JP2020195944A - プラスチック成形品の塗装方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)ガラスが接着されるプラスチック成形品に水性プライマー(I)を塗装し、プライマー層を形成する工程、
(2)前記プライマー層上に、水性ベースコート塗料(II)を塗装し、ベースコート層を形成する工程、
(3)前記ベースコート層上に、クリヤーコート塗料(III)を塗装し、クリヤーコート層を形成する工程、
(4)前記工程(1)〜(3)により形成された3層の塗膜を同時に加熱硬化させる工程、
を含むプラスチック成形品の塗装方法であって、
前記水性プライマー(I)が、その全固形分中、融点が85〜110℃の範囲内であり、重量平均分子量が80,000〜120,000の範囲内である水性ポリオレフィン系樹脂(A)を25〜50質量%、水性アクリル系樹脂(B)を26〜50質量%、ポリエステル樹脂(C)を4〜10質量%、メラミン樹脂(D)を2.5〜10質量%、ブロックポリイソシアネート化合物(E)を4〜20質量%及び下記一般式(1)で表されるジエステル化合物(F)を2.5〜10質量%含有し、
前記水性プライマー(I)を60℃で3分間加熱したときの粘度が100〜1000Pa・s(シェアレート0.1秒−1)の範囲内であり、かつ前記プライマー層の20℃、2分間水浸漬後における吸水率が50質量%以下である
ことを特徴とするプラスチック成形品の塗装方法に関する。
また、水性プライマー(I)に用いる水性ポリオレフィン系樹脂の融点が85〜110℃と高融点であり、重量平均分子量が80,000〜120,000と高分子量であることにより、ガラス部材との高い密着性、特に高温耐水下での高い密着性を図ることができる。
また、水性プライマー(I)を60℃で3分間加熱したときの粘度が100〜1000Pa・s(シェアレート0.1秒−1)の範囲内であることから、プライマー層のフロー性に優れるという理由で、優れた仕上がり外観を実現できる。さらに、プライマー層の20℃、2分間水浸漬後における吸水率が50質量%以下であることから、水性ベースコート塗料(II)からの水移行が抑制され、これによりプライマー層の過度の粘度低下及び水性ベースコート層の過度の粘度上昇が抑制されるという理由で、優れた仕上がり外観を実現できる。
(1)ガラスが接着されるプラスチック成形品に水性プライマー(I)を塗装し、プライマー層を形成する工程、
(2)上記プライマー層上に、水性ベースコート塗料(II)を塗装し、ベースコート層を形成する工程、
(3)上記ベースコート層上に、クリヤーコート塗料(III)を塗装し、クリヤーコート層を形成する工程、及び
(4)上記工程(1)〜(3)により形成された3層の塗膜を同時に加熱硬化させる工程。
本発明の方法におけるプラスチック成形品としては、ガラスが接着されるものである限り特に限定されないが、例えば、バックドア、ルーフ等の自動車外板部や、家庭電化製品の外板部等に使用される各種プラスチック成形品等が挙げられる。
本発明の方法に使用される水性プライマー(I)は、水性ポリオレフィン系樹脂(A)、水性アクリル系樹脂(B)、ポリエステル樹脂(C)、メラミン樹脂(D)、ブロックポリイソシアネート化合物(E)、及び上記一般式(1)で表されるジエステル化合物(F)を含有する。
水性ポリオレフィン系樹脂(A)としては、ポリオレフィン及び変性ポリオレフィンのいずれも用いることができる。ポリオレフィンには、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキセン等の炭素数が2〜10のオレフィンの1種又は2種以上を(共)重合せしめてなり、また、変性ポリオレフィンには、該ポリオレフィンの不飽和カルボン酸もしくは酸無水物変性物、アクリル変性物、塩素化物、又はこれらの変性を組合せて用いて得られる変性ポリオレフィン等が包含される。
なお、本明細書において水性ポリオレフィン系樹脂(A)以外の重量平均分子量又は数平均分子量についても同様にして求めることができる。
水性アクリル系樹脂(B)は、水酸基含有アクリル樹脂を好適に使用することができる。また、水への溶解性乃至分散性、架橋性等のために、カルボキシル基を有することが好ましい。
本発明の方法に使用されるポリエステル樹脂(C)は、通常、多塩基酸と多価アルコールとのエステル化反応によって得ることができる。多塩基酸は1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する化合物(無水物を含む)であり、また、多価アルコールは1分子中に2個以上の水酸基を有する化合物であって、それぞれこの分野で通常使用されるものを使用することができる。さらに、一塩基酸、高級脂肪酸、油成分等で変性することもできる。
