JP2020177285A - データ収集方法、データ収集システム、およびサーバ装置 - Google Patents

データ収集方法、データ収集システム、およびサーバ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】乗客に対してウェアラブルデバイスの積極的な装着を促すことが可能なデータ収集方法等を提供する。【解決手段】データ収集システムは、装着した乗客Pの心身データを計測可能なウェアラブルデバイスを搭載した車両の乗客から心身データを収集する。乗客がウェアラブルデバイスを装着して心身データを提供した場合に乗客に対して付与する報酬を算出する報酬算出部120を備える。データ収集システムは、乗客の携帯端末に報酬に関する情報を提供する情報提供部130を備える。【選択図】図5

Description

この明細書における開示は、データ収集方法、データ収集システム、およびサーバ装置に関する。
特許文献1には、乗員の感情に基づいて異なる車両制御を行う運転支援制御装置が開示されている。この運転支援制御装置は、センサの検出結果に基づいて、乗員の感情状況を、楽しいという方向の感情をいだく状況といらいらや不満をいだくような状況とに場合分けし、それぞれの状況に対応した車両の制御を実行する。
特開2017−49629号公報
特許文献1の技術のように乗員の心身データを乗員から収集するセンサは、乗員の乗車位置または姿勢の影響を受けづらいウェアラブル型であることが望ましい。しかし、ウェアラブル型のセンサは、身体への装着の煩わしさから、乗員にとって積極的に装着する動機づけに欠ける虞がある。
開示される目的は、乗客に対してウェアラブルデバイスの積極的な装着を促すことが可能なデータ収集方法、データ収集システム、およびサーバ装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示されたデータ収集方法のひとつは、コンピュータ(100)によって実施され、装着した乗客(P)の心身データを計測可能なウェアラブルデバイス(5)を搭載した車両(3)の乗客から心身データを収集するデータ収集方法であって、少なくとも1つのプロセッサ(101)にて実行される処理に、乗客がウェアラブルデバイスを装着して心身データを提供した場合に乗客に対して付与する報酬を算出し(S4)、乗客の情報端末(2)に報酬に関する情報を提供する(S5)、というステップを含む。
開示されたデータ収集システムのひとつは、装着した乗客(P)の心身データを計測可能なウェアラブルデバイス(5)を搭載した車両(3)の乗客から心身データを収集するデータ収集システムであって、乗客がウェアラブルデバイスを装着して心身データを提供した場合に乗客に対して付与する報酬を算出する報酬算出部(120)と、乗客の情報端末(2)に報酬に関する情報を提供する情報提供部(130)と、を備える。
開示されたサーバ装置のひとつは、装着した乗客(P)の心身データを検出可能なウェアラブルデバイス(5)を搭載した車両(3)と通信可能に構成され、車両に乗車した乗客がウェアラブルデバイスを装着して心身データを提供した場合に乗客に対して付与する報酬を算出する報酬算出部(120)と、乗客の情報端末(2)に報酬に関する情報を提供する情報提供部(130)と、を備える。
これらの開示によれば、心身データの提供に対して乗客に報酬が付与される。この報酬は、乗客の情報端末に提供される。これにより、乗客に対して情報端末を介して報酬を認識させることが可能となる。故に、報酬の取得が乗客にとってウェアラブルデバイスを装着する動機づけとなり得る。以上により、乗客に対してウェアラブルデバイスの積極的な装着を促すことが可能なデータ収集方法、データ収集システム、およびサーバ装置を提供することができる。
第1実施形態に係るデータ収集システムを示す概要図である。 車両の構成を説明するためのブロック図である。 携帯端末の構成を説明するためのブロック図である。 ウェアラブルデバイスの構成を説明するためのブロック図である。 センタ装置の構成を説明するためのブロック図である。 センタ装置のデータベースが備えるデータを示す図である。 報酬算出部により生成されるテーブルの一例を示す図である。 データ収集システムの実行する処理を示すシーケンス図である。 図8の処理の続きを示すシーケンス図である。
(第1実施形態)
第1実施形態のデータ収集システム1について、図1〜図9を参照しながら説明する。第1実施形態のデータ収集システム1は、サーバ装置100と、車両3に搭載されたデバイス保持装置4と、ウェアラブルデバイス5と、乗客Pの携帯端末2と、を含んで構成されている。
データ収集システム1は、ライドシェアサービスを提供する車両3の乗客Pから、乗客Pの心身の状態に関する心身データを収集するシステムである。ここでの車両3は、運転者による運転操作のない状態で自律走行可能な自動運転車両である。
<車両3の概略構成>
図2に示すように、車両3は、車載器31と、自動運転制御ユニット32と、車両制御ユニット33と、読取装置34と、乗客認証ユニット35と、これらを接続する通信バスとを備えている。
車載器31は、例えばLTE(long Term Evolution)および5G等の広域無線通信規格に沿った移動体通信を行う車載通信装置である。車載器31は、移動体通信の基地局、および通信ネットワークNWを介して、サーバ装置100との間で情報を送受信する。
