JP2020194122A - 光走査装置、表示システム、および移動体 - Google Patents

光走査装置、表示システム、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】画像領域外における照射光の影響を低減する光走査装置、表示システム、移動体を提供する。【解決手段】光源11から照射される照射光を、第1走査方向と、第1走査方向に直交する第2走査方向とに走査する光偏向部13を備え、光偏向部13が照射光を走査する走査範囲15R3に含まれる画像領域15R1内で、画像情報に基づき光源11を点灯させて画像を形成するとともに、光偏向部13が画像領域15R1外の検知領域61を走査するときに光源11を点灯させ、光偏向部13が検知領域61を走査するときに、照射光を検知する光検知部61を備え、画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光を遮蔽する遮蔽領域74を設けた光走査装置、表示システム、移動体である。【選択図】図16

Description

本発明は、光走査装置、表示システム、および移動体に関する。
特許文献1では、光走査範囲60内の画像描画に用いる画像描画領域62が、検出領域61に対して主走査方向に隣接する領域と、検出領域61に対して副走査方向に隣接する領域とを含む光走査装置を開示している。
本発明は、画像領域外における照射光の影響を低減する光走査装置、表示システム装置および移動体を提供することを目的とする。
本発明に係る光走査装置、表示システム、および移動体は、光源から照射される照射光を、第1走査方向と、第1走査方向に直交する第2走査方向とに走査する光偏向部を備え、光偏向部が照射光を走査する走査範囲に含まれる画像領域内で、画像情報に基づき光源を点灯させて画像を形成するとともに、光偏向部が画像領域外の検知領域を走査するときに光源を点灯させ、光偏向部が検知領域を走査するときに、照射光を検知する光検知部を備え、画像領域と検知領域の間における光偏向部が走査する照射光を遮蔽する遮蔽領域を設けた。
本発明によれば、画像領域外における照射光の影響を低減する光走査装置、表示システム装置および移動体を提供することができる。
第1の実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る光源装置の具体的構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る光偏向装置の具体的構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。 マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。 光偏向装置のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。 2次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。 スクリーンの形状について説明するための説明図である。 受光素子について説明するための説明図である。 AR重畳された表示画像の例である。 光偏向装置の駆動電圧と偏向角感度について説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る補正処理の構成図である。 第1の実施形態に係るスクリーンのホルダの正面図である。 第1の実施形態に係るスクリーンのホルダの斜視図である。 図14における光路の説明図である。 図14に示したホルダの変形例にかかる光路の説明図である。 図14に示したホルダの第2の変形例である。 図14に示したホルダの第3の変形例である。 図19における光路の説明図である。 光源の出力の説明図である。 走査位置検出についての説明図である。 走査位置検出の分解能についての説明図である。 スクリーンを成形するための樹脂の注入方向を示す図である。 第1の実施形態に係る制御装置の機能ブロック図である。 図13に示した構成図のレイアウトを説明する図である。 図13に示した補正処理の構成図の変形例である。 図13に示した補正処理の構成図の第2の変形例である。 副走査方向における走査画角の時間変化を示す図である。 図28に示した構成図のレイアウトを説明する図である。 図13に示した補正処理の構成図の第3の変形例である。 図31における画像サイズの検出分解能を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●システム構成
図1は、第1の実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。表示システム1は、表示装置100(光走査装置の一例)から投射される投射光PLを、透過反射部材に投射させることによって観察者3に表示画像を視認させる。表示画像は、観察者3の視界に虚像45として重畳して表示する画像である。表示システム1は、例えば、車両、航空機もしくは船舶等の移動体、または操縦シミュレーションシステムもしくはホームシアターシステム等の非移動体に備えられる。本実施形態は、表示システム1が、移動体の一例である自動車に備えられた場合について説明する。なお、表示システム1の使用形態は、これに限られるものではない。
表示システム1は、例えば、フロントガラス50を介して車両の操縦に必要なナビゲーション情報(例えば車両の速度、進路情報、目的地までの距離、現在地名称、車両前方における物体(対象物)の有無や位置、制限速度等の標識、渋滞情報等の情報等)を、観察者3(操縦者)に視認させる。この場合、フロントガラス50は、入射された光の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる透過反射部材として機能する。観察者3の視点位置からフロントガラス50までの距離は、数十CM〜1M程度である。
表示システム1は、表示装置100、外光センサ20およびフロントガラス50を備える。表示装置100は、例えば、移動体の一例である自動車に搭載されたヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)である。表示装置100は、自動車のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置される。表示装置100は、例えば、自動車のダッシュボード200の下方に配置されてもよく、ダッシュボード内に埋め込まれていてもよい。
表示装置100は、画像形成ユニット10、自由曲面ミラー30および筐体90を備える。画像形成ユニット10は、光源装置11、ユニット筐体12、光偏向装置13、ミラー14およびスクリーン15を備える。外光センサ20は、表示システム1の外光強度、一例として照度を検出するために設けられたセンシングデバイスである。図1に示すように、外光センサ20は、例えばフロントガラス50付近に設置されている。
光源の一例としての光源装置11は、光源から出射されたレーザー光を、装置外部へ照射するデバイスである。光源装置11は、例えば、R、G、Bの3色のレーザー光を合成したレーザー光を照射してもよい。光源装置11から出射されたレーザー光は、光偏向装置13の反射面に導かれる。光源装置11は、光源として、LD(LASER DIODE)等の半導体発光素子を有する。なお、光源は、これに限られず、LED(LIGHT EMITTING DIODE)等の半導体発光素子を有してもよい。
光偏向部の一例としての光偏向装置13は、MEMS(MICRO ELECTRO MECHANICAL SYSTEMS)等を利用してレーザー光の進行方向を変化させるデバイスである。光偏向装置13は、例えば、直交する2軸に対して揺動する単一の微小なMEMSミラー、または1軸に対して揺動もしくは回転する2つのMEMSミラーからなるミラー系等の走査手段を利用して構成される。光偏向装置13から出射したレーザー光は、ミラー14に対して走査される。なお、光偏向装置13は、MEMSミラーに限られず、ポリゴンミラー等を用いて構成されてもよい。
ミラー14は、一例として凹面ミラーであり、光偏向装置13から出射されてミラー14の反射面を走査されるレーザー光を、スクリーン15に向かって反射する。
画像形成部としてのスクリーン15は、ミラー14の反射面で反射されたレーザー光がスクリーン15上に走査されることによって、スクリーン15上に二次元画像(中間像)である画像光を形成する。そしてスクリーン15は、走査されたレーザー光を所定の発散角で発散させる機能を有する発散部材である。スクリーン15は、例えば、EPE(EXIT PUPIL EXPANDER)の形態として、マイクロレンズアレイ(MLA)または拡散板等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子によって構成される。なお、スクリーン15は、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の光学素子によって構成されてもよい。
