JP2020179561A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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【課題】簡単な機構により安価なインクジェット記録装置を提供すること。【解決手段】吐出口からインクを吐出して記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジと、前記キャリッジに搭載された前記記録ヘッドに密着して前記吐出口の周囲を覆うキャップユニットと、記録媒体を搬送する搬送ユニットと、を備えたインクジェット記録装置において、装置本体に対して回動支点を中心に回動可能に設けられ、前記キャリッジを記録媒体の搬送方向において前記回動支点を介して上流側または下流側に移動させる移動機構を有し、前記キャップユニットは固定されており、前記キャリッジは前記移動機構により前記回動支点を中心に前記記録ヘッドを前記キャップユニットに密着させるキャップ位置、または記録媒体の搬送方向において前記キャップ位置とは位置が異なる、記録媒体に前記記録ヘッドが画像を記録する記録位置に移動される。【選択図】 図7

Description

本発明は、インクを吐出可能な記録ヘッドを用いて画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、インクを吐出可能な複数のノズルを配置した記録ヘッドを用いて画像を形成することができる。このインクジェット記録装置で用いられる記録ヘッドの吐出口面には、ノズル内のインクを吐出するための吐出口が複数形成されている。インクジェット記録装置は、記録ヘッドのインクの吐出状態を良好に維持するための回復ユニットを備えたものがある。回復ユニットは、記録ヘッドの吐出口面に密着して吐出口の周囲を覆うキャップを備えている。
特許文献1には、記録ヘッドをキャップ位置から記録位置へ移動する際、キャップを含む回復ユニットを記録ヘッドから退避させた後に、記録ヘッドを移動させることが開示されている。まず記録ヘッドを上昇させ、回復ユニットから離間させてキャッピングを解除する。次に、回復ユニットを後方へ移動させ、キャップ位置から退避させる。回復ユニットをキャップ位置から退避させた後、記録ヘッドを下降させることで、記録ヘッドのキャップ位置から記録位置への移動を完了する。
また、記録ヘッドのクリーニング動作中に行われるワイピング動作では、前述と同様に記録ヘッドを上昇させ、回復ユニットを後方へ移動させ、キャップ位置から退避させた後、記録ヘッドを回復ユニットに配置されたブレードが当接する位置まで下降させる。その後、回復ユニットを退避させた位置から元の位置(キャップ位置)へ戻す移動の際に、回復ユニットのブレードを記録ヘッドに当接させるワイピング動作が行われる。その後、記録ヘッドを元の位置(キャップ位置)へ戻す動作が行われる。
特開2012−228854号公報
しかしながら、上記従来の技術では、記録ヘッドをキャップ位置から記録位置に移動させる際に、記録ヘッドだけでなく、回復ユニットも移動させなければならない。また、記録ヘッドのワイピング動作の際も、記録ヘッドだけでなく、回復ユニットも移動させなければならない。そのため、記録ヘッドを移動させるための機構だけでなく、回復ユニットを移動させるための機構も必要になり、構成が複雑になり、その分、コストが高くなってしまう。
本発明の目的は、簡単な機構により安価なインクジェット記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、吐出口からインクを吐出して記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジと、前記キャリッジに搭載された前記記録ヘッドに密着して前記吐出口の周囲を覆うキャップユニットと、記録媒体を搬送する搬送ユニットと、を備えたインクジェット記録装置において、装置本体に対して回動支点を中心に回動可能に設けられ、前記キャリッジを記録媒体の搬送方向において前記回動支点を介して上流側または下流側に移動させる移動機構を有し、前記キャップユニットは固定されており、前記キャリッジは前記移動機構により前記回動支点を中心に前記記録ヘッドを前記キャップユニットに密着させるキャップ位置、または記録媒体の搬送方向において前記キャップ位置とは位置が異なる、記録媒体に前記記録ヘッドが画像を記録する記録位置に移動されることを特徴とする。
