JP2020188138A - 記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイ - Google Patents

記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイ Download PDF

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陽平 塩川
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万都美 和田
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Abstract

【課題】データの書き込み効率を高めることができる記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイを提供する。【解決手段】この記憶素子は、第1方向の磁化成分を有する第1強磁性層と、前記第1強磁性層に面し、前記第1方向と異なる第2方向に延びる第1配線と、前記第1強磁性層が位置する第1平面に対して第1方向に位置し、前記第1方向から見て延びる主方向が前記第2方向である導電部と、を有する導電部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイに関する。
強磁性層と非磁性層の多層膜からなる巨大磁気抵抗(GMR)素子、及び、非磁性層に絶縁層(トンネルバリア層、バリア層)を用いたトンネル磁気抵抗(TMR)素子は、磁気抵抗効果素子として知られている。磁気抵抗効果素子は、磁気センサ、高周波部品、磁気ヘッド及び不揮発性ランダムアクセスメモリ(MRAM)への応用が可能である。
MRAMは、磁気抵抗効果素子が集積された記憶素子である。MRAMは、磁気抵抗効果素子における非磁性層を挟む二つの強磁性層の互いの磁化の向きが変化すると、磁気抵抗効果素子の抵抗が変化するという特性を利用してデータを読み書きする。強磁性層の磁化の向きは、例えば、電流が生み出す磁場を利用して制御する。また例えば、強磁性層の磁化の向きは、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流すことで生ずるスピントランスファートルク(STT)を利用して制御する。
STTを利用して強磁性層の磁化の向きを書き換える場合、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流す。書き込み電流は、磁気抵抗効果素子の特性劣化の原因となる。
近年、書き込み時に磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流さなくてもよい方法に注目が集まっている。その一つの方法が、スピン軌道トルク(SOT)を利用した書込み方法である(例えば、特許文献1)。SOTは、スピン軌道相互作用によって生じたスピン流又は異種材料の界面におけるラシュバ効果により誘起される。磁気抵抗効果素子内にSOTを誘起するための電流は、磁気抵抗効果素子の積層方向と交差する方向に流れる。すなわち、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流す必要がなく、磁気抵抗効果素子の長寿命化が期待されている。
一方で、SOTを用いた書き込み方式は、素子の構成によっては、外部磁場により磁化反転をアシストする必要があると言われている(例えば、非特許文献1)。例えば、強磁性層の磁化が強磁性層の積層方向(z方向)に配向する場合は、配線が延びる方向(x方向)への磁場の印加が求められる。
特開2017−204833号公報
S.Fukami,T.Anekawa,C.Zhang,and H.Ohno,Nature Nanotechnology,DOI:10.1038/NNANO.2016.29.
SOTによる反転電流密度は、STTによる反転電流密度と同程度であるといわれている。反転電流密度は、磁気抵抗効果素子の磁化を反転するのに要する電流密度である。磁気抵抗効果素子は磁化の向きによりデータを記憶するため、反転電流密度はデータの書き込みに必要なエネルギー量を決める一因である。磁気抵抗効果素子は集積され磁気メモリとして用いられる場合が多い。それぞれの磁気抵抗効果素子の反転電流密度が大きくなると、磁気メモリの消費電力が増加する。磁気抵抗効果素子の反転電流密度を低減し、磁気メモリの消費電力を抑制することが求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、データの書き込み効率を高めることができる記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイを提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)第1の態様に係る記憶素子は、第1方向の磁化成分を有する第1強磁性層と、前記第1強磁性層に面し、前記第1方向と異なる第2方向に延びる第1配線と、前記第1強磁性層が位置する第1平面に対して第1方向に位置し、前記第1方向から見て延びる主方向が前記第2方向である導電部と、を有する。
(2)上記態様にかかる記憶素子は、前記導電部に接続された第1ビア配線と第2ビア配線と、をさらに備えてもよい。
(3)上記態様にかかる記憶素子の前記導電部は、前記第1ビア配線との第1接続点と、前記第2ビア配線との第2接続点と、を含み、前記第1接続点と前記第2接続点とを結ぶ仮想線は、少なくとも第2方向の成分を有してもよい。
(4)上記態様にかかる記憶素子において、前記第1接続点と前記第2接続点とは、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層を前記第2方向に挟んでもよい。
(5)上記態様に係る記憶素子において、前記第1ビア配線は、前記第1配線と接続されていてもよい。
(6)上記態様に係る記憶素子において、前記第2ビア配線は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層と重なってもよい。
(7)上記態様に係る記憶素子において、前記第1ビア配線及び前記第2ビア配線は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層と重ならない構成でもよい。
(8)上記態様に係る記憶素子において、前記導電部と前記第1強磁性層との前記第1方向の最短距離が、前記第1配線の前記第1方向の厚みの4倍以下であってもよい。
(9)上記態様に係る記憶素子において、前記導電部は、前記第1強磁性層の磁化を第1磁化方向から第2磁化方向に向ける際に電流が流れる方向と、前記第1強磁性層の磁化を第2磁化方向から第1磁化方向に向ける際に電流が流れる方向と、が異なってもよい。
(10)上記態様に係る記憶素子において、前記第1強磁性層に対して前記第2方向に磁場を印加する磁場印加機構をさらに備えてもよい。
