JP2020193724A - ダンパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モーター用リード線やヒーター用リード線をダンパ装置の本体から外部に引き出すことなく外部との電気的接続を可能なダンパ装置を提供する。【解決手段】ダンパ装置は、バッフル2を開閉駆動可能に支持するフレーム3と、フレーム3と結合され、バッフル2の駆動部としてのモーターを収納する駆動部ケース4と、外部との電気的接続を行うコネクタ端子8とモーターとを電気的に接続し、フレーム3に取り付けられる基板7と、フレーム3が備える第1凸部58、59と、駆動部ケース4が備え前記結合の際に第1凸部を受け入れる第1凹部との対で構成される第1位置決め部62と、モーターの端子ホルダが備える第2凸部64と、基板が備え前記結合の際に第2凸部を受け入れる第2凹部66、67との対で構成される第2位置決め部68と、を備える。【選択図】図13

Description

本発明は、冷蔵庫の冷気通路等に配置されて気流の通路の開閉を行うダンパ装置に関する。
冷蔵庫の冷気通路等に配置されるダンパ装置は、通常、モーターとギア輪列を備えたバッフル駆動機構によってバッフルを開閉駆動し、フレームに形成された開口部を開閉する構造である。
従来のダンパ装置においては、バッフルの駆動部であるモーターの外部との電気的接続は、モーター用リード線をダンパ装置の本体から外部に引き出してコネクタでまとめる構造である。また、ダンパ装置が凍結対策としてバッフル側にヒーターを備える構造である場合は、ヒーター用リード線を同様にダンパ装置の本体から外部に引き出してコネクタでまとめる構造である。この種のダンパ装置の従来文献として、例えば特許文献1を挙げることができる。
特開2015−223069号公報
しかしながら、モーター用リード線やヒーター用リード線をダンパ装置の本体から外部に引き出してコネクタでまとめる従来構造では、ダンパ装置を組み立てるときの取り扱いが、前記モーター用リード線やヒーター用リード線が使われていることによって複雑になり、組み立て時間が多くかかる問題がある。更にコストアップの原因にもなる。
そこで、本発明の目的は、モーター用リード線やヒーター用リード線をダンパ装置の本体から外部に引き出すことなく外部との電気的接続を可能し、更にそれに伴う課題を解決することである。
本発明に係るダンパ装置は、バッフルを開閉駆動可能に支持するフレームと、前記フレームと結合され、前記バッフルの駆動部としてのモーターを収納する駆動部ケースと、外部との電気的接続を行うコネクタ端子と前記モーターとを電気的に接続し、前記フレームに取り付けられる基板と、前記フレームと前記駆動部ケースの一方が備える第1凸部と、前記フレームと前記駆動部ケースの他方が備え前記結合の際に前記第1凸部を受け入れる第1凹部との対で構成される第1位置決め部と、前記モーターの端子ホルダと前記基板の一方が備える第2凸部と、前記モータの端子ホルダと前記基板の他方が備え前記結合の際に前記第2凸部を受け入れる第2凹部との対で構成される第2位置決め部と、を備え、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部は、前記結合の際に前記第1位置決め部の係合が先行し、次に第2位置決め部の係合が行われる寸法関係に形成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、外部との電気的接続を行うコネクタ端子と前記モーターとを電気的に接続し、前記フレームに取り付けられる基板を備える。これにより、この基板を介して外部との電気的接続を図ることが可能となるので、前記モーター用リード線やヒーター用リード線をダンパ装置本体から外部に引き出す必要が一層なくなり、ダンパ装置を組み立てるときの取り扱いがし易くなり、組み立て時間を短縮することができる。
また、前記フレームには基板が取り付けられ、前記駆動部ケースにはモーターが収納された状態で、前記フレームと前記駆動部ケースの一方が備える第1凸部と、前記フレームと前記駆動部ケースの他方が備え前記結合の際に前記第1凸部を受け入れる第1凹部との対で構成される第1位置決め部と、前記モーターの端子ホルダと前記基板の一方が備える第2凸部と、前記モータの端子ホルダと前記基板の他方が備え前記結合の際に前記第2凸部を受け入れる第2凹部との対で構成される第2位置決め部と、を備える。そして、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部は、前記結合の際に前記第1位置決め部の係合が先行し、次に第2位置決め部の係合が行われる寸法関係に形成されている。
これにより、前記フレームには記基板が取り付けられ、前記駆動部ケースにはモーターが収納された状態で、前記フレームと前記駆動部ケースを相対移動させて一体化して結合する際に、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部の前記各位置合わせが段階的に進行することになるので、前記フレーム側の前記基板と前記駆動部ケース側のモーターとが適切に位置決めされた結合状態を容易に実現することができる。
本発明は、前記ダンパ装置において更に、前記モーターの端子ホルダが前記第2凸部を備え、前記基板が前記第2凹部を備える、ことが好ましい。
本態様によれば、前記モーターの端子ホルダが前記第2凸部を備え、前記基板が前記第2凹部(位置決め穴)を備えるので、構造簡単にして前記第1位置決め部と前記第2位置決め部による段階的な位置合わせを容易に実現することができる。
本発明は、前記ダンパ装置において更に、前記基板は前記モーターの端子が接続される接続部を有し、前記モーターの端子は、前記第2凸部の突出方向に延在し、前記第2凸部より低い突出寸法である、ことが好ましい。
本態様によれば、前記基板は前記モーターの端子が接続される接続部(半田接続穴)を有し、前記モーターの端子は、前記第2凸部の突出方向に延在し、前記第2凸部より低い突出寸法である。これにより、前記モーターの端子の前記基板の接続部への接続が、前記各位置決め部の段階的な位置決めを経て行われることになるので容易であり、ダンパ装置の組み立て時間を短縮することができる。
