JP2020190005A - 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッジオーバーコートの発生と、ノズル詰まりに起因する線状欠陥の発生の両方を抑制することが可能な溶融金属めっき鋼帯の製造方法を提供する。【解決手段】溶融金属浴14から引き上げられる鋼帯Sにガスを吹き付ける第1ノズル20A及び第2ノズル20Bを、以下の条件1及び条件2を満たすように設置する。条件1:鋼帯Sの幅方向両端面の各々における、第1ノズル20Aによるガス噴流F1の通過部位C1と、第2ノズル20Bによるガス噴流F2の通過部位C2とが重複しない。条件2:鋼帯Sの幅方向両端の外側において、第1ノズル20Aによるガス噴流F1が第2ノズル20Bの先端部の最下端Pmin2よりも下方を通過し、第2ノズル20Bによるガス噴流F2が第1ノズル20Aの先端部の最下端Pmin1よりも下方を通過する。【選択図】図3

Description

本発明は、溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備に関し、特に、鋼帯表面の溶融金属の付着量(以下、「めっき付着量」ともいう。)を調整するガスワイピングに関するものである。
連続溶融金属めっきラインでは、図8に示すように、還元雰囲気の連続焼鈍炉で焼鈍された鋼帯Sは、スナウト10内を通過して、めっき槽12内の溶融金属浴14中に連続的に導入される。その後鋼帯Sは、溶融金属浴14中のシンクロール16、サポートロール18を介して溶融金属浴14の上方に引き上げられ、一対のガスワイピングノズル20A,20Bで所定のめっき厚みに調整された後に、冷却されて後工程に導かれる。ガスワイピングノズル20A,20Bは、めっき槽12上方に、鋼帯Sを挟んで対向して配置され、その噴射口から鋼帯Sの両面に向けてガスを吹き付ける。このガスワイピングにより、余剰な溶融金属が掻き取られて、鋼帯表面のめっき付着量が調整されるとともに、鋼帯表面に付着した溶融金属が板幅方向及び板長手方向で均一化される。ガスワイピングノズル20A,20Bは、多様な鋼帯幅に対応するとともに、鋼帯引き上げ時の幅方向の位置ズレなどに対応するため、通常、鋼帯幅より幅広く構成され、鋼帯の幅方向両端より外側まで延びている。
このようなガスワイピング方式では、鋼帯の幅方向両端の外側において、一対のガスワイピングノズルから吹き出されたガスが衝突してガスの流れが乱れ、これに起因して、鋼帯表面の幅方向両端近傍領域(エッジ領域)においてワイピング力が減少し、鋼帯表面のエッジ領域のめっき付着量が相対的に多くなるエッジオーバーコートが生じやすい。
エッジオーバーコートを抑制する方法として、特許文献1には、一対のガスワイピングノズルが設置された高さにおける鋼帯の幅方向両端の外側に一対のエッジプレートを配置して、このエッジプレートによって一対のガスワイピングノズルから噴射されたガスの衝突を回避する方法が記載されている。
ガスワイピング工程では、めっき鋼帯の両面にガスが衝突することに伴い、その両面からめっき金属が飛散する、いわゆるスプラッシュ現象が生じる。この現象に起因して、エッジプレートを用いる特許文献1の方法では以下の問題があった。すなわち、めっき鋼帯両面から飛散しためっき金属は、エッジプレートに付着し、堆積物を形成する。エッジプレートは、その機能の観点から、鋼帯の幅方向両端に接近させる必要がある。このため、エッジプレート上で急速に成長した堆積物がエッジプレートから剥離して、めっき鋼帯の両エッジ領域に付着することにより、めっき品質が低下する。このため、エッジプレートを用いずにエッジオーバーコートを抑制する方法が求められていた。
エッジプレートを用いずにエッジオーバーコートを抑制する方法としては、特許文献2に記載の方法が挙げられる。特許文献2には、一対のワイピングノズルを、各ワイピングノズルのガス噴出スリットまたは該スリットの延長を鋼帯に平行な面上に投影した線が互いに交差するように配置したガスワイピング装置(特許文献2の請求項1及び図3〜7参照)や、一対のワイピングノズルを、各ワイピングノズルのガス噴出スリットを鋼帯に平行な面上に投影した線が互いに間隔を有して平行になるように配置したガスワイピング装置(特許文献2の請求項4及び図8参照)が記載されている。
特開昭63−105955号公報 特開平8−92715号公報
特許文献2に記載のガスワイピング装置によれば、鋼帯の幅方向両端の外側において、片方のノズルによるガス噴流と他方のノズルによるガス噴流とが干渉しないため、エッジプレートを用いることなくエッジオーバーコートを抑制することができる。しかしながら、前述のスプラッシュ現象に起因して、以下の問題が発生する。すなわち、ガス噴流の干渉がないが故に、鋼帯の両エッジ領域ではスプラッシュが激しくなり、大量のめっき金属が飛散する。この場合、片方のノズルによるガス噴流が鋼帯の両エッジ領域に衝突して飛散した金属は、そのまま当該ガス噴流に乗って鋼帯の幅方向両端の外側を通過し、他方のノズルに到達し、ノズル詰まりを発生させる。このノズル詰まりに起因して、めっき鋼帯の表面に、鋼帯長手方向に沿って線状欠陥が発生するという問題を、本発明者らは認識した。ここで、「線状欠陥」とは、ノズルの閉塞箇所に相対する鋼帯表面箇所でのワイピング力が弱まることで、当該箇所でのめっき厚が相対的に厚くなり、外観を損ねる欠陥である。詰まりを除去しない限り、鋼帯の同一幅位置に出続けることになるため、鋼帯長手方向に沿って線状に発生する。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、エッジプレートを用いることなく、エッジオーバーコートの発生と、ノズル詰まりに起因する線状欠陥の発生の両方を抑制することが可能な溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく本発明者らは、鋼帯を挟んで配置される第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルの設置方法の最適化を志向した。まず、エッジオーバーコートを抑制するためには、鋼帯の幅方向両端の外側において、片方のノズルによるガス噴流と他方のノズルによるガス噴流とが干渉しないようにする必要があり、そのためには、以下の条件1を満足することが重要である。次に、線状欠陥を抑制するためには、片方のノズルによるガス噴流に搬送されるめっき金属が他方のノズルのスリット状のガス噴射口に到達しないようにすればよい。そのためには、鋼帯の幅方向両端の外側において、以下の条件2を満足することが重要である。
上記設計思想に基づき完成された本発明の要旨構成は以下のとおりである。
[1]溶融金属浴に連続的に鋼帯を浸漬し、
前記溶融金属浴から引き上げられる鋼帯に、該鋼帯を挟んで配置される第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルの、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口からガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整して、
連続的に溶融金属めっき鋼帯を製造する溶融金属めっき鋼帯の製造方法であって、
以下の条件1及び条件2を満たすように、前記第1ノズル及び前記第2ノズルを設置することを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
条件1:鋼帯の幅方向両端面の各々における、前記第1ノズルによるガス噴流の通過部位と、前記第2ノズルによるガス噴流の通過部位とが重複しない。
条件2:鋼帯の幅方向両端の外側において、前記第1ノズルによるガス噴流が前記第2ノズルの先端部の最下端よりも下方を通過し、前記第2ノズルによるガス噴流が前記第1ノズルの先端部の最下端よりも下方を通過する。
