JP2020196276A - サイドドア構造 - Google Patents

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JP2020196276A JP2019101848A JP2019101848A JP2020196276A JP 2020196276 A JP2020196276 A JP 2020196276A JP 2019101848 A JP2019101848 A JP 2019101848A JP 2019101848 A JP2019101848 A JP 2019101848A JP 2020196276 A JP2020196276 A JP 2020196276A
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憲孝 津末
Noritaka Tsusue
憲孝 津末
雄太郎 足立
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雄太郎 足立
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Abstract

【課題】サイドドアの厚みを薄くしてもドアガラス11を容易に取付けられるとともに、ドアインナーパネルとドアガラスとの間から車室内に侵入する音に対する十分な遮音性能を確保できるサイドドア構造を提供する。【解決手段】開口部13に配置したドアガラス11と、ドアインナーパネル15上部に設けたフランジ部23と、フランジ部23に固定されてドアガラス11との間隙を閉塞するインナーウエザストリップ31及び遮音部材25とを備え、フランジ部23は端部23aに隣接する位置に切欠部23bを有し、遮音部材25は端部23aに固定した遮音部25aと、切欠部23bに配置した延長部25bと、を有し、インナーウエザストリップ31は延長部25bとフランジ部23とに連続して固定されている。【選択図】図7

Description

本発明は、ドアインナーパネル上部にフランジ部が設けられているサイドドア構造に関する。
従来、ドアインナーパネル上部にフランジ部が設けられ、フランジ部にインナーウエザストリップが嵌合されたサイドドア構造において、車室内に侵入する音を遮音するための構造が提案されている。
例えば下記特許文献1では、ドアインナーパネル上部にドアアウターパネルとの間隙を縮小するようにフランジ部が設けられ、このフランジ部にドアインナーパネルとドアガラスとの間を閉塞するインナーウエザストリップが取付けられるとともに、インナーウエザストリップの端部が遮音部材に嵌め込まれた構造が提案されている。
下記特許文献2では、ドアを透過して車外から車室内に侵入する音を遮蔽するために、ドアガラスが配置される開口部の下縁の前端側に、ドアドアインナーパネルとドアトリムとの間を閉塞してワイヤハーネスを挿通可能にした透過音遮音部材が提案されている。
図9に示すように、サイドドア構造は、サイドドア10のドアフレームの開口部13にドアガラス11を昇降可能に取付けて構築されるが、その際、開口部13の車内側から、ドアガラス11をドアインナーパネル15とドアアウターパネル17との間の内部空間19に挿入し、図示しない昇降機構に取付ける作業が行われていた。
ドアガラス11を挿入後には、ドアインナーパネル15の上部のフランジ部23やリインフォース35の補強部フランジ部35a等に、インナーウエザストリップを嵌合してドアガラス11との間を閉塞したり、ドアトリムをインナーウエザストリップに取付けたりしていた。
特許文献1、2では、このようなインナーウエザストリップやドアトリムを取付ける際に各種の遮音部材を取付けていた。
特開2015−104952号公報 特開2017−1446号公報
しかしながら従来のサイドドア構造では、図9に示すように、ドアインナーパネル15の上部をドアアウターパネル17との間隙が縮小するように屈曲させてフランジ部23を設けることで剛性が確保されていた。
そのためドアガラス11を取付ける際、ドアガラス11を開口部13の車室側に支持して傾斜させた状態で、ドアインナーパネル15のフランジ部23とドアアウターパネル17との間に狭く開口した間隙29から内部空間19に挿入しなければならなかった。ここでは傾斜させたドアガラス11の前側の下縁11cを間隙29に差込んだ後、間隙29の大きさにより制限される範囲内でドアガラス11を傾斜させて、徐々に立ち上がらせつつ、下縁11c側から順に内部空間19に挿入していた。
