JP2020195701A - 一般に外科用器具を洗浄するためのプロセスおよび前記プロセスを実現するのに適した機器 - Google Patents

一般に外科用器具を洗浄するためのプロセスおよび前記プロセスを実現するのに適した機器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、外科用器具または用具、および一般に医療機器を洗浄するためのプロセス、ならびにプロセスを実現するための機器を提供する。【解決手段】具体的には、消毒プロセス、ならびに通常は高温水蒸気、または他の化学的もしくは熱的もしくは物理的システム(放射)を用いる。また器具の表面に付着した物質を研磨して、除去するために、器具に高速圧の下で放出される研磨洗浄材を使用することが想定され、前記研磨洗浄材は、重炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムの化合物などを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、再処理することができる、もしくはできない、水中用の、もしくは水中用ではない、外科用用具もしくは外科用器具または医療機器を洗浄するためのプロセスおよび機器に関し、具体的には、水中用であっても、水中用ではなくても、再処理することができる、またはできない外科用器具および医療機器、または一般に外科用器具を洗浄するための新しいサンドブラストプロセス、ならびにその手順を遂行するための機器に関する。
再処理することができる、またはできない外科用器具および医療機器は、水中用である、または水中用ではなく、医療分野で、たとえば外科、歯科、獣医学などで、患者の身体に対する介入または手術を実行するために使用される器具は、従来技術で公知である。
これらの器具は、使用するために、完全に、かつ徹底的に洗浄され、消毒され、無菌化されなければならず、すなわち、これらの器具の表面上に、患者に任意の種類の病理学的反応を引き起こす可能性のあるどんな種類の外来物質も、細菌も、または他の何も有してはならない。
したがって、外科用器具および医療機器は、毎回使用した後に洗浄され、消毒され、注意深く無菌化されなければならず、一般に外科医または医療スタッフが使用するとき、迅速に開けて用具を取り出すのに適した無菌密封パッケージの形で個々に包装されなければならない。
具体的には、消毒プロセス、ならびに通常は高温水蒸気、または他の化学的もしくは熱的もしくは物理的システム(放射)を用いて行われる後続の無菌化を受ける前に、外科用器具および医療機器を予防的かつ徹底的に洗浄して、外科用器具および医療機器の金属表面からどんな有機残渣も取り除かなければならない。
実際は、消毒および後続の無菌化の前に有機残渣が取り除かれない場合、有機残渣の分子は、熱処置の間に分解され、表面上にさらによりしっかりと付着した沈着物を形成し、このことは、洗浄問題をさらに大きくする。
感染した外科用器具および/または医療機器と偶発的に接触することによる、可能性のある感染から医療関係者の健康を保護するために、外科用器具を洗浄および無菌化するための、手作業による、および自動化された洗浄機器もまた、従来技術で公知である。
これらの機器は、通常は3段階で動作する。第1の段階の間、外科用器具は、適切な洗浄剤または超音波洗浄器を用いて洗われ、次いで水を用いてすすぎ洗いされる。このプロセスは、器具上に存在する有機残渣の完全な除去を確実にしなければならない。
化学製品を使用する公知のプロセスの1つの欠点は、一般に、洗うサイクルで使用される化学製品の一部が、外科用器具のステンレス鋼に対してあまりにも攻撃的であり、「点食(pitting)」と呼ばれるタイプの腐食につながるという事実にある。
さらに、外科用器具および医療機器は、滑らかな表面を伴う部分、および、操作者がよりうまく把持することを確実にするために、たとえば取っ手に対応する粗い表面を伴う部分を備える場合が多い。いくつかの外科用器具はまた、隙間および小さなぎざぎざ/粗さを備える。
これらの隙間または粗い表面は、表面の複雑さ、および汚染物質の抵抗力のために、公知の洗う方法により取り除くのが困難な有機残渣を蓄積する。
