JP2020178408A - コネクタ付きケーブルの固定構造及び固定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】開口部を介しての接続作業の作業性の向上が可能となるコネクタ付きケーブルの固定構造及び固定方法を提供する。【解決手段】コネクタ付きケーブルの固定構造100は、ルーフパネル1と、ルーフパネル1を覆うように設けられルーフパネル1を露出させる開口部2を有する天井内装材3と、ルーフパネル1と天井内装材3との間に延在する一対のコネクタ付きケーブル4とを備え、開口部2を介しての接続作業により互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4を所定位置4Xに格納するためのものである。コネクタ付きケーブルの固定構造100は、ルーフパネル1と天井内装材3との間に設けられ、ルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能な回動ブラケット10を備え、内装材側ケーブル4Bは、回動ブラケットを介して天井内装材3に固定される。【選択図】図1
Description
本発明は、コネクタ付きケーブルの固定構造及び固定方法に関する。
従来、コネクタ付きケーブルの固定構造として、ドアインナーパネルにワイヤハーネスを固定する際にワイヤハーネスの自由端となるコネクタが固定される構造が知られている(例えば特許文献1)。
ところで、例えば車両等の組立て作業において、第1部材と、第1部材を覆うように設けられ第1部材を露出させる開口部を有する第2部材との間に、一対のコネクタ付きケーブルを延在させる場合、一対のコネクタ付きケーブルを互いに接続する接続作業が、開口部を介して行われることがある。しかしながら、上記従来技術のような構造でコネクタ付きケーブルが第1部材又は第2部材に予め固定されていると、開口部を介しての接続作業が行いにくくなるおそれがある。
本発明は、開口部を介しての接続作業の作業性の向上が可能となるコネクタ付きケーブルの固定構造及び固定方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定構造は、第1部材と、第1部材を覆うように設けられ第1部材を露出させる開口部を有する第2部材と、第1部材と第2部材との間に延在する一対のコネクタ付きケーブルとを備え、開口部を介しての接続作業により互いに接続された一対のコネクタ付きケーブルを所定位置に格納するためのコネクタ付きケーブルの固定構造であって、第1部材と第2部材との間に設けられ、第1部材及び第2部材に交差する軸線周りに回動可能な回動ブラケットを備え、一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方は、回動ブラケットを介して第1部材又は第2部材に固定される。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定構造では、一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方は、回動ブラケットを介して第1部材又は第2部材に固定されている。回動ブラケットは、第1部材及び第2部材に交差する軸線周りに回動可能である。これにより、一対のコネクタ付きケーブルが互いに接続される前においては、一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方の自由端であるコネクタが、回動ブラケットが回動可能な範囲で移動可能となる。よって、回動ブラケットを回動させて、例えばコネクタを開口部に近付けるように移動させることで、コネクタが第1部材又は第2部材に予め固定されている場合と比べて、開口部を介しての接続作業の作業性を向上することが可能となる。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定構造では、第1部材又は第2部材は、軸線と同軸の貫通孔が形成された被取付部を有し、回動ブラケットは、貫通孔に挿入されて被取付部に取り付けられる丸断面クランプを有してもよい。この場合、丸断面クランプが貫通孔に挿入された状態で回転可能であることから、回動ブラケットを回動可能とすることができる。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定構造では、第1部材又は第2部材は、軸線と同軸の雌ネジ孔が形成された被取付部を有し、回動ブラケットは、雌ネジ孔に螺合されるボルトを挿通させる貫通孔を有してもよい。この場合、貫通孔に挿通させたボルトを雌ネジ孔に螺合させ、例えば仮締め状態とすることで、回動ブラケットを回動可能とすることができる。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定構造では、一対のコネクタ付きケーブルのうち一方は、回動ブラケットを介して第1部材又は第2部材に固定され、一対のコネクタ付きケーブルのうち他方は、固定部材を介して第1部材又は第2部材に固定され、軸線及び固定部材は、所定のケーブル固定方向に沿う仮想線上に配置されていてもよい。この場合、所定位置に格納された一対のコネクタ付きケーブルを、所定のケーブル固定方向に沿って延在するように固定することができ、例えば開口部に埋設される部材との干渉を抑制することができる。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定構造では、第1部材又は第2部材は、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブルが所定のケーブル固定方向に沿って延在するように、開口部とは反対側への回動ブラケットの回動を規制する規制部を有してもよい。この場合、例えば開口部を介しての接続作業の後に回動が規制されるまで回動ブラケットを回動させることで、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブルを所定のケーブル固定方向に沿って延在させた状態とすることが容易となる。
