JP2020188115A - 電子部品搭載用パッケージ及び電子装置 - Google Patents

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成敏 小川
光 北原
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光 北原
光治 坂井
Mitsuharu Sakai
光治 坂井
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【課題】より反射による損失を抑制しながら効率的に信号を伝送することのできる電子部品搭載用パッケージ及び電子装置を提供する。【解決手段】電子部品搭載用パッケージ(100)は、第1面(111b)と第1面(111b)に一端が開口している貫通孔(111a)とを有する基部(111)を含む基体(11)と、第1面(111b)に交差する方向に延びる第2面(14a)と第2面(14a)上に位置する配線パターン(141)とを有する配線基板(14)と、貫通孔(111a)の内部に位置し第1面(111b)側に一端が露出する信号線(12)と、信号線(12)の一端と配線パターン(141)とを電気的に接続している導電性接合材(17)と、第1面(111b)であって導電性接合材(17)の周囲に導電性接合材(17)と離れて位置し、第1面(111b)と電気的に接続される導電部材(18)と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、電子部品搭載用パッケージ及び電子装置に関する。
配線パターンを有する配線基板と、配線パターンに電気的に接続された信号線とを有し、信号線に入力された駆動信号に応じて配線基板に搭載された電子部品を動作させる電子部品搭載用パッケージがある。この電子部品搭載用パッケージでは、信号線が同軸線路構造で信号を伝送し、配線パターンがマイクロストリップライン構造又はコプレナ構造で信号を伝送する。特許文献1に示されているように、これらの構造間の接続部分において、配線基板を支持する台座の一側面を庇状に突出させ、信号線であるリード電極と配線基板を近接させることで特性インピーダンス整合の最適化を行い、特に高周波数帯域における損失を抑制する技術がある。
特開2007−1501182号公報
しかしながら、伝送方式の変換部分では、容量性成分が低下することで特性インピーダンスの不整合が生じ、反射などの損失が生じるという問題がある。そこで、より反射による損失を抑制しながら効率的に信号を伝送することのできる電子部品搭載用パッケージ及び電子装置を提供する。
本開示の一の態様は、
第1面と前記第1面に一端が開口している貫通孔とを有する基部を含む基体と、
前記第1面に交差する方向に延びる第2面と前記第2面上に位置する配線パターンとを有する配線基板と、
前記貫通孔の内部に位置し前記第1面側に一端が露出する信号線と、
前記信号線の前記一端と前記配線パターンとを電気的に接続している導電性接合材と、
前記第1面であって前記導電性接合材の周囲に前記導電性接合材と離れて位置し、前記第1面と電気的に接続される導電部材と、
を備える、電子部品搭載用パッケージである。
また、本開示の他の一の態様は、
上述の電子部品搭載用パッケージと、
前記配線基板に搭載される電子部品と、
を備える電子装置である。
本開示によれば、より反射による損失を抑制しながら効率的に信号を伝送することができる。
電子装置1の全体斜視図である。 電子部品搭載用パッケージにおける導電性接合材の接合部分を詳しく説明する図である。 絶縁材について説明するための接合部分の拡大図である。 導電部材の各種変形パターンを示す図である。 導電部材の各種変形パターンを示す図である。 信号伝送の損失をシミュレーションした結果を示すグラフである。 反射損失の樹脂への依存性をシミュレーションした結果を示すグラフである。 導電部材の他の変形例を示す図である。 導電部材の他の変形例を示す図である。
以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電子装置1の全体斜視図である。
電子装置1は、電子部品搭載用パッケージ100と、電子部品500とを備える。
