JP2020195268A - 検出装置、検出方法、制御プログラム及び分散型電源システム - Google Patents

検出装置、検出方法、制御プログラム及び分散型電源システム Download PDF

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Toshishige Miyoshi
利成 三好
憲明 岡田
Noriaki Okada
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Abstract

【課題】ステップ注入付周波数フィードバック方式の単独運転検出において、周波数変動が異常に増大されることを防ぎ、より正確に単独運転を検出することができる検出装置を提供する。【解決手段】検出装置は、電力系統に連系される分散型電源の単独運転を検出するために、電力系統に無効電力を注入し、無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、分散型電源の単独運転を検出する。検出装置は、電力系統の周波数を計測する計測部と、電力系統の電圧を測定する測定部と、計測して得た周波数情報に基づいて、電力系統に注入する無効電力値を算出する算出部と、算出部が算出した無効電力値、又は測定部が測定して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定する決定部と、決定部が決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する注入部とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、検出装置、検出方法、制御プログラム及び分散型電源システムに関する。
太陽電池及び燃料電池等の分散型電源を系統連系してなる分散型電源システムが普及している(例えば、特許文献1参照)。分散型電源システムは、分散型電源の単独運転を検出する検出装置を備える。配電線の地絡又は短絡事故等によって電力系統が停電した場合、検出装置は分散型電源の単独運転を検出し、分散型電源を解列させる。停電時に分散型電源を確実に解列させることにより、作業の安全性を確保することができる。
検出装置による単独運転の検出は、例えば、ステップ注入付周波数フィードバック方式に基づいて行われる。周波数フィードバック方式は、電力系統の周波数を常時検出し、単独運転発生時に生じる微弱な周波数変動を増大させるように無効電力を電力系統に注入し、増大した周波数変動に基づいて単独運転を検出する方式である。一方、単独運転発生時に分散型電源と負荷とが平衡状態になっていると、周波数変動が生じず、周波数フィードバック方式では単独運転が検出されないことがある。ステップ注入は、上記平衡状態において、急峻な無効電力を注入することによって、周波数変動を助長する機能をいう。
特開2017−189041号公報
しかしながら、従来の検出装置においては、ステップ注入制御による無効電力注入は、周波数フィードバック制御による無効電力注入と並列的に実行される。ステップ注入制御で注入される無効電力は急峻なものとはいえ、一時的にステップ注入によって増大された周波数変動が周波数フィードバック制御によって更に増大されることになる。そうすると、ステップ注入によって不感帯を脱することができても、単独運転を検出するための周波数の値が不正確なものとなり、正確な単独運転検出に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明の目的は、ステップ注入付周波数フィードバック方式の単独運転検出において、周波数変動が異常に増大されることを防ぎ、より正確に単独運転を検出することができる検出装置、検出方法、制御プログラム及び分散型電源システムを提供することにある。
本開示の一態様に係る検出装置は、電力系統に連系される分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する検出装置であって、前記電力系統の周波数を計測する計測部と、前記電力系統の電圧を測定する測定部と、前記計測部が計測して得た周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出する算出部と、該算出部が算出した無効電力値、又は前記測定部が測定して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定する決定部と、該決定部が決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する注入部とを備える。
本態様にあっては、決定部は、周波数偏差に基づく無効電力値と、電圧変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定し、注入部は、決定部が決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する。これらの無効電力が同時に注入されることはない。例えば、周波数フィードバック制御による無効電力と、ステップ注入による無効電力との双方が同時的に、電力系統に注入されることがない。
