JP2020178985A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、肩装具に関し、より詳細には、脳卒中片麻痺を原因とする肩関節下方亜脱臼の改善に向けた患者のリハビリテーションに使用する肩装具に関する。また、該肩装具を用いたリハビリテーション方法に関する。
脳卒中片麻痺患者においては、発症当初もしくは発症後の長期において弛緩性麻痺を生じた場合に、肩関節(肩甲上腕関節)の下方亜脱臼を生じることが多い。肩関節下方亜脱臼は、肩関節周囲筋群の麻痺、烏口上腕靭帯の伸長、上肢・肩甲帯の固有受容感覚の喪失、大胸筋・広背筋の短縮、および重力といった因子が相互に影響しあって生じるとされている。特に、脳卒中の発症当初は仰臥位にて治療を受けていた患者が、その後、上半身を起こしたり起立した際に、弛緩性麻痺を生じた肩関節に重力による腕の重さが掛かることで肩関節下方亜脱臼を生じる場合が多いことが知られている。
正常な肩関節では、主に三角筋と棘上筋の緊張が共同で作用して、上腕骨の骨頭を肩甲骨の関節窩に押しつけるように働く。また、「ローテーターカフ(回旋筋群)」と総称される棘下筋、小円筋、肩甲下筋も同様の働きを行うとともに、前後方向への安定化を行っている。一方、脳卒中片麻痺患者では、これら肩関節周囲筋群の麻痺により、肩甲骨は上肢の重量によって外側下方に引かれて下方回旋を起こし、図1に示されるように、上腕骨の骨頭が下方に落下して亜脱臼を生じている場合が多い。
肩関節下方亜脱臼は、不慮の転倒やスポーツ時の衝突等、肩部を強打する事故によっても生じるが、その治療は、亜脱臼の整復後、いわゆるアームスリングで肩関節を適切な位置で固定して弛緩または断裂した靭帯等の回復を待ち、その後、各種のリハビリテーションを行うのが一般的である。これに対し、肩関節周囲筋群の弛緩等を伴う脳卒中片麻痺患者では、リハビリテーションも一般的に長期間に渡り、アームスリングを装着した状態でリハビリテーションを行うことが多い。
アームスリングには、大きく分けて肘関節屈曲型と肘関節伸展型がある。肘関節屈曲型は、装着が簡単で強固な支持力が得られるが、上腕骨が内転・内旋位で固定されるため、長時間連続装用した場合、上腕二頭筋等の腕の筋肉を拘縮させるおそれがあるだけでなく、装着状態で可能なリハビリテーションは限定される。脳卒中片麻痺を原因とする肩関節下方亜脱臼の改善に向けたリハビリテーションにおいては、肘を伸ばした状態で肩関節を保持でき、肘の屈伸が許容されることが望ましいため、肘関節屈曲型はどちらかといえば適切ではない。
一方、肘関節伸展型は、肩カフ(または肩パッド)と、上腕カフまたは前腕カフとをベルト等で連結して腕を引き上げる方式のものが一般的である。肘関節伸展型は、肩関節を適切に固定できる点において優れているが、腕の重量を上腕カフで支持するものは、十分な引き上げ力を得るためにカフ部分での強い緊縛が必要なため、血行障害を起こすおそれがある。これに対して、腕の重量を前腕カフで支持するものは、患者、すなわちユーザの体形や腕の重量に応じた牽引力の調整が面倒である、肘関節の可動が制約されがちである、適正に自己装着することが難しい、牽引方向によって矯正力が大きく異なる、といった問題があった。
かかる問題を解決するために、たとえば特許文献1には、引っ張りバンドを介して上腕カフに連結された前腕カフを更に配置することにより、牽引力を調整可能としつつ肘関節の可動の自由度が確保可能とされる肩装具の先行技術が開示されている。当該先行技術は、非特許文献1に示される上肢懸垂用肩関節装具としてすでに製品化されて普及している。
特表2010―534507号公表特許公報
上肢懸垂用肩関節装具「オモニューレクサプラス」オートボックジャパン株式会社ウェブサイト(https://www.ottobock.co.jp/orthotic/upper/shoulder/omo_neurexa_plus/)
