JP2020173150A - 土質判定装置、土質判定用学習モデル生成装置および土質判定方法 - Google Patents

土質判定装置、土質判定用学習モデル生成装置および土質判定方法 Download PDF

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強 芦田
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Keita Ozaki
圭太 尾崎
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Masakatsu Maruyama
政克 丸山
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Abstract

【課題】作業現場で建設機械が作動中に、建設機械付近の土質をリアルタイムで判定する。【解決手段】土質判定装置1は、建設機械100に搭載される。土質判定装置1は、画像に写された土の土質を判定するための、機械学習によって構築された学習モデルLMを記憶する記憶部41と、建設機械100に搭載されたカメラ2−1〜2−4が撮影している土のカメラ画像(第1の画像IM1〜第4の画像IM4)と、学習モデルLMとを用いて、カメラ画像に写された土の土質を、カメラ2−1〜2−4の撮影中にリアルタイムで判定する判定部42と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械が作業する現場の土質を判定する技術に関する。
建設機械の作業現場(例えば、土木工事現場、建設工事現場)に地盤が弱い箇所があると、この箇所で建設機械が立ち往生したり、転倒したりするおそれがある。このため、作業の効率性および安全性を確保するために、地盤が弱い箇所を認識する必要がある。
地盤が弱い箇所を認識できる技術として、例えば、特許文献1に開示された地形情報収集システムがある。このシステムは、地形に関する情報を収集する情報収集装置と、情報収集装置とネットワークを介して接続されたサーバと、を備える。情報収集装置は、地面を撮像することで、地形を3次元的に示す3次元地形情報を取得する撮像部と、情報収集装置の位置を示す自己位置情報を計測する位置センサと、地面に含まれる水分を計測することで水分情報を取得する水分情報取得部と、撮像部により取得された3次元地形情報と、位置センサにより計測された自己位置情報と、水分情報取得部により取得された水分情報とを対応付けて、サーバに送信する第1通信部と、を備える。サーバは、第1通信部により送信された、3次元地形情報と自己位置情報と水分情報とを受信する第2通信部と、第2通信部により受信された、3次元地形情報と自己位置情報と水分情報とに基づいて、3次元地形情報が示す3次元地形画像上に、水分情報が重畳された合成画像を生成する画像合成部と、画像合成部で生成された合成画像を表示する表示部と、を備える。
特開2017−156108号公報
特許文献1に開示された地形情報収集システムによれば、作業現場で建設機械が作動する前に、地形情報を収集し、かつ、3次元地形情報が示す3次元地形画像上に、水分情報が重畳された合成画像を生成する必要があり、これらのための期間が発生する。
作業現場において、地盤が弱い箇所か否かは、この箇所の土質を判定することにより認識することができる。作業現場で建設機械の作動中にリアルタイムで、建設機械付近の土質を判定できれば、上記期間が不要となる。
本発明の目的は、作業現場で建設機械が作動中に、建設機械付近の土質をリアルタイムで判定することができる、土質判定装置、土質判定用学習モデル生成装置および土質判定方法を提供することである。
本発明の第1局面に係る土質判定装置は、建設機械に搭載された土質判定装置であって、画像に写された土の土質を判定するための、機械学習によって構築された学習モデルを記憶する記憶部と、前記建設機械に搭載されたカメラが撮影している土のカメラ画像と、前記学習モデルとを用いて、前記カメラ画像に写された土の土質を、前記カメラの撮影中にリアルタイムで判定する判定部と、を備える。
土質の判定結果は、例えば、土質名、土の水分量(含水比、含水率)、土を構成する主な鉱物、または、これらの組み合わせである。
本発明の第1局面に係る土質判定装置は、建設機械に搭載されたカメラが撮影している土のカメラ画像と、機械学習によって構築された学習モデルとを用いて、カメラ画像に写された土の土質を、カメラの撮影中にリアルタイムで判定する。従って、作業現場で建設機械が作動中に、建設機械付近の土質をリアルタイムで判定することができる。
上記構成において、表示部と、前記判定部が判定した前記土質の判定結果を前記表示部に表示させる表示制御部と、をさらに備える。
この構成によれば、建設機械のキャブ室に搭乗しているオペレータに土質の判定結果を知らせることができる。