従って、両方の無効電力が同時に注入されることが原因で電力系統の周波数変動が異常に増大することはなく、電力系統の周波数に基づいて算出される値の正確性を担保することができる。従って、単独運転の検出をより正確に行うことができる。
なお、択一的決定は、必ずしも、周波数偏差に基づく無効電力値と、電圧変動に基づく無効電力値とが完全に排他的に選択されることを意味するものではない。実質的に、周波数偏差に基づく無効電力注入と、電圧変動に基づく無効電力注入が選択される態様であれば良い。例えば、周波数偏差に基づく無効電力値と、電圧変動に基づく無効電力値とを加算する制御を行いつつも、電圧変動に基づく無効電力注入を行う際、周波数偏差に基づく無効電力値を実質的にゼロまで抑制するような制御も本発明に含まれる。また、瞬間的に周波数偏差に基づく無効電力値と、電圧変動に基づく無効電力値とが加算され、無効電力が注入されることがある態様が本発明から排除されるものでもない。
本開示の一態様に係る検出装置は、前記決定部は、前記周波数情報に基づいて算出される周波数偏差が所定の範囲内である場合、前記測定部が測定して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値を用いることを決定し、前記周波数情報に基づいて算出される周波数偏差が前記所定の範囲内で無い場合、前記周波数偏差に基づく無効電力値を用いることを決定する。
本態様にあっては、周波数偏差が所定の範囲内である場合、即ち周波数偏差が小さい場合、電圧変動に基づく無効電力が注入される。つまり、周波数フィードバック方式による単独運転の検出が難しい不感帯にあり、単独運転に起因する電圧変動がある場合、周波数偏差の値にかかわらず無効電力が注入される。周波数偏差が所定の範囲外である場合、周波数偏差に応じた無効電力が注入される。
従って、不感帯を脱するために行われる無効電力の注入と、周波数フィードバック制御による無効電力の注入とを適切に使い分けることができ、単独運転の検出をより正確に行うことができる。
本開示の一態様に係る検出方法は、電力系統に連系される分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する検出方法であって、前記電力系統の周波数を計測し、前記電力系統の電圧を測定し、計測して得た周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出し、算出された無効電力値、又は計測して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定し、決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する。
本態様にあっては、上記の通り、周波数偏差に基づく無効電力と、電圧変動に基づく無効電力とのいずれか一つが択一的に電力系統に注入されるため、波数変動が異常に増大されることを防ぎ、より正確に単独運転を検出することができる。
本開示の一態様に係る制御プログラムは、電力系統に連系される分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する処理をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、複数時点で測定して得た前記電力系統の周波数情報及び電圧値情報を取得し、取得した周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出し、算出された無効電力値、又は取得した電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定し、決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する処理を前記コンピュータに実行させる。
本態様にあっては、上記の通り、周波数偏差に基づく無効電力と、電圧変動に基づく無効電力とのいずれか一つが択一的に電力系統に注入されるため、波数変動が異常に増大されることを防ぎ、より正確に単独運転を検出することができる。
本開示の一態様に係る分散型電源システムは、電力系統に連系される分散型電源と、該分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する検出装置とを備え、前記検出装置は、前記電力系統の周波数を計測する計測部と、前記電力系統の電圧を測定する測定部と、前記計測部が計測して得た周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出する算出部と、該算出部が算出した無効電力値、又は前記測定部が測定して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定する決定部と、該決定部が決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する注入部とを備える。
