JP2020182172A - データ処理システム、データ処理方法、プログラム、センサ装置および受信装置 - Google Patents

データ処理システム、データ処理方法、プログラム、センサ装置および受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】センサ装置の状態やデータ検出対象の状態に応じてデータの送信の中断、再開を切り替えつつ、センサ装置におけるデータの検出を継続することができるデータ処理システム、データ処理方法、プログラム、センサ装置および受信装置を提供する。【解決手段】継続的にデータを検出し、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じてデータを送信し、かつ、判定結果に関わらずデータの検出を継続するセンサ装置と、センサ装置から送信されたデータを受信する受信装置とからなるデータ処理システムである。【選択図】図4

Description

本技術は、データ処理システム、データ処理方法、プログラム、センサ装置および受信装置に関する。
センシングによりデータを検出するセンサ装置と、そのセンサ装置からデータを受信しデータの保存、解析などを行うサーバなどの受信装置とからなるデータ処理システムが従来から知られている。そのようなデータ処理システムにおいては異常なデータを受信装置に送信したセンサ装置は異常、故障、障害などが発生したものとして動作を停止させられるか、受信装置との接続を切断されるのが通常である。さらに、その後センサ装置の状態が正常に戻ったかどうかに関わらず動作停止、または接続の切断のままとなるのが通常である。
そのようなデータ処理システムにおいて、異常情報を外部装置へ送信中に主電源がオフとなり情報の送信が停止させられた場合において、主電源がオンになった場合に自動で異常情報の送信を再開する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2004−265388号公報
従来はセンサ装置側に異常検出機能がなく、受信装置側で異常を検出する必要があるため、センサ装置から受信装置に、不要なデータが送り続けられてしまうという問題があった。センサ装置が多数存在する場合、このように不要なデータが常に送り続けられてしまうと、本来の正常なデータの通信を圧迫してしまうという問題があった。また、従来は一時的にセンサ装置に不具合が生じ異常なデータを計測した場合、そのデータを受信装置に送った時点でセンサ装置が故障したと判断され、無効化されてしまいセンサ装置がその後も検出を継続して行うこともデータの送信を再開することも想定されていなかった。
特許文献1に記載の技術においてはあくまで主電源のオン/オフに応じて自動的に外部装置への情報の送信を再開するものであり、通信装置の状態が正常に戻った場合に送信を再開させるものではない。
本技術はこのような点に鑑みなされたものであり、センサ装置の状態やデータ検出対象の状態に応じてデータの送信の中断、再開を切り替えつつ、センサ装置におけるデータの検出を継続することができるデータ処理システム、データ処理方法、プログラム、センサ装置および受信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の技術は、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じてデータを送信し、かつ、判定結果に関わらずデータの検出を継続するセンサ装置と、センサ装置から送信されたデータを受信する受信装置とからなるデータ処理システムである。
また、第2の技術は、センサ装置と受信装置とからなるデータ処理システムにおいて、センサ装置は、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じてデータを受信装置に送信し、かつ、判定結果に関わらずデータの検出を継続し、受信装置は、センサ装置から送信されたデータを受信するデータ処理方法である。
また、第3の技術は、センサ装置と受信装置とからなるデータ処理システムにおいて、センサ装置は、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じてデータを受信装置に送信し、かつ、判定結果に関わらずデータの検出を継続し、受信装置は、センサ装置から送信されたデータを受信するデータ処理方法を実行させるプログラム。
また、第4の技術は、データを検出するセンサ部と、検出されたデータの状態を判定する判定部と、受信装置と通信する通信部とを備え、判定部の判定結果に応じてデータを送信し、かつ、判定結果に関わらずデータの検出を継続するセンサ装置である。
さらに、第5の技術は、センサ装置から送信されたデータを受信する通信部と、データの状態を判定する判定部とを備え、判定部の判定結果に応じてセンサ装置に指示を送信する受信装置である。
データ処理システム10の構成を示すブロック図である。 センサ装置100の構成を示すブロック図である。 受信装置200の構成を示すブロック図である。 データ処理システム10における処理の概要を示すシーケンス図である。 データ処理システム10における処理の概要を示すシーケンス図である。 データ処理システム10における処理の概要を示すシーケンス図である。 データ処理システム10における処理の概要を示すシーケンス図である。 データ判定処理の第1の具体例を示す図である。 データ判定処理の第2の具体例を示す図である。 データ判定処理の第3の具体例を示す図である。 センサ装置100における処理を示すフローチャートである。 受信装置200における処理を示すフローチャートである。
以下、本技術の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.実施の形態>
[1−1.データ処理システム10の構成]
[1−2.センサ装置100の構成]
[1−3.受信装置200の構成]
[1−4.データ判定処理]
[1−5.センサ装置100における処理]
[1−6.受信装置200における処理]
<2.変形例>
<1.実施の形態>
[1−1.データ処理システム10の構成]
図1を参照してデータ処理システム10の構成について説明する。データ処理システム10はセンサ装置100と受信装置200とから構成されている。センサ装置100と受信装置200はネットワークにより接続されている。ネットワークは有線、無線を問わない。無線ネットワークとしては、Wi−Fi(Wireless Fidelity)などの無線LAN(Local Area Network)、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)、ブロードバンド、Bluetooth(登録商標)などがある。
