JP2020181097A - 感光体ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成時に離間部材が感光体の係合部に接触することによる感光体の振動を抑制する。【解決手段】ギヤ部81がギヤ部36から離間して帯電ローラ12が接触位置Paに位置することを許容する第1位置P1と、ギヤ部81がギヤ部36に係合して帯電ローラ12を離間位置に位置させる第2位置と、に移動可能な離間部材80と、感光ドラム11がR2方向に回転した場合に帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達し、感光ドラム11がR1方向に回転した場合に回転を離間部材80に伝達しないワンウェイクラッチ90と、を備える。離間部材80が第2位置に位置する場合に感光ドラム11がR1方向に回転した場合は、ギヤ部36の回転をギヤ部81から離間部材80に伝達し、離間部材80を第1位置P1に移動するのに伴って、ギヤ部81がギヤ部36から離間して帯電ローラ12を接触位置Paに位置させる。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用して記録材に画像を形成する感光体ユニット及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置の一次帯電の方法として、接触帯電方式が普及している。接触帯電方式では、導電性支持体(芯金)の外周に導電性弾性体層を設け、導電性弾性体層の外周に抵抗層を被覆して設けた帯電ローラを、付勢ばね等により感光ドラム等の感光体に付勢して接触させて用いる。そして、帯電ローラに電圧を印加し、帯電ローラと感光体との接触部である当接ニップ部の近傍で微小な放電をさせて感光体の表面を帯電させる。また、これら感光体や帯電ローラ等の部材を、感光体ユニットとしてカートリッジ化したものが普及している。
このような感光体ユニットにおいて、帯電ローラを感光体に長期間接触させたまま放置してしまうと、以下のような理由で画像形成時に画像不良を発生する虞があった。即ち、帯電ローラにおける感光体に接触していた箇所が長期間の接触により変形してしまう場合や、感光体と帯電ローラとが接触している部分に接触痕等が残ってしまう場合があり、これらのような場合に画像形成時に画像不良を生じることがあった。
このような画像不良の発生を抑制するため、感光体と帯電ローラとの接触状態及び離間状態を切換え可能な離間部材を有する感光体ユニットが知られている(特許文献1参照)。この感光体ユニットでは、非画像形成時等の感光体の回転停止時において、離間部材は、帯電ローラの加圧方向と並行に配置され、帯電ローラは、加圧方向と逆方向に押されているために感光体に対して離間状態となる。
そして、画像形成時等に感光体が正転方向に回転駆動されると、感光体のギヤ部(係合部)と離間部材のギヤ部との噛合いにより、離間部材は帯電ローラの軸を中心として連れ回されて回転する。すると、帯電ローラを感光体から離間して支持していた離間部材が感光体との間から退避し、帯電ローラは付勢ばねによって感光体に付勢されて当接される。また、画像形成終了時等の感光体の回転停止時には、画像形成装置は感光体を逆転方向に回転させる。これにより、感光体のギヤ部と離間部材のギヤ部との噛合いにより、離間部材が通常動作時とは逆転方向に回転され、帯電ローラと感光体とを離間状態にする。
特開2002−311690号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の感光体ユニットでは、帯電ローラが感光体に接触しているときでも、離間部材のギヤ部は感光体のギヤ部に常に接触しており、感光体が回転すると空転するようになっている。このため、回転体には離間部材の自重が作用しており、回転体の回転によって離間部材が振動するため、画像形成中に感光体に振動を与えてしまい、画像ピッチムラなどの画像不良が発生する虞がある。その一方、近年、画像形成速度の高速化や、帯電高圧電源の直流化による低コスト化等により、帯電ローラと感光体との接触ニップ幅の高精度化が求められており、画像形成中の振動等、不要な外乱は排除することが要求されている。
本発明は、感光体及び帯電ローラの接触及び離間を離間部材によって切換可能でありながら、画像形成時に離間部材が感光体の係合部に接触することによる感光体の振動を抑制可能な感光体ユニット及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の感光体ユニットは、静電像を担持して、画像形成時に回転する第1方向と、前記第1方向とは反対方向の第2方向と、に回転可能な感光体と、前記感光体と一体的に回転し、外周部に第1係合部を有する回転部材と、前記感光体の表面から離間した状態になる離間位置と、前記感光体の表面に接触した状態になる接触位置とに移動可能に設けられ、前記接触位置に位置する場合に前記感光体に従動回転すると共に電圧を印加されることで前記感光体の表面を帯電させる帯電ローラと、前記第1係合部に係合可能な第2係合部を有し、前記第2係合部が前記第1係合部から離間して前記帯電ローラが前記接触位置に位置することを許容する第1位置と、前記第2係合部が前記第1係合部に係合して前記帯電ローラを前記離間位置に位置させる第2位置と、に前記帯電ローラの回転に伴って移動可能な離間部材と、前記帯電ローラと前記離間部材との間に介在され、前記感光体が前記第2方向に回転した場合には前記帯電ローラの回転を前記離間部材に伝達し、前記感光体が前記第1方向に回転した場合には前記帯電ローラの回転を前記離間部材に伝達せずに空転可能なワンウェイクラッチと、を備え、前記離間部材が前記第1位置に位置している場合に前記感光体が前記第2方向に回転した場合は、従動回転した前記帯電ローラの回転を前記ワンウェイクラッチが前記離間部材に伝達し、前記離間部材を前記第2位置に移動させるのに伴って、前記第2係合部が前記第1係合部に係合して前記帯電ローラを前記離間位置に位置させ、前記離間部材が前記第2位置に位置している場合に前記感光体が前記第1方向に回転した場合は、前記第1係合部の回転を前記第2係合部から前記離間部材に伝達し、前記離間部材を前記第1位置に移動させるのに伴って、前記第2係合部が前記第1係合部から離間して前記帯電ローラを前記接触位置に位置させることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、上記の感光体ユニットと、現像剤を担持して移動し、前記感光体に対向する現像領域に現像剤を搬送可能な現像剤担持体と、を備え、前記離間部材が前記第1位置から前記第2位置まで移動する際に回転する前記感光体の表面の長さは、前記感光体における前記現像領域から前記帯電ローラに接触する領域までの前記感光体の表面の長さより短いことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、上記の感光体ユニットと、前記感光体の回転を制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記感光体の回転が停止して所定時間経過後、又は、主電源がオフ状態になった後、前記感光体を第1の時間、前記第1方向に回転させて、前記離間部材を前記第1位置に位置させ、前記感光体を第2の時間、前記第2方向に回転させて、前記離間部材を前記第2位置に位置させる制御を実行可能であることを特徴とする。