本態様にあっては、上記の通り、周波数偏差に基づく無効電力と、電圧変動に基づく無効電力とのいずれか一つが択一的に電力系統に注入されるため、波数変動が異常に増大されることを防ぎ、より正確に単独運転を検出することができる。
上記によれば、ステップ注入付周波数フィードバック方式の単独運転検出において、周波数変動が異常に増大されることを防ぎ、より正確に単独運転を検出することができる。
本実施の形態に係る検出装置を含む分散型電源システムの構成を示すブロック図である。 制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 周波数の移動平均値及び周波数偏差の算出方法を示す説明図である。 無効電力値−周波数偏差特性を示す説明図である。 ステップ注入の判定に用いられる基本波電圧値情報を示す説明図である。 ステップ注入の判定に用いられる高調波電圧値情報を示す説明図である。 演算部が行う無効電力注入処理の手順を示すフローチャートである。 演算部が行う単独運転検出処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の検出装置を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。本実施の形態に係る検出装置は、商用の電力系統に分散型電源を連系してなる分散型電源システムに使用される装置であり、ステップ注入付周波数フィードバック方式で分散型電源システムの単独運転を検出するものである。
図1は、本実施の形態に係る検出装置を含む分散型電源システムの構成を示すブロック図である。分散型電源システム1は、電力系統3と、当該電力系統3に連系接続する分散型電源2と、電力系統3及び分散型電源2間に配されるパワーコンディショナ4とを備える。分散型電源2は、太陽電池、燃料電池発電部、又は充電池等であり、直流電力を発電ないし出力する電源である。パワーコンディショナ4及び電力系統3間には、分電盤を介して一般家電機器等の負荷5が接続される。
パワーコンディショナ4は、分散型電源2が発電した直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷5及び電力系統3に供給する装置である。パワーコンディショナ4は、インバータ40、フィルタ回路41、解列用リレー42及び検出装置6を備える。インバータ40の入力端子は分散型電源2に接続され、インバータ40の出力端子はフィルタ回路41及び解列用リレー42を介して負荷5及び電力系統3に接続される。また、パワーコンディショナ4は、インバータ40の動作など、パワーコンディショナ全体の動作を制御する制御装置(不図示)を備える。なお制御装置が検出装置6の機能を備えるように構成しても良い。
インバータ40は、分散型電源2から入力された直流電力を、系統連系制御によって電力系統3の変動に追従するように交流電力に変換してフィルタ回路41に出力する。また、インバータ40は、検出装置6から出力される、後述の電流制御信号に従って無効電力を電力系統3に注入する。無効電力は、電力系統3の周波数変動を増大させて、分散型電源システム1の単独運転を検出するためのものである。
フィルタ回路41は、例えばリアクトル及びコンデンサを備え、インバータ40から出力された交流電力に含まれる高周波成分をカットして負荷5及び電力系統3に出力する。
解列用リレー42は、分散型電源2を解列させるためのリレーである。解列用リレー42の開閉は検出装置6によって制御される。解列用リレー42が導通状態に切り替えられた場合、分散型電源2は系統連系された状態となり、解列用リレー42が非導通状態に切り替えられた場合、分散型電源2は解列された状態となる。
検出装置6は、いわゆるステップ注入付周波数フィードバック方式により、分散型電源システム1の単独運転を検出する装置であり、周波数計測部61と、制御部62と、基本波電圧測定部63と、高調波電圧測定部64とを備える。
周波数計測部61は、系統電圧を検出する電圧検出回路(不図示)によって検出された系統電圧値から電力系統3の系統周期及び周波数を計測し、計測して得た周波数情報を制御部62へ出力する。周波数計測部61は、5m秒間隔で周波数を常時計測している。
基本波電圧測定部63は、電力系統3の系統1周期毎に基本波電圧を検出し、検出して得た基本波電圧値情報を制御部62へ出力する。基本波電圧は系統1周期における電圧実効値である。
高調波電圧測定部64は、電力系統3の系統1周期毎に高調波電圧を検出し、検出して得た高調波電圧値情報を制御部62へ出力する。高調波電圧値は、例えば2次〜7次の総合高調波電圧であり、下記式(1)で表される。
√{(V2)2+(V3)2+(V4)2+(V5)2+(V6)2+(V7)2}…(1)