本発明は、前記ダンパ装置において更に、前記第2凸部は前記モーターの端子を挟む位置に形成されている、ことが好ましい。
本態様によれば、前記第2凸部は前記モーターの端子を挟む位置に形成されているので、前記モーターの端子の前記基板の接続部への接続を精度良く行うことができる。
本発明は、前記ダンパ装置において更に、前記モーターの端子ホルダの前記第2凸部が突出する方向の反対側に、前記端子ホルダの変形を抑制する変形抑制部を備える、ことが好ましい。
本態様によれば、前記端子ホルダの変形を抑制する変形抑制部を備えるので、前記結合の工程において、前記モーターの端子ホルダに過度な荷重がかかっても、前記変形抑制部の存在により、該端子ホルダの変形や損傷の虞を低減することができる。
本発明は、前記ダンパ装置において更に、前記変形抑制部は前記駆動部ケースに一体に形成されている、ことが好ましい。
本態様によれば、前記変形抑制部は前記駆動部ケースに一体に形成されているので、該変形抑制部の形成が容易である。
本発明は、前記ダンパ装置において更に、前記フレームと前記駆動部ケースはスナップフィット構造により一体に固定されている、ことが好ましい。
本態様によれば、前記フレームと前記駆動部ケースはスナップフィット構造により一体に固定されているので、ねじ等の締結具を必要とせず、その組立が容易である。
本発明のダンパ装置は、モーター用リード線やヒーター用リード線をダンパ装置本体から外部に引き出すことなく外部との電気的接続を可能し、更にそれに伴う課題を解決することができる。
本発明の実施形態1に係るダンパ装置の全体を表す斜視図である。 実施形態1に係るダンパ装置であって、フレームと駆動部ケースとを結合する前の前の状態を表す斜視図である。 実施形態1に係るダンパ装置の駆動部ケースを内部が見える方向から見た斜視図である。 図1からカバーを外した状態、又はカバーを取り付ける前の状態を表す斜視図である。 実施形態1に係るダンパ装置においてモーターの端子と基板が半田接続された状態の要部斜視図である。 実施形態1に係るダンパ装置を表す−Z方向から見た斜視図である。 実施形態1に係るダンパ装置のカバー斜視図である。 実施形態1に係るダンパ装置の基板であって、ヒーター配線と接続され、コネクタ端子を備える状態の斜視図である。 図4のフレームの基板取り付け部分の要部拡大斜視図である。 図5のフレームから基板を外した状態の基板取り付け部分の拡大斜視図である。 実施形態1に係るダンパ装置をフレームに取り付けられる基板を保持する弾性変形部の位置で切断した縦断面図である。 実施形態1に係るダンパ装置においてカバーの抑え部の位置で切断した縦断面図である。 図4の斜視図と同様の状態で、見る角度を変えた要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態2に係るダンパ装置の全体を表す斜視図である。 実施形態2に係るダンパ装置を表す−Z方向から見た斜視図である。 図14からカバーを外した状態、又はカバーを取り付ける前の状態を表す斜視図である。 実施形態2に係るダンパ装置の基板であって、コネクタ端子を備える状態の斜視図である。 実施形態2に係るダンパ装置においてモーターの端子と基板が半田接続された状態の要部斜視図である。 図18の基板取り付け部分を−Z方向から見た要部拡大斜視図である。 実施形態2に係るダンパ装置であって、フレームと駆動部ケースとを結合する前の前の状態を表す斜視図である。 図20のフレームから基板を外した状態の基板取り付け部分を−Z方向から見た要部拡大斜視図である。 図17の基板を−Z方向から見た斜視図である。
以下、本発明に係るダンパ装置について、図1〜図13に表す実施形態1と、図14から図22に表す実施形態2に基づいて詳細に説明する。
ここで、各図において、方向Zは、フレームと駆動部ケースとを結合する際に移動する方向であり、フレームが駆動部ケースに接近移動する方向が−Z方向であり、駆動部ケースがフレームに接近移動する方向が+Z方向である。方向X及び方向Yは、各々が直交し、共に方向Zと直交する方向であり、カバーをフレームに取り付ける際に該カバーを移動する方向が+Y方向である。
[実施形態1]
<ダンパ装置の概略説明>(図1から図8参照)
実施形態1のダンパ装置1は、バッフル2を開閉駆動可能に支持するフレーム3と、フレーム3と結合されて図1に表したように一体となる駆動部ケース4と、を備える。フレーム3と駆動部ケース4との前記結合による一体化(固定)は、フレーム3と駆動部ケースの後述するスナップフィット構造により行われる。
図2はフレーム3と駆動部ケース4とが結合する前の状態を表す。前記結合する前の駆動部ケース4は、図3に表したように、内部にバッフル2を開閉するための駆動部としてのモーター5及びモーター5の回転駆動をバッフル2側に伝達するギア輪列6を収納する。バッフル2はフレーム3に設けられている。バッフル2はギア輪列6を介してモーター5の動力が伝達されて前記開閉駆動が行われる。そして、バッフル2の開閉駆動により冷気等の気流の流路が開閉され、その流れの状態が調整される。
本実施形態のダンパ装置1は、従来のようなモーター用リード線等を無くすために、図4及び図5に表したように、フレーム3に基板7が取り付けられている。基板7のフレーム3への取り付け構造につては後述する。
この基板7には、外部との電気的接続を行うためのコネクタ端子8が、基板7を貫通する状態で基端部9(方向+Z側)において電気的に接続されている。コネクタ端子8は、そのホルダー即ち端子保持部10によって基板7の裏側において保持されている。端子保持部10のZ方向における中央部及び下部(方向−Z側)は、駆動部ケース4の対応する部位(支持部43:図3、図4、図11)に後述するように支持されている。
