JP2020193438A - 防水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防水板を支持する縦枠の建物側への固定作業を容易に行うことができる防水装置を提供すること。【解決手段】防水装置1は、開口部300に配置される下段防水板31と、下段防水板31の上に配置される第1上段防水板32及び第2上段防水板33と、下段防水板31、第1上段防水板32及び第2上段防水板33の左右方向の端部を差し込む縦枠溝41を有し、サッシ枠200と見込方向で対向する位置に配置される左右一対の縦枠40と、縦枠40におけるサッシ枠200に対向する部位に固定される止水部45と、縦枠溝41に差し込まれた状態の下段防水板31を縦枠40に連結する連結部材50と、縦枠40に固定され、サッシ枠200に縦枠40を保持させる保持部材としてのクランプ部材60と、を備える。【選択図】図6A

Description

本発明は、防水装置に関する。
従来、建物の建材によって形成される開口部に設置され、外部から内部への水の侵入を防ぐ防水装置が知られている。この種の技術が記載されたものとして特許文献1がある。
特許文献1には、所定の間隔を有して立設される、溝を有する一対のガイドと、一対のガイドの溝に両端が保持される防水板と、を備え、防水板の一方の面のうち、ガイドと接触する部位には止水材が設けられ、防水板の他方の面のうち、ガイドと防水板との間には押圧手段が挟まれている、防水板装置について記載されている。
特開2014−190129号公報
一対のガイドの溝に防水板の両端が保持されるような構成では、防水板を支えるガイドとしての縦枠をサッシ枠等の建物側にボルト等の締結部材を用いて固定する施工作業が必要となる。また、この種の防水装置では、防水装置を使用していない状態でもガイドとして機能する縦枠が常に建物に固定された状態となってしまう。使用していないときはガイドが建物側にない方が好ましい。
本発明は、防水板を支持する縦枠の建物側への固定作業を容易に行うことができる防水装置を提供することを目的とする。
本発明は、建材によって形成される開口部に設置される防水装置であって、前記開口部に配置される下段防水板と、前記下段防水板の上に配置される1又は複数の上段防水板と、前記下段防水板及び前記上段防水板の左右方向の端部を差し込む溝を有し、前記建材と見込方向で対向する位置に配置される左右一対の縦枠と、前記縦枠における前記建材に対向する部位に固定される止水部と、前記溝に差し込まれた状態の前記下段防水板を前記縦枠に連結する連結部材と、前記縦枠に固定され、前記建材に前記縦枠を保持させる保持部材と、を備える防水装置に関する。
本発明の一実施形態に係る防水装置の正面図である。 本実施形態の防水装置の縦断面図である。 本実施形態の防水装置の背面図である。 本実施形態の防水装置の設置中の状態を示す背面図である。 本実施形態のクランプ部材の待機位置を示す拡大平面図である。 本実施形態のクランプ部材の待機位置を示す拡大背面図である。 本実施形態のクランプ部材の突出位置を示す拡大平面図である。 本実施形態のクランプ部材の突出位置を示す拡大平面図である。 本実施形態のクランプ部材のカバーを省略した場合の待機位置を示す拡大平面図である。 本実施形態のクランプ部材のカバーを省略した場合の待機位置を示す拡大背面図である。 本実施形態のクランプ部材のカバーを省略した場合の突出位置を示す拡大平面図である。 本実施形態のクランプ部材のカバーを省略した場合の突出位置を示す拡大背面図である。 本実施形態の第2上段防水板と縦枠の溝との位置関係を示す拡大平面図である。 変形例のクランプ部材の待機位置を示す拡大平面図である。 変形例のクランプ部材の待機位置を示す拡大背面図である。 変形例のクランプ部材の突出位置を示す拡大平面図である。 変形例のクランプ部材の突出位置を示す拡大平面図である。 変形例の防水装置が備える吸着部材が縦枠に取り付けられる前の状態を示す拡大側面図である。 変形例の防水装置が備える吸着部材が縦枠に取り付けられた後の状態を示す拡大側面図である。 変形例の防水装置が備える吸着部材が縦枠に取り付けられる前の状態を示す正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る防水装置1の正面図である。図1には、自動ドアやシャッター等の開閉装置が設置される店舗の出入口や地下施設の出入口等であり、建材としてのサッシ枠200によって形成される開口部300に設置された防水装置1を建物の屋外側から見た様子が示されている。以下の説明において「左右方向」というときは、図1を正面として見たときの左右方向のことを意味し、「見込方向」というときは、図1の視点の奥行方向のことを意味する。