本発明の他の態様に係るコネクタ付きケーブルの固定方法は、第1部材と、第1部材を露出させる開口部を有する第2部材と、一対のコネクタ付きケーブルと、回動ブラケットと、を準備する第1工程と、第1部材を覆うように第2部材を設置すると共に、一対のコネクタ付きケーブルを第1部材と第2部材との間に延在させる第2工程と、回動ブラケットを、第1部材と第2部材との間において第1部材及び第2部材に交差する軸線周りに回動可能に設置する第3工程と、一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方を、回動ブラケットを介して第1部材又は第2部材に固定する第4工程と、回動ブラケットを一方側に回動させて、回動ブラケットを介して固定したコネクタ付きケーブルのコネクタを開口部に近付ける第5工程と、コネクタを開口部に近付けた状態での開口部を介しての接続作業により一対のコネクタ付きケーブルを互いに接続する第6工程と、回動ブラケットを他方側に回動させて、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブルを所定位置に格納する第7工程と、を備える。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定方法では、第3工程により、回動ブラケットは、第1部材及び第2部材に交差する軸線周りに回動可能に設置される。第4工程により、一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方が、回動ブラケットを介して第1部材又は第2部材に固定される。つまり、第6工程において互いに接続される前の一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方の自由端であるコネクタが、回動ブラケットが回動可能な範囲で移動可能となる。第5工程により、回動ブラケットを一方側に回動させて、コネクタを開口部に近付けるように移動させることで、コネクタが第1部材又は第2部材に予め固定されている場合と比べて、開口部を介しての接続作業の作業性を向上することが可能となる。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定方法では、第1部材又は第2部材は、軸線と同軸の雌ネジ孔が形成された被取付部を有し、回動ブラケットは、雌ネジ孔に螺合されるボルトを挿通させる貫通孔を有し、第3工程において、貫通孔に挿通させたボルトを雌ネジ孔に仮締め状態となるように螺合させてもよい。この場合、貫通孔に挿通させたボルトを雌ネジ孔に仮締め状態で螺合させることで、第3工程において回動ブラケットを回動可能とすることができる。
本発明の一態様に係るコネクタ付きケーブルの固定方法では、第4工程において、一対のコネクタ付きケーブルのうち一方を、回動ブラケットを介して第1部材又は第2部材に固定し、第7工程において、一対のコネクタ付きケーブルを所定位置に格納した後に、一対のコネクタ付きケーブルを所定のケーブル固定方向に沿って延在させた状態で、一対のコネクタ付きケーブルのうち他方を固定部材を介して第1部材又は第2部材に固定してもよい。この場合、所定位置に格納された一対のコネクタ付きケーブルを、所定のケーブル固定方向に沿って延在するように固定することができ、例えば開口部に埋設される部材との干渉を抑制することができる。
本発明によれば、開口部を介しての接続作業の作業性の向上が可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態のコネクタ付きケーブルの格納状態を示す図である。図1に示されるように、コネクタ付きケーブルの固定構造100は、ルーフパネル(第1部材)1と、ルーフパネル1を覆うように設けられルーフパネル1を露出させる開口部2を有する天井内装材(第2部材)3と、ルーフパネル1と天井内装材3との間に延在する一対のコネクタ付きケーブル4とを備えている。図1において、符号LH,RHを付した矢印の方向が車両左右方向に対応し、符号H,Lを付した矢印の方向が車両上下方向に対応し、符号Fr,Rrを付した矢印の方向が車両前後方向に対応する。
ルーフパネル1は、車両のルーフを構成する金属製パネルである。図1の例では、開口部2を介して車両のルーフの裏側となるルーフパネル1が露出されている。ルーフパネル1は、例えば所定厚さの金属板からなる。
天井内装材3は、ルーフパネル1の乗物室内側に配置され、ルーフパネル1を覆うような一定形状を保持可能に構成されたシート状をなしている。天井内装材3は、全体的にルーフパネル1に対して離間して配置されている。なお、天井内装材3は、例えば「ルーフライニング」、「成形天井」などとも称される。開口部2は、左右一対のサンバイザー取付部に挟まれる位置に形成されている。開口部2は、例えば車両前後方向を長手方向とする略矩形状とされており、天井内装材3に埋設部材(例えばオーバーヘッドモジュール、図示省略)を埋設するために設けられている。
オーバーヘッドモジュールには、例えば、スポットランプ、マップランプ、電子基板、及びスイッチ等の電装部品、並びに、サングラス等の小物収容用の開閉式ボックス等が設けられ得る。オーバーヘッドモジュールには、開口部2に埋設された際に開口部2を閉塞し且つ車室内側に露出する露出部と、開口部2から車室外側に埋設される埋設部と、を有している。埋設部の断面形状は、開口部2の開口形状に合わせた形状とされる。