端子保持部10が駆動部ケース4に支持された状態で、図6に表したように、コネクタ端子8の先端部(方向−Z側)11は、外部との電気的接続を行えるように、駆動部ケース4の外部に露呈する状態で設けられている。
以下、ダンパ装置1の各部の具体的構成を詳細に説明する。
<基板>(図4、図5参照)
本実施形態のダンパ装置1は、図4と図5に表したように、基板7はモーター4の端子12が接続される接続部13を有する。
本実施形態では、端子12は一例として棒形状のピンであり、5つのピンから成り、また基板7の接続部13は一例として貫通穴であり、5つの貫通穴から成る。前記5つのピン即ち5つの端子12が、前記5つの貫通穴即ち5つの接続部13に個別に挿入され、その状態で個別に半田付け14が行われている。
<カバーと基板>(図1、図4、図7参照)
本実施形態のダンパ装置1は、図1と図4に表したように、基板7の接続部13を覆う位置に取り付けられるカバー15を備えている。カバー15は、本実施形態では、図4と図7に表したように、基板7の接続部13を有する面と対向する第1面部16と、基板7の厚みを成す面と対向する第2面部17を有する。言い換えると、カバー15は第1面部16と第2面部17によって略L字形状に形成されている。
カバー15で覆われた状態において、フレーム3の基板7が存在する領域を基板室23と言うことにする。
本実施形態では、カバー15は、第1面部16と第2面部17とが樹脂材料による一体成形で略L字形状に形成されているが、別個に形成した第1面部16と第2面部17を接合等して略L字形状に一体化したものでもよい。尚、カバー15は、ダンパ装置1の求められる仕様に応じてその形状が決定されることになり、略L字形状とは別の形状にしてもよい。
<ヒーターと基板>(図1、図4、図5、図8参照)
本実施形態のダンパ装置1は、図1と図4に表したように、フレーム3は、バッフル2の一面に電気的に発熱するヒーター107を備えている。これにより、ヒーター107を有するダンパ装置1の場合においてもヒーターリード線を無くす構造を容易に実現することができる。
ヒーター107は、図5と図8に表したように、ヒーター配線18によって基板7と電気的に接続されている。具体的には、ヒーター配線18は、基板7の裏面(方向−Z側)において、穴形状の被接続部19(図8)に接続されている。
フレーム3には、ヒーター配線18を通すスリット20が基板室23の近傍位置に設けられている(図5)。スリット20は、フレーム3のカバー15が着脱される側の縁21に一端を開口22させて設けられている。即ち、開口22は、基板7のフレーム3への取付けの際の挿入方向P(+Y方向)に向かって開いている。
スリット20の開口22の存在により、図8に表した、ヒーター配線18が接続された状態の基板7を挿入方向Pに移動させてフレーム3に取り付ける際に、ヒーター配線18も一緒に挿入方向Pに移動させて、開口22からスリット20内に押し入れることができる。
尚、図4に表したように、フレーム3と駆動部ケース4が結合した状態では、スリット20の開口22は、駆動部ケース4側の部材が開口22に嵌ることで、塞がれるように構成されている。
≪基板のフレームへの取り付け構造≫
<弾性変形保持部>(図5、図9〜図11)
本実施形態のダンパ装置1は、図5と図9に表したように、基板7は、コネクタ端子8とモーター5の端子12とを基板7内の配線によって電気的に接続する。これにより、モーター5の外部との電気的接続は、コネクタ端子8(図6参照)を介して行われる構造になっている。
フレーム3は、基板室23に取り付けられた状態の基板7を保持する弾性変形保持部24を備える。本実施形態では、図10と図11に表したように、弾性変形保持部24は、L字形状である。L字形状の弾性変形保持部24は、その先端部25が基板7に形成された穴26(図8と図11参照)に係止して基板7をその位置に保持するスナップフィット構造で構成されている。
言い換えると、弾性変形保持部24は、基板7をフレーム3に取り付ける際の挿入方向P(Y方向)に対して交差する方向(Z方向)に弾性変形するように構成されている。
尚、弾性変形保持部24は、図10と図11においては基板7の表面側(方向+Z側)に配置されているが、基板7の裏面側(方向−Z側)に配置されている構造でもよい。
<コネクタ端子と端子保持部>(図8、図9)
本実施形態のダンパ装置1は、既述の通り、コネクタ端子8を保持し、コネクタ端子8の先端部11をダンパ装置1の外部に露呈した状態(図6参照)で設けられる端子保持部10を備えている。端子保持部10は、図8及び図9に表したように、基板7の裏面に装着されている。そして、その状態で基板7を介してフレーム3に固定されている。
端子保持部10が基板7の裏面に装着されている構造を具体的説明する。端子保持部10は2つの凸部27、28を備える。基板7には穴部29、30が設けられている。端子保持部10は、凸部27、28が基板7の穴部29、30にそれぞれ挿入されて位置決めされ、その位置決めされた状態で基板7との接触面が接着剤等により接着されている。
尚、凸部27、28を穴部29、30に圧入する構造を採用することで、前記接着剤を使わなくすることが可能である。
<ガイドスリット>(図9、図10)
本実施形態のダンパ装置1では、そのフレーム3は基板7を該基板7の面に沿う方向に移動して取り付ける際に前記移動をガイドするガイドスリット31、32を備える。本実施形態では、図9と図10に表したように、ガイドスリット31、32は、弾性変形保持部24を挟んでX方向における両側に配置されている。
<基板のフレームへの取り付け>
本実施形態では、一方のガイドスリット32は、挿入方向Pに移動して挿入される基板7の先端側の対応する部位を下部材34が最初に下側から支持してガイドし、次に他方のガイドスリット31が、挿入される基板7の先端側の対応する部位を下部材33が下側から支持してガイドする。そして、両ガイドスリット31、32の両下部材33、34によって下側から支持されてガイドされた状態で、基板7の先端側の対応する部位が弾性変形保持部24の先端部25の位置に到達する。図10において、符号35はスリット31の上部材、符号36はスリット32の上部材である。
