JP2020195205A - 回転電機 - Google Patents

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翔 窪田
Sho Kubota
翔 窪田
裕平 伊藤
Yuhei Ito
裕平 伊藤
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Abstract

【課題】ホルダからバスバーが軸方向に抜けるのを、新たに部品を設けることなく抑制できる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、回転子と、回転子を軸線回りに回転させる複数相の励磁コイルと、複数相の励磁コイルを互いに結線するバスバーユニット40と、を備え、バスバーユニットは、径方向端面に開口部47,48,49が形成されたバスバーホルダ41と、開口部内に少なくとも一部59,64,69が配置され、少なくとも一部がバスバーホルダに対して軸線方向の両側に係止するバスバー42,43,44と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、回転電機に関する。
従来、外部から回転電機に電流を供給するために、バスバーが用いられている(例えば、特許文献1及び2参照)。回転電機内で、バスバーは、絶縁性を有するバスバーホルダによりケースに対して支持されている。
特許第5460095号公報 特開2018−42364号公報
しかしながら、バスバーホルダにバスバーを取り付ける場合、ホルダに対して回転電機の軸方向からバスバーを挿入する構造であると、バスバーに対して軸方向に外力が作用したときにホルダからバスバーが抜けないようにするため、抜け止め構造を設ける必要がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、バスバーホルダからバスバーが軸方向に抜けるのを、新たに部品を設けることなく抑制できる回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の回転電機は、回転子と、前記回転子を軸線回りに回転させる複数相の励磁コイルと、前記複数相の励磁コイルを互いに結線するバスバーユニットと、を備え、前記バスバーユニットは、径方向端面に開口部が形成されたバスバーホルダと、前記開口部内に少なくとも一部が配置され、前記少なくとも一部が前記バスバーホルダに対して前記軸線方向の両側に係止するバスバーと、を有することを特徴としている。
この発明によれば、バスバーはバスバーホルダによって軸線方向の両側に係止、拘束されているため、バスバーユニットのバスバーに外力が加わってもバスバーが抜ける不具合は生じない。従って、回転電機に新たに部品を設けることなく、バスバーホルダからバスバーが軸線方向に抜けるのを抑制することができる。
また、上記の回転電機において、前記バスバーは、板状に形成され、前記開口部内に配置されたバスバー本体を備えてもよい。
この発明によれば、バスバー本体を金属製の板から形成することができ、バスバー本体の製造に要するコストを抑えることができる。
また、上記の回転電機において、前記開口部は、前記バスバーホルダの前記径方向端面に沿って前記回転子の周方向に延びる溝であり、前記バスバーユニットは、前記溝の底面に形成された第1係止部と、前記バスバー本体に形成され、前記第1係止部に対して前記周方向に係止する第2係止部と、を有してもよい。
この発明によれば、第1係止部と第2係止部とが周方向に係止することで、バスバーホルダに対してバスバーを周方向に位置決めすることができる。
また、上記の回転電機において、前記バスバーホルダの前記径方向端面には、前記開口部から前記バスバーホルダの前記軸線方向の端に達する切欠きが形成され、前記バスバーは、前記バスバー本体から前記軸線方向に延び、前記切欠き内に少なくとも一部が配置された端子を備えてもよい。
この発明によれば、バスバーホルダ及びバスバーの全体としての外径が大きくなるのを抑えつつ、例えば、回転電機の外部からの配線を端子に接続しやすくなる。
また、上記の回転電機において、前記バスバーホルダには複数の前記開口部が形成され、複数の前記開口部の各々の内部には前記バスバーが配置され、複数の前記開口部のうち、少なくとも1つの前記開口部は、他の前記開口部に対して前記軸線方向に関して異なる位置に設けられ、前記軸線方向に関して異なる位置に設けられる前記開口部の内部に配置された前記バスバーは、前記軸線方向に見たときに複数の前記バスバーのうち少なくとも1つの他の前記バスバーの少なくとも一部と重なる位置に配置されていてもよい。