電子部品搭載用パッケージ100は、基体11と、信号線12と、配線基板14と、導電性接合材17と、導電部材18と、誘電体19などを備える。
基体11は、導電性の金属である。基体11には、熱伝導度(放熱性)の高いものが用いられてよい。基体11は、基部111と、突出部112とを含む。基部111は、ここでは、例えば、直径が3〜10mm、厚さが0.5〜2mmの円板状形状を有するが、これには限られない。基部111は、複数(ここでは2つ)の貫通孔111aと第1面111bとを有する。貫通孔111aの一端は、第1面111bに開口している。なお、以下では、貫通孔111aの開口面も第1面111bに含む。
貫通孔111a(基部111)の内側には、貫通孔111aの延在方向に沿って中央を信号線12が伸びて位置している。信号線12と貫通孔111aの内壁面111a1との間は、絶縁材113により占められている。絶縁材113は、例えば、ガラス又はセラミック材である。絶縁材113の材質及び貫通孔111aの大きさは、信号線12による信号伝送に係る所望の特性インピーダンスに応じて定められればよい。基部111と突出部112は一体的であってよい。基体11は、信号線12のうち接地線と電気的に接続されて、接地状態とされ得る。
突出部112は、基部111の第1面111bから突出している。突出部112(基体11)は、第1面111bに接する第4面112aを有する。第4面112a上には、配線基板14が位置している。第4面112aと配線基板14とは、図示略の接合材により接合している。
配線基板14は、第4面112a上に位置し、第1面111b(すなわち基部111)と交差する方向(ここでは直交方向)に延びる第2面14aと第3面14bとを有する。第2面14a上には、配線パターン141が位置している。第3面14bは、第2面14aとは反対側の面かつ第2面14aに平行である。第3面14b上、すなわち、第3面14bと第4面112aとの間には、接地層142が位置している。ここでは、配線基板14は、例えば、高周波線路基板として用いられる。配線基板14は、平板状の絶縁基板であり、例えば、樹脂又はセラミック基板である。配線パターン141の形状、並びに配線基板14の厚さ及び材質(比誘電率)は、信号伝送に係る所望の特性インピーダンスに応じて適宜決定されればよい。
接地層142は、例えば、金(Au)薄膜層である。接地層142は、第3面14bの全面を覆っていなくてもよい。接地層142は、例えば、第2面14aの上方から見て配線パターン141の範囲を囲う種々の形状を有していてもよい。
配線パターン141は、電子部品500と電気的に接続されて、この電子部品500に電力及び信号を供給する。配線パターン141は、抵抗の小さい導体金属膜、ここでは、金薄膜である。配線パターン141は、ここでは2か所が導電性接合材17を介して信号線12と電気的に接続している。配線パターンの形状、長さ及び位置は、接続される電子部品500のサイズ及び端子位置に応じて適宜定められる。配線パターン141は、配線基板14により接地層142と隔てられている。すなわち、配線基板14では、マイクロストリップラインにより信号が伝送される。
信号線12は略同一の太さ(断面積)の棒状の導体である。信号線12は、例えば、コバルトであり、常温環境における導電率は、1.45×10[S・m−1]である。信号線12は、基部111の第1面111bとは反対の面の側で突出しており、外部配線などと電気的に接続されて、リード電極として用いられる。信号線12の直径は、例えば、0.1〜1.0mm程度である。信号線12のうち少なくとも1本は、基体11の接地線であり、基部111に直接接合している。その他の信号線12(ここでは、2本)は、基部111の外側から基部111のそれぞれ異なる(すなわち、ここでは2つの)貫通孔111aの内部へ伸びており、第1面111bの側の一方の先端(一端)が基部111(第1面111b)から露出している。信号線12の露出部分は、導電性接合材17と接合し、配線パターン141と電気的に接続している。信号線12は、貫通孔111aの内壁面111a1と絶縁材113により隔てられている。すなわち、外部配線などから信号線12に入力された信号は、同軸線路(同軸線路構造)により基部111内を伝送される。