図2は、本実施形態の防水装置1の縦断面図である。図2に示すように、防水装置1は、サッシ枠200の見込方向の屋外側に位置する。図3は、本実施形態の防水装置1の背面図である。図3には、使用状態の防水装置1を建物の内側から見た様子が示されている。
まず、本実施形態の防水装置1の全体構成について説明する。防水装置1は、防水板30と、防水板30の左右方向の端部を支持する左右一対の縦枠40と、防水板30と縦枠40を固定する連結部材50と、防水装置1をサッシ枠200に固定するクランプ部材60と、を備える。
本実施形態の防水板30は、下段防水板31と、第1上段防水板32と、第2上段防水板33と、の複数枚の板状部材からなる分割式である。下段防水板31の上に第1上段防水板32が載置され、第1上段防水板32の上に第2上段防水板33が載置される。
床面又は地面である設置面100に下段防水板31が配置される。下段防水板31の下面であって設置面100に対向する面には下側弾性部材310が配置される。下段防水板31の上面には上側弾性部材311が配置される。下側弾性部材310及び上側弾性部材311は、何れも、ゴム等の弾性変形可能な部材によって構成される。
下段防水板31の屋外側下部及び屋内側下部のそれぞれには左右方向に延びる補強材312が固定される。また、下段防水板31の屋外側上部及び屋内側上部のそれぞれには複数の把持部313が固定される。把持部313は、下段防水板31を移動させるときに使用される部分であり、ゴム等の弾性変形可能な部材で構成されており、滑り止めの機能を有する。
第1上段防水板32は、その上面に上側弾性部材321が配置される。第1上段防水板32の屋外側には左右方向に延びる補強材322が配置される。また、第1上段防水板32の屋外側上部及び屋内側上部のそれぞれには複数の把持部323が固定される。把持部323は、下段防水板31の把持部313と同様のものである。
第2上段防水板33は、その上面に上側弾性部材331が配置される。第2上段防水板33の屋外側には左右方向に延びる補強材332が配置される。また、第2上段防水板33の屋外側上部及び屋内側上部のそれぞれには複数の把持部333が固定される。把持部333は、下段防水板31の把持部313と同様のものである。
左右一対の縦枠40は、何れもサッシ枠200に対して見込方向で対向するように配置される。縦枠40は、防水板30の左右方向の端部を挟み込む縦枠溝41を有する。図1において、左側に配置される縦枠40は防水板30の左側の端部を見込方向で挟み込み、右側に配置される縦枠40は防水板30の右側の端部を見込方向で挟み込んでいる。
縦枠溝41には、見込方向のサッシ枠200側に位置し、防水板30と見込方向で対向する内側弾性部材42が配置される。内側弾性部材42は、ゴム等によって構成される。
縦枠40の下面には、下側弾性部材43が固定される。下側弾性部材43は、例えばスポンジゴム等の弾性変形可能な部材によって構成される。
縦枠40におけるサッシ枠200の見付面202と見込方向で対向する面には、上下方向に延びる止水部45が配置される。
止水部45は、第1弾性部材451と第2弾性部材452によって構成される。第1弾性部材451は見込方向で縦枠40側に位置し、第2弾性部材452は見込方向でサッシ枠200側に位置する。第1弾性部材451及び第2弾性部材452は、何れも弾性変形可能に構成されるとともに、第2弾性部材452が第1弾性部材451よりも柔らかく構成される。例えば、第1弾性部材451は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)ゴム60度によって構成され、第2弾性部材452はEPDMスポンジゴム20度によって構成される。
このように、本実施形態では、止水部45は、縦枠40のサッシ枠200の見付面202に対向する面であってサッシ枠200側の面に固定される第1弾性部材451と、第1弾性部材451に固定され、サッシ枠200に見込方向で接触する第2弾性部材452と、を有する。そして、第2弾性部材452の硬度が第1弾性部材451の硬度よりも低く構成される。
これにより、第2弾性部材452が大きく変形できるのでサッシ枠200との密着性を確保できる。また、第1弾性部材451が見込方向で重ねて配置されているので、変形量が大きい弾性部材を用いたときに上下方向で変形量の偏りが生じて止水部45と縦枠40の間に隙間が生じる事態の発生を効果的に抑制できる。
