JP2020185874A - 車両の座席装置 - Google Patents

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Hironori Ishii
宏紀 石井
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Abstract

【課題】広い荷室空間を形成する際にボードの耐荷重性を確保しつつ、デッドスペースを活用して荷室の利便性の向上を図る。【解決手段】中間座席12のシートバック1204を折り畳み状態とし、後部座席14を通常状態から反転状態にする。次に、収納箱26を不使用状態から使用状態とし、膨出部18の上面で箱形状を形成する。次に、ボード24を収納位置から荷室床面形成位置に移動させる。これにより、ボード24が収納箱26の上に被せられ、中間座席12のシートバック1204の背面1204Aと、後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aとにわたってボード24が架け渡され、ボード24を介して第1座席のシートバック1204の背面1204Aから後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aにわたって延在する荷室の床面が形成される。【選択図】図6

Description

本発明は車両の座席装置に関する。
車両の前後方向に前部座席、中間座席、後部座席が並べられた車両として、中間座席はシートバックがシートクッション上に折り畳み可能に構成され、後部座席はシートクッション上にシートバックが折り畳まれた状態でシートクッションの後部を支点として後部座席が設置された箇所から車両後方に反転された反転状態となるものが提供されている。
この場合、折り畳まれた中間座席と、反転状態となった後部座席との間に空間が形成されることから、この空間を覆うボードを中間座席のシートバックの背面に設け、あるいは、空間を覆うボードを後部座席のシートバックの下面に設け、中間座席のシートバックの背面、ボード、後部座席のシートバックの下面により荷室の床面を形成する技術が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許第4130369号公報 US6746083
しかしながら、上記従来技術では、ボードの下方が空間となっているため、ボード上に荷物を載置した際にボードがたわみやすく、ボードの耐荷重性を確保する上で改善の余地がある。
また、折り畳まれた中間座席と、反転状態となった後部座席との間の空間を単にボードで覆うだけなので、ボードで覆われた空間がデッドスペースとなり無駄になっている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、第1、第2座席とボードを利用して広い荷室空間を形成する際にボードの耐荷重性を確保しつつ、デッドスペースを活用して荷室の利便性の向上を図る上で有利な車両の座席装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、車両に設けられた第1座席と、前記第1座席の車両後方に設けられた第2座席とを備え、前記第2座席が、前記車両のフロア上のシート載置部に位置し乗員が着座可能な通常状態と、シートクッション上にシートバックが折り畳まれた状態で車両後方に反転され、前記フロアの後方に設けられた凹部内に収納される反転状態との間で回転可能に設けられた車両の座席装置であって、箱状に展開された展開状態と、前記展開状態から折り畳まれた非展開状態とに変形可能に設けられ、前記第2座席が前記反転状態にあるときに、前記シート載置部上で前記展開状態とされる箱状部材と、記第1座席のシートバックの背面または前記第2座席の前記シートクッションの下面の一方に重ね合わされる収納位置と、前記第2座席が前記反転状態にあるときに、前記箱状部材上に載置されて前記シート載置部上に前記第2座席のシートクッション背面と連続した荷室の床面を形成する荷室床面形成位置とに移動可能なボードと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2座席を反転状態とし、箱状部材をシート載置部上で箱状に展開させ、ボードを収納位置から荷室床面形成位置に移動させ、箱状部材の上にボードを載置することでボードによりシート載置部上に第2座席のシートクッション背面と連続した荷室の床面が形成される
したがって、ボードと、第2座席のシートクッションの背面とによって広い荷室空間が確保される。
このとき、箱状部材によりボードが下方から支持されるため、ボードの耐荷重性を確保する上で有利となる。また、箱状部材によってボードを支持するため、ボードをより広い範囲で支持することができる。