(11)上記態様に係る記憶素子において、前記第1強磁性層を前記第2方向に挟む第1磁性体と第2磁性体とをさらに備えてもよい。
(12)上記態様に係る記憶素子において、前記第1配線は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかを含んでもよい。
(13)上記態様に係る記憶素子において、前記第1強磁性層の前記第1配線と反対側に位置する第2強磁性層と、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間に位置する非磁性層と、さらに備えてもよい。
(14)第2の態様に係る半導体装置は、上記態様に係る記憶素子と、前記記憶素子と電気的に接続された複数のスイッチング素子と、を備える。
(15)第3の態様に係る磁気記録アレイは、上記態様に係る記憶素子を複数有する。
本実施形態にかかる記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイは、データの書き込み効率を高めることができる。
第1実施形態にかかる磁気記録アレイの模式図である。 第1実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 第1実施形態にかかる半導体装置の要部(記憶素子)の断面図である。 第1実施形態にかかる記憶素子の平面図である。 第1実施形態にかかる記憶素子の機能を説明するための断面図である。 第1実施形態にかかる記憶素子の機能を説明するための断面図である。 y方向に印加する磁場の強度を変えた際における磁気抵抗効果素子の抵抗変化の挙動の変化を示すグラフである。 y方向に印加する磁場の強度を変えた際における反転電流値の挙動の変化を示すグラフである。 第2実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 第3実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 第4実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 第5実施形態にかかる半導体装置の要部(記憶素子)の断面図である。 第6実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 第7実施形態にかかる半導体装置の平面図である。 第8実施形態にかかる半導体装置の要部(記憶素子)の断面図である。 第9実施形態にかかる半導体装置の要部(記憶素子)の断面図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
まず方向について定義する。+x方向、−x方向、+y方向及び−y方向は、後述する基板Sub(図2参照)の一面と略平行な方向である。+x方向は、後述する第1配線20が延びる一方向であり、後述する第1スイッチング素子110から第2スイッチング素子120に向かう方向である。−x方向は、+x方向と反対の方向である。+x方向と−x方向を区別しない場合は、単に「x方向」と称する。x方向は、第2方向の一例である。+y方向は、x方向と直交する一方向である。−y方向は、+y方向と反対の方向である。+y方向と−y方向を区別しない場合は、単に「y方向」と称する。+z方向は、後述する磁気抵抗効果素子10の各層が積層されている方向である。−z方向は、+z方向と反対の方向である。+z方向と−z方向を区別しない場合は、単に「z方向」と称する。z方向は、第1方向の一例である。以下、+z方向を「上」、−z方向を「下」と表現する場合がある。上下は、必ずしも重力が加わる方向とは一致しない。
本明細書で「x方向に延びる」とは、例えば、x方向、y方向、及びz方向の各寸法のうち最小の寸法よりもx方向の寸法が大きいことを意味する。他の方向に延びる場合も同様である。本明細書で「接続」とは、物理的に接続される場合に限定されず、電気的に接続される場合も含む。本明細書で「面する」とは、2つの部材が互いに接する場合に限定されず、2つの部材の間に別の部材が存在する場合も含む。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかる磁気記録アレイ300の構成図である。磁気記録アレイ300は、複数の記憶素子100と、複数の書き込み配線Wp1〜Wpnと、複数の共通配線Cm1〜Cmnと、複数の読み出し配線Rp1〜Rpnと、複数の第1スイッチング素子110と、複数の第2スイッチング素子120と、複数の第3スイッチング素子130とを備える。磁気記録アレイ300は、例えば、磁気メモリ等に利用できる。記憶素子100は、記録素子とも呼ばれる。
書き込み配線Wp1〜Wpnは、電源と1つ以上の記憶素子100とを電気的に接続する。共通配線Cm1〜Cmnは、データの書き込み時及び読み出し時の両方で用いることができる配線である。共通配線Cm1〜Cmnは、基準電位と1つ以上の記憶素子100とを電気的に接続する。基準電位は、例えば、グラウンドである。共通配線Cm1〜Cmnは、複数の記憶素子100のそれぞれに設けられてもよいし、複数の記憶素子100に亘って設けられてもよい。読み出し配線Rp1〜Rpnは、電源と1つ以上の記憶素子100とを電気的に接続する。電源は、使用時に磁気記録アレイ300に接続される。
図1に示す第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120、第3スイッチング素子130は、複数の記憶素子100のそれぞれに接続されている。第1スイッチング素子110は、記憶素子100のそれぞれと書き込み配線Wp1〜Wpnとの間に接続されている。第2スイッチング素子120は、記憶素子100のそれぞれと共通配線Cm1〜Cmnとの間に接続されている。第3スイッチング素子130は、記憶素子100のそれぞれと読み出し配線Rp1〜Rpnとの間に接続されている。
第1スイッチング素子110及び第2スイッチング素子120をONにすると、所定の記憶素子100に接続された書き込み配線Wp1〜Wpnと共通配線Cm1〜Cmnとの間に書き込み電流が流れる。第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130をONにすると、所定の記憶素子100に接続された共通配線Cm1〜Cmnと読み出し配線Rp1〜Rpnとの間に読み出し電流が流れる。
第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130は、電流の流れを制御する素子である。第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130は、例えば、トランジスタ、オボニック閾値スイッチ(OTS:Ovonic Threshold Switch)のように結晶層の相変化を利用した素子、金属絶縁体転移(MIT)スイッチのようにバンド構造の変化を利用した素子、ツェナーダイオード及びアバランシェダイオードのように降伏電圧を利用した素子、原子位置の変化に伴い伝導性が変化する素子である。