コネクタ付きケーブル4は、多数本の電線類を束ねて収束テープ又は防水チューブ等によってまとめられたワイヤハーネスの一部又は全部を意味する。一対のコネクタ付きケーブル4は、一対のワイヤハーネスの接続部分に相当する。一対のコネクタ付きケーブル4は、例えば、オーバーヘッドモジュールの電装部品のほか、バイザーランプ、車載カメラ等の電装部品への電気の供給、電気信号の伝送等のために用いられる。一対のコネクタ付きケーブル4は、ルーフパネル1と天井内装材3との間に延在している。
コネクタ付きケーブルの固定構造100は、開口部2を介しての接続作業により互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4を所定位置4Xに格納するためのものである。具体的な一例として、本実施形態では、一対のコネクタ付きケーブル4の一方である内装材側ケーブル4Bが予め天井内装材3側に配索されており、一対のコネクタ付きケーブル4の他方である車体側ケーブル4Aが予めルーフパネル1側に配索されている。ルーフパネル1に天井内装材3が取り付けられた後に、内装材側ケーブル4Bの端部である内装材側コネクタ4Cと、車体側ケーブル4Aの端部である車体側コネクタ4Dと、が開口部2を介しての接続作業により互いに接続されて、一本の一対のコネクタ付きケーブル4とされる。内装材側コネクタ4C及び車体側コネクタ4Dは、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂材料により形成された角筒状部材であり、その内部に金属製の接続端子が格納されている。
互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4は、所定位置4Xに格納される。所定位置4Xとは、開口部2に埋設される埋設部材(例えばオーバーヘッドモジュール)に一対のコネクタ付きケーブル4が干渉しないように一対のコネクタ付きケーブル4を格納するための設計上予め定められた位置である。
なお、以下の説明では、「内装材側ケーブル4Bと車体側ケーブル4Aとが互いに接続される前の状態」を単に「未接続状態」と称し、「内装材側ケーブル4Bと車体側ケーブル4Aとが互いに接続された状態」を単に「接続状態」と称し、「互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4が所定位置4Xに格納された状態」を単に「格納状態」と称する。
所定位置4Xの一例として、所定位置4Xは、ルーフパネル1と天井内装材3との間(つまり天井内装材3の裏側)における開口部2の縁5の外側とされている。内装材側コネクタ4C及び車体側コネクタ4Dは、格納状態において開口部2付近に配置される。内装材側ケーブル4Bは、格納状態において内装材側コネクタ4Cから縁5の屈曲部付近まで延在すると共に屈曲部付近から車両左右方向外側に向かって延びるように配索される。車体側ケーブル4Aは、格納状態において車体側コネクタ4Dから縁5に沿って延在するように配索される。
一般的に、一対のコネクタ付きケーブル4は、図9に示されるようなクランプ等の固定部材を介してルーフパネル1又は天井内装材3に固定される。図9は、従来のコネクタの拡大斜視図である。図9では、内装材側コネクタ4C又は車体側コネクタ4Dと固定部材とが例示されており、内装材側ケーブル4B及び車体側ケーブル4Aの図示は省略されている。
図9(a)の例では、長円クランプ部201と板状の挿入部202とを有する長穴断面クランプ200が示されている。長円クランプ201は、コネクタ300の所定面に設けられた被挿入部301に挿入部202が差し込まれた状態で、ルーフパネル1又は天井内装材3に直接的又は間接的に設けられた長穴状の係止孔(図示省略)に長円クランプ部201が取り付けられることで、ルーフパネル1又は天井内装材3に固定される。しかしながら、コネクタ300の向きが係止孔の長手方向に沿う方向で予め固定されてしまうため、例えばコネクタ300が上述の所定位置4Xに固定される場合、開口部2を介しての接続作業にあっては、内装材側コネクタ4C又は車体側コネクタ4Dの向きが固定されたままでこれらコネクタ同士の接続を行うこととなり、接続作業が行いにくくなるおそれがある。
図9(b)の例では、延在部401と板状の挿入部402とを有する金属ステー400が示されている。金属ステー400は、ルーフパネル1又は天井内装材3に直接的又は間接的に設けられた雌ネジ部(図示省略)に挿入部402とは反対側の延在部401の端部403がボルト固定されることで、ルーフパネル1又は天井内装材3に固定される。このとき、端部403に設けられた回り止め404により、金属ステー400の向きが規制される。金属ステー400が固定された状態で、コネクタ300の所定面に設けられた被挿入部301に挿入部402が差し込まれる。しかしながら、コネクタ300の向きが回り止め404の規制に従った方向で予め固定されてしまうため、例えばコネクタ300が上述の所定位置4Xに固定される場合、開口部2を介しての接続作業にあっては、コネクタ300の向きが固定されたままでこれらコネクタ300同士の接続を行うこととなり、接続作業が行いにくくなるおそれがある。
そこで、コネクタ付きケーブルの固定構造100は、図2に示されるように、開口部2を介しての接続作業の作業性の向上を図るものである。図2は、コネクタ付きケーブルの固定構造100が適用された接続作業を例示する図である。図2の例では、未接続状態の一対のコネクタ付きケーブル4は、所定位置4Xから開口部2の中央部に向かって引き出されている。未接続状態の一対のコネクタ付きケーブル4は、開口部2から内装材側コネクタ4C及び車体側コネクタ4Dが露出されるように引き出されているが、必ずしも露出されるに至らなくてもよく、所定位置4Xから開口部2の中央部に近付けられればよい。
図2の例では、内装材側コネクタ4C及び車体側コネクタ4Dが所定位置4Xから開口部2の中央部に近付けられているため、内装材側コネクタ4C及び車体側コネクタ4Dが所定位置4Xでルーフパネル1又は天井内装材3に予め固定されている場合と比べて、開口部2を介しての接続作業の作業性が向上される。
