JP2020197881A - センサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】路面の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体を提供する。【解決手段】センサシステム1は、第1センサ21及び第2センサ22と、判定部11とを備える。第1センサ21及び第2センサ22は、移動体100にそれぞれ搭載され、移動体100の周囲で路面の有無をそれぞれ検知する。判定部11は、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて路面の状態を判定する。第1センサ21が路面の有無を検知する第1検知エリアは、第2センサ22が路面の有無を検知する第2検知エリアに比べて、移動体100の移動方向において移動体100からの距離が長い。【選択図】図1
Description
本開示は、センサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体に関する。より詳細には、本開示は、移動体が移動する路面を検知するためのセンサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体に関する。
特許文献1は、路面モニタ用センサと路面検出部と車両制御部とを備える電動カート(移動体)を開示する。路面モニタ用センサは、電動カートの進行方向から路面に向けて水平面から所定の角度傾斜して設置される。路面検出部(センサシステム)は、路面モニタ用センサから出力される路面検知信号に基づいて路面の有無を検出する。車両制御部は、路面検出部により検出された路面の有無に応じて車両を制御する。
上記構成の電動カートが下り坂の手前まで移動した場合に、電動カートの前方にある下り坂の坂道部分は、電動カートが存在する水平部分よりも下側にあるので、路面検出部は路面が無いと検出する。電動カートの近傍には路面があるにも拘らず、路面検出部が路面が無いと検出すると、車両制御部が電動カートを停止させるため、電動カートをその場所から移動させることができなくなる可能性があった。
本開示の目的は、路面の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体を提供することにある。
本開示の一態様のセンサシステムは、第1センサ及び第2センサと、判定部とを備える。前記第1センサ及び前記第2センサは、移動体にそれぞれ搭載され、前記移動体の周囲で路面の有無をそれぞれ検知する。前記判定部は、前記第1センサ及び前記第2センサの検知結果に基づいて路面の状態を判定する。前記第1センサが前記路面の有無を検知する第1検知エリアは、前記第2センサが前記路面の有無を検知する第2検知エリアに比べて、前記移動体の移動方向において前記移動体からの距離が長い。
本開示の一態様のセンサシステムは、移動体に搭載される前記センサシステムである。前記センサシステムは、第1センサ及び第2センサと、送受信部と、判定部とを備える。前記第1センサ及び前記第2センサは、送信波を空中へそれぞれ発し、物体によって反射された反射波をそれぞれ受信する。前記送受信部は、前記第1センサ及び前記第2センサの各々に、前記送信波の送信と前記反射波の受信とを繰り返し行わせる。前記判定部は、前記送受信部の送受信結果に基づいて路面の状態を判定する。前記第1センサ及び前記第2センサは、前記送信波の一部を路面方向に発する。前記第1センサが前記送信波を発する第1検知エリアは、前記第2センサが前記送信波を発する第2検知エリアに比べて、前記移動体の移動方向において前記移動体からの距離が長い。
本開示の一態様の移動体制御システムは、前記センサシステムと、前記判定部の判定結果に基づいて前記移動体を制御する移動体制御部と、を備える。
本開示の一態様の移動体は、移動する移動体本体と、前記移動体制御システムと、を備える。前記移動体制御部が前記移動体本体の移動を制御する。
本開示によれば、路面の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体を提供することにある。
(実施形態)
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本開示のセンサシステム1は、図1に示すように、第1センサ21及び第2センサ22と、判定部11とを備える。
第1センサ21及び第2センサ22は、移動体100(図2〜図4参照)にそれぞれ搭載され、移動体100の周囲で路面200の有無をそれぞれ検知する。
判定部11は、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて路面200の状態を判定する。
第1センサ21が路面200の有無を検知する第1検知エリアR1(図2及び図4参照)は、第2センサ22が路面200の有無を検知する第2検知エリアR2に比べて、移動体100の移動方向において移動体100からの距離が長い。
本実施形態において、「移動体」は、路面200の上を走行する車両である。移動体100は、例えば、電動カート、電動車椅子、ゴルフカート、又は一人乗りの運搬車である。電動カートは、例えば、運転免許が不要なシニア向けの乗り物であり、車道以外の歩道等を走行するように義務づけられており、人が歩く程度の速度で走行可能である。一人乗りの運搬車は、例えば、工場、倉庫、又は市場等で荷物を運搬するために使用される車であり、フォークリフト又はターレットトラック等を含む。以下の実施形態では、移動体100が、運転免許が不要な電動カートであり、移動体100が歩道のような路面200の上を走行する例について説明を行う。
第1センサ21及び第2センサ22の各々は、移動体100の周囲において路面200の有無を非接触で検知する。第1センサ21及び第2センサ22の各々は、例えば、送信波を斜め下向き(路面方向)に送波し、路面200によって反射される反射波を受信することによって路面200の存在を非接触で検知する。また、第1センサ21及び第2センサ22の各々は、送信波を送波してから所定時間内に物体で反射された反射波を受信できない場合、検知エリア(第1検知エリアR1又は第2検知エリアR2)において路面200が存在しないと検知する。第1センサ21及び第2センサ22の各々は、例えば、送信波として超音波を送信する超音波センサ、送信波として電波を送信する電波センサ等で実現される。
また、判定部11が「路面200の状態」を判定するとは、移動体100が移動する路面200において、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす可能性がある路面側要因の有無を判定することをいう。この種の「路面側要因」には、移動体100が走行する歩道等の路面200と車道、側溝、又は下り階段等との間の段差、路面200にできた部分的な凹部、及び、下りの傾斜路等がある。
本実施形態のセンサシステム1では、第1センサ21が路面200の有無を検知する第1検知エリアR1が、第2センサ22が路面200の有無を検知する第2検知エリアR2に比べて、移動体100の移動方向において移動体100からの距離が長くなっている。言い換えると、第2センサ22は、第1センサ21の第1検知エリアR1に比べて、移動体100からの距離が短い第2検知エリアR2において路面200の有無を検知している。ここで、移動体100の移動方向(図2の矢印DR1の方向)とは、移動体100が移動する路面200に沿った平面内で移動体100が移動(例えば前進)する方向である。移動体100の移動方向DR1における移動体100から第1検知エリアR1までの距離とは、移動方向DR1において、路面200に沿った平面と第1検知エリアR1とが交差する点と、移動体100との間の距離L1(図2参照)になる。また、移動体100の移動方向DR1における移動体100から第2検知エリアR2までの距離とは、移動方向DR1において、路面200に沿った平面と第2検知エリアR2とが交差する点と、移動体100との間の距離L2(図2参照)になる。