第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120、第3スイッチング素子130のいずれかは、同じ配線に接続された記憶素子100で、共用してもよい。例えば、第1スイッチング素子110を共有する場合は、書き込み配線Wp1〜Wpnの上流に一つの第1スイッチング素子110を設ける。例えば、第2スイッチング素子120を共有する場合は、共通配線Cm1〜Cmnの上流に一つの第2スイッチング素子120を設ける。例えば、第3スイッチング素子130を共有する場合は、読み出し配線Rp1〜Rpnの上流に一つの第3スイッチング素子130を設ける。
図2は、第1実施形態に係る磁気記録アレイ300を構成する半導体装置200の断面図である。図2は、記憶素子100を後述する第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。半導体装置200は、記憶素子100と、記憶素子100に接続された複数のスイッチング素子(第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120、第3スイッチング素子130)とを有する。第3スイッチング素子130は、図2に示す断面上には存在せず、例えば紙面奥行き方向(−y方向)に位置する。第3スイッチング素子130は、y方向に延びる電極50と電気的に接続される。電極50は導体であり、例えばCu、Alである。
図2に示す第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130は、トランジスタTrである。トランジスタTrは、ゲート電極Gと、ゲート絶縁膜GIと、基板Subに形成されたソース領域S及びドレイン領域Dと、を有する。基板Subは、例えば、半導体基板である。
トランジスタTrのそれぞれと記憶素子100との間は、導電部30と複数のビア配線40を介して、電気的に接続されている。ビア配線40は、導電性を有する材料を含む。ビア配線40は、z方向に延びる。以下、導電部30に接続された2つのビア配線40をそれぞれ第1ビア配線41、第2ビア配線と称し、第1配線20の第1端に接続されたビア配線40を第3ビア配線43と称し、トランジスタTrと書き込み配線Wpとを接続するビア配線40を第4ビア配線44と称し、トランジスタTrと共通配線Cmとを接続するビア配線40を第5ビア配線45と称する。
記憶素子100とトランジスタTrとは、導電部30又はビア配線40を除いて、絶縁層60によって電気的に分離されている。絶縁層60は、多層配線の配線間や素子間を絶縁する絶縁層である。絶縁層60は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、炭化シリコン(SiC)、窒化クロム、炭窒化シリコン(SiCN)、酸窒化シリコン(SiON)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)等である。
図3は、第1実施形態にかかる記憶素子100の断面図である。図3は、図2に示す要部の拡大図である。図4は、第1実施形態にかかる記憶素子100の平面図である。図3は、図4におけるA−A線に沿った面で切断した断面である。
記憶素子100は、磁気抵抗効果素子10と第1配線20と導電部30と第1ビア配線41と第2ビア配線42とを有する。また記憶素子100は、第1磁性体71及び第2磁性体72を有してもよい。記憶素子100は、スピン軌道トルク(SOT)を利用して磁化回転を行う素子であり、スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁化反転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と言われる場合がある。
磁気抵抗効果素子10は、第1配線20と電極50とに挟まれる。磁気抵抗効果素子10は、例えば、z方向からの平面視が円形の柱状体である。磁気抵抗効果素子10のz方向からの平面視形状は円形に問わず、例えば楕円形、矩形等でもよい。磁気抵抗効果素子10の外周長又は直径は、例えば、電極50から離れるに従い大きくなる。磁気抵抗効果素子10の側面は、例えば、z方向に対してx方向又はy方向に傾斜する。
磁気抵抗効果素子10は、第1強磁性層1と第2強磁性層2と非磁性層3とを有する。第1強磁性層1は、第1配線20に面する。第2強磁性層2は、電極50に面する。非磁性層3は、第1強磁性層1と第2強磁性層2とに挟まれる。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、それぞれ磁化M1,M2を有する。第2強磁性層2の磁化M2は、所定の外力が印加された際に第1強磁性層1の磁化M1よりも配向方向が変化しにくい。第1強磁性層1は磁化自由層と言われ、第2強磁性層2は磁化固定層、磁化参照層と言われることがある。磁気抵抗効果素子10は、非磁性層3を挟む第1強磁性層1の磁化M1と第2強磁性層2との磁化M2の相対角の違いに応じて抵抗値が変化する。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、強磁性体を含む。強磁性体は、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、これらの金属を1種以上含む合金、これらの金属とB、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とが含まれる合金等である。強磁性体は、例えば、Co−Fe、Co−Fe−B、Ni−Fe、Co−Ho合金、Sm−Fe合金、Fe−Pt合金、Co−Pt合金、CoCrPt合金である。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、ホイスラー合金を含んでもよい。ホイスラー合金は、XYZまたはXYZの化学組成をもつ金属間化合物を含む。Xは周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素または貴金属元素であり、YはMn、V、CrあるいはTi族の遷移金属又はXの元素種であり、ZはIII族からV族の典型元素である。ホイスラー合金は、例えば、CoFeSi、CoFeGe、CoFeGa、CoMnSi、CoMn1−aFeAlSi1−b、CoFeGe1−cGa等である。ホイスラー合金は高いスピン分極率を有する。
第1強磁性層1の磁化M1及び第2強磁性層2の磁化M2は、z方向の磁化成分を有する。第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、例えば、垂直磁化膜である。第1強磁性層1及び第2強磁性層2の膜厚は3nm以下であることが好ましい。第1強磁性層1及び第2強磁性層2の膜厚がこの範囲であると、磁化M1,M2に界面磁気異方性が作用し、磁化M1,M2がz方向に配向しやすくなる。界面垂直磁気異方性は第1強磁性層1及び第2強磁性層2の膜厚を厚くすると相対的に効果が減衰するため、第1強磁性層1及び第2強磁性層2の膜厚は薄い方が好ましい。