[2]以下の式(1)を満たすことで前記条件1を満たし、以下の式(2A)及び式(2B)を満たすことで前記条件2を満たす、上記[1]に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)
ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
:前記第1ノズルのスリットギャップ
:前記第2ノズルのスリットギャップ
θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
:前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第1ノズルのスリット中心の高さ
:前記第2ノズルのスリット中心の高さ
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
[3]以下の式(1)’を満たすことで前記条件1を満たし、以下の式(2A)’及び式(2B)’を満たすことで前記条件2を満たす、上記[1]に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)’
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)’
ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
:前記第1ノズルのスリットギャップ
:前記第2ノズルのスリットギャップ
θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
:前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第1ノズルのスリット中心の高さ
:前記第2ノズルのスリット中心の高さ
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
[4](A)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下となるように、かつ、
(B)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各スリット中心線を前記鋼帯の表面に投影してなる第1投影線及び第2投影線が前記鋼帯の幅方向中心線上で交差し、かつ、前記第1投影線及び前記第2投影線が、水平線に対して上下反対方向かつ等角度となるように、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルを設置する、上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
[5]前記角度差が4°以下となる、上記[4]に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
[6]前記角度差が0°となる、上記[4]に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
[7]溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口を有し、該ガス噴射口から前記鋼帯に向けてガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整する、第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルと、
を有し、以下の式(1)、式(2A)及び式(2B)を満たすように、前記第1ノズル及び前記第2ノズルが設置されることを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)
ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
:前記第1ノズルのスリットギャップ
:前記第2ノズルのスリットギャップ
θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
:前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第1ノズルのスリット中心の高さ
:前記第2ノズルのスリット中心の高さ
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
[8]溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口を有し、該ガス噴射口から前記鋼帯に向けてガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整する、第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルと、
を有し、以下の式(1)’、式(2A)’及び式(2B)’を満たすように、前記第1ノズル及び前記第2ノズルが設置されることを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)’
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)’
ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
:前記第1ノズルのスリットギャップ
:前記第2ノズルのスリットギャップ
θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
:前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第1ノズルのスリット中心の高さ
:前記第2ノズルのスリット中心の高さ
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
[9](A)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下となるように、かつ、
(B)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各スリット中心線を前記鋼帯の表面に投影してなる第1投影線及び第2投影線が前記鋼帯の幅方向中心線上で交差し、かつ、前記第1投影線及び前記第2投影線が、水平線に対して上下反対方向かつ等角度となるように、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルを設置する、上記[7]又は[8]に記載の連続溶融金属めっき設備。
[10]前記角度差が4°以下となる、上記[9]に記載の連続溶融金属めっき設備。
[11]前記角度差が0°となる、上記[9]に記載の連続溶融金属めっき設備。
本発明の溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備によれば、エッジオーバーコートの発生と、ノズル詰まりに起因する線状欠陥の発生の両方を抑制することが可能である。