ここにおいて、移動体100から第1検知エリアR1までの距離L1は、例えば、第1の速度(例えば、移動体100の最高速度であって時速6km程度の速度)で走行している移動体100が停止するのに必要な制動距離に基づいて決定される。また、移動体100から第2検知エリアR2までの距離L2は、第1速度よりも低速の第2速度(例えば徐行時の速度であって時速2km程度の速度)で走行している移動体100が停止するのに必要な制動距離に基づいて決定される。
そして、判定部11は、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて、路面200の状態を判定する。例えば、図5に示すように、移動体100の前方に階段300が存在する場合でも、移動体100から階段300の段差までの距離が、距離L1よりも長い場合、第1センサ21の第1検知エリアR1に路面200が存在する。また、第2センサ22の第2検知エリアR2にも路面200が存在する。したがって、第1センサ21及び第2センサ22は両方共に路面200の存在を検知することができ、判定部11は、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて、路面200の状態が良好であると判定する。
一方、図6に示すように、移動体100から階段300の段差までの距離が距離L1より短く、かつ、距離L2よりも長い位置まで移動体100が階段300に接近すると、第1センサ21は路面200を検出できず、第2センサ22のみが路面200を検出する。この場合、判定部11は、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づき、第1検知エリアR1には路面200が存在しないが、第1検知エリアR1に比べて移動体100に近い第2検知エリアR2には路面200が存在すると判定する。
このように、判定部11は、第1センサ21及び第2センサ22の両方の検知結果に基づいて路面200の状態を判定するので、路面200の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム1を提供できる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係るセンサシステム1、移動体制御システム2、及びそれらを備える移動体100について図面を参照して説明する。以下の説明では、図2及び図3においてX軸方向を前後方向、Y軸方向を左右方向、Z軸方向を上下方向と規定する。さらに、X軸方向の正の向きを前側、Y軸方向の正の向きを右側、Z軸方向の正の向きを上側と規定する。ただし、これらの方向は一例であり、移動体100の使用時の方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
以下、本実施形態に係るセンサシステム1、移動体制御システム2、及びそれらを備える移動体100について図面を参照して説明する。以下の説明では、図2及び図3においてX軸方向を前後方向、Y軸方向を左右方向、Z軸方向を上下方向と規定する。さらに、X軸方向の正の向きを前側、Y軸方向の正の向きを右側、Z軸方向の正の向きを上側と規定する。ただし、これらの方向は一例であり、移動体100の使用時の方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
(2.1)構成
(2.1.1)移動体
まず、センサシステム1を備える移動体100について説明する。
(2.1.1)移動体
まず、センサシステム1を備える移動体100について説明する。
移動体100は、移動する移動体本体101と、上記の移動体制御システム2とを備える。移動体制御システム2の移動体制御部12が移動体本体101の移動を制御する。移動体制御システム2については「(2.1.3)移動体制御システム」において説明する。
移動体100は、搭載する鉛蓄電池、リチウムイオン電池等のバッテリから電力が供給された電動モータ51で走行する4輪タイプの車両である。
移動体本体101の下部には4つの車輪102が取り付けられている。また、移動体本体101には、車輪102を回転させる駆動用の電動モータ51と、車輪102に制動力を加えるブレーキ52と、電動モータ51及びブレーキ52の動作を制御する第2制御ユニット50(モータ制御部)と、移動体制御システム2とが設けられている。
移動体本体101の後部には運転者が座る座席103が取り付けられている。移動体本体101の前側には、座席103に座った運転者が移動体100のかじ取りをするためのハンドル部104が取り付けられている。ハンドル部104は、移動体本体101に対して回転可能な状態で設けられた操作パネル部105と、操作パネル部105の左右に設けられたハンドルバー106とを備える。操作パネル部105には、座席103に座った運転者から見える位置に、移動体100を運転するための操作部60が設けられている。操作部60は、バッテリから移動体100の各部に電力を供給する状態と電力供給を遮断する状態とのいずれかを選択する電源スイッチ61、移動体100を走行させるためのアクセルレバー62、及び、ブレーキをかけるためのブレーキレバー63等を含む。また、操作部60は、移動体制御システム2が移動体100の速度を制限する制限処理を行った状態で、この制限処理を解除するために運転者が操作する取消ボタン64を更に含む。尚、操作部60は、走行速度を調整するための速度調整ノブ、前進及び後退を切り替える前進・後退ボタン等を含んでもよい。
第2制御ユニット50は、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。第2制御ユニット50のメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、第2制御ユニット50の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
第2制御ユニット50は、運転者による操作部60の操作に応じて操作部60から入力される操作信号、及び、移動体制御システム2から入力される制御信号に応じて、電動モータ51及びブレーキ52の動作を制御する。第2制御ユニット50は、電動モータ51及びブレーキ52の動作を制御することによって、移動体100の走行状態を制御する。
移動体本体101の前部には、センサシステム1が備える第1センサ21と第2センサ22とが取り付けられている。第1センサ21及び第2センサ22の一方が送信した送信波の物体での反射波を第1センサ21及び第2センサ22の他方が受信することを抑制するために、第1センサ21及び第2センサ22は移動体本体101の左右に離して取り付けられている。
また、移動体本体101の前部には、第1センサ21及び第2センサ22よりも上側に、移動体本体101の前方に存在する物体(移動体100の走行の障害となる障害物等)を検知するための障害物検知センサ30が取り付けられている。
(2.1.2)センサシステム
センサシステム1は移動体100に搭載される。センサシステム1は、例えば移動体100の前方の路面200に、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす可能性がある路面側要因があるか否かを検知する。
センサシステム1は移動体100に搭載される。センサシステム1は、例えば移動体100の前方の路面200に、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす可能性がある路面側要因があるか否かを検知する。
センサシステム1は、上述のように、第1センサ21と、第2センサ22と、判定部11とを備える。また、本実施形態では、センサシステム1が送受信部24を更に備えている。また、本実施形態では、センサシステム1が、第3センサ23と、障害物検知センサ30と、を更に備えている。
送受信部24は、第1センサ21及び第2センサ22の各々に、送信波の送信と反射波の受信とを繰り返し行わせる。また、送受信部24は、第3センサ23に、送信波の送信と反射波の受信とを繰り返し行わせる。ここで、送受信部24は、第1送受信回路241と第2送受信回路242と第3送受信回路243とを備えている。第1送受信回路241は、第1センサ21に対して送信波の送信と反射波の受信とを繰り返し行わせる。第2送受信回路242は、第2センサ22に対して送信波の送信と反射波の受信とを繰り返し行わせる。第3送受信回路243は、第3センサ23に対して送信波の送信と反射波の受信とを繰り返し行わせる。