本発明によれば、移動機構を簡素化することが可能となり、安価なインクジェット記録装置を提供することが可能となる。
インクジェット記録装置の側面図である。 図1のインクジェット記録装置の上面図である。 インクジェット記録装置で用いられるロールガイドを示した図である。 インクジェット記録装置のシート給紙部を示した図である。 パソコンをインクジェット記録装置との接続を示したブロック図である。 インクジェット記録装置における記録処理を示したフローチャートである。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の斜視図である。 (a)〜(e)は第1実施形態に係るインクジェット記録装置の動作概略図である。 第2実施形態に係るインクジェット記録装置の斜視図である。 (a)〜(e)は第2実施形態に係るインクジェット記録装置の動作概略図である。 (a)、(b)はブレードユニットの概略図である。 (a)〜(f)は記録ヘッドをキャップ位置から記録位置へ移動する時の概略図である。 (a)〜(d)は記録ヘッドを記録位置からキャップ位置へ移動する時の概略図である。 (a)〜(e)は記録ヘッドのワイピング動作を行う時の概略図である。 (a)、(b)はブレードユニットにおける誘導ピンの構成の概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素は例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、この明細書において、「記録」(画像形成とも称する)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみに限定されない。すなわち、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」(シートとも称する)とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」とは、上記の「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。すなわち、記録媒体に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
〔第1実施形態〕
次に本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。
まず、本実施形態のインクジェット記録装置の構成について説明する。図1は、インクジェット記録装置の外装カバー等を取り外して模式的に表す側面図である。図2は、図1のインクジェット記録装置の上面図である。
図4に示すように、インクジェット記録装置200にセットされるロールシートSは、記録媒体である帯状のシートを紙管と呼ばれる円筒状の芯材に巻き付けたものである。記録を行う際には、紙管に巻かれたシートを巻き解きながら搬送する。
図1及び図2に示すように、インクジェット記録装置200には、このインクジェット記録装置に画像情報を送るホスト装置として、ホストPC(パソコン)120が接続されている。インクジェット記録装置200は、ロールシートSが回転可能な状態で収納される給送ユニット106と、シートの給送方向と直交する幅方向の位置を規制するガイドユニット101と、シートを矢印A方向に搬送する搬送ユニット103と、を備えている。
さらに、インクジェット記録装置100は、搬送ユニット103によって搬送されたシート上にインクジェット方式で画像を形成する記録ヘッド104aを着脱自在に搭載するキャリッジ104と、記録ヘッド104aの安定したインク吐出を維持するためのキャップユニット112と、を備えている。
ここでは、記録ヘッド104aは、長尺なラインタイプの記録ヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(シートの搬送方向に直交する方向)に延びている。この記録ヘッド104aの長さは、インクジェット記録装置200により記録可能な記録媒体(ここでは、ロールシート)の内、最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、この記録ヘッド104aは、画像の記録動作中は固定されて動かない。
