JP2020192539A - フラックス及びソルダペースト - Google Patents
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Abstract
Description
[1]
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含有するフラックスであって、
前記9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドの含有量が、前記フラックス全体に対して、0.05〜1質量%である、
前記フラックス。
[2]
樹脂を含有し、前記樹脂が、ロジン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群より選択される1種以上である、[1]に記載のフラックス。
[3]
前記樹脂の含有量が、前記フラックス全体に対して、30〜60質量%である、[2]に記載のフラックス。
[4]
はんだ材料と、[1]〜[3]のいずれかに記載のフラックスとからなるソルダペースト。
[5]
前記はんだ材料が、Sn又はSn系合金を含有する、[4]に記載のソルダペースト。
[6]
前記Sn系合金が、0質量%を超え、3.5質量%以下のAg及び/又は0質量%を超え、1.0質量%以下のCuを含む、[5]に記載のソルダペースト。
[7]
前記はんだ材料が、Sn系合金を含有し、
前記Sn系合金が、0.001〜0.02質量%のAsを含む、[5]に記載のソルダペースト。
[8]
Sn系合金を含有するはんだ材料と、フラックスとからなるソルダペーストであって、
前記Sn系合金が、0.001〜0.02質量%のAsを含み、
前記フラックスが、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含む、
前記ソルダペースト。
[9]
前記Sn系合金が、0質量%を超え、3質量%以下のBiを更に含む、[7]又は[8]に記載のソルダペースト。
[10]
前記Sn系合金が、0質量%を超え、0.3質量%以下のSbを更に含む、[7]〜[9]のいずれかに記載のソルダペースト。
[11]
前記Sn系合金が、0質量%を超え、0.51質量%以下のPbを更に含む、[7]〜[10]のいずれかに記載のソルダペースト。
[12]
はんだ材料と、フラックスとからなるソルダペーストであって、
前記フラックスが、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含み、
前記はんだ材料が、As:25〜300質量ppmと、Pb:0質量ppm超え5100質量ppm以下と、Sb:0質量ppm超え3000質量ppm以下およびBi:0質量ppm超え10000質量ppm以下の少なくとも1種と、残部:Snとからなる合金組成を有し、
下記(1)式および(2)式:
275≦2As+Sb+Bi+Pb (1)
0.01≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00 (2)
[上記(1)式および(2)式中、As、Sb、Bi、およびPbは各々前記合金組成での含有量(質量ppm)を表す]。
を満たす、前記ソルダペースト。
[13]
酸化ジルコニウム粉末をさらに含む、[4]〜[12]のいずれかに記載のソルダペースト。
[14]
ソルダペースト全体の質量に対する酸化ジルコニウム粉末の含有量が0.05〜20.0質量%である、[13]に記載のソルダペースト。
本実施形態は、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含有するフラックスであって、前記9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドの含有量が、前記フラックス全体に対して、0.05〜1質量%である、前記フラックスに関する。9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含有することにより、フラックスは、増粘抑制効果を向上できる。このため、フラックスは、例えば、はんだ付け用フラックスとして好適に用いられる。
本実施形態のフラックスは、金属不活性化剤を含んでいてもよい。金属不活性化剤としては、例えば、ヒドラジド系窒素化合物、アミド系窒素化合物、トリアゾール系窒素化合物、メラミン系窒素化合物、ヒンダートフェノール系化合物等が挙げられる。
フラックスは、樹脂を含有してもよい。樹脂としては、例えば、ロジン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノキシ樹脂、ビニルエーテル系樹脂、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂(例えば、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、水添芳香族変性テルペン樹脂等)、テルペンフェノール樹脂、変性テルペンフェノール樹脂(例えば、水添テルペンフェノール樹脂等)、スチレン樹脂、変性スチレン樹脂(例えば、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン樹脂等)、キシレン樹脂、変性キシレン樹脂(例えば、フェノール変性キシレン樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂、フェノール変性レゾール型キシレン樹脂、ポリオール変性キシレン樹脂、ポリオキシエチレン付加キシレン樹脂等)等が挙げられる。これらの樹脂は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いられる。これらの中でも、樹脂は、ロジン系樹脂及び(メタ)アクリル系樹脂からなる群より選択される1種以上であることが好ましい。なお、ここでいう「(メタ)アクリル系樹脂」とは、メタクリル系樹脂及びアクリル系樹脂を包含する概念をいう。