コネクタ付きケーブルの固定構造100の具体的な構成の一例について、図3を参照して説明する。図3は、回動ブラケットの一例の概略斜視図である。図3に示されるように、コネクタ付きケーブルの固定構造100は、回動ブラケット10を備えている。一対のコネクタ付きケーブル4のうち少なくとも一方は、回動ブラケット10を介してルーフパネル1又は天井内装材3に固定されている。ここでは、内装材側ケーブル4Bが回動ブラケット10を介して天井内装材3に固定されている場合について説明する。なお、図3では、便宜上、内装材側コネクタ4Cから延びる内装材側ケーブル4Bの図示を省略している(後述の図6も同じ)。
回動ブラケット10は、一例として、本体部11を有している。本体部11は、例えば平板状の樹脂製とされており、その一端部11aの一主面11sに内装材側コネクタ4Cが例えばテープ留めにより取り付けられる。本体部11は、一端部11aの長手方向反対側の他端部11bに丸断面クランプ12を有している。丸断面クランプ12は、本体部11の一主面11sの反対側の他主面11tから突出する円クランプ部12aと、円クランプ部12aの両側面部にそれぞれ設けられた弾性爪12bとを含む。丸断面クランプ12は、例えば樹脂で本体部11と一体的に成形されていてもよい。
本体部11の長さは、内装材側コネクタ4Cの長さよりも長尺とされている。内装材側コネクタ4Cの長さとは、内装材側ケーブル4Bの差し込み方向に沿う長さであり、図3の例では、紙面左右方向の長さを意味する。より詳しくは、本体部11の長さは、回動ブラケット10の回動における回動半径に相当することから、開口部2を介しての接続作業の作業性の向上のために適切な回動半径となるように、丸断面クランプ12と内装材側コネクタ4Cとの距離が確保可能な長さとされる。
回動ブラケット10は、ルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能である。例えば、天井内装材3は、軸線RAと同軸の貫通孔13hが形成された被取付部13を有している。被取付部13は、天井内装材3の一部であってもよいし、天井内装材3から突出する台座状に構成されていてもよい。被取付部13は、天井内装材3と一体的に成型されていてもよいし、別体部品で構成されていてもよい。貫通孔13hは、例えば円形に開口する。貫通孔13hは、要は円クランプ部12aが回動すればよく、矩形又は多角形に開口してもよい。
丸断面クランプ12は、貫通孔13hに挿入されて被取付部13に取り付けられる。例えば、円クランプ部12aが貫通孔13hに挿入されていない状態で、各弾性爪12bの頂部は、円クランプ部12aの側面部よりも径方向外側に突出されている。円クランプ部12aが貫通孔13hに挿入されるとき、一対の弾性爪12bが貫通孔13hの内周面に押圧されて弾性変形される。一対の弾性爪12bが貫通孔13hを通過すると、一対の弾性爪12bの弾性変形が解放され、一対の弾性爪12bは弾性復元される。一対の弾性爪12bの頂部は、貫通孔13hの縁よりも径方向外側に張り出すこととなり、円クランプ部12aは、貫通孔13hに抜止め状態で保持される。
図3の回動ブラケット10を用いる場合のコネクタ付きケーブルの固定方法について、図1,図2,図4,図5を参照して説明する。図4,図5は、図3の回動ブラケット10を用いたコネクタ付きケーブルの固定方法を説明する概略図である。ただし、図4,図5では、説明の便宜上、開口部2を仮想線として二点鎖線で示し、ルーフパネル1及び天井内装材3の図示を省略している。また、図1,図2,図4,図5では、図示の簡略化のため、丸断面クランプ12が紙面奥側に向かって突出する向きで回動ブラケット10が図示されているが、天井内装材3の被取付部13が、紙面奥側に設けられているものとする(後述の図7,図8も同様)。なお、回動ブラケット10の表裏及び天井内装材3の被取付部13の位置は、これに限定されるものではない。
まず、図1に示されるように、ルーフパネル1と、ルーフパネル1を露出させる開口部2を有する天井内装材3と、一対のコネクタ付きケーブル4と、回動ブラケット10と、を準備する(第1工程)。ルーフパネル1を覆うように天井内装材3を設置すると共に、一対のコネクタ付きケーブル4をルーフパネル1と天井内装材3との間に延在させる(第2工程)。
続いて、図4に示されるように、回動ブラケット10を、ルーフパネル1と天井内装材3との間においてルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能に設置する(第3工程)。第3工程では、回動ブラケット10の丸断面クランプ12が、貫通孔13hに挿入されて被取付部13に取り付けられる。また、例えばテープ留めにより、回動ブラケット10を介して天井内装材3に内装材側コネクタ4Cを固定する(第4工程)。
続いて、図2,図4に示されるように、回動ブラケット10を一方側C1に回動させて、回動ブラケット10を介して固定した内装材側ケーブル4Bの内装材側コネクタ4Cを開口部2に近付け、ここでは開口部2から露出させる(第5工程)。内装材側コネクタ4Cを開口部2に近付けた状態での開口部2を介しての接続作業により、一対のコネクタ付きケーブル4の内装材側コネクタ4Cと車体側コネクタ4Dとを互いに接続する(第6工程)。
続いて、図5に示されるように、回動ブラケット10を他方側C2に回動させて、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4を所定位置4Xに格納する(第7工程)。ここでの第7工程においては、一対のコネクタ付きケーブル4を所定位置4Xに格納した後に、一対のコネクタ付きケーブル4を所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在させる。この状態で、車体側ケーブル4Aを固定部材15を介してルーフパネル1に固定する。