自動運転制御ユニット32および車両制御ユニット33は、それぞれプロセッサ、RAM、メモリ装置および入出力インターフェイスを有する制御回路を主体に構成された車載コンピュータである。自動運転制御ユニット32は、外界センサから取得した情報、地図情報、現在位置情報およびサーバ装置100から送信される経路情報等を組み合わせて車両3の走行計画を生成する。ここで外界センサは、車両3の周辺環境を監視する自律センサである。外界センサは、例えば車外カメラ、ソナー、ライダ、ミリ波レーダ等を含む。外界センサは、車両3の周囲に存在する人や他車両等の移動物体、および道路設置や区画線等の静止物体を検出し、検出結果を自動運転制御ユニット32に出力する。自動運転制御ユニット32は、生成した走行計画に基づく車両3の制御指令を、車両制御ユニット33に逐次出力する。
車両制御ユニット33は、車両3に搭載された車載センサ群および車載アクチュエータ群と直接的又は間接的に電気接続されている。車載センサ群は、車両3の状態を検出する複数のセンサである。車載センサ群には、例えば車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ等が含まれている。車載アクチュエータ群は、車両3の加減速制御および操作制御等を実行する。車載アクチュエータ群には、例えば、駆動用および回生用のモータジェネレータ駆動用モータ、ブレーキアクチュエータ、並びにステアリングアクチュエータ等が含まれている。
車両制御ユニット33は、車載センサ群の出力に基づく車両3の状態情報を、自動運転制御ユニット32に逐次提供する。車両制御ユニット33は、駆動、制動および操舵等の制御指令を自動運転制御ユニット32から取得する。車両制御ユニット33は、取得した制御指令に基づき、車載アクチュエータ群を作動させ、走行計画に基づく自動走行を実施する。
読取装置34は、車両3の乗降口付近に設けられている。読取装置34は、携帯端末2のタッチパネル22に表示された二次元コードを読み取り、その情報を乗客認証ユニット35へと出力する。
乗客認証ユニット35は、車両3への乗車の際に乗客Pの認証を行う車載コンピュータである。乗客認証ユニット35は、プロセッサ、RAM、メモリ装置および入出力インターフェイスを有する制御回路を主体に構成されている。プロセッサは、RAMと結合された演算処理のためのハードウェアであって、種々のプログラムを実行可能である。メモリ装置は、不揮発性の記憶媒体を含む構成であって、プロセッサによって実行されるプログラムを格納している。メモリ装置の格納するプログラムには、乗車時の乗客Pを認証する認証プログラムが含まれている。
乗客認証ユニット35は、サーバ装置100から送信されたワンタイムパスコードをメモリ装置に記憶する。乗客認証ユニット35は、読取装置34にて取得されたコードと、記憶されたワンタイムパスコードとが一致した場合に乗客Pを認証する。乗客認証ユニット35は、認証が成立すると、乗降口のドアアクチュエータを制御し、乗降口を開放する。
<デバイス保持装置4の概略構成>
デバイス保持装置4は、車両3に搭載されてウェアラブルデバイス5を保管する装置である。デバイス保持装置4は、通信器41と、複数の保持器42と、認証器43と、認証制御装置400とを備えている。
通信器41は、通信ネットワークNWを介してサーバ装置100と通信可能に構成された通信装置である。保持器42は、ウェアラブルデバイス5を、心身データ収集時以外には使用不可能な施錠状態で保持する構成である。例えば保持器42は、ウェアラブルデバイス5を内部に収容可能なケースと、ケースを開閉するドアと、ドアの解錠および施錠を行うドアロックアクチュエータとを有している。また、保持器42は、ウェアラブルデバイス5を充電可能な充電器を有していてもよい。なお、複数の保持器42のうちの一部が、ウェアラブルデバイス5以外の荷物を収容するロッカーとして利用されてもよい。保持器42はデバイス保持器の一例である。
認証器43は、携帯端末2のタッチパネル22に表示された二次元コードを読み取り可能な構成である。認証器43は、読み取った情報を認証制御装置400へと出力する。
認証制御装置400は、プロセッサ401、RAM402、メモリ装置403、入出力インターフェイス404、およびそれらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成されている。認証制御装置400は、通信器41を介して通信ネットワークNWに接続されている。プロセッサ401は、RAM402へのアクセスにより、後述する各機能部の機能を実現するための種々の処理を実行する。メモリ装置403は、不揮発性の記憶媒体を含む構成であり、プロセッサ401にて実行される種々のプログラムを格納している。またメモリ装置403は、複数の保持器42を識別するための保持器IDを予め記憶している。
認証制御装置400は、メモリ装置403に記憶されたプログラムをプロセッサ401によって実行することで、解錠認証部410、デバイス状態提供部420、およびパスコード管理部430を機能部として実装する。
解錠認証部410は、認証器43にて読み取った情報と事前にサーバ装置100から受信したパスコードとに基づき、乗客Pの認証を行う。解錠認証部410は、認証が成立すると、対応する保持器42のドアロックアクチュエータを制御して保持器42を解錠する。