このようなサイドドア構造では、サイドドア10の厚みを薄くするために、ドアインナーパネル15とドアアウターパネル17との間の間隔を狭くすると、フランジ部23とドアアウターパネル17との間の間隙29がさらに狭くなる。その結果、ドアガラス11を取付ける際、ドアガラス11がフランジ部23に当接し、特にドアガラス11の前側がフランジ部23に当接してしまい、内部空間19に挿入できなくなるという課題があった。
そこで本発明では、サイドドアの厚みを薄くしてもドアガラス11を容易に取付けられるとともに、ドアインナーパネルとドアガラスとの間から車室内に侵入する音に対する十分な遮音性能を確保できるサイドドア構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のサイドドア構造は、開口部に配置されたドアガラスと、ドアインナーパネル上部に設けられたフランジ部と、フランジ部に固定されてドアガラスとの間隙を閉塞するインナーウエザストリップと、を備えたサイドドア構造であって、フランジ部の端部側に固定されてドアガラスとの間隙を閉塞する遮音部材を備え、フランジ部は、端部に隣接する位置に切欠部を有し、遮音部材は、端部に固定される遮音部と、フランジ部の切欠部に配置される延長部と、を有し、インナーウエザストリップは、遮音部材の延長部とフランジ部とに連続して固定されている構造である。
本発明における請求項2のサイドドア構造では、開口部にはディビジョンバーを介して一方側に固定ガラスが配置されるとともに、他方側に昇降ガラスが配置され、遮音部材には、遮音部と延長部との間に、ディビジョンバーに係止する係止部が設けられている。
本発明における請求項3のサイドドア構造では、遮音部材の延長部は、フランジ部の側面に配置される側片部と、フランジ部の切欠部に対応した形状を有し該側片部から車幅方向に突出して切欠部に収容される突起部と、を有している。
本発明における請求項4のサイドドア構造では、ドアインナーパネル上部はリインフォースを有し、リインフォースは、フランジ部に対応した補強部フランジ部を有するとともにフランジ部の切欠部に対応した補強部切欠部を有している。
本発明のサイドドア構造によれば、ドアインナーパネル上部に設けられたフランジ部には、その端部に隣接する位置に切欠部が設けられているので、ドアインナーパネルのフランジ部とドアアウターパネルとの間の間隙を切欠部の分だけ低い位置に広く設けることができ、ドアガラスを取付ける際、開口部の車室側からドアガラスを傾斜させてフランジ部とドアアウターパネルとの間に挿入する際、ドアガラスを通過させ易くできる。
そのためドアインナーパネルとドアアウターパネルとの間の間隔を狭くしてサイドドアの厚みを薄くする場合であっても、ドアインナーパネルのフランジ部とドアアウターパネルとの間の間隙にドアガラスを容易に挿入して取付けられる。
またドアインナーパネルのフランジ部の端部側に遮音部材を備えていて、遮音部材の遮音部がフランジ部の端部に固定されるとともに、この遮音部材の延長部がフランジ部の切欠部に配置され、インナーウエザストリップが遮音部材の延長部とフランジ部とに連続して固定されている。
そのため、フランジ部に切欠部を設けていても、インナーウエザストリップを遮音部材の延長部に固定でき、インナーウエザストリップを遮音部材の延長部とフランジ部とに安定して固定できる。これによりドアインナーパネルとドアガラスとの間の間隙を遮音部材とインナーウエザストリップとが連続した状態でしっかりと閉塞して十分な遮音性能が得られる。
従って、サイドドアの厚みを薄くしてもドアガラスを容易に取付けられるとともに、ドアインナーパネルとドアガラスとの間から車室内に侵入する音に対する十分な遮音性能を確保できるサイドドア構造を提供することが可能である。
本発明のサイドドア構造において、ディビジョンバーを介して一方側に固定ガラスが配置されるとともに他方側に昇降ガラスが配置されていて、遮音部材には、遮音部と延長部との間にディビジョンバーに係止する係止部が設けられていれば、ディビジョンバーにより遮音部材をより安定して固定できるとともに、固定ガラスの下方側における遮音効果を向上することができる。
本発明のサイドドア構造において、遮音部材の延長部がフランジ部の側面に配置される側片部と、切欠部に対応した形状を有し側片部から車幅方向に突出して切欠部に収容される突起部と、を有していれば、延長部をフランジ部の切欠部に安定して配置することができ、インナーウエザストリップの遮音部側をより安定してフランジ部に固定することができる。