また、第1強磁性層及び第2強磁性層に、界面磁気異方性を誘起する材料を有する層を接するように形成してもよい。界面磁気異方性を誘起する材料を有する層により磁化M1、M2は、よりz方向に配向しやすくなる。例えば、界面磁気異方性を誘起する材料は重金属、レアアース、反強磁性体、酸化物などが挙げられる。重金属は周期表の第5周期及び第6周期に属する材料で、特にスピン軌道相互作用の強いMo、Ru、Rh、Pd、Ag、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Biが挙げられる。レアアースは希土類元素に属する材料で、特にNd、Sm、Gd、Tb、Dy、Hoが挙げられる。反強磁性体は第1強磁性層及び第2強磁性層に垂直方向の交換結合を与える材料で、特にIrMn、PtMn、FeMn、PdMnが挙げられる。酸化物は3nm以下の膜厚で、化学量論比以下の酸素濃度で構成された材料で、特にAlO、MgO、SiO、HfO、TaO、WO、PtOが挙げられる。
また、第1強磁性層及び第2強磁性層は積層構造であってもよい。例えば[Co/Pt]n、[Co/Pd]n、[Co/Ni]nがあげられる。nは積層回数を表しており、[Co/Pt]nの場合、CoとPtとが積層された層をn層積層していることを意味する。積層回数nは、1回以上10回以下が好ましい。
磁気抵抗効果素子10は、第2強磁性層2の非磁性層3と反対側の面に、スペーサ層を介して反強磁性層を有してもよい。第2強磁性層2、スペーサ層、反強磁性層は、シンセティック反強磁性構造(SAF構造)となる。シンセティック反強磁性構造は、非磁性層を挟む二つの磁性層からなる。第2強磁性層2と反強磁性層とが反強磁性カップリングするとことで、反強磁性層を有さない場合より第2強磁性層2の保磁力が大きくなる。反強磁性層は、例えば、IrMn,PtMn等である。スペーサ層は、例えば、Ru、Ir、Rhからなる群から選択される少なくとも一つを含む。
磁気抵抗効果素子10は、第1強磁性層1、第2強磁性層2及び非磁性層3以外の層を有してもよい。例えば、第1配線20と磁気抵抗効果素子10との間に下地層を有してもよい。また例えば、電極50と磁気抵抗効果素子10との間にキャップ層を有してもよい。下地層及びキャップ層は、磁気抵抗効果素子10を構成する各層の結晶性を高める。
第1配線20は、x方向に延びる。第1配線20は、例えば、z方向から見てx方向の長さがy方向より長い。第1配線20は、磁気抵抗効果素子10の第1強磁性層1に面する。第1配線20の少なくとも一部は、z方向において、非磁性層3と共に第1強磁性層1を挟む。
第1配線20は、電流Iが流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかを含む。第1配線20は、スピン軌道トルク配線と言われる場合がある。
スピンホール効果は、電流を流した場合にスピン軌道相互作用に基づき、電流の流れ方向と直交する方向にスピン流が誘起される現象である。スピンホール効果は、運動(移動)する電荷(電子)が運動(移動)方向を曲げられる点で、通常のホール効果と共通する。通常のホール効果は、磁場中で運動する荷電粒子の運動方向がローレンツ力によって曲げられる。これに対し、スピンホール効果は磁場が存在しなくても、電子が移動するだけ(電流が流れるだけ)でスピンの移動方向が曲げられる。
第1配線20は、電流Iが流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる。第1配線20に電流Iが流れると、一方向に配向した第1スピンS1と、第1スピンS1と反対方向に配向した第2スピンS2とが、それぞれ電流Iの流れ方向と直交する方向にスピンホール効果によって曲げられる。例えば、+y方向に配向した第1スピンS1が+z方向に曲げられ、−y方向に配向した第2スピンS2が−z方向に曲げられる。
非磁性体(強磁性体ではない材料)は、スピンホール効果により生じる第1スピンS1の電子数と第2スピンS2の電子数とが等しい。すなわち、+z方向に向かう第1スピンS1の電子数と−z方向に向かう第2スピンS2の電子数とは等しい。第1スピンS1と第2スピンS2は、スピンの偏在を解消する方向に流れる。第1スピンS1及び第2スピンS2のz方向への移動において、電荷の流れは互いに相殺されるため、電流量はゼロとなる。電流を伴わないスピン流は特に純スピン流と呼ばれる。
第1スピンS1の電子の流れをJ、第2スピンS2の電子の流れをJ、スピン流をJと表すと、J=J−Jで定義される。スピン流Jは、z方向に生じる。第1スピンS1は、第1配線20に面する第1強磁性層1に注入される。第1配線20は、例えば、第1強磁性層1の磁化を反転できるだけのSOTを第1強磁性層1の磁化に与える。
第1配線20の主成分は、非磁性の重金属であることが好ましい。重金属は、イットリウム(Y)以上の比重を有する金属を意味する。非磁性の重金属は、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号39以上の原子番号が大きい非磁性金属であることが好ましい。第1配線20は、例えば、Hf、Ta、Wである。非磁性の重金属は、その他の金属よりスピン軌道相互作用が強く生じる。スピンホール効果はスピン軌道相互作用により生じ、第1配線20内にスピンが偏在しやすく、スピン流Jが発生しやすくなる。
第1配線20は、磁性金属を含んでもよい。磁性金属は、強磁性金属又は反強磁性金属である。非磁性体に含まれる微量な磁性金属は、スピンの散乱因子となる。微量とは、例えば、第1配線20を構成する元素の総モル比の3%以下である。スピンが磁性金属により散乱するとスピン軌道相互作用が増強され、電流に対するスピン流の生成効率が高くなる。
第1配線20は、トポロジカル絶縁体を含んでもよい。トポロジカル絶縁体は、物質内部が絶縁体又は高抵抗体であるが、その表面にスピン偏極した金属状態が生じている物質である。トポロジカル絶縁体は、スピン軌道相互作用により内部磁場が生じる。トポロジカル絶縁体は、外部磁場が無くてもスピン軌道相互作用の効果で新たなトポロジカル相が発現する。トポロジカル絶縁体は、強いスピン軌道相互作用とエッジにおける反転対称性の破れにより純スピン流を高効率に生成できる。
トポロジカル絶縁体は、例えば、SnTe、Bi1.5Sb0.5Te1.7Se1.3、TlBiSe、BiTe、Bi1−xSb、(Bi1−xSbTeなどである。トポロジカル絶縁体は、高効率にスピン流を生成することが可能である。
第1配線20の厚みh1は、好ましくは1nm以上30nm以下であり、より好ましくは3nm以上20nm以下であり、さらに好ましくは5nm以上15nm以下である。第1配線20の厚みh1が厚いと、第1配線20を流れる電流の電流密度が低くなり、第1強磁性層1の磁化を反転させるために多くの電流が必要になる。反対に、第1配線20の厚みh1が薄いと発熱の原因となる。