この発明によれば、回転電機が複数相の交流で動作する場合であっても、複数のバスバーを跨いで接続する部品を新たに設けたり、バスバー本体に曲げ加工したりすることなく、複数のバスバーに流した複数相の交流が流れるように容易に配線することができる。
本発明の回転電機によれば、バスバーホルダからバスバーが軸方向に抜けるのを、新たに部品を設けることなく抑制することができる。
本発明の一実施形態の回転電機の斜視図である。 同回転電機の固定子及びバスバーユニットの斜視図である。 同固定子の斜視図である。 同バスバーユニットを分解した斜視図である。 同バスバーユニットを分解した平面図である。 同バスバーユニットのホルダにおける第1基準面による断面図である。 同ホルダにおける第2基準面による断面図である。 本発明の変形例の実施形態の回転電機における、バスバーユニットの要部の縦断面図である。
以下、本発明に係る回転電機の一実施形態を、回転電機(モータ)が3相交流電流で動作するブラシレスモータである場合を例にとって、図1から図8を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の回転電機1は、ケース10と、固定子20と、回転子30と、バスバーユニット40と、を備えている。
なお、ケース10、固定子20、回転子30、及びバスバーユニット40の各中心軸線は、共通軸上に配置されている。以下では、この共通軸を軸線Oという。軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
図1に示すように、ケース10は、ハウジング11と、エンドベル12と、を備えている。
ハウジング11は、有底円筒状に形成されている。ハウジング11は、固定子20を収容する円筒状の周壁部14と、周壁部14における軸線O方向の両端部のうちの第1端部を閉塞する底壁部15と、を備えている。
エンドベル12は、有底円筒状に形成されている。エンドベル12は、周壁部14の第2端部に装着され、第2端部を閉塞する。
以下では、軸線O方向に沿って、周壁部14における第2端部に対する第1端部側を、第1側D1という。軸線O方向に沿って、周壁部14における第1端部に対する第2端部側を、第2側D2という。
図2及び図3に示すように、固定子20は円筒状に形成されている。固定子20の外周面は、ハウジング11の周壁部14の内周面に固定されている。固定子20は、ティース21と、インシュレータ22と、ターミナル23と、を備えている。
ティース21は、固定子20の径方向の内側に、周方向に互いに間隔を空けて複数配置されている。各ティース21には、励磁コイル21aが取付けられている。励磁コイル21aは、ティース21に巻き線を電気的絶縁性のインシュレータ22を介して巻回することにより構成されている。複数のティース21に取付けられた複数の励磁コイル21aは、3相の交流電流に対応して、周方向に順に配置された3相の励磁コイル21aとして機能する。3相の励磁コイル21aは、3相の交流電流のうちの、U相の交流電流用の励磁コイル21aと、V相の交流電流用の励磁コイル21aと、W相の交流電流用の励磁コイル21aとを意味する。
ターミナル23は、金属により板状に形成されている。ターミナル23は、各インシュレータ22に圧入等により固定されている。ターミナル23は、インシュレータ22から第2側D2に突出している。複数のターミナル23は、周方向に互いに間隔を空けて配置されている。各ターミナル23は、励磁コイルの巻き線の端部に電気的に接続されている。
図1に示すように、回転子30は、回転軸31と、磁石部(不図示)と、ロータコア(不図示)と、を備えている。
回転軸31は、棒状に形成されている。回転軸31は、軸線O上に配置されている。回転軸31は、軸受け(不図示)によりケース10のハウジング11及びエンドベル12に支持されている。回転軸31は、ケース10に対して軸線O回りに回転できる。回転軸31は、ハウジング11の底壁部15よりも第1側D1に延びるように配置されている。
磁石部は、マグネットを複数備えている。複数のマグネットは、回転軸31に固定されたロータコアの外周面に固定されている。複数のマグネットは、周方向に並べて配置されている。各マグネットは、径方向の外側に1つの磁極を備えている。複数のマグネットが備える磁極は、周方向にN極、S極、‥と交互に切り替わっている。複数のマグネットは、固定子20の複数のティース21に、径方向に対向するように配置されている。
バスバーユニット40は、3相の励磁コイル21aを互いに結線する。図4及び図5に示すように、バスバーユニット40は、バスバーホルダ41と、第1バスバー(バスバー)42と、第2バスバー(バスバー)43と、第3バスバー(バスバー)44と、を備えている。
