JP2020180800A - 半導体素子の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体素子の短絡耐量を検査する検査方法において、半導体素子に印加される短絡エネルギーが検査規格範囲内に収まるようにする技術を提供する。【解決手段】半導体素子に短絡電流を流すことによって前記半導体素子の短絡耐量を検査する検査方法であって、前記半導体素子の主端子間に所定電圧を印加する工程と、前記半導体素子をターンオンさせて前記半導体素子に前記短絡電流を流す工程と、前記半導体素子がターンオンしてから所定時間経過後に前記半導体素子を流れる前記短絡電流の電流値に基づいて、前記半導体素子をターンオフさせるタイミングを調整する工程と、を備える。【選択図】図4

Description

本明細書が開示する技術は、半導体素子の短絡耐量を検査する検査方法に関する。
半導体素子を出荷する前に、半導体素子の短絡耐量が要求仕様を満たしているか否かの検査が行われている。このような集荷前の検査では、検査規格範囲内の短絡エネルギーを半導体素子に印加し、半導体素子の状態に問題がないことを確認している。出荷前の検査は、全ての半導体素子に対して行われるのが望ましい。特許文献1は、全ての半導体素子の短絡耐量を検査するための方法の一例を開示する。
特開2015−198218号公報
一般的に、短絡耐量の検査方法では、半導体素子に検査規格範囲内の短絡エネルギーを印加するために、半導体素子の主端子間に所定電圧(V)を印加した状態で半導体素子をターンオンさせ、所定期間に亘って半導体素子に短絡電流(I)を流すことが行われる。これにより、半導体素子には検査規格範囲内の短絡エネルギー(I×Vの時間積分)が印加されるはずである。
ところが、製造バラツキに起因して、半導体素子の飽和電流、すなわち短絡電流にもバラツキが存在している。このため、例えば飽和電流が大きい半導体素子には大きな短絡電流が流れ、検査規格範囲よりも大きな短絡エネルギーが印加される虞がある。例えば飽和電流が小さい半導体素子には小さな短絡電流が流れ、検査規格範囲よりも小さな短絡エネルギーが印加される虞がある。
このように、半導体素子の飽和電流のバラツキに依存して半導体素子に印加される短絡エネルギーが変動し、半導体素子に印加される短絡エネルギーが検査規格範囲から外れることが生じ得る。半導体素子に印加される短絡エネルギーが検査規格範囲から外れると、検査が失敗となり、検査を再実施しなければならない。
本明細書は、半導体素子の短絡耐量を検査する検査方法において、半導体素子に印加される短絡エネルギーが検査規格範囲内に収まるようにする技術を提供する。
本明細書は、半導体素子に短絡電流を流すことによって前記半導体素子の短絡耐量を検査する検査方法を開示することができる。この検査方法は、前記半導体素子の主端子間に所定電圧を印加する工程と、前記半導体素子をターンオンさせて前記半導体素子に前記短絡電流を流す工程と、前記半導体素子がターンオンしてから所定時間経過後に前記半導体素子を流れる前記短絡電流の電流値に基づいて、前記半導体素子をターンオフさせるタイミングを調整する工程と、を備えることができる。
上記検査方法では、前記半導体素子を流れる前記短絡電流の電流値に基づいて前記半導体素子をターンオフさせるタイミングが調整される。換言すると、上記検査方法では、前記半導体素子を流れる前記短絡電流の電流値に基づいて前記半導体素子がターンオンする時間、すなわち短絡エネルギーが印加される時間が調整される。上記検査方法によると、前記半導体素子がターンオンする時間を調整することで、前記短絡電流のバラツキを補償し、前記半導体素子に印加される短絡エネルギーを検査規格範囲内に収めることができる。