また、箱状部材に物が出し入れでき、デッドスペースを活用して荷室の利便性の向上を図る上で有利となる。
第1の実施の形態に係る車両の座席装置において中間座席のシートバックを折り畳み状態とした状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る車両の座席装置において後部座席のシートバックを折り畳んだ状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る車両の座席装置において後部座席を反転させた状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る車両の座席装置において収納箱の不使用状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る車両の座席装置において収納箱の使用状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る車両の座席装置において中間座席のシートバックの背面からボードを回転させて荷室床面形成位置に位置させた状態を示す側面図である。 (A)−(C)は収納箱の非展開状態から展開状態への説明図である。 第2の実施の形態に係る車両の座席装置において中間座席のシートバックを折り畳み状態とし後部座席を反転させた状態を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る車両の座席装置においてボードを回転させて荷室床面形成位置に位置させた状態を示す側面図である。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の車両の座席装置を前部座席、中間座席、後部座席を備える車両に適用した場合の実施の形態について説明する。
なお、以下の図面において矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
まず、中間座席および後部座席の構成について説明する。
図1に示すように、車両10に、前部座席(不図示)と、前部座席の車両後方に配置された中間座席12(第1座席)と、中間座席12の車両後方に配置された後部座席14(第2座席)とが設けられている。
中間座席12および後部座席14はリアフロアパネル16上に設けられている。
中間座席12は、リアフロアパネル16の車両前方側に設けられたシートクッション1202と、シートバック1204と、ヘッドレスト1206とを含んで構成されている。
シートバック1204は、シートクッション1202の後部を支点として車両前後方向に回転可能に設けられ、ヘッドレスト1206は、昇降可能に設けられている。
そして、荷室の床面を広く確保する際に、中間座席12は、シートバック1204が、シートクッション1202の後部から車両上方に起立する起立状態から、シートクッション1202の上に重なるように折り畳まれた折り畳み状態とされることで、上方を向いたシートバック1204の背面1204Aにより荷室の床面の一部を構成することができる。
本実施の形態では、リアフロアパネル16の車両10後部寄りの箇所に上方に突出し車両前後方向に一定の幅を有して車幅方向に延在しリアフロアパネル16の上方で平坦な上面を形成する膨出部18(請求項におけるシート載置部)が設けられ、後部座席14は、膨出部18の上方に設けられている。
リアフロアパネル16の車両10後端からロアバックパネル20が起立しており、したがって、膨出部18の車両後方のリアフロアパネル16上に、膨出部18とロアバックパネル20とで挟まれた凹部22が形成されている。
本実施の形態では、車両10がモータのみを駆動源とする電気自動車、あるいは、モータとエンジンを駆動源とするハイブリッド車、あるいは、プラグインハイブリッド車などの電動車であり、膨出部18は、リアフロアパネル16上に配置されたEVコンポ(高電圧部品)を覆う箇所となっている。
なお、本発明は電動車に限定されるものではなく、エネルギーとして化石燃料を車両10に適用可能であることは無論である。また、膨出部18を有さない車両10にも無論適用される。この場合、請求項におけるシート載置部はリアフロアパネル16の後部座席14が設けられる箇所となり、この車両後方に、リアフロアパネル16の一部を下方に凹ませた凹部が設けられることとなる。
後部座席14は、利用者が着座可能な通常状態で、膨出部18の上面に配置されたシートクッション1402と、シートバック1404と、ヘッドレスト1406とを含んで構成されている
シートクッション1402は、シートクッション1402の後部を支点とし車両前後方向に回転可能に設けられている。