本発明の一実施形態による連続溶融金属めっき設備100の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態において、鋼帯Sの幅方向片端での鋼帯幅方向との垂直面での、ガスワイピングノズル20Aの模式的な断面図であり、第1ノズル20Aの構成と、各種パラメータの定義を説明するための図である。 本発明の一実施形態において、鋼帯Sの幅方向片端での鋼帯幅方向との垂直面での、第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの模式的な断面図であり、本実施形態が満たすべき条件1及び条件2について説明するための図である。 式(1)の導出過程を説明するための図である。 噴流広がり角に起因して必要となる補正について説明するための図である。 式(2A)の導出過程を説明するための図である。 第1ノズル20A及び第2ノズル20Bを鋼帯Sの厚み方向に見た模式図であり、第1ノズルの捩り角φ及び第2ノズルの捩り角φについて説明するための図である。 一般的な連続溶融金属めっき設備の構成を示す模式図である。
図1を参照して、本発明の一実施形態による溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備100(以下、単に「めっき設備」とも称する。)を説明する。
図1を参照して、本実施形態のめっき設備100は、スナウト10と、溶融金属を収容するめっき槽12と、シンクロール16と、サポートロール18とを有する。スナウト10は、鋼帯Sが通過する空間を区画する、鋼帯進行方向に垂直な断面が矩形状の部材であり、その先端は、めっき槽12に形成される溶融金属浴14に浸漬されている。一実施形態において、還元雰囲気の連続焼鈍炉で焼鈍された鋼帯Sは、スナウト10内を通過して、めっき槽12内の溶融金属浴14中に連続的に導入される。その後鋼帯Sは、溶融金属浴14中のシンクロール16、サポートロール18を介して溶融金属浴14の上方に引き上げられ、第1ノズル20A及び第2ノズル20Bからなる一対のガスワイピングノズルで所定のめっき厚みに調整された後に、冷却されて後工程に導かれる。
一対のガスワイピングノズルである第1ノズル20A及び第2ノズル20Bは、めっき槽12上方に、鋼帯Sを挟んで対向して配置される。図1に加えて図2も参照して、第1ノズル20Aは、その先端で鋼帯の幅方向に沿って延在するスリット状のガス噴射口28から鋼帯Sに向けてガスを吹き付け、鋼帯の表面のめっき付着量を調整する。第2ノズル20Bも同様であり、これら一対のノズル20A,20Bによって、余剰な溶融金属が掻き取られて、鋼帯Sの両面のめっき付着量が調整され、かつ、板幅方向及び板長手方向で均一化される。
例えば図7に示すように、第1ノズル20A及び第2ノズル20Bは、多様な鋼帯幅に対応するとともに、鋼帯引き上げ時の幅方向の位置ズレなどに対応するため、通常、鋼帯幅より長く構成され、鋼帯の幅方向両端より外側まで延びている。すなわち、第1ノズル20A及び第2ノズル20Bのスリット状のガス噴射口28は、鋼帯の幅方向に沿って鋼帯よりも広幅に延在する。
また、図2に示すように、第1ノズル20Aは、ノズルヘッダ22と、このノズルヘッダ22に連結された上ノズル部材24及び下ノズル部材26とを有する。上下ノズル部材24,26の先端部分は、鋼帯Sの幅方向に垂直な断面視で互いに平行に対向する一対の面を有し、これら一対の面がスリット状のガス噴射口28を区画している。ガス噴射口28は、鋼帯Sの幅方向に沿って延在している。第1ノズル20Aのスリット中心と鋼帯Sとの距離は、鋼帯幅方向に一定である。第1ノズル20Aの鋼帯幅方向に垂直な断面の形状は、先端に向かって先細りするテーパ形状となっている。上下ノズル部材24,26の先端の厚みは、特に限定されないが、それぞれ1〜3mm程度とすればよい。また、ガス噴射口の開口幅(ノズルギャップB)は、特に限定されないが0.5〜3.0mm程度とすることができる。図示しないガス供給機構から供給されるガスが、ヘッダ22の内部を通過し、さらに上下ノズル部材24,26が区画するガス流路を通過し、ガス噴射口28から噴射されて、鋼帯Sの表面に吹きつけられる。ノズルヘッダ22内でのガスの圧力として定義されるヘッダ圧力Pは、特に限定されず、1〜100kPaという一般的な範囲内から、所望のめっき付着量に応じて設定すればよい。
第2ノズル20Bも同様の構成を有する。第2ノズル20Bの形状や、ノズルギャップ等の各寸法は、第1ノズル20Aと同じとすることが好ましい。
本実施形態の溶融金属めっき鋼帯の製造方法では、溶融金属浴14に連続的に鋼帯Sを浸漬し、溶融金属浴14から引き上げられる鋼帯Sに、該鋼帯Sを挟んで配置される第1ノズル20A及び第2ノズル20Bからガスを吹き付けて、鋼帯Sの両面の溶融金属の付着量を調整して、連続的に溶融金属めっき鋼帯を製造するものである。
図3を参照して、本実施形態において満たすべき条件について説明する。本実施形態では、以下の条件1及び条件2を満たすように、第1ノズル20A及び第2ノズル20Bを設置することが肝要である。
条件1:鋼帯Sの幅方向両端面の各々における、第1ノズル20Aによるガス噴流Fの通過部位Cと、第2ノズル20Bによるガス噴流Fの通過部位Cとが重複しない。
条件2:鋼帯Sの幅方向両端の外側において、第1ノズル20Aによるガス噴流Fが第2ノズル20Bの先端部の最下端Pmin2よりも下方を通過し、第2ノズル20Bによるガス噴流Fが第1ノズル20Aの先端部の最下端Pmin1よりも下方を通過する。
図3は、鋼帯Sの幅方向片端での鋼帯幅方向との垂直面において、条件1及び条件2を同時に満たす状態を図示しているが、鋼帯Sの幅方向他端でも同様に、条件1及び条件2を同時に満たす必要がある。
条件1を満足すれば、鋼帯Sの幅方向両端の外側において、第1ノズル20Aによるガス噴流Fと第2ノズル20Bによるガス噴流Fとが干渉しない。そのため、エッジオーバーコートを抑制することができる。また、条件2を満足すれば、第1ノズル20Aによるガス噴流Fに搬送されるめっき金属が第2ノズル20Bのガス噴射口28に到達せず、第2ノズル20Bによるガス噴流Fに搬送されるめっき金属が第1ノズル20Aのガス噴射口28に到達することもない。そのため、線状欠陥を抑制することができる。
すなわち、条件1及び条件2の両方を満足することによって、エッジオーバーコートの発生と、ノズル詰まりに起因する線状欠陥の発生の両方を抑制することが可能である。
ここで本明細書において「ガス噴流」は、各ノズルから噴射されたガスの流れを意味するものであり、熱線風速計などの風速測定手段によって計測することにより、特定することができる。第1の実施形態として、「ガス噴流」は、噴流中心風速に対して22%以上の風速を持つ領域(噴流中心の運動エネルギーに対して5%以上の運動エネルギーを持つ領域)と定義される。すなわち、ガス噴流の最外部は、風速が噴流中心の22%(運動エネルギーが噴流中心の5%)となる境界である。
ガス噴流は、ガス噴射方向(すなわちガス噴流中心の方向)を進むにつれて広がる。本発明者らがガスジェット風速測定を行って検討したところ、既述の一般的な構成のノズルを用いて一般的なガス噴射条件を採用する限り、スリットギャップ等の各種ノズル寸法やヘッダ圧力等のガス噴射条件にはほぼ依存することなく、ガス噴流は6.3°だけ広がることがわかった。上記の定義に従うガス噴流が、条件1及び条件2の両方を満足することによって、本発明の効果を得ることができる。
また、第2の実施形態として、「ガス噴流」は、噴流中心風速に対して10%以上の風速を持つ領域(噴流中心の運動エネルギーに対して1%以上の運動エネルギーを持つ領域)と定義される。この場合、ガス噴流の最外部は、風速が噴流中心の10%(運動エネルギーが噴流中心の1%)となる境界である。この場合、ガス噴流は、ガス噴射方向を進むにつれて9.5°だけ広がることがわかった。この定義に従うガス噴流が、条件1及び条件2の両方を満足することによって、より十分に、本発明の効果を得ることができる。