洗浄剤に基づく方法の有効性が不完全であるために、洗う動作の前に、専門の操作者により行われる、手作業による機械的動作が必要である場合が多い。この動作は、切り傷、擦り傷、刺し傷、またはブラシがけに起因する任意の他の偶発的事象の可能性があるために、操作者にとって感染にかかる危険性を明白に含む、手作業による、器具のブラシがけを伴う。さらに、この機械的動作のために使用する器具が、汚染した隙間もしくは空洞に常に到達することができるわけではないため、および/または乾燥した有機物に起因する、殻で覆われた物質が、接着剤、充填剤、または組織残留物の場合のように、特に表面に付着するようになることがあるため、ブラシがけは、有機残渣の完全な除去を常に確実にするわけではない。
この理由で、最も複雑な表面から有機残渣を機械的および/または化学的に除去することを促進するのに適した超音波を利用して、または利用することなく、軟化バスを使用するシステムもまた公知である。しかしながら、これらの方法は、常に効果的であるわけではない。特に隙間の中および空洞の中に残る、汚染する要素は、次いで、熱消毒処置および/または後続の無菌化処置でさらに固定され、その結果、この無菌化処置の重要な段階の有効性は保証されず、その後処置される患者の健康がさらに危険な状態になる。
一方では、非常に攻撃的な化学溶液はまた、特に、局所化した腐食現象にとって好ましい条件が生じる金属−金属または金属−プラスチックの接触点で、攻撃的影響を及ぼす。
その結果として、今日使用される処置は、化学的タイプと物理的タイプの両方の腐食現象を必然的に伴う。
第3の段階は、約90℃の高温水を使用して、器具および医療機器を洗浄することを含み、これは、局所化した腐食を受ける領域に対応して、なおいっそう顕著な腐食効果を作り出す可能性がある。
したがって、医療器具および医療機器の洗浄、消毒、および無菌化のための公知の手順および設備は、さまざまな欠点を有する。
診断分野と治療分野の両方で、内視鏡診療もまた広く知られ、使用されており、内視鏡の器具、機器、および付属物を使用する必要があり、内視鏡の器具、機器、および付属物は、無傷の、および損傷した粘膜および組織と接触するようになるので、高水準の消毒および無菌化の手順を採用する必要がある。
たとえば、可撓性のある、または剛性を有する器具が公知であり、前記器具はレンズ(カメラ)を具備し、一般に内視鏡または腹腔鏡検査の手順で使用される、金属の材料または非金属の材料(通常はプラスチックから作成されたプローブ)を備える。
前述の欠点を克服するために、塩類合成物、たとえば、重炭酸ナトリウムを用いる、新しいタイプのサンドブラストプロセスが研究され、外科用器具、医療機器、または一般に外科用用具および、この手順を実現するための機器を洗浄するために実現されてきた。
本発明の目的は、器具の表面全体に付着する物質を高度に機械的に除去すること、および同時に効果的に洗うことを達成することである。
具体的には、新しい手順は、器具の表面に付着する物質の、具体的には、ぎざぎざ、空洞、または任意のサイズの一般に粗さを伴う、特別に仕上げられ、ねじ山を切られ、ぎざぎざのある表面にさえ付着する物質の、機械的除去の効果を最大にする。
本発明の別の目的は、抗菌作用を長続きさせて、非常に小さな隙間、細長い穴、および/または凹部を含む器具の表面上で細菌が新たに増殖するのを妨げることを確実にすることである。
本発明の別の重要な利点はまた、新しい製品は、1回適用すれば、研磨効果、洗浄効果、ならびに場合によってはさらにまた消毒および/または殺菌効果も同時に発揮するので、洗う時間が著しく低減され、したがって、相対的費用が低減されることである。
さらに、新しい手順は、さらなる動作を、たとえば、隙間および空洞を洗浄するための手作業による動作を必要としない。
本発明のさらに別の目的は、安全性のために、操作者による、洗浄すべき器具、外科用用具、または医療機器の操作をさらに制限することである。
本発明を使用することにより得られるさらなる利点は、加熱されてさえいない水を用いて製品を適用することにより、したがって熱水を必要とすることなく、製品の有効性もまた保証されるので、エネルギー費が低減されることである。
さらに別の目的は、粉塵を効果的に減少させるために水を適切に供給すること、および廃棄物の排出および処分を容易にするように、重炭酸ナトリウムの完全な溶解を確実にすることである。