導電性接合材17は、第1面111bの側における信号線12と、第2面14aの配線パターン141とを電気的に接続する。導電性接合材17は、ここでは、信号線12及び配線パターン141だけでなく、第1面111bの絶縁材113及び配線基板14の第2面14aといった誘電体にも接合している。ここでは、導電性接合材17は、例えば、ナノ粒子焼結型接合材ペーストである。ナノ粒子焼結型接合材ペーストは、固着時における金属粒子同士の結合により導電性を有する。ナノ粒子焼結型接合材ペーストは、表面安定剤に覆われたナノサイズの金属粒子、例えば銀又は銅などと、有機溶剤とが混在して(含んで)いる(固着した後には、有機溶剤が揮発している)。ナノ粒子焼結型接合材ペーストは、加熱されて金属粒子が活性化して当該金属粒子同士が反応して結合し、また金属面とも反応して固着する。この導電性接合材17の導電率は、常温環境で1.33×10[S・m−1]である。すなわち、導電性接合材17の導電率は、信号線12の導電率よりも高い。
導電部材18は、第1面111bから突出し、すなわち、第1面111bと交差する方向に伸びている。導電部材18は、導電性接合材17(及び信号線12)の周囲を円弧状に取り囲む(ここでは、第2面14aの側を除く3方向を取り囲んでいる)ように、導電性接合材17と離隔して貫通孔111aの外縁(内壁面111a1)に沿って位置している。導電部材18は、導電性を有し、第1面111bに対して電気的に接続されることで、第1面111bと同電位、すなわち、接地状態とされ得る。導電部材18の材質は、例えば、基体11と同一であってよい。
誘電体19は、導電部材18と導電性接合材17との間の領域を占めて(位置して)いる絶縁材であり、導電性接合材17の大部分を覆っている。誘電体19は、例えば、エポキシ樹脂などの樹脂である。すなわち、誘電体19は、空気よりも誘電率が高い。
破線で示す電子部品500は、配線基板14に搭載される。電子部品500は、第2面14a上に位置しており、直接及び/又はワイヤボンディングなどにより配線パターン141と電気的に接続されて(接合して)いる。電子部品500は、例えば、レーザダイオードであり、この場合、電子装置1は、発光装置(光源)である。あるいは、電子部品500としては、フォトダイオードといった受光素子、LED(Light Emitting Diode)といった上記レーザダイオード以外の他の発光素子、ペルチェ素子又は各種センサ素子など種々のものが用いられてよく、また、一つでなくてもよい。電子部品500は、図示略の蓋体により覆われて、外部と隔離されていてもよい。
図2は、電子部品搭載用パッケージ100における導電性接合材17の接合部分を詳しく説明する図である。図2(a)は、この接合部分の拡大図であり、図2(b)は、貫通孔111aを含み配線基板14に垂直な断面図である。
信号線12は、先端が基部111の第1面111bから突出しておらず、ここでは、第1面111b内にこの先端が位置している。あるいは、この先端は、第1面111bよりも貫通孔111a(基部111)の内側に位置していてもよい。この場合には、導電性接合材17が貫通孔111aの内側に入り込んで信号線12の先端と接合する。信号線12は、貫通孔111aの中心に位置する。貫通孔111a内の信号線12と貫通孔111aの内壁面111a1との間には、上述のように、絶縁材113が位置しており、この絶縁材113が第1面111bの側の開口に面している。
ここでは、配線基板14は、正面(すなわち、第1面111bに垂直な方向であって、図2(b)の左側)から見て(正面視で)、貫通孔111aと重なる位置にある。これにより、信号線12の先端と配線パターン141との距離が短くなる。
導電部材18は、第1面111bに対して垂直な板状であり、第1面111b上であって貫通孔111aの外縁に沿って位置し、第1面111bに接合している。導電部材18は、第1面111bに電気的に接続しており、基体11が接地されることで導電部材18も接地状態となる。導電性接合材は、上記の導電性接合材17と同一種類のものであってもよい。導電部材18と第1面111bとの間は、例えば、図示略の導電性接合材により接合されている。導電部材18の第1面111bからの高さ(第1面111bと、導電部材18の第1面111bから遠い側の辺との距離)は、特には限られないが、ここでは、導電性接合材17の第1面111bからの高さ以上である。