上記構成において、前記建設機械は、前記建設機械のオペレータが搭乗するキャブ室と、前記キャブ室の右側または左側に配置された作業アタッチメントと、を備え、前記カメラ画像には、前記キャブ室の後方にある土が写された第1の画像と、前記キャブ室の右方または左方のうち、前記作業アタッチメントが配置されている方にある土が写された第2の画像と、前記キャブ室の右方または左方のうち、前記作業アタッチメントが配置されていない方にある土が写された第3の画像と、前記キャブ室の前方にある土が写された第4の画像とがあり、前記判定部は、前記第1の画像に写された土、前記第2の画像に写された土、前記第3の画像に写された土、前記第4の画像に写された土の順番で、土質を判定する。
キャブ室の後方、および、キャブ室の右方または左方のうち、作業アタッチメント(例えば、ブーム、アーム、バケット)が配置されている方は、オペレータの死角となる。通常、オペレータにとって一番の死角は、前者(キャブ室の後方)である。
キャブ室の前方、および、キャブ室の右方または左方のうち、作業アタッチメントが配置されていない方は、オペレータの視界に入る。オペレータにとって見やすいのは前者(キャブ室の前方)である。
オペレータの視界にある土の土質は、オペレータが推定することができる。オペレータは、オペレータの視界にある土の土質よりも、オペレータの死角にある土の土質を先に知りたい。
以上より、土質の判定の優先順位は、キャブ室の後方にある土、キャブ室の右方または左方のうち、作業アタッチメントが配置されている方にある土、キャブ室の右方または左方のうち、作業アタッチメントが配置されていない方にある土、キャブ室の前方にある土となる。そこで、判定部は、第1の画像に写された土、第2の画像に写された土、第3の画像に写された土、第4の画像に写された土の順番で、土質を判定する。従って、上記優先順位で、土質の判定結果をオペレータに知らせることができる。
上記構成において、前記カメラ画像を複数のパッチに分割する分割部をさらに備え、前記判定部は、前記複数のパッチのそれぞれに写された土の土質について、前記カメラの撮影中にリアルタイムで判定する。
この構成は、カメラの撮影範囲において、土質が一定でない場合に有効である。カメラ画像として、第1の画像〜第4の画像がある場合、第1の画像〜第4の画像のそれぞれについて、複数のパッチに分割される。
上記構成において、前記複数のパッチにおいて、第1のパッチに写された土の土質の判定結果が、前記第1のパッチを囲む複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果のいずれとも一致しないとき、前記複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果を基にして、前記第1のパッチに写された土の土質の判定結果を補正する補正部をさらに備える。
第1のパッチに写された土の土質の判定結果が、第1のパッチを囲む複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果のいずれとも一致しないとき、第1のパッチに写された土の土質の判定結果は、間違いの可能性が高い。この構成によれば、複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果を基にして、第1のパッチに写された土の土質の判定結果を補正する。例えば、多数決を基にして補正する。具体的には、第1のパッチの周囲に8つの第2のパッチがあり、第1のパッチに写された土の土質の判定結果がシルトであり、5つの第2のパッチに写された土の土質の判定結果が砂であり、3つの第2のパッチに写された土の土質の判定結果が礫とする。この場合、補正部は、第1のパッチに写された土の土質の判定結果を砂に補正する。
上記構成において、前記学習モデルは、カラー画像に写された土の土質を判定するためのモデルであり、前記カメラ画像は、カラーである。
この構成によれば、カメラに写された土の土質を判定するのに、土の色も考慮することができる。
本発明の第2局面に係る土質判定用学習モデル生成装置は、前記土質判定装置に備えられる前記記憶部に記憶される前記学習モデルを生成する、土質判定用学習モデル生成装置であって、土の画像のデータセットである第1のデータセットを記憶する第1のデータセット記憶部と、前記第1のデータセットに含まれる前記土の画像同士を合成した合成画像のデータセットである第2のデータセットを生成する第2のデータセット生成部と、前記第1のデータセットおよび前記第2のデータセットを用いて前記機械学習をすることにより、前記学習モデルを構築する学習モデル構築部と、を備える。
本発明の第2局面に係る土質判定用学習モデル生成装置によれば、学習モデルの構築に用いるデータセットの数を増やすことができるので(第1のデータセット+第2のデータセット)、学習モデルの精度を向上させることができる。
本発明の第3局面に係る土質判定方法は、建設機械に搭載されたカメラで土のカメラ画像を撮影する撮影ステップと、画像に写された土の土質を判定するための、機械学習によって構築された学習モデルと、前記カメラ画像とを用いて、前記カメラ画像に写された土の土質を、前記カメラの撮影中にリアルタイムで判定する判定ステップと、を備える。
本発明の第3局面に係る土質判定方法は、本発明の第1局面に係る土質判定装置を方法の観点から規定しており、本発明の第1局面に係る土質判定装置と同様の作用効果を有する。