これらおよび他の直接の、および相補的な目的は、外科用器具または一般に外科用用具、およびこの手順を行う機器を洗浄するために、塩類化合物、たとえば重炭酸ナトリウムを用いる新しいサンドブラストプロセスにより達成される。
新しい洗浄手順は、水および研磨洗浄剤の混合物の高速ジェットが、洗浄すべき器具の表面に向けられるおかげで、研磨により、付着し強力に粘着する物質を、洗浄すべき器具の表面から除去することを提供する。
具体的には、この研磨洗浄材は、少なくとも1つの塩類化合物を、たとえば、重炭酸ナトリウム塩、重炭酸ナトリウム塩の化合物などを含む。
他の例によれば、本プロセスは、たとえばLiHCO、NaHCO、KHCO、NHHCOなどのアルカリ重炭酸塩、および/またはLiCO、NaCO、KCO、(NHCOなどのアルカリ炭酸塩、および/またはNaCl、KCl、NHClなどのような塩化物塩の使用を提供する。
前記塩類化合物は、理想的には湿った状態で使用され、その場合、洗浄すべき器具に対して高速および高圧で押し出されるのに適した、溶解した塩類または溶解していない塩類を含む溶液を形成するように、飽和限界を超えて水の中に溶解される。
溶液中の塩類の溶解した部分は、実際の洗う機能を遂行し、器具の表面上に存在する有機材料を溶解して、浸出させる。
対照的に、塩類の溶解していない部分は、研磨材の役割を果たす。
プロセスは、好ましくは50g/分〜300g/分の範囲の量で前記塩類化合物を放出することを提供する。
プロセスは、水を用いて行われる塩類の放出を提供し、この場合、水は、使用する塩類化合物を溶解するために提供された、または指示された溶解度に必要な量よりも多くの量で存在する。
水は、塩類化合物が押し出されると同時に、全部もしくは一部を押し出してもよい、または塩類化合物が押し出された後、全部もしくは一部を押し出すことができる。
吸引器の前に置かれた容器の中に、より多くの量の水を導入することにより、塩類化合物からの粉塵を、放出中に効果的に取り除くことができるようになり、さらにまた、塩類が適切に溶解されることが確実になり、その結果、廃棄物の流出および排出が容易になる。
前記塩類化合物が重炭酸ナトリウムであって、重炭酸ナトリウムが質量で約10%の溶解度を有することが公知である、特定の場合では、使用する水は、排出時に塩類化合物が完全に溶解することを確実にするなどのために、少なくとも過剰でなければならない。
新しい洗浄手順は、洗浄すべき表面のタイプに応じて、制御された粒度分布を使用して、洗浄すべき対象物に対して研磨洗浄材を高速に放出することにより、洗浄すべき対象物の表面に付着し、強力に粘着する物質を研磨によって除去することを提供する。
洗浄効率をさらに改善するために、2つ以上の異なる粒度を有する洗浄材を順に、または同時にさえも放出することを提供することもまた可能である。
具体的には、塩類化合物、たとえば重炭酸ナトリウムを用いて、医療用具、機器、および一般に外科用器具を洗浄するためのこの新しいプロセスは、10μm〜700μmの間の粒径を有する研磨材を用いると特に効果的である。
一般に50μm〜250μmの範囲の特徴的寸法を伴うきざきざ、細長い穴、凹部、凹縁部、および粗い領域を有する表面を器具が備える場合、重炭酸ナトリウム塩類化合物は、微細である、すなわち、10μm〜250μmの間の粒径を有する。
好ましく、より効果的な実施形態では、前記重炭酸ナトリウム塩類化合物は、20μm〜200μmの間の粒径を有する。
一般に250μmよりも大きな寸法のぎざぎざ、空洞、および粗い領域を有する表面を器具が備える場合、重炭酸ナトリウム塩類化合物は、10μm〜700μmの間の粒径を有する大きなグレードである。
別の可能な実施形態では、重炭酸ナトリウム塩類化合物は、70μm〜600μmの間の粒径を有する。
可能な好ましい一実施形態では、前記重炭酸ナトリウム塩類化合物は、100μm〜500μmの間の粒径を有する。
新しい手順は、任意のタイプの表面を伴う前記外科用器具および医療機器を洗うのに特に適している。
新しいプロセスは、器具が作成された材料に対して腐食性の影響を及ぼさず、かつ研磨作用または器具の表面改質がないので、前記外科用器具および医療機器を洗うのに特に適している。