導電部30は、第1強磁性層1が位置するxy平面に対してz方向の位置に位置する。z軸方向において第1強磁性層1と同じ高さ位置に広がるxy平面を、第1平面と称する。導電部30は、例えば、第1配線20を基準に第1強磁性層1と反対側に位置する。導電部30は導電性を有し、例えば、Al、Cuである。導電部30は、z方向から見て延びる主方向がx方向である。「z方向から見て延びる主方向がx方向である」とは、x方向の長さ成分がy方向の長さ成分より長いことを意味する。導電部30は、z方向から見てx方向の長さがy方向の長さより長い。導電部30は、主として第2方向に延び、第1配線20と略同じ方向に延びる。略同じ方向とは、第1配線20及び導電部30をx軸及びy軸に投影した際に、投影した線分が長い軸方向が一致することを意味する。
導電部30は、第1ビア配線41と第2ビア配線42と接続される。導電部30と第1ビア配線41との接続点を第1接続点31と称し、導電部30と第2ビア配線42との接続点を第2接続点32と称する。第1接続点31及び第2接続点32は、例えば、導電部30と第1ビア配線41又は第2ビア配線42との接続領域をz方向から平面視した際の中心である。導電部30と第1ビア配線41又は第2ビア配線42との接続領域が平面視円形ではない場合は、接続領域に外接する円の中心である。
第1接続点31と第2接続点32とを結ぶ仮想線L1は、x方向の成分を有する。図3及び図4に示す仮想線L1は、z方向に傾斜しながらx方向に延び、x方向の成分を有する。電流Iは、第1接続点31と第2接続点32との間を流れる。仮想線L1がx方向の成分を有すると、導電部30を流れる電流Iの一部がx方向に流れる成分を有する。その結果、導電部30は、第1強磁性層1においてy方向の成分を有する磁場を生み出す。
第1接続点31と第2接続点32とは、例えば、z方向から見て、少なくとも一部が第1強磁性層1をx方向に挟む。第1接続点31と第2接続点32とが第1強磁性層1をx方向に挟むと、第1強磁性層1にy方向の磁場を印加しやすくなる。
導電部30は、第1強磁性層1とz方向に異なる高さ位置に設けられる。導電部30と第1強磁性層1とのz方向の最短距離h2は、第1配線20のz方向の厚みh1の4倍以下であることが好ましい。第1配線20が生み出す磁場の大きさは、距離が離れるほど距離分の1で小さくなる。導電部30と第1配線20との距離が十分近いことで、第1強磁性層1にy方向の磁場を効率的に生み出すことができる。
導電部30のy方向の幅w2は、例えば、第1配線20のy方向の幅w1より広い。導電部30は磁場を生み出す。導電部30が生み出す磁場H,H’の強度は、電流Iの流れ方向(x方向)と直交するy方向の端部を結ぶ円弧(図5、図6参照)に沿う位置で強くなる。導電部30の幅w2が第1配線20の幅w1より広いと、第1強磁性層1の位置に印加される磁場のy方向の成分が大きくなる。したがって、第1強磁性層1にy方向の磁場を効率的に印加できる。
第1ビア配線41及び第2ビア配線42は、導電部30に接続されている。第1ビア配線41及び第2ビア配線42は、導電部30に電流を供給する、又は、導電部30から電流を排出する。第1ビア配線41及び第2ビア配線42は、z方向に延びる。図2及び3に示す第1ビア配線41は、第1配線20と導電部30とに接続されている。図2及び3に示す第2ビア配線42は、導電部30とトランジスタTrとに接続されている。
第1ビア配線41及び第2ビア配線42は、例えば、z方向から見て、第1強磁性層1と重ならない位置にある。第2ビア配線42は、例えば、x方向において第3ビア配線43と第1強磁性層1との間に位置する。第1ビア配線41及び第2ビア配線42は、例えば、z方向から見て、少なくとも一部が第1強磁性層1をx方向に挟む。
第1磁性体71及び第2磁性体72は、第1強磁性層1をx方向に挟む位置にある。第1磁性体71及び第2磁性体72は、磁性体を含む。第1磁性体71及び第2磁性体72は、例えば永久磁石であり、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、これらの金属を1種以上含む合金、これらの金属とB、C、N、Si、及びPの少なくとも1種以上の元素とが含まれる合金等である。強磁性体は、例えば、Co−Fe、Co−Fe−B、Ni−Fe、Co−Ho合金、Sm−Fe合金、Fe−Pt合金、Co−Pt合金、CoCrPt合金である。第1磁性体71と第2磁性体72との間に磁場が生じる。第1磁性体71及び第2磁性体72は、第1強磁性層1にx方向の磁場を印加する。
第1磁性体71及び第2磁性体72は、第1強磁性層1にx方向の磁場を印加する磁場印加機構の一例である。磁場印加機構は、第1強磁性層1にx方向の磁場を印加できればよく、第1磁性体71及び第2磁性体72に限られない。例えば、磁場印加機構は、印加磁場強度を可変制御できる電磁石型、ストリップライン型でもよい。また磁場印加機構に変えて、電場を印加する電場印加機構としてもよい。
次いで、半導体装置200の製造方法について説明する。半導体装置200は、各層の積層工程と、各層の一部を所定の形状に加工する加工工程により形成される。各層の積層は、スパッタリング法、化学気相成長(CVD)法、電子ビーム蒸着法(EB蒸着法)、原子レーザデポジッション法等を用いることができる。各層の加工は、フォトリソグラフィー等を用いて行うことができる。
まず基板Subの所定の位置に、不純物をドープしソース領域S、ドレイン領域Dを形成する。次いで、ソース領域Sとドレイン領域Dとの間に、ゲート絶縁膜GI、ゲート電極Gを形成する。ソース領域S、ドレイン領域D、ゲート絶縁膜GI及びゲート電極GがトランジスタTrとなる。
次いで、トランジスタTrを覆うように絶縁層60を形成する。z方向に延びるビア配線40は、絶縁層60に開口部を形成し、開口部内に導電体を充填することで形成される。xy面内に広がる第1配線20、導電部30、書き込み配線Wp、共通配線Cm等は、導電体を積層した後に所定の形状に加工することで得られる。
磁気抵抗効果素子10は、強磁性層、非磁性層、強磁性層を順に積層し、所定の形状に加工することで得られる。第1磁性体71及び第2磁性体72は、磁気抵抗効果素子10を覆うように絶縁層、磁性層を順に成膜し、所定の形状に加工することで得られる。第1磁性体71及び第2磁性体72の加工は、第1配線20及び磁気抵抗効果素子10のy方向の形状の加工と同時に行ってもよい。
次いで、記憶素子100の機能について説明する。図5及び図6は、記憶素子100の機能を説明するための断面図である。図5及び図6は、磁気抵抗効果素子10のx方向の中心を通るyz平面で記憶素子100を切断した図であり、図4におけるB−B線に沿った面で切断した断面である。