デバイス状態提供部420は、各保持器42に対応するウェアラブルデバイス5の使用状態を、サーバ装置100へと送信する。デバイス状態提供部420は、例えば保持器42の解錠状態と施錠状態の切り替えに基づいてウェアラブルデバイス5の使用状態を判断する。
パスコード管理部430は、サーバ装置100から受信したパスコードを管理する。パスコード管理部430は、受信したパスコードを、対応するウェアラブルデバイス5が保持器42に返却されるまで保存する。パスコード管理部430は、ウェアラブルデバイス5の返却後にサーバ装置100からの要求に基づいて、ワンタイムパスコードを破棄する。
<ウェアラブルデバイス5の概略構成>
ウェアラブルデバイス5は、乗客Pに装着されて乗客Pの心身データを計測するセンサ装置である。ウェアラブルデバイス5は、例えば乗客Pの手首に装着されるリストバンド型あるいは腕時計型の装置である。ウェアラブルデバイス5は、乗客Pの生体情報を心身データとして計測する。具体的な例としては、ウェアラブルデバイス5は、乗客Pの心拍を検出する脈波センサ装置として提供される。
または、ウェアラブルデバイス5は、心拍以外の生体情報である乗客Pの呼吸、体温、身体の動き等を検出するセンサ装置であってもよい。例えばウェアラブルデバイス5は、加速度センサによって乗客Pの姿勢変化を検出するメガネ型のセンサ装置であってもよい。また、ウェアラブルデバイス5は、身体との接触部分に剥離可能なフィルムが設けられ、乗客Pが装着前にフィルムを剥離して装着できる構成であってもよい。
図3に示すように、ウェアラブルデバイス5は、通信部51と、操作部52と、センシング部53と、制御部500とを備えている。通信部51は、通信ネットワークNWを介してサーバ装置100と通信可能に構成されたモジュールである。操作部52は、物理ボタンやタッチパネル等により構成され、乗客Pによる計測開始操作および計測終了操作を受け付ける。センシング部53は、乗客Pの身体と接触して生体データを検出する検出素子である。
制御部500は、プロセッサ501、RAM502、メモリ装置503および入出力インターフェイス504を有する制御回路を主体として構成されている。プロセッサ501は、RAM502へのアクセスにより、メモリ装置503に記憶されたデータ計測プログラムを実行する。制御部500は、操作部52への計測開始操作が入力されると、心身データの計測および計測された心身データの不揮発性メモリへの記録を開始する。制御部500は、操作部52への計測終了操作が入力されると、心身データの計測および記録を終了する。制御部500は、計測の終了に基づき、記録された心身データを、通信部51を介してサーバ装置100へと送信する。
<携帯端末2の概略構成>
携帯端末2は、乗客Pによって携帯される情報端末である。携帯端末2は、例えばスマートフォンやタブレット端末、ウェアラブルデバイス等の汎用的な情報処理端末であり、乗客Pの所有物である。携帯端末2は、図4に示すように、通信モジュール21と、タッチパネル22と、端末制御部200とを備える。
通信モジュール21は、通信ネットワークNWを介して外部と通信を実施する。通信モジュール21は、取得した信号を端末制御部200に出力する。タッチパネル22は、ユーザが携帯端末2を操作するための入力装置である。タッチパネル22は、ユーザによってタッチされている位置を検出するとともに、その位置を示すタッチ位置信号を操作信号として端末制御部50に逐次出力する。なお、携帯端末2は操作部として機械式のボタン等を備えていても良い。
端末制御部200は、プロセッサ201、RAM202、メモリ装置203、入出力インターフェイス204、およびそれらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成されている。端末制御部200は、通信モジュール21を介して通信ネットワークNWに接続されている。プロセッサ201は、RAM202へのアクセスにより、後述する各機能部の機能を実現するための種々の処理を実行する。メモリ装置203は、不揮発性の記憶媒体を含む構成であり、プロセッサ201にて実行される種々のプログラムを格納している。
端末制御部200は、メモリ装置203に記憶されたライドシェアのアプリケーションプログラムをプロセッサ201によって実行することで、配車要求部210、パスコード取得部220、および表示生成部230を機能部として実装する。
配車要求部210は、乗客Pの配車要求操作に基づき配車要求情報をサーバ装置100に送信する。配車要求情報には、乗客Pに割り当てられたユーザIDや配車要求操作時に乗客Pの入力した希望乗降位置等が含まれている。
パスコード取得部220は、サーバ装置100から送信されたワンタイムパスコードを取得する。パスコード取得部220は、取得したワンタイムパスコードを表示生成部230に提供する。
表示生成部230は、ライドシェアサービスに関する情報を表す表示画面を生成し、タッチパネル22に表示させる。表示生成部230は、サーバ装置100から取得したポイント情報に基づいて、心身データ提供により乗客Pが取得できるポイント(後述)と、心身データ提供を了承するか否かの選択肢とを表示する表示画面を生成する。表示生成部230は、乗客Pの操作に応じてワンタイムパスコードを二次元コードとして表示させる。
<サーバ装置100の概略構成>
サーバ装置100は、車両3の運行を管理するセンタ10に設置されている。サーバ装置100は、広域通信可能に構成された通信部11を介して通信ネットワークNWに接続されている。
