(第1実施形態)
以下、遊技機の実施形態について説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、外枠12と、中枠13と、前枠14と、を備えている。支持部材としての外枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。また、中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、遊技盤20を保護する保護ガラスが支持されている。なお、保護ガラス15は、前枠14の開口部14aの全体を覆っている。本実施形態では、中枠13及び前枠14が、支持部材としての外枠12に開閉可能に支持される扉部材に相当する。
パチンコ遊技機10は、施錠部SSを備えている。パチンコ遊技機10では、施錠部SSによって中枠13及び前枠14の開放が規制されており、遊技場の管理者が管理する枠キー(鍵)を用いて施錠部SSを操作することで解錠されて中枠13及び前枠14を開放させることができる。このように、パチンコ遊技機10は、枠キーを用いて、中枠13及び前枠14の開放を許容する操作を行うことが可能に構成されている。つまり、パチンコ遊技機10は、扉部材としての中枠13及び前枠14の開放を許容する操作を所定の鍵(枠キー)を用いて行うことが可能に構成されている。本実施形態では、施錠部SSが、所定の鍵を用いて操作可能な施錠部に相当する。
パチンコ遊技機10は、扉部材としての中枠13及び前枠14の開放を検知する扉開放センサKS(図4に示す)を備えている。扉開放センサKSでは、中枠13及び前枠14のうち少なくとも一方が開放されたことを検知することが可能である。以下の説明において、扉部材が開放された場合とは、中枠13及び前枠14のうち少なくとも一方が開放された場合に相当し、扉部材が閉鎖された場合とは、中枠13及び前枠14が閉鎖された場合に相当する。本実施形態では、扉開放センサKSが、扉部材の開放を検知する扉開放検知手段としての機能を実現する。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、発射ハンドル16を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。即ち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。また、パチンコ遊技機10は、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、発光演出と示す)を実行する枠ランプ17を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、枠ランプ17を備えている。パチンコ遊技機10は、音を出力するスピーカ18を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、スピーカ18を備えている。スピーカ18は、各種の音を出力する演出(以下、音演出と示す)を実行する。
また、パチンコ遊技機10は、所定部材としての装飾部材50を備えている。装飾部材50は、演出装置を備えている。即ち、装飾部材50には、演出装置が設けられている。また、装飾部材50には、中枠13に設けられた施錠部SSを挿通可能な貫通孔SSaが形成されている。
図2に示すように、装飾部材50は、パチンコ遊技機10に着脱可能に設けられている。具体的に、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に装飾部材50を装着可能とされている。即ち、本実施形態において、所定部材は、扉部材の前面側に着脱可能に設けられている。パチンコ遊技機10では、装飾部材50における貫通孔SSaに施錠部SSを挿通させることで、装飾部材50を装着することが可能に構成されている。パチンコ遊技機10において、扉部材が閉鎖されているときにおいて、前枠14の前面側であって、施錠部SSの下方には、ガイド部Gaが設けられている。また、装飾部材50には、パチンコ遊技機10に装飾部材50を装着したときにガイド部Gaを接するガイド部Gbが設けられている。パチンコ遊技機10では、装飾部材50のガイド部Gbと、前枠14のガイド部Gaと、を合わせて、装飾部材50を押し込むことで、装飾部材50を装着することが可能である。以上のように、施錠部SSの下方にガイド部Gaを設けることによって、装飾部材50の重さが施錠部SSにかかり難くなり、施錠部SSの故障を抑制することができる。これにより、セキュリティも向上する。本実施形態において、ガイド部Ga,Gbは、装飾部材50をパチンコ遊技機10に組み付ける際のガイド部として機能する。
パチンコ遊技機10では、装飾部材50が装着される場合、前枠14に設けられたスピーカ18よりも前側に装飾部材50が装着される。また、装飾部材50の裏側には、接続部が設けられている。パチンコ遊技機10では、装飾部材50がパチンコ遊技機10に装着されている場合、装飾部材50の図示しない接続部と前枠14の図示しない接続部が接続される。このように、装飾部材50の接続部と前枠14の接続部が接続されることで、装飾部材50へと電力が供給される。また、装飾部材50の接続部と前枠14の接続部が接続されることで、装飾部材50とパチンコ遊技機10の間で、制御情報を双方向に受信可能となる。また、装飾部材50には、集積回路55(図4に示す)が内蔵されている。
また、パチンコ遊技機10では、施錠部SSによって装飾部材50の取り外しが規制されており、遊技場の管理者が管理する枠キー(鍵)を用いて施錠部SSを操作することで解錠されて、装飾部材50を取り外すことができる。このように、パチンコ遊技機10は、枠キーを用いて、装飾部材50の取り外しを許容する操作を行うことが可能に構成されている。つまり、パチンコ遊技機10は、所定部材としての装飾部材50を取り外すことを許容する操作を所定の鍵(枠キー)を用いて行うことが可能に構成されている。以上のように、パチンコ遊技機10は、扉部材の開放を許容する操作と、所定部材を取り外すことを許容する操作と、を所定の鍵を用いて行うことが可能に構成されている。
また、図3に示すように、遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射された遊技球を遊技領域21へ案内する案内路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内路21aへ逆戻りすることを防止する防止弁21bを備えている。発射された遊技球は、案内路21aで案内され、案内路21aの最下流に位置する防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を表示する。情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を表示する。以下の説明では、第1特別ゲームと第2特別ゲームを纏めて、「特別ゲーム」又は「特別図柄変動ゲーム」と示す場合がある。特別図柄は、後述する内部抽選(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームを実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されることがなく、且つ第2特別ゲームが第1特別ゲームに優先して実行される。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味する。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味する。特別図柄表示部22a,22bにおいて確定停止表示可能な特別図柄には、大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合に大当りを認識可能であり、特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合にはずれを認識可能である。本実施形態では、大当りに当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。大当り遊技は、遊技者が多数の賞球やその他の特典を獲得し得るため、遊技者にとって有利な状態である。
情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、第1特別保留数と示す)を認識可能に表示する。情報表示パネル22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、第2特別保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の上限数は、それぞれ4である。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22eに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合に普通当りを認識可能であり、普通ゲームにおいて普通はずれ図柄が確定停止表示された場合に普通はずれを認識可能である。本実施形態では、普通当り抽選に当選すると、当該当選の対象となる普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数は、4である。
また、パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。また、パチンコ遊技機10は、演出の1つとして、発光演出を実行する盤ランプ37a,37b,37c,37dを備えている。パチンコ遊技機10では、センター枠23に盤ランプ37a〜37dが設けられている。このように、遊技盤20には、複数の演出発光体としての盤ランプ37a〜37dが設けられている。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域を備えている。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域を視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、所定の画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。本実施形態において、演出表示装置25は、所定の報知を行うことが可能に構成されている。そして、本実施形態では、演出表示装置25が、報知手段としての機能を実現する。
パチンコ遊技機10は、第1始動口26を備えている。始動口としての第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図4に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。パチンコ遊技機10は、第2始動口27を備えている。始動口としての第2始動口27は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図4に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。また、第2始動口27は、第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させ難い、又は入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図4に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図4に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には、入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図4に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、大当りに当選したことを契機に、開状態に動作される。第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下の説明では、第2可変部材30が開状態となることを「大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、作動口31を備えている。作動口31は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。作動口31には、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、作動口31に入球した遊技球を検知する作動センサSE4(図4に示す)を備えている。例えば、作動口31には、入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に作動センサSE4が配設されている。本実施形態では、作動センサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、アウト口34を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29、作動口31へ入球しなかった遊技球は、アウト口34から機外へと排出される(遊技盤20から外部へ排出される)。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。その他、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの始動条件及び普通ゲームの始動条件が成立しない一方で、賞球の払出条件が成立する一般入賞口を備えてもよい。一般入賞口は、普通入賞口ともいわれる。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態及び高確率状態を備えている。大当り確率は、大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」であり、低確率状態は、「非確率変動状態(非確変状態)」である。以下の説明では、高確率状態を「確変状態」、低確率状態を「非確変状態」と示す。また、パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態及び高ベース状態を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、「非電サポ状態」である。
高ベース状態は、例えば、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は、複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を低ベース状態のときよりも多くする制御、及び、普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態(変短状態)」となる。
なお、本実施形態では、低ベース状態であっても第1可変部材28が開状態となる場合があるため、低ベース状態であっても第2始動口27に遊技球が入球する可能性がある。しかし、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選しないように構成するなどして、低ベース状態であるときには第1可変部材28が開状態とならず、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。その他、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選したとしても第1可変部材28が開状態とならないように構成するなどして、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。以上のように構成する場合、低ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球不能な状態といえ、高ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球可能な状態といえる。
遊技状態(遊技状態の種類)には、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、がある。そして、パチンコ遊技機10では、複数種類の遊技状態のうち1つの遊技状態に制御される。なお、本実施形態では、原則として、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、のうち1つの遊技状態に制御される。
次に、パチンコ遊技機10における大当りについて説明する。
パチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1ラウンド終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2ラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第1大当り」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「10回」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、確変状態とすることが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、高ベース状態とすることが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第2大当り」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「8回」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、非確変状態とすることが定められている。また、第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、100回の特別ゲームが終了する迄の間、又は、100回の特別ゲームが終了する前に大当り遊技が付与される迄の間、高ベース状態とすることが定められている。パチンコ遊技機10では、例えば、第1特別ゲームが大当りとなったときと、第2特別ゲームが大当りとなったときと、を比較した場合、決定される大当りの種類及び各種大当りの決定率を異ならせてもよい。