重炭酸ナトリウムの基本的な固有の特徴は、重炭酸ナトリウムは、砂よりもはるかに低い硬度を有し、完全に可溶性であり、生分解性であることである。
重炭酸ナトリウムは、材料の硬度の経験的評価では、モース硬度で2.5〜3の間であり、一方では、主にシリカ化合物からなる砂は、平均で6〜7の間にある。
その結果、砂の研磨作用はまた、外科用器具および医療機器の金属表面に影響を及ぼし、残留物は、不溶性であり、したがって、隙間の中で動けなくなり、損傷を引き起こすだけではなく、汚染物質そのものになる可能性がある。これに反して、重炭酸ナトリウムの研磨作用は、外科用器具上に堆積した、より低い硬度の不純物を破壊して、除去し、一方では、より高い硬度を有する金属表面に影響を及ぼさない。
さらに、重炭酸放出圧を変えることにより、重炭酸はまた、単に、供給される運動エネルギーを低減することにより、または動作圧を低減することにより、プラスチックなどの、より耐久性の乏しい材料に作用することができる。
したがって、新しい手順はまた、さらに重炭酸自体の硬度および粒度分布の関数として、塩類または重炭酸化合物の放出圧の調節を提供する。
重炭酸ナトリウムから形成される凝集体の硬度および特徴サイズは、実際は、主に重炭酸生産プロセスの速度に起因する、制限された内在的変動性を有する量である。
新しい手順により、塩類化合物放出圧を、したがってさらにまた塩類化合物放出速度を、対象物のタイプ、および対象物が作られる材料の関数としてさえ変えることができるようになる。
前記放出圧は、好ましくは0.5バールから12バールの間であり、サンドブラストプロセス自体の間でさえ調節可能かつ修正可能である。
具体的には、外科用器具のプラスチック部分が存在する際には、この圧力は、プラスチック表面に影響を及ぼすことなく、器具上に堆積した残留物に研磨作用を限定しなければならないことを考慮して、0.5バール〜3バールの間に維持される。
対照的に、鋼製の外科用器具の部分については、この圧力は、金属表面がより硬いことを考慮して、1.5バール〜8バールの間に維持される。
さらに、重炭酸ナトリウムには、衛生化効果、抗菌効果、および抗真菌効果がある。
その上、重炭酸ナトリウムは、操作者にとって危険を伴うことがなく、環境に害がない。重炭酸ナトリウムは、生分解性であり、100%可溶性である。したがって、重炭酸ナトリウムは、汚染物質ではなく、貯蔵、取り扱い、および操作のための制限事項は特にない。
可能な一実施形態によれば、新しい方法は、研磨洗浄材が、塩類化合物および水に加えて、たとえば0.1%〜25%の間の濃度で消毒力および/または殺菌力を伴う1つまたは複数の別の薬剤をさらにまた備えてもよいことを予見する。
このようにして、ただ1段階で、器具および/または医療機器を洗い、消毒する動作を両方とも遂行することができる。
前記洗浄材はまた、洗浄効果および/もしくは消毒効果、ならびに/または1つもしくは複数の特異作用医療製品を伴う、1つもしくは複数の付加物質を備えてもよい。
使用する水は、特に消毒剤および/または殺菌剤を付加した場合には、重炭酸ナトリウムを使用することにより、卓越した洗浄および衛生化を確実にするので、加熱されても、さらには室温であってもよい。
したがって、新しい手順は、医療器具および医療機器の耐久性を最適化し改善することによってだけではなく、すべて非常に改善された作業条件における結果の質を、したがって無菌化の質を、著しく高めて再処理動作をスピードアップすることによっても、エネルギー費用および運用費を抑制可能にもする。
ブラシがけプロセスを除くことにより、ブラシがけ動作の間に発生する場合がある偶発的な刺し傷、擦り傷、または切り傷により引き起こされる、可能性のある感染によりもたらされる、操作者の危険を除くことにつながり、事故関連費用が、明らかに低減する。
洗浄プロセスの有効性が改善されることにより、外科用器具をよりよく、より効果的に洗浄する結果、引き続いて処置される患者が感染するパーセンテージが著しく低減されもし、その結果、関連費用が低減する。
プロセスは、器具が冷水で、すなわち加熱されていない水ですすぎ洗いされる、および/または閉鎖環境で風を送られる最終段階を備えてもよい。
