JP2020191587A - 視聴履歴分析方法および視聴履歴分析システム - Google Patents
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Description
このような環境の中で、インターネット経由で各テレビ装置から膨大な量の視聴データ(視聴ログと称される場合もある)を収集し、視聴率等の視聴状況の分析を行うことが可能となっている。
図1は、本実施形態に係る放送信号送信装置100、サーバ120および視聴装置140からなるシステム全体の構成例を示した図である。
100は、放送番組を放送する放送信号送信装置(放送局とも呼ぶ)であり、放送番組サーバ101および第1の基本機能102を備える。
第1の基本機能102は、放送信号送信装置100の基本的な機能であり、放送する番組の映像信号や音声信号等を符号化(エンコードとも言う)して多重化し、放送信号として送出する機能を持つ。
サーバ120は、視聴装置(テレビ装置、テレビジョン受信機、放送信号受信装置とも称される)140が個別に持つ識別番号により個々の視聴装置140を識別している。視聴装置140が持つ識別番号は、例えば数字、アルファベットの組み合わせから構成されている。
収集部122は、視聴装置140のユーザが放送番組を視聴した履歴である視聴履歴を収集する機能を持つ。
サービス提供部124は、解析部123が解析した結果をもとに例えば、視聴装置140のユーザにとって有益な情報を提供してもよい。あるいはサービス提供部124は、解析部123が解析した結果をもとに例えば、視聴装置140に対して番組を放送する側である放送信号送信装置100や番組制作会社、番組のスポンサー等にとって有益な情報を提供してもよい。
図2は、視聴装置140の構成例を概略的に示した図である。視聴装置140は、先に述べたように、放送波を受信する機能である第2の基本機能141、制御部142を含む。
映像ストリームおよび音声ストリームは2Kデコーダ204−1でデコードされる。
デコードされた映像データは、映像・オーディオ・字幕データ処理部206、表示信号出力部207を介して表示器160に出力される。またデコードされた音声データは、映像・オーディオ・字幕データ処理部206、表示信号出力部207を介して表示器160に内蔵されているスピーカ161に出力される。
表示信号出力部207は、表示器160の表示能力に応じて、色度、解像度などを制御する。
視聴装置140がBSデジタル放送信号、CSデジタル放送信号を受信した場合も、地上デジタルテレビジョン放送の放送信号を受信した場合と同様に、放送波で送られてきたストリーム(放送信号)をデマルチプレクサ処理やデスクランブル処理を行い、映像データを表示器160に出力したり音声データをスピーカ161に出力したりする。
このように本実施形態の視聴装置140は、ライブ視聴、録画再生視聴、視聴予約による予約視聴などの各種の視聴形態をとることができる。
図3は、サーバ120の構成例とサービスを受けるユーザのパーソナルコンピュータの例を概略的に示した図である。
解析部123は、収集部122に保存されている視聴履歴の中から、例えば指定した識別番号の、指定した期間の視聴履歴に対して解析を行う。解析の結果はサービス提供部124に送られ、サービス提供部124は送られてきた解析結果をもとに、サービスの提供を行う。サービス提供部124が提供するサービスデータを、ネットワーク310を介して例えば、パーソナルコンピュータ311から見えるように接続されている。なお、パーソナルコンピュータ311は、携帯端末などであってもよい。また、サーバ120は、サービス提供部124が提供するサービスの内容を表示できる表示部(図示しない)を備えてもよい。あるいはまた解析部123およびサービス提供部124は、サーバ120の外にあってもよい。
本実施形態では、放送番組のうち、特にシリーズ番組を解析対象とする。シリーズ番組とは、ドラマやアニメなど継続的に、または、中断期間を挟みながら複数期にわたり断続的に放送される番組であり、例えば、短期間に複数回集中的に放送されるシリーズ番組や、
長期にわたって複数回放送されるシリーズ番組、また、複数のシリーズ番組をセットとしたシーズン番組などを含む。シリーズ番組中、1回1回の放送を放送話と呼ぶ。