本発明のサイドドア構造において、ドアインナーパネル上部がリインフォースを有し、リインフォースが、フランジ部に対応した補強部フランジ部を有するとともに切欠部に対応した補強部切欠部を有していれば、サイドドアの厚みを薄くする際、ドアインナーパネルの開口部付近の剛性を確保しつつ、ドアインナーパネルとドアアウターパネルとの間の間隙にドアガラスを挿入し易くできる。
本発明の実施形態に係るサイドドア構造が構築されるサイドドアの正面図である。 本発明の実施形態に係るサイドドア構造を示す部分拡大斜視図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 本発明の実施形態に係るドアインナーパネル上部の端部側を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るサイドドア構造を一部分解した状態で示す部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮音部材をドアインナーパネルのフランジ部に固定した状態を示す部分拡大側面図である。 本発明及び従来のサイドドア構造において、開口部にドアガラスを取付ける状態を説明する概略側面図である。 本発明の実施形態に係るサイドドア構造における図9のD−D断面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。各図中、車両前後方向の前方を矢印F、後方を矢印Rで示し、車幅方向の車外側を矢印Wo、車内側を矢印Wiで示し、高さ方向を矢印Hで示している。
本実施形態のサイドドア構造を備えたサイドドア10では、図1に示すように、ドアガラス11が昇降可能に配置される開口部13が上部に設けられ、下部にはドアインナーパネル15とドアドアアウターパネル17とが対向配置されることで、ドアガラス11が下降時に収容される内部空間19が設けられている。ドアインナーパネル15とドアアウターパネル17はそれぞれ金属のプレス成形品からなり、各種のリインフォース35,36等が各パネル15,17に沿って近接配置されている。
サイドドア10の前側には、開口部13から内部空間19までディビジョンバー21が上下に連続して配設されており、ディビジョンバー21を介して一方側に固定ガラス11aがウエザストリップ等により固定して配置され、他方側に昇降ガラス11bが配置されている。
図2乃至図5に示すように、ドアインナーパネル15の上部にはフランジ部23が配設され、ドアアウターパネル17にはフランジ部23に対応するように開口端部17aが配設されている。
フランジ部23の車両前方Fの端部23a側には遮音部材25が固定されてフランジ部23とドアガラス11との間の間隙が閉塞されている。フランジ部23の端部23aより後方側にはインナーウエザストリップ31が固定されてフランジ部23とドアガラス11との間の間隙が閉塞されている。またドアアウターパネル17の開口端部17aにはアウターウエザストリップ33が固定されて、開口端部17aとドアガラス11との間の間隙が閉塞されている。
ドアインナーパネル15のフランジ部23は、図3乃至図6に示すように、内部空間19を構成する下部から連続したドアインナーパネル15の上部を、開口部13付近でドアアウターパネル17との間の間隙が縮小するように屈曲させることで形成されている。本実施形態では、フランジ部23は一方の面がドアガラス11と対向するように形成されていて、開口部13の全長に連続している。
フランジ部23には、図6に示すように、前方側の端部23aに隣接する位置に切欠部23bが設けられている。フランジ部23の切欠部23bは昇降ガラス11bのできるだけ端部側の位置に設けるのが好適であり、本実施形態ではディビジョンバー21に隣接する位置に設けられている。
フランジ部23切欠部23bの前後方向の長さは、ドアガラス11の形状に応じて適宜設定するのが好適であり、後述するように、ドアガラス11を開口部13の車室側から内部空間19に挿入する際、ドアガラス11の端部23a側が当接しない範囲で短く設定するのが望ましい。
フランジ部23の切欠部23bの上下方向の深さは、フランジ部23の上下方向の高さ以下であればよいが、切欠部23bに隣接するフランジ部23の上下方向の高さより小さい範囲で、ドアガラス11を開口部13の車室側から内部空間19に挿入する際にドアガラス11が当接しない範囲で浅く設けるのが好適である。
