JP2020174748A - 超音波内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーン給排水管路の洗浄がしやすい超音波内視鏡を提供すること。【解決手段】超音波内視鏡は、被検体に挿入される管状の挿入部であって、前記挿入部を挿入する方向の先端である第1端に位置し、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子を保持し、前記超音波振動子の前記挿入部を挿入する方向の基端である第2端側に設けられ、バルーンバンドを係止する第1バルーン溝を有する硬性部と、を有する挿入部と、前記挿入部の長手方向に沿って、前記挿入部の内部を貫通している管路と、を備え、前記管路は、前記挿入部の前記第1端において開口し、前記挿入部の前記第2端において、前記第1バルーン溝にバルーンバンドが係止されたバルーンに給排水を行う給排水機構に接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、超音波内視鏡に関する。
従来、先端に超音波振動子を有する超音波内視鏡において、超音波振動子の外周を覆うように配置されたバルーン内に脱気水を注入し、消化管等の観察部位に密着させて観察する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−280407号公報
従来の超音波内視鏡では、バルーンに給排水を行うバルーン給排水管路の出口が挿入部の側面に向かって開口している。その結果、バルーン給排水管路の出口が湾曲しており、バルーン給排水管路を洗浄する際に、基端側から挿入したブラシの先端を突出させることができない、または困難であり、洗浄時の作業性がよくないという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、バルーン給排水管路の洗浄がしやすい超音波内視鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、被検体に挿入される管状の挿入部であって、前記挿入部を挿入する方向の先端である第1端に位置し、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子を保持し、前記超音波振動子の前記挿入部を挿入する方向の基端である第2端側に設けられ、バルーンバンドを係止する第1バルーン溝を有する硬性部と、を有する挿入部と、前記挿入部の長手方向に沿って、前記挿入部の内部を貫通している管路と、を備え、前記管路は、前記挿入部の前記第1端において開口し、前記挿入部の前記第2端において、前記第1バルーン溝にバルーンバンドが係止されたバルーンに給排水を行う給排水機構に接続されている。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記挿入部は、前記第1端に位置し、光源装置から導かれた照明光を前記被検体に照射する照明窓と、前記被検体からの反射光が入射する観察窓と、を有する。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記管路は、前記挿入部の前記第2端に向かって2つの管路に分岐しており、分岐した管路の一方の端部が処置具を挿入する処置具挿入口に連通している。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記硬性部は、前記超音波振動子と前記第1端との間に設けられ、バルーンバンドを係止する第2バルーン溝を有する。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記硬性部は、前記第2バルーン溝と前記第1端との間に設けられ、前記第2バルーン溝の深さ方向と反対側に突出する壁部を有し、前記壁部は、前記管路を前記挿入部の前記第1端に向かって投影した領域が切欠かれている。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記管路は、前記挿入部の前記第1端において溝、段差、またはテーパを有する。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、前記管路は、前記挿入部の前記第2端に向かって2つの管路に分岐しており、分岐した管路の一方の端部が前記挿入部の前記第1端に送水する送水機構に接続されている。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、当該超音波内視鏡は、前記挿入部を挿入する方向に沿った方向を光学的に観察する直視型の内視鏡である。
また、本発明の一態様に係る超音波内視鏡は、当該超音波内視鏡は、前記挿入部を挿入する方向に直交する方向を超音波観測するラジアル型の超音波内視鏡である。