フラックスは、はんだ付け性を向上させるために有機酸系活性剤(有機酸)を含有してもよい。有機酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、エイコサン二酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、サリチル酸、ジグリコール酸、ジピコリン酸、ジブチルアニリンジグリコール酸、スベリン酸、セバシン酸、チオグリコール酸、テレフタル酸、ドデカン二酸、パラヒドロキシフェニル酢酸、ピコリン酸、フェニルコハク酸、フタル酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、ラウリン酸、安息香酸、酒石酸、イソシアヌル酸トリス(2−カルボキシエチル)、グリシン、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジエチルグルタル酸、2−キノリンカルボン酸、3−ヒドロキシ安息香酸、リンゴ酸、p−アニス酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸、トリマー酸、水添トリマー酸等が挙げられる。
フラックスは、はんだ付け性を向上させるためにアミン系活性剤(アミン)を含有してもよい。アミンとしては、例えば、アミン脂肪族アミン、芳香族アミン、アミノアルコール、イミダゾール、ベンゾトリアゾール、アミノ酸、グアニジン、ヒドラジド等が挙げられる。脂肪族アミンとしては、例えば、ジメチルアミン、エチルアミン、1−アミノプロパン、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、アリルアミン、n−ブチルアミン、ジエチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、N,N−ジメチルエチルアミン、イソブチルアミン、シクロヘキシルアミン等が挙げられる。芳香族アミンとしては、例えば、アニリン、N−メチルアニリン、ジフェニルアミン、N−イソプロピルアニリン、p−イソプロピルアニリン等が挙げられる。アミノアルコールとしては、例えば、2−アミノエタノール、2−(エチルアミノ)エタノール、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−シクロヘキシルアミン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N',N'',N''−ペンタキス(2−ヒドロキシプロピル)ジエチレントリアミン等が挙げられる。イミダゾールとしては、例えば、2−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾリウムトリメリテイト、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテイト、2,4−ジアミノ−6−[2'―メチルイミダゾリル−(1')]―エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2'―ウンデシルイミダゾリル−(1')]―エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2'―エチル−4'―メチルイミダゾリル−(1')]―エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−[2'―メチルイミダゾリル−(1')]―エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物、2−フェニルイミダゾールイソシアヌル酸付加物、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾール、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジルイミダゾリウムクロライド、2−メチルイミダゾリン、2−フェニルイミダゾリン、2,4−ジアミノ−6−ビニル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ビニル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−メタクリロイルオキシエチル−s−トリアジン、エポキシ―イミダゾールアダクト、2−メチルベンゾイミダゾール、2−オクチルベンゾイミダゾール、2−ペンチルベンゾイミダゾール、2−(1−エチルペンチル)ベンゾイミダゾール、2−ノニルベンゾイミダゾール、2−(4−チアゾリル)ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾール等が挙げられる。