なお、図5の例で回動ブラケット10を他方側C2に回動させるにあたって、開口部2とは反対側への回動ブラケット10の回動を規制する規制部14が、天井内装材3に設けられている。規制部14は、天井内装材3と一体的に成型され天井内装材3の一部であってもよいし、別体部品で天井内装材3から突出する突起状に構成されていてもよい。例えば、規制部14に当接するまで回動ブラケット10を他方側C2に回動させることで、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4が所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在させられる。
また、図5の例で車体側ケーブル4Aを固定部材15を介してルーフパネル1に固定する際、軸線RA及び固定部材15は、所定のケーブル固定方向4Yに沿う仮想線4Z上に配置されている。そのため、所定位置4Xに格納された一対のコネクタ付きケーブル4が、所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在するように固定される。
引き続き、コネクタ付きケーブルの固定構造100の具体的な構成の他の例について、図6を参照して説明する。図6は、回動ブラケットの他の例の概略斜視図である。図6に示されるコネクタ付きケーブルの固定構造100は、天井内装材3が軸線RAと同軸の雌ネジ孔13nが形成された被取付部13Aを有しており、回動ブラケット10Aが雌ネジ孔13nに螺合されるボルトを挿通させる貫通孔16を有している点で、図3のコネクタ付きケーブルの固定構造100と異なっている。被取付部13Aは、天井内装材3の一部であってもよいし、天井内装材3から突出する台座状に構成されていてもよい。被取付部13Aは、天井内装材3に形成された雌ネジであってもよいし、別体部品のナットやナットリベット等で構成されていてもよい。
回動ブラケット10Aは、丸断面クランプ12の位置に丸断面クランプ12に代えて貫通孔16が形成されている点で、回動ブラケット10と主に異なっている。貫通孔16は、例えば円形に開口する。貫通孔16は、要はボルトに対して回動ブラケット10Aが相対的に回動すればよく、矩形又は多角形に開口してもよい。
貫通孔16に挿通されるボルトとしては、例えば段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを用いることができる。段無しボルト17Aは、ボルトの頭部とネジ切り部との間に非ネジ切り部が設けられていないボルトである。この場合、段無しボルト17Aが本締め状態とされると、回動ブラケット10Aが被取付部13Aに対して固定される。よって、段無しボルト17Aが仮締め状態とされることで、被取付部13Aに対して回動ブラケット10Aが回動可能とすることができる。なお、本締め状態とは、ボルトの締め込みに対してボルトの締結力が増加する状態を意味する。仮締め状態とは、ボルトの締め込みに対してボルトの締結力が増加しないで雌ネジ孔13nの軸方向にボルトが移動する状態を意味する。
段付きボルト17Bは、ボルトの頭部とネジ切り部との間が、貫通孔16に挿通可能な非ネジ切り部とされている。非ネジ切り部の厚さは、回動ブラケット10Aよりも厚くされている。この場合、段付きボルト17Bが本締め状態とされても段付きボルト17Bに対して回動ブラケット10Aが相対的に回動可能であることから、被取付部13Aに対して回動ブラケット10Aが回動可能なままとすることができる。
なお、回動ブラケット10Aでは、その一端部11aが板状の挿入部18とされており、内装材側コネクタ4Cの所定面に設けられた被挿入部に挿入部18が差し込まれることで、一主面11sに内装材側コネクタ4Cが取り付けられている。一主面11sに対する内装材側コネクタ4Cの取付けは、その他種々の手法を採用してもよく、例えば回動ブラケット10,10Aの一端部11aに対して内装材側コネクタ4Cが相対移動又は相対回転可能に取り付けられてもよい。
図6の回動ブラケット10Aを用いる場合のコネクタ付きケーブルの固定方法について、図1,図2,図7,図8を参照して説明する。図7,図8は、図6の回動ブラケット10Aを用いたコネクタ付きケーブルの固定方法を説明する概略図である。なお、図7,図8では、開口部2の縁5の一部が外側に拡大された縁5Aによって規定される開口部2Aが示されている。この場合においても、所定位置4Xは、ルーフパネル1と天井内装材3との間(つまり天井内装材3の裏側)における開口部2Aの縁5Aの外側とされている。
まず、第1工程及び第2工程は、上述の回動ブラケット10を用いる場合のコネクタ付きケーブルの固定方法と同様である。
続いて、図7に示されるように、回動ブラケット10Aを、ルーフパネル1と天井内装材3との間においてルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能に設置する(第3工程)。第3工程では、貫通孔16に段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを挿通させて、雌ネジ孔13nに螺合させる。段無しボルト17Aを用いる場合は、貫通孔16に挿通させた段無しボルト17Aを雌ネジ孔13nに仮締め状態となるように螺合させる。段付きボルト17Bを用いる場合は、貫通孔16に挿通させた段付きボルト17Bを雌ネジ孔13nに仮締め状態となるように螺合させてもよいし、本締め状態となるように螺合させてもよい。また、例えば内装材側コネクタ4Cの被挿入部に挿入部18を差し込むことにより、回動ブラケット10Aを介して天井内装材3に内装材側コネクタ4Cを固定する(第4工程)。