光源装置11、光偏向装置13、ミラー14およびスクリーン15はユニット筐体12に保持され、画像形成ユニット10の一部として機能する。なおスクリーン15は、スクリーン15によって発散された発散光を、画像形成ユニット10の外部に出射できるように、ユニット筐体12に全て覆われることなく、ユニット筐体12にその一部を保持されている。なおユニット筐体12は、一つの立体物であってもよいし、複数の部材を組み合わせた構造であってもよい。複数の部材を組み合わせた構造の一例として、光源装置11、光偏向装置13、ミラー14とその間の光路全体を覆う大きさの立体物と、スクリーン15を保持するホルダ等とを複数の部材として組み合わせて、ユニット筐体12とすることができる。
スクリーン15から出射された発散光であるレーザー光(光束)によって、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50に投射された虚像45は、スクリーン15上に形成された中間像から拡大されて表示される。自由曲面ミラー30は、フロントガラス50の湾曲形状による画像の傾き、歪、位置ずれ等を相殺するように設計および配置されている。自由曲面ミラー30は、回転軸301を中心として回転可能である。回転軸301は、一例として自由曲面ミラー30の重心を通り、図1紙面垂直方向に平行な直線を軸として回転させることで、図1紙面上下方向の虚像45の表示位置を変更できる。これにより、自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射したレーザー光(光束)の反射方向を調整し、観察者3の目の位置に合わせて虚像45の表示位置を変更させることができる。
結像光学系の一例としての自由曲面ミラー30は、スクリーン15から出射された発散光によって虚像を結像するために、発散光を反射して投射光PLを投射する。したがって自由曲面ミラー30は虚像45の結像位置が所望の位置になるように、また一定の集光パワーを有するように、一例として既存の光学設計シミュレーションソフトを用いて、設計されている。表示装置100は、虚像45が観察者3の視点位置から例えば1M以上かつ30M以下(好ましくは10M以下)の位置(観察者3から見て奥行位置)に表示されるように、自由曲面ミラー30の集光パワーが設定される。
なお、結像光学系は、集光機能を有する集光素子を一つ以上含む光学系であればよい。集光機能を有する集光素子としては自由曲面ミラー30のような自由曲面ミラーに限られず、凹面ミラー、曲面ミラー、フレネル反射素子等であってもよい。また、集光素子は、高反射率のアルミや銀などの金属薄膜を蒸着やスパッタリングなどで形成されている。これにより、集光素子に入射した光の投射光PLとしての利用効率を最大限に上げることができ、輝度の高い虚像が得られる。
自由曲面ミラー30で反射された投射光PLは、筐体90に設けられた開口から表示装置100の外部に投射され、フロントガラス50に入射される。図1に示されるように筐体90のうち、開口周辺部901によって筐体90には開口Hが設けられている。開口周辺部901は、筐体90のうち、開口Hの周囲部分である。開口周辺部901が設けられる位置、大きさによって開口Hの位置、大きさが定まる。そして筐体90内に開口Hから外部の異物が進入することを防止するために、開口Hを塞ぐように防塵窓40が設けられている。防塵窓40は、特に投射光PLを透過する材料で形成されることが好ましい。
反射部材の一例としてのフロントガラス50は、レーザー光(光束)の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる機能(部分反射機能)を有する透過反射部材である。フロントガラス50は、観察者3に前方の景色および虚像45を視認させる半透過鏡として機能する。虚像45は、例えば、車両情報(速度、走行距離等)、ナビゲーション情報(経路案内、交通情報等)、警告情報(衝突警報等)等を観察者3に視認させるための表示される像である。なお、透過反射部材は、フロントガラス50とは別途設けられたフロントウインドシールド等であってもよい。
虚像45は、フロントガラス50の前方の景色と重畳するように表示されてもよい。また、フロントガラス50は、平面でなく、湾曲している。そのため、虚像45の結像位置は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の曲面によって決定される。なお、フロントガラス50は、部分反射機能を有する個別の透過反射部材としての半透過鏡(コンバイナ)を利用してもよい。
そして自由曲面ミラー30は、フロントガラス50で発生する光学歪を低減するように面形状が設計されている。自由曲面ミラー30に入射した光線は、自由曲面ミラー30の面形状に従って自由曲面ミラー30によって反射される。反射された光束はその後、フロントガラス50に入射し、少なくともアイリプス中心(基準アイポイント)を含む少なくともアイリプス領域内の一点の視点に到達する。フロントガラス50に入射した光束は、フロントガラス50の面形状に応じて反射される。
このような構成により、スクリーン15から出射されたレーザー光(光束)は、自由曲面ミラー30に向けて投射される。自由曲面ミラー30によって集光された投射光は、筐体90の開口を通過してフロントガラス50に向けて投射され、フロントガラス50によって反射される。観察者3は、フロントガラス50で反射された光によって、スクリーン15に形成された中間像が拡大された虚像45を視認することができるようになる。
なお、表示装置100の投射方式は、液晶パネル、DMDパネル(デジタルミラーデバイスパネル)または蛍光表示管(VFD)等イメージングデバイスで中間像を形成する「パネル方式」と、光源装置11から出射されたレーザー光を走査手段で走査して中間像を形成する「レーザー走査方式」がある。
第1の実施形態に係る表示装置100は、後者の「レーザー走査方式」を採用する。「レーザー走査方式」は、各画素に対して発光または非発光を割り当てることができるため、一般に高コントラストの画像を形成することができる。なお、表示装置100は、投射方式として「パネル方式」を用いてもよい。
●ハードウエア構成
図2は、第1の実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図2に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を備えていてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
表示装置100は、表示装置100の動作を制御するための制御装置17を有する。制御装置17は、表示装置100の内部に実装された基板またICチップ等のコントローラである。制御装置17は、FPGA(FIELD−PROGRAMMABLE GATE ARRAY)1001、CPU(CENTRAL PROCESSING UNIT)1002、ROM(READ ONLY MEMORY)1003、RAM(RANDOM ACCESS MEMORY)1004、I/F(INTERFACE)1005、バスライン1006、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012を含む。制御装置17は制御部の一例である。
FPGA1001は、表示装置100の設計者による設定変更が可能な集積回路である。LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010、およびモータドライバ1012は、FPGA1001からの制御信号に応じて駆動信号を生成する。CPU1002は、表示装置100全体を制御するための処理を行う集積回路である。ROM1003は、CPU1002を制御するコンピュータが実行可能なプログラムを記憶する記憶装置である。RAM1004は、CPU1002のワークエリアとして機能する記憶装置である。
I/F1005は、外部装置と通信するためのインターフェースである。I/F1005は、例えば自動車のCAN(CONTROLLER AREA NETWORK)等に接続される。またI/F1005は、外光センサ20等に接続される。外光センサ20は、I/F1005を経由して制御装置17へセンシングデータ(外光強度)を送信する。I/F1005に接続されるセンサは外光センサ20に限られず自動車外部、内部の情報を取得するための各種センサが接続されてよい。
LDドライバ1008は、光源装置11を駆動する駆動信号、一例として光源装置11の一部を構成する半導体発光素子LDの駆動信号を生成する回路である。MEMSコントローラ1010は、光偏向装置13を駆動する駆動信号、一例として光偏向装置13の一部を構成する走査ミラーを変位させるデバイスであるMEMSを駆動する駆動信号を生成する回路である。モータドライバ1012は、各種モータを駆動する駆動信号、一例として自由曲面ミラー30の回転軸301を回転させる電動機であるモータ1011を駆動する駆動信号を生成する回路である。
●光源装置
図3は、第1の実施形態に係る光源装置の具体的構成に一例を示す図である。光源装置11は、光源素子111R,111G,111B(以下、区別する必要のないときは、光源素子111とする。)、カップリングレンズ(コリメータ)112R,112G,112B、アパーチャ113R,113G,113B、合成素子114,115,116、光分岐素子117、およびレンズ118、光検出器119を含む。
3色(R,G,B)の光源素子111R,111G,111Bは、例えば、それぞれ単数または複数の発光点を有するLD(LASER DIODE)である。光源素子111R,111G,111Bは、各光源素子に供給される駆動電流を変化に応じた光量のレーザー光を放射する。光源素子111R,111G,111Bは、互いに異なる波長ΛR,ΛG,ΛB(例えばΛR=640NM,ΛG=530NM,ΛB=445NM)のレーザー光(光束)を放射する。