本発明によれば、感光体及び帯電ローラの接触及び離間を離間部材によって切換可能でありながら、画像形成時に離間部材が感光体の係合部に接触することによる感光体の振動を抑制できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジの概略構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジの概略構成を示す部分斜視図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジの概略構成を接離機構及びフレームを省略して示す部分斜視図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジの感光ドラムの正転方向への回転時を示す断面図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジの感光ドラムの逆転方向への回転時において、離間部材のギヤ部が感光ドラムのギヤ部に接触する前の状態を示す断面図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジの感光ドラムの逆転方向への回転時において、離間部材のギヤ部が感光ドラムのギヤ部に噛合を開始する状態を示す断面図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジの感光ドラムと帯電ローラとが離間部材によって離間した状態を示す断面図である。 第1の実施形態に係るドラムカートリッジとその周囲の構成要素との位置関係を示す断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置において、画像形成ジョブが終了した後の接離機構の動作手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る画像形成装置において、主電源がオフ状態になった後の接離機構の動作手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るドラムカートリッジの概略構成を示す断面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図12を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例として、タンデム型のフルカラープリンタについて説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置1に搭載されることには限られず、他の方式の画像形成装置に搭載されるものであってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。あるいは、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施することができる。尚、記録材であるシートSは、トナー像が形成されるものであり、具体例として、普通紙、普通紙の代用品である合成樹脂製のシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等がある。
[画像形成装置]
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体1aと、給送カセット20と、画像形成部10と、制御部70とを備えている。画像形成装置1は、画像読取装置2やパーソナルコンピュータ等のホスト機器、あるいはデジタルカメラやスマートフォン等の外部機器からの画像信号に応じて、4色フルカラー画像を記録材に形成することができる。
画像形成装置1は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の画像形成部10を備え、これら各色の画像形成部10を中間転写ベルト61の回転方向に並べて配置して構成されている。各画像形成部10の構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同一である。
画像形成部10は、円筒状の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム11を有する。感光ドラム11は、装置本体1aに備えられている駆動モータ18(図2参照)からの駆動力が伝達されて100〜300mm/secのプロセススピード(周速度)で回転駆動される。図5に示すように、感光ドラム11は、回転軸線方向の両端部を、感光ドラム11と一体的に回転する回転軸(回転部材)37により支持されている。即ち、感光ドラム11は、回転軸37と同軸上に設けられている。図3に示すように、感光ドラム11は、静電像を担持して、画像形成時に回転するR1方向(第1方向)と、R1方向とは反対方向のR2方向(第2方向)と、に回転可能に設けられている。
図1に示すように、画像形成部10において、感光ドラム11の周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電ローラ12、現像装置14、一次転写ローラ17、ドラムクリーニング装置15が配置されている。各画像形成部10の下方には、露光装置16が配置されている。また、画像形成装置1は、各画像形成部10の感光ドラム11と接触するように、中間転写体としての無端状のベルト体で形成された中間転写ベルト61を有する。
帯電ローラ12は、回転可能なローラ状の帯電部材であり、感光ドラム11に当接するように配置され、感光ドラム11の表面を帯電させる。露光装置16は、レーザスキャナ装置であり、帯電された感光ドラム11の表面を露光して感光ドラム11の表面に静電像を形成する。
現像手段としての現像装置14は、内部に現像剤としてのトナーが収容されており、トナーを用いて感光ドラム11上に形成された静電像をトナー像として現像する。このような現像装置14は、トナーを担持して回転(移動)し、感光ドラム11に対向する現像領域にトナーを搬送可能な現像剤担持体としての現像スリーブ14aを有している。現像スリーブ14aは、回転駆動される。
一次転写ローラ17は、ローラ状の一次転写部材であり、感光ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト61に一次転写させる。ドラムクリーニング装置15は、一次転写後に感光ドラム11上に残った転写残トナーなどを清掃する。
中間転写ベルト61は、ポリイミドなどの誘電体樹脂によって無端状に形成されている。中間転写ベルト61は、複数の支持ローラ(張架ローラ)に所定の張力をもって掛け回されている。中間転写ベルト61の内周面側において各感光ドラム11と対向する位置に、上述の一次転写ローラ17が配置されている。一次転写ローラ17は、中間転写ベルト61を介して感光ドラム11に押圧されており、中間転写ベルト61と感光ドラム11とが接触する一次転写部N1を形成している。一次転写ローラ17は、中間転写ベルト61の回転に伴って従動して回転する。
また、中間転写ベルト61の外周面(表面)側において二次転写対向ローラ62に対向する位置に、二次転写手段としてのローラ状の二次転写部材である二次転写ローラ64が配置されている。二次転写ローラ64は、中間転写ベルト61を介して二次転写対向ローラ62に押圧されており、中間転写ベルト61と二次転写ローラ64とが接触する二次転写部N2を形成している。中間転写ベルト61に転写されたトナー像は、二次転写部N2でシートSに二次転写される。
また、中間転写ベルト61の外周面側においてテンションローラ65に対向する位置に、ベルトクリーニング装置66が配置されている。ベルトクリーニング装置66は、二次転写後に中間転写ベルト61に残った転写残トナーなどを清掃する。