バスバーホルダ41は、円環状に形成されている。バスバーホルダ41には、軸線O上に、バスバーホルダ41を軸線O方向に貫通する貫通孔41aが形成されている(図2参照)。貫通孔41aは、軸線O方向に見た平面視で円形を呈している。
バスバーホルダ41の外周面(径方向端面、径方向の外側の端面)には、第1溝(開口部、溝)47、第2溝(開口部、溝)48、及び第3溝(開口部、溝)49が形成されている。すなわち、バスバーホルダ41の外周面には、3つの溝47,48,49が形成されている。溝47,48,49は、バスバーホルダ41の周壁部を径方向に貫通しない。
溝47,48,49は、バスバーホルダ41の外周面における軸線O方向の中間部に形成されている。例えば、第1溝47に対する第1側D1及び第2側D2には、バスバーホルダ41の一部である外縁部41b,41cがそれぞれ配置されている(図4参照)。第1溝47及び第2溝48は、軸線Oに直交する第1基準面S1上に配置されている。すなわち、第1溝47及び第2溝48は、軸線O方向において同等の位置に配置されている。第1溝47及び第2溝48は、周方向に互いに間隔を空けて配置されている。
第3溝49は、第1基準面S1に平行であって、第1基準面S1よりも第2側D2に位置する第2基準面S2上に配置されている。第1溝47及び第3溝49は、軸線O方向に互いに間隔を空けて配置されている。すなわち、溝47,48,49のうち、第3溝49は、溝47,48に対して軸線O方向に関して異なる位置に配置されている。
図4、図6、及び図7に示すように、溝47,48,49は、バスバーホルダ41の外周面に沿って周方向にそれぞれ延びている。なお、図6中には第1バスバー42及び第2バスバー43を示すとともに、後述する切欠き54,55を二点鎖線で示している。図7中には第3バスバー44を示すとともに、後述する切欠き56を二点鎖線で示している。
図6及び図7に示すように、第1溝47の周方向の長さ、及び第3溝49の周方向の長さは、互いに同程度である。第2溝48の周方向の長さは、第1溝47の周方向の長さよりも短い。
図6に示すように、第1溝47の底面47aは、周方向の第1側E1では、貫通孔41aと同軸の円弧状である。なお、第1溝47の底面47aは、径方向の外側を向く外面である。第1溝47の底面47aは、周方向の第2側E2では、第2側E2に向かうに従い漸次、径方向の外側に向かう直線状である。
第1溝47の底面47aには、突起(第1係止部)51が形成されている。突起51は、平面視で矩形を呈している。突起51は、第1溝47の底面47aから径方向の外側に向かって突出している。突起51は、第1溝47の周方向の中間部に配置されている。突起51は、第1溝47内に配置されている。
第2溝48の底面48aは、直線状である。
図7に示すように、第3溝49の底面49aは第1溝47の底面47aと同様に構成されている。第3溝49の底面49aには、突起(第1係止部)52が形成されている。突起52は、平面視で矩形を呈している。突起52は、第3溝49の底面49aから径方向の外側に向かって突出している。突起52は、第3溝49の周方向の中間部に配置されている。突起52は、第3溝49内に配置されている。
図4、図6、及び図7に示すように、バスバーホルダ41の外周面には切欠き54,55,56が形成されている。
図4及び図6に示すように、切欠き54は、第1溝47からバスバーホルダ41の第2側D2の端に達している。切欠き55は、第2溝48からバスバーホルダ41の第2側D2の端に達している。図4及び図7に示すように、切欠き56は、第3溝49からバスバーホルダ41の第2側D2の端に達している。切欠き54,55,56は、第2側D2に開口している。
図6に示すように、切欠き54は、第1溝47に連通している。切欠き54は、第1溝47における周方向の第1側E1の端部に形成されている。切欠き55は、第2溝48に連通している。切欠き55は、第2溝48における周方向の中間部に形成されている。図7に示すように、切欠き56は、第3溝49に連通している。切欠き56は、第3溝49における周方向の第1側E1の端部に形成されている。図5に示すように、切欠き54,55,56は、平面視で互いに重ならないように形成されている。
バスバーホルダ41は、電気的絶縁性を有する樹脂を用いて射出成形により形成されている。
図4及び図6に示すように、第1バスバー42は、バスバー本体59と、第1端子(端子)60と、第2端子61と、を備えている。