第1センサ21は、送信波を空中へ発し、物体によって反射された反射波を受信する。第1センサ21は、例えば送信波として超音波を送信し、物体によって反射された反射波を受信する超音波振動子を備える。第1センサ21は、移動体100の前方において路面200の有無を検出するために、超音波の送信及び受信の方向D1と指向角、及び、超音波の送信出力等が設定されている。第1センサ21は、所定の送信範囲A1に超音波を送信しており、送信範囲A1内に路面200が存在すれば、路面200で反射された反射波を受信することができる。ここで、第1センサ21が超音波を送信する送信範囲A1が、路面200の有無を検知可能な第1検知エリアR1となる。つまり、第1センサ21は、送信波の一部を路面方向(例えば斜め下向きの送信方向D1)に発する。
第2センサ22は、送信波を空中へ発し、物体によって反射された反射波を受信する。第2センサ22は、例えば送信波として超音波を送信し、物体によって反射された反射波を受信する超音波振動子を備える。第2センサ22は、移動体100の前方において路面200の有無を検出するために、超音波の送信方向D2及び受信方向と指向角、及び、超音波の送信出力等が設定されている。第2センサ22は、所定の送信範囲A2に超音波を送信しており、送信範囲A2内に路面200が存在すれば、路面200で反射された反射波を受信することができる。ここで、第2センサ22が超音波を送信する送信範囲A2が、路面200の有無を検知可能な第2検知エリアR2となる。つまり、第2センサ22は、送信波の一部を路面方向(例えば斜め下向きの送信方向D2)に発する。ここで、第1センサ21が送信波を発する第1検知エリアR1は、第2センサ22が送信波を発する第2検知エリアR2に比べて、移動体100からの距離が長い。
第1センサ21及び第2センサ22は移動体100の前方においてそれぞれ路面200の有無を検知する。換言すると、第1検知エリアR1の少なくとも一部と、第2検知エリアR2の少なくとも一部とは移動体100が前進する方向に存在する。移動体100の前方において、第1センサ21は、移動体100からの距離が相対的に長い第1検知エリアR1で路面200の有無を検知し、第2センサ22は、移動体100からの距離が相対的に短い第2検知エリアR2で路面200の有無を検知する。そして、判定部11は、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて路面200の状態を判定しており、移動体100の前方にある路面200の状態を確実に検知することができる。
ここで、移動体100から第1検知エリアR1までの距離L1は、例えば、第1の速度(移動体100の最高速度であって、例えば時速6km)で走行している移動体100が停止するのに必要な制動距離に基づいて決定される。時速6kmで走行する移動体100が停止するまでの距離は約24cmである。また、第1制御ユニット10が、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて移動体100を停止させる制御信号を出力するまでに要する時間は約250ミリ秒であり、時速6kmで250ミリ秒走行した場合の移動距離は約42cmである。したがって、時速6kmで走行中の移動体100が停止するまでの制動距離は24+42=66[cm]であり、この距離に安全率(例えば2)を乗算すると、制動距離は132[cm]となる。よって、移動体100から第1検知エリアR1までの距離L1は例えば132[cm]に設定される。
また、移動体100から第2検知エリアR2までの距離L2は、第1速度よりも低速の第2速度(徐行時の速度であって、例えば時速2km)で走行している移動体100が停止するのに必要な制動距離に基づいて決定される。時速2kmで走行する移動体100が停止するまでの距離は約1cmである。また、第1制御ユニット10が、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて移動体100を停止させる制御信号を出力するまでに要する時間は約250ミリ秒であり、時速2kmで250ミリ秒走行した場合の移動距離は約14cmである。したがって、時速2kmで走行中の移動体100が停止するまでの制動距離は1+14=15[cm]であり、この距離に安全率(例えば2)を乗算すると、制動距離は30[cm]となる。よって、移動体100から第2検知エリアR2までの距離L2は例えば30[cm]に設定される。
このように、本実施形態では、移動体100の前方において、第1検知エリアR1は、第2検知エリアR2に比べて、移動体100からの距離が長くなるので、第1検知エリアR1と移動体100との間に第2検知エリアR2が存在する。したがって、第2センサ22は、第1センサ21の第1検知エリアR1と移動体100との間の第2検知エリアR2において路面200の有無を検知することができる。よって、判定部11は、移動体100からの距離が相対的に長い第1検知エリアR1と相対的に短い第2検知エリアR2とでそれぞれ路面200の有無を検知した結果に基づいて、路面200の状態を確実に判定できる。
ここで、図4に示すように、第1方向(X軸方向)と第2方向(Z軸方向)とにそれぞれ直交する第3方向(Y軸方向)において、第1検知エリアR1の幅W1が、第2検知エリアR2の幅W2よりも狭くなっている。第1方向は、第1検知エリアR1と第2検知エリアR2とが並ぶ方向である。第2方向は、路面200と直交する方向である。ここで、「直交」とは、2つの方向、又は、面と方向が互いに90度の角度で交差していることに限定されず、人の目で見てほぼ直交しているとみなせる方向であれば、直交方向から多少(数度程度)ずれていてもよい。第3方向における第1検知エリアR1の幅W1は、第3方向における第2検知エリアR2の幅W2に比べて狭いので、第1センサ21が、移動体100が前進する方向(X軸方向)から外れた位置にある凹部等を検知しにくくなる。
第3センサ23は、移動体100(本実施形態では例えば移動体本体101の後部)に搭載され、移動体100の後方において後方路面(路面200における移動体100の後方の部分)の有無を検知する。第3センサ23は、送信波を空中へ発し、物体によって反射された反射波を受信する。第3センサ23は、例えば送信波として超音波を送信し、物体によって反射された反射波を受信する超音波振動子を備える。第3センサ23は、移動体100の後方の第3検知エリアR3(図2参照)において路面200の有無を検知できるように、超音波の送信方向D3及び受信方向と指向角、及び、超音波の送信出力等が設定されている。第3センサ23は、所定の送信範囲A3に超音波を送信しており、送信範囲A3内に路面200が存在すれば、路面200で反射された反射波を受信することができる。ここで、第3センサ23が超音波を送信する送信範囲A3が、路面200の有無を検知可能な第3検知エリアR3となる。
障害物検知センサ30は、移動体100に搭載され、移動体100の周囲において障害物の存否を検知する。障害物検知センサ30は、例えば、移動体100の前方において、路面200よりも上方にある障害物を検知するセンサである。障害物検知センサ30は、例えば、送受信部が送信波(超音波又は電波等)を空中へ発し、物体(人、建物、又は看板等の障害物)によって反射された反射波を送受信部が受信することによって、物体の存否を検知する。図2のA10は、障害物検知センサ30の送受信部が送信波を送信する送信範囲である。障害物検知センサ30が送信波を送信する送信方向D10(図2参照)は、第1センサ21及び第2センサ22が送信波を送信する送信方向D1,D2よりも上側を向いている。したがって、障害物検知センサ30は、第1センサ21及び第2センサ22に比べて上下方向に広い範囲で物体を検出することができる。なお、障害物検知センサ30は、送信範囲A10において物体を検知できるように、送信波の送信方向D10及び受信方向とその指向角、及び、送信波の送信出力等が設定されている。