図5に示すように、サーバ装置100は、プロセッサ101、RAM102、メモリ装置103、入出力インターフェイス104、およびそれらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成されている。プロセッサ101は、RAM102へのアクセスにより、後述する各機能部の機能を実現するための種々の処理を実行する。メモリ装置103は、不揮発性の記憶媒体を含む構成であり、プロセッサ101にて実行される種々のプログラムを格納している。
サーバ装置100は、不揮発性メモリを主体として構成されたデータベース190を備えている。データベース190は、ライドシェアサービスに関する種々の情報を、対応するテーブルに格納している。例えばデータベース190は、図6に示すように、利用者テーブル、利用履歴テーブル、車両テーブル、走行履歴テーブル、デバイステーブル、計測履歴テーブル、保持器テーブル、および車両更新履歴テーブルを含んで構成されている。
利用者テーブルは、ユーザID、利用者の氏名、生年月日、および現在の保有ポイント等の利用者に関する情報を格納している。利用履歴テーブルは、利用履歴ID、ユーザID、利用した車両3の車両ID、利用開始時刻、利用終了時刻、利用により獲得したポイント、利用時に装着したウェアラブルデバイス5のデバイスID等の利用履歴に関する情報を格納している。
車両テーブルは、車両3の車両ID、製造年月日、型式、総走行距離等の個々の車両3に関する情報を格納している。走行履歴テーブルは、走行履歴ID、対応する車両ID、走行開始距離、走行終了距離、および各種センサ記録データといった走行履歴に関する情報を格納している。走行履歴テーブルのセンサ記録データには、車両3の走行経路データも含まれている。例えば走行経路データは、所定の走行経路Aに関して、下記の数式(1)に示すようにベクトルのリストとして格納されている。
Figure 2020177285
デバイステーブルは、ウェアラブルデバイス5のデバイスID、デバイスの種類、使用状態、割り当てられた保持器42の保持器ID等のウェアラブルデバイス5に関する情報を格納している。計測履歴テーブルは、計測履歴ID、使用されたデバイスID、装着したユーザID、計測開始時刻、計測終了時刻、およびセンサ記録データ等の計測履歴に関する情報を格納している。保持器テーブルは、保持器ID、使用状態、搭載されている車両ID等の保持器42に関する情報を格納している。車両更新履歴テーブルは、更新履歴ID、更新の適用された車両ID、更新の適用開始時刻、適用終了時刻、更新前の構成コードおよび更新後の構成コード等の車両3の構成の更新履歴に関する情報を格納している。
ここで構成コードとは、車両3を構成するソフトウェアまたはハードウェアを更新毎に区別するコードである。ソフトウェアの場合には、例えばプログラムのバージョンやリビジョンを識別する識別子が構成コードとして用いられる。ハードウェアの場合には、例えばハードウェアの型番や、複数のハードウェアの型番のリストに割り当てられたハッシュ値等が構成コードとして用いられる。
サーバ装置100は、メモリ装置103に記憶されたプログラムをプロセッサ101によって実行することで、配車管理部110、報酬算出部120、パスコード生成部140、DB更新部150、および情報提供部130を機能部として実装する。
配車管理部110は、乗客Pの配車要求に応じて、走行中の複数の車両3の中から乗客Pを輸送する車両3を選択し、乗客Pのもとへ配車する。配車管理部110は、乗客Pの携帯端末2から送信された希望乗降位置を取得する。配車管理部110は、走行中の各車両3から、車両状況を取得する。車両状況には、車両3の現在地、走行経路、乗客数、および搭載されたウェアラブルデバイス5の種類や使用状況等のデータが含まれる。配車管理部110は、希望乗降位置と車両状況とに基づいて、乗客Pの輸送に適した車両3を選択する。また配車管理部110は、乗客Pによる車両3の利用が確定すると、選択された車両3に対して、新しい走行予定経路および乗客Pの位置情報を送信する。
報酬算出部120は、乗客Pが乗車中にウェアラブルデバイス5を装着して心身データを提供した場合のデータ価値を推定し、乗客Pに対して付与するポイントを算出する。報酬算出部120は、ポイントを乗客Pの乗車前に算出する。ここで算出されるポイントは、心身データの提供に対して乗客Pに付与される報酬の一例である。ポイントは、利用する乗客Pに対して所定の利益を提供する。例えば、ポイントは、次回以降のライドシェアサービス利用時において、その高さに応じた料金の割引等に適用される。ポイントは、ライドシェアサービス以外の他のサービスに対して利用可能な報酬であってもよい。ポイントは、携帯端末2の操作等を介して乗客Pによりその利用タイミングや利用先が選択可能なものであってもよく、あるいは自動的に選択されるものであってもよい。
報酬算出部120は、今回に計測される心身データの価値が高いほど、高いポイントを算出する。心身データの価値は、サービス提供者にとっての心身データの有用性によって推定される。報酬算出部120は、乗客Pの乗り心地に影響を与え得る種々の条件の中で、対象とする条件が過去の心身データの計測期間と異なる場合には、同じ場合よりも心身データがより有用で価値が高いと推定し、より高いポイントを算出する。乗客Pの乗り心地に影響を与え得る条件は、例えば利用する乗客Pの属性、乗車する車両3の種類や構成、車両3の走行経路等である。また、報酬算出部120は、対象とする条件以外の条件に関して、過去の心身データの計測期間の条件との差異が小さいほど、高いポイントを算出する。
