JP2020173938A - 電磁継電器 - Google Patents

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克哉 粉間
克美 吉谷
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【課題】接点収容部と電磁石装置との接続が弱まる可能性を低減できる電磁継電器を提供する。【解決手段】電磁継電器1は、固定接点と、可動接点と、接点収容部3と、電磁石装置5と、ストッパ29と、を備える。接点収容部3は、固定接点及び可動接点を収容する。電磁石装置5は、ベース(継鉄上板551)を有する。ベースは、一方向において接点収容部3と並んでいる。ストッパ29は、接点収容部3の外側に配置されている。ストッパ29は、一方向において接点収容部3がベースから離れることを規制する。【選択図】図1

Description

本開示は電磁継電器に関し、より詳細には、固定接点及び可動接点を収容する接点収容部を備える電磁継電器に関する。
特許文献1記載の電磁継電器は、固定接点を有する一対の固定端子と、各固定接点に接離する可動接触子と、封止容器(接点収容部)と、電磁石ブロック(電磁石装置)とを備える。電磁石ブロックは、励磁巻線が巻き回されるコイルボビンと、継鉄と、可動鉄心と、固定鉄心とを備える。継鉄は、コイルボビンの上端側に配置する第1継鉄板と、コイルボビンの下端側に配置する第2継鉄板と、一対の第3継鉄板とから構成される。封止容器を第1継鉄板の上面に接合することで、一対の固定接点及び可動接触子から成る接点部を気密封止する封止容器が完成する。
特開2013−246873号公報
特許文献1記載の電磁継電器において、可動接触子が固定接点から離れる際に、可動接触子と固定接点との間にアークが発生することがある。そして、アークの発生に伴う熱により、封止容器の内圧が上昇すると、封止容器と第1継鉄板との接続が弱まる可能性がある。
本開示は、接点収容部と電磁石装置との接続が弱まる可能性を低減できる電磁継電器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電磁継電器は、固定接点と、可動接点と、接点収容部と、電磁石装置と、ストッパと、を備える。前記可動接点は、前記固定接点に接触する位置と前記固定接点から離れる位置との間で移動する。前記接点収容部は、前記固定接点及び前記可動接点を収容する。前記電磁石装置は、ベースを有する。前記ベースは、一方向において前記接点収容部と並んでいる。前記ストッパは、前記接点収容部の外側に配置されている。前記ストッパは、前記一方向において前記接点収容部が前記ベースから離れることを規制する。
本開示は、接点収容部と電磁石装置との接続が弱まる可能性を低減できるという利点がある。
図1は、一実施形態に係る電磁継電器の斜視図である。 図2は、同上の電磁継電器の分解斜視図である。 図3は、同上の電磁継電器の励磁コイルが通電されていない状態における断面図である。 図4は、同上の電磁継電器の励磁コイルが通電されている状態における断面図である。 図5は、変形例1に係る電磁継電器の斜視図である。 図6は、変形例2に係る電磁継電器の斜視図である。 図7は、変形例3に係る電磁継電器の斜視図である。 図8は、同上の電磁継電器の分解斜視図である。 図9は、変形例4に係る電磁継電器の分解斜視図である。 図10は、変形例5に係る電磁継電器の左半分の正面図である。 図11は、変形例6に係る電磁継電器の左半分の正面図である。
以下、実施形態に係る電磁継電器について、図面を用いて説明する。ただし、下記の各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の各実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
電磁継電器1(図1参照)は、例えば、電動車両に備えられる。電磁継電器1は、例えば、電動車両の電源からモータへの電流の供給の有無を切り替える。
図1〜図3に示すように、電磁継電器1は、接点装置2と、電磁石装置5とを備えている。また、電磁継電器1は、接点装置2及び電磁石装置5を収容するハウジングを備えている。図3に示すように、電磁石装置5は、励磁コイル51と、可動鉄心53と、固定鉄心54と、第1継鉄55とを備えている。接点装置2は、第1固定端子21と、第2固定端子22と、可動接触子23と、接点収容部3と、複数(本実施形態では2つ)のストッパ29とを備えている。接点装置2は、ホルダ4と、第2継鉄24と、接圧ばね25と、シャフト26と、被覆部27と、複数(本実施形態では4つ)の永久磁石28(図1参照)とを更に備えている。
第1固定端子21は、第1固定接点211を有している。第2固定端子22は、第2固定接点222を有している。
可動接触子23は、第1可動接点231と、第2可動接点232と、本体部233とを有している。第1可動接点231は、第1固定接点211に対向している。第2可動接点232は、第2固定接点222に対向している。第1可動接点231と第1固定接点211との対向方向は、第2可動接点232と第2固定接点222との対向方向に沿っている。
以下では、第1固定端子21と第2固定端子22とが並んでいる方向を左右方向と規定し、第1固定端子21から見て第2固定端子22側を右とし、第2固定端子22から見て第1固定端子21側を左とする。また、第1固定接点211と第1可動接点231とが並んでいる方向を上下方向と規定し、第1固定接点211から見て第1可動接点231側を下とし、第1可動接点231から見て第1固定接点211側を上とする。また、第1固定端子21と第2固定端子22とが並んでいる方向と、第1固定接点211と第1可動接点231とが並んでいる方向との両方と直交する方向を、前後方向と規定する。ただし、これらの方向は電磁継電器1の使用方向を限定する趣旨ではない。
接点収容部3は、樹脂製である。接点収容部3は、主壁部31と、側壁部32とを含んでいる。主壁部31の形状は、長方形状の板状である。側壁部32の形状は、筒状である。より詳細には、側壁部32の形状は、上下方向から見て長方形状の角筒状である。つまり、接点収容部3は、下面を開口した有底筒状である。側壁部32の軸方向は、上下方向に沿っている。すなわち、側壁部32は、一方向(上下方向)に沿って形成されている。側壁部32は、主壁部31から主壁部31の厚さ方向に沿って、下向きに突出している。主壁部31は、第1挿入孔303と、第2挿入孔304とを有している(図3参照)。接点収容部3は、第1固定接点211及び第2固定接点222を収容している。さらに、接点収容部3は、可動接触子23と、第2継鉄24と、接圧ばね25と、ホルダ4とを収容している。なお、図2ではホルダ4の図示を省略している。