更に基板7が挿入方向Pに移動することで、弾性変形保持部24は弾性変形して先端部25側が上方(+Z方向)に変位し、前記スナップフィット構造による係合が開始する。基板7の前記移動が進んで弾性変形保持部24の先端部25が基板7の穴26に係止することでスナップフィット構造による基板7の保持が完成する。これにより基板7の取付け時の移動を安定してガイドすることができる。またスナップフィット構造により基板7をフレーム3にガタツキなく保持することができる。
<基板受け部>(図9、図10)
本実施形態のダンパ装置1では、図9と図10に表したように、フレーム3は弾性変形保持部24と対を成して基板7を保持する基板受け部37、38を備える。言い換えると、弾性変形保持部24と基板受け部37、38が対を成して両者の間の位置に基板7を弾性的に保持するように構成されている。
本実施形態では、ガイドスリット31、32の一部である下部材33、34が弾性変形保持部24と対を成して基板7を保持する基板受け部37、38を兼ねるように構成されている。
尚、弾性変形保持部24は、基板7の裏面側(方向−Z側)に配置されている構造の場合は、ガイドスリット31、32の一部である上部材35、36が弾性変形保持部24と対を成して基板7を保持する基板受け部37、38を兼ねることになる。
<飛散防止壁>(図4、図5、図10)
本実施形態のダンパ装置1では、図4、図5及び図10に表したように、基板7の周りには、半田粒がモーター5側に飛散することを抑制する飛散抑制壁39を備えている。即ち、フレーム3は、モーター5の存在領域と基板室23とを区画する飛散防止壁39を備えている。
図4に表した状態おいて、モーター5の端子12と基板7の接続部13との半田付け14が行われるが、その際に、半田粒が飛散する。その半田粒がモーター5側に飛散するとモーター5自体及びギア輪列6に影響する。飛散抑制壁39は前記半田粒がモーター5側に飛散することを抑制するものである。
<フレームに切り欠かれた形状の凹部:基板室>(図4、図9、図10)
本実施形態のダンパ装置1では、図9と図10に表したように、フレーム3の基板7が配置される部位は、周囲より切り欠かれた形状の凹部40として構成されている。具体的には、フレーム3のカバー15が着脱される側の縁21の位置を前記周囲の位置として、その縁21よりもカバー15の挿入方向P(図4)に凹んだ凹部40として構成されている。
そして、図4に表したように、凹部40は、カバー15をフレーム3に取り付けることによって覆われる。言い換えると、基板室23はカバー15によって覆われた室となる。
<端子保持部を抑える抑え部:カバー>(図12、図7、図3、図4、図6、図11)
本実施形態のダンパ装置1では、図12に表したように、カバー15は、フレーム3に取り付けられた状態において端子保持部10を駆動部ケース4との間に抑える作用をする抑え部41、42を備えている。
図7に表したように、抑え部41、42は、カバー15の第1面部16と第2面部17とが交わる箇所の内面に設けられている。本実施形態では、樹脂材料による一体成形によって、抑え部41、42は第1面部16と第2面部17と一体に形成されている。
図3、図4及び図11に表したように、駆動部ケース4は、端子保持部10を受け入れて支持する支持部43を備えている。支持部43は、端子保持部10に対応した形状の貫通孔であり、図6に表したように、端子保持部10に保持されたコネクタ端子8の先端部11が、外部との電気的接続を行えるように、駆動部ケース4の外部に露呈するようになっている。支持部43により端子保持部10を安定した状態で取り付けることができる。
<カバーのフレームへの装着構造>(図7、図10)
図10に表したように、フレーム3の基板室23を構成する部位には、Y方向に延設されたガイド溝44、45が設けられている。更にカバー15の先端部46、47(図7)を支える支え部49、50が設けられている。
後述するように、カバー15の先端部46、47はZ方向の高さが異なっているので、支え部49、50も対応して高さ方向(Z方向)の位置が異なって設けられている。ガイド溝44、45及び支え部49、50は、フレーム3と一体成形によって形成されている。
図7に表したように、本実施形態では、カバー15は、第1面部16が一様な高さ(Z方向の)の平面ではなく、異なる2つの高さを持つ面として形成されている。これにより、カバー15の先端部46、47はZ方向の高さが異なっている。
カバー15のフレーム3に取り付ける際の挿入方向Pにおける両サイドにレール51、52を備えている。また、第2面部17の内面であって抑え部41、42より外側の位置に、弾性変形する係止部53、54を備えている。係止部53、54はフレーム3に形成したスリット55、56に係止する。即ち、係止部53、54とスリット55、56とがスナップフィット構造を構成している。
<端子保持部のガタツキ抑制部>(図8)
本実施形態のダンパ装置1では、図8に表したように、端子保持部10と駆動部ケース4との間に配置されて、基板7の抑え部41、42により抑えられた際に変形して潰れることで作用するガタツキ抑制部57を備えている。本実施形態では、ガタツキ抑制部57は、端子保持部10とは別個に作られた四角形状の弾性部材で形成されたOリングである。即ち、ガタツキ抑制部57は端子保持部の外周の全周に設けられている。ここで、ガタツキ抑制部57は、端子保持部の外周の全周に設けずに、一部に設ける構造であってもガタツキを抑制できればよいと言える。
なお、ガタツキ抑制部57は端子保持部10に一体に設けられていてもよい。
<第1位置決め部と第2の位置決め部>(図13、図3、図5)
本実施形態のダンパ装置1では、図13及び図3に表したように、フレーム3が備える2つの第1凸部58、59と、駆動部ケース4が備え前記結合の際に第1凸部58、59を受け入れる2つの第1凹部60、61との対で構成される第1位置決め部62を備えている。本実施形態では、第1凸部58、59は棒形状であり、第1凹部60、61は穴である。