条件1を満たしていることは、以下の方法で確認することができる。すなわち、鋼帯Sの幅方向片端から例えば10mm外側の位置について、上側噴流(図3ではガス噴流F)の中心から下側噴流(図3ではガス噴流F)の中心まで、熱線風速計などで風速を測定し、風速分布を求める。当該風速分布において、上側噴流の中心と下側噴流の中心との間に、上側噴流の中心風速の22%以下、かつ、下側噴流の中心風速の22%以下となる領域が存在する場合には、条件1を満たしていると判断することができる。鋼帯Sの幅方向他端についても、同様とする。なお、第2の実施形態の場合には、「22%」は「10%」と読み替える。
条件2を満たしていることは、以下の方法で確認することができる。すなわち、第2ノズルの先端部の最下端Pmin2の風速は測定できないので、当該最下端Pmin2の近傍(例えば、鋼帯S側に1mmずれた位置)で、かつ、幅方向には鋼帯Sの幅方向両端の外側各10mmの位置2箇所について、熱線風速計などで風速を測定する。測定した風速が、第1ノズル20Aによるガス噴流Fの中心風速の22%以下であれば、第1ノズル20Aによるガス噴流Fが最下端Pmin2の下方を通過すると判断することができる。なお、その際、第2ノズル20Bからのガスの噴射は停止しておくことが好ましい。同様に、第1ノズルの先端部の最下端Pmin1の近傍(例えば、鋼帯S側に1mmずれた位置)で、かつ、幅方向には鋼帯Sの幅方向両端の外側各10mmの位置2箇所について、熱線風速計などで風速を測定する。測定した風速が、第2ノズル20Bによるガス噴流Fの中心風速の22%以下であれば、第2ノズル20Bによるガス噴流Fが最下端Pmin1の下方を通過すると判断することができる。なお、その際、第1ノズル20Aからのガスの噴射は停止しておくことが好ましい。
ここで、図2及び図3を参照して、以下のとおり、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における種々のパラメータを定義する。なお、図2及び図3は、鋼帯Sの幅方向片端での鋼帯幅方向との垂直面を示したが、他端での鋼帯幅方向との垂直面上でも、同様のパラメータを定義するものとする。
:第1ノズル20Aによるガス噴流Fの中心線と鋼帯Sとの交点
:第2ノズル20Bによるガス噴流Fの中心線と鋼帯Sとの交点
X:交点Xと交点Xとの距離(オフセット量)
なお、「ガス噴流の中心線」は、図2に示すように、ガス噴射口28を区画する一対の平行面と平行で、かつスリット中心を通過する直線と定義する。
[第1ノズル20Aに関するパラメータ(図2参照)]
:第1ノズル20Aのスリットギャップ
θ:第1ノズル20Aによるガス噴流Fの中心線が水平線となす角(ガス噴射角)
:第1ノズル20Aのスリット中心と鋼帯Sとの距離
:第1ノズル20Aのスリット中心の高さ
min1:第1ノズル20Aの先端部の最下端Pmin1と鋼帯Sとの距離
min1:第1ノズル20Aの先端部の最下端Pmin1の高さ
[第2ノズル20Bに関するパラメータ]
第2ノズル20Bについても、以下のとおり、添え字を「2」に変更して同様のパラメータを定義する。
:第2ノズル20Bのスリットギャップ
θ:第2ノズル20Bによるガス噴流Fの中心線が水平線となす角(ガス噴射角)
:第2ノズル20Bのスリット中心と鋼帯Sとの距離
:第2ノズル20Bのスリット中心の高さ
min2:第2ノズル20Bの先端部の最下端Pmin2と鋼帯Sとの距離
min2:第2ノズル20Bの先端部の最下端Pmin2の高さ
なお、スリット中心及び最下端の「高さ」は、所定の基準面(例えば、所定時刻での浴面)からの高さを意味するものとする。
ここで、既述のとおり、第1の実施形態の場合、ガス噴流は、ガス噴射方向を進むにつれて6.3°だけ広がる。そこで、本発明者らは、この広がりを考慮して、条件1及び条件2を満たすための上記各種パラメータの関係を一般式化することに成功した。
まず、条件1は、以下の式(1)を満たすことにより満たされる。
第1ノズルによるガス噴流Fが下側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが上側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
第1ノズルによるガス噴流Fが上側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが下側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
図2及び図3に加えて図4も参照して、式(1)を導出した過程を説明する。図4は、第1ノズルによるガス噴流Fが下側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが上側噴流となる場合に関する。ここで、
線分LOの長さ=tan6.3°×D/cosθ+0.5×B
となる。そして、角LONが直角であると仮定すると、
線分LNの長さ=線分LOの長さ/cosθ
となる。すなわち、
線分LNの長さ=線分MNの長さ+線分LMの長さ
=tan6.3°×D/cosθ+0.5×B/cosθ
となる。しかしながら、噴流広がり角6.3°に起因して、実際は、角LONは直角ではない。このため、上記計算式において、線分MNの長さは正確ではなく、補正が必要となる。ここで、図5を参照すると、
線分MNの長さ={tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×線分MN’の長さ
線分PQの長さ={tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×線分PQ’の長さ
となる。つまり、ガス噴流の上側については、補正係数{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}を掛ける必要があり、ガス噴流の下側については、補正係数{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}を掛ける必要がある。
よって、図4における線分LNの長さを正確に表記すると、
線分LNの長さ=線分MNの長さ+線分LMの長さ
={tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
となる。第2ノズルによるガス噴流Fに関しては、同様の考え方で図4における線分RSの長さを正確に表記すると、
線分RSの長さ={tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
となる。条件1を満たすためには、
X>線分LNの長さ+線分RSの長さ
を満たせばよいため、上記式(1)が導かれる。第1ノズルによるガス噴流Fが上側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが下側噴流となる場合も、同様の考え方で上記式(1)が導かれる。
なお、式(1)の左辺は、オフセット量Xであり、図4のように、第1ノズルによるガス噴流Fが下側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが上側噴流となる場合には、
X=交点Xの高さ−交点Xの高さ
=(H−Dtanθ)−(H−Dtanθ
となる。第1ノズルによるガス噴流Fが上側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが下側噴流となる場合には、
X=交点Xの高さ−交点Xの高さ
=(H−Dtanθ)−(H−Dtanθ
となる。
次に、条件2は、以下の式(2A)及び式(2B)を満たすことにより満たされる。
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)
図2及び図3に加えて図6も参照して、式(2A)を導出した過程を説明する。図6において、
線分TUの長さ=0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin2)/cosθ
