JP2020192501A - 脱硝制御装置及び脱硝制御方法 - Google Patents

脱硝制御装置及び脱硝制御方法 Download PDF

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Kazuhito Tomita
和仁 富田
美珠 梶原
Mi-Joo Kajiwara
美珠 梶原
和幸 阿部
Kazuyuki Abe
和幸 阿部
大橋 俊之
Toshiyuki Ohashi
俊之 大橋
雅之 高木
Masayuki Takagi
雅之 高木
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Abstract

【課題】諸条件が変化する毎にNOx予測量の設定を行う必要がなく、常により最適な制御を行うこと。【解決手段】NOxを含むガスに対してアンモニアを注入し、ガス中のNOx含有量を減少させる脱硝触媒3へのアンモニアの注入量を制御するNOx制御部9と、脱硝触媒3を通過する前のガス中のNOx含有量を計測するGT出口NOxセンサ6と、ガス中のNOx含有量の予測値(F(x))を、計測したNOx含有量に基づいて補正し、補正後の予測値をNOx制御部9に与えてアンモニアの注入量を制御させるNOx排出量データ蓄積部11及びNOx排出量解析部12とを備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、脱硝制御装置及び脱硝制御方法に関する。
一般に排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)は、酸性雨や光化学スモッグなどを引き起こす大気汚染原因物質と称され、その排出規制が設けられている。当然、ガスタービンや石炭ボイラといった火力発電プラントにおいても、燃料の燃焼に伴いNOxが発生する。そこで一般的な火力発電所では、NOxの排出量を規制値内に抑えるために、排気ガス中にアンモニアガス(NH)を注入し、触媒上にてNOxとNHを反応させ、窒素(N)と水(HO)とに分解させることで、煙突から排出されるNOxを低減させる。このように、発生したNOx量に対して、煙突から排出されるNOxの量を設定値に保つよう、注入するNHの量を適切に調整する技術が脱硝制御である。
発生するNOx量と煙突から排出されるNOxの量は両方とも計測されるが、計測やその脱硝プロセスにはむだ時間と時間遅れが存在するため、通常のPID制御のみで良好な制御を行うことは難しい。そこで一般的には、煙突から排出されるNOxの量を目標値に制御するフィードバック制御に、発生するNOxの量の予測値に基づいたフィードフォワード制御を組合せて制御している。特に、発生するNOxの変化量が大きい、プラントの起動と停止を切替える期間や、負荷を変化させる期間などといった過渡過程での制御では、フィードフォワード要素が重要なファクターとなる。
特許第3548659号公報
NOxの予測量は、例えばガスタービンであれば、回転数や燃焼指令値といった指標に対してガスタービンが排出したNOxの量を、あらかじめ試運転期間等で計測した上で設定している。そのため、シーズニングなどによってガスタービンの燃焼調整が行われ、燃焼指令と排出するNOxの量の関係性が異なるものとなった場合には、NOxの予測量を再度設定しなおす必要がある。
さらに、ガスタービンが排出するNOxの量は、上記の指標だけに限らず、大気の湿度や温度、燃料組成比や燃焼器の経年変化等、さまざまな要素によって変化する。これらの要素と排出するNOxの量の関係は非常に複雑であり、一意に決まるものではない。そのため、季節などの諸条件によっては、フィードフォワード制御に用いるNOxの予測量と実際の排出するNOxの量との間で大きな差異が生じ、制御不調となる可能性がある。
本発明は前述の課題を解決するためになされたものであり、諸条件が変化する毎にNOxの予測量の設定を行う必要がなく、常により最適な制御を行うことが可能な脱硝制御装置及び脱硝制御方法を提供することを目的とする。
実施形態の脱硝制御装置は、窒素酸化物を含むガスに対してアンモニアを注入し、前記ガス中の窒素酸化物含有量を減少させる脱硝触媒への前記アンモニアの注入量を制御する窒素酸化物制御部と、前記脱硝触媒を通過する前の前記ガス中の窒素酸化物含有量を計測する計測部と、前記ガス中の窒素酸化物含有量の予測値を、前記計測部で計測した窒素酸化物含有量に基づいて補正し、補正後の予測値を前記窒素酸化物制御部に与えて前記注入量を制御させるフィードフォワード補正部と、を備える。
本発明の各実施形態によれば、諸条件が変化する毎にNOxの予測量の設定を行う必要がなく、常により最適な制御を行うことが可能となる。