視聴割合は、視聴装置140ごとに求められ、シリーズ番組の放送済み放送話数もしくは放送予定も含めた全放送話数に対する、実際に視聴された放送話数の割合である。本実施形態においては、放送予定の情報が基本的に1週間先までしか取得できないなどの制限を考慮し、シリーズ番組の放送済み放送話数に対する、実際に視聴された放送話数の割合として例を示している。
ここで、“1放送話を視聴した”とは、1放送話の視聴時間が一定値以上の場合、もしくは1放送話を一定値以上の割合(例えば、1放送話の全放送時間に対する視聴時間の割合)で視聴した場合などを言う。
また、視聴したかどうかは視聴履歴から判断されるため、例えば、ユーザは見ていないがたまたま視聴装置140の電源がONされていた場合等も「視聴した」という場合に含まれる可能性がある。
総合接触率は、各シリーズ番組に対して、「ライブ視聴」、「録画再生視聴」、「視聴予約」を含む視聴形態のうち少なくとも2つの視聴形態に対する視聴履歴のデータを合わせて求められる装置割合である。総合接触率において視聴割合を求める際の視聴時間は、視聴形態に関わらず視聴した放送時間とする。例えば、複数の視聴形態で同一箇所の重複視聴していた場合は、いずれか一つの視聴形態での視聴時間のみを視聴時間とする。さらに、各シリーズ番組の全放送話数で割った総合接触率を平均総合接触率とする。
また、「視聴予約」による視聴形態に対し接触率または総合接触率を求める場合の視聴割合は、視聴予約した番組を視聴した視聴時間を用いて求める場合や、視聴予約した番組はすべて視聴したものとして求める場合もある。
なお、解析画面などに表示される条件パラメータやそれらに対する選択肢、値、評価指標などの名称や定義、種類などは、本実施形態において一例として示したものであり、本実施形態に示されるものに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
本実施形態においては、視聴履歴を解析し、解析結果としてシリーズ番組のランキングを表示させる例について示す。
表示枠40は、解析条件や解析結果の表示方法を設定するための選択タブなどが表示される解析画面の例であり、解析画面にて条件パラメータなどの各種項目に対し値などを選択もしくは指定できる。選択できる項目には、「評価基準」、「地域」、「デモグラフ属性」、「ソート基準」、「視聴判定」が含まれる。「デモグラフ属性」については、図には「デモグラ」と示されているが、以降、「デモグラ」も同一内容とする。
図4Bは、本実施形態において、パーソナルコンピュータ311の画面に表示させた解析結果の一例を示す図である。
ここで、「全体(1回でも見た)」の装置割合は、必ず「7割以上視聴」の装置割合を含んだ値となるため、「全体(1回でも見た)」に対する棒グラフの方が長くなる。このことを考慮して、「全体(1回でも見た)」の装置割合の棒グラフを常に下にして、2つの棒グラフを重ねる。このようにすることで、常に両方の棒グラフを同時に見ることができ、比較することが容易となる。「全体(1回でも見た)」と「7割以上視聴」の棒グラフの差は、シリーズ番組を視聴した割合(視聴割合)が7割未満である視聴装置の装置割合を意味し、この割合は、シリーズ番組をたまたま視聴しただけなどの浮動層の割合に相当すると考えることができる。「7割以上視聴」の装置割合を固定層の割合とすると、シリーズ番組に対する固定層と浮動層の関係がわかりやすい。また、例えば、2つの棒グラフの差が大きいシリーズ番組は、“そのシリーズ番組がたまたま視聴されていた可能性が大きい”といったことや、“途中で視聴をやめた視聴者が多かった可能性が大きい”といったことがわかり、この情報を番組制作に利用することができる。
なお、2つの棒グラフを交互に点滅(自動点滅)させて表示させてもよい。このようにすることで、ユーザが2つの値を容易に、または直観的に比較できる。
図4Bでは、ソート基準を「全体(1回でも見た)」とした場合の解析結果の表示例を示したが、次にソート基準を「7割以上視聴」に変更した場合の表示例を示す。
表示枠51、表示枠52、表示枠53はそれぞれ表示枠41、表示枠42、表示枠43に対応しているため、図5に対する詳細の説明は省略する。
表示枠51には、図4Bの表示枠41の状態からソート基準が「7割以上視聴」に変更された例が示されている。表示枠52の総合ランキングおよび表示枠53の装置割合の棒グラフの表示が、ソート基準「7割以上視聴」とした場合の表示に変更されている。例えば、図4Bの表示枠43では、「全体(1回でも見た)」に対する棒グラフが上から降順に表示されているが、表示枠53では、「7割以上視聴」に対する棒グラフが上から降順に表示されている。また、表示枠52の総合ランキングも表示枠42から変更されている。
