JP2020193379A - ステージ構造体、基板処理装置及びステージ構造体の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板温度の面内均一性を向上するステージ構造体、基板処理装置及びステージ構造体の制御方法を提供する。【解決手段】円板形状の載置台ベース21と、載置台ベース21の外周側に配置され、周方向に対して少なくとも2以上に分割される環状部材22と、環状部材22が分割されて形成される円弧部材22a〜22dの少なくとも1つを昇降させる昇降部と、を備える、ステージ構造体2。【選択図】図3
Description
本開示は、ステージ構造体、基板処理装置及びステージ構造体の制御方法に関する。
特許文献1には、基板を加熱するためのヒータが埋没された載置台を備える成膜装置が開示されている。載置台には、載置台を厚さ方向に貫通する貫通孔が設けられている。貫通孔には、昇降自在の支持ピンが設けられている。支持ピンは基板を持ち上げて支持する。
一の側面では、本開示は、基板温度の面内均一性を向上するステージ構造体、基板処理装置及びステージ構造体の制御方法を提供する。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、円板形状の載置台ベースと、前記載置台ベースの外周側に配置され、周方向に対して少なくとも2以上に分割される環状部材と、前記環状部材が分割されて形成される円弧部材の少なくとも1つを昇降させる昇降部と、を備える、ステージ構造体が提供される。
一の側面によれば、基板温度の面内均一性を向上するステージ構造体、基板処理装置及びステージ構造体の制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
第1実施形態に係る基板処理装置100の構成の一例について、図1及び図2を用いて説明する。図1及び図2は、第1実施形態に係る基板処理装置100の縦断面図の一例である。また、図1は、成膜処理時の状態を示す。図2は、基板Wの受け渡し時の状態を示す。
図1及び図2に示す基板処理装置100は、基板Wに対して、原料ガスとしてのTiCl4ガス及び還元ガスとしてのNH3ガスを供給して、基板Wの表面にTiN膜を成膜するALD(Atomic Layer Deposition)装置である。
基板処理装置100は、処理容器1と、ステージ構造体2と、天板部3と、排気ダクト4と、第1の真空排気部5と、第2の真空排気部6と、処理ガス供給部7と、制御部9と、を備える。
処理容器1は、例えばアルミニウム等の金属により構成され、略有底円筒状に形成される。処理容器1の側壁には、基板Wの受け渡しを行うための搬入出口11が形成される。搬入出口11には、搬入出口11を開閉するゲートバルブ12が設けられている。
処理容器1の側壁の上には、排気ダクト4が設けられている。排気ダクト4は、例えばアルミニウム等の金属により構成され、縦断面が矩形状をなす円環状に形成される。排気ダクト4の内周面側には、周方向に沿って処理容器1内に向けて開口する開口部47が形成される。後述する処理空間30から流れ出たガスは、開口部47を介して、排気ダクト4内に排気される。
排気ダクト4の外壁面には、第1の排気口41が形成される。第1の排気口41には、排気管42が接続される。排気管42は、第1の排気口41側から圧力調整部43、第1の排気バルブ44が介設され、真空排気ポンプ40に接続される。この第1の排気口41、排気管42、圧力調整部43、第1の排気バルブ44及び真空排気ポンプ40は、第1の真空排気部5に相当する。
処理容器1の底面には、第2の排気口15が形成される。第2の排気口15には、排気管16が接続される。排気管16は、第2の排気口15側から圧力調整部17、第2の排気バルブ18が介設され、真空排気ポンプ40に接続される。この第2の排気口15、排気管16、圧力調整部17、第2の排気バルブ18及び真空排気ポンプ40は、第2の真空排気部6に相当する。なお、第1の真空排気部5及び第2の真空排気部6は真空排気ポンプ40を共用するものとしたが、真空排気ポンプ40が個別に設けられていてもよい。
処理容器1内には、基板Wを載置するためのステージ構造体2が設けられている。ステージ構造体2は、ヒータ20が埋没された載置台ベース21と、分割された環状部材22と、を有する。また、ステージ構造体2は、載置台ベース21に対して、分割された環状部材22のうち少なくとも1つのパーツ(円弧部材22b,22d)を昇降させる昇降部(昇降機構24,28)を有する。
載置台ベース21は、例えば窒化アルミニウム等のセラミックス材料やアルミニウム等の金属により構成され、円板状に形成される。載置台ベース21の内部には、基板Wを成膜温度(例えば、50℃〜700℃)に加熱するためのヒータ20が埋設されている。ヒータ20は、ヒータ電源(図示せず)から給電されて発熱する。ヒータ20によって載置台ベース21を加熱することにより、載置台ベース21(ステージ構造体2)に載置された基板Wを加熱することができる。