本発明によれば、作業現場で建設機械が作動中に、建設機械付近の土質をリアルタイムで判定することができる。
実施形態に係る土質判定装置が搭載された建設機械の一例の平面模式図である。 実施形態に係る土質判定装置の構成を示すブロック図である。 土質判定用学習モデル生成装置の構成を示すブロック図である。 学習モデルを生成する工程を説明するフローチャートである。 教師データの一例である教師データTD−1を説明する説明図である。 第1のデータセットに含まれる2つの教師データTD−1,TD−2と、これらを用いて生成された教師データTd−1と、を説明する説明図である。 第1のデータセットに含まれる2つの教師データTD−1,TD−3と、これらを用いて生成された教師データTd−2と、を説明する説明図である。 実施形態に係る土質判定装置の動作を説明するフローチャートである。 変形例に係る土質判定装置の構成を示すブロック図である。 複数のパッチに分割されたカメラ画像の一例を示す画像図である。 第1のパッチに写された土の土質の判定結果が、第1のパッチを囲む複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果のいずれとも一致しない例を説明する説明図である。 変形例に係る土質判定装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合にはハイフンを省略した参照符号で示し(例えば、土の画像IM)、個別の構成を指す場合にはハイフンを付した参照符号で示す(例えば、土の画像IM−1)。
図1は、実施形態に係る土質判定装置1が搭載された建設機械100の一例の平面模式図である。建設機械100は、左走行クローラ101Lおよび右走行クローラ101Rを有する下部走行体101と、下部走行体101上に旋回可能に設けられたアッパーフレーム102と、アッパーフレーム102上に起伏可能に設けられた作業アタッチメント104と、作業機械100を操作するオペレータが乗車するキャブ室105(キャビン)と、を備える。
作業アタッチメント104は、ブーム141と、ブーム141の先端部に連結されたアーム142と、アーム142の先端部に揺動可能に取り付けられたバケット143とを有する。
キャブ室105には、4つのカメラ2−1〜2−4が取り付けられている。カメラ2−1は、キャブ室105の背面に取り付けられ、キャブ室105の後方201(言い換えれば、オペレータの後方201)にある土(地面)を撮影する。この撮影がされたカメラ画像が第1の画像IM1(図2)である。カメラ2−2は、キャブ室105の右側面に取り付けられ、キャブ室105の右方202(言い換えれば、オペレータの右方202)にある土(地面)を撮影する。この撮影がされたカメラ画像が第2の画像IM2(図2)である。カメラ2−3は、キャブ室105の左側面に取り付けられ、キャブ室105の左方203(言い換えれば、オペレータの左方203)にある土(地面)を撮影する。この撮影がされたカメラ画像が第3の画像IM3(図2)である。カメラ2−4は、キャブ室105の正面に取り付けられ、キャブ室105の前方204(言い換えれば、オペレータの前方204)にある土(地面)を撮影する。この撮影がされたカメラ画像が第4の画像IM4(図2)である。第1の画像IM1〜第4の画像IM4は、カラー動画である。
オペレータの視界にあるのは、左方203および前方204である。オペレータの死角は、後方201および右方202である。右方202が死角になるのは、キャブ室105の右側に作業アタッチメント104が配置されているからである。キャブ室105の左側に作業アタッチメント104が配置されている場合、オペレータの視界にあるのは、右方202および前方204であり、オペレータの死角は、後方201および左方203である。
土質判定装置1は、建設機械100に搭載されており、キャブ室105内に配置されている。図2は、土質判定装置1の構成を示すブロック図である。土質判定装置1は、画像入力部3と、制御処理部4と、表示部5と、操作部6と、を備える。
画像入力部3は、入力インターフェース(入力インターフェース回路)により実現される。画像入力部3は、カメラ2−1が撮影している第1の画像IM1(カメラ画像)、カメラ2−2が撮影している第2の画像IM2(カメラ画像)、カメラ2−3が撮影している第3の画像IM3(カメラ画像)、カメラ2−4が撮影している第4の画像IM4(カメラ画像)を入力する。
制御処理部4は、土質判定装置1の各種制御および各種処理をするハードウェアプロセッサであり、機能ブロックとして、記憶部41と、判定部42と、表示制御部43と、を備える。制御処理部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、および、HDD(Hard Disk Drive)等のハードウェア、上記機能ブロックの機能を実行するためのプログラムおよびデータ等によって実現される。
記憶部41は、学習モデルLMを予め記憶している。学習モデルLMは、画像に写された土の土質を判定するための、機械学習によって構築されたモデルである。