記憶素子100は、データの書き込み時に、第1配線20に沿って電流Iを流す(図3参照)。電流Iを流す方向は、第1強磁性層1の磁化M1を第1磁化方向から第2磁化方向に変える際と、第2磁化方向から第1磁化方向に変える際とで異なる。例えば図5に示すように、磁気抵抗効果素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に変える際に、第1配線20に+x方向の電流I1を流し、例えば図6に示すように、磁気抵抗効果素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に変える際に、第1配線20に−x方向の電流I1’を流す。電流I1,I1’の流れ方向は、第1配線20のスピンホール角の極性によって反転する場合もある。
第1配線20と導電部30とは、第1ビア配線41を介して電気的に接続されている(図3参照)。第1配線20に電流I1,I1’が流れると、導電部30にも電流I2、I2’が流れる。電流I1のx方向の成分の向きと、電流I2のx方向の成分の向きとは反対である。図5に示すように電流I1が+x方向に流れると、電流I2は−x方向に流れる。図6に示すように電流I1’が−x方向に流れると、電流I2’は+x方向に流れる。導電部30内を流れる電流I2,I2’の方向は、第1強磁性層1の磁化M1を第1磁化方向から第2磁化方向に変える際と、第2磁化方向から第1磁化方向に変える際とで異なる。
導電部30を流れる電流I2,I2’は、磁場H,H’を生み出す。磁場H,H’は、アンペールの法則に従って生じる。電流I2と電流I2’とは、電流の流れ方向が異なるため、磁場Hの方向と磁場H’の方向とは異なる。電流I2は、第1強磁性層1に−y方向の磁場を印加する。電流I2’は、第1強磁性層1に+y方向の磁場を印加する。したがって、導電部30は、例えば、磁化M1の向きを第1磁化方向から第2磁化方向に変える際に、第1強磁性層1に−y方向の磁場を印加し、磁化M1の向きを第2磁化方向から第1磁化方向に変える際に、第1強磁性層1に+y方向の磁場を印加する。
図7は、y方向に印加する磁場の強度を変えた際における磁気抵抗効果素子の抵抗変化の挙動の変化を示すグラフである。また図8は、y方向に印加する磁場の強度を変えた際における反転電流値の挙動の変化を示すグラフである。反転電流値は、第1強磁性層1の磁化を反転させるのに要する電流値である。y方向の磁場は、−400Oe、−200Oe、0Oe、+200Oe、+400Oeとした。「−」は−y方向に磁場を印加したことを意味し、「+」は+y方向に磁場を印加したことを意味する。
図7に示すように、−y方向に磁場を印加すると、磁気抵抗効果素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に変える反転電流値の絶対値が小さくなっている。反対に、+y方向に磁場を印加すると、磁気抵抗効果素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に変える反転電流値の絶対値が小さくなっている。図8は、この結果をy方向の磁場強度と、x方向に流す電流の絶対値で置き換えたものである。図8において+Iは、+x方向に流れる電流の電流量の絶対値である。また図8において−Iは、−x方向に流れる電流の電流量の絶対値である。
磁気抵抗効果素子10は、高抵抗状態から低抵抗状態に磁化状態が変化する際に+y方向の磁場を印加し、低抵抗状態から高抵抗状態に磁化状態が変化する際に−y方向の磁場を印加すると、反転電流値の絶対値が小さくなっている。第1強磁性層1の磁化がz方向に配向している場合は、x方向の磁場を印加することが磁化反転に寄与することは知られていたが、y方向の磁場が磁化反転に寄与することが確認された。
磁気抵抗効果素子10の反転電流値が小さくなると、データの書き込みに要するエネルギーが小さくなる。したがって、第1実施形態にかかる記憶素子100は、データの書き込み効率を高めることができる。
以上、第1実施形態の一例について詳述したが、この例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態に係る半導体装置201の断面図である。図9は、記憶素子101を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第2実施形態に係る半導体装置201は、記憶素子101において第2ビア配線42が磁気抵抗効果素子10とz方向に重なる位置にある点が、第1実施形態に係る半導体装置200と異なる。第1実施形態に係る半導体装置200と同様の構成については説明を省く。
第2ビア配線42は、z方向から見て、第1強磁性層1と重なる位置にある。第2接続点32に対して第1接続点31はx方向の位置にあるため、導電部30に流れる電流はx方向の成分を有する。導電部30は、第1強磁性層1にy方向の磁場を印加する。
したがって、第2実施形態にかかる記憶素子101は、第1実施形態にかかる記憶素子100と同様に、データの書き込み効率を高めることができる。また第2ビア配線42と第1強磁性層1とが重なると、磁気記録アレイのうち一つの記憶素子101が示すx方向の幅を小さくできる。したがって、記憶素子101の集積度を高めることができる。
また、第2ビア配線42と第1強磁性層1とが重なると、第1強磁性層1におけるy方向の磁場の強度が強くなり、第1強磁性層1にy方向の磁場を効率的に印加できる。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態に係る半導体装置202の断面図である。図10は、記憶素子102を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第3実施形態に係る半導体装置202は、記憶素子102が第2導電部35と第6ビア配線46とをさらに有する点が、第1実施形態に係る半導体装置200と異なる。第1実施形態に係る半導体装置200と同様の構成については説明を省く。
第2導電部35は、導電部30とz方向の異なる位置に、導電部30と離間して配置されている。第2導電部35は、導電部30と第2ビア配線42を介して接続されている。第6ビア配線46は、第2スイッチング素子120と第2導電部35とを接続する。第2導電部35を構成する材料は、例えば、導電部30と同様である。第6ビア配線46を構成する材料は、例えば、その他のビア配線と同様である。第6ビア配線46は、例えば、第1ビア配線41とz方向に重なる位置にある。
半導体装置202において記憶素子102とトランジスタTrが形成された基板Subとは、別々に作製される場合が多い。例えば、トランジスタTrが形成された基板Subを準備し、その上に、記憶素子102を形成する。トランジスタTrが形成された基板Subは、所定の半導体装置202のための特注品を準備するとコストが増加するため、汎用性が高いことが好ましい。トランジスタTrは、基板Sub上に等間隔に形成される場合が多い。したがって、第2導電部35によりトランジスタTr間の間隔を調整することで、汎用性の高い基板Subを用いることができ、半導体装置202を低コストで製造できる。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態に係る半導体装置203の断面図である。図11は、記憶素子103を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第4実施形態に係る半導体装置203は、記憶素子103の導電部36の形状が、第1実施形態に係る半導体装置200と異なる。第1実施形態に係る半導体装置200と同様の構成については説明を省く。