検査装置の回路図を示す。 比較例の検査装方法おいて、短絡耐量の検査を実施しているときの半導体素子のゲート電圧、電流及びドレイン・ソース間電圧の波形のタイミングチャートであり、回路上のインダクタンスが比較的に小さい場合のタイミングチャートを示す。 比較例の検査方法において、短絡耐量の検査を実施しているときの半導体素子のゲート電圧、電流及びドレイン・ソース間電圧の波形のタイミングチャートであり、回路上のインダクタンスが比較的に大きい場合のタイミングチャートを示す。 本実施例の第1検査方法のフローチャートであり、回路上のインダクタンスが比較的に小さい場合の検査方法のフローチャートである。 図4の第1検査方法において、短絡耐量の検査を実施しているときの半導体素子のゲート電圧、電流及びドレイン・ソース間電圧の波形のタイミングチャートである。 本実施例の第1検査方法の変形例のフローチャートであり、回路上のインダクタンスが比較的に小さい場合の検査方法のフローチャートである。 本実施例の第1検査方法の他の変形例のフローチャートであり、回路上のインダクタンスが比較的に小さい場合の検査方法のフローチャートである。 本実施例の第2検査方法のフローチャートであり、回路上のインダクタンスが比較的に大きい場合の検査方法のフローチャートである。 図8の第2検査方法において、短絡耐量の検査を実施しているときの半導体素子のゲート電圧、電流及びドレイン・ソース間電圧の波形のタイミングチャートである。
図1に、出荷前の全ての半導体素子10の短絡耐量を検査するための検査装置1の回路図を示す。検査装置1は、直流電源20、インダクタ30、電圧計40及び電流計50を備えている。半導体素子10のドレイン端子Dはインダクタ30を介して直流電源20の正極端子に接続されており、半導体素子10のソース端子Sは電流計50を介して直流電源20の負極端子に接続されている。電圧計40は、半導体素子10のドレイン端子Dとソース端子Sの間に接続されている。インダクタ30は、急激な電流変化を抑えるために設けられている。なお、インダクタ30のインダクタンスLには、回路配線上の寄生のインダクタンスも含まれている。また、回路配線上の寄生のインダクタンスが十分に大きい場合、インダクタンスLが寄生のインダクタンスのみであってもよい。以下、インダクタンスLについては、「回路上のインダクタンスL」と称する。電圧計40は、半導体素子10のドレイン・ソース間電圧Vdsを測定するために設けられている。電流計50は、半導体素子10を流れる電流Idを測定するために設けられている。
(比較例の検査方法)
ここで、本実施例の短絡耐量の検査方法を説明する前に、従来の検査方法に対応した比較例の検査方法ついて説明する。なお、比較例の検査装置の回路構成については、本実施例の検査装置1の回路構成と同一である。したがって、以下の説明では、同一符号を参照して比較例の検査装置について説明する。
図2は、比較例の検査方法において、短絡耐量の検査を実施しているときの半導体素子10のゲート電圧Vg、電流Id及びドレイン・ソース間電圧Vdsの波形のタイミングチャートであり、回路上のインダクタンスLが比較的に小さい場合のタイミングチャートである。図2(A)は製造バラツキに起因して飽和電流が大きい半導体素子10のタイミングチャートであり、図2(B)は製造バラツキに起因して飽和電流が小さい半導体素子10のタイミングチャートである。
比較例の検査方法は、半導体素子10のドレイン・ソース端子間に直流電源20の固定電圧VHを印加した状態で、タイミングTonで半導体素子10をターンオンさせ、タイミングTonからタイミングToffまでの所定時間に亘って半導体素子10に電流Idを流すことで実施される。直流電源20の固定電圧VHは大きいことから、半導体素子10に印加されるドレイン・ソース間電圧Vdsは大きい。このため、半導体素子10を流れる電流Idは短絡電流ともいう。