環状部材22は、例えばアルミナ、石英等のセラミックス材料により構成され、上下端が開口する扁平の円筒形状に形成される。環状部材22の上端側は、載置台ベース21の側周面を側方から囲むように環状に形成される。環状部材22の内周面と載置台ベース21の側周面との間には、載置台ベース21に対して環状部材22が昇降可能となるように、僅かに隙間(例えば、0.1mm)を有している。環状部材22の下端側は、外径が環状部材22の上端側の外径と等しく、内径が環状部材22の上端側の内径よりも大きくなるように、筒状に形成される。これにより、環状部材22の外周面と、後述する区画部材45の筒状部46の内周面とが向かい合う軸方向の長さを長くして、載置台ベース21の裏面側に処理ガスが流れ込むことを抑制する。また、環状部材22は、図3(a)を用いて後述するように、周方向に対して4つの円弧部材22a〜22dに等分割されている。
載置台ベース21の下面側中央部には、上下方向に伸びる昇降軸23が設けられている。昇降軸23は、処理容器1の底面に形成された開口部13を貫通して下方に延び、その下端が昇降機構24に接続される。載置台ベース21は、昇降軸23及び昇降機構24により、基板Wに処理ガスを供給して成膜処理を行う際の位置である処理位置(図1参照)と、外部の搬送機構200との間で基板Wの受け渡しを行う際の位置である搬送位置(図2参照)との間で昇降可能となっている。また、昇降軸23の処理容器1の下方には、昇降板25が取り付けられており、処理容器1の底面と昇降板25との間には、処理容器1内の雰囲気を外気と区画し、載置台ベース21の昇降動作にともなって伸縮するベローズ26が設けられている。
環状部材22(円弧部材22a〜22d)の下面側には、上下方向に伸びる昇降軸27が設けられている。昇降軸27は、処理容器1の底面に形成された開口部14を貫通して下方に延び、その下端が昇降機構28に接続される。なお、昇降軸27及び昇降機構28は4つの円弧部材22a〜22dに対してそれぞれ個別に設けられており、円弧部材22a〜22dは独立して昇降可能となっている。円弧部材22a〜22dは、昇降軸27及び昇降機構28により、基板Wに処理ガスを供給して成膜処理を行う際の位置である処理位置(図1参照)と、外部の搬送機構200との間で基板Wの受け渡しを行う際に搬送機構200を挿入するための開口を形成する位置である搬送位置(図2の円弧部材22aで示す位置参照)と、外部の搬送機構200との間で基板Wの受け渡しを行う際に基板Wを支持するための位置である支持位置(図2の円弧部材22cで示す位置参照)との間で昇降可能となっている。また、処理容器1の底面と昇降機構28との間には、処理容器1内の雰囲気を外気と区画し、円弧部材22a〜22dの昇降動作にともなって伸縮するベローズ29が設けられている。
処理容器1の側壁の上に設けられた排気ダクト4の上には、開口を塞ぐように天板部3が設けられている。天板部3の下面(ステージ構造体2と向き合う面)の中央部には、互いに横方向に隣接して並ぶガス供給口33,34が開口する。天板部3の下面は、ガス供給口33,34から外周側に向かって低くなるように傾斜面として形成される。この傾斜面の更に外側には、平坦な平坦部36が全周に亘って形成される。平坦部36は、ステージ構造体2を処理位置まで上昇させたときにステージ構造体2の環状部材22の上面との間に隙間を介して対向するように配置される。天板部3の下面とステージ構造体2の上面とによって囲まれた概ね扁平な円錐状の空間は、基板Wに対して成膜が行われる処理空間30となる。
区画部材45は、例えばアルミニウム等の金属により構成され、リング状の部材であって、処理位置における環状部材22の外周面を側方から囲むように形成された筒状部46を有する。筒状部46の内周面と環状部材22の外周面との間には、ステージ構造体2が昇降可能となるように僅かに隙間(例えば、0.1mm)を有している。ステージ構造体2が処理位置に上昇した際、区画部材45によって、処理容器1の内部は、上側の処理空間30を含む空間と、下側の下部空間10と、に区画される。これにより、成膜処理を行う際には、処理空間30内の雰囲気は、平坦部36と環状部材22の上面との隙間から排気され、区画部材45の上面側を流れて、排気ダクト4から排気される。
ガス供給口33は、処理空間30内に還元ガスとしてのNH3ガス、または、不活性ガスとしてのN2ガスを供給するためのガス供給路31の下流端に形成される。ガス供給口34は、処理空間30内に原料ガスとしてのTiCl4ガス、または、不活性ガスとしてのN2ガスを供給するためのガス供給路32の下流端に形成される。ガス供給路31,32は、天板部3の中央部を上下方向に貫通している。これらガス供給口33,34の下方側には、ガス供給路31,32から供給された処理ガスを衝突させて、処理空間30内に分散させるための分散板35が例えば水平に設けられている。