下から見て、側壁部32の四隅にはそれぞれ、切欠き321(図2参照)が形成されている。すなわち、側壁部32は4つの切欠き321を有している。
図1、図2に示すように、接点収容部3の側壁部32の外面には、複数(図1では4つ)の凹部3020が形成されている。複数の凹部3020にはそれぞれ、永久磁石28が配置されている。すなわち、接点収容部3の周囲には、4つの永久磁石28が配置されている。4つの永久磁石28は、第1固定接点211及び第1可動接点231の周囲に前後方向に沿った磁界を発生させる。また、4つの永久磁石28は、第2固定接点222及び第2可動接点232の周囲に前後方向に沿った磁界を発生させる。4つの永久磁石28から発生する磁束は、第1固定接点211と第1可動接点231との間及び第2固定接点222と第2可動接点232との間に発生するアークを引き伸ばして消弧を促す。
複数(2つ)のストッパ29の各々は、純鉄、パーマロイ又は珪素鋼等、金属を含む磁性材料から形成されている。すなわち、2つのストッパ29の各々は、金属製である。
2つのストッパ29の各々は、板状の本体部291と、本体部291から下向きに突出した複数(2つ)の結合部292とを有している。すなわち、電磁継電器1は、2つの本体部291と、4つの結合部292とを有している。2つの本体部291の各々の形状は、上下方向から見てC字状である。2つの本体部291の各々は、接点収容部3の側壁部32に対向している。より詳細には、2つの本体部291の各々は、前後方向において側壁部32に対向している。ここで、前後方向は、第1固定接点211及び第2固定接点222が並んでいる方向(左右方向)と一方向(上下方向)との両方と直交する方向である。また、一方向(上下方向)は、接点収容部3と第1継鉄55の後述の継鉄上板551とが並んでいる方向である。さらに、2つの本体部291のうち一方は、側壁部32の右から側壁部32に対向しており、2つの本体部291のうち他方は、側壁部32の左から側壁部32に対向している。
2つの本体部291の各々は、接点収容部3の側壁部32を囲むように配置されている。4つの永久磁石28のうち2つの永久磁石28は、2つのストッパ29のうち一方のストッパ29と側壁部32との間に保持されており、残りの2つの永久磁石28は、他方のストッパ29と側壁部32との間に保持されている。各結合部292は、永久磁石28に隣り合っている。ここで、「隣り合っている」とは、2つの部材が接している場合と、2つの部材が接していない状態で互いに近くにある場合とを含む。各結合部292は、電磁石装置5の第1継鉄55に機械的に結合されている。
各ストッパ29は、4つの永久磁石28から発生する磁束が通る磁気回路の一部を構成している。この磁気回路における磁束の経路は、各永久磁石28を始点として、前後方向においてこの永久磁石28に対向する永久磁石28に直線的に向かい、ストッパ29を通って始点に戻る経路である。
電磁継電器1は、複数の永久磁石28が挿入される複数(図1では4つ)の永久磁石収容室C1を有している。接点収容部3は、永久磁石収容室C1の少なくとも一部を構成する。複数の永久磁石収容室C1の各々は、複数の凹部3020の各々の内側の空間である。複数の永久磁石収容室C1のうち2つは、接点収容部3と、2つのストッパ29のうちの一方のストッパ29とに囲まれており、複数の永久磁石収容室C1のうち残りの2つは、接点収容部3と、2つのストッパ29のうちの他方のストッパ29とに囲まれている。つまり、接点収容部3と2つのストッパ29とにより、複数の永久磁石収容室C1が構成されている。
複数の永久磁石収容室C1には、複数の永久磁石28が一方向(上下方向)の片側(上)から挿入される。電磁継電器1の組立工程では、複数の永久磁石28の全てを複数の永久磁石収容室C1へ、上から下へ挿入できる。そのため、例えば複数の永久磁石28のうち一部を前から後ろへ挿入し、複数の永久磁石28のうち別の一部を後ろから前へ挿入する場合と比較して、電磁継電器1の組立に要する工数を減らせる。
複数の永久磁石収容室C1に収容された複数の永久磁石28は、接点収容部3及び電磁石装置5を収容するハウジングに上から覆われている。これにより、複数の永久磁石28が複数の永久磁石収容室C1から脱落することが抑制されている。
接点収容部3は、介在部33を更に含んでいる。介在部33は、側壁部32を囲むように側壁部32から突出している。側壁部32からの介在部33の突出量は、ストッパ29の板厚と同程度である。2つのストッパ29は、介在部33に載せ置かれている。介在部33は、接点収容部3の下端に位置しており、第1継鉄55に隣接している。
介在部33には、複数(本実施形態では4つ)の溝部331が形成されている。各溝部331は、永久磁石28に隣接している。また、4つの溝部331にはそれぞれ、ストッパ29の結合部292が挿入されている。
次に、図3を参照して、接点収容部3の内部の構成について説明する。
第1固定端子21及び第2固定端子22の各々は、銅等の導電性材料により形成されている。第1固定端子21及び第2固定端子22の各々の形状は、円柱状である。第1固定端子21及び第2固定端子22の各々の軸方向は、上下方向に沿っている。第1固定端子21は、接点収容部3の主壁部31の第1挿入孔303に挿入されている。さらに、樹脂成形により第1固定端子21と主壁部31とが一体に設けられる。これにより、第1固定端子21は、主壁部31に固定されている。第1固定端子21の上端は、接点収容部3の外部に露出している。第1固定端子21の下端は、接点収容部3の内部に配置されている。第2固定端子22は、第2挿入孔304に挿入されている。さらに、樹脂成形により第2固定端子22と主壁部31とが一体に設けられる。これにより、第2固定端子22は、主壁部31に固定されている。第2固定端子22の上端は、接点収容部3の外部に露出している。第2固定端子22の下端は、接点収容部3の内部に配置されている。主壁部31は、第1固定端子21及び第2固定端子22の各々の軸方向の第1端(上端)と第2端(下端)とを仕切るように設けられている。
第1固定接点211は、第1固定端子21の下端部分である。第2固定接点222は、第2固定端子22の下端部分である。なお、本実施形態では、第1固定接点211と、第1固定端子21のうち第1固定接点211以外の部分とは、一体であるが、これらは別々に形成された後に互いに結合されていてもよい。また、本実施形態では、第2固定接点222と、第2固定端子22のうち第2固定接点222以外の部分とは、一体であるが、これらは別々に形成された後に互いに結合されていてもよい。
可動接触子23は、銅等の導電性材料により形成されている。可動接触子23の本体部233の形状は、長方形状の板状である。本体部233の長手方向は、左右方向に沿っている。第1可動接点231は、本体部233の左端付近に設けられている。第2可動接点232は、本体部233の右端付近に設けられている。なお、本実施形態では、本体部233と第1可動接点231と第2可動接点232とは、一体であるが、これらは別々に形成された後に互いに結合されていてもよい。