センサシステム1、及び、センサシステム1を備える移動体制御システム2は、第1制御ユニット10を備える。第1制御ユニット10は、判定部11と、移動体制御部12と、報知部13とを備える。言い換えると、第1制御ユニット10は、判定部11、移動体制御部12、及び報知部13の機能を有している。第1制御ユニット10は、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。第1制御ユニット10のメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、第1制御ユニット10の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。なお、移動体制御部12及び報知部13については「(2.1.3)移動体制御システム」において説明する。
判定部11は、送受信部24の送受信結果(換言すれば、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果)に基づいて、路面200の状態を判定する。ここで、判定部11は、路面200の状態として、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす路面側要因が路面200に有るか否かを判定する。具体的には、判定部11は、路面200の状態として、路面200における段差(歩道と車道との間の段差、側溝、又は階段等)、凹部、及び下りの傾斜路の少なくとも1つの有無を判定する。
また、本実施形態では、判定部11は、第1センサ21の検知結果と、第2センサ22の検知結果との組み合わせに基づいて、路面200の状態を判定する。例えば、第1センサ21及び第2センサ22が両方共に路面200を検知している場合、判定部11は、移動体100の前方の路面200に、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす路面側要因が存在しないと判定する。また、第1センサ21が路面200を検知しておらず、第2センサ22が路面200を検知している場合、判定部11は、第2検知エリアR2では路面200の状態が良好であるが、第1検知エリアR1では、移動体100の脱輪又は転倒を引き起こす路面側要因が路面200に存在すると判定する。また、第2センサ22が路面200を検知していない場合、判定部11は、移動体100の前方において第1検知エリアR1よりも移動体100に近い第2検知エリアR2に、移動体100の脱輪又は転倒を引き起こす路面側要因が存在すると判定する。
また、判定部11は、第3センサ23の検知結果に基づいて、後方路面の状態(つまり路面200において移動体100の後方にある部分の状態)を判定する。第3センサ23が路面200を検知している場合、判定部11は、移動体100の後方路面には、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす路面側要因が存在しないと判定する。一方、第3センサ23が第3検知エリアR3において路面200を検知していない場合、判定部11は、移動体100の後方路面には、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす路面側要因が存在すると判定する。このように、判定部11は、第3センサの検知結果に基づいて、移動体100の後方の路面200に、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす路面側要因が存在するか否かを判定することができる。
また、判定部11は、障害物検知センサ30の検知結果に更に基づいて、路面200の状態を判定する。障害物検知センサ30は、例えば、移動体100の前方の送信範囲A10において、障害物の存否を検知する。障害物は、移動体100の移動を妨げる可能性がある物体であり、人及び車等の移動物体、路面200から突出するポール等の構造物、及び、路面200に置かれた看板等の静止物体のうちの少なくとも1つを含み得る。判定部11は、障害物検知センサ30の検知結果に基づき、路面200の状態として、移動体100の移動を妨げる可能性がある障害物の存否を判定する。例えば、障害物検知センサ30が送信範囲A10において障害物を検知していない場合、判定部11は、障害物検知センサ30の検知結果に基づき、送信範囲A10には移動体100の移動を妨げる可能性がある障害物は存在しないと判定する。一方、障害物検知センサ30が送信範囲A10において障害物を検知している場合、判定部11は、障害物検知センサ30の検知結果に基づき、送信範囲A10に移動体100の移動を妨げる可能性がある障害物が存在すると判定する。
(2.1.3)移動体制御システム
移動体制御システム2は、センサシステム1と、判定部11の判定結果に基づいて移動体100を制御する移動体制御部12と、を備える。また、本実施形態では、移動体制御システム2は報知部13を更に備える。
移動体制御システム2は、センサシステム1と、判定部11の判定結果に基づいて移動体100を制御する移動体制御部12と、を備える。また、本実施形態では、移動体制御システム2は報知部13を更に備える。
移動体制御部12は、判定部11による路面200の状態の判定結果に基づいて、移動体100の走行状態を制御する制御信号を第2制御ユニット50に出力し、第2制御ユニット50を介して移動体100の走行状態を制御する。判定部11が、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす原因となる路面側要因が路面200に存在する、すなわち段差、凹部、及び下りの傾斜路の少なくとも1つが路面200に存在すると判定すると、移動体制御部12は移動体100の速度を制限する制限処理を行う。ここで、制限処理は、移動体100の速度を減速させる処理、例えば最高速度よりも低い所定の制限速度以下に制限する処理を含み得る。移動体100を減速させることで、運転者が路面200にある路面側要因を回避するための運転操作を行う時間的な余裕を確保できる。また、制限処理は、移動体100を停止させる処理を含み得る。移動体100を停止させることで、移動体100の脱輪又は転倒を回避することができる。
ここで、移動体制御部12は、例えば、第1センサ21の検知結果と、第2センサ22の検知結果との組み合わせに基づいて、制限処理の処理内容を決定する。
図5に示すように、前進中の移動体100の前方に階段300がある場合に、第1センサ21及び第2センサ22の両方が路面200を検知していれば、移動体制御部12は制限処理を行わない。
図6に示すように移動体100が更に前進し、第2センサ22は路面200を検知しているが、第1センサ21は路面200を検知しなくなった場合、移動体制御部12は、移動体100の速度を所定の制限速度(例えば徐行速度)以下に制限する制限処理を行う。第1センサ21のみが路面200を検知しなくなった場合、移動体制御部12は移動体100を減速させるので、階段300に到達する時間を遅らせることができ、階段300に進入するのを回避するための運転操作を運転者が行う時間を確保できる。また、第1センサ21が路面200を検知しなくなると移動体100を即座に停止させる場合に比べて、移動体100を低速で移動させることができるので、移動体100が停止したまま動かせなくなる事態を回避できる。
移動体100が更に前進し、第2センサ22が路面200を検知しなくなると、第1センサ21の検知結果に拘らず、移動体制御部12は、移動体100を停止させる制限処理を行う。第1検知エリアR1に比べて移動体100に近い第2検知エリアR2で路面200を検知できない場合、移動体制御部12が移動体100を停止させることで、移動体100を階段300の手前で確実に停止させることができ、移動体100が階段300で脱輪又は転倒する可能性を低減できる。
また、図7に示すように、前進中の移動体100の前方に下りの傾斜路400がある場合に、第1センサ21及び第2センサ22の両方が路面200を検知していれば、移動体制御部12は制限処理を行わない。