図2に示すように、制御部70はコンピュータにより構成され、例えばCPU71と、各部を制御するプログラムを記憶するROM72と、データを一時的に記憶するRAM73と、外部と信号を入出力する入出力回路(I/F)74とを備えている。CPU71は、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。ROM72には、各種制御に必要な設定値が記録されており、必要に応じてCPU71により呼び出される。RAM73には、画像形成操作により変化する印刷枚数等、様々なデータが一時的に記録され、各種制御に利用される。
CPU71は、入出力回路74を介して、操作部5、駆動モータ18、タイマ21などに接続されている。制御部70は、装置本体1aに接続された不図示のコンピュータからの指令や、操作部5の操作等により、ユーザが操作や設定を行うことができる。制御部70は、駆動モータ18を制御することにより、感光ドラム11の回転を制御可能である。タイマ21は、感光ドラム11の停止時間を計測することができる。
次に、画像形成動作について説明する。画像形成時には、回転駆動される感光ドラム11の表面は、帯電ローラ12によって所定の極性の所定の電位に一様に帯電される。本実施形態では、帯電ローラ12に対して図示しない帯電高圧電源から−700〜2000Vの直流電圧(例えば−1300V)のみが印加されて感光ドラム11の表面に対して放電が発生することにより感光ドラム11の表面が約−700Vに帯電される。
感光ドラム11の表面が一様に帯電された後、画像情報の信号に基づいて露光装置16によって感光ドラム11の表面が走査露光されて、感光ドラム11上に静電像が形成される。なお、本実施形態の画像形成装置1は、画像読取装置2を備えており、上述の画像情報としては、画像読取装置2により読み取られた原稿の画像情報や画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部端末から送られる画像情報がある。
感光ドラム11上に形成された静電像は、現像装置14によって、現像剤としてのトナーを用いてトナー像として現像される。本実施形態では、トナーの正規の帯電極性は負極性である。現像時には、現像スリーブ14aに図示しない現像電源としての高圧電源から所定の電圧である現像バイアスが印加される。現像電圧としては、直流電圧(直流成分)と交流電圧(交流成分)とが重畳された振動電圧が用いられる。また、現像装置14には、トナー収容容器としてのトナーボトル19から図示しないトナー搬送路を介してトナーが供給される。
感光ドラム11上に形成されたトナー像は、一次転写部N1において、一次転写ローラ17の作用により、中間転写ベルト61の表面に一次転写される。このとき、一次転写ローラ17には、図示しない一次転写電源(高圧電源)から、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性(本実施形態では正極性)の直流電圧である一次転写バイアスが印加される。フルカラー画像の形成時には、上述の動作が各画像形成部10において行われ、各感光ドラム11上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、順次に重ね合わせるようにして中間転写ベルト61上に転写される。転写後、感光ドラム11上に残った僅かな転写残トナーは、ドラムクリーニング装置15によって除去され、回収部に回収される。
一方、給送カセット20からシートSが1枚ずつ給送され、レジストローラ対23に搬送される。その後、レジストローラ対23は、中間転写ベルト61上のトナー像と同期を取って、シートSを中間転写ベルト61と二次転写ローラ64との間に搬送する。
中間転写ベルト61上のカラーのトナー像は、二次転写部N2において、二次転写ローラ64の作用によって、シートSの表面に二次転写される。このシートSが二次転写部N2を通過する際に、二次転写ローラ64には、図示しない二次転写電源(高圧電源)から、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性の直流電圧である二次転写バイアスが印加される。転写後、中間転写ベルト61上に残った僅かな残トナーは、ベルトクリーニング装置66によって除去回収され、再び、次の画像形成に備える。
シートS上に転写されたトナー像は、定着装置40の加熱ローラ41と加圧ローラ42とのニップ部で加熱及び加圧されることによって定着され、排出ローラ対50により排出トレイ51上に排出される。
[ドラムカートリッジ]
次に、感光体ユニットとしてのドラムカートリッジ3の概略構成について、図3〜図5を用いて説明する。本実施形態の場合、感光ドラム11を有するドラムカートリッジ3を、装置本体1a(図1参照)に対して着脱自在として、メンテナンスなどで交換できるようにしている。例えば、ドラムカートリッジ3は、装置本体1aに対して長手方向(感光ドラム11の回転軸線方向)に沿って移動させることで、装置本体1aに対して着脱自在としている。
図3〜図5に示すように、ドラムカートリッジ3は、感光体としての感光ドラム11、帯電ローラ12、清掃部材としてのクリーニングローラ13、ドラムクリーニング装置15、接離機構4などを備えている。そして、これらはフレームとしてのドラム容器30によって一体的に保持されている。
ドラム容器30には、感光ドラム11が不図示の軸受を介して回転軸線を中心にして回転可能に保持されている。ドラム容器30は、感光ドラム11、帯電ローラ12、クリーニングローラ13の回転軸線方向両側に配置された側壁30aと、両側の側壁30aを連結する連結部30bとを有する。そして、回転軸線方向両側の側壁30aに、それぞれ軸受を介して感光ドラム11の回転軸線方向両端部が回転自在に支持されている。
また、感光ドラム11の回転軸37の一端部には、装置本体1a(図1参照)に装着された状態で、装置本体1aに設けられた駆動モータ18(図2参照)から駆動力を受け取って回転するためのカップリング39が設けられている。カップリング39は、ドラムカートリッジ3を装置本体1aに装着したときに、装置本体1a側に設けられたカップリングと結合して、装置本体1aに設けられた駆動モータ18から駆動力が伝達される。
また、図3に示すように、ドラム容器30には、ドラムクリーニング装置15が設けられている。ドラムクリーニング装置15は、クリーニングブレード15a、回収部15b、トナー搬送スクリュ38を有する。クリーニングブレード15aは、ドラム容器30に固定され、感光ドラム11の表面に画像形成時における感光ドラム11の正転方向であるR1方向に対してカウンタ方向で当接して、感光ドラム11の表面を清掃する。
回収部15bは、クリーニングブレード15aの近傍に設けられ、クリーニングブレード15aによって感光ドラム11の表面から除去された転写残トナーを回収する。トナー搬送スクリュ38は、回収部15bに回収されたトナーを搬送してドラムカートリッジ3の外部に搬送する。トナー搬送スクリュ38によってドラムカートリッジ3の外部に搬送されたトナーは、装置本体1aに設けられた図示しない廃トナー容器に回収される。
図4及び図5に示すように、感光ドラム11の回転軸37の外周部には、ギヤ部(第1係合部、第1噛合部)36が形成されている。ギヤ部36は、感光ドラム11の回転軸上に感光ドラム11と一体回転するように設けられている。本実施形態では、ギヤ部36は、はすば歯車により形成されている。ギヤ部36は、カップリング39を介して感光ドラム11に駆動力が入力されることで、感光ドラム11と一体回転する。ギヤ部36の回転力は、トナー搬送スクリュ38(図3参照)に伝達される。これにより、トナー搬送スクリュ38が回転し、回収部15b(図3参照)に回収されている転写残トナーをドラムカートリッジ3の外に搬送可能な構成となっている。
