JP2020183956A - モニタリング装置および健全度モニタリングシステム - Google Patents

モニタリング装置および健全度モニタリングシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2020183956A
JP2020183956A JP2020077636A JP2020077636A JP2020183956A JP 2020183956 A JP2020183956 A JP 2020183956A JP 2020077636 A JP2020077636 A JP 2020077636A JP 2020077636 A JP2020077636 A JP 2020077636A JP 2020183956 A JP2020183956 A JP 2020183956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
pier
inclination angle
measurement
monitoring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020077636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7355703B2 (ja
Inventor
宗典 土屋
Munenori Tsuchiya
宗典 土屋
尚志 川上
Hisashi Kawakami
尚志 川上
優馬 畑田
Yuma Hatada
優馬 畑田
市川 正人
Masato Ichikawa
正人 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Keiki Co Ltd
Original Assignee
Nagano Keiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Keiki Co Ltd filed Critical Nagano Keiki Co Ltd
Publication of JP2020183956A publication Critical patent/JP2020183956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7355703B2 publication Critical patent/JP7355703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

【課題】卓越振動数を精度良く算出できない場合でも、橋脚、橋脚の基礎および基礎の地盤の少なくとも1つの健全度を適正に評価できるモニタリング装置および健全度モニタリングシステムを提供すること。【解決手段】モニタリング装置100は、橋脚の常時微動および傾斜角を測定可能に構成された加速度センサ111と、加速度センサ111よる常時微動の測定データに基づいて、橋脚の卓越振動数を算出する解析部1121と、切替信号を入力可能に構成された通信部114と、通信部114に入力された切替信号に基づいて、加速度センサ111による常時微動の測定頻度および傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部1122と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、モニタリング装置および健全度モニタリングシステムに関する。
一般に、河川等にかけられる橋梁では、局所洗掘や川底低下等によって橋脚の安定性に関する健全度が低下することがある。そのため、近年では、風や水流による橋脚の常時微動を測定することによって、橋脚の健全度を評価する新たな方法が検討されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、橋脚の常時微動を加速度センサで測定し、当該常時微動の測定値から、橋脚の固有振動数と相関するパワースペクトル面積比を算出する。そして、当該パワースペクトル面積比に基づいて土被り量を推定して、橋脚の健全度を評価している。
特開2017−3417号公報
しかしながら、特許文献1では、加速度センサの測定データに、橋脚が設けられた河川の水位等の環境ノイズの影響が含まれてしまう。特に、増水等によって河川の水位が上昇した場合、環境ノイズの影響が大きくなることから、橋脚の固有振動数と相関するパワースペクトル面積比を精度良く算出できなくなるおそれがある。そのため、橋脚の健全度が適正に評価できないおそれがあるといった問題があった。
本発明は、河川増水時等の非定常時において、卓越振動数を精度良く算出できない場合でも、橋脚、橋脚の基礎および基礎の地盤の少なくとも1つの健全度を適正に評価できるモニタリング装置および健全度モニタリングシステムを提供することにある。
本発明のモニタリング装置は、橋脚に設置され、前記橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度を測定するモニタリング装置であって、前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、切替信号を入力可能に構成された入力部と、前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、測定頻度変更部は、入力部に入力された切替信号に基づいて、常時微動測定部による常時微動の測定頻度および傾斜角測定部による傾斜角の測定頻度を変更する。そのため、定常時には、切替信号の入力に基づいて、測定頻度変更部は常時微動測定部による測定頻度を高くする。これにより、卓越振動数による橋脚の健全度評価の精度を高くできる。
一方、集中豪雨等によって河川が増水した場合、洗堀が急激に進行し、橋梁が沈下したり、傾いてしまったりするリスクが高まる。この場合、橋脚の傾斜角によって橋脚の健全度を評価するほうが、より効果的である。そのため、河川増水時等の非定常時には、切替信号の入力に基づいて、測定頻度変更部は傾斜角測定部による傾斜角の測定頻度を高くする。これにより、傾斜角による橋脚の健全度評価の精度を高くできる。したがって、河川増水時等の非定常時において、卓越振動数を精度良く算出できない場合でも、傾斜角に基づいて橋脚の健全度を適正に評価できる。
本発明のモニタリング装置において、前記常時微動測定部および前記傾斜角測定部は、加速度センサから構成されることが好ましい。
この構成では、常時微動測定部および傾斜角測定部は、加速度センサから構成されるので、モニタリング装置の構成を簡素化できる。
本発明のモニタリング装置において、前記入力部には、前記橋脚が設けられる河川の水位が所定の閾値を超えた場合に、前記切替信号が入力されることが好ましい。
この構成では、橋脚が設けられる河川の水位が所定の閾値を超えた場合に、入力部に切替信号が入力されるので、測定頻度変更部は、河川の増水等に応じて常時微動測定部および傾斜角測定部の測定頻度を変更できる。
本発明のモニタリング装置において、前記切替信号は外部から入力されることが好ましい。
この構成では、切替信号はモニタリング装置100の外部から入力されるので、モニタリング装置の内部において河川の増水等を判断して切替信号を出力するような構成に比べて、モニタリング装置の構成を簡素化できる。
本発明のモニタリング装置において、前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備えることが好ましい。
この構成では、出力部は、記憶部に記憶された卓越振動数を、外部に適宜出力する。すなわち、モニタリング装置からは、常時微動を測定した生データではなく、算出結果である卓越振動数が出力されるため、データの送信量が小さくなる。そのため、データ送信にかかる時間を短縮できる。
本発明のモニタリング装置において、前記出力部は、前記入力部に前記切替信号が入力されない場合は前記卓越振動数を出力し、前記入力部に前記切替信号が入力された場合は前記傾斜角の測定データを出力することが好ましい。