また、本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄と示す)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。演出ゲームは、複数列の演出図柄が変動して実行される。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものであり、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。本実施形態における演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列(演出図柄列)をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。以下の説明では、「第1列」を「左列」と示すとともに「第1図柄」を「左図柄」と示し、「第2列」を「中列」と示すとともに「第2図柄」を「中図柄」と示し、「第3列」を「右列」と示すとともに「第3図柄」を「右図柄」と示す。各列では、原則、[1]〜[8]の数字を模した演出図柄が所定の順序で変動表示される。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが確定停止表示される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当り図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄による大当り図柄は、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「112」、[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態や、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味する。
演出ゲームでは、リーチが形成され、リーチ演出が行われる場合がある。本実施形態では、複数列のうち特定の列(本実施形態では、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ、特定の列とは異なる列(本実施形態では、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態が、リーチが形成された状態に相当する。リーチ演出には、例えば、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。なお、パチンコ遊技機10では、スーパーリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出のみが実行される場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高い。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図4に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、枠ランプ17による発光演出、スピーカ18による音演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。このように、本実施形態において、副制御部は、主制御部からの制御情報に基づく処理を実行可能である。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に配設されている。遊技盤ユニットには、主基板40及び副基板41が含まれる。遊技盤ユニットは、中枠13に固定される。したがって、パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、機内部に配設されているともいえる。主基板40は、副基板41と接続されている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主CPU40aと、主ROM40bと、主RAM40cと、を備えている。主CPU40aは、主CPU40aの制御プログラム(主制御プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルを記憶している。主ROM40bは、大当り抽選に用いられる大当り判定値を記憶している。大当り判定値には、高確値と、共通値と、がある。本実施形態において、非確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値のうち共通値のみが用いられる一方、確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値の両方が用いられる。また、主ROM40bは、演出抽選に用いられる演出判定値を記憶している。演出抽選は、大当り抽選に非当選した場合にリーチ演出を実行するかを決める抽選であり、リーチ抽選に相当する。
また、主ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。即ち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報といえる。パチンコ遊技機10では、変動パターンが決定されることにより、特別ゲームの変動時間が決定されることとなる。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、はずれリーチなし変動パターンと、はずれリーチあり変動パターンと、がある。はずれリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。また、大当り変動パターンには、ノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出のうちノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられた大当り変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられた大当り変動パターンと、がある。また、はずれリーチあり変動パターンには、ノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出のうちノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられたはずれリーチあり変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたはずれリーチあり変動パターンと、がある。
主RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及び作動センサSE4が接続されている。また、主基板40には、扉開放センサKSが接続されている。主CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1〜SE4,KSが出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。また、主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能となっている。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、副CPU41aと、副ROM41bと、副RAM41cと、を備えている。例えば、副CPU41aは、副CPU41aの制御プログラム(副制御プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副ROM41bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。また、副ROM41bは、枠ランプ17における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副ROM41bは、装飾部材50に設けられた演出装置における演出の態様(内容)を特定可能な演出データを記憶している。副ROM41bは、スピーカ18における音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
副RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
副基板41には、枠ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25が接続されている。副CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、枠ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を制御可能となっている。副基板41には、装飾部材50が接続されている。副CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、装飾部材50に設けられた演出装置を制御可能となっている。
以下、主CPU40aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
最初に、主CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を行う。また、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終えると、第2特別図柄入力処理を行う。そして、特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終えると、特別図柄入力処理を終了する。
第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口26に遊技球が入球したかを判定する(以下、第1入力判定と示す)。第1入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。一方、第1入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第1保留判定と示す)。第1保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第1特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。即ち、パチンコ遊技機10は、第1特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。なお、例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数(以下、大当り判定乱数と示す)、特別図柄の決定に用いる乱数(以下、特別図柄乱数と示す)、変動パターンの決定に用いる乱数(以下、変動パターン乱数と示す)、演出抽選に用いる乱数(以下、演出判定乱数と示す)などである。その後、第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。
次に、第2特別図柄入力処理について説明する。
第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2始動センサSE2からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第2始動口27に遊技球が入球したかを判定する(以下、第2入力判定と示す)。第2入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第2保留判定と示す)。第2保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第2特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。即ち、パチンコ遊技機10は、第2特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。その後、第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。以上のように、パチンコ遊技機10は、変動ゲームとしての特別ゲームの実行を保留可能である。
次に、主CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(以下、実行判定と示す)。実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではなく、変動間インターバル中でもない場合に肯定判定する。一方、実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中、特別ゲーム中及び変動間インターバル中のうち何れかである場合に否定判定する。実行判定の判定結果が否定の場合(特別ゲームの実行条件が成立していない場合)、主CPU40aは、待機状態であることを特定可能な待機コマンドを出力バッファに格納し、特別図柄開始処理を終了する。
一方、実行判定の判定結果が肯定の場合(特別ゲームの実行条件が成立している場合)、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が1以上であるかを判定する。そして、第2特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第2特別ゲームの実行に係る第2特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。一方、第2特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が1以上であるかを判定する。第1特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第1特別ゲームの実行に係る第1特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。
第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。なお、大当り抽選に用いられる大当り判定値は、確変状態であるときと非確変状態であるときで少なくとも一部が異なる。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第1特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第1特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。特別図柄や変動パターンを決定した後、主CPU40aは、決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)及び変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第1特別図柄開始処理を終了する。第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、第1特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第2特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第2特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。その後、主CPU40aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納し、第2特別図柄開始処理を終了する。第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、第2特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
以上のように、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理及び第2特別図柄開始処理において、大当り抽選を行う。本実施形態では、主CPU40aが大当り抽選を行うことにより、当り抽選を行う当り抽選手段としての機能が実現される。そして、本実施形態において、主基板40は主CPU40aを有することから、主制御部は当り抽選を行う当り抽選手段としての機能を有することがわかる。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるための終了コマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、特別図柄を確定停止表示させた後、つまり、特別ゲームの終了後、変動間インターバル(例えば、2秒)を設定する。変動間インターバルにおいて、特別ゲームの終了に伴って確定停止表示された特別図柄は確定停止表示され続ける。
次に、主CPU40aが行う大当り処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始する。具体的に、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後であって、変動間インターバルが経過した後、大当り遊技を付与する制御を開始する。主CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。このように、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が付与される。
主CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。即ち、主CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1ラウンド終了条件又は第2ラウンド終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。主CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技終了後の遊技状態を特定する。主CPU40aは、非確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、非確変状態に制御することを特定可能な値を、主RAM40cに記憶されている確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、非確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、低確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、高確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
主CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、高ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。主CPU40aは、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数に相当する「100回」を、高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数として主RAM40cに記憶させる。主CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、主RAM40cに記憶されている「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」を1減算する。主CPU40aは、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった場合、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった特別ゲームの終了に伴い、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。即ち、主CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。また、主CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
なお、主CPU40aは、大当り遊技が付与された場合、非確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定するとともに、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。更に、主CPU40aは、低確率状態コマンドを出力バッファに格納するとともに、低ベース状態コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
主CPU40aは、作動センサSE4から検知信号を入力したかに基づき、遊技球が作動口31へ入球したかを判定する。遊技球が作動口31に入球していない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球が作動口31に入球した場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数未満であるかを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。この場合、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主CPU40aは、普通当り遊技中ではなく普通ゲーム中でもない場合に肯定判定する一方、普通当り遊技中又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるかを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。更に、主CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。続いて、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている普通当り判定値を基に、普通当り抽選を行う。そして、主CPU40aは、普通当り抽選の抽選結果に基づき、普通ゲームで確定停止表示させる普通図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。その後、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、普通ゲームの実行開始に伴い、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、当該開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように第1アクチュエータA1を制御する。本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当り抽選に当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当り抽選に当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態では、低ベース状態であるとき、高ベース状態であるときに比して、第2始動口27へ遊技球が入球し難くものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
次に、主CPU40aが行う扉開放処理について説明する。
主CPU40aは、扉開放センサKSから検知信号を入力したかに基づき、扉部材が開放されているかを判定する。扉部材が開放されていない場合、主CPU40aは、扉開放処理を終了する。一方、扉部材が開放されている場合、主CPU40aは、扉部材が開放されていることを特定可能な制御情報(以下、扉開放コマンドと示す)を出力バッファに格納し、扉開放処理を終了する。なお、主CPU40aは、前回の扉開放処理において扉開放コマンドを出力バッファに格納した場合において、今回の扉開放処理において扉部材が開放されていないと判定した場合、扉が閉鎖されたことを特定可能な制御情報(以下、扉閉鎖コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
次に、副CPU41aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
副CPU41aは、低確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、非確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cの確率状態フラグを参照することにより、確変状態であるかを特定できる。また、副CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cのベース状態フラグを参照することにより、高ベース状態であるかを特定できる。
副CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、枠ランプ17、スピーカ18、演出表示装置25及び装飾部材50に設けられた演出装置などの各種の演出装置のうち少なくとも一部を制御する。具体的に、副CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、各種の演出装置のうち少なくとも一部を制御する。また、副CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、各種の演出装置のうち少なくとも一部を制御する。また、副CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、各種の演出装置のうち少なくとも一部を制御する。大当り演出の演出内容は、大当りの種類に応じて異ならせてもよい。
また、副CPU41aは、演出ゲームが行われるように、演出表示装置25を制御する。具体的に、副CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。副CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドから大当り図柄を特定する場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドからはずれ図柄を特定する場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。例えば、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチあり変動パターンを特定する場合、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定する。一方、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチなし変動パターンを特定する場合、リーチを含まないはずれの図柄組み合わせを決定する。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置25を制御する。つまり、副CPU41aは、演出ゲームを開始させる。そして、副CPU41aは、所定のタイミングにおいて、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させる。その後、副CPU41aは、終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させる。なお、副CPU41aは、終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを確定停止表示させてもよい。この場合、終了コマンドを省略してもよい。
副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合、扉部材が開放されていることを示す画像TGを表示するように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、扉閉鎖コマンドを入力するまでの間、演出表示装置25に画像TGが表示されるように制御する。本実施形態において、画像TGは、「扉が開放されています」という文字情報を含む画像としている。本実施形態では、扉部材が開放されていることを示す画像TGを演出表示装置25に表示することが、扉部材の開放が検知されていることに基づく報知を行うことに相当する。即ち、本実施形態において、報知手段における報知には、扉部材の開放が検知されていることに基づく報知がある。また、副CPU41aは、画像TGを表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御しない。
図5に示すように、枠体11は同一であるものの、仕様が異なる複数種類の遊技機がある。また、本実施形態では、仕様毎に機種ナンバーが設定されており、それぞれ複数種類ある主基板40、副基板41及び装飾部材50の組み合わせが異なる。なお、「仕様」には、遊技盤20の種類や、確変状態の付与態様、付与される大当り遊技の種類や付与される確率、変動パターンの振分、画像データの内容、大当りやリーチになる確率、予告演出の出現率、各入賞口に遊技球が入球した際の賞球数、入球上限個数、モチーフとするキャラクタなどが含まれる。そして、「仕様が異なる」とは、前述した仕様に含まれる要素のうち少なくとも1つが異なることを指す。以下、図5に基づき、機種ナンバー毎に、仕様と、装着される各基板と、装着される装飾部材と、の種類について説明する。
機種ナンバー「1号機」(以下、単に「1号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材501が装着(実装)される。装飾部材501には、集積回路551が内蔵されている。装飾部材501に内蔵された集積回路551は、後述する装飾部材502に内蔵された集積回路552と異なる。また、1号機には、複数種類の主基板40のうち主基板401aが装着(実装)される。主基板401aの主ROM40bには、当該主ROM40bが「1号機専用(主基板401a)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板401aの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/300であることを特定可能な情報が記憶されている。また、1号機には、複数種類の副基板41のうち副基板411aが装着(実装)される。副基板411aの副ROM41bには、当該副ROM41bが「副基板411aの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されている。
機種ナンバー「2号機」(以下、単に「2号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材501が装着される。また、2号機には、複数種類の主基板40のうち主基板401bが装着される。主基板401bの主ROM40bには、当該主ROM40bが「2号機専用(主基板401b)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板401bの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/300であることを特定可能な情報が記憶されている。また、2号機には、複数種類の副基板41のうち副基板411bが装着される。副基板411bの副ROM41bには、当該副ROM41bが「副基板411bの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板401aの主ROM40bに記憶された記憶情報と、主基板401bの主ROM40bに記憶された記憶情報と、は「1号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報(又は、「2号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報)以外の記憶情報が同じであってもよい。
機種ナンバー「3号機」(以下、単に「3号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材501が装着される。また、3号機には、複数種類の主基板40のうち主基板401cが装着される。主基板401cの主ROM40bには、当該主ROM40bが「3号機専用(主基板401c)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板401cの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/270であることを特定可能な情報が記憶されている。また、3号機には、複数種類の副基板41のうち副基板411aが装着される。
機種ナンバー「4号機」(以下、単に「4号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材501が装着される。また、4号機には、複数種類の主基板40のうち主基板401dが装着される。主基板401dの主ROM40bには、当該主ROM40bが「4号機専用(主基板401d)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板401dの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/270であることを特定可能な情報が記憶されている。また、3号機には、複数種類の副基板41のうち副基板411bが装着される。主基板401cの主ROM40bに記憶された記憶情報と、主基板401dの主ROM40bに記憶された記憶情報と、は「3号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報(又は、「4号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報)以外の記憶情報が同じであってもよい。
機種ナンバー「5号機」(以下、単に「5号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材502が装着される。装飾部材502には、集積回路552が内蔵されている。また、5号機には、複数種類の主基板40のうち主基板402aが装着される。主基板402aの主ROM40bには、当該主ROM40bが「5号機専用(主基板402a)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板402aの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/300であることを特定可能な情報が記憶されている。また、5号機には、複数種類の副基板41のうち副基板412aが装着される。副基板412aの副ROM41bには、当該副ROM41bが「副基板412aの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されている。
機種ナンバー「6号機」(以下、単に「6号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材502が装着される。また、6号機には、複数種類の主基板40のうち主基板402bが装着される。主基板402bの主ROM40bには、当該主ROM40bが「6号機専用(主基板402b)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板402bの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/300であることを特定可能な情報が記憶されている。また、6号機には、複数種類の副基板41のうち副基板412bが装着される。副基板412bの副ROM41bには、当該副ROM41bが「副基板412bの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板402aの主ROM40bに記憶された記憶情報と、主基板402bの主ROM40bに記憶された記憶情報と、は「5号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報(又は、「6号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報)以外の記憶情報が同じであってもよい。