可動接触子23は、電磁石装置5で発生する力により上下方向に移動する。これにより、可動接触子23は、第1固定接点211及び第2固定接点222に接する閉位置と、第1固定接点211及び第2固定接点222から離れる開位置との間で移動する。すなわち、可動接触子23が閉位置にあるときは、第1可動接点231が第1固定接点211に接し、かつ、第2可動接点232が第2固定接点222に接する。また、可動接触子23が開位置にあるときは、第1可動接点231が第1固定接点211から離れ、かつ、第2可動接点232が第2固定接点222から離れる。
第2継鉄24は、純鉄、パーマロイ又は珪素鋼等の磁性材料により形成されている。第2継鉄24の形状は、直方体状である。
ホルダ4は、可動接触子23、第2継鉄24及び接圧ばね25を保持している。ホルダ4は、底部41と、2つ(図3では1つのみを図示)の側部42とを有している。底部41は、樹脂等を材料として形成されている。2つの側部42は、金属板から形成されている。2つの側部42は、底部41から上向きに突出している。第2継鉄24は2つの側部42の上端の間を架け渡している。つまり、第2継鉄24は、底部41の上方に配置されている。第2継鉄24は、2つの側部42と一体に形成されている。可動接触子23の上面側には、第2継鉄24が配置されている。
底部41と第2継鉄24との間には、可動接触子23の本体部233が配置されている。つまり、2つの側部42の間を通るように本体部233が配置されている。
可動接触子23と底部41との間には、接圧ばね25が配置されている。接圧ばね25は、例えば、圧縮コイルばねである。接圧ばね25は、上下方向に伸縮する。接圧ばね25は、可動接触子23に第1固定接点211及び第2固定接点222に近づく向きの力を加える。すなわち、接圧ばね25は、可動接触子23に上向きのばね力を加える。
第2継鉄24は、可動接触子23から見て第1固定接点211及び第2固定接点222の側に配置されている。第2継鉄24は、可動接触子23が第1固定接点211及び第2固定接点222の側へ移動することを規制する。すなわち、接圧ばね25のばね力により可動接触子23が上向きに押された場合に、可動接触子23が第2継鉄24に当たることで、可動接触子23が第2継鉄24よりも上へ移動することが規制される。
シャフト26の形状は、丸棒状である。シャフト26の軸方向は、上下方向に沿っている。シャフト26の上端は、ホルダ4に結合されている。シャフト26の下端は、電磁石装置5の可動鉄心53に結合されている。電磁石装置5の状態が電磁気力を発生している状態と電磁気力を発生していない状態との間で切り替わることに伴って、シャフト26は、上下方向に移動する。これに伴い、ホルダ4が上下方向に移動し、ホルダ4に保持された可動接触子23が上下方向に移動する。すなわち、シャフト26は、可動接触子23を、第1固定接点211及び第2固定接点222に接する閉位置と第1固定接点211及び第2固定接点222から離れる開位置との間で移動させる。
被覆部27は、樹脂等を材料として形成されている。被覆部27の形状は、板状である。被覆部27は、接点収容部3の下面の開口を下から覆っている。被覆部27は、電磁石装置5の第1継鉄55の後述の継鉄上板551の上面を覆っている。被覆部27は、嵌め合いにより、接点収容部3及び継鉄上板551に位置決めされている。これにより、接点収容部3が継鉄上板551に位置決めされている。なお、被覆部27がなくともよい。すなわち、接点収容部3は、少なくともストッパ29において継鉄上板551に結合されているので、接点収容部3が被覆部27を介して継鉄上板551に位置決めされていなくてもよい。
接点収容部3と被覆部27とに囲まれた空間である収容室SP1は、密閉されていない。なお、収容室SP1は、密閉され、水素等の消弧ガスが封入されていてもよい。
図3に示すように、電磁石装置5は、励磁コイル51と、コイルボビン52と、可動鉄心53と、固定鉄心54と、第1継鉄55と、復帰ばね56と、ブッシュ57とを備えている。また、電磁石装置5は、励磁コイル51の両端が接続される一対のコイル端子を備えている。各コイル端子は、銅等の導電性材料により形成されている。
コイルボビン52は、樹脂等を材料として形成されている。コイルボビン52は、2つの鍔部521、522と、円筒部523とを有している。円筒部523には、励磁コイル51が巻かれている。鍔部521は、円筒部523の上端から、円筒部523の径方向における外向きに延びている。鍔部521は、円筒部523の下端から、円筒部523の径方向における外向きに延びている。
可動鉄心53は、純鉄、パーマロイ又は珪素鋼等の磁性材料により形成されている。可動鉄心53の形状は、円柱状である。可動鉄心53は、コイルボビン52の円筒部523の内側に配置されている。可動鉄心53とシャフト26とは連結されている。可動鉄心53には、上面から下向きに窪んだ凹部531が形成されている。
固定鉄心54は、純鉄、パーマロイ又は珪素鋼等の磁性材料により形成されている。固定鉄心54の形状は、円筒状である。固定鉄心54は、コイルボビン52の円筒部523の内側に配置されている。固定鉄心54は、可動鉄心53の上方に配置されている。固定鉄心54の内側には、シャフト26が通されている。固定鉄心54には、下面から上向きに窪んだ凹部541が形成されている。
第1継鉄55は、純鉄、パーマロイ又は珪素鋼等、金属を含む磁性材料により形成されている。すなわち、第1継鉄55は金属製である。第1継鉄55は、励磁コイル51の通電時に励磁コイル51から発生する磁束が通る磁気回路の一部を構成している。第1継鉄55は、継鉄上板551と、継鉄下板552と、一対の継鉄側板553と、複数(本実施形態ではでは4つ)の取付突起555(図2参照)とを備えている。継鉄上板551は、可動接触子23と励磁コイル51との間に配置されている。継鉄上板551は、コイルボビン52の上面に接している。継鉄下板552は、コイルボビン52の下面に接している。一対の継鉄側板553は、継鉄下板552の左右両端から継鉄上板551へ延びている。継鉄上板551の形状は、矩形板状である。継鉄上板551の略中央には、挿通孔554が形成されている。挿通孔554には、シャフト26と、固定鉄心54の上端とが通されている。
図2に示すように、一対の継鉄側板553からはそれぞれ、2つの取付突起555が上向きに突出している。各継鉄側板553において、2つの取付突起555は、各継鉄側板553の前端と後端とから突出している。これらの計4つの取付突起555は、側壁部32の4つの切欠き321に挿入される。これにより、接点収容部3が第1継鉄55に位置決めされている。なお、接点収容部3の位置決めのために、切欠き321を設けなくともよい。