シートバック1404は、シートクッション1402の後部を支点として車両前後方向に回転可能に設けられ、ヘッドレスト1406は、シートバック1404に対して回転可能に設けられている。
そして、荷室の床面を広く確保する際に、後部座席14は、図1に示すように、シートバック1404がシートクッション1402の後部から上方に起立し、シートバック1404上端部からヘッドレスト1406が上方に延びる通常状態から、図2に示すように、ヘッドレスト1406がシートクッション1402に重なるように車両前方に回転され、次いで、シートバック1404がシートクッション1402の上に重なるように折り畳まれ、図3に示すように、この状態でシートクッション1402の後部を支点として車両後方に180度回転され(反転され)、凹部22内に収納された反転状態とすることで、上方を向いたシートクッション1402の下面1402Aにより荷室の床面の一部を構成することができる。
なお、本実施形態では、反転状態にある後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aが凹部22から上方に飛び出している。すなわち、シートクッション1402の下面1402Aは膨出部18より車両上方に位置し、シートクッション1402の下面1402Aと膨出部18との間で段差が形成されている。
この状態では、図3に示すように、折り畳み状態にある中間座席12のシートバック1204と、反転状態にある後部座席14のシートクッション1402との間、すなわち膨出部18の上方において空間が形成される。
本実施の形態の車両の座席装置は、中間座席12、後部座席14に加えて、ボード24と収納箱26(請求項における箱状部材)を備えている。
第1の実施の形態では、ボード24と収納箱26の双方が中間座席12のシートバック1204の背面1204Aに回転可能に連結されている。
収納箱26は、図7に示すように、折り畳み展開可能に設けられている。
収納箱26は、荷室に載置される荷物の重量を支えるに足る剛性を有し、金属製または合成樹脂製である。
収納箱26は、矩形状の底板2602と、底板2602の四辺から起立する4つの側板2604と、底板2602の一辺の両側から突出する一対のアーム2606(図1参照)とを備えている。
収納箱26は、各側板2604が底板2602の上面に折り畳まれることで扁平な非展開状態となり、各側板2604を底板2602から起立させることで上方が開放された矩形板状の箱形状に展開された展開状態とされる。
起立した側板2604同士は、例えば不図示の面ファスナーなどを用いることで起立した状態が保持される。
図1に示すように、一対のアーム2606は、車幅方向に軸心を向けた第1支軸28(連結部)を介してシートバック1204の背面1204Aの下部に支持され、これにより収納箱26は回転可能にシートバック1204に連結されている。
収納箱26は、図1から図3に示すように、非展開状態でシートバック1204の背面1204Aのボード24(詳細は後述する)に重ね合わされる不使用状態と、図4に示すように、第1支軸28を支点として不使用状態から車両後方に回転し、図5に示すように、膨出部18上で展開状態とされる使用状態との間で移動かつ変形可能である。
不使用状態で、収納箱26は、シートバック1204側の不図示の係止部材に係止されることで、底板2602の上面が、ボード24に重ね合わされた状態でシートバック1204の背面1204Aにボード24と共に重ね合わされて保持され、係止部材の係止が解除されることで不使用状態から使用状態へ移動可能となる。
図5に示すように、使用状態において、収納箱26の高さは、反転状態における後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aとほぼ同じ高さとなるように構成されている。
ボード24は、その一端が車幅方向に軸心を向けた第2支軸30(連結部)を介してシートバック1204の背面1204Aの下部に車両前後方向に回転可能に連結されている。
ボード24は、金属製または合成樹脂製であり、図1から図3に示すように、シートバック1204の背面1204Aに重ね合わされることで収納位置となり、この状態で、不使用状態の収納箱26と共にシートバック1204側の不図示の係止部材により保持される。このとき、ボード24は、シートバック1204の背面1204Aと不使用状態の収納箱26との間に挟まれるように位置している。
また、図6に示すように、ボード24は、折り畳み状態にある中間座席12のシートバック1204の背面1204Aから第2支軸30を支点として収納位置から車両後方へ回転されることで、使用状態にある収納箱26と、反転状態にある後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aとにわたって載置される荷室床面形成位置となる。