メラミン樹脂(D)は、具体的には、メラミンにホルムアルデヒドを反応してなるメチロール化メラミン樹脂;メチロール化メラミン樹脂に炭素数1〜10のモノアルコールを反応させて得られる部分又はフルエーテル化メラミン樹脂等が挙げられる。これらのメラミン樹脂はイミノ基が併存しているものも使用できる。これらは疎水性及び親水性のいずれでも差し支えない。特に、重量平均分子量が400〜6,000であることが好ましく、500〜4,000であることがより好ましく、600〜2,000であることがさらに好ましい。
ブロックポリイソシアネート化合物(E)は、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基にブロック剤を付加してブロック化して得られるものである。
なかでも、好ましいブロック剤としては、活性メチレン系のブロック剤、ピラゾール又はピラゾール誘導体が挙げられる。
ジエステル化合物(F)は、下記一般式(1)で表される。
ジエステル化合物(F)は、例えば、2個の末端水酸基を有するポリオキシアルキレングリコールと炭素数4〜18の炭化水素基を有するモノカルボン酸とをエステル化反応させることにより得ることができる。
これら成分の量的関係を一つでも満たさない場合は、本発明の効果を奏することができない。
上記顔料としては、着色顔料、体質顔料、光輝性顔料等を使用することができる。なかでも、水性プライマー(I)が、上記顔料の少なくとも1種として着色顔料を含有することが好ましい。
本発明の方法に使用される水性ベースコート塗料(II)は、自動車車体等の塗装用として公知の熱硬化性水性ベースコート塗料をいずれも使用できる。例えば、カルボキシル基、水酸基等の架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の基体樹脂と、ブロックされていてもよいポリイソシアネート化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂等の硬化剤からなる樹脂成分を、顔料、その他の添加剤と共に水に溶解ないし分散させて塗料化したものを使用することができる。
上記着色顔料、体質顔料、光輝性顔料としては、例えば、前記水性プライマー(I)の説明欄に記載した着色顔料、体質顔料、光輝性顔料を使用することができる。
本発明の方法に使用されるクリヤーコート塗料(III)は、上塗りクリヤーコート用の塗料としてそれ自体公知の塗料をいずれも使用でき、例えば、カルボキシル基、水酸基等の架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の基体樹脂と、ポリイソシアネート化合物、ブロック化ポリイソシアネート化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂等の架橋剤とを、水及び/又は有機溶剤に溶解ないし分散させて塗料化したものを、好適に使用できる。
本発明の方法における工程(1)は、プラスチック成形品に上記水性プライマー(I)を塗装し、プライマー層を形成する工程である。
なお、上記粘度は、水性プライマー(I)について、シェアレート0.1秒−1において、測定温度を3分間で20℃から60℃まで変化させたときの、60℃における粘度を、粘弾性測定装置「HAAKE RheoStress RS150」(商品名、HAAKE社製)を用いて測定することができる。
吸水率(%)={(W3−W1)/(W2−W1)−1}×100 (1)
上記吸水率を調整するには、ジエステル化合物(F)の配合量を調整する等の方法がある。
ベースコート層の膜厚は、通常、硬化膜厚として、5〜30μm程度、好ましくは10〜20μm程度の範囲内とすることができる。塗装後、適宜、セッティングを施してもよい。
上記クリヤーコート層の膜厚は、通常、硬化膜厚として、10〜40μm程度、好ましくは20〜35μm程度の範囲内とすることができる。塗装後、適宜、セッティングを施してもよい。
<水性ポリオレフィン系樹脂(A)>
・水性ポリオレフィン系樹脂(A−1) 融点:95℃、重量平均分子量(Mw):90000
・水性ポリオレフィン系樹脂(A−2) 融点:80℃、重量平均分子量(Mw):90000
・水性ポリオレフィン系樹脂(A−3) 融点:80℃、重量平均分子量(Mw):120000
・水性ポリオレフィン系樹脂(A−4) 融点:95℃、重量平均分子量(Mw):75000
・水性ポリオレフィン系樹脂(A−5) 融点:125℃、重量平均分子量(Mw):75000
撹拌機、温度計、還流冷却器等の備わった反応槽に、エチレングリコールモノブチルエーテル40部、イソブチルアルコール30部を仕込み、加熱撹拌し、100℃に達してから下記の単量体等の混合物を3時間かけて滴下した。
メチルメタクリレート 38部
n−ブチルアクリレート 25部