続いて、図2,図7に示されるように、第5工程及び第6工程は、上述の回動ブラケット10を用いる場合のコネクタ付きケーブルの固定方法と同様である。
続いて、図8に示されるように、回動ブラケット10Aを他方側C2に回動させて、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4を所定位置4Xに格納する(第7工程)。ここでの第7工程においては、一対のコネクタ付きケーブル4を所定位置4Xに格納した後に、一対のコネクタ付きケーブル4を所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在させる。この状態で、車体側ケーブル4Aを固定部材15を介してルーフパネル1に固定する。なお、図8の例のように、図5の例での規制部14が省略されていてもよい。
ここで、第7工程において車体側ケーブル4Aを固定する固定部材15の位置としては、開口部2Aの縁5Aの内側とすることができる。この場合、開口部2Aに埋設される埋設部材(例えばオーバーヘッドモジュールの埋設部)の埋設深さは、固定部材15と干渉しないように、縁5Aから固定部材15までの深さよりも小さくされる。
[作用及び効果]
以上説明したように、コネクタ付きケーブルの固定構造100では、一対のコネクタ付きケーブル4のうち少なくとも一方(内装材側ケーブル4B)は、回動ブラケット10,10Aを介して天井内装材3に固定されている。回動ブラケット10,10Aは、ルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能である。これにより、一対のコネクタ付きケーブル4が互いに接続される前においては、一対のコネクタ付きケーブル4のうち少なくとも一方の自由端であるコネクタ(内装材側コネクタ4C)が、回動ブラケット10,10Aが回動可能な範囲で移動可能となる。よって、回動ブラケット10,10Aを回動させて、例えば内装材側コネクタ4Cを開口部2,2Aに近付けるように移動させることで、内装材側コネクタ4Cがルーフパネル1又は天井内装材3に予め固定されている場合と比べて、開口部2,2Aを介しての接続作業の作業性を向上することが可能となる。
以上説明したように、コネクタ付きケーブルの固定構造100では、一対のコネクタ付きケーブル4のうち少なくとも一方(内装材側ケーブル4B)は、回動ブラケット10,10Aを介して天井内装材3に固定されている。回動ブラケット10,10Aは、ルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能である。これにより、一対のコネクタ付きケーブル4が互いに接続される前においては、一対のコネクタ付きケーブル4のうち少なくとも一方の自由端であるコネクタ(内装材側コネクタ4C)が、回動ブラケット10,10Aが回動可能な範囲で移動可能となる。よって、回動ブラケット10,10Aを回動させて、例えば内装材側コネクタ4Cを開口部2,2Aに近付けるように移動させることで、内装材側コネクタ4Cがルーフパネル1又は天井内装材3に予め固定されている場合と比べて、開口部2,2Aを介しての接続作業の作業性を向上することが可能となる。
コネクタ付きケーブルの固定構造100では、天井内装材3は、軸線RAと同軸の貫通孔13hが形成された被取付部13を有し、回動ブラケット10は、貫通孔13hに挿入されて被取付部13に取り付けられる丸断面クランプ12を有する。これにより、丸断面クランプ12が貫通孔13hに挿入された状態で回転可能であることから、回動ブラケット10を回動可能とすることができる。
コネクタ付きケーブルの固定構造100では、天井内装材3は、軸線RAと同軸の雌ネジ孔13nが形成された被取付部13Aを有し、回動ブラケット10Aは、雌ネジ孔13nに螺合される段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを挿通させる貫通孔16を有する。これにより、貫通孔16に挿通させた段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを雌ネジ孔13nに螺合させ、例えば仮締め状態とすることで、回動ブラケット10Aを回動可能とすることができる。
コネクタ付きケーブルの固定構造100では、内装材側ケーブル4Bは、回動ブラケット10,10Aを介して天井内装材3に固定され、車体側ケーブル4Aは、固定部材15を介してルーフパネル1に固定され、軸線RA及び固定部材15は、所定のケーブル固定方向4Yに沿う仮想線4Z上に配置されている。これにより、所定位置4Xに格納された一対のコネクタ付きケーブル4を、所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在するように固定することができ、例えば開口部2,2Aに埋設される部材との干渉を抑制することができる。
コネクタ付きケーブルの固定構造100では、天井内装材3は、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4が所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在するように、開口部2とは反対側への回動ブラケット10の回動を規制する規制部14を有する。これにより、例えば開口部2を介しての接続作業の後に回動が規制されるまで回動ブラケット10を回動させることで、互いに接続された一対のコネクタ付きケーブル4を所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在させた状態とすることが容易となる。