受信装置200には複数のセンサ装置100がネットワークを介して接続されており、各センサ装置100は継続して定期的または不定期に検出するデータを受信装置200に送信する。受信装置200は受信したデータを格納し、様々なデータ処理に用いたり、他の装置とデータを共有したり、他の装置にデータを供給する。受信装置200に接続されるセンサ装置100の数は限定されるものではなく、1つ以上であればいくつでもよい。
[1−2.センサ装置100の構成]
図2を参照してセンサ装置100の構成について説明する。センサ装置100は、少なくとも制御部101、通信部102、記憶部103、入力部104、センサ部105、データ判定部106、状態情報生成部107、計時部108を備えて構成されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などから構成されている。ROMには、CPUにより読み込まれ動作されるプログラムなどが記憶されている。RAMは、CPUのワークメモリとして用いられる。CPUは、ROMに記憶されたプログラムに従い様々な処理を実行してコマンドの発行を行うことによってセンサ装置100全体の制御を行う。
通信部102は、所定の通信規格によりネットワークを介して受信装置200と通信する通信モジュールである。通信方法としては、上述したようにWi−Fiなどの無線LAN、4G、5G、ブロードバンド、Bluetooth(登録商標)などがある。
記憶部103は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、半導体メモリ、SSD(solid state drive)などにより構成された記憶媒体であり、センサ部105が検出したデータの他、アプリケーション、プログラムなどを保存するものである。
入力部104は、利用者が指示や設定などをセンサ装置100に入力するための入力デバイスである。入力デバイスとしては、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力のためのマイクロホンなどがある。
センサ部105は、各種情報をセンシングにより検出するセンサである。センサとしては、画像データや映像データを取得するカメラ、音声データを取得するマイク、心拍データ、血流データ、指紋データ、声紋データ、顔データ、静脈データなどの生体情報を検出する各種生体センサ、温度データ、湿度データ、雨量データ、照度データ、積雪データなどの環境情報を検出する各種環境センサがある。データを検出することができるものであれば上記のセンサに限らずどのようなものでもよい。
データ判定部106は、センサ部105が検出したデータが正常であるか、異常であるか否かを判定するものである。正常、異常の定義、判定方法については後述する。
状態情報生成部107は、データ判定部106の判定結果を受けてデータが正常または異常であることを示す状態情報を生成してデータに付加する。
計時部108は、時間を計る時計機能を備えるものであり、所定のタイミングでセンサ部105がデータを検出する場合、センサ部105にタイミングを通知する。また、所定のタイミングでデータを受信装置200に送信する場合、通信部102にタイミングを通知する。
センサ装置100は、センサ機能に特化した種々のセンサデバイスの他、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、カメラ、ウェアラブル機器、スマートスピーカ、ゲーム機器、ロボット、各種IoT(Internet of Things)機器などセンサ機能を備え、センシングにより検出したデータを受信装置200に送信できる装置であればどのようなものでもよい。
[1−3.受信装置200の構成]
次に図3を参照して受信装置200の構成について説明する。受信装置200は、少なくとも制御部201、通信部202、記憶部203、入力部204、表示部205、データ判定部206、指示生成部207、計時部208を備えて構成されている。制御部201、通信部202、記憶部203、入力部204はセンサ装置100が備えるものと同様であるためその説明を省略する。
表示部205は、センサ装置100から受信したデータや受信装置使用ためのユーザインターフェースなどを表示するための表示デバイスなどである。表示デバイスとしては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどにより構成されたものがある。なお、受信装置200は表示部205の他に、出力デバイスとして音声を出力するスピーカを備えていてもよい。
データ判定部206は、センサ装置100から送信されたデータが正常または異常な状態であるかを判定するものである。正常および異常の定義、判定方法については後述する。
指示生成部207は受信装置200からセンサ装置100に送信する指示、具体的にはデータ送信中断指示、データ送信再開指示をデータ判定部106の判定結果にしたがって生成し、その指示をセンサ装置100に送信するために通信部202に供給する。また、指示生成部207は所定の条件が満たされた場合にセンサ装置100に送信する再判定指示を生成し、センサ装置100に送信するために通信部202に供給する。
計時部208は、時間を計る時計機能を備えるものであり、所定のタイミングでセンサ装置100に指示を送信する場合、通信部202にタイミングを通知する。また、指示生成部207が再判定指示を生成する条件が所定時間の経過である場合、その時間を計って指示生成部207に計時情報を供給する。
受信装置200は、サーバ装置、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、ウェアラブル機器、スマートスピーカ、ゲーム機器、ロボット、各種IoT機器など、センサ装置100から送信されたデータを受信できる装置であればどのようなものでもよい。
なお、センサ装置100における、センサ部105の制御、データ判定部106における処理、状態情報生成部107における処理など本技術を実行するための構成はプログラムの実行により実現されてもよい。受信装置200においても同様である。プログラムはセンサ装置100、受信装置200内にインストールされていてもよいし、ダウンロード、記憶媒体などで配布されて、利用者が自らインストールするようにしてもよい。