また、継鉄上板551には、接点収容部3の外側に配置された2つのストッパ29の4つの結合部292が、溶接等により機械的に結合されている。
復帰ばね56は、例えば、圧縮コイルばねである。復帰ばね56の伸縮方向(上下方向)の第1端は、可動鉄心53の凹部531の底面に接しており、第2端は、固定鉄心54の凹部541の底面に接している。復帰ばね56は、可動鉄心53にばね力を加えて可動鉄心53を下向きに移動させる。
ブッシュ57は、純鉄、パーマロイ又は珪素鋼等の磁性材料により形成されている。ブッシュ57の形状は、円筒状である。ブッシュ57は、コイルボビン52の円筒部523の内側に配置されている。ブッシュ57の内側には、可動鉄心53が配置されている。ブッシュ57は、第1継鉄55、可動鉄心53及び固定鉄心54とともに、励磁コイル51の通電時に励磁コイル51から発生する磁束が通る磁気回路を構成している。
図3では、励磁コイル51は通電されていない状態である。励磁コイル51が通電されると、励磁コイル51で発生する磁束が上記磁気回路を通るので、上記磁気回路の磁気抵抗が小さくなるように可動鉄心53が移動する。具体的には、励磁コイル51の通電時に、可動鉄心53が上向きに移動する。より詳細には、可動鉄心53を上向きに移動させようとする電磁気力は、復帰ばね56が可動鉄心53を下向きに押す力(ばね力)を上回るので、可動鉄心53が上向きに移動し固定鉄心54に吸着する。その結果、可動接触子23が上向きに移動し、第1固定接点211及び第2固定接点222に接した状態となる。すなわち、可動接触子23は、図3に示す位置から、ホルダ4、第2継鉄24、シャフト26及び可動鉄心53と一緒に、図4に示す位置まで上へ移動する。つまり、可動接触子23は、開位置から閉位置へ移動する。これにより、第1固定接点211及び第2固定接点222の間が導通した状態となる。閉位置においては、可動接触子23が第1固定接点211と第2固定接点222とに接触した後、さらにシャフト26が上へ移動することによって第2継鉄24が可動接触子23から離れている。
励磁コイル51が通電された状態から、通電されていない状態になると、可動鉄心53を上向きに移動させる電磁気力が消滅するので、可動鉄心53は、復帰ばね56のばね力により下向きに移動する。その結果、可動接触子23が下向きに移動し、可動接触子23は、第1固定接点211及び第2固定接点222から離れた状態となる(図3参照)。つまり、可動接触子23は、閉位置から開位置へ移動する。これにより、第1固定接点211及び第2固定接点222の間が導通していない状態となる。
なお、励磁コイル51で発生する磁束により可動鉄心53を継鉄上板551に吸着してもよい。この場合、固定鉄心54を設けなくてもよい。つまり、この場合は、可動鉄心53は、固定鉄心54に吸着する代わりに、第1継鉄55に吸着する。
次に、接点収容部3と電磁石装置5との機械的な結合の様子について、図1、図2を参照して説明する。
電磁石装置5の第1継鉄55の継鉄上板551(ベース)は、一方向(上下方向)において接点収容部3と並んでいる。2つのストッパ29は、一方向(上下方向)において接点収容部3が継鉄上板551から離れることを規制する。ここで、接点収容部3の介在部33は、一方向(上下方向)において各ストッパ29の本体部291と継鉄上板551との間に挟まれている。また、各ストッパ29の2つの結合部292は、継鉄上板551に機械的に結合されている。つまり、接点収容部3の一部である介在部33の上面に各ストッパ29の本体部291が接しており、かつ、各ストッパ29が継鉄上板551に機械的に結合されていることにより、接点収容部3が継鉄上板551から離れるように上に移動することが規制されている。すなわち、2つのストッパ29を設けたことにより、接点収容部3と電磁石装置5との接続が弱まる可能性を低減できる。
ここで、接点収容部3の内圧が上昇した場合に、2つの結合部292が継鉄上板551から分離されにくいほど、接点収容部3が継鉄上板551から離れにくい。本実施形態では、第1継鉄55及び2つのストッパ29は、いずれも金属製である。したがって、第1継鉄55の継鉄上板551(ベース)のうち各ストッパ29との結合部分と、各ストッパ29のうち継鉄上板551との結合部分とは、金属製である。金属同士の結合は、樹脂と金属との結合よりも結合の強度が大きい傾向にある。そのため、ストッパ29と継鉄上板551との結合が樹脂と金属との結合である場合と比較して、ストッパ29が継鉄上板551から外れにくくすることができる。
また、介在部33は、接点収容部3の下端に位置しており、継鉄上板551に隣接している。そのため、介在部33がより上に位置している場合と比較して、介在部33の上方のスペースが広く、このスペースを利用して複数の永久磁石28が配置されている。
また、ストッパ29は、磁性材料から形成され、複数の永久磁石28から発生する磁束が通る磁気回路の一部を構成する。すなわち、ストッパ29を、接点収容部3の移動を規制するための部材と、磁気回路の一部を構成する部材とに兼用できる。
また、ストッパ29は接点収容部3の外側に配置されているので、ストッパ29が接点収容部3の内側に配置されている場合と比較して、ストッパ29と継鉄上板551との接触面積を確保しやすい。そのため、ストッパ29と継鉄上板551との結合の強度を確保しやすい。
なお、接点収容部3は、4つの切欠き321の代わりに、第1継鉄55の4つの取付突起555がそれぞれ挿入される4つの挿入穴を有していてもよい。そして、各取付突起555は、各挿入穴に圧入されていてもよい。ストッパ29を介して接点収容部3と第1継鉄55とが結合されることに加えて、取付突起555が挿入穴に圧入されることにより、接点収容部3と第1継鉄55との結合の強度の向上を図ることができる。
仮に、電磁継電器1がストッパ29を備えておらず、取付突起555を挿入穴に圧入することのみで接点収容部3と第1継鉄55とを結合する場合は、接点収容部3の材質である樹脂が破断しない程度の力で圧入する必要がある。すなわち、接点収容部3を第1継鉄55に直接結合する場合は、接点収容部3の破断強度によっては、接点収容部3と第1継鉄55との結合の強度を十分に確保できない場合がある。これに対して、本実施形態の電磁継電器1では、接点収容部3と第1継鉄55との結合の強度は、主としてストッパ29と第1継鉄55との結合の強度により決まる。ストッパ29と第1継鉄55との結合は、金属同士の結合なので、樹脂製の接点収容部3を第1継鉄55に直接結合する場合よりも結合の強度を大きくできる。
(実施形態の変形例1)
以下、実施形態の変形例1に係る電磁継電器1Aについて、図5を用いて説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。なお、以下の変形例1〜6では、第1継鉄55の取付突起555が設けられていないが、変形例1〜6においても実施形態と同様に取付突起555が設けられていてもよい。