この構成では、出力部は、卓越振動数および傾斜角のいずれか一方を出力するので、データの送信量が小さくなる。そのため、データ送信にかかる時間を短縮できる。
本発明の健全度モニタリングシステムは、橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度をモニタリングする健全度モニタリングシステムであって、
前記橋脚に設置されるモニタリング装置と、前記モニタリング装置と通信可能に構成された健全度評価装置と、切替信号を前記モニタリング装置に出力可能に構成された切替信号出力装置と、を備え、前記モニタリング装置は、前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、前記切替信号出力装置から出力された前記切替信号を入力可能に構成された入力部と、前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備え、前記健全度評価装置は、前記モニタリング装置から出力された前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データを取得する取得部と、前記取得部により取得した前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データに基づいて、前記橋脚の健全度を評価する評価部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前述と同様の効果を得ることができる。
本発明の健全度モニタリングシステムは、橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度をモニタリングする健全度モニタリングシステムであって、前記橋脚に設置されるモニタリング装置と、前記モニタリング装置と通信可能に構成された健全度評価装置と、切替信号を前記モニタリング装置に出力可能に構成された切替信号出力装置と、を備え、前記モニタリング装置は、前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、前記切替信号出力装置から出力された前記切替信号を入力可能に構成された入力部と、前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備え、前記健全度評価装置は、前記モニタリング装置から出力された前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データを取得する取得部と、前記卓越振動数と前記橋脚の健全度とを教師データとして学習する学習部と、前記取得部により取得した前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データと、前記学習部による学習結果とに基づいて、前記橋脚の健全度を評価する評価部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前述と同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明では、健全度評価装置は、橋脚の卓越振動数と、橋脚の健全度とを教師データとして学習する学習部と、卓越振動数および傾斜角の測定データと、学習部による学習結果とに基づいて、橋脚の健全度を評価する評価部と、を備える。これにより、卓越振動数に基づいた健全度の推定精度を高めることができるので、橋脚の健全度をより正確に評価することができる。
本発明の健全度モニタリングシステムは、橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度をモニタリングする健全度モニタリングシステムであって、前記橋脚に設置されるモニタリング装置と、前記モニタリング装置と通信可能に構成された健全度評価装置と、切替信号を前記モニタリング装置に出力可能に構成された切替信号出力装置と、を備え、前記モニタリング装置は、前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、前記切替信号出力装置から出力された前記切替信号を入力可能に構成された入力部と、前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備え、前記健全度評価装置は、前記モニタリング装置から出力された前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データを取得する取得部と、前記傾斜角と前記橋脚の健全度とを教師データとして学習する学習部と、前記取得部により取得した前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データと、前記学習部による学習結果とに基づいて、前記橋脚の健全度を評価する評価部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前述と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る健全度モニタリングシステムの概略を示す模式図。 第1実施形態のモニタリング装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態の健全度評価装置の概略構成を示すブロック図。 健全度モニタリング方法を説明するフローチャート。 スペクトル解析結果の一例を示す図。 卓越振動数のモニタリング結果の一例を示す図。 傾斜角のモニタリング結果の一例を示す図。 第2実施形態の健全度モニタリングシステムの概略を示す模式図。 第2実施形態のモニタリング装置の概略構成を示すブロック図。 第3実施形態の健全度評価装置の概略構成を示すブロック図。 変形例の傾斜角のモニタリング結果の一例を示す図。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態の健全度モニタリングシステム1の概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る健全度モニタリングシステム1は、河川Rに掛けられた橋梁Bについて、その橋脚BPの健全度をモニタリングするものである。
橋脚BPは、橋桁BGを支持し、橋桁BGには、人や車両が通行するための道路や線路が設けられる。
健全度モニタリングシステム1は、橋脚BPに設置されるモニタリング装置100と、健全度評価装置200とを備えている。
モニタリング装置100は、計測ユニット110および太陽光パネル120を備えている。計測ユニット110は、橋脚BPの常時微動を測定するために、橋脚BPの上側部分の任意位置に設置される。太陽光パネル120は、太陽光を受光できる位置に設置されていればよく、例えば、橋桁BG上の街灯用ポールLP等に設置される。
健全度評価装置200は、データ処理装置210と、入力装置220と、出力装置230とを備えている。
[モニタリング装置100]
図2は、モニタリング装置100の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、計測ユニット110は、加速度センサ111、制御部112、記憶部113、通信部114、蓄電池115、バックアップ電池116および切換部117を備えている。本実施形態では、これらは1つのケースに収納されることでユニット化されている。すなわち、計測ユニット110は、各機能が一体化されたスマートセンサである。
太陽光パネル120は、太陽光を受光し、この受光した太陽光のエネルギーを電力に変換する。
蓄電池115は、太陽光パネル120で発電された電力のうち余剰の電力を蓄電可能な二次電池である。
バックアップ電池116は、例えば、ボタン電池や乾電池等の一次電池である。
切換部117は、太陽光パネル120、蓄電池115およびバックアップ電池116のいずれか1つの電源に選択的に接続されると共に、加速度センサ111、制御部112、記憶部113および通信部114に接続されている。