放射された各レーザー光(光束)は、それぞれカップリングレンズ112R,112G,112Bによりカップリングされる。カップリングされた各レーザー(光束)は、それぞれアパーチャ113R,113G,113Bにより整形される。アパーチャ113R,113G,113Bは、レーザー光(光束)の発散角等の所定の条件に応じた形状(例えば円形、楕円形、長方形、正方形等)を有する。
アパーチャ113R,113G,113Bにより整形された各レーザー光(光束)は、3つの合成素子114,115,116により合成される。合成素子114,115,116は、プレート状またはプリズム状のダイクロイックミラーであり、波長に応じてレーザー光(光束)を反射または透過し、1つの光束に合成され、合成された光束は光分岐素子117に入射される。
光分岐素子117に入射した入射光の一部は、光分岐素子117を透過し、他の一部は光分岐素子117で反射される。すなわち、合成された光束は、光分岐素子117によって透過光と反射光に分岐される。
透過光は、レンズ118を透過し光偏向装置13に照射され、スクリーン15上での画像描画および虚像表示に用いられる。すなわち、透過光は、画像光として用いられる。
一方反射光は、光検出器119に照射される。光検出器119は、照射されたレーザーの強度に応じた電気信号を出力する。出力された電気信号は一例としてFPGA1001に出力され、表示システム1の制御に用いることが可能である。このように反射光は、レーザー光の強度を調整するモニタ光として、またその結果表示される虚像の色や輝度を調整するためのモニタ光として用いられる。
●光偏向装置
図4は、第1の実施形態に係る光偏向装置の具体的構成の一例を示す図である。光偏向装置13は、半導体プロセスにより製造されるMEMSミラーであり、ミラー130、蛇行状梁部132、枠部材134、および圧電部材136を含む。光偏向装置13は、光偏向部の一例である。
ミラー130は、光源装置11から出射されたレーザー光をスクリーン15側に反射する反射面を有する。光偏向装置13は、ミラー130を挟んで一対の蛇行状梁部132を形成する。蛇行状梁部132は、複数の折り返し部を有する。折り返し部は、交互に配置される第1の梁部132Aと第2の梁部132Bとから構成されている。蛇行状梁部132は、枠部材134に支持されている。圧電部材136は、隣接する第1の梁部132Aと第2の梁部132Bとを接続するように配置されている。圧電部材136は、第1の梁部132Aと第2の梁部132Bとに異なる電圧を印加し、梁部132A,132Bのそれぞれに反りを発生させる。
これにより、隣接する梁部132A,132Bは、異なる方向に撓む。ミラー130は、撓みが累積されることによって、左右方向の軸を中心として垂直方向に回転する。このような構成により、光偏向装置13は、垂直方向への光走査が低電圧で可能となる。上下方向の軸を中心とした水平方向の光走査は、ミラー130に接続されたトーションバー等を利用した共振により行われる。
●スクリーン
図5は、第1の実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。スクリーン15は、光源装置11の一部を構成するLD1007から出射されたレーザー光を結像させる。また、スクリーン15は、所定の発散角で発散させる発散部材である。図5に示すスクリーン15は、六角形形状を有する複数のマイクロレンズ150が隙間なく配列されたマイクロレンズアレイ構造を有している。マイクロレンズ150の幅(対向する2辺間の距離)は、一例として50ΜM〜300ΜMの範囲で最適化され、本実施形態では200ΜM程度である。スクリーン15は、マイクロレンズ150の形状を六角形とすることにより、複数のマイクロレンズ150を高密度で配列することができる。
なお、マイクロレンズ150の形状は、六角形に限られるものではなく、例えば四角形、三角形等であってもよい。また、複数のマイクロレンズ150が規則正しく配列された構造を例示しているが、マイクロレンズ150の配列は、これに限られるものではなく、例えば、各マイクロレンズ150の中心を互いに偏心させ、不規則な配列としてもよい。このように偏心させた配列を採用する場合、各マイクロレンズ150は、互いに異なる形状となる。
また頂点の光軸方向の高さを変化させてもよい。配列方向の偏心や光軸方向のシフトをランダムに設定することで、隣接するマイクロレンズの境界を通過したレーザー光の干渉によって生じるスペックルや周期的な配列によるモアレなどを低減することができる。
スクリーン15に到達したレーザー光は、マイクロレンズ150の中を走査され、走査中にレーザー光がオンオフされることにより複数ドットが打たれ、例えばオンオフ光の組み合わせによって階調表示が可能である。あるいは、レーザー光の強度自体を変調させて階調表示をおこなってもよい。
図6は、マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。図6(A)において、スクリーン15は、マイクロレンズ150が整列して配置された光学板151によって構成される。光学板151上に入射光152を走査される場合、入射光152は、マイクロレンズ150により発散され、発散光153となる。スクリーン15は、マイクロレンズ150の構造により、入射光152を所望の発散角154で発散させることができる。マイクロレンズ150の周期155は、入射光152の径156Aよりも大きくなるように設計される。これにより、スクリーン15は、レンズ間での干渉が起こさずに、スペックル(スペックルノイズ)を生じさせない。
図6(B)は、入射光152の径156Bが、マイクロレンズ150の周期155の2倍大きい場合の発散光の光路を示す。入射光152は、二つのマイクロレンズ150A、150Bに入射し、それぞれ発散光157、158を生じさせる。このとき、領域159において、二つの発散光が存在するため、光の干渉を生じうる。この干渉光が観察者の目に入った場合、スペックルとして視認される。
以上を考慮して、スペックルを低減するため、マイクロレンズ150の周期155は、入射光の径156よりも大きく設計される。なお、図6は、凸面レンズの形態で説明したが、凹面レンズの形態においても同様の効果があるものとする。
以上図5、図6を用いて説明したように画像形成部の一例であるスクリーン15は、走査されたレーザー光を一定の角度で発散させる機能を有しており、この機能により観察者3がアイボックスの範囲で画像が認識できる、つまり観察者3が運転席に着座した状態である程度の目の位置が変わっても視認される範囲を持つことができる。
したがってマイクロレンズ150を搭載したスクリーン15はマイクロレンズ150の形状については、光を適切に発散させるための一定の精度が求められる。さらに量産性に富むものが好ましい。そのためスクリーン15は、一例として樹脂材料の成型加工により形成される。マイクロレンズ150に求められる光学的物性を満たす樹脂の具体例としては、メタアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン樹脂などが挙げられるがこれらに限られない。
図7は、光偏向装置のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。光源装置11の各光源素子は、制御装置17のFPGA1001によって発光強度や点灯タイミング、光波形が制御される。光源装置11の各光源素子は、LDドライバ1008によって駆動され、レーザー光を出射する。各光源素子から出射され光路合成されたレーザー光は、図7に示すように、光偏向装置13のミラー130によってΑ軸周り、Β軸周りに二次元的に偏向され、ミラー130を介して走査光としてスクリーン15に照射される。すなわち、スクリーン15は、光偏向装置13による主走査および副走査によって二次元走査される。
なお、図1で説明したように、本実施形態では光偏向装置13とスクリーン15の間の光路上にミラー14が設けられている。つまり光偏向装置13からの走査光はミラー14上を二次元走査し、ミラー14からの反射光が走査光としてスクリーン15上を二次元走査するが、図7においてはミラー14を省略して説明している。
走査範囲は、光偏向装置13によって走査しうる全範囲である。走査光は、スクリーン15の走査範囲を、2〜4万HZ程度の速い周波数で主走査方向(X軸方向、第1走査方向の一例)に振動走査(往復走査)しつつ、副走査方向(Y軸方向、第2走査方向の一例)に所定量片道走査する。副走査方向は数十HZ程度の、主走査方向と比較して遅い周波数の周期で走査する。すなわち、光偏向装置13は、スクリーン15に対してラスタースキャンを行う。この場合、表示装置100は、走査位置(走査光の位置)に応じて各光源素子の発光制御を行うことで、画素ごとの描画または虚像の表示を行うことができる。
以上説明したように、スクリーン15上には一度のラスタースキャンごと、つまり所定周期としての副走査周期ごとにスクリーン15に二次元走査領域が形成される。なお、この一度のラスタースキャンで形成される画像を、走査フレームと呼ぶことがある。スクリーン15に副走査周期ごとに二次元走査領域が形成されるための時間、すなわち1走査フレーム分の走査時間(二次元走査の1周期)は、上記のように副走査周期が数十HZであることから、数十MSECとなる。例えば、主走査周期を20000HZ、副走査周期を50HZとした場合、二次元走査の1周期分の1走査フレーム分の走査時間は、副走査周期から20MSECとなる。
