第I相のコンパッショネートユース(compassionate use)観察研究が、肛門性器疣贅の男性ボランティアに対してアルゼンチンで行われた。2014年8月18日出願の共同所有の親特許出願第14/462,520号は、この研究からの予想外の驚くべき結果、すなわち、患者の皮膚の層を通って浸透するビヒクルを使用してAPIを投与することが不要であることを開示している。むしろ、その研究は、予想されたように、HPVのための局所ランピルナーゼ療法が浸透特性を有するビヒクルを必要としないことを実証した。むしろ、ビヒクルは、ランピルナーゼの酵素活性を許容できないほど妨げないことのみを必要とすると思われた。さらに、ランピルナーゼと同様に動作する他の酵素的に活性なリボヌクレアーゼが存在するので、参照した親特許出願は、全てのそのようなリボヌクレアーゼが、適当なビヒクルと組み合わさった場合にランピルナーゼの活性と同様の活性を有すると予想するのは妥当であると述べた。
この第I相試験は、現在、最も良好な結果を有して完了している。この研究はわずか8週間続いたが、評価可能な患者の80%以上において疣贅は全く見られず、すなわち、これらの患者は、「臨床的に治癒された」ように思われた。当業者にとって、これは、本発明がHPV治療における有用性と合理的に相関しているという強力な証拠である。重要なことに、ビヒクルが抗酵素活性から完全に免れている必要はないと考えられる。場合よって、酵素的に活性なリボヌクレアーゼの濃度を増加させることによって、キャリアの抗酵素的性質を克服することが可能であると考えられる。
本発明によれば、医薬品は、酵素的に活性なリボヌクレアーゼ(Rnase)の治療的有効量及びそのような酵素活性を許容できないほど妨げないビヒクルを含む。好ましくは、リボヌクレアーゼは、リボヌクレアーゼAスーパーファミリーに属する。
医薬組成物は局所的に投与されることが意図され、すなわち、皮膚又は粘膜などの患者の身体の表面に投与されることが意図される。好ましくは、医薬組成物は、肛門性器疣贅の治療などにおいて患者の皮膚に投与される。本発明による局所投与はまた、膣、膣外(膣の外側)、膣内(膣の内側)、肛門、肛門周辺(肛門の周囲)及び肛門内(肛門の内側)への投与を含む。
リボヌクレアーゼAスーパーファミリーのリボヌクレアーゼは、特定の哺乳動物及びいく種類かの爬虫類の膵臓において高量で見出されるピリミジン特異的エンドヌクレアーゼである。これらは、2’,3’−環状リン酸中間体を伴い、C−P又はU−Pで終わる3’−ホスホモノヌクレオチド及び3’−ホスホオリゴヌクレオチドのエンドヌクレアーゼ切断に関与している。このスーパーファミリーのメンバーには、ランピルナーゼ及びその変異体、アンフィナーゼ(Amphinase)、r−アンフィナーゼ−2、ウシの精嚢及び脳のリボヌクレアーゼ;腎臓非分泌リボヌクレアーゼ;肝臓型リボヌクレアーゼのアンジオゲニン;好酸球カチオン性タンパク質、並びにヒト及びウシ膵臓リボヌクレアーゼを含む異なる種からの膵臓リボヌクレアーゼが含まれる。
ランピルナーゼは、米国特許第5,559,212号に開示されるヒョウガエルRana pipiensの卵母細胞から単離されたリボヌクレアーゼであり、Onconase(登録商標)としても知られている。ランピルナーゼのアミノ酸配列を配列番号1に提供する。ランピルナーゼを試験し、RNAに対する酵素活性により癌細胞に対して細胞傷害性であることが見出された。
ランピルナーゼの変異体は、米国特許第5,728,805号に開示される(以下、「805変異体」)。’805変異体もリボヌクレアーゼであり、同様に特定の癌細胞に対して細胞傷害性であることが見出された。’805変異体は、ランピルナーゼに近い変異体であり、そのアミノ酸配列は、ランピルナーゼのアミノ酸配列の11位のイソロイシンの代わりにバリン、20位のアスパラギン酸の代わりにアスパラギン、及び103位のセリンの代わりにアルギニンを有することを除いて、ランピルナーゼのアミノ酸配列と同一である。いくつかの実施形態において、’805変異体は、「Val11、Asn20、Arg103−ランピルナーゼ」と呼ばれる。’805変異体のアミノ酸配列を配列番号2に提供する。