図1は、各実施形態に共通する、脱硝制御装置全体の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図3は、第2の実施形態に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図4は、第3の実施形態に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図5は、第4の実施形態に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図6は、第5の実施形態に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図7は、第5の実施形態に係る図6の最適予測値学習部を教師付きニューラルネットワークモデルで構成した場合の層構成を例示する図である。 図8は、第6の実施形態に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図9は、第7の実施形態に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図10は、第6及び第7の実施形態の変形例1に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。 図11は、第6及び第7の実施形態の変形例2に係るNOx排出量データ蓄積部とNOx排出量解析部の機能構成を詳細に示すブロック図である。
以下、ガスタービン発電プラントで発生する排気ガス中の窒素酸化物を除去するための脱硝制御装置に適用した場合の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1及び図2を用いて第1の実施形態に係る脱硝制御装置について説明する。
図1は、第1の実施形態を含めて、以下の各実施形態に共通する、脱硝制御装置全体の構成を示すブロック図である。ガスタービン1から排出された排気ガスが煙道2を通過する過程で、煙道2中の脱硝触媒3において、ガス中に含有されているNOxがアンモニア(NH)と反応することで分解されて十分に低減された上で、処理後のガスが煙突4より外気に放出される。
脱硝触媒3には、流量調整弁5を介して流量が調整されたアンモニア(NH)が供給される。脱硝触媒3の通過ガス上流側にGT(ガスタービン)GT出口NOxセンサ6が、同下流側に煙突入口NOxセンサ7がそれぞれ配置される。
ガスタービン1での各運転状況が関数発生器(Fx)8に入力される。関数発生器8は、ガスタービン1の各運転状況を基に、予め設定された関数によりガスタービン1出口部での排気ガス中のNOx含有量の予測量初期値を算出し、算出した予測量初期値をNOx排出量解析部12へ出力する。
一方で、ガスタービン1の軌道時及び停止時を含めた負荷変動時に、GT出口NOxセンサ6で計測された計測値がNOx排出量データ蓄積部11に蓄積して保存される。NOx排出量解析部12は、関数発生器8から与えられるNOx含有量の予測量初期値を基に、NOx排出量データ蓄積部11に蓄積した過去データにより補正処理を実行し、補正後のNOx予測値をフィードフォワード要素としてNOx制御部9に与える。
NOx制御部9は、煙突入口NOxセンサ7での計測値をフィードバック制御のPV値とし、フィードフォワード要素としてのNOx予測値と合わせて、目標として設定されている設定(SV)値10となるようにMV値を算出し、算出したMV値を流量調整弁5に開度指令値として出力する。
GT出口NOxセンサ6と、NOx排出量データ蓄積部11及びNOx排出量解析部12が、関数発生器8の出力する予測値に対するフィードフォワード制御の補正部として機能して、解析のための演算により算出された補正後のNOx含有量の予測値がNOx制御部9に与えられる。
図2は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。これらの構成は、専用のハードウェア回路により構成することが可能である一方で、少なくとも一部をコンピュータプログラムによるソフトウェア処理により実現するものとしても良い。
関数発生器8から与えられるNOx予測量初期値データ104は、NOx予測量初期値(F)が格納された行列データであり、NOx排出量解析部12において乗算器105で予め設定された補正係数α(0≦α≦1)による乗算が実行された上で、その積となる行列データが加算器108に与えられる。
一方、GT出口NOxセンサ6から出力されるGT出口NOxデータ101が、時間軸に沿ったNOx量の変化のデータとしてNOx排出量データ蓄積部11のデータ処理部102で取得される。このデータ101は、ガスタービン1の起動時や停止時、負荷変動時のように、発生するNOxの変動量が大きい過渡過程時毎に、NOx排出量データ蓄積部11で取得され、記録される。
データ処理部102は、取得したGT出口NOxデータ101に対し、NOx予測量初期値データ104と同数の要素を持つ行列データに換算してデータ蓄積部103に順次格納させる。
この際、GT出口NOxセンサ6が計測するNOxの量は、ガスタービン1の燃焼によってNOxが発生したタイミングから、実際に計測されるまでの時間分の遅延を生じている。そのためにデータ処理部102は、GT出口NOxデータ101が予め設定したむだ時間を計測の応答性を示す時間として考慮した上で、データの換算を行う。