しかし、かかる先行技術に係る肩装具は、上腕カフと前腕カフとを連結する引っ張りバンドの牽引力で腕の重量を支える構造上、装着時には引っ張りバンドが上腕から前腕にかけて密着した形で緊張状態とならなければ腕の重量を十分に支えることはできず、肩関節周囲筋群の弛緩の程度が重いユーザの場合、必ずしも十分な肩関節の保持効果を発揮できない場合がある。そのため、実際にはユーザが亜脱臼が整復されていない状態に気づかずにリハビリテーションを行っていることが少なくない。逆に、腕の重量を十分に支えられる状態に引っ張りバンドを緊張させた状態では、肘関節の屈伸は困難となるため、行えるリハビリテーションが制限されるという問題があった。
一方、脳卒中片麻痺患者における肩関節亜脱臼は、ローテーターカフを含む肩関節周囲筋群の全般的な麻痺に起因することが多いため、腕の重量による下方亜脱臼のみならず、図2に示すような前方亜脱臼(いわゆる「前ズレ」)や後方亜脱臼(いわゆる「後ズレ」)も起こしやすい。しかし、腕の前後に設けた引っ張りバンドの緊張力自体によって腕の重量を支える従来技術では、引っ張りバンドを調整して前後方向への緊張力を偏向させると、上下の腕の牽引力の方向がずれるおそれがあるだけでなく、調整自体も面倒であった。
肩関節亜脱臼の改善に向けたリハビリテーションでは、一般的に、腕の前後方向への運動、腕の回転、肘関節の屈伸、筆記具を持って文字や図形を書くといった運動が行われている。そのため、リハビリテーションに用いる肩装具は、ユーザが容易に自己装着できるだけでなく、装着した状態でこれら各種の運動を可能とし、必要に応じて牽引力の強度や方向を微調整可能であることが望ましいといえる。
従来技術の肩装具は、ユーザによる自己装着が可能で引っ張りバンドの緊張力の調整も容易とされてはいるものの、実際にはユーザ自身による装着は必ずしも容易ではない。ユーザは、筒状の肩カフに腕を通した上で、セーターを着るように背中から非麻痺側の肩にベルトを掛け、肩関節の固定を肩カフの装着後に肩の前後に設けた引っ張りバンドで行い、その上で腕の長さに合わせて肩カフと前腕カフとを連結する懸垂ストラップの長さを調整しなければならない。また、前腕カフの装着や懸垂ストラップの長さ調整も、腕をテーブル等の上に置いて行わなければならない。そして、引っ張りバンドや懸垂ストラップの調整の際には、都度上体を捻った姿勢を取る必要があるため、前ズレや後ズレの矯正も考慮した的確な調整は容易ではなく、リハビリテーションの最中に必要に応じて牽引力や牽引方向を微調整することも面倒であった。
さらに、従来技術の肩カフや前腕カフは、常に肩や腕に密着固定されていなければならないため、肩カフは肩から上腕上部の腋側までの全面を、前腕カフも肘から前方の前腕部の前面を覆う形状であり、滑り止めのシリコン素材の裏地を設けた布製で構成されていることから、ユーザの皮膚かぶれの原因ともなっていた。
本発明は、従来技術のかかる問題点を解決すべく、肘関節伸展型のアームスリングにおいて、腕の重量を支持する構造および牽引力を調整する手段として、引っ張りベルトに替えて、外部からの入出力により全長を任意の長さに伸縮可能かつ軽量なアクチュエータを採用したものである。これにより、装着自体が容易で、装着後にも必要に応じて腕の牽引力や牽引の方向を自在に調整可能な、脳卒中片麻痺を原因とする肩関節下方亜脱臼の改善に向けたリハビリテーションへの使用に好適な肩装具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本願の請求項1に記載した肩装具は、少なくともユーザの肩を覆うように装着可能な肩カフと、ユーザの肘関節を覆うように装着可能な上腕カフと、前記肩カフをユーザの肩に固定可能なベルトと、外部からの入出力により全長を任意に伸縮可能なマッキベン型人工筋肉からなるアクチュエータであって、前記肩カフの側面と前記上腕カフの側面とを肩関節を跨いで連結する主アクチュエータと、前記肩カフの前面と前記上腕カフの前面とを肩関節を跨いで連結する前側副アクチュエータと、前記肩カフの背面と前記上腕カフの背面とを肩関節を跨いで連結する後側副アクチュエータとからなり、前記主アクチュエータは、その上端が前記肩カフの肩峰よりも上方の位置に固定されてなることを特徴としている。
従来技術の肩装具が、肩カフと前腕に固定した前腕カフとを引っ張りベルトで連結して牽引することで腕を引き上げて肩関節を適正位置に固定するのに対し、本発明に係る肩装具は、肩カフと肘関節を含む上腕に固定した上腕カフとを伸縮可能なアクチュエータで連結して牽引する。収縮することによって主として腕の重量を支持し上方に牽引するのは、肩カフと上腕カフの側面、すなわち肩から上腕にかけての体側面側に肩関節を跨ぐように設けた主アクチュエータである。主アクチュエータのみでは、その牽引力は腕を体側から離して上方に開かせるように作用する。