本発明によれば、バルーン給排水管路の洗浄がしやすい超音波内視鏡を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡を含む超音波内視鏡システムを模式的に示す図である。 図2は、硬性部を先端側から見た図である。 図3は、図2のA−A線に対応する断面図である。 図4は、管路を模式的に示す図である。 図5は、硬性部に取り付けたバルーンを膨らませた様子を表す図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。 図7は、図6のB−B線に対応する断面図である。 図8は、管路を模式的に示す図である。 図9は、本発明の実施の形態3に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。 図10は、図9のC−C線に対応する断面図である。 図11は、硬性部に取り付けたバルーンを膨らませた様子を表す図である。 図12は、本発明の実施の形態4に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。 図13は、図12のD−D線に対応する断面図である。 図14は、管路を模式的に示す図である。 図15は、変形例1に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。 図16は、図13のE−E線に対応する断面図である。 図17は、開口端に溝を設けた超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。 図18は、図17のF−F線に対応する断面図である。 図19は、変形例2に係る超音波内視鏡の挿入部の先端の断面図である。 図20は、変形例3に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。 図21は、図20のG−G線に対応する断面図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る超音波内視鏡の実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。本発明は、バルーンを取り付け可能な超音波内視鏡一般に適用することができる。
また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
〔超音波内視鏡システムの概略構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡を含む超音波内視鏡システムを模式的に示す図である。本実施の形態1に係る超音波内視鏡システム1は、超音波内視鏡を用いて人等の被検体内の超音波診断を行うシステムである。この超音波内視鏡システム1は、図1に示すように、超音波内視鏡2と、超音波観測装置3と、内視鏡観察装置4と、表示装置5と、光源装置6と、を備える。
超音波内視鏡2は、レンズ等で構成される観察光学系および撮像素子を有する内視鏡観察部に超音波プローブを組み合わせたものであり、内視鏡観察機能および超音波観測機能を有する。具体的には、超音波内視鏡2は、挿入部を挿入する方向に沿った方向を光学的に観察する直視型の内視鏡である。また、超音波内視鏡2は、挿入部を挿入する方向に直交する方向を超音波観測するラジアル型の超音波内視鏡である。
超音波内視鏡2は、その先端に、超音波観測装置3から送信された電気的なパルス信号を超音波パルス(音響パルス)に変換して被検体へ照射するとともに、被検体で反射された超音波エコーを電圧変化で表現する電気的なエコー信号に変換して出力する超音波振動子を有する。超音波振動子の構成については、後述する。
超音波内視鏡2は、被検体に照明光を照射する照明部と、被検体からの反射光を受光する撮像部と、を有する。照明部は、光学撮像時に被検体へ照射する照明光を超音波内視鏡2の先端に導くライトガイドを有する。このライトガイドは、先端が超音波内視鏡2の被検体への挿入部の先端まで達している一方、基端部が照明光を発生する光源装置6に接続されている。撮像部は、撮像光学系および撮像素子を有し、被検体の消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)、または呼吸器(気管、気管支)へ挿入され、消化管や、呼吸器の撮像を行うことが可能である。また、また、超音波内視鏡2は、その周囲臓器(膵臓、胆嚢、胆管、膵管、リンパ節、縦隔内の臓器、血管等)を、超音波を用いて撮像することが可能である。
超音波観測装置3は、超音波ケーブル31(図1参照)を介在して超音波内視鏡2に電気的に接続し、超音波ケーブル31を介在して超音波内視鏡2にパルス信号を出力するとともに超音波内視鏡2からエコー信号が入力される。そして、超音波観測装置3は、当該エコー信号に所定の処理を施して超音波画像を生成する。
内視鏡観察装置4は、ビデオケーブル41(図1参照)を介在して超音波内視鏡2に電気的に接続し、ビデオケーブル41を介在して超音波内視鏡2からの画像信号が入力される。そして、内視鏡観察装置4は、当該画像信号に所定の処理を施して内視鏡画像を生成する。
表示装置5は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)などを用いて構成され、超音波観測装置3にて生成された超音波画像や、内視鏡観察装置4にて生成された内視鏡画像等を表示する。
光源装置6は、ライトガイドを介在して照明光を超音波内視鏡2に供給する。
〔超音波内視鏡の構成〕