帯電部材としての帯電ローラ12は、感光ドラム11の下方に配置され、導電性の支持体(芯金、芯材)である回転軸12aと、回転軸12aの周囲に形成された一層以上の弾性層12bとを有するローラ状の部材である。帯電ローラ12は、感光ドラム11の表面に、付勢手段としての加圧ばね32によって所定の押圧力で接触させられており、感光ドラム11の回転に伴って従動して回転する。
帯電ローラ12は、帯電ローラ軸受31にその回転軸12aが保持されることによって回転可能に支持されている。また、帯電ローラ軸受31は、ドラム容器30に対してスライド可能に支持されている。具体的には、帯電ローラ軸受31がドラム容器30に設けられたスライド案内部30cにより、感光ドラム11の回転軸線に向かう方向にスライド可能に案内される構成となっている。図示の例では、帯電ローラ軸受31には、そのスライド方向に沿って溝31cが形成されており、スライド案内部30cがこの溝31cに係合することで、帯電ローラ軸受31が感光ドラム11の回転軸線に向かう方向に案内される。
そして、帯電ローラ軸受31に支持されている帯電ローラ12は、感光ドラム11の回転軸線に垂直な面における感光ドラム11の回転軸線に向かう方向に沿って移動可能となっている。これにより、帯電ローラ12は、感光ドラム11の表面から離間した状態になる離間位置Pb(図9参照)と、感光ドラム11の表面に接触した状態になる接触位置Pa(図6参照)と、に移動可能に設けられる。そして、帯電ローラ12は、接触位置Paに位置する場合に、感光ドラム11に従動回転すると共に、電圧を印加されることで感光ドラム11の表面を帯電させる。
更に、ドラム容器30と帯電ローラ軸受31との間には、加圧ばね32が設けられている。加圧ばね32は、例えば、圧縮コイルばねからなり、帯電ローラ12を感光ドラム11の回転軸線に垂直な面における感光ドラム11の回転軸線に向かう方向(付勢方向)に付勢している。即ち、加圧ばね32は、帯電ローラ軸受31のスライド方向と同方向、離間位置Pb(図9参照)から接触位置Pa(図6参照)に向かう方向に帯電ローラ軸受31を付勢して、帯電ローラ12を感光ドラム11に付勢する。このため、加圧ばね32は、帯電ローラ軸受31を押し上げることで、帯電ローラ12の回転軸12aの端部を上方に押圧し、帯電ローラ12を感光ドラム11に加圧して接触しニップ部N3を形成させている。
図4に示すように、接離機構4は、離間部材80と、後述するワンウェイクラッチ90と、を有している。接離機構4は、帯電ローラ12を接触位置Pa(図6参照)及び離間位置Pb(図9参照)に切り換えて位置させることにより、帯電ローラ12を感光ドラム11に接離可能にしている。接離機構4の詳細については後述する。
清掃部材としてのクリーニングローラ13は、帯電ローラ12に接触して帯電ローラ12の表面を清掃する。クリーニングローラ13は、棒状の支持部(芯金、芯材)である回転軸13aと、回転軸13aの周囲に形成された弾性層13bとを有し、その外周面が帯電ローラ12に接触するローラ状の部材である。クリーニングローラ13は、帯電ローラ12の表面に、加圧ばね34によって所定の押圧力で接触させられており、帯電ローラ12の回転に伴って従動して回転する。
クリーニングローラ13は、クリーニングローラ軸受33にその回転軸13aが支持されることによって回転可能に支持されている。また、クリーニングローラ軸受33は、帯電ローラ軸受31に対してスライド可能に支持されている。クリーニングローラ13が帯電ローラ12の回転軸線に垂直な面における帯電ローラ12の回転軸線に向かう方向に沿って移動できるように、クリーニングローラ軸受33が帯電ローラ12の回転軸線に向かう方向にスライド可能に構成されている。なお、本実施形態では、帯電ローラ12の回転軸線と、後述する離間部材80の回動軸線とは、共通である。
これにより、クリーニングローラ13は、帯電ローラ12の表面に接触するローラ接触位置と、帯電ローラ12の表面から離間したローラ離間位置とに移動可能に設けられる。そして、クリーニングローラ13は、ローラ接触位置で帯電ローラ12を清掃する。
更に、帯電ローラ軸受31とクリーニングローラ軸受33の間には、加圧ばね34が設けられている。加圧ばね34は、例えば、圧縮コイルばねからなり、クリーニングローラ13を帯電ローラ12の回動軸線に垂直な面における帯電ローラ12の回転軸線方向に向かう方向(付勢方向)に付勢している。このため、クリーニングローラ13は、帯電ローラ12に加圧されて接触する。即ち、加圧ばね34は、クリーニングローラ13をローラ離間位置からローラ接触位置に向かう方向に付勢している。言い換えれば、クリーニングローラ13は、加圧ばね34による付勢方向に沿って移動可能にクリーニングローラ軸受33に支持されている。また、本実施形態では、加圧ばね32による付勢方向と加圧ばね34による付勢方向とが略同方向となっている。
また、クリーニングローラ13は、クリーニングローラ軸受33及び加圧ばね34を介して帯電ローラ軸受31に支持されている。このため、後述するように、離間部材80によって帯電ローラ12が感光ドラム11から離れる方向に移動した場合に、これに連動してクリーニングローラ13が帯電ローラ12の移動方向に移動する。
以上の構成によって、感光ドラム11が装置本体1aに備えられている駆動モータ18(図2参照)などの駆動源から駆動力を受けて回転すると、帯電ローラ12が感光ドラム11との摩擦力によって従動回転する。更に、帯電ローラ12が回転すると、クリーニングローラ13が帯電ローラ12との摩擦力によって従動回転する。また、トナー搬送スクリュ38(図3参照)はギヤ部36より駆動力(回転力)を受けて回転する。
[接離機構]
次に、帯電ローラ12を感光ドラム11に対して接触及び離間可能な接離機構4について、図4及び図6を用いて詳細に説明する。尚、図4では、ドラムカートリッジ3の長手一端部側のみを示しているが、他端側も対称的な構成になっている。接離機構4は、帯電ローラ12の回転軸12aの外周部に設けられた離間部材80と、回転軸12a及び離間部材80の間に介在されたワンウェイクラッチ90とを有している。
図4に示すように、帯電ローラ12の回転軸12aは、弾性層12bから軸方向に突出して設けられている。回転軸12aの弾性層12bから軸方向に突出した部位の端部側には、回転軸12aの他の部分より外径が縮径した小径部12cが形成されている。小径部12cには、離間部材80及びワンウェイクラッチ90が回転軸12aの軸中心と同軸になるように設けられている。帯電ローラ12の回転軸12aは、離間部材80から更に軸方向に突出した形状をしており、その先端部が帯電ローラ軸受31に回転自在に支持されている。
図4及び図5に示すように、離間部材80は、感光ドラム11の回転軸37に形成されたギヤ部36に係合可能、即ち噛合可能なはすば歯車からなる扇形のギヤ部(第2係合部、第2噛合部)81を有している。離間部材80は、帯電ローラ12に対して同軸上で回転可能に設けられている。即ち、離間部材80のギヤ部81は、感光ドラム11のギヤ部36に対して重力方向の下側から係合可能に設けられている。また、図9に示すように、感光ドラム11の半径をr1、帯電ローラ12の半径をr2、ギヤ部36のピッチ円の半径をr3、離間部材80のギヤ部81のピッチ円の半径をr4とした場合に、r1+r2<r3+r4を満たすように設定している。このため、ギヤ部81とギヤ部36とが噛み合うことにより、感光ドラム11と帯電ローラ12とは必ず離間する。
離間部材80は、帯電ローラ12の回転に伴って、第1位置P1(図6参照)と第2位置P2とに回転可能(移動可能)に設けられている。図6に示すように、離間部材80の第1位置P1は、ギヤ部81がギヤ部36から離間して、帯電ローラ12が加圧ばね32により付勢されて接触位置Paに位置することを許容する位置である。図9に示すように、離間部材80の第2位置P2は、ギヤ部81がギヤ部36に係合して、帯電ローラ12を離間位置Pbに位置させる位置である。