なお、図2では、各ブロックを繋ぐ電力線を模式的に示している。また、太陽光パネル120、蓄電池115およびバックアップ電池116の各電源と切換部117との間には、直流電圧を安定化させるためのDC−DCコンバータ(図示略)等が接続されている。
本実施形態では、太陽光パネル120、蓄電池115、バックアップ電池116および切換部117が、加速度センサ111や制御部112等に電力を供給するための電力供給部130を構成している。
例えば、切換部117は、太陽光パネル120が十分に発電している場合には、接続先として太陽光パネル120を選択する。また、夜間など太陽光パネル120によって発電できない場合、切換部117は、接続先を蓄電池115に切り換える。また、加速度センサ111および制御部112等の消費電力に対して、太陽光パネル120および蓄電池115からの電力供給が不足する場合、切換部117は、接続先をバックアップ電池116に切り換える。
このような切換部117としては、供給能力のある方に優先的に切り換える電子スイッチ(ダイオードスイッチ)を用いることができる。
加速度センサ111は、橋桁BGの軸方向に直交する方向(橋軸直交方向)の常時微動の加速度(振動情報)を所定頻度で測定する。常時微動は、例えば風や水流の影響で橋脚BPに常時生じる微小振動である。橋軸直交方向の常時微動を測定する理由としては、洗掘によって影響を受ける度合いがより大きいためである。
また、加速度センサ111は、橋軸直交方向に対する橋脚BPの傾斜角Cを所定頻度で測定する。すなわち、加速度センサ111は、本発明の常時微動測定部および傾斜角測定部の一例である。本実施形態では、常時微動測定部および傾斜角測定部が1つの加速度センサ111により構成されている。
加速度センサ111としては、例えばMEMS加速度計など、微小振動を検出可能な精度の高い3軸加速度計が用いられる。MEMS加速度計を用いることで、安価かつ省電力で駆動することができる。
なお、加速度センサ111として、3軸加速度計が用いられることに限られるものではなく、例えば、1軸加速度計が用いられてもよい。
制御部112は、CPU(Central processing unit)やメモリ等によって構成され、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで処理を実行する。
制御部112は、解析部1121と、測定頻度変更部1122とを有する。
解析部1121は、加速度センサ111の測定データに基づいて、橋脚BPの卓越振動数Nを算出する。
測定頻度変更部1122は、通信部114を介して後述する切替信号を入力し、当該切替信号に基づいて、定常時モードと非定常時モードとを設定する。そして、測定頻度変更部1122は、設定したモードに応じて、加速度センサ111による常時微動および傾斜角Cの測定頻度をそれぞれ変更する。
なお、解析部1121および測定頻度変更部1122の詳細については後述する。
記憶部113は、RAM(Random Access Memory)やSDカード等の不揮発性メモリ等から構成され、卓越振動数Nおよび傾斜角Cを測定日時に関連付けて累積的に記憶する。また、記憶部113には、後述する常時微動測定間隔t1、第1傾斜角測定間隔t21、第2傾斜角測定間隔t22が記憶されている。
通信部114は、インターネット回線等を介して、後述する健全度評価装置200の通信部211と通信可能に構成された通信インタフェースである。通信部114は、記憶部113に記憶された卓越振動数Nや傾斜角Cを含むデータを出力する。すなわち、通信部114は、本発明の出力部の一例である。
また、通信部114は、健全度評価装置200から出力された切替信号を入力する。すなわち、通信部114は、本発明の入力部の一例である。
なお、通信部114は、無線通信のインタフェースであってもよく、また、有線通信のインタフェースであってもよく、あるいは、無線通信と有線通信とを兼ねたインタフェースであってもよい。
[健全度評価装置200]
図3は、健全度評価装置200の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、健全度評価装置200は、前述したように、データ処理装置210と、入力装置220と、出力装置230とを備える。
データ処理装置210は、例えば、管理事務所等に設置されるサーバ装置等で構成され、通信部211と、制御部212と、データベース213とを備える。
通信部211は、データ処理装置210と外部機器との間のデータや信号の入出力を行う通信インタフェースである。通信部211は、モニタリング装置100から卓越振動数Nおよび傾斜角Cを含むデータを取得する。すなわち、通信部211は、本発明の取得部の一例である。
また、通信部211は、後述する切替信号出力部2122から出力された切替信号をモニタリング装置100に出力する。すなわち、本実施形態では、健全度評価装置200は、本発明の健全度評価装置と切替信号出力装置とを兼ねている。
なお、通信部211は、無線通信のインタフェースであってもよく、また、有線通信のインタフェースであってもよく、あるいは、無線通信と有線通信とを兼ねたインタフェースであってもよい。
制御部212は、CPUやメモリ等から構成され、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで各処理を実行する。制御部212は、評価部2121と、切替信号出力部2122とを有する。
評価部2121は、卓越振動数Nおよび傾斜角Cを健全度の指標として、橋脚BPの健全度を評価する。
切替信号出力部2122は、管理者等による入力装置220の操作に応じて、切替信号を出力する。前述したように、切替信号出力部2122により出力された切替信号は、通信部211を介して、モニタリング装置100に出力される。なお、モニタリング装置100に出力された切替信号は、前述したように、通信部114を介して測定頻度変更部1122に入力される。
データベース213は、橋梁Bの橋脚BPについて、過去に算出・測定された卓越振動数Nや傾斜角Cなどを記憶している。
入力装置220は、キーボードやマウス等により構成され、管理者等の操作に応じた信号をデータ処理装置210に出力する。
出力装置230は、所謂ディスプレイであり、データ処理装置210から出力された信号に応じて、視覚的な情報を出力する。
[健全度モニタリング方法]
次に、本実施形態の健全度モニタリング方法について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
図4に示すように、先ず、測定頻度変更部1122は、通信部114を介して、切替信号が入力されているか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS1でNoと判定した場合、測定頻度変更部1122は定常時モードを設定する。そして、測定頻度変更部1122は、前回常時微動を測定してからの経過時間TAが、常時微動測定間隔t1よりも大きいか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2でYesと判定した場合、加速度センサ111は、橋脚BPの常時微動を測定して、その測定データを取得する(ステップS3)。
ここで、本実施形態では、常時微動測定間隔t1は1440分に設定されている。つまり、定常時モードでは、加速度センサ111による常時微動の測定が1日に1回の測定頻度で実行される。この1回の測定では、所定の間隔(例えば30分)をおいた複数回(例えば5回)の計測が行われ、1回の計測時間は例えば十数秒間である。すなわち、所定の間隔をおいた複数回の計測によって、加速度センサ111による1回の常時微動の測定が構成される。
なお、常時微動測定間隔t1は1440分に設定されることに限定されるものではなく、例えば、720分に設定されていてもよく、任意に設定できる。
次に、解析部1121は、橋脚BPの振動周波数のスペクトルを解析して、橋脚BPの卓越振動数Nを算出する(ステップS4)