本実施形態のサイドドア10では、図1に示すように、ドアインナーパネル15の上部のドアガラス11側に、ドアインナーパネル15に沿って帯状に配置されたリインフォース35を備えている。リインフォース35の形状は、図3乃至図5に示すように、開口部13付近のドアインナーパネル15の形状に対応しており、フランジ部23に対応した位置及び形状の補強部フランジ部35aが設けられるとともに、フランジ部23の切欠部23bに対応した位置及び形状の補強部切欠部35bが設けられている。
遮音部材25は、弾性を有する樹脂等により成形されている。図7に示すように、遮音部材25は、ドアインナーパネル15のフランジ部23の端部23a側に嵌合して固定されており、フランジ部23の端部23aに配置される遮音部25aと、遮音部25aから延長して設けられてフランジ部23の切欠部23bに配置される延長部25bと、を有している。本実施形態の遮音部材25では、遮音部25aと延長部25bとの間にディビジョンバー21に係止するための係止部25cが設けられている。
遮音部25aは、図3に示すように、略コ字状の断面が前後方向に延びる第1本体部25dと、第1本体部25dの互いに対向する側壁25fの内面に設けられ、フランジ部23と嵌合可能な第1嵌合突起25eと、第1本体部25dの固定ガラス11aと対向する位置に前後方向に連続して設けられ、固定ガラス11aと弾性により密着可能な第1リップ部25gと、を備えている。
本実施形態の遮音部25aは、互いに対向する側壁25fに設けられた第1嵌合突起25eにより、フランジ部23の端部23aと補強部フランジ部35aとを狭持するとともに、断面略コ字状の第1本体部25dにより、フランジ部23の端部23aと補強部フランジ部35aとの間を閉塞して嵌合することで、固定されている。
係止部25cは、図7に示すように、遮音部材25の一方の側面に溝状に形成されており、ディビジョンバー21におけるドアガラス11から車室側に突出した部位に対応した形状を有している。本実施形態の係止部25cは第1本体部25dの一方の側壁に設けられている。
延長部25bは、第1本体部25d及び係止部25cの端部から概略板状に延長して設けられている。この延長部25bは、図4及び図8に示すように、第1本体部25dの側壁25f(図3参照)からフランジ部23の一方の側面に当接する位置に配置されて延びる側片部25hと、切欠部23bに対応した形状を有して側片部25hから車幅方向に突出して設けられ、切欠部23bに収容される突起部25kと、を有している。
本実施形態の延長部25bは、図8に示すように、フランジ部23の切欠部23b以上の大きさに形成されており、突起部25kが切欠部23b及び補強部切欠部35bに対応する形状を有している。そのため突起部25kを切欠部23bに配置して、側片部25hを切欠部23b周囲におけるフランジ部23の一方の側面に当接させることで、延長部25bを安定してフランジ部23に配置可能である。
インナーウエザストリップ31は、弾性を有する樹脂等により成形されている。図2、図4及び図5に示すように、このインナーウエザストリップ31は、ドアインナーパネル15の上部における遮音部25aを除く残部に配置されてフランジ部23に嵌合されており、長手方向に一定の異形断面形状を有している。
上記インナーウエザストリップ31は、略コ字状の断面が前後方向に延びる第2本体部31dと、第2本体部31dの側壁31fの内面に設けられ、フランジ部23と嵌合可能な第2嵌合突起31eと、第2本体部31dの昇降ガラス11bと対向する位置に前後方向に連続して設けられ、昇降ガラス11bと弾性により摺接可能な複数の第2リップ部31gと、第2本体部31dにおける第2リップ部31gとは反対側に設けられ、ドアトリム37の突起37aを嵌合可能なトリム嵌合部31mと、を備えている。
本実施形態のインナーウエザストリップ31は、側壁31fの内面に設けられた第2嵌合突起31eにより、フランジ部23と補強部フランジ部35aとを狭持するとともに、フランジ部23及び補強部フランジ部35aの切欠部23b及び補強部切欠部35bに配置された遮音部材25の延長部25bとを、断面略コ字状の第2本体部31dにより狭持し、さらにフランジ部23と補強部フランジ部35aとの間を閉塞して嵌合することで、延長部25bとフランジ部23とに連続して固定されている。