次に図4B、図5に示した解析結果をパーソナルコンピュータ311の画面に表示させるための、本実施形態におけるシステムの動作例を説明する。
サービス提供部124は、パーソナルコンピュータ311からコマンドなどを受信すると、シリーズ番組の評価を実施するための解析画面をパーソナルコンピュータ311に表示させる(ステップS1)。ここで解析画面は、図4Aの表示枠40に示したような、解析条件や解析結果の表示方法などの条件パラメータを指定するための画面である。サービス提供部124は、パーソナルコンピュータ311から解析画面で設定された条件パラメータを受信する(ステップS2)。本実施形態で用いる条件パラメータは、「評価基準」、「デモグラ」、「ソート基準(視聴回数)」、「視聴判定」を含む。「評価基準」を「総合接触率」とし、地域を「関東」とし、「デモグラ」を「地域全体」とし、「ソート基準(視聴回数)」を「全体(1回でも見た)」とし、「視聴判定」を「1/3」とする。サービス提供部124は、受信した条件パラメータに従って、解析部123に視聴履歴の解析をさせる(ステップS3)。ステップS3については、図7で解析例を詳述する。
解析部123は、受信した条件パラメータに従って、解析対象であるシリーズ番組SPが少しでも視聴された視聴装置rの集合である視聴装置群Rを視聴履歴から抽出する(ステップS31)。視聴装置群Rの要素数を第1の視聴装置数N1とする。視聴装置群Rの全ての視聴装置rに対して、各々以下のステップを実行する(ステップS32)。視聴装置rによって視聴されたシリーズ番組SPの放送話spの数をN_spとして、N_spをカウントする(ステップS33)。ここで、放送話spが視聴されたかどうかは、例えば、次式により判断する。
ただし、TH_spは、0≦TH_sp≦1の実数である。本実施形態では、例えば、TH_sp=1/3とする。また、本実施形態では総合接触率を使用するため、ここでの視聴装置rによって放送話spが視聴された時間は、視聴形態に関わらず視聴された放送時間であり、重複した部分はいずれか一つの視聴形態での視聴時間である。
P1=N_sp/シリーズ番組SPの放送話spの数
求めたP1としきい値TH_P1とを比較する(ステップS37)。TH_P1は、0≦TH_P1≦1の実数であり、本実施形態では、例えば、TH_P1=0.7とする。P1≧TH_P1の場合(ステップS37のYES)、第三の視聴装置数N3をカウントする(ステップ38)。本実施形態では、第三の視聴装置数N3は、シリーズ番組SPが「7割以上視聴」視聴された視聴装置の数、すなわち、良く視聴する固定層と考えられる視聴装置の数に相当する。
P3=N3/N0
全ての解析対象であるシリーズ番組SPに対して、ステップ31からステップ40を実施し、それぞれ総合接触率P2、P3を求める。
図6のフローチャートに戻り、サービス提供部124は、解析部123から解析結果を受信し、ソート基準など条件パラメータに従って解析結果の可視化データを作成すると、作成した可視化データをパーソナルコンピュータ311に送信する(ステップS4)。図4Bに示される例ではソート基準として「全体(1回でも見た)」を指定しているので、サービス提供部124は、総合接触率P2の値に基づいてシリーズ番組SPのランキングを決定し、ランキング順に表示させるための可視化データを作成し、パーソナルコンピュータ311に送信する。パーソナルコンピュータ311が、受信した可視化データに従ってモニタに表示させると、図4Bに示した解析結果の表示が得られる(ステップS5)。図4Bの表示例の状態からソート基準を「7割以上視聴」に変えた場合の解析結果の表示を見る場合は(ステップS6のYES)、ステップ2に戻り、パーソナルコンピュータ311から、表示枠41のソート基準を「7割以上視聴」に変える。サーバ120が、ステップS3からS4の処理を実行すると、ステップS5でパーソナルコンピュータ311のモニタに図5の表示例が表示される。
なお、本実施形態では、デモグラに「地域全体」を指定したが、その他、「機器全体」、個人視聴テレビの「M3」、「M2」、「M1」、「T」、「F1」、「F2」、「F3」、また、家族視聴テレビに関する項目に指定して得たランキングを表示することでも良い。