但し、V2は2次高調波電圧、V3は3次高調波電圧、V4は4次高調波電圧、V5は5次高調波電圧、V6は6次高調波電圧、V7は7次高調波電圧である。
なお、高調波電圧測定部64は、総合高調波電圧に代えて、3次高調波電圧V3、その他のN次数の高調波電圧VNを測定してもよい。
制御部62は、機能部として単独運転検出部65、算出部66、判定部67、決定部68及び注入部69を備える。以下、制御部62のハードウェア構成を説明し、次に各機能部の動作を説明する。
図2は、制御部62のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。制御部62は、コンピュータであり、演算部70、第1記憶部71、第2記憶部72、入力部73及び出力部74を備える。
第1記憶部71は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、検出装置6の動作を制御する制御プログラム71aを記憶している。フラッシュメモリは一例であり、マスクROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ以外のPROM等を用いて第1記憶部71を構成しても良い。また、第1記憶部71は、無効電力の注入量を決定する際に用いられる無効電力値−周波数偏差特性を記憶している。更に、第1記憶部71は、単独運転発生時の電圧変動の有無を判定するための判定条件に係る情報を記憶している。当該特性及び判定条件の詳細は後述する。
なお、制御プログラム71aは、記録媒体71bにコンピュータ読み取り可能に記録されている態様でもよい。第1記憶部71は、図示しない読出装置によって記録媒体71bから読み出された制御プログラム71aを記憶する。記録媒体71bはCD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等の光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、半導体メモリ等である。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータから実施の形態に係る制御プログラム71aをダウンロードし、第1記憶部71に記憶させても良い。
第2記憶部72はDRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)等の揮発性メモリであり、演算部70の演算処理を実行する際に第1記憶部71から読み出された制御プログラム71a、演算処理によって生ずる各種データを一時記憶する。
入力部73には、周波数計測部61が計測して得た周波数情報と、基本波電圧測定部63が測定して得た基本波電圧値情報と、高調波電圧測定部64が測定して得た高調波電圧値情報とが入力される。演算部70は、入力部73に入力された周波数情報、基本波電圧値情報、高調波電圧値情報を取得し、取得した各情報を第2記憶部72に記憶させる。
演算部70は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の演算回路である。演算部70は、制御プログラム71aを第1記憶部71から第2記憶部72に読み出して実行することにより、各構成部の動作を制御する。演算部70が制御プログラム71aに従った処理を実行することにより、検出装置6全体の動作を制御し、単独運転検出部65、算出部66、判定部67、決定部68及び注入部69として機能する。なお、本実施の形態では各機能を制御部62がソフトウェア的に実現する例を説明するが、各機能部の一部又は全部を半導体集積回路等の専用ハードウェアで構成しても良い。
出力部74は、演算部70の制御に従って、解列用リレー42を開閉させるための信号を当該解列用リレー42に出力する。また、出力部74は、演算部70の制御に従って、インバータ40に電流制御信号を出力する。
図1に戻り、制御部62の各機能部を説明する。
単独運転検出部65は、周波数計測部61が計測して得た電力系統3の周波数情報に基づいて、分散型電源システム1の単独運転を検出する。単独運転検出部65は、周波数情報が示す周波数の変動が、所定の変動条件を満たすか否かを判定し、周波数の変動パターンが所定条件を満たすと判定された場合、単独運転の状態にあると判定する。単独運転検出部65は、分散型電源システム1の単独運転を検出した場合、解列用リレー42に解列信号を出力し、分散型電源2を電力系統3から解列させる。
算出部66は、電力系統3の周波数の変動を示す周波数偏差と、周波数フィードバック制御に係る無効電力値とを算出する。周波数フィードバック制御は、周波数偏差に応じた無効電力を電力系統3に注入することによって、単独運転発生時に生じる微弱な周波数変動を増大させる制御である。
まず、算出部66は、第2記憶部72が記憶する周波数情報に基づいて、周波数の過去の移動平均値と、直近の周波数の移動平均値との差分を周波数偏差として算出し、算出された周波数偏差を決定部68へ出力する。