バスバー本体59は、第1バスバー42の一部であり、平面視で円弧状を呈する板状に形成されている。バスバー本体59は、第1溝47内に、バスバー本体59の厚さ方向が軸線O方向に沿うように配置されている。バスバー本体59の径方向の内側の外面は、第1溝47の底面47aに対応した形状に形成されている。バスバー本体59は、バスバーホルダ41の外縁部41b,41cに対して軸線O方向の両側に係止する。
バスバー本体59の周方向の長さ、及び第1溝47の周方向の長さは、互いに同程度である。バスバー本体59の径方向の長さは、第1溝47の径方向の長さ以下である。バスバー本体59のうち第1溝47の底面47aに対向する外面には、窪み(第2係止部)59aが形成されている。窪み59aは、バスバー本体59を軸線O方向に貫通している。窪み59aは、平面視でバスバーホルダ41の突起51と同程度の大きさの矩形を呈している。窪み59aは、バスバー本体59の周方向の中間部に配置されている。窪み59a内には、突起51が配置されている。窪み59aは、突起51に対して周方向に係止している。
第1端子60は、バスバー本体59における周方向の第1側E1の端部に形成されている。第1端子60は、バスバー本体59の径方向の外側の縁から第2側D2に延びている。第1端子60の基端部は、切欠き54内に配置されている。第1端子60は、切欠き54よりも第2側D2に延びている。この例では、第1端子60の基端部における周方向の両端部は、両端部の先端側に向かうに従い、径方向の外側に向かうように折り曲げられている。これは、バスバー本体59に対して第1端子60が倒れる(第1端子60が延びる向きが変化する)のを防止するためである。
第2端子61は、バスバー本体59における周方向の第2側E2の端部、及び第1端子60と窪み59aとの間にそれぞれ配置されている。第2端子61は、バスバーホルダ41よりも径方向の外側に突出した第1片と、第1片の先端から第2側D2に突出した第2片と、を備えている。
例えば、第1バスバー42を構成するバスバー本体59、第1端子60、及び第2端子61は、金属製の板材をプレス加工することにより一体に形成されている。
第2バスバー43は、バスバー本体64と、第1端子(端子)65と、第2端子66と、を備えている。
バスバー本体64は、平面視で矩形状を呈する板状に形成されている。バスバー本体64は、第2溝48内に配置されている。
この例では、第2溝48内に第2バスバー43の一部であるバスバー本体64が配置されている。バスバー本体64の周方向の長さ、及び第2溝48の周方向の長さは、互いに同程度である。バスバー本体64の径方向の長さは、第2溝48の径方向の長さ以下である。
第1端子65は、バスバー本体64における周方向の中間部に形成されている。第1端子65は、バスバー本体64の径方向の外側の縁から第2側D2に延びている。第1端子65の基端部は、切欠き55内に配置されている。第1端子65は、切欠き55よりも第2側D2に延びている。
第2端子66は、バスバー本体64における周方向の第1側E1の端部及び第2側E2の端部にそれぞれ配置されている。第2端子61は、バスバーホルダ41よりも径方向の外側に突出した第1片と、第1片の先端から第2側D2に突出した第2片と、を備えている。
図4及び図7に示すように、第3バスバー44は、第1バスバー42と同様に構成されている。すなわち、第3バスバー44は、第1バスバー42のバスバー本体59、第1端子60、及び第2端子61と同様に構成されたバスバー本体69、第1端子(端子)70、及び第2端子71を備えている。バスバー本体69には、窪み(第2係止部)69aが形成されている。バスバー本体69は、第3溝49内に配置されている。図6及び図7に示すように、第3溝49内に配置された第3バスバー44は、軸線O方向に見たときに第1バスバー42の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。
この例では、バスバー42,43,44は、3相の励磁コイル21aのデルタ結線用に用いられている。なお、バスバーユニットがバスバー42,43,44とは別に中性点を形成する新たなバスバーを備えて、3相の励磁コイル21aのY結線用に用いられてもよい。
図2及び図3に示すように、以上のように構成されたバスバーユニット40は、複数のインシュレータ22に、複数のインシュレータ22の第2側D2から接触している。バスバーユニット40は、軸線O上であって、複数のターミナル23の間に配置されている。バスバー42,43,44の第2端子61,66,71は、ターミナル23に溶接により接合されている。