本実施形態においては、視聴履歴を解析し、解析結果として視聴方法別に接触率を求め、シリーズ番組のランキングを表示させる例について示す。
図8は、本実施形態において、視聴方法別に表示させた解析結果の一例を示す図である。
表示枠81には、例えば、解析条件や解析結果の表示方法についての設定値が表示される。表示項目には「デモグラ」、「ソート基準」などがある。「ソート基準」については、さらに視聴方法、視聴回数に分け2種類とする。表示枠81では、「デモグラ」を「地域全体」とし、「ソート基準(視聴回数)」を「7割以上視聴」とし、「ソート基準(視聴方法)」を「ライブ」とする例が示されている。さらに、表示枠41同様、表示枠81においても、図示せぬ選択タブなどから、各項目に設定値を指定できるようにすることで、解析条件や解析結果に対する表示を変更できる。例えば、「ソート基準(視聴方法)」では、「ライブ視聴」、「録画再生視聴」、「視聴予約」を指定でき、「ソート基準(視聴回数)」では、「全体(1回でも見た)」、「7割以上視聴」を指定できる。
表示枠83には、視聴履歴を解析して求めたシリーズ番組ごとの装置割合である接触率(図では平均接触率が表示されている)が視聴方法別に示されている。視聴方法としては「ライブ視聴」、「録画再生視聴」、「視聴予約」といった例が表示されている(図ではそれぞれ「ライブ」、「再生」、「予約」と表示されている)。それぞれの視聴方法ごとに、解析条件である「全体(1回でも見た)」、「7割以上視聴」それぞれに対する視聴装置の装置割合が、棒グラフとして重ねて表示される。
視聴方法別の接触率の求め方は、2つ考えられる。1つ目は、視聴履歴データを視聴方法別に分けてから視聴方法別の接触率を求める方法である。2つ目は、まず視聴方法によらない総合接触率を求めてから、総合接触率を視聴方法別に分けることで接触率を求める方法である。2つ目の方法では例えば、総合接触率の分子(本実施形態では装置割合の分子であり、例えば視聴割合が一定値以上である視聴装置数)を視聴方法別に分けて、視聴方法別の接触率を求める。図8の解析結果の表示例は、2つ目の計算方法によるものであるが、図9のフローチャートでは、1つ目の計算方法による処理手順を示す。
図10は、第3の実施形態において、デモグラフ属性を横軸として表示させた解析結果の一例を示す図である。
表示枠1001には、解析対象とするシリーズ番組の番組名と、番組名の左にボタンが表示される。例えば、パーソナルコンピュータ311からクリックなどによりボタンの表示状態を変えることで、ボタンの右の番組名に相当するシリーズ番組を選択することができる。図では、選択されていない番組のボタンは白丸(黒枠)、選択された番組のボタンは白丸の中に黒丸が表示されている。
表示枠1002には、直交する縦軸と横軸からなる座標平面が表示される。縦軸は、「Rank」の値に対する数値軸であり、横軸はデモグラフ属性の要素を項目とする項目軸である。表示枠1002内の左側には、解析対象とするシリーズ番組の番組名が並んで表示される。表示枠1002内の右側には、デモグラフ属性の項目ごとに求められたシリーズ番組のRank値を、シリーズ番組ごとに結線したグラフが表示される。表示枠1002内の左側に表示されているシリーズ番組の番組名の並び順は、特定のデモグラフ属性の項目におけるランクが反映されている。図の例では、デモグラフ属性の「地域全体」に対し求められたランク(表示枠1002内の右側のグラフの左端に相当する)の順番で、シリーズ番組の番組名が並べられている。また、図の例に示されるように、表示枠1001のボタンに黒丸を表示させたシリーズ番組の解析結果に対し、表示枠1002の右側のグラフが強調されて、線が他の番組の線よりも太く表示され、また、デモグラフ属性の各項目に対する「Rank」の値が表示される。また、他の番組の線と違った色で表示させることでもよい。このように強調することで、解析対象のシリーズ番組が多数ある場合にも、デモグラフ属性に対する傾向がわかりやすい。例えば、図の例では、“「シリーズ番組SP16」は、M1層に人気が高い”といったことがわかる。