図8に示すように、移動体100が更に前進し、第2センサ22は路面200を検知しているが、第1センサ21は路面200を検知しなくなった場合、移動体制御部12は、移動体100の速度を所定の制限速度(例えば徐行速度)以下に制限する。第1センサ21のみが路面200を検知しなくなった場合、移動体制御部12は移動体100を減速させるので、下りの傾斜路400に到達する時間を遅らせることができ、傾斜路400に進入するのを回避するための運転操作を運転者が行う時間を確保できる。また、第1センサ21が路面200を検知しなくなると移動体100を即座に停止させる場合に比べて、移動体100を低速で移動させることができるので、移動体100が停止したまま動かせなくなる事態を回避できる。なお、移動体制御部12は、移動体100の速度を制限速度以下に制限する制限処理を一旦行うと、アクセルレバー62によりアクセルがOFFにされるまで、制限処理を継続する。
その後、移動体100が更に前進して傾斜路400に進入した場合、移動体本体101が傾斜路400に沿って傾くため、第1センサ21及び第2センサ22の両方が路面200を検知できるが、移動体制御部12は、移動体100を減速させる制限処理を継続する。したがって、移動体100は、速度が制限速度以下に制限された状態で、傾斜路400を走行するので、下りの傾斜路を安全に走行することができる。
なお、図9に示すように移動体100が傾斜路400の手前まで移動した状態で、傾斜路400の傾きが急峻なために、第2センサ22が路面200を検知しなくなると、第1センサ21の検知結果に拘らず、移動体制御部12は、移動体100を停止させる。これにより、移動体100が急峻な傾斜路400にそのままの勢いで進入するのを回避できる。
ここで、移動体制御部12が、制限処理を実行している状態で、ユーザ(例えば、移動体100の運転者等)による取消ボタン64の取消操作を受け付けると、制限処理を停止する。例えば、移動体制御部12が、急峻な傾斜路400(図9参照)の手前で移動体100を停止させている状態で、ユーザによる取消ボタン64の取消操作を受け付けると、移動体100を停止させる制限処理を解除(停止)する。移動体制御部12は、制限処理を解除した後に、ユーザがアクセルレバー62によりアクセルを一旦OFFにした後に、アクセルを再びONにすると、移動体100を再び移動させる。また、移動体制御部12は、制御処理を解除した後も、第1センサ21及び第2センサ22の両方が路面200を検知するまで、移動体の100の速度を制限速度以下に制限して移動体100を移動(徐行)させる処理を継続する。すなわち、移動体制御部12は、移動体100の速度を制限速度以下に制限する制御信号を第2制御ユニット50に出力し、第2制御ユニット50は、移動体制御部12からの制御信号に基づいて移動体100の速度を制限速度以下に制限する。また、第2制御ユニット50が移動体100を徐行させている状態で、移動体100が傾斜路400に進入したために移動体100の速度が制限速度を超えた場合、第2制御ユニット50は、移動体100の速度を制限速度以下に制限する。第2制御ユニット50は、例えば車輪102の回転数等から移動体100の速度を検知している。急峻な傾斜路400を走行するために移動体100の速度が制限速度を超えると、第2制御ユニット50は電動モータ51を回生ブレーキとして使用する。これにより、急峻な下りの傾斜路400を走行する場合でも移動体100の速度を減速でき、移動体100を安全に走行させることができる。
報知部13は、ユーザ(例えば、移動体100の運転者)に対して、判定部11の判定結果を報知する。移動体本体101にはブザー41が設けられており、報知部13は、例えば、ブザー41から報知音を出力させることによって、移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす可能性がある路面側要因が路面200に存在することを運転者に対して報知する。なお、報知部13は、操作パネル部105等に設けられたスピーカから音声メッセージを出力させることによって、判定部11の判定結果をユーザに対して報知してもよい。また、報知部13は、操作パネル部105等に設けられた表示灯を点灯又は点滅させることによって、路面側要因が路面200に存在することを運転者に対して報知してもよい。また、報知部13は、光と音の両方で、路面側要因が路面200に存在することを運転者に対して報知してもよい。
(2.2)動作
以下に、本実施形態のセンサシステム1及び移動体制御システム2の動作を図10〜図12のフローチャートに基づいて説明する。
以下に、本実施形態のセンサシステム1及び移動体制御システム2の動作を図10〜図12のフローチャートに基づいて説明する。
移動体100のユーザ(例えば運転者等)が電源スイッチ61をオンにすると(S1)、バッテリから移動体100の各部へ電力が供給される状態となり、第1制御ユニット10及び第2制御ユニット50等が動作を開始する。
その後、ユーザがアクセルレバー62を操作してアクセルをONにする、すなわち移動体100を前進させる操作を行うと(S2)、第2制御ユニット50は、アクセルレバー62の操作に基づいて電動モータ51を制御し、移動体100を前進させる。
ここで、センサシステム1では、第1センサ21、第2センサ22、第3センサ23及び障害物検知センサ30が、例えば、所定の周期で繰り返し検知処理を行っている。そして、判定部11が、第1センサ21、第2センサ22、第3センサ23及び障害物検知センサ30の検知結果に基づいて、路面200の状況を判定している。
まず、判定部11は、第1センサ21の検知結果に基づいて、第1センサ21が第1検知エリアR1において路面200の存在を検知したか否かを判定する(S3)。
第1センサ21が第1検知エリアR1で路面200の存在を検知している場合(S3:Yes)、判定部11は、障害物検知センサ30の検知結果に基づいて、障害物検知センサ30が障害物を検知しているか否かを判定する(S4)。
ここで、障害物検知センサ30が障害物を検知していない場合(S4:Yes)、判定部11は、送信範囲A10に障害物が存在しないと判定し、移動体100の速度を制限する制限処理は行わない。このとき、第2制御ユニット50は、アクセルレバー62の操作に応じて電動モータ51を制御し、移動体100を前進させる(S5)。
センサシステム1の第1センサ21、第2センサ22、第3センサ23及び障害物検知センサ30は検知処理を繰り返し実行しており、判定部11は、第1センサ21及び障害物検知センサ30の検知結果に変化が有るか否かを判定する(S6)。
ステップS6において、第1センサ21及び障害物検知センサ30の検知結果に変化がない場合(S6:No)、第2制御ユニット50は、アクセルレバー62及びブレーキレバー63等の操作に応じて電動モータ51及びブレーキ52等の動作を制御する。そして、運転者がアクセルレバー62の操作を止めてアクセルをOFFにすると(S7)、第2制御ユニット50は、電動モータ51の回転を停止させるとともに、ブレーキ52を作動させて、移動体100が停止させる(S8)。その後、運転者が電源スイッチ61をOFFにすると(S9)、バッテリから移動体100の各部への電力供給が遮断される。
また、ステップS6において、第1センサ21及び障害物検知センサ30のいずれかの検知結果に変化が有ると判定された場合(S6:Yes)、判定部11は、ステップS3に戻って再び判定処理を実行する。
また、ステップS3において、第1センサ21が路面200を検知していないと判定された場合、判定部11は、第2センサ22が第2検知エリアR2において路面200の存在を検知しているか否かを判定する(S10)。
ステップS10において、第2センサ22が路面200の存在を検知している場合(S10:Yes)、判定部11は、第2検知エリアR2では路面200が存在するが、第1検知エリアR1では路面200を検知できないと判定する。この場合、移動体制御部12は、判定部11の判定結果に基づいて、移動体100の速度を制限する制限処理を行い、移動体100の速度を所定の第2速度(例えば徐行時の速度)以下の速度に制限する(S10)。移動体制御部12が制限処理を実行した後、判定部11はステップS3に戻って再び判定処理を実行する。
ステップS10において、第2センサ22が路面200の存在を検知していない場合(S10:No)、移動体制御システム2は第1処理を実行して(S12)、ステップS3の判定に戻る。