例えば報酬算出部120は、過去の計測期間と今回の計測期間との間で車両3の構成の差異に基づいて心身データの有用性および価値を推定し、ポイントを算出する。具体的には、報酬算出部120は、今回の心身データの計測期間と構成コードが異なり、他の条件が近いレコードをデータベース190から抽出することで、心身データの価値を推定する。
詳記すると、報酬算出部120は、配車管理部110から取得したユーザID、車両ID、および新しい走行予定経路と、データベース190に記憶された各種テーブルのレコードとに基づいて、ポイントを算出する。まず報酬算出部120は、データベース190の計測履歴テーブルから、乗客PのユーザIDと計測開始時刻および計測終了時刻を抽出する。次に報酬算出部120は、利用履歴テーブルから、ユーザIDが一致し、且つ利用開始時刻から利用終了時刻までの期間が計測開始時刻から計測終了時刻までの期間(以下、計測期間)を内包するレコードを抽出する。これにより報酬算出部120は、当該計測期間に乗客Pの乗車していた車両3の車両IDを取得する。
次に報酬算出部120は、走行履歴テーブルから、車両IDが一致し、且つ走行開始時刻から走行終了時刻までの期間が計測期間を内包するレコードを抽出する。そして報酬算出部120は、走行履歴テーブルのセンサ記録データに含まれる走行経路データについて、計測期間の範囲のみを計測経路として切り出す。
さらに報酬算出部120は、更新履歴テーブルから、車両IDが一致し、且つ適用開始時刻から適用終了時刻までの期間が計測期間を内包しており、構成コードが異なるレコードを抽出する。
報酬算出部120は、抽出した各種情報に基づいて、図7に示すように、ユーザID、計測開始時刻、計測終了時刻、更新前構成コード、更新後構成コード、および計測経路を含むレコードからなるテーブルを生成する。報酬算出部120は、これらのレコードを計測開始時刻降順にソートする。
報酬算出部120は、ソートしたレコードのうち、上位の所定数のレコードに関して、それぞれの計測経路と今回の走行予定経路との経路差を算出する。すなわち報酬算出部120は、比較的直近のレコードに関して経路差を算出する。これにより、報酬算出部120は、比較的古いレコード、すなわち車両3の構成の差異が大きくなり得るレコードを、心身データの価値の推定に使用しない。
例えば報酬算出部120は、走行経路Aとある走行予定経路Bとの経路差dを、下記の数式(2)に基づいて算出する。
Figure 2020177285
なお、数式(2)のp(B,a)は、走行経路A上の任意の位置aに対する走行予定経路B上の最近傍点である。報酬算出部120は、算出した経路差dのうちの最小経路差に基づいてポイントを算出する。報酬算出部120は、この最小経路差が小さいほど、大きいポイントを算出する。
なお、報酬算出部120は、構成コードの異なるレコードが一定時間以上過去まで存在しない場合、構成コードが異なる場合よりも低いポイントを算出する。または、報酬算出部120は、一定時間以上過去までで今回と異なる他の条件に関してポイントを算出するように変更してもよい。
以上の結果、報酬算出部120は、過去の計測期間と構成コードが異なり、且つ乗客P、利用する車両3、計測経路といった他の条件の差異が小さいほど、大きいポイントを算出する。すなわち報酬算出部120は、車両3の構成以外の条件による影響を比較的抑制した心身データを取得可能な場合に、大きいポイントを算出する。報酬算出部120は、算出したポイントを情報提供部130に提供する。
情報提供部130は、報酬算出部120から取得したポイント情報を携帯端末2に対して情報を送信する。
パスコード生成部140は、車両3の乗降時および保持器42の解錠時における乗客Pの認証に必要な認証情報としてワンタイムパスコードを生成する。パスコード生成部140は、携帯端末2から車両3の利用確定情報を取得した場合にワンタイムパスコードを生成する。ワンタイムパスコードは、例えば二次元コードである。または、ワンタイムパスコードは、一次元コードや暗証番号等であってもよい。パスコード生成部140は、生成したパスコードを、乗客Pの携帯端末2、乗客認証ユニット35および認証制御装置400に送信する。
DB更新部150は、データベース190に記録されている各種情報に関して最新の情報を取得する。DB更新部150は、取得した情報に基づいてデータベース190を更新する。
次に、図8および図9に示すシーケンス図を参照して、乗客Pの心身データの収集における各構成の作動について説明する。図8は、乗客Pの車両3への乗車前に実行される処理を示しており、図9は、乗客Pの乗車以降に実行される処理を示している。一連の処理(ステップS1〜S27)は、例えば乗客Pが携帯端末2にてライドシェア用のアプリケーションを起動し、配車要求操作を実行した場合に開始される。
まず携帯端末2が、配車要求部210にて、乗客Pの希望乗降位置をサーバ装置100に送信する(S1)。希望乗降位置は、配車要求操作時に乗客Pによって入力される情報である。
次に車両3の自動運転制御ユニット32が、車両3の現在の車両状況をサーバ装置100に送信する(S2)。この送信処理は、サーバ装置100からの要請の受信をトリガとして実行される処理であってもよいし、自動運転制御ユニット32にて定期的に実行される処理であってもよい。