図2(A)に示されるように、飽和電流が大きい半導体素子10の電流Idは、半導体素子10がオンしている所定時間(タイミングTonからタイミングToff)の間で飽和電流にまで達しておらず、常時増加している。一方、図2(B)に示されるように、飽和電流が小さい半導体素子10の電流Idは、タイミングTmで飽和電流に達している。この例では、回路上のインダクタンスLが比較的に小さいことから、半導体素子10がオンしている所定時間(タイミングTonからタイミングToff)において、回路上のインダクタンスLに基づく電圧降下(ΔV=L×di/dt)が小さい。このため、タイミングTmにおいて、図2(B)の半導体素子10のドレイン・ソース間電圧Vdsにおける電圧降下が無くなることにより、図2(A)と図2(B)のドレイン・ソース間電圧Vdsに差が生じているものの、その差は実質的に無視できる。したがって、半導体素子10に印加される短絡エネルギー(E=Id×Vdsの時間積分)は、図2(A)の飽和電流が大きい半導体素子10で大きく、図2(B)の飽和電流が小さい半導体素子10で小さくなる。
図3は、比較例の検査方法において、短絡耐量の検査を実施しているときの半導体素子10のゲート電圧Vg、電流Id及びドレイン・ソース間電圧Vdsの波形のタイミングチャートであり、回路上のインダクタンスLが比較的に大きい場合のタイミングチャートである。図3(A)は製造バラツキに起因して飽和電流が大きい半導体素子10のタイミングチャートであり、図3(B)は製造バラツキに起因して飽和電流が小さい半導体素子10のタイミングチャートである。
この例では、回路上のインダクタンスLが比較的に大きいことから、半導体素子10がオンしている所定時間(タイミングTonからタイミングToff)において、回路上のインダクタンスLに基づく電圧降下(ΔV=L×di/dt)が大きい。このため、タイミングTmにおいて、図3(B)の半導体素子10のドレイン・ソース間電圧Vdsにおける電圧降下が無くなることにより、図3(A)と図3(B)のドレイン・ソース間電圧Vdsに無視できない差が生じている。したがって、半導体素子10に印加される短絡エネルギー(E=Id×Vdsの時間積分)は、図3(A)の飽和電流が大きい半導体素子10で小さく、図3(B)の飽和電流が小さい半導体素子10で大きくなる。
図2及び図3の関係を以下の表1に示す。
Figure 2020180800
このように、比較例の検査方法では、回路上のインダクタンスLが小さい場合、大きい場合のいずれにおいても、半導体素子10の飽和電流のバラツキに依存して半導体素子10に印加される短絡エネルギーが変動する。この結果、半導体素子10に印加される短絡エネルギーが検査規格範囲から外れることが生じ得る。例えば、図2(A)及び図3(B)の例では、短絡エネルギーが検査規格範囲を超えて印加される虞がある。図2(B)及び図3(A)の例では、短絡エネルギーが検査規格範囲未満で印加される虞がある。このように、半導体素子10に印加される短絡エネルギーが検査規格範囲から外れると、検査が失敗となり、検査を再実施しなければならない。したがって、比較例の検査方法は、検査を再実施する回数が多くなり、検査工程のコストが増大するという問題がある。
(本実施例の検査方法)
以下、本実施例のいくつかの検査方法を説明する。本実施例の検査方法はいずれも、以下で具体的に説明するように、半導体素子10に印加される短絡エネルギーが検査規格範囲内に収まるように調整されることを特徴としている。
(第1の検査方法)
図4は、本実施例の検査方法の一例のフローチャートであり、回路上のインダクタンスLが比較的に小さい場合の検査方法のフローチャートである。図5は、図4の検査を実施しているときの半導体素子10のゲート電圧Vg、電流Id及びドレイン・ソース間電圧Vdsの波形のタイミングチャートである。図5(A)は製造バラツキに起因して飽和電流が大きい半導体素子10のタイミングチャートであり、図5(B)は製造バラツキに起因して飽和電流が小さい半導体素子10のタイミングチャートである。
まず、図4に示されるように、半導体素子10のドレイン・ソース端子間に直流電源20(図1参照)の固定電圧VHを印加する(ステップS11)。次に、固定電圧VHを印加した状態で、半導体素子10のゲート端子Gに印加するゲート電圧Vgを増加し、半導体素子10をターンオンさせる(ステップS12)。このステップS2は、図5のタイミングTonに対応する。半導体素子10がターンオンすると、半導体素子10に電流Idが流れ始める。直流電源20の固定電圧VHは大きいことから、半導体素子10に印加されるドレイン・ソース間電圧Vdsは大きい。このため、半導体素子10を流れる電流Idは短絡電流ともいう。