記録ヘッド104aの吐出口面には、記録媒体の幅方向(図1の紙面に直交する方向)に沿って配列された複数の吐出口が形成されている。記録ヘッド104aには、インクタンクから供給されるインクを吐出口から吐出するための吐出エネルギー発生素子が備えられており、それらの吐出口と吐出エネルギー発生素子などによってノズルが構成されている。吐出エネルギー発生素子としては、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などを用いることができる。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口からインクを吐出させることができる。
さらにインクジェット記録装置200は、記録ヘッド104aへのインク供給や回復動作のためのポンプユニット(不図示)と、画像が記録されたシートが排出される排出口でシートを切り離すカッタユニット105と、を備えている。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置200の動作について説明する。 図3は、インクジェット記録装置200で用いられるロールガイド107を示した図である。図4は、インクジェット記録装置200の給送ユニット106を示した図である。
インクジェット記録装置200の給送ユニット106には、図3に示すように、ロール状に巻かれたロールシートSの芯材108がロールガイド107に固定された状態で収納される。ロールシートSは、図4に示すように、両端を軸受109で支持されたスプール軸110を中心に回転可能にセットされる。
ロールシートSから引き出されたシートは、ガイドユニット101でシートの幅方向の位置を規制されつつ案内され、搬送ベルト116でシート搬送する搬送ユニット103にセットされる。
搬送ユニット103は、シートを搬送する搬送ベルト116が複数の張架ローラに巻き掛けられ、搬送駆動手段115と連結されている。シート先端検出手段111によって先端を検出されたシートは、所定距離を搬送された後に記録ヘッド104aによって所定の箇所に記録が行われる。また、吸引ファン133(図5参照)を駆動することにより、シートは搬送ベルト116に吸着され、シートが記録ヘッド104aの直下を通過中にシートの浮き上がりを防止する構成となっている。
図5は、ホストPCとインクジェット記録装置との接続を示したブロック図である。ホストPC120から送信された記録データ、コマンドは、記録装置において、制御手段130を通して、記録ヘッド104a、ロール駆動手段114、搬送駆動手段115、吸引ファン133、シート先端検出手段111、ヘッド移動用モータ146に送信される。そして、インクジェット記録装置において、制御手段130は、前記記録データ、コマンドに応じた動作を行うように、前記各部の動作を制御する。
図6は、本実施形態のインクジェット記録装置200における記録処理を示したフローチャートである。ステップS1でホストPC120からインクジェット記録装置200に、記録データ、印刷コマンドが送信されると、制御手段130を通して以下の様に動作が行われる。ステップS2で搬送ユニット103の吸引ファン133が駆動され、搬送ベルト116にシートが吸着される。その直後にシートのたるみを取るため、ステップS3でロール駆動手段114が駆動され、スプール軸110が回転されて、ロールシートSがシート搬送方向とは逆方向に巻き取られる。ステップS4でロール駆動手段114が停止された後、ステップS5で搬送駆動手段115がシート搬送方向に駆動され、搬送ベルト116に吸着されたシートは搬送ベルト116より搬送される。搬送ベルト116に吸着されたシートは、ステップS6で先端検出手段111にて先端を検出され、所定量搬送される。ステップS7でヘッド移動用モータ146をCCW方向に駆動させて、後述する移動機構により記録ヘッド104aを搭載するキャリッジ104をキャップ位置から記録位置に移動させる。その後、ステップS8で記録位置に移動された記録ヘッド104aによりシート上に所定の画像を記録する印刷動作を行う。印刷動作後、ステップS9でヘッド移動用モータ146をCW方向に駆動させて、後述する移動機構によりキャリッジ104を記録位置からキャップ位置に移動させる。その後、ステップS10で搬送駆動手段115が停止され、ステップS11で吸引ファンが停止される。このとき、記録装置正面に配置された排出口からシートが排出されており、排出口に配置されたカッタユニット105によりシートを切り離すことが可能になっている。
図7および図8を用いて本実施形態においてキャリッジをキャップ位置と記録位置に移動させる移動機構について説明する。
図7に示すように、キャップユニット112はインクジェット記録装置の装置本体をなすフレーム部(不図示)に固定されている。キャップユニット112には、記録ヘッド104aの吐出口面に密着して吐出口の周囲を覆うキャップ141が配置されている。