一方、身体の前面及び後面側に肩関節を跨ぐように設けた副アクチュエータは、同じく腕の重量を支持して上方に牽引する役割を果たすが、前側副アクチュエータは収縮時に腕を身体の前方に、後側副アクチュエータは逆に腕を後方に、それぞれ回旋させて持ち上げる方向に牽引力が作用する。これが、腕を体側から離して上方に開かせる主アクチュエータの力と拮抗し、腕は上方に懸垂されて肩関節が適切な位置に保持される。
図3に示すように、一般的に肩甲骨の関節窩は、通常の状態において約5°の角度を持って上向きに位置しており、関節窩という受け皿で上腕骨頭というボールを支持する構造をなしている。そのため、下方亜脱臼の整復のためには、できるだけ腕を引き上げる牽引力の方向を上方に働かせることが望ましい。しかし、従来技術に係る肩装具のように、肩の前後の引っ張りベルトのみで腕を引き上げる構成では、腕を上方に向けて持ち上げるための十分な牽引力が得られず、リハビリテーションにおいて亜脱臼の完全な整復ができていない場合があった。また、前後方向への牽引力の調整も容易には行えなかった。
また、肩関節亜脱臼の整復やリハビリテーションにおいては、ユーザにより体格、骨格、症状の差があるため、腕を引き上げる牽引力の方向の調整が重要である。しかし、従来技術に係る肩装具では、前述のとおり腕を懸垂する引っ張りバンドは肩の前後面に配置されているため、牽引力の方向は固定されている。また、本来的に肩装具の内面全体が身体に密着していないと適切に牽引力が発揮されない構造であるため、サイズの選択肢がS、M、L程度しかなく、ユーザの身体に十分に適合しない場合には、牽引力を適切な大きさや方向で掛けることができなかった。かといって、オーダーメイドとした場合は、当然にコスト高が問題となる。
一方、本発明に係る肩装具では、主アクチュエータが肩から上腕にかけての体側面側に設けており、主アクチュエータの上端を肩カフの肩峰部周辺、具体的には、肩峰から鎖骨にかけての位置に固定することにより、主アクチュエータを、亜脱臼を起こした肩関節を跨いだ位置まで延長できる。
外部からの入力により収縮するアクチュエータは、一般に全長が長いほど収縮のストロークが大きくできるため、主アクチュエータの全長を延長することにより、その牽引力を増強できる。また、前後の副アクチュエータの牽引力も腕を引き上げる作用に貢献するため、十分な牽引力を発揮できる。そのため、1本当りは比較的出力の小さなアクチュエータでも、肩関節を効果的にサポートすることが可能となる。
また、主アクチュエータを上腕骨の軸線に沿って垂直上方に近い方向に牽引力を発揮するように収縮させることができるようになるため、前述のとおり約5°の角度を持って上向きに位置する関節窩に対して上腕骨頭を適正な角度で当接させた状態を維持し易くなる。
さらに、主アクチュエータと前後の副アクチュエータの牽引力を適宜調整することにより、図4に示すように、やや上向きの関節窩に対応する角度で上腕骨頭が当接するように牽引力を掛けることができ、肩関節のより適切な固定が可能となるし、前後方向への牽引力の調整も容易に行うことができる。これにより、ユーザの体格、骨格、症状の差、さらには、リハビリテーションにおける運動の種類や目的に応じて、牽引力の方向を最適化することが可能となる。
いわゆるアクチュエータ(駆動装置)のうち、マッキベン(McKibben)型人工筋肉は、天然ゴムやウレタンゴム等製の弾性体チューブの外周に合成樹脂繊維を螺旋状の網目に織った筒状のスリーブを被せた上で、空気の吸排機構を備える一対のターミナルにて両端を固定封鎖し、弾性体チューブを外部から印加する空気圧で膨張させることにより全長を収縮させるものである。スリーブは、網目の角度がアコーディオンのように変化することにより、軸方向に押し込むと半径が太くなり、逆に引っ張ると半径が細くなる構造を有し、内蔵する弾性体チューブに空気圧が印加されて軸方向と半径方向に膨張しようとする際に、スリーブが半径方向の膨張を取り出して網目の角度を変化させることで弾性体チューブに軸方向の収縮力を生じさせることを原理としている。