[1−4.データ処理システム10における処理の概要]
次に図4のシーケンス図を参照してデータ処理システム10におけるセンサ装置100と受信装置200間の処理について説明する。
まずステップS101でセンサ装置100のセンサ部105がデータを検出するとステップS102に示すようにセンサ装置100のデータ判定部106がデータの状態を判定する。本技術においてデータの状態とは、判定処理により正常または異常のいずれかに判定されるものであり、データの種類ごとに様々な状態と判定方法がある。例えば、データが画像や映像である場合は画像中の目的の被写体がどの程度見えるかで正常か異常かを判定する。また、データが各種測定装置により測定する値である場合、その値が所定の閾値以上または以下であるか、所定の範囲内/範囲外であるかなどによって正常か異常かを判定する。なお、データの正常、異常判定ではデータを正常と判定する値などの範囲、異常と判定する値などの範囲を設け、データが正常範囲にあるか、異常範囲にあるかを判定するようにしてもよい。データの状態の判定方法の詳細は後述する。データが正常である場合、ステップS103に示すようにセンサ装置100は受信装置200にデータを送信する。そしてステップS104に示すように受信装置200はデータを受信すると記憶部203に格納する。センサ装置100が検出したデータが正常である限り、このステップS101乃至ステップS104が繰り返されてセンサ装置100が検出したデータは受信装置200に送信されて格納される。なお、判定処理は通常のデータ検出周期よりも長い周期で実行してもよいし、データ検出周期よりも短い周期で検出してもよく、センサ部105の特性やデータの特定に応じて適宜設定するとよい。
一方、ステップS105およびステップS106に示すようにセンサ装置100が検出したデータが異常であると判定した場合、ステップS107に示すようにセンサ装置100は、データが異常であることを示す状態情報を付加したデータを受信装置200に送信する。状態情報が付加されたデータは受信装置200において記憶部203に格納されることはない。
そしてステップS108乃至ステップS110に示すようにセンサ装置100からデータが異常であることを示す状態情報が付加されたデータが所定回数継続して受信装置200に送信された場合、ステップS111に示すように、受信装置200のデータ判定部206はデータの判定処理を行う。
ステップS111に示すように受信装置200がデータは異常であると判定した場合、ステップS112に示すように受信装置200はデータ送信中断指示を生成し、ステップS113でセンサ装置100に対してデータ送信中断指示を送信する。
データ送信中断指示を受けたセンサ装置100はステップS114に示すように受信装置200へのデータ送信を中断する。これ以降、データ送信は受信装置200からセンサ装置100へデータ送信再開指示が送信されるまで中断される。よって、データ送信を中断したセンサ装置100はステップS115およびステップS116に示すように、それ以降、データの検出とデータの異常の判定は継続するが受信装置200にデータを送信しない。
次に図5のシーケンス図を参照して説明する。センサ装置100がデータの送信を中断している状態で、図5のステップS202に示すようにセンサ装置100がデータは正常であると判定した場合、ステップS203に示すようにセンサ装置100は受信装置200にデータが正常であることを示す状態情報を付加したデータを送信する。
そしてステップS204乃至ステップS206に示すようにセンサ装置100がデータは正常であることを示す状態情報が付加されたデータを受信装置200に送信することを所定回数行った場合、ステップS207に示すように受信装置200はデータの判定処理を行う。これは、センサ装置100から所定回数、正常であるとしてデータが送信された場合、データの異常の原因となっていた不具合や環境が改善して、データが正常に戻った可能性があるからである。
そして受信装置200はデータが正常であると判定した場合、ステップS208に示すようにデータ送信再開指示を生成してステップS209でセンサ装置100に送信する。これは、センサ装置100から所定回数、正常であるとしてデータが送信され、さらに受信装置200がデータは正常であると判定した場合、データの異常の原因となっていた不具合や環境が改善して、データが正常に戻った判断できるからである。
データ送信再開指示を受けたセンサ装置100はデータの送信を再開し、ステップS210乃至ステップS212に示すように検出した正常なデータをそのまま受信装置200に送信する。そして、受信装置200はステップS213に示すように受信したデータを記憶部203に格納する。
これ以降は、データが正常である判定される限りステップS214乃至ステップS217に示すようにセンサ装置100は検出したデータを受信装置200に送信し、受信装置200はデータを記憶部203に格納する。
次に図6のシーケンス図を参照して説明する。図6のステップS301に示すようにセンサ装置100がデータ送信を中断している状態(この場合でもステップS302、S303に示すようにセンサ装置100は継続的にデータを検出してデータの異常を判定している)で、所定の条件が満たされた場合、ステップS304に示すように受信装置200はデータ再判定指示を生成して、ステップS305でセンサ装置100に送信する。データ再判定指示とはデータが異常な状態になってから所定の条件が満たされた場合にはデータが正常な状態に戻っている可能性があるとして受信装置200がデータを再判定するために行う処理である。
所定の条件を満たす場合とは例えば、受信装置200がセンサ装置100にデータ送信中断指示を送信してから所定の時間や日数が経過した場合である。これは、時間、日数の経過によってデータを異常な状態にしているセンサ装置100の不具合や環境が改善した可能性があるからである。また、天候などの環境情報を参照し、天候が所定の状態になった場合に条件を満たすとしてもよい。例えば、センサ装置100が屋外に設置されており、汚れによりデータが異常となった場合、雨が降った後は雨によって汚れが流されてデータが正常に戻っている可能性があるため、条件を「雨が止む」ことにするなどである。