プロセスはまた、放射線誘発細菌発育阻止によって作業環境の、または閉鎖環境(ブース)の、高水準の衛生化を維持するために放出される紫外線を使用することを含んでもよい。
外科用器具および医療機器を洗浄するための新しい手順を実現するために、たとえば図1に示すような、洗浄すべき1つまたは複数の器具を収容するのに敵した、閉ざされたサンドブラストブース(C)を備える機器を使用することが予見される。
前記サンドブラストブース(C)は、操作者が、洗浄動作で圧縮空気を使用することにより、または処置した対象物から除去された汚染物質と直接接触することにより、たとえば可能性のあるエアロゾル汚染物質などの、自分にとって、および同じ構造物内に存在して作業している操作者にとって、危険な状況に直面することなく洗浄および消毒の動作をすべて遂行することができる、保護された閉鎖環境を構築する。
前記ブース内に、洗浄処置中に対象物を所定の位置に束縛して保持するのに適した、前記外科用器具および医療機器(S)のための1つまたは複数の支持物(A)が存在してもよい。
前記支持物(A)は、固定されても、移動してもよく、たとえば、放出器ノズルのジェット(U)に器具の表面全体をさらすように、回転してもよい、および/または平行移動してもよい。
可能な一実施形態によれば、前記放出器ノズル(U)は、移動可能である、すなわち、洗浄すべき器具の表面全体にわたりジェットを向けるように、3つの空間方向に沿って平行移動する、および/または回転する。
洗浄すべき前記用具は次に、固定された、または移動する支持物に束縛されても、操作者により手作業により保持されてもよい。
前記放出器ノズルは、手作業により移動可能であっても、自動化されてもよい。
別の一代替形態によれば、放出器ノズルは、ブースの内側に固定され、したがって、ジェットは、同じ方向に永続的に向けられる。この実施形態では、洗浄すべき対象物は、ジェットに対象物の表面全体をさらすように、操作者により手作業で取り扱われてもよい。代わりに、洗浄すべき対象物のための支持物は、機械化され、移動し、平行移動し、および/または回転し、その結果、手順を完全に自動化する。
機器はまた、研磨剤を供給するための、少なくとも1つのシステムを備え、さらに研磨剤タンクを備え、そこでは、少なくとも1つのダクトを通して、加圧水の流れが、タンクから研磨材を引き出し、または押し出し、前記ブースの内側に位置する放出器ノズルに研磨材を移送する。
研磨材は、前記サンドブラストブースの内側で前記放出器ノズルを通して、洗浄すべき対象物の上に高速で放出される。
前記機器はまた、好ましくは、研磨材放出圧を0.5バール〜12バールの間に調節するための手段を備える。
好ましい実施形態では、新しい機器はまた、前もって設定された値に、たとえば、プラスチック表面を伴う外科用器具を処置するために0.5バール〜3バールの間に、および金属表面を伴う外科用器具を処置するために1.5バール〜8バールの間に、前記圧力を調節するための手段を備える。
可能な一実施形態では、前記タンクは、洗浄すべき器具のタイプに応じてその都度、所望の粒度分布を有する重炭酸ナトリウム化合物を供給することができるように、取外し可能である。
代わりに、新しい機器は、特有の粒度を有する前記重炭酸ナトリウム塩類化合物をそれぞれ備える2つ以上のタンクを備えてもよく、タンクの各々は、前記放出器ノズルに、またはタンク自体の放出器ノズルに接続される、または選択的に接続可能である。
機器はまた、放出すべき研磨材を取り出すタンクを自動的に選択するための1つまたは複数の手段を備えてもよく、選択は、異なる粒度を有する材料を二者択一で、または同時に放出するために、前記2つ以上のタンクを二者択一で、または同時に選択することを備えてもよい。
機器は、前記ブース内の研磨材真空吸引システムと、ブースを離れる空気のための、および少なくとも1つの適切な容器で使用する材料を回収するための、フィルタリングシステムとをさらに備えてもよい。
前記サンドブラストブースは、任意の形状およびサイズを有してもよく、外科用器具および医療機器を挿入および除去するための、少なくとも1つの点検口を伴うケーシングを備える。
前記ブースケーシングはまた、1つまたは複数のガラス製の制御窓と、操作者がブースの内側でサンドブラストノズルを巧みに操作する、および/または洗浄すべき対象物を回転させることができるようにするそで付き手袋を備えた1つまたは2つの開口部と、ブースの底部にある排気開口部とを備える。