なお、第2記憶部72は、所定期間にわたり複数時点で計測して得た周波数情報を記憶している。例えば、第2記憶部72は、520m秒分の周波数情報を記憶する。周波数が5m秒間隔に計測される場合、104個の周波数情報が第2記憶部72に記憶されることになる。
図3は、周波数の移動平均値及び周波数偏差の算出方法を示す説明図である。C0は周波数計測部61が計測して得た最も新しい直近の周波数情報、C1は5m秒前に計測して得た周波数情報を示している。C2,C3,・・・C103はそれぞれ順に10m秒前、15秒前、103×5m秒前の周波数情報を示している。
算出部66は、所定の第1所定期間、例えば40m秒分の周波数情報に基づいて直近の周波数の移動平均値を順次算出する。直近の移動平均値は、図3の「移動平均値1」に相当し、C0〜C7で示される40m秒分の周波数情報を用いて算出される。直近の周波数の移動平均値は、以後、5m秒間隔で順次算出される。
また、算出部66は、直近の周波数情報が計測された時点から所定時間前、例えば200m秒前における、第2所定期間の周波数情報に基づいて過去の周波数の移動平均値を算出する。第2所定期間は、例えば320m秒である。過去の移動平均値は、C0〜C7の移動平均値を直近の移動平均値とした場合、C0から200m秒前を基準としてC40〜C103で示される320m秒分の周波数情報を用いて算出される。図3中、直近の「移動平均値1」に対応する過去の移動平均値は「移動平均値2」に相当する。直近の移動平均値に対応して、過去の周波数の移動平均値も5m秒間隔で順次算出される。
算出部66は、直近の移動平均値(図3中「移動平均値1」)から、対応する過去の移動平均値(図3中「移動平均値2」)を減算することによって周波数偏差を算出する。
算出部66は、上記の処理を繰り返し実行することによって周波数偏差を5m秒間隔で常時算出し、周波数の変動、つまり分散型電源2の系統連系状態を常時監視することができる。
次に算出部66は、算出部66にて算出された周波数偏差に基づいて、電力系統3に注入すべき無効電力値を算出し、算出された無効電力値を決定部68へ出力する。算出部66は、例えば第1記憶部71が記憶する無効電力値−周波数偏差特性を用いて、周波数偏差に対応する無効電力値を算出する。
図4は、無効電力値−周波数偏差特性を示す説明図である。横軸は周波数偏差を示し、縦軸は、周波数偏差に応じて電力系統3に注入する無効電力値を示す。図4は、定格電力が4kVAである場合の特性を示す。図4に示すように、無効電力値−周波数偏差特性は、周波数偏差が小さい範囲A1内では、周波数偏差に応じて注入される無効電力値のゲインが小さく(1段目ゲイン)、範囲A1外では、周波数偏差に応じて注入される無効電力値のゲインが大きく(2段目ゲイン)なるように設定されている。無効電力値の上限値は+0.25p.u.(per unit)であり、定格電力が4kVAである場合、+1kVAである。無効電力値の下限値は−0.25p.u.であり、定格電力が4kVAである場合、−1kVAである。なお「p.u.」は定格電力に対する割合である。
判定部67は、基本波電圧測定部63及び高調波電圧測定部64にて測定して得られた基本波電圧値情報及び高調波電圧値情報が、所定のステップ注入開始条件を満たすか否かを判定する。ステップ注入開始条件は、単独運転時において分散型電源2と負荷5とが平衡状態にあるときに表れる電圧変動の特徴を判定するための条件である。ステップ注入は、上記平衡状態において、急峻な無効電力を電力系統3に注入することによって、周波数変動を助長させることをいう。
図5は、ステップ注入の判定に用いられる基本波電圧値情報を示す説明図である。基本波電圧測定部63は、図5に示すように系統周期t0,t1,t2,t3,t4,t5・・・毎に基本波電圧を測定し、演算部70は、測定して得た基本波電圧値情報Nb0,Nb1,Nb2,Nb3,Nb4,Nb5を取得する。系統周期t0は直近の周期である。
判定部67は、上記のように測定して得た基本波電圧値情報が下記式(2)で表されるステップ注入開始条件を満たすか否かを判定する。なお、下記式(2)は判定条件の一例である。
下記式(2)を満たすと判定された場合、ステップ注入開始条件を満たす電圧変動があったことを示す情報を決定部68へ出力する。
Figure 2020195268
上記式(2)における上側3つの式の左辺は、基本波電圧値情報の変化率を示すパラメータである。同様に、上記式(2)における下側3つの式の右辺は、基本波電圧値情報の変化率を示すパラメータである。なお上記式(2)の係数「K1」及び「K2」は所定の係数である。
パラメータを構成する各項は、第1の時点txで測定された基本波電圧値Nbxに対する、第2の時点tyで測定された基本波電圧値Nbyの変化率を示している。つまり、各項は(Nby−Nbx)/Nbxで表される。ここで、Nbyは、例えばNb0,Nb1,Nb2,Nb3,Nb4,Nb5のいずれかであり、Nbx(≠Nby)は、例えばNb3,Nb4,Nb5のいずれかである。