更に、モーター5の端子ホルダ63が備える2つの第2凸部64、65と、基板7が備え前記結合の際に第2凸部64、65を受け入れる2つの第2凹部66、67との対で構成される第2位置決め部68を備えている。本実施形態では、第2凸部64、65は棒形状であり、第2凹部66、67は穴である。また、2つの第2凸部64、65は、モーター5の端子12を挟む位置に形成されている。これにより、モーター5の端子12の基板7の接続部13への接続を精度良く行うことができる。
そして、第1位置決め部62と第2位置決め部68は、前記結合の際に第1位置決め部62の係合が先行し、次に第2位置決め部68の係合が行われる寸法関係に形成されている。
本実施形態では、図5に表したように、モーター5の端子12は、第2凸部64、65の突出方向(+Z方向)に延在し、第2凸部64、65より低い突出寸法に形成されている。即ち、第2位置決め部68の前記係合が開始してからモーター5の端子12が基板7の接続部13の入口に到達するように構成されている。
<フレームと駆動部ケースの結合工程の説明>(図13、図3)
図13に表したように、フレーム3に基板7が取り付けられた状態で、フレーム3を駆動部ケース4に対して相対的にZ方向に移動させて互いに近づける。
(1)先ず、第1位置決め部62を成すフレーム3の第1凸部58、59の先細り形状の先端が、駆動部ケース4の第1凹部60、61に到達し、進入を開始する。その時点で、第2位置決め部68の第2凸部64、65の先端は第2凹部66、67の入口に到達していない。更に前記進入が進むことで、第1位置決め部62による第1段階の位置決めが実行される。
(2)次に、第1位置決め部62による前記第1段階の位置決めが実行された段階で、第2位置決め部68の第2凸部64、65の先細り形状の先端が、第2凹部66、67の入口に到達する。この時点では、前記第1段階の位置決めによってフレーム3と駆動部ケース4は、続く第2位置決め部68による第2段階の位置決めの実行が可能な相対配置になっている。この状態で、第2凸部64、65の先細り形状の先端が、基板7の第2凹部66、67に進入を開始する。その時点で、モーター5の端子12は基板7の接続部13で貫通穴の入口に到達していない。更に前記進入が進むことで、第2位置決め部68による第2段階の位置決めが実行される。
(3)次に、第2位置決め部68による前記第2段階の位置決めが実行された段階で、モーター5の端子12は基板7の接続部13である貫通穴の入口に到達する。この時点では、前記第2段階の位置決めによってモーター5の端子12は基板7の接続部13である貫通穴に進入できる相対配置になっている。
更に前記進入が進むことで、モーター5の端子12が基板7の接続部13である貫通穴に進入した状態になる。これにより、基板7の接続部13でのモーター5の端子12との半田付け14を行える状態になる。
そして、この状態においては、フレーム3と駆動部ケース4がスナップフィット構造により結合されて一体化された状態になる。このスナップフィット構造は、図13、図1、図2に表したように、フレーム3側の4つの弾性係止部70、71、72、73と、それぞれの弾性係止部70、71、72、73が係合する駆動部ケース4側の被係合部80、81、82、83とで構成されている。フレーム3と駆動部ケース4は前記スナップフィット構造により一体に固定されているので、ねじ等の締結具を必要とせず、その組立が容易である。
尚、第1位置決め部62は、フレーム3が第1凸部58、59を備え、駆動部ケース4が第1凹部60、61を備えるという前記構成に換えて、フレーム3が第1凹部を備え、駆動部ケース4が第1凸部を備える構成でもよい。
同様に、第2位置決め部68は、モーター5の端子ホルダ63が第2凸部64、65を備え、基板7が第2凹部66、67を備えるという構成に換えて、モーター5の端子ホルダ63が第2凹部を備え、基板7が第2凸部を備える構成でもよい。
<端子ホルダの変形抑制部>(図3)
本実施形態のダンパ装置1では、図3に表したように、モーター5の端子ホルダ63の第2凸部64、65が突出する方向(+Z方向)の反対側に、端子ホルダ63の変形を抑制する変形抑制部74,75を備えている。更に、変形抑制部74、75は駆動部ケース4の底部に一体に形成されている。
これにより、モーター5の端子ホルダ63に、前記結合の工程で、過度な荷重がかかっても、変形抑制部74、75の存在により、端子ホルダ63の変形や損傷の虞を低減することができる。また、変形抑制部74、75は駆動部ケース4に一体に形成されているので、変形抑制部74、75の形成が容易である。
<実施形態1の作用効果の説明>
(1)本実施形態によれば、バッフル2の駆動部としてのモーター5の端子12が接続される基板7を備えるので、この基板7を介して外部との電気的接続を例えばコネクタ端子8を基板7に接続する等によって図ることが可能となる。これにより、従来のようなモーター用リード線やヒーター用リード線をダンパ装置本体から外部に引き出す必要がなくなる。従って、ダンパ装置1を組み立てるときの取り扱いがし易くなり、組み立て時間を短縮することができる。
(2)基板7はモーター5の端子12が接続される接続部13を有し、ダンパ装置1は接続部13を覆う位置に取り付けられるカバー15を備えている。モーター5の端子12は基板7の接続部13への電気的接続において半田付け14を行うのが通常である。本実施形態によれば、カバー15を外した状態では、基板7の接続部13は外部からアクセス可能な露呈状態になるので、半田付け14の作業を容易に行うことができる。半田付け14の終了後にカバー15を取り付けることで半田付け14の部分を覆うことができ、半田付け14の部分の不用意な損傷を避けることができる。
(3)基板7はフレーム3に固定されているので、フレーム3を駆動部ケース4に結合して組み立てることで、基板7を備える構造を容易に実現することができる。即ち、駆動部ケース4側のモーター5の端子12とフレーム3側の基板7の接続部13とが位置合わせされた状態でフレーム3を駆動部ケース4に結合して組み立てることで、モーター5の外部との電気的接続を基板7を介して容易に実現することができる。