判定部42は、建設機械100に搭載されたカメラ2−1〜2−4が撮影している第1の画像IM1〜第4の画像IM4(土のカメラ画像)と、学習モデルLMとを用いて、第1の画像IM1〜第4の画像IM4にそれぞれ写された土の土質を、カメラ2−1〜2−4の撮影中にリアルタイムで判定する。
表示制御部43は、各種の画像、各種の情報等を表示部5に表示させる。例えば、表示制御部43は、建設機械100の作動中にカメラ2−1〜2−4が撮影している第1の画像IM1〜第4の画像IM4をリアルタイムで表示部5に表示させる。
表示部5は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)等によって実現される。
操作部6は、土質判定装置1のユーザー(キャブ室105に搭乗しているオペレータ)が、土質判定装置1を操作する入力したり、土質判定装置1の設定に必要な情報を入力したりする装置である。操作部6は、タッチパネル、ハードキー等によって実現される。
なお、建設機械100が遠隔操作される場合、土質判定装置1は、遠隔操作される場所に配置され、カメラ2−1〜2−4のそれぞれが撮影した第1の画像IM1〜第4の画像IM4は、ネットワークを利用して土質判定装置1に送信される。
図3は、土質判定用学習モデル生成装置7の構成を示すブロック図である。学習モデルLM(図2)は、土質判定用学習モデル生成装置7によって予め生成され、土質判定装置1の記憶部41に記憶される。土質判定用学習モデル生成装置7は、演算処理部8と、入力部9と、出力部10と、を備える。
演算処理部8は、ハードウェア(CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等)、及び、ソフトウェア等によって実現される。演算処理部8は、機能ブロックとして、第1のデータセット記憶部81と、第2のデータセット生成部82と、第2のデータセット記憶部83と、学習モデル構築部84と、を備える。
第1のデータセット記憶部81は、土の画像のデータセットである第1のデータセットを記憶する。第1のデータセットについては後で説明する。第2のデータセット生成部82は、第1のデータセットに含まれる土の画像同士を合成した合成画像のデータセットである第2のデータセットを生成する。第2のデータセット記憶部83は、第2のデータセットを記憶する。第2のデータセットについては後で説明する。学習モデル構築部84は、第1のデータセットおよび第2のデータセットを用いて機械学習をすることにより、学習モデルLMを構築する。なお、学習モデルLMがクラウドコンピューティングを用いて構築される場合、学習モデル構築部84は、演算処理部8とインターネット等のネットワークを介して通信可能にされている。
入力部9は、外部からコマンド(命令)やデータ等を演算処理部8に入力するための装置であり、例えば、タッチパネルやキーボード等である。
出力部10は、入力部9から入力されたコマンドやデータ及び演算処理部8で演算された結果等を出力するための装置であり、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)の表示装置である。
学習モデルLMを生成する工程を説明する。図4は、これを示すフローチャートである。学習モデル作成者は、第1のデータセットを用意する(ステップS1)。第1のデータセットは、土の画像のデータセット、すなわち、土の画像の教師データのセットである。第1のデータセットを用意する方法は、以下の通りである。
学習モデル作成者は、土の画像を多数用意する。土の画像は、建設機械100が使用される地域(例えば、日本、関東)の土の画像が好ましい。例えば、日本で使用される建設機械100の場合、学習モデル作成者は、日本の各地の土の画像を用意し、関東で使用される建設機械100の場合、学習モデル作成者は、関東の各地の土の画像を用意する。土の画像は、カラーが好ましい。土の色も次に説明する土質の分類に影響するからである。
学習モデル作成者は、用意した土の画像にそれぞれ、土質の分類を示すラベルを付与する。ラベルが付与された土の画像が教師データとなる。図5は、教師データの一例である教師データTD−1を説明する説明図である。教師データTD−1は、土の画像IM−1とラベルLB−1とを備える。土の画像IM−1は含水率が低い砂の画像であり、ラベルLB−1はこれを示している。
土質の分類は、例えば、土質名、土の水分量(含水比、含水率)、土を構成する主な鉱物、または、これらの組み合わせである。土質名は、例えば、地盤工学会基準の分類(JGS 0051)で定められた名称である。これは、土粒子の大きさを基にして分類された名称(粘度、シルト、砂、礫)である。土の水分量は、数値でもよいし、数値以外の表現(例えば、水分量が多い、中くらい、少ない)でもよい。土を構成する主な鉱物は、例えば、石英、長石、雲母である。
土質名の場合、学習モデル作成者は、土の画像に写された土のサンプルに対して、実際に測定された土粒子の大きさを基にして土質を分類してもよいし、そのサンプルを目視して土質を分類してもよいし、土の画像を目視して土質を分類してもよい。