本変形例1の電磁継電器1Aは、実施形態の2つのストッパ29に代えて、2つの第1ストッパ61と、2つの第2ストッパ62とを備えている。また、本変形例1の電磁継電器1Aは、実施形態の接点収容部3に代えて、接点収容部3Aを備えている。接点収容部3Aは、直方体状に形成されている。接点収容部3Aの側壁部32Aの外面には、凹部3020(図2参照)が形成されている。凹部3020には、永久磁石28(図2参照)が配置されている。凹部3020及び永久磁石28は、第1ストッパ61に覆われているため、図5では図示されていない。なお、電磁継電器1Aは永久磁石28を備えていなくともよい。この場合、側壁部32Aの外面が平面状であってもよい。つまり、接点収容部3Aに凹部3020が形成されていなくてもよい。
各第1ストッパ61は、本体部611と、複数(図5では2つ)の爪部612とを有している。本体部611の形状は、長方形状の板状である。本体部611は、側壁部32Aに対向している。より詳細には、2つの第1ストッパ61のうち一方の第1ストッパ61の本体部611は、側壁部32Aの前面に対向しており、他方の第1ストッパ61の本体部611は、側壁部32Aの後面に対向している。2つの爪部612は、本体部611の上端から突出している。2つの爪部612は、接点収容部3Aに引っ掛けられている。すなわち、2つの爪部612は、主壁部31Aの上面310に接している。
各第2ストッパ62は、本体部621と、爪部622とを有している。本体部621の形状は、長方形状の板状である。本体部621は、側壁部32Aに対向している。より詳細には、2つの第2ストッパ62のうち一方の第2ストッパ62の本体部621は、側壁部32Aの右面に対向しており、他方の第2ストッパ62の本体部621は、側壁部32Aの左面に対向している。爪部622は、本体部621の上端から突出している。爪部622は、接点収容部3Aに引っ掛けられている。すなわち、爪部622は、主壁部31Aの上面310に接している。
各第1ストッパ61の本体部611と、各第2ストッパ62の本体部621とはそれぞれ、第1継鉄55の継鉄上板551に、溶接等により機械的に結合されている。各第1ストッパ61の2つの爪部612と、各第2ストッパ62の爪部622とがそれぞれ接点収容部3Aに引っ掛けられていることにより、接点収容部3Aが継鉄上板551から離れるように上に移動することが規制されている。
なお、本変形例1でも、実施形態と同様に、接点収容部3Aは、上下方向において各第1ストッパ61及び各第2ストッパ62と継鉄上板551との間に挟まれた介在部33(図1参照)を含んでいてもよい。また、本変形例1でも、実施形態と同様に、電磁継電器1Aは、永久磁石28と、永久磁石収容室C1とを有していてもよい。
なお、実施形態の電磁継電器1は、本変形例1の電磁継電器1Aと比較して、ストッパ29が爪部612、622を有していないため、ストッパ29と第1固定端子21及び第2固定端子22との間の絶縁距離が長くなるという利点がある。
(実施形態の変形例2)
以下、実施形態の変形例2に係る電磁継電器1Bについて、図6を用いて説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例2の2つのストッパ29Bの各々は、板状の本体部291Bと、爪部293Bとを有している。本体部291Bの形状は、上下方向から見てC字状である。爪部293Bは、本体部291Bの上端から突出している。爪部293Bは、接点収容部3Bに引っ掛けられている。すなわち、爪部293Bは、主壁部31の上面310に接している。2つのストッパ29Bのうち一方のストッパ29Bの爪部293Bは、主壁部31の上面310の右端付近に接しており、他方のストッパ29Bの爪部293Bは、主壁部31の上面310の左端付近に接している。
各ストッパ29Bの本体部291Bは、第1継鉄55の継鉄上板551に、溶接等により機械的に結合されている。各ストッパ29Bの爪部293Bが接点収容部3Bに引っ掛けられていることにより、接点収容部3Bが継鉄上板551から離れるように上に移動することが規制されている。
なお、本変形例2の接点収容部3Bは、上下方向において各ストッパ29Bと継鉄上板551との間に挟まれた介在部33(図1参照)を含んでいない。ただし、接点収容部3Bは、実施形態の接点収容部3と同様に、介在部33を含んでいてもよい。
なお、実施形態の電磁継電器1は、本変形例2の電磁継電器1Bと比較して、ストッパ29が爪部293Bを有していないため、ストッパ29と第1固定端子21及び第2固定端子22との間の絶縁距離が長くなるという利点がある。
(実施形態の変形例3)
以下、実施形態の変形例3に係る電磁継電器1Cについて、図7、8を用いて説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例3の電磁継電器1Cは、実施形態の2つのストッパ29に代えて、2つのストッパ29Cを備えている。各ストッパ29Cの形状は、長方形状の板状である。各ストッパ29Cは、2つの挿入部294Cを有している。2つの挿入部294Cはそれぞれ、貫通孔である。2つの挿入部294Cは、ストッパ29Cの長手方向の中央付近に、ストッパ29Cの短手方向に沿って並んでいる。
また、本変形例3の電磁継電器1Cは、実施形態の接点収容部3に代えて、接点収容部3Cを備えている。接点収容部3Cは、直方体状に形成されている。接点収容部3Cの側壁部32Cの前面322には、2つの凹部3021が形成されている。2つの凹部3021は、左右方向に並んでいる。側壁部32Cは、各凹部3021において後ろ向きに窪んでいる。また、接点収容部3Cは、2つの保持突起34を有している。2つの保持突起34は、側壁部32Cの前面322から突出している。2つの保持突起34は、2つの凹部3021の間に配置されている。2つの保持突起34は、上下に並んでいる。
接点収容部3Cの側壁部32Cの後面側の構成も、前面322側の構成と同様である。つまり、接点収容部3Cは、側壁部32Cの後面から前向きに窪んだ2つの凹部と、側壁部32Cの後面から突出した2つの保持突起とを有している。
接点収容部3Cの前面322に設けられた2つの凹部3021には、2つの永久磁石28が挿入されている。そして、接点収容部3Cの前面322には、2つの永久磁石28を覆うように、2つのストッパ29Cのうち一方のストッパ29Cが取り付けられている。すなわち、ストッパ29Cの2つの挿入部294Cに、接点収容部3Cの前面322に設けられた2つの保持突起34が挿入された状態で、ストッパ29Cが接点収容部3Cに保持されている。
また、接点収容部3Cの後面にも前面322と同様に、2つの永久磁石28とストッパ29Cとが配置されている。