図8は、二次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。スクリーン15は、図8に示すように、中間像が描画される(画像情報に応じて光源装置11を点灯させて変調された光が照射されて画像を形成する)表示画像領域15R1と、非画像領域15R2を含む。非画像領域15R2は、表示画像領域15R1を取り囲む形状の領域である。
光偏向装置13が照射光を走査する走査領域(走査範囲)15R3は、スクリーン15における表示画像領域15R1と非画像領域15R2を併せた範囲とする。図8において、走査範囲における走査の軌跡は、主走査方向の線状の走査の軌跡である主走査線が、副走査方向に複数並び、ジグザグ線を形成している。図8において、主走査線の本数は、説明の便宜上、実際よりも少ない本数を示している。なお、図8において走査軌跡は主走査線同士の端部が連続したジグザグ線であるが、これに限られない。すなわち、主走査線同士が並行で、各走査線の端部が連続していない走査線でもよい。また主走査線は図8に示されるような往復走査でもよいし、一方向への走査の繰り返しであってもよい。
さらに、スクリーン15は、走査範囲に含まれる表示画像領域15R1の周辺領域(非画像領域15R2の一部)に、受光素子を含む領域である検知用画像領域Gを含む。図8において、検知用画像領域Gは、表示画像領域15R1の−X側かつ+Y側の隅部に設定される。そして光偏向装置13が検知用画像領域Gを走査するときに光源装置11を点灯させ、光偏向装置13が検知用画像領域Gを走査するときに、この検知用画像領域Gに含まれる検知領域に入射する走査光を検知する位置に光検出センサ60が配置されている。光検出センサ60によって走査光が検知されると、光検出センサ60によって受光信号がFPGA1001に出力される。光検出センサ60はフォトダイオード等の受光素子を有し、例えばスクリーン15の一部や、ユニット筐体12の一部等に固定されて配置される。FPGA1001は、信号を受信したタイミングによって光偏向装置13の動作を検出し、その結果、走査開始タイミングや走査終了タイミングを決定できる。
以上説明したように走査範囲には、主走査方向の線状の走査の軌跡である主走査線が、副走査方向に複数並んだ走査線軌跡が形成されている。走査範囲全体のうち、表示画像領域15R1内は、主走査方向の線状の走査の軌跡である主走査線が、副走査方向に複数並んだ走査線軌跡によってユーザに対して表示される画像である表示画像が形成される。表示画像は例えば、入力された動画を構成する静止画(フレーム)等である。以降走査フレームのうち、表示画像領域15R1内を走査フレーム画像と呼ぶことがある。
走査フレーム、走査フレーム画像の形成される周期はいずれも副走査周期である。画像情報に基づき副走査周期ごとに順次走査フレーム画像が形成され、虚像45が描画されることにより、順次表示される虚像45の観察者3は、虚像45を動画として視認することができる。
スクリーン15は、上述のように、マイクロレンズアレイ等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子で構成されているがこれに限られない。つまり装置レイアウトに応じて、例えば、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の素子とすることもできる。また、スクリーン15は、光拡散効果を持たない平板または曲板であってもよい。
以上、走査領域15R3を、光偏向装置13から出射された走査光がスクリーン15を含む面上を走査した場合において説明したが、これに限られない。つまり、例えば光偏向装置13とスクリーン15との間の光路上のミラー14が配置される場合、ミラー14上にも走査領域15R3は形成される。さらに他の反射ミラー等がある場合は他の反射ミラー上、また他の反射ミラーによって反射された走査光によって走査される面上にも走査領域15R3は形成される。
また、走査領域15R3のうち、少なくとも表示画像領域15R1は最終的にスクリーン15上に形成されるが、走査領域15R3のすべてがスクリーン15を含む面上に到達しなくてもよい。例えば検知用画像領域Gを、スクリーン15を含む面上に到達前に設けられた光検出センサ60に検出させるように設計してもよいし、スクリーン15を含む面上に到達前に光路を変え、光路を変えた先に設けられた光検出センサ60に検出させるように設計してもよい。
そしてスクリーン15、表示画像領域15R1の形状は図8に示されるものに限られない。表示画像領域15R1は図8に示されるような平面の長方形である必要はなく、曲面であったり、スクリーン15の長方形とは異なる矩形や多角形であったりしてもよい。
なお表示画像領域15R1の形状は、一例としてユニット筐体12のスクリーン15を保持する部分の形状で定めることが可能である。つまり、ユニット筐体12またはユニット筐体12の一部であるスクリーン15の保持部によって、非画像領域15R2を覆うようにスクリーン15が保持されれば、保持されている部分は光がユニット筐体12で遮られて自由曲面ミラー30に照射されないため、表示画像領域15R1の中間像の発散光のみ自由曲面ミラー30に照射される。このように表示画像領域15R1の形状を規定することにより、所望の形状の虚像45が形成される。
図9は、スクリーンの形状について説明するための説明図である。以下図9を用いてスクリーン15の形状によって生じる、光偏向装置13からスクリーン15上の各到達位置までの距離の差が画像に与える影響について述べる。
図9(A)はスクリーン15の形状を平面にした場合、図9(B)はスクリーン15の形状を湾曲、具体的には、ミラー130に対して凹面に湾曲させて場合である。
なお、図9(A)の平面形状の場合、光偏向装置13からスクリーン15上の各到達位置までの距離に差があることにより、中間像25に歪みが生じる。また各到達位置間でビームスポット径にもばらつきが生じる。これらは、自由曲面ミラー30やフロントガラス50からなる観察光学系を介して虚像45として結像された際に、画像の品質劣化の要因となる。光偏向装置13とスクリーン15の間にこれらを補正する光学素子を配置しても良いが、HUDの大型化やコストアップにつながる。
それに対し図9(B)のようにスクリーン15の形状を湾曲させることで、上記距離の差を小さくすることができる。その結果平面の場合よりも中間像25の歪みやビームスポット径ばらつきを小さくすることができる。従って、HUDの大型化やコストアップをすることなく、虚像45における画像の品質を向上させることができる。
なお、図1で説明したように、本実施形態では光偏向装置13とスクリーン15の間の光路上にミラー14が設けられている。つまり光偏向装置13からの走査光はミラー14上を二次元走査し、ミラー14からの反射光が走査光としてスクリーン15上を二次元走査するが、図7同様、図9においてもミラー14を省略して説明している。
図10を用いて、光検出センサ60の構成について説明する。光検出センサ60は、受光素子61(光検知部、検知領域の一例)と、信号線62を有する。受光素子61は、光信号を電気信号に変換する、一例としてフォトダイオードである。受光素子61の受光面上をレーザー光が走査すると、パルス信号波形が取得できる。受光素子61が照射光を検知する検知領域は、受光素子61の領域と一致するが、受光素子61の領域よりも小さくても良い。
図10(A)は光検出センサ60の構成を示す。光検出センサ60は、受光素子61と、信号線62を有する。受光素子61は、光信号を電気信号に変換する、一例としてフォトダイオードである。受光素子61は光が当たる面が分割されており、分割受光面611と612を有する。分割受光面611は、分割受光面612よりも、主走査方向の幅が小さい。
そして信号線62は、分割受光面611からの信号を出力する信号線621と、分割受光面612からの信号を出力する信号線622とを有する。
図10(B)は、分割受光面611から分割受光面612に向かう方向にレーザー光が走査された時の、信号出力を示したグラフである。走査方向に幅の狭い分割受光面611から、分割受光面612へ向かう方向にレーザー光が走査されたときのそれぞれの信号出力が示されている。図10(B)に示されるように、レーザー光の走査が行われると、各分割受光面を通過する時間に応じた幅のパルス信号が出力される。このように、パルス信号によって、受光面を光が通過したタイミングを検出できる。
図10(C)は、図10(B)で示した二つの信号の交差タイミングに基づいて、図10(C)に示すような信号を出力することで、レーザー光がフォトダイオード上を走査したときの、パルス信号波形が取得できる。
一つのフォトダイオードに対して入射される光量が変わることにより、パルス信号の出力信号値の絶対値が変わると、同じタイミングで受光素子が走査されても、受光面を光が通過したタイミングがずれて検出されてしまう可能性がある。したがって、入射光量の変動が大きい場合などは、図10(C)のように二つの信号の交差タイミングを用いた方がより精度良く検出できる。
なお、ここでは、受光面が二分割された分割受光面を有する光検出センサについて述べたが、これに限定されず、例えば受光面が分割されていなくてもよい。その場合は図10(B)のように、出力信号値が所定の閾値を超えた時点を、受光面を光が通過したタイミングを検出できる。