データ再判定指示を受信したセンサ装置100はステップS306に示すようにデータを検出するとステップS307でデータ判定処理を行う。データ判定処理の結果、データの状態が正常または異常のいずれであっても、ステップS308に示すようにセンサ装置100はデータの状態を示す状態情報を付加したデータを受信装置200に送信する。
そして受信装置200はデータを受信するとステップS309に示すようにデータ判定処理を行う。受信装置200がデータは異常であると判定した場合、受信装置200からセンサ装置100に対してデータ送信再開指示は送信しないので、ステップS310、ステップS311に示すように引き続きセンサ装置100はデータの検出とそのデータの異常を判定のみを継続し、受信装置200にデータを送信しない。
次に図7のシーケンス図を参照して説明する。図7におけるステップS301乃至ステップS308は図6におけるものと同様である。
受信装置200からデータ再判定指示を受けたセンサ装置100がデータを検出して受信装置200に送信した場合で、ステップS401に示すように受信装置200がデータは正常であると判定した場合、ステップS402に示すように受信装置200はデータ送信再開指示を生成し、ステップS403でセンサ装置100に送信する。
それを受けてセンサ装置100はステップS404に示すようにデータの検出を再開し、ステップS405に示すように検出したデータを判定して、ステップS406でデータを受信装置200に送信する。なお、この場合はデータが正常であることを示す状態情報をデータに付加する必要はないが付加してもよい。
そしてステップS407に示すように受信装置200は受信したデータを記憶部203に格納する。
データ処理システム10における処理の概要は以上のようになっている。
[1−4.データ判定処理]
次にデータの状態を判定するデータ判定処理について説明する。上述の概要で説明したようにデータ判定処理はセンサ装置100と受信装置200の双方で行われる。データ判定処理はデータの種類ごとに様々な方法で行うことができる。
判定処理は、判定の基準となるデータを予め用意しておき、その基準データと判定対象のデータを比較して差分が所定量以下である場合にデータは正常であると判定し、差分が所定量以上である場合にデータは異常であると判定する。また、データが数値で表される場合、判定基準となる数値の上限値を予め設定しておき、その上限値と判定対象のデータを比較し、データが上限値以下である場合は正常であると判定し、データが上限値以上である場合は異常であると判定する。また、データが数値で表される場合、判定基準となる数値の下限値を予め設定しておき、その下限値と判定対象のデータを比較し、データが下限値以上である場合は正常であると判定し、データが下限値以下である場合は異常であると判定する。さらに、データが正常であると範囲を定めておき、データの数値がその範囲内である場合は正常と判定し、範囲外である場合は異常であると判定する。データの種類に応じてどのようにデータ判定処理を行うかは予めセンサ装置100、受信装置200において設定しておく必要がある。
なお、基準データはデータ処理システム10の使用開始の際に予め用意したデータでもよいし、データ処理システム10使用開始後であり、かつ、判定対象のデータの検出前にセンサ装置100で検出したデータ(すなわち過去のデータ)であってもよい。
図8はデータ判定処理の第1の具体例である。センサ部105がカメラであり、データがカメラにより看板を撮影した画像Pであり、看板の状態を監視するために本技術を用いているとする。
図8Aは基準データとしての過去の撮影画像P1であり、図8Bおよび図8Cは判定対象のデータとしての撮影画像P2、撮影画像P3である。このようにデータが撮影画像である場合、判定処理は基準データとしての過去の撮影画像P1と判定対象データである撮影画像P2、P3の比較による類似度判定により行うことができる。撮影画像の比較としては色に基づく画像の類似度判定方法、輝度に基づいた画像類似度判定方法、画像中から抽出された特徴点に基づく類似度判定方法などを用いることができる。
さらに、撮影画像の比較は機械学習を用いた方法で行うことができる。学習手法には、例えばニューラルネットワークやディープラーニングが用いられる。ニューラルネットワークとは、人間の脳神経回路を模倣したモデルであって、入力層、中間層(隠れ層)、出力層の3種類の層から成る。また、ディープラーニングとは、多層構造のニューラルネットワークを用いたモデルであって、各層で特徴的な学習を繰り返し、大量データの中に潜んでいる複雑なパターンを学習することができる。ディープラーニングは、例えば画像内のオブジェクトや音声内の単語を識別する用途として用いられる。
また、このような機械学習を実現するハードウェア構造としては、ニューラルネットワークの概念を組み込まれたニューロチップ/ニューロモーフィック・チップが用いられ得る。
また、機械学習の問題設定には、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、逆強化学習、能動学習、転移学習等がある。例えば教師あり学習は、与えられたラベル付きの学習データ(教師データ)に基づいて特徴量を学習する。これにより、未知のデータのラベルを導くことが可能となる。
また、教師なし学習は、ラベルが付いていない学習データを大量に分析して特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいてクラスタリングを行う。これにより、膨大な未知のデータに基づいて傾向の分析や未来予測を行うことが可能となる。
また、半教師学習は、教師あり学習と教師なし学習を混在させたものであって、教師あり学習で特徴量を学ばせた後、教師なし学習で膨大な訓練データを与え、自動的に特徴量を算出させながら繰り返し学習を行う方法である。
また、強化学習は、ある環境内におけるエージェントが現在の状態を観測して取るべき行動を決定する問題を扱うものである。エージェントは、行動を選択することで環境から報酬を習得し、一連の行動を通じて報酬が最も多く得られるような方策を学習する。このように、ある環境における最適解を学習することで、人間の判断力を再現し、また、人間を超える判断力をコンピュータに習得させることが可能となる。
以上説明したような機械学習によって、基準データに基づく撮影画像の比較処理を行うことができる。