サーバ装置100は、配車管理部110にて、受信した希望乗降位置および車両状況に基づいて、乗客Pを乗車位置から降車位置まで輸送する経路を探索し、乗客Pの輸送に適した車両3を選択する(S3)。配車管理部110にて探索した経路情報、選択した車両3の車両ID、および輸送する乗客PのユーザIDは、報酬算出部120へと出力される。
次にサーバ装置100は、報酬算出部120にて、乗客Pが乗車中にウェアラブルデバイス5を装着した場合に得られると想定される心身データの価値を評価し、当該心身データの価値に応じたポイントを算出する(S4)。なお、サーバ装置100は、車両3に搭載されたウェアラブルデバイス5がすべて使用中であった場合には、ポイントの算出を中断する。
次にサーバ装置100は、情報提供部130にて、算出したポイント情報を、サービス内容に関する情報とともに携帯端末2へと送信する(S5)。
上記の情報を受信した携帯端末2は、表示生成部230にて、心身データ提供を依頼するメッセージ、提供によって乗客Pが取得可能なポイント、および提供を了承するか否かの選択肢を、タッチパネル22に表示する(S6)。
ここで乗客Pが心身データ提供を了承する選択肢を選択した場合、携帯端末2は、心身データ提供が了承された旨の情報を、サーバ装置100へと送信する(S7)。当該情報を受信したサーバ装置100は、DB更新部150にて、利用履歴テーブルに新規のレコードを追加する(S8)。加えてサーバ装置100は、乗客Pを輸送するための走行予定経路および新しい乗客Pの待機位置を、車両3の自動運転制御ユニット32へと送信する(S9)。
さらにサーバ装置100は、パスコード生成部140にて、ワンタイムパスコードを生成し、携帯端末2へと送信する(S10)。サーバ装置100は、生成したワンタイムパスコードを車両3の乗客認証ユニット35に対しても送信する(S11)。サーバ装置100は、使用可能なウェアラブルデバイス5の中から乗客Pの装着するものを選択し、対応する保持器(解錠対象の保持器)42の保持器IDを、ワンタイムパスコードとともに認証制御装置400に対して送信する(S12)。
図9へと移り、車両3が乗客Pの待機位置へと到着すると、乗客Pの乗車処理が行われる。乗客Pが携帯端末2を車両3の乗降口付近に設けられた読取器に接近させると、携帯端末2は、読取器を介してワンタイムパスコードを乗客認証ユニット35へと送信する(S13)。
乗客認証ユニット35は、受信したワンタイムパスコードの認証が成立すると乗降口を開放し、乗客Pの車両3への乗車が確認されると乗降口を閉鎖する(S14)。
次に、乗車した乗客Pが携帯端末2をデバイス保持装置4の通信器41へと接近させると、携帯端末2は、ワンタイムパスコードを認証制御装置400へと送信する(S15)。認証制御装置400は、受信したワンタイムパスコードを認証し、認証の成立に基づいてS12にて解錠対象の保持器を解錠する(S16)。認証制御装置400は、解錠した保持器の番号を含む解錠情報をサーバ装置100に送信する。
解錠情報を受信したサーバ装置100は、DB更新部150にて対応するウェアラブルデバイス5の使用状況等を更新する(S17)。
一方で解錠された保持器42から乗客Pがウェアラブルデバイス5を取り出して装着し、計測開始操作を行うと、ウェアラブルデバイス5は、心身データの計測および記録を開始する(S18)。その後、乗客Pが計測終了操作を行うと、ウェアラブルデバイス5は、心身データの計測および記録を終了する(S19)。
計測を終了した乗客Pが、再度携帯端末2をデバイス保持装置4の通信器41へと接近させると、携帯端末2は、ワンタイムパスコードを認証制御装置400へと送信する(S20)。認証制御装置400は、受信したワンタイムパスコードを認証し、認証の成立に基づき対応する保持器42を解錠する(S21)。これにより、乗客Pがウェアラブルデバイス5を保持器42に返却することが可能となる。
一方で計測を終了したウェアラブルデバイス5は、自身のデバイスIDと、記録した心身データと、対応する保持器IDとをサーバ装置100へと送信する(S22)。
上記の各情報を受信したサーバ装置100は、DB更新部150にて、各情報に基づきデータベース190を更新する(S23)。より具体的には、デバイステーブルのデバイス状態、保持器テーブルの保持器状態、利用者テーブルの保有ポイント、およびS8にて利用履歴テーブルに追加された新規のレコード等が更新される。その後サーバ装置100は、ワンタイムパスコードを認証制御装置400へと送信する(S24)。ワンタイムパスコードを受信した認証制御装置400は、パスコード管理部430にてワンタイムパスコードを破棄する(S25)。
一方でサーバ装置100は、データベース190を更新したのち、実際に乗客Pが獲得したポイントおよび現在乗客Pが保有するポイントに関する情報を携帯端末2へと送信する(S26)。携帯端末2は、表示生成部230にて、獲得したポイントおよび保有するポイントを、タッチパネル22にて表示する(S27)。なお、サーバ装置100が取得した心身データは、車両3の自律走行における走行制御ロジックの改修等に利用される。
次に第1実施形態のデータ収集方法、データ収集システム1およびサーバ装置100がもたらす作用効果について説明する。
サーバ装置100は、乗客Pが心身データを提供した場合に乗客Pに対して付与するポイントを算出する報酬算出部120と、乗客Pの携帯端末2に報酬に関する情報を提供する情報提供部130とを備える。