超音波内視鏡2は、図1に示すように、挿入部21と、操作部22と、ユニバーサルコード23と、コネクタ24と、を備える。なお、以下に記載する第1端としての「先端」は、挿入部21の長手方向の一端であり、挿入部21を挿入する方向の先端側に位置する端部を意味する。また、以下に記載する第2端としての「基端」は、挿入部21の長手方向の他端であり、挿入部21を挿入する方向の先端と反対側(操作部22側)に位置する端部を意味する。
挿入部21は、被検体内に挿入される管状の部分である。この挿入部21は、図1に示すように、挿入部21の長手方向の先端に位置する硬性部211と、硬性部211が保持する超音波振動子212と、硬性部211の基端側に連結され湾曲可能とする湾曲部213と、湾曲部213の基端側に連結され可撓性を有する可撓管部214と、を備える挿入部21の先端構成については、後述する。
操作部22は、挿入部21の基端側に連結され、医師等からの各種操作を受け付ける部分である。この操作部22は、図1に示すように、湾曲部213を湾曲操作するための湾曲ノブ221と、各種操作を行うための複数の操作部材222と、を備える。また、操作部材222には、処置具用挿通路に処置具を挿通するための処置具挿入口223が形成されている。
ユニバーサルコード23は、操作部22から延在し、各種信号を伝送する複数の信号ケーブル、および光源装置6から供給された照明光を伝送する光ファイバ等が配設されたケーブルである。
コネクタ24は、ユニバーサルコード23の先端に設けられている。そして、コネクタ24は、超音波ケーブル31、ビデオケーブル41、および光源装置6がそれぞれ接続される第1〜第3コネクタ部241〜243を備える。
〔挿入部の構成〕
硬性部211は、樹脂、金属または合金等の硬性の材料を用いて形成されている。硬性部211は、一体的に構成されていてもよいが、複数の部材を接合して形成されていてもよい。
図2は、硬性部を先端側から見た図である。図2に示すように、挿入部21は、先端に位置し、光源装置6から導かれた照明光を被検体に照射する照明窓2111と、被検体からの反射光が入射する観察窓2112と、を有する。照明窓2111は、光源装置6から不図示のライトガイドを介在して導かれた照明光を、挿入部21の長手方向に沿って照射する。観察窓2112からは、被検体からの反射光が入射し、不図示の撮像素子に導かれる。撮像素子は、光電変換を行うことにより画像信号を出力する。画像信号は、不図示の信号ケーブルを介在して内視鏡観察装置4に送信される。
図3は、図2のA−A線に対応する断面図である。図3に示すように、硬性部211は、超音波振動子212の基端側に設けられ、バルーンの端部に位置するバルーンバンドを係止する第1バルーン溝2113を有する。
超音波振動子212は、挿入部21の長手方向の先端に位置し、超音波を送受信する。具体的には、超音波振動子212は、長尺状をなす複数の圧電素子を有し、各圧電素子の長手方向が挿入部21の長手方向に沿うように配置されているラジアル型の超音波振動子である。そして、超音波振動子212は、挿入部21の長手方向と垂直な方向に超音波を照射する。ただし、超音波振動子212は、コンベックス型やリニア型の超音波振動子であってもよい。超音波振動子212は、複数の圧電素子が周方向に沿って配列され、送受信にかかわる圧電素子を電子的に切り替えたり、各圧電素子の送受信に遅延をかけたりすることで、電子的に走査させる。超音波振動子212は、パルス信号の入力によって圧電素子が振動することで観測対象に超音波を照射する。また、観測対象により反射された超音波が圧電素子に伝えられると、伝達された超音波により圧電素子が振動し、圧電素子が該振動を電気的な信号(エコー信号)に変換する。このエコー信号は、超音波ケーブル31等を経由して超音波観測装置3に送信される。
また、図3に示すように、超音波内視鏡2は、挿入部21の長手方向に沿って、挿入部21の内部を貫通している管路25を備える。管路25は、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211に形成されている開口部251に接続されている。換言すると、管路25は、挿入部21の先端において開口している。
図4は、管路を模式的に示す図である。図4に示すように、管路25は、挿入部21の基端に向かって3つの管路に分岐している。管路25の基端の1つは、第1バルーン溝2113にバルーンバンドが係止されたバルーンに給排水を行う給排水機構7に接続されている。すなわち、管路25は、バルーンに給排水を行うバルーン給排水管路として用いることができる。なお、管路25は、先端に位置する口金と、口金の基端側に接続された可撓性を有するチューブとを含む複数の部材によって構成されていてもよい。以下において記載する他の管路も同様である。