一方のガス供給路31の上流側には、NH3ガス供給管51を介してNH3ガス供給源52が接続されると共に、NH3ガス供給管51の途中から分岐したN2ガス供給管55を介してN2ガス供給源50が接続される。他方のガス供給路32の上流側には、TiCl4供給管61を介して、TiCl4ガス供給源62が接続されると共に、TiCl4供給管61の途中から分岐したN2ガス供給管65を介してN2ガス供給源50が接続されている。NH3ガス供給管51は、分岐点側から流量調整部53、バルブ54が介設され、NH3ガス供給源52に接続される。N2ガス供給管55は、分岐点側から流量調整部56、バルブ57が介設され、N2ガス供給源50に接続される。TiCl4供給管61は、分岐点側から流量調整部63、バルブ64が介設され、TiCl4ガス供給源62に接続される。N2ガス供給管65は、分岐点側から流量調整部66、バルブ67が介設され、N2ガス供給源50に接続される。これらガス供給源50,52,62、供給管51,55,61,65、流量調整部53,56,63,66、バルブ54,57,64,67は、処理ガス供給部7に相当する。
また、処理容器1の側壁内や天板部3の内部には、図示しないヒータなどの昇温機構が設けられており、天板部3及び処理容器1の内面の温度が所定の温度(例えば、150℃)に設定されている。これにより、例えば処理容器1の内部において、処理ガスの反応による例えば塩化アンモニウムなどのパーティクル源となる副生成物の析出を抑制する。
制御部9は、基板処理装置100の各部の動作を制御する。制御部9は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。CPUは、RAM等の記憶領域に格納されたレシピに従って、所望の処理を実行する。レシピには、プロセス条件に対する装置の制御情報が設定されている。制御情報は、例えばガス流量、圧力、温度、プロセス時間であってよい。なお、レシピ及び制御部9が使用するプログラムは、例えばハードディスク、半導体メモリに記憶されてもよい。また、レシピ等は、CD−ROM、DVD等の可搬性のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に収容された状態で所定の位置にセットされ、読み出されるようにしてもよい。
基板処理装置100における成膜処理について、ALDプロセスにより、基板Wの上にTiN膜を形成する場合を例に挙げて説明する。
まず、基板処理装置100の処理容器1内に基板Wを搬入して、基板Wをステージ構造体2に載置する。なお、基板Wを搬送機構200からステージ構造体2に受け渡すためのステージ構造体2の構造及び動作については、図3を用いて後述する。基板Wが載置されたステージ構造体2を処理位置(図1参照)まで上昇させる。ステージ構造体2に載置された基板Wは、載置台ベース21に埋没されたヒータ20により所定の成膜温度に加熱される。
続いて、TiCl4ガスとNH3ガスとを用いたALDプロセスによりTiN膜を成膜する。ALDプロセスは、TiCl4供給工程、第1のパージ工程、NH3供給工程、及び第2のパージ工程を所定サイクル繰り返し、基板Wの上に所望の膜厚のTiN膜を形成するプロセスである。
TiCl4供給工程は、TiCl4ガスを処理空間30に供給する工程である。これにより、基板Wの表面にTiCl4ガスが吸着される。第1のパージ工程は、N2ガスを処理空間30に供給する工程である。これにより、処理空間30の余剰のTiCl4ガス等をパージする。NH3供給工程は、NH3ガスを処理空間30に供給する工程である。これにより、基板W上に吸着したTiCl4が還元される。第2のパージ工程は、N2ガスを処理空間30に供給する工程である。これにより、処理空間30の余剰のNH3ガス等をパージする。以下、これらの工程を所定サイクル繰り返すことにより、基板Wの上に所望の膜厚のTiN膜を形成する。
成膜処理が終了すると、基板Wが載置されたステージ構造体2を搬送位置(図2参照)まで下降させる。そして、処理容器1内から基板Wが搬出される。なお、基板Wをステージ構造体2から搬送機構200に受け渡すためのステージ構造体2の構造及び動作については、図3を用いて後述する。
<ステージ構造体2の構成>
次に、第1実施形態に係る基板処理装置100が備えるステージ構造体2の構成について、図3を用いて更に説明する。図3(a)は、第1実施形態に係る基板処理装置100が備えるステージ構造体2の平面図の一例である。図3(b)は、ステージ構造体2のB−B断面図である。図3(c)は、ステージ構造体2のC−C断面図である。