これによれば、心身データの提供に対して乗客Pにポイントが付与され、当該ポイントが乗客Pの携帯端末2に提供される。これにより、乗客Pに対して携帯端末2を介してポイントを認識させることが可能となる。故に、ポイントの取得が乗客Pにとってウェアラブルデバイス5を装着する動機づけとなり得る。以上により、サーバ装置100は、乗客Pに対してウェアラブルデバイス5の積極的な装着を促すことができる。
報酬算出部120は、乗客Pから提供される心身データの価値を推定し、価値が高いほど報酬を高く算出する。これによれば、データ収集システム1は、乗客Pから取得できる心身データの価値が高いほど、より高いポイントを乗客Pに提示できる。故に、比較的価値の高い心身データを提供可能な乗客Pの、ウェアラブルデバイス5の装着に対する動機づけをより高めることができる。したがって、データ収集システム1は、より効率的な心身データの収集を可能とする。
報酬算出部120は、過去の心身データの計測期間と今回の心身データの計測期間との間における、車両3の構成の差異に基づいて、心身データの価値を推定する。このため、データ収集システム1は、車両3の構成の差異による影響を評価可能な心身データを提供可能な乗客Pに対して、ポイントをより高く付与することが可能となる。したがって、データ収集システム1は、車両3の構成の差異による影響を評価するための心身データを、より効率的に収集することができる。
情報提供部130は、乗客Pの乗車前にポイント情報を携帯端末2に提供する。故に乗客Pは、乗車前に前もって付与されるポイントを確認できる。したがって、データ収集システム1は、より積極的にウェアラブルデバイス5の装着を促すことができる。
サーバ装置100は、乗客Pがウェアラブルデバイス5の装着を了承したか否かを判断し、乗客Pが装着を了承したと判断した場合に、保持器42を解錠するためのワンタイムパスコードを生成するパスコード生成部140を備える。パスコード生成部140は、装着を了承した乗客Pの携帯端末2にワンタイムパスコードを送信する。これによれば、サーバ装置100は、ウェアラブルデバイス5の装着を了承していない他の乗客が保持器42からウェアラブルデバイス5を取り出すことを防ぐことができる。したがって、サーバ装置100は、ウェアラブルデバイス5の盗難を防止できる。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上述の実施形態において、報酬算出部120は、車両3の構成に基づいてポイントを算出するとしたが、他の条件に基づいてポイントを算出してもよい。例えば、報酬算出部120は、過去の走行経路と走行予定経路との差異が大きいほど、ポイントを大きく算出してもよい。これによれば、データ収集システム1は、走行経路の違いによる乗客Pの心身データへの影響を、より効率的に収集することが可能となる。
この場合、報酬算出部120は、例えばユーザID、車両ID、および構成コードが一致し、走行経路が異なる複数のレコードからなるテーブルをデータベース190から生成し、各レコードの走行経路と走行予定経路との経路差を算出する。そして報酬算出部120は、算出した経路差のうちの最大経路差に基づいてポイントを算出する。報酬算出部120は、この最大経路差が大きいほど、大きいポイントを算出する。
また、報酬算出部120は、乗客Pの年齢や性別、ライドシェアサービスの利用頻度等の属性情報に基づいてポイントを算出してもよい。これによれば、データ収集システム1は、属性情報の違いによる乗客Pの心身データへの影響を、より効率的に収集することが可能となる。属性情報には、乗客Pの年齢や性別、ライドシェアサービスの利用頻度等が含まれる。
この場合、報酬算出部120は、過去の計測期間と今回の計測期間との間で対象とする属性情報が異なると、同じ場合よりも心身データの価値が高いと評価し、より高いポイントを算出する。この場合報酬算出部120は、例えば車両IDおよび構成コードが一致し、対象とする属性情報の異なる複数のレコードからなるテーブルをデータベース190から生成し、各レコードの走行経路と走行予定経路との経路差が小さいほど、大きいポイントを算出すればよい。
また、報酬算出部120は、上述した複数の条件を総合的に判断して心身データの価値を推定し、ポイントを算出してもよい。
上述の実施形態において、情報提供部130は、乗客Pの乗車前にポイントに関する情報を提供するとしたが、他のタイミングで情報を提供してもよい。データ収集システム1は、提供がどのタイミングであっても、提供により乗客Pがポイントを確認可能となることで、ポイントが付与されることを乗客Pに対して意識付けできるので、乗客Pに対してウェアラブルデバイス5の積極的な装着を促すことができる。
上述の実施形態において、情報提供部130は、ポイントに関する情報を乗客Pの携帯する携帯端末2に提供するとしたが、情報端末としての機能を有する機器であればデスクトップPC等の携帯されない機器にポイントに関する情報を提供してもよい。
上述の実施形態において、報酬算出部120は、乗客Pに付与される報酬としてポイントを算出するとしたが、必ずしもこれに限らない。例えば、報酬算出部120は、ライドシェア利用料金の精算時に適用される割引額や、精算後のキャッシュバック額等を報酬として算出してもよい。
上述の実施形態において、車両3は自律走行可能な自動運転車両であるとしたが、高度運転支援機能を有する車両や、手動運転車両であってもよい。