アンフィナーゼ2もリボヌクレアーゼである。アンフィナーゼ2は、米国特許第6,239,257号において2325p4として同定されたタンパク質であり、これも癌細胞に対して細胞傷害性であることが見出された。アンフィナーゼ2のアミノ酸配列を配列番号3に提供する。
組換えアンフィナーゼ2(「rアンフィナーゼ2」)は、アンフィナーゼ2と類似しているが、−1位にMet残基を有し、アンフィナーゼ2で27位及び91位に位置するグリカン部分を欠いている。rアンフィナーゼ2は、米国特許第7,229,824号に記載される。rアンフィナーゼ2のアミノ酸配列を配列番号4に提供する。
用語「その機能的等価物」は、1個以上のアミノ酸が天然に存在するリボヌクレアーゼと異なるがリボヌクレアーゼ活性を保持しているタンパク質を含むことを意図する。例えば、上述した’805変異体は、いくつかのアミノ酸においてランピルナーゼと異なるが、リボヌクレアーゼ活性を保持しているので、ランピルナーゼの機能的等価物と考えることができる。
米国特許第5,559,212号、同第5,728,805号、同第6,239,257号、同第7,229,824号、同第8,518,399号、同第8,663,964号、及び米国特許公開第2012−0003266号及び同第2014−0037610号は全て、全ての目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ランピルナーゼは、非常に効果的にtRNAを分解することが知られている(Linら、Biochemical and Biophysical Research Communications 201(1),156−162(1994)を参照されたい)。正常な哺乳動物細胞は自然のプロセスとしてそれらのtRNAの約80%を分解するので、この分解は、細胞自体にいかなる害もほとんど引き起こさない。結果として、ウイルス感染があまりにも遠くに広がっているために効果的に制御できない場合を除いて、特にウイルス感染が非常に遠くに広がる前に、ランピルナーゼを全身適用することにより、ウイルスが感染する正常細胞を殺すことなくウイルスを死滅させる。
本発明の好ましい実施形態は、酵素的に活性なリボヌクレアーゼとして配列番号1〜4のいずれかに記載のリボヌクレアーゼを使用する。より好ましくは、リボヌクレアーゼは、配列番号1又は2に記載の配列を有し、最も好ましくは、リボヌクレアーゼは、配列番号1の配列を有するランピルナーゼである。
本発明の一実施形態において、ビヒクルは水性ビヒクルである。用語「水性ビヒクル」は、医薬組成物のベースが、典型的には1種以上の他の水溶性成分と混合される水によって形成されることを意味すると意図される。したがって、水性ビヒクルに基づく医薬組成物は、水溶性である。
好適な水性ビヒクルは、液体、ゲル、ローション、又は承認された性的潤滑剤(それ自体が、ゲル又はローションであってよい)である。これは、ゲル、ローション、及び性的潤滑剤が粘性であるか、又は粘性にさせることができるためであり、その結果、本発明は、それが適用された場所に留まり、流れ出ないであろう。上記のビヒクルのいずれかの粘性は、それが適用された場所に留まるようにすべきである。記載のビヒクルは、製剤と標的病変との間の接触を容易にするために、スプレー、点滴器、ブラシ又はロールを用いて適用者に使用できる。
用語「ゲル」は、適切なゲル化剤を用いて物理的架橋又は時には化学的架橋を有する3次元ポリマーマトリックス内の液体相からなる均一で、透明な、半固形製剤を含むことが意図される。
用語「ローション」は、水性ビヒクル及び50%超の水並びに揮発性物質を通常含有する、皮膚への外用エマルジョン液体剤形を含むことが意図される。
「スプレー」は、治療薬を含有し、装置の作動時に気体媒体中の液体及び/又は固体材料の細かい分散液を放出できる加圧された剤形である。