ブースの前記底部は、たとえば、廃棄物の流出を容易にする形をとる。
したがって、重炭酸塩を用いる洗浄動作は、1人もしくは複数の操作者により同時に手作業で前記ブースの内側で行うことができる、または適合する器具もしくは適切な自動化機械式システムを利用して自動化することができる。
新しい機器はまた、1つまたは複数のUVランプを、すなわち、前記サンドブラストブース(C)の表面に命中するように、前記サンドブラストブース(C)の少なくとも内側に紫外線を放出するのに適した1つまたは複数のUVランプを備える。
前記ブース(C)は、好ましくは、操作者がブースの内側で放出ノズルおよび/または洗浄すべき器具を巧みに操作することができるようにするそで付き手袋を備えた少なくとも1つの開口部を備える。
前記放出ノズルは、ジェットを恒久的に配向して、固定することができる、または自動的に動かすことができ、洗浄すべき対象物の表面全体にわたりジェットを向けるように、3つの空間方向に沿って平行移動する、および/または回転する。
前記機器はまた、好ましくは、サンドブラスト中に器具を所定の位置に束縛して維持するのに適した、外科用器具および医療機器のための1つまたは複数の支持物を前記ブースの内側に備え、支持物は、固定される、または自動化した手法で移動し、放出器ノズルのジェットに器具の表面全体をさらすように、回転および/または平行移動する。
機器は、サンドブラスト後に器具をすすぎ洗いする、および/または器具に風を送るための手段と、正圧または負圧に基づきブースから研磨材を除去するための抜取システムと、ブースを離れる空気のための、および少なくとも1つの特殊な容器で使用した材料を回収するためのフィルタリングシステムとをさらに備える。
したがって、前述の説明を参照して、以下の特許請求の範囲が作成される。
外科用器具および医療機器を洗浄するための新しい手順を実現するために、洗浄すべき1つまたは複数の器具を収容するのに敵した、閉ざされたサンドブラストブース(C)を備える機器を使用することが予見される。

Claims (20)

  1. 外科用用具もしくは器具、または一般に医療機器を洗浄するためのプロセスであって、前記プロセスは、前記器具自体の表面上に付着した物質を研磨および除去するために、前記器具の上に高速圧の下で放出される研磨洗浄材の使用を含み、前記水系の研磨洗浄材は、塩類化合物を備え、前記水の濃度は、前記塩類化合物自体を溶解するために使用される、または示される、前記塩類化合物を溶解するのに必要な濃度よりも高く、前記水は、前記洗浄材を放出する間、または前記洗浄材を放出した後に付加され、その結果、前記塩類化合物は、完全に溶解され、その後、排出または処分のために送り出されることを特徴とするプロセス。
  2. 前記塩類化合物は、50g/分〜300g/分の範囲の量で放出されることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記洗浄材の前記放出は、閉ざされたブース内で行われ、また、前記ブースの内面上への紫外線の放出をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 前記塩類化合物は、アルカリ性重炭酸塩、および/またはアルカリ性炭酸塩、および/または塩化物塩を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記塩類化合物は、重炭酸ナトリウム塩、重炭酸ナトリウム塩の化合物などを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記研磨洗浄材は、高速圧の下で放出され洗浄すべき前記器具に対して押し出されるのに適した、溶解した形の塩類および/または溶解していない形の塩類を含む溶液を形成するために、飽和限界を超えて水の中に溶解した前記塩類を含み、前記水は、加熱される、または加熱されないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 