2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 20部
アクリル酸 7部
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 1部
イソブチルアルコール 5部
トリメチロールプロパン、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸及びアジピン酸を用いて常法によりエステル化反応せしめ、数平均分子量4500、水酸基価120、酸価10のポリエステル樹脂を得た。
重量平均分子量1200、イミノ基含有メチルブチル混合エーテル化メラミンを用いた。
ヘキサメチレンジイソシアネ−トをマロン酸ジメチルでフルブロックした化合物を用いた。
ジエステル化合物(F−1):ポリオキシエチレングリコールとn−ヘキサン酸とのジエステル化合物を用いた。当該化合物は、上記一般式(1)において、R1及びR2がそれぞれペンチル基であり、R3がエチレン基であり、mが5であり、分子量が434である。
ジエステル化合物(F−2):ポリオキシエチレングリコールと2−エチルヘキサン酸とのジエステル化合物を用いた。当該化合物は、上記一般式(1)において、R1及びR2がそれぞれ2−エチルペンチル基であり、R3がエチレン基であり、mが7であり、分子量が578である。
白色顔料:ルチル型酸化チタン(商品名「JR−806」、テイカ社製)
黒色顔料:カーボンブラック(商品名「MA−100」、三菱ケミカル社製)
続いて、本発明の方法の工程(1)を実施した。
まず、プラスチック成形体として、黒色のポリプロピレンを用い、脱脂処理し、これに水性プライマー(I)を、乾燥膜厚で30μmになるようにエアスプレー塗装した。得られた塗装塗膜を、室温で3分間放置してセッティングしてから、60℃、3分間のプレヒートを施し、プライマー層を形成した。
以上のようにして、プラスチック成形体に塗装を行い、実施例1〜3、5〜18、比較例1〜17の各サンプルを得た。
工程(1)において、水性プライマー(I)を乾燥膜厚で15μmとし、工程(2)において、水性ベースコート塗料(II)である、水性の熱硬化性赤色塗料(商品名「WBC−713T No.3R3」、関西ペイント社製)を用いた点を除いては、実施例1と同様に、工程(1)〜(4)を実施した。以上のようにして、プラスチック成形体に塗装を行い、実施例4のサンプルを得た。
<ウィンドウガラス用接着剤適合性>
各サンプルにさらにウレタン系接着剤(商品名「3740」、サンスター株式会社製、自動車用ウインドシールド剤)を、塗布形状が幅20mm、厚さ3mm、長さ100mm以上となるように塗布し、離型紙を被せた後、平板で均一に押さえつけた。平板を取り除いた後、温度23±2℃、湿度50±5%で72時間放置して硬化させた。その後、離型紙を剥がして、ウィンドウガラス用接着剤適合性試験用の試験板Aを作製した。
上記作製した各試験板Aについて、以下の剥離試験を行った。
硬化した接着剤層を塗膜に対して90度以上の方向に手で引っ張りながら2〜3mm間隔で、塗膜に対以して約60度の角度で塗膜表面に達するところまでカッターナイフでカットを入れる。接着剤層を剥がした後の剥離状態を下記基準により評価した。なお、下記基準において、〇以上を合格とする。
◎:接着剤層の凝集破壊が発生し、塗膜表面の露出、及び塗膜内の凝集破壊も認められない。
○:塗膜表面の露出が認められず、接着剤層の凝集破壊が主であるが、引っ張る方向と平行な剥離長さが2mm以内での塗膜の凝集破壊が認められる。
△:塗膜が凝集破壊を起こして剥れる。
×:塗膜と接着剤層との界面で剥れが発生し、塗膜表面の露出が認められる。
前記作製した各試験板Aを60℃に設定した恒温水槽中に240時間浸漬させ、その後、23℃の水中に1時間浸漬させて冷却した後、上記の剥離試験を行い評価した。
仕上がり外観評価用試験板の作製
(実施例1〜3、5〜18、比較例1〜17)
11cm×45cmの大きさとしたポリプロピレン板の長尺側の端部から3cmの部分に、直径5mmのポンチ孔を、2cm間隔で21個一列状に設けたものを使用し、該ポリプロピレン板上に、水性プライマー(I)を、長尺方向にほぼ30μm〜60μmの膜厚が得られるように膜厚勾配をつけて塗装し、3分間放置後、60℃で3分間プレヒートを行なった。
次いで、該未硬化のプライマー層上に、水性干渉色ベースコート塗料「WBC−713T No.062」(製品名、関西ペイント社製)を、乾燥膜厚で15μmとなるように非静電塗装し、2分間放置後、80℃で3分間プレヒートを行なった。
さらに、該干渉色ベースコート層上に、クリヤーコート塗料「ソフレックス7175」(製品名、関西ペイント社製)を、乾燥膜厚で25μmとなるように非静電塗装し、該塗装板をほぼ垂直に立てて、塗装後7分間経過後、120℃で30分間加熱して、水性プライマー層、干渉色ベースコート層及びクリヤーコート層を硬化させることにより試験板を作製した。