ベンゾトリアゾールとしては、例えば、2−(2'―ヒドロキシ−5'―メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'―ヒドロキシ−3'―tert−ブチル−5'―メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'―ヒドロキシ−3',5'―ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'―ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2'―メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−オクチルフェノール]、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−オクチル−6'−tert−ブチル−4'−メチル−2,2'−メチレンビスフェノール、1,2,3−ベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチル]メチルベンゾトリアゾール、2,2'―[[(メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ]ビスエタノール、1,2,3−ベンゾトリアゾールナトリウム塩水溶液、1−(1',2'―ジカルボキシエチル)ベンゾトリアゾール、1−(2,3−ジカルボキシプロピル)ベンゾトリアゾール、1−[(2−エチルヘキシルアミノ)メチル]ベンゾトリアゾール、2,6−ビス[(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]−4−メチルフェノール、5−メチルベンゾトリアゾール等が挙げられる。アミノ酸としては、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン塩酸塩、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン一塩酸塩、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、β-アラニン、γ-アミノ酪酸、δ-アミノ吉草酸、ε-アミノヘキサン酸、ε-カプロラクタム、7−アミノヘプタン酸等が挙げられる。グアニジンとしては、例えば、ジシアンジアミド、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン等が挙げられる。
フラックスは、はんだ付け性を向上させるために、共有結合性ハロゲン活性剤(共有結合性ハロゲン)を含有してもよい。共有結合性ハロゲンとしては、例えば、トランス−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオール、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオール、2,3−ジブロモ−1−プロパノール、2,3−ジクロロ−1−プロパノール、1,1,2,2−テトラブロモエタン、2,2,2−トリブロモエタノール、ペンタブロモエタン、四臭化炭素、2,2−ビス(ブロモメチル)−1,3−プロパンジオール、meso−2,3−ジブロモこはく酸、クロロアルカン、塩素化脂肪酸エステル、臭化n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、トリアリルイソシアヌレート6臭化物、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル]スルホン、エチレンビスペンタブロモベンゼン、2−クロロメチルオキシラン、ヘット酸、ヘット酸無水物、臭化ビスフェノールA型エポキシ樹脂等が挙げられる。
フラックスは、はんだ付け性を向上させるためにアミンハロゲン化水素酸塩活性剤(アミンハロゲン化水素酸塩)を含有してもよい。アミンハロゲン化水素酸塩としては、アミンとして例示したアミンのハロゲン化水素酸塩が挙げられる。アミンハロゲン化水素酸塩としては、例えば、ステアリルアミン塩酸塩、ジエチルアニリン塩酸塩、ジエタノールアミン塩酸塩、2−エチルヘキシルアミン臭化水素酸塩、ピリジン臭化水素酸塩、イソプロピルアミン臭化水素酸塩、シクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン臭化水素酸塩、モノエチルアミン臭化水素酸塩、1,3−ジフェニルグアニジン臭化水素酸塩、ジメチルアミン臭化水素酸塩、ジメチルアミン塩酸塩、ロジンアミン臭化水素酸塩、2−エチルヘキシルアミン塩酸塩、イソプロピルアミン塩酸塩、シクロヘキシルアミン塩酸塩、2−ピペコリン臭化水素酸塩、1,3−ジフェニルグアニジン塩酸塩、ジメチルベンジルアミン塩酸塩、ヒドラジンヒドラート臭化水素酸塩、ジメチルシクロヘキシルアミン塩酸塩、トリノニルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアニリン臭化水素酸塩、2−ジエチルアミノエタノール臭化水素酸塩、2−ジエチルアミノエタノール塩酸塩、塩化アンモニウム、ジアリルアミン塩酸塩、ジアリルアミン臭化水素酸塩、モノエチルアミン塩酸塩、モノエチルアミン臭化水素酸塩、ジエチルアミン塩酸塩、トリエチルアミン臭化水素酸塩、トリエチルアミン塩酸塩、ヒドラジン一塩酸塩、ヒドラジン二塩酸塩、ヒドラジン一臭化水素酸塩、ヒドラジン二臭化水素酸塩、ピリジン塩酸塩、アニリン臭化水素酸塩、ブチルアミン塩酸塩、へキシルアミン塩酸塩、n−オクチルアミン塩酸塩、ドデシルアミン塩酸塩、ジメチルシクロヘキシルアミン臭化水素酸塩、エチレンジアミン二臭化水素酸塩、ロジンアミン臭化水素酸塩、2−フェニルイミダゾール臭化水素酸塩、4−ベンジルピリジン臭化水素酸塩、L−グルタミン酸塩酸塩、N−メチルモルホリン塩酸塩、ベタイン塩酸塩、2−ピペコリンヨウ化水素酸塩、シクロヘキシルアミンヨウ化水素酸塩、1,3−ジフェニルグアニジンフッ化水素酸塩、ジエチルアミンフッ化水素酸塩、2−エチルヘキシルアミンフッ化水素酸塩、シクロヘキシルアミンフッ化水素酸塩、エチルアミンフッ化水素酸塩、ロジンアミンフッ化水素酸塩、シクロヘキシルアミンテトラフルオロホウ酸塩、ジシクロヘキシルアミンテトラフルオロホウ酸塩等が挙げられる。
フラックスは、溶剤を含有してもよい。溶剤としては、水、アルコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤、テルピネオール類等が挙げられる。アルコール系溶剤としては、イソプロピルアルコール、1,2−ブタンジオール、イソボルニルシクロヘキサノール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)エタン、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,2′−オキシビス(メチレン)ビス(2−エチル−1,3−プロパンジオール)、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、1,2,6−トリヒドロキシヘキサン、ビス[2,2,2−トリス(ヒドロキシメチル)エチル]エーテル、1−エチニル−1−シクロヘキサノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、エリトリトール、トレイトール、グアヤコールグリセロールエーテル、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール等が挙げられる。グリコールエーテル系溶剤としては、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、2−メチルペンタン−2,4−ジオール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ヘキシルジグリコール、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等が挙げられる。
フラックスは、チキソ剤を含有してもよい。チキソ剤としては、ワックス系チキソ剤、アマイド系チキソ剤、ソルビトール系チキソ剤が挙げられる。ワックス系チキソ剤としては例えばヒマシ硬化油等が挙げられる。アマイド系チキソ剤としては例えば、モノアマイド系チキソ剤、ビスアマイド系チキソ剤、ポリアマイド系チキソ剤が挙げられる。モノアマイド系チキソ剤としては、例えば、ラウリン酸アマイド、パルミチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、ベヘン酸アマイド、ヒドロキシステアリン酸アマイド、飽和脂肪酸アマイド、オレイン酸アマイド、エルカ酸アマイド、不飽和脂肪酸アマイド、p−トルアマイド、p−トルエンメタンアマイド、芳香族アマイド等が挙げられる。ビスアマイド系チキソ剤としては、例えば、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスラウリン酸アマイド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、飽和脂肪酸ビスアマイド、メチレンビスオレイン酸アマイド、不飽和脂肪酸ビスアマイド、m−キシリレンビスステアリン酸アマイド、芳香族ビスアマイド等が挙げられる。ポリアマイド系チキソ剤としては、例えば、飽和脂肪酸ポリアマイド、不飽和脂肪酸ポリアマイド、芳香族ポリアマイド、置換アマイド、メチロールステアリン酸アマイド、メチロールアマイド、脂肪酸エステルアマイド等が挙げられる。ソルビトール系チキソ剤としては例えば、ジベンジリデン−D−ソルビトール、ビス(4−メチルベンジリデン)−D−ソルビトールが挙げられる。チキソ剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本実施形態の第1のソルダペーストは、はんだ材料と、本実施形態の上記フラックスとからなる。
はんだ材料は、Sn又はSn系合金を含有することが好ましい。Sn又はSn系合金は、不可避不純物を含んでもよい。
上記(1)式中、As、Sb、Bi、およびPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