半導体素子10をターンオンさせてから所定時間が経過した判定タイミングtにおいて、半導体素子10を流れる電流Idの電流値と判定電流値Ithを比較する(ステップS13)。図5(A)に示されるように、飽和電流が大きい半導体素子10では、判定タイミングtにおいて、電流Idが飽和電流に達しておらず、Id>Ithの関係が成立している。この場合、図4に示されるように、判定タイミングtから所定時間Δt1が経過したタイミングToff1に半導体素子10をターンオフさせる(ステップS14)。一方、図5(B)に示されるように、飽和電流が小さい半導体素子10では、判定タイミングtにおいて、電流Idが飽和電流に達しており、Id<Ithの関係が成立している。この場合、図4に示されるように、判定タイミングtから所定時間Δt2が経過したタイミングToff2に半導体素子10をターンオフさせる(ステップS15)。ここで、所定時間Δt1<所定時間Δt2である。また、所定時間Δt1=0であってもよい。
図5の例では、回路上のインダクタンスLが比較的に小さいことから、回路上のインダクタンスLに基づく電圧降下(ΔV=L×di/dt)が小さく、図5(A)と図5(B)のドレイン・ソース間電圧Vdsの差を無視することができる。このため、図5の例では、図5(A)の飽和電流が大きい半導体素子10で発生する短絡エネルギーが大きくなる傾向にあり、図5(B)の飽和電流が小さい半導体素子10で発生する短絡エネルギーが小さくなる傾向にある。本実施例の検査方法では、ステップS13の比較結果に基づいて、飽和電流が大きいと判定された半導体素子10を比較的に短い所定時間Δt1が経過したタイミングToff1でターンオフさせ、飽和電流が小さいと判定された半導体素子10を比較的に長い所定時間Δt2が経過したタイミングToff2でターンオフさせる。これにより、図5(A)と図5(B)のいずれの場合も、発生する短絡エネルギーが検査規格範囲内となるように調整される。
次に、図4に示されるように、電圧計40で測定されたドレイン・ソース間電圧Vdsと電流計50で測定された電流Idの積を時間積分し、発生した短絡エネルギー(E)を計算し、その短絡エネルギー(E)が検査規格範囲内に収まっているか否かを確認する。なお、本実施例の検査方法では、発生する短絡エネルギーが検査規格範囲内となるように調整されることから、この確認工程を省略してもよい。検査規格の下限値がEminであり、検査規格の上限値がEmaxである。短絡エネルギー(E)が検査規格範囲から外れている場合(E<Emin 又は Emax<E)、その検査は失敗となり、再検査が実施される。短絡エネルギー(E)が検査規格範囲内の場合(Emin<E<Emax)、その検査は成功となり、他の電気特性が確認される(ステップS17)。他の電気特性が正常であれば、半導体素子10の検査が終了する。他の電気特性に異常があれば、半導体素子10は不良品と判断される。
(第1検査方法の第1変形例)
図6に、第1検査方法の変形例のフローチャートを示す。この変形例では、判定タイミングtにおいて、半導体素子10を流れる電流Idの電流値を複数の判定電流値Ith1,Ith2を用いて比較することを特徴としている。この例では、2つの判定電流値Ith1,Ith2が用いられており、第1の判定電流値Ith1>第2の判定電流値Ith2に設定されている。なお、3つ以上の判定電流値が用いられてもよい。また、ステップS11,S12,S16,S17については上記検査方法と同一であり、説明を省略する。