図8Aの基準データとなる撮影画像P1では、カメラのレンズに汚れが付着しておらず、看板全体を見ることができる。図8Bの撮影画像P2ではカメラのレンズに汚れが付着していて看板が汚れで隠れており、図8Aの撮影画像P1と比較して違い(差分)が所定量以上であるとして異常と判定される例である。一方、図8Cはカメラのレンズ汚れが付着しているが汚れは小さく看板を見ることができ、図8Aの撮影画像P1と比較して違い(差分)が所定量以下であるとして正常と判定される例である。また画像の違い(差分)を示す所定量に上限と下限を設け、データがその上限と下限の範囲にあるか否かでデータが正常範囲のデータであるか異常範囲のデータであるかを判定してもよい。
このようにデータが撮影画像である場合、カメラのレンズの状態によってデータが正常であるか異常であるかが決定するだけでなく、撮影対象の状態の変化によってデータが正常であるか異常であるかが決定する場合もある。例えば、図8の看板の例では看板自体に汚れが付着して看板の文字が見えなくなる、などである。
図9はデータ判定処理の第2の具体例である。センサ部105が雨量センサRであり、データが雨量センサRにより測定された雨量であり、雨量センサRが問題なく機能しているかを監視するために本技術を用いているとする。
図9Aは基準データとしての雨量の上限値を示しており、図9Bおよび図9Cは判定対象データとしての雨量の例である。このようにデータがセンサ装置100により取得される具体的な数値である場合、判定処理は上限値と判定対象データである雨量の数値を比較し、データの雨量が上限値以下の場合は正常、上限値以上の場合は異常と判定する。なお、上限値と下限値を設け、データがその上限値と下限値の範囲内にあるか否かでデータが正常範囲のデータであるか異常範囲のデータであるかを判定してもよい。
図9Bは雨量センサRを構成する容器が水没し、データである雨量が上限値以上であるとして異常と判定される例である。一方、図9Cは雨量センサRを構成する容器内の雨量が上限値以下であるとして正常と判定される例である。
なお、雨量センサRの場合、水量がない場合にはデータは常にゼロとなるため、その状態ではデータを受信装置200に送信しないようにすることもできる。これにより、無駄な通信を削減することができる。
図10はデータ判定処理の第3の具体例である。センサ部105が日照センサLであり、データが日照センサLにより測定された照度であり、日照センサLが問題なく機能しているかを監視するために本技術を用いているとする。
図10Aは日照センサLが何にも覆われておらず、正常な照度を検出できる状態であり、この状態で所定の時刻に検出された照度の値を判定の基準データとしている。図10Bおよび図10Cは判定対象のデータとしての照度を検出した際の日照センサLの状態である。
図10Bの状態は日照センサL全体が落ち葉で覆われてしまい、この状態では基準データと同じ時刻における照度が基準値を下回り、データが異常と判定される例である。
図10Cは日照センサLに落ち葉が乗ってはいるが落ち葉の量は少なく、基準データと同じ時刻における照度が基準値以上であるとしてデータが正常と判定される例である。
なお、日照センサLの場合、夜間など照度の検出が不可能な時間帯においてはデータを受信装置200に送信しないようにすることもできる。これにより、無駄な通信を削減することができる。
このようにデータがセンサにより取得される具体的な数値である場合、判定処理は基準となる照度の数値とデータである照度の数値の比較し、データが基準となる照度となった場合に異常として判定することにより行うことができる。なお、基準となる照度に上限値と下限値を設け、データがその上限値と下限値の範囲内にあるか否かでデータが正常範囲のデータであるか異常範囲のデータであるかを判定してもよい。
なお、本技術における判定処理は上述の具体例に限定されるものではなく、センサ装置100は、センシングにより検出したデータを受信装置200に送信できる装置であればどのようなものよく、判定処理はセンサ装置100が検出するデータの種類に応じて様々な方法を採用することができる。
[1−5.センサ装置100における処理]
次に図11のフローチャートを参照してセンサ装置100における処理について説明する。まずステップS1001で、データ判定の基準となるデータを決定しデータ判定部106に設定する。なお、基準データはデータ処理システム10の利用者が入力することにより設定してもよいし、デフォルトで設定してもよし、センサ装置100が過去のデータを選択して設定してもよい。
またステップS1002で、継続的に行うデータの検出タイミングを決定しセンサ部105に設定する。データの検出タイミングとは例えば、数分おき、数時間おきや、具体的な時刻、日にちで設定してもよい。なお、ステップS1001とステップS1002の順序は逆でもよい。検出タイミングは予めデフォルトで設定しておいてもよい。
次にステップS1003でデータ検出タイミングに至った場合、処理はステップS1004に進み(ステップS1003のYes)、センサ部105がデータを検出する。データ検出タイミングに至ったか否かは計時部108による計時で確認することができる。次にステップS1005でデータ判定部106が検出したデータの状態を判定する。
データが正常範囲である場合、処理はステップS1006からステップS1007に進み(ステップS1006のYes)、現在、センサ装置100は受信装置200から異常状態であると判定を受けている状態であるか否かを確認する。
異常状態ではない場合、処理はステップS1008に進み(ステップS1007のNo)、センサ装置100は正常なデータを受信装置200に送信する。
説明はステップS1006に戻る。ステップS1006でデータが正常範囲ではないと判定した場合、処理はS1006からステップS1009に進む(ステップS1006のNo)。データが正常範囲ではない場合データは、受信装置200から異常状態であると判定を受けている状態であればS1012に移行するが、判定を受けていない場合は(ステップS1009のNo)、ステップS1010でデータが異常であることを示す状態情報をデータに付加する。そしてステップS1011でセンサ装置100は異常なデータを受信装置200に送信する。
次にステップS1012でセンサ装置100は受信装置200からデータ送信中断指示を受けたか否かを確認する。これは、上述したように受信装置200は異常であることを示す状態情報が付加されたデータを受信した場合、センサ装置100にデータの送信中断指示を送信するからである。