以上のように構成された回転電機1は、例えば、装置のギヤ等を回転軸31の第1側D1の端部に取付け、バスバーユニット40の第1端子60,65,70に、配線を接続して用いられる。この配線には、3相交流を供給する電源が接続される。電源から配線を介して3相交流による電流が第1端子60,65,70に供給されると、各電流は、バスバー42,43,44の第2端子61,66,71、ターミナル23を通して、3相の励磁コイル21aに流れる。複数のティース21が3相交流のU相、V相、及びW相に対応して周期的に磁化され、複数のティース21と磁石部の間に作用する磁力により回転子30が軸線O回りに回転する。
回転電機1を組み立てる際、又は装置に取付ける際に、バスバーユニット40の第1端子60,65,70に軸線O方向の外力が作用することがある。この場合、外力は第1端子60,65,70を介してバスバー42,43,44のバスバー本体59,64,69に伝達される。例えば、バスバーホルダ41に対して第1バスバー42のバスバー本体59が第1側D1や第2側D2に移動しようとしても、バスバーホルダ41の外縁部41b,41cに第1バスバー42のバスバー本体59が係止して移動できない。
以上説明したように、本実施形態の回転電機1によれば、バスバー42,43,44はバスバーホルダ41によって軸線O方向の第1側D1及び第2側D2にそれぞれ係止、拘束されているため、バスバーユニット40の第1端子60,65,70に外力が加わってもバスバー42,43,44が抜ける不具合は生じない。従って、回転電機1に、バスバーの抜け止め構造等の新たな部品を設けることなく、バスバーホルダ41から第1バスバー42が軸線O方向に抜けるのを抑制することができる。
新たに部品を設けることなく第1バスバー42の抜け止めができることで、バスバーユニット40の軸線O方向の長さを短くすることができる。
バスバーホルダ41により、外部に露出する第1バスバー42の外面の面積を低減させることができる。これにより、第1バスバー42が、第1バスバー42の周囲の導電性を有する部品に接触してショートするのを抑えることができる。
第1バスバー42は、バスバー本体59を備えている。これにより、バスバー本体59を金属製の板から形成することができ、バスバー本体59の製造に要するコストを抑えることができる。
バスバーユニット40は、バスバーホルダ41の第1溝47の底面47aに形成された突起51、及びバスバー本体59の外面に形成された窪み59aを備えている。突起51と窪み59aとが周方向に係止することで、バスバーホルダ41に対して第1バスバー42を周方向に位置決めすることができる。
第1バスバー42の第1端子60の基端部は、バスバーホルダ41の切欠き54内に配置されている。このため、バスバーホルダ41及びバスバー42,43,44の全体としての外径が大きくなるのを抑えつつ、回転電機1の外部からの配線を第1端子60,65,70に接続しやすくなる。そして、配線から第1端子60,65,70を介してバスバー本体59,64,69に電流を流しやすくすることができる。
第3溝49は溝47,48に対して軸線O方向に関して異なる位置に配置され、第3バスバー44は軸線O方向に見たときに第1バスバー42の少なくとも一部と重なる位置に配置されている。従って、回転電機1が3相交流で動作する場合であっても、バスバー42,43,44を跨いで接続する部品を新たに設けたり、バスバー本体59,64,69に曲げ加工したりすることなく、バスバー42,43,44に流した3相交流が流れるように容易に配線することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば変形例として、図8に示すように、回転電機1Aがバスバーユニット80を備えてもよい。バスバーユニット80は、バスバーホルダ81と、第1バスバー82と、を備えている。
バスバーホルダ81は、円環状に形成されたいホルダ本体85と、ホルダ本体85の外周面に設けられた突条(バスバーホルダの一部)86と、を備えている。突条86は、ホルダ本体85の外周面の軸線O方向の中間部に配置され、周方向に延びている。
第1バスバー82は、バスバー本体89と、第1端子(不図示)と、を備えている。バスバー本体89は、バスバーホルダ81の径方向の外側に配置されている。バスバー本体89のバスバーホルダ81側の外面には、第1溝(開口部)89aが形成されている。第1溝89aは、バスバー本体89の外面において、軸線O方向の中間部に形成されている。第1溝89aは、周方向に延びている。第1溝89aに対する第1側D1及び第2側D2には、バスバー本体89の一部である外縁部89b,89cがそれぞれ配置されている。
第1溝89a内には、突条86が配置されている。
バスバーユニット80の第2バスバー及び第3バスバーは、第1バスバー82と同様に構成されている。