データ蓄積部103に格納、蓄積された複数のNOx排出量データが、NOx排出量解析部12の平均化処理項110によって平均処理され、NOx予測量解析値データ106として乗算器107に与えられる。乗算器107は、乗算器105の補正係数αに対応した「1−α」を乗数として乗算を実行し、その積を加算器108へ与える。
加算器108では、乗算器105の出力する積であるデータと乗算器107の積であるデータとを加算し、その和となるデータを、補正後のNOx予測値となるフィードフォワード出力値(FF)109として、ここでは図示しないNOx制御部9に与える。
次に、前述したNOx排出量データ蓄積部11、NOx排出量解析部12の構成における動作について説明する。
NOx排出量データ蓄積部11のデータ処理部102は、GT出口NOxデータ101をNOx予測量初期値データ104のと同数の要素を持つ行列データに換算する。例えば、NOx予測量初期値データ104が、ガスタービン1の燃焼指令値に対して設定されており、その燃焼指令値がm個である時、NOx予測量初期値データ104が次式
のように、NOx予測量初期値(F)が格納された行列データとなる。
GT出口NOxデータ101は、時間軸に沿ったデータであるので、燃焼指令値の時間軸に対するプロットから、NOx−燃焼指令値の関係性を導き、そこから関数Fと同様の行列データに換算する。
この時、GT出口NOxセンサ6によって計測されているNOxの量は、ガスタービン1での燃焼によってNOxが発生してから、実際に計測されるまでの時間が経過したデータであるので、予め設定されたむだ時間(λ)を計測の応答性を示す時間として考慮した上で、データの換算を行う。
このようにして処理された経時上のNOx排出量のデータ(G,G,…,Gn)をデータ蓄積部103により順次格納して蓄積する。このデータ蓄積部103に蓄積したデータ郡を平均化処理項110によって平均処理化することで、NOx予測量解析値データ(G)106を算出する。この平均処理を行う対象の過去データは、最新のものからの時間幅や回数を決めて移動平均するように処理を行うのが良い。
NOx予測量初期値データ(F)104及びNOx予測量解析値データ(G)106を、それぞれ乗算器105,107によって補正係数α,「1−α」を乗数として乗算処理した後、加算器108において加算することで、補正後のフィードフォワード出力値109を得てNOx制御部9へ与える。
補正係数α(0≦α≦1)は、ガスタービン1の特に負荷変動時の運転状況と、NOx排出量解析部12におけるNOx予測量初期値データ104とNOx予測量解析値データ106の各信頼度のバランスとに応じて予め設定しておく。
NOx制御部9に与えられるフィードフォワード出力値109は、NOx排出量データ蓄積部11に蓄積されているガスタービン1の過去の応答特性のデータ群を考慮した補正が施されたものであるため、NOx制御部9ではガスタービン1での運転状況と負荷変動時の過渡特性に応じた、より適切なアンモニア注入量を算出して、NOxを効率的に削減させることができる。
以上に述べた如く第1の実施形態によれば、過去のデータによってNOx予測量の初期値を補正することで、諸条件が変化する毎にNOxの予測量の設定を行う必要がなく、常により最適な制御を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る脱硝制御装置について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図3は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。これらの構成は、専用のハードウェア回路により構成することが可能である一方で、少なくとも一部をコンピュータプログラムによるソフトウェア処理により実現するものとしても良い。
図3の説明においても、第1の実施形態の図2の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
データ蓄積部103に格納、蓄積された複数のNOx排出量データを、ガスタービン1の起動/停止等の負荷変動のタイミングを基準として、データの新しいものから順にG(t時間前),G(t時間前),…,Gn(tn時間前)(t<t<…<tn)とする。
データ蓄積部103からデータを読み出すNOx排出量解析部12では、図2の平均化処理項110のように全データを一律に扱って平均化処理を行なうのではなく、減衰関数に基づいた重み付け処理を施す補正項115により、NOx予測量解析値データ106を算出して乗算器107へ出力する。
次に、前述したNOx排出量データ蓄積部11、NOx排出量解析部12の構成における動作について説明する。
NOx排出量データ蓄積部11のデータ蓄積部103に蓄積されるNOx排出量データG,G,…,Gnが、直近のガスタービン1の起動や停止等の負荷変動のタイミングを基準としてそれぞれxn=t,t,…,tn(t<t<…<tn)前に取得されたものであるとする。
