記述したテーブルを、不揮発性メモリ306に保持している。なお、図8(b)では、説明簡略化のため、図7の参照符号をEOTFを特定する情報としている。
S406ではまず、システム制御部214は、EOTF(MaxCLL)の送信要求を表示装置300に送信する。この送信要求には映像最大輝度MaxCLLの値が含まれる。表示装置300のシステム制御部301は、この送信要求に含まれるMaxCLLの値に対応するEOTFを、不揮発性メモリ306に保持されているテーブル(図8(b))を参照して決定する(S405)。例えば、図8(a)の例によれば、出力対象の映像データ(S401で選択された映像データ)が映像データAである場合、MaxCLLは200cd/m2である。この値を図8(b)のテーブルに当てはめると、EOTF(MaxCLL)は図7の特性b4で示されるEOTFとして決定される。システム制御部301はこの決定されたEOTF(MaxCLL)を撮像装置200に送信する(S451)。これにより、S406で、システム制御部214は、表示装置300からEOTF(MaxCLL)を取得することができる。
次に、システム制御部214は、EOTF(DispMaxLuminance)の送信要求を表示装置300に送信する。この送信要求には表示最大輝度DispMaxLuminanceの値が含まれる。ただし、表示最大輝度DispMaxLuminanceはもともと表示装置300が保持している値であるから、送信要求には含めない仕様にしてもよい。表示装置300のシステム制御部301は、表示最大輝度DispMaxLuminanceをMaxCLLの値に見立てて図8(b)のテーブルを参照する。ここで、一例として、表示最大輝度DispMaxLuminanceが500cd/m2であるとする。この500cd/m2の値をMaxCLLの値に見立てて図8(b)のテーブルに当てはめると、EOTF(DispMaxLuminance)は図7の特性b1で示されるEOTFとして決定される。システム制御部301はこの決定されたEOTF(DispMaxLuminance)を撮像装置200に送信する(S451)。これにより、S406で、システム制御部214は、表示装置300からEOTF(DispMaxLuminance)を取得することができる。
次に、S407で、システム制御部214は、映像最大輝度MaxCLLと表示最大輝度DispMaxLuminanceとに基づいて基準OETFを補正して補正OETFを算出する。補正OETFは、次式により求められる。
補正OETF=α・基準OETF
すなわち、補正OETFは基準OETFに補正係数αを乗じた値である。ここで、補正係数αは次式で表される。
α=EOTF(MaxCLL)/EOTF(DispMaxLuminance)
S408では、システム制御部214は、画像処理回路212を制御して、メモリ217に展開されている映像データに対してS407で算出された補正EOTFを適用して補正映像データを得る。補正映像データはメモリ217に記憶される。
S409で、システム制御部214は、画像処理回路212を制御して、補正映像データとグラフィック画像データとを合成して合成映像データを得る。合成映像データはメモリ217に記憶される。
S410で、システム制御部214は、メモリ217から合成映像データを読み出し、映像信号出力部241から表示装置300に、合成映像データを出力する。このとき、システム制御部214は、合成映像データと共に、表示最大輝度DispMaxLuminanceを送信する。ただし、表示最大輝度DispMaxLuminanceはもともと表示装置300が保持している値であるから、表示最大輝度DispMaxLuminanceを合成映像データと共に送信する仕様とすることは必須ではない。
S411では、システム制御部214は、所定の終了イベントを検知したことに応じて本処理を終了する。終了イベントには、例えば、映像出力処理の終了が操作部を介して指示されたこと、および、操作部を介して電源ボタンが押下されたこと、が含まれる。
図6(b)は、表示装置300のシステム制御部301によって実行される表示処理のフローチャートである。S480で、システム制御部301は、通信制御部307を介して、S408で撮像装置200から出力された表示最大輝度DispMaxLuminanceを受信する。かわりに、システム制御部301は、不揮発性メモリ306から表示最大輝度DispMaxLuminanceを取得してもよい。
S481で、システム制御部301は、S480で受信したDispMaxLuminanceに対応するEOTFであるEOTF(DispMaxLuminance)を不揮発性メモリ306から取得する。上記した例によれば、DispMaxLuminanceは500cd/m2であるから、図8(b)のテーブルより、特性b1のEOTFが選択される。
S482で、システム制御部301は、映像信号入力部302を制御して、S410で撮像装置200から出力された合成映像データを受信しメモリ305に格納する。次に、S483で、システム制御部301は、画像処理部303を制御して、受信した合成映像データにEOTF(DispMaxLuminance)を適用しメモリ305へ格納する。その後、S484で、システム制御部301は、メモリ305に格納されたEOTF(DispMaxLuminance)が適用された合成映像信号を読み出して表示部304へ出力する。S485では、システム制御部301は、当該合成映像データの受信が完了したかどうかを判断し、受信が完了した場合はこの表示処理は終了する。受信がまだ完了していないときは、S482に戻って処理が繰り返される。
図8(c)は、上記の処理によって、映像データごとに適用される補正OETFおよびEOTFの例を示している。図8(c)において、映像データAの場合は、補正OETFとして図7の特性a4が使用され、表示装置300ではEOTFとして図7の特性b1が使用される。映像データBの場合は、補正OETFとして図7の特性a2が使用され、表示装置300ではEOTFとして図7の特性b1が使用される。映像データCの場合は、補正OETFとして図7の特性a4が使用され、表示装置300ではEOTFとして図7の特性b1が使用される。映像データDの場合は、補正OETFとして図7の特性a1が使用され、表示装置300ではEOTFとして図7の特性b1が使用される。
このように、表示装置300で使用するEOTFが特性b1を持つEOTFに固定されているため、画像送りなどによってグラフィック画像データの表示装置上の輝度レベルの変化は生じない。一方、映像データのみに施すOETFを画像毎に変更することにより、映像に合わせてハイダイナミックレンジを表示装置で表示することが可能となる。