以上説明した二次元走査装置を車両に搭載した場合の例について述べる。図11は、表示装置をHUDとして車両に搭載した際の表示例である。代表的な使用例は、観察者3の視界に自動車の速度や走行距離、行き先表示等のナビゲーション情報等を表示するといったものである。また近年では、運転上の安全面を高める目的で、HUDの画像表示を現実物体に重畳させること、すなわちAR(AUGMENTED REALITY)重畳する使用例が求められてきている。
例えば、図11に示すように、運転時に観察者3が認知すべき対象物である車両D1、境界線D2に対して、HUDにより強調表示等の表示AR1やAR2をAR重畳することで、観察者3の視覚的認知を誘導することができる。このようなAR重畳表示を実現する場合など、今後より大きな画像サイズで正確な位置に画像表示がされることが望まれる。しかし、光偏向装置13による二次元走査で画像形成を行う際、環境温度や経年変化によって画像サイズや、画像形成位置が変動してしまい、所望の画像が得られないという課題がある。
図12は、ミラー130の駆動電圧に対する感度の経年特性の一例を示したものである。
ミラー130として一例としてMEMSミラーを用いた際には、MEMSミラーを駆動する駆動電圧に対するミラー130の偏向角度(MEMSミラーの駆動電圧に対する偏向角感度)は環境温度や経年変化により変化する。
つまり図12(A)に示されるように、MEMSミラーに駆動する駆動電圧が一定の場合、初期状態T1に対し、経年時T2でミラー130の偏向角感度が下がる。その結果、図12(B)に示されるように、初期状態T1の虚像45の大きさW1よりも、経年時T2の虚像45の大きさW2が小さくなってしまう。ここでは、副走査方向の画像サイズが変動する例を示したが、副走査方向に限らず主走査方向にも画像サイズの変動は生じる。
また、環境温度や経年変化により光偏向装置13や光源装置11の内の各光源の固定状態が二次元走査面内上で変動する場合、スクリーン15上において形成される中間像25の画像形成位置が変動し、最終的に観察者3が目視する虚像45の画像形成位置が変動してしまう。また、赤、青、緑の各色の画像形成位置がそれぞれ独立に変動する場合は、各色で描画される画像が空間的にずれるため、色づいた画像が視認されることになる。
図13は、第1の実施形態に係る補正処理の構成図である。表示画像領域15R1、非画像領域15R51、15R52、二次元走査領域15R3、スクリーン15の光学的な有効領域15R4、受光素子61A,61B(第1、第2の光検知部、および第1、第2の検知領域の一例)、第一の検知用画像領域G1及び第二の検知用画像領域G2を表したものである。L1は、光偏向装置13による二次元走査のスクリーン15上における主走査振幅中心、L2は、光偏向装置13による二次元走査のスクリーン15上における副走査振幅中心である。受光素子61A,61Bが照射光を検知する第1、第2の検知領域は、受光素子61A,61Bそれぞれの領域と一致するが、受光素子61A,61Bそれぞれの領域よりも小さくても良い。
図13に示すように、表示画像領域15R1の外側にまで二次元走査領域15R3を広げ、その表示画像領域15R1の外側の走査領域である非画像領域15R51および15R52に受光素子61Aおよび61Bを配置する。受光素子61Aおよび61Bは、主走査方向において互いに離れて配置される。
非画像領域15R51および15R52は、表示画像領域15R1と重なり合っていないが、主走査方向および副走査方向において表示画像領域15R1と重なるように配置される。これにより、表示画像領域15R1を可及的に大きくすることができる。
また、受光素子61A、61Bの副走査方向両端部のうち、下端部を含む所定領域でレーザー光の点灯がされる第一の検知用画像領域G1及び第二の検知用画像領域G2を設ける。
受光素子61Aと61Bは副走査方向において同じ位置に配置されており、検知用画像領域G1とG2も副走査方向において同じ位置に配置されている。
また検知用画像領域G1、G2はそれぞれ、主走査方向の幅が受光素子61Aおよび61Bの主走査方向の幅よりも大きく、検知用画像領域G内を走査するレーザー光が受光素子61の受光面を主走査方向に通過することにより、受光素子61は走査光の走査タイミングを検知できる。
受光素子61上でレーザー光の点灯が行われるため、受光素子61から走査状態に関わる受光信号を取得することができる。この走査状態に関わる信号を用いて、光偏向装置13の駆動や光源部の発光タイミングを制御することで、画像形成位置、画像サイズの調整を行う。走査状態に関わる信号とは、一例として、受光素子61を通過する時間間隔や受光素子61を通過した走査線の本数などである。
このとき、第一の検知用画像領域G1及び第二の検知用画像領域G2での光が表示画像領域15R1に漏れないように、表示画像領域15R1は一定間隔離れていることが望ましく、また、表示画像領域15R1は、スクリーン15の光学的な有効領域15R4以下の大きさであることが望ましい。なお、第一の検知用画像領域G1と第二の検知用画像領域G2とを区別する必要がないときは、検知用画像領域Gと呼ぶことがある。
なお検知用画像領域Gに形成される検知用画像は、制御したい内容に応じて変えてもよい。また所定の走査フレーム間隔で形成してもよいし、特定の条件の満たす場合に形成してもよい。また、全光源を点灯させた画像でもよいし、特定の光源を点灯させた画像でもよく、走査フレーム毎に点灯させる光源を変えることもできる。
図14は、第1の実施形態に係るスクリーンのホルダの正面図である。図15は、第1の実施形態に係るスクリーンのホルダの斜視図である。図16は、図14における光路の説明図である
ホルダ121は、点線で示されるスクリーン15を保持する。光検出センサ60A,60Bはホルダ121に設けられている。光検出センサ60A,60Bは、受光素子61A,61Bを有しており、受光素子61A,61Bはそれぞれ、検知用画像G1,G2が受光される位置に設けられている。受光素子61A,61B、および検知用画像G1,G2は、それぞれ、光軸方向においてスクリーン15と重なるように配置されている。そして図14の紙面手前側から奥側に向かって走査光が開口部122を通って出射される。このように、一例として開口部122の形状により表示画像領域15R1の形状が決定可能である。
ホルダ121には、スクリーン15よりも光路の上流側に、光偏向装置13が走査する走査光の一部を遮蔽する遮蔽領域の一例として遮蔽部材74が一体的に設けられており、遮蔽部材74の内縁に、走査光を透過させる開口部122が形成されている。
遮蔽部材74は、検知用画像G1,G2での走査光がスクリーン15の光学有効領域に入らないように、形状が定められる。また、遮蔽部材74は、検知用画像G1,G2での走査光が透過しないように、黒塗り加工などを用いて、光を吸収もしくは、反射するように形成されている。図16における74Aは、検知用画像G1に含まれる照射光のうち、遮蔽部材74により遮蔽される照射光を示す。
すなわち、遮蔽部材74は、画像領域15R1と第1、第2の検知領域(第一、第二の受光素子)61A,61Bの間における光偏向部13が走査する照射光を遮蔽するように設けられており、これにより、画像領域15R1と第1、第2の検知領域61A,61Bの間における光偏向部13が走査する照射光が、迷光として画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
また、遮蔽部材74は、第1、第2の検知領域61A,61Bよりも光路の下流側に配置され、検知領域61A,61Bを覆う領域を含む。これにより、第1、第2の検知領域61A,61Bにおける光偏向部13が走査する照射光が、画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
遮蔽部材74は、スクリーン15よりも光路の上流側に配置され、スクリーン15の一部を覆う。これにより、画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光が、スクリーン15および画像領域15R1に侵入することを抑制できる。
なお、遮蔽部材74は、必ずしもホルダ121と一体的に設けられていなくてもよく、偏向装置13の光路下流側の任意の箇所に設けられてもよい。
また、遮蔽部材74に代えて、スクリーン15における画像領域15R1と第1、第2の検知領域61A,61Bの間における光偏向部13が走査する照射光が入射する部分を、反射および透過しないように構成することにより、遮蔽領域としてもよい。
図17は、図14に示したホルダの変形例にかかる光路の説明図である。図17(A)に示すように、遮蔽部材74は、光路の上流側に向けて延びる左側壁部740L、右側壁部740Rを備え、左側壁部740L、右側壁部740Rは、図中X方向において、第一の受光素子61Aの両端側に配置される。図示を省略しているが、第二の受光素子61Bの両端側にも左側壁部、右側壁部を配置するとよい。
図17(B)に示すように、左側壁部740L、右側壁部740Rの光路の上流側端部740LF、右側壁部740RFは、それぞれ、第一の受光素子61Aの表面よりも、光路の上流側に配置されている。図17(B)では、第一の受光素子61Aの表面により反射される反射光G1Lが、右側壁部740Rの内壁740RIにより遮蔽される。これにより、第一受光素子61Aの表面により反射される反射光G1Lが迷光となり、スクリーン15および画像領域15R1に侵入することを抑制できる。内壁740RIは、検知領域(受光素子)61よりも光路の上流側に配置され、検知領域61で反射された反射光G1Lを遮蔽する領域の一例である。