さらに、各ストッパ29Cは、第1継鉄55の継鉄上板551に、溶接等により機械的に結合されている。各ストッパ29Cの2つの挿入部294Cに接点収容部3Cの2つの保持突起34が挿入されていることにより、接点収容部3Cが継鉄上板551から離れるように上に移動することが規制されている。
なお、挿入部294Cは、貫通孔ではなく窪みであってもよい。
(実施形態の変形例4)
以下、実施形態の変形例4に係る電磁継電器1Dについて、図9を用いて説明する。本変形例4は、上述の変形例3の別の態様である。変形例3と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
各ストッパ29Dは、2つの挿入部294Cに代えて、2つの保持突起295Dを有している。2つの保持突起295Dは、それぞれストッパ29Dの厚さ方向(前後方向)に突出している。接点収容部3Dは、2つの保持突起34に代えて、2つの挿入部35を有している。2つの挿入部35の各々は、窪みである。接点収容部3Dの2つの挿入部35に各ストッパ29Dの2つの保持突起295Dが挿入されていることにより、接点収容部3Dが継鉄上板551から離れるように上に移動することが規制されている。
なお、挿入部35は、窪みではなく貫通孔であってもよい。
(実施形態の変形例5)
以下、実施形態の変形例5に係る電磁継電器1Eについて、図10を用いて説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例5の接点収容部3Eは、側壁部32Eから突出した突起部36を有している点で、実施形態の接点収容部3と相違する。また、接点収容部3Eは、その外面が平面状であって、凹部3020及び溝部331等を有していない。突起部36は、側壁部32Eの下端に設けられている。また、本変形例5の第1継鉄55Eは、継鉄側板553から突出した突起部556を有している点で、実施形態の第1継鉄55と相違する。突起部556は、突起部36に隣接して設けられている。
ストッパ29Eは、C字状に形成されている。ストッパ29Eは、接点収容部3Eの突起部36と第1継鉄55Eの突起部556とを挟んでいる。これにより、接点収容部3Eが継鉄上板551から離れるように上に移動することが規制されている。
突起部36は、例えば、側壁部32Eの左右に1つずつ設けられている。突起部556は、例えば、第1継鉄55Eの左右に1つずつ設けられている。電磁継電器1Eは、例えば、ストッパ29Eを2つ備えており、各ストッパ29Eが1組の突起部36と突起部556とを挟んでいる。
(実施形態の変形例6)
以下、実施形態の変形例6に係る電磁継電器1Fについて、図11を用いて説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例6の接点収容部3Fは、その外面が平面状であって、凹部3020及び溝部331等を有していない。また、本変形例6のストッパ29Fは、例えば、接点収容部3Fの側壁部32Fの左右に1つずつ設けられている。以下では、側壁部32Fの左側に設けられたストッパ29Fに着目して説明する。
ストッパ29Fは、本体部291Fと、第1爪部293Fと、第2爪部294Fとを有している。本体部291Fの形状は、長方形状の板状である。本体部291Fは、接点収容部3Fの側壁部32Fに対向している。第1爪部293Fは、本体部291Fの上端から突出して、接点収容部3Fに引っ掛けられている。すなわち、第1爪部293Fは、接点収容部3Fの主壁部31の上面310に接している。第2爪部294Fは、本体部291Fの下端から突出して、第1継鉄55Fに引っ掛けられている。すなわち、第2爪部294Fは、継鉄側板553Fを貫通して、継鉄上板551の下面5510に接している。
第1爪部293Fと第2爪部294Fとの間に接点収容部3Fと継鉄上板551とが挟まれることで、接点収容部3Fが継鉄上板551から離れるように上に移動することが規制されている。
(実施形態のその他の変形例)
次に、実施形態のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。また、以下の変形例は、上述の変形例1〜6と適宜組み合わせて実現されてもよい。
固定接点の個数及び可動接点の個数は、2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。
各ストッパ29と継鉄上板551との結合は、溶接による結合に限定されず、例えば、かしめによる結合、凹部と凸部との嵌め合いによる結合、又は、接着による結合であってもよい。
永久磁石収容室C1は、接点収容部3の外面とストッパ29とに囲まれた空間に限定されず、接点収容部3に設けられた凹部の内側の空間であってもよい。すなわち、接点収容部3の凹部を構成する内壁のみにより、永久磁石収容室C1が構成されてもよい。
第1継鉄55の取付突起555は、接点収容部3の内部に挿入されてもよい。
接点収容部3は、樹脂製であることに限定されず、例えば、セラミック製又は金属製であってもよい。
実施形態の電磁継電器1は、電磁気力によって可動鉄心53が直線的に移動することにより、可動接点が固定接点に接した状態と固定接点から離れた状態とになるプランジャ型リレーであるが、電磁継電器1はプランジャ型リレーに限定されない。電磁継電器1は、磁性材料からなる接極子が電磁気力によって回転するヒンジ型リレーであってもよい。
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1F)は、固定接点(第1固定接点211及び第2固定接点222)と、可動接点(第1可動接点231及び第2可動接点232)と、接点収容部3(又は3A〜3F)と、電磁石装置5と、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)と、を備える。可動接点は、固定接点に接触する位置と固定接点から離れる位置との間で移動する。接点収容部3(又は3A〜3F)は、固定接点及び可動接点を収容する。電磁石装置5は、ベース(継鉄上板551)を有する。ベースは、一方向(上下方向)において接点収容部3(又は3A〜3F)と並んでいる。ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)は、接点収容部3(又は3A〜3F)の外側に配置されている。ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)は、一方向(上下方向)において接点収容部3(又は3A〜3F)がベースから離れることを規制する。
上記の構成によれば、接点収容部3(又は3A〜3F)と電磁石装置5との接続が弱まる可能性を低減できる。
また、第2の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1F)では、第1の態様において、接点収容部3(又は3A〜3F)の少なくとも一部は、樹脂製である。