275≦2As+Sb+Bi+Pb≦5300 (1b)
上記(1a)および(1b)式中、As、Sb、Bi、およびPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
上記(2)式中、As、Sb、Bi、およびPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
上記(2a)式中、As、Sb、BiおよびPbは各々合金組成での含有量(質量ppm)を表す。
表1に示す各材料を、表1に示す組成となるように加熱撹拌した後、冷却することによりフラックスを調製した。表中の数値は、フラックスの合計が100質量%としたときの各材料の含有量(質量%)を表し、「Bal」は、残部を表す。
Sn−3Ag−0.5Cu(各数値は質量%)の組成を有するはんだ粉末(「SAC305」)と、各実施例及び比較例のフラックスとを質量比(はんだ粉末:フラックス)が89:11となるように混練し、ソルダペーストを調製した。はんだ粉末の平均粒子径をJIS Z3284−1:2014に準じて測定し、測定値からJIS Z3284−1:2014の粉末サイズ分類の表2に従って分類した。JIS Z3284−1:2014の表2における粉末サイズの記号は5であった。
得られたソルダペーストを40℃にて2週間保管した後に、下記式で表される増粘増加率を算出した。
粘度増加率=2週間保管後のペースト粘度/初期のペースト粘度×100
〇〇:粘度増加率が110%以下
○:粘度増加率が110%超、120%以下
×:粘度増加率が120%超
実施例2AのフラックスをFlux A、実施例4AのフラックスをFlux B、実施例6AのフラックスをFlux Cと以下記載する。これらのフラックス、及び表2に示す組成を有するはんだ粉末からなるソルダペーストについて、増粘抑制評価を行った。評価結果を表2に示す。
Claims (14)
- 9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含有するフラックスであって、
前記9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドの含有量が、前記フラックス全体に対して、0.05〜1質量%である、
前記フラックス。 - 樹脂を含有し、前記樹脂が、ロジン系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載のフラックス。
- 前記樹脂の含有量が、前記フラックス全体に対して、30〜60質量%である、請求項2に記載のフラックス。
- はんだ材料と、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフラックスとからなるソルダペースト。
- 前記はんだ材料が、Sn又はSn系合金を含有する、請求項4に記載のソルダペースト。
- 前記Sn系合金が、0質量%を超え、3.5質量%以下のAg及び/又は0質量%を超え、1.0質量%以下のCuを含む、請求項5に記載のソルダペースト。
- 前記はんだ材料が、Sn系合金を含有し、
前記Sn系合金が、0.001〜0.02質量%のAsを含む、請求項5に記載のソルダペースト。 - Sn系合金を含有するはんだ材料と、フラックスとからなるソルダペーストであって、
前記Sn系合金が、0.001〜0.02質量%のAsを含み、
前記フラックスが、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含む、
前記ソルダペースト。 - 前記Sn系合金が、0質量%を超え、3質量%以下のBiを更に含む、請求項7又は8に記載のソルダペースト。
- 前記Sn系合金が、0質量%を超え、0.3質量%以下のSbを更に含む、請求項7〜9のいずれか1項に記載のソルダペースト。
- 前記Sn系合金が、0質量%を超え、0.51質量%以下のPbを更に含む、請求項7〜10のいずれか1項に記載のソルダペースト。
- はんだ材料と、フラックスとからなるソルダペーストであって、
前記フラックスが、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナントレン−10−オキサイドを含み、
前記はんだ材料が、As:25〜300質量ppmと、Pb:0質量ppm超え5100質量ppm以下と、Sb:0質量ppm超え3000質量ppm以下およびBi:0質量ppm超え10000質量ppm以下の少なくとも1種と、残部:Snとからなる合金組成を有し、
下記(1)式および(2)式:
275≦2As+Sb+Bi+Pb (1)
0.01≦(2As+Sb)/(Bi+Pb)≦10.00 (2)
[上記(1)式および(2)式中、As、Sb、Bi、およびPbは各々前記合金組成での含有量(質量ppm)を表す]。
を満たす、前記ソルダペースト。 - 酸化ジルコニウム粉末をさらに含む、請求項4〜12のいずれか1項に記載のソルダペースト。
- ソルダペースト全体の質量に対する酸化ジルコニウム粉末の含有量が0.05〜20.0質量%である、請求項13に記載のソルダペースト。
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