また、コネクタ付きケーブルの固定方法では、第3工程により、回動ブラケット10,10Aは、ルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能に設置される。第4工程により、一対のコネクタ付きケーブル4のうち少なくとも一方(内装材側ケーブル4B)が、回動ブラケット10,10Aを介して天井内装材3に固定される。つまり、第6工程において互いに接続される前の内装材側ケーブル4Bの自由端である内装材側コネクタ4Cが、回動ブラケット10,10Aが回動可能な範囲で移動可能となる。第5工程により、回動ブラケット10,10Aを一方側に回動させて、内装材側コネクタ4Cを開口部2,2Aに近付けるように移動させることで、内装材側コネクタ4Cがルーフパネル1又は天井内装材3に予め固定されている場合と比べて、開口部2,2Aを介しての接続作業の作業性を向上することが可能となる。
また、コネクタ付きケーブルの固定方法では、天井内装材3は、軸線RAと同軸の雌ネジ孔13nが形成された被取付部13Aを有し、回動ブラケット10Aは、雌ネジ孔13nに螺合される段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを挿通させる貫通孔16を有し、第3工程において、貫通孔16に挿通させた段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを雌ネジ孔13nに仮締め状態となるように螺合させる。これにより、貫通孔16に挿通させた段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを雌ネジ孔13nに仮締め状態で螺合させることで、第3工程において回動ブラケット10Aを回動可能とすることができる。
また、コネクタ付きケーブルの固定方法では、第4工程において、内装材側ケーブル4Bを、回動ブラケット10,10Aを介して天井内装材3に固定し、第7工程において、一対のコネクタ付きケーブル4を所定位置4Xに格納した後に、一対のコネクタ付きケーブル4を所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在させた状態で、車体側ケーブル4Aを固定部材15を介してルーフパネル1に固定する。これにより、所定位置4Xに格納された一対のコネクタ付きケーブル4を、所定のケーブル固定方向4Yに沿って延在するように固定することができ、例えば開口部2,2Aに埋設される部材との干渉を抑制することができる。
[変形例]
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、内装材側ケーブル4Bが回動ブラケット10を介して天井内装材3に固定されている場合について説明したが、内装材側ケーブル4Bが回動ブラケット10を介してルーフパネル1に固定されてもよい。この場合、上述の説明では、天井内装材3がルーフパネル1に読み替えられてもよい。あるいは、車体側ケーブル4Aが回動ブラケット10を介して天井内装材3に固定されてもよい。この場合、上述の説明では、内装材側ケーブル4B及び内装材側コネクタ4Cが車体側ケーブル4A及び車体側コネクタ4Dに読み替えられてもよい。あるいは、車体側ケーブル4Aが回動ブラケット10を介してルーフパネル1に固定されてもよい。この場合、上述の説明では、内装材側ケーブル4B、内装材側コネクタ4C及び天井内装材3が、車体側ケーブル4A、車体側コネクタ4D及びルーフパネル1に読み替えられてもよい。
回動ブラケット10,10Aの具体的形状は、上記実施形態の形状に限定されない。上記実施形態では、本体部11が平板状であったため、内装材側コネクタ4Cと天井内装材3との干渉を避けるように、円クランプ部12aが他主面11tから突出していたが、例えば、本体部が側面視クランク状であってルーフパネル1又は天井内装材3と内装材側コネクタ4Cとの干渉が無ければ、円クランプ部12aが一主面11sから突出していてもよい。また、本体部11は、必ずしも平板状でなくてもよく、棒状、筒状、扇形状、円盤状等、種々の形状であってもよい。
格納状態における一対のコネクタ付きケーブル4の配索経路は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、固定部材15の位置は、必ずしも開口部2,2Aの縁5,5Aの内側でなくてもよく、外側であってもよい。軸線RA及び固定部材15は、所定のケーブル固定方向4Yに沿う仮想線4Z上に必ずしも配置されていなくてもよい。所定のケーブル固定方向4Yが、縁5とは交差する方向であってもよい。
上記実施形態では、車体側ケーブル4Aを固定部材15を介してルーフパネル1に固定したが、固定部材15を介しての固定を省略してもよい。この場合、例えば、ウレタン材などでコネクタ付きケーブル4の位置を実質的に固定してもよい。
上記実施形態では、丸断面クランプ12を用いて回動可能となる回動ブラケット10と、段無しボルト17A又は段付きボルト17Bを用いて回動可能となる回動ブラケット10Aとを例示したが、回動ブラケットの構成は、これらに限定されない。例えば、回動ブラケットの突起、ピン、結束バンド、針金、紐など、軸線RAを構成可能なものであれば、種々の部材を用いることができる。要は、ルーフパネル1と天井内装材3との間に設けられ、ルーフパネル1及び天井内装材3に交差する軸線RA周りに回動可能な構成であればよい。
上記実施形態では、第1部材としてルーフパネル1を挙げ、第2部材として天井内装材3を挙げたが、第1部材及び第2部材は、これらに限定されない。例えば、ドアパネルが第1部材であり、ドア内装材が第2部材であってもよいし、車室を構成するボデーパネルが第1部材であり、インパネ内装材が第2部材であってもよい。