上記の構成によれば、接点収容部3(又は3A〜3F)の全体がセラミック製の場合と比較して、接点収容部3(又は3A〜3F)の成形が容易である。
また、第3の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1D、1F)では、第1又は2の態様において、接点収容部3(又は3A〜3D、3F)は、一方向(上下方向)に沿って形成された側壁部32(又は32A、32C、32F)を有する。ストッパ29(又は29B〜29D、29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)は、側壁部32(又は32A、32C、32F)に対向している本体部291(又は291B、291F、611、621)を有する。
上記の構成によれば、ストッパ29(又は29B〜29D、29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)を、接点収容部3(又は3A〜3D、3F)を保護する用途等に用いることができる。
また、第4の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1F)では、第3の態様において、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)は、ベース(継鉄上板551)に結合されている。
上記の構成によれば、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)がベース(継鉄上板551)から外れる可能性を低減できる。
また、第5の態様に係る電磁継電器1A(又は1B、1F)では、第4の態様において、ストッパ29A(又は29B、29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)は、爪部612(又は622、293B、第1爪部293F)を有する。爪部612(又は622、293B、第1爪部293F)は、本体部291B(又は291F、611、621)から突出しており接点収容部3A(又は3B、3F)に引っ掛けられている。
上記の構成によれば、接点収容部3A(又は3B、3F)に爪部612(又は622、293B、第1爪部293F)を引っ掛けることに代えて圧入により接点収容部3A(又は3B、3F)とベース(継鉄上板551)とを結合する場合と比較して、電磁継電器1A(又は1B、1F)の組立が容易である。
また、第6の態様に係る電磁継電器1Cでは、第4又は5の態様において、接点収容部3Cは、保持突起34を有する。保持突起34は、側壁部32Cから突出している。本体部(ストッパ29C)は、挿入部294Cを有する。挿入部294Cには、保持突起34が挿入されている。
上記の構成によれば、保持突起34を挿入部294Cに挿入することに代えて圧入により接点収容部3Cとベース(継鉄上板551)とを結合する場合と比較して、電磁継電器1Cの組立が容易である。
また、第7の態様に係る電磁継電器1では、第4〜6の態様のいずれか1つにおいて、接点収容部3は、介在部33を有する。介在部33は、一方向(上下方向)においてストッパ29とベース(継鉄上板551)との間に挟まれている。
上記の構成によれば、介在部33を挟むことに代えて圧入により接点収容部3とベース(継鉄上板551)とを結合する場合と比較して、電磁継電器1の組立が容易である。
また、第8の態様に係る電磁継電器1では、第7の態様において、介在部33は、ベース(継鉄上板551)に隣接している。
上記の構成によれば、介在部33がベース(継鉄上板551)から離れて設けられている場合と比較して、接点収容部3の周囲には、永久磁石28等の部材を配置するスペースを確保しやすい。
また、第9の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1F)では、第4〜8の態様のいずれか1つにおいて、ベース(継鉄上板551)のうちストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)との結合部分と、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)のうちベースとの結合部分とは、金属製である。
上記の構成によれば、ベース(継鉄上板551)とストッパ29(又は29B〜29D、29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)との結合が樹脂と金属との結合である場合と比較して、ベースとストッパ29(又は29B〜29D、29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)との結合の強度を向上させることができる。すなわち、ストッパ29(又は29B〜29D、29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)がベースから外れにくくすることができる。
また、第10の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1D)では、第3〜9の態様のいずれか1つにおいて、固定接点を2つ有する。本体部291(又は291B、611、621)は、2つの固定接点(第1固定接点211及び第2固定接点222)が並んでいる方向と一方向(上下方向)との両方と直交する方向において側壁部32(又は32A、32C)に対向している。
上記の構成によれば、接点収容部3(又は3A〜3D)は少なくとも2つの固定接点(第1固定接点211及び第2固定接点222)間の距離と同程度の長さを有するので、ストッパ29(又は29B〜29D、第1ストッパ61、第2ストッパ62)を配置するスペースの幅をこの長さと同程度まで確保できる。
また、第11の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1F)では、第1〜10の態様のいずれか1つにおいて、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)の少なくとも一部は、金属製である。
上記の構成によれば、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)の全体が樹脂製である場合と比較して、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)の強度を向上させることができる。
また、第12の態様に係る電磁継電器1(又は1B〜1D)では、第1〜11の態様のいずれか1つにおいて、永久磁石28を備える。ストッパ29(又は29B〜29D)は、永久磁石28から発生する磁束が通る磁気回路の一部を構成する。