図6に示すように、ワンウェイクラッチ90は、それぞれ略円環形状の内径部91及び外径部92を有している。内径部91は、内周面が帯電ローラ12の小径部12cの外周面に固定されると共に、外周面にラックギヤ93が形成されている。外径部92は、内径部91の外周側において離間部材80に固定して設けられ、ラックギヤ93に係合可能なラッチ爪94と、ねじりコイルばねからなりラッチ爪94をラックギヤ93に付勢する付勢ばね95とを有している。ラックギヤ93の歯は、R3方向に関して、上流側から下流側に向けて内径部91の回転中心に徐々に近付くように傾斜した傾斜部と、一つの歯の傾斜部の最上流端とその上流側に隣接する他の歯の傾斜部の最下流端とを結んで段差を形成した段差部とを有する。尚、ワンウェイクラッチ90の外径部92と離間部材80とは固定されているため、回転方向に関係なく、常に一体回転する。
ワンウェイクラッチ90は、感光ドラム11がR2方向に回転し、帯電ローラ12がR4方向に回転した場合には、ラックギヤ93の歯の段差部がラッチ爪94の先端に係合する。よって、ワンウェイクラッチ90の内径部91及び外径部92がR4方向にロック状態となり、帯電ローラ12及び離間部材80は一体的に回転する。一方、ワンウェイクラッチ90は、感光ドラム11がR1方向に回転し、帯電ローラ12がR3方向に回転した場合には、ラックギヤ93の歯の傾斜部に沿ってラッチ爪94の先端が摺動して案内される。よって、ワンウェイクラッチ90の内径部91及び外径部92のR4方向へのロック状態が解除されて、帯電ローラ12は離間部材80に対して空転する。即ち、ワンウェイクラッチ90は、感光ドラム11がR2方向に回転した場合には帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達し、感光ドラム11がR1方向に回転した場合には帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達せずに空転可能である。
尚、本実施形態では、ワンウェイクラッチ90は、感光ドラム11がR1方向に回転した場合に、離間部材80の回転に要するトルクが所定の空転トルク以上の場合には、帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達せずに空転する。これに対し、ワンウェイクラッチ90は、離間部材80の回転に要するトルクが所定の空転トルクより小さい場合には、帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達する。また、ドラム容器30の一部には、規制部35が形成されている。感光ドラム11がR1方向に回転した場合に、離間部材80は、第1位置P1において規制部35に当接して、離間部材80の第1位置P1を超えるR3方向への移動を規制される。尚、接離機構4の動作の詳細については後述する。
本実施形態では、ワンウェイクラッチ90としてラックギヤ93及びラッチ爪94を有する場合について説明しているが、これには限られない。ワンウェイクラッチ90としては、帯電ローラ12に対し、一方向の回転時には芯金とロック状態となり、他方向の回転時は非ロック状態となるものであれば、特に機構を限定するものではない。ワンウェイクラッチ90としては、例えば、帯電ローラ12の小径部12cの外周と接触する複数のコロ状回転体を用いた構成のものを適用してもよい。
[接離機構の動作]
次に、帯電ローラ12の感光ドラム11との離間動作について、図6〜図9を用いて説明する。図6〜図9は、ドラムカートリッジ3の感光ドラム11の回転軸線方向に対して垂直な方向の断面図である。
図6に示すように、通常の画像形成時には、離間部材80は第1位置P1に位置すると共に、帯電ローラ12は接触位置Paに位置し、感光ドラム11はR1方向を正転方向として回転することで、画像形成を実行する。感光ドラム11がR1方向に正回転すると、感光ドラム11に押圧接触されている帯電ローラ12はR3方向に従動回転する。帯電ローラ12がR3方向に回転するときには、帯電ローラ12の小径部12cも同様にR3方向へ回転する。帯電ローラ12の小径部12cがR3方向に回転すると、帯電ローラ12の小径部12cに固定されているワンウェイクラッチ90の内径部91のラックギヤ93がR3方向へ回転する。この時、ラッチ爪94は、付勢ばね95の付勢力によって、ラックギヤ93に向けて爪先端部を付勢されている。しかし、爪先端部は、ラックギヤ93の歯の傾斜部に沿ってラッチ爪94の先端が摺動して案内されるので、ラッチ爪94はラックギヤ93に噛み合わず、離間部材80をR3方向へ回転させることができない。
このとき、離間部材80のR3方向への回転に要するトルクが所定の空転トルクより小さい場合には、ワンウェイクラッチ90は帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達する。しかしながら、離間部材80は規制部35にR3方向に当接しているので、第1位置P1に規制された状態になり、離間部材80をR3方向にそれ以上回転させることはできず、離間部材80のR3方向への回転に要するトルクが所定の空転トルク以上になる。このため、ワンウェイクラッチ90は、帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達せずに空転し、離間部材80が停止したまま帯電ローラ12が回転状態となる。また、離間部材80のギヤ部81は、感光ドラム11のギヤ部36に接触せず、離間した状態になっている。
次に、図7に示すように、感光ドラム11をR2方向に逆回転させると、感光ドラム11の表面と押圧接触している帯電ローラ12は接触位置Paに位置したまま、感光ドラム11に従動回転しR4方向に回転する。帯電ローラ12の小径部12cがR4方向に回転すると、ラックギヤ93はR4方向へ回転する。ラッチ爪94は、付勢ばね95によりラックギヤ93へ付勢されており、先端が段差部に係合することで、ラックギヤ93と噛み合う。ラックギヤ93の回転力はラッチ爪94を介して離間部材80に伝達され、離間部材80は、ドラム容器30の規制部35から離れて、第1位置P1(図6参照)からR4方向へ回動を開始する。
そして、図8に示すように、離間部材80が更にR4方向へ回転すると、離間部材80のギヤ部81と、感光ドラム11に設けられたギヤ部36とが接触し、お互いのギヤ同士が噛合いを開始する。ギヤ部81及びギヤ部36の噛合いにより、離間部材80が感光ドラム11に対して帯電ローラ12を離間する方向に移動させ、帯電ローラ12を接触位置Paから離間位置Pb(図9参照)に向けて移動させる。これにより、感光ドラム11をR2方向に回転し、離間部材80のギヤ部81が感光ドラム11のギヤ部36に噛み合った以降の動作においては、感光ドラム11と帯電ローラ12とが接触しない状態になる。よって、感光ドラム11から帯電ローラ12の小径部12cを経由した離間部材80への回転力伝達経路は、遮断される。これに対し、離間部材80のギヤ部81とギヤ部36とが直接噛み合うことで、感光ドラム11から離間部材80に回転力を直接伝達されるため、離間部材80はR4方向に回転を継続し続ける。
その後、図9に示すように、制御部70(図2参照)が感光ドラム11のR2方向への回転を所定の回転角度で停止させることで、感光ドラム11のギヤ部36と離間部材80のギヤ部81とが噛み合った状態で停止する。このとき、帯電ローラ12の小径部12cに同軸に設けられた離間部材80が、小径部12cを加圧ばね32に抗して下方に押し下げて、離間部材80を第2位置P2に位置させると共に帯電ローラ12を離間位置Pbに位置させる。これにより、帯電ローラ12と感光ドラム11とは、離間した状態で保持される。即ち、離間部材80が第1位置P1(図6参照)に位置している場合に感光ドラム11がR2方向に回転した場合は、従動回転した帯電ローラ12の回転をワンウェイクラッチ90が離間部材80に伝達する。そして、離間部材80を第2位置P2に移動させるのに伴って、ギヤ部81がギヤ部36に係合して帯電ローラ12を離間位置Pbに位置させる。