機種ナンバー「7号機」(以下、単に「7号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材502が装着される。また、7号機には、複数種類の主基板40のうち主基板402cが装着される。主基板402cの主ROM40bには、当該主ROM40bが「7号機専用(主基板402c)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板402cの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/250であることを特定可能な情報が記憶されている。また、7号機には、複数種類の副基板41のうち副基板412aが装着される。
機種ナンバー「8号機」(以下、単に「8号機」と示す)では、複数種類の装飾部材50のうち装飾部材502が装着される。また、8号機には、複数種類の主基板40のうち主基板402dが装着される。主基板402dの主ROM40bには、当該主ROM40bが「8号機専用(主基板402d)の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されている。主基板402dの主ROM40bには、非確変状態における大当り確率が1/250であることを特定可能な情報が記憶されている。また、8号機には、複数種類の副基板41のうち副基板412bが装着される。主基板402cの主ROM40bに記憶された記憶情報と、主基板402dの主ROM40bに記憶された記憶情報と、は「7号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報(又は、「8号機専用の主ROMbであること」を特定可能な情報)以外の記憶情報が同じであってもよい。
ここで、図6(a)及び図6(b)に基づき、本実施形態に示す2種類の装飾部材501及び装飾部材502について説明する。
図6(a)に示すように、装飾部材501は、複数種類の演出装置を備えている。装飾部材501は、演出装置として、装飾ランプ511a,511b,511cを備えている。装飾ランプ511a〜511cには、発光体が内蔵されている。装飾ランプ511a〜511cでは、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる発光演出が実行される。また、装飾部材501には、集積回路551が内蔵されている。
図6(b)に示すように、装飾部材502は、複数種類の演出装置を備えている。装飾部材502は、演出装置として、装飾ランプ512a,512bを備えている。装飾ランプ512a,512bには、発光体が内蔵されている。装飾ランプ512a,512bでは、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる発光演出が実行される。また、装飾部材502は、演出装置として、可動可能な可動体522を備えている。装飾部材502は、図示しないアクチュエータを備えている。そして、可動体522は、装飾部材502が備えるアクチュエータから動力を受けて動作する。また、装飾部材502には、集積回路552が内蔵されている。
以上のように、図6(a)及び図6(b)に示すように、装飾部材501は、装飾部材502とデザインが異なる(意匠と異なる)。また、装飾部材501に設けられた演出装置は、装飾部材502に設けられた演出装置と異なる。例えば、装飾部材501に設けられた発光装置の数(装飾ランプ511a〜511c)は、装飾部材502に設けられた発光装置の数(装飾ランプ512a,512b)と異なる。また、装飾部材502は、演出装置として可動可能な可動体522を備えている一方、装飾部材501は、演出装置として可動可能な可動体を備えていない。また、装飾部材501及び装飾部材502には、それぞれの種類に応じた集積回路55が内蔵されている。即ち、本実施形態において、所定部材には、当該所定部材の種類に応じた集積回路が内蔵されている。
今日においては、枠体11を再利用しつつ、遊技機の仕様を変更する場合などがある。このとき、装飾部材の付け替えや、各制御基板の組み合わせの変更などを行う必要がある。そのため、装飾部材を装着することを忘れてしまう場合や、装着する装飾部材や各制御基板の種類を間違えてしまう場合などが考えられる。このようなことから、本実施形態のパチンコ遊技機10では、装飾部材が装着されているかを特定するための判別処理、装着された装飾部材を間違えているかを特定するための判別処理、及び、装着された制御基板の組み合わせを間違えているかを特定するための判別処理を行う。以下、各種の判別処理に係る制御について説明する。
まず、主基板40の主CPU40aが行う判別処理に係る制御について説明する。
パチンコ遊技機10に装着されている主基板40の主CPU40aは、パチンコ遊技機10に電力供給が開始(電源投入)されると、遊技を開始することのできる状態にするための起動処理を行う。そして、パチンコ遊技機10に装着されている主基板40の主CPU40aは、当該主基板40毎に対応付けられ、パチンコ遊技機10が正常に起動したことを示すための制御情報(以下、組み合わせコマンドと示す)を出力バッファに格納し、パチンコ遊技機10に装着されている副基板41へと出力する。
本実施形態では、同じ種類の主基板40であっても、復電時において、どのような処理が行われたかに応じて、出力される組み合わせコマンドが異なる。「復電」とは、パチンコ遊技機10への電力供給を遮断した状態から、電力供給を開始することを示す。そして、「復電」には、少なくとも、遊技場の営業開始に伴って管理者が電力供給を開始する場合の復電と、遊技場の営業時間中に停電などの不測の事態が発生したことで電力供給を開始する場合の復電と、がある。
パチンコ遊技機10は、当該パチンコ遊技機10に供給される電圧値を監視する電源監視回路(図示しない)が搭載されている。なお、電源監視回路は、パチンコ遊技機10に搭載される電源基板(図示しない)に設けられている。電源基板は、遊技場に設置された外部電源から供給される電圧をパチンコ遊技機10に搭載される各制御基板の作動電圧に変換し、供給する。
また、パチンコ遊技機10に装着されている主基板40の主RAM40cには、パチンコ遊技機10への電力供給遮断後も、その記憶内容を保持するためにバックアップ用電源(図示しない)が接続されている。バックアップ用電源は、例えば、電気ニ重層コンデンサからなり、パチンコ遊技機10に搭載されている。そして、主基板40の主CPU40aは、電源監視回路からの電源断信号(電圧値が所定の電圧値に降下したことを示す信号)を入力すると、バックアップ処理を実行し、主RAM40cの記憶情報を電力供給遮断後も保持する。なお、電力供給遮断後も主RAM40cに記憶保持される情報としては、電源遮断時における遊技状態に関する情報や未払出し分の賞球に関する情報、大当り遊技に関する情報、特別ゲームに関する情報(変動パターンの種類等)などである。
復電時において主CPU40aは、主RAM40cに記憶保持された情報にしたがってパチンコ遊技機10の制御を開始するか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶保持された情報をもとにパチンコ遊技機10の状態を電力供給遮断時の状態に復帰し、制御を開始する。なお、前記判定結果が否定となる場合は、バックアップ処理が正常に行われていない場合や、主RAM40cの記憶内容を初期化するためのRAMクリアスイッチ(図示しない)が操作された状態で復電された場合がある。そして、主CPU40aは、主RAM40cに記憶保持された情報にしたがってパチンコ遊技機10の制御を開始しない場合、初期化情報をもとに各種設定を行い(初期化処理を行い)、パチンコ遊技機10の制御を開始する。
そして、復電時において、バックアップ処理が正常に行われたか否かに応じて、主CPU40aは、主ROM40bの記憶情報を参照して、主基板40の種類に対応付けられた組み合わせコマンドを出力バッファに格納する。例えば、主CPU40aは、主ROM40bに「1号機専用の主ROM40bであること」を特定可能な情報が記憶されているとき、主基板401aに対応付けられた組み合わせコマンドを出力バッファに格納する。このとき、主CPU40aは、バックアップ処理が正常に行われている場合と、バックアップ処理が正常に行われていない場合(初期化処理が行われた場合)と、で異なる組み合わせコマンドを出力バッファに格納する。なお、主CPU40aは、復電されてから副基板41が正常に起動されるまで待ってから(復電から所定時間経過後)組み合わせコマンドを出力する。
次に、副基板41の副CPU41aが行う判別処理に係る制御について説明する。
パチンコ遊技機10に装着されている副基板41の副CPU41aは、パチンコ遊技機10に電力供給が開始されると、遊技を開始することができる状態にするための起動処理を行う。この起動処理により、副基板41の副RAM41cの記憶情報は、初期化情報を基に各種設定が行われ、初期化される。
起動した後、副CPU41aは、組み合わせコマンドを入力した場合、パチンコ遊技機10に装着されている主基板40及びパチンコ遊技機10に装着されている副基板41の組み合わせを判定する(以下、制御部組み合わせ判定と示す)。制御部組み合わせ判定において、副CPU41aは、パチンコ遊技機10に装着されている副基板41の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な副基板41の種類と、が一致するかを判定する。例えば、1号機に対応する組み合わせコマンドを入力した場合、副CPU41aは、組み合わせコマンドから特定可能な副基板41の種類は副基板411aであることを特定する。そして、副CPU41aは、副ROM41bに、当該副ROM41bが「副基板411aの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されている場合、「副基板41の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な副基板41の種類と、が一致する」と判定する。つまり、副CPU41aは、副ROM41bに、当該副ROM41bが「副基板411aの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されている場合、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常である」と判定する。一方、副CPU41aは、副ROM41bに、当該副ROM41bが「副基板411aの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されていない場合、「装着されている副基板41の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な副基板41の種類と、が一致しない」と判定する。つまり、副CPU41aは、副ROM41bに、当該副ROM41bが「副基板411aの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されていない場合、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定する。
本実施形態において、制御部組み合わせ判定は、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせを判定する制御部判定処理に相当する。本実施形態では、制御部組み合わせ判定を副CPU41aが行うことにより、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせを判定する制御部判定処理を実行可能な制御部判定手段としての機能が実現される。したがって、本実施形態では、副基板41が制御部組み合わせ判定を行う副CPU41aを有していることから、副制御部は、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせを判定する制御部判定処理を実行可能な制御部判定手段としての機能を有する。また、前述したように、副CPU41aは、起動後、制御部組み合わせ判定を行う。つまり、本実施形態において、制御部判定手段は、遊技機への電力供給が開始されたことに伴って、制御部判定処理を実行する。
また、副CPU41aは、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、装着されている制御基板の組み合わせを確認することを促す画像EG1を表示するように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、電力供給が遮断されるまでの間、演出表示装置25に画像EG1が表示されるように制御する。本実施形態において、画像EG1は、「基板の組み合わせを確認してください」という文字情報を含む画像としている。本実施形態では、装着されている制御基板の組み合わせを確認することを促す画像EG1を演出表示装置25に表示することが、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知を行うことに相当する。即ち、本実施形態において、報知手段における報知には、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知がある。パチンコ遊技機10では、画像EG1を演出表示装置25に表示することにより、演出表示装置25において、報知されている主基板40に対して装着されている副基板41の種類が正常でないことが報知される。また、副CPU41aは、画像EG1を表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御する。即ち、本実施形態では、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が報知手段において行われる場合、遊技盤に設けられた全ての演出発光体が消灯する。
また、本実施形態において、画像EG1を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限する。具体的に、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合において画像EG1を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合であっても、画像TGを演出表示装置25に表示させず、画像EG1を演出表示装置25に表示させる。このように、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合、扉部材の開放が検知されていたとしても、演出表示装置25では、画像EG1の表示が、画像TGの表示よりも優先される。即ち、本実施形態において、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたときであって、且つ、扉部材の開放が検知されているとき、報知手段では、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が、扉部材の開放が検知されていることに基づく報知よりも優先される。
一方、副CPU41aは、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常である」と判定した場合、入力した組み合わせコマンドに対応する演出図柄による図柄組み合わせ(初期図柄組み合わせ)を表示するように、演出表示装置25を制御する。本実施形態では、初期図柄組み合わせを演出表示装置25に表示することが、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知を行うことに相当する。即ち、本実施形態において、報知手段における報知には、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知がある。
起動後、副CPU41aは、装飾部材50からの制御信号を確認する確認処理を行う。
本実施形態では、装飾部材50が前枠14に装着されている場合、装飾部材50の接続部と前枠14の接続部が接続され、装飾部材50へと電力が供給される。この電力は、装飾部材50に内蔵された集積回路55に供給される。集積回路55に電力が供給されると、当該集積回路55からは、特定の制御情報が出力される。この特定の制御情報は、装飾部材50の接続部及び前枠14の接続部を介して、副CPU41aへと入力される。そして、集積回路551から出力される特定の制御情報は、集積回路552から出力される特定の制御情報と異なる。このように、パチンコ遊技機10では、装飾部材50が装着されている場合において、当該装飾部材50に内蔵されている集積回路55からは、装飾部材50の種類に応じた特定の制御情報が出力される。即ち、本実施形態では、所定部材が装着されている場合において、当該所定部材に内蔵されている集積回路からは、所定部材の種類に応じた特定の制御情報が出力される。
副CPU41aは、特定の制御情報の入力有無及び特定の制御情報の種類に基づき、確認処理を行う。確認処理において、副CPU41aは、特定の制御情報を入力したかを判定する。この判定において、特定の制御情報を入力していないと判定した場合、副CPU41aは、装飾部材50が装着されていないと判定する。