上記の構成によれば、ストッパ29(又は29B〜29D)を、接点収容部3(又は3B〜3D)の移動を規制するための部材と、磁気回路の一部を構成する部材とに兼用できる。
また、第13の態様に係る電磁継電器1(又は1A〜1F)では、第1〜12の態様のいずれか1つにおいて、励磁コイル51と、継鉄(第1継鉄55又は55E、55F)と、を備える。継鉄は、励磁コイル51から発生する磁束が通る磁気回路の一部を構成する。ベース(継鉄上板551)は、継鉄の少なくとも一部である。
上記の構成によれば、ベース(継鉄上板551)を継鉄(第1継鉄55又は55E、55F)とは別に設ける場合と比較して、電磁継電器1(又は1A〜1F)の部材点数を減らせる。
また、第14の態様に係る電磁継電器1(又は1B)では、第1〜13の態様のいずれか1つにおいて、複数の永久磁石28と、永久磁石収容室C1と、を備える。永久磁石収容室C1には、複数の永久磁石28が一方向(上下方向)の片側から挿入される。接点収容部3(又は3B)は、永久磁石収容室C1の少なくとも一部を構成する。
上記の構成によれば、複数の永久磁石28を永久磁石収容室C1へ一方向の片側から挿入して配置できる。そのため、複数の永久磁石28の一部を第1方向から挿入し、別の一部を第2方向から挿入する場合と比較して、電磁継電器1(又は1B)の組立が容易である。
第1の態様以外の構成については、電磁継電器1(又は1A〜1F)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、第14の態様に係る構成は、第1の態様のように、ストッパ29(又は29B〜29F、第1ストッパ61、第2ストッパ62)を必須とすることなく実現されてもよい。すなわち、第15の態様に係る電磁継電器1(又は1B)は、固定接点(第1固定接点211及び第2固定接点222)と、可動接点(第1可動接点231及び第2可動接点232)と、接点収容部3(又は3B)と、複数の永久磁石28と、永久磁石収容室C1と、を備える。可動接点は、固定接点に接触する位置と固定接点から離れる位置との間で移動する。接点収容部3(又は3B)は、固定接点及び可動接点を収容する。永久磁石収容室C1には、複数の永久磁石28が一方向(上下方向)の片側から挿入される。接点収容部3(又は3B)は、永久磁石収容室C1の少なくとも一部を構成する。
上記の構成によれば、複数の永久磁石28を永久磁石収容室C1へ一方向の片側から挿入して配置できる。そのため、複数の永久磁石28の一部を第1方向から挿入し、別の一部を第2方向から挿入する場合と比較して、電磁継電器1(又は1B)の組立が容易である。
1、1A〜1F 電磁継電器
211 第1固定接点(固定接点)
222 第2固定接点(固定接点)
231 第1可動接点(可動接点)
232 第2可動接点(可動接点)
28 永久磁石
29、29B〜29F ストッパ
291、291B、291F 本体部
293B 爪部
293F 第1爪部(爪部)
294C 挿入部
3、3A〜3F 接点収容部
32、32A、32C、32F 側壁部
33 介在部
34 保持突起
61 第1ストッパ(ストッパ)
62 第2ストッパ(ストッパ)
611、621 本体部
612、622 爪部
5 電磁石装置
51 励磁コイル
55、55E、55F 第1継鉄(継鉄)
551 継鉄上板(ベース)
C1 永久磁石収容室

Claims (14)

  1. 固定接点と、
    前記固定接点に接触する位置と前記固定接点から離れる位置との間で移動する可動接点と、
    前記固定接点及び前記可動接点を収容する接点収容部と、
    一方向において前記接点収容部と並んだベースを有する電磁石装置と、
    前記接点収容部の外側に配置されており前記一方向において前記接点収容部が前記ベースから離れることを規制するストッパと、を備える、
    電磁継電器。
  2. 前記接点収容部の少なくとも一部は、樹脂製である、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記接点収容部は、前記一方向に沿って形成された側壁部を有し、
    前記ストッパは、前記側壁部に対向している本体部を有する、
    請求項1又は2に記載の電磁継電器。
  4. 前記ストッパは、前記ベースに結合されている、
    請求項3に記載の電磁継電器。
  5. 前記ストッパは、前記本体部から突出しており前記接点収容部に引っ掛けられた爪部を有する、
    請求項4に記載の電磁継電器。
  6. 前記接点収容部は、前記側壁部から突出した保持突起を有し、
    前記本体部は、前記保持突起が挿入された挿入部を有する、
    請求項4又は5に記載の電磁継電器。
  7. 前記接点収容部は、前記一方向において前記ストッパと前記ベースとの間に挟まれた介在部を有する、
    請求項4〜6のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  8. 前記介在部は、前記ベースに隣接している、
    請求項7に記載の電磁継電器。
  9. 前記ベースのうち前記ストッパとの結合部分と、前記ストッパのうち前記ベースとの結合部分とは、金属製である、
    請求項4〜8のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  10. 前記固定接点を2つ有し、
    前記本体部は、前記2つの固定接点が並んでいる方向と前記一方向との両方と直交する方向において前記側壁部に対向している、
    請求項3〜9のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  11. 前記ストッパの少なくとも一部は、金属製である、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  12. 永久磁石を備え、
    前記ストッパは、前記永久磁石から発生する磁束が通る磁気回路の一部を構成する、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  13. 励磁コイルと、
    前記励磁コイルから発生する磁束が通る磁気回路の一部を構成する継鉄と、を備え、
    前記ベースは、前記継鉄の少なくとも一部である、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  14. 複数の永久磁石と、
    前記複数の永久磁石が前記一方向の片側から挿入される永久磁石収容室と、を備え、
    前記接点収容部は、前記永久磁石収容室の少なくとも一部を構成する、
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の電磁継電器。
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