図8(a)〜図8(e)に示すように、キャップ141には記録ヘッド104aとの密閉性を上げるため、キャップ141を記録ヘッドaに向けて上方に付勢するキャップイコライズバネ142が配置されている。キャップイコライズバネ142は、図8(a)に示すキャップ位置に移動された記録ヘッド104aに対してキャップ141を押し付けて密着させる。
本実施形態のインクジェット記録装置200は、キャリッジ104を図8(a)に示すキャップ位置と図8(e)に示す記録位置とに移動させる移動機構102を備えている。移動機構102は、キャリッジ104の長手方向の一方側に配置された上下2本組みのリンクアーム143a1,143b1と、キャリッジ104の長手方向の他方側に配置された上下2本組みのリンクアーム143a2,143b2と、を備えている。ここで、キャリッジ104の長手方向とは、シートの搬送方向と直交する幅方向であり、図1のインクジェット記録装置200の手前奥方向である。キャリッジ104の長手方向の一方側は図1のインクジェット記録装置の手前側であり、キャリッジ104の長手方向の他方側は図1のインクジェット記録装置の奥側である。
リンクアーム143a1,143b1およびリンクアーム143a2,143b2の一方の端部は、それぞれキャリッジ104に回動可能に支持されている。リンクアーム143a1、143a2の他方の端部はリンクシャフト144にて連結されている。リンクシャフト144の奥側の端部には駆動のためのギア列145が配列されており、ギア列145はヘッド移動用モータ146に連結されている。リンクシャフト144は、シートの搬送方向と直交する幅方向にわたって設けられており、インクジェット記録装置の装置本体をなすフレーム部(不図示)に回動可能に設けられている。リンクシャフト144は、キャリッジ104をキャップ位置または記録位置に移動させる際の回動支点となる。ここでは、リンクシャフト144は、キャップユニット112よりもシートの搬送方向上流側に配置されている。したがって、キャリッジ104は、リンクシャフト144を中心とするリンクアーム143a1,143b1の回動により、シートの搬送方向においてリンクシャフト144を介して上流側または下流側に移動される。リンクアーム143b1,143b2の他方の端部は、それぞれインクジェット記録装置の装置本体をなすフレーム部(不図示)に回動可能に設けられている。前述した上下2本組みのリンクアーム143a1,143b1およびリンクアーム143b1,143b2をキャリッジ104の長手方向の両側に設けたことで、リンクシャフト144を中心に記録ヘッド104aを移動する際に、キャリッジ104の姿勢が維持される(図8(a)〜図8(e)参照)。
図7に示すように、リンクシャフト144にはセンサフラグ147が配置されており、記録装置内に配置されたホームポジションセンサ148(以下、HPセンサ)によってキャリッジ104の位置を検知する。ここでは、HPセンサ148には透過型のセンサを用いており、HPセンサ148がセンサフラグ147により透過から遮光に変わる位置をホームポジション(キャリッジの基準位置)としている。ここでは、記録ヘッド104aの基準位置であるホームポジションは、図8(a)に示すように記録ヘッド104aがキャップユニット112によってキャッピングされたキャップ位置である。
図8(a)に示す状態からヘッド移動用モータ146をCW方向へ回転させると、リンクシャフト144もCW方向へ回転し、リンクシャフト144を中心にして、リンクアーム143a1,143a2がリンクシャフト144とともに同方向に回転される。これにより、記録ヘッド104aはキャップユニット112のキャップ141から離間され、図8(b)、図8(c)、図8(d)に示す状態を経て、図8(e)に示す記録位置まで移動される。
一方、図8(e)に示す状態からヘッド移動用モータ146をCCW方向へ回転させると、リンクシャフト144もCCW方向へ回転し、リンクシャフト144とともにリンクアーム14aが同方向に回転される。これにより、記録ヘッド104aは記録位置から移動され、図8(d)、図8(c)、図8(b)に示す状態を経て、図8(a)に示すキャップ位置まで移動される。HPセンサ148がセンサフラグ147を検知すると、ヘッド移動用モータ146は停止される。
ここで、CW方向とは図8を見て時計回り方向であり、CCW方向とは図8を見て反時計回り方向である。