線分VWの長さ=(D+Dmin2)tanθ
となる。ここで、点Vの高さHから線分VWの長さを引いた値は、点Wの高さとなる。
点Wの高さ=H−(D+Dmin2)tanθ
この点Wの高さに線分TUの長さを足すと、点Tの高さとなる。条件2を満たすためには、最下端Pmin2の高さHmin2が点Tの高さよりも高ければよい。つまり、
min2>H−(D+Dmin2)tanθ+線分TUの長さ
を満たせばよいため、上記式(2A)が導かれる。同様の考え方で式(2B)も導かれる。
第2の実施形態の場合には、既述のとおり、ガス噴流は、ガス噴射方向を進むにつれて9.5°だけ広がる。よって、条件1及び条件2を満たすための一般式は、以下のとおりとなる。
第1ノズルによるガス噴流Fが下側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが上側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
第1ノズルによるガス噴流Fが上側噴流、第2ノズルによるガス噴流Fが下側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)’
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)’
次に、式(1)と式(2A)及び式(2B)とを両立させるための手段としては、
(A)図2に示すように、第1ノズル及び第2ノズルを水平面に対して下向きにして、ガス噴射角をつける。
(B)図7に示すように、鋼帯幅方向中心点上のスリット中心を起点として、第1ノズル及び第2ノズルを水平面に対して上下逆向きに捩り、捩り角をつける。
(C)第1ノズルと第2ノズルの高さを異ならせる。
のうち、(A)を必須として、(B)及び(C)の少なくとも一方を組み合わせることが挙げられる。
例えば、第1の態様として、
(A)第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下となるように、(つまり、第1ノズルのガス噴射角θと第2ノズルのガス噴射角θとの差が8°以下となるように)かつ、
(B)第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの各スリット中心線を鋼帯Sの表面に投影してなる第1投影線L及び第2投影線Lが鋼帯Sの幅方向中心線L上で交差し、かつ、第1投影線L及び第2投影線Lが、水平線に対して上下反対方向かつ等角度となるように(図7参照)、
第1ノズル20A及び第2ノズル20Bを設置することが挙げられる。図7中、第1ノズルの捩り角φは、第1投影線と水平線とのなす角であり、第2ノズルの捩り角φは、第2投影線と水平線とのなす角であり、φ=φとなる。
この態様の場合、後述の実施例から明らかなとおり、第1の実施形態である式(1)と式(2A)及び式(2B)とを両立可能な条件(ガス噴射角θ、ガス噴射角θ、捩り角φ、捩り角φの組み合わせ)が存在する。
ここで、第1ノズルのガス噴射角θと第2ノズルのガス噴射角θとの差は、4°以下であることが好ましく、0°であることがより好ましい。この場合、後述の実施例から明らかなとおり、より厳しい条件式である第2の実施形態の式(1)’と式(2A)’及び式(2B)’とを両立可能な条件(ガス噴射角θ、ガス噴射角θ、捩り角φ、捩り角φの組み合わせ)が存在する。
なお、この第1の態様の場合、第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの各々のスリット中心と鋼帯Sとの距離D,Dは、0.67<D/D<1.5を満たすことが好ましく、D=Dがより好ましい。
この第1の態様の場合、鋼帯の幅方向片端側と他端側とでは、ガス噴流が上となるノズルが入れ替わるものの、両端で、条件1,2を両立させることができる。
また、第2の態様として、
(A)第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下となるように、(つまり、第1ノズルのガス噴射角θと第2ノズルのガス噴射角θとの差が8°以下となるように)かつ、
(C)第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの各スリット中心線を鋼帯Sの表面に投影してなる第1投影線L及び第2投影線Lが互いに間隔を有して平行になるように、
第1ノズル20A及び第2ノズル20Bを設置することが挙げられる。この所定の「間隔」が第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの高さの差となる。
この第2の態様は、前記の第1の態様におけるノズルの捩りによって鋼帯幅方向の両端に生じるノズル高さの差を、ノズルを捩ることなく、単に第1ノズル20A及び第2ノズル20Bの高さを異ならせることによって付ける。つまり、この第2の態様の場合、鋼帯の幅方向片端側と他端側とで、ガス噴流が上となるノズルが入れ替わることなく、両端で、条件1,2を両立させることができる。
この第2の態様の場合も、第1ノズルのガス噴射角θと第2ノズルのガス噴射角θとの差は、4°以下であることが好ましく、0°であることがより好ましい。また、0.67<D/D<1.5を満たすことが好ましく、D=Dがより好ましい。
ガスワイピングノズルから噴射されるガスは、特に限定されず、例えば空気とすることができるが、不活性ガスとしてもよい。不活性ガスにすることで、鋼帯表面上の溶融金属の酸化を防止できるため、溶融金属の粘度ムラを抑制することができる。不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、本実施形態において、溶融金属の成分は、Al:0.1〜10質量%、を含有し、残部がZn及び不可避的不純物からなることが好ましい。また、任意でMg:0.2〜10質量%を含んでもよい。
本発明の製造方法及びめっき設備で製造される溶融金属めっき鋼帯としては、溶融亜鉛めっき鋼板を挙げることができ、これは、溶融亜鉛めっき処理後合金化処理を施さないめっき鋼板(GI)と、合金化処理を施すめっき鋼板(GA)のいずれも含む。
溶融亜鉛めっき鋼帯の製造ラインにおいて、溶融亜鉛めっき鋼帯の製造試験を行った。各発明例及び比較例で、図1に示すめっき設備を用いた。本実施例では、手段(A)及び(B)を併用した既述の第1の態様によって、条件1及び条件2の両立を目指した。
第1ノズル及び第2ノズルに関する各種パラメータは、以下のとおり設定した。
上下ノズル部材の先端の厚み:2.0mm
スリットギャップ:B=B=1.0mm
=D=10mm
ガス噴射角θ及びθ:表1に記載
ノズル捩り角φ及びφ:表1に記載
スリット中心高さH及びH:200mm
ガスワイピングノズルへのガス供給方法として、コンプレッサーでヘッダ圧力30kPaに加圧したガスを供給する方法を採用した。ガス種は空気とした。こうして、板厚0.8mm×板幅1000mmの鋼帯を、鋼帯速度100mpmで通板して、溶融亜鉛めっき鋼帯を製造した。
各水準No.1〜42において、噴流広がり角6.3°のガス噴流が条件1を満たすことは、式(1)を基準に判定し、噴流広がり角9.5°のガス噴流が条件1を満たすことは、より厳しい条件式である式(1)’を基準に判定した。
[式(1)判定]
×:鋼帯幅方向の両方の端面において、式(1)を満たさない。
○:鋼帯幅方向の両方の端面において、式(1)を満たす。
[式(1)’判定]
×:鋼帯幅方向の両方の端面において、式(1)’を満たさない。
○:鋼帯幅方向の両方の端面において、式(1)’を満たす。
各水準No.1〜42において、噴流広がり角6.3°のガス噴流が条件2を満たすことは、式(2A)及び式(2B)を基準に判定し、噴流広がり角9.5°のガス噴流が条件2を満たすことは、より厳しい条件式である式(2A)’及び式(2B)’を基準に判定した。