本実施形態において、特定の制御情報を入力したかの判定は、所定部材が装着されているかを判定する装着判定処理に相当する。そして、本実施形態では、副CPU41aが「特定の制御情報を入力したかの判定」を行うことにより、所定部材が装着されているかを判定する装着確認判定処理を実行可能な装着確認判定手段としての機能が実現される。したがって、本実施形態では、副基板41が「特定の制御情報を入力したかの判定」を行う副CPU41aを有していることから、副制御部は、所定部材が装着されているかを判定する装着確認判定処理を実行可能な装着確認判定手段としての機能を有する。また、前述したように、副CPU41aは、起動後、特定の制御情報を入力したかの判定を行う。つまり、本実施形態において、装着確認判定手段は、遊技機への電力供給が開始されたことに伴って、装着確認判定処理を実行する。
また、確認処理において、特定の制御情報を入力していないと判定した場合、副CPU41aは、装飾部材を装着することを促す画像EG2を表示するように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、電力供給が遮断されるまでの間、演出表示装置25に画像EG2が表示されるように制御する。本実施形態において、画像EG2は、「装飾部材を取り付けてください」という文字情報を含む画像としている。本実施形態では、装飾部材を装着することを促す画像EG2を演出表示装置25に表示することが、所定部材が装着されていないことに基づく報知を行うことに相当する。即ち、本実施形態において、報知手段における報知には、所定部材が装着されていないことに基づく報知がある。また、副CPU41aは、画像EG2を表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御する。即ち、本実施形態では、所定部材が装着されていないことに基づく報知が報知手段において行われる場合、遊技盤に設けられた全ての演出発光体が消灯する。
但し、本実施形態において、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG2の表示を制限する。具体的に、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、「装飾部材50が装着されていない」と判定した場合であっても、画像EG2を演出表示装置25に表示させない。この結果、パチンコ遊技機10では、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合であって、且つ、「装飾部材50が装着されていない」と判定された場合、演出表示装置25では、画像EG2が表示されない。即ち、本実施形態において、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定された場合であって、且つ、所定部材が装着されていないと判定された場合、報知手段では、所定部材が装着されていないことに基づく報知が制限される。因みに、このとき、遊技盤20に設けられた盤ランプ37a〜37dは、全てが消灯する。
なお、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域よりも小さい。即ち、所定部材が装着されていないことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域は、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域よりも小さい。
また、本実施形態において、画像EG2を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限する。具体的に、「装飾部材50が装着されていない」と判定した場合において画像EG2を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合であっても、画像TGを演出表示装置25に表示させず、画像EG2を演出表示装置25に表示させる。このように、「装飾部材50が装着されていない」と判定された場合、扉部材の開放が検知されていたとしても、演出表示装置25では、画像EG2の表示が、画像TGの表示よりも優先される。即ち、本実施形態において、所定部材が装着されていないと判定されたときであって、且つ、扉部材の開放が検知されているとき、報知手段では、所定部材が装着されていないことに基づく報知が、扉部材の開放が検知されていることに基づく報知よりも優先される。
一方、確認処理において、特定の制御情報を入力したと判定した場合、副CPU41aは、パチンコ遊技機10に装着されている装飾部材50の種類と、パチンコ遊技機10に装着されている副基板41の種類と、の組み合わせを判定する(以下、装飾組み合わせ判定と示す)。装飾組み合わせ判定を行うことによって、副CPU41aは、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であるかを判定する。例えば、副ROM41bに、当該副ROM41bが「副基板411aの副ROM41bであること」を特定可能な情報が記憶されている場合、副CPU41aは、副基板41の種類に対して装着されるべき装飾部材50の種類が装飾部材501であると特定する。そして、副CPU41aは、入力した特定の制御情報が装飾部材501に内蔵された集積回路551から出力される特定の制御情報である場合、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定する。一方、副CPU41aは、入力した特定の制御情報が装飾部材501に内蔵された集積回路551から出力される特定の制御情報でない場合、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定する。
本実施形態において、装飾組み合わせ判定は、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせを判定する組み合わせ判定処理に相当する。そして、本実施形態では、副CPU41aが装飾組み合わせ判定を行うことにより、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせを判定する組み合わせ判定処理を実行可能な組み合わせ判定手段としての機能が実現される。したがって、本実施形態では、副基板41が装飾組み合わせ判定を行う副CPU41aを有していることから、副制御部は、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせを判定する組み合わせ判定処理を実行可能な組み合わせ判定手段としての機能を有する。また、前述したように、副CPU41aは、起動後、装飾組み合わせ判定を行う。つまり、本実施形態において、組み合わせ判定手段は、遊技機への電力供給が開始されたことに伴って、組み合わせ判定処理を実行する。
また、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定した場合、装着されている装飾部材50の種類を確認することを促す画像EG3を表示するように、演出表示装置25を制御する。本実施形態において、画像EG3は、「装飾部材を確認してください」という文字情報を含む画像としている。更に、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定した場合、装着されるべき装飾部材50を模した画像EG4を表示するように、演出表示装置25を制御する。これにより、実際に前枠14に装着されている装飾部材50の種類と、画像EG4から特定できる装飾部材50の種類と、を容易に確認することができる。副CPU41aは、電力供給が遮断されるまでの間、演出表示装置25に画像EG3及び画像EG4が表示されるように制御する。本実施形態では、装着されている装飾部材50の種類を確認することを促す画像EG3及び装着されるべき装飾部材50を模した画像EG4を演出表示装置25に表示することが、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知を行うことに相当する。即ち、本実施形態において、報知手段における報知には、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知がある。このように、本実施形態において、報知手段では、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定された場合、装着されている副制御部に対して装着されている所定部材の種類が正常でないことが報知される場合がある。また、副CPU41aは、画像EG3及び画像EG4を表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御する。即ち、本実施形態では、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が報知手段において行われる場合、遊技盤に設けられた全ての演出発光体が消灯する。
但し、本実施形態において、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG3,EG4の表示を制限する。具体的に、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定した場合であっても、画像EG3,EG4を演出表示装置25に表示させない。この結果、パチンコ遊技機10では、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合であって、且つ、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定された場合、演出表示装置25では、画像EG3,EG4が表示されない。即ち、本実施形態において、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定された場合であって、且つ、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定された場合、報知手段では、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が制限される。因みに、このとき、遊技盤20に設けられた盤ランプ37a〜37dは、全てが消灯する。
なお、演出表示装置25において画像EG3,EG4が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域よりも小さい。即ち、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域は、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域よりも小さい。また、演出表示装置25において画像EG3,EG4が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域よりも大きい。即ち、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域は、所定部材が装着されていないことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域よりも大きい。つまり、本実施形態において、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が報知手段において行われるときの報知領域は、所定部材が装着されていないことに基づく報知が報知手段において行われるときの報知領域に比して、大きい。
また、本実施形態において、画像EG3,EG4を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限する。具体的に、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定した場合において画像EG3,EG4を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合であっても、画像TGを演出表示装置25に表示させず、画像EG3,EG4を演出表示装置25に表示させる。このように、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定された場合、扉部材の開放が検知されていたとしても、演出表示装置25では、画像EG3,EG4の表示が、画像TGの表示よりも優先される。即ち、本実施形態において、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたときであって、且つ、扉部材の開放が検知されているとき、報知手段では、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が、扉部材の開放が検知されていることに基づく報知よりも優先される。
一方、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定した場合、装着されている装飾部材50の種類が正常であることを示す画像EG5を表示するように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、所定の表示時間(例えば、10秒)が経過するまでの間、演出表示装置25に画像EG5が表示されるように制御する。本実施形態において、画像EG5は、丸を模した画像としている。本実施形態では、装着されている装飾部材50の種類が正常であることを示す画像EG5を演出表示装置25に表示することが、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知を行うことに相当する。即ち、本実施形態において、報知手段における報知には、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知がある。また、副CPU41aは、画像EG5を表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御しない。即ち、本実施形態では、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知が報知手段において行われる場合、遊技盤に設けられた全ての演出発光体が消灯しない。
但し、本実施形態において、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG5の表示を制限する。具体的に、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定した場合であっても、画像EG5を演出表示装置25に表示させない。この結果、パチンコ遊技機10では、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合であって、且つ、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定された場合、演出表示装置25では、画像EG5が表示されない。即ち、本実施形態において、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定された場合であって、且つ、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定された場合、報知手段では、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知が制限される。因みに、このとき、遊技盤20に設けられた盤ランプ37a〜37dは、全てが消灯する。
なお、演出表示装置25において画像EG5が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域よりも小さい。即ち、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域は、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域よりも小さい。また、演出表示装置25において画像EG5が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域よりも小さい。即ち、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域は、所定部材が装着されていないことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域よりも小さい。また、演出表示装置25において画像EG5が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG3,EG4が表示される表示領域よりも小さい。即ち、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域は、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域よりも小さい。
また、本実施形態において、画像EG5を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限せず、画像TGの表示を許容する。具体的に、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定した場合において画像EG5を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合、画像EG2に加えて、画像TGを演出表示装置25に表示させる。このように、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定された場合、扉部材の開放が検知されると、演出表示装置25では、画像EG2及び画像TGが表示される。このように、本実施形態では、報知手段としての演出表示装置25を副CPU41aが制御することにより、報知手段を制御する報知制御手段としての機能が実現される。そして、本実施形態では、副基板41が副CPU41aを有していることから、副制御部は、報知手段を制御する報知制御手段としての機能を有する。