図18は、図14に示したホルダの第2の変形例である。
本変形例では、スクリーン15は、第1走査方向および第2走査方向において、第一、第二の受光素子61A,61B(第1、第2の検知領域)および検知用画像G1,G2と重なり、かつ光軸方向において、第一、第二の受光素子61A,61B(第1、第2の検知領域)および検知用画像G1,G2と重ならない形状に形成されている。
すなわち、第一、第二の受光素子61A,61B(第1、第2の検知領域)および検知用画像G1,G2は、光軸方向において、スクリーン15の光学有効領域と重ならない。
このような構成により、遮蔽部材74が無い場合でも、第1、第2の検知領域(第一、第二の受光素子)61A,61Bにおける光偏向部13が走査する照射光、および画像領域15R1と検知領域61A,61Bの間における光偏向部13が走査する照射光が、迷光として画像領域15R1に侵入することを抑制できるが、遮蔽部材74を設けることにより、確実に抑制することができる。
図19は、図14に示したホルダの第3の変形例である。図20は、図19における光路の説明図である。
ホルダ121には、第1、第2のミラー65A,65Bがそれぞれ、検知用画像G1,G2が受光される位置に設けられている。第一、第二の受光素子61A,61Bは、第1、第2のミラー65A,65Bがそれぞれ反射した反射光をそれぞれ受光する位置に配置される。
これにより、第一、第二の受光素子61A,61Bをスクリーン15から空間的に離れた位置に配置することができて、第1、第2のミラー65A,65Bにおける光偏向部13が走査する照射光が、迷光として画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
そして、第2の変形例では、第1、第2のミラー65A,65Bが第1、第2の検知領域に相当し、遮蔽部材74は、画像領域15R1と第1、第2の検知領域65A,65Bの間における光偏向部13が走査する照射光を遮蔽するように設けられており、かつ、第1、第2の検知領域65A,65Bよりも光路の下流側に配置され、第1、第2の検知領域65A,65Bを覆う領域を含む。
これにより、第1、第2の検知領域65A,65Bにおける光偏向部13が走査する照射光、および画像領域15R1と第1、第2の検知領域65A,65Bの間における光偏向部13が走査する照射光が、迷光として画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
図21は、光源の出力の説明図である。
図21(A)は、表示する画像情報に基づき点灯幅Wの間で常時光源装置11を点灯させる点灯条件であり、いわゆるCW点灯条件である。図21(B)は、表示する画像情報に基づく点灯幅Wの間で時間的に光源装置11の点灯、消灯を繰り返す点灯条件である。図21(B)を用いた場合、図21(A)の場合と比較して画像の明るさを暗くすることができる。
図21(C)、図21(D)は、それぞれ、図21(A)、図21(B)に比べて、光源装置11を点灯させるときの照射光の光量が小さい状態を示す。
これらの点灯条件を使い分けることにより表示画像の明るさのダイナミックレンジを広げることができる。
本実施形態では、光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させて画像を形成するときには、図21(A)〜(D)に示すような複数の点灯条件を、表示したい画像の明るさや画像情報に応じて、使い分ける。図21(A)、図21(B)図21(C)、図21(D)の順で平均光量は小さくなる。
一方、光偏向部13が検知領域(受光素子)61で光源装置11を点灯させるときには、図21(A)や図21(C)に示したようなCW点灯を用いる。また、検知領域61の最適光量に合わせて、光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させるときの光量より小さい光量で、光源装置11を点灯させる。
すなわち、光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させて画像を形成するときと、光偏向部13が検知領域61で光源装置11を点灯させるときとで、点灯条件を異ならせる。これにより、画像を形成するときの点灯条件によらず、精度のよい画像制御が可能になる。また、検知領域61の特性によらず、表示画像の明るさのダイナミックレンジを広げることができる。
また、検知領域61での光量を画像領域15R1内での光量よりも小さくすることにより、検知領域61での照射光が、画像領域15R1に侵入しても視認しにくくなり、画像品質が低下することを抑制できる。
表示画像の最適な明るさは、表示装置100の使用環境で異なり、日中と夜間では大きな差になる。このため、光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させて画像を形成するときの平均光量のレンジ(最大平均光量と最小平均光量の範囲)を、光偏向部13が検知領域61で光源装置11を点灯させて検知領域61の最適光量へ調整するときの光量のレンジより大きくすることで、使用者にとって視認性のよい画像表示を実現することができる。かつ、検知領域61での照射光が、画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させて画像を形成するときと、光偏向部13が検知領域61で光源装置11を点灯させるときの点灯条件の違いは、上記した限りではなく、例えば、後者の場合、図21(B)や図21(D)のようなパルス状の点灯を行い、前者の場合、図21(A)や図21(C)のようなCW点灯であってもいい。あるいは、双方とも図21(A)や図21(C)のようなCW点灯でありながら、光源出力が異なっていてもいい。
また、光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させて画像を形成するときと、光偏向部13が検知領域61で光源装置11を点灯させるときの間隔は、点灯条件の設定に必要な時間分の間隔を空けることが望ましい。このような間隔を設定することで、所望の点灯条件が実現できる。
図22は、走査位置検出についての説明図である。
図22(A)は、受光素子61上でラスタースキャンが行われている様子を示している。図22(B)は、二次元走査を行っているときの、副走査方向の走査位置の時間的な変化を示したものである。図22(C)は、第二の検知用画像領域G2により、受光素子61から得られる受光信号を示したものである。
図22(A)に示されるように受光素子61上でラスタースキャンが行われており、受光素子61を走査光が通過するたびに、図22(C)のように受光信号を得られる。このため、検知用画像領域Gをスキャンする時間の間に得られた受光信号の回数をカウントすることにより、受光素子61を通過する走査線の本数をカウントすることができる。副走査方向の画像調整は、第一の検知用画像領域G1,G2それぞれの点灯領域での点灯により検出される走査線受光本数に基づき行われる。
また、ここでは詳細は説明しないが、受光素子61をレーザー光が通過する時間タイミングを検出できることから、主走査方向の画像サイズや画像位置の制御、主走査方向の駆動に関わる二次元偏向素子の駆動パラメータの制御を行うこともできる。
図23は、走査位置検出の分解能についての説明図である。
図23(A)では、所定の主走査位置に検知用画像領域G2及び第二の受光素子61Bが配置されており、この時、第二の受光素子61Bで受光される走査線630の本数は、第二の受光素子61Bと検知用画像領域G2内での走査線630の軌跡の重なりから4本である。
図23(B)は、図23(A)の状態から図中−Y’方向に画像位置変動が起きた状態を表している。この時、第二の受光素子61Bで受光される走査線630の本数は、5本である。
第二の受光素子61Bで受光される走査線630の本数に基づき、走査状態を検出する場合、図23(A)から図23(B)の状態に至るまで画像位置変動は検出できず、図23(B)で検出される画像位置ずれ量は、図中ΔYAである。
図23(C)は、検知用画像領域G2及び第二の受光素子61Bが、図23(A)より主走査方向の端部側に配置されており、この時、第二の受光素子61Bで受光される走査線630の本数は、4本である。
図23(D)は、図23(C)の状態から図中−Y’方向に画像位置変動が起きた状態を表している。この時、第二の受光素子61Bで受光される走査線630の本数は5本であり、検出される画像位置ずれ量は、図中ΔYCである。
両者を比較した場合、ΔYAよりΔYCの方が大きくなっている。すなわち、検知用画像領域G2及び第二の受光素子61Bが、主走査方向の端部側に配置されるほど、検出分解能が悪く、画像品質が劣化してしまうことがわかる。
これは、主走査方向の端部側ほど副走査方向の走査線630の粗密差が大きいためである。画像サイズの検出分解能も同様の考え方であり、検知用画像領域G及び受光素子61が、主走査方向の端部側に配置されるほど、検出分解能が悪く、画像品質が劣化してしまう。