受信装置200からの送信中断指示を受けた場合、処理はステップS1013に進み(ステップS1012のYes)、センサ装置100はデータの送信を中断する。次にステップS1014でセンサ装置100は異常データの範囲(異常だと判定したデータの値、状態など)を記憶し、ステップS1015において、必要であれば従来の正常なデータ検出のタイミングを変化させて、異常データの検出が継続しているか否かを判定するタイミングを設定する。
説明はステップS1006に戻る。ステップS1006でデータが正常であると判定し、ステップS1007で現在センサ装置100がデータの送信を中断している状態である場合、処理はステップS1016に進む(ステップS1007のYes)。
データの送信を中断している状態においてデータが正常である場合とは図5のステップS205で上述した場合である。この場合、ステップS1016でデータが正常範囲であることを示す状態情報をデータに付加し、ステップS1008で正常範囲内にあるデータを受信装置200に送信する。
説明はステップS1012に戻る。センサ装置100が受信装置200から送信中断指示を受けていない場合、処理はステップS1012からステップS1017に進む(ステップS1012のNo)。
次にステップS1017でセンサ装置100は受信装置200からデータの送信再開指示を受けているか否かを確認する。センサ装置100がデータは異常であることを示す状態情報を付加したデータを受信装置200に送信し、受信装置200からデータ送信再開指示を受ける場合とは、センサ装置100は異常と判定したデータを送信したが受信装置200がデータは正常であると判定した場合である。
センサ装置100が受信装置200からデータの送信再開指示を受けた場合、処理はステップS1018に進み(ステップS1017のYes)、センサ装置100はデータの送信を再開し、ステップS1019で正常データの範囲(異常だと判定したデータの値、状態など)を記憶する。
説明はステップS1017に戻る。センサ装置100が受信装置200からデータ送信再開指示を受けていない場合、処理はステップS1020に進む(ステップS1017のNo)。次にステップS1020でセンサ装置100は受信装置200から再判定指示を受けたか否かを確認する。受信装置200から再判定指示を受けている場合処理はステップS1003に進み、ステップS1014乃至ステップS1011の処理により検出したデータを判定して受信装置200に送信する。
センサ装置100における処理は以上のように行われる。
[1−6.受信装置200における処理]
次に図12のフローチャートを参照して受信装置200における処理について説明する。まずステップS2001でデータ判定の基準となるデータを決定しデータ判定部206に設定する。なお、基準データはデータ処理システム10の利用者が入力することにより設定してもよいし、デフォルトで設定してもよし、センサ装置100が過去のデータを選択して設定してもよい。基準となるデータはセンサ装置100において設定したものと同一でもよいし、センサ装置100における設定とは異なるものでもよい。センサ装置100よりも厳しい設定とすることにより、センサ装置100が誤って正常だと判定したでデータでも受信装置200側で異常だと判定してデータ判定結果を修正することができる。
次にステップS2002でセンサ装置100から送信されたデータを受信したか否かを確認する。データを受信した場合、処理はステップS2003に進み、完全に正常なデータを受信したか否かを確認する。「完全に正常」とは、センサ装置100も受信装置200もデータが正常であると判定した状態である。完全に正常なデータを受信したか否かは、データが異常であることを示す状態情報が付加されているかを確認することにより行うことができる。データが異常であることを示す状態情報がない場合データは正常なデータである。受信したデータが正常である場合処理はステップS2004に進み、受信装置200はデータを記憶部203に格納する。
一方、ステップS2003で受信したデータが異常である場合、処理はステップS2005に進み(ステップS2003のNo)、データ判定部206はデータの状態を判定する。そして、完全な正常データでも異常データでもない場合は(ステップS2005のNo)、S2012の正常範囲データの受信処理に移行する。
ステップS2005でデータが以上である場合で、さらにステップS2006で受信装置200はデータ判定部206がデータは異常であると判定した場合、処理はステップS2007からステップS2008に進み(ステップS2007のYes)、センサ装置100に対してデータ送信中断を指示する。これは、上述したように受信装置200がセンサ装置100からデータが異常であることを示す状態情報を受信し、かつ、受信装置200もデータは異常であると判定した場合、データは受信装置200に送信すべきではないとしてデータの送信を中断させるからである。一方、受信装置200がデータは異常ではないと判定した場合、センサ装置100にデータの送信を中断させる必要ないため、センサ装置100にデータ送信の中断を指示しない(ステップS2007のNo)。
説明はステップS2002に戻る。ステップS2002でセンサ装置100からデータを受信していない場合、処理はステップS2009に進み(ステップS2002のNo)、所定の条件が満たされた否かを確認する。上述したように所定の条件とは所定の時間が経過したか否かなどである。この確認は計時部208による時間の測定により確認することができる。所定の条件が満たされていない場合、処理はステップS2002に戻り、センサ装置100からデータを受信したかを確認する。
センサ装置100からデータを受信することなく所定の条件が満たされた場合、処理はステップS2010に進み(ステップS2009のYes)、センサ装置100に対してデータの再判定を指示する。
次にステップS2011でセンサ装置100からデータを受信したかを確認し、データを受信した場合、次にステップS2012で受信したデータが正常範囲であるかを判定する。データが正常範囲である場合、処理はステップS2013に進み(ステップS2012のYes)、センサ装置100に対してデータ送信再開を指示する。
なお、上述した一連の処理に加えて、ステップS2014に示すようにデータ処理システム10の利用者から記憶部203に格納されているデータの読み出し要求があった場合、ステップS2015で要求されたデータを出力する。出力方法としては例えば表示部205における表示などがある。
以上のようにして受信装置200における処理が行われる。