パチンコ遊技機10では、装飾部材50が装着されていない場合には、画像EG2が演出表示装置25に表示され得る。一方、パチンコ遊技機10では、装飾部材50が装着されている場合には、画像EG3,EG4又は画像EG5が演出表示装置25に表示され得る。したがって、本実施形態では、画像EG3,EG4を演出表示装置25に表示すること、及び、画像EG5を演出表示装置25に表示することが、装飾部材50が装着されていることに基づく報知、つまり、所定部材が装着されていることに基づく報知を行うことに相当する。即ち、本実施形態において、報知手段における報知には、所定部材が装着されていることに基づく報知がある。
以上のように、本実施形態では、制御部組み合わせ判定の判定結果に関係なく、特定の制御情報を入力したかの判定及び装飾組み合わせ判定が行われる。同様に、本実施形態では、特定の制御情報を入力したかの判定及び装飾組み合わせ判定の判定結果に関係なく、制御部組み合わせ判定が行われる。例えば、制御部組み合わせ判定において「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合には、特定の制御情報を入力したかの判定及び装飾組み合わせ判定を行わないように構成してもよい。また、例えば、特定の制御情報を入力したかの判定において特定の制御情報を入力していないと判定された場合(「装飾部材50が装着されていない」と判定された場合)には、制御部組み合わせ判定を行わないように構成してもよい。また、例えば、装飾組み合わせ判定において「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定された場合には、制御部組み合わせ判定を行わないように構成してもよい。
ここで、図7(a)〜図7(e)に基づき、制御部組み合わせ判定の判定結果及び装飾組み合わせ判定の判定結果に応じた演出表示装置25の表示内容について、説明する。
図7(a)に示すように、制御部組み合わせ判定において「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常である」と判定された場合、演出表示装置25には、初期図柄組み合わせが表示される。これにより、装着されている制御基板の組み合わせが正常であることを特定することができる。更に、装飾組み合わせ判定において「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定された場合、演出表示装置25には、画像EG5が表示される。これにより、装着されている装飾部材50の種類が正常であることを特定することができる。また、このとき、扉部材が開放されている場合、演出表示装置25には、画像TGが表示され、扉部材の開放が検知されていること、つまり、扉部材が開放されていることが報知される。その後、図7(b)に示すように、所定の表示時間が経過すると、演出表示装置25において、画像EG5の表示が終了し、初期図柄組み合わせが表示される。このとき、扉部材が開放され続けているとき、演出表示装置25において画像EG5の表示が終了したとしても、演出表示装置25には、継続して画像TGが表示される。
因みに、図7(c)に示すように、装飾部材50が装着されていないと判定された場合、演出表示装置25には、画像EG2が表示される。このとき、制御部組み合わせ判定において「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常である」と判定された場合、演出表示装置25には、初期図柄組み合わせが表示される。因みに、画像EG2が表示されているときに扉部材が開放されたとしても、演出表示装置25には、画像TGが表示されず、画像EG2が表示され続ける。
また、図7(d)に示すように、制御部組み合わせ判定において「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常である」と判定された場合、演出表示装置25には、初期図柄組み合わせが表示される。更に、装飾組み合わせ判定において「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定された場合、演出表示装置25には、画像EG3,EG4が表示される。これにより、装着されている装飾部材50の種類が正常でなく、装着すべき装飾部材50の種類を確認しなければならないことを特定することができる。因みに、画像EG3,EG4が表示されているときに扉部材が開放されたとしても、演出表示装置25には、画像TGが表示されず、画像EG3,EG4が表示され続ける。
また、図7(e)に示すように、制御部組み合わせ判定において「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合、演出表示装置25には、画像EG1が表示される。これにより、装着されている制御基板の組み合わせを確認しなければならないことを特定することができる。このとき、装飾部材50が装着されていないと判定された場合と、装飾組み合わせ判定の判定結果が何れの判定結果であった場合と、の何れであったとしても、画像EG1とは異なる画像EG2〜EG5の全てが演出表示装置25には表示されない。因みに、画像EG1が表示されているときに扉部材が開放されたとしても、演出表示装置25には、画像TGが表示されず、画像EG1が表示され続ける。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1−1)報知手段としての演出表示装置25における報知には、装飾部材50(所定部材)が装着されていないことに基づく報知と、装飾部材50が装着されていることに基づく報知と、のうち少なくとも一方がある。このような報知が行われるように構成することで、装飾部材50を装着せずに遊技が行われることによって、装着すべき装飾部材50が装着されないことによって興趣の向上を図れなくなることを抑制することができ、装着すべき装飾部材50を装着した上で遊技が行われることによって興趣の向上を図ることが実現され易くなる。
(1−2)枠キー(所定の鍵)を用いて、所定部材としての装飾部材50を取り外すことを許容する操作を行うことができる。このため、枠キーを所有していない者(例えば、遊技者)によって、勝手に、装飾部材50が取り外されてしまうことや、装飾部材50を付け替えられてしまうことを抑制することができ、装着すべき装飾部材50が装着されないことによって興趣の向上を図れなくなることを抑制することができる。
(1−3)枠キー(所定の鍵)を用いて、所定部材としての装飾部材50を取り外すことを許容する操作と、扉部材の開放を許容する操作と、を行うことができる。このように、枠キーを用いて、装飾部材50を取り外すことを許容する操作と、扉部材の開放を許容する操作と、の両方を行うことができるようにすることで、それぞれの操作に応じて別々の鍵を必要とする場合に比して、鍵の管理する者(例えば、遊技機の管理者)の負担を軽減することができる。
(1−4)演出表示装置25(報知手段)における報知には、装着されている副基板41(副制御部)及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、のうち少なくとも一方がある。このような報知が行われるように構成することで、装着されている装飾部材50の種類が間違っている可能性があることを問うことができ、間違った種類の装飾部材50が装着されることを抑制することができる。この結果、間違った種類の装飾部材50が装着されたまま遊技が行われることにより、装着すべき装飾部材50が装着されないことによって興趣の向上を図れなくなることを抑制することができ、装着すべき装飾部材50を装着した上で遊技が行われることによって興趣の向上を図ることが実現され易くなる。
(1−5)遊技機への電力供給が開始されたことに伴って、装飾組み合わせ判定が行われる(組み合わせ判定処理が実行される)。このように、例えば、所定の周期毎に装飾組み合わせ判定が行われないため、装飾組み合わせ判定を行う制御的な負担を軽減することができる。
(1−6)所定部材としての装飾部材50に内蔵されている集積回路55からは、装飾部材50の種類に応じた特定の制御情報が出力される。そして、特定の制御情報を基に、装着されている副基板41(副制御部)と装飾部材50の組み合わせが正常であるか、又は、装着されている副基板41と装飾部材50の組み合わせが正常でないかについて判定される。このため、装飾部材50に内蔵する集積回路55を装飾部材50の種類に応じた集積回路55とするだけでよい。したがって、例えば、装飾部材50の構造や意匠を工夫することによって物理的に正常でない種類の装飾部材50が装着することができないように構成する場合に比して、装飾部材50の構造や意匠の設計が制限されず、装飾部材50の構造や意匠の設計の自由度が増し、興趣の向上を図り易くなる。
(1−7)装着されている主基板40(主制御部)と副基板41(副制御部)の組み合わせが正常でないときには、報知手段としての演出表示装置25において、装着されている主基板40に対して装着されている副基板41の種類が正常でないことが報知される。このように、主基板40と副基板41の組み合わせについても正常であるかの判定が行われるため、単純に装飾部材50の種類が違うことを疑うのではなく、副基板41の種類が間違っている可能性があることを問うことができる。この結果、副基板41と装飾部材50の組み合わせが正しい一方で、副基板41と主基板40の組み合わせが間違ったまま遊技が行われてしまうことを抑制することができる。
(1−8)装着されている副基板41(副制御部)に合わせて装飾部材50(所定部材)の種類を変えたとしても、主基板40(主制御部)と副基板41の組み合わせが間違っていれば、遊技に支障で出る可能性もある。このため、装着されている主基板40と副基板41の組み合わせが正常でないと判定された場合であって、且つ、装着されている副基板41と装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定された場合、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が制限されるようにした。これにより、主基板40と副基板41の組み合わせを正した後、副基板41と装飾部材50の組み合わせが正されるように促すことができる。
(1−9)報知手段としての演出表示装置25における報知には、装飾部材50(所定部材)が装着されていないことに基づく報知と、装飾部材50が装着されていることに基づく報知と、のうち少なくとも一方がある。このような報知が行われるように構成することで、装飾部材50の装着し忘れを抑制することができる。更に、演出表示装置25における報知には、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、のうち少なくとも一方がある。このような報知が行われるように構成することで、装着されている装飾部材50の種類が間違っている可能性があることを問うことができ、間違った種類の装飾部材50が装着されることを抑制することができる。この結果、装飾部材50を装着せずに遊技が行われたり、間違った種類の装飾部材50が装着されたまま遊技が行われたりするなど、装着すべき装飾部材50が装着されないことによって興趣の向上を図れなくなることを抑制することができ、装着すべき装飾部材50を装着した上で遊技が行われることによって興趣の向上を図ることが実現され易くなる。
(1−10)装着されている副基板41(副制御部)に対して装着されている装飾部材50(所定部材)の種類が正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25(報知手段)において行われるときの報知領域は、装飾部材50が装着されていないことに基づく報知が演出表示装置25において行われるときの報知領域に比して、大きい。このように、装飾部材50が装着されていないときよりも、間違った種類の装飾部材50が装着されてしまっているときの方が、大きい報知領域にて報知される。例えば、装飾部材50が装着されていない場合における見た目上の違和感は、間違った種類であったとしても装飾部材50が装着されている場合における違和感よりも強い可能性がある。したがって、見た目上の違和感が弱いと考えられる状況において、より大きな報知領域でその旨を報知することによって、装着されている副基板41に対して装着されている装飾部材50の種類が正常でないことを認識させ易くすることができる。
(1−11)扉部材は、メンテナンス等のために管理者が開放させる場合もある。このような状況において、扉部材の開放が検知されていることに基づく報知よりも優先して、装着されている副基板41(副制御部)及び装着されている装飾部材50(所定部材)の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が行われるように構成した。これにより、装着されている副基板41に対して装着されている装飾部材50の種類が正常でないことを管理者に気付かせ易くすることができる。
(1−12)所定部材としての装飾部材50が装着されていないことに基づく報知が演出表示装置25(報知手段)において行われる場合には、遊技盤20に設けられた全ての盤ランプ37a〜37d(演出発光体)が消灯する。同様に、装着されている副基板41(副制御部)及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が演出表示装置25において行われる場合には、遊技盤20に設けられた全ての盤ランプ37a〜37dが消灯する。このため、異常が起きていることが分かり易くなり、更に、演出表示装置25へと注目させ易くなる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第2実施形態における確認処理は、第1実施形態における確認処理と異なる。第2実施形態では、第1実施形態と異なり、集積回路55からの特定の制御情報が副CPU41aに入力されない。
第2実施形態の確認処理において、副CPU41aは、装着されるべき装飾部材50の種類に応じた制御情報を出力バッファに格納する。副CPU41aが出力バッファに格納した制御情報は、装飾部材50が装着されている場合、前枠14の接続部及び装飾部材50の接続部を介して、装飾部材50に内蔵されている集積回路55へ出力される。また、副CPU41aからの制御情報が集積回路55へ入力されると、集積回路55では、入力した制御情報が変換され、変換後の制御情報が生成される。生成された変換後の制御情報は、装飾部材50の接続部及び前枠14の接続部を介して、副CPU41aへと入力される。このように、本実施形態において集積回路55は、入力した制御情報を変換可能であって、且つ、変換後の制御情報を出力することが可能である。
以上のように、副CPU41aは、装飾部材50が装着されているときにおいて、集積回路55に対して装着されるべき装飾部材50の種類に応じた制御情報(所定の制御情報)を出力することが可能であって、且つ、集積回路55において出力される変換後の制御情報を入力可能である。即ち、本実施形態において、組み合わせ判定手段は、所定部材が装着されているときにおいて、集積回路に対して所定の制御情報を出力することが可能であって、且つ、集積回路において出力される変換後の制御情報を入力可能である。
本実施形態における副ROM41bには、装着されるべき装飾部材50の種類に応じて装飾部材50の集積回路55へ出力する制御情報を特定可能な情報と、装着されるべき装飾部材50の集積回路55において制御情報が変換されたときに変換後の制御情報として入力すべき制御情報を特定可能な情報(以下、入力情報と示す)と、が記憶されている。例えば、副基板411aの副ROM41bには、装飾部材501の集積回路551へ出力する制御情報を特定可能な情報と、装飾部材501の集積回路551において制御情報が変換されたときに変化後の制御情報として入力すべき制御情報を特定可能な情報と、が記憶されている。第2実施形態の確認処理において、副CPU41aは、副ROM41bに記憶されている「装着されるべき装飾部材50の種類に応じて装飾部材50の集積回路55へ出力する制御情報を特定可能な情報」から特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。なお、「装着されるべき装飾部材50の集積回路55において制御情報が変換されたときに変換後の制御情報として入力すべき制御情報」とは、正常な種類の所定部材が装着されているときに入力される制御情報に相当する。
第2実施形態において、副CPU41aは、変換後の制御情報の入力有無及び変換後の制御情報の種類に基づき、確認処理を行う。確認処理において、副CPU41aは、変換後の制御情報を入力したかを判定する。この判定において、変換後の制御情報を入力していないと判定した場合、副CPU41aは、装飾部材50が装着されていないと判定する。本実施形態において、変換後の制御情報を入力したかの判定は、所定部材が装着されているかを判定する装着判定処理に相当する。そして、本実施形態では、副CPU41aが「変換後の制御情報を入力したかの判定」を行うことにより、所定部材が装着されているかを判定する装着確認判定処理を実行可能な装着確認判定手段としての機能が実現される。したがって、本実施形態では、副基板41が「変換後の制御情報を入力したかの判定」を行う副CPU41aを有していることから、副制御部は、所定部材が装着されているかを判定する装着確認判定処理を実行可能な装着確認判定手段としての機能を有する。また、前述したように、副CPU41aは、起動後、変換後の制御情報を入力したかの判定を行う。つまり、本実施形態において、装着確認判定手段は、遊技機への電力供給が開始されたことに伴って、装着確認判定処理を実行する。
また、確認処理において、変換後の制御情報を入力していないと判定した場合、副CPU41aは、装飾部材を装着することを促す画像EG2を表示するように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、電力供給が遮断されるまでの間、演出表示装置25に画像EG2が表示されるように制御する。また、副CPU41aは、画像EG2を表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御する。