また、上記各項(Nby−Nbx)/Nbxを加算してなるパラメータ成分は、複数の第1の時点txで測定された基本波電圧値Nbxの調和平均値に対する、第2の時点tyで測定された基本波電圧値Nbyの変化率を示している。当該調和平均をHとすると、上記パラメータ成分は、比例係数を無視すると(Nby−H)/Hで表される。なお、調和平均値Hは、1/H=Σ(1/Nbx)/3で表される。
図6は、ステップ注入の判定に用いられる高調波電圧値情報を示す説明図である。高調波電圧測定部64は、図6に示すように系統周期t0,t1,t2,t3,t4,t5・・・毎に高調波電圧を測定し、演算部70は、測定して得た高調波電圧値情報Nh0,Nh1,Nh2,Nh3,Nh4,Nh5を取得する。系統周期t0は直近の周期である。
判定部67は、上記のように測定して得た高調波電圧値情報が下記式(3)で表されるステップ注入開始条件を満たすか否かを判定する。なお、下記式(3)は判定条件の一例である。
下記式(3)を満たすと判定された場合、ステップ注入開始条件を満たす電圧変動があったことを示す情報を決定部68へ出力する。
Figure 2020195268
上記式(3)における上側3つの式の左辺は、高調波電圧値情報の変化率を示すパラメータである。同様に、上記式(3)における下側3つの式の右辺は、高調波電圧値情報の変化率を示すパラメータである。なお上記式(3)の係数「K1」及び「K2」は所定の係数である。
パラメータを構成する各項は、第1の時点txで測定された高調波電圧値Nhxに対する、第2の時点tyで測定された高調波電圧値Nhyの変化率を示している。つまり、各項は(Nhy−Nhx)/Nhxで表される。ここで、Nhyは、例えばNh0,Nh1,Nh2,Nh3,Nh4,Nh5のいずれかであり、Nhx(≠Nhy)は、例えばNh3,Nh4,Nh5のいずれかである。
また、上記各項(Nhy−Nhx)/Nhxを加算してなるパラメータ成分は、複数の第1の時点txで測定された高調波電圧値Nhxの調和平均値に対する、第2の時点tyで測定された高調波電圧値Nhyの変化率を示している。当該調和平均をHとすると、上記パラメータ成分は、比例係数を無視すると(Nhy−H)/Hで表される。なお、調和平均値Hは、1/H=Σ(1/Nhx)/3で表される。
決定部68は、算出部66が算出した周波数偏差に基づいて、周波数フィードバック制御に係る無効電力と、ステップ注入制御に係る無効電力とのいずれを注入するかを決定する。
決定部68は、周波数偏差が図4に示す上記範囲A1外である場合、具体的には−0.01Hz〜+0.01Hzの範囲外である場合、周波数偏差に基づく無効電力を注入することを決定する。そして、決定部68は、周波数偏差に応じて算出部66が算出した無効電力値を注入部69へ出力する。
決定部68は、周波数偏差が上記範囲A1内である場合、基本波電圧値及び高調波電圧値の変動に基づく無効電力を注入すると決定する。基本波電圧値及び高調波電圧値の変動に基づく無効電力値は、判定部67がステップ注入開始条件を満たすと判定した場合、所定値であり、ステップ注入条件を満たさないと判定した場合、ゼロである。所定値は、ゼロでない値、例えば、−0.1p.u.である。決定部68は、ステップ注入開始条件を満たす場合、所定値の無効電力値を注入部69へ出力し、ステップ注入開始条件を満たさないと判定した場合、ゼロの無効電力値を注入部69へ出力する。
注入部69は、決定部68から出力された無効電力値に応じた電流制御信号を生成し、生成した電流制御信号をインバータ40へ出力する。インバータ40は、注入部69から出力された電流制御信号に従って、無効電力を電力系統3に入力する。
以下、制御部62が実施する単独運転の検出方法を説明する。
図7は、演算部70が行う無効電力注入処理の手順を示すフローチャートである。演算部70は、所定の待機状態にある場合を除き、以下の無効電力注入処理を常時、繰り返し実行する。演算部70は、周波数計測部61が順次計測して得た系統電圧の周波数情報を取得する(S1)。また、演算部70は基本波電圧測定部63が測定して得た基本波電圧値情報を取得し(S2)、高調波電圧測定部64が測定して得た高調波電圧値情報を取得する(S3)。
次いで、演算部70は周波数情報に基づき周波数偏差を算出し(S4)、算出された周波数偏差が範囲A1内であるか否かを判定する(S5)。
算出された周波数偏差が範囲A1外であると判定した場合(S5:NO)、演算部70は、周波数偏差に応じて、電力系統3に注入すべき無効電力値を算出し(S6)処理をステップS7に進める。
算出された周波数偏差が範囲A1内であると判定した場合(S5:YES)、演算部70は、基本波電圧値情報又は高調波電圧値情報がステップ注入開始条件を満たすか否かを判定する(S8)。基本波電圧値情報又は高調波電圧値情報のいずれか一つ又は双方がステップ注入開始条件を満たすと判定した場合(S8:YES)、演算部70は、注入する無効電力値を上記所定値と決定し(S9)、処理をステップS7に進める。