また、ヒーター107を有するダンパ装置1の場合、基板7はフレーム3に固定されているので、ヒーター107と基板7とのヒーター配線18による電気的接続を容易に行うことができる。
(4)スリット20はフレーム3の縁21に一端を開口22させて設けられ、開口22は基板7のフレーム3への取付けの際の挿入方向Pに向かって開いているので、基板7にヒーター配線18を接続した状態で基板7をフレーム3に挿入するように取り付ける際に、ヒーター配線18を開口22からスリット20内に押し込むことでヒーター配線18の取り付け状態における配置を安定させることができる。
更に、その取り付け状態において、基板7とヒーター配線18を電気的に接続する際に生じたヒーター配線18の余分な長さとなる部分は、スリット20と基板7の接続部13との間の領域に集めることが可能となる。これにより、基板7とヒーター配線18の接続作業及びそれに続く基板7のフレーム3への取り付け作業の一連の作業が行い易いという効果が得られる。
(5)カバー15は、基板7の接続部13を有する面と対向する第1面部16と、基板7の厚みを成す面と対向する第2面部17を有する、側面視でL字形状である。これにより、カバー15のフレーム3への取り付けが行い易く、また、基板7の位置する基板室23をすべて覆うことが可能になる。
(6)外部との電気的接続を行うコネクタ端子8とモーター5とを電気的に接続した状態でフレーム3に取り付けられる基板7を備えているので、基板7を介して外部との電気的接続を図ることが可能となる。これにより、従来のモーター用リード線やヒーター用リード線が不要となり、ダンパ装置を組み立てるときの取り扱いが行い易くなり、組み立て時間を短縮することができる。
また、フレーム3は基板7を保持する弾性変形保持部24を備えるので、基板7を弾性変形保持部24によってフレーム3にガタツキなく安定した状態で保持することができる。
また、弾性変形保持部24は、基板7をフレーム3に取り付ける際の挿入方向Pに対して交差する方向に弾性変形するので、基板7をフレーム3に挿入することで、前記弾性変形によりスナップフィット的に基板7を保持した状態を実現することができる。
(7)端子保持部10は、コネクタ端子8の先端部11を外部に露呈した状態で保持すると共に基板7に装着され、基板7を介してフレーム3に固定されているので、基板7及び端子保持部10の両方が、一まとめで、互いに結合された状態の駆動部ケース4とフレーム3に強固に保持された状態を容易に実現することができる。
(8)フレーム3は、弾性変形保持部24と対を成して基板7を保持する基板受け部37、38を備えているので、基板7をガタツキなく安定してフレーム3に取り付けることができる。
(9)フレーム3は基板7を基板7の面に沿う方向に移動して取り付ける際に前記移動をガイドするガイドスリット31、32を備えるので、基板7はガイドスリット31,32によるガイドを受けて所定の位置に容易に取り付けることができる。
また、ガイドスリット31、32の一部は弾性変形保持部24と対を成して基板7を保持する基板受け部31、32を兼ねるので、基板7をガタツキなく安定してフレーム3に取り付けることができる。
(10)モーター5の端子12は基板7への電気的接続として半田付け14を行うのが通常である。その半田付け14の作業の際に半田粒が発生し周囲に飛散する場合がある。
本実施形態によれば、基板7の周りには半田粒がモーター5側に飛散することを抑制する飛散抑制壁39を備えるので、発生した半田粒がモーター5側に飛散することを抑制することができる。
(11)フレーム3の基板7が配置される部位は周囲より切り欠かれた形状の凹部40であり、凹部40を覆うカバー15を備えるので、基板7は凹部40に収容されて囲われ、不用意な接触の虞を回避することができる。
(12)カバー15は端子保持部10を駆動部ケース4との間に抑える作用をする抑え部41、42を備える。言い換えると、カバー15をフレーム3に取り付けた状態においては、カバー15の抑え部41、42が端子保持部10をコネクタ端子8の先端部11を外部に露呈した状態で駆動ケース4側に抑えるので、駆動部ケース4が端子保持部10を介してコネクタ端子8を強固に保持する状態となる。これにより、ダンパ装置を組み立てるときの取り扱いが行い易くなり、組み立て時間を短縮することができる。
(13)端子保持部10と駆動部ケース4との間には抑え部41、42により抑えられた際に変形するガタツキ抑制部57を備えるので、端子保持部10を安定した状態で強固に取り付けることができる。
また、ガタツキ抑制部57を端子保持部10に一体に設けるようにすれば、取り付けが容易であると共に、部品点数を削減することができる。
また、ガタツキ抑制部57は端子保持部10の外周の全周に設けられているので、端子保持部10を一層安定した状態で取り付けることができる。
(14)フレーム3には基板7が取り付けられ、駆動部ケース4にはモーター5が収納された状態で、フレーム3と駆動部ケース4の一方が備える第1凸部(58、59)と、フレーム3と駆動部ケース4の他方が備え前記結合の際に第1凸部(58、59)を受け入れる第1凹部(60、61)との対で構成される第1位置決め部62と、モーター5の端子ホルダ63と基板7の一方が備える第2凸部(64、65)と、モータ5の端子ホルダ63と基板7の他方が備え前記結合の際に第2凸部(64、65)を受け入れる第2凹部(66、67)との対で構成される第2位置決め部68と、を備え、第1位置決め部62と第2位置決め部68は、前記結合の際に第1位置決め部62の係合が先行し、次に第2位置決め部68の係合が行われる寸法関係に形成されている。
これにより、フレーム3には基板7が取り付けられ、駆動部ケース4にはモーター5が収納された状態で、フレーム3と駆動部ケース4を相対移動させて一体化して結合する際に、第1位置決め部62と第2位置決め部68の前記各位置合わせが段階的に進行することになるので、フレーム3側の基板7と駆動部ケース4側のモーター5とが適切に位置決めされた結合状態を容易に実現することができる。