このような構成を有する本実施形態のサイドドア構造を構築するには、まず図9に示すように、ドアアウターパネル17、ドアインナーパネル15、各種のリインフォース35、ディビジョンバー21などが溶接等により所定形状に構築されたドアフレームに対して、ドアガラス11を開口部13に昇降可能に取付ける。その際、ドアガラス11を開口部13の車室側に支持し、ドアガラス11の下縁11c側より上縁11d側がドアインナーパネル15側となるように、開口部13よりも傾斜させた状態で配置する。
そして図10に示すように、ドアインナーパネル15のフランジ部23とドアアウターパネル17との間の間隙29にドアガラス11の前側の下縁11cを差込み、間隙29の大きさにより制限される範囲内でドアガラス11が傾斜するように徐々に立ち上がらせつつ、下縁11c側から順に、ドアアウターパネル17とドアインナーパネル15との間の内部空間19内にドアガラス11を挿入して収容し、図示しないドアガラス11の昇降機構に取り付ける。
次に、図7に示すように、遮音部材25をフランジ部23の端部23a側に取付ける。その際、遮音部25aを端部23aに嵌合して固定する。また延長部25bの側片部25hをフランジ部23の側面に当接させるとともに、突起部25kをフランジ部23及びリインフォース35の切欠部23b、35bに収容することで、延長部25bを切欠部23bに配置する。さらに係止部25cをディビジョンバー21の車室側に係止する。
遮音部材25を取付けた後で、インナーウエザストリップ31の一端を遮音部25aに隣接させ、延長部25bとフランジ部23とに連続して嵌合することで、インナーウエザストリップ31を取付ける。これによりサイドドア10の開口部13にドアガラス11を昇降可能に取付けて、サイドドア構造を構築することができる。
以上のような本実施形態のサイドドア構造によれば、ドアインナーパネル15の上部のフランジ部23において、端部23aに隣接する位置に切欠部23bが設けられている。そのため、ドアインナーパネル15のフランジ部23とドアアウターパネル17との間の間隙29を、切欠部23bの分だけ低い位置に広く設けることができる。よって、ドアガラス11を取付ける際には、開口部13の車室側からドアガラス11を傾斜させて、ドアインナーパネル15のフランジ部23とドアアウターパネル17との間の間隙29からドアガラス11を通過させ易い。
ドアガラス11の前側を間隙29から内部空間19内に挿入するときには、ドアガラス11の傾斜が大きくなるが、フランジ部23の端部23a側に切欠部23bが設けられているため、ドアガラス11の前側が間隙29を通過することができる。
これにより、図10に示すように、ドアインナーパネル15とドアアウターパネル17との間の間隔を、仮想線で示す従来の位置よりも狭くしてサイドドア10の厚みを薄くしても、間隙29を確保でき、ドアガラス11を従来同様に取付けることが可能である。その結果、サイドドア10の厚みを薄くすることで、例えば車室内の幅を変えずに車幅を狭くしたり、車幅を広げることなく車室内の幅を広げたりすることが可能である。
また本実施形態のサイドドア構造では、ドアインナーパネル15のフランジ部23の端部23a側に遮音部材25を備えていて、遮音部材25の遮音部25aがフランジ部23の端部23aに固定されるとともに、遮音部材25の延長部25bがフランジ部23の切欠部23bに配置されている。さらにインナーウエザストリップ31が延長部25bとフランジ部23とに連続して固定されている。
そのため、フランジ部23に切欠部23bを設けていても、インナーウエザストリップ31を遮音部材25の延長部25bに固定でき、インナーウエザストリップ31を延長部25bとフランジ部23とに安定して固定できる。これにより、遮音部材25とインナーウエザストリップ31とが連続した状態で、ドアインナーパネル15とドアガラス11との間の間隙をしっかりと閉塞でき、開口部13の端部23a側から、車室内に侵入する音を遮断して十分な遮音性能が得られる。
従って、サイドドア10の厚みを薄くしてもドアガラス11を容易に取付けられるとともに、ドアインナーパネル15とドアガラス11との間から車室内に侵入する音に対する十分な遮音性能を確保できるサイドドア構造を実現できる。
本実施形態のサイドドア構造では、ディビジョンバー21を介して一方側に固定ガラス11aが配置されるとともに、他方側に昇降ガラス11bが配置されていて、遮音部材25にはディビジョンバー21に係止する係止部25cが遮音部25aと延長部25bとの間に設けられている。そのため、ディビジョンバー21により遮音部材25をより安定して固定できるとともに、遮音効果を向上できる。