一方、確認処理において、変換後の制御情報を入力したと判定した場合、副CPU41aは、パチンコ遊技機10に装着されている装飾部材50の種類と、パチンコ遊技機10に装着されている副基板41の種類と、の組み合わせを判定する(以下、装飾組み合わせ判定と示す)。本実施形態の装飾組み合わせ判定において副CPU41aは、入力した変換後の制御情報と、副ROM41bに記憶されている入力情報から特定可能な制御情報と、が一致するか判定する。装飾組み合わせ判定を行うことによって、副CPU41aは、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であるかを判定する。
具体的に、副CPU41aは、入力した変換後の制御情報と、副ROM41bに記憶されている入力情報から特定可能な制御情報と、が一致する場合、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定する。このように、本実施形態において組み合わせ判定手段は、変換後の制御情報が、正常な種類の所定部材が装着されているときに入力される制御情報である場合、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定する。一方、副CPU41aは、入力した変換後の制御情報と、副ROM41bに記憶されている入力情報から特定可能な制御情報と、が一致しない場合、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定する。このように、本実施形態において組み合わせ判定手段は、変換後の制御情報が、正常な種類の所定部材が装着されているときに入力される制御情報でない場合、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定する。
また、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定した場合、画像EG3,EG4を表示するように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、電力供給が遮断されるまでの間、演出表示装置25に画像EG3,EG4が表示されるように制御する。また、副CPU41aは、画像EG3及び画像EG4を表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御する。
但し、本実施形態において、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG3,EG4の表示を制限する。具体的に、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定した場合であっても、画像EG3,EG4を演出表示装置25に表示させない。なお、このとき、遊技盤20に設けられた盤ランプ37a〜37dは、全てが消灯する。
一方、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定した場合、画像EG5を表示するように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、所定の表示時間(例えば、10秒)が経過するまでの間、演出表示装置25に画像EG5が表示されるように制御する。また、副CPU41aは、画像EG5を表示するように演出表示装置25を制御する場合、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように制御しない。
但し、本実施形態において、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG5の表示を制限する。具体的に、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定した場合であっても、画像EG5を演出表示装置25に表示させない。この結果、パチンコ遊技機10では、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合であって、且つ、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定された場合、演出表示装置25では、画像EG5が表示されない。なお、このとき、遊技盤20に設けられた盤ランプ37a〜37dは、全てが消灯する。
以上のように、本実施形態では、制御部組み合わせ判定の判定結果に関係なく、変換後の制御情報を入力したかの判定及び装飾組み合わせ判定が行われる。同様に、本実施形態では、変換後の制御情報を入力したかの判定及び装飾組み合わせ判定の判定結果に関係なく、制御部組み合わせ判定が行われる。例えば、制御部組み合わせ判定において「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合には、変換後の制御情報を入力したかの判定及び装飾組み合わせ判定を行わないように構成してもよい。また、例えば、変換後の制御情報を入力したかの判定において変換後の制御情報を入力していないと判定された場合(「装飾部材50が装着されていない」と判定された場合)には、制御部組み合わせ判定を行わないように構成してもよい。また、例えば、装飾組み合わせ判定において「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定された場合には、制御部組み合わせ判定を行わないように構成してもよい。
本実施形態によれば、第1実施形態における効果(1−1)〜(1−5)及び(1−7)〜(1−12)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(2−1)所定部材としての装飾部材50に内蔵されている集積回路55に対して副CPU41a(組み合わせ判定手段)は、装着されるべき装飾部材50の種類に応じた制御情報(所定の制御情報)を出力する。その後、集積回路55において変換された後の制御情報を基に、装着されている副基板41(副制御部)と装飾部材50の組み合わせが正常であるか、又は、装着されている副基板41と装飾部材50の組み合わせが正常でないかについて判定される。このように、副基板41と、装飾部材50に内蔵された集積回路55と、の相互に制御情報をやり取りすることによって、装飾部材50から一方的に制御情報が出力される場合に比して、装飾組み合わせ判定(組み合わせ判定処理)の精度を高めることができる。また、装飾部材50に内蔵された集積回路55を装飾部材50の種類に応じた集積回路55とするだけでよい。したがって、例えば、装飾部材50の構造や意匠を工夫することによって物理的に正常でない種類の装飾部材50が装着することができないように構成する場合に比して、装飾部材50の構造や意匠の設計が制限されず、装飾部材50の構造や意匠の設計の自由度が増し、興趣の向上を図り易くなる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、装飾組み合わせ判定を行うことにより、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であるかを判定したが、装着されている主制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であるかを判定するように構成してもよい。例えば、第1実施形態において、特定の制御情報を入力したと判定した場合、装飾組み合わせ判定において、副CPU41aは、パチンコ遊技機10に装着された装飾部材50の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な装飾部材50の種類と、が一致するかを判定するようにしてもよい。同様に、第2実施形態において、変換後の制御情報を入力したと判定した場合、装飾組み合わせ判定において、副CPU41aは、パチンコ遊技機10に装着された装飾部材50の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な装飾部材50の種類と、が一致するかを判定するようにしてもよい。例えば、1号機に対応する組み合わせコマンドを入力した場合、副CPU41aは、組み合わせコマンドから特定可能な装飾部材50の種類は装飾部材501であることを特定することができる。そして、第1実施形態において、副CPU41aは、入力した特定の制御情報が装飾部材501に内蔵された集積回路551から出力される特定の制御情報である場合、「パチンコ遊技機10に装着された装飾部材50の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な装飾部材50の種類と、が一致する」と判定するようにしてもよい。一方、第1実施形態において、副CPU41aは、入力した特定の制御情報が装飾部材501に内蔵された集積回路551から出力される特定の制御情報でない場合、「パチンコ遊技機10に装着された装飾部材50の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な装飾部材50の種類と、が一致しない」と判定するようにしてもよい。同様に、第2実施形態において、副CPU41aは、入力した変換後の制御情報が装飾部材501に内蔵された集積回路551にて変換された後の制御情報である場合、「パチンコ遊技機10に装着された装飾部材50の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な装飾部材50の種類と、が一致する」と判定するようにしてもよい。一方、第2実施形態において、副CPU41aは、入力した変換後の制御情報が装飾部材501に内蔵された集積回路551にて変換された後の制御情報でない場合、「パチンコ遊技機10に装着された装飾部材50の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な装飾部材50の種類と、が一致しない」と判定するようにしてもよい。上記実施形態に限らず、以下の変更例においても、「装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常である(又は、正常でない)」という状況は、「装着されている主制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常である(又は、正常でない)」という状況として解釈してもよい。
・所定の鍵を用いて、装飾部材50を取り外すことを許容する操作を行うことが可能に構成したが、所定の鍵を用いず、装飾部材50を取り外すことが可能に構成してもよい。例えば、施錠部SSによって装飾部材50の取り外しを規制せず、常に、装飾部材50を取り外すことが許容されているように構成することもできる。
・枠キーとは異なる鍵を用いて、装飾部材50を取り外すことを許容する操作を行うことが可能に構成してもよい。この場合、枠キーを所有していたとしても装飾部材50を取り外すことができないし、枠キーとは異なる鍵を所有していたとしても扉部材を開放させることができない。この結果、装飾部材50の取り外しに係るセキュリティ及び扉部材の開放に係るセキュリティを向上させることができる。以上のように、所定の鍵を用いて行うことが可能な操作は、扉部材の開放を許容する操作と、所定部材を取り外すことを許容する操作と、のうち何れか一方であってもよい。
・各種の判別処理のうち一部又は全部の判別処理は、例えば、所定の制御周期毎に行われるように構成してもよいし、所定時間(例えば、1時間)が経過する毎に行われるように構成してもよい。例えば、制御部組み合わせ判定は電力供給の開始に伴って1回行われる一方、確認処理は電力供給の開始に伴って行われるとともに所定の制御周期毎に行われるように構成してもよい。以上のように、第1実施形態において、「特定の制御情報を入力したかの判定」及び「装飾組み合わせ判定」が行われるタイミングは、遊技機への電力供給が開始されたタイミングに限らない。同様に、第2実施形態において、「変換後の制御情報を入力したかの判定」及び「装飾組み合わせ判定」が行われるタイミングは、遊技機への電力供給が開始されたタイミングに限らない。
・「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合において、画像EG2の表示、画像EG3,EG4の表示、及び、画像EG5の表示を制限するにあたっては、各種の画像EG2〜EG5を表示させない方法に限らない。例えば、各種の画像EG2〜EG5の大きさを小さくする方法、各種の画像EG2〜EG5の表示位置を変更する方法及びその他の方法のうち何れかの方法を採用し、画像EG2の表示、画像EG3,EG4の表示、及び、画像EG5の表示を制限するように構成してもよい。
・「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG2の表示を制限せず、画像EG2の表示を許容するように構成してもよい。例えば、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合において、副CPU41aは、「装飾部材50が装着されていない」と判定した場合、画像EG2を表示するように演出表示装置25を制御してもよい。この場合、演出表示装置25では、画像EG1に加えて、画像EG2が表示される。このとき、演出表示装置25において、画像EG1に重ねて画像EG2を表示してもよいし、画像EG1と重ならないように画像EG2を表示してもよい。画像EG1と重ならないように画像EG5を表示するにあたっては、画像EG2の大きさを小さくしてもよいし、画像EG2の表示位置を変更してもよく、これらの方法及び他の方法のうち1又は複数を選択してもよい。
・「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG3,EG4の表示を制限せず、画像EG3,EG4の表示を許容するように構成してもよい。例えば、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合において、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定した場合、画像EG3,EG4を表示するように演出表示装置25を制御してもよい。この場合、演出表示装置25では、画像EG1に加えて、画像EG3,EG4が表示される。このとき、演出表示装置25において、画像EG1に重ねて画像EG3,EG4を表示してもよいし、画像EG1と重ならないように画像EG3,EG4を表示してもよい。画像EG1と重ならないように画像EG3,EG4を表示するにあたっては、画像EG3,EG4の大きさを小さくしてもよいし、画像EG3,EG4の表示位置を変更してもよいし、画像EG3,EG4のうち何れか一方のみを表示するようにしてもよく、これらの方法及び他の方法のうち1又は複数を選択してもよい。
・「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合、副CPU41aは、画像EG5の表示を制限せず、画像EG5の表示を許容するように構成してもよい。例えば、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定した場合において、副CPU41aは、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定した場合、画像EG5を表示するように演出表示装置25を制御してもよい。この場合、演出表示装置25では、画像EG1に加えて、画像EG5が表示される。このとき、演出表示装置25において、画像EG1に重ねて画像EG5を表示してもよいし、画像EG1と重ならないように画像EG5を表示してもよい。画像EG1と重ならないように画像EG5を表示するにあたっては、画像EG5の大きさを小さくしてもよいし、画像EG5の表示位置を変更してもよく、これらの方法及び他の方法のうち1又は複数を選択してもよい。
・画像TGの表示を制限するにあたっては、画像TGを表示させない方法に限らない。例えば、画像TGの大きさを小さくする方法、画像TGの表示位置を変更する方法及びその他の方法のうち何れかの方法を採用し、画像TGの表示を制限するように構成してもよい。また、演出表示装置25とは異なる演出装置(例えば、スピーカ18)において、扉部材の開放が検知されていることを報知することで、扉部材の開放が検知されていることに基づく報知が制限されるように構成してもよい。
・画像EG1を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限せず、画像TGの表示を許容し、例えば、画像EG1とともに画像TGが演出表示装置25に表示されるように構成してもよい。このように、「装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でない」と判定された場合、扉部材の開放が検知されたとき、演出表示装置25では、画像EG1及び画像TGが表示されるようにしてもよい。
・画像EG2を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限せず、画像TGの表示を許容し、例えば、画像EG2とともに画像TGが演出表示装置25に表示されるように構成してもよい。このように、「装飾部材50が装着されていない」と判定された場合、扉部材の開放が検知されたとき、演出表示装置25では、画像EG2及び画像TGが表示されるようにしてもよい。
・画像EG3,EG4を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限せず、画像TGの表示を許容し、例えば、画像EG3,EG4とともに画像TGが演出表示装置25に表示されるように構成してもよい。このように、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定された場合、扉部材の開放が検知されたとき、演出表示装置25では、画像EG3,EG4及び画像TGが表示されるようにしてもよい。