このとき、ボード24は、ボード24の後端部2404が反転状態にある後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aに至る長さとなるように形成されている。
荷室床面形成位置において、ボード24は、収納箱26の開口を覆うとともに、収納箱26の各側板2604により下方から支持されている。なお、ボード24が収納箱26の各側板2604により下方から支持されているとは、ボード24と各側板2604とが常に当接していることを指すものではなく、ボード24の上方から荷重が入力されたときにボード24と各側板2604とが当接し、ボード24が破損するほどの変形を抑制することを指す。
荷室床面形成時において、第2支軸30は第1支軸28より車両上方に位置している。
次に本実施の形態の車両の座席装置を用いて荷室空間を形成する場合について説明する。
まず、図3に示すように、中間座席12のシートバック1204を折り畳み状態とし、後部座席14を通常状態から反転状態にする。
次に、図4に示すように、収納箱26を不使用状態から使用状態とし、図5に示すように、膨出部18の上面で箱形状を形成する。
次に、図6に示すように、ボード24を収納位置から荷室床面形成位置に移動させる。
これにより、ボード24が収納箱26の上に被せられ(載置され)、中間座席12のシートバック1204の背面1204Aと、後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aとにわたってボード24が架け渡され、ボード24を介して第1座席のシートバック1204の背面1204Aから後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aにわたって延在する荷室の床面が形成される。
本実施の形態によれば、後部座席14を反転状態とし、収納箱26を膨出部18上で展開させ、ボード24を収納位置から荷室床面形成位置に移動させ、収納箱26の上にボード24を被せた(載置した)状態とする。
したがって、ボード24と、後部座席14のシートクッション1402の背面1204Aとによって広い荷室空間が確保される。
このとき、収納箱26によりボード24が下方から支持されるため、ボード24の耐荷重性を確保する上で有利となる。また、箱状の部材である収納箱26によってボード24を支持するため、ボード24をより広い範囲で支持することができる。
また、ボード24上に載置される荷物の重量を支える支持部材として収納箱26を用いており、しかも、ボード24は収納箱26と切り離して移動できるため、収納箱26に物が簡単に出し入れでき、デッドスペースを活用して荷室の利便性の向上を図る上で有利となる。このとき、収納箱26を車両上方に開口する箱とすることにより、ボード24を移動させるだけで収納箱26内にアクセス可能となり、利便性が向上する。
また、本実施の形態では、収納箱26が中間座席12のシートバック1204の背面1204Aに重ね合わされて収納されるため、通常状態における後部座席14と膨出部18との間に収納箱26が位置せず、後部座席14の高さを下げる、若しくは膨出部18の突出量を大きくすることができ、室内空間を広くする、若しくは膨出部18の収納空間を大きくすることができる。
このとき、収納箱26を非展開状態で中間座席12のシートバック1204の背面1204Aに重ね合わされて収納することにより、収納箱26をコンパクトに収納し、収納箱26の不使用状態において、車室内の空間を確保する上で有利となる。
また、本実施の形態では、中間座席12のシートバック1204の背面1204Aに、ボード24と収納箱26の双方が回転可能に連結され、収納位置におけるボード24がシートバック1204の背面1204Aと不使用状態における収納箱26との間に位置しているので、ボード24を荷室床面形成位置とする前に収納箱26を使用状態とすることを忘れ難くする上で有利となる。
また、本実施の形態では、ボード24の荷室床面形成位置において、第2支軸30は第1支軸28より車両上方に位置しているため、第1支軸28がボード24の展開を邪魔することがない。
また、ボード24の荷室床面形成位置において、ボード24の後端部2404が、後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aに至る長さを有しているため、小さい荷物がボード24と後部座席14のシートクッション1402との隙間から落下することがなく、荷室の利便性の向上を図る上で有利となる。