この検査方法では、半導体素子10をターンオンさせてから所定時間が経過した判定タイミングtにおいて、半導体素子10を流れる電流Idの電流値と第1の判定電流値Ith1を比較する(ステップS101)。Id>Ith1となる半導体素子10については、判定タイミングtから所定時間Δt11が経過したタイミングに半導体素子10をターンオフさせる(ステップ102)。Id<Ith1の場合、電流Idの電流値と第2の判定電流値Ith2を比較する(ステップS103)。Id>Ith2となる半導体素子10については、判定タイミングtから所定時間Δt12が経過したタイミングに半導体素子10をターンオフさせる(ステップ104)。Id<Ith2となる半導体素子10については、判定タイミングtから所定時間Δt13が経過したタイミングに半導体素子10をターンオフさせる(ステップ105)。ここで、所定時間Δt11<所定時間Δt12<所定時間Δt13である。また、所定時間Δt11=0であってもよい。
このように、複数の判定電流値Ith1,Ith2を用いて半導体素子10をターンオフさせるタイミングを細かく制御することにより、発生する短絡エネルギーが検査規格範囲内となるようにより正確に調整することができる。
(第1検査方法の第2変形例)
図7に、第1検査方法の他の変形例のフローチャートを示す。この変形例では、複数の判定タイミングt1,t2の各々において、半導体素子10を流れる電流Idの電流値を対応する判定電流値Ith11,Ith12を用いて比較することを特徴としている。この例では、2つの判定タイミングt1,t2の各々で対応する判定電流値Ith11,Ith12が用いられており、判定タイミングt1<判定タイミングt2である。また、第1の判定電流値Ith11と第2の判定電流値Ith12については、同値であってもよく、異なる値であってもよい。なお、3つ以上の判定タイミングで判定するように構成されていてもよい。また、ステップS11,S12,S16,S17については上記検査方法と同一であり、説明を省略する。
この検査方法では、半導体素子10をターンオンさせてから所定時間が経過した判定タイミングt1において、半導体素子10を流れる電流Idの電流値と第1の判定電流値Ith11を比較する(ステップS201)。Id>Ith11となる半導体素子10については、判定タイミングt1から所定時間Δt21が経過したタイミングに半導体素子10をターンオフさせる(ステップ202)。Id<Ith11の場合、半導体素子10をターンオンさせてから所定時間が経過した判定タイミングt2において、半導体素子10を流れる電流Idの電流値と第2の判定電流値Ith12を比較する(ステップS203)。Id>Ith12となる半導体素子10については、判定タイミングtから所定時間Δt22が経過したタイミングに半導体素子10をターンオフさせる(ステップ204)。Id<Ith12となる半導体素子10については、判定タイミングtから所定時間Δt23が経過したタイミングに半導体素子10をターンオフさせる(ステップ205)。ここで、所定時間Δt21<所定時間Δt22<所定時間Δt23である。また、所定時間Δt21=0であってもよい。
このように、複数の判定タイミングt1,t2を用いて半導体素子10をターンオフさせるタイミングを細かく制御することにより、発生する短絡エネルギーが検査規格範囲内となるようにより正確に調整することができる。
(第2検査方法)
図8は、本実施例の検査方法の一例のフローチャートであり、回路上のインダクタンスLが比較的に大きい場合の検査方法のフローチャートである。図9は、図8の検査を実施しているときの半導体素子10のゲート電圧Vg、電流Id及びドレイン・ソース間電圧Vdsの波形のタイミングチャートである。図9(A)は製造バラツキに起因して飽和電流が大きい半導体素子10のタイミングチャートであり、図9(B)は製造バラツキに起因して飽和電流が小さい半導体素子10のタイミングチャートである。
まず、図8に示されるように、半導体素子10のドレイン・ソース端子間に直流電源20(図1参照)の固定電圧VHを印加する(ステップS21)。次に、固定電圧VHを印加した状態で、半導体素子10のゲート端子Gに印加するゲート電圧Vgを増加し、半導体素子10をターンオンさせる(ステップS22)。このステップS2は、図9のタイミングTonに対応する。半導体素子10がターンオンすると、半導体素子10の電流Idが流れ始める。直流電源20の固定電圧VHは大きいことから、半導体素子10に印加されるドレイン・ソース間電圧Vdsは大きい。このため、半導体素子10を流れる電流Idは短絡電流ともいう。