土の水分量の場合、学習モデル作成者は、土の画像に写された土のサンプルに対して、実際に測定された水分量を基にして土質を分類してもよいし、そのサンプルを目視して土質を分類してもよいし、土の画像を目視して土質を分類してもよい。
教師データの数が多い方が、学習モデルLMの精度を高くできる。そこで、学習モデル作成者は、用意した土の画像を、PCを用いて、上下反転、左右反転、拡大、縮小、回転、および、これらを組み合わせる処理をし、土の画像の数を増やす。増やした土の画像のラベルは、元の土の画像と同じラベルを使用することができる。
図3を参照して、学習モデル作成者は、以上のようにして用意した第1のデータセットを、入力部9を用いて演算処理部8に入力し、演算処理部8は、第1のデータセットを第1のデータセット記憶部81に記憶させる(ステップS2)。
第2のデータセット生成部82は、第2のデータセットを生成する(ステップS3)。詳しく説明する。第2のデータセット生成部82は、第1のデータセットに含まれる2つの土の画像IMを合成した土の合成画像Imを生成し、これらの土の画像IMに付与されたラベルLBを基にして、合成画像Imを示すラベルLbを生成し、教師データTdを生成する。第2のデータセット生成部82は、第1のデータセットに含まれる2つの土の画像IMの組み合わせを変えることにより、多数の教師データTdを生成する。これらの教師データTdのセットが第2のデータセットとなる。
教師データTdの生成について具体的に説明する。図6は、第1のデータセットに含まれる2つの教師データTD−1,TD−2と、これらを用いて生成された教師データTd−1と、を説明する説明図である。教師データTD−1は、上述した通りである。教師データTD−2は、第1のデータセットに含まれ、土の画像IM−2とラベルLB−2とを備える。土の画像IM−2は含水率が高い砂の画像であり、ラベルLB−2はこれを示している。教師データTd−1は、土の合成画像Im−1とラベルLb−1とを備える。土の合成画像Im−1は含水率が中程度の砂の画像であり、ラベルLb−1はこれを示している。
第2のデータセット生成部82は、土の画像IM−1と土の画像IM−2とを合成した土の合成画像Im−1を生成し、ラベルLB−1,LB−2を基にして、合成画像Im−1を示すラベルLb−1を生成し、教師データTd−1を生成する。
図7は、第1のデータセットに含まれる2つの教師データTD−1,TD−3と、これらを用いて生成された教師データTd−2と、を説明する説明図である。教師データTD−1は、上述した通りである。教師データTD−3は、第1のデータセットに含まれ、土の画像IM−3とラベルLB−3とを備える。土の画像IM−3は礫の画像であり、ラベルLB−3はこれを示している。教師データTd−2は、土の合成画像Im−2とラベルLb−2とを備える。土の合成画像Im−2は含水率が低い砂と、礫と、が混在した土の画像であり、ラベルLb−2はこれを示している。
第2のデータセット生成部82は、土の画像IM−1と土の画像IM−3とを合成した土の合成画像Im−2を生成し、ラベルLB−1,LB−3を基にして、合成画像Im−2を示すラベルLb−2を生成し、教師データTd−2を生成する。
なお、土質の分類を%で示すラベルLB,Lbでもよい。例えば、ラベルLB−1は、含水率が低い確率p1%、含水率が中程度の確率p2%、含水率が高い確率p3%を示し、ラベルLB−2は、含水率が低い確率p4%、含水率が中程度の確率p5%、含水率が高い確率p6%を示すとする。これらを基にして、ラベルLb−1について、含水率が低い確率、含水率が中程度の確率、含水率が高い確率が算出されてもよい。
教師データTdは、例えば、mixup法で生成することができる。mixup法は、以下の式で、合成画像ImとラベルLbとを生成する。
x=λx1+(1−λ)x2
y=λy1+(1−λ)y2
xは合成画像Imを示す。yはラベルLbを示す。x1は合成画像Imの基になる一方の画像IMを示し、y1はこの画像IMに付与されたラベルLBを示す。x2は合成画像Imの基になる他方の画像IMを示し、y2はこの画像IMに付与されたラベルLBを示す。λはベータ分布Be(α、β)から、学習モデル作成者がランダムに取得した数値である。
2つの画像IM−4,IM−5(不図示)について、λ=0.4が取得されたとする。第2のデータセット生成部82は、画像IM−4と画像IM−5において、同じ順番に位置する画素が示す値に所定の演算をして求められた値を、合成画像Im−3(不図示)のその順番に位置する画素の値として設定して合成画像Im−3を生成する。ここでは、(画像IM−4に含まれるn番目の画素の値)×0.4+(画像IM−5に含まれるn番目の画素の値)×0.6が示す値が、合成画像Im−3に含まれるn番目の画素の値となる。n番目の画素のR値、G値、B値のそれぞれについて、この計算がされる。
図3を参照して、第2のデータセット生成部82は、生成した第2のデータセットを第2のデータセット記憶部83に記憶させる(ステップS4)。