図5は、硬性部に取り付けたバルーンを膨らませた様子を表す図である。図5に示すように、第1バルーン溝2113にバルーン26のバルーンバンド261を嵌合することにより、硬性部211にバルーン26を取り付けることができる。硬性部211にバルーン26を取り付けて、管路25から給水を行うとバルーン26が膨らむ。管路25よりバルーンに給水を行うと、バルーンが膨らんで被検体に密着し、超音波振動子212から被検体に超音波が伝達しやすくなる。なお、管路25は、挿入部21の先端において溝、段差、またはテーパを有していてもよい。管路25の開口端に溝、段差、またはテーパが形成されていることにより、バルーンに給排水を行う際に開口端の一部がバルーン等に遮られていても給排水を行うことができる。
図4に戻り、管路25の基端の1つは、処置具を挿入する処置具挿入口223に連通している。すなわち、管路25は、挿入部21の基端側から処置具を挿通する処置具挿通管路として用いることができる。処置具として、例えば穿刺針を処置具挿入口223から挿入し、処置具挿通管路を経由して開口部251から突出させることにより、穿刺等の処置を行うことができる。
また、管路25の基端側の端部の1つは、挿入部21の先端に送水する送水機構8に接続されている。すなわち、管路25は、被検体内に送水する送水管路として用いることができる。開口部251から観察窓2112に送水することにより、観察窓2112の表面に付着した血液等を洗い流すことができる。
以上説明したように、超音波内視鏡2において、管路25の先端が開口していることにより、基端側から管路25に挿入したブラシを硬性部211から突出させて、管路25を洗浄することができるため、管路25の洗浄がしやすい。
また、実施の形態1によれば、超音波内視鏡2において、管路25の先端が開口していることにより、従来の硬性部の側面方向に開口する構成よりも、挿入部21を細くすることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。図7は、図6のB−B線に対応する断面図である。図7に示すように、実施の形態2に係る超音波内視鏡2は、挿入部21の長手方向に沿って、挿入部21の内部を貫通している管路25および管路27Aを備える。挿入部21は、硬性部211Aを有する。実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成については、適宜同一の符号を付し、説明を省略する。
図8は、管路を模式的に示す図である。図8に示すように、管路25は、挿入部21の基端に向かって2つの管路に分岐している。管路25の基端の1つは、第1バルーン溝2113にバルーンバンドが係止されたバルーンに給排水を行う給排水機構7に接続されている。さらに、管路25の基端の1つは、処置具を挿入する処置具挿入口223に連通している。一方、管路25は、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Aに形成されている開口部251に接続されている。換言すると、管路25は、挿入部21の先端において開口している。そして、管路25は、基端側から処置具を挿通する処置具挿通管路、およびバルーンに給排水を行うバルーン給排水管路として用いることができる。
管路27Aの基端は、挿入部21の先端に送水する送水機構8に接続されている。一方、管路27Aは、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Aに形成されている開口部271Aに接続されている。換言すると、管路27Aは、挿入部21の先端において開口している。そして、管路27Aは、挿入部21の先端に送水する送水管路として用いることができる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、管路25の先端が開口していることにより、基端側から管路25に挿入したブラシを硬性部211Aから突出させて、管路25を洗浄することができるため、管路25の洗浄がしやすい。
実施の形態2のように、バルーン給排水管路と送水管路とを別に設けてもよい。同様に、処置具挿通管路、バルーン給水管路、およびバルーン排水管路をそれぞれ別に設けてもよい。
また、実施の形態2によれば、管路25および管路27Aの先端が開口していることにより、従来の硬性部の側面方向に開口する構成よりも、挿入部21を細くすることができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。図10は、図9のC−C線に対応する断面図である。図10に示すように、実施の形態3に係る超音波内視鏡2は、挿入部21の長手方向に沿って、挿入部21の内部を貫通している管路25および管路27Aを備える。挿入部21は、硬性部211Bを有する。実施の形態3において、実施の形態1または2と同様の構成については、適宜同一の符号を付し、説明を省略する。
管路25は、図8を用いて説明した実施の形態2と同様に、挿入部21の基端に向かって2つの管路に分岐している。管路25の基端の1つは、第1バルーン溝2113にバルーンバンドが係止されたバルーンに給排水を行う給排水機構7に接続されている。さらに、管路25の基端の1つは、処置具を挿入する処置具挿入口223に連通している。一方、管路25は、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Aに形成されている開口部251に接続されている。換言すると、管路25は、挿入部21の先端において開口している。そして、管路25は、基端側から処置具を挿通する処置具挿通管路、およびバルーンに給排水を行うバルーン給排水管路として用いることができる。