ガスタービン1の経年変化による各NOx排出量データは、減衰関数を用いる補正項115により、新しいデータほど重要度が高くなるように重み付け処理を施すことで、過去のデータ毎に補正の重みを変化させた上で合算される。
例えば、各データの補正係数をhとすると、NOx予測量解析値データ106は次式で表すことができる。
補正に用いる関数をf(x)とすると、補正係数hは、その総和が1となるように、以下の式で表すことができる。
補正項115において、各データの補正に用いる関数を以下の減衰関数で表す。
この減衰関数は、変数xが大きく(=データがより古く)なるにつれて減少率も大きくなり、ある点を過ぎるとその減少率が再び小さくなる、例えば2次関数式を用いたものである。すなわち、この減衰関数を用いて補正係数を定めると、任意の時点より過去のデータほど補正における重み付けによる重要度を小さく設定することができる。
なお、式中の係数aとbは、減衰関数の変曲点(1/b×log(1/a))や、変曲点での接線の傾きの大きさ
(f′(x)=−ab×exp(bx)/(1+a×exp(bx))
から鑑みて、最適なものを設定する。
以上に述べた如く第2の実施形態によれば、補正項115で用いる減衰関数の係数を調整することにより、ガスタービン1を含む各種燃焼器の経年変化によるNOx排出量の変化や、燃焼調整に伴うNOx排出特性の変化に対応して、最適なNOxの予測量を設定することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る脱硝制御装置について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図4は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。これらの構成は、専用のハードウェア回路により構成することが可能である一方で、少なくとも一部をコンピュータプログラムによるソフトウェア処理により実現するものとしても良い。
図4の説明においても、第1の実施形態の図2の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
データ蓄積部103に格納、蓄積された複数のNOx排出量データを、ガスタービン1の起動/停止等の負荷変動のタイミングを基準として、データの新しいものから順にG(湿度RH),G(湿度RH),…,Gn(湿度RHn)とする。
データ蓄積部103からデータを読み出すNOx排出量解析部12では、与えられる過渡過程時パラメータ121に基づいたつりがね型関数による重み付け処理を施す補正項120により、NOx予測量解析値データ106を算出して乗算器107へ出力する。
次に、前述したNOx排出量データ蓄積部11、NOx排出量解析部12の構成における動作について説明する。
NOx排出量データ蓄積部11のデータ蓄積部103に蓄積されるNOx排出量データG,G,…,Gnが、直近のガスタービン1の起動や停止等の負荷変動のタイミングを基準としてそれぞれ湿度RH,RH,…,RHnの大気湿度環境下で取得されたものであるとする。
各NOx排出量データは、つりがね型関数を用いる補正項120により、湿度が所定の値に近いほど重要度が高くなるように重み付け処理を施すことで、過去のデータ毎に補正の重みを変化させた上で合算される。
ここで、ガスタービン1で生成するNOx量は、大気湿度による影響を大きく受けるために、起動/停止等の負荷変動時の大気湿度条件に近い時のNOx排出データの方が、より予測値としてより正確であると考えられる。このようなパラメータを扱う場合、補正関数f(x)としてつりがね型の関数を使用する。例えば、f(x)をガウス関数とすると、以下のように表すことができる。
この関数は、変数x=aである時に最大値となるつりがね型の関数であり、式中のbが大きくなるほど、すそが広がったなだらかなグラフとなる。ここで、過渡過程とは、発生するNOxの変化量が大きい時であり、ガスタービン1の起動/停止時や負荷変動時が含まれる。この時の任意に設定されるパラメータが、過渡過程時パラメータ121によって補正項120に入力される。
例えば、起動/停止時の大気湿度がRHxだった時、過補正関数f(x)中のa=RHxとすることで、ガスタービン1の起動/停止時等の負荷変動時の大気湿度に近いデータほど、補正の重みを大きく設定することができる。
排出されるガス中のNOxに影響を与えるパラメータとしては、前述した大気湿度以外にも、例えばガスタービン1では大気温度、燃料組成比等が考えられる。
以上に述べた如く第3の実施形態によれば、過渡過程時パラメータ121を適切に設定することにより、特定のパラメータに近い過去データの傾向をより反映したNOx予測量解析値データ106を算出することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る脱硝制御装置について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図5は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。これらの構成は、専用のハードウェア回路により構成することが可能である一方で、少なくとも一部をコンピュータプログラムによるソフトウェア処理により実現するものとしても良い。