連結部材50は、縦枠40に下段防水板31を連結する部材であり、左右の縦枠40のそれぞれに配置される。本実施形態では、連結部材50によって縦枠40に下段防水板31を固定するときに使用する連結孔が下段防水板31の見込方向の屋外側に形成されるとともに、縦枠40の見込方向の屋外側に当該連結孔に対応する貫通孔が形成される。なお、連結孔及び貫通孔は、何れも、連結部材50や縦枠40等によって隠れるため、その図示を省略している。
連結部材50は、ネジ溝を有するビス51と、ビス51が螺合するナット53と、ビスの一側の端部に固定される把持部52と、からなる(図5A参照)。ビス51が上述の貫通孔を貫通した状態で上述の連結孔に差し込まれることで、縦枠40に下段防水板31が連結される。本実施形態では、下段防水板31の内部であって連結孔に対応する位置に当て板316が配置されている。ビス51が必要以上に見込方向の屋内側に押し込まれたとしても、当て板316に接触することになるので、ビス51の押し込みによる下段防水板31の変形を確実に防止することができる。
押圧部材55は、縦枠40に差し込まれた第2上段防水板33をサッシ枠200側に押し込むローレットネジである。縦枠40には、ローレットネジである押圧部材55を取り付けるための取付孔が形成されている。なお、取付孔についても押圧部材55で隠れるため、その図示を省略している。
クランプ部材60は、サッシ枠200に縦枠40を密着させる保持部材である。次に、防水装置1を設置する工程について説明しながらクランプ部材60の詳細な構成について説明する。
図4は、本実施形態の防水装置1の設置中の状態を示す背面図である。防水装置1の設置方法について説明する。まず、図4に示す状態にするために縦枠40の縦枠溝41に下段防水板31の左右方向の端部を差し込んだ状態で、ナット53を縦枠40の貫通孔(図示省略)に対応する位置に置いた状態でビス51を該ナット53に螺合させる。ビス51の先端が上述の貫通孔を貫通して下段防水板31の連結孔(図示省略)に入り込む状態になるまで把持部52を回転させる。連結部材50により、縦枠40に対して下段防水板31が適切な位置で固定される。このように、下段防水板連結孔及び貫通孔は位置決め孔としても機能する。
下段防水板31の左右方向の端部を縦枠40に差し込んで構成したもの、即ち縦枠40と下段防水板31が連結された状態のものを開口部300の設置面100に配置する(図4参照)。下側弾性部材310が変形し、下段防水板31と設置面100の隙間が埋められた状態となる。
次に、クランプ部材60による保持工程を行う。図5Aは、本実施形態のクランプ部材60の待機位置を示す拡大平面図であり、図5Bはその拡大背面図である。図6Aは、本実施形態のクランプ部材の突出位置を示す拡大平面図であり、図6Bはその拡大平面図である。なお、図5B及び図6Bにおいて下段防水板31の図示を省略している。
本実施形態のクランプ部材60は、取付台61と、リンク機構62と、ハンドル63と、カバー64と、接触部70と、を備える。
取付台61は、縦枠40の屋内側に固定される固定部611と、固定部611よりも見込方向屋内側でリンク機構62を保持する保持部612と、下段防水板31の屋内側に接触する接触片613と、を備える。
リンク機構62は、ハンドル63に加えられた操作力に基づいて接触部70を移動させるトグルクランプである。本実施形態のリンク機構62には、複数のリンク部材によってハンドル63の回転方向の動作を接触部70の直線運動に変換する機構が採用されている。なお、リンク機構62は、トグルクランプに限定されるわけではなく、種々の機械的手段を用いることができる。
カバー64は、リンク機構62の先端に固定され、リンク機構62によって押し出される突出位置と、突出位置(図6A及び図6Bに示す位置)から退避する待機位置(図5A及び図5Bに示す位置)と、の間を移動可能に構成される。
カバー64は、接触部70を上下方向で挟む略U字に形成される。カバー64のU字の端部のそれぞれには、見込方向に屈曲する接触片641が形成される。接触片641におけるサッシ枠200と左右方向で対向する面には弾性部材642が配置される。カバー64は、突出位置にある状態になると、サッシ枠200の見込面201に接触片641が弾性部材642を介して接触する。カバー64によってサッシ枠200を左右方向で押圧する力が作用することになる。
接触部70は、リンク機構62の先端に固定され、リンク機構62によって押し出される突出位置と、突出位置(図6A及び図6Bに示す位置)から退避する待機位置(図5A及び図5Bに示す位置)と、の間を移動可能に構成される。
図5A及び図5Bに示すように、接触部70は、待機位置においてその先端側がカバー64の先端よりもサッシ枠200側に位置するように構成される。これにより、図6A及び図6Bに示す突出位置への移動時にカバー64よりも先に接触部70が移動することになり、サッシ枠200に対して接触部70の力をより確実に作用させることができるようになっている。