本技術によれば、センサ装置100におけるデータの検出を継続しつつ、センサ装置100の状態やデータ検出対象の状態に応じて検出したデータの送信の中断、再開を切り替えることができる。また、センサ装置100の不具合や環境の変化によってセンサ装置100が検出して受信装置200に送信するデータに一時的に異常が生じてもセンサ装置100はデータの検出を継続するため、データが正常に戻ったことをセンサ装置100が自身で認識することができる。そして、データが正常に戻った場合にはデータを再び受信装置200に送信できる。これにより、データに異常が生じた場合に即センサ装置100の動作を停止させたり、破棄したりしないので、データが正常に戻った場合にセンサ装置100を再び使用することができる。
また、センサ装置100の不具合が解消したり、環境が改善することにより正常なデータを収集している可能性があることを受信装置200に通知し、必要に応じてシステムを復旧させることができる。
センサ装置100が検出したデータが異常であることをセンサ装置100側で判断することで、センサ装置100のみに一時的に不具合が生じている場合でも、データ処理システム10全体が停止することはない。
設置が困難な場所に置かれたセンサ装置100に一時的に不具合や環境の変化が生じても、その後データが正常に戻ればセンサ装置100を置き換えることなく、データ処理システム10を復旧させることができるのでセンサ装置100の再設置を行う必要がない。
センサ装置100を構成するセンサ部105だけの検出で、データの異常の回復状態をモニタすることができるので、センサ装置100と受信装置200間の通信に必要な電力の消費を抑えることができる。
センサ装置100は、データが異常な場合データの検出は継続するが、異常なデータを受信装置200に送信しないので、通信網で不要なデータが多数送られることがなくなるため、センサ装置100が多数存在しても、データによって通信網が圧迫されることを抑制できる。これにより通信網を効率よく利用することができる。
異常なデータはセンサ装置100から受信装置200に送信しないので、不要な通信が発生しなくなり、センサ装置100を設置した事業者が通信料金を節約できるという効果もある。
なお、応用例として、予めセンサ装置100で検出するデータの範囲を設定しておき、その範囲にあるデータを検出した場合に、受信装置200にデータを送信する設定としておくことができる。例えば、降水量を測定する雨量センサの場合、降雨がない場合はデータを受信装置200に送らないが、降雨があった場合にデータを受信装置200に送信し、降雨がなくなった場合にはデータを受信装置200に送らないということも実現できる。さらに、積雪量を測定するセンサの場合、積雪がないことでデータの送信を中断するが、センサ部105は作動して検出を継続しているので、積雪が発生した場合に即座に受信装置200にデータを送信して積雪が生じたことを知らせることができる。
<2.変形例>
以上、本技術の実施の形態について具体的に説明したが、本技術は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
センサ装置100が検出したデータが異常な状態から正常な状態に戻る場合とはセンサ装置100自体の不具合が解消した場合以外にセンサ装置が他のセンサ装置に代替された場合がある。そのような場合には元のセンサ装置はデータの送信を再開する必要はないため、受信装置200はデータ送信再開指示ではなくデータ送信中断指示を元のセンサ装置に送信する。これを実現するためには受信装置200はデータが正常である判定を行った後にセンサ装置が代替されたか否かを判定する処理を行う。センサ装置が代替されたか否かは例えば、センサ装置の位置情報、元のセンサ装置が検出したデータと新しいセンサ装置が検出したデータの類似度などから判定することができる。
本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じて前記データを送信し、かつ、判定結果に関わらず前記データの検出を継続するセンサ装置と、
前記センサ装置から送信された前記データを受信する受信装置と
からなるデータ処理システム。
(2)
前記センサ装置は、前記データの状態が異常であると判定した場合、前記データが異常であることを示す状態情報を前記データと共に前記受信装置に送信する(1)に記載のデータ処理システム。
(3)
前記受信装置は、前記状態情報において前記データの状態が異常であることが示されている場合に前記データの状態を判定する(1)または(2)に記載のデータ処理システム。
(4)
前記受信装置は前記データが異常であると判定した場合、前記センサ装置に前記データの送信中断を指示する(3)に記載のデータ処理システム。
(5)
前記センサ装置は、前記受信装置から前記データが異常であると判定を受けた場合、前記データの検出を継続しつつ、前記受信装置への前記データの送信を中断する(2)に記載のデータ処理システム。
(6)
前記センサ装置は、前記データが異常と判定された後の状態において検出した前記データの状態が正常範囲であると判定した場合、前記データが正常範囲であることを示す状態情報を前記データと共に前記受信装置に送信する(2)に記載のデータ処理システム。
(7)
前記受信装置は、前記センサ装置から受信した前記状態情報において前記データが正常範囲であることが示されている場合に前記データの状態を判定する(1)から(6)のいずれかに記載のデータ処理システム。
(8)
前記受信装置は、前記センサ装置で前記データが異常と判定された後の状態において、前記データが正常範囲であると判定した場合、前記センサ装置に前記データの送信再開を指示する(3)に記載のデータ処理システム。
(9)
前記センサ装置は、前記データが異常と判定された後の状態において、前記受信装置から前記データの送信再開を指示された場合、前記受信装置への前記データの送信を再開する(5)に記載のデータ処理システム。
(10)
前記センサ装置から前記受信装置へのデータが異常と判定された後の状態において、所定の条件を満たした場合、前記受信装置は判定のために前記センサ装置に前記データの送信を指示する(1)から(9)のいずれかに記載のデータ処理システム。
(11)
前記センサ装置から受信した前記データの状態を判定し、前記データが正常範囲である場合、前記受信装置は前記センサ装置に前記データの送信再開を指示する(7)に記載のデータ処理システム。
(12)
前記受信装置は前記データの状態を判定し、状態が正常である前記データを受信した場合、記憶部に格納する(1)から(11)のいずれかに記載のデータ処理システム。