このように、導電部材18が位置して接地状態となることで、導電性接合材17との間の電界結合により、より多くの電気容量(キャパシタンス)が得られて、特性インピーダンスが低下する。なお、導電部材18は、導電性接合材17よりも高すぎても効果が増大しなくなるので、この高さは、例えば、導電性接合材17の高さの2倍以下である。導電部材18と導電性接合材17との間が誘電体19により満たされている。すなわち、ここでは、導電部材18の第1面111bからの高さと導電性接合材17の第1面111bからの高さとが等しい。導電部材18及び誘電体19は、配線基板14(配線パターン141)とは接触せず、微小な隙間を有する。誘電体19は、上述のように空気よりも高い誘電率に応じて特性インピーダンスの上昇を抑制する。誘電体19は、導電性接合材17の部分における特性インピーダンスを前後の信号線12及び配線パターン141の特性インピーダンスと整合させるように適宜な誘電率のものが選択されてよい。
図3は、誘電体19について説明するための上記接合部分の拡大図である。拡大範囲は、図2(a)に示したものと同一である。
図3(a)では、導電部材18で囲まれる領域全体を誘電体19aが埋めていない。例えば、誘電体19aの第1面111bからの高さは、導電部材18の高さの半分程度である。したがって、ここでは、誘電体19aの高さは、導電性接合材17の高さよりも低く、誘電体19は、導電性接合材17の一部のみを覆っている。
図3(b)では、導電部材18で囲まれる領域、すなわち、導電部材18と導電性接合材17との間に絶縁材がない。すなわち、誘電体19がなくてもよい。
図4及び図5は、導電部材18の各種変形パターンを示す図である。以降では、誘電体19を示さないが、導電部材で囲われる(挟まれる)範囲の一部又は全体に絶縁材が満たされていてもよいし、絶縁材がなくてもよい。以下の変形例では、導電部材は、いずれも複数の平面(平板部分)を組み合わせたものである。
図4(a)に示す変形例では、導電部材18aは、隣り合う平面と垂直な位置関係にある3面の平面により、貫通孔111aのうち第2面14aの側以外の3方向を覆う形状である。3面の平面は各々異なる平板が接合されたものであってもよいし、単一の平板が2か所で直角に折り曲げられたものであってもよい。基体11と別途形成されて基体11に接合される場合には、上記実施形態のような曲面状の導電部材18よりも、平面を組み合わせた導電部材18aの方が容易に製造可能である。
図4(b)に示す変形例では、導電部材18bは、垂直な位置関係にある隣り合った2面をなし、貫通孔111aの半分を覆うように並んでいる。貫通孔111a(導電性接合材17)の周囲をより広い範囲で覆うほど、信号伝送が同軸線路構造に近くなり、特性インピーダンスの局所的な上昇を抑えることができるが、一部のみを覆う場合であっても特性インピーダンスの局所的な上昇を抑えることが可能である。
図5(a)に示す変形例では、導電部材18cは、貫通孔111aのうち反対側をそれぞれ覆うように向かい合う平行な2面に分かれて位置している。このように、導電部材は一続きでなくてもよい。
図5(b)に示す変形例では、導電部材18dは、上記実施形態の導電部材18により近くなるように、隣り合う平面同士が45度の角度をなして3面(3つの平板部分)が並んでいる。このように、複数の平板部分の間の角度差を小さくすることで、各平板部分の全体をより貫通孔111aの外縁に近づけることができ、したがって、導電性接合材17と導電部材18dとの距離のばらつきを小さくすることができる。ここでは、45度間隔で3面を有する導電部材18dとしたが、角度差はこれに限られず、また、面数も増減されてよい。
上記の各変形例の導電部材18a〜18dの位置は、導電性接合材17に接触しない範囲で貫通孔111aの中心からの最短距離又は平均距離が貫通孔111aの半径程度(例えば、2.0倍以下など)とされればよい。導電性接合材17から離れすぎると接地面としての効果が小さくなっていき、導電部材18a〜18dを設ける意味がなくなる。
図6は、上記の実施形態による信号伝送の損失をシミュレーションした結果を示すグラフである。ここでは、図3(b)、図4及び図5にそれぞれ示した導電部材18及び導電部材18a〜18gがある場合(誘電体19なし)について、導電部材18がない場合と比較して、反射損失(図6(a))及び挿入損失(図6(b))をそれぞれ示している。