前記研磨洗浄材はまた、消毒効果および/もしくは殺菌効果を伴う1つもしくは複数の付加薬剤、ならびに/または洗浄効果および/もしくは消毒効果を伴う1つもしくは複数の付加物質、ならびに/または1つもしくは複数の特異作用医療製品を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記器具が作成された1つまたは複数の材料に応じて、前記研磨洗浄材の放出圧の調整をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記放出圧は、前記器具が作成された前記1つまたは複数の材料に応じて、0.5バール〜12バールの間であり、調節可能かつ修正可能であることを特徴とする、請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記放出圧は、前記器具のプラスチック表面を処置するために、0.5バール〜3バールの間であることを特徴とする、請求項9に記載のプロセス。
  11. 前記放出圧は、前記器具の金属表面を処置するために、1.5バール〜8バールの間であることを特徴とする、請求項9に記載のプロセス。
  12. 前記塩類化合物は、洗浄すべき前記外科用用具および器具の表面のタイプに、ならびに前記表面の凹部、細長い穴、隙間、および一般に粗さの特徴寸法のタイプに応じて、所定の粒径を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 前記塩類化合物は、10μm〜700μmの間の粒径を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記塩類化合物は、70μm〜600μmの間の粒径を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記塩類化合物は、150μm〜500μmの間の粒径を有することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 請求項1〜15に記載のプロセスによる、外科用器具または一般に医療機器を洗浄するための機器であって、
    ・洗浄すべき前記器具を導入するための少なくとも1つの点検口を伴うケーシングをさらに備える、洗浄すべき前記器具の1つまたは複数を含有するのに適した少なくとも1つの閉ざされたサンドブラストブースと、
    ・研磨材タンクと、加圧水の流れが前記タンクから前記研磨材を引き出し、または押し出し、前記ブースの内側に位置する放出器ノズルに前記研磨材を移送するダクトとをさらに備える、前記研磨洗浄材を供給するための少なくとも1つのシステムであって、前記放出器ノズルは、前記サンドブラストブースの内側で、洗浄すべき前記用具の上に前記研磨材を高速で放出する少なくとも1つのシステムと、
    ・前記サンドブラストブース(C)の少なくとも内側で紫外線を放出するのに適した少なくとも1つのUVランプと
    を備えることを特徴とする機器。
  17. 前記ブース(C)は、操作者が前記ブースの内側で前記放出ノズルおよび/または洗浄すべき前記器具を巧みに操作することができるようにするそで付き手袋を備えた少なくとも1つの開口部を備えることを特徴とする、請求項16に記載の機器。
  18. サンドブラスト中に、前記器具を所定の位置に束縛して、保持するのに適した、前記外科用器具のための1つまたは複数の支持物を前記ブースの内側に備えることを特徴とする、請求項16または17に記載の機器。
  19. 前記放出ノズル、および/または洗浄すべき前記器具のための前記支持物は、自動的に移動可能であり、3つの空間方向に沿って平行移動する、および/または回転することを特徴とする、請求項16〜18のいずれか一項に記載の機器。
  20. サンドブラスト後に前記器具をすすぎ洗いする、および/または前記器具に風を送るための手段と、正圧または負圧に基づき前記ブースから前記研磨材を除去するための抜取システムと、前記ブースを離れる空気のための、および少なくとも1つの特殊な容器で使用した前記材料を回収するためのフィルタリングシステムとを備えること特徴とする、請求項16〜19のいずれか一項に記載の機器。
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