また、マッキベン型人工筋肉は、電磁式あるいは油圧シリンダ式アクチュエータに比べて、軽量で出力密度が高い(自重が小さいのに大きな力が出る)、耐環境性に優れている(錆びや埃に強い)、構造がシンプルでメンテナンスが容易、柔軟性が高く人間の筋特性に近い特性を有する、製造コストが小さい、といったメリットを有する。
人体に直接装着して反復的に使用するリハビリテーション用の肩装具には、軽量でシンプルかつ柔軟な構造、人間の筋肉に近い特性、調整やメンテナンスの容易性、長期の反復利用に耐える耐久性が要求される。そのため、本発明におけるアクチュエータとしてはマッキベン型人工筋肉が最適であるといえる。
マッキベン型人工筋肉は、一端のターミナルに交換可能なガスボンベをチューブで接続し、間に圧力調整バルブを設けて使用するが、いずれも小型軽量とすることが可能であり、ユーザの大きな負担とはならない。また、一旦、肩装具を装着した後は、上体を捻ったりといった姿勢を取ることなく、手元の圧力調整バルブを操作することで、必要なアクチュエータを個別に操作して牽引力を微調整できる。そのため、ユーザの症状や回復の程度、リハビリテーションで行いたい運動の種類等へも柔軟に対応可能となる。
次に、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の肩装具であって、前記上腕カフは、肘関節を背面側から固定可能であり、かつ、装着時にユーザの肘関節の屈伸を許容する形状を有することを特徴とする。
前述のとおり、本発明に係る肩装具は、従来技術に係る肩装具のように前腕を固定するのではなく、ユーザの肘関節を覆うように装着可能な上腕カフにより肘から上の上腕を固定して腕を懸垂する。そのため、上腕カフは、上腕骨下端の上腕骨小頭付近で肘関節を背面側から固定できれば良く、上腕の全周に密着している必要はない。従って、上腕カフの肘関節の内屈側に当たる側は開放し、装着時にユーザの肘関節の屈伸を許容する形状とすることができる。これにより、腕への牽引力に大きな影響を与えることなく、ユーザは自由に肘を屈伸させることが可能となり、リハビリテーションの自由度を向上させることができる。
最後に、請求項3に記載した発明は、肩関節下方亜脱臼のリハビリテーション方法であって、請求項1または2のいずれか一項に記載の肩装具をユーザに装着した状態で、肩周囲筋に機能的電気刺激(FES)を加えることを特徴とする。
機能的電気刺激(FES:functional electrical stimulation)は、中枢神経系が障害を受けていても筋肉の2次運動ニューロンが健常な場合において、皮膚に貼り付ける表面電極、皮下にワイヤを介して埋め込む貫皮電極、心臓ペースメーカーの如く受信機ごと埋め込む完全埋め込み型電極等によって、直接2次運動ニューロンに電気刺激を与えて筋収縮を生じさせることで、脳卒中や脊髄損傷の中枢性運動麻痺を改善する治療法であり、脳卒中片麻痺を原因とする肩関節下方亜脱臼の改善に向けたリハビリテーションにおいても有力な手段となっている。
最近では、肩装具と併用したハイブリッドFESも行われているが、従来技術に係る肩装具は、亜脱臼した肩関節の固定を主眼としており、肘関節の屈伸の自由度が制限されるだけでなく、運動の種類に応じた牽引力の調整が面倒であったため、FESを併用するリハビリテーションへの適用には制約が大きかった。しかし、肘関節の屈伸の自由度が高く、装着後も牽引力の強度や方向を随時に調整可能な本発明に係る肩装具を併用することで、より効果的なハイブリッドFESが可能となる。
以上のとおり、本発明に係る肩装具は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)自己装着が容易で、装着時における牽引力の設定も行いやすい。
(2)従来技術に係る肩装具よりもより大きな腕を引き上げる牽引力を発揮できる。
(3)腕を引き上げる牽引力を垂直上方に近い方向とすることができる。
(4)装着後も随時、牽引力の強さや方向を簡単に調整可能である。
(5)単に腕を上方向に懸垂してその重量を支持するだけでなく、水平方向、前後方向への牽引力の微調整も可能である。
(6)肘関節の屈伸が行いやすく、リハビリテーションの自由度が高い。