図6(a)に示すように、従来用いられている20〜30GHzよりも高周波数帯域である40〜50GHzにおいて、誘電体19がない場合(f)の反射特性の悪化(値が大きいほど損失が大きい)が、導電部材が追加されることにより、導電部材の配置形状によらず(a)〜(e)抑えられる。各種導電部材の中では、導電部材18のように貫通孔111aに沿った円弧状の場合(a)が他のもの((b)導電部材18a、(c)導電部材18b、(d)導電部材18c、(e)導電部材18d)と比較して最も損失が小さい。また、図6(b)に示す透過特性(挿入損失の値が小さいほど損失が大きい)については、いずれの場合でもほぼ同程度である。
図7は、図4(a)に示した形状の導電部材18aで囲まれる領域に誘電体19として(a)樹脂を満たした場合及び(b)半分の高さまで満たした場合(b)における反射損失を、(c)誘電体19がない場合の反射損失と比較したシミュレーションの結果を示すグラフである。
反射損失が大きくなる40〜50GHzの周波数帯域において、樹脂が多くなるほど反射損失が低減されることが示されている。特に、ここでは、樹脂により導電部材18aで囲まれる領域が満たされることで、40GHz以下の周波数帯域における反射損失よりも40〜50GHzにおける反射損失が低下している。
図8及び図9は、導電部材の他の変形例を示す図である。
図8(a)に示すように、導電部材18eは、第1面111bに電気的に接続していれば、一部が絶縁材113上に位置していてもよい。これにより、容易な形状で更に導電性接合材17と導電部材18eとの距離を近づけることができ、特性インピーダンスの上昇を抑制することができる。
図8(b)に示すように、導電部材18fは、第1面111bに対して垂直でなくてもよい。このとき、例えば、導電部材18fで囲まれる第1面111bに平行な面の面積が第1面111bから離れるほど狭くなるように導電部材18fが位置することで、導電性接合材17の第1面から離れた位置における特性インピーダンスの低下をより効果的に抑制することができる。
図9(a)では、図5(a)と同様に導電部材18gが複数の位置に分割されて並んでいる。この変形例では、これらの複数の位置の間隔が不均一である。
また、図9(b)に示すように、信号線12aの先端は、第1面111bから突出していてもよい。この場合、信号線12aの突出部分、特に、第2面14aの側が導電性接合材17により覆われていることとされてよい。
以上のように、本実施形態の電子部品搭載用パッケージ100は、第1面111bと第1面111bに一端が開口している貫通孔111aとを有する基部111を含む基体11と、第1面111bに交差する方向に延びる第2面14aと前記第2面14a上に位置する配線パターン141とを有する配線基板14と、貫通孔111aの内部に位置し第1面111b側に一端(一方の先端)が露出する信号線12と、信号線12の一端と配線パターン141とを電気的に接続している導電性接合材17と、第1面111bであって導電性接合材17の周囲に導電性接合材17と離れて位置し、第1面111bと電気的に接続される導電部材18と、を備える。
このように、導電性接合材17の周囲の導電部材18が接地面をなすことで、導電性接合材17と導電部材18との間で電界結合が強められて容量成分が増加し、この部分で信号の伝送に係る特性インピーダンスの上昇がより効果的に抑制される。したがって、電子部品搭載用パッケージ100では、より損失(特に反射損失)を抑制しながら効率的に信号を伝送することができる。
また、導電部材18と導電性接合材17との間には、誘電体19が位置している。誘電体19の比誘電率は1以上(空気よりも誘電率が大きい)ので、導電性接合材17と導電部材18との間の容量成分を更に上昇させることができる。よって、電子部品搭載用パッケージ100では、より効果的に特性インピーダンスの局所的な上昇を抑制することができる。
また、誘電体19は、導電部材18と導電性接合材17の間の空間を埋めている。これにより、より効率良く容量成分を上昇させることができる。また、隙間を有さずに一様に誘電体19を埋め込むことができるので、形成が容易である。