ここで、移動体制御システム2が行う第1処理について図11を参照して説明する。第1センサ21及び第2センサ22の両方が路面200の存在を検知できない場合、判定部11は、移動体100の直前に階段又は側溝等の段差又は凹部があるか、移動体100の直前に下りに傾斜路があると判定する。この場合、移動体制御システム2では、報知部13が、例えばブザー41から報知音を出力させることによって、路面200において移動体100の直前に移動体100の脱輪又は転倒等を引き起こす路面側要因が存在することを報知する(S21)。また、移動体制御部12は、電動モータ51の回転を停止させるとともに、ブレーキ52を作動させて、移動体100を停止させ、かつ、移動体100の発進を制限する(S22)。移動体制御部12が移動体100を停止させる制限処理を実行している場合、移動体制御部12は、取消ボタン64の操作(取消操作)の有無を監視する(S23)。
ステップS23において、取消ボタン64の取消操作が行われない場合(S23:No)、移動体制御部12は、移動体100を停止させる制限処理を継続する(S24)。
ステップS23において、取消ボタン64の取消操作が行われた場合(S23:Yes)、移動体制御部12は、移動体100を停止させる制限処理を解除(停止)する。移動体制御部12は、制限処理を解除した後も、アクセルレバー62を用いてアクセルをOFFにする操作が行われなければ、移動体100の速度を徐行速度に制限する。ここで、アクセルレバー62によりアクセルがONにされていれば(S24)、第2制御ユニット50は、ブレーキ52を解除するとともに、電動モータ51を動作させ、移動体100を徐行速度で走行させる(S25)。ここで、移動体100が例えば下りの傾斜路400を走行しているために、移動体100の速度が所定の閾値以上になると(S26:Yes)、第2制御ユニット50回生ブレーキを作動させて(S27)、ステップS3の判定に戻る。このように、移動体100が下り坂を走行する場合に、モータ制御部である第2制御ユニット50は電動モータ51を回生ブレーキとして使用するので、エネルギー効率を向上させつつ、移動体100を減速させることができる。また、移動体制御部12が移動体100を停止させる制限処理を解除した後も、移動体100の速度が閾値未満に制限されるので、移動体100の急発進を抑制して、移動体100を安全に走行させることができる。なお、閾値は、徐行速度よりも高く、かつ、最高速度よりも低い所定の速度に設定されていればよい。
また、ステップS4において障害物検知センサ30が障害物の存在を検知した場合、移動体制御システム2は第2処理を実行して(S13)、ステップS2の処理に移行する。
ここで、移動体制御システム2が行う第2処理について図12を参照して説明する。第1センサ21が路面200の存在を検知している状態で、障害物検知センサ30が障害物を検知した場合、報知部13が、例えばブザー41から報知音を出力させることによって、障害物の存在を報知する(S31)。また、移動体制御部12は、電動モータ51の回転を停止させるとともに、ブレーキ52を作動させて、移動体100を停止させる(S32)。その後、ユーザがアクセルレバー62を操作してアクセルをONにすると(S33:Yes)、移動体制御部12は、所定の待ち時間(例えば数秒程度の時間)が経過した後に、ブレーキ52を解除させるとともに、電動モータ51を回転させて、移動体100を発進させる(S34)。また、移動体制御システム2では、報知部13が報知処理を停止して(S35)、第1処理を終了した後、ステップS3の判定に戻って処理を繰り返す。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、センサシステム1と同様の機能は、路面状態判定方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る路面状態判定方法は、第1センサ21及び第2センサ22から検知結果を取得する取得処理と、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて路面の状態を判定する判定処理とを含む。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、取得処理と、判定処理と、を実行させるためのプログラムである。
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、センサシステム1と同様の機能は、路面状態判定方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る路面状態判定方法は、第1センサ21及び第2センサ22から検知結果を取得する取得処理と、第1センサ21及び第2センサ22の検知結果に基づいて路面の状態を判定する判定処理とを含む。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、取得処理と、判定処理と、を実行させるためのプログラムである。
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示におけるセンサシステム1及び移動体制御システム2は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるセンサシステム1及び移動体制御システム2としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、センサシステム1及び移動体制御システム2における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることはセンサシステム1及び移動体制御システム2に必須の構成ではなく、センサシステム1及び移動体制御システム2の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、センサシステム1及び移動体制御システム2の少なくとも一部の機能(例えば判定部11の機能)がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
上記の実施形態では、第1センサ21及び第2センサ22として、所定の送信範囲に送信波を送信する超音波センサ又は電波センサを例示したが、第1センサ21及び第2センサ22は超音波センサ又は電波センサに限定されない。第1センサ21及び第2センサ22は、指向性の鋭い送信波(例えばレーザ光等)で所定の送信範囲を走査することによって、所定の送信範囲において路面200の有無を検知するLIDAR(Light Detection and Ranging)のような走査型のセンサでもよい。
また、第1センサ21と第2センサ22と第3センサ23とは同じ種類のセンサでもよいし、互いに異なる種類のセンサでもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様のセンサシステム(1)は、第1センサ(21)及び第2センサ(22)と、判定部(11)とを備える。第1センサ(21)及び第2センサ(22)は、移動体(100)にそれぞれ搭載され、移動体(100)の周囲で路面(200)の有無をそれぞれ検知する。判定部(11)は、第1センサ(21)及び第2センサ(22)の検知結果に基づいて路面(200)の状態を判定する。第1センサ(21)が路面(200)の有無を検知する第1検知エリア(R1)は、第2センサ(22)が路面(200)の有無を検知する第2検知エリア(R2)に比べて、移動体(100)の移動方向において移動体(100)からの距離が長い。