「性的潤滑剤」は、ヒトの性行為中に陰部の間の摩擦を低減するために、又は医学において医療機器と陰部の間の摩擦を低減するために、通常使用される。既知の水性ベースの性的潤滑剤には、アストログライド、エルボーグリース、グッドクリーンラブ、ギノールII(Gynol II)、IDグライドウルトラ、KYゼリー、PRE、レプレンス(Replens)、スリッペリーシュフファンスリキッドオーガニック(Slippery Stuf fand Sliquid Organic)が含まれる。
好ましくは、性的潤滑剤は、潤滑剤としてグリセロール及び/又はセルロース誘導体を含有する。セルロース誘導体は、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び/又はセルロースポリマーを含み得る。好ましくは、セルロース誘導体はヒドロキシエチルセルロースである。
特に好ましい性的潤滑剤は、グルコン酸クロルヘキシジン、グルコノラクトン、グリセロール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルパラベン及び水酸化ナトリウムを含有する。このような性的潤滑剤は、KYゼリーとしても知られている。
あるいは、ビヒクルは水中油型溶液であってよく、ビヒクルが互いに混和しない油相及び水相を含むことを意味する。適切な水中油型溶液には、クリーム、エマルジョン、軟膏及びミセル系が含まれる。
用語「軟膏」は、皮膚又は粘膜への外用のために意図された均質な半固体製剤を含むことが意図される。軟膏は、皮膚への外用のためのビヒクルとして20%未満の水及び揮発性物質並びに50%超の炭化水素、ワックス、又はポリエチレングリコールを通常含有する。
用語「クリーム」は、不透明なエマルジョン系からなる均質な半固体製剤を含むことが意図される。
エマルジョンは、油相及び水相などの混和しない2種類の液体の混合物である。
「ミセル系」は、親水性部分が親水性液体と接触しており、疎水性部分がミセル内にある、両親媒性化合物によって形成される。ミセルは、それらの内部に医薬化合物を組み込むことができる。
別の好ましい実施形態において、エトキシル化ヒマシ油又はエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化脂質を含み、必要に応じて、浸透促進剤としてイソプロピルアルコールなどのアルコール及び水性アジュバントとしてアロエベラと混合される経皮送達システムが使用される。このような送達システムを調製する方法は、米国特許第6,759,056号、同第6,946,144号、同第7,201,919号、同第7,220,427号、同第7,300,666号、及び同第7,316,820号に記載されている。
都合のよいことに、本発明の好適な実施態様によれば、医薬組成物は、ビヒクル1ml当たり0.01〜5mg又は0.02〜4.5mgの酵素的に活性なリボヌクレアーゼを有し、より好ましくは、医薬組成物は、ビヒクル1ml当たり0.1〜4mg又は0.5〜3.5mgの酵素的に活性なあるリボヌクレアーゼを有し、さらにより好ましくは、医薬組成物は、ビヒクル1ml当たり1〜3mgの酵素的に活性なリボヌクレアーゼを有する。最も好ましくは、医薬組成物は、ビヒクル1ml当たり1mgの酵素的に活性なリボヌクレアーゼを有する。
医薬組成物は、必要な量のリボヌクレアーゼの溶液又は凍結乾燥形態のリボヌクレアーゼをビヒクルと混合することによって調製できる。このような組成物は、2つの別々のバイアルに充填され、提供されて使用前に混合され得る。最終溶液は、細菌汚染を避けるために冷蔵保存されるべきである。ランピルナーゼは耐熱性であり、異なる媒体中でのその安定性を保証する高濃度のカオトロピック剤として室温で保存できる。