次に、第1実施形態に係る基板処理装置100が備えるステージ構造体2の構成について、図3を用いて更に説明する。図3(a)は、第1実施形態に係る基板処理装置100が備えるステージ構造体2の平面図の一例である。図3(b)は、ステージ構造体2のB−B断面図である。図3(c)は、ステージ構造体2のC−C断面図である。
なお、図3(a)及び図3(b)において、搬入出口11(図1,2参照)は、紙面の左側にあるものとする。また、図3(c)において、搬入出口11は、紙面の奥側にある。また、図3(a)では、基板Wが載置されていない状態におけるステージ構造体2を図示しており、基板Wが載置される位置を二点鎖線で図示している。また、図3(b)及び図3(c)は、基板Wを載置台ベース21から持ち上げて、搬送機構200を基板Wの裏面側に挿入した状態を図示している。また、図3において、環状部材22を昇降させるための昇降軸27は省略して図示している。
図3(a)に示すように、円板形状の載置台ベース21の外周側に、環状部材22が配置されている。環状部材22は、周方向に対して4つの円弧部材22a〜22dに等分割されている。ここで、搬入出口11に最も近い円弧部材を円弧部材22aとする。また、円弧部材22aに隣接する円弧部材をそれぞれ円弧部材22b,22dとする。搬入出口11から最も遠い円弧部材を円弧部材22cとする。隣接する円弧部材22a〜22dの間には、円弧部材22a〜22dが個別に昇降可能となるように僅かに隙間(例えば、0.1mm)を有している。なお、前述したように、昇降軸27及び昇降機構28(図1,2参照)は、4つの円弧部材22a〜22dに対してそれぞれ個別に設けられており、円弧部材22a〜22dは独立して昇降可能となっている。
ここで、載置台ベース21の外径は基板Wの外径よりも小さく、環状部材22の上面の内径は基板Wの外径よりも小さく、環状部材22の上面の外径は基板Wの外径よりも大きくなるように形成される。
基板Wに処理ガスを供給して成膜処理を行う際、ステージ構造体2は、処理位置(図1参照)まで上昇する。この際、載置台ベース21の上面と環状部材22(円弧部材22a〜22d)の上面とは、同じ高さとなるように配置される。これにより、基板Wをステージ構造体2に載置した際、基板Wの下面の外縁部が環状部材22の上面に載置され、基板Wの下面の内縁部が載置台ベース21の上面に載置される。また、ステージ構造体2に載置された基板Wは、載置台ベース21に埋没されたヒータ20により所定の成膜温度に加熱される。ここで、載置台ベース21は、基板Wを載置台ベース21から持ち上げるための支持ピンを挿通する貫通穴を不要とすることができるので、ステージ構造体2に載置された基板Wの温度の面内均一性を向上させることができる。
また、環状部材22(複数の円弧部材)は、等分割されていることが好ましい。これにより、基板Wの周方向における接触位置の片寄りを低減し、温度の面内均一性を向上させることができる。また、隣接する円弧部材22a〜22dの間を狭くすることが好ましい。これにより、基板Wの温度の不均一を低減することができる。
次に、基板処理装置100の処理容器1内に基板Wを搬入して、基板Wをステージ構造体2に載置する際の動作について説明する。
まず、制御部9は、昇降機構24,28を制御して、載置台ベース21を搬送位置(図2参照)へと移動させるとともに、環状部材22(円弧部材22a〜22d)を搬送位置(図2の円弧部材22aで示す高さ位置)へと移動させる。また、制御部9は、ゲートバルブ12を開く。ゲートバルブ12が開放されると、搬入出口11から下部空間10内に基板Wを保持した搬送機構200が進入し、ステージ構造体2の上方に基板Wが配置される。
次に、図3(b)及び図3(c)に示すように、制御部9は、昇降機構28を制御して、円弧部材22b,22dを支持位置へと上昇させる。これにより、搬送機構200に保持された基板Wは、円弧部材22b,22dによって持ち上げられ、基板Wの外縁部で支持される。なお、上昇させる円弧部材22b,22dは、ステージ構造体2を平面視した際、載置台ベース21の中心(載置される基板Wの重心)に対して反対側に配置されており、基板Wが落下することなく支持することができる。また、円弧部材22aは、円弧部材22b,22dよりも下降した状態のままとすることにより、円弧部材22aと搬送機構200とが接触することを防止している。なお、図2に示すように、円弧部材22cも支持位置へと移動させ、円弧部材22b,22c,22dによって基板Wの外縁部を支持してもよい。
基板Wが円弧部材22b,22dによって支持されると、搬送機構200は搬入出口11から退避する。この際、円弧部材22aを円弧部材22b,22dよりも下降した状態のままとすることにより、搬送機構200は円弧部材22aと接触することなく搬入出口11から退避することができる。また、搬送機構200が搬入出口11から退避すると、制御部9は、ゲートバルブ12を閉じる。