図5は、解析部1121によるスペクトル解析結果の一例を示す図である。
図5に示すように、解析部1121は、測定時間における加速度の時間変化の波形を既知の手法で解析して、振動周波数ごとの振動の大きさを振幅として示すことにより、橋脚BPの振動周波数のスペクトルを解析する。そして、解析部1121は、例えば、所定周波数帯の中で最も振幅の大きい振動周波数を、橋脚BPの卓越振動数Nとして算出する。
本実施形態では、所定周波数帯として、0.00〜10.00Hzが設定されている。そして、図5に示す一例では、所定周波数帯としての0.00〜10.00Hzの中で、最も振幅の大きい振動周波数である3.41Hzを、橋脚BPの卓越振動数Nとして算出し、記憶部113に記憶する。そして、定常時モードが設定されている場合、記憶部113に記憶された卓越振動数Nは、通信部114を介して、適宜健全度評価装置200に出力される。
なお、解析部1121は、所定周波数帯の中で最も振幅の大きい振動周波数を、橋脚BPの卓越振動数Nとして算出することに限られるものではなく、例えば、スペクトル解析結果を既知の統計的手法にて解析して、卓越振動数Nを算出してもよい。また、所定周波数帯としては、0.00〜10.00Hzに限定されるものではなく、例えば、2.50Hz〜5.00Hzであっても良く、任意に設定できる。
図6は、定常時モードにおける卓越振動数Nのモニタリング結果の一例を示す図である。
図6では、約2年間における卓越振動数Nのモニタリング結果を示しており、当該モニタリング結果が、健全度評価装置200のデータベース213に記憶される。
図6に示すように、管理者は、データベース213に記憶された卓越振動数Nのモニタリング結果を、出力装置230に出力させることにより、所定期間における卓越振動数Nの経時変化を確認できる。これにより、管理者は、橋脚BPの健全度を評価できる。例えば、管理者は、卓越振動数Nが事前の調査により設定した基準値を下回った場合、異常と判定できる。そして、管理者はこの異常判定に応じて、衝撃振動試験等による詳細な点検や補修を行うことができる。
図4に戻って、ステップS4で卓越振動数Nが算出された後、あるいは、ステップS2でNoと判定された場合、測定頻度変更部1122は、前回傾斜角Cを測定してからの経過時間TLが、第1傾斜角測定間隔t21よりも大きいか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5でNoと判定した場合、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
ステップS5でYesと判定した場合、加速度センサ111は、橋脚BPの傾斜角Cを測定して、その測定データを取得する(ステップS6)。
本実施形態では、第1傾斜角測定間隔t21は1440分に設定されている。つまり、定常時モードでは、加速度センサ111による傾斜角Cの測定が1日に1回の測定頻度で実行される。そして、測定された傾斜角Cは記憶部113に記憶される。ここで、本実施形態では、定常時モードが設定されている場合、記憶部113に記憶された傾斜角Cの測定データは、健全度評価装置200に出力されない。すなわち、切替信号が入力されて定常時モードが設定されている場合、通信部114は、記憶部113に記憶された卓越振動数Nおよび傾斜角Cのうち、卓越振動数Nのみを出力する。
なお、第1傾斜角測定間隔t21は1440分に設定されることに限定されるものではなく、例えば、720分に設定されていてもよく、任意に設定できる。
図4に戻って、ステップS6で傾斜角Cを測定した後、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
そして、ステップS1でYesと判定した場合、つまり、モニタリング装置100に切替信号が入力されている場合、測定頻度変更部1122は非定常時モードを設定する。
ここで、一般的に、定常時は、河川の水位や流速が橋脚BPの振動特性に与える影響が小さいため、加速度センサ111による測定結果から卓越振動数Nを精度良く算出することができる。
一方、集中豪雨等により河川水位が上昇する非定常時は、河川の水位や流速が橋脚BPの振動特性に与える影響が大きく、また、流木等の衝突により橋脚BPが振動してしまうことがある。そのため、加速度センサ111による測定結果から卓越振動数Nを精度良く算出することが難しくなる。また、非定常時は、洗堀が急激に進行し、橋脚BPが沈下したり、傾いてしまったりするリスクが高まる。そのため、非定常時には、橋脚BPの傾斜角Cによって橋脚BPの健全度を評価するのが効果的と言える。
そこで、本実施形態では、河川Rの水位が上昇したり、あるいは、河川Rの水位上昇が予測されたりする場合等に、管理者は、入力装置220を操作して、モニタリング装置100に切替信号を出力する。これにより、前述したステップS1においてYesと判定され、非定常時モードが設定される。
そして、非定常時モードが設定されると、測定頻度変更部1122は、加速度センサ111による傾斜角Cの測定間隔を、第1傾斜角測定間隔t21から、当該第1傾斜角測定間隔t21よりも短く設定される第2傾斜角測定間隔t22に変更する。すなわち、測定頻度変更部1122は、非定常時モードが設定されている場合、傾斜角Cの測定頻度を高くする。
そして、測定頻度変更部1122は、前回傾斜角Cを測定してからの経過時間TLが、第2傾斜角測定間隔t22よりも大きいか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6でNoと判定した場合、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
ステップS6でYesと判定した場合、加速度センサ111は、橋脚BPの傾斜角Cを測定して、その測定データを取得する(ステップS7)。
本実施形態では、第2傾斜角測定間隔t22は3分に設定されている。つまり、非定常時モードでは、加速度センサ111による傾斜角Cの測定が1日に480回の測定頻度で実行され、測定された傾斜角Cは記憶部113に記憶される。非定常時モードが設定されている場合、記憶部113に記憶された傾斜角Cは、通信部114を介して、適宜健全度評価装置200に出力される。
なお、第2傾斜角測定間隔t22は3分に設定されることに限定されるものではなく、例えば、5分に設定されていてもよく、第1傾斜角測定間隔t21よりも短い時間に設定されていればよい。
図7は、非定常時モードにおける傾斜角Cのモニタリング結果の一例を示す図である。
図7では、約10時間における傾斜角Cのモニタリング結果を示しており、当該モニタリング結果が、健全度評価装置200のデータベース213に記憶される。
図7に示すように、管理者は、データベース213に記憶された傾斜角Cのモニタリング結果を、出力装置230に出力させることにより、非定常時における傾斜角Cの経時変化を確認できる。これにより、管理者は、橋脚BPの健全度を評価できる。例えば、管理者は、傾斜角Cが急激に変化した場合、橋脚BPの沈下や傾斜のリスクが高いと判定できる。そして、管理者は、上記リスクが高いと判定した場合は、橋桁BGに設けられた道路や線路の通行を禁止する措置をとることができる。
図4に戻って、ステップS7で傾斜角Cを測定した後、ステップS1に戻って処理を繰り返す。このように、本実施形態では、非定常時モードが設定されている場合、加速度センサ111による常時微動の測定は実行されない。つまり、加速度センサ111による常時微動の測定頻度は1日に0回に変更される。これにより、常時微動が測定されていることに起因して傾斜角Cが測定できなくなることを防止できるので、上記のように設定した第2傾斜角測定間隔t22で傾斜角Cを測定できる。
以上のような第1実施形態では、次の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、測定頻度変更部1122は、通信部114に入力された切替信号に基づいて、加速度センサ111による常時微動および傾斜角Cの測定頻度を変更する。そのため、定常時には、切替信号の入力に基づいて、測定頻度変更部1122は加速度センサ111による測定頻度を高くする。これにより、卓越振動数Nによる橋脚BPの健全度評価の精度を高くできる。