(15)また、モーター5の端子ホルダ63が第2凸部(64、65)を備え、基板が第2凹部(66、67)を備える構成にすることで、構造簡単にして第1位置決め部62と第2位置決め部68による段階的な位置合わせを容易に実現することができる。
(16)基板7はモーター5の端子12が接続される接続部13を有し、モーター5の端子12は、第2凸部(64、65)の突出方向に延在し、第2凸部(64、65)より低い突出寸法であるので、モーター5の端子12の、基板7の接続部13への接続が、前記各位置決め部62.68の段階的な位置決めを経て行われることになるので容易であり、ダンパ装置1の組み立て時間を短縮することができる。
(17)端子ホルダ63の変形を抑制する変形抑制部74、75を備えるので、前記結合の工程において、モーター5の端子ホルダ63に過度な荷重がかかっても、変形抑制部74、75の存在により、端子ホルダ64の変形や損傷の虞を低減することができる。
また、変形抑制部74、75は駆動部ケース4に一体に形成されているので、変形抑制部74、75の形成が容易である。
[実施形態2]
<ダンパ装置の概略説明>(図14から図22参照)
実施形態2のダンパ装置100は、図14と図15に表したように、バッフル2を開閉駆動可能に支持するフレーム3と、フレーム3と結合されて一体となる駆動部ケース4と、を備える。フレーム3と駆動部ケース4との前記結合による一体化(固定)は、フレーム3と駆動部ケースの後述するスナップフィット構造により行われる。
前記結合する前の駆動部ケース4は、図19に表したように、内部にバッフル2を開閉するための駆動部としてのモーター5及びモーター5の回転駆動をバッフル2側に伝達するギア輪列6を収納する。バッフル2はフレーム3に設けられている。バッフル2はギア輪列6を介してモーター5の動力が伝達されて前記開閉駆動が行われる。そして、バッフル2の開閉駆動により冷気等の気流の流路が開閉され、その流れの状態が調整される。
本実施形態のダンパ装置100も、従来のようなモーター用リード線等を無くすために、図16及び図18に表したように、フレーム3に基板7が取り付けられている。
この基板7には、外部との電気的接続を行うためのコネクタ端子8が、基板7を貫通する状態で基端部9(方向+Z側)において電気的に接続されている。コネクタ端子8は、そのホルダー即ち端子保持部10によって基板7の裏側において保持されている。端子保持部10のZ方向における中央部及び下部(方向−Z側)は、駆動部ケース4の対応する部位(支持部43:図16、図19)に支持されている。
端子保持部10が駆動部ケース4に支持された状態で、図15に表したように、コネクタ端子8の先端部(方向−Z側)11は、外部との電気的接続を行えるように、駆動部ケース4の外部に露呈する状態で設けられている。
以下、ダンパ装置100の各部の具体的構成を詳細に説明する。
実施形態2のダンパ装置100は、実施形態1に係るダンパ装置1と部分的な形状の違いがあってもその技術的意義においては基本的に同様の構成である。そこで、実施形態1と異なる構成部分を中心に以下説明する。実施形態1と同様の構成部分については同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。
<カバーにヒーター配線用のスリット>(図14、図16、図17)
本実施形態のダンパ装置100においては、図14と図16に表したように、カバー15は、ヒーター配線18を基板室23内に通すスリット120が設けられている。実施形態1ではフレーム3の縁21にスリット20が形成されているが、本実施形態ではフレーム3にスリットは設けず、スリット120はカバー15に設けられている。
また、本実施形態では、スリット120は、カバー15の縁121に一端を開口122させて設けられ、開口122はカバー15の取付けの際の挿入方向Pの先端側に位置する構成である。
本実施形態によれば、カバー15はヒーター配線18を内部に通すスリット120が設けられており、更にスリット120はカバー15の縁121に一端を開口122させて設けられ、開口122はカバー15の取付けの際の挿入方向Pの先端側に位置するので、カバー15の取り付け及び取り外しが容易である。また、フレーム3にヒーター配線18用のスリットを設けない構造を採用することが可能となる。
≪基板のフレームへの取り付け構造≫
<弾性変形保持部>(図18〜図21)
本実施形態のダンパ装置100では、フレーム3は、基板室23に取り付けられた状態の基板7を保持する弾性変形保持部124を2つ備えている。図18と図19に表したように、弾性変形保持部124は、L字形状である。L字形状の弾性変形保持部124は、その先端部125が基板7の縁に係止して基板7をその位置に保持するスナップフィット構造で構成されている。
言い換えると、弾性変形保持部124は、基板7をフレーム3に取り付ける際の挿入方向U(Z方向)に対して交差する方向(X方向)に弾性変形するように構成されている。基板7をフレーム3に取り付ける際の挿入方向Uは、実施形態1と異なる方向である。
<基板受け部>(図18〜図21)
本実施形態のダンパ装置100では、図18〜図21に表したように、フレーム3は弾性変形保持部124と対を成して基板7を保持する基板受け部137、138をそれぞれ2つ備えている。言い換えると、弾性変形保持部124と基板受け部137、138が対を成して両者の間の位置に基板7を弾性的に保持するように構成されている。
本実施形態では、基板受け部137、138の2つ在る内の一方が先端凸部147、148を備えている。
<基板>
本実施形態では、基板7は、図17に表したように、基板受け部137、138の先端凸部147、148が挿入する受け部157、158が設けられている。この受け部157、158は、基板7の縁から外方に開放された開放穴として形成されている。この開放穴構造により、基板7はフレーム3に取り付けられた状態において、基板7の面に沿って少し移動可能になっている。