(7)装着時に必ずしも肩や腕の全周に密着させて緊縛する必要がないため、通気性を確保しやすく、ユーザの負担が小さい。
(8)マッキベン型人工筋肉を採用したことにより、軽量かつシンプルな構造で強力な牽引力を発揮可能であり、低コストである。
(1)自己装着が容易で、装着時における牽引力の設定も行いやすい。
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(8)マッキベン型人工筋肉を採用したことにより、軽量かつシンプルな構造で強力な牽引力を発揮可能であり、低コストである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図5は、本発明の一つの実施形態に係る肩装具1(右肩用)の側面図であり、装着時には、右側が装着者の正面、左側が背面となる。図6は、同正面図であり、図7は、肩装具1の装着状態を示す模式図である。ユーザは、ベルトBをたすき掛けの形で健常な左肩から背中に掛けた状態で肩装具1を装着する。
肩装具1は、ユーザの肩を覆うように装着可能な形状の肩カフ10と、ユーザの肘関節を覆うように装着可能な上腕カフ11とを、マッキベン型人工筋肉である4本の主アクチュエータM1、および前側副アクチュエータM2、後側副アクチュエータM3で連結している。アクチュエータM1〜M3は、一対のターミナルtにて両端を固定封鎖されており、下端のターミナルtには、チューブp1〜p3が接続されて、ガスボンベG内からの空気の吸排を可能としている。また、肩カフ10の上部には、これをユーザの肩に固定可能なベルトBを設けている。
肩カフ10は、肩への脱着時にある程度変形させても復元可能な弾性を有する硬質樹脂製が好適である。ユーザの肩から上腕上部に掛けての部位を覆うとともにユーザの腋側向きに開放した形状とし、上腕を通すのではなく肩から上腕に被せる形で装着し、長さ調節可能なストラップSで上腕に固定可能とする。
一方、上腕カフ11も、上腕への脱着時にある程度変形させても復元可能な弾性を有する硬質樹脂製が好適である。ユーザの上腕下部から肘関節にかけての部位を背面側から覆うとともに、肘関節の内側向きに開放した略円筒形とし、前腕を通すのではなく、上腕下部に被せる形で装着し、長さ調節可能なストラップSで上腕に固定可能とする。上腕カフ11の肘関節の背面側を覆う部分については、ストラップSで上腕骨小頭を背面側から締め付けて固定できる形状とするが、肘関節の内側は開放した形状とすることにより、装着時にユーザの肘関節の屈伸が許容される。また、上腕カフ11で肘関節の背面側を覆うように固定すれば、上腕二頭筋、上腕三頭筋の下部をストラップSで過度に緊縛する必要がなく、血行や神経への圧迫を少なくできる。
なお、肩カフ10、上腕カフ11ともに、ユーザの体表に接する内面側には、クッション性と滑り止め効果を有するライナー(内張り)を設けることが望ましい。また、肩カフ10はユーザの肩を、上腕カフ11は肘関節をそれぞれ固定してアクチュエータM1〜M3の牽引力を伝達可能な構造強度を有している限り、その材質や形状は上記の硬質樹脂に限定されるものではなく、例えば、表面に通気性確保のための孔やスリットを設けてもよく、堅牢で柔軟な素材によるフレーム構造にメッシュ生地を張った構造としてもよい。
4本の主アクチュエータM1は、上端側を肩カフ10上部の肩峰部のやや背後側の位置に、下端側を上腕カフ11中央部の肘関節の背後側の位置に、それぞれ取り付けられている。前側副アクチュエータM2は、上端側を肩カフ10上部胸側の肩甲骨の烏口突起の位置付近に、下端側を上腕カフ11中央部の肘関節の外側の位置付近に、それぞれ取り付けられている。後側副アクチュエータM3は、肩カフ10上部背後側の肩甲骨の上部付近に、下端側を上腕カフ11中央部の肘関節の内側の位置に、それぞれ取り付けられている。
アクチュエータM1〜M3はいずれも、肩カフ10、上腕カフ11にそれぞれ複数の取付部材f1、f2によって取り付けられている。このうち、取付部材f1は、アクチュエータM1〜M3の上端と下端を固定して肩カフ10、上腕カフ11を連結するための部材である。一方、取付部材f2は、アクチュエータM1〜M3を拘束するものではなく、それらの伸縮や直径の拡縮に干渉することなく、単にアクチュエータM1〜M3の位置を保持するための部材である。