基本波電圧値情報及び高調波電圧値情報のいずれもステップ注入開始条件を満たさない判定した場合(S8:NO)、演算部70は、注入する無効電力値をゼロと決定し(S10)、処理をステップS7に進める。
S6、S9、S10の処理を終えた演算部70は、算出した無効電力値に基づいて電流制御信号を生成し、生成した電流制御信号をインバータ40へ出力し(S7)、処理を終える。インバータ40は、入力された電流制御信号に従って電力系統3に無効電力を注入する。
図8は、演算部70が行う単独運転検出処理の手順を示すフローチャートである。演算部70は、以下の単独運転検出処理を常時、繰り返し実行する。演算部70は、周波数計測部61が計測して得た周波数情報を取得し(S21)、取得した周波数情報に基づいて分散型電源システム1が単独運転状態であるか否かを判定する(S22)。
分散型電源システム1が単独運転状態であると判定した場合(S22:YES)、演算部70は、解列用リレー42に解列信号を出力し(S23)、処理を終える。解列信号により、解列用リレー42が非導通状態となり、分散型電源2が電力系統3から解列される。分散型電源システム1が単独運転状態でないと判定した場合(S22:NO)、演算部70は、処理を終える。
以上の構成によれば、周波数フィードバック制御による無効電力と、ステップ注入による無効電力との双方が同時的に、電力系統3に注入されることがない。従って、両方の無効電力が同時に注入されることが原因で電力系統3の周波数変動が異常に増大することはなく、電力系統3の周波数に基づいて算出される値の正確性を担保することができる。
従って、ステップ注入付周波数フィードバック方式の単独運転検出において、周波数変動が異常に増大されることを防ぎ、より正確に単独運転を検出することができる。
また、本実施の形態においては、周波数偏差が所定の範囲A1内である場合、ステップ注入制御によって無効電力が注入され、周波数偏差が所定の範囲A1外である場合、周波数偏差に応じた無効電力が注入される。従って、不感帯を脱するために行われる無効電力の注入と、周波数フィードバック制御による無効電力の注入とを適切に使い分けることができ、単独運転の検出をより正確に行うことができる。
更に、複数時点で測定された基本波電圧値又は高調波電圧値の変化率を示すパラメータを用いて、ステップ注入を開始すべき電圧変動が生じているか否かを判定する。従って、単に電圧変動幅を用いて電圧変動を監視する検出方式に比べ、より正確に単独運転を検出することができる。
より具体的には、上記式(2)及び(3)に示すように、基本波電圧値及び高調波電圧値の調和平均値に対する変化率を示すパラメータが所定のステップ注入開始条件を満たすか否かを判定する構成であるため、急峻なノイズ的電圧変動の影響を抑制することができ、より正確に単独運転を検出することができる。
なお、本実施の形態においては、パワーコンディショナ4に検出装置6を内蔵する例を説明したが、パワーコンディショナ4及び電力系統3間に検出装置6を別体として配置してもよい。
また、本実施の形態では、周波数偏差が所定の範囲A1内であり、かつ電圧変動がステップ注入開始条件を満たさない場合、無効電力値をゼロにする例を説明したが、周波数偏差に応じた無効電力値を算出するように構成しても良い。具体的には、S8の処理において基本波電圧値情報及び高調波電圧値情報のいずれもステップ注入開始条件を満たさない判定とした場合、注入する無効電力値をゼロとする例を説明したが、ステップ注入開始条件を満たさないと判定した場合、処理をS6に進め、周波数偏差に応じて、電力系統3に注入すべき無効電力値を算出するように構成しても良い。
更に、本実施の形態では、周波数フィードバック制御に係る無効電力値と、ステップ注入制御に係る無効電力値のいずれか一つを選択する例を説明したが、各無効電力値を加算する制御を実行するように構成し、ステップ注入を行う際、周波数フィードバック制御に係る無効電力値を実質的にゼロに抑制するように構成しても良い。
更に、周波数フィードバック制御に係る無効電力注入と、ステップ注入制御に係る無効電力注入を完全に排他的に実行する例を説明したが、ステップ注入終了時の直前など、任意のタイイングで瞬間的に周波数フィードバック制御に係る無効電力値と、ステップ注入制御に係る無効電力値とが加算された無効電力を注入するように構成しても良い。周波数変動が異常に増大する不具合を防止しつつ、不感帯における単独運転の検出精度を向上させることができる。
また、ステップ注入終了後、所定時間が経過してから周波数フィードバック制御を開始するように構成しても良い。周波数変動が異常に増大する不具合を確実に防止することができる。
なお、周波数フィードバック制御に係る無効電力値と、ステップ注入制御に係る無効電力値とを単純に加算して、無効電力注入制御を行う構成が本発明から除外されるものでは無い。
更にまた、本実施の形態では、基本波電圧値及び高調波電圧値の変化率を用いて、単独運転時の電圧変動を検出する例を説明したが、単純に過去の平均電圧値に対する電圧の変動幅に基づいて、当該電圧変動を検出するように構成しても良い。