図5の説明においても、図2乃至図4の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
データ蓄積部103に格納、蓄積された複数のNOx排出量データを、ガスタービン1の起動/停止等の負荷変動のタイミングを基準として、データの新しいものから順にG(t時間前/湿度RH),G(t時間前/湿度RH),…,Gn(tn時間前/湿度RHn)(t<t<…<tn)とする。
データ蓄積部103からデータを読み出すNOx排出量解析部12では、複数関数に基づいた補正項125により、補正項115で減衰関数を用いた重み付け処理を施す一方、並行して、与えられる過渡過程時パラメータ121に基づいて補正項120によりつりがね型関数を用いた重み付け処理を施す。
補正項120で補正したNOx予測量解析値データは、乗算器126で乗数β(0≦β≦1)を用いて乗算され、その積が加算器128に与えられる。
一方の補正項115で補正したNOx予測量解析値データは、乗算器127で乗数β′(β+β′=1)を用いて乗算され、その積が加算器128に与えられる。
加算器128での加算により得られる和が、補正項125の出力であるNOx予測量解析値データ106として、乗算器107へ出力される。
次に、前述したNOx排出量データ蓄積部11、NOx排出量解析部12の構成における動作について説明する。
データ蓄積部103に蓄積されたNOx排出量データをNOx排出量解析部12の補正項125において、減衰関数を用いる補正項115とつりがね型関数を用いる補正項120とにより独立した重み付け処理を施した後、乗算器127,126で乗数β′,β(β+β′=1)を乗算した各積を得て、それらを加算器128で加算することにより、NOx予測量解析値データ106を得る。
ここでは補正項115と補正項120で2つの関数を用いた場合を例示しているが、3つ以上の関数を用いて独立して補正し、その結果を乗数β,β′,β″,…により乗算した後に加算するものとしても良い。その場合、乗数の総和(β+β′+β″+…)は1となる。
加算器128での和として得られるNOx予測量解析値データ106は、次式で表すことができる。
以上に述べた如く第4の実施形態によれば、NOxの排出量に影響を与えると考えられる複数のパラメータについて、過去のデータの傾向を反映したNOx予測量解析値データ106を算出することができ、NOx予測量初期値データ104に対するより適切な補正を施すことが可能となる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態に係る脱硝制御装置について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図6は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。これらの構成は、専用のハードウェア回路により構成することが可能である一方で、少なくとも一部をコンピュータプログラムによるソフトウェア処理により実現するものとしても良い。
図6の説明においても、図2乃至図4の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
データ蓄積部103からデータを読み出すNOx排出量解析部12では、過渡過程時パラメータ121に基づいて最適予測値学習部130がNOx予測量解析値データ106を算出し、算出したNOx予測量解析値データ106を乗算器107へ出力する。
図7は、最適予測値学習部130の層構成を例示する図である。ここで最適予測値学習部130は、例えば教師付きニューラルネットワークモデルにより、入力層132、中間層133、及び出力層134の3層で構成した場合を例示している。過渡過程時パラメータ121として入力層132に与えられる入力131は、例えば時間t、湿度RH、温度T、ガスタービン1の燃料組成非x、…、入力nが挙げられる。出力層134からは、出力135として、第1の出力y、第2の出力y、…、第mの出力yが得られるものとする。
次に、前述したNOx排出量データ蓄積部11、NOx排出量解析部12の構成における動作について説明する。
最適予測値学習部130には、過渡過程時パラメータ121と、NOx排出量データ蓄積部11のデータ蓄積部103からのNOx排出量データが入力され、そこから最適なNOx予測量を学習して、NOx予測量解析値データ106を算出する。
過渡過程時パラメータ121として与えられる入力131の具体的な要素は前述した通りである。最終的な出力135(y,y,…,y)は、NOx予測量解析値データ106の成分g,g,…,gに合致する。