サービス提供部124は、パーソナルコンピュータ311からコマンドなどを受信すると、解析画面をパーソナルコンピュータ311に表示させる(ステップS21)。ここで解析画面とは、図4Aの表示枠40に示したような、解析条件や解析結果の表示などを指定するための画面である。パーソナルコンピュータ311に表示された解析画面からデモグラフ属性を横軸とした表示をさせるための条件パラメータを設定する。本実施形態で用いる条件パラメータは、「評価基準」、「視聴回数」、「デモグラフ属性」といった項目を含む。「視聴回数」は、「全体(1回でも見た)」、「7割以上視聴」などの選択肢を含み、解析結果を表示するための条件でありかつ解析のための条件となる。「デモグラフ属性」は、「地域全体」、「家族全体」、「M3」、「M2」、「M1」、「T」、「F1」、「F2」、「F3」の選択肢の他、全ての選択肢を選択できる「全て」などの選択肢を含めてもよいし、チェックボックスなどを設けて複数の任意の「デモグラフ属性」の項目を同時に選択できるようにしてもよい。選択された全ての「デモグラフ属性」の項目に対して解析が実施される。本実施形態では、「評価基準」を「総合接触率のデモグラフ属性分析」とし、「視聴回数」を「7割以上視聴」とし、「デモグラフ属性」を「全て」とする。ここで「デモグラフ属性」を「全て」に指定することで、「地域全体」、「家族全体」、「M3」、「M2」、「M1」、「T」、「F1」、「F2」、「F3」を全てが選択される。なお、本実施形態に示す条件パラメータの項目、値や選択肢の名称、種類などは一例であり、限定されるものではない。
ステップS23を詳細に説明する。第1の実施形態では、シリーズ番組ごとに、視聴形態に関わらず視聴履歴から抽出した視聴装置群Rに対して解析を実施させる例を示した(図7のステップS31)。本実施形態では、シリーズ番組ごとに、視聴装置群Rをさらにデモグラフ属性の項目別に分けて、デモグラフ属性の項目mに対する視聴装置群R_mに対して解析を実施させる。mは、例えば、デモグラフ属性の各項目に対応付けたインデックスを示す。また、第1の実施形態では、シリーズ番組に対する装置割合P2、P3を得たが、本実施形態においては、P2、P3をさらにデモグラフ属性の項目別P2_m、P3_mに分けて算出する。P2_m、P3_mは、デモグラフ属性の項目m別の「総合接触率」である。
さらに、本実施形態によれば、各性・年代等特定の層を対象にその番組の評価をする場合に、その性・年代ごとの視聴履歴の絶対量の差に左右されないランク(順位)で評価できる。例えば、“ドラマはF2,F3、アニメはM1,M2等の視聴が高くなる”、“ある性・年代の中で高かった場合でもほかの層ではさらに高い”といった分析もできる。また、例えばその番組を配信する場合に誰に(どの層に)ターゲティングして広告するか、逆に例えばF1層等、特定の層に向けた番組を作成する場合にどういった要素が受けるのかといった分析にも利用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
Claims (13)
- 放送波により送信される複数の放送話で構成されるシリーズ番組を含む放送番組を受信する各視聴装置から、前記放送番組を視聴した履歴である視聴履歴と前記各視聴装置を個別に識別する各識別情報とを収集する収集部と、
前記視聴履歴と前記各識別情報とを解析対象とする解析部と、
前記解析部の解析結果をもとにサービスを提供するサービス提供部を用いる視聴履歴分析方法において、
前記視聴履歴から、前記各視聴装置に対して前記シリーズ番組の前記放送話が視聴された割合である視聴割合を算出し、
前記視聴割合が一定条件を満たす視聴装置の割合である装置割合に従って、前記シリーズ番組のランクを決定し、
前記シリーズ番組の少なくとも前記ランクおよび前記装置割合を示す可視化用のデータを出力するデータを得る視聴履歴分析方法。 - 前記装置割合は、第1の装置割合と第2の装置割合とを含み、
前記第1の装置割合は、前記視聴割合が予め決められた第1のしきい値以上である前記視聴装置の割合であり、
前記第2の装置割合は、少なくとも1回前記放送話が視聴された前記視聴装置の割合であり、
前記シリーズ番組ごとに、前記第1の装置割合と前記第2の装置割合とを求め、前記第1の装置割合と前記第2の装置割合とを比較対照可能に表示させる可視化用データを得る請求項1に記載の視聴履歴分析方法。 - 前記放送話の放送時間のうち予め設定される第2のしきい値以上の時間、前記視聴装置で視聴した場合に、前記視聴装置により前記放送話が視聴されたものと判定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の視聴履歴分析方法。