また、誘電体19の第1面111bからの高さは、導電部材18の第1面111bからの高さと等しい。すなわち、導電性接合材17と導電部材18との間で同軸線路構造に近い構造で安定して信号の送信を行うことができる。
また、導電部材18の第1面111bからの高さは、導電性接合材17の第1面111bからの高さ以上である。すなわち導電性接合材17が第1面111bから伸びる範囲全体を導電部材18が囲うことになり、より効果的に導電性接合材17における特性インピーダンスの上昇を抑え、反射による信号の損失を低減させることができる。
また、導電部材18は、第1面111bに垂直な板状である。導電部材18は、接地さえされていればよいので、厚さを問わず、また、容易に設けられる。
また、導電部材18は、複数の平板部分を有する。すなわち、曲面状の板面よりも容易に製造、取り付けなどが容易であり、コスト増及び手間の増大を抑えつつ特性インピーダンスの上昇を抑え、反射による信号の損失を低減させることができる。また、第1面111bに垂直な方向から見て、平板部分の一部が貫通孔111aの弦をなすように配置されても容易に両端が第1面111bに接合(すなわち接地)される。
また、導電部材18は、第1面111bに垂直な方向から見て導電性接合材17を円弧状に(ここでは、貫通孔111aの外縁に沿って)取り囲んでいる。すなわち、信号線12を延長した線について対称に位置するので、むらなく安定に接地面が得られ、特性インピーダンスの局所的な上昇を抑えて反射による信号の損失を低減させることができる。
また、電子部品搭載用パッケージ100は、貫通孔111aの内壁面111a1と信号線12との間に位置する絶縁材113を備える。したがって、この電子部品搭載用パッケージ100では、同軸線路構造の部分で損失の少ない信号伝送を行うことができる。
また、配線基板14は、第1面111bに垂直な方向から見て貫通孔111aと重なる位置にある。これにより、信号線12と配線パターン141の距離を近づけることができるので、信号線12と配線パターン141との間での導電性接合材17による接合部分における特性インピーダンスの局所的な上昇を抑制し、信号の伝送効率を向上させることができる。
また、信号線12は、第1面111bから突出していない。すなわち、第1面111bと配線パターン141との間は、導電性接合材17のみで接続される。よって、安定して信号が伝送され、信号の損失の増大が抑制される。
また、前記導電性接合材は、ナノ粒子焼結型接合材ペーストである、ナノ粒子焼結型接合材ペーストは、固着前に流動性があるので、柔軟に形を定めて信号線12と配線パターン141とを接続することができる。また、ナノ粒子焼結型接合材ペーストは、導体面だけではなく絶縁材113にも接合するので、信号線12との接合強度を向上させて断線などの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の電子装置1は、上述の電子部品搭載用パッケージ100と、配線基板14に搭載される電子部品500と、を備える。このような電子装置1では、反射による信号の損失を抑制してより効率的に信号を伝送させ、電子部品500を動作させることができる。
なお、上記実施の形態は例示であって、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、導電部材18が板状のものであるものとして説明したが、必ずしも均等な厚さの板でなくてもよい。例えば、第1面111bとの接合部分の厚みが第1面111bから離れた部分よりも大きくてもよい。厚さ自体は、接地状態など信号の伝送に影響がないが、第1面111bとの接合部分が安定するように適宜な形状とされてもよい。
また、上記実施の形態では、導電部材が直接導電性接合材により基体11と電気的に接続されることとして説明したが、導電部材と基体11とが配線などによって電気的に接続されていてもよい。この場合には、導電部材が正面視で完全に絶縁材113と重なって位置していてもよい。
また、上記実施の形態では、導電部材の高さが一定であるものとして説明したが、形状などに応じて一部だけ低かったり高かったりしてもよい。
また、導電部材18は、基部111に直接溶接されてもよいし、切削などにより基部111の一部として形成されたものであってもよい。
また、上記実施の形態では、導電部材18は、配線基板14と接触しないものとして説明したが、配線パターン141と接触しなければ配線基板14と多少接触していてもよい。