各層での計算をパーセプトロン単位で考え、l(エル)層目の活性化関数をf、その中でもj番目のパーセプトロンからの出力をz 、そのパーセプトロンに入力されるi番目からの重みをw j,i、バイアスをb j,iとすると、パーセプトロンからの出力は以下の数理モデル
で表される。なお、出力層の活性化関数は恒等関数を採用し、中間層ではReLU関数やシグモイド関数などの適切な関数を選択する。
本モデルは教師ありニューラルネットワークモデルであり、出力とデータ蓄積部103から入力されたNOx排出量の実測値(Greal;各成分はg real)との差が最も小さくなるように、ニューラルネットワーク中の重み(w)とバイアス(b)を誤差逆伝播法により最適化するようなアルゴリズムで構築される。本モデルは回帰問題であるため、誤差関数(E)には二乗誤差を採用するものとする。
以上に述べた如く第5の実施形態によれば、NOx排出量データが蓄積される毎に最適なモデルに更新される学習アルゴリズムによって、条件に応じた最適なNOx予測量解析値データ106を算出でき、NOx予測量初期値データ104に対するより適切な補正を施すことが可能となる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態に係る脱硝制御装置について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図8は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。これらの構成は、専用のハードウェア回路により構成することが可能である一方で、少なくとも一部をコンピュータプログラムによるソフトウェア処理により実現するものとしても良い。
図8の説明においても、図2の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
GT出口NOxデータ101が、データ処理部102及びむだ時間(λ)算出部140に入力される。むだ時間算出部140は、ガスタービン1の運転状況により負荷変動を生じた場合など、排気ガス中のNOx排出量が急激に変化した場合に、負荷変動の直後から実際にNOxが変化するまでの無駄時間λを算出し、データ処理部102に与える。
データ処理部102では、むだ時間算出部140から与えられるむだ時間λを用いて、GT出口NOxデータ101をNOx予測量初期値データ104と同数の要素を持つ行列データに換算してデータ蓄積部103に順次格納させる。
次に、前述したNOx排出量データ蓄積部11、NOx排出量解析部12の構成における動作について説明する。
データ処理部102は、第1の実施形態においては、予め設定した計測むだ時間(λ)を計測の応答性を示す時間として考慮した上で、データの換算を行うものとした。
しかしながら、この計測むだ時間(λ)は、センサ6,7の経年劣化や計測配管のつまり等によって変化する。そこで本実施形態では、むだ時間算出部140によってNOx排出量が急激に変化した時のデータを用いて計測むだ時間の補正を行うものとする。
例えばガスタービン1では、燃料弁開度が大きく変化したタイミングで、排出されるガス中のNOx排出量も大きく変化する。すなわち、燃料弁開度指令値が大きく変化してから、実際にGT出口NOxセンサ6においてNOxの排出量の変化が計測されるまでの時間を計測むだ時間(λ)として算出し、算出した計測むだ時間(λ)データ処理部102に出力するようにして、データ処理部102における計測むだ時間(λ)を常時更新し続けるものである。
以上に述べた如く第6の実施形態によれば、計測の応答性に係る計測むだ時間(λ)の変化に的確に追従して、データ蓄積部103に蓄積するNOx排出データの精度を高めることができる。
[第7実施形態]
第7の実施形態に係る脱硝制御装置について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図9は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。これらの構成は、専用のハードウェア回路により構成することが可能である一方で、少なくとも一部をコンピュータプログラムによるソフトウェア処理により実現するものとしても良い。
図9の説明においても、図2の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
データ処理部102は、データ蓄積部103に前回のNOx排出量データ(Gl;各成分はglm)を格納して蓄積させる毎に、同内容をNOx排出量解析部12の再現度演算部145に出力する。
また、平均化処理項110が乗算器107へ出力するNOx予測量解析値データ(G;各成分はg)106が、再現度演算部145へも出力される。
再現度演算部145は、これら2入力の誤差を算出し、算出結果を乗算器105に与える。乗算器105では、再現度演算部145からの誤差に基づいて乗数である補正係数αを加減調整する。この補正係数αの調整は、一方の乗算器107での乗数である「1−α」にも反映される。