一方、河川増水時等の非定常時には、切替信号を入力に基づいて、測定頻度変更部1122は加速度センサ111による傾斜角Cの測定頻度を高くする。これにより、傾斜角Cによる橋脚BPの健全度評価の精度を高くできる。したがって、河川増水時等の非定常時において、卓越振動数Nを精度良く算出できない場合でも、傾斜角Cに基づいて橋脚BPの健全度を適正に評価できる。
(2)本実施形態では、1つの加速度センサ111により、常時微動および傾斜角Cを測定する。そのため、常時微動と傾斜角Cとを別々のセンサで測定する場合に比べて、モニタリング装置100の構成を簡素化できる。
(3)本実施形態では、切替信号は、健全度評価装置200から入力される、つまり、モニタリング装置100の外部から入力される。そのため、例えば、モニタリング装置100の内部において河川Rの増水等を判断して切替信号を出力するような構成に比べて、モニタリング装置100の構成を簡素化できる。
(4)本実施形態では、通信部114は、定常時モードが設定されている場合、記憶部113に記憶された卓越振動数Nを健全度評価装置200に適宜出力する。すなわち、モニタリング装置100からは、常時微動を測定した生データではなく、算出結果である卓越振動数Nが出力されるため、データの送信量が小さくなる。そのため、データ送信にかかる時間を短縮できる。
(5)本実施形態では、通信部114は、定常時モードが設定されている場合は卓越振動数Nを出力し、非定常時モードが設定されている場合は傾斜角Cを出力する。これにより、卓越振動数Nおよび傾斜角Cを送信する場合に比べて、データの送信量が小さくなるので、データ送信にかかる時間を短縮できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図面に基づいて説明する。
第2実施形態では、モニタリング装置100Aに水位センサ140Aが設けられている点で第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
図8は、第2実施形態の健全度モニタリングシステム1Aの概略構成を示す模式図である。
図8に示すように、モニタリング装置100Aは、水位センサ140Aを有する。
水位センサ140Aは、河川Rの水中に設置される投げ込み式のセンサであり、圧力を検出する。水位センサ140Aは、ケーブル等によって計測ユニット110Aに接続されており、河川Rの水位に対応する検出信号を計測ユニット110Aに出力する。また、水位センサ140Aには、ケーブル等を介して、電力供給部130から電力が供給されている。
なお、水位センサ140Aは、河川Rの水中に設置させる投げ込み式のセンサに限られるものではなく、例えば、橋桁BGに設置され、超音波により河川Rの水位を検出する超音波方式のセンサであってもよく、河川Rの水位を検出可能に構成されていればよい。また、水位センサ140Aと計測ユニット110Aとは、ケーブル等の有線により接続されることに限られるものではなく、無線通信によって接続されていてもよい。
[モニタリング装置100A]
図9は、モニタリング装置100Aの概略構成を示すブロック図である。
図9に示すように、計測ユニット110Aは、制御部112Aを有する。
そして、制御部112Aは、解析部1121A、測定頻度変更部1122Aおよび水位判定部1123Aを備える。
また、本実施形態では、通信部114には、水位センサ140Aが接続されている。
水位判定部1123Aは、通信部114を介して、水位センサ140Aから出力された検出信号を入力する。そして、水位判定部1123Aは、前述の検出信号に基づいて、河川Rの水位が、予め記憶部113に記憶された所定の閾値を超えたと判定した場合、測定頻度変更部1122Aに切替信号を出力する。すなわち、本実施形態では、水位判定部1123Aを有する計測ユニット110Aは、本発明の切替信号出力装置を構成する。
そして、前述した第1実施形態と同様に、測定頻度変更部1122Aは、切替信号が入力されたら、非定常時モードを設定する。すなわち、本実施形態では、測定頻度変更部1122Aは、本発明の入力部および測定頻度変更部を兼ねている。
なお、本実施形態において、前述した第1実施形態と同様に、通信部114を介して、健全度評価装置200から切替信号を入力可能に構成されていてもよい。このような構成によれば、河川Rの水位が所定の閾値を超えていない場合においても、その後、増水等により河川Rの水位上昇が予想される場合等において、管理者は入力装置220を操作することで、切替信号を出力することができる。これにより、実際に河川Rの水位が上昇する前から、傾斜角Cを高い頻度でモニタリングすることができる。
以上のような第2実施形態では、次の効果を奏することができる。
(6)本実施形態では、測定頻度変更部1122Aには、橋脚BPが設けられる河川Rの水位が所定の閾値を超えた場合に、切替信号が入力される。これにより、前述した第1実施形態のように、管理者が切替信号を出力するための操作をしなくても、測定頻度変更部1122Aは、河川Rの増水等に応じて常時微動測定部および傾斜角測定部の測定頻度を自動で変更できる。そのため、管理者による橋梁Bの管理を容易にできる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について図面に基づいて説明する。
第3実施形態では、健全度評価装置200Bに学習部2123Bが設けられる点で第1、2実施形態と異なる。なお、第3実施形態において、第1、2実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
[健全度評価装置200B]
図10は、健全度評価装置200Bの概略構成を示すブロック図である。
図10に示すように、健全度評価装置200Bは、前述した第1実施形態と同様に、データ処理装置210Bと、入力装置220Bと、出力装置230Bとを備える。
そして、データ処理装置210Bは、例えば、管理事務所等に設置されるサーバ装置等で構成され、通信部211Bと、制御部212Bと、データベース213Bとを備える。そして、制御部212Bは、評価部2121B、切替信号出力部2122Bおよび学習部2123Bを備える。なお、通信部211Bは、前述した第1、2実施形態の通信部211の構成と同様である。
[学習部2123B]
学習部2123Bは、所謂ニューラルネットワークに基づいて、教師有りの機械学習を行う。
ここで、一般的に、定常時において、橋脚BPは土被り量が小さくなると振動しやすくなるので、卓越振動数Nが小さくなる。つまり、定常時において、橋脚BPの土被り量と卓越振動数Nとは相関関係が認められる。そこで、本実施形態では、学習部2123Bは、例えば、音響測深法により測量した橋脚BPの土被り量実測値(健全度)と、通信部211Bを介して取得した卓越振動数Nとを教師データとして機械学習を行う。
具体的には、学習部2123Bを構成するニューラルネットワークは、それぞれ複数のニューロンから構成される入力層、中間層、および、出力層を有する。そして、定常時において、入力層に入力された卓越振動数Nに基づいて出力層から出力される土被り量推定値が土被り量実測値に近づくように、機械学習を行う。
なお、学習部2123Bにて学習した学習済みモデルは、データベース213Bに記憶される。なお、学習部2123Bによる学習済みモデルは、評価部2121Bによる健全度の評価に先立ってデータベース213Bに記憶されるが、さらに、評価部2121Bによる評価を行いながら、学習済みモデルを随時更新してもよい。
[評価部2121B]
評価部2121Bは、通信部211Bを介して取得した卓越振動数Nおよび傾斜角Cの測定データと、学習部2123Bによる学習結果(学習済みモデル)とに基づいて、橋脚BPの健全度を評価する。