本実施形態によれば、キャップユニットは固定されており、キャリッジのみが移動機構によりキャップ位置または記録位置に移動される。これにより、従来の構成に比べて、構成を簡素化することが可能となり、安価なインクジェット記録装置を提供することが可能となる。
なお、本実施形態においてモータとリンクシャフトとの回転方向の関係は同方向である場合を例示しているが、モータの向き、ギア列を構成するギアの枚数等によって変化するため、必ずしも一致する必要はない。
〔第2実施形態〕
次に図9から図11を用いて本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。なお、本実施形態に係るインクジェット記録装置において、前述した実施形態で説明したインクジェット記録装置と同等の機能を有する部材には同一符号を付し、説明を省略する。
図9は第2実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジが記録位置にいる状態の斜視図である。図9に示す通り、キャップユニット112はインクジェット記録装置のフレーム部(不図示)に固定されている。キャップユニット112には、記録ヘッド104aの吐出口面に密着して吐出口の周囲を覆うキャップ141が配置されている。図10(a)〜図10(e)に示すように、キャップ141には記録ヘッド104aとの密閉性を上げるため、キャップ141を記録ヘッドに向けて上方に付勢するキャップイコライズバネ142が配置されている。キャップイコライズバネ142は、記録ヘッド104aが図10(a)に示すキャップ位置に移動された際に、キャップ141を記録ヘッド104aに押し付けて密着させる。
本実施形態のインクジェット記録装置200は、前述した実施形態と同様に、キャリッジ104を図10(a)に示すキャップ位置と図10(e)に示す記録位置とに移動させる移動機構102を備えている。移動機構102は、前述した実施形態と同様に、リンクアーム143a1,143b1,143a2,143b2、リンクシャフト144、ギア列145、ヘッド移動用モータ146などを備えている。
さらに本実施形態のインクジェット記録装置200は、図9に示すように、記録ヘッド104aの複数の吐出口が形成された吐出口面を払拭するためのブレードユニット150が配置されている。ブレードユニット150は、記録ヘッド104aが移動されるキャップ位置と記録位置との間に設けられており、リンクシャフト144の上方に配置されている。
図11に示すように、ブレードユニット150は、記録ヘッド104aの吐出口面を払拭するブレード151、記録ヘッド104aの吐出口面を払拭した時にブレード151を伝ったインクを吸収するための吸収体152、ブレード151及び吸収体152を取り付けて保持するためのブレードホルダ153から構成されている。
図11に示すように、ブレードホルダ153の長手方向の両端部には、吐出口面の払拭時にブレード151の高さ(記録ヘッドの吐出口面に対するブレードの侵入量)を決めるための誘導ピン154が設けられている。
図9に示すように、リンクシャフト144には、前記誘導ピン154に係合してブレード151の高さ(記録ヘッドの吐出口面に対するブレードの侵入量)を規制するガイド機構160が対向して配置されている。すなわち、ガイド機構160は、ブレード151を記録ヘッド104aの吐出口面に一定の侵入量で当接させ、またはブレード151を記録ヘッド104aの吐出口面から離間させるよう、ブレードユニット150の位置を規制する。ガイド機構160はリンクシャフト144に一体に設けられ、リンクシャフト144とともに回転される。ガイド機構160は、第1のガイド160aと、第2のガイド160bと、第3のガイド160cと、を備えている。第1のガイド160aは、キャリッジ104との対向位置において、ブレード151を記録ヘッド104aの吐出口面に一定の侵入量で当接するよう、ブレードユニットの位置を規制する。第2のガイド160bは、記録ヘッド104aとの対向位置において、ブレード151を記録ヘッド104aの吐出口面から離間した位置に保持するよう、ブレードユニット150の位置を規制する。
ブレードユニット150は上下方向(図11の矢印方向)に昇降可能であり、ブレードバネ157(図9参照)により下側から持ち上げるように押圧されている。また、ブレード151はストッパ156により動作範囲の制限を設けている。
なお、本実施形態において、移動機構102によりキャリッジ104をキャップ位置と記録位置に移動させる動作については、前述した実施形態と同様である。