次に、前述したNOx排出量データ蓄積部11、NOx排出量解析部12の構成における動作について説明する。
再現度演算部145は、前回のNOx排出量データ(Gl;各成分はglm)とNOx予測量解析値データ106(G;各成分はg)による誤差を算出し、その算出結果によって、NOx予測量初期値データ104の初期値に対する乗算器105での乗数α、すなわち重みの割合を変化させる。再現度演算部145が、例えば二乗和(X)を採用し、ガウス関数によって補正係数αを決定するとき、補正係数αは次式で表すことができる。
以上に述べた如く第7の実施形態によれば、前回のNOx排出量データとNOx予測量解析値データ106から算出した再現度を反映した、より精緻なNOx排出量解析部12での制御が実現できる。
[第6及び第7の実施形態の変形例1]
第6及び第7の実施形態に係る脱硝制御装置の変形例1について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図10は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。図10の説明においても、図2、図5、図8及び図9の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
データ蓄積部103に格納、蓄積された複数のNOx排出量データを、ガスタービン1の起動/停止等の負荷変動のタイミングを基準として、データの新しいものから順にG(t時間前/湿度RH),G(t時間前/湿度RH),…,Gn(tn時間前/湿度RHn)(t<t<…<tn)とする。
データ蓄積部103からデータを読み出すNOx排出量解析部12では、複数関数に基づいた補正項125により、減衰関数を用いた重み付け処理と、つりがね型関数を用いた重み付け処理を施し、乗数β,β′に基づいて乗算した結果を加算してNOx予測量解析値データ106を得て、乗算器107及び再現度演算部145へ出力する。
図10に示した第6及び第7の実施形態に係る脱硝制御装置の変形例1においては、データ処理部102が計測の応答性に係る計測むだ時間(λ)の変化に的確に追従して、データ蓄積部103に蓄積するNOx排出データの精度を高める一方で、再現度演算部145で前回のNOx排出量データとNOx予測量解析値データ106から算出した再現度を反映した、より精緻なNOxの排出量解析が実現できる。
加えて、複数関数を用いる補正項125部により、NOxの排出量に影響を与えると考えられる複数のパラメータについて、過去のデータの傾向を反映したNOx予測量解析値データ106を算出することができ、NOx予測量初期値データ104に対するより適切な補正を施すことが可能となる。
[第6及び第7の実施形態の変形例2]
第6及び第7の実施形態に係る脱硝制御装置の変形例2について説明する。
なお、脱硝制御装置全体の構成に関しては、基本的にほぼ図1の記載に準じるものとして、同一部分には同一符号を用いて、その図示と説明とを省略する。
図11は、NOx排出量データ蓄積部11とNOx排出量解析部12の機能構成を詳細に示すブロック図である。図11の説明においても、図2、図6、図8及び図9の記載に準じる部分に関しては、同一部分には同一符号を用いて、その説明を省略する。
データ蓄積部103からデータを読み出すNOx排出量解析部12では、最適予測値学習部130が、過渡過程時パラメータ121と、NOx排出量データ蓄積部11のデータ蓄積部103からのNOx排出量データから、最適なNOx予測量を学習して、NOx予測量解析値データ106を算出する。
図11に示した第6及び第7の実施形態に係る脱硝制御装置の変形例2においては、データ処理部102が計測の応答性に係る計測むだ時間(λ)の変化に的確に追従して、データ蓄積部103に蓄積するNOx排出データの精度を高める一方で、再現度演算部145で前回のNOx排出量データとNOx予測量解析値データ106から算出した再現度を反映した、より精緻なNOxの排出量解析が実現できる。
加えて、最適予測値学習部130においてNOx排出量データが蓄積される毎に最適なモデルに更新される学習アルゴリズムによって、条件に応じた最適なNOx予測量解析値データ106を算出でき、NOx予測量初期値データ104に対するより適切な補正を施すことが可能となる。
なお、前述した各実施形態は、排気ガスの排出元がガスタービン1である場合について説明したが、本実施形態はNOxが含有される排気ガスの付帯設備全般について適用可能であることは勿論である。
その他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ガスタービン、2…煙道、3…脱硝触媒、4…煙突、5…流量調整弁、6…GT出口NOxセンサ(AX)、7…煙突入口NOxセンサ(AX)、8…関数発生器(F(x)、9…NOx制御部、10…設定(SV)値、11…NOx排出量データ蓄積部、12…NOx排出量解析部、101…GT出口NOxデータ、102…データ処理部、103…データ蓄積部、104…NOx予測量初期値データ、105…乗算器(×α)、106…NOx予測量解析値データ、107…乗算器(×(1−α))、108…加算器(+)、109…フィードフォワード出力値(FF)、110…平均化処理項(ave)、115…(減衰関数)補正項、120…(つりがね型関数)補正項、125…(複数関数)補正項、126…乗算器(×β)、127…乗算器(×β′)、128…加算器、130…最適予測値学習部、131…入力、132…入力層、133…中間層、134…出力層、135…出力、140…むだ時間算出部、145…再現度演算部