[式(2)判定]
表×:鋼帯幅方向の片端について、式(2A)を満たさない。
表○:鋼帯幅方向の両端について、式(2A)を満たす。
裏×:鋼帯幅方向の片端について、式(2B)を満たさない。
裏○:鋼帯幅方向の両端について、式(2B)を満たす。
[式(2)’判定]
表×:鋼帯幅方向の片端について、式(2A)’を満たさない。
表○:鋼帯幅方向の両端について、式(2A)’を満たす。
裏×:鋼帯幅方向の片端について、式(2B)’を満たさない。
裏○:鋼帯幅方向の両端について、式(2B)’を満たす。
[エッジオーバーコート率の評価]
製造された溶融亜鉛めっき鋼帯の片面について、以下の定義によるエッジオーバーコート率(EOC率)を評価した。結果を表1に示す。EOC率が10%以下の場合を良好と判断し、4%以下の場合を特に良好と判断した。
EOC率=(鋼帯の片側エッジ領域の付着量+反対側エッジ領域の付着量)/(2×鋼帯幅方向中心部の付着量)×100[%]
[線状欠陥率の評価]
製造された溶融亜鉛めっき鋼帯の片面について、以下の定義による線状欠陥率を評価した。結果を表1に示す。線状欠陥率が1%以下の場合を良好と判断し、0.05%以下の場合を特に良好と判断した。
線状欠陥率=欠陥発生が認められる鋼帯の長さ/製造した鋼帯の長さ
表1から明らかなように、条件1に関しては、式(1)を満たすことで、EOC率を10%以下にすることができ、より厳しい条件式である式(1)’を満たすことで、EOC率を4%以下とすることができた。条件2に関しては、式(2A)及び(2B)を満たすことで、線状欠陥率を1%以下にすることができ、より厳しい条件式である式(2A)及び(2B)を満たすことで、線状欠陥率を0.05%以下にすることができた。このように、条件1,2を両立することにより、エッジオーバーコートと線状欠陥の両方を抑制できることがわかる。
本発明の溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備によれば、エッジオーバーコートの発生と、ノズル詰まりに起因する線状欠陥の発生の両方を抑制することが可能である。
100 連続溶融金属めっき設備
10 スナウト
12 めっき槽
14 溶融金属浴
16 シンクロール
18 サポートロール
20A ガスワイピングノズル(第1ノズル)
20B ガスワイピングノズル(第2ノズル)
22 ノズルヘッダ
24 上ノズル部材
26 下ノズル部材
28 ガス噴射口
S 鋼帯
第1ノズルによるガス噴流
第2ノズルによるガス噴流
第1ノズルによるガス噴流の通過部位
第2ノズルによるガス噴流の通過部位
min1 第1ノズルの先端部の最下端
min2 第2ノズルの先端部の最下端
第1ノズルによるガス噴流の中心線と鋼帯との交点
第2ノズルによるガス噴流の中心線と鋼帯との交点
X 交点Xと交点Xとの距離(オフセット量)
上記設計思想に基づき完成された本発明の要旨構成は以下のとおりである。
[1]溶融金属浴に連続的に鋼帯を浸漬し、
前記溶融金属浴から引き上げられる鋼帯に、該鋼帯を挟んで配置される第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルの、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口からガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整して、
連続的に溶融金属めっき鋼帯を製造する溶融金属めっき鋼帯の製造方法であって、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、以下の条件1及び条件2を満たすことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
条件1:鋼帯の幅方向両端面の各々における、前記第1ノズルによるガス噴流の通過部位と、前記第2ノズルによるガス噴流の通過部位とが重複しない。
条件2:鋼帯の幅方向両端の外側において、前記第1ノズルによるガス噴流が前記第2ノズルの先端部の最下端よりも下方を通過し、前記第2ノズルによるガス噴流が前記第1ノズルの先端部の最下端よりも下方を通過する。
[4]前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、
(A)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下とな、かつ、
(B)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各スリット中心線を前記鋼帯の表面に投影してなる第1投影線及び第2投影線が前記鋼帯の幅方向中心線上で交差し、かつ、前記第1投影線及び前記第2投影線が、水平線に対して上下反対方向かつ等角度とな
記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
[7]溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口を有し、該ガス噴射口から前記鋼帯に向けてガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整する、第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルと、
を有し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、以下の式(1)、式(2A)及び式(2B)を満たすことを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
X>{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)
ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
:前記第1ノズルのスリットギャップ
:前記第2ノズルのスリットギャップ
θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
:前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第1ノズルのスリット中心の高さ
:前記第2ノズルのスリット中心の高さ
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
[8]溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口を有し、該ガス噴射口から前記鋼帯に向けてガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整する、第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルと、
を有し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、以下の式(1)’、式(2A)’及び式(2B)’を満たすことを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
X>{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
+0.5×B/cosθ ・・・(1)’
min2>H−(D+Dmin2)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)’
min1>H−(D+Dmin1)tanθ
+0.5×B/cosθ