次に、帯電ローラ12を離間位置Pbから接触位置Pa(図6参照)に移動させる場合は、感光ドラム11をR1方向に回転する。感光ドラム11のギヤ部36と離間部材80のギヤ部81とが噛み合っているので、感光ドラム11のR1方向への回転により、離間部材80は第2位置P2からR3方向に回転する。そして、図8に示すように、感光ドラム11のギヤ部36と離間部材80のギヤ部81との噛合いが外れると、離間部材80が帯電ローラ12と感光ドラム11との間から退避し、加圧ばね32の付勢力により帯電ローラ12が感光ドラム11に接触する。即ち、帯電ローラ12は、離間位置Pb(図9参照)から接触位置Paに移動する。
ここで、感光ドラム11が更にR1方向に正回転すると、感光ドラム11に押圧接触されている帯電ローラ12はR3方向に従動回転し、ワンウェイクラッチ90の内径部91のラックギヤ93がR3方向へ回転する。この時、ラッチ爪94はラックギヤ93に噛み合わず、離間部材80をR3方向へ回転させることができない。しかしながら、離間部材80は規制部35には当接していないため、R3方向には所定の空転トルクより小さいトルクで回転することができる。このため、離間部材80のR3方向への回転に要するトルクが所定の空転トルクより小さいので、ワンウェイクラッチ90は帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達し、離間部材80をR3方向に回転させる。その後、図6に示すように、離間部材80が規制部35に達してR3方向に当接すると、第1位置P1に規制された状態になる。これにより、離間部材80をR3方向にそれ以上回転させることはできず、離間部材80のR3方向への回転に要するトルクが所定の空転トルク以上になり、ワンウェイクラッチ90は帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達せずに空転する。即ち、離間部材80が第2位置P2(図9参照)に位置している場合に感光ドラム11がR1方向に回転した場合は、ギヤ部36の回転をギヤ部81から離間部材80に伝達する。そして、離間部材80を第1位置P1に移動させるのに伴って、ギヤ部81がギヤ部36から離間して帯電ローラ12を接触位置Paに位置させる。
次に、感光ドラム11のR2方向への回転時の回転量に関して、図10を用いて説明する。現像装置14内に設けられた現像スリーブ14aは、感光ドラム11と所定の間隔を有して現像領域Ar1に対向して配置されている。この時、帯電ローラ12及び感光ドラム11のニップ部N3と現像領域Ar1とにおいて、感光ドラム11の回転中心を中心とする角度をθとする。そして、帯電ローラ12の離間のための感光ドラム11のR2方向への回転角度はθ未満になるように、離間部材80のギヤ部81及びギヤ部36の歯数、モジュール、規制部35の位置をそれぞれ設定している。即ち、感光ドラム11における現像領域Ar1から帯電ローラ12に接触する領域であるニップ部N3までの感光ドラム11の表面の長さを、L1とする。そして、離間部材80が第1位置P1(図6参照)から第2位置P2(図9参照)まで移動する際に回転する感光ドラム11の表面の長さを、L2とする。この場合、L1>L2の関係を満たすように、設定している。これにより、感光ドラム11のR2方向への回転時において、感光ドラム11の表面の現像領域Ar1に付着した現像剤が帯電ローラ12とのニップ部N3まで到達することを防止できる。このため、帯電ローラ12がトナーにより汚染してしまうことを抑制することができる。
本実施形態では、帯電ローラ12の回転軸線方向の両端部に接離機構4が設けられている。そして、2つの接離機構4の間で、規制部35の位置を一致させることで、離間部材80が第1位置P1(図6参照)から第2位置P2(図9参照)に移動するまでの感光ドラム11の回転角度及び位相を一致させるようにしている。これにより、回転軸線方向の両端部の離間部材80が規制部35から離れてからギヤ部81がギヤ部36に当接するまでの時間を、同じにすることができ、感光ドラム11のR2方向の回転量の精度を向上することができる。
次に、本実施形態の画像形成装置1において、感光ドラム11をR2方向に回転させて帯電ローラ12を感光ドラム11から離間する際の動作手順について、図11及び図12のフローチャートに沿って説明する。ここで、帯電ローラ12が感光ドラム11に対して同じ場所で長時間圧接され続けると、帯電ローラ12の変形が発生し、その後に画像形成を実行した場合に画像不良を発生する虞がある。そこで、本実施形態では、画像形成後に帯電ローラ12が感光ドラム11に対して同じ場所で長時間圧接され続ける可能性のある例として、画像形成ジョブを終了した場合と、主電源をオフ状態にした場合とを挙げてそれぞれ説明する。尚、本実施形態では、画像形成ジョブを終了した場合と、主電源をオフ状態にした場合との両方を実行しているが、これには限られず、いずれか一方のみを実行するようにしてもよい。
まず、画像形成ジョブを終了して所定時間T0を経過した場合の動作手順について、図11のフローチャートに沿って説明する。制御部70は、画像形成ジョブの終了後、タイマ21を利用して所定時間T0を経過したか否かを判断する(ステップS1)。あるいは、制御部70は、画像形成ジョブ中であっても、何らかの理由により感光ドラム11が停止した場合であっても、同様に所定時間T0を経過したか否かを判断する。ここでの所定時間T0は、例えば、4時間とすることができる。但し、4時間に限られず、3時間や5時間など、適宜に設定することができる。制御部70は、所定時間T0を経過していないと判断した場合は(ステップS1のNO)、処理を終了する。制御部70は、所定時間T0を経過したと判断した場合は(ステップS1のYES)、一次転写ローラ17を感光ドラム11から離間させる(ステップS2)。
そして、制御部70は、駆動モータ18を正転方向に回転駆動し、感光ドラム11を第1の時間T1、正転方向であるR1方向に回転させる(ステップS3)。ここで、第1の時間T1は、離間部材80がどこに位置していても第1位置P1に到達するのに十分な時間とし、例えば、120msにすることができる。これにより、離間部材80は第1位置P1に位置すると共に、帯電ローラ12は感光ドラム11に接触した接触位置Paに位置する(図6参照)。
続いて、制御部70は、駆動モータ18を逆転方向に回転駆動し、感光ドラム11を第2の時間T2、逆転方向であるR2方向に回転させる(ステップS4)。第2の時間T2は、離間部材80が第1位置P1から移動して第2位置P2で停止するまでの時間であり、例えば、100msにすることができる。尚、ここでは、第2の時間T2を100msとしているが、これには限られず、離間部材80を第2位置P2で停止できる予め設定した時間であればよい。また、第2の時間T2は、離間部材80の回転角度が、ニップ部N3と現像領域Ar1との感光ドラム11の回転中心を中心とする角度θよりも大きくならない長さに設定している。これにより、離間部材80は第2位置P2に位置すると共に、帯電ローラ12は感光ドラム11から離間した離間位置Pbに位置する(ステップS5、図6参照)。