また、上記実施の形態では、平板の組み合わせ及び貫通孔111aの外縁に沿った円弧状の導電部材18を例に挙げて説明したが、平板部分の代わりに、複数の曲板の組み合わせ、特に曲板の曲率半径と貫通孔の半径とが異なっているものが組み合わされてもよい。
また、配線基板が貫通孔と重なる位置になくてもよい。従来のように、正面から見て配線基板が貫通孔と異なる位置にあってもよい。
また、信号線12と配線パターン141との間は、従来用いられているAuSn(金すず)ろう材などで接続されてもよい。
その他、上記実施の形態で示した構成、構造及び材質などの具体的な細部は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 電子装置
11 基体
111 基部
111a 貫通孔
111a1 内壁面
111b 第1面
113 絶縁材
12 信号線
12a 信号線
112 突出部
112a 第4面
14 配線基板
14a 第2面
14b 第3面
141 配線パターン
142 接地層
17 導電性接合材
18、18a〜18g 導電部材
19、19a 誘電体
100 電子部品搭載用パッケージ
500 電子部品

Claims (13)

  1. 第1面と前記第1面に一端が開口している貫通孔とを有する基部を含む基体と、
    前記第1面に交差する方向に延びる第2面と前記第2面上に位置する配線パターンとを有する配線基板と、
    前記貫通孔の内部に位置し前記第1面側に一端が露出する信号線と、
    前記信号線の前記一端と前記配線パターンとを電気的に接続している導電性接合材と、
    前記第1面であって前記導電性接合材の周囲に前記導電性接合材と離れて位置し、前記第1面と電気的に接続される導電部材と、
    を備える、電子部品搭載用パッケージ。
  2. 前記導電部材と前記導電性接合材との間には、誘電体が位置している、請求項1記載の電子部品搭載用パッケージ。
  3. 前記誘電体の前記第1面からの高さは、前記導電部材の前記第1面からの高さと等しい、請求項2記載の電子部品搭載用パッケージ。
  4. 前記誘電体は、前記導電部材と前記導電性接合材の間の空間を埋めている、請求項2又は3記載の電子部品搭載用パッケージ。
  5. 前記導電部材の前記第1面からの高さは、前記導電性接合材の前記第1面からの高さ以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  6. 前記導電部材は、前記第1面に垂直な板状である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  7. 前記導電部材は、複数の平板部分を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  8. 前記導電部材は、前記第1面に垂直な方向から見て前記導電性接合材を円弧状に取り囲んでいる、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  9. 前記貫通孔の内壁面と前記信号線との間に位置する絶縁材を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  10. 前記配線基板は、前記第1面に垂直な方向から見て前記貫通孔と重なる位置にある、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  11. 前記信号線は、前記第1面から突出していない、請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  12. 前記導電性接合材は、ナノ粒子焼結型接合材ペーストである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージ。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の電子部品搭載用パッケージと、
    前記配線基板に搭載される電子部品と、
    を備える電子装置。
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