+{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)’
ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
:前記第1ノズルのスリットギャップ
:前記第2ノズルのスリットギャップ
θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
:前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
:前記第1ノズルのスリット中心の高さ
:前記第2ノズルのスリット中心の高さ
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
[9]前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、
(A)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下とな、かつ、
(B)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各スリット中心線を前記鋼帯の表面に投影してなる第1投影線及び第2投影線が前記鋼帯の幅方向中心線上で交差し、かつ、前記第1投影線及び前記第2投影線が、水平線に対して上下反対方向かつ等角度とな
記[7]又は[8]に記載の連続溶融金属めっき設備。

Claims (11)

  1. 溶融金属浴に連続的に鋼帯を浸漬し、
    前記溶融金属浴から引き上げられる鋼帯に、該鋼帯を挟んで配置される第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルの、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口からガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整して、
    連続的に溶融金属めっき鋼帯を製造する溶融金属めっき鋼帯の製造方法であって、
    以下の条件1及び条件2を満たすように、前記第1ノズル及び前記第2ノズルを設置することを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
    条件1:鋼帯の幅方向両端面の各々における、前記第1ノズルによるガス噴流の通過部位と、前記第2ノズルによるガス噴流の通過部位とが重複しない。
    条件2:鋼帯の幅方向両端の外側において、前記第1ノズルによるガス噴流が前記第2ノズルの先端部の最下端よりも下方を通過し、前記第2ノズルによるガス噴流が前記第1ノズルの先端部の最下端よりも下方を通過する。
  2. 以下の式(1)を満たすことで前記条件1を満たし、以下の式(2A)及び式(2B)を満たすことで前記条件2を満たす、請求項1に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
    前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
    X>{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)
    前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
    X>{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)
    min2>H−(D+Dmin2)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
    ×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)
    min1>H−(D+Dmin1)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
    ×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)
    ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
    X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
    :前記第1ノズルのスリットギャップ
    :前記第2ノズルのスリットギャップ
    θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    :前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第1ノズルのスリット中心の高さ
    :前記第2ノズルのスリット中心の高さ
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
  3. 以下の式(1)’を満たすことで前記条件1を満たし、以下の式(2A)’及び式(2B)’を満たすことで前記条件2を満たす、請求項1に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
    前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
    X>{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)’
    前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
    X>{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)’
    min2>H−(D+Dmin2)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
    ×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)’
    min1>H−(D+Dmin1)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
    ×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)’
    ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
    X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
    :前記第1ノズルのスリットギャップ
    :前記第2ノズルのスリットギャップ
    θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    :前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第1ノズルのスリット中心の高さ
    :前記第2ノズルのスリット中心の高さ
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
  4. (A)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下となるように、かつ、
    (B)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各スリット中心線を前記鋼帯の表面に投影してなる第1投影線及び第2投影線が前記鋼帯の幅方向中心線上で交差し、かつ、前記第1投影線及び前記第2投影線が、水平線に対して上下反対方向かつ等角度となるように、