学習モデル構築部84は、第1のデータセット記憶部81に記憶されている第1のデータセットおよび第2のデータセット記憶部83に記憶されている第2のデータセットを用いて、機械学習し、学習モデルLMを構築する(ステップS5)。機械学習として、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)が用いられる。
学習モデル構築部84は、教師データTDに含まれる画像IMをRデータ、Gデータ、Bデータに分けて、それぞれのデータに対して、畳み込み演算とプーリング処理をし、画像IMの特徴点を抽出し、抽出した特徴点を基にして、土質を判定する。土質名を例に説明すると、学習モデル構築部84は、画像IMに写された土が粘土の確率、シルトの確率、砂の確率、礫の確率を学習結果として出力部10に出力する。土の含水率を例に説明すると、学習モデル構築部84は、画像IMに写された土の含水率を学習結果として出力する。含水率は相対値でもよいし(例えば、高、中、低)、絶対値でもよい(例えば、30%)。学習モデル構築部84は、学習結果が画像IMに付与されたラベルLBと一致するように、学習を繰り返す。学習モデル構築部84は、第1のデータセットに含まれる各教師データTDに対して上述した学習を実行する。学習モデル構築部84は、第2のデータセットに含まれる各教師データTdに対しても、同様にして学習を実行する。
学習モデル作成者は、学習モデルLMが所望の精度を得られるまで、学習モデル構築部84に機械学習をさせる。所望の精度が得られた学習モデルLMは、図1に示す記憶部41に記憶される。
土質判定装置1の動作を説明する。図8はこれを説明するフローチャートである。図2および図8を参照して、建設機械100の作業現場において、カメラ2−1〜2−4を用いて、第1の画像IM1〜第4の画像IM4を撮影する(ステップS11)。これらの画像には、建設機械100の周囲の土が写されている。
カメラ2−1で撮影された第1の画像IM1(カメラ画像)、カメラ2−2で撮影された第2の画像IM2(カメラ画像)、カメラ2−3で撮影された第3の画像IM3(カメラ画像)、カメラ2−4で撮影された第4の画像IM4(カメラ画像)が、画像入力部3に入力される(ステップS12)。
制御処理部4は、第1の画像IM1、第2の画像IM2、第3の画像IM3および第4の画像IM4を判定部42に送る。判定部42は、第1の画像IM1と学習モデルLMとを用いて、第1の画像IM1に写された土の土質を判定する(ステップS13)。表示制御部43は、この判定結果を表示部5の第1の領域に表示させる(ステップS14)。例えば、学習モデルLMの構築において、土質の分類が土質名でされている場合、判定結果は、粘度の確率、シルトの確率、砂の確率、礫の確率をそれぞれ示す。
次に、判定部42は、第2の画像IM2と学習モデルLMとを用いて、第2の画像IM2に写された土の土質を判定する(ステップS15)。表示制御部43は、この判定結果を表示部5の第2の領域に表示させる(ステップS16)。
次に、判定部42は、第3の画像IM3と学習モデルLMとを用いて、第3の画像IM3に写された土の土質を判定する(ステップS17)。表示制御部43は、この判定結果を表示部5の第3の領域に表示させる(ステップS18)。
最後に、判定部42は、第4の画像IM4と学習モデルLMとを用いて、第4の画像IM4に写された土の土質を判定する(ステップS19)。表示制御部43は、この判定結果を表示部5の第4の領域に表示させる(ステップS20)。
表示部5には、第1の画像IM1〜第4の画像IM4のそれぞれに写された土の土質の判定結果が表示されている。
実施形態の主な効果を説明する。図1および図2を参照して、実施形態に係る土質判定装置1は、建設機械100に搭載されたカメラ2−1〜2−4が撮影している土のカメラ画像(第1の画像IM1〜第4の画像IM4)と、機械学習によって構築された学習モデルLMとを用いて、カメラ画像(第1の画像IM1〜第4の画像IM4)に写された土の土質を、カメラ2−1〜2−4の撮影中にリアルタイムで判定する。従って、作業現場で建設機械100が作動中に、建設機械100付近の土質をリアルタイムで判定することができる。
図1および図2を参照して、キャブ室105の後方201(オペレータの後方201)、および、キャブ室105の右方202(オペレータの右方202)は、オペレータの死角となる。通常、オペレータにとって一番の死角は、前者(キャブ室105の後方201)である。キャブ室105の前方204、および、キャブ室105の左方203は、オペレータの視界に入る。オペレータにとって見やすいのは前者(キャブ室105の前方204)である。
オペレータの視界にある土の土質は、オペレータが推定することができる。オペレータは、オペレータの視界にある土の土質よりも、オペレータの死角にある土の土質を先に知りたい。
以上より、土質の判定の優先順位は、キャブ室105の後方201にある土、キャブ室105の右方202にある土、キャブ室105の左方203にある土、キャブ室105の前方204にある土となる。そこで、判定部42は、第1の画像IM1に写された土、第2の画像IM2に写された土、第3の画像IM3に写された土、第4の画像IM4に写された土の順番で、土質を判定する(図8)。従って、上記優先順位で、土質の判定結果をオペレータに知らせることができる。