制御部9は、昇降機構24,28を制御して、載置台ベース21、円弧部材22a,22cを上昇させることにより、ステージ構造体2の上面に基板Wを載置することができる。なお、円弧部材22b,22dを下降させることにより、ステージ構造体2の上面に基板Wを載置してもよい。
以上のように、基板Wを搬送機構200からステージ構造体2に受け渡すことができる。
次に、ステージ構造体2に載置された基板を処理容器1内から搬出する際の動作について説明する。
成膜処理が終了すると、制御部9は、昇降機構24,28を制御して、基板Wが載置されたステージ構造体2を支持位置まで下降させる。そして、制御部9は、昇降機構24,28を制御して、載置台ベース21、円弧部材22a,22cを搬送位置までさらに下降させる。円弧部材22b,22dは支持位置で静止しており、基板Wは円弧部材22b,22dによって支持される。なお、ステージ構造体2を搬送位置まで下降させた後、円弧部材22b,22dを支持位置まで上昇させてもよい。なお、円弧部材22b,22c,22dによって基板Wを支持してもよい。
制御部9は、ゲートバルブ12を開く。ゲートバルブ12が開放されると、搬入出口11から下部空間10内に搬送機構200が進入し、搬送機構200が基板Wの裏面と載置台ベース21の上方との間に配置される。この際、円弧部材22aは、円弧部材22b,22dよりも下降した状態とすることにより、搬送機構200が環状部材22と接触することなく、搬送機構200を基板Wの裏面と載置台ベース21の上方との間に配置することができる。
次に、制御部9は、昇降機構28を制御して、円弧部材22b,22dを搬送位置へと下降させる。これにより、円弧部材22b,22dに支持された基板Wは、搬送機構200に受け渡される。搬送機構200に基板Wが受け渡されると、搬送機構200は搬入出口11から退避する。また、搬送機構200が搬入出口11から退避すると、制御部9は、ゲートバルブ12を閉じる。
以上のように、基板Wをステージ構造体2から搬送機構200に受け渡すことができる。
以上、第1実施形態に係る基板処理装置100の実施形態等について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
環状部材22を構成する円弧部材22a〜22dは、それぞれ昇降軸27及び昇降機構28が設けられ、独立して昇降可能に構成されるものとして説明したが、これに限られるものではない。
円弧部材22b,22dは、1つの昇降機構28で昇降可能に構成されていてもよい。即ち、円弧部材22b,22dは、連動して昇降する構成であってもよい。また、円弧部材22b,22c,22dは、1つの昇降機構28で昇降可能に構成されていてもよい。即ち、円弧部材22b,22c,22dは、連動して昇降する構成であってもよい。これにより、昇降機構28の数を削減することができ、コストを削減し、処理容器1の開口部14の数を低減して気密性を向上させることができる。
また、円弧部材22aは、載置台ベース21と一体として、昇降機構24により昇降する構成であってもよい。また、円弧部材22a,22cは、載置台ベース21と一体として、昇降機構24により昇降する構成であってもよい。これにより、昇降機構28を削減することができ、コストを削減し、処理容器1の開口部14の数を低減して気密性を向上させることができる。
また、昇降機構24は、載置台ベース21を、処理位置、搬送位置の間で昇降させ、昇降機構28は、円弧部材22a〜22d(環状部材22)を、処理位置、支持位置、搬送位置の間で個別に昇降させる構成として説明したが、これに限られるものではない。例えば、第1の昇降機構は、載置台ベース21及び円弧部材22a〜22d(環状部材22)を一体として、処理位置、搬送位置の間で昇降させ、第2の昇降機構は、搬送位置にいる円弧部材22a〜22d(環状部材22)に対して、支持位置、搬送位置の間で個別に昇降させる構成としてもよい。
また、環状部材22は、周方向に対して4つの円弧部材22a〜22dに分割されているものとして説明したが、これに限られるものではなく、2つ以上に分割されていてもよい。また、3つ以上に等分割されていてもよい。図4は、第2実施形態に係る基板処理装置100が備えるステージ構造体2の平面図の一例である。なお、図4(及び後述する図5)において、搬入出口11(図1,2参照)は、紙面の左側にあるものとする。図4に示すように、環状部材22は、周方向に対して3つの円弧部材22e〜22gに分割されていてもよい。図5は、第3実施形態に係る基板処理装置100が備えるステージ構造体2の平面図の一例である。図5に示すように、環状部材22は、周方向に対して2つの円弧部材22h,22iに分割されていてもよい。