    前記第1ノズル及び前記第2ノズルを設置する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  5. 前記角度差が4°以下となる、請求項4に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  6. 前記角度差が0°となる、請求項4に記載の溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
  7. 溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
    前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口を有し、該ガス噴射口から前記鋼帯に向けてガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整する、第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルと、
    を有し、以下の式(1)、式(2A)及び式(2B)を満たすように、前記第1ノズル及び前記第2ノズルが設置されることを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
    前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
    X>{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)
    前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
    X>{tan83.7°/(tan83.7°−tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)
    min2>H−(D+Dmin2)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
    ×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)
    min1>H−(D+Dmin1)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan83.7°/(tan83.7°+tanθ)}×tan6.3°
    ×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)
    ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
    X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
    :前記第1ノズルのスリットギャップ
    :前記第2ノズルのスリットギャップ
    θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    :前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第1ノズルのスリット中心の高さ
    :前記第2ノズルのスリット中心の高さ
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
  8. 溶融金属を収容し、溶融金属浴を形成しためっき槽と、
    前記溶融金属浴から連続的に引き上げられる鋼帯を挟んで配置され、前記鋼帯の幅方向に沿って前記鋼帯よりも広幅に延在するスリット状のガス噴射口を有し、該ガス噴射口から前記鋼帯に向けてガスを吹き付けて、前記鋼帯の両面の溶融金属の付着量を調整する、第1ノズル及び第2ノズルからなる一対のガスワイピングノズルと、
    を有し、以下の式(1)’、式(2A)’及び式(2B)’を満たすように、前記第1ノズル及び前記第2ノズルが設置されることを特徴とする連続溶融金属めっき設備。
    前記第1ノズルによるガス噴流が下側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が上側噴流となる場合には、
    X>{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)’
    前記第1ノズルによるガス噴流が上側噴流、前記第2ノズルによるガス噴流が下側噴流となる場合には、
    X>{tan80.5°/(tan80.5°−tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°×D/cosθ
    +0.5×B/cosθ ・・・(1)’
    min2>H−(D+Dmin2)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
    ×(D+Dmin2)/cosθ ・・・(2A)’
    min1>H−(D+Dmin1)tanθ
    +0.5×B/cosθ
    +{tan80.5°/(tan80.5°+tanθ)}×tan9.5°
    ×(D+Dmin1)/cosθ ・・・(2B)’
    ここで、式中のパラメータは、鋼帯の幅方向両端の各々での鋼帯幅方向との垂直面上における以下の値と定義される。
    X:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、前記第2ノズルによるガス噴流の中心線と前記鋼帯との交点と、の距離
    :前記第1ノズルのスリットギャップ
    :前記第2ノズルのスリットギャップ
    θ:前記第1ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    θ:前記第2ノズルによるガス噴流の中心線が水平線となす角
    :前記第1ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第2ノズルのスリット中心と前記鋼帯との距離
    :前記第1ノズルのスリット中心の高さ
    :前記第2ノズルのスリット中心の高さ
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端と前記鋼帯との距離
    min1:前記第1ノズルの先端部の最下端の高さ
    min2:前記第2ノズルの先端部の最下端の高さ
  9. (A)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向が水平面に対して下向きで、水平面に対する前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各々からのガス噴射方向の角度差が8°以下となるように、かつ、
    (B)前記第1ノズル及び前記第2ノズルの各スリット中心線を前記鋼帯の表面に投影してなる第1投影線及び第2投影線が前記鋼帯の幅方向中心線上で交差し、かつ、前記第1投影線及び前記第2投影線が、水平線に対して上下反対方向かつ等角度となるように、
    前記第1ノズル及び前記第2ノズルを設置する、請求項7又は8に記載の連続溶融金属めっき設備。
  10. 前記角度差が4°以下となる、請求項9に記載の連続溶融金属めっき設備。
  11. 前記角度差が0°となる、請求項9に記載の連続溶融金属めっき設備。
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