このことから、受光素子61の配置は、主走査方向の端部から一定距離離したほうが画像制御上望ましい。また、検知用画像領域Gが大きいほど迷光の光量が大きくなり、利用者に視認されやすくなることから、検知用画像領域Gは、その領域内に受光素子61の一部を含み、さらに、主走査方向の端部から分離されていることが望ましい。これにより、視認性のよい画像表示を実現しながら、画像領域15R1を拡大することができる。
図24は、スクリーンを成形するための樹脂の注入方向を示す図である。
図24(A)において、ゲートから矢印A方向に樹脂を注入することにより、スクリーン15は成形される。
図24(B)は、図23(A)に示すB位置の断面における副走査位置と複屈折指標の関係を示す。
図24(B)に示すように、樹脂の注入方向上流側では、樹脂流動特性に従って内部歪が発生し、その結果、スクリーン15の光学性能として、複屈折が発生しやすい。また、樹脂の成型部品の4隅部分で、複屈折が発生しやすい。
複屈折性能が悪いスクリーン15の一部を透過した光は、それ以外の領域と比較して偏光状態が崩れてしまう。その結果、スクリーン15以降の自由曲面ミラー30やフロントガラス50の反射特性が変化し、輝度低下や色調整の不具合が発生する。
複屈折はこのような画像品質の低下を生じさせるものの、相対的に走査状態の検出に対しての影響度は低い。
そこで本実施形態では、画像領域15R1は樹脂の注入方向下流側かつ成型部品の4隅部分を避けた部分に多く設け、検知領域61は樹脂の注入方向上流側および成型部品の4隅部分に設ける。
すなわち、検知領域61が、画像領域15R1よりも、複屈折性が大きい領域に配置されることにより、複屈折性が大きいことに起因して画像品質が低下することを抑制できるとともに、画像領域15R1を拡大することができる。
図25は、第1の実施形態に係る機能ブロック図である。制御部としての制御装置17は、画像調整部171、外部画像入力部172、画像処理部173、検知用画像生成部174を有する。制御装置17の各機能構成は、図2に示したCPU1002、ROM1003、FPGA1001、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像調整部171は、受光素子61から出力される受光信号に基づき、初期状態からの画像形成位置の変動や、画像サイズの変動を演算する。
調整信号生成部1711は、画像形成位置に所定以上の変動が確認された場合は、光源装置11の発光タイミングを調整することで画像形成位置を調整するため、調整信号を光源装置制御部1712へ出力する。
また、調整信号生成部1711は、画像サイズに所定以上の変動が確認された場合は、偏向装置13の偏向角を調整することで画像サイズを調整するため、調整信号を光偏向装置制御部1713へ出力する。
光源装置制御部1712は、駆動信号により光源装置11を駆動制御する。光偏向装置制御部1713は、駆動信号により光偏向装置13を周期的に駆動制御する。
外部画像入力部172は、画像形成用の画像データを画像処理部173に出力する。なお画像入力部172は、ユーザに呈示すべき画像である表示画像を形成するための画像データを画像処理部173に入力するが、ユーザに呈示すべき画像の例としては、表示装置100を自動車のHUDに搭載した場合、自動車の情報(速度、走行距離等の情報)や、外部ネットワークから自動車外部の情報(GPSからの位置情報、ナビゲーションシステムからの経路情報または交通情報等)があるがこれに限られず、テレビ放送やインターネット、または記録メディアから読出した画像再生信号に基づく画像等でもよい。
画像処理部173は、これらの画像データに基づいて光源装置11の発光タイミング、発光強度(発光パワー)等の駆動データを生成する。生成された駆動データは、光源装置制御部1712に入力される。なお画像処理部173は、ユーザに呈示すべき画像を形成するための画像データに基づき、一例としてレーザーの発光タイミング、発光強度(発光パワー)等、光源装置11の駆動データを生成する。生成された駆動データは、光源装置制御部1712に出力される。
画像処理部173は、一例として画像入力部172から入力された画像データが動画の場合は、動画を構成する各フレーム、つまり動画に含まれる一画面分の各画像、に基づき走査フレーム画像を形成して順次虚像45を表示するよう、駆動データを生成する。例えば、動画の1フレームを、連続する2周期分の走査フレーム画像を使って表示させる等してもよい。
光源装置制御部1712はその駆動データと調整信号生成部1711からの調整信号に基づいて、光源装置11を発光制御(点灯制御)する。
検知用画像生成部174は、受光素子61に受光させるために形成する検知用画像の画像データを画像処理部173に出力する。
図26は、図13に示した構成図のレイアウトを説明する図である。
第1、第2の受光素子(第1、第2の検知領域)61A、61B、および第1、第2の検知用画像領域G1、G2が、画像領域15R1の外側に配置される場合、二次元走査領域15R3に対して画像領域15R1の割合が小さくなるため、特に機械的な制約によって最大走査領域が制限されるMEMSミラーを光偏向装置13に用いた場合、画像サイズを大きくすることが難しい。
そこで、本実施形態では、第1、第2の受光素子(第1、第2の検知領域)61A、61B、および第1、第2の検知用画像領域G1、G2の少なくとも一部が、画像領域15R1の主走査方向の最大幅MAX1と副走査方向の最大幅MAX2で形成される領域(図中点線で囲まれた領域)に含まれる。
すなわち、第1、第2の受光素子(第1、第2の検知領域)61A、61B、および第1、第2の検知用画像領域G1、G2は、第1走査方向および第2走査方向において、画像領域15R1と重なる。これにより、走査領域15R3内において、受光素子(検知領域)61および検知用画像領域Gのみが占める領域を低減し、画像領域15R1の割合を大きくすることができる。
また、本実施形態では、画像領域15R1の主走査方向の幅が、副走査方向にわたって変化する。具体的には、第1、第2の検知用画像領域G1、G2が配置される副走査方向の位置での画像領域15R1の主走査方向の幅は、第1、第2の検知用画像領域G1、G2が配置されない副走査方向の位置での画像領域15R1主走査方向の幅より小さい。これらの副走査方向の位置で表示する画像を、情報種類や、外界の道路状況に応じて適切に設定することで、表示したい情報に基づいた、有効な画像領域の拡大が可能となる。
図27は、図13に示した補正処理の構成図の変形例である。図11に示したように、自車走行車線におけるAR重畳の表示対象は、遠近感を考慮した場合、画像上部に近づくほど主走査における画像中心に近づくこと。そこで、画像領域15R1をこれに基づいて設け、画像表示の必要性が低い領域に第1、第2の検知用画像領域G1、G2を設けることで、遠近感に基づいた画像領域の拡大が可能になる。
図28は、図13に示した補正処理の構成図の第2の変形例である。
画像領域15R1は、AR重畳領域15ARとナビゲーション情報表示領域15NAを含み、下端部において、主走査方向の幅がもっとも狭く形成されている。
ナビゲーション情報表示領域15NAでは、自車の速度、目的地までの走行距離、交差点名等の運転に関わる文字情報や、警告灯などの自車情報等が表示される。このような情報の表示は、AR重畳領域15ARとは異なり、主走査方向の画像幅を拡大する必要性は低い。一方AR重畳領域15ARは、図11に示したように、特に主走査方向の画像領域幅の拡大が必要となる。
AR重畳領域15ARの副走査方向の幅は、前方車両にAR重畳表示することを考えると、ナビゲーション情報表示領域15NAの副走査方向の幅より広く設定される必要がある。例えば、AR重畳領域15ARの副走査方向の幅を、利用者の目を起点として2.5度程度に設定しておくと、20M〜100M先の前方車両にAR重畳表示をすることが可能になり、運転上の安全面を向上することができる。一方、ナビゲーション情報表示領域15NAの副走査方向の幅は、表示内容の性質上あまり大きな幅は必要がない。
このような条件を基に画像領域15R1内にAR重畳領域15ARとナビゲーション情報表示領域15NAを配置し、画像表示の必要性が低い領域に第1、第2の検知用画像領域G1、G2を設けることで、AR重畳表示の実用性に基づいた画像領域の拡大が可能になる。
図29は、副走査方向における走査画角の時間変化を示す図である。
理想的には時間に対して走査画角が線形関係になっていることが望ましいが、副走査方向の振幅端部付近は、材料特性により振幅中心付近と感度が一致せず、図29(A)におけるNL1,NL2に示すように、非線形な特性となってしまう場合がある。
図29(B)は、線形領域のみで画像形成した場合、図29(C)は、非線形領域を含んで画像形成した場合を示す。図29(C)の場合は、走査線間隔に粗密が生じ、画像が潰れてしまう。このように非線形領域では、画像品質の低下が生じるものの、相対的に走査状態の検出に対しての影響度は低い。
そこで本実施形態では、画像領域15R1は画像品質が良好な線形領域に設け、第1、第2の検知用画像領域G1、G2は非線形領域を含むように設ける。これにより、視認性のよい画像表示を実現しながら、画像領域を拡大することができる。
図30は、図28に示した構成図のレイアウトを説明する図である。
図中、L100は、副走査方向における二次元走査領域15R3の100%の範囲であり、L50は、副走査方向における二次元走査領域15R3の中心から50%の範囲である。