基板処理装置100は、TiN膜を成膜するALD装置である場合を例に説明したが、これに限られるものではなく、熱ALD装置、プラズマALD装置、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、プラズマCVD装置等であってもよい。また、基板処理装置100は、成膜装置に限られず、エッチング装置であってもよい。
1 処理容器
2 ステージ構造体
20 ヒータ
21 載置台ベース
22 環状部材
22a〜22i 円弧部材
23 昇降軸
24 昇降機構
25 昇降板
27 昇降軸
28 昇降機構
3 天板部
4 排気ダクト
5 第1の真空排気部
6 第2の真空排気部
7 処理ガス供給部
9 制御部
100 基板処理装置
200 搬送機構
W 基板
2 ステージ構造体
20 ヒータ
21 載置台ベース
22 環状部材
22a〜22i 円弧部材
23 昇降軸
24 昇降機構
25 昇降板
27 昇降軸
28 昇降機構
3 天板部
4 排気ダクト
5 第1の真空排気部
6 第2の真空排気部
7 処理ガス供給部
9 制御部
100 基板処理装置
200 搬送機構
W 基板
Claims (8)
- 円板形状の載置台ベースと、
前記載置台ベースの外周側に配置され、周方向に対して少なくとも2以上に分割される環状部材と、
前記環状部材が分割されて形成される円弧部材の少なくとも1つを昇降させる昇降部と、を備える、ステージ構造体。 - 前記環状部材は、周方向に対して3以上に等分割される、
請求項1に記載のステージ構造体。 - 前記載置台ベースの外径は、前記載置台ベースに載置される基板の外径よりも小さく、
前記環状部材の内径は、前記基板の外径よりも小さく、
前記環状部材の外径は、前記基板の外径よりも大きい、
請求項1または請求項2に記載のステージ構造体。 - 前記環状部材は、筒状に形成される、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のステージ構造体。 - 前記載置台ベースに埋没されるヒータを備える、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のステージ構造体。 - 前記昇降部は、
前記載置台ベースの上面と、前記環状部材の上面とを同じ高さにする第1の状態と、
前記載置台ベースの上面よりも、少なくとも1つの前記円弧部材の上面を高くする第2の状態と、を移動可能に構成される、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のステージ構造体。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のステージ構造体を備える、
基板処理装置。 - 円板形状の載置台ベースと、前記載置台ベースの外周側に配置され、周方向に対して少なくとも2以上に分割される環状部材と、前記環状部材が分割されて形成される円弧部材の少なくとも1つを昇降させる昇降部と、前記昇降部を制御する制御部と、を備える、ステージ構造体の制御方法であって、
前記制御部は、
前記載置台ベースの上面と前記環状部材の上面とを同じ高さにする第1の工程と、
前記載置台ベースの上面よりも少なくとも1つの前記円弧部材の上面を高くする第2の工程と、を実行する、ステージ構造体の制御方法。
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JP2019100651A JP2020193379A (ja) | 2019-05-29 | 2019-05-29 | ステージ構造体、基板処理装置及びステージ構造体の制御方法 |
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JP2019100651A Pending JP2020193379A (ja) | 2019-05-29 | 2019-05-29 | ステージ構造体、基板処理装置及びステージ構造体の制御方法 |
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JP4288133B2 (ja) * | 2003-10-09 | 2009-07-01 | 新光電気工業株式会社 | ウェーハ吸着ステージ及びウェーハの吸着方法 |
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2020
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WO2020241461A1 (ja) | 2020-12-03 |
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