半導体素子10をターンオンさせてから所定時間が経過した判定タイミングtにおいて、半導体素子10を流れる電流Idの電流値と判定電流値Ithを比較する(ステップS23)。図9(A)に示されるように、飽和電流が大きい半導体素子10では、判定タイミングtにおいて、電流Idが飽和電流に達しておらず、Id>Ithの関係が成立している。この場合、図8に示されるように、判定タイミングtから所定時間Δt3が経過したタイミングToff3に半導体素子10をターンオフさせる(ステップS24)。一方、図9(B)に示されるように、飽和電流が小さい半導体素子10では、判定タイミングtにおいて、電流Idが飽和電流に達しており、Id<Ithの関係が成立している。この場合、図8に示されるように、判定タイミングtから所定時間Δt4が経過したタイミングToff4に半導体素子10をターンオフさせる(ステップS25)。ここで、所定時間Δt3>所定時間Δt4である。また、所定時間Δt4=0であってもよい。
図9の例では、回路上のインダクタンスLが比較的に大きいことから、回路上のインダクタンスLに基づく電圧降下(ΔV=L×di/dt)が大きく、図9(A)と図9(B)のドレイン・ソース間電圧Vdsの差を無視することができない。このため、図9の例では、図9(A)の飽和電流が大きい半導体素子10で発生する短絡エネルギーが小さくなる傾向にあり、図9(B)の飽和電流が小さい半導体素子10で発生する短絡エネルギーが大きくなる傾向にある。本実施例の検査方法では、ステップS23の比較結果に基づいて、飽和電流が大きいと判定された半導体素子10を比較的に長い所定時間Δt3が経過したタイミングToff3でターンオフさせ、飽和電流が小さいと判定された半導体素子10を比較的に短い所定時間Δt4が経過したタイミングToff4でターンオフさせる。これにより、図9(A)と図9(b)のいずれの場合も、発生する短絡エネルギーが検査規格範囲内となるように調整される。
次に、図8に示されるように、電圧計40で測定されたドレイン・ソース間電圧Vdsと電流計50で測定された電流Idの積を時間積分し、発生した短絡エネルギー(E)を計算し、その短絡エネルギー(E)が検査規格範囲内に収まっているか否かを確認する。なお、本実施例の検査方法では、発生する短絡エネルギーが検査規格範囲内となるように調整されることから、この確認工程を省略してもよい。検査規格の下限値がEminであり、検査規格の上限値がEmaxである。短絡エネルギー(E)が検査規格範囲から外れている場合(E<Emin 又は Emax<E)、その検査は失敗となり、再検査が実施される。短絡エネルギー(E)が検査規格範囲内の場合(Emin<E<Emax)、その検査は成功となり、他の電気特性が確認される(ステップS27)。他の電気特性が正常であれば、半導体素子10の検査が終了する。他の電気特性に異常があれば、半導体素子10は不良品と判断される。
上記した第2検査方法においても、第1検査方法の変形例のように、複数の判定電流値を用いて判定するように構成してもよく、複数の判定タイミングで判定するように構成してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:検査装置
10:半導体素子
20:直流電源
30:インダクタ
40:電圧計
50:電流計

Claims (1)

  1. 半導体素子に短絡電流を流すことによって前記半導体素子の短絡耐量を検査する検査方法であって、
    前記半導体素子の主端子間に所定電圧を印加する工程と、
    前記半導体素子をターンオンさせて前記半導体素子に前記短絡電流を流す工程と、
    前記半導体素子がターンオンしてから所定時間経過後に前記半導体素子を流れる前記短絡電流の電流値に基づいて、前記半導体素子をターンオフさせるタイミングを調整する工程と、を備える、検査方法。
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