なお、表示部5が4つある場合、表示制御部43は、第1の画像IM1を表示する第1の表示部に、第1の画像IM1に写された土の土質の判定結果を表示させ、次に、第2の画像IM2を表示する第2の表示部に、第2の画像IM2に写された土の土質の判定結果を表示させ、次に、第3の画像IM3を表示する第3の表示部に、第3の画像IM3に写された土の土質の判定結果を表示させ、最後に第4の画像IM4を表示する第4の表示部に、第4の画像IM4に写された土の土質の判定結果を表示させる。
土質判定装置1の変形例を説明する。図9は、変形例に係る土質判定装置1aの構成を示すブロック図である。土質判定装置1aは、一台のカメラ2aで撮影された土のカメラ画像IMaを複数のパッチに分割し、各パッチに写された土の土質を、カメラ2aの撮影中にリアルタイムで判定する。カメラ2aの撮影範囲において、土質が一定でない場合があるからである。
土質判定装置1aについて土質判定装置1(図2)と異なる点を説明する。カメラ2aは、建設機械100(図1)に取り付けられており、建設機械100の周囲の土(地面)のカメラ画像IMaを撮影する。カメラ画像IMaは、画像入力部3に入力する。
制御処理部4は、分割部44と補正部45をさらに備える。分割部44は、カメラ画像IMaを複数のパッチPに分割する。図10は、複数のパッチPに分割されたカメラ画像IMaの一例を示す画像図である。カメラ画像IMaは、縦横それぞれ4つに分けられ、16個のパッチPに分割されている。1つのパッチPの拡大画像がカメラ画像IMaの隣りに示されている。
カメラ画像IMaについて、分割されるパッチPの数は、土質判定装置1aの画像処理能力に応じて予め決められている。土質判定装置1aのユーザーは、土質判定装置1aの画像処理能力が低いとき、操作部6を操作して、分割されるパッチPの数を少なく設定する。これにより、各パッチPに写された土の土質の判定をリアルタイムで実行することができる。土質判定装置1aの画像処理能力が高いとき、分割されるパッチPの数が多くても、各パッチPに写された土の土質の判定をリアルタイムで実行することができる。そこで、土質判定装置1aの画像処理能力が高いとき、ユーザーは、操作部6を操作して、分割されるパッチPの数を多く設定する。これにより、きめ細かい範囲で土質を判定することができる。
判定部42は、複数のパッチP(図10では16個のパッチP)のそれぞれに写された土の土質について、学習モデルLMを用いて、カメラ2aの撮影中にリアルタイムで判定する。
補正部45は、複数のパッチPにおいて、第1のパッチに写された土の土質の判定結果が、第1のパッチを囲む複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果のいずれとも一致しないとき、複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果を基にして、第1のパッチに写された土の土質の判定結果を補正する。
詳しく説明する。図11は、第1のパッチに写された土の土質の判定結果が、第1のパッチを囲む複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果のいずれとも一致しない例を説明する説明図である。3×3の行列状に位置する9個のパッチPにおいて、中央のパッチP−9が第1のパッチであり、この周囲に位置する8個のパッチP−1〜P−8が第2のパッチである。
パッチP−9(第1のパッチ)に写された土の土質の判定結果が、8個のパッチP−1〜P−8(複数の第2のパッチ)に写された土の土質の判定結果のいずれとも一致しないとき、パッチP−9に写された土の土質の判定結果は、間違いの可能性が高い。補正部45は、8個のパッチP−1〜P−8に写された土の土質の判定結果を基にして、パッチP−9に写された土の土質の判定結果を補正する。例えば、多数決を基にして補正する。具体的には、パッチP−9に写された土の土質の判定結果がシルトであり、パッチP−1,P−2,P−3,P−4,P−5に写された土の土質の判定結果が砂であり、パッチP−6,P−7,P−8に写された土の土質の判定結果が礫とする。この場合、補正部45は、パッチP−9に写された土の土質の判定結果を砂に補正する。補正は、多数決に限らず、例えば、9個のパッチP−1〜P−9の判定結果を基にして、ロジステック回帰で実行してもよい。
土質判定装置1aの動作を説明する。図12はこれを説明するフローチャートである。図9および図12を参照して、建設機械100の作業現場において、カメラ2aを用いて、カメラ画像IMaを撮影する(ステップS31)。カメラ画像IMaには、建設機械100の周囲の土が写されている。カメラ画像IMaが、画像入力部3に入力される(ステップS32)。
制御処理部4は、カメラ画像IMaを分割部44に送る。分割部44は、カメラ画像IMaを複数のパッチPに分割する(ステップS33)。判定部42は、複数のパッチPのそれぞれに写された土の土質について、学習モデルLMを用いて判定する(ステップS34)。