上述の実施形態のプロセッサは、1つまたは複数のCPU(Central Processing Unit)を含む処理部である。こうしたプロセッサは、CPUに加えて、GPU(Graphics Processing Unit)およびDFP(Data Flow Processor)等を含む処理部であってよい。さらにプロセッサは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、並びにAIの学習および推論等の特定処理に特化したIPコア等を含む処理部であってもよい。こうしたプロセッサの各演算回路部は、プリント基板に個別に実装された構成であってもよく、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA等に実装された構成であってもよい。
制御プログラムを記憶するメモリ装置には、フラッシュメモリおよびハードディスク等の種々の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)が採用可能である。こうした記憶媒体の形態も、適宜変更されてよい。例えば記憶媒体は、メモリカード等の形態であり、車載ECUに設けられたスロット部に挿入されて、制御回路に電気的に接続される構成であってよい。
本開示に記載の制御部およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置およびその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置およびその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 データ収集システム、 2 携帯端末(情報端末)、 3 車両、 5 ウェアラブルデバイス、 42 保持器(デバイス保持器)、 100 サーバ装置(コンピュータ)、 101 プロセッサ、 120 報酬算出部、 130 情報提供部、 P 乗客。

Claims (9)

  1. コンピュータ(100)によって実施され、装着した乗客(P)の心身データを計測可能なウェアラブルデバイス(5)を搭載した車両(3)の前記乗客から前記心身データを収集するデータ収集方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサ(101)にて実行される処理に、
    前記乗客が前記ウェアラブルデバイスを装着して前記心身データを提供した場合に前記乗客に対して付与される報酬を算出し(S4)、
    前記乗客の情報端末(2)に前記報酬に関する情報を提供する(S5)、
    というステップを含むデータ収集方法。
  2. 前記報酬を算出するステップでは、前記乗客から提供される前記心身データの価値を推定し、前記価値が高いほど前記報酬を高く算出する請求項1に記載のデータ収集方法。
  3. 前記報酬を算出するステップでは、過去の前記心身データの計測期間と今回の前記心身データの計測期間との間における、前記車両の構成の差異に基づいて、前記価値を推定する請求項2に記載のデータ収集方法。
  4. 前記報酬を算出するステップでは、
    過去の前記心身データの計測期間と今回の前記心身データの計測期間との間における、前記車両の走行経路の差異が大きいほど、前記価値を高く推定する請求項2に記載のデータ収集方法。
  5. 前記報酬を算出するステップでは、
    過去の前記心身データの計測期間と今回の前記心身データの計測期間との間における、前記乗客の属性情報に基づいて、前記価値を推定する請求項2に記載のデータ収集方法。
  6. 前記報酬を算出するステップおよび前記報酬に関する情報を提供するステップは、前記乗客の前記車両への乗車前に行われる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のデータ収集方法。
  7. 前記ウェアラブルデバイスは、前記車両に搭載されたデバイス保持器(42)に施錠状態で保持されており、
    前記乗客が前記ウェアラブルデバイスの装着を了承したか否かを判断し(S7)、
    前記乗客が装着を了承したと判断した場合に、前記デバイス保持器を解錠するための認証情報を前記情報端末に送信する(S10)、
    というステップをさらに含む請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のデータ収集方法。
  8. 装着した乗客(P)の心身データを計測可能なウェアラブルデバイス(5)を搭載した車両(3)の前記乗客から前記心身データを収集するデータ収集システムであって、
    前記乗客が前記ウェアラブルデバイスを装着して前記心身データを提供した場合に前記乗客に対して付与する報酬を算出する報酬算出部(120)と、
    前記乗客の情報端末(2)に前記報酬に関する情報を提供する情報提供部(130)と、
    を備えるデータ収集システム。
  9. 装着した乗客(P)の心身データを検出可能なウェアラブルデバイス(5)を搭載した車両(3)と通信可能に構成され、
    前記車両に乗車した前記乗客が前記ウェアラブルデバイスを装着して前記心身データを提供した場合に前記乗客に対して付与する報酬を算出する報酬算出部(120)と、
    前記乗客の情報端末(2)に前記報酬に関する情報を提供する情報提供部(130)と、
    を備えるサーバ装置。
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