導電部36は、xy平面に対してz方向に傾斜している。導電部36は、z方向から平面視でx方向に延びる。導電部36は、第1ビア配線41と第2ビア配線42とに接続されている。第2ビア配線42に対して第1ビア配線41はx方向の位置にあるため、導電部36に流れる電流はx方向の成分を有する。導電部36は、第1強磁性層1にy方向の磁場を印加する。
したがって、第3実施形態にかかる記憶素子103は、第1実施形態にかかる記憶素子100と同様に、データの書き込み効率を高めることができる。また第3実施形態にかかる記憶素子103は、導電部36と第1強磁性層1とのz方向の距離が、x方向の位置によって異なる。導電部36が第1強磁性層1の位置に生み出す磁場の強度は、第1強磁性層1とのz方向の距離が近いほど大きくなる。第1強磁性層1の磁化は、y方向に大きな磁場が印加されるほど磁化反転しやすくなる。第1強磁性層1の磁化反転は、一部が反転すると磁壁の移動のように伝播していく。導電部36と第1強磁性層1とのz方向の距離が近い位置で、磁化反転の起点を生み出し、磁化反転を伝播させることで、第1強磁性層1の磁化を反転させるのに必要な反転電流密度をより小さくできる。
[第5実施形態]
図12は、第5実施形態に係る半導体装置の要部(記憶素子104)の断面図である。図12は、記憶素子104を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第5実施形態に係る記憶素子104は、導電部37と第2ビア配線42との位置関係が、第1実施形態に係る記憶素子100と異なる。第1実施形態に係る記憶素子100と同様の構成については説明を省く。
導電部37は、第1ビア配線41と第2ビア配線42と接続されている。導電部37は、x方向に延びる。導電部37は、ビア配線の一部ともみなせる。第1接続点31と第2接続点32とを結ぶ仮想線L2は、z方向に傾斜しながらx方向に延び、x方向の成分を有する。電流Iは、第1接続点31と第2接続点32との間を流れる。仮想線L2がx方向の成分を有することで、導電部37を流れる電流Iの一部がx方向に流れる成分を有する。導電部37は、y方向の成分を有する磁場を生み出す。導電部37を構成する材料は、導電部30と同様である。
第5実施形態にかかる記憶素子104は、第1実施形態にかかる記憶素子100と同様に、データの書き込み効率を高めることができる。第5実施形態にかかる記憶素子104における第2ビア配線42は、第1実施形態にかかる記憶素子100における第2ビア配線42より径が大きく、放熱性に優れる。磁気抵抗効果素子10及び第1配線20で生じた熱を効率的に逃がすことで、第1強磁性層1及び第2強磁性層2の磁化M1、M2の安定性を高め、データの信頼性を高めることができる。
[第6実施形態]
図13は、第6実施形態に係る記憶素子105の平面図である。第6実施形態に係る記憶素子105は、導電部38の形状が、第1実施形態に係る記憶素子100と異なる。その他の構成は、第1実施形態に係る記憶素子100と同様であり、説明を省く。
導電部38は、第1部分38Aと第2部分38Bとを有する。第1部分38Aはx方向に延びる部分であり、第2部分38Bはy方向に延びる部分である。導電部38は、主としてx方向に延びる。導電部38は、第1配線20が広がるxy平面に対してz方向の位置にある。第1部分38Aは、第1配線20とy方向にずれた位置にある。電流Iは、第1部分38Aをx方向に流れる。第1部分38Aは、磁気抵抗効果素子10の第1強磁性層にy方向の成分を有する磁場を印加する。導電部38を構成する材料は、導電部30と同様である。
第6実施形態にかかる記憶素子105は、第1実施形態にかかる記憶素子100と同様に、データの書き込み効率を高めることができる。また導電部38が第1強磁性層1に印加する磁場は、y方向の成分に加えて、z方向の成分も有する。z方向の成分の磁場は、第1強磁性層1の磁化反転をアシストし、第1強磁性層1の磁化を反転させるのに必要な反転電流密度をより小さくできる。また磁気抵抗効果素子10と導電部38がz方向の位置が重ならないことで、磁気抵抗効果素子10の磁気抵抗変化率(MR比)が向上し、第1強磁性層1及び第2強磁性層2の垂直磁気異方性が高まる。導電部38とz方向に重ならない位置における絶縁層60の平坦性は、導電部38の影響を受けないため、導電部38とz方向に重なる位置より高いためである。平坦性が高い基板上に磁気抵抗効果素子10を積層すると、磁気抵抗効果素子10の各層の結晶性が高まり、磁気抵抗効果素子10の磁気抵抗変化率(MR比)、及び、第1強磁性層1及び第2強磁性層2の垂直磁気異方性が向上する。
[第7実施形態]
図14は、第7実施形態に係る記憶素子106の平面図である。第7実施形態に係る記憶素子106は、導電部39の形状が、第1実施形態に係る記憶素子100と異なる。第1実施形態に係る記憶素子100と同様の構成については、説明を省く。
導電部39は、x方向に対してy方向に傾斜している。導電部39をx軸に射影した長さはy軸に射影した長さより長く、導電部39は延びる主方向がx方向である。導電部39は、第1配線20が広がるxy平面に対してz方向の位置にある。導電部39は、第1ビア配線41と第2ビア配線42と接続されている。第1接続点31と第2接続点32とを結ぶ仮想線L3は、x方向に対してy方向に傾斜し、x方向の成分を有する。電流Iは、第1接続点31と第2接続点32との間を流れる。仮想線L3がx方向の成分を有することで、導電部39を流れる電流Iの一部がx方向に流れる成分を有する。導電部39は、y方向の成分を有する磁場を生み出す。導電部39を構成する材料は、導電部30と同様である。
第7実施形態にかかる記憶素子106は、第1実施形態にかかる記憶素子100と同様に、データの書き込み効率を高めることができる。また第7実施形態にかかる記憶素子106は、導電部39と第1強磁性層1との距離が、x方向の位置によって異なる。導電部39が第1強磁性層1の位置に生み出す磁場の強度は、第1強磁性層1との距離が近いほど大きくなる。第1強磁性層1の磁化は、y方向に大きな磁場が印加されるほど磁化反転しやすくなる。第1強磁性層1の磁化反転は、一部が反転すると磁壁の移動のように伝播していく。導電部39と第1強磁性層1とのが近い位置で、磁化反転の起点を生み出し、磁化反転を伝播させることで、第1強磁性層1の磁化を反転させるのに必要な反転電流密度をより小さくできる。
[第8実施形態]