11cm×45cmの大きさとしたポリプロピレン板の長尺側の端部から3cmの部分に、直径5mmのポンチ孔を、2cm間隔で21個一列状に設けたものを使用し、該ポリプロピレン板上に、水性プライマー(I)を、長尺方向にほぼ15μm〜30μmの膜厚が得られるように膜厚勾配をつけて塗装し、3分間放置後、60℃で3分間プレヒートを行なった。
次いで、該未硬化のプライマー層上に、水性赤色ベースコート塗料「WBC−713T No.3R3」(製品名、関西ペイント社製)を、乾燥膜厚で15μmとなるように非静電塗装し、2分間放置後、80℃で3分間プレヒートを行なった。
さらに、該着色ベースコート層上に、クリヤーコート塗料「ソフレックス7175」(製品名、関西ペイント社製)を、乾燥膜厚で25μmとなるように非静電塗装し、該塗装板をほぼ垂直に立てて、塗装後7分間経過後、120℃で30分間加熱して、水性プライマー層、着色ベースコート層及びクリヤーコート層を硬化させることにより試験板を作製した。
上記で得られた各試験板のポンチ孔下端部から5mmの塗膜のタレが観察される位置を調べ、該位置の膜厚[タレ限界膜厚(μm)]を測定し、以下の基準で耐タレ性の評価を行なった。タレ限界膜厚が大きいほど耐タレ性は良好である。
(実施例1〜3、5〜18、比較例1〜17)
◎:タレ限界膜厚が40μm以上
○:タレ限界膜厚が35μm以上40μm未満
×:タレ限界膜厚が35μm未満
(実施例4)
◎:タレ限界膜厚が25μm以上
○:タレ限界膜厚が20μm以上25μm未満
×:タレ限界膜厚が20μm未満
上記で得られた各試験板のワキが観察される位置を調べ、該位置の膜厚[ワキ限界膜厚(μm)]を測定し、以下の基準で耐ワキ性の評価を行なった。ワキ限界膜厚が大きいほど耐ワキ性は良好である。
(実施例1〜3、5〜18、比較例1〜17)
◎:ワキ限界膜厚が40μm以上
○:ワキ限界膜厚が35μm以上40μm未満
×:ワキ限界膜厚が35μm未満
(実施例4)
◎:ワキ限界膜厚が25μm以上
○:ワキ限界膜厚が20μm以上25μm未満
×:ワキ限界膜厚が20μm未満
上記で得られた試験板について、「Wave Scan DOI」(商品名、BYK Gardner社製)によって測定されるWd値を用いて評価した。Wd値が小さいほど塗面の平滑性が高いことを示す。Wd値は小さいほどよいが、少なくとも、27未満という条件を満たす必要がある。
A:21未満
B:21以上24未満
C:24以上27未満
D:27以上30未満
E:30以上
上記で得られた試験板を40℃の温水に240時間浸漬し、引き上げ、20℃で12時間乾燥した後、試験板の複層塗膜を素地に達するようにカッターで格子状に切り込み、大きさ2mm×2mmのゴバン目を100個作る。続いて、その表面に粘着セロハンテープを貼着し、20℃においてそのテープを急激に剥離した後のゴバン目塗膜の残存状態を調べ、下記基準で耐水性を評価した。
◎:ゴバン目塗膜が100個残存し、カッターの切り込みの縁において塗膜の小さなフチカケが生じていない
○:ゴバン目塗膜が100個残存するが、カッターの切り込みの縁において塗膜の小さなフチカケが生じている
△:ゴバン目塗膜が90〜99個残存する
×:ゴバン目塗膜の残存数が89個以下である。
Claims (1)
- (1)ガラスが接着されるプラスチック成形品に水性プライマー(I)を塗装し、プライマー層を形成する工程、
(2)前記プライマー層上に、水性ベースコート塗料(II)を塗装し、ベースコート層を形成する工程、
(3)前記ベースコート層上に、クリヤーコート塗料(III)を塗装し、クリヤーコート層を形成する工程、
(4)前記工程(1)〜(3)により形成された3層の塗膜を同時に加熱硬化させる工程、
を含むプラスチック成形品の塗装方法であって、
前記水性プライマー(I)が、その全固形分中、融点が85〜110℃の範囲内であり、重量平均分子量が80,000〜120,000の範囲内である水性ポリオレフィン系樹脂(A)を25〜50質量%、水性アクリル系樹脂(B)を26〜50質量%、ポリエステル樹脂(C)を4〜10質量%、メラミン樹脂(D)を2.5〜10質量%、ブロックポリイソシアネート化合物(E)を4〜20質量%及び下記一般式(1)で表されるジエステル化合物(F)を2.5〜10質量%含有し、
前記水性プライマー(I)を60℃で3分間加熱したときの粘度が100〜1000Pa・s(シェアレート0.1秒−1)の範囲内であり、かつ前記プライマー層の20℃、2分間水浸漬後における吸水率が50質量%以下である
ことを特徴とするプラスチック成形品の塗装方法。
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