なお、収納箱26に載置されたボード24の後端部2404の下面は、反転状態となった後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aから上方に僅かに離れた箇所に位置してもよい。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について図8、図9を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、箇所については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について重点的に説明する。
第1の実施の形態では、中間座席12のシートバック1204の背面1204Aにボード24および収納箱26の双方を回転可能に設けていたが、第2の実施の形態では、後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aにボード24および収納箱26の双方を回転可能に設けた点が第1の実施の形態と異なっている。
収納箱26は、第1の実施の形態と同様に折り畳み展開可能に構成されている。
利用者が着座可能な後部座席14の通常状態で、収納箱26の一対のアーム2606は、車幅方向に軸心を向けた第1支軸28を介してシートクッション1402の下面1402Aの後部に支持され、これにより収納箱26は回転可能にシートクッション1402に連結されている。
収納箱26は、非展開状態でシートクッション1402の下面1402Aのボード24に重ね合わされる不使用状態と、後部座席14の反転状態で、第1支軸28を支点として不使用状態から車両前方に回転し、膨出部18上で展開状態とされた使用状態との間で移動、変形可能である。
不使用状態で、収納箱26は、シートクッション1402側の不図示の係止部材に係止されることで、側板2604が折り畳まれた底板2602の上面を、ボード24に重ね合わされた状態でシートクッション1402の下面1402Aにボード24と共に重ね合わされて保持され、係止部材の係止が解除されることで不使用状態から使用状態へ移動可能となる。
第2の実施の形態では、ボード24は収納箱26と共にシートクッション1402の下面1402Aに重ね合わされて保持され、後部座席14のシートクッション1402の車両前後方向の長さ(幅)は、中間座席12のシートバック1204の高さよりも小さく形成されることが多く、収納位置にあるボード24をシートクッション1402の下方に隠れるように収めようとした場合、すなわちボード24の車両前後方向の長さをシートクッション1402の車両前後方向の長さより小さくした場合、荷室床面形成位置にあるボード24の前端部が折り畳み状態に位置する中間座席12のシートバック1204に届かず、中間座席12のシートバック1204とボード24の前端部との間に隙間が生じることが想定される。
そこで、第2の実施の形態では、ボード24が、第1ボード24Aと第2ボード24Bとを含んで構成されている。
後部座席14の使用状態で、第1ボード24Aの一端は、車幅方向に軸心を向けた第2支軸30を介してシートクッション1402の下面1402Aの後部に回転可能に設けられている。
第2ボード24Bは、車幅方向に軸心を向けた第3支軸40を介して第1ボード24Aの先部(第1ボード24Aの他端)に回転可能に連結されている。
ボード24は、第1ボード24Aに第2ボード24Bが折り畳まれた状態で後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aに重ね合わされることで収納位置となり、この収納位置は、折り畳み状態の収納箱26と共にシートクッション1402側の不図示の係止部材により保持される。
したがって、後部座席14の使用状態において、収納位置に位置するボード24と、不使用状態にある収納箱26は、シートクッション1402の下面1402Aに重ね合わされ保持される。このとき、第1ボード24Aと第2ボード24Bとの連結部(第3支軸40)は、シートクッション1402の車両前後方向の幅内に位置しており、ボード24全体がシートクッション1402の下方に隠れるように収納されている。
また、第1ボード24Aは、後部座席14の反転状態で、シートクッション1402の下面1402Aから第2支軸30を支点として収納位置から回転され、使用状態にある収納箱26の上に被せられる(載置される)。このとき、第1ボード24Aと第2ボード24Bとの連結部(第3支軸40)は、収納箱26の前端(底板2602の車両前方側の辺に設けられた側板2604)よりも後方に位置している。
第1ボード24Aの先部から第3支軸40を支点として第2ボード24Bが車両前方へ回転されることでボード24は荷室床面形成位置となる。