以上説明したように、第1の態様のセンサシステム(1)は、第1センサ(21)及び第2センサ(22)と、判定部(11)とを備える。第1センサ(21)及び第2センサ(22)は、移動体(100)にそれぞれ搭載され、移動体(100)の周囲で路面(200)の有無をそれぞれ検知する。判定部(11)は、第1センサ(21)及び第2センサ(22)の検知結果に基づいて路面(200)の状態を判定する。第1センサ(21)が路面(200)の有無を検知する第1検知エリア(R1)は、第2センサ(22)が路面(200)の有無を検知する第2検知エリア(R2)に比べて、移動体(100)の移動方向において移動体(100)からの距離が長い。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第2の態様のセンサシステム(1)では、第1の態様において、判定部(11)は、第1センサ(21)の検知結果と第2センサ(22)の検知結果との組み合わせに基づいて路面(200)の状態を判定する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第3の態様のセンサシステム(1)では、第1又は第2の態様において、判定部(11)は、路面(200)の状態として、路面(200)における段差、凹部、及び下りの傾斜路(400)の少なくとも1つの有無を判定する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第4の態様のセンサシステム(1)では、第1〜第3のいずれかの態様において、第1検知エリア(R1)と移動体(100)との間に第2検知エリア(R2)が存在する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第5の態様のセンサシステム(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、第1検知エリア(R1)の少なくとも一部と第2検知エリア(R2)の少なくとも一部とは移動体(100)が前進する方向に存在する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第6の態様のセンサシステム(1)は、第1〜第5のいずれかの態様において、移動体(100)に搭載され、移動体(100)の後方の後方路面を検知する第3センサ(23)を更に備える。判定部(11)は、第3センサ(23)の検知結果に基づいて後方路面の状態を判定する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第7の態様のセンサシステム(1)では、第1〜第6のいずれかの態様において、第1方向と第2方向とにそれぞれ直交する第3方向において、第1検知エリア(R1)の幅(W1)が第2検知エリア(R2)の幅(W2)よりも狭い。第1方向は、第1検知エリア(R1)と第2検知エリア(R2)とが並ぶ方向である。第2方向は、路面(200)と直交する方向である。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第8の態様のセンサシステム(1)は、第1〜第7のいずれかの態様において、障害物検知センサ(30)を更に備える。障害物検知センサ(30)は、移動体(100)に搭載され、移動体(100)の周囲において障害物の存否を検知する。判定部(11)は、障害物検知センサ(30)の検知結果に更に基づいて、路面(200)の状態を判定する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第9の態様のセンサシステム(1)は、移動体(100)に搭載されるセンサシステムである。センサシステム(1)は、第1センサ(21)及び第2センサ(22)と、送受信部(24)と、判定部(11)と、を備える。第1センサ(21)及び第2センサ(22)は、送信波を空中へそれぞれ発し、物体によって反射された反射波をそれぞれ受信する。送受信部(24)は、第1センサ(21)及び第2センサ(22)の各々に、送信波の送信と反射波の受信とを繰り返し行わせる。判定部(11)は、送受信部(24)の送受信結果に基づいて路面(200)の状態を判定する。第1センサ(21)及び第2センサ(22)は、送信波の一部を路面方向に発する。第1センサ(21)が送信波を発する第1検知エリア(R1)は、第2センサ(22)が送信波を発する第2検知エリア(R2)に比べて、移動体(100)の移動方向において移動体(100)からの距離が長い。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を提供することができる。
第10の態様の移動体制御システム(2)は、第1〜第9のいずれかの態様のセンサシステム(1)と、判定部(11)の判定結果に基づいて移動体(100)を制御する移動体制御部(12)と、を備える。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第11の態様の移動体制御システム(2)では、第10の態様において、判定部(11)が、路面(200)において段差、凹部、及び下りの傾斜路(400)の少なくとも1つが存在すると判定すると、移動体制御部(12)は制限処理を行う。制限処理は、移動体(100)の速度を制限する処理である。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第12の態様の移動体制御システム(2)では、第11の態様において、制限処理は、移動体(100)を停止させる処理を含む。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第13の態様の移動体制御システム(2)では、第11又は第12の態様において、制限処理は、移動体(100)の速度を減速させる処理を含む。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第14の態様の移動体制御システム(2)では、第11〜第13のいずれかの態様において、移動体制御部(12)は、第1センサ(21)の検知結果と第2センサ(22)の検知結果との組み合わせに基づいて、制限処理の処理内容を決定する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第15の態様の移動体制御システム(2)では、第11〜第14のいずれかの態様において、移動体制御部(12)は、ユーザによる取消操作を受け付けると、制限処理を停止する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第16の態様の移動体制御システム(2)では、第10〜第15のいずれかの態様において、移動体(100)が、駆動用の電動モータ(51)と、電動モータ(51)を制御するモータ制御部(50)とを備える。移動体(100)が下り坂を走行する場合に、モータ制御部(50)は電動モータ(51)を回生ブレーキとして使用する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第17の態様の移動体制御システム(2)は、第10〜第16のいずれかの態様において、ユーザに対して判定部(11)の判定結果を報知する報知部(13)を、更に備える。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体制御システム(2)を提供することができる。
第18の態様の移動体(100)は、移動する移動体本体(101)と、第10〜第17のいずれかの態様の移動体制御システム(2)と、を備える。移動体制御部(12)が移動体本体(101)の移動を制御する。
この態様によれば、路面(200)の状態の誤判定を低減可能なセンサシステム(1)を備える移動体(100)を提供することができる。
第19の態様の移動体(100)では、第18の態様において、移動体(100)は、電動カート、電動車椅子、ゴルフカート、又は一人乗りの運搬車である。
上記態様に限らず、上記の実施形態に係るセンサシステム(1)の種々の構成(変形例を含む)は、路面判定方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化可能である。
第2〜第8の態様に係る構成については、センサシステム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。第11〜第17の態様に係る構成については、移動体制御システム(2)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。第19の態様に係る構成については、移動体(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 センサシステム
2 移動体制御システム
11 判定部
12 移動体制御部
13 報知部
21 第1センサ