管路27Aの基端は、挿入部21の先端に送水する送水機構8に接続されている。一方、管路27Aは、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Aに形成されている開口部271Aに接続されている。換言すると、管路27Aは、挿入部21の先端において開口している。そして、管路27Aは、挿入部21の先端に送水する送水管路として用いることができる。
また、硬性部211Bは、超音波振動子212と先端との間に設けられ、バルーンバンドを係止する第2バルーン溝2114Bを有する。図11は、硬性部に取り付けたバルーンを膨らませた様子を表す図である。図11に示すように、第1バルーン溝2113にバルーン26Bのバルーンバンド261Bを嵌合し、第2バルーン溝2114Bにバルーン26Bのバルーンバンド262Bを嵌合することにより、硬性部211Bにバルーン26Bを取り付けることができる。
以上説明したように、実施の形態3によれば、管路25の先端が開口していることにより、基端側から管路25に挿入したブラシを硬性部211Bから突出させて、管路25を洗浄することができるため、管路25の洗浄がしやすい。
実施の形態3のように、管路25の開口端がバルーン26Bの外部に突出するようにしてもよい。実施の形態3によれば、バルーン26Bを膨らませて超音波観察を行いながら、開口部251から処置具を突出させて処置を行うことができる。
また、実施の形態3によれば、管路25および管路27Aの先端が開口していることにより、従来の硬性部の側面方向に開口する構成よりも、挿入部21を細くすることができる。
(実施の形態4)
図12は、本発明の実施の形態4に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。図13は、図12のD−D線に対応する断面図である。図13に示すように、実施の形態4に係る超音波内視鏡2は、挿入部21の長手方向に沿って、挿入部21の内部を貫通している管路25、管路27A、管路28C、および29Cを備える。挿入部21は、硬性部211Cを有する。実施の形態4において、実施の形態1〜3と同様の構成については、適宜同一の符号を付し、説明を省略する。
図14は、管路を模式的に示す図である。図14に示すように、管路25の基端は、処置具を挿入する処置具挿入口223に連通している。一方、管路25は、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Cに形成されている開口部251に接続されている。換言すると、管路25は、挿入部21の先端において開口している。そして、管路25は、基端側から処置具を挿通する処置具挿通管路として用いることができる。
管路27Aの基端は、挿入部21の先端に送水する送水機構に接続されている。一方、管路27Aは、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Cに形成されている開口部271Aに接続されている。換言すると、管路27Aは、挿入部21の先端において開口している。そして、管路27Aは、挿入部21の先端に送水する送水管路として用いることができる。
管路28Cの基端は、第1バルーン溝2113にバルーンバンドが係止されたバルーンから排水を行うバルーン排水機構7aに接続されている。一方、管路28Cは、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Cに形成された開口部281Cに接続されている。換言すると、管路28Cは、挿入部21の先端において開口している。そして、管路28Cは、バルーンから排水を行うバルーン排水管路として用いることができる。
管路29Cの基端は、第1バルーン溝2113にバルーンバンドが係止されたバルーンに給水を行う給水機構7bに接続されている。一方、管路29Cは、挿入部21の長手方向の先端が、硬性部211Cに形成された開口部291Cに接続されている。換言すると、管路29Cは、挿入部21の先端において開口している。そして、管路29Cは、バルーンに給水を行うバルーン給水管路として用いることができる。なお、開口部281Cおよび開口部291Cと第2バルーン溝2114Bとの間には、長さΔのすき間が形成されている。そのため、第2バルーン溝2114Bに係止されたバルーンバンド262B(図13の破線参照)が開口部281Cおよび開口部291Cを塞ぐことが防止されており、管路28Cおよび管路29Cにより、バルーンに給排水を行うことができる。
また、硬性部211Cは、超音波振動子212の先端側にバルーンバンドを係止する第2バルーン溝2114Bが形成されている。さらに、硬性部211Cは、第2バルーン溝2114Bと先端との間に設けられ、第2バルーン溝2114Bの深さ方向と反対側に突出する壁部2115Cを有する。この壁部2115Cは、硬性部211Cの全周にわたって形成されている。壁部2115Cは、第2バルーン溝2114Bが係止するバルーンバンドが外れることを防止する。