具体的には、評価部2121Bは、非定常時モードが設定された場合、前述した第1、2実施形態と同様に、傾斜角Cを指標として橋脚BPの健全度を評価する。また、評価部2121Bは、定常時モードが設定された場合、取得した卓越振動数Nを、データベース213Bに記憶された学習済みモデルに入力することで土被り量推定値を取得する。そして、評価部2121Bは、当該土被り量推定値に基づいて、橋脚BPの健全度を評価する。例えば、評価部2121Bは、データベース213Bに記憶された土被り量の基準値と、土被り量推定値とを比較して、橋脚BPの健全度を評価する。
以上のような第3実施形態では、次の効果を奏することができる。
(7)本実施形態では、健全度評価装置200Bは、橋脚BPの卓越振動数Nおよび土被り量実測値を教師データとして学習する学習部2123Bと、学習部2123Bによる学習結果に基づいて橋脚BPの健全度を評価する評価部2121Bとを備える。これにより、卓越振動数Nに基づいた健全度の推定精度を高めることができるので、橋脚BPの健全度をより正確に評価することができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、定常時モードが設定されている場合、記憶部113に記憶された傾斜角Cの測定データは出力されないように構成されていたが、これに限定されず、定常時モードにおいても傾斜角Cの測定データが出力されるように構成されていてもよい。
図11は、定常時モードにおいて、傾斜角Cの測定データを出力した際の、モニタリング結果の一例を示す変形例の図である。
図11では、約6ヵ月間における傾斜角Cモニタリング結果を示しており、当該モニタリング結果が、健全度評価装置200,200Bのデータベース213,213Bに記憶される。この場合、管理者は、当該モニタリング結果を踏まえ、例えば、傾斜角Cの経時変化の傾向から橋脚BPの健全度を評価できる。
前記各実施形態では、モニタリング装置100,100Aは、河川Rに掛けられた橋梁Bの橋脚BPの健全度を測定可能に構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、モニタリング装置100,100Aは、橋脚BPの基礎Fや基礎Fの地盤Gの健全度を測定可能に構成されていてもよく、橋脚BP、基礎Fおよび地盤Gの少なくとも1つの健全度を測定可能に構成されていればよい。すなわち、健全度モニタリングシステム1は、橋脚BP、基礎Fおよび地盤Gの少なくとも1つの健全度をモニタリング可能に構成されていればよい。
前記第1、3実施形態では、健全度評価装置200,200Bは、切替信号出力装置を兼ねていたが、これに限定されない。例えば、切替信号を出力する切替信号出力装置が健全度評価装置200,200Bとは別に設けられていてもよい。
前記第1、3実施形態では、切替信号出力部2122,2122Bは、管理者等による入力装置220,220Bの操作に応じて、切替信号を出力するよう構成されていたが、これに限定されない。例えば、切替信号出力部2122,2122Bは、インターネット回線等を介して、河川Rの水位データや天気予報に関するデータ等を入力可能に構成され、当該水位データや天気予報データ等に応じて、切替信号を出力可能に構成されていてもよい。
前記各実施形態では、非定常時モードが設定されている場合、加速度センサ111による常時微動の測定が実行されないように構成されていたが、これに限定されない。例えば、非定常時モードが設定されている場合に、定常時モードが設定されている場合よりも頻度を少なくして、加速度センサ111による常時微動の測定が実行されるように構成されていてもよい。これにより、増水時等の非定常時においても、卓越振動数Nのモニタリングを可能にすることができる。
前記各実施形態では、モニタリング装置100,100Aは、1つの橋脚BPに設けられていたが、これに限定されるものではない。例えば、モニタリング装置100,100Aは、複数の橋脚BPに設けられていてもよい。さらに、陸地に設けられた橋脚BPに気温補正用のコントロールとしてのモニタリング装置100,100Aを設けてもよい。この場合、当該の陸地の橋脚BPに設置したモニタリング装置100,100Aによる卓越振動数Nの算出結果によって、河川R内の橋脚BPに設置したモニタリング装置100,100Aによる卓越振動数Nの算出結果を温度補正できる。
前記各実施形態では、健全度評価装置200,200Bは、サーバ装置等の据え置き型装置として構成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯機器として構成されていてもよい。
また、健全度評価装置200,200Bは、モニタリング装置100,100Aに組み込まれて構成されてもよい。すなわち、モニタリング装置100,100A間でデータの送受信を行うように構成されていてもよい。
前記各実施形態では、モニタリング装置100,100Aは、通信部114を介して、記憶部113に記憶した卓越振動数Nを出力するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、モニタリング装置100,100Aは、解析部1121,1121Aで解析したスペクトル解析結果を記憶部113に記憶させ、当該スペクトル解析結果を出力可能に構成されていてもよい。
また、この場合、健全度評価装置200,200Bに、卓越振動数Nを算出する解析部が設けられていてもよい。
前記各実施形態では、モニタリング装置100,100Aの計測ユニット110,110Aはユニット化されているが、これに限定されるものではない。例えば、通信部114は、太陽光パネル120と一緒に、橋桁BG上の街灯用ポールLP等に設置されていてもよい。また、加速度センサ111は、ケースに収納されることに限られず、例えば、橋脚BPの上面等に直接設置されていてもよい。
前記各実施形態では、電力供給部130は、太陽光パネル120、蓄電池115、バックアップ電池116および切換部117を備えて構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、電力供給部130は、バックアップ電池116を備えていなくてもよい。
また、電力供給部130は、太陽光パネル120および蓄電池115のいずれか一方から構成されるものであってもよい。
さらに、電力供給部130は、モニタリング装置100の外部から電力を受電可能に構成されていてもよい。この場合、電力供給部130は、太陽光パネル120、蓄電池115、バックアップ電池116および切換部117を備えていなくてもよい。
前記第3実施形態では、学習部2123Bは、橋脚BPの土被り量実測値と、通信部211Bを介して取得した卓越振動数Nとを教師データとして機械学習を行うように構成されていたが、これに限定されない。一般的に、橋脚は土被り量が小さくなると傾斜角が大きくなる、つまり、傾斜角と土被り量とは相関関係が認められるので、例えば、学習部は、橋脚の土被り量実測値と、傾斜角とを教師データとして機械学習を行うように構成されていてもよい。この場合、評価部は、定常時モードが設定された場合において、学習部による学習済みモデルに基づいて推定した土被り量推定値および卓越振動数に基づいて、橋脚の健全度を評価するように構成されていてもよい。
さらに、学習部は橋脚の土被り量実測値と、卓越振動数および傾斜角とを教師データとして機械学習を行うよう構成されていてもよい。すなわち、学習部を構成するニューラルネットワークは、定常時において、入力層に入力された卓越振動数および傾斜角に基づいて出力層から出力される土被り量推定値が土被り量実測値に近づくように、機械学習を行うように構成されていてもよい。
1,1A…健全度モニタリングシステム、100,100A…モニタリング装置、110,110A…計測ユニット、111…加速度センサ、112,112A…制御部、113…記憶部、114…通信部(入力部、出力部)、115…蓄電池、116…バックアップ電池、117…切換部、120…太陽光パネル、130…電力供給部、140A…水位センサ、1121,1121A…解析部、1122,1122A…測定頻度変更部、1123A…水位判定部、200,200B…健全度評価装置(切替信号出力装置)、211,211B…通信部(取得部)、212,212B…制御部、213,213B…データベース、220,220B…入力装置、230,230B…出力装置、2121,2121B…評価部、2122,2122B…切替信号出力部、2123B…学習部。