Claims (11)

  1. 窒素酸化物を含むガスに対してアンモニアを注入し、前記ガス中の窒素酸化物含有量を減少させる脱硝触媒への前記アンモニアの注入量を制御する窒素酸化物制御部と、
    前記脱硝触媒を通過する前の前記ガス中の窒素酸化物含有量を計測する計測部と、
    前記ガス中の窒素酸化物含有量の予測値を、前記計測部で計測した窒素酸化物含有量に基づいて補正し、補正後の予測値を前記窒素酸化物制御部に与えて前記注入量を制御させるフィードフォワード補正部と、
    を備える脱硝制御装置。
  2. 前記フィードフォワード補正部は、
    時間軸に沿って前記計測部で計測した窒素酸化物含有量を、前記計測部での計測内容に応じて設定された計測応答時間を用いて、前記窒素酸化物含有量の予測値と同じ要素で関数データ化して蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部に蓄積したデータを用いて前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する解析部と、
    を備える、請求項1記載の脱硝制御装置。
  3. 前記解析部は、前記蓄積部に蓄積したデータをその経過時間に応じた重み付けに用いて、前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する、請求項2記載の脱硝制御装置。
  4. 前記解析部は、前記蓄積部に蓄積したデータをその経過時間に応じて任意に設定したパラメータによる重み付けに用いて、前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する、請求項2記載の脱硝制御装置。
  5. 前記解析部は、前記蓄積部に蓄積したデータを、その経過時間に応じた重み付けと、その経過時間に応じて任意に設定したパラメータによる重み付けの双方に用いて、前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する、請求項2記載の脱硝制御装置。
  6. 前記解析部は、
    前記蓄積部に蓄積したデータから前記窒素酸化物含有量の予測値を学習する学習部をさらに備え、
    前記学習部で学習した予測値に基づいて前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する、
    請求項2記載の脱硝制御装置。
  7. 前記蓄積部は、前記脱硝触媒を通過する前の前記ガス中の窒素酸化物含有量が変動する期間に、時間軸に沿って前記計測部で計測した窒素酸化物含有量を、前記計測部での計測内容に応じて設定された計測応答時間を用いて、前記窒素酸化物含有量の予測値と同じ要素で関数データ化して蓄積する、請求項2記載の脱硝制御装置。
  8. 前記解析部は、前記蓄積部に蓄積したデータから解析して得られる前記窒素酸化物含有量の予測値と、前記計測部で計測した前記窒素酸化物含有量とにより算出する再現度に応じて、前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する、請求項2記載の脱硝制御装置。
  9. 前記解析部は、前記蓄積部に蓄積したデータを、その経過時間に応じた重み付けと、その経過時間に応じて任意に設定したパラメータによる重み付けの双方で用いて、前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する、請求項7または8記載の脱硝制御装置。
  10. 前記解析部は、
    前記蓄積部に蓄積したデータから前記窒素酸化物含有量の予測値を学習する学習部をさらに備え、
    前記学習部で学習した予測値に基づいて前記窒素酸化物含有量の予測値を補正する、
    請求項7または8記載の脱硝制御装置。
  11. 窒素酸化物を含むガスに対してアンモニアを注入し、前記ガス中の窒素酸化物含有量を減少させる脱硝触媒への前記アンモニアの注入量を制御する窒素酸化物制御部と、前記脱硝触媒を通過する前の前記ガス中の窒素酸化物含有量を計測する計測部とを備える装置での脱硝制御方法であって、
    前記ガス中の窒素酸化物含有量の予測値を、前記計測部で計測した窒素酸化物含有量に基づいて補正し、補正後の予測値を前記窒素酸化物制御部に与えて前記注入量を制御させるフィードフォワード補正工程を有する脱硝制御方法。
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