22 第2センサ
23 第3センサ
24 送受信部
30 障害物検知センサ
50 第2制御ユニット(モータ制御部)
51 電動モータ
100 移動体
101 移動体本体
200 路面
R1 第1検知エリア
R2 第2検知エリア
W1 第1検知エリアの幅
W2 第2検知エリアの幅
2 移動体制御システム
11 判定部
12 移動体制御部
13 報知部
21 第1センサ
22 第2センサ
23 第3センサ
24 送受信部
30 障害物検知センサ
50 第2制御ユニット(モータ制御部)
51 電動モータ
100 移動体
101 移動体本体
200 路面
R1 第1検知エリア
R2 第2検知エリア
W1 第1検知エリアの幅
W2 第2検知エリアの幅
Claims (19)
- 移動体にそれぞれ搭載され、前記移動体の周囲で路面の有無をそれぞれ検知する第1センサ及び第2センサと、
前記第1センサ及び前記第2センサの検知結果に基づいて路面の状態を判定する判定部とを備え、
前記第1センサが前記路面の有無を検知する第1検知エリアは、前記第2センサが前記路面の有無を検知する第2検知エリアに比べて、前記移動体の移動方向において前記移動体からの距離が長い、
センサシステム。 - 前記判定部は、前記第1センサの検知結果と前記第2センサの検知結果との組み合わせに基づいて前記路面の状態を判定する、
請求項1に記載のセンサシステム。 - 前記判定部は、前記路面の状態として、前記路面における段差、凹部、及び下りの傾斜路の少なくとも1つの有無を判定する、
請求項1又は2に記載のセンサシステム。 - 前記第1検知エリアと前記移動体との間に前記第2検知エリアが存在する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサシステム。 - 前記第1検知エリアの少なくとも一部と前記第2検知エリアの少なくとも一部とは前記移動体が前進する方向に存在する、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサシステム。 - 前記移動体に搭載され、前記移動体の後方の後方路面を検知する第3センサを更に備え、
前記判定部は、前記第3センサの検知結果に基づいて前記後方路面の状態を判定する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサシステム。 - 前記第1検知エリアと前記第2検知エリアとが並ぶ第1方向と、前記路面と直交する第2方向とにそれぞれ直交する第3方向において、前記第1検知エリアの幅が前記第2検知エリアの幅よりも狭い、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のセンサシステム。 - 前記移動体に搭載され、前記移動体の周囲において障害物の存否を検知する障害物検知センサを更に備え、
前記判定部は、前記障害物検知センサの検知結果に更に基づいて、前記路面の状態を判定する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のセンサシステム。 - 移動体に搭載されるセンサシステムであって、
送信波を空中へそれぞれ発し、物体によって反射された反射波をそれぞれ受信する第1センサ及び第2センサと、
前記第1センサ及び前記第2センサの各々に、前記送信波の送信と前記反射波の受信とを繰り返し行わせる送受信部と、
前記送受信部の送受信結果に基づいて路面の状態を判定する判定部と、を備え、
前記第1センサ及び前記第2センサは、前記送信波の一部を路面方向に発し、
前記第1センサが前記送信波を発する第1検知エリアは、前記第2センサが前記送信波を発する第2検知エリアに比べて、前記移動体の移動方向において前記移動体からの距離が長い、
センサシステム。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載のセンサシステムと、
前記判定部の判定結果に基づいて前記移動体を制御する移動体制御部と、を備える、
移動体制御システム。 - 前記判定部が、前記路面において段差、凹部、及び下りの傾斜路の少なくとも1つが存在すると判定すると、
前記移動体制御部は、前記移動体の速度を制限する制限処理を行う、
請求項10に記載の移動体制御システム。 - 前記制限処理は、前記移動体を停止させる処理を含む、
請求項11に記載の移動体制御システム。 - 前記制限処理は、前記移動体の速度を減速させる処理を含む、
請求項11又は12に記載の移動体制御システム。 - 前記移動体制御部は、前記第1センサの検知結果と前記第2センサの検知結果との組み合わせに基づいて、前記制限処理の処理内容を決定する、
請求項11〜13のいずれか1項に記載の移動体制御システム。 - 前記移動体制御部は、ユーザによる取消操作を受け付けると、前記制限処理を停止する、
請求項11〜14のいずれか1項に記載の移動体制御システム。 - 前記移動体が、駆動用の電動モータと、前記電動モータを制御するモータ制御部とを備え、
前記移動体が下り坂を走行する場合に、前記モータ制御部は前記電動モータを回生ブレーキとして使用する、
請求項10〜15のいずれか1項に記載の移動体制御システム。 - ユーザに対して前記判定部の判定結果を報知する報知部を、更に備える、
請求項10〜16のいずれか1項に記載の移動体制御システム。 - 移動する移動体本体と、
請求項10〜17のいずれか1項に記載の移動体制御システムと、を備え、
前記移動体制御部が前記移動体本体の移動を制御する、
移動体。 - 前記移動体は、電動カート、電動車椅子、ゴルフカート、又は一人乗りの運搬車である、
請求項18に記載の移動体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019103349A JP2020197881A (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | センサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019103349A JP2020197881A (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | センサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体 |
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JP2020197881A true JP2020197881A (ja) | 2020-12-10 |
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ID=73648457
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JP2019103349A Pending JP2020197881A (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | センサシステム、移動体制御システム、及びそれを備える移動体 |
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JP (1) | JP2020197881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022208888A1 (ja) | 2021-04-02 | 2022-10-06 | ヤマハ発動機株式会社 | 車両及び車両制御システム |
-
2019
- 2019-05-31 JP JP2019103349A patent/JP2020197881A/ja active Pending
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WO2022208888A1 (ja) | 2021-04-02 | 2022-10-06 | ヤマハ発動機株式会社 | 車両及び車両制御システム |
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