アクチュエータM1〜M3の下端のターミナルtに一端を取り付けられたチューブp1〜p3は、それぞれ他端をコネクタc1〜c3に接続され、さらに図7に示す圧力調整バルブV1〜V3を介してガスボンベGに接続されている。コネクタc1〜c3は、肩装具1と圧力調整バルブV1〜V3やガスボンベGとを着脱可能として取扱いを容易にするために設けたものである。
ユーザによる肩装具1の装着は、ベルトBを健常な肩からたすき掛けに掛けた後、肩カフ10を肩から上腕上部に外側から被せてストラップSで固定し、次に、上腕カフ11を肘関節の背後から被せてストラップSで固定して行う。肩装具1の装着後、コネクタc1、c2、c3に対応する圧力調整バルブV1、V2、V3及びガスボンベGを接続すれば使用可能となる。
肩装具1は、従来技術に係る肩装具のように、先に腕を通した後に肩カフ10、上腕カフ11を引き上げたりする必要がないので、装着時に特段に上対を捻ったりすることなく、腕を伸ばした状態のまま外側から被せてストラップSで固定でき、自己装着が格段に容易である。また、ガスボンベGや圧力調整バルブV1〜V3を一つの操作ユニットに一体化して携帯可能にすれば、ユーザが健常な側の手ですべてのアクチュエータの牽引力を常時自由に調整できる。
リハビリテーションは、圧力調整バルブVを操作して各アクチュエータの牽引力を調整し、肩関節亜脱臼が整復された状態を確認しながら行う。特に、肩関節に前ズレまたは後ズレの傾向がみられる場合には、圧力調整バルブV2、V3で前後の副アクチュエータM2、M3の牽引力のバランスを適宜微調整することで、これを防止しつつリハビリテーションを行うことが望ましい。
以上、本発明に係る肩装具の具体的な構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良又は変更が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属するものである。
本発明は、各種の要因による肩関節下方亜脱臼全般の治療において利用可能であるが、脳卒中片麻痺を原因とする肩関節下方亜脱臼患者のリハビリテーションにおいて特に有効である。また、機能的電気刺激(FES)と併用したハイブリッドFESの効果を向上することが期待できるものである。
1 肩装具
10 肩カフ
11 上腕カフ
M1 主アクチュエータ
M2 前側副アクチュエータ
M3 後側副アクチュエータ
B ベルト
S ストラップ
G ガスボンベ
V1〜V3 圧力調整バルブ
c1〜c3 コネクタ
t ターミナル
f1 取付部材(固定)
f2 取付部材(保持)
10 肩カフ
11 上腕カフ
M1 主アクチュエータ
M2 前側副アクチュエータ
M3 後側副アクチュエータ
B ベルト
S ストラップ
G ガスボンベ
V1〜V3 圧力調整バルブ
c1〜c3 コネクタ
t ターミナル
f1 取付部材(固定)
f2 取付部材(保持)
Claims (3)
- 少なくともユーザの肩を覆うように装着可能な肩カフと、ユーザの肘関節を覆うように装着可能な上腕カフと、前記肩カフをユーザの肩に固定可能なベルトと、外部からの入出力により全長を任意に伸縮可能なマッキベン型人工筋肉からなるアクチュエータであって、前記肩カフの側面と前記上腕カフの側面とを肩関節を跨いで連結する主アクチュエータと、前記肩カフの前面と前記上腕カフの前面とを肩関節を跨いで連結する前側副アクチュエータと、前記肩カフの背面と前記上腕カフの背面とを肩関節を跨いで連結する後側副アクチュエータとからなり、前記主アクチュエータは、その上端が前記肩カフの肩峰よりも上方の位置に固定されてなることを特徴とする、肩装具。
- 前記上腕カフは、肘関節を背面側から固定可能であり、かつ、装着時にユーザの肘関節の屈伸を許容する形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の肩装具。
- 請求項1または2のいずれか一項に記載の肩装具をユーザに装着した状態で、肩周囲筋に機能的電気刺激(FES)を加えることを特徴とする、肩関節下方亜脱臼のリハビリテーション方法。
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