次に、接触部70の形状について説明する。図7Aは、本実施形態のクランプ部材60のカバー64を省略した場合の待機位置を示す拡大平面図であり、図7Bはその拡大背面図である。図8Aは、本実施形態のクランプ部材60のカバー64を省略した場合の突出位置を示す拡大平面図であり、図8Bは、その拡大背面図である。図7A、図7B、図8A及び図8Bでは、説明のため、カバー64の図示を省略している。
図7A及び図7Bに示すように、接触部70は、弾性変形可能な薄板を略J字状に曲げた接触本体部71と、接触本体部71の先端に固定された弾性部材72と、を備える。接触本体部71の基端側に位置する基部711は、平面視において、左右方向に対して下段防水板31側に傾いており、先端側に先端部712が位置している。
このように、本実施形態では、接触部70は、移動機構としてのリンク機構82に支持される平面視略L字状の基部711と、基部711のリンク機構82に接続される部位よりも見込方向で防水板30側に位置し、見込面201に接触する曲面状の先端部712と、を有する。
図8A及び図8Bに示すように、突出位置の接触部70は、基部711が見込方向の屋外側に傾いた状態で先端部712が弾性部材72を介してサッシ枠200に接触する。リンク機構82によって左右方向に直線的に移動する基部711の位置に対して先端部712のサッシ枠200に接触する位置が、見込方向の屋外側に偏心する状態となる。これによって、サッシ枠200には、左右方向外側の突っ張る方向の力だけでなく見込方向屋外側への力も作用する。サッシ枠200に作用する見込方向屋外側への力は、その反作用によって縦枠40及び縦枠40に保持される防水板30をサッシ枠200に押し付ける力となり、サッシ枠200と縦枠40が密着した状態となる。即ち、縦枠40を介して防水板30がサッシ枠200に近づく方向に付勢させることになる。また、縦枠40に接触する部分が弾性部材72になっていることによりサッシ枠200に当接しても屋外側へ滑らないので、防水板30をサッシ枠200に押し付ける力をより効果的に作用させることが可能になっている。
また、本実施形態では、基部711及び先端部712は、板バネ状に一体的に構成される。これにより、サッシ枠200の見込面201に接触したときに弾性変形し、左右方向だけでなく見込方向に力を作用させることができる構成をシンプルな材料で構成できる。
また、本実施形態では、接触部70の先端部712にはゴム製の弾性部材72が固定され、突出位置では弾性部材72を介して先端部712が見込面201に接触する。これにより、摩擦力が向上し、見込方向へ力の伝達をより効果的にすることができ、防水板30の保持力を一層向上させることができる。
次に、左右一対の縦枠40の間に第1上段防水板32を差し込み、下段防水板31に第1上段防水板32を載せる。同様に、左右一対の縦枠40の間に第2上段防水板33を差し込み、第1上段防水板32に第2上段防水板33を載せる。第1上段防水板32及び第2上段防水板33の重みにより、下段防水板31の上部の上側弾性部材311が弾性変形するので、第1上段防水板32と下段防水板31の間の隙間が塞がれる。また、第1上段防水板32の上側弾性部材321も第2上段防水板33の重みにより弾性変形するので、第2上段防水板33と第1上段防水板32の間の隙間が塞がれる。
縦枠溝41に防水板30が差し込まれた状態では、防水板30の左右方向の端部がサッシ枠200に見込方向で重なる位置となる。また、止水部45は、防水板30の左右方向の端部とサッシ枠200の間に配置されることになる。
図9は、本実施形態の第2上段防水板33と縦枠40の縦枠溝41との位置関係を示す拡大平面図である。本実施形態では、下段防水板31の左右方向の幅よりも、第1上段防水板32及び第2上段防水板33の左右方向の幅が小さくなるように構成されている。図5A等に示すように、下段防水板31と縦枠40の縦枠溝41の間に形成される左右方向の隙間がほとんどない構成となっている。これに対し、図9に示す第2上段防水板33と縦枠40の縦枠溝41の間には左右方向の隙間aが形成される。
このように、本実施形態では、第1上段防水板32及び第2上段防水板33の左右方向の長さは、下段防水板31の左右方向の長さよりも短く構成される。これにより、下段防水板31と縦枠溝41の左右方向の隙間が小さくなり、下段防水板31に対する縦枠40の位置決め作業を容易にすることができるとともに、連結部材50を用いた固定作業も安定的に行うことができる。一方、第1上段防水板32及び第2上段防水板33と、縦枠溝41と、の間には左右方向の隙間aが確保されているので、第1上段防水板32及び第2上段防水板33を縦枠40の縦枠溝41に上から差し込んでスライドさせる作業を容易かつ速やかに行うことができる。