- 少なくともライブ、再生、予約を含む前記視聴装置の視聴方法別に算出した前記装置割合に従って、可視化用データを得ることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の視聴履歴分析方法。
- デモグラフ属性別に算出した前記装置割合に従って、可視化用データを得ることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の視聴履歴分析方法。
- 放送波により送信される複数の放送話で構成されるシリーズ番組を含む放送番組を受信する各視聴装置から、前記放送番組を視聴した履歴である視聴履歴と前記各視聴装置を個別に識別する識別番号とを収集する収集部と、
前記視聴履歴と前記各識別番号とを解析する解析部と、
前記解析部の解析結果をもとにサービスを提供するサービス提供部とを備える視聴履歴分析システムにおいて、
前記解析部は、前記視聴履歴から前記各視聴装置に対して、前記シリーズ番組の前記放送話が視聴された視聴割合を算出し、
前記サービス提供部は、前記視聴割合が一定条件を満たす視聴装置の割合である装置割合に従って、前記シリーズ番組のランクを決定し、前記シリーズ番組の少なくとも前記ランクおよび前記装置割合を示す可視化用のデータを得ることを特徴とする視聴履歴分析システム。 - 前記装置割合は、第1の装置割合と第2の装置割合とを含み、
前記解析部は、前記シリーズ番組ごとに、前記視聴割合が予め決められた第1のしきい値以上である前記視聴装置の割合である前記第1の装置割合と、少なくとも1回前記放送話が視聴された前記視聴装置の割合である前記第2の装置割合とを算出し、
前記サービス提供部は、前記第1の装置割合と前記第2の装置割合とを比較対照可能に表示させる可視化用データを得ることを特徴とした請求項6に記載の視聴履歴分析システム。 - 前記サービス提供部は、前記第2の装置割合を下に、前記第1の装置割合を上に、棒グラフとして重ねて、前記第1の装置割合と前記第2の装置割合とを表示させる可視化用データを得ることを特徴とした請求項7に記載の視聴履歴分析システム。
- 前記サービス提供部は、前記第1の装置割合と前記第2の装置割合とを棒グラフとして重ねて表示させ、前記第1の装置割合または前記第2の装置割合のいずれか一つに従って、前記シリーズ番組のランクを決定し、前記ランクごとに前記シリーズ番組の番組名と前記棒グラフとを並べ替えて表示させることを特徴とした請求項8に記載の視聴履歴分析システム。
- 前記解析部は、少なくともライブ、再生、予約を含む前記視聴装置の視聴方法別に、前記第1の装置割合と前記第2の装置割合とを算出し、
前記サービス提供部は、前記視聴方法別の前記第1の装置割合と前記第2の装置割合とのいずれか一つに従って、前記シリーズ番組の前記ランクを決定し、前記ランクごとの前記番組名と前記棒グラフとを表示させることを特徴とした請求項9に記載の視聴履歴分析システム。 - 前記解析部は、デモグラフ属性の要素ごとの前記装置割合を算出し、
前記サービス提供部は、前記デモグラフ属性の要素ごとの前記装置割合に従って、前記シリーズ番組のランクを決定し、第1の表示エリアにおいて、縦軸を前記ランクの値に対する数値軸とし、横軸を前記デモグラフ属性の要素を項目とする項目軸とした座標平面上に、前記デモグラフ属性の項目に対する前記ランクの値を前記シリーズ番組ごとに結線したグラフを表示させる可視化用データを得ることを特徴とする請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の視聴履歴分析システム。 - 前記第1の表示エリアにおいて、前記シリーズ番組の番組名は前記縦軸に沿って並べて表示され、前記デモグラフ属性の項目名は前記横軸に沿って並べて表示され、
前記サービス提供部は、前記第1の表示エリアの前記デモグラフ属性の項目名が1つ選択されると、前記選択された前記デモグラフ属性の項目に対して決定された前記ランクに従って、前記シリーズ番組の番組名の並び順を決定する請求項11に記載の視聴履歴分析システム。 - 前記サービス提供部は、前記第1の表示エリアの横に、前記シリーズ番組の中から特定のシリーズ番組を選択できるボタンを有する第2の表示エリアを表示させ、前記ボタンにより前記特定のシリーズ番組が選択されると、前記特定のシリーズ番組の前記グラフを強調表示させる請求項11に記載の視聴履歴分析システム。
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