本実施形態では、第1の時間T1は第2の時間T2より長いように設定しているが、これには限られず、例えば、第1の時間T1と第2の時間T2とは同じであってもよい。この場合、第2の時間T2は離間部材80が第1位置P1から第2位置P2に移動する時間で決まっているので、第1の時間T1を第2の時間T2に合わせるようにする。また、本実施形態では、感光ドラム11をR2方向に回転させる前にR1方向に回転させているが、これには限られない。例えば、画像形成時には感光ドラム11はR1方向に回転しているので、所定時間T0の経過後にはR1方向に回転させることなく、感光ドラム11をR2方向に回転させるようにしてもよい。
次に、画像形成装置1の主電源がオフ状態になった場合の動作手順について、図12のフローチャートに沿って説明する。制御部70は、画像形成装置1の主電源がオフ状態になったか否かを判断する(ステップS10)。ここで、主電源がオフ状態になった場合においては、その後に所定時間T0の経過を判断できないので、主電源がオフ状態になったことを判断のトリガとする。制御部70は、主電源がオフ状態でなっていないと判断した場合は(ステップS10のNO)、処理を終了する。制御部70は、主電源がオフ状態になったと判断した場合は(ステップS10のYES)、一次転写ローラ17を感光ドラム11から離間させる(ステップS2)。その後の動作手順については、図11に示すフローチャートと同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
即ち、制御部70は、感光ドラム11の回転が停止して所定時間T0の経過後(所定時間経過後)、又は、主電源がオフ状態になった後、以下の制御を実行可能である。即ち、制御部70は、感光ドラム11を第1の時間T1、R1方向に回転させて、離間部材80を第1位置P1に位置させ、感光ドラム11を第2の時間T2、R2方向に回転させて、離間部材80を第2位置P2に位置させる。このため、感光ドラム11をR2方向に回転させる前にR1方向に回転させているので、離間部材80の第1位置P1への位置決めや回転の位相合わせを確実にでき、その後に離間部材80を第2位置P2に位置させる動作を高精度に実行することができる。
上述したように、本実施形態のドラムカートリッジ3によれば、接離機構4は、感光ドラム11がR1方向に回転した場合には、離間部材80を第1位置P1に位置させて帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達せずに帯電ローラ12を空転可能である。また、離間部材80が第1位置P1に位置するときは、ギヤ部81はギヤ部36から離間している。このため、感光ドラム11及び帯電ローラ12の接触及び離間を離間部材80によって切換可能でありながら、画像形成時に離間部材80が感光ドラム11のギヤ部36に接触することによる感光ドラム11の振動を抑制することができる。
また、本実施形態のドラムカートリッジ3によれば、感光ドラム11の半径をr1、帯電ローラ12の半径をr2、ギヤ部36のピッチ円の半径をr3、ギヤ部81のピッチ円の半径をr4とした場合に、r1+r2<r3+r4を満たす。このため、ギヤ部81とギヤ部36とを噛み合わせることにより、感光ドラム11と帯電ローラ12とを確実に離間することができる。
また、本実施形態のドラムカートリッジ3によれば、ワンウェイクラッチ90は、離間部材80の回転に要するトルクが所定の空転トルクより小さい場合には、帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達する。これにより、離間部材80を第2位置P2から第1位置P1に移動する際に、離間部材80のR3方向への回転に要するトルクが所定の空転トルクより小さいので、ワンウェイクラッチ90は帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達して回転させる。このため、離間部材80が感光ドラム11から確実に離間するので、画像形成時に離間部材80が感光ドラム11のギヤ部36に接触することによる感光ドラム11の振動を抑制することができる。
また、本実施形態のドラムカートリッジ3によれば、規制部35が離間部材80の第1位置P1を超えるR3方向への移動を規制している。このため、離間部材80の第1位置P1は、機械的に定位置に位置決めされる。これにより、離間部材80が第1位置P1から第2位置P2に移動するまでの感光ドラム11の回転角度及び位相を一定にでき、離間部材80を第2位置P2に位置させる精度を向上することができる。
尚、上述した本実施形態のドラムカートリッジ3では、感光体の一例として感光ドラム11を適用した場合について説明したが、これには限られない。例えば、感光体として感光体ベルトを適用してもよく、その場合は帯電ローラ12との間で感光体ベルトを挟持する回転ローラにギヤ部36を設ける。そして、感光体ベルトがR1方向に回転する場合に、離間部材80のギヤ部81がギヤ部36に当接しないようにして、感光体ベルトの振動を抑制することができる。
また、上述した本実施形態のドラムカートリッジ3では、離間部材80は帯電ローラ12に対して同軸上で回転可能に設けられている場合について説明したが、これには限られない。例えば、離間部材は、感光ドラム11及び帯電ローラ12のニップ部N3の接線に沿った直線形状で、ニップ部N3の接線に沿って往復動可能な部材であってもよい。この場合、離間部材のギヤ部36を向いた側の辺部にはギヤ部36に噛合可能なギヤ部を設け、また、離間部材と帯電ローラ12との間にはワンウェイクラッチ90を介在させる。そして、感光ドラム11がR1方向に回転した場合には、帯電ローラ12の回転を離間部材に伝達せずに帯電ローラ12を空転する。これにより、画像形成時に離間部材が感光ドラム11のギヤ部36に接触することによる感光ドラム11の振動を抑制することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を、図13を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、帯電ローラ12が感光ドラム11の上方に配置される点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
本実施形態では、図13に示すように、帯電ローラ12は、感光ドラム11の上方に配置されている。即ち、離間部材80のギヤ部81は、感光ドラム11のギヤ部36に対して重力方向の上側から係合可能に設けられている。本実施形態では、ワンウェイクラッチ90の所定の空転トルクは、第1位置P1に位置する離間部材80の自重により発生して離間部材80を第1位置P1から第2位置P2(図9参照)に移動させるR4方向に作用する回転モーメントより大きくしている。即ち、離間部材80をR3方向に回転する際に、離間部材80の自重によりR4方向に作用する回転モーメントが発生するが、ワンウェイクラッチ90の所定の空転トルクはそれより大きいので、離間部材80をR3方向に回転することができる。
次に、帯電ローラ12の感光ドラム11との離間動作について、説明する。ここでは、感光ドラム11をR2方向に回転させて帯電ローラ12を離間位置Pb(図9参照)に位置させた後、感光ドラム11を離間位置Pbから接触位置Pa(図6参照)に移動させる際の動作について説明する。帯電ローラ12を離間位置Pbから接触位置Paに移動させる場合は、感光ドラム11をR1方向に回転する。離間位置Pbでは、感光ドラム11のギヤ部36と離間部材80のギヤ部81とが噛み合っているので、感光ドラム11のR1方向への回転により、離間部材80は第2位置P2からR3方向に回転する。そして、感光ドラム11のギヤ部36と離間部材80のギヤ部81との噛合いが外れると、離間部材80が帯電ローラ12と感光ドラム11との間から退避し、加圧ばね32の付勢力により帯電ローラ12が感光ドラム11に接触する。即ち、帯電ローラ12は、離間位置Pbから接触位置Paに移動する。