医薬組成物は、1日あたり1〜5回、好ましくは、1日あたり2又は3回投与される。医薬組成物がビヒクルとしてKYゼリーなどの性的潤滑剤を使用する場合、医薬組成物は、好ましくは1日3回適用される。医薬組成物がJRXバイオテクノロジー社の多糖製剤を使用する場合、医薬組成物は、好ましくは1日2回適用される。
医薬組成物はまた連続的に送達でき、これは、医薬組成物が、例えばパッチ又はソフトゲルの形態で皮膚に適用され、かつリボヌクレアーゼが一定期間にわたって皮膚に連続的に放出されることを意味する。
本発明の医薬組成物は、好ましくは、ウイルス媒介性疾患を治療するために使用される。
ウイルス媒介性疾患は、ウイルスによって引き起こされ、医薬組成物の局所投与によって治療できる任意の疾患であり得る。このようなウイルス媒介性疾患には、単純ヘルペスウイルス、エプスタインバールウイルス、及び又は帯状疱疹による感染症、疣贅並びに伝染性軟属腫が含まれる。
単純ヘルペスウイルス感染症は、ヘルペスウイルス科のファミリーに属し直鎖状二本鎖DNAウイルスである、単純ヘルペスウイルス−1(HSV−1)又は単純ヘルペスウイルス−2(HSV−2)によって引き起こされる。
帯状疱疹感染症は、ヘルペスウイルス科のファミリーに属し直鎖状二本鎖DNAウイルスである、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる。
エプスタインバールウイルスもまたヘルペスウイルス科のファミリーに属し直線状二本鎖DNAゲノムを有し、ひだ状又は毛様の外観を呈する白パッチである毛状白斑症を舌の側縁に引き起こす。
疣贅は、パピローマウイルス科のファミリーに属し環状の二本鎖DNAウイルスであるヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる、一般的な良性の上皮増殖である。
伝染性軟属腫は、水疣贅と呼ばれることがある皮膚又は時には粘膜のウイルス感染である。これは、ポックスウイルス科のファミリーに属し直鎖状二本鎖DNAウイルスである、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)と呼ばれるDNAポックスウイルスによって引き起こされる。
好ましくは、ウイルス媒介性標的疾患は、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる疣贅である。より好ましくは、疣贅は、肛門性器疣贅、すなわち、肛門及び/又は生殖器管に位置する疣贅である。また好ましくは、疣贅は、ヒトパピローマウイルスタイプ11によって引き起こされる。
本発明の医薬組成物は、ウイルス感染によって引き起こされない皮膚疾患、特に、細胞増殖の増加と関連する皮膚疾患を治療するために使用することもできる。そのような皮膚疾患には、黒色腫、基底細胞癌及び扁平上皮癌などの異なるタイプの皮膚癌、光線性角化症などのその前段階だけでなく、乾癬などの自己免疫疾患が含まれる。
患者は、少なくとも2週間、好ましくは、少なくとも4週間、最も好ましくは8週間、本発明の医薬組成物で治療される。
本発明の医薬組成物での治療は、4週間治療された患者の少なくとも20%に臨床治癒をもたらし、8週間の治療後に治療患者の少なくとも70%、好ましくは80%、より好ましくは90%に臨床治癒をもたらす。用語「臨床治癒」とは、ウイルス疾患の目に見える兆候が見られないことを意味する。ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる疣贅などの疣贅の場合において、用語「臨床治癒」は、疣贅が本発明の医薬組成物での治療後に検出できないことを意味する。
実施例