荷室床面形成位置で、第2ボード24Bの前端部2412が折り畳み状態にある中間座席12のシートバック1204の背面1204Aに至る。
次に第2の実施の形態の車両の座席装置を用いて荷室空間を形成する場合について説明する。
まず、図8に示すように、中間座席12のシートバック1204を折り畳み状態とし、後部座席14を通常状態から反転状態にする。
次に、収納箱26を不使用状態から使用状態とし、膨出部18の上面で箱形状を形成する。
次に、図9に示すように、ボード24を収納位置から荷室床面形成位置に回転させる。すなわち、第1ボード24Aに第2ボード24Bが折り畳まれた状態で第1ボード24Aを収納位置から収納箱26の上方へ移動させ、次いで、第1ボード24Aから第2ボード24Bを移動させ、第2ボード24Bの前端部2412が第1座席のシートバック1204の背面1204Aに載置された状態とする。
これにより、ボード24が収納箱26の上に被せられ、第1座席のシートバック1204の背面1204Aと、後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aとにわたってボード24が架け渡され、ボード24を介して第1座席のシートバック1204の背面1204Aから後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aにわたって延在する荷室の床面が形成される。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
また、第2の実施の形態では、後部座席14のシートクッション1402の下面1402Aに、ボード24及び収納箱26が回転可能に設けられるので、後部座席14の通常状態においてボード24および収納箱26をシートクッション1402の下方に隠すことができるので、見栄えを向上する上で有利となる。
また、第2の実施の形態では、ボード24は、シートクッション1402の下面1402Aに回転可能に取着される第1ボード24Aと、第1ボード24Aに回転可能に取着される第2ボード24Bとを有し、第1ボード24Aと第2ボード24Bとの連結部(第3支軸40)は、シートクッション1402の車両前後方向の長さ(幅)内に位置しているので、シートクッション1402の車両前後方向の長さが短い場合であっても、第1ボード24Aと第2ボード24Bの双方によりボード24の車両前後方向の長さを確保できるとともに、収納位置においてはボード24全体をシートクッション1402の下方に隠すことができる。
また、第2の実施の形態では、第3支軸40が収納箱26の前端より後方に位置するため、荷室床面形成位置にある第1ボード24Aの前端及び第2ボード24Bの後端を収納箱26で支えることができ、ボード24が第3支軸40で折れることを防止することができる。
なお、実施の形態では、車両10が前部座席、中間座席12、後部座席14を有するものである場合について説明したが、車両10が中間座席12が無く前部座席と後部座席14を有するものであっても本発明は無論適用可能である。その場合は、前部座席が第1座席に相当し、後部座席14が第2座席に相当する。
また、車両10が4列以上の座席を有するものであっても本発明は適用可能であり、前後方向に隣接する2つの座席のうち車両前方に位置する座席が第1座席に相当し、車両後方に位置する座席が第2座席に相当する。
また、ボード24を中間座席12および後部座席14の一方に、収納箱26を中間座席12および後部座席14の他方に設けるようにしてもよいことは無論のことであるが、第1、第2の実施の形態のように、ボード24と収納箱26との双方を中間座席12および後部座席14の何れか一方に設けると、ボード24を収納位置に保持させる係止部材と、収納箱26を不使用状態に保持させる係止部材を共通して使用でき、部品点数の削減化を図る上で有利となる。
さらに、ボード24および収納箱26は、中間座席12や後部座席14に回転可能に連結されるものに限らず、中間座席12や後部座席14から取り外して荷室床面形成位置、使用状態とされるものとしてもよい。
なお、収納箱26を膨出部18上面に固定し、不使用状態で膨出部18上面にて折り畳まれるものとしてもよい。
また、収納箱26の折り畳み方法に関しても特に限定されず、様々な折り畳み方法を用いることができる。
また、箱状部材は、本実施形態のように車両上方に開口したものに限らず、車両前後方向一方、車幅方向一方、車両下方に開口したものでもよいし、箱状部材に開口を塞ぐ蓋を設けてもよい。
10 車両
12 中間座席(第1座席)
1202 シートクッション
1204 シートバック
1204A 背面
14 後部座席(第2座席)
1402 シートクッション
1402A 下面
1404 シートバック