画像サイズの検出分解能、副走査方向の走査画角の線形性を考慮し、本実施形態では、副走査方向における二次元走査領域15R3の端部に近い位置に第1、第2の検知用画像領域G1、G2を配置し、画像領域15R1はそれ以外の領域に多く配置する。図30に示すように、L50の範囲外に第1、第2の検知用画像領域G1、G2を配置することが望ましい。
図31は、図13に示した補正処理の構成図の第3の変形例である。
一つの受光素子61、及び一つの検知用画像領域G1を配置した場合、受光素子61及び検知用画像領域G1が二次元走査領域15R3の副走査方向における端部に近いほど、画像サイズの検出分解能が高まり、高精度な画像サイズ制御が可能となる。
ここで、受光素子61Bで受光される走査線630の本数の増減量△NA=1となるときの光偏向装置13におけるMEMSミラーの副走査方向での振り角の変動率を、画像サイズの検出分解能(%/本)と定義する。
図中、HAは、副走査方向における振幅中心を基準とした受光素子61の端部高さを示す。
図32は、図31における画像サイズの検出分解能を説明する図である。高品質な画像表示を実現するためには、画像サイズの検出分解能を1.0%/本以下とする必要がある。このような検出分解能が得られるHAで規定される副走査方向の位置に、受光素子61及び検知用画像領域G1を配置することで、視認性のよい画像表示を実現しながら、画像領域を拡大することができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る光走査装置100は、光源11から照射される照射光を、第1走査方向と、第1走査方向に直交する第2走査方向とに走査する光偏向部13を備え、光偏向部13が照射光を走査する走査範囲15R3に含まれる画像領域15R1内で、画像情報に基づき光源11を点灯させて画像を形成するとともに、光偏向部13が画像領域15R1外の検知領域(受光素子)61を走査するときに光源11を点灯させ、光偏向部13が検知領域61を走査するときに、照射光を検知する光検知部61を備え、画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光を遮蔽する遮蔽領域74を設けた。
これにより、画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光が、画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
光走査装置100は、画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光を遮蔽する遮蔽部材74を設けることにより、簡単な構成で、画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光が、画像領域15R1に侵入することを抑制できる。
光走査装置100は、光偏向部13により照射光が走査されるスクリーン15を備え、スクリーン15上の画像領域15R1内で画像を形成し、遮蔽部材74は、スクリーン15よりも光路の上流側に配置され、スクリーン15の一部を覆う。
これにより、画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光が、スクリーン15の画像領域15R1に侵入することを抑制できる。
なお、遮蔽部材74に代えて、スクリーン15における画像領域15R1と検知領域61の間における光偏向部13が走査する照射光が入射する部分を、反射および透過しないように構成することにより、遮蔽領域としてもよい。
遮蔽部材74は、検知領域61よりも光路の下流側に配置され、検知領域61を覆う領域を含む。これにより、検知領域61における光偏向部13が走査する照射光が、画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
遮蔽部材74は、検知領域61よりも光路の上流側に配置され、照射光が検知領域61で反射された反射光G1Lを遮蔽する領域740RIを含む。これにより、検知領域61Aの表面により反射される反射光G1Lが迷光となり、スクリーン15および画像領域15R1に侵入することを抑制できる。
検知領域61は、第1走査方向および第2走査方向において、画像領域15R1と重なる。これにより、走査領域15R3内において、検知領域61のみが占める領域を低減し、画像領域15R1の割合を大きくすることができる。
光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させるときの照射光の光量と、光偏向部13が検知領域61で光源装置11を点灯させるときの照射光の光量が異なる。
これにより、検知領域61での光量を画像領域15R1内での光量よりも小さくして、検知領域61での照射光が、画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
光偏向部13が画像領域15R1内で画像情報に基づき光源装置11を点灯させるときの照射光の光量のレンジが、光偏向部13が検知領域61で光源装置11を点灯させるときの照射光の光量のレンジより大きいことにより、画像品質を向上しつつ、検知領域61での照射光が、画像領域15R1に侵入して画像品質が低下することを抑制できる。
スクリーン15は樹脂により成形され、検知領域61は、画像領域15R1よりも、複屈折性が大きい領域に配置される。これにより、複屈折性が大きいことに起因して画像品質が低下することを抑制できる。
以上、各実施形態に係る画像形成装置について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1 表示システム
100 表示装置(光走査装置)
10 画像形成ユニット
11 光源装置(光源)
12 ユニット筐体
13 光偏向装置(光偏向部)
15 スクリーン
15R1 表示画像領域
15R3 二次元走査領域(走査範囲、走査領域)
G 検知用画像領域(照射領域)
G1 検知用画像領域(第一の照射領域)
G2 検知用画像領域(第二の照射領域)
17 制御装置(制御部)
25 中間像
30 自由曲面ミラー(結像光学系)
45 虚像
50 フロントガラス(反射部材)
61 受光素子(光検知部、検知領域)
61A 第一の受光素子(第1の光検知部、第1の検知領域)
61B 第二の受光素子(第2の光検知部、第2の検知領域)
65A 第1のミラー(第1の検知領域)
65B 第2のミラー(第2の検知領域)
74 遮蔽部材(遮蔽領域)
90 筐体
121 ホルダ
122 開口部
特開2018‐005007号公報

Claims (11)

  1. 光源から照射される照射光を、第1走査方向と、前記第1走査方向に直交する第2走査方向とに走査する光偏向部を備え、
    前記光偏向部が前記照射光を走査する走査範囲に含まれる画像領域内で、画像情報に基づき前記光源を点灯させて画像を形成するとともに、前記光偏向部が前記画像領域外の検知領域を走査するときに前記光源を点灯させ、
    前記光偏向部が前記検知領域を走査するときに、前記照射光を検知する光検知部を備え、
    前記画像領域と前記検知領域の間における前記光偏向部が走査する前記照射光を遮蔽する遮蔽領域を設けた光走査装置。
  2. 前記画像領域と前記検知領域の間における前記光偏向部が走査する前記照射光を遮蔽する遮蔽部材を設けた請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記光偏向部により前記照射光が走査されるスクリーンを備え、前記スクリーン上の前記画像領域内で画像を形成し、
    前記遮蔽部材は、前記スクリーンよりも光路の上流側に配置され、前記スクリーンの一部を覆う請求項2記載の光走査装置。
  4. 前記遮蔽部材は、前記検知領域よりも光路の下流側に配置され、前記検知領域を覆う領域を含む請求項2または3記載の光走査装置。
  5. 前記遮蔽部材は、前記検知領域よりも光路の上流側に配置され、前記照射光が前記検知領域で反射された反射光を遮蔽する領域を含む請求項2〜4の何れか記載の光走査装置。
  6. 前記検知領域は、前記前記第1走査方向および前記第2走査方向において、前記画像領域と重なる請求項1〜5の何れか記載の光走査装置。
  7. 前記光偏向部が前記画像領域内で画像情報に基づき前記光源を点灯させるときの前記照射光の光量と、前記光偏向部が前記検知領域で前記光源を点灯させるときの前記照射光の光量が異なる請求項1〜6の何れか記載の光走査装置。
  8. 前記光偏向部が前記画像領域内で画像情報に基づき前記光源を点灯させるときの前記照射光の光量のレンジが、前記光偏向部が前記検知領域で前記光源を点灯させるときの前記照射光の光量のレンジより大きい請求項1〜7の何れか記載の光走査装置。
  9. 前記スクリーンは樹脂により成形され、
    前記検知領域は、前記画像領域よりも、複屈折性が大きい領域に配置される請求項3記載の光走査装置。
  10. 請求項1〜9の何れか記載の光走査装置と、
    前記光偏向部により前記照射光が走査されるスクリーンから投射される投射光を反射する結像光学系と、
    前記結像光学系から反射される反射光を反射する反射部材と、を備え、
    前記結像光学系は、前記投射光を前記反射部材に向けて反射して虚像を結像させる表示システム
  11. 請求項10記載の表示システムを備え、
    前記反射部材は、フロントガラスである移動体。
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