Claims (9)

  1. 橋脚に設置され、前記橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度を測定するモニタリング装置であって、
    前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、
    前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、
    前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、
    切替信号を入力可能に構成された入力部と、
    前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、を備える
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  2. 請求項1に記載のモニタリング装置において、
    前記常時微動測定部および前記傾斜角測定部は、加速度センサから構成される
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモニタリング装置において、
    前記入力部には、前記橋脚が設けられる河川の水位が所定の閾値を超えた場合に、前記切替信号が入力される
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のモニタリング装置において、
    前記切替信号は外部から入力される
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のモニタリング装置において、
    前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備える
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  6. 請求項5に記載のモニタリング装置において、
    前記出力部は、前記入力部に前記切替信号が入力されない場合は前記卓越振動数を出力し、前記入力部に前記切替信号が入力された場合は前記傾斜角の測定データを出力する
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  7. 橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度をモニタリングする健全度モニタリングシステムであって、
    前記橋脚に設置されるモニタリング装置と、
    前記モニタリング装置と通信可能に構成された健全度評価装置と、
    切替信号を前記モニタリング装置に出力可能に構成された切替信号出力装置と、を備え、
    前記モニタリング装置は、
    前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、
    前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、
    前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、
    前記切替信号出力装置から出力された前記切替信号を入力可能に構成された入力部と、
    前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、
    前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備え、
    前記健全度評価装置は、
    前記モニタリング装置から出力された前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得した前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データに基づいて、前記橋脚の健全度を評価する評価部と、を備える
    ことを特徴とする健全度モニタリングシステム。
  8. 橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度をモニタリングする健全度モニタリングシステムであって、
    前記橋脚に設置されるモニタリング装置と、
    前記モニタリング装置と通信可能に構成された健全度評価装置と、
    切替信号を前記モニタリング装置に出力可能に構成された切替信号出力装置と、を備え、
    前記モニタリング装置は、
    前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、
    前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、
    前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、
    前記切替信号出力装置から出力された前記切替信号を入力可能に構成された入力部と、
    前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、
    前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備え、
    前記健全度評価装置は、
    前記モニタリング装置から出力された前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データを取得する取得部と、
    前記卓越振動数と前記橋脚の健全度とを教師データとして学習する学習部と、
    前記取得部により取得した前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データと、前記学習部による学習結果とに基づいて、前記橋脚の健全度を評価する評価部と、を備える
    ことを特徴とする健全度モニタリングシステム。
  9. 橋脚、前記橋脚の基礎および前記基礎の地盤の少なくとも1つの健全度をモニタリングする健全度モニタリングシステムであって、
    前記橋脚に設置されるモニタリング装置と、
    前記モニタリング装置と通信可能に構成された健全度評価装置と、
    切替信号を前記モニタリング装置に出力可能に構成された切替信号出力装置と、を備え、
    前記モニタリング装置は、
    前記橋脚の常時微動を測定可能に構成された常時微動測定部と、
    前記橋脚の傾斜角を測定可能に構成された傾斜角測定部と、
    前記常時微動測定部による前記常時微動の測定データに基づいて、前記橋脚の卓越振動数を算出する解析部と、
    前記切替信号出力装置から出力された前記切替信号を入力可能に構成された入力部と、
    前記入力部に入力された前記切替信号に基づいて、前記常時微動測定部による前記常時微動の測定頻度および前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定頻度を変更する測定頻度変更部と、
    前記傾斜角測定部による前記傾斜角の測定データ、および前記解析部により算出された前記卓越振動数を記憶可能に構成された記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記傾斜角の測定データおよび前記卓越振動数を出力可能に構成された出力部と、を備え、
    前記健全度評価装置は、
    前記モニタリング装置から出力された前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データを取得する取得部と、