本発明の実施形態において、バスバーホルダ41に形成される溝47,48,49の数は3つに限定されず、1つ、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
バスバーホルダ41に複数の溝が形成され、複数の溝の各々の内部にバスバーが配置されている場合には、複数の溝のうち、少なくとも1つの溝は、他の溝に対して軸線O方向に関して異なる位置に設けられていることが好ましい。そして、軸線O方向に関して異なる位置に設けられる溝の内部に配置されたバスバーは、軸線O方向に見たときに複数のバスバーのうち少なくとも1つの他のバスバーの少なくとも一部と重なる位置に配置されていることが好ましい。
開口部は、バスバーホルダ41の周壁部を径方向に貫通しない溝47,48,49であるとした。しかし、開口部は、バスバーホルダ41の周壁部を径方向に貫通する孔であるとしてもよい。この場合、この孔内に突起は形成されなく、バスバー本体に窪みは形成されない。
第1係止部が突起51であり、第2係止部が窪み59aであるとした。しかし、第1係止部が第1溝47の底面47aに形成された窪みであり、第2係止部がバスバー本体59の外面に形成され、前記窪みに対して周方向に係止する突起である等としてもよい。
バスバーホルダ41の溝47,48,49は、軸線Oに直交する同一の基準面上に配置されていてもよい。
第1バスバー42は、第1端子60及び第2端子61を備えなくてもよい。この場合、第1溝47内に第1バスバーの全体が配置され、バスバーホルダ41に切欠き54は形成されない。
回転電機1は3相交流で動作するとしたが、回転電機は2相交流や、4相交流等で動作するとしてもよい。これに対応して、例えば回転電機が4相交流等で動作する場合には、回転電機は4相の励磁コイル21aを備え、バスバーユニットが4つのバスバーを備えることになる。
1,1A 回転電機
21a 励磁コイル
30 回転子
40,80 バスバーユニット
41,81 バスバーホルダ
42 第1バスバー(バスバー)
43 第2バスバー(バスバー)
44 第3バスバー(バスバー)
47 第1溝(開口部、溝)
47a,48a,49a 底面
48 第2溝(開口部、溝)
49 第3溝(開口部、溝)
51,52 突起(第1係止部)
54,55,56 切欠き
59,64,69,89 バスバー本体(バスバーの一部)
59a,69a 窪み(第2係止部)
60,65,70 第1端子(端子)
86 突条(バスバーホルダの一部)
89a 第1溝(開口部)
O 軸線

Claims (5)

  1. 回転子と、
    前記回転子を軸線回りに回転させる複数相の励磁コイルと、
    前記複数相の励磁コイルを互いに結線するバスバーユニットと、
    を備え、
    前記バスバーユニットは、
    径方向端面に開口部が形成されたバスバーホルダと、
    前記開口部内に少なくとも一部が配置され、前記少なくとも一部が前記バスバーホルダに対して前記軸線方向の両側に係止するバスバーと、
    を有する回転電機。
  2. 前記バスバーは、板状に形成され、前記開口部内に配置されたバスバー本体を備える請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記開口部は、前記バスバーホルダの前記径方向端面に沿って前記回転子の周方向に延びる溝であり、
    前記バスバーユニットは、
    前記溝の底面に形成された第1係止部と、
    前記バスバー本体に形成され、前記第1係止部に対して前記周方向に係止する第2係止部と、
    を有する請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記バスバーホルダの前記径方向端面には、前記開口部から前記バスバーホルダの前記軸線方向の端に達する切欠きが形成され、
    前記バスバーは、前記バスバー本体から前記軸線方向に延び、前記切欠き内に少なくとも一部が配置された端子を備える請求項2又は3に記載の回転電機。
  5. 前記バスバーホルダには複数の前記開口部が形成され、
    複数の前記開口部の各々の内部には前記バスバーが配置され、
    複数の前記開口部のうち、少なくとも1つの前記開口部は、他の前記開口部に対して前記軸線方向に関して異なる位置に設けられ、
    前記軸線方向に関して異なる位置に設けられる前記開口部の内部に配置された前記バスバーは、前記軸線方向に見たときに複数の前記バスバーのうち少なくとも1つの他の前記バスバーの少なくとも一部と重なる位置に配置されている請求項2から4のいずれか一項に記載の回転電機。
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