第I相コンパッショネートユース臨床研究がブエノスアイレスで行われた。様々な位置(陰嚢、陰茎軸、陰茎背、鼠径、肛門周囲)において肛門性器疣贅と診断された男性ボランティアが研究に加わった。この研究は3つのアームを有した。アームAでは、試験実施形態は、JRX Biotechnology社によって供給されたビヒクルと組み合わせたランピルナーゼであった(この場合、ランピルナーゼは、凍結乾燥粉末から再構成した)。アームCでは、試験実施形態はまた、同じJRX Biotechnology社のビヒクルと組み合わせたランピルナーゼであったが、この場合、ランピルナーゼは前もって凍結されており、使用前に解凍した。これらの2つの組み合わせは非常に低粘性の液体であり、それぞれを毎日2回局所適用した。これら2つのアームで使用したビヒクルは多糖製剤であり、情報及び考えについては、米国特許第6,759,056号、同第6,946,144号、同第7,201,919号、同第7,220,427号、同第7,300,666号、及び同第7,316,820号によってカバーされている。
アームBでは、試験実施形態は、K−Y(登録商標)ブランドゼリーと組み合わせたランピルナーゼであった。この第2の実施形態は、凍結乾燥粉末から再構成されたランピルナーゼから製剤化し、毎日3回局所適用した粘性ゲルである。
各アームでは、ランピルナーゼの濃度は、1mlのビヒクルに対して1mgのランピルナーゼであった。
図1に見ることができるように、本研究の全患者の22.6%は治療の第4週までに臨床治癒を達成し、全患者の61.3%がその時点までに50%の改善に達した。図1はまた、全患者の95.2%が第8週までに臨床治癒を達成し、全患者の別の4.7%が、この時点で50%の改善に少なくとも達したことを示している。この治療の長期的な効果はまだ知られていないが、この短期効果は他の医薬品(ポドフィロックスの溶液及びゲル、アルダラクリーム、ヴェレゲン(Veregen)軟膏)について報告されている効果よりもはるかに優れている。
図2は、図1の3つの左端の列の情報をグラフとして表している。当業者にとって、図2は、本発明がHPV治療における有用性と合理的に相関するという強力な証拠である。図2は、アームA及びCの評価可能な患者の100%が第8週までに臨床治癒を達成し、アームBの患者の83.3%がその時点までに臨床治癒を達成したことを示している。全体的に、全患者の95.2%が第8週までに臨床治癒を達成した。
図3は、3つのアームのそれぞれで、及び本研究全体において患者が臨床治癒に到達するのに必要な平均時間を示す。アームBの患者は臨床治癒に到達するのに40日超を必要とし、アームA及びCの患者は、より早く(それぞれ、約32日及び34日で)臨床治癒に到達した。
本研究では、投与量の問題に取り組まなかったが、本研究の全てのアームにおいて、患者に送達したランピルナーゼの量は1mg/週であった。好ましい実施形態の活性はランピルナーゼの濃度を1mg/ml〜3mg/mlに増加させることによって改善でき、それによって各患者に投与されるランピルナーゼの週用量は3mgに増加されるであろうが、これはまだ試験していない。
本発明は、肛門性器疣贅の治療に使用するために開発されたが、その使用はこの用途に限定されないことが理解されるであろう。本発明は、他の抗ウイルス用途を有してよい。本発明は、現在、外部肛門性器疣贅に適用されるが、膣、膣外、膣内、肛門、肛門周囲、及び肛門内に適用される場合にも有用であり得る。好ましい実施形態は、酵素的に活性なリボヌクレアーゼとしてランピルナーゼを使用するが、同様の酵素活性を有する他のリボヌクレアーゼが存在し、代わりに使用できる。さらに、肛門性器疣贅にゲルを適用することはより容易でありゲルは流れ出る可能性が低く、したがってそれが適用された場所に留まる可能性が高いので、肛門性器疣贅の治療は、ゲルなどの粘性のビヒクルを使用するとより容易であり得るが、液体ビヒクル、又は軟膏ビヒクルが好ましい他の用途も存在し得る。ビヒクルは、代替的に、血清、ローション、又は承認された性的潤滑剤、すなわち、適用可能な政府の要件を満たしヒトの生殖器に使用することが意図される潤滑剤であり得る。
本発明の少なくとも1つの好適な実施形態について上記で説明してきたが、この説明は、限定されるものではなく、単なる例示である。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義される。