図17において、符号160は凹部であり、この凹部160はヒーター配線18を通過させてその位置に保持するためのものである。
<基板のフレームへの取り付け>
ヒーター配線18が接続された状態の基板7を、図21において下方から上方に、即ち挿入方向Uに移動させる。先ず、基板7の縁が2つの弾性変形保持部124の先端部125に到達する。更に基板7を挿入方向Uに移動させると、弾性変形部124は弾性変形して先端部125側が横方向(一方が+X方向、他方が−X方向)に変位する。その後に基板受け部138、138の先端凸部147、148が基板の受け部157、158に係入し始める。これにより、前記スナップフィット構造による係合が開始する。基板7の前記移動が進んで弾性変形保持部124の先端部125を基板7の縁が通過すると同時に、基板7は基板受け部137、138と当接し、スナップフィット構造による基板7の保持が完成する。これにより、基板7をフレーム3にガタツキなく保持することができる。
<端子保持部のガタツキ抑制部>(図22)
本実施形態のダンパ装置100では、図22に表したように、ガタツキ抑制部157は、端子保持部10と一体に形成されている。更に、ガタツキ抑制部157は端子保持部10の外周の全周に設けられている。
尚、ガタツキ抑制部157は、端子保持部10の外周の全周に設けずに、一部に設ける構造であってもガタツキを抑制できればよい。
[他の実施形態]
本発明に係るダンプ装置は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、本実施形態のダンパ装置の使用は、冷蔵庫に限定されない。ただし、本実施例のダンパ装置は、冷蔵庫において特に好ましく用いることができる。
1…ダンパ装置、2…バッフル、3…フレーム、4…駆動部ケース、
5…モーター、6…ギア輪列、7…基板、8…コネクタ端子、9…基端部、
10…端子保持部、11…先端部、12…モーターの端子、13…接続部、
14…半田付け、15…カバー、16…第1面部、17…第2面部、
18…ヒーター配線、19…被接続部、20…スリット、21…縁、
22…開口、23…基板室、24…弾性変形保持部、25…先端部、26…穴、
27…凸部、28…凸部、29…穴部、30…穴部、31…ガイドスリット、
32…ガイドスリット、33…下部材、34…下部材、35…上部材、
36…上部材、37…基板受け部、38基板受け部、39…飛散防止壁、
40…凹部、41…抑え部、42…抑え部、43…支持部、44…ガイド溝、
45…ガイド溝、46…先端部、47…先端部、49…支え部、50…支え部、
51…レール、52…レール、53…係止部、54…係止部、55…スリット、
56…スリット、57…ガタツキ抑制部、58…第1凸部、59…第1凸部、
60…第1凹部、61…第1凹部、62…第1位置決め部、63…端子ホルダ、
64…第2凸部、65…第2凸部、66…第2凹部、67…第2凹部、
68…第2位置決め部、70…弾性係止部、71…弾性係止部、
72…弾性係止部、73…弾性係止部、74…変形抑制部、75…変形抑制部、
80…被係合部、81…被係合部、82…被係合部、83…被係合部、
100…ダンパ装置、107…ヒーター、120…スリット、121…縁、
122…開口、124…弾性変形保持部、125…先端部、137…基板受け部、
138…基板受け部、147…先端凸部、148…先端凸部、157…受け部、
158…受け部、160…凹部、P…挿入方向、U…挿入方向

Claims (7)

  1. バッフルを開閉駆動可能に支持するフレームと、
    前記フレームと結合され、前記バッフルの駆動部としてのモーターを収納する駆動部ケースと、
    外部との電気的接続を行うコネクタ端子と前記モーターとを電気的に接続し、前記フレームに取り付けられる基板と、
    前記フレームと前記駆動部ケースの一方が備える第1凸部と、前記フレームと前記駆動部ケースの他方が備え前記結合の際に前記第1凸部を受け入れる第1凹部との対で構成される第1位置決め部と、
    前記モーターの端子ホルダと前記基板の一方が備える第2凸部と、前記モータの端子ホルダと前記基板の他方が備え前記結合の際に前記第2凸部を受け入れる第2凹部との対で構成される第2位置決め部と、を備え、
    前記第1位置決め部と前記第2位置決め部は、前記結合の際に前記第1位置決め部の係合が先行し、次に第2位置決め部の係合が行われる寸法関係に形成されている、ことを特徴とするダンパ装置。
  2. 請求項1に記載のダンパ装置において、
    前記モーターの端子ホルダが前記第2凸部を備え、
    前記基板が前記第2凹部を備える、ことを特徴とするダンパ装置。
  3. 請求項2に記載のダンパ装置において、
    前記基板は前記モーターの端子が接続される接続部を有し、
    前記モーターの端子は、
    前記第2凸部の突出方向に延在し、
    前記第2凸部より低い突出寸法である、ことを特徴とするダンパ装置。
  4. 請求項3に記載のダンパ装置において、
    前記第2凸部は前記モーターの端子を挟む位置に形成されている、ことを特徴とするダンパ装置。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載のダンパ装置において、
    前記モーターの端子ホルダの前記第2凸部が突出する方向の反対側に、前記端子ホルダの変形を抑制する変形抑制部を備える、ことを特徴とするダンパ装置。
  6. 請求項5に記載のダンパ装置において、
    前記変形抑制部は前記駆動部ケースに一体に形成されている、ことを特徴とするダンパ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のダンパ装置において、
    前記フレームと前記駆動部ケースはスナップフィット構造により一体に固定されている、ことを特徴とするダンパ装置。
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