本実施形態のサイドドア構造では、延長部25bが、フランジ部23の側面に配置される側片部25hと、切欠部23bに対応した形状を有し側片部25hから車幅方向に突出して切欠部23bに収容される突起部25kと、を有している。そのため、延長部25bをフランジ部23の切欠部23bに安定して配置することができ、インナーウエザストリップ31の遮音部25a側をより安定してフランジ部23に固定することができる。
本実施形態のサイドドア構造では、ドアインナーパネル15の上部にリインフォース35を有し、リインフォース35は、フランジ部23に対応した補強部フランジ部35aを有するとともに、切欠部23bに対応した補強部切欠部35bを有している。よって、サイドドア10の厚みを薄くする際、ドアインナーパネル15の開口部13付近の剛性を確保しつつ、ドアインナーパネル15とドアアウターパネル17との間の間隙29にドアガラス11を容易に挿入することができる。
上記実施形態は本発明の範囲内において適宜変更可能である。例えば、上記実施形態ではディビジョンバー21を設けたサイドドア10の例について説明したが、特に限定されるものではなく、ディビジョンバー21を設けないサイドドアであっても本発明を適用可能である。その場合、例えばドアインナーパネル15のフランジ部23には、遮音部材25を固定可能な範囲で端部23aを設けて、その端部23aに隣接して切欠部23bを設けるのがよい。
上記では車両前方F側のサイドドア10の例について説明したが、車両後方R側のサイドドアであっても本発明を適用可能である。その場合、上記ではドアインナーパネル15のフランジ部23における車両前方F側の端部23aに遮音部材25を固定したが、車両後方R側のサイドドアでは、フランジ部23における車両後方R側の端部に遮音部材25を固定すればよい。
また上記実施形態では、金属からなるドアインナーパネル15及びドアアウターパネル17のサイドドアに適用したが、樹脂製ドアであっても本発明を適用可能である。
10 サイドドア
11 ドアガラス
11a 固定ガラス
11b 昇降ガラス
11c 昇降ガラスの下縁
11d 昇降ガラスの上縁
13 開口部
15 ドアインナーパネル
17 ドアアウターパネル
17a 開口端部
19 内部空間
21 ディビジョンバー
23 フランジ部
23a フランジ部の端部
23b フランジ部の切欠部
25 遮音部材
25a 遮音部
25b 延長部
25c 係止部
25d 第1本体部
25e 第1嵌合突起
25f 側壁
25g 第1リップ部
25h 側片部
25k 突起部
29 間隙
31 インナーウエザストリップ
31d 第2本体部
31e 第2嵌合突起
31f 側壁
31g 第2リップ部
31m トリム嵌合部
33 アウターウエザストリップ
35,36 リインフォース
35a 補強部フランジ部
35b 補強部切欠部
37 ドアトリム
37a 突起

Claims (4)

  1. 開口部に配置されたドアガラスと、ドアインナーパネル上部に設けられたフランジ部と、前記フランジ部に固定されて前記ドアガラスとの間隙を閉塞するインナーウエザストリップと、を備えたサイドドア構造であって、
    前記フランジ部の端部側に固定されて前記ドアガラスとの間隙を閉塞する遮音部材を備え、
    前記フランジ部は、前記端部に隣接する位置に切欠部を有し、
    前記遮音部材は、前記フランジ部の端部に固定される遮音部と、前記フランジ部の切欠部に配置される延長部と、を有し、
    前記インナーウエザストリップは、前記遮音部材の延長部と前記フランジ部とに連続して固定されている、サイドドア構造。
  2. 前記開口部には、ディビジョンバーを介して一方側に固定ガラスが配置されるとともに、他方側に昇降ガラスが配置され、
    前記遮音部材には、前記遮音部と前記延長部との間に、前記ディビジョンバーに係止する係止部が設けられている、請求項1に記載のサイドドア構造。
  3. 前記遮音部材の延長部は、前記フランジ部の側面に配置される側片部と、前記フランジ部の切欠部に対応した形状を有し前記側片部から車幅方向に突出して前記切欠部に収容される突起部と、を有している、請求項1又は2に記載のサイドドア構造。
  4. 前記ドアインナーパネル上部はリインフォースを有し、前記リインフォースは、前記フランジ部に対応した補強部フランジ部を有するとともに前記フランジ部の切欠部に対応した補強部切欠部を有している、請求項1乃至3の何れかに記載のサイドドア構造。
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