この構成では、図12からわかるように、硬性部211Cにバルーンを取り付けた状態において、照明窓2111、観察窓2112、開口部251、及び開口部271Aがバルーンの外部に露出している。その結果、バルーンを取り付けた状態でも被検体内を観察することができるとともに、開口部251から処置具を突出させて処置を行うことができ、さらに、開口部271Aから送水を行うこともできる。
以上説明した実施の形態4では、開口部281Cおよび開口部291Cから突出させたブラシは、壁部2115Cに当接する。この構成では、開口部281Cおよび開口部291Cの内部を基端側から挿入したブラシで洗浄し、第2バルーン溝2114Bを外周方向からブラシで洗浄することにより、十分に洗浄を行うことができる。
(変形例1)
図15は、変形例1に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。図16は、図13のE−E線に対応する断面図である。図15および図16に示すように、変形例1に係る硬性部211Caにおいて、壁部2115Caは、管路28Cおよび管路29Cを挿入部21の先端に向かって投影した領域が切欠かれている。換言すると、図15に示すように、硬性部211Caを先端側から見ると、開口部281Cおよび開口部291Cが見える。なお、この領域が第2バルーン溝2114Bの底の深さまで切欠かれていてもよい。その結果、開口部281Cおよび開口部291Cから突出させたブラシが壁部2115Caに当接することが防止されている。従って、ブラシによる洗浄がしやすい。さらに、開口部281Cおよび開口部291Cからブラシを突出させた状態でブラシを洗浄することができるため、効率的に洗浄を行うことができる。そして、ブラシを洗浄してから、管路28Cおよび管路29Cにブラシを戻し入れることにより、管路28Cおよび管路29Cの内部を洗浄することができる。
なお、壁部2115Caが切欠かれていることにより、第2バルーン溝2114Bに係止されたバルーンバンド262B(図16の破線参照)が取り外し易い。一方で、壁部2115Caは一部しか切欠かれていないため、第2バルーン溝2114Bに係止されたバルーンバンド262Bが外れることを防止する機能は保持される。
図13において説明したように、開口部281Cおよび開口部291Cと第2バルーン溝2114Bとの間には、長さΔのすき間が形成されている。そのため、第2バルーン溝2114Bに係止されたバルーンバンド262Bが開口部281Cおよび開口部291Cを塞ぐことが防止されており、管路28Cおよび管路29Cにより、バルーンに給水を行うことができる。
また、上述した実施の形態では、バルーンから排水を行うバルーン排水管路である管路28Cと、バルーンに給水を行うバルーン給水管路である管路29Cとを、それぞれ設ける構成を説明したが、バルーンに給水及び排水を行うバルーン給排水管路を1つ設けてもよい。この場合、壁部2115Caは、このバルーン給排水管路を挿入部21の先端に向かって投影した領域が切欠かれていればよい。すなわち、壁部2115Caが切欠かれている領域は1箇所でよい。
なお、開口部281Cおよび開口部291Cと第2バルーン溝2114Bとの間に、すき間に代えて溝が形成されていてもよい。図17は、開口端に溝を設けた超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。図18は、図17のF−F線に対応する断面図である。開口部281Cおよび開口部291Cと第2バルーン溝2114Bとの間には、溝2811および溝2911が形成されている。その結果、第2バルーン溝2114Bに係止されたバルーンバンド262Bが開口部281Cおよび開口部291Cを塞ぐことが防止されており、管路28Cおよび管路29Cにより、バルーンに給水を行うことができる。
(変形例2)
図19は、変形例2に係る超音波内視鏡の挿入部の先端の断面図である。図19に示すように、硬性部211Eには、超音波振動子212の基端側および先端側にバルーンバンドを係止する第1バルーン溝2113および第2バルーン溝2114Bが形成されている。そして、第1バルーン溝2113にバルーン26Eのバルーンバンド261Eを嵌合し、第2バルーン溝2114Bにバルーン26Eのバルーンバンド262Eを嵌合することにより、硬性部211Eにバルーン26Eを取り付けることができる。
バルーン26Eは、超音波振動子212を覆うバルーンに給排水を行うバルーン給排水管路263Eを有する。バルーン給排水管路263Eは、管路25を経由して基端側に導出され、給排水機構に接続されている。管路25は、基端側から処置具を挿通する処置具挿通管路である。このように、バルーン26E自体がバルーン給排水管路263Eを有していてもよい。
(変形例3)
図20は、変形例3に係る超音波内視鏡の硬性部を先端側から見た図である。図21は、図20のG−G線に対応する断面図である。図20および図21に示すように、超音波内視鏡2Fの外周には、オーバーチューブ9Fが取り付けられている。オーバーチューブ9Fは、オーバーチューブ9Fの長手方向に沿って、オーバーチューブ9Fの内部を貫通している管路91Fおよび管路92Fを備える。