更にまた、本実施の形態においては、単独運転の検出において、高調波電圧を用いているが、総合高調波歪電流、総合高調波歪電力、あるいは2次以上の高調波歪電流、2次以上の高調波歪電力に基づいて行ってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
1 分散型電源システム
2 分散型電源
3 電力系統
4 パワーコンディショナ
5 負荷
6 検出装置
40 インバータ
41 フィルタ回路
42 解列用リレー
60 注入部
61 周波数計測部
62 制御部
63 基本波電圧測定部
64 高調波電圧測定部
65 単独運転検出部
66 算出部
67 判定部
68 決定部
70 演算部
71 第1記憶部
71a 制御プログラム
71b 記録媒体
72 第2記憶部
73 入力部
74 出力部

Claims (5)

  1. 電力系統に連系される分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する検出装置であって、
    前記電力系統の周波数を計測する計測部と、
    前記電力系統の電圧を測定する測定部と、
    前記計測部が計測して得た周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出する算出部と、
    該算出部が算出した無効電力値、又は前記測定部が測定して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定する決定部と、
    該決定部が決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する注入部と
    を備える検出装置。
  2. 前記決定部は、
    前記周波数情報に基づいて算出される周波数偏差が所定の範囲内である場合、前記測定部が測定して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値を用いることを決定し、
    前記周波数情報に基づいて算出される周波数偏差が前記所定の範囲内で無い場合、前記周波数偏差に基づく無効電力値を用いることを決定する
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 電力系統に連系される分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する検出方法であって、
    前記電力系統の周波数を計測し、
    前記電力系統の電圧を測定し、
    計測して得た周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出し、
    算出された無効電力値、又は計測して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定し、
    決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する
    検出方法。
  4. 電力系統に連系される分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する処理をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
    複数時点で測定して得た前記電力系統の周波数情報及び電圧値情報を取得し、
    取得した周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出し、
    算出された無効電力値、又は取得した電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定し、
    決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する
    処理を前記コンピュータに実行させるための制御プログラム。
  5. 電力系統に連系される分散型電源と、
    該分散型電源の単独運転を検出するために、前記電力系統に無効電力を注入し、該無効電力の注入によって促された電気的変動に基づいて、前記分散型電源の単独運転を検出する検出装置と
    を備え、
    前記検出装置は、
    前記電力系統の周波数を計測する計測部と、
    前記電力系統の電圧を測定する測定部と、
    前記計測部が計測して得た周波数情報に基づいて、前記電力系統に注入する無効電力値を算出する算出部と、
    該算出部が算出した無効電力値、又は前記測定部が測定して得た電圧値情報が示す電圧の変動に基づく無効電力値のいずれを用いて無効電力を注入するかを択一的に決定する決定部と、
    該決定部が決定した無効電力値に基づいて無効電力の注入を制御する注入部と
    を備える分散型電源システム。
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