次に、図2に示すように、押圧部材55を上述の縦枠40の取付孔に取り付ける。そして、押圧部材55の先端を第2上段防水板33に接触させる。これにより、第2上段防水板33が縦枠溝41内で見込方向のサッシ枠200側に押し込まれ、防水板30の上部に位置する第2上段防水板33が内側弾性部材42を介して縦枠溝41の内側面に密着する。以上の一連の工程を経て防水装置1が建物の開口部300に設置される。
以上説明したように、本実施形態の防水装置1は、開口部300に配置される下段防水板31と、下段防水板31の上に配置される第1上段防水板32及び第2上段防水板33と、下段防水板31、第1上段防水板32及び第2上段防水板33の左右方向の端部を差し込む縦枠溝41を有し、サッシ枠200と見込方向で対向する位置に配置される左右一対の縦枠40と、縦枠40におけるサッシ枠200に対向する部位に固定される止水部45と、縦枠溝41に差し込まれた状態の下段防水板31を縦枠40に連結する連結部材50と、縦枠40に固定され、サッシ枠200に縦枠40を保持させる保持部材としてのクランプ部材60と、を備える。
これにより、下段防水板31、第1上段防水板32及び第2上段防水板33を保持する縦枠40を、ボルト等の締結部材を締結する作業等を行うことなく、サッシ枠200に容易に固定できる。また、使用しないときは、サッシ枠200から縦枠40を取り外せばよいので、使用していないときに防水装置1の縦枠40が通行や意匠性の邪魔になることもない。また、使用していないときに縦枠40が設置され続けることによって縦枠溝41に埃や塵等が溜まることもなくメンテナンス性も向上する。
また、本実施形態の防水装置1は、防水板30の左右方向の端部側に配置され、防水板30の位置を保持する保持するクランプ部材60を備え、当該クランプ部材60は、サッシ枠200の見込面201に近づく突出位置と見込面201から離れる退避位置の間で移動可能な移動機構としてのリンク機構62と、リンク機構62に支持され、突出位置でサッシ枠200の見込面201に接触して防水板30をサッシ枠200に近づく方向に付勢する接触部70と、を有する。
これにより、サッシ枠200の見込方向の幅が大きい場合であっても、見込面201から防水板30をサッシ枠200側に近づけるように付勢することができる。建材の見込方向の厚さに関係なく防水板30をサッシ枠200に保持させることができるので、防水装置1を設置する必要がある様々な環境に対応できる。
以上説明した実施形態では、接触部70の基部711と先端部712が弾性変形可能な部材で一体的に構成されており、当該弾性変形可能な部材として金属が用いられている。接触部を構成する部材としては、復元力が富む部材として金属製が好ましいが、これに限定されるわけではない。接触部70がゴムや樹脂等の弾性部材で構成することもできる。次に、接触部が金属以外の部材で構成される変形例について説明する。なお、以下の説明において上記実施形態と共通又は同様に構成については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
図10Aは変形例のクランプ部材60の待機位置を示す拡大平面図であり、図10Bはその待機位置を示す拡大背面図である。図10A及び図10Bに示すように、変形例のクランプ部材60は、その接触部270が図5A等に示す上記実施形態の接触部70の構成と異なっている。
変形例の接触部270は、リンク機構62の先端に固定される基部271と、基部271から突出する先端部272と、から構成される。先端部272が基部271の見込方向の屋外側からサッシ枠200の見込面201側に延びるL字形状となっており、先端部272と基部271は弾性変形可能なゴムによって一体的に成形される。
図11Aは変形例のクランプ部材60の突出位置を示す拡大平面図であり、図11Bはその拡大平面図である。図11A及び図11Bに示すように、サッシ枠200の見込面201に接触した先端部272は弾性変形し、接触部270とサッシ枠200の接触が保持させる状態となる。
このように、本変形例では、基部271及び先端部272が一体的なゴムで構成される。これにより、ゴムの弾性力及び摩擦力により、左右方向及び見込方向の両方に効果的に力を作用させることができる。
以上説明した変形例においても、上記実施形態と同様に、縦枠40をサッシ枠200に引き寄せる方向に力を作用させて防水装置1のサッシ枠200への固定を強固なものにすることができる。このように、接触部は、金属以外の部材としてゴムで構成することができる。また、金属やゴムではなく、樹脂によって基部と先端部を一体的に構成することも可能である。