・画像EG5を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、画像TGの表示を制限してもよい。例えば、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定した場合において画像EG5を演出表示装置25に表示させる場合、副CPU41aは、扉開放コマンドを入力した場合であっても、画像TGを演出表示装置25に表示させず、画像EG5を演出表示装置25に表示させるようにしてもよい。このように、「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常である」と判定された場合、扉部材の開放が検知されていたとしても、演出表示装置25では、画像EG5の表示が、画像TGの表示よりも優先されるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、各種の報知が行われる場合において、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯するように構成したが、盤ランプ37a〜37dのうち一部が消灯するように構成してもよいし、盤ランプ37a〜37dの全てが消灯しないように構成してもよい。例えば、画像EG1が表示される場合において、盤ランプ37a〜37dのうち一部又は全部が消灯しないように構成してもよい。例えば、画像EG2が表示される場合において、盤ランプ37a〜37dのうち一部又は全部が消灯しないように構成してもよい。例えば、画像EG3,EG4が表示される場合において、盤ランプ37a〜37dのうち一部又は全部が消灯しないように構成してもよい。
・上記実施形態において、例えば、画像TGが表示される場合において、盤ランプ37a〜37dのうち一部又は全部が消灯するように構成してもよい。また、例えば、画像EG5が表示される場合において、盤ランプ37a〜37dのうち一部又は全部が消灯するように構成してもよい。
・各種の画像EG1〜EG5,TGは、上記実施形態に示した画像に限られず、各種の画像EG1〜EG5,TGを変更してもよい。
・「装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でない」と判定された場合、画像EG3及び画像EG4のうち何れか一方を表示し、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知を行うように構成してもよい。
・演出表示装置25における報知として、装飾部材50が装着されていないことに基づく報知と、装飾部材50が装着されていることに基づく報知と、のうち何れか一方のみを実行可能に構成してもよい。即ち、報知手段における報知として、所定部材が装着されていないことに基づく報知と、所定部材が装着されていることに基づく報知と、のうち一方があるように構成してもよい。また、演出表示装置25における報知として、装飾部材50が装着されていないことに基づく報知と、装飾部材50が装着されていることに基づく報知と、の何れも実行不能に構成してもよい。
・演出表示装置25における報知として、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、のうち何れか一方のみを実行可能に構成してもよい。即ち、報知手段における報知として、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、のうち一方があるように構成してもよい。また、演出表示装置25における報知として、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、の何れも実行不能に構成してもよい。
・演出表示装置25における報知として、装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、のうち何れか一方のみを実行可能に構成してもよい。即ち、報知手段における報知として、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、のうち一方があるように構成してもよい。また、演出表示装置25における報知として、装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知と、の何れも実行不能に構成してもよい。
・演出表示装置25における報知として、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、のうち何れか一方のみを実行可能に構成してもよい。即ち、報知手段における報知として、装着されている副制御部及び装着されている所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている主制御部及び装着されている副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、のうち一方があるように構成してもよい。また、演出表示装置25における報知として、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている主基板40及び装着されている副基板41の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、の何れも実行不能に構成してもよい。
・各種の画像EG1〜EG5,TGの表示領域を変更してもよい。つまり、各種の報知の報知領域を変更してもよい。例えば、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域と同じであってもよいし、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域よいも大きくてもよい。例えば、演出表示装置25において画像EG3,EG4が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域と同じであってもよいし、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域よりも大きくてもよい。例えば、演出表示装置25において画像EG3,EG4が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域と同じであってもよいし、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域よりも小さくてもよい。例えば、演出表示装置25において画像EG5が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域と同じであってもよいし、演出表示装置25において画像EG1が表示される表示領域よりも大きくてもよい。例えば、演出表示装置25において画像EG5が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域と同じであってもよいし、演出表示装置25において画像EG2が表示される表示領域よりも大きくてもよい。例えば、演出表示装置25において画像EG5が表示される表示領域は、演出表示装置25において画像EG3,EG4が表示される表示領域と同じであってもよいし、演出表示装置25において画像EG3,EG4が表示される表示領域よりも大きくてもよい。
・装飾部材50が装着されていること、又は、装飾部材50が装着されていないことを検知可能な検知手段(例えば、センサ)を設けてもよい。この検知手段は、装飾部材50に設けられていてもよいし、前枠14に設けられていてもよい。この検知手段による検知結果に基づき、装飾部材50が装着されているかについて判定するように構成してもよい。なお、この検知手段は、主基板40と接続されていてもよいし、副基板41と接続されていてもよい。即ち、主基板40の主CPU40aによって装飾部材50が装着されているかの判定が行われるように構成してもよいし、副基板41の副CPU41aによって装飾部材50が装着されているかの判定が行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、演出表示装置25における報知の一部又は全部は、演出表示装置25以外の演出装置(例えば、枠ランプ17やスピーカ18)において報知されるように構成してもよい。この場合、演出表示装置25以外の演出装置が、報知手段としての機能を実現することになる。以上のように、報知手段は、演出表示装置25に限らない。例えば、装飾部材50が装着されていることに基づく報知は、演出表示装置25及び装飾部材50に設けられている演出装置において行われるように構成してもよい。一方、例えば、装飾部材50が装着されていないことに基づく報知は、演出表示装置25及び装飾部材50に設けられた演出装置のうち演出表示装置25でのみ行われるように構成してもよい。その他、例えば、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知は、演出表示装置25及び装飾部材50に設けられている演出装置において行われるように構成してもよい。一方、例えば、装着されている副基板41及び装着されている装飾部材50の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知は、演出表示装置25及び装飾部材50に設けられた演出装置のうち演出表示装置25でのみ行われるように構成してもよい。以上のように、装飾部材50に設けられた演出装置において、各種の報知が行われる場合があってもよい。
・装飾部材50の構造や意匠を工夫することによって物理的に正常でない種類の装飾部材50が装着することができないように構成してもよい。例えば、副基板41の一部、又は、副基板41を収納する基板ケースの一部が前枠14の接続部を形成するように構成し、副基板41の種類に対して装着されるべき装飾部材50の種類に対応して、前枠14の接続部の形状が異なるように構成してもよい。また、装着されるべき装飾部材50の接続部の形状は、前枠14の接続部の形状に合わせて異なるように構成してもよい。以上のように構成すれば、物理的に、装着されるべき種類とは異なる種類の装飾部材50が装着することができないように構成することができる。
・上記実施形態では、第1特別ゲームよりも第2特別ゲームが優先して実行されるように構成したが、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームの特別ゲームの種類に関係なく実行が保留された順序で実行されるように構成してもよい。また、第2特別ゲームよりも第1特別ゲームが優先して実行されるように構成してもよい。その他、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを同時に実行可能に構成してもよく、例えば、低ベース状態においては第1特別ゲームに対応する演出ゲームが実行される一方、高ベース状態においては第2特別ゲームに対応する演出ゲームが実行されるように構成してもよい。
・上記実施形態は、大当り抽選(当り抽選)の他、小当り抽選(当り抽選)を行うパチンコ遊技機に適用してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当り(当り)に当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技(当り遊技)が付与される。実施形態の遊技機は、例えば、通常の遊技状態(例えば、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態)に比して、単位時間あたりに小当りに当選する回数(頻度)、又は、単位時間あたりに小当り遊技が付与される回数(頻度)が向上する状態(所謂、小当りRUSH)に制御可能なパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、小当り遊技を付与可能に構成する場合、例えば、特別ゲームの実行中でないときであって、大当り遊技の付与中でなく、且つ、小当り遊技の付与中でないときに待機状態に制御するように構成してもよい。
・確変状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで確変状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで確変状態に制御する仕様(転落機)、或いは、予め定めた回数分の特別ゲームが終了するまで確変状態に制御する仕様(ST機)がある。また、確変状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に確変状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの仕様のうち何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。
・上記実施形態をスロットマシン(所謂、回胴式遊技機)に適用してもよい。スロットマシンでは、MAXBETの操作や、メダルの投入によって、賭数を設定することができる。スロットマシンでは、賭数を設定した後、スタートレバーが操作されると、複数のリールが回転する。スロットマシンでは、複数のリールが回転した後、ストップボタンが操作されると、対応するリールの回転が停止する。そして、スロットマシンでは、全てのリールの回転が停止すると、停止した図柄組み合わせに応じて賞が付与される場合がある。スロットマシンでは、扉部材に相当する前扉を開放させることができるように構成されている。また、スロットマシンでは、前扉に、装飾部材50を着脱可能に構成してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、枠ランプ17などの発光装置を専門に制御する発光制御基板、スピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。また、装飾部材50に設けられた演出装置を専門に制御する装飾部材制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて、副基板(副制御部)としてもよい。例えば、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板を設ける場合、副基板41と、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板と、の組み合わせが正常であるかを判定するように構成してもよい。そして、副基板41と、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板と、の組み合わせが正常である場合、演出表示装置25において、副基板41と、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板と、の組み合わせが正常であると判定されたことに基づく報知が行われるように構成してもよい。また、副基板41と、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板と、の組み合わせが正常でない場合、演出表示装置25において、副基板41と、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板と、の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主CPU40aと副基板41の副CPU41aを搭載してもよい。また、上記の変更例において、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、又は、複数の基板としてもよい。
・情報表示パネル22は、遊技球の発射強度に関する報知を行う右打ち表示部を備えていてもよい。情報表示パネル22は、遊技者に払い出す賞球の残り個数を表示する残数表示部を備えていてもよい。情報表示パネル22は、大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22が有する各種の表示部は、同一部材(上記実施形態でいえば、情報表示パネル22)に設ける必要はなく、例えば、一部又は全部の表示部が他の表示部とは別の部材に設けられていてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記副制御部は、装着されている前記主制御部及び装着されている前記副制御部の組み合わせを判定する制御部判定処理を実行可能な制御部判定手段としての機能を有し、前記報知手段における報知には、少なくとも、装着されている前記副制御部及び装着されている前記所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、装着されている前記主制御部及び装着されている前記副制御部の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知と、があり、装着されている前記主制御部及び装着されている前記副制御部の組み合わせが正常でないと判定された場合であって、且つ、装着されている前記副制御部及び装着されている前記所定部材の組み合わせが正常でないと判定された場合、前記報知手段では、装着されている前記副制御部及び装着されている前記所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたことに基づく報知が制限される。
(ロ)支持部材と、前記支持部材に開閉可能に支持される扉部材と、所定の鍵を用いて操作可能な施錠部と、を備え、前記所定部材は、前記扉部材の前面側に着脱可能に設けられており、前記扉部材の開放を許容する操作と、前記所定部材を取り外すことを許容する操作と、を前記所定の鍵を用いて行うことが可能に構成されている。
(ハ)当り抽選を行う当り抽選手段としての機能を有する主制御部と、前記主制御部からの制御情報に基づく処理を実行可能な副制御部と、を備えた遊技機において、報知手段と、着脱可能に設けられる所定部材と、を備え、前記副制御部は、前記報知手段を制御する報知制御手段としての機能と、前記所定部材が装着されているかを判定する装着確認判定処理を実行可能な装着確認判定手段としての機能と、装着されている前記副制御部及び装着されている前記所定部材の組み合わせを判定する組み合わせ判定処理を実行可能な組み合わせ判定手段としての機能と、を有し、前記報知手段では、前記所定部材が装着されていないとき、前記所定部材が装着されていないことが報知される場合があり、装着されている前記副制御部及び装着されている前記所定部材の組み合わせが正常でないと判定されたとき、装着されている前記副制御部に対して装着されている前記所定部材の種類が正常でないことが報知される場合があることを特徴とする遊技機。