ここで、感光ドラム11が更にR1方向に正回転すると、感光ドラム11に押圧接触されている帯電ローラ12はR3方向に従動回転し、ワンウェイクラッチ90の内径部91のラックギヤ93がR3方向へ回転する。この時、ラッチ爪94はラックギヤ93に噛み合わず、離間部材80をR3方向へ回転させることができない。一方、離間部材80には、自重による回転モーメントがR4方向に作用しているため下方に回動しようとし、ギヤ部81をギヤ部36と接触しながら動作して、感光ドラム11に振動を発生してしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、接離機構4は、離間部材80の自重による回転モーメントを上回る帯電ローラ12と離間部材80との空転時の摺動抵抗を付与できるようにする。具体的には、離間部材80の重心バランスや、小径部12cと離間部材80との摺擦抵抗を発生させるように小径部12cに当接する摺擦部を離間部材80に設けて調整している。これにより、画像形成時における離間部材80と、感光ドラム11に一体的に設けられているギヤ部36と、が接触することなく、両者の間に隙間L0を維持することが可能となる。よって、不要な振動等の発生による画像ピッチムラ等の画像不良を低減させることができる。
上述したように、本実施形態のドラムカートリッジ3によれば、接離機構4は、感光ドラム11がR1方向に回転した場合には、離間部材80の自重による回転モーメントに打ち勝って、帯電ローラ12の回転を離間部材80に伝達することができる。このため、帯電ローラ12が感光ドラム11の上方に配置されていても、画像形成時に離間部材80が感光ドラム11のギヤ部36に接触することによる感光ドラム11の振動を抑制することができる。
3…ドラムカートリッジ(感光体ユニット)、11…感光ドラム(感光体)12…帯電ローラ、14a…現像スリーブ(現像剤担持体)、32…加圧ばね(付勢手段)、35…規制部、36…ギヤ部(第1係合部、第1噛合部)、37…回転軸(回転部材)、70…制御部、80…離間部材、81…ギヤ部(第2係合部、第2噛合部)、90…ワンウェイクラッチ、Ar1…現像領域、Pa…接触位置、Pb…離間位置、P1…第1位置、P2…第2位置、R1…第1方向、R2…第2方向。

Claims (9)

  1. 静電像を担持して、画像形成時に回転する第1方向と、前記第1方向とは反対方向の第2方向と、に回転可能な感光体と、
    前記感光体と一体的に回転し、外周部に第1係合部を有する回転部材と、
    前記感光体の表面から離間した状態になる離間位置と、前記感光体の表面に接触した状態になる接触位置とに移動可能に設けられ、前記接触位置に位置する場合に前記感光体に従動回転すると共に電圧を印加されることで前記感光体の表面を帯電させる帯電ローラと、
    前記第1係合部に係合可能な第2係合部を有し、前記第2係合部が前記第1係合部から離間して前記帯電ローラが前記接触位置に位置することを許容する第1位置と、前記第2係合部が前記第1係合部に係合して前記帯電ローラを前記離間位置に位置させる第2位置と、に前記帯電ローラの回転に伴って移動可能な離間部材と、
    前記帯電ローラと前記離間部材との間に介在され、前記感光体が前記第2方向に回転した場合には前記帯電ローラの回転を前記離間部材に伝達し、前記感光体が前記第1方向に回転した場合には前記帯電ローラの回転を前記離間部材に伝達せずに空転可能なワンウェイクラッチと、を備え、
    前記離間部材が前記第1位置に位置している場合に前記感光体が前記第2方向に回転した場合は、従動回転した前記帯電ローラの回転を前記ワンウェイクラッチが前記離間部材に伝達し、前記離間部材を前記第2位置に移動させるのに伴って、前記第2係合部が前記第1係合部に係合して前記帯電ローラを前記離間位置に位置させ、
    前記離間部材が前記第2位置に位置している場合に前記感光体が前記第1方向に回転した場合は、前記第1係合部の回転を前記第2係合部から前記離間部材に伝達し、前記離間部材を前記第1位置に移動させるのに伴って、前記第2係合部が前記第1係合部から離間して前記帯電ローラを前記接触位置に位置させる、
    ことを特徴とする感光体ユニット。
  2. 前記感光体は、前記回転部材と同軸上に設けられた感光ドラムであり、
    前記第1係合部は、第1噛合部であり、
    前記離間部材は、前記帯電ローラに対して同軸上で回転可能であり、
    前記第2係合部は、前記第1噛合部に噛合可能な第2噛合部であり、
    前記感光ドラムの半径をr1、前記帯電ローラの半径をr2、前記第1噛合部のピッチ円の半径をr3、前記第2噛合部のピッチ円の半径をr4とした場合に、r1+r2<r3+r4を満たす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の感光体ユニット。
  3. 前記ワンウェイクラッチは、前記感光体が前記第1方向に回転した場合に、前記離間部材の移動に要するトルクが所定の空転トルク以上の場合には前記帯電ローラの回転を前記離間部材に伝達せずに空転し、前記離間部材の移動に要するトルクが前記所定の空転トルクより小さい場合には前記帯電ローラの回転を前記離間部材に伝達する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の感光体ユニット。
  4. 前記第2係合部は、前記第1係合部に対して重力方向の上側から係合し、
    前記ワンウェイクラッチの前記所定の空転トルクは、前記第1位置に位置する前記離間部材の自重により発生して前記離間部材を前記第1位置から前記第2位置に移動させる方向に作用するトルクより大きい、
    ことを特徴とする請求項3に記載の感光体ユニット。
  5. 前記帯電ローラを前記感光体に付勢する付勢手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の感光体ユニット。
  6. 前記感光体が前記第1方向に回転した場合に、前記離間部材が前記第1位置において当接して、前記第1位置を超える移動を規制する規制部を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の感光体ユニット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の感光体ユニットと、
    現像剤を担持して移動し、前記感光体に対向する現像領域に現像剤を搬送可能な現像剤担持体と、を備え、
    前記離間部材が前記第1位置から前記第2位置まで移動する際に回転する前記感光体の表面の長さは、前記感光体における前記現像領域から前記帯電ローラに接触する領域までの前記感光体の表面の長さより短い、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の感光体ユニットと、
    前記感光体の回転を制御可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記感光体の回転が停止して所定時間経過後、又は、主電源がオフ状態になった後、前記感光体を第1の時間、前記第1方向に回転させて、前記離間部材を前記第1位置に位置させ、前記感光体を第2の時間、前記第2方向に回転させて、前記離間部材を前記第2位置に位置させる制御を実行可能である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記第1の時間は、前記第2の時間より長い、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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