(13)
前記センサ装置は、前記受信装置からデータの再送信の指示を受けた場合に、検出したデータが正常であるか判定し、判定結果に応じて前記受信装置に前記データを送信する(5)に記載のデータ処理システム。
(14)
前記センサ装置は、前記データが異常と判定された後、異常データの検出タイミングを設定する(5)に記載のデータ処理システム。
(15)
センサ装置と受信装置とからなるデータ処理システムにおいて、
前記センサ装置は、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じて前記データを前記受信装置に送信し、かつ、判定結果に関わらず前記データの検出を継続し、
前記受信装置は、前記センサ装置から送信された前記データを受信する
データ処理方法。
(16)
センサ装置と受信装置とからなるデータ処理システムにおいて、
前記センサ装置は、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じて前記データを前記受信装置に送信し、かつ、判定結果に関わらず前記データの検出を継続し、
前記受信装置は、前記センサ装置から送信された前記データを受信する
データ処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
(17)
データを検出するセンサ部と、
検出された前記データの状態を判定する判定部と、
受信装置と通信する通信部と、
を備え、
前記判定部の判定結果に応じて前記データを送信し、かつ、判定結果に関わらず前記データの検出を継続する
センサ装置。
(18)
センサ装置から送信されたデータを受信する通信部と、
前記データの状態を判定する判定部と、
を備え、
前記判定部の判定結果に応じて前記センサ装置に指示を送信する
受信装置。
100・・・センサ装置
103・・・通信部
105・・・センサ部
106・・・データ判定部
200・・・受信装置
203・・・通信部
206・・・データ判定部

Claims (16)

  1. 検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じて前記データを送信し、かつ、判定結果に関わらず前記データの検出を継続するセンサ装置と、
    前記センサ装置から送信された前記データを受信する受信装置と
    からなるデータ処理システム。
  2. 前記センサ装置は、前記データの状態が異常であると判定した場合、前記データが異常であることを示す状態情報を前記データと共に前記受信装置に送信する
    請求項1に記載のデータ処理システム。
  3. 前記受信装置は、前記状態情報において前記データの状態が異常であることが示されている場合に前記データの状態を判定する
    請求項1に記載のデータ処理システム。
  4. 前記受信装置は前記データが異常であると判定した場合、前記センサ装置に前記データの送信中断を指示する
    請求項3に記載のデータ処理システム。
  5. 前記センサ装置は、前記受信装置から前記データが異常であると判定を受けた場合、前記データの検出を継続しつつ、前記受信装置への前記データの送信を中断する
    請求項2に記載のデータ処理システム。
  6. 前記センサ装置は、前記データが異常と判定された後の状態において検出した前記データの状態が正常範囲であると判定した場合、前記データが正常範囲であることを示す状態情報を前記データと共に前記受信装置に送信する
    請求項2に記載のデータ処理システム。
  7. 前記受信装置は、前記センサ装置から受信した前記状態情報において前記データが正常範囲であることが示されている場合に前記データの状態を判定する
    請求項1に記載のデータ処理システム。
  8. 前記受信装置は、前記センサ装置で前記データが異常と判定された後の状態において、前記データが正常範囲であると判定した場合、前記センサ装置に前記データの送信再開を指示する
    請求項3に記載のデータ処理システム。
  9. 前記センサ装置は、前記データが異常と判定された後の状態において、前記受信装置から前記データの送信再開を指示された場合、前記受信装置への前記データの送信を再開する
    請求項5に記載のデータ処理システム。
  10. 前記センサ装置から前記受信装置へのデータが異常と判定された後の状態において、所定の条件を満たした場合、前記受信装置は判定のために前記センサ装置に前記データの送信を指示する
    請求項1に記載のデータ処理システム。
  11. 前記センサ装置から受信した前記データの状態を判定し、前記データが正常範囲である場合、前記受信装置は前記センサ装置に前記データの送信再開を指示する
    請求項7に記載のデータ処理システム。
  12. 前記受信装置は前記データの状態を判定し、状態が正常である前記データを受信した場合、記憶部に格納する
    請求項1に記載のデータ処理システム。
  13. 前記センサ装置は、前記受信装置からデータの再送信の指示を受けた場合に、検出したデータが正常であるか判定し、判定結果に応じて前記受信装置に前記データを送信する
    請求項5に記載のデータ処理システム。
  14. 前記センサ装置は、前記データが異常と判定された後、異常データの検出タイミングを設定する
    請求項5に記載のデータ処理システム。
  15. センサ装置と受信装置とからなるデータ処理システムにおいて、
    前記センサ装置は、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じて前記データを前記受信装置に送信し、かつ、判定結果に関わらず前記データの検出を継続し、
    前記受信装置は、前記センサ装置から送信された前記データを受信する
    データ処理方法。
  16. センサ装置と受信装置とからなるデータ処理システムにおいて、
    前記センサ装置は、検出したデータの状態を判定し、判定結果に応じて前記データを前記受信装置に送信し、かつ、判定結果に関わらず前記データの検出を継続し、
    前記受信装置は、前記センサ装置から送信された前記データを受信する
    データ処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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