1…ルーフパネル(第1部材)、2,2A…開口部、3…天井内装材(第2部材)、4…コネクタ付きケーブル、4A…車体側ケーブル(コネクタ付きケーブル)、4B…内装材側ケーブル(コネクタ付きケーブル)、4C…内装材側コネクタ(コネクタ)、4D…車体側コネクタ(コネクタ)、4X…所定位置、4Y…ケーブル固定方向、10,10A…回動ブラケット、12…丸断面クランプ、13,13A…被取付部、13h,16…貫通孔、13n…雌ネジ孔、14…規制部、15…固定部材、17A…段無しボルト(ボルト),17B…段付きボルト(ボルト)、100…コネクタ付きケーブルの固定構造、C1…一方側、C2…他方側、RA…軸線。
Claims (8)
- 第1部材と、前記第1部材を覆うように設けられ前記第1部材を露出させる開口部を有する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に延在する一対のコネクタ付きケーブルとを備え、前記開口部を介しての接続作業により互いに接続された前記一対のコネクタ付きケーブルを所定位置に格納するためのコネクタ付きケーブルの固定構造であって、
前記第1部材と前記第2部材との間に設けられ、前記第1部材及び前記第2部材に交差する軸線周りに回動可能な回動ブラケットを備え、
前記一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方は、前記回動ブラケットを介して前記第1部材又は前記第2部材に固定される、コネクタ付きケーブルの固定構造。 - 前記第1部材又は前記第2部材は、前記軸線と同軸の貫通孔が形成された被取付部を有し、
前記回動ブラケットは、前記貫通孔に挿入されて前記被取付部に取り付けられる丸断面クランプを有する、請求項1記載のコネクタ付きケーブルの固定構造。 - 前記第1部材又は前記第2部材は、前記軸線と同軸の雌ネジ孔が形成された被取付部を有し、
前記回動ブラケットは、前記雌ネジ孔に螺合されるボルトを挿通させる貫通孔を有する、請求項1記載のコネクタ付きケーブルの固定構造。 - 前記一対のコネクタ付きケーブルのうち一方は、前記回動ブラケットを介して前記第1部材又は前記第2部材に固定され、
前記一対のコネクタ付きケーブルのうち他方は、固定部材を介して前記第1部材又は前記第2部材に固定され、
前記軸線及び前記固定部材は、所定のケーブル固定方向に沿う仮想線上に配置されている、請求項1〜3の何れか一項記載のコネクタ付きケーブルの固定構造。 - 前記第1部材又は前記第2部材は、互いに接続された前記一対のコネクタ付きケーブルが所定のケーブル固定方向に沿って延在するように、前記開口部とは反対側への前記回動ブラケットの回動を規制する規制部を有する、請求項1〜4の何れか一項記載のコネクタ付きケーブルの固定構造。
- 第1部材と、前記第1部材を露出させる開口部を有する第2部材と、一対のコネクタ付きケーブルと、回動ブラケットと、を準備する第1工程と、
前記第1部材を覆うように前記第2部材を設置すると共に、前記一対のコネクタ付きケーブルを前記第1部材と前記第2部材との間に延在させる第2工程と、
前記回動ブラケットを、前記第1部材と前記第2部材との間において前記第1部材及び前記第2部材に交差する軸線周りに回動可能に設置する第3工程と、
前記一対のコネクタ付きケーブルのうち少なくとも一方を、前記回動ブラケットを介して前記第1部材又は前記第2部材に固定する第4工程と、
前記回動ブラケットを一方側に回動させて、前記回動ブラケットを介して固定した前記コネクタ付きケーブルのコネクタを前記開口部に近付ける第5工程と、
前記コネクタを前記開口部に近付けた状態での前記開口部を介しての接続作業により前記一対のコネクタ付きケーブルを互いに接続する第6工程と、
前記回動ブラケットを他方側に回動させて、互いに接続された前記一対のコネクタ付きケーブルを所定位置に格納する第7工程と、を備える、コネクタ付きケーブルの固定方法。 - 前記第1部材又は前記第2部材は、前記軸線と同軸の雌ネジ孔が形成された被取付部を有し、
前記回動ブラケットは、前記雌ネジ孔に螺合されるボルトを挿通させる貫通孔を有し、
前記第3工程において、前記貫通孔に挿通させた前記ボルトを前記雌ネジ孔に仮締め状態となるように螺合させる、請求項6記載のコネクタ付きケーブルの固定方法。 - 前記第4工程において、前記一対のコネクタ付きケーブルのうち一方を、前記回動ブラケットを介して前記第1部材又は前記第2部材に固定し、
前記第7工程において、前記一対のコネクタ付きケーブルを前記所定位置に格納した後に、前記一対のコネクタ付きケーブルを所定のケーブル固定方向に沿って延在させた状態で、前記一対のコネクタ付きケーブルのうち他方を固定部材を介して前記第1部材又は前記第2部材に固定する、請求項6又は7記載のコネクタ付きケーブルの固定方法。
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JP2019077838A JP2020178408A (ja) | 2019-04-16 | 2019-04-16 | コネクタ付きケーブルの固定構造及び固定方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022181308A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 取付部材、取付ユニット、配策モジュール、及び配策部材 |
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2019
- 2019-04-16 JP JP2019077838A patent/JP2020178408A/ja active Pending
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WO2022181308A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 取付部材、取付ユニット、配策モジュール、及び配策部材 |
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