すなわち、図10(a)に示す状態からヘッド移動用モータ146をCW方向へ回転させると、リンクシャフト144もCW方向へ回転し、リンクシャフト144を中心にして、リンクアーム143a1,143a2がリンクシャフト144とともに同方向に回転される。これにより、キャリッジ104の記録ヘッド104aはキャップユニット112のキャップ141から離間され、図10(b)、図10(c)、図10(d)に示す状態を経て、図10(e)に示す記録位置まで移動される。
一方、図10(e)に示す状態からヘッド移動用モータ146をCCW方向へ回転させると、リンクシャフト144もCCW方向へ回転し、リンクシャフト144とともにリンクアーム14aが同方向に回転される。これにより、キャリッジ104は記録位置から移動され、図10(d)、図10(c)、図10(b)に示す状態を経て、図10(a)に示すキャップ位置まで移動される。HPセンサ148がセンサフラグ147を検知すると、ヘッド移動用モータ146は停止される。
次に図12から図14を用いてキャリッジ移動時のブレードによる記録ヘッドaの払拭動作(ワイピング動作)について説明する。なお、図12から図14において、ブレードユニット150は模式的にブレード151及び誘導ピン154のみを示している。
移動機構102によりキャリッジ104がキャップ141から離間する方向に移動されると、リンクシャフト144とともにガイド機構160がCW方向へ回転し、ブレードユニット150の誘導ピン154がガイド機構160のガイドに沿って追従し、ブレード151の高さを規制する。
以下、図12(a)〜図12(e)を用いてキャリッジをキャップ位置から記録位置へ移動させる動作を説明し、図13(a)〜図13(d)を用いて記録ヘッドを記録位置からキャップ位置へ移動させる動作を説明する。その後、図14(a)〜図14(e)を用いてブレードによる記録ヘッドの吐出口面の払拭動作(ワイピング動作)を説明する。
図12(a)〜図12(e)は、キャリッジをキャップ位置から記録位置へ移動させる動作を説明した図であり、図12(a)はキャリッジのキャップ位置を示し、図12(e)はキャリッジの記録位置を示す。
図12(a)に示すように、ヘッド移動用モータ146をCW方向へ回転させると、リンクシャフト144と共にガイド機構160もCW方向へ回転する。すると、ブレードユニット150に配置された誘導ピン154がガイド機構160の第2のガイド160bの内側面に当接し、位置が規制される。ブレード151は、誘導ピン154が第2のガイド160bの内側面に当接して規制された状態において、ブレード151は、記録ヘッド104aとの対向位置において、記録ヘッド104aの吐出口面から離間した位置に規制される(図12(b)〜図12(c))。ブレードユニット150に配置された誘導ピン154は、ガイド機構160の第2のガイド160bの内側面と、第3のガイド160cの外側面の間を通り(図12(c))、第1のガイド160aの内側面を経て(図12(d)、再び第3のガイド160cの外側面に当接する(図12(e))。そして、第3のガイド160cの外側面との当接が解除される(図12(f))。
ブレードホルダ153は、図15に示すようにバネ155によって下側に押圧されている。このため、誘導ピン154は、前記バネ155によって下側に移動可能となっている。これにより、ブレードユニット150に配置された誘導ピン154は、ガイド機構160の第3のガイド160cの外側面による規制が解除された際、図12(f)に示すように前記バネ155によって下側に移動可能となっている。
したがって、図12(e)に示すように第3のガイド160cの外側面に当接した誘導ピン154は、CW方向に回転される第3のガイド160cの外側面に持ち上げられる。そして、誘導ピン154は、第3のガイド160cの外側面による規制が解除されると、バネ155によりブレードホルダ153が下側に押圧されて、図12(f)に示すように第3のガイド160cの内側面より下側に戻される。なお、図12(f)に示す誘導ピン154の位置と、図12(a)に示す誘導ピン154の位置は、同じ位置である。
図13(a)〜図13(d)は、キャリッジを記録位置からキャップ位置へ移動させる動作を説明した図である。図13(a)はキャリッジの記録位置を示し、図13(d)はキャリッジのキャップ位置を示す。キャリッジが図13(a)に示す記録位置に位置する状態からヘッド移動用モータ146をCCW方向へ回転させると、リンクシャフト144とともにガイド機構160もCCW方向へ回転する。すると、ブレードユニット150に配置された誘導ピン154は、ガイド機構160の第3のガイド160cの内側面に当接して位置が規制され(図13(b))、次いで第2のガイド160bの内側面に当接して位置が規制される(図13(c)〜図13(d))。従って、誘導ピン154は、キャリッジ104との対向位置においては第2のガイド160bの内側面に当接して位置が規制される(図13(c))。このため、ブレード151は、キャリッジ104との対向位置において、記録ヘッド104aの吐出口面から離間した位置に規制される。