以上説明した実施形態によれば、映像出力装置(撮像装置200)は、表示装置300のEOTFの変化を事前に取得し、映像出力装置のOETFを変化させる一方、表示装置300のEOTFは固定とする。これにより、グラフィック画像データの表示輝度レベルは映像データの表示制御に応じて変動することはない。以上により、映像の輝度調整による高画質化と映像と重畳して表示されるグラフィック画像の輝度の安定化の両立が図られる。
(他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:映像処理システム、200:撮像装置、300:表示装置

Claims (11)

  1. 外部の表示装置に映像データを出力する映像出力装置であって、
    前記映像データの最大輝度である映像最大輝度を取得する第1取得手段と、
    前記表示装置の最大輝度である表示最大輝度を取得する第2取得手段と、
    前記映像最大輝度と前記表示最大輝度とに基づいて基準OETF(Opto-Electro Transfer Function)を補正して補正OETFを得る補正手段と、
    前記映像データに前記補正OETFを適用して補正映像データを得る適用手段と、
    前記補正映像データとグラフィック画像データとを合成して合成映像データを得る合成手段と、
    前記合成映像データを前記表示装置に出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする映像出力装置。
  2. 前記表示装置は、最大輝度の範囲ごとに異なる複数のEOTF(Electro-Opto Transfer Function)のセットを保持しており、
    前記映像出力装置は、前記映像最大輝度に対応するEOTFおよび前記表示最大輝度に対応するEOTFを前記表示装置から取得する第3取得手段を更に有し、
    前記補正OETFは、前記基準OETFに補正係数αを乗じた値であり、
    前記映像最大輝度をMaxCLL、前記表示最大輝度をDispMaxLuminance、前記映像最大輝度に対応するEOTFをEOTF(MaxCLL)、前記表示最大輝度に対応するEOTFをEOTF(DispMaxLuminance)、とすると、
    前記補正係数αは、EOTF(MaxCLL)/EOTF(DispMaxLuminance)で表される
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像出力装置。
  3. 前記第1取得手段は、前記映像データの静的メタデータから前記映像最大輝度を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の映像出力装置。
  4. 前記第2取得手段は、前記表示装置と通信して前記表示装置から前記表示最大輝度を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像出力装置。
  5. 前記出力手段は、前記合成映像データと共に前記表示最大輝度を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の映像出力装置。
  6. 前記映像データは、HDRコンテンツの映像データであり、
    前記基準OETFは、SMPTE ST 2084に準拠するPQカーブに従うOETFである
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の映像出力装置。
  7. 前記映像出力装置は、被写体を撮像して前記映像データを生成する、撮像装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の映像出力装置。
  8. 前記グラフィック画像データは、オンスクリーンディスプレイの画像データであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の映像出力装置。
  9. 外部の表示装置に映像データを出力する映像出力装置の制御方法であって、
    前記映像データの最大輝度である映像最大輝度を取得するステップと、
    前記表示装置の最大輝度である表示最大輝度を取得するステップと、
    前記映像最大輝度と前記表示最大輝度とに基づいて基準OETFを補正して補正OETF(Opto-Electro Transfer Function)を得るステップと、
    前記映像データに前記補正OETFを適用して補正映像データを得るステップと、
    前記補正映像データとグラフィック画像データとを合成して合成映像データを得るステップと、
    前記合成映像データを前記表示装置に出力するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. 映像データを出力する映像出力装置と、前記映像出力装置と接続された表示装置とを含む映像処理システムであって、
    前記映像出力装置は、
    前記映像データの最大輝度である映像最大輝度を取得する第1取得手段と、
    前記表示装置の最大輝度である表示最大輝度を取得する第2取得手段と、
    前記映像最大輝度と前記表示最大輝度とに基づいて基準OETF(Opto-Electro Transfer Function)を補正して補正OETFを得る補正手段と、
    前記映像データに前記補正OETFを適用して補正映像データを得る適用手段と、
    前記補正映像データとグラフィック画像データとを合成して合成映像データを得る合成手段と、
    前記合成映像データを前記表示装置に出力する出力手段と、
    を有し、
    前記表示装置は、受信した前記合成映像データに前記表示最大輝度に対応するEOTF(Electro-Opto Transfer Function)を適用し、該EOTFが適用された合成映像データを表示する
    ことを特徴とする映像処理システム。
  11. コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の映像出力装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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