図15は、第8実施形態に係る半導体装置の要部(記憶素子107)の断面図である。図15は、記憶素子107を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第8実施形態に係る記憶素子107は、第1ビア配線41が第1配線20と接続されていない点が、第1実施形態に係る記憶素子100と異なる。第1実施形態に係る記憶素子100と同様の構成については、説明を省く。
導電部30は、第1ビア配線41と第2ビア配線42と接続されている。第1ビア配線41及び第2ビア配線42は、第1配線20と接続されていない。導電部30は、第1配線20とは独立に電流が流れる。導電部30は、x方向に電流が流れる。導電部30は、第1強磁性層1にy方向の成分を有する磁場を印加する。第1ビア配線41及び第2ビア配線42は、例えば、導電部30に流れる電流を制御するトランジスタと接続されている。
第1配線20は、第3ビア配線43と第7ビア配線47とに接続されている。第7ビア配線47は、例えば、第2スイッチング素子と接続されている。第7ビア配線47を構成する材料は、その他のビア配線と同様である。
第8実施形態にかかる記憶素子107は、導電部30がy方向の磁場を生み出すため、第1実施形態にかかる記憶素子100と同様に、データの書き込み効率を高めることができる。また導電部30に流す電流量を、第1配線20に流す電流量によらず設定でき、第1強磁性層1のy方向により大きな磁場を生み出すことができる。
[第9実施形態]
図16は、第9実施形態にかかる半導体装置の要部(記憶素子108)の断面図である。図16は、記憶素子108を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第9実施形態に係る記憶素子108は、非磁性層3及び第2強磁性層2を有さない点が、第1実施形態に係る記憶素子100と異なる。その他の構成は、第1実施形態に係る記憶素子100と同様であり、説明を省く。
記憶素子108は、単独で、異方性磁気センサ、磁気カー効果又は磁気ファラデー効果を利用した光学素子として利用できる。
第9実施形態にかかる記憶素子108は、非磁性層3及び第2強磁性層2を除いただけであり、第1実施形態にかかる記憶素子100と同様に、データの書き込み効率を高めることができる。
以上、本発明は上記の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、各実施形態の特徴的な構成をそれぞれ組み合わせてもよい。
1 第1強磁性層
2 第2強磁性層
3 非磁性層
10 磁気抵抗効果素子
20 第1配線
30、36、37、38、39 導電部
31 第1接続点
32 第2接続点
40 ビア配線
41 第1ビア配線
42 第2ビア配線
50 電極
60 絶縁層
71 第1磁性体
72 第2磁性体
100、101、102、103、104、105、106、107、108 記憶素子
110 第1スイッチング素子
120 第2スイッチング素子
130 第3スイッチング素子
200、201、202 半導体装置
300 磁気記録アレイ
h1 厚み
h2 最短距離
I、I1、I2、I1’、I2’ 電流
L1、L2、L3 仮想線
M1、M2 磁化
Tr トランジスタ

Claims (15)

  1. 第1方向の磁化成分を有する第1強磁性層と、
    前記第1強磁性層に面し、前記第1方向と異なる第2方向に延びる第1配線と、
    前記第1強磁性層が位置する第1平面に対して前記第1方向に位置し、前記第1方向から見て延びる主方向が前記第2方向である導電部と、を有する、記憶素子。
  2. 前記導電部に接続された第1ビア配線と第2ビア配線と、をさらに備える、請求項1に記載の記憶素子。
  3. 前記導電部は、前記第1ビア配線との第1接続点と、前記第2ビア配線との第2接続点と、を含み、
    前記第1接続点と前記第2接続点とを結ぶ仮想線は、少なくとも第2方向の成分を有する、請求項2に記載の記憶素子。
  4. 前記第1接続点と前記第2接続点とは、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層を前記第2方向に挟む、請求項3に記載の記憶素子。
  5. 前記第1ビア配線は、前記第1配線と接続されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の記憶素子。
  6. 前記第2ビア配線は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層と重なる、請求項2〜5のいずれか一項に記載の記憶素子。
  7. 前記第1ビア配線及び前記第2ビア配線は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層と重ならない、請求項2〜5のいずれか一項に記載の記憶素子。
  8. 前記導電部と前記第1強磁性層との前記第1方向の最短距離が、前記第1配線の前記第1方向の厚みの4倍以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の記憶素子。
  9. 前記導電部は、前記第1強磁性層の磁化を第1磁化方向から第2磁化方向に向ける際に電流が流れる方向と、前記第1強磁性層の磁化を第2磁化方向から第1磁化方向に向ける際に電流が流れる方向と、が異なる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の記憶素子。
  10. 前記第1強磁性層に対して前記第2方向に磁場を印加する磁場印加機構をさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記憶素子。
  11. 前記第1強磁性層を前記第2方向に挟む第1磁性体と第2磁性体とをさらに備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記憶素子。
  12. 前記第1配線は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の記憶素子。
  13. 前記第1強磁性層の前記第1配線と反対側に位置する第2強磁性層と、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間に位置する非磁性層と、さらに備える、請求項1〜12のいずれか一項に記載の記憶素子。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の記憶素子と、
    前記記憶素子と電気的に接続された複数のスイッチング素子と、を備える半導体装置。
  15. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の記憶素子を複数有する、磁気記録アレイ。
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