図14(a)〜図14(e)は、ブレードによる記録ヘッドの吐出口面の払拭動作(ワイピング動作)を説明する図であり、図14(a)はキャリッジのキャップ位置を示す。記録ヘッド104aが図14(a)に示すキャップ位置に位置する状態からヘッド移動用モータ146をCW方向へ回転させると、リンクシャフト144とともにガイド機構160もCW方向へ回転する。ブレードユニット150に配置された誘導ピン154は、図14(b)に示すようにガイド機構160の第2のガイド160bの内側面に当接して位置を規制される。誘導ピン154は、図14(c)に示す第2のガイド160bの内側面と第3のガイド160cの外側面の間を通過すると、図14(d)に示すように第1のガイド160aの内側面に当接して位置を規制される。
誘導ピン154が第1のガイド160aの内側面に当接するタイミングに合わせて、ヘッド移動用モータ146をCCW回転に反転させる。すると、ガイド機構160の第1のガイド160aの内側面に当接した誘導ピン154は、図14(e)に示す記録ヘッド104aとの対向位置において、ブレード151の先端が記録ヘッド104aの吐出口面に一定の侵入量で当接するよう高さ(位置)が規制される。したがって、記録ヘッド104aとの対向位置において、誘導ピン154がガイド機構160の第1のガイド160aに規制されている際に、ブレード151が記録ヘッド104aの吐出口面に当接し、ワイピング動作が行われる。
第1のガイド160aのうち、記録ヘッド104aの吐出口面との対向領域となるアーチ部分は、リンクシャフト144を中心とする垂直方向に対して、記録ヘッド104aの吐出口面とブレード151とのオーバーラップ量が一定となる曲線となっている。したがって、ワイピング時、ブレード151は一定の押圧力、当接角等の条件で記録ヘッド104aの吐出口面を払拭可能となる。
そして、ヘッド移動用モータ146をCCW回転に回転させることで、ワイピング動作を行った後、誘導ピン154はガイド機構160の第1のガイド160aの内側面による規制が解除される。さらに誘導ピン154は、第2のガイド160bの外側面に当接して位置を規制された後、第2のガイド160bの外側面との当接が解除される。
キャリッジ104が図14(a)に示すホームポジションにいる時、次の動作に備えて誘導ピン154は第2のガイド160bの内側面より下側に戻る必要がある。前述したように、ブレードホルダ153はバネ155によって下側に押圧されており、ガイド機構160の第1のガイド160aの外側面による規制が解除された際、前記バネ155によって下側に移動可能となっている。したがって、第2のガイド160bの外側面に当接した誘導ピン154は、CCW方向に回転される第2のガイド160bの外側面に持ち上げられる。そして、誘導ピン154は、第2のガイド160bの外側面による規制が解除されると、バネ155によりブレードホルダ153が下側に押圧されて、図14(a)に示すように第2のガイド160bの内側面より下側に戻される。
本実施形態によれば、キャッピング機構は固定されており、移動機構によるキャリッジの移動の際に、ブレードによる記録ヘッドのワイピング動作が行われる。これにより、従来の構成に比べて、構成を簡素化することが可能となり、安価な装置を提供することが可能となる。
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、記録手段として、インクを吐出するためのエネルギーとして発熱素子から発生される熱エネルギーを用いた、いわゆるインクジェット記録方式を採用したインクジェット記録ヘッドを例示した。しかし、記録手段は、これに限定されるものではなく、他の方式(例えば、圧電素子を用いた方式等)のインクジェット記録ヘッドであってもよい。