超音波内視鏡2Fは、図20に示すように、先端に位置し、光源装置6から導かれた照明光を被検体に照射する照明窓2111と、被検体からの反射光が入射する観察窓2112と、を有する。また、超音波内視鏡2Fは、図21に示すように、超音波振動子212を備える。
管路91Fの基端は、処置具を挿入する処置具挿入口223に連通している。一方、管路91Fは、長手方向の先端が、オーバーチューブ9Fに形成された開口部911Fに接続されている。換言すると、管路91Fは、オーバーチューブ9Fの先端において開口している。そして、管路91Fは、基端側から処置具を挿通する処置具挿通管路として用いることができる。
管路92Fには、超音波内視鏡2Fが挿通されている。
さらに、オーバーチューブ9Fの先端には、送水管路に連通する開口部931Fが位置する。また、実施の形態1のように、バルーンが挿入部21の先端面を覆う構成の場合、オーバーチューブ9Fの先端には、バルーン排水管路に連通する開口部941Fと、バルーン給水管路に連通する開口部951Fとが位置する。ただし、開口部911Fがバルーン排水管路に連通していてもよく、この場合、開口部941Fは不要である。同様に、開口部931Fがバルーン給水管路に連通していてもよく、この場合、開口部951Fは不要である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表し、かつ記述した特定の詳細および代表的な実施の形態に限定されるものではない。従って、添付のクレームおよびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 超音波内視鏡システム
2、2F 超音波内視鏡
3 超音波観測装置
4 内視鏡観察装置
5 表示装置
6 光源装置
7 給排水機構
7a バルーン排水機構
7b バルーン給水機構
8 送水機構
9F オーバーチューブ
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 コネクタ
25、27A、28C、29C、91F、92F 管路
26、26B、26E バルーン
31 超音波ケーブル
41 ビデオケーブル
61 光ファイバケーブル
211、211A、211B、211C、211Ca、211D、211E、211F 硬性部
212 超音波振動子
213 湾曲部
214 可撓管部
221 湾曲ノブ
222 操作部材
223 処置具挿入口
241〜243 第1〜第3コネクタ部
2111 照明窓
2112 観察窓
2113 第1バルーン溝
2114B 第2バルーン溝
2115C、2115Ca 壁部
251、271A、281C、291C、711F、731F、741F、751F 開口部
261、261B、262B、261E、262E バルーンバンド
2811、2911 溝

Claims (9)

  1. 被検体に挿入される管状の挿入部であって、前記挿入部を挿入する方向の先端である第1端に位置し、超音波を送受信する超音波振動子と、前記超音波振動子を保持し、前記超音波振動子の前記挿入部を挿入する方向の基端である第2端側に設けられ、バルーンバンドを係止する第1バルーン溝を有する硬性部と、を有する挿入部と、
    前記挿入部の長手方向に沿って、前記挿入部の内部を貫通している管路と、
    を備え、
    前記管路は、
    前記挿入部の前記第1端において開口し、
    前記挿入部の前記第2端において、前記第1バルーン溝にバルーンバンドが係止されたバルーンに給排水を行う給排水機構に接続されている超音波内視鏡。
  2. 前記挿入部は、前記第1端に位置し、光源装置から導かれた照明光を前記被検体に照射する照明窓と、前記被検体からの反射光が入射する観察窓と、を有する請求項1に記載の超音波内視鏡。
  3. 前記管路は、前記挿入部の前記第2端に向かって2つの管路に分岐しており、分岐した管路の一方の端部が処置具を挿入する処置具挿入口に連通している請求項1に記載の超音波内視鏡。
  4. 前記硬性部は、前記超音波振動子と前記第1端との間に設けられ、バルーンバンドを係止する第2バルーン溝を有する請求項1に記載の超音波内視鏡。
  5. 前記硬性部は、前記第2バルーン溝と前記第1端との間に設けられ、前記第2バルーン溝の深さ方向と反対側に突出する壁部を有し、前記壁部は、前記管路を前記挿入部の前記第1端に向かって投影した領域が切欠かれている請求項4に記載の超音波内視鏡。
  6. 前記管路は、前記挿入部の前記第1端において溝、段差、またはテーパを有する請求項4に記載の超音波内視鏡。
  7. 前記管路は、前記挿入部の前記第2端に向かって2つの管路に分岐しており、分岐した管路の一方の端部が前記挿入部の前記第1端に送水する送水機構に接続されている請求項1に記載の超音波内視鏡。
  8. 当該超音波内視鏡は、前記挿入部を挿入する方向に沿った方向を光学的に観察する直視型の内視鏡である請求項1に記載の超音波内視鏡。
  9. 当該超音波内視鏡は、前記挿入部を挿入する方向に直交する方向を超音波観測するラジアル型の超音波内視鏡である請求項1に記載の超音波内視鏡。
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