次に、上記実施形態及び変形例の防水装置1が吸着部材700を備える変形例について説明する。図12は、変形例の防水装置1が備える吸着部材700が縦枠40に取り付けられる前の状態を示す拡大側面図である。図13は、変形例の防水装置1が備える吸着部材700が縦枠40に取り付けられた後の状態を示す拡大側面図である。図14は、変形例の防水装置1が備える吸着部材700が縦枠40に取り付けられる前の状態を示す正面図である。
吸着部材700は、縦枠40の上部をサッシ枠200に固定するための取付具である。図12から図14に示すように、吸着部材700は、吸着支持部750と、係止部751と、吸盤752と、を含んで構成される。
吸着支持部750は、吸盤752を保持する本体部である。係止部751は、先端が下方を向くフック状に形成される。吸着支持部750と係止部751は、細長の板状の金属をフック状に曲げて成形される。
吸着支持部750は、係止部751が縦枠40の上部に固定されることにより、縦枠40に保持される。本実施形態では、縦枠溝41の上部は開放されており、止水部45の第1弾性部材451及び第2弾性部材452の上端面の高さが縦枠40の上端よりも低い位置に構成される。係止部751を縦枠40の見込方向の屋内側に引っ掛けた状態で吸着支持部750が縦枠40とサッシ枠200の間に位置することが可能となっている。
図13に示すように、係止部751が縦枠40の上端部に係合した状態で、吸着支持部750を見込方向の屋内側に押し込み、吸盤752をサッシ枠200の正面側の見付面202に密着させる。
このように、本変形例では、縦枠40の上部に配置され、サッシ枠200に吸着する吸着部材700を備える。
これにより、縦枠40の上部が吸着部材700を介して縦枠40に固定された状態となる。従って、縦枠40の上部についても保持力が作用し、より強固に防水板30をサッシ枠200に固定でき、人や物がぶつかったりしたときの衝撃で防水板30が倒れるような事態の発生を効果的に防止できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態及び変形例では、分割式の防水板30を例に説明したがこの構成に限定されない。1枚型の防水板にも本発明を適用することができる。
上記実施形態及び変形例では、クランプ部材60は、左右一対の全体として2か所配置される構成であるが、この構成に限定されない。クランプ部材60を3か所以上配置することもできる。
また、上記実施形態及び変形例のクランプ部材60の構成に限定されるわけではなく、その構成は適宜変更することができる。例えば、サッシ枠200を見込方向で挟み込む構成の保持部材を適用することもできる。
1 防水装置
30 防水板
31 下段防水板
32 第1上段防水板
33 第2上段防水板
40 縦枠
41 縦枠溝
45 止水部
50 連結部材
60 クランプ部材
200 サッシ枠

Claims (5)

  1. 建材によって形成される開口部に設置される防水装置であって、
    前記開口部に配置される下段防水板と、
    前記下段防水板の上に配置される1又は複数の上段防水板と、
    前記下段防水板及び前記上段防水板の左右方向の端部を差し込む溝を有し、前記建材と見込方向で対向する位置に配置される左右一対の縦枠と、
    前記縦枠における前記建材に対向する部位に固定される止水部と、
    前記溝に差し込まれた状態の前記下段防水板を前記縦枠に連結する連結部材と、
    前記縦枠に固定され、前記建材に前記縦枠を保持させる保持部材と、
    を備える防水装置。
  2. 前記止水部は、
    前記縦枠の前記建材側の面に固定される第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材に固定され、前記建材に見込方向で接触する第2弾性部材と、
    を有し、前記第2弾性部材の硬度が前記第1弾性部材の硬度よりも低く構成される請求項1に記載の防止装置。
  3. 前記上段防水板の左右方向の長さは、前記下段防水板の左右方向の長さよりも短く構成される請求項1又は2に記載の防水装置。
  4. 前記保持部材は、前記縦枠を見込方向で建材側に付勢する付勢部を有する請求項1から3の何れかに記載の防水装置。
  5. 前記縦枠の上部に配置され、前記建材に吸着する吸着部材を備える請求項1から4の何れかに記載の防水装置。
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