補正部45は、複数のパッチPのそれぞれに写された土の土質の判定結果について、判定結果の補正が必要なパッチPがあるか否かを判断する(ステップS35)。補正部45は、判定結果の補正が必要なパッチPがないと判断したとき(ステップS35でNo)、表示制御部43は、複数のパッチPのそれぞれに写された土の土質の判定結果を表示部5に表示させる(ステップS37)。
補正部45は、判定結果の補正が必要なパッチPがあると判断したとき(ステップS35でYes)、そのパッチPの判定結果を補正する(ステップS36)。そして、表示制御部43は、複数のパッチPのそれぞれに写された土の土質の判定結果を表示部5に表示させる(ステップS37)。
1,1a 土質判定装置
2−1〜2−4,2a カメラ
7 土質判定用学習モデル生成装置
100 建設機械
104 作業アタッチメント
105 キャブ室
201 後方
202 右方
203 左方
204 前方
IM1 第1の画像(カメラ画像)
IM2 第2の画像(カメラ画像)
IM3 第3の画像(カメラ画像)
IM4 第4の画像(カメラ画像)
IMa カメラ画像
IM−1〜IM−3 土の画像
Im−1,Im−2 土の合成画像
LB−1〜LB−3 ラベル
Lb−1,Lb−2 ラベル
LM 学習モデル
P パッチ
TD−1〜TD−3 教師データ
Td−1,Td−2 教師データ

Claims (8)

  1. 建設機械に搭載された土質判定装置であって、
    画像に写された土の土質を判定するための、機械学習によって構築された学習モデルを記憶する記憶部と、
    前記建設機械に搭載されたカメラが撮影している土のカメラ画像と、前記学習モデルとを用いて、前記カメラ画像に写された土の土質を、前記カメラの撮影中にリアルタイムで判定する判定部と、を備える、土質判定装置。
  2. 表示部と、
    前記判定部が判定した前記土質の判定結果を前記表示部に表示させる表示制御部と、をさらに備える、請求項1に記載の土質判定装置。
  3. 前記建設機械は、前記建設機械のオペレータが搭乗するキャブ室と、前記キャブ室の右側または左側に配置された作業アタッチメントと、を備え、
    前記カメラ画像には、前記キャブ室の後方にある土が写された第1の画像と、前記キャブ室の右方または左方のうち、前記作業アタッチメントが配置されている方にある土が写された第2の画像と、前記キャブ室の右方または左方のうち、前記作業アタッチメントが配置されていない方にある土が写された第3の画像と、前記キャブ室の前方にある土が写された第4の画像とがあり、
    前記判定部は、前記第1の画像に写された土、前記第2の画像に写された土、前記第3の画像に写された土、前記第4の画像に写された土の順番で、土質を判定する、請求項1または2に記載の土質判定装置。
  4. 前記カメラ画像を複数のパッチに分割する分割部をさらに備え、
    前記判定部は、前記複数のパッチのそれぞれに写された土の土質について、前記カメラの撮影中にリアルタイムで判定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の土質判定装置。
  5. 前記複数のパッチにおいて、第1のパッチに写された土の土質の判定結果が、前記第1のパッチを囲む複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果のいずれとも一致しないとき、前記複数の第2のパッチに写された土の土質の判定結果を基にして、前記第1のパッチに写された土の土質の判定結果を補正する補正部をさらに備える、請求項4に記載の土質判定装置。
  6. 前記学習モデルは、カラー画像に写された土の土質を判定するためのモデルであり、
    前記カメラ画像は、カラーである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の土質判定装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の土質判定装置に備えられる前記記憶部に記憶される前記学習モデルを生成する、土質判定用学習モデル生成装置であって、
    土の画像のデータセットである第1のデータセットを記憶する第1のデータセット記憶部と、
    前記第1のデータセットに含まれる前記土の画像同士を合成した合成画像のデータセットである第2のデータセットを生成する第2のデータセット生成部と、
    前記第1のデータセットおよび前記第2のデータセットを用いて前記機械学習をすることにより、前記学習モデルを構築する学習モデル構築部と、を備える、土質判定用学習モデル生成装置。
  8. 建設機械に搭載されたカメラで土のカメラ画像を撮影する撮影ステップと、
    画像に写された土の土質を判定するための、機械学習によって構築された学習モデルと、前記カメラ画像とを用いて、前記カメラ画像に写された土の土質を、前記カメラの撮影中にリアルタイムで判定する判定ステップと、を備える、土質判定方法。
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