18 膨出部(シート載置部)
22 凹部
24 ボード
2404 後端部
24A 第1ボード
24B 第2ボード
2412 前端部
26 収納箱(箱状部材)
28 第1支軸(連結部)
30 第2支軸(連結部)
40 第3支軸(連結部)

Claims (8)

  1. 車両に設けられた第1座席と、前記第1座席の車両後方に設けられた第2座席とを備え、
    前記第2座席が、前記車両のフロア上のシート載置部に位置し乗員が着座可能な通常状態と、シートクッション上にシートバックが折り畳まれた状態で車両後方に反転され、前記フロアの後方に設けられた凹部内に収納される反転状態との間で回転可能に設けられた車両の座席装置であって、
    箱状に展開された展開状態と、前記展開状態から折り畳まれた非展開状態とに変形可能に設けられ、前記第2座席が前記反転状態にあるときに、前記シート載置部上で前記展開状態とされる箱状部材と、
    前記第1座席のシートバックの背面または前記第2座席の前記シートクッションの下面の一方に重ね合わされる収納位置と、前記第2座席が前記反転状態にあるときに、前記箱状部材上に載置されて前記シート載置部上に前記第2座席のシートクッション背面と連続した荷室の床面を形成する荷室床面形成位置とに移動可能なボードと、を備える
    ことを特徴とする車両の座席装置。
  2. 前記箱状部材は、前記第1座席のシートバックまたは前記第2座席の前記シートクッションの一方に回転可能に連結され、前記非展開状態において前記シートバックの背面または前記シートクッションの下面に重ね合わされて収納される
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の座席装置。
  3. 前記箱状部材は、前記非展開状態において前記第1座席の前記シートバックの背面または前記第2座席の前記シートクッションの下面の一方の内、前記ボードが連結される方に重ね合わされて収納され、
    前記ボードは、前記収納位置において前記シートバックの背面または前記シートクッションの下面と前記非展開状態における前記箱状部材との間に位置する、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両の座席装置。
  4. 前記ボードは、前記第1座席の前記シートバックまたは前記第2座席の前記シートクッションに回転可能に連結され、
    前記箱状部材の前記展開状態において、当該箱状部材の前記シートバックとのまたは前記シートクッションとの連結部は、前記ボードの前記シートバックとのまたは前記シートクッションとの連結部よりも下方に位置している、
    ことを特徴とする請求項3記載の車両の座席装置。
  5. 前記ボードは、前記第1座席の前記シートバックに回転可能に連結され、
    前記荷室床面形成位置において前記ボードの後端部が前記反転状態にある前記第2座席の前記シートクッションの下面に至る長さを有している、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の車両の座席装置。
  6. 前記第1座席は、シートクッションの上にシートバックが折り畳まれた折り畳み状態において、前記シートバックの背面で荷室の床面の一部を形成し、
    前記ボードは、前記第2座席の前記シートクッションに回転可能に連結される第1ボードと、前記第1ボードに回転可能に連結される第2ボードとを有し、
    前記ボードは、前記荷室床面形成位置において前記第1ボードと前記第2ボードとの連結部が前記第1座席よりも後方に位置し、前記第2ボードの前端部が前記折り畳み状態にある前記第1座席の前記シートバックの背面に重なるとともに、
    前記収納位置において前記第1ボードと前記第2ボードが重ね合わされた状態で収納され、当該第1ボードと当該第2ボードとの連結部が前記シートクッションの前後方向の幅内に位置する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の車両の座席装置。
  7. 前記ボードは、前記荷室床面形成位置において前記前記第1ボードと前記第2ボードとの連結部が前記展開状態における前記箱状部材の前端よりも後方に位置する、
    ことを特徴とする請求項6記載の車両の座席装置。
  8. 前記箱状部材は、前記非展開状態において前記シート載置部上で折り畳まれており、前記通常状態における前記第2シートの下方に位置する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の座席装置。
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