また前述した実施形態では、インクジェット記録装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等における他のインクジェット記録装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等における他のインクジェット記録装置であってもよい。これらのインクジェット記録装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、記録媒体として、帯状のシートが巻かれてなるロールシートを例示したが、これに限定されるものではなく、定型にカットされたシートなど、他の記録媒体であってもよい。
S …ロールシート
102 …移動機構
103 …搬送ユニット
104 …キャリッジ
104a …記録ヘッドの吐出口面
112 …キャップユニット
116 …搬送ベルト
141 …キャップ
142 …キャップイコライズバネ
143a1,143b1,143a2,143b2 …リンクアーム
144 …リンクシャフト
145 …ギア列
146 …ヘッド移動用モータ
150 …ブレードユニット
151 …ブレード
152 …吸収体
153 …ブレードホルダ
154 …誘導ピン
155 …バネ
156 …ストッパ
157 …ブレードバネ
160 …ガイド機構
160a …第1のガイド
160b …第2のガイド
160c …第3のガイド
200 …インクジェット記録装置

Claims (7)

  1. 吐出口からインクを吐出して記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジと、前記キャリッジに搭載された前記記録ヘッドに密着して前記吐出口の周囲を覆うキャップユニットと、記録媒体を搬送する搬送ユニットと、を備えたインクジェット記録装置において、
    装置本体に対して回動支点を中心に回動可能に設けられ、前記キャリッジを記録媒体の搬送方向において前記回動支点を介して上流側または下流側に移動させる移動機構を有し、
    前記キャップユニットは固定されており、
    前記キャリッジは前記移動機構により前記回動支点を中心に前記記録ヘッドを前記キャップユニットに密着させるキャップ位置、または記録媒体の搬送方向において前記キャップ位置とは位置が異なる、記録媒体に前記記録ヘッドが画像を記録する記録位置に移動されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドの複数の吐出口が形成された吐出口面を払拭するためのブレードを有し、前記ブレードを前記記録ヘッドの吐出口面に対して当接または離間するよう、装置本体に移動可能に設けられたブレードユニットと、
    前記ブレードを前記記録ヘッドの吐出口面に一定の侵入量で当接させ、または前記ブレードを前記記録ヘッドの吐出口面から離間させるよう、前記ブレードユニットの位置を規制するガイド機構と、を備え、
    前記ブレードは、前記記録ヘッドとの対向位置において、前記ガイド機構により、前記記録ヘッドの吐出口面に一定の侵入量で当接される位置に規制され、または、前記記録ヘッドから離間した位置に規制されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記ガイド機構は、前記回動支点を中心に前記移動機構とともに回動するよう設けられ、
    前記ブレードを、前記記録ヘッドとの対向位置において、前記記録ヘッドの吐出口面に一定の侵入量で当接するよう前記ブレードユニットの位置を規制する第1のガイドと、
    前記ブレードを、前記記録ヘッドとの対向位置において、前記記録ヘッドの吐出口面から離間した位置に保持するよう前記ブレードユニットの位置を規制する第2のガイドと、
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記ブレードユニットは、前記ブレードにより前記記録ヘッドの吐出口面を払拭したインクを吸収するための吸収体を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記ブレードユニットは、前記記録ヘッドを搭載する前記キャリッジが移動される前記キャップ位置と前記記録位置との間に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向と直交する幅方向において、記録可能な記録媒体のうち、最大の幅よりもやや長い記録ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録媒体は、帯状のシートが巻かれてなるロールシートであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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