    前記傾斜角と前記橋脚の健全度とを教師データとして学習する学習部と、
    前記取得部により取得した前記卓越振動数および前記傾斜角の測定データと、前記学習部による学習結果とに基づいて、前記橋脚の健全度を評価する評価部と、を備える
    ことを特徴とする健全度モニタリングシステム。
JP2020077636A 2019-04-26 2020-04-24 モニタリング装置および健全度モニタリングシステム Active JP7355703B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019085332 2019-04-26
JP2019085332 2019-04-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020183956A true JP2020183956A (ja) 2020-11-12
JP7355703B2 JP7355703B2 (ja) 2023-10-03

Family

ID=73045087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020077636A Active JP7355703B2 (ja) 2019-04-26 2020-04-24 モニタリング装置および健全度モニタリングシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7355703B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7214176B1 (ja) 2022-07-29 2023-01-30 国立大学法人茨城大学 建物の健全性評価方法及びシステム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210335A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Railway Technical Res Inst 橋脚洗掘判定方法及び橋脚基礎の健全性評価システム
JP2015078553A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 公益財団法人鉄道総合技術研究所 下部工の健全性評価方法、下部工の健全性評価装置
JP2019015551A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 東日本旅客鉄道株式会社 橋脚の健全性評価方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210335A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Railway Technical Res Inst 橋脚洗掘判定方法及び橋脚基礎の健全性評価システム
JP2015078553A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 公益財団法人鉄道総合技術研究所 下部工の健全性評価方法、下部工の健全性評価装置
JP2019015551A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 東日本旅客鉄道株式会社 橋脚の健全性評価方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7214176B1 (ja) 2022-07-29 2023-01-30 国立大学法人茨城大学 建物の健全性評価方法及びシステム
JP2024018265A (ja) * 2022-07-29 2024-02-08 国立大学法人茨城大学 建物の健全性評価方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7355703B2 (ja) 2023-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7490013B2 (en) Power grid failure detection system and method
JP5178591B2 (ja) 橋脚洗掘判定方法及び橋脚基礎の健全性評価システム
CN105074503B (zh) 地震预测装置
TW201233986A (en) Method for analyzing structure safety
JP2021531463A (ja) リモート・タワー監視システム
CN112834193B (zh) 一种基于三维图的运营桥梁振动和健康状态异常预警方法
JP4698466B2 (ja) 橋脚の健全性評価システムとその健全性評価プログラム
JP4657699B2 (ja) 地震時橋梁被災度判定システムおよび被災度診断ユニット
RU2009110986A (ru) Способ мониторинга безопасности несущих конструкций, конструктивных элементов зданий и сооружений и система для его осуществления
Iliopoulos et al. Continuous fatigue assessment of an offshore wind turbine using a limited number of vibration sensors
KR101328889B1 (ko) 계측 변위 기반의 구조물 건전도 평가 시스템
CN104048843B (zh) 基于gps位移监测的大跨桥梁钢箱梁损伤预警方法
JP2019015551A (ja) 橋脚の健全性評価方法
JP2020183955A (ja) モニタリング装置および健全度モニタリングシステム
JP2020183956A (ja) モニタリング装置および健全度モニタリングシステム
US20140350873A1 (en) Method for generating a signal indicating an oscillation in an electrical energy supply network
JP7174204B2 (ja) 遠隔状態監視システム及び監視方法
JP2018179535A (ja) 健全度モニタリングシステム及び健全度モニタリング方法
CN112883478B (zh) 钢结构位移预测方法、装置、终端设备和系统
JP2007040713A (ja) 常時微動計測に基づく建物の健全性診断法並びに健全性診断プログラム
Ko et al. Structural health monitoring and intelligent vibration control of cable-supported bridges: Research and application
JP6664776B1 (ja) 構造物の異常判別方法及び異常判別システム
JP2015192591A (ja) 系統安定度監視装置及び方法
RU83617U1 (ru) Система мониторинга безопасности несущих конструкций, конструктивных элементов зданий, сооружений в режиме реального времени
CN104807607A (zh) 基于激励状态时响应谱特性的构筑物病害检测系统及其检测方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230727

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7355703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150